JP2017007366A - 通信不正成立防止システム - Google Patents

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Abstract

【課題】電子キーにモーションセンサを設けて振動の有無を検出する以外の方法で、不正通信を検出することができる通信不正成立防止システムを提供する。【解決手段】通信確立判定部25は、LF−UHFのID照合(スマート照合)が確立するか否かを監視する。車両1は、レーダ22を備え、距離測定部26は、レーダ22によって車両周囲をセンシングすることにより、車両付近を動く物体(人体)を検出する。通信正否判定部27は、電子キー2がID照合(スマート照合)の通信エリアEaに入って通信が確立するタイミングと、レーダ測定距離Lxから物体が通信エリアEa内に進入したと判定できたタイミングとを比較し、これらが相関するときには、ID照合の通信を正当と判定し、これらが相関しないときには、通信を不当とする。【選択図】図1

Description

本発明は、ID照合の通信において不正な通信成立を防止する通信不正成立防止システムに関する。
従来、車両等において、電子キーから電子キーIDを車両に無線送信してID照合を行う電子キーシステムが周知である。ところで、この種の電子キーシステムにおいては、ユーザの意志によらないところでID照合成立を謀る不正行為として、中継器を使った不正行為(中継器使用不正行為:特許文献1等参照)というものがある。中継器使用不正行為は、例えば電子キーが車両から遠い場所に位置する際に、この電子キーを複数の中継器によって車両と繋いで電波を中継し、これら2者間の通信を成立させる行為である。よって、ユーザが気付かないところでID照合が成立されてしまうので、第三者によって不正にドア解錠やエンジンが始動されてしまう可能性がある。
特開2006−161545号公報
中継器を使用した不正通信に対する対策としては、例えば電子キーにモーションセンサ(加速度センサ)を設けておき、同センサで振動を検出できている場合にのみ、ID照合の成立を許可するものがある。しかし、この対策の場合、例えば電子キーが長時間静止してしまうと、ID照合が成立しないことになり、車両ドアを開けたり、エンジンを始動したりすることができなくなるので、利便性の点で問題があった。
本発明の目的は、電子キーにモーションセンサを設けて振動の有無を検出する以外の方法で、不正通信を検出することができる通信不正成立防止システムを提供することにある。
前記問題点を解決する通信不正成立防止システムは、通信相手からの通信を契機に電子キーから電子キーIDを前記通信相手に無線送信させて当該電子キーIDを照合するとき、ID照合の通信の正否を判定する構成において、前記ID照合の通信エリア内に前記電子キーが進入したか否かを確認するために、当該ID照合の通信が確立するか否かを判定する通信確立判定部と、前記電子キーの通信相手に設けたレーダを用いて当該通信相手と物体との間の距離を測定する距離測定部と、前記ID照合の通信が確立するタイミングと前記距離測定部が測定した前記距離とに基づき、前記ID照合の通信の正否を判定する通信正否判定部とを備えた。
本構成によれば、電子キーがID照合の通信エリアに入って通信が確立するタイミングと、レーダ測定距離から物体が通信エリア内に進入したと判定できたタイミングとを比較し、これらが相関するときには、通信相手及び電子キーの通信を正当と判定し、これらが相関しないときには、通信を不当として処理する。このため、例えば第三者による中継器を使用した不正通信が行われたときには、これらタイミングの相関が崩れる可能性が高いので、このときの通信を不当と判定して、ID照合の成立を許可しない。よって、電子キーにモーションセンサを設けて振動の有無を検出する以外の方法で、不正通信を検出することが可能となる。
前記通信不正成立防止システムにおいて、前記通信正否判定部は、前記レーダによる距離測定において前記物体が前記ID照合の通信エリア内に位置したと判断してから、直ちに又は十分短時間の間に前記ID照合の通信が確立するか否かを確認することにより、通信正否を判定することが好ましい。この構成によれば、電子キーを所持した正規のユーザであれば、レーダで通信エリア内への物体の進入が検知されてから時間を経ずに、ID照合の通信が確立するはずであるので、この状態の変遷を監視することにより、より正しく通信の正否を判定することが可能となる。
