JP2017004155A - 車線逸脱態様判定装置 - Google Patents

車線逸脱態様判定装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2017004155A
JP2017004155A JP2015115636A JP2015115636A JP2017004155A JP 2017004155 A JP2017004155 A JP 2017004155A JP 2015115636 A JP2015115636 A JP 2015115636A JP 2015115636 A JP2015115636 A JP 2015115636A JP 2017004155 A JP2017004155 A JP 2017004155A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lane
departure
speed
vehicle
deviation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015115636A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6667127B2 (ja
Inventor
明 今西
Akira Imanishi
明 今西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Isuzu Motors Ltd
Original Assignee
Isuzu Motors Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Isuzu Motors Ltd filed Critical Isuzu Motors Ltd
Priority to JP2015115636A priority Critical patent/JP6667127B2/ja
Publication of JP2017004155A publication Critical patent/JP2017004155A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6667127B2 publication Critical patent/JP6667127B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Traffic Control Systems (AREA)

Abstract

【課題】車線からの車両の逸脱が運転者の意図であるとの判定を簡易に且つ早期に行う。【解決手段】横位置演算部11は、車両が走行している車線の外縁と車両との車線幅方向の距離を、車線に対する車両の横位置として演算する。車線逸脱判定部12は、車線逸脱発生時であるか否かを、横位置演算部11が演算した横位置に基づいて判定する。車線逸脱発生時とは、車両の全体が車線の内側に含まれる車線内走行状態から車両の一部が車線の外側へはみ出す車線逸脱状態への移行時である。横位置演算部13は、車両の逸脱速度を演算する。逸脱速度とは、車線逸脱発生時であると車線逸脱判定部12が判定した時の車両の車線幅方向の移動速度である。逸脱態様判定部14は、横速度演算部13が演算した逸脱速度の大きさが第1所定速度以上であるとき、運転者が意図した車線逸脱であると判定する。【選択図】図1

