JP2017004594A - 多芯ケーブル - Google Patents

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佑樹 磯谷
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Abstract

【課題】高速の差動信号伝送を実現できるとともに、絶縁電線間のクロストークおよび差動伝送電線対間のクロストークを抑制可能な多芯ケーブルを提供する。
【解決手段】多芯ケーブル1は、2本の電線11から構成される電線対10A〜10Dを少なくとも二対と、少なくとも2本の絶縁電線21と、電線対10A〜10Dと絶縁電線21との周囲を覆うシース30と、を備えている。ケーブル1の長さ方向に垂直な断面において、電線対10A〜10Dが同一円周上に配置され、各電線対10A〜10Dの間において、各絶縁電線21が電線対10A〜10Dの片方の電線11と接触して配置されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数本の電線対と複数本の絶縁電線を有する多芯ケーブルに関する。電線対は差動伝送信号を伝送するのに使用される。
多芯ケーブルとして、ケーブル内に同軸電線と絶縁電線とが混在して配置されたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−006443公報
上記のような多芯ケーブルについては、さらなる高速信号伝送を実現するとともに、多芯ケーブル内に含まれる電線間のクロストークを最小限に抑えることが要求されている。
本発明は、高速信号伝送を実現できるとともに、絶縁電線間のクロストークおよび差動伝送電線対間のクロストークを抑制可能な多芯ケーブルを提供することを目的とする。
本発明の多芯ケーブルは、
2本の電線から構成される電線対を少なくとも二対と、
少なくとも2本の絶縁電線と、
前記電線対と前記絶縁電線との周囲を覆うシースと、を備え、
ケーブルの長さ方向に垂直な断面において、前記電線対が同一円周上に配置され、
各前記電線対の間において、各絶縁電線が前記電線対の片方の電線と接触して配置されている。
本発明によれば、高速の差動信号伝送を実現できるとともに、絶縁電線間のクロストークおよび差動伝送電線対間のクロストークを抑制可能な多芯ケーブルを提供することができる。
本発明の実施形態に係る多芯ケーブルの一例を示す断面図である。 (a)は図1の多芯ケーブルを構成する絶縁電線間のクロストークの評価結果を示すグラフであり、(b)は従来例の多芯ケーブルを構成する絶縁電線間のクロストークの評価結果を示すグラフである。 (a)は図1の多芯ケーブルを構成する同軸電線間のクロストークの評価結果を示すグラフであり、(b)は従来例の多芯ケーブルを構成する同軸電線間のクロストークの評価結果を示すグラフである。 図2(b)および図3(b)で示した従来例に係る多芯ケーブルの断面図である。 (a)〜(c)は、本発明の実施形態に係る多芯ケーブルの変形例をそれぞれ示す断面図である。
[本願発明の実施形態の説明]
最初に本願発明の実施形態の内容を列記して説明する。
本願発明の実施形態に係る多芯ケーブルは、
(1)2本の電線から構成される電線対を少なくとも二対と、
少なくとも2本の絶縁電線と、
前記電線対と前記絶縁電線との周囲を覆うシースと、を備え、
ケーブルの長さ方向に垂直な断面において、前記電線対が同一円周上に配置され、
各前記電線対の間において、各絶縁電線が前記電線対の片方の電線と接触して配置されている。
この構成によれば、一つの電線対が差動伝送信号を伝送することができる。また、同一円周上に配置された電線対の間に、絶縁電線が配置されているため、絶縁電線間のクロストークおよび差動伝送電線対間のクロストークを抑制させることができる。さらに、絶縁電線が電線対(の片方の電線)と接触しているので、電線対同士が離れかつその距離が安定し、一層クロストークを抑制できる。
