JP2017001573A - 車両用座席のエアサスペンション装置 - Google Patents

車両用座席のエアサスペンション装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2017001573A
JP2017001573A JP2015119055A JP2015119055A JP2017001573A JP 2017001573 A JP2017001573 A JP 2017001573A JP 2015119055 A JP2015119055 A JP 2015119055A JP 2015119055 A JP2015119055 A JP 2015119055A JP 2017001573 A JP2017001573 A JP 2017001573A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
height
seat
seat frame
moving member
side moving
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015119055A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6370262B2 (ja
Inventor
英夫 関根
Hideo Sekine
英夫 関根
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shigeru Co Ltd
Original Assignee
Shigeru Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shigeru Co Ltd filed Critical Shigeru Co Ltd
Priority to JP2015119055A priority Critical patent/JP6370262B2/ja
Publication of JP2017001573A publication Critical patent/JP2017001573A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6370262B2 publication Critical patent/JP6370262B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Seats For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】エアサスペンション装置における高さ調整操作を容易化する。【解決手段】エアサスペンション装置3の座部フレーム5をエアスプリング7で弾性的に支持する。高さ調整機構10の目標設定手段12で座席フレーム5の目標高さを設定する。作動手段20によって、エアスプリング7への圧縮エアの導入及び排気を行う。座部フレーム5の高さに応じて、検知手段40から検知信号を出力する。制御手段50によって、検知信号に基づいて作動手段20を操作し、座部フレーム5が目標高さになるよう自動調整する。【選択図】図1

