JP2017002887A - 内燃機関のバルブタイミング制御用モータ駆動装置 - Google Patents

内燃機関のバルブタイミング制御用モータ駆動装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2017002887A
JP2017002887A JP2015231736A JP2015231736A JP2017002887A JP 2017002887 A JP2017002887 A JP 2017002887A JP 2015231736 A JP2015231736 A JP 2015231736A JP 2015231736 A JP2015231736 A JP 2015231736A JP 2017002887 A JP2017002887 A JP 2017002887A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
unit
motor drive
power supply
duty ratio
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015231736A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6497303B2 (ja
Inventor
達宏 沼田
Tatsuhiro NUMATA
達宏 沼田
佐藤 正健
Masayasu Sato
正健 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to US15/169,907 priority Critical patent/US9998040B2/en
Publication of JP2017002887A publication Critical patent/JP2017002887A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6497303B2 publication Critical patent/JP6497303B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】モータの回転速度を減速又は逆回転させるときの回転速度の精度/応答性能を向上できるようにした内燃機関のバルブタイミング制御用モータ駆動装置を提供する。【解決手段】EDU14は、モータ15の回転周期の目標値が指示回転周期TRとして指示されると、回転制御部20は指示回転周期TRとモータ15の実回転周期TMとに基づいてモータ15を駆動するためのPWM信号のデューティ値を演算しモータ駆動部22に演算結果を出力する。このとき、回転制御部20はPWM信号のデューティ比として正となる演算結果が得られるときにはモータ15を実回転方向に回転するように指令信号をモータ駆動部22に出力し、PWM信号のデューティ値として負となる演算結果が得られるときにはモータ15を実回転方向とは逆方向に回転するように指令信号をモータ駆動部22に出力する。【選択図】図2

Description

本発明は、内燃機関のバルブタイミング制御用モータ駆動装置に関する。
例えば、電動VCT(Variable Cam Timing)システムは、エンジンの適切なトルクや出力を得るために回転数やアクセル開度などの運転状態を把握し、カムの位相を連続的に制御することにより、エンジンに空気を供給する吸気バルブや排気ガスを排出する排気バルブの開閉タイミングを最適化する装置として開発されている。
なお、本願に関連する技術として特許文献1記載の技術が挙げられる。この特許文献1記載の技術は、モータ回転速度を制御するときに、モータの目標回転速度のテーブルと実際のモータの回転速度からモータ駆動回路に印加する電圧を演算し、演算結果がマイナスの値をとった場合、モータを反対方向に回転させると判断する。演算値がマイナスとなった瞬間を、モータにかけるトルク方向を反転させる(マイナスデューティ)位置と判断することで、ワイパーの反転位置を正確に制御可能となる技術である。
特開2008−118823号公報
電動VCTシステムは、カムシャフトの位相を連続的に制御するため素早い応答性能が求められる。この種のモータの駆動力は、その変動要因がモータを減速させるときの逆起電力、電源電圧の変動などのように複数存在する。したがって、目標回転速度、モータの実回転速度だけでデューティ値を単純に算出する制御処理では十分な回転速度の精度、応答性能を実現できない。
本発明は、電動VCTシステムにおけるカムシャフトのモータの回転速度を減速又は逆回転させるときの回転速度の精度/応答性能を向上できるようにした内燃機関のバルブタイミング制御用モータ駆動装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明によれば、電動VCTシステムにおけるカムシャフトの位相を制御することでバルブの開閉を制御するためのモータを駆動するモータ駆動部を備えている。このモータ駆動部を駆動するため、モータ回転周期取得部がモータの実回転周期を取得し、演算部が指示回転周期と実回転周期とに基づいてモータを駆動するためのPWM信号のデューティ比を演算しモータ駆動部に演算結果を出力する。このとき、PWM信号のデューティ比として正となる演算結果が得られるときには、制御部はモータを実回転方向に回転するように指令信号をモータ駆動部に出力する。PWM信号のデューティ比として負となる演算結果が得られるときには、制御部はモータを実回転方向とは逆方向に回転するように指令信号をモータ駆動部に出力する。これにより、電動VCTシステムにおけるカムシャフトのモータの回転速度を減速又は逆回転させるときの回転速度の精度/応答性能を向上できる。
第1実施形態についてエンジンシステムの構成を概略的に示すブロック図 指令や情報の流れと連関動作を概略的に説明する説明図 EDUの構成を概略的に示すブロック図 モータを回転制御モードで回転制御する場合の通電方向を示す説明図 回転制御モードにおける制御内容の詳細を示す説明図 モータを回生制御モードで制御する場合の通電方向を示す説明図 回生制御モードにおける制御内容の詳細を示す説明図 集積回路の物理的な電気的構成を概略的に示すブロック図 処理動作内容を概略的に示すフローチャート 処理動作内容を概略的に示す流れ図 フィードバック演算の詳細動作を詳細に示すフローチャート ゲート駆動部への指令タイミング例を概略的に示すタイミングチャート(その1) ゲート駆動部への指令タイミング例を概略的に示すタイミングチャート(その2) ゲート駆動部への指令タイミング例を概略的に示すタイミングチャート(その3) 第2実施形態についてエンジンシステムの構成を概略的に示すブロック図 処理動作内容を概略的に示すフローチャート 処理動作内容を概略的に示すタイミングチャート
以下、内燃機関のバルブタイミング制御用モータ駆動装置の幾つかの実施形態について図面を参照しながら説明する。以下に説明する各実施形態において、同一又は類似の動作を行う構成については、同一又は類似の符号を付している。なお、下記の各実施形態で説明した対応する構成は十の位と一の位に同一符号を付している。これらの対応する構成は互いに同様の機能を備えるため、その個別又は各要素間で連携して実行される機能説明を必要に応じて省略する。
(第1実施形態)
図1から図14は第1実施形態の説明図を概略的に示している。図1は電動VCT(Variable Cam Timing)システムSの構成を示している。VCTシステムの駆動源を電気モータにより作動する制御システムを電動VCTシステムSと称している。電動VCTシステムSは、バルブの開閉タイミングを最適化するシステムであり、このシステムにより、排気エミッションの低減、ポンピングロス低減による燃費向上、吸排気効率向上によるエンジン出力の向上を図ることができる。
内燃機関としてのエンジン本体1内には、エンジンブロック2、吸気経路3、吸気経路3に配置される吸気バルブ4、排気経路5、排気経路5に配置される排気バルブ6、点火用のスパークプラグ7、クランクシャフト8、ピストン9等が設置される。クランクシャフト8の外側には、クランク角センサ10が設置されており、クランク角センサ10はクランクシャフト位置検出用に設けられる。
クランクシャフト8の動力は、図示しないタイミングチェーンを通じてスプロケットに伝達され、吸気カムシャフト11及び排気カムシャフト12に伝達される。吸気カムシャフト11には、クランクシャフト8に対する吸気カムシャフト11の進角量(VCT位相、相対回転位相)を調整するバルブタイミング制御用モータ駆動装置13が備え付けられている。
図2は指令や情報の流れと連関動作の内容を概略的に示す説明図である。図2に示すように、バルブタイミング制御用モータ駆動装置13は、EDU14、及び、バッテリ電力を用いて動作するモータ15、及び、モータ15の回転動力とクランクシャフト8の回転動力を用いてカムシャフト11にカム回転動力を伝達してカムシャフト11の位相(以降、カム位相と称す)を変化させる変換部24を備え、エンジンECU(Engine Control Unit)17から指示回転周期TR、指示回転方向CW又はCCWを受付けると、この制御命令(指示信号)に応じてモータ15を駆動し、モータ15を駆動した動力をカムシャフト11に伝達することでカム位相を変化させる。
図1に示すように、吸気カムシャフト11の外周側には、所定のカム角において角度パルス信号を排気カム角信号として出力する吸気カム角センサ18が取付けられている。排気カムシャフト12の外周側には、所定のカム角において角度パルス信号を排気カム角信号として出力する排気カム角センサ19が取り付けられている。吸気カム角センサ18は、カムシャフト位置検出用に設けられており、エンジンECU17に接続されている。
図1にはEDU14の電気的機能ブロックも示すように、EDU14は、制御部としての回転制御部20、バッテリ検出部21、モータ駆動部22、及び、モータ回転速度検出部(モータ回転周期取得部、モータ実回転方向取得部相当)23としての機能を備える。バッテリ検出部21は、バッテリ電圧VBを検出する電源電圧検出部として機能し、この検出電圧をA/D変換してデジタル値として回転制御部20に出力する。モータ回転速度検出部23は、モータ15の実回転周期(実回転速度)を検出し、実回転周期の実測値TM及び実回転方向CW,CCWを回転制御部20に出力する。吸気カム角センサ18は吸気カム角信号を検出し、吸気カムシャフト位置検出信号としてエンジンECU17に出力する。これにより、吸気カムシャフト11の回転位置(位相)を検出できる。クランク角センサ10は、所定のクランク角において検出されるクランクパルス信号をクランクシャフト位置検出信号としてエンジンECU17に出力する。これにより、クランクシャフト8の回転位置(位相)を検出できる。
また、エンジンECU17には、エンジンの運転状態を検出するための各種センサ(吸気圧センサ、冷却水温センサ、スロットルセンサ等:いずれも図示せず)が接続されている。エンジンECU17は、これらの各種センサで検出されたエンジン運転状態に応じて、吸気バルブ4及び排気バルブ6を駆動する燃料噴射制御やスパークプラグ7の点火制御を行う。このような電動VCTシステムSを用いてカム位相を連続的に制御することで、エンジンブロック2のシリンダに空気を供給する吸気バルブ4や、排気ガスを排出する排気バルブ6の開閉タイミングを最適化する。
エンジンECU17は、例えば吸気カム角センサ18により検出可能となる吸気カムシャフト11の位相、及び、クランク角センサ10により検出可能となるクランクシャフト8の位相の位相差に基づいて、モータ15の目標回転速度を算出し、EDU14に出力する。これにより、エンジンECU17は、バルブタイミング制御を行い吸気バルブ4の実バルブ開閉タイミングを目標バルブ開閉タイミングに一致させるように制御する。EDU14の回転制御部20は、バッテリ検出部21の検出電圧、及び、モータ回転速度検出部23によるモータ15の実回転周期及び実回転方向に基づいて、PWM信号のデューティ値(デューティ比相当)を制御値としてモータ駆動部22に出力する。モータ駆動部22は、回転制御部20から与えられる制御値に基づいてモータ15を回転駆動する。
エンジンECU17は、吸気カム角信号(カムシャフト位置検出)及びクランク角信号(クランクシャフト位置検出)を入力し、指示回転周期TR(目標回転数相当)と指示回転方向CW、CCW(回転トルク方向相当)を算出しEDU14の回転制御部20に出力する。EDU14は、エンジンECU17から入力される指示回転周期TRと指示回転方向CW、CCWに加えて、モータ回転速度検出部23により検出されたモータ15の実回転周期TM(実回転数相当)及び実回転方向CW,CCWをフィードバックし、実回転数を目標回転数に一致させるようにモータ15を回転制御する。
EDU14は、複数のスイッチング素子SW1〜SW6(図3参照)に与えるPWM信号のデューティ値を調整することでモータ15の回転数を制御する。変換部24は、モータ15の実回転動力とクランク回転動力を用いてカム回転動力に変換し、吸気カムシャフト11に伝達する。このとき下記の条件でカム位相を変化させる。
カム進角作動:カムシャフト11の回転速度 < モータ15の回転速度
カム遅角作動:カムシャフト11の回転速度 > モータ15の回転速度
位相保持 :カムシャフト11の回転速度 = モータ15の回転速度
図3はEDU14の物理的構成例の一部を概略的に示している。図3に示すように、EDU14は、モータ15に通電オンオフするスイッチング素子SW1〜SW6によるスイッチング部22a、モータ15のロータの位置を検出するための磁気センサ25、スイッチング素子SW1〜SW6を駆動する集積回路(IC)26、を接続して構成される。集積回路26は演算部として用いられる。モータ駆動部22は、バッテリ電圧VBが与えられるノードにスイッチング素子SW1〜SW6を3相接続したスイッチング部22aを備えて構成され、これらのスイッチング素子SW1〜SW6はそれぞれNチャネル型のMOSトランジスタM1〜M6により構成される。MOSトランジスタM1〜M6には、ドレインソース間に逆方向接続されたボディダイオードD1〜D6が付加されている。スイッチング部22aは、バッテリ電圧VBの端子及びグランド間にスイッチング素子SW1〜SW6を3相(UVW)接続して構成される。
モータ駆動部22は、記憶部(図示せず)を参照することで回転制御モード又は回生制御モードである旨のフラグを参照し、このフラグに基づいて回転制御モード、回生制御モードに応じた通電パターンを選択し、スイッチング素子SW1〜SW6によるスイッチング部22aに当該通電パターンを与える。このとき、モータ駆動部22は、PWM信号生成部33(後述の図8参照)により生成されたPWM信号を入力するとPWM信号に応じたデューティ値によりモータ15を駆動する。
モータ15としては3相のブラシレスモータを用いており、これにより高信頼性、長寿命化が図られている。集積回路26がモータ15を回転させるときには、上アーム側のスイッチング素子SW1、SW3、SW5のうちの一つをオンし、下アーム側のスイッチング素子SW2、SW4、SW6のうちの一つをオンし、その他のスイッチング素子をオフする。このとき、集積回路26は、貫通電流が大きく流れるオンオフ通電パターンを採用することなく、スイッチング素子SW1〜SW6をオンオフ制御する。
<回転制御モード>
図4はモータ15を回転制御モードで回転制御する場合の通電方向を示している。この図4に示す例では、U相−V相に電流を流す場合の通電方向を示しており、スイッチング素子SW1、SW4をオンし、その他のスイッチング素子SW2、SW3、SW5、SW6をオフすることでU相からV相に電流を流している。EDU14が、回転制御モードによりモータ15を回転駆動制御するときには、モータ15が停止、又は、エンジンECU17からの指示回転トルク方向と実回転トルク方向とが一致する条件を満たしたときにモータ15の回転駆動制御を行う。
図5はモータ15の回転制御モードにおける制御内容を詳細に示している。この図5に示すように、エンジンECU17による指令回転方向(指示トルク方向)がCCW(左回り方向)であるときには、回転制御部20は、モータ15のロータの電流通電方向を左回りに遷移させるように制御する。具体的には以下のように動作させる。
(上U相、下V相)のスイッチング素子SW1、SW4をオン
→(上U相、下W相)のスイッチング素子SW1、SW6をオン
→(上V相、下W相)のスイッチング素子SW3、SW6をオン
→(上V相、下U相)のスイッチング素子SW3、SW2をオン
→… 。
逆に、エンジンECU17による指令回転方向(指示トルク方向)がCW(右回り方向)であるときには、回転制御部20は、ロータの電流通電方向を右回りに遷移させるように制御する。具体的には以下のように動作させる。
(上U相、下V相)のスイッチング素子SW1、SW4をオン
→(上W相、下V相)のスイッチング素子SW5、SW4をオン
→(上W相、下U相)のスイッチング素子SW5、SW2をオン
→(上V相、下U相)のスイッチング素子SW3、SW2をオン
→… 。
回転制御部20は、スイッチング素子SW1〜SW6をオンオフ制御するときにPWM信号を用いて制御する。このとき集積回路26は、PWM信号のデューティ値を下記の(1)式に基づいて定める。
Figure 2017002887
ここで、A、B、C、Dは各項の係数、TRは指示回転周期、TMは実回転周期、ΔVBはバッテリ電圧VBの補正係数、のデジタルデータを示している。前述の図1には機能的に示したが、実際に、物理的に構成する場合には、集積回路26は、これらのフィードバック制御式を各項ごとに順次演算することでデューティ値を求めPWM信号をモータ駆動部22に出力する(後述参照)。
<回生制御モード>
他方、モータ15が回転しているときに、上アーム側のスイッチング素子SW1、SW3、SW5の全てをオフした状態で下アーム側のスイッチング素子SW2、SW4、SW6のうち何れか一つをオンする。するとグランド側からバッテリ電圧VBの端子側に向けて電流を流すことができる。このように下アーム側のスイッチング素子SW2、SW4、SW6の何れか一つをオンすると、下アーム側のスイッチング素子SW2、SW4、SW6のボディダイオードD2、D4、D6に通電するよりも発熱損失を抑制できる。
回生制御モードにおいて、電流は上アーム側のスイッチング素子SW1のボディダイオードD1を通じて流れる。この回生制御中には、モータ15は回生状態となり、モータ15を減速でき、バッテリ電圧VBへ電力回収できる。図6はモータ15を回生制御モードで制御する場合の通電方向を示している。この図6に示す例では、V相−U相に電流を流す場合の通電方向を示している。図7にはモータ15を回生制御モードで制御する内容を詳細に示している。この図7に示すように、エンジンECU17による指示回転方向がCCW(左回り方向)であるときには、回転制御部20は、ロータコイルの電流通電方向を左回りに遷移させるように制御する。逆に、エンジンECU17による指示回転方向がCW(右回り方向)であるときには、回転制御部20は、ロータコイルの電流通電方向を右回りに遷移させるように制御する。この回生制御は、エンジンECU17からの指示回転方向と実回転方向が一致しない場合に実施される制御モードである。
図8は回転制御部20の集積回路26内の物理的な構成例を示し、図9は処理の概要を流れ図として示している。図8に示すように、集積回路26は、信号変換部27、シーケンサ28、レジスタ29、マルチプレクサ30、31、演算器32、及び、PWM信号生成部33を用いて構成され、この部分が回転制御部20の少なくとも一部として構成される。
回転制御部20は、指示回転周期TRと実回転周期TMとが与えられると、信号変換部27は、これらの指示回転周期TRと実回転周期TMとをデジタル変換処理し、シーケンサ28に入力させる。マルチプレクサ30は、レジスタ29に格納された値をシーケンサ28の指示に従って選択的に出力し、演算器32がこの出力値を演算する。シーケンサ28は、各項毎にこれらのマルチプレクサ30、31による値の選択、及び、演算器32による演算処理を順次行わせてフィードバック演算し、演算器32の演算結果をPWM信号生成部33に出力する。PWM信号生成部33は、演算器32の演算結果に基づいてPWM信号を生成してモータ駆動部22に出力する。
モータ15の実回転速度が高速度であるときには、モータ15に大きな電流が流れることでバッテリ電圧VBが変動する。バッテリ電圧VBが低下したときにはPWM信号のデューティ値を変化させると良い。これはバッテリ電圧VBが低下するとモータ15に印加されるトルクが低下しモータ15の回転速度を維持できなくなるためである。逆に、バッテリ電圧VBが標準値より増加すると、モータ15に印加されるトルクも増加しやすくなる。このため、フィードバック制御の(1)式に、バッテリ電圧VBの補正係数ΔVBの項を設け、バッテリ電圧VBの変動に合わせるようにPWM信号のデューティ値を補正すると良い。これによりモータ15の回転速度を一定に保持している。
図9はシーケンサ28、演算部32等の処理動作内容を概略的に示すフローチャートであり、図10はこの流れを概略的に示している。本実施形態では、指示回転方向が実回転方向と異なる場合、演算式の符号を逆転すると共に演算結果をそのまま反映し、トルクの方向をモータ15の回転方向と逆方向に制御する点、を特徴の一つとしている。
また、本実施形態は、PWM信号のデューティ値として負となる演算結果が得られるときにはデューティ値の演算結果を反映する前に、指令信号をモータ駆動部22に出力しモータ15に実回転方向とは逆方向のトルクをかける点、PWM信号のデューティ値として負となる演算結果が得られるときには、PWM信号のデューティ値の符号を正に入れ替えると共に演算結果の絶対値を当該デューティ値としてモータ駆動部22に出力する点、モータ15の実回転方向とは逆方向に回転するように指示信号が与えられたときにはモータ15を回生制御する点、を主な特徴点として備える。
図9に示すように、EDU14の回転制御部20は、指示回転周期TR、実回転周期TMの情報を入力する(図9のS1)、エンジンECU17から入力される指示回転方向が実回転方向と一致するか否かを判定する(図9のS2、図10のU1)。そして、回転制御部20は、この判定結果に応じて(1)式の「C×(TM±TR)」の項において、「±」(プラス、マイナス)の何れかの符号を選択する。このとき指示回転方向が実回転方向と一致するときには(図9のS2でYES)、マイナス符号(−符号)を選択する(図9のS3)。すなわち、前述した(1)式中の「C×(TM±TR)」の項を「C×(TM−TR)」とする。
逆に、回転制御部20は、ステップS2において指示回転方向が実回転方向と逆方向であるときには(図9のS2でNO)、プラス符号(+符号)を選択する(図9のS4)。すなわち前述した(1)式中の「C×(TM±TR)」の項を「C×(TM+TR)」とする。指示回転方向が実回転方向と一致しない場合には、EDU14は、エンジンECU17からモータ15の回転を逆転させる指示が与えられていることになる。したがって、回転制御部20はこのタイミングで逆トルク印加用の回生制御モードへの移行フラグを生成し(図9のS8、図10のU1)て、図示しない記憶部に記憶させ、モータ駆動部22の動作に反映させる(図9のS9)。
モータ15を逆回転させるときには、モータ15の実回転方向と逆方向に強いトルクをかけることが望ましいが、通常の演算式(1)式を用いて演算結果が得られたときに、そのまま出力したとしてもモータ15の回転方向を逆転させるトルクが弱くなることもある。このような場合には、演算式(1)式における「C×(TM±TR)」の項においてプラス符号を選択して演算結果をPWM信号としてモータ駆動部22に出力する。このように処理することで、指示回転方向と実回転方向とが不一致となったときに、トルクを十分強くできることが期待できる。
その後、回転制御部20は、ステップS3又はS4にて符号が規定された(1)式に基づいてフィードバック演算処理を実行開始する(図9のS5)。図11は(1)式を求めるためのフィードバック演算の詳細動作をフローチャートにより示す。図11に示すように、回転制御部20の集積回路26はシーケンサ28により「B×TM」の演算を選択し、レジスタ29、マルチプレクサ30、31、及び、演算器32を用いて処理し、この演算結果を値X1とし(図11のT1)、次に「TR×TM」の演算を選択してこの演算結果を値X2とする(図11のT2)。指示回転方向が実回転方向と一致するときには(図11のT3でYES)、「TM−TR」の演算を選択してこの演算結果を値X3とし(図11のT4)、逆方向であるときにはシーケンサ28により「TM+TR」の演算を選択してこの演算結果を値X3とする(図11のT5)。そして集積回路26はシーケンサ28により「X3×C」の演算を選択してこの演算結果を値X4とする(図11のT6)。さらに集積回路26はシーケンサ28により「X1+X4」の演算を選択して、この演算結果を値X5とする(図11のT7)。この一連のステップT1〜T7の処理を実行することで、(1)式中の「B×TM + C×(TM±TR)」の項を演算処理できる。
さらに、集積回路26は、値X5が正値であるか否かを、例えばMSBなどを確認することで判定し(図11のT8)、負値が得られたときには値X5を補数変換して値X5aとする(図11のT8でNO、T9)ことで絶対値とする(図10のU5)。集積回路26は、X5(又はX5a)÷X2の演算を選択し、この演算結果を値X6とする(図11のT10)。集積回路26は、A×X6の演算を選択し、この演算結果を値X7とする(図11のT11)。集積回路26は、ステップT7で算出された値X5が正値であるか否かを判定し(図11のT12)、正値が得られたときには値X7にDを加算して値X8とする(図11のT13)。逆にステップT12において負値が得られたと判定したときには、値X7からDを減算して値X8とする(図11のT14)。
集積回路26は、この値X8が正値であるときには(図11のT15でYES)、回生制御モードへの移行フラグを生成し(図11のT16)、モータ駆動部22の制御動作を回生制御モードへ移行させる。また、この動作と並行して値X8に電源電圧の補正係数ΔVBを乗算して値X9とし(図11のT18、図10のU6、U7)、集積回路26は、この値X9をデューティ値の演算結果として出力する(図10のU8)。
逆に、集積回路26は、ステップT14において値X8が0以下となるときには(図11のT15:NO)、値X8を補数変換して値X8として絶対値で正値とし(図11のT17)、電源電圧補正係数ΔVBを乗算して値X9とし(図11のT18)、集積回路26は、この値X9をデューティ値の演算結果として出力する(図10のU8)。
図9に示すように、集積回路26によるフィードバック演算処理を終了したとしても、この集積回路26の演算結果は、更新周期となるタイミングまでモータ駆動部22の駆動出力に反映されることはなく、当該デューティ値の更新周期となるタイミングにて反映されることになる(図9のS6、図10のU9)。
<指令タイミングの詳細>
(A)通常、デューティ値が正となる場合
集積回路26がデューティ値を演算した結果が通常時に正値となる場合の回転制御部20によるモータ駆動部22への指令タイミングを図12に示す。モータ駆動部22は、各種モード(回転制御モード、回生制御モード)へ移行するためのフラグ、集積回路26の演算結果に基づくPWM信号生成部33のPWM信号を受付けてモータ15を駆動する。
通常、EDU14が、エンジンECU17から同一回転方向で回転方向指示が与えられると、回転制御部20はモータ15を実回転方向と同一方向に回転指示するようにモータ駆動部22に指令信号を出力することになり、モータ駆動部22は前回指示と同一方向にモータ15を回転させることになる。このため、図12に示すように、PWM信号生成部33が生成したPWM信号のデューティ値はある周期毎に更新されることになる(図12のt1、t2のタイミング参照)。
(B)モータ逆回転の指示
EDU14が、エンジンECU17からモータ15の逆回転指示(指示回転方向CCW→CW、又は、CW→CCW)を受付けたときのモータ駆動部22への指令タイミングを図13に示す。EDU14が、エンジンECU17からモータ15の実回転方向とは逆回転に回転するように指示回転方向が与えられたときには、逆方向トルクをかけることが図11のステップT3のNOとなるタイミングで決定される。この場合、図13に示すように、回転制御部20はモータ15を実回転方向とは逆方向に回転するように指令信号をモータ駆動部22に出力し、モータ駆動部22によるモータ15の制御モードを回転制御モードから回生制御モードに移行させる。
そして、回転制御部20の集積回路26がデューティ値の更新周期となるタイミングでティーティ値の演算結果をモータ駆動部22に出力することでモータ駆動部22の駆動出力に反映させる(図13のt12)。すなわち、タイミングt12に達する前に、ステップT3でNOとなるタイミングにおいて回生制御モードへの移行フラグを予め生成し、回転制御部20はモータ15を実回転方向とは逆方向に回転するように指令信号をモータ駆動部22に出力する(図13のt12a)。回転制御部20が、逆方向を示す指令信号をモータ駆動部22に出力することで、モータ駆動部22が実回転方向とは逆方向のトルクをモータ15にかけるように通電制御できる。
逆回転の回転制御モードへ即座に移行することでモータ15に大きな逆トルクを発生させてしまいモータ駆動部22に大電流を流してしまう虞がある場合には、一旦、回生制御モードに移行することで回生電流をバッテリ電圧VBの端子に戻してエネルギーを回収しつつ減速させ、その後、逆回転の回転制御モードに移行させることが望ましい(この移行タイミングは図13のタイミングt12より後となるが図示せず)。このように制御モードを切り替えることで、モータ駆動部22のスイッチング部22aに大電流を流すことなく、モータ15にかかるトルク方向を極力素早く切り替えることができる。この結果、モータ15の回転速度を指示回転速度に素早く制御できる。
(C)演算結果が負値
集積回路26の演算結果が負値となる場合の回転制御部20によるモータ駆動部22への指令タイミングを図14に示す。集積回路26が(1)式のデューティ値の演算結果を負値と得るのは、エンジンECU17がEDU14に対しモータ15の回転速度を大きく減速指令しているときである。この場合、図14に示すように、回転制御部20は、モータ駆動部22の制御モードを回転制御モードから回生制御モードに移行させて演算結果をモータ駆動部22に出力することになる。このとき、集積回路26は、デューティ値の更新周期となるタイミングでデューティ値の演算結果をモータ駆動部22の駆動出力に反映させるものの(図14のt22)、この処理に移行する前に、ステップT15において回生制御モードへの移行フラグを予め生成して、モータ駆動部22に出力している(図14のt22a)。
このため、EDU14がこのような急減速指示を受付けたときには、回転制御部20が回生制御モードへの移行フラグを生成してモータ駆動部22に出力することで、モータ駆動部22がモータ15にかかるトルク方向を即座に反転させるように通電制御する。すると、PWM信号のデューティ値の更新周期よりも速くモータ15にかかるトルク方向を実回転方向の反対方向にできる。この後、PWM信号の更新周期に達したときに、モータ駆動部22に演算結果を出力することで、モータ15の回転周期を指示回転周期TRに素早く制御できる。
また、モータ15にかかるトルク方向を実回転方向と反対にすることで減速の応答性は向上できるが、PWM信号のデューティ値を例えば0を超えた適当な所定値にした状態では、指示回転周期TRと実回転周期TMに応じた適切なトルクをモータ15に出力していないことになる。このため、演算器32の演算結果が負の場合でも、演算器32の演算結果の絶対値をデューティ値としてモータ駆動部22に指令している。このような制御を行うことで、減速時においても適切な回転速度制御を行うことができる。
また、モータ15の回転方向に対して逆トルクをかけると逆起電力が発生し、モータ駆動部22のスイッチング部22aに大電流が流れるが、この電流は回生制御モードにおいてバッテリ電圧VBの端子に戻されることになりエネルギーを回収できる。
前述した本実施形態に係る内容をまとめると以下に示すようになる。
EDU14は、モータ15の回転周期の目標値が指示回転周期TRとして指示されると、集積回路26は当該指示回転周期TRとモータ15の実回転周期TMとに基づいてモータ15を駆動するためのPWM信号のデューティ値を演算し、モータ駆動部22に演算結果を出力する。このとき、集積回路26によりPWM信号のデューティ比として正となる演算結果が得られるときに、回転制御部20はモータ15を実回転方向に回転するように指令信号をモータ駆動部22に出力し、集積回路26によりPWM信号のデューティ値として負となる演算結果が得られるときには、回転制御部20はモータ15を実回転方向とは逆方向に回転するように指令信号をモータ駆動部22に出力する。これにより、電動VCTシステムSにおけるカムシャフト11のモータ15の回転速度を減速又は逆回転させるときの回転速度の精度/応答性能を向上できる。
集積回路26によりPWM信号のデューティ比として負となる演算結果が得られるときにはPWM信号のデューティ値の演算結果をモータ駆動部22の駆動出力に反映させる前に、回転制御部20が逆方向を示す指令信号をモータ駆動部22に出力しモータ駆動部22が実回転方向とは逆方向のトルクをモータ15にかけるように通電制御している。これにより、モータ15の回転速度を減速させるときの回転速度の応答性能を向上できる。
集積回路26は、PWM信号のデューティ値として負となる演算結果が得られるときにはPWM信号のデューティ比の符号を正に入れ替え、演算結果が得られたときに演算結果の絶対値をデューティ値としてモータ駆動部22に出力している(図11のT9、T17)。この場合、モータ15の回転速度の精度を極力向上できる。
EDU14はモータ15の実回転方向とは逆方向に回転するように指示回転方向CW又はCCWが与えられたときにはPWM信号のデューティ値の演算結果をモータ駆動部22の駆動出力に反映させる前に回転制御部20が逆方向を示す指令信号をモータ駆動部22に出力する。モータ駆動部22は、逆方向を示す指令信号が与えられると実回転方向とは逆方向のトルクを集積回路26により演算された前回のPWM信号のデューティ比の演算結果に応じてモータ15にかけるように通電制御している(図13のt12a〜t12)。この場合、モータ15の回転方向を逆回転させるときの応答性能を向上できる。
また、モータ駆動部22は、モータ15の実回転方向とは逆方向を示す指示回転方向CW又はCCWが与えられたときには、モータ15を回生制御してからモータ15を逆方向に回転制御している。これにより、回生制御することで電力をバッテリ電圧VBの端子に戻すことができエネルギーを回収できる。
(第2実施形態)
図15から図17は第2実施形態の追加説明図を示している。図15は、図1に代わる電動VCTシステムS2の構成図を示す。この電動VCTシステムS2は、バルブタイミング制御用モータ駆動装置113を備える。バルブタイミング制御用モータ駆動装置113はEDU114を備える。
EDU114は、例えば集積回路26などのマイクロコンピュータや各種IC、RAM、ROM、EEPROMなどの記憶部(図示せず)を組み合わせて構成され、回転制御部20に代わる回転制御部120、モータ駆動部22、及び、モータ回転速度検出部23となる機能を備える。回転制御部120は、制御部、デューティ比補正部として構成される。また、回転制御部120にはバッテリ電圧検出部121が構成される。このバッテリ電圧検出部121は、主にモータ駆動部22に供給されるバッテリ電圧VBを検出する電源電圧検出部として機能し、検出電圧制限部121a、電源電圧平均部121b、A/D変換部121c、電源電圧変換部121d、及び、平均電圧制限部121eとしての機能をも備える。
電源電圧変換部121dは例えば分圧回路により構成されモータ駆動部22から入力されるバッテリ電圧VBを分圧変換し、検出電圧制限部121aに入力させるブロックである。この電源電圧変換部121dはA/D変換部121cへの入力電圧を基準電圧以下となる許容入力範囲(例えば0〜5V)に調整するために設けられる。検出電圧制限部121aは、電源電圧変換部121dの変換電圧を入力し、前述のA/D変換部121cへの入力電圧を最大基準電圧及び最小基準電圧の間の許容入力範囲(例えば0〜5V)に制限するブロックである。また、A/D変換部121cは、バッテリ電圧VBを周期的なタイミングでサンプリングし、このサンプリング電圧をアナログデジタル変換するブロックである。
電源電圧平均部121bは、図示しないが積算値レジスタを接続して構成され、A/D変換部121cによりデジタル変換されたサンプリング電圧を連続して平均化回数(例えば4回)加算して積算値レジスタに格納し、この積算値レジスタに格納された積算値を平均化回数で除した値を電源電圧平均値として算出するブロックである。
平均電圧制限部121eは、電源電圧平均部121bにより平均化された電源電圧平均値Aveが異常値であるか否かを判定するブロックである。この平均電圧制限部121eは、バッテリ電圧VBの電源電圧が所定の性能保証領域内に入っているか否かを判定することで異常値であるか否かを判定し、この範囲を外れているときには予め定められる平均電圧上限値Amax又は平均電圧下限値Aminに固定する。
回転制御部120は、電源電圧平均部121bにより算出され必要に応じて平均電圧制限部121eにより制限された電源電圧平均値Aveに応じて、PWM信号のデューティ比を補正し、モータ駆動部22に出力する。モータ駆動部22は、この入力されるPWM信号に応じてモータ15を駆動する。
前記の構成の動作について図16から図17をも参照しながら説明する。図16は動作を概略的に示すフローチャートであり、図17は動作の流れをタイミングチャートにより概略的に示している。
図16に示すように、バッテリ電圧検出部121はバッテリ電圧VBを検出するが、このとき、電源電圧変換部121dがステップS1においてバッテリ電圧VBを分圧変換する。以下、この分圧変換されたバッテリ電圧VBを単に電源電圧と称する。そしてバッテリ電圧検出部121のA/D変換部121cは、ステップS2においてサンプリングタイミングであるか否かを判定する。
このとき、回転制御部120は、サンプリングタイミングとなったことを検出すると、検出電圧制限部121aにより電源電圧がサンプル上限値Smaxを超えるか、又は、サンプル下限値Sminを下回るか否か、を判定し、仮に電源電圧が所定の標準電圧から許容範囲内に収まっていないときには、ステップS4においてこの電源電圧をサンプル上限値Smax又はサンプル下限値Sminに制限する。
例えば、図17にはサンプリングタイミングt31〜t38を示している。図17のサンプリングタイミングt38に示すように、電源電圧には突発的に外来パルスノイズを生じてしまうこともある。このような場合、例えばタイミングt38における電源電圧Vhがサンプル上限値Smaxを上回ってしまうときやサンプル下限値Sminを下回ってしまうときがある。このようなときには、ステップS4においてサンプリング電圧Vhをサンプル上限値Smax又はサンプル下限値Sminに制限する。図17に示すタイミングt38においては、サンプル下限値Sminとなる電圧Vh2に制限している。
この後、バッテリ電圧検出部121のA/D変換部121cは、サンプリングタイミングt31〜t38において電源電圧をサンプリングする。このとき、サンプリングタイミングt31〜t38は、PWM信号のエッジ発生タイミングta1〜ta10とは異なるタイミングとすることが望ましい。
これは、図17に示すように、サンプリングタイミングt31〜t38がPWM信号のエッジ発生タイミングta1〜ta10と重なると、このPWM信号のエッジ発生タイミングta1〜ta10において電源電圧に生じるパルスノイズPをサンプリングしてしまうためであり、意図的に異なるタイミングとすることが望ましい。その後、バッテリ電圧検出部121は、ステップS6において積算値レジスタから積算値を読み出す。このとき積算値レジスタに保持される積算値の初期値は0である。バッテリ電圧検出部121は、ステップS7において電源電圧と積算値レジスタに保持される積算値とを加算し積算値レジスタに格納する。
そして、バッテリ電圧検出部121は、ステップS8において加算回数が平均化回数と一致するか否かを判定する。初めてこの判定処理を行うときには、加算回数は1回であるため、平均化回数(例えば4回)とは一致しない。そのため、バッテリ電圧検出部121は、ステップS8においてNOと判定してステップS1に処理を戻し、ステップS2において適切なサンプリングタイミングとなる度に、ステップS3からS8の処理を繰り返す。
バッテリ電圧検出部121は、ステップS3からS8の処理を繰り返すと、ステップS8において加算回数が平均化回数に一致するため、ステップS8においてYESと判定される。すると、バッテリ電圧検出部121の電源電圧平均部121bは、ステップS9において積算値レジスタに格納された値を平均化回数で除した値を電源電圧平均値Aveとする。これにより、例えばタイミングt34のタイミングにおいて電源電圧平均値Aveが算出される。
その後、バッテリ電圧検出部121の平均電圧制限部121eは、ステップS10において電源電圧平均値Aveが平均電圧上限値Amaxを下回っているか否かを判定し、平均電圧上限値Amax以上となるときには、ステップS11において電源電圧平均値Aveを平均電圧上限値Amaxに固定する。
逆に、バッテリ電圧検出部121の平均電圧制限部121eは、ステップS12において電源電圧平均値Aveが平均電圧下限値Aminを上回っているか否かを判定し、平均電圧下限値Amin以下となるときには、ステップS13において電源電圧平均値Aveを平均電圧下限値Aminに固定する。
すなわち、平均電圧制限部121eは、図17に示す電源電圧平均値Aveが平均電圧上限値Amaxと平均電圧下限値Aminとの間の範囲に収まっているか否かを判定し、収まっていないときには平均電圧上限値Amaxまたは平均電圧下限値Aminに固定する。ここで、図17に示すように、平均電圧上限値Amaxはサンプル上限値Smaxよりも低く設定されており、平均電圧下限値Aminはサンプル下限値Sminよりも高く設定されているため、電源電圧のサンプリング電圧に比較して電源電圧平均値Aveをより狭い範囲Xeに調整できる。この結果、平均電圧制限部121eは、ステップS14において、平均電圧下限値Amin以上で且つ平均電圧上限値Amax以下に調整された電源電圧平均値Aveを出力する。
この後、回転制御部120は、ステップS15において、このバッテリ電圧検出部121から出力された電源電圧平均値Aveに応じてデューティ比を補正すように演算する。この処理は、第1実施形態に示した(1)式の電源電圧の補正係数ΔVBの項に電源電圧平均値に応じた値を挿入することで行われる。例えば、バッテリ電圧VBの標準値が予め定められている場合、(1)式に下記の(2)式の補正係数ΔVBを代入すると良い。
ΔVB = 標準値 ÷ 電源電圧平均値Ave …(2)
この回転制御部120による一連の処理は、第1実施形態の回転制御部20が行う(1)式の算出処理と同様であるため、その説明を省略する。
(2)式に基づいて補正係数ΔVBを算出したときには、回転制御部120は、電源電圧平均値Aveが上昇すればデューティ比を減少させ、電源電圧平均値Aveが下降すればデューティ比を増加させるように補正できる。この処理は、電源電圧平均値Aveを算出して出力した後、次の平均値算出処理を開始するタイミングt35までの間に行われる。図17の例では、タイミングt34からt35の間に行われる。
この後、回転制御部120は、ステップS16においてPWM信号のデューティ比の更新周期、更新タイミングであるか否かを判定し、更新周期になると、ステップS17においてデューティ比を更新してモータ15を駆動する。これにより、電源電圧平均値Aveの変化に依らずモータ15にかけるトルクを極力一定にできるように制御できる。そして、回転制御部120は、加算回数、積算値レジスタ、電源電圧平均値などの各種変数をクリアし、ステップS1に処理を戻す。
本実施形態では、回転制御部120が、バッテリ電圧検出部121により検出され電源電圧平均部121bにより平均化処理された電源電圧平均値Aveに応じてPWM信号のデューティ比を補正するように構成した。この結果、PWM信号のデューティ比を調整することができ、バッテリ電圧VBの変動に依らずモータ15にかけるトルクを極力一定に制御できる。しかも、サンプル電圧を平均化処理した電源電圧平均値Aveに応じてデューティ比を補正しているため、バッテリ電圧VBに突発的で外的なパルスノイズを生じたとしても、デューティ比の急激な変化も抑えることができ、この結果、モータ15にかかるトルクが過度に変化しないように制御できる。
また、バッテリ電圧検出部121は、PWM信号のエッジ発生タイミングとは異なるタイミングをサンプリングタイミングt31〜t38としてバッテリ電圧VBをサンプリングしている。このため、PWM信号のエッジ発生タイミングに生じるパルスノイズPの影響を受けることなく電源電圧をサンプリングできる。
また、バッテリ電圧検出部121は検出されたバッテリ電圧VBを検出電圧制限部121aにより予め定められたサンプル上限値Smax又はサンプル下限値Sminに制限するため、たとえバッテリ電圧VBに突発的で外来パルスノイズなどを生じたとしても所定の許容範囲に抑えることができる。これにより、デューティ比の急激な変化も抑えることができ、この結果モータ15にかかるトルクが過度に変化しないように制御できる。
また、バッテリ電圧検出部121は検出されたバッテリ電圧VBを電源電圧平均部121bにより平均化処理し、この平均化処理された電源電圧平均値Aveを平均電圧制限部121eにより予め定められた平均電圧上限値Amax又は平均電圧下限値Aminに制限するため、たとえバッテリ電圧VBに突発的で外的なパルスノイズなどを生じたとしても所定の範囲に抑えることができ、これによりデューティ比の急激な変化も抑えることができ、この結果モータ15にかかるトルクが過度に変化しないように制御できる。
なお、回転制御部120が電源電圧平均値Aveに応じてPWM信号のデューティ比を補正する形態を説明したが、これに限定されるものではなく、例えば平均化回数を1回とした場合、すなわち、1回毎のバッテリ電圧VBのサンプリング電圧に応じてPWM信号のデューティ比を補正しても良い。この場合においても、バッテリ電圧VBのサンプリング電圧の変化に依らずモータ15にかけるトルクを一定にするように制御できる。
また、平均化回数を1回とした場合であっても検出電圧制限部121aによりサンプリング電圧をサンプル上限値Smax又はサンプル下限値Sminに制限しても良い。この場合においても、バッテリ電圧VBに突発的で外的なパルスノイズなどを生じたとしても所定の範囲に抑えることができ、これによりデューティ比の急激な変化も抑えることができる。
(他の実施形態)
前述した実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に示す変形又は拡張が可能である。比例係数A、B、C、Dを用いた演算式(1)式に基づく制御処理を示したが、これは(1)式を正確に用いた制御に限られるものではなく、マージンやオフセット等を考慮した制御処理を行うようにしても良い。
図面中、Sは電動VCTシステム、1はエンジン本体(内燃機関)、4は吸気バルブ(バルブ)、11は吸気カムシャフト(カムシャフト)、13はバルブタイミング制御用モータ駆動装置、15はモータ、20は回転制御部(制御部)、21はバッテリ検出部(電源電圧検出部)、120は回転制御部(デューティ比補正部)、121はバッテリ電圧検出部(電源電圧検出部)、121aは検出電圧制限部、121bは電源電圧平均部、121eは平均電圧制限部、22はモータ駆動部、23はモータ回転速度検出部(モータ回転周期取得部、モータ実回転方向取得部)、26は集積回路(演算部)を示す。

Claims (10)

  1. 電動VCT(Variable Cam Timing)システム(S)におけるカムシャフト(11)の位相を制御することでバルブ(4)の開閉を制御するためのモータ(15)を駆動するモータ駆動部(22)と、
    前記モータの実回転周期を取得するモータ回転周期取得部(23)と、
    前記モータの回転周期の目標値が指示回転周期(TR)として指示されると当該目標値と前記モータ回転周期取得部により取得された前記モータの実回転周期(TM)とに基づいて前記モータを駆動するためのPWM信号のデューティ比を演算し前記モータ駆動部に演算結果を出力する演算部(26)と、
    前記PWM信号のデューティ比として正となる演算結果が得られるときには前記モータを実回転方向に回転するように指令信号を前記モータ駆動部に出力し、前記PWM信号のデューティ比として負となる演算結果が得られるときには前記モータを実回転方向とは逆方向に回転するように指令信号を前記モータ駆動部に出力する制御部(20)と、を備える内燃機関のバルブタイミング制御用モータ駆動装置。
  2. 請求項1記載の内燃機関のバルブタイミング制御用モータ駆動装置において、
    前記演算部により前記PWM信号のデューティ比として負となる演算結果が得られるときには前記PWM信号のデューティ比の演算結果を前記モータ駆動部の駆動出力に反映させる前に、前記制御部が逆方向を示す指令信号を前記モータ駆動部に出力し前記モータ駆動部が実回転方向とは逆方向のトルクを前記モータにかけるように通電制御する内燃機関のバルブタイミング制御用モータ駆動装置。
  3. 請求項1または2記載の内燃機関のバルブタイミング制御用モータ駆動装置において、
    前記演算部におり前記PWM信号のデューティ比として負となる演算結果が得られるときには前記PWM信号のデューティ比の符号を正に入れ替え、前記演算結果が得られたときに前記演算結果の絶対値を当該デューティ比として前記モータ駆動部に出力する内燃機関のバルブタイミング制御用モータ駆動装置。
  4. 電動VCT(Variable Cam Timing)システム(S)におけるカムシャフト(11)の位相を制御することでバルブ(4)の開閉を制御するためのモータ(15)を駆動するモータ駆動部(22)と、
    前記モータの回転方向の指示が指示回転方向(CW、CCW)として与えられると前記モータを駆動するためのPWM信号のデューティ比を演算し前記モータ駆動部に演算結果を出力する演算部(26)と、
    前記モータの実回転方向を取得するモータ実回転方向取得部(23)と、
    前記モータ実回転方向取得部による前記モータの実回転方向とは逆方向に回転するように指示回転方向が与えられたときには前記PWM信号のデューティ比の演算結果を前記モータ駆動部の駆動出力に反映させる前に逆方向を示す指令信号を前記モータ駆動部に出力し、前記モータ駆動部は、前記逆方向を示す指令信号が与えられると実回転方向とは逆方向のトルクを前記演算部により演算された前回のPWM信号のデューティ比の演算結果に応じて前記モータにかけるように通電制御する制御部(20)と、を備える内燃機関のバルブタイミング制御用モータ駆動装置。
  5. 請求項1から4の何れか一項に記載の内燃機関のバルブタイミング制御用モータ駆動装置において、
    前記モータ駆動部は、前記モータの実回転方向とは逆方向を示す指令信号が与えられたときには、前記モータを回生制御してから前記モータを逆方向に回転制御する内燃機関のバルブタイミング制御用モータ駆動装置。
  6. 請求項1から5の何れか一項に記載の内燃機関のバルブタイミング制御用モータ駆動装置において、
    前記モータ駆動部に与えられる電源電圧を検出する電源電圧検出部(21、121)と、
    前記電源電圧検出部により検出される電源電圧に応じて前記PWM信号のデューティ比を補正することで前記モータにかけるトルクを制御するデューティ比補正部(20、120)と、をさらに備える内燃機関のバルブタイミング制御用モータ駆動装置。
  7. 請求項6記載の内燃機関のバルブタイミング制御用モータ駆動装置において、
    前記電源電圧検出部(121)は、前記PWM信号のエッジ発生タイミングとは異なるタイミングをサンプリングタイミングとして前記電源電圧をサンプリングする内燃機関のバルブタイミング制御用モータ駆動装置。
  8. 請求項6記載の内燃機関のバルブタイミング制御用モータ駆動装置において、
    前記電源電圧検出部(121)により検出された電源電圧を予め定められた上限値又は下限値に制限する検出電圧制限部(121a)をさらに備え、
    前記デューティ比補正部(120)は、前記検出電圧制限部により制限された電源電圧に応じて前記PWM信号のデューティ比を補正する内燃機関のバルブタイミング制御用モータ駆動装置。
  9. 請求項6記載の内燃機関のバルブタイミング制御用モータ駆動装置において、
    前記電源電圧検出部(121)により互いに異なるサンプリングタイミングで検出された電源電圧を平均化処理する電源電圧平均部(121b)をさらに備え、
    前記デューティ比補正部(120)は、前記電源電圧平均部により平均化処理された電源電圧に応じて前記PWM信号のデューティ比を補正する内燃機関のバルブタイミング制御用モータ駆動装置。
  10. 請求項9記載の内燃機関のバルブタイミング制御用モータ駆動装置において、
    前記電源電圧平均部(121b)により平均化処理された電源電圧を予め定められた上限値又は下限値に制限する平均電圧制限部(121e)をさらに備え、
    前記デューティ比補正部(120)は、前記平均電圧制限部により制限された電源電圧に応じて前記PWM信号のデューティ比を補正する内燃機関のバルブタイミング制御用モータ駆動装置。
JP2015231736A 2015-06-05 2015-11-27 内燃機関のバルブタイミング制御用モータ駆動装置 Active JP6497303B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US15/169,907 US9998040B2 (en) 2015-06-05 2016-06-01 Motor driver of motor for valve timing control of internal combustion engine

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015114799 2015-06-05
JP2015114799 2015-06-05

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017002887A true JP2017002887A (ja) 2017-01-05
JP6497303B2 JP6497303B2 (ja) 2019-04-10

Family

ID=57753921

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015231736A Active JP6497303B2 (ja) 2015-06-05 2015-11-27 内燃機関のバルブタイミング制御用モータ駆動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6497303B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019086422A (ja) * 2017-11-08 2019-06-06 矢崎総業株式会社 電圧測定装置
JP2021004557A (ja) * 2019-06-25 2021-01-14 株式会社デンソー 電動カム位相制御装置及びエンジン制御装置
CN113811673A (zh) * 2019-05-21 2021-12-17 株式会社电装 气门正时调整装置
JP7466428B2 (ja) 2020-10-21 2024-04-12 株式会社アイシン 制限値設定装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008118823A (ja) * 2006-11-07 2008-05-22 Asmo Co Ltd 直流モータ駆動制御装置
JP2012241579A (ja) * 2011-05-18 2012-12-10 Denso Corp 可変バルブタイミング制御装置
JP2013036391A (ja) * 2011-08-08 2013-02-21 Denso Corp 電動バルブタイミング可変装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008118823A (ja) * 2006-11-07 2008-05-22 Asmo Co Ltd 直流モータ駆動制御装置
JP2012241579A (ja) * 2011-05-18 2012-12-10 Denso Corp 可変バルブタイミング制御装置
JP2013036391A (ja) * 2011-08-08 2013-02-21 Denso Corp 電動バルブタイミング可変装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019086422A (ja) * 2017-11-08 2019-06-06 矢崎総業株式会社 電圧測定装置
CN113811673A (zh) * 2019-05-21 2021-12-17 株式会社电装 气门正时调整装置
JP2021004557A (ja) * 2019-06-25 2021-01-14 株式会社デンソー 電動カム位相制御装置及びエンジン制御装置
JP7180554B2 (ja) 2019-06-25 2022-11-30 株式会社デンソー 電動カム位相制御装置及びエンジン制御装置
JP7466428B2 (ja) 2020-10-21 2024-04-12 株式会社アイシン 制限値設定装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6497303B2 (ja) 2019-04-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9998040B2 (en) Motor driver of motor for valve timing control of internal combustion engine
JP6497303B2 (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御用モータ駆動装置
US8773060B2 (en) Brushless motor drive device and drive method
JP6951538B2 (ja) モータ駆動装置及びモータ駆動装置の制御方法
JP2008115752A (ja) 電動過給機の制御装置
JP2009089466A (ja) 発電制御装置
JP5724977B2 (ja) ブラシレスモータの制御システム
JP2002325493A (ja) モータ制御装置
US9777605B2 (en) Motor control apparatus
JP2009098091A (ja) 電流検出装置
JP6577145B1 (ja) 駆動制御システム、モータ、および、駆動制御システムの制御方法
JP2010220349A (ja) 車両用モータの制御装置
JP6150647B2 (ja) ブラシレスモータの制御装置
JP7169218B2 (ja) アクチュエータ制御装置
JP6709141B2 (ja) ブラシレスモータの駆動装置及び駆動方法
JP6281559B2 (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御用モータ駆動装置
JP6459886B2 (ja) 電動バルブタイミング制御装置
JP6520385B2 (ja) 駆動制御装置
JP4985268B2 (ja) バルブ特性可変装置の駆動装置、バルブ特性制御システム及びバルブ特性可変システム
US11834970B2 (en) Valve timing adjustment device
WO2016194281A1 (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御用モータ駆動装置
CN113840981B (zh) 电动机控制装置、方法和可变阀定时控制装置、方法
WO2021070869A1 (ja) 3相ブラシレスモータの制御装置及び制御方法
JP2010187425A (ja) 自動車用ブラシレスモータの制御装置
WO2021246116A1 (ja) 制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180412

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181211

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181213

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190116

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190212

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190225

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6497303

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250