JP2017001513A - 電線ガイド装置 - Google Patents

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一真 磯田
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Abstract

【課題】上下動アーム部材を設けたことにより、電線ガイド体のアーム部材の本数を少なくし、コスト低減を図る。【解決手段】電線ガイド装置Gは、複数本のアーム部材11B,11S,12を回動可能に連結して構成された電線ガイド体10と、電線ガイド体の両端部に回動可能に連結され、車両ボディとスライドドアSに固定される2つのブラケット31,36を備える。アーム部材同士を連結し、又はアーム部材とブラケット31,36とを連結する複数の連結部13,16,39のうち少なくとも2つの連結部では、アーム部材12が、他のアーム部材11B又はブラケット31に水平方向への回動を可能に連結され、複数本のアーム部材は、車両上下方向へ変位しながら水平方向に接近・離間するように連結された2本の上下動アーム部材を含む。【選択図】図2

Description

本発明は、電線ガイド装置に関するものである。
特許文献1には、車両ボディとスライドドアとの間に略水平に架設される電線ガイド装置が開示されている。電線ガイド装置は、細長い電線ガイド体と、電線ガイド体のボディ側の端部をボディに連結するためのボディ側ブラケットと、電線ガイド体のスライドドア側の端部をスライドドアに連結するためのドア側ブラケットとを備えて構成されている。電線ガイド体と両ブラケットには、スライドドアに装備された電装品等への給電を行うためのワイヤーハーネスが挿通されている。電線ガイド体は、複数のリンク部材を軸部により相対的に回動し得るように連結して構成されている。電線ガイド体は、スライドドアの開閉動作に連動して、水平面上で湾曲変形しながら前後方向へ変位する。
特開2006−347270号公報
上記の電線ガイド装置は、スライドドアが開閉する際に、車両ボディとスライドドアとの間の狭いスペース内で電線ガイド体を滑らかに湾曲変形させる必要があることから、電線ガイド体を構成するリンク部材の数を多くしている。そのため、部品点数の数や組付け工数が多くなり、コストが高くなる。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、コスト低減を図ることを目的とする。
本発明は、
複数本のアーム部材を回動可能に連結して構成され、内部に電線を挿通した状態で車両ボディとスライドドアとの間に架設される電線ガイド体と、
前記電線ガイド体の両端部に回動可能に連結され、前記車両ボディと前記スライドドアに固定される2つのブラケットとを備え、
前記アーム部材同士を連結し、又は前記アーム部材と前記ブラケットとを連結する複数の連結部のうち少なくとも2つの前記連結部では、前記アーム部材が、他の前記アーム部材又は前記ブラケットに対して水平方向への回動を可能に連結され、
前記複数本のアーム部材は、車両上下方向へ変位しながら水平方向に接近・離間するように連結された2本の上下動アーム部材を含んでいるところに特徴を有する。
スライドドアが開閉する際には、2本の上下動アーム部材が車両上下方向へ変位しながら水平方向に接近・離間するので、車両ボディとスライドドアとの間のスペースが狭くても、電線ガイド体を変形させることができる。上下動アーム部材を設けたことにより、電線ガイド体を構成するアーム部材の本数を少なくすることができるので、コスト低減を実現できる。
実施例1においてスライドドアが全閉状態のときの電線ガイド装置をあらわす斜視図 スライドドアが半開状態のときの電線ガイド装置の斜視図 スライドドアが全開状態のときの電線ガイド装置の斜視図 スライドドアが全開状態のときの電線ガイド装置の平面図 スライドドアが半開状態のときの電線ガイド装置の平面図 スライドドアが全開状態のときの電線ガイド装置の平面図 スライドドアが半開状態のときの電線ガイド装置の断面図
(a)本発明の電線ガイド装置は、前記2本の上下動アーム部材のうち一方の前記上下動アーム部材が、前記スライドドア側の前記ブラケットに対し水平方向への回動を規制され且つ前記スライドドアと略平行な鉛直面内でのみ変位し得るように連結されていてもよい。
この構成によれば、2本の上下動アーム部材を、スライドドアに沿うように配置し、又はスライドドアを構成する内装パネルの内部に収容することが可能である。
