JP2017003505A - 測定装置および補間処理プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】除算処理を行わずに必要な値を線形補間する。【解決手段】L番目の基準点と(L+1)番目の基準点との間の処理対象点における値V10a(V10b)の導出時に、処理対象点に対応する値Vn,Vmを特定する第1の処理、L番目の基準点における値V4と処理対象点における値V5との差である値V6を演算する第2の処理、L番目の基準点における値V1と(L+1)番目の基準点における値V2との差である値V3aを演算する第3の処理、値V3a,V6,Vmを乗じて値V8を演算する第4の処理、値V8をnビット右シフトして値V9に変換する第5の処理を実行し、L番目の基準点における値V1よりも(L+1)番目の基準点における値V2が大きいときに値V1に値V9を加算して値V10aを導出し、L番目の基準点における値V1が(L+1)番目の基準点における値V2よりも大きいときに値V1から値V9を減算して値V10bを導出する。【選択図】図2

Description

本発明は、必要な値を線形補間によって導出する処理を実行可能な処理部を備えた測定装置、および測定装置の処理部にそのような処理を実行させる手順が記録された補間処理プログラムに関するものである。
各種の電気的パラメータを測定する測定装置においては、測定条件や測定結果に関する各種の値を補間処理によって導出することが広く行われている。例えば、下記の特許文献には、補間処理によって測定値を導出可能に構成された抵抗値測定装置(以下、「測定装置」ともいう)の発明が開示されている。この測定装置では、コンデンサに蓄えた一定量の電荷を、被測定抵抗や基準抵抗を介してそれらの抵抗値に逆比例する定電流で放電(または、充電)するのに要する時間や放電時の周波数についてのパラメータ(抵抗値に対して線形関係にある値)をそれぞれ測定し、2つの基準抵抗についてそれぞれ演算したパラメータ、および被測定抵抗について演算したパラメータを用いた補間処理によって被測定抵抗の抵抗値を求める構成が採用されている。
この場合、この測定装置では、一例として、3つの基準抵抗のうちの1つの抵抗値をR1とすると共に、その基準抵抗についての上記のパラメータ(一例として、周期:充電時間+放電時間)をT1とし、3つの基準抵抗のうちの他の1つの抵抗値をR2とすると共に、その基準抵抗についての上記のパラメータをT2とし、かつ被測定抵抗の抵抗値をRsとすると共に、その被測定抵抗についての上記のパラメータをTsとしたときに、「Rs=(R2−R1)×(Ts−T1)/(T2−T1)+R1)」との数式を用いた線形補間によって抵抗値をRsを導出する構成が採用されている。これにより、この測定装置では、下記の特許文献に従来の技術として開示されている測定装置(測定方法)よりも、被測定抵抗の抵抗値を正確に測定することが可能となっている。
特開2000−55954号公報(第5−8頁、第1−11図)
ところが、従来の測定装置には、以下のような問題点が存在する。すなわち、従来の測定装置では、抵抗値が既知の2つの基準抵抗を対象として測定したパラメータ(抵抗値に対して線形関係にある値)、および被測定抵抗を対象として測定した同様のパラメータを用いた線形補間によって被測定抵抗の抵抗値を導出する構成が採用されている。具体的には、従来の測定装置は、一例として、抵抗値R2から抵抗値R1を減算する第1の減算処理、周期Tsから周期T1を減算する第2の減算処理、周期T2から周期T1を減算する第3の減算処理、第1の減算処理の算出値に第1の減算処理の算出値を乗算する乗算処理、乗算処理の算出値を第3の減算処理の算出値で除算する除算処理、および除算処理の算出値に抵抗値R1を加算する加算処理の6つの演算処理を実行することによって抵抗値Rsを算出する構成が採用されている。
この場合、この種の装置において上記のような補間処理によって抵抗値Rsを導出する際には、除算処理時に演算処理部に掛かる負担が非常に大きいことが知られている。このため、従来の測定装置において採用されている抵抗値の算出方法によって抵抗値を導出する際には、高性能な演算処理部が必要となっており、これに起因して、測定装置の製造コストが高騰しているという問題点がある。また、PLD(プログラマブル・ロジック・デバイス)によって上記の各演算処理を実行する構成を採用するには、減算処理部、加算処理部、乗算処理部および除算処理部の4種類をプログラミングして各演算処理部を構築する必要が生じるため、補間処理用の回路構成が大掛かりなものとなる。これにより、製造時のプログラミングが煩雑になるだけでなく、PLDの貴重なリソースが消費されて他の処理を実行させるためのリソースが不足するおそれもある。