Description

本発明は、走行中の車線からの車両の逸脱が運転者の意図に起因した逸脱であるとの判定を行う車線逸脱態様判定装置に関する。
特許文献1には、車両の意図的でない車線逸脱を検出して誤警報を防ぐ車線逸脱警報装置が記載されている。車線逸脱警報装置は、第1〜第6の評価ユニットと査定ユニットと制御ユニットと警報制御ユニットと警報ユニットとを備える。第1の評価ユニットは、ハンドルの角速度の絶対値を評価する。第2の評価ユニットは、ハンドルの角速度の符号を評価する。第3の評価ユニットは、舵取り角を直接評価する。第4の評価ユニットは、車両速度の変化を評価する。第5の評価ユニットは、運転手がペダルを踏んだかどうかを評価する。第1〜第5の評価ユニットの各々は、評価に応じて出力ポートをハイ又はローとし、査定ユニットは、第1〜第5の評価ユニットから受けた個別の信号に必要に応じて重みをつけて、運転手の活動の程度を表す非2値信号(0−100%)を出力する。第6の評価ユニットは横速度センサの出力信号を評価して、対応する2値または非2値の出力信号を生成して制御ユニットに入力する。制御ユニットは、査定ユニットの出力信号と第6の評価ユニットの出力信号とに基づいて、起動信号を生成するかどうか判定する。起動信号は警報制御ユニットを制御して警報ユニットを活性化する。
特表2007−504545号公報
特許文献1の装置では、複数のパラメータから運転者の活動の程度を判定するため、処理の複雑化を招く。また、横速度センサの出力信号をどのように評価するかについては記載されていない。
そこで、本発明は、走行中の車線からの車両の逸脱が運転者の意図に起因した逸脱であるとの判定を、簡易に且つ早期に行うことが可能な車線逸脱態様判定装置処理の提供を目的とする。
上記目的を達成すべく、本発明の第1の態様は、車両に搭載される車線逸脱態様判定装置であって、横位置検出手段と車線逸脱判定手段と逸脱速度検知手段と逸脱態様判定手段とを備える。
横位置検出手段は、車両が走行している車線の外縁と車両との車線幅方向の距離を、車線に対する車両の横位置として検出する。車線逸脱判定手段は、車線逸脱発生時であるか否かを、横位置検出手段が検出した横位置に基づいて判定する。車線逸脱発生時とは、車両の全体が車線の内側に含まれる車線内走行状態から車両の一部が車線の外側へはみ出す車線逸脱状態への移行時である。逸脱速度検知手段は、車両の逸脱速度を検知する。逸脱速度とは、車線逸脱発生時であると車線逸脱判定手段が判定した時の車両の車線幅方向の移動速度である。逸脱態様判定手段は、逸脱速度検知手段が検知した逸脱速度の大きさが第1所定速度以上であるとき、運転者が意図した車線逸脱であると判定する。
運転者が前方の障害物(例えば停車中の車両など)を避けるために車線を逸脱した場合や、先行車を追い越すために車線変更した場合等には、運転者が能動的な操舵操作を行うため、運転者が能動的な操舵操作を行わない場合に比べて逸脱速度が速くなる。このため、実験やシミュレーション等により、運転者の能動的な操舵操作に起因した車線逸脱であると推定可能な下限の逸脱速度を予め求めることによって、係る下限の逸脱速度を第1所定速度として用いることができる。
上記構成では、車線逸脱発生時の逸脱速度の大きさが第1所定速度以上であるとき、運転者が意図した車線逸脱であると判定するので、処理の複雑化を招くことなく、簡易に且つ早期に、意図した車線逸脱であるとの判定を行うことができる。
このため、例えば、車線逸脱時に警報を発生させて運転者に報知する車線逸脱警報システムに適用した場合に、逸脱速度の大きさが第1所定速度以上であるときは警報を発生させないようにすることによって、不要な警報の発生により運転者に煩わしさや誤解を与えてしまうことを未然に防止することができる。
本発明の第2の態様は、第1の態様の車線逸脱態様判定装置であって、逸脱態様判定手段は、逸脱速度検知手段が検知した逸脱速度の大きさが、第1所定速度よりも小さい第2所定速度未満で、且つ第2所定速度よりも小さくゼロよりも大きい第3所定速度以上であるとき、運転者が意図しない車線逸脱であると判定する。
運転者が意図せずに車線逸脱状態へ移行する場合の逸脱速度は、第1所定速度よりも低速側の所定の速度範囲に含まれる頻度が高い。このため、実験やシミュレーション等により、運転者が意図せずに車線逸脱状態へ移行する頻度が高い逸脱速度の範囲を予め求めることによって、係る範囲の上限速度及び下減速度を第2所定速度及び第3所定速度として用いることができる。
上記構成では、車線逸脱発生時の逸脱速度の大きさが第2所定速度未満で且つ第3所定速度以上であるとき、運転者が意図しない車線逸脱であると判定するので、処理の複雑化を招くことなく、簡易に且つ早期に、意図しない車線逸脱であるとの判定を行うことができる。