前記通信不正成立防止システムにおいて、前記ID照合は、前記通信相手から定期的に送信されるウェイク信号を前記電子キーが受信したとき、当該電子キーがウェイク信号の受信に対する応答としてアック信号を前記通信相手に送信することによって通信が確立し、以降、具体的な認証が実行される照合であって、前記通信正否判定部は、前記レーダによる距離測定において前記物体が前記ID照合の通信エリア内に位置すると判断したとき、前記通信相手から送信される初回又は数回目までの前記ウェイク信号に対して、前記電子キーから前記アック信号を受信できるか否かを確認することにより、通信正否を判定することが好ましい。この構成によれば、初回又は数回目までのウェイク信号に対するアック応答を受信できるか否かを監視することにより通信の正否判定を行うようにしたので、通信が不当と判定された後、例えば以降の認証を行わないようにすることにより、ID照合の成立を不可とすることが可能となる。
前記通信不正成立防止システムにおいて、前記通信正否判定部は、前記レーダによる距離測定において前記物体が前記ID照合の通信エリア内に位置すると判断したとき、数回、前記ウェイク信号を送信したにも関わらず前記アック信号を受信できない状態が続いても、これを無視して判定を継続することが好ましい。この構成によれば、ウェイク信号の受信ミスを許容するようにしたので、通信が成立するにも関わらず無駄に通信を不当と判定させずに済む。
前記通信不正成立防止システムにおいて、前記距離測定部は、一定周期で電波を送信することにより周辺をセンシングし、継続して静止する物体を判定から除外し、動く物体のみを判定の対象とすることが好ましい。この構成によれば、レーダで物体を監視するにあたり、動く物体を判定から除外することが可能となるので、電子キーと人体との間の距離を、精度よく検出するのに有利となる。ひいては、ID照合の通信の正否を精度よく判定するのにも有利となる。
前記通信不正成立防止システムにおいて、通信正否判定部は、複数の物体が検出されたとき、前記タイミングの相関が最も高い物体の情報を用いて判定を実行することが好ましい。この構成によれば、複数の物体が車両に近づいた場合でも、通信正否を判定することが可能となる。
本発明によれば、電子キーにモーションセンサを設けて振動の有無を検出する以外の方法で、不正通信を検出することができる。
一実施形態の通信不正成立防止システムの構成図。 車両に形成されるLF電波の通信エリア図。 レーダによる測定距離とLF電波の通信エリア図との関係を示す説明図。 正規操作による正常時の通信シーケンス図。 中継器等を使用した不正時の通信シーケンス図。 別例のレーダ測定距離の求め方を示す説明図。 他の別例の通信シーケンス図。
以下、通信不正成立防止システムの一実施形態を図1〜図5に従って説明する。
図1に示すように、車両1は、電子キー2と無線によりID照合を行う電子キーシステム3を備える。電子キー2には、キー固有のIDとして電子キーIDが書き込み保存されている。本例の電子キーシステム3は、車両1からの通信を契機に狭域通信を通じて電子キー2とID照合を実施するキー操作フリーシステムである。一般に、キー操作フリーシステムで実施されるID照合を「スマート照合」といい、その通信を「スマート通信」という。
車両1は、ID照合(スマート照合)を行う照合ECU(Electronic Control Unit)4と、車載電装品の電源や駆動を管理するボディECU5と、エンジン7を制御するエンジンECU6とを備える。これらECUは、車内の通信線8を通じて電気接続されている。通信線8は、例えばCAN(Controller Area Network)やLIN(Local Interconnect Network)からなる。照合ECU4には、車両1に登録された電子キー2の電子キーIDがメモリ(図示略)に書き込み保存されている。車両1は、室外に電波を送信する室外送信機9と、室内に電波を送信する室内送信機10と、車両1において電波を受信する電波受信機11とを備える。室外送信機9及び室内送信機10は、例えばLF(Low Frequency)帯の電波を送信する。電波受信機11は、例えばUHF(Ultra High Frequency)帯の電波を受信する。電子キー2は、LF電波を受信可能であり、UHF電波を送信可能である。ボディECU5は、車両ドアに設けられたドアロック機構12の作動を制御することにより、車両ドアの施解錠を切り替える。
電子キー2は、電子キー2の動作を制御するキー制御部15と、電子キー2において電波受信を可能とする受信部16と、電子キー2において電波送信を可能とする送信部17とを備える。キー制御部15には、キー固有のIDとして電子キーIDがメモリ(図示略)に書き込み保存されている。受信部16は、例えばLF電波を受信する。送信部17は、例えばUHF電波を送信する。