Description

本発明は、車両用座席のエアサスペンション装置に関し、特に、高さ調整機能を有するエアサスペンション装置に関する。
車両用座席において、エアスプリングによって座部フレームを弾性的に支持するエアサスペンション装置は周知である。
例えば、特許文献1のエアサスペンション装置によれば、ベースフレームと座部フレームとがXリンクを介して連結されるとともに、これらフレームの間にエアスプリングが設けられている。Xリンクの交差部にはカムが設けられ、このカムと対向して切換制御弁が設けられている。座部フレームの高さに応じてXリンクの交差角度が変わることでカムが回動して、切換制御弁に付属の一対のスイッチがオンオフされる。これによって、切換制御弁が作動して、コンプレッサからの圧縮エアをエアスプリングに導入したり、排気したりする。しかし、特許文献1には、エアサスペンション装置の中立高さを調整する記載は無い。
特許文献2のエアサスペンション装置においては、さらに、コイルバネによって座部フレーム又はエアスプリングを上昇方向へ付勢するとともに、このコイルバネの下端部の高さをウォームギヤ等からなるギア機構によって昇降させることで、バネ力を調節している。ギア機構にはノブが設けられている。このノブを操作することで、ギア機構が駆動され、コイルバネの下端部が昇降される。
また、インジケータを設けた高さ調整機能付きエアサスペンション装置も知られている。
実開平03−123739号公報 特開平09−136567号公報
特許文献2では、乗員によるノブの操作力がそのまま高さ調整のための力に変換されている。インジケータ付きのものも同様である。したがって、高さ調整の際は、インジケータ等を見ながら目標の高さになるまで、ある程度大きな力でノブを操作し続ける必要があり、煩雑である。
本発明は、上記事情に鑑み、車両用座席のエアサスペンション装置における高さ調整操作を容易化することを目的とする。
前記問題点を解決するために、本発明に係る車両用座席のエアサスペンション装置は、
ベースフレームと、
前記ベースフレームの上方に配置された座部フレームと、
前記座部フレームを前記ベースフレームに対して昇降可能に連結するXリンクと、
前記座部フレームを弾性的に支持するエアスプリングと、
前記座席フレームの中立高さを調整する高さ調整機構と
を備えた車両用座席のエアサスペンション装置において、
前記高さ調整機構が、
前記中立高さの目標高さを設定する目標設定手段と、
前記エアスプリングへの圧縮エアの導入及び排気を行う作動手段と、
前記座部フレームの高さに応じて検知信号を出力する検知手段と、
前記検知信号に基づいて、前記中立高さが前記目標高さになるよう、前記作動手段を操作する制御手段と
を含むことを特徴とする。
このエアサスペンション装置によれば、乗員が目標設定手段によって目標高さを設定すると、作動手段と検知手段と制御手段とによって、座部フレームの中立高さが前記目標高さになるように自動調整することができる。詳しくは、座部フレームが目標高さより低いときは、前記自動調整によってエアスプリングに圧縮エアが導入され、座部フレームが上昇される。座部フレームが目標高さより高いときは、前記自動調整によってエアスプリングから排気され、座部フレームが下降される。したがって、乗員による目標設定手段の操作力を小さくでき、高さ調整操作を容易化できる。
前記高さ調整機構が、高さ調整動作の開始を指令する指令手段を、更に備え、
前記制御手段が、前記指令に応じて前記作動手段を操作することが好ましい。
これによって、目標設定手段で目標高さを設定後、指令手段で開始指令を出したとき、前記自動調整が実行される。したがって、目標高さの設定時と高さ調整の実行時とをずらすことができ、目標高さの設定を安定姿勢で行うことができる。自動調整の終了後は、指令手段を待機状態(高さ調整動作の開始指令の入力待ち状態)に戻すことが好ましい。
前記高さ調整機構が、
前記目標設定手段と連携して移動する検知側移動部材と、
前記座部フレームと連携して移動する座部側移動部材と、を更に含み、
前記検知手段が、前記検知側移動部材に対する前記座部側移動部材の相対位置に応じてオンオフされることが好ましい。
これによって、座部フレームの高さを確実に検知でき、検知結果に基づいて座部フレームの中立高さが上記所望の高さになるように自動調整することができる。
前記座部側移動部材が、前記Xリンクのスライド端によって一方向へ押されるとともに付勢手段によって前記一方向とは反対方向へ付勢されていることが好ましい。
これによって、座部側移動体を座部フレームの高さに確実に連動させることができ、ひいては検知手段によって座部フレームの高さを確実に検知することができる。
前記高さ調整機構が、前記座部側移動部材の前記反対方向への移動可能位置を規制する規制手段を、更に含むことが好ましい。
これによって、座部側移動部材が高さ調整の有効範囲を超えて不必要に変位するのを防止することができる。
