JP2017004138A - 触覚呈示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】薄型化することができる触覚呈示装置を提供する。
【解決手段】触覚呈示装置1は、筐体10と、操作面20になされた操作を検出し、筐体10に対して操作面20の上下方向に移動可能に支持されたタッチパッド2と、上下方向の少なくとも一方方向の磁場を生成する磁場生成部3と、基板40に配置され、磁場と交差する第1の方向及び第1の方向と逆方向の第2の方向に電流が流れるコイル5と、磁場と第1の方向及び第2の方向に流れる電流との相互作用に基づいて、電流が流れる方向と磁場の方向とに交差する方向に生じるローレンツ力によるコイル5の移動をタッチパッド2の上下方向の移動に変換する移動方向変換部61〜移動方向変換部64と、を備えて概略構成されている。
【選択図】図1
【解決手段】触覚呈示装置1は、筐体10と、操作面20になされた操作を検出し、筐体10に対して操作面20の上下方向に移動可能に支持されたタッチパッド2と、上下方向の少なくとも一方方向の磁場を生成する磁場生成部3と、基板40に配置され、磁場と交差する第1の方向及び第1の方向と逆方向の第2の方向に電流が流れるコイル5と、磁場と第1の方向及び第2の方向に流れる電流との相互作用に基づいて、電流が流れる方向と磁場の方向とに交差する方向に生じるローレンツ力によるコイル5の移動をタッチパッド2の上下方向の移動に変換する移動方向変換部61〜移動方向変換部64と、を備えて概略構成されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、触覚呈示装置に関する。
従来の技術として、操作を検出する接触感知面を支持するフレームの底面から突出するように設けられた部分にコイルが巻きまわされ、そのコイルと対向するように磁石が配置された可動コアを有するインターフェースモジュールが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
この可動コアは、接触感知面側と底面側にそれぞれスプリングが配置され、このスプリングによって支持されている。インターフェースモジュールは、コイルの作る磁場と磁石との相互作用による可動コアの振動によって接触感知面に振動を与える。
しかし、従来のインターフェースモジュールは、接触感知面の法線方向とその逆方向に振動を加えるため、可動コアが同じ方向に振動する必要があり、移動方向の厚みが必要となって薄型化が困難になる問題がある。
従って、本発明の目的は、薄型化することができる触覚呈示装置を提供することにある。
本発明の一態様は、筐体と、操作面になされた操作を検出し、筐体に対して操作面の法線方向及びその逆方向に移動可能に支持された操作検出部と、法線方向及び逆方向の少なくとも一方方向の磁場を生成する磁場生成部と、基体に配置され、磁場と交差する第1の方向及び第1の方向と逆方向の第2の方向に電流が流れるコイルと、磁場と第1の方向及び第2の方向に流れる電流との相互作用に基づいて、電流が流れる方向と磁場の方向とに交差する方向に生じるローレンツ力による磁場生成部又はコイルの移動を操作検出部の法線方向及び逆方向の移動に変換する移動方向変換部と、を備えた触覚呈示装置を提供する。
本発明によれば、薄型化することができる。
(実施の形態の要約)
実施の形態に係る触覚呈示装置は、筐体と、操作面になされた操作を検出し、筐体に対して操作面の法線方向及びその逆方向に移動可能に支持された操作検出部と、法線方向及び逆方向の少なくとも一方方向の磁場を生成する磁場生成部と、基体に配置され、磁場と交差する第1の方向及び第1の方向と逆方向の第2の方向に電流が流れるコイルと、磁場と第1の方向及び第2の方向に流れる電流との相互作用に基づいて、電流が流れる方向と磁場の方向とに交差する方向に生じるローレンツ力による磁場生成部又はコイルの移動を操作検出部の法線方向及び逆方向の移動に変換する移動方向変換部と、を備えて概略構成されている。
実施の形態に係る触覚呈示装置は、筐体と、操作面になされた操作を検出し、筐体に対して操作面の法線方向及びその逆方向に移動可能に支持された操作検出部と、法線方向及び逆方向の少なくとも一方方向の磁場を生成する磁場生成部と、基体に配置され、磁場と交差する第1の方向及び第1の方向と逆方向の第2の方向に電流が流れるコイルと、磁場と第1の方向及び第2の方向に流れる電流との相互作用に基づいて、電流が流れる方向と磁場の方向とに交差する方向に生じるローレンツ力による磁場生成部又はコイルの移動を操作検出部の法線方向及び逆方向の移動に変換する移動方向変換部と、を備えて概略構成されている。
