JP2017004242A - 貨幣処理システム - Google Patents
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Abstract
Description
一方で、判定処理を簡素化するために、操作情報の照合を省略しようとすると、同一の操作者が複数の操作を行う際に、操作者が操作の順番を誤って、貨幣処理端末機に送信された操作情報と、操作者の操作の内容が一致しない場合が生じ得る。
この発明は、上記事情を鑑みてなされたものであり、判定処理が煩雑になることを抑制しつつ、操作者が操作内容を誤ることを低減可能な貨幣処理システムを提供するものである。
このようにすることで、操作者の識別子に基づいて取引端末機による取引を開始できる。さらに、同一の操作者の識別子と関連付けられている未処理のキュー出力情報が取引端末機に複数同時に登録されない。そのため、取引端末機で、操作者が誤った未処理のキュー出力情報を選択して取引を行うことを抑制できる。その結果、判定処理が煩雑になることを抑制しつつ、操作者が操作内容を誤ることを低減できる。
このようにすることで、所定の操作者権限を有しない操作者が、自身のキュー出力情報のみ確認できる状態となる。そのため、自身と異なる操作者のキュー出力情報に基づいて取引を行ってしまうことを抑制できる。
このようにすることで、所定の操作者権限を有した操作者が、自身のキュー出力情報と、自身とは異なる操作者のキュー出力情報との両方を確認できる。そのため、所定の操作者権限を有した操作者によって、取引端末機で行う自身とは異なる操作者の取引を代行することができる。
このようにすることで、同一の操作者のキュー出力情報であっても、取引総額が異なるものについては、キュー記憶手段に記憶できる。そのため、キュー出力情報の取り違えを抑制しつつ、同一操作者による異なる取引を連続して行うことができる等、利便性を向上できる。
このようにすることで、キュー記憶手段に記憶されてから時間が経過しているキュー出力情報に基づく取引を、優先的に実行させることができる。そのため、キュー出力情報が長時間放置されることを抑制できる。
このようにすることで、特に急ぎの取引を優先的に実行させることができる。
このようにすることで、操作者の意思を尊重した順番で取引を行うことができる。
このようにすることで、取引総額を入金取引総額と出金取引総額とに分けて、より詳細に比較できる。そのため、同一操作者による取引を連続して行うことができる等、利便性向上の機会を増やすことができる。
このようにすることで、取引端末機でキュー記憶手段に記憶されなかったキュー出力情報について、取引上位機で取り消し、および、保留を選択できる。そのため、保留を選択した場合には、例えば、1つの取引情報について、取引上位機での入出取引を先に行なって終了させた後に、取引端末機にキュー出力情報を再度送信して取引端末機による入出取引を実行させることができる。
図1は、この発明の第一実施形態における貨幣処理システムの外観構成を示す図である。図2は、この発明の第一実施形態における貨幣処理システムの機能ブロックを示す図である。
この第一実施形態に係る貨幣処理システムは、銀行等の金融機関の店舗に設置される。
図1に示すように、貨幣処理システムは、出納機11と現金管理装置12とを有している。出納機11と現金管理装置12とは、何れも貨幣処理機である。
紙幣処理ユニット16は、紙幣についての処理を行う。この紙幣処理ユニット16は、バラ紙幣の入金処理、バラ紙幣の出金処理、小束紙幣の作成および小束紙幣の出金処理等の紙幣に関する種々の処理を行う紙幣処理機構部20(図2参照)を備えている。
棒金処理ユニット18は、別途包装済みの棒金(包装硬貨)を事前に収納するとともに棒金の出金処理を行う棒金処理機構部22(図2参照)を備えている。
なお、棒金処理ユニット18は、バラ硬貨から棒金(包装硬貨)を作成するものであっても良い。この場合、この棒金処理ユニット18は、硬貨処理ユニット17に隣接配置され、硬貨処理ユニット17から搬送されてきたバラ硬貨から棒金を作成するとともに棒金の出金処理を行う棒金処理機構部22(図2参照)を備えることになる。
小束紙幣出金部29は、出金処理時に操作者に対して小束紙幣を出金する。