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、除算処理を行うことなく、必要な値を線形補間によって導出し得る測定装置および補間処理プログラムを提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく請求項1記載の測定装置は、線形関係にある第1の値および第2の値でそれぞれ特定されるN点(Nは、3以上の自然数)の基準点のうちの2点における当該第1の値および当該第2の値と、前記各基準点とは相違する処理対象点における前記第1の値とに基づいて当該処理対象点における前記第2の値を線形補間によって導出する補間処理を実行可能な処理部を備えた測定装置であって、前記第1の値が小さい順でM番目(Mは、(N−1)以下の各自然数)の前記基準点における当該第1の値と、前記第1の値が小さい順で(M+1)番目の前記基準点における当該第1の値との差をそれぞれ第3の値としたときに、2/m(nは、2以上の自然数で、mは、自然数)で表すことができる複数種類の第4の値のうちの前記第3の値に最も近い当該第4の値における当該nの値および当該mの値を前記処理対象点毎にそれぞれ特定可能な補間処理用データを記憶する記憶部を備え、前記処理部は、前記第1の値が小さい順でL番目(Lは、M以下の自然数)の前記基準点と、前記第1の値が小さい順で(L+1)番目の前記基準点との間の前記処理対象点における前記第2の値を導出する前記補間処理において、当該処理対象点に対応する前記nの値および前記mの値を前記補間処理用データに基づいてそれぞれ特定する第1の処理、前記L番目の基準点における前記第1の値と前記処理対象点における前記第1の値との差である第5の値を演算する第2の処理、前記L番目の基準点における前記第2の値と前記(L+1)番目の基準点における前記第2の値との差である第6の値を演算する第3の処理、前記第5の値、前記第6の値および前記mの値を乗じて第7の値を演算する第4の処理、並びに前記第7の値を前記nの値に応じてnビット右シフトして第8の値に変換する第5の処理を実行し、かつ前記L番目の基準点における前記第2の値よりも前記(L+1)番目の基準点における前記第2の値が大きいときに当該L番目の基準点における当該第2の値に前記第8の値を加算して前記処理対象点における前記第2の値を導出すると共に、前記L番目の基準点における前記第2の値が前記(L+1)番目の基準点における前記第2の値よりも大きいときに当該L番目の基準点における当該第2の値から前記第8の値を減算して前記処理対象点における前記第2の値を導出する。
また、請求項2記載の測定装置は、請求項1記載の測定装置において、前記記憶部は、前記M番目の基準点および前記(M+1)番目の基準点の間のM個の範囲と、当該各範囲に含まれる前記処理対象点に対応する前記nの値および前記mの値とが相互に関連付けられた情報が記録された前記補間処理用データを記憶している。
また、請求項3記載の補間処理プログラムは、線形関係にある第1の値および第2の値でそれぞれ特定されるN点(Nは、3以上の自然数)の基準点のうちの2点における当該第1の値および当該第2の値と、前記各基準点とは相違する処理対象点における前記第1の値とに基づいて当該処理対象点における前記第2の値を線形補間によって導出する補間処理を測定装置の処理部に実行させる手順が記録された補間処理プログラムであって、前記第1の値が小さい順でM番目(Mは、(N−1)以下の各自然数)の前記基準点における当該第1の値と、前記第1の値が小さい順で(M+1)番目の前記基準点における当該第1の値との差をそれぞれ第3の値としたときに、2/m(nは、2以上の自然数で、mは、自然数)で表すことができる複数種類の第4の値のうちの前記第3の値に最も近い当該第4の値における当該nの値および当該mの値を前記処理対象点毎にそれぞれ特定可能な補間処理用データを使用して、前記第1の値が小さい順でL番目(Lは、M以下の自然数)の前記基準点と、前記第1の値が小さい順で(L+1)番目の前記基準点との間の前記処理対象点における前記第2の値を導出する前記補間処理として、当該処理対象点に対応する前記nの値および前記mの値を前記補間処理用データに基づいてそれぞれ特定する第1の処理、前記L番目の基準点における前記第1の値と前記処理対象点における前記第1の値との差である第5の値を演算する第2の処理、前記L番目の基準点における前記第2の値と前記(L+1)番目の基準点における前記第2の値との差である第6の値を演算する第3の処理、前記第5の値、前記第6の値および前記mの値を乗じて第7の値を演算する第4の処理、並びに前記第7の値を前記nの値に応じてnビット右シフトして第8の値に変換する第5の処理を実行し、かつ前記L番目の基準点における前記第2の値よりも前記(L+1)番目の基準点における前記第2の値が大きいときに当該L番目の基準点における当該第2の値に前記第8の値を加算して前記処理対象点における前記第2の値を導出すると共に、前記L番目の基準点における前記第2の値が前記(L+1)番目の基準点における前記第2の値よりも大きいときに当該L番目の基準点における当該第2の値から前記第8の値を減算して前記処理対象点における前記第2の値を導出する手順が記録されている。
請求項1記載の測定装置では、第1の値が小さい順でL番目の基準点と、第1の値が小さい順で(L+1)番目の基準点との間の処理対象点における第2の値を導出する補間処理において、処理対象点に対応するnの値およびmの値を補間処理用データに基づいてそれぞれ特定する第1の処理、L番目の基準点における第1の値と処理対象点における第1の値との差である第5の値を演算する第2の処理、L番目の基準点における第2の値と(L+1)番目の基準点における第2の値との差である第6の値を演算する第3の処理、第5の値、第6の値およびmの値を乗じて第7の値を演算する第4の処理、並びに第7の値をnビット右シフトして第8の値に変換する第5の処理を実行し、かつL番目の基準点における第2の値よりも(L+1)番目の基準点における第2の値が大きいときにL番目の基準点における第2の値に第8の値を加算して処理対象点における第2の値を導出すると共に、L番目の基準点における第2の値が(L+1)番目の基準点における第2の値よりも大きいときにL番目の基準点における第2の値から第8の値を減算して処理対象点における第2の値を導出する。また、請求項3記載の補間処理プログラムでは、上記の処理を測定装置の処理部に実行させる手順が記録されている。
