JP2017006743A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
Description
図1や図2の外観図に示すように、スロットマシン100は、略矩形状の箱体である筐体102と、筐体102の前面開口部に対して回動可能な連結部材により開閉可能に取り付けられた前面上扉104と、前面上扉104の下方に位置し、前面上扉104同様、筐体102の前面開口部に対して開閉可能に取り付けられた前面下扉106と、前面下扉106の下部に位置し、メダル排出口108aから払い出されたメダルを貯留するための受け皿部108とを備えている。
図4は、スロットマシン100の概略的な電気的構成を示したブロック図である。図4に示すように、スロットマシン100は、主として、主制御基板200と、副制御基板202とによって制御されている。ここでは、遊技の進行に関わるプログラムのうち、遊技に供する当選役の抽選やその入賞といったような、特に重要な処理を主制御基板200で実行し、それ以外の例えば演出に関する処理を副制御基板202で実行している。また、図4に示したように、主制御基板200と副制御基板202との通信は、不正防止等の観点から、主制御基板200から副制御基板202への一方向のみに制限される。ただし、このような制限がなければ、電気的に双方向通信も可能である。
主制御基板200は、中央処理装置であるメインCPU200a、プログラム等が格納されたメインROM200b、ワークエリアとして機能するメインRAM200c等を含む各種半導体集積回路を有し、スロットマシン100全体を統括的に制御する。ただし、メインRAM200cには不図示のバックアップ電源が接続されており、電源が切断された場合においても、意図的にメインRAM200cの初期化処理を実行しない限り、データが消去されることなく保持される。
スロットマシン100においては、遊技の進行に際して複数の遊技状態が設けられており、これら遊技状態および設定値に対応する複数の当選役抽選テーブル等がメインROM200bに格納されている。当選役抽選手段304は、メインRAM200cに記憶された現在の遊技状態および設定値に応じて、対応する当選役抽選テーブルをメインROM200bから抽出するとともに、抽出した当選役抽選テーブルに基づき、スタートスイッチ128の操作信号に応じて取得された当選役抽選乱数が当選役抽選テーブル内のいずれの当選役またはハズレに対応するか判定する。
図4に戻り、副制御基板202は、主制御基板200と同様に、中央処理装置であるサブCPU202a、プログラム等が格納されたサブROM202b、ワークエリアとして機能するサブRAM202c等を含む各種半導体集積回路を有し、主制御基板200からのコマンドに基づき、特に演出を制御する。また、サブRAM202cにもメインRAM200c同様、不図示のバックアップ電源が接続されており、電源が切断された場合においても、データが消去されることなく保持される。なお、副制御基板202にも、主制御基板200同様、乱数発生手段202dが設けられており、乱数発生手段202dによって生成される乱数(演出抽選乱数)は、主に演出の態様を決定するために用いられる。
図6は、演出抽選テーブルを説明する図である。副制御基板202のサブROM202bには、複数の当選役およびハズレにそれぞれ対応する複数の演出抽選テーブルが設けられている。そして、主制御基板200において当選役抽選により当選役およびハズレのうちいずれかが決定されると、その抽選結果に対応する演出抽選テーブルが決定される。例えば、当選役抽選の抽選結果が当選役「BB」であった場合、演出決定手段334は、複数の当選役およびハズレに対応する複数の演出抽選テーブルのうち、図6に示すような当選役「BB」に対応する演出抽選テーブルを決定する。
図9は、主制御基板200のメイン処理を示したフローチャートである。ここでは、まず、主制御基板200のメイン処理に沿って、初期化後の1遊技の概略を説明し、その後、各処理の詳細について説明する。
スロットマシン100の電源が投入され、通電状態になると、初期化手段300は、遊技開始に備え初期化処理を実行する。初期化手段300は、電源が投入されている間、随時バックアップデータを生成し、そのバックアップデータをメインRAM200cに保持している。したがって、不意の電断が生じたとしても、この初期化処理において、保持されたバックアップデータを用い電断前の状態に復帰させることができる。例えば、回転リールの回転中に不意の電断が起きたとしても、復帰動作後に再度各回転リール134a、134b、134cが回転している状態から開始される。したがって、初期化処理では、基本的にメインRAM200cの初期化(RAMクリア)は行われない。ただし、遊技者の遊技利益に影響を与えない情報、例えば、演出に関する情報等は必要に応じて初期化してもよい。そして、初期化手段300は、リールユニット134をはじめとする各種装置の接続状況や作動状況を確認する。