出納機表示部31は、操作者に対して操作ガイダンス等の情報を表示する。
出納機カードリーダ32は、操作者のIDカードから操作者ID(識別子情報)を読み取る。
出納機操作キーボード33は、操作者による操作入力を受け付けるユーザインターフェースである。
出納機音声発生部34は、操作者に対して音声ガイダンス等を出力する。
硬貨入金部37は、硬貨処理機構部21による入金処理時に操作者によるバラ硬貨の入金を受け付ける。
硬貨リジェクト部38は、入金されたバラ硬貨の中から偽硬貨あるいは汚損硬貨等と判別されたリジェクト硬貨を操作者に取出可能にリジェクトする。
硬貨出金部39は、バラ硬貨の出金処理時にバラ硬貨を操作者に取出可能に出金する。
出納機制御部44は、紙幣処理機構部20、硬貨処理機構部21、棒金処理機構部22、出納機操作表示部25、および、出納機プリンタ26を制御する。
出納機記憶部45は、処理関連の各種データや、出納機11で実行される各種プログラム等を記憶する。出納機記憶部45は、不揮発性のメモリ等の記憶媒体からなる。
出納機送受信部46は、現金管理装置12の現金管理装置送受信部69との間でデータの送受信を行う。この出納機送受信部46により受信したデータ(後述する拒否信号等を含む)は、出納機制御部44に向けて出力される。
現金管理装置操作表示部55は、現金管理装置本体50の上部に設けられている。この現金管理装置操作表示部55は、操作者による操作入力が可能であるとともに、操作者に対する各種表示を行うことが可能になっている。
現金管理装置プリンタ56は、データを紙等に印字して出力することが可能となっている。
現金管理装置表示部58は、操作者に対して操作ガイダンス等の情報を表示する。
現金管理装置カードリーダ59は、操作者のIDカードから操作者IDを読み取る。
現金管理装置操作キーボード60は、操作者による操作入力を受け付けるユーザインターフェースである。
現金管理装置音声発生部61は、操作者に対して音声ガイダンス等を出力する。
現金管理装置制御部(キュー出力登録手段、表示選択手段)66は、現金管理装置操作表示部55、現金管理装置プリンタ56、ロック機構63、および、表示灯64を制御する。
現金管理装置記憶部67は、処理関連の各種データや、現金管理装置12で実行される各種プログラム等を記憶する。この現金管理装置記憶部67は、不揮発性のメモリ等の記憶媒体からなる。
一時記憶部68は、出納機11から送信されてきたキュー出力情報を一時的に記憶する。
現金管理装置送受信部69は、出納機11の出納機送受信部46との間でデータの送受信を行う。この現金管理装置送受信部69により後述する拒否信号等が、出納機11に向けて送信される。現金管理装置送受信部69により受信したデータ(キュー出力情報等)は、現金管理装置制御部66へ向けて出力される。
図3に示すように、出納機制御部44は、初期待機状態から、出納機カードリーダ32でIDカードが走査されると(ステップSa1:Yes)、IDカードに記憶された操作者IDを取得し、出納機記憶部45に操作許可者として予め設定されて記憶されている操作者の操作者マスタ情報と照合する(ステップSa2)。出納機記憶部45に記憶されている操作者マスタ情報の中に、IDカードから読み取った操作者IDが設定されていない場合(ステップSa3(識別子判定手段):No)、操作者が操作許可者でないと判定してその旨のエラーメッセージを出納機表示部31および出納機音声発生部34により外部に出力させて(ステップSa4)、初期待機状態に戻る。
図5に示すように、現金管理装置制御部66は、初期待機状態において、現金管理装置カードリーダ59にIDカードが走査されると(ステップSc1:Yes)、現金管理装置制御部66は、IDカードに記憶された操作者IDを取得する(ステップSc2)。すると、現金管理装置制御部66は、取得した操作者IDと一致する操作者IDが関連付けられたキュー出力情報が現金管理装置記憶部67に記憶されているか否かを判定する。この判定の結果、キュー出力情報が現金管理装置記憶部67に記憶されていないと判定された場合には(ステップSc3:No)、現金管理装置制御部66は、IDカードを走査した操作者が操作許可者でないと判定して、その旨のエラーメッセージを現金管理装置表示部58、および、現金管理装置音声発生部61により外部に出力させ(ステップSc4)、初期待機状態に戻る。