したがって、請求項1記載の測定装置、および請求項3記載の補間処理プログラムによれば、大きな負担が掛かる除算処理を行うことなく、線形補間によって第2の値を導出することができる。これにより、例えば、補間処理用の演算処理回路をPLD上に構成した場合には、除算処理部が不要となることで、PLDの貴重なリソースが消費される事態を好適に回避することができ、演算処理回路によって各演算処理を実行する構成を採用した場合には、補間処理時に演算処理回路に掛かる負担が十分に小さくなるため、低スペックの演算処理回路で処理部を構成したとしても、必要とされる第2の値を確実に導出することができる。したがって、測定装置の製造コストを十分に低減することができるだけでなく、大きな負担が掛かる除算処理を行わない分だけ、補間処理に要する時間を短縮することができる。
請求項2記載の測定装置、およびその測定装置の処理部に各種の処理を実行させる手順が記録された補間処理プログラムによれば、M番目の基準点および(M+1)番目の基準点の間のM個の範囲と、各範囲に含まれる処理対象点に対応するnの値およびmの値とが相互に関連付けられた情報が記録された補間処理用データを使用することにより、例えば、M番目の基準点の第1の値と(M+1)番目の基準点の第1の値との差の種類、すなわち、M個の範囲の広さの種類毎に、対応するnの値やmの値を特定可能に構成された補間処理用データを使用する際には、処理対象点が含まれる範囲の広さがどの程度であるかを特定するための減算処理等を実行し、その後に、特定した広さに対応するnの値やmの値を特定する必要があるのに対し、補間処理によって第2の値を導出しようとしている処理対象点がM個の範囲のいずれに含まれるかを特定するだけで、特定した範囲に対応するnの値やmの値を容易に特定することができる。これにより、演算処理の回数(演算処理を実行する演算回路の数)を少数とすることができるため、測定装置の製造コストを一層低減することができ、また、補間処理に要する時間を一層短縮することができる。
測定装置1の構成を示す構成図である。 測定装置1における処理部5の一部を構成する補間処理回路10の構成の一例について説明するための説明図である。 測定対象に供給する交流信号の周波数とパワー補正係数との線形関係について説明するための説明図である。 補間処理用テーブルDtの一例について説明するための説明図である。
以下、測定装置および補間処理プログラムの実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
図1に示す測定装置1は、「測定装置」の一例である「インピーダンス測定装置」であって、測定部2、操作部3、表示部4、処理部5および記憶部6を備え、測定対象のインピーダンスを測定可能に構成されている。
測定部2は、処理部5の制御に従い、測定対象に対して任意の周波数の交流信号を供給しつつインピーダンスを測定する。操作部3は、測定条件の設定操作や、測定開始/停止を指示する各種の操作スイッチを備え、スイッチ操作に応じた操作信号を処理部5に出力する。表示部4は、測定条件設定画面や測定結果表示画面などの各種の表示画面(いずれも図示せず)を表示する。処理部5は、測定装置1を総括的に制御する。具体的には、処理部5は、測定部2を制御して測定対象に交流信号を供給しつつインピーダンスを測定する測定処理を実行させる。また、処理部5は、測定部2の測定結果を記憶部6に記憶させ、かつ表示部4に表示させる。
この場合、処理部5は、測定処理に際して測定部2を制御して測定対象に各種周波数の交流信号を供給させるときに、そのパワーが周波数毎にばらつくことなく一定となるように補正させる。また、本例の測定装置1では、後述するように、基準周波数の交流信号についてのパワー補正係数(以下、単に「補正係数」ともいう)が予め規定されており、基準周波数以外の周波数の交流信号を供給する際には、基準周波数の交流信号についての補正係数に基づき、供給しようとしている交流信号の周波数に対応する補正係数を線形補間によって導出する構成が採用されている。さらに、本例の測定装置1では、一例として、処理部5の一部(線形補間によって補正係数を導出する処理を行う要素など)がPLD(プログラマブル・ロジック・デバイス)によって構成されている。
具体的には、本例の測定装置1では、図2に示すように、減算処理部11,12、絶対値取得部13、乗算処理部14,15、ビットシフト処理部16、加算処理部17および減算処理部18で構成された補間処理回路10がプログラミングによってPLD内に構築されており、この補間処理回路10が「処理部」として機能して所望の補正係数を導出する構成が採用されている。なお、処理部5における補間処理回路10(各構成要素11〜18)によって補正係数を導出する手順については、後に詳細に説明する。また、本例の処理部5では、補間処理回路10だけでなく、他の各種の演算部もPLD内に構築されているが、「測定装置」の構成に関する理解を容易とするために、補間処理回路10以外の演算部に関する図示および説明を省略する。
