JP2017007375A - ハイブリッド車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】バッテリレス走行中に駆動輪の空転によるスリップが生じたときに、バッテリと2つのモータとを接続する電力ラインの電圧の低下を抑制する。
【解決手段】バッテリレス走行中に駆動輪の空転によるスリップが生じたときに、駆動輪に接続された駆動軸に動力を出力する第2モータによる消費電力Pm2がエンジンからの動力で発電可能な第1モータによる発電電力Pm1より大きいときには(ステップS100,S130)、第2モータを駆動するためのインバータを所定時間trefに亘りゲート遮断する(ステップS140,S150)。これにより、第2モータからのトルクの出力が停止されて第2モータにおける電力の消費が無くなるから、電力ラインの電圧の低下を抑制することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、ハイブリッド車両に関し、詳しくは、エンジンと第1,第2モータとバッテリとリレーとを備えるハイブリッド車両に関する。
従来、この種のハイブリッド車両としては、エンジンと、エンジンからの動力で発電可能な第1モータと、走行用の動力を入出力可能な第2モータと、充放電可能なバッテリと、第1,第2モータとバッテリとを接続する電力ラインに設けられた遮断器と、を備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この車両では、バッテリの充放電が禁止されたときには、遮断器によりバッテリと第1,第2モータとの接続を解除した状態でエンジンや第1,第2モータを駆動して走行するバッテリレス走行を行なう。これにより、エンジンからの動力を用いて第1モータを駆動して発電電力を第2モータで消費しながら走行することができる。
特開2007−196733号公報
上述のハイブリッド車両では、バッテリレス走行中に駆動輪の空転によるスリップが発生すると、第2モータの回転数が急増して、第2モータによる電力消費が急増する。第2モータによって消費される電力が急増して第1モータによって発電される電力を上回ると、電力ラインの電圧が低下し、電力ラインからの電力を用いて作動する他の装置、例えば、電力ラインからの電力をより低い電圧に変換するDC/DCコンバータなどが作動できなくなる不都合が生じてしまう。そのため、電力ラインの電圧の低下は、抑制されることが望ましい。
本発明のハイブリッド車両は、バッテリレス走行中に駆動輪の空転によるスリップが生じたときに、電力ラインの電圧の低下を抑制することを主目的とする。
本発明のハイブリッド車両は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明のハイブリッド車両は、
走行用の動力を出力するエンジンと、
前記エンジンからの動力で発電可能な第1モータと、
駆動輪に接続された駆動軸に動力を入出力可能な第2モータと、
充放電可能なバッテリと、
前記第1,第2モータと前記バッテリとを接続する電力ラインに設けられ、前記第1,第2モータと前記バッテリとの接続および接続の解除を行なうリレーと、
前記バッテリに異常が生じているときには、前記リレーをオフした状態で前記エンジンから動力の出力を伴って前記第1,第2モータを駆動しながら走行するバッテリレス走行により走行するように前記エンジンと前記第1,第2モータと前記リレーとを制御する制御手段と、
を備えるハイブリッド車両であって、
前記制御手段は、前記バッテリレス走行中に前記駆動輪の空転によるスリップが生じた場合において、前記第2モータによる消費電力が前記第1モータによる発電電力より大きいときには、前記第2モータの駆動を所定時間停止する、
ことを特徴とする。
この本発明のハイブリッド車両では、バッテリレス走行中に駆動輪の空転によるスリップが生じた場合において、第2モータによる消費電力が第1モータによる発電電力より大きいときには、第2モータの駆動を所定時間停止する。これにより、第2モータにおける電力の消費が無くなるから、第2モータによる消費電力が第1モータによる発電電力より大きくなることによる電力ラインの電圧の低下を抑制することができる。ここで、「所定時間」としては、第2モータからのトルクの出力を遮断した後スリップが解消するまでの時間として予め定めた時間を用いることができる。
こうした本発明のハイブリッド車両において、前記第1モータを駆動するための第1インバータと、前記第2モータを駆動するための第2インバータと、を備え、前記制御手段は、前記第2インバータをゲート遮断することにより第2モータからのトルクの出力を停止するものとしてもよい。
また、本発明のハイブリッド車両において、前記第1モータの回転軸と前記エンジンの出力軸と前記駆動軸との3軸に3つの回転要素が接続されたプラネタリギヤを備えるものとしてもよい。