(b)本発明の電線ガイド装置は、前記電線ガイド体を前記スライドドアの下縁部に沿うように配されるものであって、前記電線ガイド体を構成する前記複数本のアーム部材は、水平面に沿って変位する水平動アーム部材を含んでおり、前記スライドドアが全閉状態及び全開状態では、前記電線ガイド体がほぼ水平に一直線状に並び、前記スライドドアが半開状態では、前記上下動アーム部材が前記水平動アーム部材の下方へ変位するようになっていてもよい。
この構成によれば、スライドドアが半開状態や全開状態のときに、上下動アーム部材は、十分に低い位置に配されるので、搭乗者が車両ボディに乗り込んだり車両ボディから降りる際に上下動アーム部材が邪魔にならずに済む。尚、上下動アーム部材は、水平動アーム部材の下方へ変位した状態でも、スライドドアを構成する外装パネルの下縁より下方へ突出しないことが好ましい。
(c)本発明の電線ガイド装置は、前記連結部では、2本の前記アーム部材がその回動中心軸方向に位置ずれした段違い状に連結されており、前記連結部には、前記電線を前記2本のアーム部材の回動中心軸と略平行を向くように転向させて配索する転向部が形成されていてもよい。
この構成によれば、スライドドアの開閉に伴ってアーム部材が連結部を支点として水平に相対変位するときに、連結部の転向部では、電線が、その軸線を屈曲させるように変形するのではなく、軸線回りに捻られるように変形する。したがって、連結部において電線が断線する虞はない。
<実施例1>
以下、本発明を具体化した実施例1を図1〜図7を参照して説明する。図4〜6に示すように、本実施例1の電線ガイド装置Gは、車両ボディBとスライドドアSとの間に架設されるものである。スライドドアSは、金属製の外装パネル(図示省略)と合成樹脂製の内装パネル(図示省略)とを備えて構成されている。外装パネルと内装パネルとの間には、パワーウインド用モータ等の各種電装品(図示省略)を収容するための収容空間(図示省略)が構成されている。尚、この外装パネルと内装パネルとの間の収容空間内には、後述する上下動アーム部材11B,11Sを収容することも可能である。
電線ガイド装置Gは、スライドドアSの下縁部とほぼ同じ高さに配された電線ガイド体10と、電線ガイド体10の一方の端部を車両ボディBに連結するためのボディ側ブラケット31(請求項に記載のブラケット)と、電線ガイド体10の他方の端部をスライドドアSに連結するためのドア側ブラケット36とを備えて構成されている。図7に示すように、電線ガイド装置G(電線ガイド体10と両ブラケット)には、スライドドアSに装備された電装品等への給電を行うためのワイヤーハーネスHが挿通されている。ワイヤーハーネスHは、給電用の導電路として機能する複数本の電線Wを束ねて構成したものである。
<電線ガイド体10>
電線ガイド体10は、合成樹脂からなる2本の上下動アーム部材11B,11Sと合成樹脂からなる1本の水平動アーム部材12を、2つの連結部13,16を介して一列に並ぶように且つ相対的に回動し得るように連結して構成されている。2本の上下動アーム部材11B,11Sは、中間連結部13により水平軸14を中心として回動可能に連結されている。2本の上下動アーム部材11B,11Sは、水平方向へ接近・離間しながら車両ボディBにおける上下方向(以下、「車両上下方向」という)へ相対的に変位する。
2本の上下動アーム部材11B,11Sのうち車両ボディB側の上下動アーム部材11Bと水平動アーム部材12は、水平軸14と鉛直軸15を有する自在連結部16によって連結されている。上下動アーム部材11Bと水平動アーム部材12は、水平軸14を中心として車両上下方向へ相対的に変位し得るとともに、鉛直軸15を中心として水平方向へ相対的に変位し得るようになっている。
図7に示すように、電線ガイド体10を構成する各アーム部材11B,11S,12は、いずれも、角筒状をなすアーム本体部17と、アーム本体部17の両端部に一体形成された角筒状をなす一対の軸機能部18とを備えて構成されている。アーム本体部17の内部空間は、ワイヤーハーネスH(電線W)を挿通させるための挿通路19となっている。軸機能部18の内部空間は、袋小路状の端末室20となっている。
中間連結部13は、2本の上下動アーム部材11B,11Sの軸機能部18と、中間軸受部材21とによって構成されている。中間軸受部材21には、左右方向(水平軸14と平行)に並ぶように配され、且つ上方及び前後両方向へ開放された2つの上向き連結凹部22が形成されている。2つの上向き連結凹部22は、水平軸14と同軸状の水平連通孔23によって連通されている。2本の上下動アーム部材11B,11Sの軸機能部18は、この2つの上向き連結凹部22に収容された状態で水平軸14を中心として回動し得るように中間軸受部材21に取り付けられている。これにより、2本の上下動アーム部材11B,11Sは、左右方向(水平軸14と平行)に位置ずれした位置関係で段違い状に連結されている。