続いて、ベット手段302は、メダル投入部124から規定数のメダルの投入を受け付け、あるいは、規定数以上のクレジットが貯留されている状況でベットボタン126の操作を受け付けて、メダルのベットを完了させ、スタートスイッチ128の操作待ち状態に移行する。また、ベット手段302は、その操作がなされたことを示す投入コマンドを生成し、副制御基板202に送信する。そして、スタートスイッチ128の操作が検知されると、次のステップS300に処理が移される。
次に、当選役抽選手段304は、スタートスイッチ128の操作に応じて、乱数発生手段200dによって更新された当選役抽選乱数から、スタートスイッチ128が操作された時点における1の当選役抽選乱数を取得する。そして、当選役抽選手段304は、図5(c)、図5(d)に示した当選役抽選テーブルを含む複数の当選役抽選テーブルから、現在設定されている遊技状態に対応する1の当選役抽選テーブルを決定するとともに、取得した当選役抽選乱数が、決定した当選役抽選テーブルにおけるいずれの当選領域に対応するか判定し、判定された当選領域の当選役またはハズレを抽選結果として決定する。また、当選役抽選手段304は、スタートスイッチ128の操作に応じて抽選結果が決定された後、その当選役抽選の抽選結果(当選役またはハズレ)や遊技状態に関する情報等を含む当選役コマンドを生成し、副制御基板202に送信する。
上記のようにして抽選処理が終了すると、次に、リール制御手段306は、ステッピングモータ262を駆動して左リール134a、中リール134b、右リール134cを回転させる。このリール回転処理においては、前回の1遊技における左リール134a、中リール134b、右リール134cの回転開始時点から所定の時間(例えば4.1秒)が経過すると(ウェイト)、当該遊技における左リール134a、中リール134b、右リール134cの回転を開始し、左リール134a、中リール134b、右リール134cの全てが定速回転となったところで、ストップボタンスイッチ130a、130b、130cの操作を有効化する。
続いて、リール制御手段306は、ストップボタンスイッチ130a、130b、130cが有効化されている状態で、遊技者によるストップボタンスイッチ130a、130b、130cの操作を受け付けると、その操作に対応する回転リール(左リール134a、中リール134b、右リール134cのいずれか)を所定の停止制御に従って停止させる。また、リール制御手段306は、ストップボタンスイッチ130a、130b、130cのいずれかの操作がなされると、操作がなされたストップボタンスイッチ130a、130b、130cの情報を示す停止コマンド(第1停止コマンド、第2停止コマンド、第3停止コマンド)を操作の度に生成し、その都度、副制御基板202に送信する。
次に、判定手段308は、図5(a)に示した有効ライン上に表示された図柄組み合わせが、図5(b)に示した、予め定められたどの組み合わせに相当するかを判定し、その図柄組み合わせに応じて、メダルの払出枚数の決定処理、遊技状態の変更処理、および、リプレイに際して要求される種々の処理を実行する。ここで、判定手段308は、当選役抽選で決定した当選役に対応する図柄組み合わせが有効ライン上に表示されたことに基づいて、遊技者の有利度合いを異にする複数の遊技状態のうち1の遊技状態、例えば、ボーナス遊技状態を決定する。また、判定手段308は、有効ライン上に表示された図柄組み合わせや、有効ライン上に小役に対応する図柄組み合わせが表示された場合におけるメダルの払出枚数等を含む入賞コマンドを生成し、副制御基板202に送信する。
続いて、払出制御手段310は、ステップS600における判定結果に基づき、例えば、有効ライン上に小役に対応する図柄組み合わせが表示されると、当該小役に対応するメダルの払出処理を実行し、有効ライン上にリプレイ役に対応する図柄組み合わせが表示されると、自動的に次遊技のベットを行うための処理を実行する。このように、払出制御手段310は、有効ライン上に表示された図柄組み合わせに対応して種々の処理を遂行し、当該1遊技を終了する。また、払出制御手段310は、メダルの払出処理がなされた場合、払出処理がなされたことを示す払出コマンドを生成し、副制御基板202に送信する。
図10は、副制御基板202のメイン処理を示したフローチャートである。