本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 HVECU70により実行されるバッテリレス走行時制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、エンジン22と、プラネタリギヤ30と、モータMG1,MG2と、インバータ41,42と、バッテリ50と、昇圧コンバータ55と、システムメインリレー(以下、「SMR」という)56と、ブレーキアクチュエータ92と、ハイブリッド用電子制御ユニット(以下、「HVECU」という)70と、を備える。
エンジン22は、ガソリンや軽油などを燃料として動力を出力する内燃機関として構成されている。このエンジン22は、エンジン用電子制御ユニット(以下、「エンジンECU」という)24によって運転制御されている。
エンジンECU24は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。エンジンECU24には、エンジン22を運転制御するのに必要な各種センサからの信号が入力ポートから入力されている。エンジンECU24に入力される信号としては、以下のものを挙げることができる。
・エンジン22のクランクシャフト26の回転位置を検出するクランクポジションセンサからのクランク角θcr
・スロットルバルブのポジションを検出するスロットルバルブポジションセンサからのスロットル開度TH
エンジンECU24からは、エンジン22を運転制御するための種々の制御信号が出力ポートを介して出力されている。エンジンECU24から出力される制御信号としては、以下のものを挙げることができる。
・スロットルバルブのポジションを調節するスロットルモータへの制御信号
・燃料噴射弁への制御信号
・イグナイタと一体化されたイグニッションコイルへの制御信号
エンジンECU24は、HVECU70と通信ポートを介して接続されており、HVECU70からの制御信号によってエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータをHVECU70に出力する。エンジンECU24は、クランクポジションセンサからのクランク角θcrに基づいて、クランクシャフト26の回転数、即ち、エンジン22の回転数Neを演算している。
プラネタリギヤ30は、シングルピニオン式の遊星歯車機構として構成されている。プラネタリギヤ30のサンギヤには、モータMG1の回転子が接続されている。プラネタリギヤ30のリングギヤには、駆動輪38a,38bにデファレンシャルギヤ37を介して連結された駆動軸36が接続されている。プラネタリギヤ30のキャリヤには、エンジン22のクランクシャフト26が接続されている。
モータMG1は、例えば同期発電電動機として構成されており、上述したように、回転子がプラネタリギヤ30のサンギヤに接続されている。モータMG2は、例えば同期発電電動機として構成されており、回転子が駆動軸36に接続されている。インバータ41,42は、図示しないが、各々6つのトランジスタと6つのダイオードとによる周知のインバータとして構成されており、電力ライン(以下、「駆動電圧系電力ライン」という。)54aを介して、昇圧コンバータ55に接続されている。モータMG1,MG2は、モータ用電子制御ユニット(以下、「モータECU」という)40によって、インバータ41,42の各トランジスタがスイッチング制御されることにより、回転駆動される。
昇圧コンバータ55は、図示しないが、2つのトランジスタと2つのダイオードとリアクトルとからなる周知のDC/DCコンバータとして構成されており、バッテリ50とSMR56を介して接続された電力ライン(以下、「電池電圧系電力ライン」という)54bの電力を昇圧して駆動電圧系電力ライン54aに供給したり、駆動電圧系電力ライン54aの電力を降圧して電池電圧系電力ライン54bに供給したりする。駆動電圧系電力ライン54aには、平滑用の平滑コンデンサ57が並列に接続されている。また、電池電圧系電力ライン54bには、平滑用の平滑コンデンサ58が並列に接続されている。昇圧コンバータ55は、モータECU40によって、昇圧コンバータ55の各トランジスタがスイッチング制御されている。
モータECU40は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するのに必要な各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。モータECU40に入力される信号としては、以下のものを挙げることができる。
・モータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサからの回転位置θm1,θm2
・モータMG1,MG2の各相に流れる電流を検出する電流センサからの相電流
・平滑コンデンサ57の端子間に取り付けられた電圧センサからの平滑コンデンサ57の電圧(駆動電圧系電力ライン54aの電圧)VH
・平滑コンデンサ58の端子間に取り付けられた電圧センサからの平滑コンデンサ58の電圧(電池電圧系電力ライン54bの電圧)VL
モータECU40からは、種々の制御信号が出力ポートを介して出力されている。モータECU40から出力される信号としては、以下のものを挙げることができる。
・インバータ41,42の図示しないトランジスタへのスイッチング制御信号
・昇圧コンバータ55の図示しないトランジスタへのスイッチング制御信号