記憶部6は、補正係数データDk、補間処理用テーブルDtおよび測定部2の測定結果などを記憶する。補正係数データDkは、測定対象に供給する交流信号の周波数と、その周波数の交流信号のパワー(電力)を補正するためのパワー補正係数との関係を特定可能な情報で構成されている。具体的には、本例では、図3に示すように、一例として、基準点P1〜P5の5点(N=5点の例)についての周波数(「第1の値」の一例)およびパワー補正係数(「第2の値」の一例)が記録されている。
この場合、本例の測定装置1では、同図に示すように、0Hzを超えて1000Hzまでの周波数範囲H1において交流信号の周波数と補正係数とが線形関係にあり、1000Hzを超えて1400Hzまでの周波数範囲H2において交流信号の周波数と補正係数とが他の線形関係にあり、1400Hzを超えて2000Hzまでの周波数範囲H3において交流信号の周波数と補正係数とがさらに他の線形関係にあり、かつ2000Hzを超えて3000Hzまでの周波数範囲H4において交流信号の周波数と補正係数とがさらに他の線形関係にある。
一方、補間処理用テーブルDtは、「補間処理用データ」の一例であって、補間処理回路10による補正係数の補間処理に際して乗算処理部14が使用する「mの値」(以下、「値Vm」ともいう)や、ビットシフト処理部16が使用する「nの値」(以下、「値Vn」ともいう)を特定可能な情報で構成されている。具体的には、本例では、周波数の値が小さい順(周波数が低い順)でM番目(N=5の本例では、M=1〜4番目)の基準点における周波数の値と、周波数の値が小さい順(周波数が低い順)で(M+1)番目(本例では、2〜5番目)の基準点における周波数の値との差をそれぞれ「第3の値」としたときに、2/mで表すことができる予め規定された複数種類(一例として、3種類)の「第4の値」のうちの「第3の値」に最も近い「第4の値」における値Vnおよび値Vmを、各周波数範囲H1〜H4内に定める補間点(図3における補間点Pa,Pb等:「処理対象点」の一例)毎にそれぞれ特定可能な情報で構成されている。
より具体的には、図3に示すような基準点P1〜P5が規定されている本例では、M=1番目の基準点P1の周波数の値:0と(M+1)=2番目の基準点P2の周波数の値:1000との差分である「1000」との値、M=2番目の基準点P2の周波数の値:1000と(M+1)=3番目の基準点P3の周波数の値:1400との差分である「400」との値、M=3番目の基準点P3の周波数の値:1400と(M+1)=4番目の基準点P4の周波数の値:2000との差分である「600」との値、およびM=4番目の基準点P4の周波数の値:2000と(M+1)=5番目の基準点P5の周波数の値:3000との差分である「1000」との値がそれぞれ「第3の値」に相当する。
また、「1000」との値、「400」との値、および「600」との値をそれぞれ「第3の値」とする本例では、「210/1=1024」との値(n=10,m=1の例)、「211/5=409.6」との値(n=11,m=5の例)、および「212/7=585.142・・・」との値(n=12,m=7の例)の3種類の値がそれぞれ「2/mで表すことができる第4の値」に相当する。さらに、本例の補間処理用テーブルDtは、周波数範囲H1〜H4の4個(「M個の範囲」の一例)と、各周波数範囲H1〜H4に含まれる補間点(周波数範囲H1に含まれている補間点Paや、周波数範囲H3に含まれている補間点Pbなど)に対応する値Vnおよび値Vmとを相互に関連付けた情報で構成されている。
具体的には、図4に示すように、補間処理用テーブルDtには、周波数範囲H1を示す「0x00」との符号と、この周波数範囲H1に含まれる補間点の補正係数を導出する際に使用する「m=1」を示す「1」および「n=10」を示す「A」で下位ビットを構成した「0x1A」との符号とが相互に関連付けられて記録されている。また、補間処理用テーブルDtには、周波数範囲H2を示す「0x01」との符号と、この周波数範囲H2に含まれる補間点の補正係数を導出する際に使用する「m=5」を示す「5」および「n=11」を示す「B」で下位ビットを構成した「0x5B」との符号とが相互に関連付けられて記録されている。
さらに、補間処理用テーブルDtには、周波数範囲H3を示す「0x02」との符号と、この周波数範囲H3に含まれる補間点の補正係数を導出する際に使用する「m=7」を示す「7」および「n=12」を示す「C」で下位ビットを構成した「0x7C」との符号とが相互に関連付けられて記録されている。また、補間処理用テーブルDtには、周波数範囲H4を示す「0x03」との符号と、この周波数範囲H4に含まれる補間点の補正係数を導出する際に使用する「m=1」を示す「1」および「n=10」を示す「A」で下位ビットを構成した「0x1A」との符号とが相互に関連付けられて記録されている。
なお、上記の補正係数データDkや補間処理用テーブルDtは、一例として、外部装置において予め生成されて記憶部6に記憶させられる。
この測定装置1によるインピーダンスの測定に際して、処理部5は、まず、測定部2を制御して測定対象に交流信号を供給させる。この際に、一例として、測定対象に対して1000Hzの交流信号を供給させるときに、処理部5は、補正係数データDkに基づき、基準点P2の「100」との補正係数を用いて交流信号のパワーを補正させる。
一方、補正係数データDkに記録されている基準点P1〜P5の周波数とは異なる周波数の交流信号を供給させるときに、処理部5(処理部5における主処理回路)は、供給すべき交流信号の周波数が周波数範囲H1〜H4のいずれに含まれるかを特定する。この際に、例えば500Hzの交流信号を供給する際には、その周波数が、周波数範囲H1に含まれると特定し、500Hzに対応する補間点Paについての補正係数を導出する補間処理を開始する。