本発明によれば、エアサスペンション装置における高さ調整操作を容易化することができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る車両用座席のエアサスペンション装置の側面図である。 図2は、図1のII−II線に沿う、上記エアサスペンション装置の平面解説図である。 図3は、上記エアサスペンション装置の高さ調整ユニットの斜視図である。 図4は、上記高さ調整ユニットを、目標高さが最も低く設定され、かつ座部フレームがその目標高さ(中立高さ)に在る状態で示す平面図である。 図5は、上記高さ調整ユニットの一部分の底面図である。 図6は、上記高さ調整ユニットを、目標高さが中間の高さに設定され、かつ座部フレームがその目標高さより低位置に在る状態で示す平面図である。 図7は、上記高さ調整ユニットを、目標高さが中間の高さに設定され、かつ座部フレームがその目標高さ(中立高さ)に在る状態で示す平面図である。 図8は、上記高さ調整ユニットを、目標高さが中間の高さに設定され、かつ座部フレームがその目標高さより高位置に在る状態で示す平面図である。 図9は、上記高さ調整ユニットを、目標高さが中間の高さに設定され、かつ座部フレームが上限高さに在る状態で示す平面図である。 図10は、本発明の第2実施形態に係る車両用座席のエアサスペンション装置の高さ調整ユニットを、目標高さが中間の高さに設定され、かつ座部フレームがその目標高さ(中立高さ)に在る状態で示す平面図である。 図11は、上記第2実施形態に係る高さ調整ユニットを、目標高さが中間の高さに設定され、かつ座部フレームがその目標高さより低位置に在る状態で示す平面図である。 図12は、上記第2実施形態に係る高さ調整ユニットを、目標高さが中間の高さに設定され、かつ座部フレームがその目標高さより高位置に在る状態で示す平面図である。
以下、本発明の実施形態を図面にしたがって説明する。
図1〜図9は、本発明の第1実施形態を示したものである。図1に示すように、車両用座席1のエアサスペンション装置3は、ベースフレーム4と、座部フレーム5とを備えている。ベースフレーム4の上方に座部フレーム5が配置されている。座部フレーム5の上側に座部クッション2が設置される。
ベースフレーム4と座部フレーム5との間にXリンク6が設けられている。Xリンク6は、X字状に組まれた一対のリンク6a,6bを有している。リンク6aの例えば後端部は、ベースフレーム4に回転可能に連結され、回転端6dとなっている。リンク6aの前端部(図1において左)は、座部フレーム5に前後方向(スライド方向、図1において左右)へスライド可能に連結され、スライド端6eとなっている。同様に、リンク6bの後端部(図1において右)は、座部フレーム5に回転可能に連結され、リンク6bの前端部は、ベースフレーム4にスライド可能に連結されている。Xリンク6を介して座部フレーム5がベースフレーム4に対して昇降可能に連結されている。
ベースフレーム4と座部フレーム5との間にエアスプリング7が設けられている。エアスプリング7の下端部はベースフレーム4に支持され、エアスプリング7の上端部は、リンク6aに連結されている。これによって、エアスプリング7が、Xリンク6を介して座部フレーム5を弾性的に支持している。
さらに、図1に示すように、エアサスペンション装置3には、高さ調整機構10が設けられている。高さ調整機構10によって、座部フレーム5の中立高さが調整される。図1及び図2に示すように、高さ調整機構10は、作動手段20と、高さ調整ユニット11を含む。
図1及び図2に示すように、作動手段20は、エアコンプレッサ21(圧縮エア源)と、ソレノイドバルブ22を含む。これらエアコンプレッサ21及びソレノイドバルブ22は、ベースフレーム4上に設置されるとともに、エアスプリング7に接続されている。ソレノイドバルブ22は、閉止位置22aと、大気解放位置22bとを有する電磁開閉弁によって構成されている。これらエアコンプレッサ21及びソレノイドバルブ22によって、エアスプリング7への圧縮エアの導入及び排気が行われる。
なお、エアコンプレッサ21又はソレノイドバルブ22の配置場所は、ベースフレーム4上に限られず、フレーム4,5どうし間の外部であってもよい。また、図2においては、エアコンプレッサ21とエアスプリング7を結ぶエア路と、ソレノイドバルブ22とエアスプリング7を結ぶエア路とが並列されているが、エアコンプレッサ21とエアスプリング7を結ぶエア路の中間にソレノイドバルブ22を介在させてもよい。ソレノイドバルブ22を閉止位置と、連通位置と、大気解放位置とを有する三方弁で構成してもよい。
図3及び図4に示すように、高さ調整ユニット11は、設定ノブ12(目標設定手段)と、ユニットフレーム13を有している。設定ノブ12は、座部フレーム5の前端部(図2において左)から突出されるとともに、座部フレーム5に対して左右(図2において上下)へ位置調節可能になっている。
なお、設定ノブ12の配置位置は、必ずしも座部フレーム5の前端部に限られず、適宜改変可能である。
ユニットフレーム13は、例えば平面視で四角形になっている。このユニットフレーム13が、座部フレーム5に水平に装着されている。ユニットフレーム13には、3つの移動部材31,32,33が搭載されている。図4に示すように、設定側移動部材31は、例えば板金によって平板状に形成されている。この設定側移動部材31が、ユニットフレーム13の裏面に配置されるとともに、ユニットフレーム13に対して左右(図4において上下)にスライド可能になっている。設定側移動部材31には、ガイドピン31gが設けられている。
設定側移動部材31の前端部に設定ノブ12が固定されている。
検知側移動部材32は、硬質樹脂によって概略プレート状に形成されている。検知側移動部材32は、ユニットフレーム13ひいては座部フレーム5に対して前後へスライド可能になっている。検知側移動部材32の前側部には、ガイド溝32gが斜めに形成されている。ガイド溝32gにガイドピン31gが係合されている。これによって、設定ノブ12と検知側移動部材32とが、設定側移動部材31を介して連繋されている。設定ノブ12を左右に操作すると、ガイドピン31gがガイド溝32gに沿って案内されることで、検知側移動部材32が前後に移動される。