モータECU40は、HVECU70と通信ポートを介して接続されており、HVECU70からの制御信号によってモータMG1,MG2,昇圧コンバータ55を駆動制御すると共に必要に応じてモータMG1,MG2の駆動状態に関するデータをHVECU70に出力する。モータECU40は、図示しない回転位置検出センサからのモータMG1,MG2の回転子の回転位置θm1,θm2に基づいてモータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2を演算している。
バッテリ50は、定格電圧が所定電圧(例えば、260Vや280V,300Vなど)のリチウムイオン二次電池やニッケル水素二次電池として構成されており、システムメインリレー(以下、「SMR」という)56を介して電池電圧系電力ライン54bに接続されている。バッテリ50は、バッテリ用電子制御ユニット(以下、「バッテリECU」という)52によって管理されている。
バッテリECU52は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。バッテリECU52に入力される信号としては、以下のものを挙げることができる。
・バッテリ50の端子間に設置された電圧センサからの電池電圧Vb
・バッテリ50の出力端子に取り付けられた電流センサからの電池電流Ib
・バッテリ50に取り付けられた温度センサからの電池温度Tb
バッテリECU52は、HVECU70と通信ポートを介して接続されており、必要に応じてバッテリ50の状態に関するデータをHVECU70に出力する。バッテリECU52は、バッテリ50の出力端子に取り付けられた図示しない電流センサからの電池電流Ibの積算値に基づいて蓄電割合SOCを演算している。蓄電割合SOCは、バッテリ50の全容量に対するバッテリ50から放電可能な電力の容量の割合である。
SMR56は、電池電圧系電力ライン54bのDC/DCコンバータ60よりバッテリ50側に設けられ、昇圧コンバータ55やDC/DCコンバータ60とバッテリ50との接続および接続の解除を行なう。SMR56は、HVECU70により制御されている。
DC/DCコンバータ60は、電池電圧系電力ライン54bの平滑コンデンサ58よりSMR56側に接続されており、電池電圧系電力ライン54bの電力を降圧して図示しない低電圧系装置に供給している。DC/DCコンバータ60は、HVECU70により制御されている。
ブレーキアクチュエータ92は、駆動輪38a,38bや従動輪38c,38dに制動力を付与するためのアクチュエータとして構成されている。具体的には、ブレーキアクチュエータ92は、ブレーキペダル85の踏み込みに応じて生じるマスタシリンダ90の圧力(ブレーキ圧)と車速Vとに応じて車両に作用させる制動力を設定し、その制動力のうちブレーキの分担分に応じた制動力が駆動輪38a,38bや従動輪38c,38dに作用するようにブレーキホイールシリンダ96a,96b,96c,96dの油圧を調整したり、ブレーキペダル85の踏み込みとは無関係に、制動力が駆動輪38a,38bや従動輪38c,38dに作用するようにブレーキホイールシリンダ96a,96b,96c,96dへの油圧を調整したりすることができるように構成されている。このブレーキアクチュエータ92は、ブレーキ用電子制御ユニット(以下、「ブレーキECU」という)94によって駆動制御されている。
ブレーキECU94は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROM,データを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。ブレーキECU94には、ブレーキアクチュエータ92を駆動制御するのに必要な各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。各種センサからの信号としては、以下のものを挙げることができる。
・マスタシリンダ90に取り付けられた図示しない圧力センサからのマスタシリンダ圧(ブレーキ踏力Fb)
・駆動輪38a,38bや従動輪38c,38dに取り付けられた車輪速センサ98a〜98dからの車輪速Vwa〜Vwd
・操舵角センサからの操舵角θst
ブレーキECU94からは、ブレーキアクチュエータ92への駆動制御信号などが出力ポートを介して出力されている。ブレーキECU94は、HVECU70と通信ポートを介して接続されている。このブレーキECU94は、HVECU70からの制御信号によってブレーキアクチュエータ92を駆動制御する。また、ブレーキECU94は、必要に応じてブレーキアクチュエータ92の状態に関するデータをHVECU70に出力する。