具体的には、周波数の値が小さい順でL=1番目の基準点P1と、周波数の値が小さい順で(L+1)=2番目の基準点P2との間の補間点Paにおける補正係数を導出する本例の補間処理において、処理部5は、まず、補間処理用テーブルDtに基づき、補間点Paが含まれる周波数範囲H1に関連付けられている値Vnおよび値Vmをそれぞれ特定する(「第1の処理」の一例)。この際には、補間処理用テーブルDtにおける周波数範囲H1に対応する「0x00」との符号(Address )に関連付けられた「0x1A」との符号の「A」および「1」に基づき、「n=10」および「m=1」がそれぞれ特定される。
次いで、処理部5は、L=1番目の基準点P1における補正係数の値V1(この例では、「40」)、および(L+1)=2番目の基準点P2における補正係数の値V2(この例では、「100」)をそれぞれ減算処理部11に入力することにより、値V1と値V2との差である値V3(この例では、「60」)を演算させる(値V2から値V1を減算する処理の実行)。また、処理部5は、L=1番目の基準点P1における周波数の値V4(この例では、「0」)、および補間点Paにおける周波数の値V5(この例では、「500」)をそれぞれ減算処理部12に入力することにより、値V4と値V5との差である値V6(「第5の値」の一例:この例では、「500」)を演算させる(値V5から値V4を減算する処理:「第2の処理」の一例)。
一方、減算処理部11による演算結果の値V3(この例では、「60」)が出力されたときに、絶対値取得部13は、値V3の絶対値である値V3a(「第6の値」の一例:この例では、「60」)を取得する。なお、本例では、減算処理部11による減算処理および絶対値取得部13による絶対値の取得処理が相俟って「第3の処理」に相当する。また、減算処理部12による演算結果の値V6(この例では、「500」)が出力されたときに、乗算処理部14は、値V6に値Vm(この例では、「1」)を乗じた値V7(この例では、「500」)を演算する。さらに、乗算処理部15は、絶対値取得部13によって取得された値V3a(この例では、「60」)に乗算処理部14による演算結果の値V7(この例では、「500」)を乗じた値V8(「第7の値」の一例:この例では、「30000」)を演算する。なお、本例では、乗算処理部14による乗算処理および乗算処理部15による乗算処理が相俟って「第4の処理」に相当する。
また、乗算処理部15による演算結果の値V8が出力されたときに、ビットシフト処理部16は、その値V8を、値Vnに応じてnビット右シフトすることで値V9(「第8の値」の一例)に変換する処理を行う(「第5の処理」の一例)。この場合、値V8が「30000」で値Vnが「10」の本例において、ビットシフト処理部16は、「30000」を「10」ビット分右シフトして値V9に変換する。これにより、値Vn=「10」のときの「2=1024」との値(基準点P1の周波数の値と基準点P2の周波数の値の差である「1000」に値Vm=「1」を乗じた「1000」に近い値)で「30000」を除した「29.296875」との値における小数点以下の値を切り捨てた値と同値の「29」との値が値V9として特定される。
一方、本例の処理部5(補間処理回路10)では、絶対値取得部13が値V3の絶対値である値V3aを取得する際に、値V3が正の値のとき(すなわち、値V2が値V1よりも大きな値のとき:「L番目の基準点における第2の値よりも(L+1)番目の基準点における第2の値が大きいとき」の一例)には、値V3aの出力と共に、値V3が正の値であることを示す予め規定された1ビット符号からなる値V+を出力する。これに応じて、加算処理部17がL=1番目の基準点P1における補正係数(この例では、40)に、ビットシフト処理部16による演算結果の値V9(この例では、「29」)を加算して補間点Paにおける補正係数である「69」との値V10aを演算する。これにより、500Hzの交流信号を供給する際の補正係数:値V10aの導出が完了する。したがって、処理部5は、補間点Paについて導出された「69」との値V10a(補正係数)を用いて交流信号のパワーを補正させる。
なお、従来方法によって補間点Paの補正係数を導出する際には、「(100−40)×(500−0)/(1000−0)+40」との数式により「70」との値が補正係数として演算されるが、本例の測定装置1では、除算処理を行うことなく、この「70」との値に近い「69」との値V10aを導出することが可能となっている。
一方、例えば1800Hzの交流信号を供給する際に、処理部5(処理部5における主処理回路)は、その周波数が、周波数範囲H3に含まれると特定し、1800Hzに対応する補間点Pbについての補正係数を導出する補間処理を開始する。
具体的には、周波数の値が小さい順でL=3番目の基準点P3と、周波数の値が小さい順で(L+1)=4番目の基準点P4との間の補間点Pbにおける補正係数を導出する本例の補間処理において、処理部5は、まず、補間処理用テーブルDtに基づき、補間点Pbが含まれる周波数範囲H3に関連付けられている値Vnおよび値Vmをそれぞれ特定する(「第1の処理」の他の一例)。この際には、補間処理用テーブルDtにおける周波数範囲H3に対応する「0x02」との符号(Address )に関連付けられた「0x7C」との符号の「C」および「7」に基づき、「n=12」および「m=7」がそれぞれ特定される。