また、中間連結部13の内部には、2つの端末室20と水平連通孔23とにより、電線Wを左右方向(2本の上下動アーム部材11B,11Sの回動中心軸と平行)に配索する水平転向部24(請求項に記載の転向部)が形成されている。この水平転向部24における電線Wの配索方向は、2本の上下動アーム部材11B,11S内の挿通路19における電線Wの配索方向と略直角な向きである。
自在連結部16は、車両ボディB側の上下動アーム部材11Bの軸機能部18と、水平動アーム部材12の軸機能部18と、自在軸受部材25とによって構成されている。自在軸受部材25には、下方及び前後両方向に開放された下向き連結凹部26と、側方(車両ボディB側)及び前後両方向に開放された横向き連結凹部27が形成されている。下向き連結凹部26と横向き連結凹部27は、略L字形に屈曲した屈曲連通孔28を介して連通している。
上下動アーム部材11Bの軸機能部18は、下向き連結凹部26に収容された状態で水平軸14を中心として回動し得るように自在軸受部材25に取り付けられている。水平動アーム部材12の軸機能部18は、横向き連結凹部27に収容された状態で鉛直軸15を中心として回動得るように自在軸受部材25に取り付けられている。これにより、上下動アーム部材11Bと水平動アーム部材12は、左右方向(水平軸14と平行な方向)及び車両上下方向に位置ずれした位置関係で段違い状に連結されている。
また、自在連結部16の内部には、上下動アーム部材11Bの端末室20と屈曲連通孔28における下半分領域とにより、電線Wを左右方向(上下動アーム部材11B,11Sの回動中心軸と平行)に配索する横向き転向部29(請求項に記載の転向部)が形成されている。この横向き転向部29における電線Wの配索方向は、上下動アーム部材11B,11S内の挿通路19における電線Wの配索方向と略直角な向きである。
同じく、自在連結部16の内部には、水平動アーム部材12の端末室20と屈曲連通孔28における上半分領域とにより、電線Wを車両上下方向(水平動アーム部材12の回動中心軸と平行)に配索する縦向き転向部30(請求項に記載の転向部)が形成されている。この縦向き転向部30における電線Wの配索方向は、水平動アーム部材12内の挿通路19における電線Wの配索方向と略直角な向きであると同時に、横向き転向部29内における電線Wの配索方向と略直角な向きである。
<ボディ側ブラケット31>
ボディ側ブラケット31には、スライドドアSと対向する側方及び前後両方向へ開放された横向き収容凹部32が形成されている。ボディ側ブラケット31の下面壁には、ボディ側ブラケット31の外部と横向き収容凹部32とを連通させる円形の導出孔33が形成されている。水平動アーム部材12における自在連結部16とは反対側の端部の軸機能部18は、鉛直軸15を中心として水平方向へ回動し得るように横向き収容凹部32に収容されている。水平動アーム部材12の軸機能部18と横向き収容凹部32は、水平動アーム部材12をボディ側ブラケット31に対して水平方向の回動を可能に連結するボディ側連結部34(請求項に記載の連結部)を構成する。
ボディ側連結部34内には、水平動アーム部材12の端末室20と導出孔33とにより、ボディ側転向部35(請求項に記載の転向部)が形成されている。ボディ側転向部35内では、電線Wが車両上下方向(水平動アーム部材12の回動中心軸と平行)に配索される。このボディ側転向部35における電線Wの配索方向は、水平動アーム部材12内の挿通路19における電線Wの配索方向と略直角な向きである。ボディ側転向部35内を下向きに配索された電線Wは、ボディ側ブラケット31の下方へ導出される。
<ドア側ブラケット36>
ドア側ブラケット36には、下方及び前後両方向へ開放された下向き収容凹部37が形成されている。ドア側ブラケット36の内部には、電線Wを車両上下方向へ配索する配索部38が形成されている。2本の上下動アーム部材11B,11SのうちスライドドアS側の上下動アーム部材11Sの軸機能部18は、左右方向の水平軸14を中心として車両上下方向へ回動し得るように下向き収容凹部37に収容されている。上下動アーム部材11Sの軸機能部18と下向き収容凹部37は、上下動アーム部材11Sをドア側ブラケット36に対して車両上下方向の回動を可能に連結するドア側連結部39(請求項に記載の連結部)を構成する。