検知側移動部材32の例えば左側部(図4において下側)には、位置決め凸部32dが形成されている。一方、ユニットフレーム13の左側壁の内面には、複数の位置決め凹部13d,13d…が形成されている。位置決め凹部13d,13d…は、前後に並べられて配置されている。位置決め凸部32dが何れか1つの位置決め凹部13dに嵌ることで、検知側移動部材32の前後スライドが制限される。前後スライドの力がある大きさ以上になったとき、位置決め凸部32dが上記1つの位置決め凹部13dから外れることで、検知側移動部材32の前後スライド可能になる。これによって、検知側移動部材32ひいては設定ノブ12が間欠的に位置調節されるようになっている。
座部側移動部材33は、硬質樹脂によって概略プレート状に形成されている。座部側移動部材33は、ユニットフレーム13上における検知側移動部材32の側方に並んで配置されている。座部側移動部材33は、ユニットフレーム13ひいては座部フレーム5に対して前後へスライド可能になっている。詳しくは、図5に示すように、ユニットフレーム13には、ガイド溝13gが貫通形成されている。ガイド溝13gは、前後方向へ延びている。一方、座部側移動部材33の下面にはガイド片33gが一体に設けられている。このガイド片33gがガイド溝13gに前後へスライド可能に係合されている。
図4に示すように、座部側移動部材33の例えば右側部(図4において上側)には、係止凸部33bが形成されている。リンク6aのスライド端6eのローラシャフト6fが、後方から係止凸部33bに突き当てられ、座部側移動部材33を前方(一方向)へ押している。また、ユニットフレーム13の右側部(図4において上側)には、引張コイルバネ34(付勢手段)が設けられている。引張コイルバネ34によって、引張コイルバネ34が後方へ引っ張られている。つまり、前記一方向とは反対側へ付勢されている。これによって、座部側移動部材33が、リンク6aひいては座部フレーム5と連携されている。座部フレーム5の昇降に伴って、スライド端6eが前後スライドすることで、座部側移動部材33が前後にスライド(移動)される。したがって、座部フレーム5の高さに応じて移動部材32,33どうしの相対位置が変化する。
座部側移動部材33の前後動に伴って、ガイド片33gがガイド溝13gに沿って前後にスライドされる。図5の二点鎖線及び図9に示すように、ガイド片33gがガイド溝13gの後端縁(図5において右端)に突き当たるとともに、座部側移動部材33の後端部がユニットフレーム13の後壁13fに突き当たる位置で、座部側移動部材33の後方(図5において右方)へのスライドが阻止される。ガイド溝13gの後端縁13e及び後壁13fは、座部側移動部材33の後方への移動可能位置を規制する規制手段を構成している。
図4に示すように、検知側移動部材32に検知手段40が設けられている。検知手段40は、第1スイッチ41と、第2スイッチ42を含む。これらスイッチ41,42は、検知側移動部材32に前後に並んで設置されている。第1スイッチ41が相対的に前側に配置され、第2スイッチ42が相対的に後側に配置されている。スイッチ41,42には、それぞれ板バネ状の端子41a,42aが設けられている。
座部側移動部材33の左側部(検知側移動部材32を向く側部、図4において下側)には、スイッチ作動凸部35が形成されている。スイッチ作動凸部35は、平面視で座部側移動部材33へ向かって突出する台形状になっている。移動部材32,33どうしの相対位置に応じて、端子41a,42aが、スイッチ作動凸部35によって押し込まれたり、スイッチ作動凸部35の側方に突出したりする。この端子41a,42aの出没によって、スイッチ41,42がオンオフされる。つまり、移動部材32,33の相対位置は座部フレーム5の高さに連動しているから、検知手段40は、座部フレーム5の高さに応じて検出信号(スイッチ41,42のオンオフ信号)を出力することになる。
図4及び図7に示すように、2つのスイッチ41,42の端子41a,42aが、スイッチ作動凸部35を挟んでその両側に突出しているとき、移動部材32,33どうしの相対位置が中立位置となる。
図2に示すように、さらに、高さ調整機構10は、リレー回路50(制御手段)と、指令ボタン59(指令手段)を備えている。リレー回路50は、作動手段20及び検知手段40と電気的に接続されている。指令ボタン59は、座部フレーム5の前端部に設定ノブ12と並んで配置されている。
なお、指令ボタン59の配置位置は、必ずしも座部フレーム5の前端部に限られず、適宜改変可能である。
車両用座席1は、次のようにして、高さ調整される。
通常時、エアコンプレッサ21は停止され、かつソレノイドバルブ22は閉止されている。エアスプリング7には圧縮エアが閉じ込められている。指令ボタン59は、通電(電圧印加)されることによって待機状態(高さ調整の開始指令待ち状態)になっている。
乗員が車両用座席1に着座すると、その荷重とエアスプリング7のばね力とが釣り合う高さ(中立高さ)で座部フレーム5が安定する。
ここで、乗員が、座部フレーム5を高さ調整するために、設定ノブ12を左右に動かしたものとする。すると、ガイドピン31gとガイド溝32gのカム作用によって、検知側移動部材32が前後にスライドして座部側移動部材33との相対位置が調整される。位置決め凸部32dを複数の位置決め凹部13d,13d…のうち何れか1つの位置決め凹部13dに嵌めることで、目標の中立高さを段階的に設定することができる。
