JP2017002805A - 車両の暖機制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】暖機中の低負荷な走行状態であっても、適切に暖機運転を完了することができ、燃費悪化と排気エミッション性能の低下を最小限に抑える。【解決手段】内燃機関1を搭載した車両の暖機制御装置37において、内燃機関1の暖機を制御する暖機制御手段44と、内燃機関1の暖機が促進されているか否かを判定する暖機促進状態判定手段45と、暖機制御手段44により行われる制御に補正を加える暖機補正手段46とを備え、暖機補正手段46は、暖機促進状態判定手段45により内燃機関1の暖機が促進されていないと判定された時に、暖機が促進されるように暖機制御手段44により行われる制御に補正を加えることを特徴とする。【選択図】図1

Description

この発明は車両の暖機制御装置に係り、特に、暖機が促進されにくい状況での燃費悪化と排気エミッション性能の低下を抑制する車両の暖機制御装置に関する。
従来、車両に搭載された内燃機関の暖機において、ディーゼルエンジンは、ガソリンエンジンに対して発生する熱量が小さいことから、暖機が行いにくかった。内燃機関の暖機が不十分な場合(未暖機状態)には、燃焼状態が安定しないため、暖機運転が完了せず長時間の暖機が継続することになり、燃費が悪化する問題があった。
そこで、下記特許文献1においては、内燃機関の暖機性能を向上するために、吸気弁とスロットル弁との間に吸気制御を行うための弁を設置することで暖機を行う技術が記載されている。
特開2006−214359号公報
しかしながら、上記公報に記載される技術では、車両に搭載された内燃機関にかかる負荷を増大させることで暖機を行うとしているが、渋滞や長い下り坂など低負荷な走行状態が暖機中に継続した場合は暖機が促進されにくいため、暖機運転が短期間に完了しない問題がある。
このように、暖機運転が行われている状態であっても走行状態により暖機が促進されにくい場合、暖機運転が長く行われる状況が継続するため、燃費の悪化する問題がある。
そこで、この発明は、暖機中の低負荷な走行状態であっても、暖機を完了させるために暖機を促進するように補正を加えることで、適切に暖機運転を完了することができ、燃費悪化と排気エミッション性能の低下を最小限に抑えることができる車両の暖機制御装置を提供することを目的とする。
この発明は、内燃機関を搭載した車両の暖機制御装置において、内燃機関の暖機を制御する暖機制御手段と、内燃機関の暖機が促進されているか否かを判定する暖機促進状態判定手段と、暖機制御手段により行われる制御に補正を加える暖機補正手段とを備え、暖機補正手段は、暖機促進状態判定手段により内燃機関の暖機が促進されていないと判定された時に、暖機が促進されるように暖機制御手段により行われる制御に補正を加えることを特徴とする。
この発明は、暖機が促進されにくい低負荷な走行状態であり、暖機が促進されていないと判定された時、暖機を促進するように補正することで、暖機運転が長く行われる状況を回避して暖機運転を短期間に確実に終了させることができ、燃費悪化と排気エミッション性能の低下を最小限に抑えることができる。
図1は車両の暖機制御装置のシステム構成図である。(実施例) 図2は車両の暖機制御装置の制御ブロック図である。(実施例) 図3は車両の暖機制御装置の制御フローチャートである。(実施例) 図4(A)は暖機促進時の車速のタイムチャート、図4(B)は暖機促進時のエンジン回転数のタイムチャート、図4(C)は暖機促進時の燃料噴射量のタイムチャート、図4(D)は暖機促進時のエンジン冷却水温のタイムチャートである。(実施例) 図5は暖機促進状態を判定する閾値の設定を示す図である。(実施例)
以下、図面に基づいて、この発明の実施例を説明する。