次いで、処理部5は、L=3番目の基準点P3における補正係数の値V1(この例では、「200」)、および(L+1)=4番目の基準点P4における補正係数の値V2(この例では、「150」)をそれぞれ減算処理部11に入力することにより、値V1と値V2との差である値V3(この例では、「−50」)を演算させる(値V2から値V1を減算する処理の実行)。また、処理部5は、L=3番目の基準点P3における周波数の値V4(この例では、「1400」)、および補間点Pbにおける周波数の値V5(この例では、「1800」)をそれぞれ減算処理部12に入力することにより、値V4と値V5との差である値V6(「第5の値」の他の一例:この例では、「400」)を演算させる(値V5から値V4を減算する処理:「第2の処理」の他の一例)。
一方、減算処理部11による演算結果の値V3(この例では、「−50」)が出力されたときに、絶対値取得部13は、値V3の絶対値である値V3a(「第6の値」の他の一例:この例では、「50」)を取得する。なお、本例においても、減算処理部11による減算処理および絶対値取得部13による絶対値の取得処理が相俟って「第3の処理」に相当する。また、減算処理部12による演算結果の値V6(この例では、「400」)が出力されたときに、乗算処理部14は、値V6に値Vm(この例では、「7」)を乗じた値V7(この例では、「2800」)を演算する。さらに、乗算処理部15は、絶対値取得部13によって取得された値V3a(この例では、「50」)に乗算処理部14による演算結果の値V7(この例では、「2800」)を乗じた値V8(「第7の値」の他の一例:この例では、「140000」)を演算する。なお、本例においても、乗算処理部14による乗算処理および乗算処理部15による乗算処理が相俟って「第4の処理」に相当する。
また、乗算処理部15による演算結果の値V8が出力されたときに、ビットシフト処理部16は、その値V8を、値Vnに応じてnビット右シフトすることで値V9(「第8の値」の他の一例)に変換する処理を行う(「第5の処理」の他の一例)。この場合、値V8が「140000」で値Vnが「12」の本例において、ビットシフト処理部16は、「140000」を「12」ビット分右シフトして値V9に変換する。これにより、値Vn=「12」のときの「2=4096」との値(基準点P3の周波数の値と基準点P4の周波数の値の差である「600」に値Vm=「7」を乗じた「4200」に近い値)で「140000」を除した「34.1796875」との値における小数点以下の値を切り捨てた値と同値の「34」との値が値V9として特定される。
一方、本例の処理部5(補間処理回路10)では、絶対値取得部13が値V3の絶対値である値V3aを取得する際に、値V3が負の値のとき(すなわち、値V2よりも値V1が大きな値のとき:L番目の基準点における第2の値が(L+1)番目の基準点における第2の値よりも大きいとき」の一例)には、値V3aの出力と共に、値V3が負の値であることを示す予め規定された1ビット符号からなる値V−を出力する。これに応じて、減算処理部18がL=3番目の基準点P3における補正係数(この例では、200)から、ビットシフト処理部16による演算結果の値V9(この例では、「34」)を減算して補間点Pbにおける補正係数である「166」との値V10bを演算する。これにより、1800Hzの交流信号を供給する際の補正係数:値V10bの導出が完了する。したがって、処理部5は、補間点Pbについて導出された「166」との値V10b(補正係数)を用いて交流信号のパワーを補正させる。
なお、従来方法によって補間点Pbの補正係数を導出する際には、「(150−200)×(1800−1400)/(2000−1400)+200」との数式により「166.666・・・」との値が補正係数として演算されるが、本例の測定装置1では、除算処理を行うことなく、この「166.666・・・」との値に近い「166」との値V10bを導出することが可能となっている。
このように、この測定装置1では、「第1の値(上記の例では「周波数の値」)」が小さい順でL番目の基準点と、「第1の値」が小さい順で(L+1)番目の基準点との間の処理対象点(補間点Pa,Pbなど)における「第2の値(上記の例では、「パワー補正係数」)」を導出する補間処理において、処理対象点に対応する値Vnおよび値Vmを補間処理用テーブルDtに基づいてそれぞれ特定する「第1の処理」、L番目の基準点における「第1の値(値V4)」と処理対象点における「第1の値(値V5)」との差である「第5の値(値V6)」を演算する「第2の処理」、L番目の基準点における「第2の値(値V1)」と(L+1)番目の基準点における「第2の値(値V2)」との差である「第6の値(値V3a)」を演算する「第3の処理」、「第5の値」、「第6の値」および値Vmを乗じて「第7の値(値V8)」を演算する「第4の処理」、並びに「第7の値」をnビット右シフトして「第8の値(値V9)」に変換する「第5の処理」を実行し、かつL番目の基準点における「第2の値」よりも(L+1)番目の基準点における「第2の値」が大きいときにL番目の基準点における「第2の値」に「第8の値」を加算して処理対象点における「第2の値(値V10a)」を導出すると共に、L番目の基準点における「第2の値」が(L+1)番目の基準点における「第2の値」よりも大きいときにL番目の基準点における「第2の値」から「第8の値」を減算して処理対象点における「第2の値(値V10b)」を導出する。