この触覚呈示装置は、ローレンツ力による磁場生成部又はコイルの移動方向を、移動方向変換部によって法線方向及びその逆方向に変換するので、ソレノイドコイルによってプランジャを駆動して操作面を振動させる場合と比べて、薄型化することができる。
[実施の形態]
(触覚呈示装置1の全体構成)
図1(a)は、実施の形態に係る触覚呈示装置が配置された車両内部の一例を示す概略図であり、図1(b)は、図1(a)のI(b)-I(b)線で切断した断面を矢印方向から見た断面図の一例であり、図1(c)は、触覚呈示装置のブロック図の一例である。なお、以下に記載する実施の形態に係る各図において、図形間の比率は、実際の比率とは異なる場合がある。また図1(c)では、主な信号や情報の流れを矢印で示している。
(触覚呈示装置1の全体構成)
図1(a)は、実施の形態に係る触覚呈示装置が配置された車両内部の一例を示す概略図であり、図1(b)は、図1(a)のI(b)-I(b)線で切断した断面を矢印方向から見た断面図の一例であり、図1(c)は、触覚呈示装置のブロック図の一例である。なお、以下に記載する実施の形態に係る各図において、図形間の比率は、実際の比率とは異なる場合がある。また図1(c)では、主な信号や情報の流れを矢印で示している。
触覚呈示装置1は、一例として、図1(a)に示すように、車両9の運転席と助手席の間に伸びるフロアコンソール90に配置されている。触覚呈示装置1は、例えば、電磁気的に接続された電子機器の操作を行うことができるように構成されている。触覚呈示装置1は、例えば、導電性を有するペンや指による操作により、当該電子機器の表示部に表示されたカーソルの移動や選択、表示されたアイコンの選択、決定、ドラッグ、ドロップなどの指示を行うことができるように構成されている。また触覚呈示装置1は、例えば、車両9の車両制御部が表示部に表示させる、操作する電子機器の選択が行えるメニューなども操作可能である。なお本実施の形態では、指(操作指)による操作について説明する。
この車両9に搭載されている電子機器は、一例として、ナビゲーション装置、空調装置、音楽再生装置及び映像再生装置などである。また車両9のインストルメントパネル91には、図1(a)に示すように、当該電子機器などの表示部として機能する表示装置92が配置されている。
触覚呈示装置1は、図1(b)に示すように、筐体10と、操作面20になされた操作を検出し、筐体10に対して操作面20の法線方向及びその逆方向に移動可能に支持された操作検出部としてのタッチパッド2と、法線方向及び逆方向の少なくとも一方方向の磁場を生成する磁場生成部3と、基板40に配置され、磁場と交差する第1の方向及び第1の方向と逆方向の第2の方向に電流が流れるコイル5と、磁場と第1の方向及び第2の方向に流れる電流との相互作用に基づいて、電流が流れる方向と磁場の方向とに交差する方向に生じるローレンツ力によるコイル5の移動をタッチパッド2の法線方向及び逆方向の移動に変換する移動方向変換部と、を備えて概略構成されている。
本実施の形態では、磁場生成部3が筐体10に取り付けられているので、コイル5が配置された基板40がローレンツ力によって移動する構成を採用する。変形例として、触覚呈示装置1は、上述のコイル5と後述する磁石の位置が入れ替わり、ローレンツ力により磁石、つまり磁場生成部が移動する構成でも良い。
以下では、法線方向及びその逆方向を上下方向と記載する。本実施の形態のタッチパッド2には、一例として、操作面20の4つの隅の下方に移動方向変換部として移動方向変換部61〜移動方向変換部64が取り付けられている。また触覚呈示装置1は、図1(c)に示すように、電源部100と、制御部101と、を備えている。
(タッチパッド2の構成)
タッチパッド2は、一例として、静電容量方式のタッチパッド2であるが、これに限定されず、操作面20に接触した操作指の座標を検出可能な圧力検出センサを用いたタッチパッドや、抵抗膜方式、赤外線方式、SAW(Surface Acoustic Wave)方式等のタッチパッドを用いることが可能である。
タッチパッド2は、一例として、静電容量方式のタッチパッド2であるが、これに限定されず、操作面20に接触した操作指の座標を検出可能な圧力検出センサを用いたタッチパッドや、抵抗膜方式、赤外線方式、SAW(Surface Acoustic Wave)方式等のタッチパッドを用いることが可能である。