電子キー2が室外送信機9の通信エリアに進入して車両1及び電子キー2の間で通信(車外スマート通信)が確立すると、LF−UHFの双方向通信によるスマート照合(車外スマート照合)が開始される。スマート照合には、車両1が持つ固有の車両コードを認証する車両コード照合と、暗号鍵(認証鍵)を使用したチャレンジレスポンス認証と、電子キーIDを認証する電子キーID照合とが含まれる。照合ECU4は、車外に位置する電子キー2との間で、これら照合や認証の全てが成立することを確認すると、車外スマート照合を成立とみなし、例えば車両ドアの施解錠を許可又は実行する。
照合ECU4は、電子キー2が室内送信機10の通信エリアに進入して通信(車内スマート通信)が確立すると、車外のときと同様のスマート照合(車内スマート照合)を実行する。照合ECU4は、車内スマート照合が成立することを確認すると、エンジンスイッチ(図示略)の操作による車両電源の遷移を許可する。
電子キーシステム3は、例えば第三者等による中継器を用いたID照合の通信(スマート通信)の不正成立を防止する通信不正成立防止機能(通信不正成立防止システム20)を備える。本例の通信不正成立防止システム20は、電子キー2の通信相手21に搭載されたレーダ22において物体との間の距離(レーダ測定距離:図3参照)Lxを測定し、距離LxがID照合の通信エリアEa(図2参照)の範囲内となったタイミングにおいて、ID照合の通信が確立するか否かを確認することにより、通信の正否を判定するものである。
通信不正成立防止システム20は、ID照合(本例はスマート照合)の通信が確立したか否かを判定する通信確立判定部25を備える。通信確立判定部25は、照合ECU4に設けられる。本例の通信確立判定部25は、車両1から送信されるウェイク信号Swkに対して電子キー2からアック信号Sackを受信できたか否かを監視することにより、ID照合の通信エリアEa内(図2参照)に電子キー2が進入したか否かを確認する。ウェイク信号Swkは、待機中の電子キー2を起動させるためのトリガとして定期送信されるLF電波である。アック信号Sackは、電子キー2が起動したことを車両1に通知するためのUHF電波である。
通信不正成立防止システム20は、電子キー2の通信相手21(本例は車両1)に設けられたレーダ22を備える。レーダ22は、例えば車両ドアの車外ドアハンドル付近に取り付けられることにより、車外の物体の距離を測定することが可能となっている。レーダ22は、特に方式を問わず、物体との距離を例えば3m以上測定できるものであるとよい。レーダ22としては、例えばミリ波レーダ、UWB(Ultra Wide Band)レーダ、レーザーレーダ、超音波ソナーなどがある。レーダ22は、車外ドアハンドル付近に設けられることにより、室外送信機9の近傍に配置されることが好ましい。
通信不正成立防止システム20は、レーダ22を用いて通信相手21と物体との間の距離(レーダ測定距離)Lxを測定する距離測定部26を備える。距離測定部26は、照合ECU4に設けられる。距離測定部26は、レーダ22が室外に向けて電波を送信することにより、室外に位置する物体(すなわち、電子キー2を所持したユーザ)との間の距離Lxを測定する。距離測定部26は、一定周期で電波を送信することにより周辺をセンシングし、継続して静止する物体を判定から除外し、動く物体のみを判定の対象とするとよい。
通信不正成立防止システム20は、ID照合の通信が確立するタイミングとレーダ22が測定した距離Lxとに基づきID照合の通信の正否を判定する通信正否判定部27を備える。通信正否判定部27は、照合ECU4に設けられる。通信正否判定部27は、レーダ22による距離測定において物体がID照合の通信エリアEa内に位置したと判断してから、直ちに又は近いうちにID照合の通信が確立するか否かを確認することにより、通信正否を判定することが好ましい。本例の場合、通信正否判定部27は、レーダ測定距離Lxが通信エリアEa相当になった判断したとき、通信相手21から送信される初回又は数回目までのウェイク信号Swkに対して、電子キー2からアック信号Sackを受信できるか否かを確認することにより、通信正否を判定することが好ましい。
次に、図2〜図5を用いて、通信不正成立防止システム20の動作を説明する。
図2に示すように、照合ECU4は、スマート照合の実行タイミングにおいて、室外送信機9からスマート通信のLF電波を送信して、車両周囲にLF電波の通信エリアEaを形成する。具体的には、車両1が駐車中(ドア施錠及びエンジン停止)のとき、室外送信機9は、車両1の周囲に電子キー2が存在するか否かを確認するために、定期又は不定期にLF帯のウェイク信号Swkを送信する動作をとっている。なお、LF電波の通信エリアEaは、例えば車両1から数m程度の狭域エリアとなっている。