したがって、この測定装置1によれば、大きな負担が掛かる除算処理を行うことなく、線形補間によって「第2の値」を導出することができる。これにより、補間処理用の演算処理回路をPLD上に構成した場合には、除算処理部が不要となることで、PLDの貴重なリソースが消費される事態を好適に回避することができる結果、測定装置1の製造コストを十分に低減することができるだけでなく、大きな負担が掛かる除算処理を行わない分だけ、補間処理に要する時間を短縮することができる。
また、この測定装置1によれば、M番目の基準点および(M+1)番目の基準点の間のM個の範囲(本例では、M=4個の周波数範囲H1〜H4)と、各範囲に含まれる処理対象点に対応する値Vnおよび値Vmとが相互に関連付けられた情報が記録された補間処理用テーブルDtを「補間処理用データ」として使用することにより、例えば、M番目の基準点の「第1の値」と(M+1)番目の基準点の「第1の値」との差の種類、すなわち、M個の範囲の広さの種類(周波数範囲H1〜H4の広さの種類)毎に、対応する「nの値」や「mの値」を特定可能に構成された「補間処理用データ」を使用する際には、処理対象点(補間点Pa,Pbなど)が含まれる周波数範囲Hの広さがどの程度であるかを特定するための減算処理等を実行し、その後に、特定した広さに対応する「nの値」や「mの値」を特定する必要があるのに対し、補間処理によって「第2の値」を導出しようとしている処理対象点が周波数範囲H1〜H4のいずれに含まれるかを特定するだけで、特定した周波数範囲Hに対応する「nの値」や「mの値」を特定することができる。これにより、演算処理の回数(演算処理を実行する演算回路の数)を少数とすることができるため、測定装置1の製造コストを一層低減することができ、また、補間処理に要する時間を一層短縮することができる。
なお、「測定装置」の構成は、上記の測定装置1の構成の例に限定されない。例えば、「第2の処理」を実行する減算処理部12と、「第3の処理」を実行する減算処理部11および絶対値取得部13と、「第4の処理」を実行する乗算処理部14,15と、「第5の処理」を実行するビットシフト処理部16と、「第5の処理」の結果に基づいて「処理対象点」における「第2の値(値V10a,V10b)」を演算する加算処理部17および減算処理部18とをPLD上に設けた補間処理回路10を「処理部」として機能させる構成を例に挙げて説明したが、この補間処理回路10を備えた処理部5に代えて、図1に示す測定装置1Aのように、補間処理を行うための要素をPLD内に構築することなく、「加算処理」、「減算処理」、「乗算処理」および「除算処理」等の各種の「演算処理」を実行可能な処理部5aを備え、かつ処理部5aに上記の各処理を実行させる手順を記録した補間処理プログラムDp(「補間処理プログラム」の一例)を記憶部6に記憶させる(インストールする)ことにより、処理部5aを「処理部」として機能させて任意の「第2の値」を線形補間させる構成を採用することもできる。
このような構成の測定装置1A、および測定装置1Aにインストールされた補間処理プログラムDpによれば、大きな負担が掛かる除算処理を行うことなく、線形補間によって「第2の値」を導出することができる。これにより、補間処理時に処理部5aに掛かる負担が十分に小さくなるため、低スペックの演算処理回路で処理部5aを構成したとしても、必要とされる「第2の値」を確実に導出することができる結果、測定装置1Aの製造コストを十分に低減することができるだけでなく、大きな負担が掛かる除算処理を行わない分だけ、補間処理に要する時間を短縮することができる。
また、「第4の処理」として、「第5の値」に相当する値V6に「mの値」に相当する値Vmを乗して値V7を導出する処理を行った後に「第6の値」に相当する値V3aに値V7を乗じることで「第7の値」に相当する値V8を導出する構成(処理手順)を例に挙げて説明したが、「第4の処理」を実行する構成(処理手順)は、上記の例に限定されず、「第6の値」に「mの値」を乗じ、その演算結果に「第5の値」を乗じることで「第7の値」を導出する構成(処理手順)や、「第5の値」に「第6の値」を乗じ、その演算結果に「値m」を乗じることで「第7の値」を導出する構成(処理手順)を採用することもできる。このような構成(処理手順)を採用した場合においても、前述した構成(処理手順)による補間処理時と同様の効果を奏することができる。
また、測定対象に供給する交流信号の周波数の値を「第1の値」とし、かつ交流信号ののパワーを周波数に応じて補正するためのパワー補正係数を「第2の値」として補間処理する例について説明したが、「第1の値」および「第2の値」は上記の例に限定されず、「第1の値」に対して線形関係にある各種の「第2の値」を、上記の例と同様の構成・手順で補間することができる。さらに、「測定装置」の動作を制御するための値(上記の例では、パワー補正係数)を補間処理する例について説明したが、「測定装置」による「測定値(測定結果)」を示す値を「処理対象点における第2の値」として補間処理することもできる。
この場合、「第1の値」や「第2の値」は、上記の例示に限定されず、一例として、電圧、電流および日射量などの値を「第1の値」とし、これらの値に対してそれぞれ線形関係にある光量、温度および発電量などの値を「第2の値」として補間処理する際にも、上記の各構成(処理手順)と同様の構成(処理手順)に従って補間処理を行うことにより、大きな負担が掛かる除算処理を実行することなく、必要とされる「第2の値」を導出することができる。