電源スイッチを介してスロットマシン100の電源が投入され、通電状態になると、副制御基板202の初期化決定手段330は、主制御基板200の初期化手段300同様、初期化処理を実行し、割込を許可する。また、初期化決定手段330は、電源が投入されている間、バックアップデータを生成し、そのバックアップデータをサブRAM202cに保持し、不意の電源断が生じた場合、この初期化処理において、保持されたバックアップデータを用い電源断前の状態に復帰させる処理を実行する。
コマンド受信手段332は、主制御基板200からのコマンドが受信されたか否か判定し、コマンドが受信されない間、ステップS1200の処理を繰り返すことでコマンド待機状態を維持する。そして、コマンドが受信されたと判定した場合、コマンド受信手段332は、処理をステップS1300に移行する。
上記ステップS1200においてコマンドが受信されていると判定されれば、コマンド受信手段332は、当該受信されたコマンドに基づいて種々の処理を実行する。
図11は、上記ステップS1300のコマンド受信処理を示したフローチャートである。ここでは本実施形態の特徴に関係する処理についてのみ詳細に説明し、本実施形態の特徴と無関係の構成については説明を省略する。
まず、コマンド受信手段332は、受信したコマンドが投入コマンドであるか否か判定する。その結果、受信したコマンドが投入コマンドであれば、ステップS1302に処理を移し、投入コマンドでなければ、ステップS1304に処理を移す。
上記ステップS1301において受信したコマンドが投入コマンドであると判定されれば、演出決定手段334は、投入コマンドに基づいて演出(画像データ、電飾データおよび音声データ)を決定する。なお、この投入コマンドは、上記したとおり、図9のベット処理S200で送信されるコマンドであり、ベット手段302の操作がなされたことを示す情報が付加されている。
次に、演出実行手段336は、ステップS1302で決定された演出(画像データ、電飾データおよび音声データ)を実行する。当該演出実行処理S1303は図12を用いて詳述する。
次に、コマンド受信手段332は、受信したコマンドが当選役コマンドであるか否か判定する。その結果、受信したコマンドが当選役コマンドであれば、ステップS1305に処理を移し、当選役コマンドでなければ、ステップS1306に処理を移す。
上記ステップS1304において受信したコマンドが当選役コマンドであると判定されれば、演出決定手段334は、遊技者に提供する演出を決定する。当該演出決定処理S1305は図13を用いて詳述する。なお、この当選役コマンドは、上記したとおり、図9の抽選処理S300で送信されるコマンドであり、いずれかの当選役に当選した場合には、その当選役の種別を示す情報が付加されており、いずれの当選役にも当選しなかった場合にはハズレを示す情報が付加されている。そして、演出実行処理S1303を実行後、ステップS1306に処理を移す。
続いて、コマンド受信手段332は、受信したコマンドが第1〜第3停止コマンドのいずれかであるか否か判定する。その結果、受信したコマンドが第1〜第3停止コマンドのいずれかであれば、ステップS1307に処理を移し、第1〜第3停止コマンドのいずれでもなければ、ステップS1308に処理を移す。
上記ステップS1306において受信したコマンドが第1〜第3停止コマンドのいずれかであると判定されれば、演出決定手段334は、例えば、上記ステップS1305で決定された図6に示したような演出抽選テーブルの当選領域3を参照し、第1〜第3停止コマンドのいずれであるかに基づいて演出(画像データ、電飾データおよび音声データ)を決定する。なお、この第1〜第3停止コマンドは、上記したとおり、図9のリール停止処理S500で送信されるコマンドであり、ストップボタンスイッチ130a、130b、130cのいずれかの操作がなされたことを示す情報が付加されている。そして、演出実行処理S1303を実行後、ステップS1308に処理を移す。
次に、コマンド受信手段332は、受信したコマンドが入賞コマンドであるか否か判定する。その結果、受信したコマンドが入賞コマンドであれば、ステップS1309に処理を移し、入賞コマンドでなければ、ステップS1310に処理を移す。
上記ステップS1308において受信したコマンドが入賞コマンドであると判定されれば、演出決定手段334は、入賞コマンドに基づいて演出(画像データ、電飾データおよび音声データ)を決定する。なお、この入賞コマンドは、上記したとおり、図9の判定処理S600で送信されるコマンドであり、有効ライン上に表示された図柄組み合わせや、有効ライン上に小役に対応する図柄組み合わせが表示された場合におけるメダルの払出枚数等を示す情報が付加されている。そして、演出実行処理S1303を実行後、ステップS1310に処理を移す。
続いて、コマンド受信手段332は、受信したコマンドが払出コマンドであるか否か判定する。その結果、受信したコマンドが払出コマンドであれば、ステップS1311に処理を移し、払出コマンドでなければ、ステップS1312に処理を移す。
上記ステップS1310において受信したコマンドが払出コマンドであると判定されれば、演出決定手段334は、払出コマンドに基づいて演出(画像データ、電飾データおよび音声データ)を決定する。なお、この払出コマンドは、上記したとおり、図9の払出処理S700で送信されるコマンドであり、払出処理がなされたことを示す情報が付加されている。そして、演出実行処理S1303を実行後、ステップS1312に処理を移す。
次に、コマンド受信手段332は、受信したコマンド(例えば、投入コマンド、当選役コマンド、第1〜第3停止コマンド、入賞コマンド、払出コマンド等)に対する他の種々の処理を遂行して、当該コマンド受信処理S1300を終了する。かかる処理に関しては、本実施形態の特徴と無関係なので、ここでは説明を省略する。
まず、演出実行手段336は、演出決定手段334が決定した演出に画像データが含まれているか否か判定する。その結果、演出に画像データが含まれていれば、ステップS1303−2に処理を移し、画像データが含まれていなければ、ステップS1303−3に処理を移す。
上記ステップS1303−1において、演出に画像データが含まれていると判定した場合、演出実行手段336は、その画像データを液晶制御基板204に送信する。すると、その画像データに基づく画像が液晶表示部138に表示される。
続いて、演出実行手段336は、演出決定手段334が決定した演出に電飾データが含まれているか否か判定する。その結果、演出に電飾データが含まれていれば、ステップS1303−4に処理を移し、電飾データが含まれていなければ、ステップS1303−5に処理を移す。
上記ステップS1303−3において、演出に電飾データが含まれていると判定した場合、演出実行手段336は、その電飾データを、演出用ランプ142、リールバックライト144、リール上方ライト146、サブクレジット表示部156、サブ払出表示部158等の電飾機器に送信する。こうして、各電飾機器において視覚的な演出が実行される。
次に、演出実行手段336は、演出決定手段334が決定した演出に音声データが含まれているか否か判定する。その結果、演出に音声データが含まれていれば、ステップS1303−6に処理を移し、音声データが含まれていなければ、当該演出実行処理S1303を終了する。
上記ステップS1303−5において、演出に音声データが含まれていると判定した場合、演出実行手段336は、その音声データがシステム音声であるか否か判定する。その結果、音声データがシステム音声であれば、ステップS1303−7に処理を移し、音声データがシステム音声でなければ、ステップS1303−10に処理を移す。
上記ステップS1303−6において、音声データがシステム音声であると判定した場合、演出実行手段336は、音声用IC202eにアクセスし、トラック1に、すでにシステム音声が設定されているか否か判定する。その結果、トラック1にシステム音声が設定されていれば、ステップS1303−8に処理を移し、システム音声が設定されていなければ、ステップS1303−9に処理を移す。
上記ステップS1303−7において、音声用IC202eのトラック1にシステム音声が設定されていると判定した場合、演出実行手段336は、演出決定手段334が決定した当該システム音声の出力開始指令を直ちに行うことなく、そのシステム音声を、引き続き出力すべき次のシステム音声としてトラック1に対応付けてサブRAM202cに登録し、ステップS1303−10に処理を移す。
上記ステップS1303−7において、音声用IC202eのトラック1にシステム音声が設定されていないと判定した場合、演出実行手段336は、演出決定手段334が決定した当該システム音声の出力開始指令を直ちに行う。これに応じて、音声用IC202eでは、システム音声をトラック1に設定し、スピーカ140への出力を開始する。また、演出実行手段336は、システム音声の出力開始指令と同時に当該システム音声に出力停止タイマを対応付け、例えば、システム音声に対応付けられた小節の長さに相当するタイマ値を設定する。ここで、出力停止タイマは、切りのよい時点でシステム音声を停止するために用いられる。
続いて、演出実行手段336は、その音声データがBGM音声であるか否か判定する。その結果、音声データがBGM音声であれば、ステップS1303−11に処理を移し、音声データがBGM音声でなければ、ステップS1303−14に処理を移す。
上記ステップS1303−10において、音声データがBGM音声であると判定した場合、演出実行手段336は、音声用IC202eにアクセスし、トラック2に、すでにBGM音声が設定されているか否か判定する。その結果、トラック2にBGM音声が設定されていれば、ステップS1303−12に処理を移し、BGM音声が設定されていなければ、ステップS1303−13に処理を移す。
上記ステップS1303−11において、音声用IC202eのトラック2にBGM音声が設定されていると判定した場合、演出実行手段336は、演出決定手段334が決定した当該BGM音声の出力開始指令を直ちに行うことなく、そのBGM音声を、引き続き出力すべき次のBGM音声としてトラック2に対応付けてサブRAM202cに登録し、ステップS1303−14に処理を移す。
上記ステップS1303−11において、音声用IC202eのトラック2にBGM音声が設定されていないと判定した場合、演出実行手段336は、演出決定手段334が決定した当該BGM音声の出力開始指令を直ちに行う。これに応じて、音声用IC202eでは、BGM音声をトラック2に設定し、スピーカ140への出力を開始する。また、演出実行手段336は、BGM音声の出力開始指令と同時に当該BGM音声に出力停止タイマを対応付け、例えば、BGM音声に対応付けられた小節の長さに相当するタイマ値を設定する。
続いて、演出実行手段336は、その音声データが演出音声であるか否か判定する。その結果、音声データが演出音声であれば、ステップS1303−15に処理を移し、音声データが演出音声でなければ、当該演出実行処理S1303を終了する。
上記ステップS1303−14において、音声データが演出音声であると判定した場合、演出実行手段336は、音声用IC202eにアクセスし、トラック3〜7のうち、当該演出音声が設定されるべきトラックに、すでに演出音声が設定されているか否か判定する。その結果、設定されるべきトラックに演出音声が設定されていれば、ステップS1303−16に処理を移し、演出音声が設定されていなければ、ステップS1303−17に処理を移す。
上記ステップS1303−15において、演出音声が設定されるべきトラックに演出音声が設定されていると判定した場合、演出実行手段336は、演出決定手段334が決定した当該演出音声の出力開始指令を直ちに行うことなく、その演出音声を、引き続き出力すべき次の演出音声として、設定されるべきトラックに対応付けてサブRAM202cに登録し、当該演出実行処理S1303を終了する。
上記ステップS1303−15において、演出音声が設定されるべきトラックに演出音声が設定されていないと判定した場合、演出実行手段336は、演出決定手段334が決定した当該演出音声の出力開始指令を直ちに行う。これに応じて、音声用IC202eでは、演出音声を、その演出音声が設定されるべきトラックに設定し、スピーカ140への出力を開始する。また、演出実行手段336は、演出音声の出力開始指令と同時に当該演出音声に出力停止タイマを対応付け、例えば、演出音声に対応付けられた小節の長さに相当するタイマ値を設定する。
コマンド受信手段332が当選役コマンドを受信すると、演出決定手段334は、当選役コマンドに基づいて演出を決定するために、サブROM202bに記憶された複数の演出抽選テーブルから、当選役コマンドに情報として含まれる当選役に対応する1の演出抽選テーブル(例えば図6参照)を決定する。
次に、演出決定手段334は、乱数発生手段202dによって更新された演出抽選乱数から1の演出抽選乱数を取得する。
続いて、演出決定手段334は、上記ステップS1305−2において取得した演出抽選乱数が、演出抽選テーブルにおけるいずれの当選領域に対応するか判定する。具体的に、演出決定手段334は、演出抽選テーブルにおける複数の当選領域から、予め定められた順番(ここでは当選領域に付した序数で順番を示す)に従って、順次、当選範囲値を参照し、その当選範囲値を演出抽選乱数から減算して、その減算値が0未満となると、その時点の当選領域を抽選結果として決定し、その当選領域に対応付けられた演出(画像データ、電飾データおよび音声データ)も決定する。また、詳細な説明は省略するが、演出用ランプ142、リールバックライト144、リール上方ライト146、サブクレジット表示部156、サブ払出表示部158等を通じた演出のための各種データも決定される。
図14は、副制御基板202のタイマ割込処理S1500を示したフローチャートである。副制御基板202には、所定の周期(500μsec)でクロックパルスを発生するクロックパルス発生回路(不図示)が設けられている。そして、このクロックパルス発生回路によるクロックパルスの発生により、サブCPU202aはタイマ割込処理プログラムを読み込んで当該タイマ割込処理S1500を開始する。