ドア側連結部39内には、上下動アーム部材11Sの端末室20と配索部38の下端部とを連通させるドア側転向部40(請求項に記載の転向部)が形成されている。ドア側転向部40内では、電線Wが左右方向(上下動アーム部材11B,11Sの回動中心軸と平行)に配索される。このドア側転向部40における電線Wの配索方向は、上下動アーム部材11S内の挿通路19における電線Wの配索方向及び配索部38内における電線Wの配索方向の両方向に対し略直角な向きである。上下動アーム部材11S内の挿通路19とドア側転向部40と配索部38とからなる配索経路では、電線Wが段差状に屈曲した状態で配索される。
<実施例の作用及び効果>
次に、本実施例の作用を説明する。スライドドアSが開閉する際には、電線ガイド体10が、スライドドアSに追従して前後方向へ変位するとともに、3本のアーム部材11B,11S,12が、連結部13,16,34,39を支点として車両上下方向又は水平方向へ首を振るように変位(回動)する。即ち、スライドドアSが全閉状態のときは、図1,4に示すように、ドア側ブラケット36がボディ側ブラケット31よりも前方(図1〜6における右方)に位置し、3本のアーム部材11B,11S,12が前後方向にほぼ真っ直ぐに並ぶように位置して、電線ガイド体10が延びた状態となる。
この状態からスライドドアSを後方へスライドさせながら開くと、水平動アーム部材12と上下動アーム部材11B,11Sがボディ側ブラケット31を支点として後方へ水平に回動変位する。また、上下動アーム部材11B,11Sは、水平動アーム部材12に対し自在連結部16を支点として相対的に水平方向へ回動する。そして、上下動アーム部材11B,11Sは、水平方向への回動と同時に、中間連結部13を始点として閉じながら(つまり、水平方向に接近しながら)水平動アーム部材12よりも下方へ変位するように回動する。
そして、スライドドアSが半開状態になると、図2,5に示すように、2本の上下動アーム部材11B,11Sがほぼ鉛直方向を向いて互いに平行に並ぶように位置する。そして、スライドドアSの開度が大きくなるのに伴い、上下動アーム部材11B,11Sと水平動アーム部材12が更に方向へ水平移動する。この間、上下動アーム部材11B,11Sは、互いに離間するように(つまり、拡がるように)相対変位すると同時に、次第に上方へ変位する。
そして、スライドドアSが全開状態になると、図3,6に示すように、ドア側ブラケット36がボディ側ブラケット31よりも後方に位置する。このとき、2本の上下動アーム部材11B,11Sは、水平に対して僅かに斜めの姿勢となるが、全体として3本のアーム部材11B,11S,12が前後方向に並んで、電線ガイド体10が延びた状態となる。
本実施例の電線ガイド装置Gは、電線ガイド体10と、ボディ側ブラケット31と、ドア側ブラケット36とを備えて構成されている。電線ガイド体10は、複数本(3本)のアーム部材11B,11S,12を回動可能に連結して構成され、内部に電線Wを挿通した状態で車両ボディBとスライドドアSとの間に架設される。ボディ側ブラケット31は、電線ガイド体10における車両ボディB側の端部に回動可能に連結され、車両ボディBに固定される。ドア側ブラケット36は、電線ガイド体10におけるスライドドアS側の端部に回動可能に連結され、スライドドアSに固定される。
2本の上下動アーム部材11B,11Sは中間連結部13を介して連結され、車両ボディB側の上下動アーム部材11Bと水平動アーム部材12は自在連結部16を介して連結され、スライドドアS側の上下動アーム部材11SとスライドドアSはドア側連結部39を介して連結され、水平動アーム部材12と車両ボディBはボディ側連結部34を介して連結されている。これら4つの連結部13,16,34,39のうち、自在連結部16においては上下動アーム部材11Bが水平動アーム部材12に対して水平方向への回動を可能に連結され、ボディ側連結部34においては、水平動アーム部材12がボディ側ブラケット31に対して水平方向への回動を可能に連結されている。そして、電線ガイド体10を構成する3本のアーム部材11B,11S,12は、車両上下方向へ変位しながら水平方向に接近・離間するように連結された2本の上下動アーム部材11B,11Sを含んでいる。