設定ノブ12への操作力によって座部フレーム5を直接的に昇降させるものではないから、上記操作力は小さくて済む。
その後、乗員が指令ボタン59を押下することで、高さ調整の開始指令を出すことができる。これによって、検知手段40に通電され、スイッチ41,42のオンオフ信号がリレー回路50に入力される。リレー回路50は、スイッチ41,42のオンオフ状態に基づいて、作動手段20に駆動信号を出力することで、作動手段20を操作し、座部フレーム5の中立高さが目標の高さになるように制御する。
具体的には、図6に示すように、座部フレーム5の現在高さよりも目標高さを高く設定した場合には、座部側移動部材33が検知側移動部材32に対する中立位置(図7)よりも前方(図6において左)に位置することになる。このため、第1端子41aがスイッチ作動凸部35によって押されて引っ込み、かつ第2端子42aがスイッチ作動凸部35から後方(図6において右)へ離れて突出している。
この図6の状態から指令ボタン59を押下すると、第1スイッチ41のオン信号がリレー回路50に入力される。このオン信号に応じて、リレー回路50からエアコンプレッサ21に駆動信号が出力される。これによって、エアコンプレッサ21から圧縮エアがエアスプリング7に導入され、エアスプリング7が膨らむことで、座部フレーム5が上昇すると共にスライド端6eが後方(図7において右)へスライドされる。これに伴って、座部側移動部材33が引張コイルバネ34によって後方へ引き寄せられる。
やがて、図7に示すように、移動部材32,33どうしの相対位置が中立位置に達する。このとき、第1端子41aが座部側移動部材33の前方の側方へ移ることで、第1スイッチ41がオフになる。これに応じて、リレー回路50によって、エアコンプレッサ21の駆動が停止される。これによって、座部フレーム5を目標高さにすることができる。
指令ボタン59は、待機状態に戻る。
図8に示すように、座部フレーム5の現在高さよりも目標高さを低く設定した場合には、座部側移動部材33が検知側移動部材32に対する中立位置(図7)よりも後方(図8において右)に位置することになる。このため、第1端子41aがスイッチ作動凸部35から前方(図8において左)へ離れて突出し、かつ第2端子42aがスイッチ作動凸部35によって押されて引っ込んでいる。
この図8の状態から指令ボタン59を押下すると、第2スイッチ42のオン信号がリレー回路50に入力される。このオン信号に応じて、リレー回路50によって、ソレノイドバルブ22が大気解放位置22bにされる。エアコンプレッサ21は停止状態に維持される。これによって、エアスプリング7からエアが抜けることで、エアスプリング7が萎む。このため、座部フレーム5が下降すると共にスライド端6eが前方(図8において左)へスライドされる。これに伴って、座部側移動部材33がローラシャフト6fによって前方へ押し動かされる。
やがて、図7に示すように、移動部材32,33どうしの相対位置が中立位置に達する。このとき、第2端子42aが座部側移動部材33の後方の側方へ移ることで、第2スイッチ42がオフになる。これに応じて、リレー回路50によって、ソレノイドバルブ22が閉止位置22aに戻される。これによって、エアスプリング7からの排気が停止され、座部フレーム5を目標高さにすることができる。指令ボタン59は、待機状態に戻る。
目標高さを座部フレーム5の現在高さに設定した場合には、図7に示すように、移動部材32,33どうしの相対位置が中立位置になる。このため、2つの端子41a,42aが、共に、スイッチ作動凸部35の側方に突出されている。
この図7の状態から指令ボタン59を押下すると、スイッチ41,42に通電(電圧印加)されるが、両スイッチ41,42は共にオフ状態である。これに応じて、リレー回路50によって、エアコンプレッサ21が停止状態に保たれ、かつソレノイドバルブ22が閉止位置22aに保たれる。これによって、エアスプリング7内の圧縮エア量が維持され、座部フレーム5がそのままの高さに維持される。指令ボタン59は、待機状態(高さ調整の開始指令待ち状態)に戻る。
以上のように、エアサスペンション装置3によれば、乗員が、設定ノブ12で目標高さを設定したうえで、指令ボタン59を1回オンすれば、自動的に座部フレーム5が上記目標高さになるように高さ調整できる。乗員がノブ等で座部フレーム5を直接的に昇降させる必要はない。これによって、高さ調整操作を小さな力で簡易に行なうことができる。
また、設定ノブ12の操作時には座部フレーム5が昇降することなく、その後指令ボタン59をオンした時に座部フレーム5が昇降するから、目標高さの設定を安定姿勢で行うことができる。
図9に示すように、座部フレーム5が所定以上の高さ領域にあるときは、座部側移動部材33が後壁13f(規制手段)に突き当たるとともに、ガイド片33gがガイド溝13gの後端縁13e(規制手段)に突き当たることで、それ以上は後方へ変位不能になる。ローラシャフト6fは、係止凸部33bから後方へ離れる。これによって、座部側移動部材33が高さ調整の有効範囲を超えて不必要に変位するのを防止することができる。
次に、本発明の他の実施形態を説明する。以下の実施形態において既述の形態と重複する構成に関しては図面に同一符号を付して説明を省略する。
図10〜図12は、本発明の第2実施形態を示したものである。図10に示すように、第2実施形態では、制御手段として、リレー回路50に代えてマイクロコンピュータ51が用いられている。検知手段40は、2つのスイッチ41,42に代えて、1つの検知スイッチ43が用いられている。検知スイッチ43は、第1実施形態における第1スイッチ41と同じ位置に配置されている。つまり、第1実施形態の第2スイッチ42が省略されている。