タッチパッド2は、例えば、図1(c)に示すように、操作面20に接触又は接近した操作指を検出し、操作指が検出された座標を算出して操作情報S1として制御部101に出力するように構成されている。この座標は、矩形状を有する操作面20に設定されたXY座標系における座標である。
タッチパッド2は、例えば、操作面20に操作がなされたか否かを周期的に判定し、判定した結果を操作情報S1として出力する。
タッチパッド2は、例えば、図1(b)に示すように、操作面20が筐体10の上面10aとフラットになる位置が基準位置であって、この基準位置の上下に振動する。この基準位置は、タッチパッド2に振動が付加されていない状態のタッチパッド2の位置である。また上面10aは、筐体10の上面であっても良いし、フロアコンソール90の表面であっても良い。
(磁場生成部3の構成)
図2(a)及び(b)は、実施の形態に係る触覚呈示装置のコイルに働くローレンツ力を説明するための概略図の一例である。
図2(a)及び(b)は、実施の形態に係る触覚呈示装置のコイルに働くローレンツ力を説明するための概略図の一例である。
磁場生成部3は、図2(a)及び図2(b)に示すように、ヨーク30と、磁石35〜磁石38と、を有している。
ヨーク30は、例えば、鉄やパーマロイなどの磁性体材料を用いて形成されている。ヨーク30は、例えば、図2(a)及び図2(b)に示すように、上下方向に伸びる基部31と、基部31の上部に設けられた上部ヨーク32と、基部31の下部に設けられた下部ヨーク33と、を備えている。
ヨーク30は、上部ヨーク32及び下部ヨーク33が基部31の短手方向に突出している。磁場生成部3は、基部31を挟んで上述の磁場となる第1の磁場301、及び第1の磁場301と方向が異なる第2の磁場302を生成する。
第1の磁場301は、上部ヨーク32の下面320に配置された磁石35と、下面320に対向する下部ヨーク33の上面330に配置された磁石36と、によって形成される。この磁石35のS極と磁石36のN極は、図2(a)及び図2(b)に示すように、対向して配置されるので、磁石35と磁石36の間の第1の磁場301が下から上に向かう磁場となる。
第2の磁場302は、上部ヨーク32の下面321に配置された磁石37と、下面321に対向する下部ヨーク33の上面331に配置された磁石38と、によって形成される。この磁石37のN極と磁石38のS極は、図2(a)及び図2(b)に示すように、対向して配置されるので、磁石37と磁石38の間の第2の磁場302が、第2の磁場301と逆方向である上から下に向かう磁場となる。
この磁石35〜磁石38は、例えば、アルニコ磁石、フェライト磁石、ネオジム磁石などの永久磁石、又は、フェライト系、ネオジム系、サマコバ系、サマリウム鉄窒素系などの磁性体材料と、ポリスチレン系、ポリエチレン系、ポリアミド系、アクリロニトリル/ブタジエン/スチレン(ABS)などの合成樹脂材料と、を混合して所望の形状に成形したプラスチックマグネットである。
なお磁石35〜磁石38は、上述の配置に限定されず、互いに異なる磁極が対向すると共に、磁石間の第1の磁場301と第2の磁場302とが互いに逆方向となるように配置されれば良い。また磁石35〜磁石38は、上述の永久磁石やプラスチックマグネットに限定されず、電磁石であっても良い。
(基板40とコイル5の構成)
図3(a)は、実施の形態に係る触覚呈示装置の筐体の側面の一例を示す概略図であり、図3(b)は、基板の一例を示す上面図である。
図3(a)は、実施の形態に係る触覚呈示装置の筐体の側面の一例を示す概略図であり、図3(b)は、基板の一例を示す上面図である。
基板40は、例えば、図3(b)に示すように、矩形状を有するプリント配線基板である。基板40は、基部31が挿入される開口41を有し、その開口41の周囲にコイル5が配置されている。
基板40は、相互作用によって移動する方向と交差する方向に突出する突出部としてのピン42〜ピン45が設けられている。この移動する方向とは、図3(b)の紙面の左右方向であり、交差する方向とは、紙面の上下方向である。
このピン42〜ピン45は、例えば、円柱形状を有している。ピン42が一方端部40aの側面40cに設けられ、ピン43が他方端部40bの側面40cに設けられている。またピン44がピン42と対向する一方端部40aの側面40dに設けられ、ピン45がピン43と対向する他方端部40bの側面40dに設けられている。