このため、例えば上記車線逸脱警報システムに適用した場合に、逸脱速度の大きさが第2所定速度未満で且つ第3所定速度以上であるときは直ぐに警報を発生させるようにすることによって、運転者に対して車線の逸脱を早期に認識させることができる。
本発明の第3の態様は、第2の態様の車線逸脱態様判定装置であって、逸脱距離判定手段をさらに備える。逸脱距離判定手段は、車線からの車線幅方向に沿った車両の逸脱距離が所定距離に達したか否かを、横位置検出手段が検出した横位置に基づいて判定する。逸脱態様判定手段は、逸脱速度検知手段が検知した逸脱速度の大きさが、第2所定速度以上で且つ第1所定速度未満の場合、又は第3所定速度未満の場合には、車両が車線逸脱発生時から車線逸脱状態を維持し、且つ逸脱距離が所定距離に達したと逸脱距離判定手段が判定したとき、運転者が意図しない車線逸脱であると判定する。
上記構成では、車線逸脱発生時には逸脱速度から意図した逸脱であるか意図しない逸脱であるか否かを判定できない場合、車両が車線逸脱状態を維持したまま、逸脱距離が所定距離に達したときに、運転者が意図しない車線逸脱であると判定する。このように、車線逸脱発生時の逸脱速度では判定できない場合であっても、その後逸脱距離が所定距離に達したときに意図しない逸脱であると判定するので、例えば上記警報報知システムに適用した場合に、逸脱距離が所定距離に達したときは警報を発生させるようにすることによって、意図せずに車線を逸脱した運転者に対して車線の逸脱を確実に認識させることができる。
本発明によれば、走行中の車線からの車両の逸脱が運転者の意図に起因した逸脱であるとの判定を、簡易に且つ早期に行うことができる。
本発明の一実施形態に係る車線逸脱態様判定装置を備えた車線逸脱警報システムのブロック構成図である。 車線と車両との関係を模式的に示す平面図である。 車両の横変位及び横速度の一例を示す図である。 逸脱態様判定処理を示すフローチャートである。 逸脱態様判定処理を示すフローチャートである。 警報出力処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の一実施形態に係る車線逸脱態様判定装置2について、図面を参照して説明する。
図1に示すように、本実施形態の車線逸脱態様判定装置2は、車両5(図2参照)に搭載され、カメラ3及び警報出力装置4とともに車線逸脱警報システム(Lane Departure Warning System:LDWS)1を構成する。
図2に示すように、カメラ3は、車両5の前部に固定されて前方を撮像し、撮像した画像データを車線逸脱態様判定装置2へ出力する。カメラ3が撮像する画像は、車両5の前方の車線(走行路)6の両側を区画する左右の白線(区画線)7を含む。本実施形態では、車線6の範囲を左右の白線7の外側縁8の内側として規定し、白線7の外側縁8によって車線6が区画される。すなわち、左右の白線7の外側縁8間の距離が車線幅Wとなる。なお、車両5の左右にそれぞれカメラを設け、各カメラによって左右の白線7をそれぞれ個別に撮像してもよい。
車線逸脱態様判定装置2は、CPU(Central Processing Unit)と記憶部(RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)など)とによって構成される。CPUは、記憶部が記憶する各種プログラムを実行することにより、白線認識処理部10、横位置演算部11、車線逸脱判定部(車線逸脱判定手段)12、横速度演算部(逸脱速度検知手段)13、及び逸脱態様判定部(逸脱態様判定手段、逸脱距離判定手段)14の各処理部として機能する。記憶部(RAM)は、受信した各種情報の一時記憶領域やフラグ設定領域(後述する警報フラグ及び逸脱フラグの各設定領域を含む)を有する。
白線認識処理部10は、カメラ3から受信した画像データを解析処理して左右の白線7の外側縁8をそれぞれ抽出する。横位置演算部11は、白線認識処理部10が左右の白線7の外側縁8を抽出する毎に、車両5の所定位置(本実施形態では車幅方向の中心)から左右の白線7の外側縁8まで距離である左右の白線位置(車両5の横位置)PLL,PLRを演算し、演算した左右の白線位置PLL,PLRを車線逸脱判定部12、横速度演算部13及び逸脱態様判定部14へ出力する。すなわち、カメラ3と白線認識処理部10と横位置演算部11とは、車線6に対する車両5の横位置を検出する横位置検出手段を構成する。なお、車線幅Wは、左右の白線位置PLL,PLRを合算することにより算出される。また、左右の白線位置PLL,PLRを区別するために、左の白線位置PLLを正の値として算出し、右の白線位置PLRを負の値として算出してもよい。