図6に示すように、この第一実施形態における表示例では、キュー出力情報として、「登録時刻」、「受入合計金額」、「取出合計金額」、および、「オペレータ」の各情報が関連付けられて、現金管理装置表示部58に表示される。ここで図6では、「オペレータ」欄にオペレータの識別番号と、オペレータ名とが表示される場合を例示している。図6においてオペレータ名は、オペレータX(Xは数字)で示している。ここで、図6の「受入合計金額」が後述する入金取引総額に相当し、図6の「取出合計金額」が後述する出金取引総額に相当する。これら「受入合計金額」と「取出合計金額」とを合算したものが、後述する取引総額に相当する。
さらに、所定の操作者権限を有した操作者が、自身のキュー出力情報と、自身とは異なる操作者のキュー出力情報との両方を確認できる。そのため、所定の操作者権限を有した操作者によって、自身とは異なる操作者のキュー出力情報に基づいて現金管理装置12で行う取引を代行することができる。
図7は、この発明の第二実施形態における図4に相当するフローチャートである。
図7に示すように、第二実施形態における現金管理装置12の現金管理装置制御部66は、出納機制御部44からキュー出力情報を受信すると(ステップSb1:Yes)、受信したキュー出力情報を一時記憶部68に記憶させる(ステップSb2)。現金管理装置制御部66は、現金管理装置記憶部67に既に記憶されている未処理のキュー出力情報と、一時記憶部68に記憶されているキュー出力情報とを比較して、それぞれのキュー出力情報に関連付けられた操作者IDが一致するか否かを判定する。
一方で、これら優先表示をそれぞれ解除する優先表示解除手段を設けても良い。このようにすることで、操作者の意図に沿った順番で取引を行うことができる。
例えば、キュー出力情報は、上述した各情報の組み合わせに限られず、組み合わせを適宜変更しても良い。
さらに、上述した各実施形態、および、各変形例においては、操作者が暗証番号を入力して、この暗証番号の照合処理がなされる場合について説明した。しかし、この一連の暗証番号による照合処理は省略しても良い。
さらに、現金管理装置12が一台だけ設けられる場合を例示したが、一つの現金管理装置12に対して、複数の出納機11が通信可能に接続されればよく、例えば、複数台の現金管理装置12を設けるようにしても良い。
11 出納機
12 現金管理装置
16 紙幣処理ユニット
17 硬貨処理ユニット
18 棒金処理ユニット
20 紙幣処理機構部
21 硬貨処理機構部
22 棒金処理機構部
25 出納機操作表示部
26 出納機プリンタ
28 紙幣入出部
29 小束紙幣出金部
31 出納機表示部
32 出納機カードリーダ
33 出納機操作キーボード
34 出納機音声発生部
37 硬貨入金部
38 硬貨リジェクト部
39 硬貨出金部
44 出納機制御部
45 出納機記憶部
46 出納機送受信部
50 現金管理装置本体
51 収納庫
55 現金管理装置操作表示部
56 現金管理装置プリンタ
58 現金管理装置表示部
59 現金管理装置カードリーダ
60 現金管理装置操作キーボード
61 現金管理装置音声発生部
63 ロック機構
64 表示灯
66 現金管理装置制御部
67 現金管理装置記憶部
68 一時記憶部
69 現金管理装置送受信部
Claims (9)
- 互いに通信可能な取引上位機と、取引端末機と、を備え、前記取引上位機で登録された取引情報に基づいて前記取引端末機による入出取引を行う貨幣処理システムであって、
前記取引上位機に設けられて前記取引情報のうち前記取引端末機で行われる取引の内容とその取引を行う操作者の識別子とを関連付けてキュー出力情報として前記取引端末機に送信するキュー出力情報送信手段と、
前記取引端末機に設けられて前記取引上位機から受信したキュー出力情報を一時的に記憶する一時記憶手段と、
前記取引端末機に設けられて少なくとも前記取引端末機で未処理のキュー出力情報を記憶するキュー記憶手段と、
前記取引端末機に設けられて前記一時記憶手段に記憶されたキュー出力情報と、前記キュー記憶手段に記憶された未処理のキュー出力情報とを比較して、同一の操作者の識別子が有るか否かを判定する識別子判定手段と、