図1〜図5は、この発明の実施例を示すものである。図1において、車両に搭載された内燃機関1は、複数のシリンダ、例えば4つのシリンダ2を備える。内燃機関1は、各シリンダ2に供給する吸気が流れる吸気通路3を形成する吸気管4を備え、各シリンダ2から排出される排気が流れる排気通路5を形成する排気管6を備える。
吸気管4には、上流端の大気側から下流端の内燃機関1に向かって、エアクリーナ7とスロットルバルブ8を備えたスロットルボディ9と吸気マニホルド10とを備える。排気管6には、上流端の内燃機関1から下流端の大気側に向かって、排気マニホルド11と排気処理装置12と消音装置13とを備える。
内燃機関1は、排気マニホルド11と吸気マニホルド10上流側の吸気管4とを連絡するEGR管(排気還流管)14を備える。EGR管14は、排気マニホルド11の排気通路5と吸気マニホルド10上流側の吸気通路3とを連通するEGR通路15を形成する。EGR管14は、排気通路5の排気ガスの一部を吸気通路3に還流する。EGR管14には、EGRクーラ16とEGR制御バルブ17とを備える。EGRクーラ16は、排気通路5から吸気通路3に還流される排気ガスを冷却する。EGR制御バルブ17は、EGRアクチュエータ18により動作され、還流される排気ガスのEGR量(排気還流量)を調整し、EGR(排気還流)を制御する。
内燃機関1は、吸気の圧力を上昇させる過給機19を備える。過給機19は、排気マニホルド11に隣接して配置され、吸気管4の途中にコンプレッサ20を備え、排気管6の途中にコンプレッサ20を駆動するタービン21を備える。コンプレッサ20よりも下流側の吸気管4には、過給された吸気を冷却するインタクーラ22を備える。
過給機19は、タービン21を迂回して排気通路5を連通するバイパス通路23にウエイストゲートバルブ24を備える。ウエイストゲートバルブ24は、ウエイストゲートアクチュエータ25により駆動される。ウエイストゲートアクチュエータ25は、負圧通路26により内燃機関1の動力で駆動される負圧ポンプ27に接続される。負圧通路26には、負圧制御バルブ28を備える。負圧制御バルブ28は、負圧ポンプ27が発生し、ウエイストゲートアクチュエータ25に供給される負圧を制御する。
ウエイストゲートアクチュエータ25は、供給される負圧により動作し、ウエイストゲートバルブ24を駆動してバイパス通路23を開閉し、過給機19が発生する過給圧を設定値に調整する。
内燃機関1は、各シリンダ2に燃料を噴射する燃料噴射弁29を備える。燃料噴射弁29から噴射される燃料は、燃料タンク30に貯められる。燃料タンク30の燃料は、燃料フィードポンプ31により燃料供給配管32に送られる。燃料供給配管32の燃料は、内燃機関1の動力で駆動される燃料高圧ポンプ33により昇圧されてコモンレール34に供給される。コモンレール34は、昇圧された燃料を各シリンダ2の燃料噴射弁29に供給する。燃料噴射弁29は、供給された燃料を各シリンダ2内に噴射して供給する。
内燃機関1は、各シリンダ2にグロープラグ35を備える。グロープラグ35は、内燃機関1の冷間始動時に赤熱され、シリンダ2内の吸気を暖めて燃料の発火を補助する。
内燃機関1は、圧縮して加熱されたシリンダ2内の空気に燃料噴射弁29から燃料を噴射して自己発火させ、燃料を燃焼させて動力を発生する。また、内燃機関1は、冷間始動時にグロープラグ35を赤熱させ、燃料噴射弁29からシリンダ2内に噴射された燃料の自己発火を補助する。よって、この内燃機関1は、圧縮着火式の内燃機関(ディーゼルエンジン)である。内燃機関1の発生した動力は、クランク軸36から出力され、変速機を介して駆動輪に伝達され、車両を走行させる。
内燃機関1は、車両の暖機制御装置37により暖機運転を制御される。暖機制御装置37には、EGRアクチュエータ18と、ウエイストゲートアクチュエータ25と、負圧制御バルブ28と、燃料噴射弁29と、グロープラグ35と、が接続される。