クロックパルスを受けて割込処理が遂行されると、演出実行手段336は、音声用IC202eのアクセス対象としてトラック1を設定する。
続いて演出実行手段336は、音声用IC202eにアクセスし、アクセス対象のトラック(初回はトラック1)に、すでに音声が設定されているか否か判定する。その結果、アクセス対象のトラックに音声が設定されていれば、ステップS1503に処理を移し、音声が設定されていなければ、ステップS1510に処理を移す。
上記ステップS1502において、アクセス対象のトラックに音声が設定されていると判定した場合、演出実行手段336は、そのトラックに対応付けられた出力停止タイマから、出力停止タイマにおいて割込周期(500μsec)に相当する値(例えば1)を減算する。
次に、演出実行手段336は、減算された出力停止タイマが0となったか否か判定する。その結果、出力停止タイマが0となっていれば、ステップS1505に処理を移し、出力停止タイマが0でなければ、ステップS1510に処理を移す。
上記ステップS1504において、出力停止タイマが0となっていると判定した場合、演出実行手段336は、サブRAM202cの当該トラックに対応付けて、引き続き出力すべき次の音声が登録されているか否か判定する。その結果、引き続き出力すべき次の音声が登録されていれば、ステップS1506に処理を移し、引き続き出力すべき次の音声が登録されていなければ、ステップS1508に処理を移す。
上記ステップS1505において、当該トラックに対応付けて引き続き出力すべき次の音声が登録されていると判定した場合、演出実行手段336は、当該トラックに設定されている音声の出力停止指令とともに、引き続き出力すべき次の音声の出力開始指令を行う。これに応じて、音声用IC202eでは、引き続き出力すべき次の音声を、その演出音声が設定されるべきトラックに設定し、スピーカ140への出力を開始する。そして、演出実行手段336は、引き続き出力すべき次の音声の登録を削除する。
続いて、演出実行手段336は、当該トラックに新たに設定された音声に出力停止タイマを対応付け、当該音声に対応付けられた小節の長さ、例えば、1000msecに相当するタイマ値2000(=1000msec/0.5msec)を設定し、ステップS1510に処理を移す。こうして、当該トラックに関して新たな音声が出力され、かつ、出力停止タイマが新規に設定される。
上記ステップS1505において、当該トラックに対応付けて引き続き出力すべき次の音声が登録されていないと判定した場合、演出実行手段336は、当該トラックに設定されている音声が終了しているか否か判定する。その結果、音声が終了していれば、ステップS1510に処理を移し、音声が終了していなければ、ステップS1509に処理を移す。
上記ステップS1508において、当該トラックに設定されている音声が終了していないと判定した場合、演出実行手段336は、現時点で出力されている音声に対応付けられた出力停止タイマに、現時点で出力されている音声に対応付けられた小節の長さに相当するタイマ値を設定し、既存の音声の出力停止タイマを更新する。
次に、演出実行手段336は、アクセス対象としてトラックが全て(1〜7)終了したか否か判定する。その結果、アクセス対象としてトラックが全て終了していれば、当該タイマ割込処理S1500を終了し、全て終了していなければ、ステップS1511に処理を移す。
続いて、演出実行手段336は、アクセス対象としてのトラックをインクリメントし、ステップS1502からの処理を繰り返す。
上述した実施形態では、音声を区分する所定の周期を固定的に用いたが、サブROM202bにおいて、音声に対応付ける所定の周期を遊技状態毎に異ならせてもよい。
202b…サブROM(音声記憶手段)
202e…音声用IC(音声記憶手段)
304 …当選役抽選手段
306 …リール制御手段
308 …判定手段
310 …払出制御手段
334 …演出決定手段(音声決定手段)
336 …演出実行手段(音声出力手段)
Claims (1)
- 遊技者による操作手段への操作に基づいて遊技が進行し、該遊技の進行に応じて音声が出力される遊技機であって、
所定の周期を有する複数の音声に、該所定の周期をそれぞれ対応付けて記憶した音声記憶手段と、
遊技の進行に応じて、前記音声記憶手段に記憶された複数の音声から出力すべき音声を決定する音声決定手段と、
決定された前記音声の出力を任意のタイミングで開始し、前記操作手段への遊技者の操作を契機に前記音声の出力を停止する場合、該音声に対応付けられた前記所定の周期における区切り時点を待って音声の出力を停止する音声出力手段と、
を備えたことを特徴とする遊技機。
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