前記取引端末機に設けられて前記識別子判定手段によって同一操作者の識別子が無いと判定された場合に、前記一時記憶手段に記憶されたキュー出力情報を、未処理のキュー出力情報として前記キュー記憶手段に記憶させるキュー出力登録手段と、
前記取引端末機に設けられて前記未処理のキュー出力情報を表示可能な表示手段と、
を備える貨幣処理システム。 - 前記操作者の識別子は、操作者権限を示すランク情報を含み、
前記取引端末機は、
前記操作者の識別子を入力可能な入力手段と、
前記入力手段に入力された操作者の識別子に含まれるランク情報に基づいて、操作者の権限が所定の操作者権限か否か判定するランク判定手段と、
前記ランク判定手段により所定の操作者権限では無いと判定された場合に、前記操作者の識別子と一致する操作者の識別子が関連付けられているキュー出力情報のみを前記表示手段に表示可能にする表示選択手段と、を備える請求項1に記載の貨幣処理システム。 - 前記表示選択手段は、
前記ランク判定手段によって所定の操作者権限であると判定された場合に、その操作者の識別子と一致しない操作者の識別子が関連付けられているキュー出力情報も前記表示手段に表示可能とする請求項2に記載の貨幣処理システム。 - 前記キュー出力情報は、前記取引の内容として取引総額の情報を含み、
前記識別子判定手段によって同一の操作者の識別子が有ると判定された場合に、これら同一の操作者の識別子が関連付けられた各キュー出力情報に含まれる取引総額同士が一致するか否かを判定する取引総額判定手段を備え、
前記キュー出力登録手段は、
前記取引総額判定手段によって取引総額が一致しないと判定された場合に、前記識別子判定手段によって同一の操作者の識別子が有ると判定された場合であっても、前記一時記憶手段に記憶されたキュー出力情報を、未処理のキュー出力情報として前記キュー記憶手段に記憶させる請求項1から3の何れか一項に記載の貨幣処理システム。 - 前記キュー記憶手段に対して、同一の操作者の識別子を含む未処理のキュー出力情報が複数記憶されている場合、これら未処理のキュー出力情報のうち最も先に前記キュー記憶手段に記憶されたキュー出力情報のみを前記表示手段に優先表示する請求項4に記載の貨幣処理システム。
- 前記キュー記憶手段に対して、同一の操作者の識別子を含む未処理のキュー出力情報が複数記憶されている場合、これら未処理のキュー出力情報のうち最も後に前記キュー記憶手段に記憶されたキュー出力情報のみを前記表示手段に優先表示する請求項4に記載の貨幣処理システム。
- 前記表示手段にキュー出力情報が優先表示されているときに、この優先表示を解除して、同一の操作者の識別子を含む未処理のキュー出力情報を複数表示させる優先表示解除手段を備える請求項5又は6に記載の貨幣処理システム。
- 前記取引総額の情報は、入金取引総額と出金取引総額との情報を含み、
前記取引総額判定手段は、
前記識別子判定手段によって同一の操作者の識別子が有ると判定された場合に、これら同一の操作者の識別子が関連付けられた各キュー出力情報に含まれる入金取引総額同士が一致するか否かを判定するとともに、前記同一の操作者の識別子が関連付けられた各キュー出力情報に含まれる出金取引総額同士が一致するか否かを判定し、
前記キュー出力登録手段は、
前記取引総額判定手段によって前記入金取引総額と、前記出金取引総額との少なくとも一方が一致しないと判定された場合に、前記一時記憶手段に記憶されたキュー出力情報を、未処理のキュー出力情報として前記キュー記憶手段に記憶させる請求項4から7の何れか一項に記載の貨幣処理システム。 - 前記取引端末機は、
前記一時記憶手段に記憶されたキュー出力情報が、未処理のキュー出力情報として前記キュー記憶手段に記憶されない場合に、前記取引上位機から送信されたキュー出力情報の登録が拒否されたことを示す拒否信号を前記取引上位機に送信する拒否信号送信手段を備え、
前記取引上位機は、
前記取引端末機から前記拒否信号が送信されてきた場合に、当該取引端末機へ送信したキュー出力情報の取り消し、および、保留を選択する選択手段を備える請求項1から8の何れか一項に記載の貨幣処理システム。
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