ブレーキECU94は、運転者がブレーキペダル85を踏み込んだときに駆動輪38a,38bや従動輪38c,38dのいずれかがロックによってスリップするのを防止するアンチロックブレーキ装置機能(ABS),運転者がアクセルペダル83を踏み込んだときに駆動輪38a,38bのいずれかが空転によりスリップするのを防止するトラクションコントロール(TRC),車両が旋回走行しているときに姿勢を保持する姿勢保持制御(VSC)などの車両挙動安定制御を行なう。ブレーキECU94は、こうした車両挙動安定制御を実行する際に、ブレーキアクチュエータ92の制御と駆動力制御とステアリング制御と統合した統合制御を実行する。例えば、ブレーキECU92は、トラクションコントロール(TRC)の実行に際して、駆動輪38a,38bの車輪速Vwa,Vwbを車体速に換算したものと推定車体速Veとの偏差であるスリップ速度Vslipが比較的低い所定速度Vsref(例えば、時速1kmや時速3km,時速5km等)以上となっているときには駆動輪38a,38bにスリップが生じていると判定し、スリップを生じていると判定された駆動輪38a,38bにスリップ速度Vslipが大きいほど大きな制動トルクが付与されるようブレーキアクチュエータ92を制御したり、主にモータMG2からのトルクの出力を制限するためのトルク制限指令信号をハイブリッドECU70に出力したりする。
HVECU70は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。HVECU70には、各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。HVECU70に入力される信号としては、以下のものを挙げることができる。
・イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号
・シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP
・アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc
・ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP
・車速センサ88からの車速V
HVECU70は、上述したように、エンジンECU24,モータECU40,バッテリECU52,ブレーキECU94と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24,モータECU40,バッテリECU52,ブレーキECU94と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20では、ハイブリッド走行(HV走行)で走行したり、電動走行(EV走行)で走行したりする。HV走行では、エンジン22の運転を伴って走行する。EV走行では、エンジン22を運転停止して走行する。
また、実施例のハイブリッド自動車20では、バッテリ50に何らかの理由で異常が生じたときには、SMR56をオフにして、モータMG1,MG2やインバータ41,42,昇圧コンバータ55とバッテリ50との接続を解除して走行するバッテリレス走行で走行する。バッテリレス走行での走行時には、HVECU70は、まず、アクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accと車速センサ88からの車速Vとに基づいて、走行に要求される(駆動軸36に出力すべき)要求トルクTr*を設定する。続いて、要求トルクTr*に駆動軸36の回転数Nrを乗じて、走行に要求される走行用パワーPdrv*を計算する。ここで、駆動軸36の回転数Nrとしては、モータMG2の回転数Nm2,車速Vに換算係数を乗じて得られる回転数などを用いることができる。続いて、駆動電圧系電力ライン54aの電圧(平滑コンデンサ58の電圧)VHを所定電圧Vrefとするのに必要な充放電要求パワーPh*を計算する。ここで、所定電圧Vrefは、駆動電圧系電力ライン54aの許容上限電圧VHmax(例えば、640Vや650V,660Vなど)より小さい電圧、例えば、450Vや500V,550Vなどを用いることができる。
続いて、走行用パワーPdrv*に充放電要求パワーPh*を加えたものを要求パワーPe*に設定する。そして、要求パワーPe*がエンジン22から出力されると共に要求トルクTr*が駆動軸36に出力されるように、エンジン22の目標回転数Ne*および目標トルクTe*,モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*を設定する。そして、エンジン22の目標回転数Ne*および目標トルクTe*をエンジンECU24に送信すると共に、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*をモータECU40に送信する。エンジンECU24は、エンジン22の目標回転数Ne*および目標トルクTe*を受信すると、受信した目標回転数Ne*および目標トルクTe*に基づいてエンジン22が運転されるように、エンジン22の吸入空気量制御や燃料噴射制御,点火制御などを行なう。モータECU40は、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*を受信すると、モータMG1,MG2がトルク指令Tm1*,Tm2*で駆動されるようにインバータ41,42の各トランジスタのスイッチング制御を行なう。こうしてバッテリレス走行では、駆動電圧系電力ライン54aの電圧VHを所定電圧Vref付近で推移させながら、運転者のアクセル操作に応じたパワーを出力するようにエンジン22とモータMG1とモータMG2とを制御する。