第2実施形態においては、次のようにして高さ調整される。
図11に示すように、座部フレーム5の現在高さよりも目標高さを高く設定した場合には、座部側移動部材33が検知側移動部材32に対する中立位置(図10)よりも前方(図11において左)に位置することになる。このため、検知スイッチ43の端子43aがスイッチ作動凸部35によって押されて引っ込んでいる。
この図11の状態から指令ボタン59(図2参照)を押下すると、検知スイッチ43に通電され、検知スイッチ43のオン信号がマイクロコンピュータ51に入力される。マイクロコンピュータ51は、このオン信号に応じてエアコンプレッサ21に駆動信号を出力する。これによって、エアコンプレッサ21から圧縮エアがエアスプリング7に導入され、エアスプリング7が膨らむことで、座部フレーム5が上昇すると共にスライド端6eが後方(図11において右)へスライドされる。これに伴って、座部側移動部材33が引張コイルバネ34によって後方へ引き寄せられる。
やがて、図10に示すように、移動部材32,33どうしの相対位置が中立位置に達する。このとき、端子43aがスイッチ作動凸部35の前方の側方へ移ることで、検知スイッチ43がオフになる。マイクロコンピュータ51は、このオフ動作に応じてエアコンプレッサ21の駆動を停止させる。これによって、座部フレーム5を目標高さにすることができる。
指令ボタン59は、待機状態(高さ調整の開始指令待ち状態)に戻る。
図12に示すように、座部フレーム5の現在高さよりも目標高さを低く設定した場合には、座部側移動部材33が検知側移動部材32に対する中立位置(図10)よりも後方(図12において右)に位置することになる。このため、端子43aがスイッチ作動凸部35から前方(図12において左)へ離れて突出している。
この図12の状態から指令ボタン59(図2参照)を押下すると、検知スイッチ43に通電(電圧印加)されるが、検知スイッチ43はオフ状態である。この場合、マイクロコンピュータ51は、ソレノイドバルブ22を大気解放位置22bにする。エアコンプレッサ21は停止状態に維持される。これによって、エアスプリング7からエアが抜けることで、エアスプリング7が萎む。このため、座部フレーム5が下降すると共にスライド端6eが前方(図12において左)へスライドされる。これに伴って、座部側移動部材33がローラシャフト6fによって前方へ押し動かされる。
やがて、図10に示すように、移動部材32,33どうしの相対位置が中立位置に達する。このとき、端子43aがスイッチ作動凸部35の前側斜面に接する。この中立位置から座部側移動部材33が更に前方へ動こうとすると、端子43aが押し込まれて検知スイッチ43がオンになる。マイクロコンピュータ51は、検知スイッチ43からのオン信号に応じて、ソレノイドバルブ22を閉止位置22aに戻す。これによって、エアスプリング7からの排気が停止され、座部フレーム5を目標の中立高さにすることができる。指令ボタン59は、待機状態(高さ調整の開始指令待ち状態)に戻る。
なお、上記検知スイッチ43がオンになったとき、ソレノイドバルブ22を閉止位置22aにするとともにエアコンプレッサ21を駆動して圧縮エアをエアスプリング7に供給してもよい。そして、その後、検知スイッチ43がオフになったとき、エアコンプレッサ21を停止して、待機状態にしてもよい。これによって、目標高さへの位置決めのバラツキを小さくすることができる。
目標高さを座部フレーム5の現在高さに設定した場合には、図10に示すように、移動部材32,33どうしの相対位置が中立位置になる。このため、端子43aがスイッチ作動凸部35の前側斜面に接している。
この図10の状態から指令ボタン59を押下した場合の動きは、図12の状態から指令ボタン59を押下した場合と同様である。
本発明は、前記実施形態に限られず、その趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改変をなすことができる。
例えば、高さ調整動作開始の指令手段としては、指令ボタン59に代えて、座部フレーム5への着座に感応する着座センサであってもよい。車両のエンジン起動のキー操作によって高さ調整開始の指令が出されるようにしてもよい。
検知手段40は、座部フレーム5の高さを直接又は間接的に検知するものであればよく、非接触センサでもよく、光学センサであってもよい。
設定ノブ12によって検知側移動部材32を直接的に移動させるようになっていてもよい。設定側移動部材31と検知側移動部材32とが一体になっていてもよい。
座部側移動部材33が、スライド端6eと一体に連なっていてもよい。
本発明は、例えば土木機械、建設機械等の作業車両をはじめとする各種車両の座席のサスペンション機構に適用できる。
1 車両用座席
3 エアサスペンション装置
4 ベースフレーム
5 座部フレーム
6 Xリンク
6e スライド端
7 エアスプリング
10 高さ調整機構
12 設定ノブ(目標設定手段)
13e ガイド溝後端縁(規制手段)
13f 後壁(規制手段)
20 作動手段
21 エアコンプレッサ(圧縮エア源)
22 ソレノイドバルブ
32 検知側移動部材
33 座部側移動部材
34 引張コイルバネ(付勢手段)
40 検知手段
43 検知スイッチ(検知手段)
50 リレー回路(制御手段)
51 マイクロコンピュータ(制御手段)
59 開始ボタン(指令手段)