コイル5は、図3(b)に示すように、ピン42とピン44側の第1の領域51が磁石35及び磁石36に対向するように配置される。またコイル5は、ピン43とピン45側の第2の領域52が磁石37及び磁石38に対向するように配置される。
筐体10は、図3(a)及び図3(b)に示すように、対向する側面13及び側面14に水平方向に伸びる開口15〜開口18が設けられている。
開口15には、後述する溝610を介してピン42が挿入される。開口16には、後述する溝620を介してピン43が挿入される。開口17には、後述する溝630を介してピン44が挿入される。開口18には、後述する溝640を介してピン45が挿入される。従って基板40の移動は、開口15〜開口18によって規制され、操作面20に対して実質的に水平方向の移動となる。言い換えると、基板40は、ピン42〜ピン45が挿入された開口15〜開口18に案内されて、操作面20に対して水平方向に移動する。
(移動方向変換部61〜移動方向変換部64の構成)
移動方向変換部61〜移動方向変換部64は、タッチパッド2の裏面21に取り付けられている。この移動方向変換部61〜移動方向変換部64は、例えば、樹脂材料を用いて矩形状に形成され、上述のピン42〜ピン45が挿入される溝610〜溝640を有している。
移動方向変換部61〜移動方向変換部64は、タッチパッド2の裏面21に取り付けられている。この移動方向変換部61〜移動方向変換部64は、例えば、樹脂材料を用いて矩形状に形成され、上述のピン42〜ピン45が挿入される溝610〜溝640を有している。
具体的には、移動方向変換部61は、溝610を有しており、ピン42が挿入されている。移動方向変換部61は、溝620を有しており、ピン43が挿入されている。移動方向変換部63は、溝630を有しており、ピン44が挿入されている。移動方向変換部64は、溝640を有しており、ピン45が挿入されている。溝610〜溝640は、同一の形状を有すると共に、挿入されたピンが移動可能な形状を有している。
溝610は、図1(b)の紙面において右肩上がりの形状を有している。この溝610に挿入されたピン42が、図1(b)の紙面において左方向に移動した場合、溝610の側面610aを押すので、移動方向変換部61が上方向に移動すると共にタッチパッド2が上方向に移動する。またピン42が右方向に移動した場合、溝610の側面610aに対向する側面610bを押すので、移動方向変換部61が下方向に移動すると共にタッチパッド2が下方向に移動する。
また溝620は、図1(b)に示すように、溝610と同じ方向に形成されている。この溝620に挿入されたピン43が、図1(b)の紙面において左方向に移動した場合、溝620の側面620aを押すので、移動方向変換部61が上方向に移動すると共にタッチパッド2が上方向に移動する。またピン43が右方向に移動した場合、溝620の側面620aに対向する側面620bを押すので、移動方向変換部61が下方向に移動すると共にタッチパッド2が下方向に移動する。
つまり移動方向変換部61及び移動方向変換部62は、基板40が左方向に移動した場合、タッチパッド2を上方向に移動させ、基板40が右方向に移動した場合、タッチパッド2を下方向に移動させる。
同様に、溝630及び溝640は、溝610及び溝620と同方向に傾いた溝として形成されるので、移動方向変換部63及び移動方向変換部64は、基板40が左方向に移動した場合、タッチパッド2を上方向に移動させ、基板40が右方向に移動した場合、タッチパッド2を下方向に移動させる。
以下に、溝610〜溝640の変形例1及び変形例2について説明する。
図4(a)は、変形例1に係る溝の一例を示す概略図であり、図4(b)は、変形例2に係る溝の一例を示す概略図である。図4(a)及び図4(b)は、ピン42が挿入される溝について説明する。
本実施の形態の溝610〜溝640は、一例として、基板40の移動量に対する上方向の移動量と下方向の移動量を等しくするため、溝が直線的に形成されている。
変形例1の溝611は、上方向の移動量と下方向の移動量が異なるようにするため、基板40の移動をタッチパッド2の上方向の移動に変換する第1の溝612と、第1の溝612と操作面20に対する角度が異なり、下方向の移動に変換する第2の溝613と、を有している。
タッチパッド2を下方向より上方向に大きく移動させたい場合、図4(a)に示すように、第1の溝612は、第2の溝613よりも操作面20に対して90°に近い角度となる。
また溝は、図4(b)に示す変形例2の溝614のように、円弧の一部のような形状を有していても良い。溝が直線的に形成された場合、タッチパッド2の移動量も直線的に変化する。しかし溝が溝614のように円弧の一部のような形状である場合、タッチパッド2の移動量が基板40の移動量に対して直線的に変化しないので、直線的な溝とは異なる触覚を操作者に呈示することが可能となる。
移動方向変換部61〜移動方向変換部64は、筐体10の底面11との間にばね8が配置されている。このばね8は、例えば、金属材料又は樹脂材料を用いて形成されたコイルばねである。このばね8は、操作面20になされたなぞり操作やタッチ操作などで操作面20が下がらないように保つ程度の弾性力を移動方向変換部61〜移動方向変換部64を介してタッチパッド2に付加している。なおばね8は、コイルばねに限定されず、シリコンなどで形成されたドーム型の弾性部材であっても良い。
移動方向変換部61〜移動方向変換部64は、筐体10の内壁19にガイドされながら上下に移動する。従って移動方向変換部61〜移動方向変換部64は、安定してタッチパッド2を上下に移動させる。
(電源部100の構成)
電源部100は、例えば、触覚呈示装置1が動作するために必要な安定した電流を、車両9のバッテリから供給された電流に基づいて生成するように構成されている。電源部100は、生成した電流を電流Iaとして制御部101に供給する。
電源部100は、例えば、触覚呈示装置1が動作するために必要な安定した電流を、車両9のバッテリから供給された電流に基づいて生成するように構成されている。電源部100は、生成した電流を電流Iaとして制御部101に供給する。
(制御部101の構成)
図4(c)は、表示装置に表示されたアイコンとポインタの一例を示す概略図である。制御部101は、例えば、記憶されたプログラムに従って、取得したデータに演算、加工などを行うCPU(Central Processing Unit)、半導体メモリであるRAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)などから構成されるマイクロコンピュータである。このROMには、例えば、制御部101が動作するためのプログラムが格納されている。RAMは、例えば、一時的に演算結果などを格納する記憶領域として用いられる。
図4(c)は、表示装置に表示されたアイコンとポインタの一例を示す概略図である。制御部101は、例えば、記憶されたプログラムに従って、取得したデータに演算、加工などを行うCPU(Central Processing Unit)、半導体メモリであるRAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)などから構成されるマイクロコンピュータである。このROMには、例えば、制御部101が動作するためのプログラムが格納されている。RAMは、例えば、一時的に演算結果などを格納する記憶領域として用いられる。
制御部101は、例えば、接続された電子機器から取得した振動呈示情報S3の入力をトリガとして、駆動信号S2を生成してコイル5に出力する。この駆動信号S2は、一例として、正弦波であり、コイル5に流れる電流を第1の方向、及び第1の方向とは逆の第2の方向に流す信号である。
この振動呈示情報S3は、例えば、取得した操作情報S1に基づいて操作が振動を呈示すると定められた領域に及んだと電子機器が判断した場合に出力される。
この振動を呈示すると定められた領域とは、一例として、図4(c)に示すように、表示装置92の表示画面920に表示されたアイコン921などによって形成される領域である。
操作者がタッチパッド2の操作面20をなぞって表示画面920に表示されたポインタ925を移動させ、ポインタ925がアイコン921に定められた領域に入ると、電子機器は、振動呈示情報S3を触覚呈示装置1に出力する。制御部101は、振動呈示情報S3に基づいてコイル5に供給する駆動信号S2を生成して出力し、操作面20を振動させる。
なお制御部101は、例えば、アイコン921をポインタ925が乗り越えるような触覚を操作者に呈示するような駆動信号S2を出力するようにされても良い。また制御部101は、例えば、ポインタ925をアイコン921に重ねて操作面20に対してプッシュ操作が可能とされている場合、クリック感を操作者に呈示するような駆動信号S2を生成してコイル5に出力する。
以下に、触覚呈示装置1の動作について説明する。
(動作)
触覚呈示装置1の制御部101は、振動呈示情報S3が入力すると、コイル5に流れる電流の方向が変わる駆動信号S2を生成し、コイル5に出力する。
触覚呈示装置1の制御部101は、振動呈示情報S3が入力すると、コイル5に流れる電流の方向が変わる駆動信号S2を生成し、コイル5に出力する。
コイル5は、図2(a)に示すように、駆動信号S2に基づいて第1の方向の電流が流れると、第1の磁場301とコイル5に流れる電流との相互作用によるローレンツ力、及び第2の磁場302とコイル5に流れる電流との相互作用によるローレンツ力が基板40に対して同一の方向に働く。
具体的には、図2(a)の紙面左側では、第1の磁場301の方向が下から上であり、コイル5に流れる電流の向きが紙面手前から奥の第1の方向である。従ってフレミングの左手の法則により、この電流と第1の磁場301によってコイル5に生じるローレンツ力は、紙面右方向である。
また図2(a)の紙面右側では、第2の磁場302の方向が上から下であり、コイル5に流れる電流の向きが紙面奥から手前の第2の方向であって左と異なっている。従ってフレミングの左手の法則により、この電流と第2の磁場302によってコイル5に生じるローレンツ力は、紙面右方向である。以上の理由により、基板40は、図2(a)の紙面において右方向に移動し、移動方向変換部61〜移動方向変換部64によってタッチパッド2を下方向に移動させる。
また図2(b)の紙面左側では、第1の磁場301の方向が下から上であり、コイル5に流れる電流の向きが紙面奥から手前の第2の方向である。従ってフレミングの左手の法則により、この電流と第1の磁場301によってコイル5に生じるローレンツ力は、紙面左方向である。
また図2(b)の紙面右側では、第2の磁場302の方向が上から下であり、コイル5に流れる電流の向きが紙面手前から奥の第1の方向である。従ってフレミングの左手の法則により、この電流と第2の磁場302によってコイル5に生じるローレンツ力は、紙面左方向である。以上の理由により、基板40は、図2(b)の紙面において左方向に移動し、移動方向変換部61〜移動方向変換部64によってタッチパッド2を上方向に移動させる。
コイル5に流れる電流は、周期的に流れる方向が変化するので、基板40を左右に振動させると共に、タッチパッド2を上下に振動させる。
(実施の形態の効果)
本実施の形態に係る触覚呈示装置1は、薄型化することができる。具体的には、触覚呈示装置1は、ローレンツ力による基板40の移動方向を、移動方向変換部61〜移動方向変換部64によって上下方向に変換するので、タッチパッド2を直接上下方向に振動させる場合と比べて、装置を薄型化することができる。
本実施の形態に係る触覚呈示装置1は、薄型化することができる。具体的には、触覚呈示装置1は、ローレンツ力による基板40の移動方向を、移動方向変換部61〜移動方向変換部64によって上下方向に変換するので、タッチパッド2を直接上下方向に振動させる場合と比べて、装置を薄型化することができる。
触覚呈示装置1は、磁石35、磁石36とコイル5によるローレンツ力、磁石37、磁石38とコイル5によるローレンツ力によって基板40を移動させるので、いずれか一方のローレンツ力による移動と比べて、タッチパッド2を振動させるための大きい力を生成することができる。
触覚呈示装置1は、移動方向変換部61〜移動方向変換部64の溝610〜溝640の形状によってタッチパッド2の振動の波形を任意の波形に調整することができる。
触覚呈示装置1は、筐体10に設けられた開口15〜開口18によって基板40の左右方向の移動がガイドされると共に、筐体10の内壁19によって移動方向変換部61〜移動方向変換部64の上下方向の移動がガイドされるので、安定したタッチパッド2の振動を呈示することができ、操作性が向上する。
以上、本発明のいくつかの実施の形態及び変形例を説明したが、これらの実施の形態及び変形例は、一例に過ぎず、特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。これら新規な実施の形態及び変形例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更等を行うことができる。また、これら実施の形態及び変形例の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない。さらに、これら実施の形態及び変形例は、発明の範囲及び要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…触覚呈示装置、2…タッチパッド、3…磁場生成部、5…コイル、8…ばね、9…車両、10…筐体、10a…上面、11…底面、13,14…側面、15〜18…開口、19…内壁、20…操作面、21…裏面、30…ヨーク、31…基部、32…上部ヨーク、33…下部ヨーク、35〜38…磁石、40…基板、40a…端部、40b…端部、40c…側面、40d…側面、41…開口、42〜45…ピン、51…第1の領域、52…第2の領域、61〜64…移動方向変換部、90…フロアコンソール、91…インストルメントパネル、92…表示装置、100…電源部、101…制御部、301…第1の磁場、302…第2の磁場、320,321…下面、330,331…上面、610…溝、610a…側面、610b…側面、611…溝、612…第1の溝、613…第2の溝、614…溝、620…溝、620a,620b…側面、630,640…溝、920…表示画面、921…アイコン、925…ポインタ
Claims (5)
- 筐体と、
操作面になされた操作を検出し、前記筐体に対して前記操作面の法線方向及びその逆方向に移動可能に支持された操作検出部と、
前記法線方向及び前記逆方向の少なくとも一方方向の磁場を生成する磁場生成部と、
基体に配置され、前記磁場と交差する第1の方向及び前記第1の方向と逆方向の第2の方向に電流が流れるコイルと、
前記磁場と前記第1の方向及び前記第2の方向に流れる前記電流との相互作用に基づいて、前記電流が流れる方向と前記磁場の方向とに交差する方向に生じるローレンツ力による前記磁場生成部又は前記コイルの移動を前記操作検出部の前記法線方向及び前記逆方向の移動に変換する移動方向変換部と、
を備えた触覚呈示装置。 - 前記磁場生成部は、前記筐体に配置された基部を有し、前記基部を挟んで前記磁場となる第1の磁場、及び前記第1の磁場と方向が異なる第2の磁場を生成し、
前記基体は、前記基部が挿入される開口を有し、その前記開口の周囲に前記コイルが配置され、前記第1の磁場と前記コイルに流れる前記電流との相互作用によるローレンツ力、及び前記第2の磁場と前記コイルに流れる前記電流との相互作用によるローレンツ力が前記基体に対して同一の方向に働く、
請求項1に記載の触覚呈示装置。 - 前記基体は、相互作用によって移動する方向と交差する方向に突出する突出部を有し、
前記移動方向変換部は、前記法線方向及び前記逆方向に形成され、前記突出部が挿入される溝を有する、
請求項1又は2に記載の触覚呈示装置。 - 前記溝は、前記基体の移動を前記操作検出部の前記法線方向の移動に変換する第1の溝と、前記第1の溝と前記操作面に対する角度が異なり、前記逆方向の移動に変換する第2の溝と、を有する、
請求項3に記載の触覚呈示装置。 - 前記操作検出部は、前記操作面の4つの隅の下方に前記移動方向変換部が取り付けられる、
請求項1乃至4のいずれか1項に記載の触覚呈示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015115488A JP2017004138A (ja) | 2015-06-08 | 2015-06-08 | 触覚呈示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015115488A JP2017004138A (ja) | 2015-06-08 | 2015-06-08 | 触覚呈示装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017004138A true JP2017004138A (ja) | 2017-01-05 |
Family
ID=57752090
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015115488A Pending JP2017004138A (ja) | 2015-06-08 | 2015-06-08 | 触覚呈示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2017004138A (ja) |
-
2015
- 2015-06-08 JP JP2015115488A patent/JP2017004138A/ja active Pending
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