次に、こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20の動作、特に、バッテリレス走行中に駆動輪38a,38bの空転によるスリップが生じたときの動作について説明する。図2は、HVECU70により実行されるバッテリレス走行時制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、バッテリレス走行時に繰り返し実行される。
本ルーチンが実行されると、HVECU70は、駆動輪38a,38bが空転によりスリップしているか否かを判定する処理を実行する(ステップS100)。ここで、駆動輪38a,38bが空転によりスリップしているか否かの判定は、ブレーキECU94からトルク制限指令信号が入力されているか否かにより行なわれる。ブレーキECU94からトルク制限指令信号が入力されているときには、駆動輪38a,38bが空転によりスリップしていると判定する。また、駆動輪38a,38bが空転によりスリップしているか否かの判定は、ブレーキECU94からスリップ速度Vslipを入力し、スリップ速度Vslipが所定速度Vsref以上となっているか否かにより行なわれるものとしてもよい。この場合、スリップ速度Vslipが所定速度Vsref以上となっているときに駆動輪38a,38bにスリップが生じていると判定する。
駆動輪38a,38bが空転によりスリップしていないときには(ステップS100)、本ルーチンを終了する。
駆動輪38a,38bが空転によりスリップしているときには(ステップS100)、駆動軸36に出力されるトルクを制限するトルク制限制御を実行する(ステップS110)。トルク制限制御では、要求トルクTr*にバッテリレス走行時のトルク制限係数αb(αbは値1より小さい正の値)を乗じたものを要求トルクTr*に再設定し、再設定した要求トルクTr*で上述のバッテリレス走行により走行するようエンジン22やモータMG1,MG2を制御することにより行なわれる。なお、トルク制限係数αbは、バッテリレス走行を行なっていないときに用いられるトルク制限係数αより小さいものを用いることができる。
続いて、モータECU40からモータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2を入力し(ステップS120)、入力した回転数Nm1,Nm2と現在のトルク指令Tm1*,Tm2*とを用いてモータMG1で発電される発電電力Pm1(=|Tm1*・Nm1|)とモータMG2の消費電力Pm2(=|Tm2*・Nm2|)とを計算し、消費電力Pm2が発電電力Pm1より大きいか否かを判定する(ステップS130)。駆動輪38a,38bが空転によりスリップすると、モータMG2の回転数が急増する。モータMG2の回転数の急増は、ステップS110のトルク制限制御やブレーキECU94で実行されるブレーキアクチュエータ92の制御を含む統合制御によって抑制されようとするが、路面の摩擦係数が低い低μ路や路面に凹凸がある波状路を走行しているときなど、こうした制御がモータMG2の回転数の変化に充分に追従できない場合には、モータMG2の回転数が増加して、モータMG2の消費電力Pm2が増加する。したがって、ステップS120の処理は、統合制御がモータMG2の回転数の変化に追従できているか否かを判定する処理となる。
消費電力Pm2が発電電力Pm1以下であるときには(ステップS130)、統合制御がモータMG2の回転数の変化に追従できていると判断して、本ルーチンを終了する。
消費電力Pm2が発電電力Pm1より大きいときには(ステップS130)、統合制御がモータMG2の回転数の変化に追従できていないと判断して、インバータ42をゲート遮断(インバータ42の各トランジスタのゲートをオフ)する(ステップS140)。このとき、エンジン22については、ストールしない程度に低い回転数で運転されるようエンジン22の吸入空気量制御や燃料噴射制御,点火制御などを行なう。また、モータMG1については、要求トルクTr*にトルク制限係数αbを乗じたものを要求トルクTr*に再設定し、モータMG1による発電電力Pm1が平滑コンデンサ57の充放電要求パワーPh*を超えない範囲内で駆動軸36に再設定した要求トルクTr*が出力されるようトルク指令Tm1*を設定して制御する。消費電力Pm2が発電電力Pm1より大きくなると、平滑コンデンサ57が放電して、駆動電圧系電力ライン54aの電圧VHが低下する。動電圧系電力ライン54aの電圧VHが低下すると、DC/DCコンバータ60が作動できなくなったり、車両がレディオフするなどの不都合が生じることがある。実施例では、消費電力Pm2が発電電力Pm1より大きくなったときには、インバータ42をゲート遮断することにより、モータMG2からのトルクの出力が停止されて、モータMG2における電力の消費が無くなる。これにより、駆動電圧系電力ライン54aの電圧VHの低下を抑制することができ、電圧VHの低下による不都合を抑制することができる。
こうしてインバータ42をゲート遮断したら、インバータ42のゲート遮断を開始してからの経過時間tが所定時間trefを超えたか否かを判定する(ステップS150)。ここで、所定時間trefは、インバータ42のゲート遮断を開始してからトルク制限制御によってスリップが解消されるまでの時間として予め定めた時間(例えば、1.5sec,2.0sec,2.5secなど)であるものとした。したがって、ステップS150の処理は、スリップが解消されたか否かを判定する処理となる。
経過時間tが所定時間trefを超えていないときには、スリップが解消していないと判断して、インバータ42のゲート遮断を継続し(ステップS140,S150)、経過時間tが所定時間trefを超えたときには、スリップが解消したと判断して、インバータ42をゲート復帰させ(インバータ42の各トランジスタのスイッチング制御を開始して)(ステップS160)、本ルーチンを終了する。スリップが解消されていない状態、すなわち、モータMG2の回転数が高い状態でインバータ42をゲート復帰させると、モータMG2で消費される電力が高くなり、電圧VHが低下してしまう。実施例のハイブリッド自動車20では、スリップが解消されてからインバータ42をゲート復帰させることにより、ゲート復帰時の駆動電圧系電力ライン54aの電圧VHの低下を抑制することができる。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20によれば、バッテリレス走行時に駆動輪38a,38bの空転によるスリップが生じた場合において、モータMG2による消費電力Pm2がモータMG1による発電電力Pm1より大きいときには、所定時間trefの間インバータ42をゲート遮断することにより、駆動電圧系電力ライン54aの電圧の低下を抑制することができる。
実施例では、本発明をバッテリ50の電力を昇圧してインバータ41,42に供給する昇圧コンバータ55を備えているハイブリッド自動車に適用するものとしたが、こうした昇圧コンバータ55を備えておらずバッテリ50の電力を昇圧せずにインバータ41,42に供給するハイブリッド自動車に適用するものとしてもよい。さらに、本発明を、シリーズハイブリッド自動車に適用するものとしてもよい。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、エンジン22が「エンジン」に相当し、モータMG1が「第1モータ」に相当し、モータMG2が「第2モータ」に相当し、バッテリ50が「バッテリ」に相当し、SMR56が「リレー」に相当し、エンジンECU24とモータECU40とHVECU70とを組み合わせたものが「制御手段」に相当する。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、ハイブリッド車両の製造産業などに利用可能である。
20 ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、26 クランクシャフト、30 プラネタリギヤ、36 駆動軸、37 デファレンシャルギヤ、38a,38b 駆動輪、38c、38d 従動輪、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、50 バッテリ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、54a 駆動電圧系電力ライン、54b 電池電圧系電力ライン、55 昇圧コンバータ、56 システムメインリレー(SMR)、57,58 平滑コンデンサ、60 DC/DCコンバータ、70 ハイブリッド用電子制御ユニット(HVECU)、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、90 マスタシリンダ、92 ブレーキアクチュエータ、94 ブレーキ用電子制御ユニット(ブレーキECU)、96a〜96d ブレーキホイールシリンダ、98a〜98d 車輪速センサ、MG1,MG2 モータ。

Claims (1)

  1. 走行用の動力を出力するエンジンと、
    前記エンジンからの動力で発電可能な第1モータと、
    駆動輪に接続された駆動軸に動力を入出力可能な第2モータと、
    充放電可能なバッテリと、
    前記第1,第2モータと前記バッテリとを接続する電力ラインに設けられ、前記第1,第2モータと前記バッテリとの接続および接続の解除を行なうリレーと、
    前記バッテリに異常が生じているときには、前記リレーをオフした状態で前記エンジンから動力の出力を伴って前記第1,第2モータを駆動しながら走行するバッテリレス走行により走行するように前記エンジンと前記第1,第2モータと前記リレーとを制御する制御手段と、
    を備えるハイブリッド車両であって、
    前記制御手段は、前記バッテリレス走行中に前記駆動輪の空転によるスリップが生じた場合において、前記第2モータによる消費電力が前記第1モータによる発電電力より大きいときには、前記第2モータの駆動を所定時間停止する、
    ことを特徴とするハイブリッド車両。
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