車線逸脱判定部12は、車線逸脱発生時であるか否かを、横位置演算部11から入力した左右の白線位置PLL,PLRに基づいて判定する。車線逸脱発生時とは、車両5の全体が車線6の内側に含まれる車線内走行状態から車両5の一部が車線6の外側へはみ出す車線逸脱状態への移行時であり、例えば車両5のタイヤが車線6の内側から白線7の外側(外側縁8)に接触した時である。車線逸脱判定部12は、車線6の左右の各々について車線逸脱発生時であるか否かを判定する。左側の判定では、左の白線位置PLLと車両5の上記所定位置から車両5の左端までの距離(本実施形態では車両幅Wvの1/2)とを逐次比較し、左の白線位置PLLが車両幅Wvの1/2を超えた値から減少して車両幅Wvの1/2に達したときに、左側への車線逸脱発生時であると判定する。同様に、右側の判定では、右の白線位置PLRと車両5の上記所定位置から車両5の右端までの距離(本実施形態では車両幅Wvの1/2)とを逐次比較し、右の白線位置PLRが車両幅Wvの1/2を超えた値から減少して車両幅Wvの1/2に達したときに、右側への車線逸脱発生時であると判定する。なお、車両幅Wvは、車両5の諸元として予め記憶される。
また、車線逸脱判定部12は、車線復帰時であるか否かを、車線逸脱発生時の場合と同様に、横位置演算部11から入力した左右の白線位置PLL,PLRに基づいて判定する。車線復帰時とは、車線逸脱状態から車線内走行状態への移行時であり、例えば車両5のタイヤが車線6の外側から白線7の外側縁8に接触した時である。
このように、車線逸脱判定部12は、横位置演算部11が出力する左右の白線位置PLL,PLRに基づいて、車線逸脱発生時であるか否か及び車線復帰時であるか否かを判定し、その判定結果を横速度演算部13及び逸脱態様判定部14へ出力する。
横速度演算部13は、横位置演算部11から繰り返して入力する左右の白線位置PLL,PLRを時間微分することによって、車両5の車幅方向の移動速度である横速度Vを演算する。横速度Vは、左右の白線位置PLL,PLRからそれぞれ個別に算出可能であり、左の白線位置PLLから左基準の横速度VLLが算出され、右の白線位置PLRから右基準の横速度VLRが算出される。車両5の横速度Vとしては、左基準の横速度VLLと右基準の横速度VLRとの平均値を用いてもよく、何れか一方(例えば、車両5が左方向へ移動する場合には左基準の横速度VLLを、車両5が右方向へ移動する場合には右基準の横速度VLRを用いるなど)を選択して用いてもよい。
横速度演算部13は、車線逸脱発生時であると車線逸脱判定部12が判定した時の車両5の横速度Vを、車両5の逸脱速度Vとして逸脱態様判定部14へ出力する。
図3は、車両5の横変位Pd及び横速度Vの一例を示す図である。車両5の横変位Pdとは、車線幅Wの中心線CLと車両5の車幅方向の中心との距離であり、車線幅Wの中心線CLと車両5の中心とが一致している状態の横変位Pdをゼロとし、車両5が車線6の左側に偏っている状態の横変位Pdを正の値で示し、車両5が車線6の右側に偏っている状態の横変位Pdを負の値で示している。この例では、車線幅Wが3.5mであり、車両幅Wvが2.0mの場合を示しており、横変位Pdが+0.75mとなる位置が左側の逸脱位置(左逸脱判定線)となり、−0.75mとなる位置が右側の逸脱位置(右逸脱判定線)となる。
図中に示すように、横変位Pdがゼロの位置(時間が0secの位置)から車両5が左側へ移動し、3sec後に横変位Pdが左逸脱判定線を横切った場合、この3sec後の時点が車線逸脱発生時となる。横速度演算部13は、車両逸脱発生時(3sec後の時点)での車両5の横速度V(0.07m/s)を逸脱速度Vとして逸脱態様判定部14へ出力する。
逸脱態様判定部14は、横速度演算部13から入力した逸脱速度Vの大きさが第1所定速度以上であるか否かを判定し、逸脱速度Vが第1所定速度以上であるとき、運転者が意図した車線逸脱であると判定する。
運転者が前方の障害物(例えば停車中の車両など)を避けるために車線6を意図的に逸脱した場合や、先行車を追い越すために車線変更した場合等には、運転者が能動的な操舵操作を行うため、運転者が能動的な操舵操作を行わない場合に比べて逸脱速度Vが速くなる。このため、実験やシミュレーション等により、運転者の能動的な操舵操作に起因した車線逸脱であると推定可能な下限の逸脱速度Vを予め求めることによって、係る下限の逸脱速度Vを第1所定速度として用いることができる。本実施形態では、第1所定速度として0.4m/sが設定される。
逸脱速度Vの大きさが第1所定速度未満である場合、逸脱態様判定部14は、逸脱速度Vの大きさが第3所定速度以上で且つ第2所定速度未満であるとき、運転者が意図しない車線逸脱であると判定する。
運転者が意図せずに車線逸脱状態へ移行する場合の逸脱速度Vは、第1所定速度よりも低速側の所定の速度範囲に含まれる頻度が高い。このため、実験やシミュレーション等により、運転者が意図せずに車線逸脱状態へ移行する頻度が高い逸脱速度Vの範囲を予め求めることによって、係る範囲の上限速度及び下減速度を第2所定速度及び第3所定速度として用いることができる。本実施形態では、第2所定速度として0.3m/sが設定され、第3所定速度として0.2m/sが設定される。
また、逸脱速度判定部14は、車両5が車線逸脱状態にあるとき、横位置演算部13から白線位置PLL,PLRが入力する毎に、入力した白線位置PLL,PLRを用いて、車線6からの車線幅方向に沿った車両5の逸脱距離(白線7の外側縁8から車線6外側への車両5の突出量)Lを算出する。
逸脱速度Vの大きさが第1所定速度未満で且つ第3所定速度以上で且つ第2所定速度未満の範囲に含まれていなかった場合、逸脱態様判定部14は、車両5が車線逸脱発生時から車線逸脱状態を維持したまま逸脱距離Lが所定の閾値(所定距離)Psに達したか否かを判定し、閾値Psに達したと判定したとき、運転者が意図しない車線逸脱であると判定する。
すなわち、逸脱速度Vの大きさが第1所定速度未満で且つ第2所定速度以上の場合、又は第3所定速度未満の場合は、車線逸脱発生時の時点では、運転者が意図した車線逸脱であるか否かは不明であると判定し、その後、車線逸脱状態を維持したまま逸脱距離Lが閾値Psに達した時点で、運転者が意図しない車線逸脱であると判定する。
なお、閾値Psは、安全性を担保するために好適な上限の逸脱距離Lであり、実験やシミュレーション等によって予め求められる。
逸脱態様判定部14は、運転者が意図した車線逸脱であると判定したとき、その判定から即時に警報指示信号を警報出力装置4へ送信する。すなわち、逸脱速度Vの大きさが第3所定速度以上で且つ第2所定速度未満であるときは、車線逸脱発生時に警報指示信号を送信し、逸脱速度Vの大きさが第1所定速度未満で且つ第2所定速度以上の場合、又は第3所定速度未満の場合は、車線逸脱発生時から車線逸脱状態を維持したまま逸脱距離Lが閾値Psに達した時に警報指示信号を送信する。また、逸脱態様判定部14は、車線復帰時であるとの判定結果が車線逸脱判定部12から入力した時に、警報停止信号を警報出力装置4へ送信する。
警報出力装置4は、車室内に向けて警報音を出力する出力部(スピーカ)を備え、警報指示信号の受信に応じて警報音を出力して車線6からの車両5の逸脱を運転者に報知し、警報停止指示信号の受信に応じて警報音の出力を停止する。なお、警報音は、連続して出力されてもよく、間歇的に出力されてもよい。また、警報音の出力に代えて又は加えて、音声や画像表示等によって車線6からの車両5の逸脱を運転者に報知してもよい。
次に、車線逸脱態様判定装置2が実行する逸脱態様判定処理及び警報出力処理について、図4〜図6のフローチャートを参照して説明する。
車線逸脱態様判定装置2は、カメラ3からの画像データを解析処理して白線位置PLL,PLRを演算する毎に、逸脱態様判定処理を実行する。
本処理では、図4に示すように、車両5が白線7の外側(外側縁8)に接触したか否かを判定し(ステップS1)、車両5が白線7の外側に接触していない場合(ステップS1:No)、本処理を終了する。
車両5が白線7の外側に接触した場合(ステップS1:Yes)、車線逸脱発生時であるか否か(車両5が白線7の外側に車線6の内側から接触したか否か)を判定する(ステップS2)。
車線逸脱発生時ではない(車線復帰時である)場合(ステップS2:No)、警報フラグ及び逸脱フラグを何れもオフに設定し、本処理を終了する。なお、既にフラグがオフの場合には、係る状態を維持する。
車線逸脱発生時である場合(ステップS2:Yes)、逸脱速度Vの大きさ(絶対値)が0.4m/s以上であるか否を判定する(ステップS4)。
逸脱速度Vの大きさが0.4m/s以上である場合(ステップS4:Yes)、運転者が意図した車線逸脱であると判定し、後述する警報フラグや逸脱フラグをオンに設定する処理(ステップS6,S7)を実行せずに、本処理を終了する。
逸脱速度Vの大きさが0.4m/s未満である場合(ステップS4:No)、逸脱速度Vの大きさが0.2m/s以上0.3m/s未満の範囲に含まれているか否かを判定する(ステップS5)。
逸脱速度Vの大きさが0.2m/s以上0.3m/s未満の範囲に含まれている場合(ステップS5:Yes)、運転者が意図しない車線逸脱であると判定し、警報フラグをオンに設定して(ステップS6)、本処理を終了する。
一方、逸脱速度Vの大きさが0.2m/s以上0.3m/s未満の範囲に含まれていない場合(ステップS5:No)、この時点では運転者が意図した車線逸脱であるか否かは不明であると判定し、逸脱フラグをオンに設定して(ステップS7)、本処理を終了する。
また、逸脱態様判定処理では、図5に示すように、所定時間毎に逸脱フラグがオンであるか否かを判定する(ステップ8)。
逸脱フラグがオンである場合(ステップS8:Yes)、逸脱距離Lが閾値Ps以上であるか否か(逸脱距離Lが閾値Psに達したか否か)を判定する(ステップS9)。
逸脱距離Lが閾値Ps以上である場合(ステップS9:Yes)、運転者が意図しない車線逸脱であると判定し、警報フラグをオンに設定して(ステップS10)、本処理を終了する。
一方、逸脱距離Lが閾値Ps未満である場合(ステップS9:No)、警報フラグをオフに設定して(ステップS11)、本処理を終了する。なお、ステップS11の処理を省略してもよい。この場合、逸脱距離Lが1回でも閾値Ps以上となると(ステップS9:Yes)、車線復帰時である(ステップS2:No)と判定されない限り、警報フラグがオンに維持され、後述する警報の出力が継続される。
また、逸脱フラグがオフである場合(ステップS8:No)、ステップS9〜S11の処理を実行せずに、本処理を終了する。
警報出力処理では、図6に示すように、所定時間毎に警報フラグがオンであるか否かを判定する(ステップ12)。
警報フラグがオンである場合(ステップS12:Yes)、警報指示信号を警報出力装置4へ送信して(ステップS13)、本処理を終了する。警報指示信号を受信した警報出力装置4は、車室内へ警報音を出力する。
一方、警報フラグがオフである場合(ステップS12:No)、警報停止指示信号を警報出力装置4へ送信して、本処理を終了する。警報音の出力中に警報停止指示信号を受信した警報出力装置4は、警報音の出力を停止する。
以上説明したように、本実施形態によれば、車線逸脱発生時の逸脱速度Vの大きさが第1所定速度以上であるとき、運転者が意図した車線逸脱であると判定するので、処理の複雑化を招くことなく、簡易に且つ早期に、意図した車線逸脱であるとの判定を行うことができる。
また、車線逸脱発生時の逸脱速度Vの大きさが第2所定速度未満で且つ第3所定速度以上であるとき、運転者が意図しない車線逸脱であると判定するので、処理の複雑化を招くことなく、簡易に且つ早期に、意図しない車線逸脱であるとの判定を行うことができる。
このため、上記判定に基づいて警報を発生させる本実施形態の車線逸脱警報システム1では、逸脱速度Vの大きさが第1所定速度以上であるときは、警報出力装置4から警報音が出力されないので、不要な警報の発生により運転者に煩わしさや誤解を与えてしまうことを未然に防止することができる。また、逸脱速度の大きさが第2所定速度未満で且つ第3所定速度以上であるときは、警報出力装置4から直ぐに警報音が出力されるので、運転者に対して車線6の逸脱を早期に認識させることができる。
また、車線逸脱発生時には逸脱速度Vから意図した逸脱であるか意図しない逸脱であるか否かを判定できない場合、車両5が車線逸脱状態を維持したまま、逸脱距離Lが閾値Psに達したときに、運転者が意図しない車線逸脱であると判定する。このように、車線逸脱発生時の逸脱速度Vでは判定できない場合であっても、その後逸脱距離Lが閾値Psに達したときに意図しない逸脱であると判定し、警報出力装置4から警報音が出力されるので、意図せずに車線6を逸脱した運転者に対して車線6の逸脱を確実に認識させることができる。
以上、本発明者によってなされた発明を適用した実施形態について説明したが、この実施形態による本発明の開示の一部をなす論述及び図面により本発明は限定されることはない。すなわち、この実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論である。
例えば、本実施形態では、車線逸脱警報システム1に車線逸脱態様判定装置2を適用する例を説明したが、他のシステム(例えば、車線6の逸脱時に車両5を自動制動する自動制動システムなど)に車線逸脱態様判定装置2を適用してもよい。
本発明は、様々な車両に適用することができる。
1 車線逸脱警報システム
2 車線逸脱態様判定装置
3 カメラ(横位置検出手段)
4 警報出力装置
5 車両
6 車線
7 白線
8 白線の外側縁
10 白線認識処理部(横位置検出手段)
11 横位置演算部(横位置検出手段)
12 車線逸脱判定部(車線逸脱判定手段)
13 横速度演算部(逸脱速度検知手段)
14 逸脱態様判定部(逸脱態様判定手段、逸脱距離判定手段)

Claims (3)

  1. 車両に搭載される車線逸脱態様判定装置であって、
    前記車両が走行している車線の外縁と前記車両との車線幅方向の距離を前記車線に対する前記車両の横位置として検出する横位置検出手段と、
    前記車両の全体が前記車線の内側に含まれる車線内走行状態から前記車両の一部が前記車線の外側へはみ出す車線逸脱状態へ移行する車線逸脱発生時であるか否かを、前記横位置検出手段が検出した横位置に基づいて判定する車線逸脱判定手段と、
    前記車線逸脱発生時であると前記車線逸脱判定手段が判定した時の前記車両の車線幅方向の移動速度を逸脱速度として検知する逸脱速度検知手段と、
    前記逸脱速度検知手段が検知した逸脱速度の大きさが第1所定速度以上であるとき、運転者が意図した車線逸脱であると判定する逸脱態様判定手段と、を備える
    ことを特徴とする車線逸脱態様判定装置。
  2. 請求項1に記載の車線逸脱態様判定装置であって、
    前記逸脱態様判定手段は、前記逸脱速度検知手段が検知した逸脱速度の大きさが、前記第1所定速度よりも小さい第2所定速度未満で、且つ前記第2所定速度よりも小さくゼロよりも大きい第3所定速度以上であるとき、運転者が意図しない車線逸脱であると判定する
    ことを特徴とする車線逸脱態様判定装置。
  3. 請求項2に記載の車線逸脱態様判定装置であって、
    前記車線からの車線幅方向に沿った前記車両の逸脱距離が所定距離に達したか否かを、前記横位置検出手段が検出した横位置に基づいて判定する逸脱距離判定手段を備え、
    前記逸脱態様判定手段は、前記逸脱速度検知手段が検知した逸脱速度の大きさが、前記第2所定速度以上で且つ前記第1所定速度未満の場合、又は前記第3所定速度未満の場合には、前記車両が前記車線逸脱発生時から前記車線逸脱状態を維持し、且つ前記逸脱距離が前記所定距離に達したと前記逸脱距離判定手段が判定したとき、運転者が意図しない車線逸脱であると判定する
    ことを特徴とする車線逸脱態様判定装置。
JP2015115636A 2015-06-08 2015-06-08 車線逸脱態様判定装置 Active JP6667127B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015115636A JP6667127B2 (ja) 2015-06-08 2015-06-08 車線逸脱態様判定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015115636A JP6667127B2 (ja) 2015-06-08 2015-06-08 車線逸脱態様判定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017004155A true JP2017004155A (ja) 2017-01-05
JP6667127B2 JP6667127B2 (ja) 2020-03-18

Family

ID=57751763

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015115636A Active JP6667127B2 (ja) 2015-06-08 2015-06-08 車線逸脱態様判定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6667127B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018176814A (ja) * 2017-04-04 2018-11-15 トヨタ自動車株式会社 偏向制御装置
JP2021120255A (ja) * 2020-01-30 2021-08-19 トヨタ自動車株式会社 距離推定装置及び距離推定用コンピュータプログラム

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002092794A (ja) * 2000-09-19 2002-03-29 Toyota Motor Corp 車両用警報装置
JP2002154451A (ja) * 2000-11-22 2002-05-28 Mazda Motor Corp 車線逸脱防止装置
JP2003191831A (ja) * 2001-12-26 2003-07-09 Nissan Motor Co Ltd 車線逸脱防止装置
JP2006515545A (ja) * 2003-09-12 2006-06-01 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング ドライバ支援方法および装置
JP2008501167A (ja) * 2004-06-01 2008-01-17 シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト 車両用支援システム
US20080243337A1 (en) * 2007-03-28 2008-10-02 Nissan Technical Center North America, Inc. Lane departure avoidance system
JP2010030387A (ja) * 2008-07-28 2010-02-12 Nissan Motor Co Ltd 車線逸脱防止装置及びその方法
CN101778753A (zh) * 2007-08-15 2010-07-14 沃尔沃技术公司 用于支持车辆的车道保持的操作方法和系统

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002092794A (ja) * 2000-09-19 2002-03-29 Toyota Motor Corp 車両用警報装置
JP2002154451A (ja) * 2000-11-22 2002-05-28 Mazda Motor Corp 車線逸脱防止装置
JP2003191831A (ja) * 2001-12-26 2003-07-09 Nissan Motor Co Ltd 車線逸脱防止装置
JP2006515545A (ja) * 2003-09-12 2006-06-01 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング ドライバ支援方法および装置
JP2008501167A (ja) * 2004-06-01 2008-01-17 シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト 車両用支援システム
US20080243337A1 (en) * 2007-03-28 2008-10-02 Nissan Technical Center North America, Inc. Lane departure avoidance system
CN101778753A (zh) * 2007-08-15 2010-07-14 沃尔沃技术公司 用于支持车辆的车道保持的操作方法和系统
JP2010030387A (ja) * 2008-07-28 2010-02-12 Nissan Motor Co Ltd 車線逸脱防止装置及びその方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018176814A (ja) * 2017-04-04 2018-11-15 トヨタ自動車株式会社 偏向制御装置
JP2021120255A (ja) * 2020-01-30 2021-08-19 トヨタ自動車株式会社 距離推定装置及び距離推定用コンピュータプログラム
JP7067574B2 (ja) 2020-01-30 2022-05-16 トヨタ自動車株式会社 距離推定装置及び距離推定用コンピュータプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP6667127B2 (ja) 2020-03-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5952859B2 (ja) 車両の運転支援装置
JP4628683B2 (ja) 歩行者検出装置、及び、その歩行者検出装置を備えた車両用運転支援装置
US9613533B2 (en) Parking space detector
KR102005253B1 (ko) 극도로 빠르게 접근하는 차량들에 응답하는 차선 보조 시스템
US9415776B2 (en) Enhanced lane departure system
US9953537B2 (en) Vehicle control system and method thereof
CN109204311B (zh) 一种汽车速度控制方法和装置
KR101581188B1 (ko) 차선변경 경보 장치
US20190329780A1 (en) Method and Device for Supporting a Lane Change for a Vehicle
US10967857B2 (en) Driving support device and driving support method
KR101830399B1 (ko) V2v통신을 이용한 추돌 위험 경고 장치 및 방법
JP2016011030A (ja) 車両の運転支援装置
JP4876772B2 (ja) 割込車両判定装置
JP2018067102A (ja) 車両制御装置
JP2016057959A (ja) 車両の移動体衝突回避装置
JP6174644B2 (ja) 画像処理装置
JP2007200052A (ja) 交差点における運転支援装置および交差点における運転支援方法
JP2016011031A (ja) 車両の運転支援装置
JP2008149860A (ja) 走行制御装置
JP2007334548A (ja) 一時停止位検出装置、一時停止位置検出装置付き車両、一時停止位置検出方法
JP2016009251A (ja) 車両用制御装置
KR20160116432A (ko) 차량의 충돌 방지 제어 시스템 및 그 제어방법
US11618470B2 (en) System for forward collision avoidance through sensor angle adjustment and method thereof
US11878697B2 (en) Vehicle control device
KR20130057571A (ko) 자율 주행차량의 이동장애물 회피방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180605

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190527

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190607

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190806

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200124

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200206

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6667127

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150