また、暖機制御装置37には、車両の走行速度を検出する車速センサ38と、内燃機関1のエンジン回転数を検出するエンジン回転数センサ39と、内燃機関1のエンジン冷却水温を検出するエンジン冷却水温センサ40と、コモンレール34内の燃料圧力を検出する燃料圧力センサ41と、吸気マニホルド10内の過給圧を検出する過給圧センサ42と、エアクリーナ7下流側であってコンプレッサ20上流側の吸気通路3の吸気温度・吸気圧力を検出するマスエアフローセンサ43と、が接続される。
暖機制御装置37は、図2に示すように、内燃機関1の暖機を制御する暖機制御手段44と、内燃機関1の暖機が促進されているか否かを判定する暖機促進状態判定手段45と、暖機制御手段44により行われる制御に補正を加える暖機補正手段46とを備える。
暖機制御手段44は、各センサ38〜43の検出信号に基づき、EGR制御バルブ17による排気還流(EGR)に関するパラメータ、または燃料噴射弁29の燃料噴射量、または燃料噴射タイミング、または過給機19の過給圧、または内燃機関1のアイドリング回転数、またはグロープラグ35の、少なくとも一つを制御して、内燃機関1の暖機を行う。
暖機促進状態判定手段45は、各センサ38〜43の検出信号に基づき、内燃機関1のエンジン冷却水温、または車両の走行速度(車速)、または内燃機関1のエンジン回転数、または燃料噴射弁29の燃料噴射量を暖機促進状態の指標とし、これら指標の少なくとも一つに基づいて、暖機が促進されているか否かを判定する。
暖機促進状態判定手段45は、暖機促進状態を示す指標が閾値未満である状態が所定時間継続した場合に、暖機が促進されていないと判定する。暖機制御装置37は、暖機促進状態を示す指標が閾値以上である状態から閾値未満である状態に移行した時からの時間を計測するタイマ47を備える。
実施例において、暖機促進状態判定手段45は、暖機促進状態を示す指標が第一の閾値未満である状態が所定時間継続した後に、暖機促進状態を示す指標が第一の閾値より高い第二の閾値未満である場合に、暖機が促進されていないと判定する。
暖機補正手段46は、暖機促進状態判定手段45により内燃機関1の暖機が促進されていないと判定された時に、暖機が促進されるように暖機制御手段44により行われる暖機の制御に補正を加える。例えば、暖機補正手段46は、暖機の制御により行われる燃料噴射弁29の燃料噴射量に噴射量を増大させる補正を加えることで、内燃機関1への負荷を増大させて暖機の促進を行う。
また、暖機制御装置37は、内燃機関1が暖機された状態(暖機完了状態)か否(未暖機状態)かを判定する暖機状態判定手段48を備える。暖機制御装置37は、暖機状態判定手段48により内燃機関1が暖機された状態であると判定された場合、暖機補正手段46による制御の補正を行わない。
次に、作用を説明する
暖機制御装置37は、図3・図4に示すように、暖機の促進を行う。
暖機制御装置37は、暖機促進状態を示す指標として、図4に示すように、車速Vとエンジン回転数Nと燃料噴射量Qとエンジン冷却水温TWとを用いる。
車速Vには、図4(A)に示すように、第一の車速用閾値VLowと、第一の車速用閾値VLowよりも高い第二の車速用閾値VHiと、を設定する。エンジン回転数Nには、図4(B)に示すように、第一のエンジン回転数用閾値NLowと、第一のエンジン回転数用閾値NLowよりも高い第二のエンジン回転数用閾値NHiと、を設定する。燃料噴射量Qには、図4(C)に示すように、第一の燃料噴射量用閾値QLowと、第一の燃料噴射量用閾値QLowよりも高い第二の燃料噴射量用閾値QHiと、を設定する。エンジン冷却水温TWは、図4(D)に示すように、第一のエンジン冷却水温用閾値TWLowと、第一のエンジン冷却水温用閾値TWLowよりも高い第二のエンジン冷却水温用閾値TWHiと、を設定する。