Claims (5)

  1. ベースフレームと、
    前記ベースフレームの上方に配置された座部フレームと、
    前記座部フレームを前記ベースフレームに対して昇降可能に連結するXリンクと、
    前記座部フレームを弾性的に支持するエアスプリングと、
    前記座席フレームの中立高さを調整する高さ調整機構と
    を備えた車両用座席のエアサスペンション装置において、
    前記高さ調整機構が、
    前記中立高さの目標高さを設定する目標設定手段と、
    前記エアスプリングへの圧縮エアの導入及び排気を行う作動手段と、
    前記座部フレームの高さに応じて検知信号を出力する検知手段と、
    前記検知信号に基づいて、前記中立高さが前記目標高さになるよう、前記作動手段を操作する制御手段と
    を含むことを特徴とする車両用座席のエアサスペンション装置。
  2. 前記高さ調整機構が、高さ調整動作の開始を指令する指令手段を、更に備え、
    前記制御手段が、前記指令に応じて前記作動手段を操作することを特徴とする請求項1に記載のエアサスペンション装置。
  3. 前記高さ調整機構が、
    前記目標設定手段と連携して移動する検知側移動部材と、
    前記座部フレームと連携して移動する座部側移動部材と、を更に含み、
    前記検知手段が、前記検知側移動部材に対する前記座部側移動部材の相対位置に応じてオンオフされることを特徴とする請求項1又は2に記載のエアサスペンション装置。
  4. 前記座部側移動部材が、前記Xリンクのスライド端によって一方向へ押されるとともに付勢手段によって前記一方向とは反対方向へ付勢されていることを特徴とする請求項3に記載のエアサスペンション装置。
  5. 前記高さ調整機構が、前記座部側移動部材の前記反対方向への移動可能位置を規制する規制手段を、更に含むことを特徴とする請求項4に記載のエアサスペンション装置。
JP2015119055A 2015-06-12 2015-06-12 車両用座席のエアサスペンション装置 Expired - Fee Related JP6370262B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015119055A JP6370262B2 (ja) 2015-06-12 2015-06-12 車両用座席のエアサスペンション装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015119055A JP6370262B2 (ja) 2015-06-12 2015-06-12 車両用座席のエアサスペンション装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017001573A true JP2017001573A (ja) 2017-01-05
JP6370262B2 JP6370262B2 (ja) 2018-08-08