電子キー2がウェイク信号Swkの通信エリアEaに進入すると、電子キー2はウェイク信号Swkの受信により起動し、アック信号Sackを車両1にUHF送信する。このように、車両1及び電子キー2の間でスマート通信が確立すると、車両1及び電子キー2がスマート照合を実行する。このとき、通信確立判定部25は、ウェイク信号Swkに対する応答のアック信号Sackを電子キー2から受信できたことを確認すると、電子キー2がスマート照合の通信エリアEa内に入ったと認識する。
図3に示すように、レーダ22は、例えば車両1の駐車時、定期的に周囲をサーチすることによって、車両付近の物体をセンシングする。そして、距離測定部26は、レーダ22から入力する検出信号を基に、車両1の周囲に存在する物体を識別する。距離測定部26は、継続して静止する物体を検出したとき、これを柱や隣の駐車車両であると認識して、判定から除外するとよい。距離測定部26は、動く物体を人体と認識し、人体との間の距離Lxを測定する。レーダ22による距離測定は、レーダ22からの電波送信を複数実行することにより、少なくとも1回以上実施される。
ところで、電子キー2は、通常、人間(ユーザ)が所有していて、人間と同時に車両1に近づいてくるはずである。すなわち、レーダ測定距離LxからID照合(スマート照合)の通信エリアEa内に入ったと判定できたときのタイミングと、LF−UHF通信によるID照合(スマート照合)の通信が確立(成立)するタイミングとには、相関があるはずである。よって、本例は、これらタイミングが合致又は近似するか否かを確認することにより、ID照合の通信の正否を判定する。
図4に、ID照合の通信の正否を判定するときの動作ロジックを図示する。同図において、レーダに22による物体検知のタイミングチャートの「Hi」は人がいるときを表し、「Lo」は人がいないときを表す。また、ウェイク信号Swkのタイミングチャートにおいて、「Hi」は同信号が送信されているときを表し、「Lo」は同信号が送信されていないときを表す。同様に、アック信号Sackのタイミングチャートにおいて、「Hi」は同信号が送信されているときを表し、「Lo」は同信号が送信されていないときを表す。
本例の場合、単なる通行人もレーダ22の検知対象であるので、レーダ22で物体を検知したにも関わらずID照合の通信が確立しないときには、車両1は何も動作しない。電子キー2を所持したユーザがウェイク信号Swkの通信エリアEa内に進入すると、レーダ22による物体検知により、レーダ測定距離Lxから物体が通信エリアEaに進入したと判定される。
このとき、正規ユーザが車両1に近づくことを想定しているので、車両1から送信されたウェイク信号Swkに対して、電子キー2は直ちにアック信号Sackを返信する。これにより、通信確立判定部25は、ID照合の通信が確立(成立)したと判定する。なお、通信環境によっては、レーダ22により物体が検知されてから、数回、ウェイク信号Swkに対するアック応答を受信できない状態が続くことも想定されるので、ウェイク信号Swkに対してアック応答を受信できない状態が数回続いても、通信を不当と判定せずに許容する。なお、前述の通信エリアEa内に物体が位置したと判断してから十分短い時間とは、前述のアック応答を受信できない状態が数回続く程度の時間をいう。
通信正否判定部27は、レーダ測定距離Lxが通信エリアEa相当になった判断したとき、通信相手21から送信される初回又は数回目までのウェイク信号Swkに対して、電子キー2からアック信号Sackを受信できると、ID照合の通信を許可する。これにより、アック受信後のID照合の認証(チャレンジレスポンス認証や電子キーID照合など)が継続され、ID照合が成立に移行される。これにより、車両ドアの室外ドアハンドルをタッチ操作すれば車両ドアが解錠されるので、正規ユーザであれば、滞りなく乗車に移行することが可能となる。
図5に示すように、例えば複数の第三者が連携して中継器により通信を不正に成立させようとしたときには、電子キー2は停止したままであるにも関わらず、車両1に近づく者が先にレーダ22で検知されるはずである。このため、レーダ22により物体が通信エリアEa内に進入したと判定できたタイミングと、LF−UHF通信によるID照合の通信が実際に確立するタイミングとの相関関係が崩れる可能性が高い。すなわち、レーダ22により物体検知ができてから暫く時間が経った後のn回目のウェイク信号Swkでアック応答を受信することになる。