(2)前記シースの内側に、前記電線対および前記絶縁電線を覆う一括シールド層が設けられていることが好ましい。
この構成によれば、ノイズの影響によるエラーのない正確な高速信号伝送を実現することができる。また、外部の機器へノイズの影響を与えることもない。
(3)前記シースの内側に、前記電線対および前記絶縁電線を覆う抑え巻が設けられ、
前記抑え巻は、前記電線対および前記絶縁電線と接触していることが好ましい。
この構成によれば、電線対や絶縁電線の上に一括シールド層(金属細線を編組または横巻きしたもの)を付けるときに、電線対の外被や絶縁電線の絶縁層が破れて、その下の導体が露出するおそれがない。そのため、ケーブル使用時に露出された導体が一括シールド層と接触してスパークしてしまうことを防止することができる。
(4)前記断面において、前記電線対よりもケーブル中心側に前記少なくとも2本の絶縁電線とは異なる絶縁電線が配置されていることが好ましい。
この構成によれば、少なくとも電線対とそれらの間の絶縁電線とを円周上に配置することが確保され、スキューを抑制することができる。
(5)前記電線対は、前記2本の電線が一体となって遮蔽層に覆われていることが好ましい。
遮蔽層により差動伝送信号にノイズが乗らないため、高速信号伝送を実現できる。
(6)前記電線対が二芯平行電線であって、当該二芯平行電線を構成する各電線が前記多芯ケーブルの周方向に沿って並列していることが好ましい。
この構成によれば、信号の減衰量、差動信号のスキューおよびクロストークを小さくすることができる。
(7)前記電線対を構成する前記2本の電線はそれぞれ同軸電線であることが好ましい。
同軸電線は各線が遮蔽されているので差動伝送信号にノイズが乗らず高速信号伝送を実現できる。
(8)各前記同軸電線が、前記多芯ケーブルの周方向に沿って並列していることが好ましい。
この構成によれば、信号の減衰量、差動信号のスキューおよびクロストークを小さくすることができる。
[本願発明の実施形態の詳細]
以下、本発明に係る多芯ケーブルの例を、図面を参照して説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る多芯ケーブル1は、最外層である外被30(シースの一例)の内側に、高速信号伝送用である複数本の同軸電線11(差動伝送電線の一例)と、低速信号伝送用あるいは電力供給用の複数本(少なくとも2本)の絶縁電線21とを有している。
この多芯ケーブル1は、差動伝送用途に適したものとするために、同軸電線11が2本一組で収容されている。本例の多芯ケーブル1内には、一対の同軸電線11から構成される同軸電線対として、同軸電線対10A、同軸電線対10B、同軸電線対10Cおよび同軸電線対10Dの四対が収容されている。それぞれの対となった同軸電線11同士(例えば同軸電線対10Aの同軸電線11同士)は近接して配置されていることが好ましい。なお、一対を構成する同軸電線11同士は撚られていないことが好ましい。
各同軸電線11は、中心導体12が絶縁体13で覆われ、絶縁体13の外周に外部導体14が配され、外部導体14の周囲が外被15で覆われた同軸構造を有している。同軸電線11は、高速デジタル伝送を行うために、AWG(American Wire Gauge)28番より細いものであることが好ましく、本例では、例えばAWG28番〜40番の細径同軸電線(導体断面積0.098mm〜0.004mm)を用いている。
中心導体12としては、例えば、軟銅線や銅合金線(錫メッキや銀メッキがされていてもよい)の単線、または複数本撚った撚線が用いられる。本例においては、中心導体12として、例えば錫メッキ軟銅線を撚り合わせた撚線を用いることができる。中心導体12の外径は、例えば0.09mm〜0.4mmである。
絶縁体13には、例えば、ポリエチレンやテトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、テトラフルオロエチレン−エチレン共重合体(ETFE)、ポリテトラフルオロエチレン(PFA)等からなるフッ素樹脂やポリメチルペンテンが用いられ、絶縁体13は、このような樹脂材料を中心導体12の周囲に押出成形することにより形成される。絶縁体13の外径は、例えば0.2mm〜1.0mmである。