暖機制御装置37は、図3に示すように、暖機の制御のプログラムがスタートすると(S100)、車速Vとエンジン回転数Nと燃料噴射量Qとエンジン冷却水温TWとを暖機促進状態を示す指標として取得し(S101)、エンジン冷却水温TWが第一のエンジン冷却水温用閾値TWLow未満であるかを判断する(S102)。
判断(S102)では、暖機状態判定手段48によって、エンジン冷却水温TWに基づき内燃機関1が暖機を完了された状態(暖機完了状態)か否(未暖機状態)かを判定する。
暖機制御装置37は、エンジン冷却水温TWが第一のエンジン冷却水温用閾値TWLow以上(暖機完了状態)で、判断(S102)がNOの場合、暖機補正手段46による制御の補正を行わず、プログラムをリターンする(S110)。
暖機制御装置37は、エンジン冷却水温TWが第一のエンジン冷却水温用閾値TWLow未満(未暖機状態)で、判断(S102)がYESの場合、暖機制御手段44により内燃機関1の暖機運転の制御が行われ、内燃機関1の暖機が促進されているか否かを判定する。
暖機制御装置37は、判断(S102)がYESとなり、暖機制御手段44により内燃機関1の暖機運転の制御が行われている状況において、車速Vが第一の車速用閾値VLow未満であり、エンジン回転数Nが第一のエンジン回転数用閾値NLow未満であり、且つ、燃料噴射量Qが第一の燃料噴射量用閾値QLow未満であるか、を判断する(S103)。
判断(S103)では、暖機促進状態判定手段45によって、車両が暖機を促進されにくい低負荷な走行状態であるか否かを判定する。
暖機制御装置37は、車速Vとエンジン回転数Nと燃料噴射量Qとの少なくとも一つが第一の閾値以上(低負荷でない走行状態)で、判断(S103)がNOの場合、車速Vとエンジン回転数Nと燃料噴射量Qと冷却水温TWとの取得(S101)に戻る。
暖機制御装置37は、車速Vとエンジン回転数Nと燃料噴射量Qとのすべてが第一の閾値未満(低負荷な走行状態)で、判断(S103)がYESの場合、タイマ47が計測した時間Tiをリセットし(S104)、第一の閾値未満である状態に移行した時からの時間Tiの計測をタイマ47により開始し(S105)、計測した時間Tiが所定時間Tionを経過したか否かを判断する(S106)。判断(S106)では、暖機促進状態判定手段45によって、時間Tiが所定時間Tionを経過したか否かを判断する。
暖機制御装置37は、計測した時間Tiが所定時間Tionを経過していず、判断(S106)がNOの場合、タイマ47による時間Tiの計測を続行する。
暖機制御装置37は、計測した時間Tiが所定時間Tionを経過して、判断(S106)がYESの場合、車速Vとエンジン回転数Nと燃料噴射量Qと冷却水温TWとを暖機促進状態を示す指標として取得する(S107)。
暖機制御装置37は、暖機促進状態を示す指標の取得(S107)に続き、車速Vが第一の車速用閾値VLowよりも高い第二の車速用閾値VHi未満であり、エンジン回転数Nが第一のエンジン回転数用閾値NLowよりも高い第二のエンジン回転数用閾値NHi未満であり、燃料噴射量Qが第一の燃料噴射量用閾値QLowよりも高い第二の燃料噴射量用閾値QHi未満であり、且つ、エンジン冷却水温TWが第一のエンジン冷却水温用閾値TWLowよりも高い第二のエンジン冷却水温用閾値TWHi未満であるか、を判断する(S108)。
判断(S108)においては、暖機促進状態判定手段45によって、車速Vとエンジン回転数Nと燃料噴射量Qとエンジン冷却水温TWとに基づき、車両が暖機を促進されにくい低負荷な走行状態において、内燃機関1が暖機を促進されているか否かを判定する。
暖機制御装置37は、車速Vとエンジン回転数Nと燃料噴射量Qとエンジン冷却水温TWとの少なくとも一つが第二の閾値以上で、判断(S108)がNOの場合、暖機が促進されているので、プログラムをリターンする(S110)。
暖機制御装置37は、車速Vとエンジン回転数Nと燃料噴射量Qとエンジン冷却水温TWとのすべてが第二の閾値未満で、判断(S108)がYESの場合、暖機補正手段46により暖機が促進されるように暖機制御手段44により行われる制御に補正を加え、プログラムをリターンする(S110)。
暖機制御装置37は、図4に示すように、暖機制御手段44により内燃機関1の暖機の制御が行われている状況において、燃料噴射量Qが第一の燃料噴射量用閾値QLow未満となり(t1)、車速Vが第一の車速用閾値VLow未満となり(t2)、エンジン回転数Nが第一のエンジン回転数用閾値NLow未満となり(t3)、そして、エンジン冷却水温TWが第一のエンジン冷却水温用閾値TWLow未満となると(t4)、タイマ47により時間Tiの計測を開始する。
暖機制御装置37は、暖機促進状態判定手段45によって、車速Vとエンジン回転数Nと燃料噴射量Qとエンジン冷却水温TWとのすべてが第一の閾値未満(低負荷な走行状態)となって時間Tiの計測を開始した後、車速Vが第二の車速用閾値VHi未満の状態、エンジン回転数Nが第二のエンジン回転数用閾値NHi未満の状態、燃料噴射量Qが第二の燃料噴射量用閾値QHi未満の状態、且つ、エンジン冷却水温TWが第二のエンジン冷却水温用閾値TWHi未満の状態で、タイマ47の計測した時間Tiが所定時間Tionを経過すると(t5)、暖機補正手段46によって、暖機が促進されるように暖機制御手段44により行われる制御に補正を加える。
暖機補正手段46による低負荷な走行状態での暖機を促進する補正は、暖機制御手段44による排気還流(EGR)に関するパラメータ、または燃料噴射量、または燃料噴射タイミング、または過給圧、またはアイドリング回転数、またはグロープラグ35の制御の少なくとも一つに補正を加える。暖機補正手段46は、補正により、HotEGRの導入、燃料噴射量の増加、燃料噴射タイミングの遅角、過給圧の上昇、アイドリング回転数の上昇、グロープラグ35の赤熱、の少なくとも一つを行うことで、内燃機関1にかかる負荷を増大させ、エンジン冷却水温を上昇させて内燃機関1の暖機の促進を行う。
なお、暖機を促進する補正には、前記以外にも、デフロスターなどの電気機器の通電による電気負荷の増加により行うこともできる。電気負荷増加の増加は、オルタネータ負荷を上昇(要求トルクの上昇)させて内燃機関1への負荷を増加させるので、燃料噴射量を増加する補正が行われて暖機を促進させる。
このように、車両の暖機制御装置37は、暖機促進状態判定手段45により内燃機関1の暖機が促進されていないと判定された時に、暖機補正手段46によって、暖機が促進されるように暖機制御手段44により行われる暖機の制御に補正を加える。
これにより、暖機制御装置37は、暖機が促進されにくい低負荷な走行状態であり、暖機が促進されていないと判定された時、暖機を促進するように暖機の制御を補正することで、内燃機関1の暖機運転が長く行われる状況を回避して暖機運転を短期間に確実に終了させることができ、燃費悪化と排気エミッション性能の低下を最小限に抑えることができる。
また、車両の暖機制御装置37は、暖機制御手段44によって、EGR制御バルブ17による排気還流(EGR)に関するパラメータ、または燃料噴射弁29の燃料噴射量、または燃料噴射タイミング、または過給機19の過給圧、または内燃機関1のアイドリング回転数、またはグロープラグ35の、少なくとも一つを制御して、内燃機関1の暖機を行う。
これにより、暖機制御装置37は、内燃機関1への負荷の増大による暖機を行うので、内燃機関1の暖機を良好に行うことができる。
なお、排気還流に関する暖機の制御については、EGR制御バルブ17の開度、EGR率、EGR量など、排気ガスを吸気側に還流するものすべてを含むものとする。燃料噴射量、または燃料噴射タイミングに関する暖機の制御については、実施例では圧縮着火式の内燃機関(ディーゼルエンジン)を記載しているので、コモンレール34の燃料圧力、燃料噴射弁29の燃料圧力とすることもできる。また、火花着火式の内燃機関(ガソリンエンジン)においても、燃料噴射弁29の燃料噴射量、または燃料噴射タイミング、または燃料噴射弁29の燃料圧力に対して適用することで可能である。過給圧に関する暖機の制御は、吸気圧を過給するものであれば、ターボチャージャー、スーパーチャージャーのいずれでもよい。
さらに、車両の暖機制御装置37は、暖機促進状態判定手段45によって、内燃機関1の冷却水温、または車両の走行速度(車速)、または内燃機関1のエンジン回転数、または燃料噴射弁29の燃料噴射量を暖機促進状態の指標とし、これら指標の少なくとも一つに基づいて、暖機が促進されているか否かを判定する。
これにより、暖機制御装置37は、内燃機関1への負荷の変化で暖機の状態を判定するので、暖機が促進されているか否かを好適に判定することができる。
なお、エンジン回転数と燃料噴射量は、内燃機関1への負荷を示すものとして検出をしているので、負荷を表すものとして、例えば、アクセル開度や吸気量などを検出して暖機促進状態を示す指標とすることもできる。
また、車両の暖機制御装置37は、暖機促進状態判定手段45によって、暖機促進状態を示す指標が閾値未満である状態が所定時間継続した場合に、暖機が促進されていないと判定する。
これにより、暖機制御装置37は、暖機促進状態の時間経過による変化を閾値と比較して判定するので、暖機が促進されているか否かを精度よく判定することができる。
そして、暖機制御装置37は、実施例において、暖機促進状態判定手段45によって、暖機促進状態を示す指標が第一の閾値未満である状態が所定時間継続した後に、暖機促進状態を示す指標が第一の閾値より高い第二の閾値未満である場合に、暖機が促進されていないと判定する。
これにより、暖機制御装置37は、暖機促進状態の時間経過による変化を高低2つの閾値と比較して判定するので、暖機が促進されているか否かを精度よく判定することができる。
さらに、車両の暖機制御装置37は、内燃機関1が暖機された状態か否かを判定する暖機状態判定手段48を備え、暖機状態判定手段48により内燃機関1が暖機された状態であると判定された場合、暖機補正手段46による制御の補正を行わない。
これにより、暖機制御装置37は、内燃機関1が暖機された状態である場合、暖機を促進する補正を行わないので、燃費悪化と排気エミッション性能の低下を抑えることができる。
なお、暖機の状態を示すものとしては、エンジン冷却水温だけでなく、油温(エンジンオイル)を検出して、内燃機関1が暖機された状態か否かを判定することもできる。
上述実施例においては、渋滞などの混雑路や長い下り坂で低負荷な走行状態であって、暖機が促進されない状態を閾値により判断し、暖機促進の補正を加えたが、走行状態が順調であり、暖機の促進を行う必要がないと判断する閾値を別に設定することで、走行による負荷で暖機を行い、消費燃料の削減が可能となる。
また、低負荷な走行状態であって、暖機が促進されているか否かを判定する閾値は、複数設定することができる。例えば、図5に示すように、車速Vを判定する閾値として第一の車速用閾値VLow1・VLow2の二つを設定するとともにこれら二つの第一の車速用閾値VLow1・VLow2よりも高い第二の車速用閾値としてVHi1・VHi2の二つを設定する。暖機制御装置37は、暖機促進状態判定手段45によって、第一の車速用閾値VLow1・VLow2および第二の車速用閾値VHi1・VHi2により暖機が促進されているか否かを判定することで、内燃機関1の負荷に応じて暖機の促進を行うことができ、NOxやCOなどの排気ガス中に含まれる有害物質の排出削減を行うことも可能である。
この発明は、暖機中の低負荷な走行状態であっても、適切に暖機運転を完了することができ、燃費悪化と排気エミッション性能の低下を最小限に抑えることができるものであり、圧縮着火式の内燃機関や火花着火式の内燃機関に適応が可能である。
また、この発明を各内燃機関に最適な暖機制御に適用することも可能であり、この発明で用いた排気還流(EGR)に関するパラメータ、または燃料噴射弁の燃料噴射量、または燃料噴射タイミング、または過給機の過給圧、または内燃機関のアイドリング回転数、またはグロープラグの、少なくとも一つを制御対象とした暖機制御はこれに限るものではなく、当業者によってはこの発明の範囲を逸脱することなく変更が加えられうることは明白である。すべてのこのような修正及び等価物が次の請求項に含まれることが意図されている。
1 内燃機関
2 シリンダ
3 吸気通路
4 排気通路
10 吸気マニホルド
11 排気マニホルド
15 EGR通路
17 EGR制御バルブ
19 過給機
24 ウエイストゲートバルブ
29 燃料噴射弁
33 燃料高圧ポンプ
35 グロープラグ
37 暖機制御装置
38 車速センサ
39 エンジン回転数センサ
40 エンジン冷却水温センサ
41 燃料圧力センサ
42 過給圧センサ
43 マスエアフローセンサ
44 暖機制御手段
45 暖機促進状態判定手段
46 暖機補正手段
47 タイマ
48 暖機状態判定手段

Claims (6)

  1. 内燃機関を搭載した車両の暖機制御装置において、前記内燃機関の暖機を制御する暖機制御手段と、前記内燃機関の暖機が促進されているか否かを判定する暖機促進状態判定手段と、前記暖機制御手段により行われる制御に補正を加える暖機補正手段とを備え、前記暖機補正手段は、前記暖機促進状態判定手段により前記内燃機関の暖機が促進されていないと判定された時に、暖機が促進されるように前記暖機制御手段により行われる制御に補正を加えることを特徴とする車両の暖機制御装置。
  2. 前記暖機促進状態判定手段は、暖機促進状態を示す指標が閾値未満である状態が所定時間継続した場合に、暖機が促進されていないと判定することを特徴とする請求項1に記載の車両の暖機制御装置。
  3. 前記暖機促進状態判定手段は、暖機促進状態を示す指標が第一の閾値未満である状態が所定時間継続した後に、前記暖機促進状態を示す指標が第一の閾値より高い第二の閾値未満である場合に、暖機が促進されていないと判定することを特徴とする請求項1に記載の車両の暖機制御装置。
  4. 前記内燃機関が暖機された状態か否かを判定する暖機状態判定手段を備え、前記暖機状態判定手段により前記内燃機関が暖機された状態であると判定された場合、前記暖機補正手段による補正を行わないことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の車両の暖機制御装置。
  5. 前記暖機制御手段は、排気還流に関するパラメータまたは燃料噴射量または燃料噴射タイミングまたは過給圧または内燃機関のアイドリング回転数またはグロープラグの少なくとも一つを制御して、前記内燃機関の暖機を行うことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の車両の暖機制御装置。
  6. 前記暖機促進状態判定手段は、前記内燃機関の冷却水温または車両の走行速度または内燃機関の回転数または燃料噴射量の少なくとも一つに基づいて、暖機が促進されているか否かを判定することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の車両の暖機制御装置。
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