通信正否判定部27は、レーダ22による物体検知によって物体がウェイク信号Swkの通信エリアEa内に進入したと判定したとき、検知後の最初又は数回までのウェイク信号Swkによってアック信号Sackの応答を受信することができないこともって、ID照合の通信を不当とする。すなわち、レーダ22により物体が通信エリアEa内に人がいると判定できても、n回目のウェイク信号Swkによってアック信号Sackを受信できたときには、ID照合の通信を不当とする。このとき、以降のID照合の認証を継続しないようにする。よって、第三者によってID照合を不正に成立させずに済むので、車両1の不正使用に対するセキュリティ性が確保される。
本実施形態の構成によれば、以下に記載の効果を得ることができる。
(1)電子キー2がID照合(スマート照合)の通信エリアEaに入って通信が確立するタイミングと、レーダ測定距離Lxから物体が通信エリアEa内に進入したと判定できたタイミングとを比較し、これらが相関するときには、ID照合の通信を正当と判定し、これらが相関しないときには、通信を不当として処理する。このため、例えば第三者等による中継器を使用した不正通信が行われたときには、これらタイミングの相関が崩れる可能性が高いので、このときの通信を不当と判定して、ID照合の成立を許可しない。よって、電子キー2にモーションセンサを設けて振動の有無を検出する以外の方法で、不正通信を検出することができる。
(2)通信正否判定部27は、レーダ22による距離測定において物体がID照合(スマート照合)の通信エリアEa内に位置したと判断してから、直ちに又は十分短時間の間にID照合の通信が確立するか否かを確認することにより、通信正否を判定する。よって、電子キー2を所持した正規ユーザであれば、レーダ22で通信エリアEa内への物体の進入が検知されてから時間を経ずに、ID照合の通信が確立するはずであるので、この状態の変遷を監視することにより、より正しく通信の正否を判定することができる。
(3)通信正否判定部27は、レーダ22による距離測定において物体がID照合(スマート照合)の通信エリアEaに入ったと判断したとき、車両1から送信される初回又は数回目(十分短時間の間)までのウェイク信号Swkに対して、電子キー2からアック信号Sackを受信できるか否かを確認することにより、通信正否を判定する。よって、本例の通信の正否判定において、通信が不当と判定されたとき、例えば以降の認証(チャレンジレスポンス認証や電子キーID照合)などを行わないようにすることにより、ID照合の成立を不可とすることができる。
(4)通信正否判定部27は、レーダ22による距離測定において物体がID照合(スマート照合)の通信エリアEa内に入ったと判断したとき、数回、ウェイク信号Swkを送信したにも関わらずアック信号Sackを受信できない状態が続いても、これを無視して判定を継続する。よって、本例の場合、ウェイク信号Swkの受信ミスを許容するようにしたので、通信が成立するにも関わらず通信を無駄に不当と判定させずに済む。
(5)距離測定部26は、一定周期で電波を送信することにより周囲をセンシングし、継続して静止する物体を判定から除外し、動く物体のみを判定の対象とする。よって、人体との間の距離を求めるにあたって、これを精度よく行うのに有利となる。ひいては、ID照合の通信の正否を精度よく判定するのにも有利となる。
なお、実施形態はこれまでに述べた構成に限らず、以下の態様に変更してもよい。
・図6に示すように、レーダ22は、運転席側に配置されることに限定されず、助手席側に配置されてもよい。この場合、レーダ22により測定された距離L2から車内の距離L3を相殺することにより、運転席から外側の距離L1(=L2−L3)を測定してもよい。
・図7に示すように、レーダ22で複数の物体を検出できた場合には、その中でタイミングの相関の最も高い物体の情報を判定の対象として取り込むようにしてもよい。具体的には、同図に示されるように、例えば2人が車両1に近づく場合、先に近づいた人が電子キー2を持たず、後に近づいた人が電子キー2を持っている場合、レーダ22で2人を測定することができれば、後に近づいた人との相関を正しいと判断してもよい。こうすれば、複数の物体が車両1に近づいた場合でも、通信正否を判定することが可能となる。
・レーダ22により物体が通信エリアEa内に進入したと判定するときの基準は、通信エリアEaと同一であることに限らず、これよりも小さい値としてもよい。
・レーダ22は、車体のどの位置に配置されてもよい。
・レーダ22による物体のセンシングアルゴリズムは、物体を検出することができれば、任意とする。
・通信エリアEaは、車両周囲に形成されていれば、個数や場所などを適宜変更可能である。