外部導体14は、例えば、複数本の金属細線を絶縁体13の外周に横巻きで配して(螺旋状に巻き付けて)形成される。金属細線としては、軟銅線や合金線を用いることができ、メッキされていてもよい。外部導体14は、例えば錫メッキ軟銅線を巻き角度(同軸電線11の中心軸線に対する角度)が例えば5度以上10度以下で横巻きすることができる。錫メッキ軟銅線の巻き角度を5度以上10度以下の範囲としておくことで、同軸電線11における減衰量の増加を十分に抑制することができる。
また、外被15は、ポリエチレンやポリ塩化ビニル(PVC)やFEP等のフッ素樹脂を外部導体14の外周に押出被覆することで、または樹脂テープ(例えばポリエチレンテレフタレート)を外部導体14の外周に巻き付けることで形成されている。外被15の外径は、例えば0.3mm〜1.2mmである。
また、多芯ケーブル1には、複数本(本例では、7本)の絶縁電線21が収容されている。本実施形態においては、複数本(本例では、7本)の絶縁電線21のうちの一部(以下、第一の絶縁電線21Aとする)は、同軸電線対10A〜10D同士の間にそれぞれ配置されている。第一の絶縁電線21Aは、各同軸電線対10A〜10Dの片方の同軸電線11と接触して配置されている。また、第一の絶縁電線21Aとは別の複数本の絶縁電線21(以下、第二の絶縁電線21Bとする)は、同軸電線対10A〜10Dと第一の絶縁電線21Aとで形成される円の内部に配置されている。
絶縁電線21A,21Bは、何れも導体22を外被23によって覆った電線である。
導体22は、単線または撚線から形成されている。導体22の外径は、例えば0.15mm〜0.8mmである。また、導体22を覆う外被23の材料としては、ポリエチレンやポリ塩化ビニルやFEP等のフッ素樹脂を用いることが好ましく、外被23の外径は、例えば0.25mm〜1.2mmである。図1に示されるように、第一の絶縁電線21Aは第二の絶縁電線21Bよりも小径であるが、多芯ケーブル1に含まれる同軸電線11の外径や数により、第一および第二の絶縁電線21A,21Bの外径や数は適宜変更可能である。
2本一組の同軸電線11により構成された四対の同軸電線対10A〜10Dと複数本の絶縁電線21A,21Bとを有する多芯ケーブル1では、ケーブルの長さ方向に垂直な断面(図1の断面)において、四対の同軸電線対10A〜10Dが同一円周上に配置されている。同軸電線11はその中心導体1が前記円周上に配置されることが好ましい。製造上の誤差や使用中の電線の動きにより中心導体1が前記円周上から少しずれることは許容される。また、同軸電線11が配置される前記の円が少し楕円形状となることも許容される。四対の同軸電線対10A〜10Dの間には、1本ずつ第一の絶縁電線21Aが配置されている。各第一の絶縁電線21Aは、隣り合う同軸電線対10A〜10Dの同軸電線11、すなわち各同軸電線対10A〜10Dの片方の同軸電線11と接触して配置されている。図1の断面における多芯ケーブル1の中心から各絶縁電線21Aまでの距離が同じであることが好ましい。
同軸電線対10A〜10Dと第一の絶縁電線21Aとで形成される円の内部には、複数本の第二の絶縁電線21Bが配置されている。第二の絶縁電線21Bにより、同軸電線対10A〜10Dとそれらの間の第一の絶縁電線21Aとを同一円周上に配置することが確保され、スキューを抑制することができる。
このように配置された同軸電線対10A〜10Dや絶縁電線21A,21Bの隙間には、多数本のアラミド繊維からなる抗張力繊維31やスフ糸等からなるフィラー32が配置されている。
本実施形態においては、各同軸電線対10A〜10Dを構成する同軸電線11同士は撚り合わされずに、四対の同軸電線対10A〜10Dと第一および第二の絶縁電線21A,21Bとが、抗張力繊維31等とともに一括して螺旋状に撚り合わされて集合されている(いわゆる層撚り方式)。従来のように同軸電線同士が撚り合わされたいわゆる対撚り方式により同軸電線対が構成されると、同軸電線11間のクロストークが増加しやすいためである。
層撚り方式で集合された同軸電線対10A〜10Dおよび絶縁電線21A,21Bの周囲には、抑え巻41が巻き付けられており、これにより、同軸電線対10A〜10Dおよび絶縁電線21A,21Bの配置が崩れることなく束ねられている。
また、同軸電線対10A〜10Dおよび絶縁電線21A,21Bは、その周囲が抑え巻41を介して一括シールド層42によって覆われている。そして、この一括シールド層42のさらに外周側が、外被30によって覆われている。
抑え巻41としては、例えば、導電性樹脂テープが用いられている。この導電性樹脂テープを構成する樹脂テープは、耐熱性、耐摩耗性などに優れたポリテトラフルオロエチレン(PTFE)樹脂等のフッ素系樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂等のポリエステル系樹脂またはポリエチレン(PE)等から形成されている。この抑え巻41として用いられる導電性樹脂テープは、導電性を持たせるために、樹脂テープを構成する樹脂にカーボン等の導電性物質がテープ全体に分散するように混入されている。この抑え巻41は、所定の厚さを有するフィルム状に形成されている。抑え巻41の巻き方向は、同軸電線対10A〜10Dおよび絶縁電線21A,21Bを一括撚りにて集合するときの撚り方向と同一方向でもよく、逆方向でもよい。なお、抑え巻41として、銅箔やアルミ箔等からなる金属テープを用いてもよい。
このように、抑え巻41を設けることで同軸電線対10A〜10Dや絶縁電線21Aの周囲に一括シールド層42を作製するときに、同軸電線対10A〜10Dの外被15や絶縁電線21Aの外被23が破れて、その下の導体14,22が露出するおそれがない。これらの導体14,22が露出すると一括シールド層42と接触して、多芯ケーブルが使用時にスパークしてしまう場合がある。抑え巻41が金属テープであれば、多芯ケーブル1外の機器(外部機器)へのまたは外部機器からのノイズの影響を受けにくい。また、抑え巻41が導電性テープであれば、信号の減衰量を減らすことができる。
一括シールド層42は、金属細線を横巻きまたは編組して構成される。一括シールド層42は、例えば、外径0.03mm〜0.08mmの錫メッキ軟銅線を編組して構成されている。一括シールド層42により、同軸電線対10A〜10Dを伝搬する信号にノイズが乗らないので、ノイズの影響によるエラーのない正確な高速信号伝送が実現される。また、外部の機器へノイズの影響を与えることもない。
また、外被30は、例えばポリ塩化ビニルやポリオレフィン系樹脂等から形成されている。外被30の外径は例えば2.0mm〜6.0mmである。
このように構成された本実施形態の多芯ケーブル1を製造するには、まず、ケーブル1の横断面中心部に複数本(本例では3本)の第二の絶縁電線21Bを配置する。そして、この第二の絶縁電線21Bの周囲に、四対の同軸電線対10A〜10Dを同一円周上に配置する。このとき、同軸電線対10A〜10Dと同一円周上であって同軸電線対10A〜10Dの間にそれぞれ1本の第一の絶縁電線21Aを同軸電線11と接触するように配置する。そして、同軸電線対10A〜10Dおよび絶縁電線21A,21Bの隙間に抗張力繊維31あるいはフィラー32を配置する。その後、同軸電線対10A〜10Dおよび絶縁電線21A,21Bを抗張力繊維31あるいはフィラー32ともに一括して撚り合わせる。次に、このようにして撚り合わされたものの周囲に抑え巻41を巻き付け、さらにその外周を一括シールド層42により覆う。最後に、このシールド層42の外周に、外被30を押し出し被覆する。
本実施形態の構成によれば、同軸電線対10A〜10Dのそれぞれの電線対により差動伝送信号を伝送することができる。また、同一円周上に配置された同軸電線対10A〜10Dの間に、絶縁電線21Aが配置されているため、絶縁電線21A間のクロストークおよび差動伝送電線対(同軸電線対10A〜10D)間のクロストークを抑制させることができる。さらに、絶縁電線21Aが各同軸電線対10A〜10Dの片方の電線11と接触しているので、同軸電線対10A〜10D同士が離れかつその距離が安定し、一層クロストークを抑制できる。
(実施例)
実施例である例1として、図1に示す多芯ケーブルを用いて、絶縁電線間および同軸電線対間のクロストークの評価試験を行った。当該評価試験においては、図1に示す多芯ケーブルを3本用意し、各ケーブルに対してクロストークの評価を行った。その結果を図2(a)および図3(a)に示す。
一方、比較例である例2として、複数の同軸電線対および複数本の絶縁電線を含む多芯ケーブルであって、隣り合う同軸電線対の間には絶縁電線が配置されていない多芯ケーブルを用いて、絶縁電線間および同軸電線対間のクロストークの評価試験を行った。当該評価試験においては、図4に示す多芯ケーブルを3本用意し、各ケーブルに対してクロストークの評価を行った。その結果を図2(b)および図3(b)に示す。図4は、図2(b)および図3(b)で示した例2(比較例)に係る多芯ケーブル100の断面図である。多芯ケーブル100においては、同一円周上に配置された複数の同軸電線対110A〜110Dの間には絶縁電線121は配置されていない。絶縁電線121は、同軸電線対110A〜110Dで形成される円周の内側に収容されている。
図2(a),(b)に示されるように、例1においては、絶縁電線間のクロストークは100MHz〜500MHzの周波数帯域において、−30〜−50dB程度であった。一方、例2においては、絶縁電線間のクロストークは同一の周波数帯域において、−20〜−40dB程度であった。このように、上記の実施形態に係る多芯ケーブルを用いることで、絶縁電線間のクロストークが抑制できることが確認された。
また、図3(a),(b)に示されるように、例1においては、同軸電線対間のクロストークは100MHz〜500MHzの周波数帯域において、−50〜−80dB程度であった。一方、例2においては、同軸電線対間のクロストークは同一の周波数帯域において、−30〜−60dB程度であった。このように、上記の実施形態に係る多芯ケーブルを用いることで、同軸電線対間のクロストークも抑制できることが確認された。
以上、本発明を詳細にまた特定の実施態様を参照して説明したが、本発明の精神と範囲を逸脱することなく様々な変更や修正を加えることができることは当業者にとって明らかである。また、上記説明した構成部材の数、位置、形状等は上記実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等に変更することができる。
上記実施形態の多芯ケーブル1における同軸電線対10A〜11Dおよび絶縁電線21の本数や配置は、本実施形態に限定されない。同軸電線対は少なくとも2対、絶縁電線は少なくとも2本が多芯ケーブル内に収容されていればよい。
多芯ケーブルは、例えば、図5(a)〜(c)に示される変形例のような配置関係とすることができる。
図5(a)および図5(b)に示される多芯ケーブル1A,1Bのように、同軸電線対10A〜10Dの間には2本の第一の絶縁電線21Aが並列して配置される構成であってもよい。これらの多芯ケーブル1A,1Bはクロストークを考慮する必要のない用途に使用される。
また、図5(b)に示されるように、同軸電線対10A〜10Dの間に配置される第一の絶縁電線21Aの外径は、同軸電線11よりも大径であってもよい。この大径の絶縁電線21Aは電流を供給する給電線であり他の電線とのクロストークを考慮する必要がない。太径の絶縁電線21Aは、他の絶縁電線に比べて、図5(b)の断面において中心導体の位置が多芯ケーブル1Bの中心寄りにずれるが、同軸電線対10A〜10Dが配置される円周上に絶縁電線21Aの中心導体がかかる程度であれば、そのずれが許容される。太径の絶縁電線21Aが隣接する同軸電線11および抑え巻41に接すれば、同軸電線11と同一円周上にあると見なすことができる。