1,1A 測定装置
2 測定部
5,5a 処理部
6 記憶部
10 補間処理回路
11,12,18 減算処理部
13 絶対値取得部
14,15 乗算処理部
16 ビットシフト処理部
17 加算処理部
Dk 補正係数データ
Dp 補間処理プログラム
Dt 補間処理用テーブル
H1〜H4 周波数範囲
P1〜P5 基準点
Pa,Pb 補間点
V1〜V3,V3a,V4〜V9,V10a,V10b 値
Vm,Vn 値
V+,V− 値

Claims (3)

  1. 線形関係にある第1の値および第2の値でそれぞれ特定されるN点(Nは、3以上の自然数)の基準点のうちの2点における当該第1の値および当該第2の値と、前記各基準点とは相違する処理対象点における前記第1の値とに基づいて当該処理対象点における前記第2の値を線形補間によって導出する補間処理を実行可能な処理部を備えた測定装置であって、
    前記第1の値が小さい順でM番目(Mは、(N−1)以下の各自然数)の前記基準点における当該第1の値と、前記第1の値が小さい順で(M+1)番目の前記基準点における当該第1の値との差をそれぞれ第3の値としたときに、2/m(nは、2以上の自然数で、mは、自然数)で表すことができる複数種類の第4の値のうちの前記第3の値に最も近い当該第4の値における当該nの値および当該mの値を前記処理対象点毎にそれぞれ特定可能な補間処理用データを記憶する記憶部を備え、
    前記処理部は、前記第1の値が小さい順でL番目(Lは、M以下の自然数)の前記基準点と、前記第1の値が小さい順で(L+1)番目の前記基準点との間の前記処理対象点における前記第2の値を導出する前記補間処理において、当該処理対象点に対応する前記nの値および前記mの値を前記補間処理用データに基づいてそれぞれ特定する第1の処理、前記L番目の基準点における前記第1の値と前記処理対象点における前記第1の値との差である第5の値を演算する第2の処理、前記L番目の基準点における前記第2の値と前記(L+1)番目の基準点における前記第2の値との差である第6の値を演算する第3の処理、前記第5の値、前記第6の値および前記mの値を乗じて第7の値を演算する第4の処理、並びに前記第7の値を前記nの値に応じてnビット右シフトして第8の値に変換する第5の処理を実行し、かつ前記L番目の基準点における前記第2の値よりも前記(L+1)番目の基準点における前記第2の値が大きいときに当該L番目の基準点における当該第2の値に前記第8の値を加算して前記処理対象点における前記第2の値を導出すると共に、前記L番目の基準点における前記第2の値が前記(L+1)番目の基準点における前記第2の値よりも大きいときに当該L番目の基準点における当該第2の値から前記第8の値を減算して前記処理対象点における前記第2の値を導出する測定装置。
  2. 前記記憶部は、前記M番目の基準点および前記(M+1)番目の基準点の間のM個の範囲と、当該各範囲に含まれる前記処理対象点に対応する前記nの値および前記mの値とが相互に関連付けられた情報が記録された前記補間処理用データを記憶している請求項1記載の測定装置。
  3. 線形関係にある第1の値および第2の値でそれぞれ特定されるN点(Nは、3以上の自然数)の基準点のうちの2点における当該第1の値および当該第2の値と、前記各基準点とは相違する処理対象点における前記第1の値とに基づいて当該処理対象点における前記第2の値を線形補間によって導出する補間処理を測定装置の処理部に実行させる手順が記録された補間処理プログラムであって、
    前記第1の値が小さい順でM番目(Mは、(N−1)以下の各自然数)の前記基準点における当該第1の値と、前記第1の値が小さい順で(M+1)番目の前記基準点における当該第1の値との差をそれぞれ第3の値としたときに、2/m(nは、2以上の自然数で、mは、自然数)で表すことができる複数種類の第4の値のうちの前記第3の値に最も近い当該第4の値における当該nの値および当該mの値を前記処理対象点毎にそれぞれ特定可能な補間処理用データを使用して、前記第1の値が小さい順でL番目(Lは、M以下の自然数)の前記基準点と、前記第1の値が小さい順で(L+1)番目の前記基準点との間の前記処理対象点における前記第2の値を導出する前記補間処理として、当該処理対象点に対応する前記nの値および前記mの値を前記補間処理用データに基づいてそれぞれ特定する第1の処理、前記L番目の基準点における前記第1の値と前記処理対象点における前記第1の値との差である第5の値を演算する第2の処理、前記L番目の基準点における前記第2の値と前記(L+1)番目の基準点における前記第2の値との差である第6の値を演算する第3の処理、前記第5の値、前記第6の値および前記mの値を乗じて第7の値を演算する第4の処理、並びに前記第7の値を前記nの値に応じてnビット右シフトして第8の値に変換する第5の処理を実行し、かつ前記L番目の基準点における前記第2の値よりも前記(L+1)番目の基準点における前記第2の値が大きいときに当該L番目の基準点における当該第2の値に前記第8の値を加算して前記処理対象点における前記第2の値を導出すると共に、前記L番目の基準点における前記第2の値が前記(L+1)番目の基準点における前記第2の値よりも大きいときに当該L番目の基準点における当該第2の値から前記第8の値を減算して前記処理対象点における前記第2の値を導出する手順が記録されている補間処理プログラム。
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