・電子キー2から所定の電波(トリガ)を無線送信し、この電波に対して車両1が応答返信した電波を電子キー2が受信できることもって、通信が確立したか否かを判定してもよい。
・通信の正否判定は、例えばID照合(スマート照合)が完遂できるか否かを確認する処理としてもよい。すなわち、ID照合の通信が確立するか否かの判定は、車両1及び電子キー2の間で所定の電波のやり取りが確認できれば、種々の態様に適宜変更することができる。
・通信確立の判定に用いる電波は、種々の周波数の電波に変更可能である。
・電子キーシステム3は、例えば車体の左右にLFアンテナを配置し、これらアンテナから送信される電波に対する電子キー2からの応答の組み合わせを確認することにより、電子キー2の車内外判定を行うシステムでもよい。
・通信確立後に実施される具体的な認証は、チャレンジレスポンス認証や電子キーID照合に限らず、他の認証や照合に適宜変更することが可能である。
・通信不正成立防止システム20は、車外スマート照合の通信に適用されることに限らず、車内スマート照合の通信に用いてもよい。
・通信正否の判定は、車両1側で行われることに限らず、電子キー2側で実施してもよい。
・電子キー2は、例えば高機能携帯電話などの他の端末に変更可能である。
・通信相手21は、車両1に限定されず、他の機器や装置に変更可能である。
1…通信相手の一例である車両、2…電子キー、20…通信不正成立防止システム、22…レーダ、25…通信確立判定部、26…距離測定部、27…通信正否判定部、Ea…通信エリア、Lx…距離(レーダ測定距離)、Swk…ウェイク信号、Sack…アック信号。

Claims (6)

  1. 通信相手からの通信を契機に電子キーから電子キーIDを前記通信相手に無線送信させて当該電子キーIDを照合するとき、ID照合の通信の正否を判定する通信不正成立防止システムにおいて、
    前記ID照合の通信エリア内に前記電子キーが進入したか否かを確認するために、当該ID照合の通信が確立するか否かを判定する通信確立判定部と、
    前記電子キーの通信相手に設けたレーダを用いて当該通信相手と物体との間の距離を測定する距離測定部と、
    前記ID照合の通信が確立するタイミングと前記距離測定部が測定した前記距離とに基づき、前記ID照合の通信の正否を判定する通信正否判定部と
    を備えたことを特徴とする通信不正成立防止システム。
  2. 前記通信正否判定部は、前記レーダによる距離測定において前記物体が前記ID照合の通信エリア内に位置したと判断してから、直ちに又は十分短時間の間に前記ID照合の通信が確立するか否かを確認することにより、通信正否を判定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信不正成立防止システム。
  3. 前記ID照合は、前記通信相手から定期的に送信されるウェイク信号を前記電子キーが受信したとき、当該電子キーがウェイク信号の受信に対する応答としてアック信号を前記通信相手に送信することによって通信が確立し、以降、具体的な認証が実行される照合であって、
    前記通信正否判定部は、前記レーダによる距離測定において前記物体が前記ID照合の通信エリア内に位置すると判断したとき、前記通信相手から送信される初回又は数回目までの前記ウェイク信号に対して、前記電子キーから前記アック信号を受信できるか否かを確認することにより、通信正否を判定する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の通信不正成立防止システム。
  4. 前記通信正否判定部は、前記レーダによる距離測定において前記物体が前記ID照合の通信エリア内に位置すると判断したとき、数回、前記ウェイク信号を送信したにも関わらず前記アック信号を受信できない状態が続いても、これを無視して判定を継続する
    ことを特徴とする請求項3に記載の通信不正成立防止システム。
  5. 前記距離測定部は、一定周期で電波を送信することにより周辺をセンシングし、継続して静止する物体を判定から除外し、動く物体のみを判定の対象とする
    ことを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか一項に記載の通信不正成立防止システム。
  6. 通信正否判定部は、複数の物体が検出されたとき、前記タイミングの相関が最も高い物体の情報を用いて判定を実行する
    ことを特徴とする請求項1〜5のうちいずれか一項に記載の通信不正成立防止システム。
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