この構成によれば、スライドドアSが開閉する際には、2本の上下動アーム部材11B,11Sが車両上下方向へ変位しながら水平方向に接近・離間するので、車両ボディBとスライドドアSとの間のスペースが狭くても、電線ガイド体10はスライドドアSに追従しながら変形することができる。そして、上下動アーム部材11B,11Sを設けたことにより、電線ガイド体10を構成するアーム部材の本数を少なくすることができるので、コスト低減を実現できる。
また、本実施例の電線ガイド装置Gは、2本の上下動アーム部材11B,11Sのうち一方(スライドドアS側)の上下動アーム部材11Sが、ドア側ブラケット36に対し水平方向への回動を規制され且つスライドドアSと略平行な鉛直面内でのみ変位し得るように連結されている。この構成により、2本の上下動アーム部材11B,11Sを、スライドドアSの内面に沿うように配置し、回動させることが実現されている。また、2本の上下動アーム部材11B,11Sを、スライドドアSを構成する内装パネルの内部に格納した状態で回動させることも可能である。
また、本実施例の電線ガイド装置Gを構成する電線ガイド体10は、スライドドアSの下縁部に沿うように配されており、電線ガイド体10を構成する3本のアーム部材11B,11S,12は、水平面に沿って変位する水平動アーム部材12を含んでいる。そして、スライドドアSが全閉状態及び全開状態では、電線ガイド体10がほぼ水平に一直線状に並び、スライドドアSが半開状態では、上下動アーム部材11B,11Sが水平動アーム部材12の下方へ変位するようになっている。
この構成によれば、スライドドアSが半開状態や全開状態のときに、上下動アーム部材11B,11Sは、十分に低い位置に配されるので、搭乗者が車両ボディBに乗り込んだり車両ボディBから降りる際に上下動アーム部材11B,11Sが邪魔にならずに済む。尚、上下動アーム部材11B,11Sは、水平動アーム部材12の下方へ変位した状態でも、スライドドアSを構成する外装パネルの下縁より下方へ突出しないことが好ましい。但し、スライドドアSが半開状態のときだけ、上下動アーム部材11B,11Sの一部(下端部)のみが外装パネルの下方へ突出するようになっていてもよい。
また、中間連結部13では、2本の上下動アーム部材11B,11Sがその回動中心軸方向(左右方向)に位置ずれした段違い状に連結されており、この中間連結部13には、電線Wを2本の上下動アーム部材11B,11Sの回動中心軸と略平行を向くように転向させて配索する水平転向部24が形成されている。この構成によれば、スライドドアSの開閉に伴って上下動アーム部材11B,11Sが中間連結部13を支点として上下に相対変位するときに、中間連結部13の水平転向部24では、電線Wが、その軸線を屈曲させるように変形するのではなく、軸線回りに捻られるように変形する。したがって、中間連結部13において電線Wが断線する虞はない。
また、自在連結部16においては、水平動アーム部材12が自在連結部16を支点として水平に回動する際に、電線Wのうち縦向き転向部30内で車両上下方向に配索されている領域が、その軸線を中心として捻られるように変形する。同じく自在連結部16においては、車両ボディB側の上下動アーム部材11Bが自在連結部16を支点として上下に回動する際に、電線Wのうち横向き転向部29内で左右方向(水平方向)に配索されている領域が、その軸線を中心として捻られるように変形する。このように、自在連結部16内では、電線Wがその軸線を屈曲させるような変形を来すことはない。したがって、電線Wが自在連結部16内で断線する虞はない。
また、水平動アーム部材12がボディ側連結部34を支点として水平に回動する際には、ボディ側連結部34内では、電線Wのうちボディ側転向部35内で車両上下方向に配索されている領域が、その軸線を中心として捻られるように変形する。つまり、ボディ側連結部34内では、電線Wがその軸線を屈曲させるような変形を来すことはない。したがって、電線Wがボディ側連結部34内で断線する虞はない。
また、スライドドアS側の上下動アーム部材11Sがドア側連結部39を支点として上下に回動する際には、ドア側連結部39内では、電線Wのうちドア側転向部40内で左右方向(水平方向)に配索されている領域が、その軸線を中心として捻られるように変形する。つまり、ドア側連結部39内では、電線Wがその軸線を屈曲させるような変形を来すことはない。したがって、電線Wがドア側連結部39内で断線する虞はない。
<他の実施例>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施例では、3本のアーム部材によって電線ガイド体を構成したが、電線ガイド体を構成するアーム部材の本数は、2本だけでもよく、4本以上でもよい。
(2)上記実施例では、電線ガイド体を構成する上下動アーム部材の本数を2本だけとしたが、電線ガイド体を構成する上下動アーム部材の本数は4本(二対)以上としてもよい。
(3)上記実施例では、上下動アーム部材をドア側ブラケットに連結したが、上下動アーム部材はボディ側ブラケットに連結してもよい。
(4)上記実施例では、上下動アーム部材がドア側ブラケットに対し、水平方向への変位を規制された状態で連結されているが、上下動アーム部材は、ドア側ブラケットに対し、水平方向への変位可能に連結されていてもよい。
(5)上記実施例では、上下動アーム部材が、スライドドアと略平行な鉛直面内でのみ回動し得るようにしたが、上下動アーム部材は、スライドドアに対し斜めをなす鉛直面内でのみ、又はスライドドアに対し直角な鉛直面内でのみ回動し得るようにしてもよい。
(6)上記実施例では、2本の上下動アーム部材のうち一方の上下動アーム部材のみに水平動アーム部材を連結したが、2本の上下動アーム部材の両方に水平動アーム部材を連結してもよい。
(7)上記実施例では、電線ガイド体を構成する水平動アーム部材の本数を1本だけとしたが、電線ガイド体を構成する水平動アーム部材の本数は、複数本であってもよい。
(8)上記実施例では、上下動アーム部材が水平動アーム部材より下方へ変位するようにしたが、上下動アーム部材は水平動アーム部材より上方へ変位するようにしてもよい。
(9)上記実施例では、全ての連結部に、電線を捻り変形させるための転向部を設けたが、これらの連結部のうちの少なくとも1つは、このような転向部が形成されていない形態であってもよい。この場合、電線は、アーム部材の回動変位に伴って軸線を屈曲させるように変形することになる。
B…車両ボディ
G…電線ガイド装置
S…スライドドア
W…電線
10…電線ガイド体
11B,11S…上下動アーム部材
12…水平動アーム部材
13…中間連結部(連結部)
16…自在連結部(連結部)
24…水平転向部(転向部)
29…横向き転向部(転向部)
30…縦向き転向部(転向部)
31…ボディ側ブラケット(車両ボディ側のブラケット)
34…ボディ側連結部(連結部)
35…ボディ側転向部(転向部)
36…ドア側ブラケット(スライドドア側のブラケット)
39…ドア側連結部(連結部)
40…ドア側転向部(転向部)

Claims (4)

  1. 複数本のアーム部材を回動可能に連結して構成され、内部に電線を挿通した状態で車両ボディとスライドドアとの間に架設される電線ガイド体と、
    前記電線ガイド体の両端部に回動可能に連結され、前記車両ボディと前記スライドドアに固定される2つのブラケットとを備え、
    前記アーム部材同士を連結し、又は前記アーム部材と前記ブラケットとを連結する複数の連結部のうち少なくとも2つの前記連結部では、前記アーム部材が、他の前記アーム部材又は前記ブラケットに対して水平方向への回動を可能に連結され、
    前記複数本のアーム部材は、車両上下方向へ変位しながら水平方向に接近・離間するように連結された2本の上下動アーム部材を含んでいることを特徴とする電線ガイド装置。
  2. 前記2本の上下動アーム部材のうち一方の前記上下動アーム部材が、前記スライドドア側の前記ブラケットに対し水平方向への回動を規制され且つ前記スライドドアと略平行な鉛直面内でのみ変位し得るように連結されていることを特徴とする請求項1記載の電線ガイド装置。
  3. 前記電線ガイド体を前記スライドドアの下縁部に沿うように配されるものであって、
    前記電線ガイド体を構成する前記複数本のアーム部材は、水平面に沿って変位する水平動アーム部材を含んでおり、
    前記スライドドアが全閉状態及び全開状態では、前記電線ガイド体がほぼ水平に一直線状に並び、
    前記スライドドアが半開状態では、前記上下動アーム部材が前記水平動アーム部材の下方へ変位するようになっていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の電線ガイド装置。
  4. 前記連結部では、2本の前記アーム部材がその回動中心軸方向に位置ずれした段違い状に連結されており、
    前記連結部には、前記電線を前記2本のアーム部材の回動中心軸と略平行を向くように転向させて配索する転向部が形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項記載の電線ガイド装置。
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