さらに、図5(c)に示される多芯ケーブル1Cのように、同一円周上に配置される同軸電線対10A〜10Dにより形成される円の内部に収容される第二の絶縁電線21Bは、各同軸電線対10A〜10Dを構成する一対の同軸電線11の間に配置される構成としてもよい。
また、上記の実施形態においては多芯ケーブル1に含まれる差動信号伝送用の電線対として一対の同軸電線11から構成される同軸電線対10A〜10Dを用いているがこの例に限られない。例えば、差動信号伝送用(高速信号伝送)の電線対として、2本の絶縁電線を撚り合せて対にしてその周囲をシールドしたSTP(Shielded Twisted Pair)と呼ばれるツイストペアケーブルや、2本の絶縁電線を撚らずに並行にした状態で対にしてその周囲をシールドした二芯平行(ツイナックス)電線を用いてもよい。STPを使用する場合は、図1の断面において各STPの中心が同一円周上にあると見なせればよい。二芯平行電線を使用する場合は、図1に示した同軸電線11の配置と同様に、二芯平行電線を構成する各電線が多芯ケーブルの周方向に沿って並んで配置され、他の二芯平行電線および絶縁電線と層撚りされるのが好ましい。これにより多芯ケーブルを構成する電線の位置ずれが起こりにくく、信号の減衰量、差動信号のスキューおよびクロストークを小さくすることができる。
なお、同軸電線の特長は、ケーブルを繰り返し屈曲させた場合に断線のおそれが少ないことである。一方、STPおよび二芯平行電線の特長は、スキューが小さいことである。
ケーブルの使用環境により各線(同時電線、STP、二芯平行電線)の長所を活かして差動信号伝送用の電線対に採用する電線を決定することができる。
1:多芯ケーブル
10A〜10D:同軸電線対(電線対の一例)
11:同軸電線(差動伝送電線の一例)
12:中心導体
13:絶縁層
14:外部導体
15:外被
21:絶縁電線(21A:第一の絶縁電線、21B:第二の絶縁電線)
22:導体
23:外被
30:外被(シースの一例)
31:抗張力繊維
32:フィラー
41:抑え巻
42:シールド層

Claims (8)

  1. 2本の電線から構成される電線対を少なくとも二対と、
    少なくとも2本の絶縁電線と、
    前記電線対と前記絶縁電線との周囲を覆うシースと、を備え、
    ケーブルの長さ方向に垂直な断面において、前記電線対が同一円周上に配置され、
    各前記電線対の間において、各絶縁電線が前記電線対の片方の電線と接触して配置されている、多芯ケーブル。
  2. 前記シースの内側に、前記電線対および前記絶縁電線を覆う一括シールド層が設けられている、請求項1に記載の多芯ケーブル。
  3. 前記シースの内側に、前記電線対および前記絶縁電線を覆う抑え巻が設けられ、
    前記抑え巻は、前記電線対および前記絶縁電線と接触している、請求項2に記載の多芯ケーブル。
  4. 前記断面において、前記電線対よりもケーブル中心側に前記少なくとも2本の絶縁電線とは異なる絶縁電線が配置されている、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の多芯ケーブル。
  5. 前記電線対は、前記2本の電線が一体となって遮蔽層に覆われている、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の多芯ケーブル。
  6. 前記電線対が二芯平行電線であって、当該二芯平行電線を構成する各電線が前記多芯ケーブルの周方向に沿って並列している、請求項5に記載の多芯ケーブル。
  7. 前記電線対を構成する前記2本の電線はそれぞれ同軸電線である、請求項1から4のいずれか一項に記載の多芯ケーブル。
  8. 各前記同軸電線が、前記多芯ケーブルの周方向に沿って並列している、請求項7に記載の多芯ケーブル。
JP2015113750A 2015-06-04 2015-06-04 多芯ケーブル Active JP6519324B2 (ja)

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