Family

ID=57753727

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015119055A Expired - Fee Related JP6370262B2 (ja) 2015-06-12 2015-06-12 車両用座席のエアサスペンション装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6370262B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020050100A (ja) * 2018-09-26 2020-04-02 日本発條株式会社 アクチュエータユニット及びシート支持装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7378283B2 (ja) * 2019-12-02 2023-11-13 日本発條株式会社 車両用の座席高さ調節装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54144623A (en) * 1978-04-27 1979-11-12 Uop Inc Seat of car
JPS5983230U (ja) * 1982-11-26 1984-06-05 国松工業株式会社 エアサスペンシヨン高さ自動調整装置
JPS59195424A (ja) * 1983-04-07 1984-11-06 クラウス・シユトウルハ−ン 空気ばねにより支持される車両用座席の目標中心位置の監視方法および装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54144623A (en) * 1978-04-27 1979-11-12 Uop Inc Seat of car
JPS5983230U (ja) * 1982-11-26 1984-06-05 国松工業株式会社 エアサスペンシヨン高さ自動調整装置
JPS59195424A (ja) * 1983-04-07 1984-11-06 クラウス・シユトウルハ−ン 空気ばねにより支持される車両用座席の目標中心位置の監視方法および装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020050100A (ja) * 2018-09-26 2020-04-02 日本発條株式会社 アクチュエータユニット及びシート支持装置
JP7115715B2 (ja) 2018-09-26 2022-08-09 日本発條株式会社 アクチュエータユニット及びシート支持装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6370262B2 (ja) 2018-08-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2013121955A1 (ja) シートスライド装置
JP4944780B2 (ja) 部品、特に車両座席の調整可能性を縦の移動調整範囲に制限する装置および車両座席
JP6370262B2 (ja) 車両用座席のエアサスペンション装置
EP2045119A3 (en) Driving posture adjusting apparatus
US20070052273A1 (en) Seat apparatus
EP2871092B1 (en) Seat apparatus for vehicle
EP2095991A4 (en) DEVICE FOR ELECTRIC OPERATION FOR A VEHICLE SEAT
JP6785865B2 (ja) シフト装置
JP2010179759A (ja) パワーシートの調整装置
WO2016098436A1 (ja) ターンシグナル操作装置
JP3154187U (ja) 産業車両のシート回転機構
KR101634881B1 (ko) 차량 시트 제어장치 및 제어방법
US20050071053A1 (en) Seat device for vehicle
JP6140546B2 (ja) 乗物用シートのスライドレール装置
JPWO2017203940A1 (ja) 一体型ブラケットを備えた車両用シート
US7812275B2 (en) Automatically reset switch
KR101335002B1 (ko) 점화 시동 스위칭 장치
JP5212700B2 (ja) シート装置
JP2012001121A (ja) シフト装置
JP2009299417A (ja) パワーウインドウ装置
JP2013001368A (ja) シフトレンジ操作装置
JP2010052674A (ja) シフトレバー装置
JP4612480B2 (ja) シフト操作装置
KR100764702B1 (ko) 시트의 펌핑 및 리클라이닝 공용 레버 장치
CN203427642U (zh) 一种用于汽车座椅的位置调节机构

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170622

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180329

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180403

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180518

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180626

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180710

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6370262

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees