JP2017001342A - 液体吐出装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】脱気Md等の高価な部品を必要とせず、より簡単な構成で、経路内のインクを循環させることのできる液体吐出装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】ヘッド101の供給側分配管81の上流にパック式の第1サブタンク92−1を設置し、戻り側分配管82の下流にパック式の第2サブタンク92−2を設置する。第2サブタンク92−2は密封ケース93で覆われ、圧力調整用の循環ポンプ85及び大気開放弁93aが設けられる。循環ポンプ85によってサブタンク92を減圧し、次にポンプ85を止めて大気開放することで、経路内のインクが循環される。第1サブタンク92−1及び第2サブタンク92−2はパック式のため、インクが空気に触れることがなく、不具合が生じない。また、脱気Md等を必要としない。
【選択図】図6

Description

本発明は、液滴を吐出する液体吐出装置および液体吐出装置を備える画像形成装置に関する。
プリンタ、ファクシミリ、複写機等の画像形成装置として、インクなどの液滴を吐出する吐出ヘッド(記録ヘッド)を用いたインクジェット方式のものが知られている。このような液体吐出記録方式の画像形成装置は記録ヘッドからインク滴を、搬送される記録媒体(以下、単に「用紙」と呼ぶ場合がある)に対して吐出して画像形成を行なうものであり、記録ヘッドが主走査方向に移動しながら液滴を吐出して画像を形成するシリアル型画像形成装置と、記録ヘッドが移動しない状態で液滴を吐出して画像を形成するライン型ヘッドを用いるライン型画像形成装置がある。
なお、ラインエンジンとは、記録ヘッドを並べて記録媒体のほぼ全幅にわたりラインを構成し、同時にインクを吐出して画像を形成していくエンジンである。メインタンクから供給されたインクは、サブタンク、インク分配管を経て、各ヘッドに供給される。
ところで、記録ヘッドの吐出ノズルは非常に微細(約φ24μm)であり、吐出インク内の溶存酸素量が高いと酸素が徐々にたまり、インクの吐出不良を発生する可能性がある。よって、このヘッドタンクを含むインク供給経路内のインク液中に気泡が混在すると、この気泡の混在したインク液がインクヘッドに分配されてしまったり、インク内の溶存酸素量が高くなってしまい、インクヘッドから所定量のインク液が噴出されなかったり、インク液の噴出が設定通りに行なわれなかったりする。よって、十分に脱気されているインクを使用するか、供給経路内に脱気Mdを設置して、常にインクを脱気する必要がある。
また、使用するヘッドやインクによっては、ヘッド内のインクが温度上昇したり、インクの沈降などが発生するため、供給経路内のインクを循環させておくような構成にする必要がある。
インクの温度上昇は、インクの垂れや、ノズルからの気泡混入、吐出状態を不安定にさせるなどの不具合が発生する。また、インクは流れが静止した環境に長時間放置されると比重の大きい微粒子が液体の下方に沈殿し、配管の目詰まりや吐出不良の原因になることがあった。
これらに対応するため、供給経路内のインクを循環させる方式が知られている。例えば、特開2011−110851号公報(特許文献1)には、金属ベローズの変動を利用してインクを循環させる液体循環システムが開示されている。
また、特開2012−40712号公報(特許文献2)には、ポンプによる圧力変動を利用してインクを循環させる液体噴射装置が開示されている。
また、特開2010−155422号公報(特許文献3)、特開2009−29022号公報(特許文献4)及び特開2012−152931号公報(特許文献5)には、エアーを利用してインクを循環させるインクシステムが開示されている。
しかしながら、上記特許文献1に記載のものは、金属ベローズの変動を利用しての循環なので圧力変動を抑えるレギュレータ(ダンパ)が必要であり、高価な部品を必要とするため、コストが上昇してしまうという問題がある。また、金属ベローズは耐久性が低く、この点も問題である。
また、特許文献2に記載のものは、タンク内のみでインクを循環させるものであり、供給経路内におけるインクの脱気を実現するものではない。
また、特許文献3〜5に記載のものは、エアーもしくは不活性ガスがインクに触れているため、気泡混入、吐出不良などの問題がある。
そこで、本発明は、脱気Md等の高価な部品を必要とせず、より簡単な構成で、経路内のインクを循環させることのできる液体吐出装置及び画像形成装置を提供することを課題とする。
前記の課題は、本発明により、液体を吐出する吐出ヘッドと、前記吐出ヘッドの上流に配置され負圧を形成するパック式の第1のサブタンクと、前記吐出ヘッドの下流に配置されたパック式の第2のサブタンクとを有する液体吐出装置において、前記第1のサブタンクと前記第2のサブタンクは、前記吐出ヘッドを介さない他の流路よりも太い流路で連結されており、前記吐出ヘッドから前記第2のサブタンクに至る流路の途中と、前記第1のサブタンクと前記第2のサブタンクを連結する流路の途中に、それぞれ逆止弁を設置し、前記第1のサブタンク及び前記第2のサブタンクの少なくとも一方に圧力調整手段を設けて減圧・加圧可能に構成し、前記圧力調整手段を制御して液体を循環させることにより解決される。
また、前記の課題は、本発明により、液体を吐出する吐出ヘッドと、前記吐出ヘッドの上流に配置され負圧を形成するパック式の第1のサブタンクと、前記吐出ヘッドの下流に配置されたパック式の第2のサブタンクとを有する液体吐出装置において、前記第1のサブタンクと前記第2のサブタンクは、前記吐出ヘッドを介さない他の流路よりも太い流路で連結されており、前記第1のサブタンクと前記第2のサブタンクを連結する流路の途中に、流路を開閉可能な電磁弁を設置し、前記第1のサブタンク及び前記第2のサブタンクの少なくとも一方に圧力調整手段を設けて減圧・加圧可能に構成し、前記圧力調整手段を制御して液体を循環させることにより解決される。
本発明においては、インク循環経路内においてエアー等がインクに触れないため、脱気Md等の高価な部品を必要とせず、より簡単で低コストな構成で、経路内のインクを循環させることができる。
本発明に係る画像形成装置の全体構成を説明する概略構成図である。 図1の画像形成装置の模式的平面説明図である。 ヘッドの交換を可能とするカップリングを説明するための模式図である。 2ポートヘッドの構成を模式的に示す概略図である。 従来のインク循環システムの一例を示す模式的な構成図である。 本発明を適用したインク循環システムの第1実施例を示す模式的な構成図である。 インク循環システムの第2実施例を示す模式的な構成図である。 インク循環システムの第3実施例を示す模式的な構成図である。 パック式サブタンクの作用を説明するための模式図である。 インク循環システムの第4実施例を示す模式的な構成図である。 インク循環システムの第5実施例を示す模式的な構成図である。 インク循環システムの第6実施例を示す模式的な構成図である。 インク循環システムの第7実施例を示す模式的な構成図である。 インク循環システムの第8実施例を示す模式的な構成図である。 インク循環システムの第9実施例を示す模式的な構成図である。 シリアル型装置のインク循環システムの実施例を示す模式的な構成図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。まず、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置について図1及び図2を参照して説明する。なお、図1は同画像形成装置の全体構成を説明する概略構成図、図2は同装置の模式的平面説明図である。
本実施形態の画像形成装置は、ノズルから液滴を吐出するヘッド(吐出ヘッド又は記録ヘッドと記載する場合がある)が記録媒体のほぼ全幅にわたりライン構成をしたライン型インクジェット画像形成装置である。なお本発明は、シリアル型、ライン型を問わず実施可能であるが、ここではライン型インクジェット画像形成装置を例として記載する。また、本実施形態は、水頭差方式のインクジェット画像形成装置である。
このインクジェット画像形成装置は、装置本体1、記録媒体を積載し給紙する給紙トレイ2、印刷された記録媒体Pを排紙積載する排紙トレイ3、記録媒体Pを給紙トレイ2から排紙トレイ3まで搬送する搬送部4、この搬送中に記録媒体Pに液滴を吐出し印字する吐出ヘッドを含むヘッドユニット5、吐出ヘッドのノズルをクリーニングするクリーニング装置6等を備えている。
装置本体1は前後側板及びステーなどで構成されており、給紙トレイ2上に積載されている記録媒体Pは、分離ローラ21及び給紙ローラ22によって1枚ずつ搬送部4へ送られる。
搬送部4は、搬送駆動ローラ41Aと搬送従動ローラ41Bと無端ベルト43で構成され、無端ベルト43は、搬送駆動ローラ41Aと搬送従動ローラ41B間に掛け渡されている。無端ベルト43表面には複数の穴が形成されており、無端ベルト43の下部には記録媒体を吸引する吸引ファン44が配置されており、無端ベルト43上の記録媒体が吸引ファン44により吸い付けられたまま搬送される。また、搬送駆動ローラ41A、従動ローラ41B上部には、それぞれ搬送ガイドローラ42A,42Bがガイドに保持され、自重にて無端ベルト43に当接している。搬送駆動ローラ41Aがモータにより回転することにより、搬送従動ローラ41B及び搬送ガイドローラ42A,42Bが従動して回転し、記録媒体Pを搬送する。符号45は空吐出クリーニング装置である。
搬送部4の上部には記録媒体Pに印字する液滴を吐出する複数の吐出ヘッドを含むヘッドユニット5が配置されている。また、ヘッドユニット5は記録媒体通紙面に対して離れる矢印Aの方向及び逆方向に移動可能に配置されている。このヘッドユニット5は、クリーニング時にはクリーニング装置6がヘッドユニット5の下部に入れるぐらいまで上昇する。図2に示すように、ヘッドユニット5には、液滴を吐出するヘッドが記録媒体のほぼ全幅にわたり構成されており、各ヘッドモジュール51A〜51Dは、ヘッド101(吐出ヘッド)を互い違いに10ヶ(ヘッド1〜ヘッド10)並べた構成になっている。
各ヘッドは、故障時に交換可能なようにカップリング53(図3)等で接続されている。このヘッドモジュール51を色毎に複数個並べることで、画像を形成する。ここでは、ヘッドモジュール51A〜51Dにそれぞれブラック(K)、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)を配置している。画像解像度はヘッドの解像度による。ヘッド101の上部にはインクをそれぞれのヘッドに供給する分配管80が各色ごとに配列されている。分配管80の上流側にはサブタンク92が配置され、サブタンク92とヘッド101との水頭差(−20〜−70mmAq)によって、ヘッド101のノズルのメニスカスを保持するのに適切な負圧に保たれる。
ここで、本発明においては、パック式のサブタンクを採用している。これは可撓性のパックを使用することで、インクと大気を直接触れさせないようにして、インクの水分蒸発による粘度上昇を防ぎ、また、インク中の溶存酸素量を一定に保ちヘッド内に気泡が溜まるのを防ぐためである。パックの材料は、ガスバリア性の高いフィルムもしくはアルミを利用する。
さらに、サブタンク92の上流側にはインクを貯蔵するメインタンク91が配置されている。いずれもチューブによる供給経路にて接続されている。サブタンク92には、パック内のインク量を検知するセンサ(例えば、パックのふくらみ具合を検知するセンサフィラー等)が設置されており、パック内のインク残量に応じて、メインタンク91からインクが供給されるようになっている。
搬送部4の下流側には記録媒体を排紙トレイ3に排紙する搬送ガイド部が形成されている。搬送ガイド部にて搬送された記録媒体Pは排紙トレイ3に排紙される。排紙トレイ3は、記録媒体の幅方向に規制する一対のサイドフェンス31,31と記録媒体の先端を規制するエンドフェンス32で構成されている。
搬送部4の上部には、ヘッドのノズル面をクリーニングするクリーニング装置6が用紙搬送方向及びその逆方向に移動可能に設けられている。各ヘッドに合わせてクリーニング手段61a〜61dが、ヘッド同様に記録媒体のほぼ全幅にわたりクリーニング手段が互い違いに配列されている。それぞれのクリーニング手段61の下部にはヘッドからインクを吸引するため吸引ポンプ63a〜63dが配置されている。
印刷終了後、ヘッド101をキャップしインクを吸引する場合、また、ヘッド101のノズル面に付着したインクをワイパーブレードで清掃する場合は、印刷停止後、ヘッドユニット5が記録媒体通紙面に対して離れる方向(矢印A方向)に上昇し、クリーニング装置6の挿入スペースを確保する。次に、クリーニング装置6が、ヘッドユニット5の下部まで(矢印B方向に)スライドし、ヘッドユニット5が下降して、各ヘッドのクリーニング動作に移る。クリーニングが完了したら再びヘッドユニット5が上部に退避し、クリーニング装置6が図1の位置に戻る。そして、ヘッドユニット5が搬送部4の用紙搬送面に位置した位置に下降し、印字可能状態となる。
図4は、2つのポートを有する2ポートヘッドの構成を模式的に示す概略図である。図4に示すように、ヘッド101内のインクをインク沈殿対応やインク温度上昇対応のために循環したり、吐出されるインク量に対応するため、吐出部の両側のポートからインクを供給できるように、複数の入出力ポート102,102を持つヘッドがある(図では2ポートだが、4ポート、8ポートでもよい)。本実施形態では、このような複数ポートを有するヘッド101を使用して、ヘッド内のインクをインク沈殿対応やインク温度上昇対応のために循環させるように構成している。
ここで、従来のインク循環システムについて図5を参照して説明する。なお、図5の構成において、本実施形態で用いているものと同等の部材には同じ符号を付して説明する。
各ヘッド101の両側のポートにインク経路(供給管、排出管)が接続されており、それぞれの排出管はその下流でインク分配管282(戻り)に接続されている。その下流には、循環用タンク280があり、循環用タンク280とサブタンク92は循環ポンプ85を介して接続されている。循環ポンプ85が稼動すると、循環用タンク280のインクがサブタンク92に送られ、循環用タンク280のインク量が減り、負圧が高まり、インク分配管282(戻り)側からインクを吸引することになる。
循環用タンク280内には振動防止のためエアダンパが封入されているため、ポンプ85(チューブポンプ等)の脈動がヘッド101に伝わることがない様になっている。
しかしながら、循環用タンク280内でエアがインクと接している構成であるので、インクの溶存酸素量が高まってしまい、曲がりや吐出不良の不具合が発生する可能性がある。そのため、サブタンク92とインク分配管281(供給)の間に脱気Md283を設置しており、常にインクの溶存酸素量を低く保っている。脱気Md283はポンプ284により駆動される。このように従来のインク循環システムは、経路内にポンプ284や高価な脱気Md283を設置する必要があり、複雑で、高コストな構成であった。
実施形態の説明に戻る。
本発明を適用したインク循環システムについて、3つの実施例を図6,7,8にそれぞれ示す。各実施例は、逆止弁2個を使用する構成のものである。
まず、図6,7,8の各実施例に共通する構成から説明する。
図6,7,8示すように各ヘッド101の両方のポートには可とう性の経路(チューブ)83,84が接続されており、それぞれインク分配管81(供給)、インク分配管82(戻り)に接続されている。分配管81,82は樹脂あるいは金属で構成されている。
インク分配管81(供給)の上流、および、インク分配管82(戻り)の下流には、可とう性の経路(チューブ等の流路)を介して、パック式の第1サブタンク92−1、パック式の第2サブタンク92−2、が設置されている。パックは、ガスバリア性の高いフィルムもしくはアルミ等の材料で構成されている。
インク分配管81(供給)と第1サブタンク92−1を結ぶ経路(流路)、及び、インク分配管82(戻り)と第2サブタンク92−2を結ぶ経路(流路)は、前述した経路(可とう性のチューブ83,84)よりも太い経路(流路)で接続されている。
インク分配管82(戻り)からインク分配管81(供給)までの経路内(図6,7,8において図の左半分側の経路)には、2つの逆止弁94,95が設けられている。ひとつはインク分配管82(戻り)から第2サブタンク92−2に至る経路の途中、もうひとつは第2サブタンク92−2と第1サブタンク92−1を連結する経路の途中である。よって、経路内の流れは1方向になっている。
2つのサブタンク92とヘッド101との水頭差(−20〜−70mmAq)によって、ヘッド101のノズルのメニスカスを保持するのに適切な負圧に保たれる。ここで、サブタンク92は、図9に示すように、パック92を縦置きにするなどして、量が変化しても水頭があまり変化しないようになっている。
図6,7,8では、ヘッド101が5個の構成で示してあるが、図5と同様に10個のヘッドに接続するようにしても良いし、5個のヘッド構成を2組設けてヘッド10個に対応しても良い。また、画像幅やヘッドの幅に応じて、ヘッドの個数は変化することになる。また、後述するが、この循環システムは、固定されたヘッドで画像を形成するラインエンジンだけでなく、ヘッド(ヘッドユニット)が移動して画像を形成するシリアルエンジンにも対応可能である。
次に、実施例によって異なる構成について説明する。
図6に示す第1実施例では、第2サブタンク92−2だけが密封ケース93(93−2)で覆われている。すなわち、密封ケース93−2内に第2サブタンク92−2が配置される。密封ケース93−2には大気開放弁93aが設けられている。また、密封ケース93−2には、圧力調整用の循環ポンプ85が接続されている。この循環ポンプ85は、密封ケース93−2内の圧力を下げる(減圧する)ように作用する。
図7に示す第2実施例では、第1サブタンク92−1だけが密封ケース93(93−1)で覆われている。すなわち、密封ケース93−1内に第1サブタンク92−1が配置される。密封ケース93−1には大気開放弁93aが設けられている。また、密封ケース93−1には、圧力調整用の循環ポンプ85が接続されている。この循環ポンプ85は、密封ケース93−1内の圧力を上げる(加圧する)ように作用する。
図8に示す第3実施例では、第1サブタンク92−1及び第2サブタンク92−2が密封ケース93(93−1、93−2)で覆われている。すなわち、密封ケース93−1内に第1サブタンク92−1が配置され、密封ケース93−2内に第2サブタンク92−2が配置される。密封ケース93(93−1及び93−2)には大気開放弁93aが設けられている。また、密封ケース93−1と密封ケース93−2は、圧力調整用の循環ポンプ85を介して接続されている。この循環ポンプ85は、密封ケース93−2内の圧力を下げ(減圧し)、密封ケース93−1内の圧力を上げる(加圧する)ように作用する。
上記のように構成された各実施例のインク循環システムにおいて、循環ポンプ85(圧力調整用)によってサブタンク92を減圧あるいは加圧し、次にポンプ85を止めて大気開放することで、経路内のインクが循環されることになる。
例えば、図6の場合は下記のようになる。
(1) ケース93(93−2)の大気開放弁93aを閉じる。
(2) 循環ポンプ85によってケース93(93−2)を減圧する。
(3) インクは、第1サブタンク92−1→インク分配管81(供給)→ヘッド101→インク分配管82(戻り)→第2サブタンク92−2に流れる。
(4) 一定時間(所定時間)経過後、ポンプ85を停止。
(5) ケース93の大気開放弁93aを開放。
(6) 第2サブタンク92−2と第1サブタンク92−1間の経路を他の経路よりも太くしておくことで、インクは第2サブタンク92−2から第1サブタンク92−1に流れる(平衡するまで)。
なお、上記(5)(6)において、大気開放しないで、ポンプ85を逆回転させてケース93(93−2)を加圧すると、インクの流れが速くなる。このような動作を盛り込んで、循環動作を速めても良い。
上記した第1〜第3実施例の各構成で異なっているのは、ケース93の設置と循環ポンプ85の稼動方向になる。各実施例の動作の違いをまとめると次の表1のようになる。
Figure 2017001342
ここで、上記(6) で2つのサブタンク92(92−1,92−2)内のインク量がほぼ同じになり平衡になったとき、および、サブタンク92内のインク量が少ない場合は、メインタンク91から第1サブタンク92−1側にインクが供給される。
なお、本実施形態において、サブタンク92(92−1,92−2)を密封ケース93内に配置して圧力調整する構成は、パック式のサブタンクをパック外部から圧力調整するものである。この点は、上記各実施例および以下で説明する各実施例に共通する構成である。
次に、本発明を適用したインク循環システムの異なる実施例について説明する。図10,11,12を参照して、電磁弁を1個使用する構成の実施例を3つ、第4〜第6実施例として説明する。
上記の第1〜第3実施例で設けていたインク分配管82(戻り)と第2サブタンク92−2の間の逆止弁(95)を無くし、また、第2サブタンク92−2と第1サブタンク92−1間には、逆止弁ではなく電磁弁96を設けた。これ以外の構成は、上記の第1〜第3実施例と同様である。図10,11,12に示す第4〜第6実施例の構成は、インクの流れに頼るのではなく、積極的に制御して、経路内の流れを1方向にする方式である。
このような構成のインク循環システムで、循環ポンプ85(圧力調整用)によってサブタンク92を減圧あるいは加圧し、次にポンプ85を止めて大気開放することで、経路内のインクが循環されることになる。
例えば、図10の場合は下記のようになる。
(1) ケース93(93−2)の大気開放弁93aを閉じる。
(2) 電磁弁96を閉じる。
(3) 循環ポンプ85によってケース93(93−2)を減圧する。
(4) インクは、第1サブタンク92−1→インク分配管81(供給)→ヘッド101→インク分配管82(戻り)→第2サブタンク92−2に流れる。
(5) 一定時間(所定時間)経過後、ポンプ85を停止。
(6) ケース93の大気開放弁93aを開放。
(7) (6)と同時に電磁弁96を開放。
(8) 第2サブタンク92−2と第1サブタンク92−1間の経路を他の経路よりも太くしておくことで、インクは第2サブタンク92−2から第1サブタンク92−1に流れる(平衡するまで)。
なお、上記(6)(7)(8)において、大気開放しないで、ポンプ85を逆回転させてケース93(93−2)を加圧すると、インクの流れが速くなる。このような動作を盛り込んで、循環動作を速めても良い。
上記した第4〜第6実施例の各構成で異なっているのは、ケース93の設置と循環ポンプ85の稼動方向になる。各実施例の動作の違いをまとめると次の表2のようになる。
Figure 2017001342
ここで、上記(8) で2つのサブタンク92(92−1,92−2)内のインク量がほぼ同じになり平衡になったとき、および、サブタンク92内のインク量が少ない場合は、メインタンク91から第1サブタンク92−1側にインクが供給される。
次に、本発明を適用したインク循環システムの更に異なる実施例について説明する。図13,14,15を参照して、電磁弁を2個使用する構成の実施例を3つ、第7〜第9実施例として説明する。
図10,11,12の各実施例では電磁弁1個を使用していたが、図13,14,15に示す第7〜第9実施例は、更に電磁弁を1個追加して電磁弁を2個使用するものである。
インク分配管82(戻り)と第2サブタンク92−2の間の経路途中に第2電磁弁97を追加している。この構成は、経路の太さに頼るのではなく、積極的に制御して、経路内の逆流を防ぎ、流れを1方向にする方式である。
このような構成のインク循環システムで、循環ポンプ85(圧力調整用)によってサブタンク92を減圧あるいは加圧し、次にポンプ85を止めて大気開放することで、経路内のインクが循環されることになる。
例えば、図13の場合は下記のようになる。
(1) ケース93(93−2)の大気開放弁93aを閉じる。
(2) 第1電磁弁96を閉じる。第2電磁弁97を開放する。
(3) 循環ポンプ85によってケース93(93−2)を減圧する。
(4) インクは、第1サブタンク92−1→インク分配管81(供給)→ヘッド101→インク分配管82(戻り)→第2サブタンク92−2に流れる。
(5) 一定時間(所定時間)経過後、ポンプ85を停止。
(6) ケース93の大気開放弁93aを開放。
(7) (6)と同時に第1電磁弁96を開放、第2電磁弁97を閉じる。
(8) 第2サブタンク92−2と第1サブタンク92−1間の経路を他の経路よりも太くしておくことで、インクは第2サブタンク92−2から第1サブタンク92−1に流れる(平衡するまで)。
なお、上記(6)(7)(8)において、大気開放しないで、ポンプ85を逆回転させてケース93(93−2)を加圧すると、インクの流れが速くなる。このような動作を盛り込んで、循環動作を速めても良い。
上記した第7〜第9実施例の各構成で異なっているのは、ケース93の設置と循環ポンプ85の稼動方向になる。各実施例の動作の違いをまとめると次の表3のようになる。
Figure 2017001342
次に、本発明をシリアル型インクジェット画像形成装置に適用した場合のインク循環システムについて、図16を参照して説明する。
図16に示すインク循環システムは、逆止弁2個を使用する構成の実施例である。
先に図6〜図15で、固定されたヘッドで画像を形成するラインエンジンに対するインク循環システムの実施例を説明したが、図16に示すように、ヘッドが移動して画像を形成するシリアルエンジンに対しても本発明を適用可能である。
上記説明したラインエンジンの実施例と同様に、ヘッド111とパック式のサブタンク92(92−1,92−2)が経路で接続されており、サブタンク91−1及び92−2とヘッド111との水頭差(−20〜−70mmAq)によって、ヘッド111のノズルのメニスカスを保持するのに適切な負圧に保たれる。
ラインエンジンとの構成の違いは、ヘッドが単数であるため、分配管を持っていないことである。
この構成のシリアル機の場合は、ガイド部材と移動機構によってヘッド111が主走査方向に移動して画像を形成する。
インク循環システムの構成と動作については、前述のラインエンジンの各実施例の場合と同じであるため、説明を省略する。なお、図16は逆止弁2個を使用する構成の実施例であるが、前述のラインエンジンの場合と同様に、電磁弁を1個使用する構成の実施例、および、電磁弁を2個使用する構成の実施例も、構成可能である。
ここまで、本発明を、ラインエンジンに適用した実施例及びシリアルエンジンに適用した実施例で説明してきたが、上記説明で明らかなように、本発明においては、インク循環経路内においてエアー等がインクに触れないため、脱気Md等の高価な部品を必要とせず、より簡単で低コストな構成で、経路内のインクを循環させることができる。
以上、本発明を図示例により説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、ヘッドの構成やヘッドの数などは任意であり、パック式のサブタンクも適宜な構成のものを採用可能である。
「液体」とは、記録液、インクに限るものではなく、吐出されるときに流体となるものであれば特に限定されるものではない。また、「液体吐出装置」とは吐出ヘッドから液体を吐出する装置を意味し、画像形成・画像記録を行うものに限定されない。
また、画像形成装置の各部構成なども、本発明の範囲内で任意な構成をとることができる。また上述したように、本発明を画像形成装置に適用する場合、シリアル型画像形成装置、ライン型画像形成装置のいずれにも適用することができる。
さらに、画像形成装置における色数や、インクカートリッジの個数等は任意である。また、カラー画像形成装置に限らず、モノクロ装置にも本発明は適用可能である。また、画像形成装置としてはプリンタに限らず、複写機やファクシミリ、あるいは複数の機能を備える複合機等、任意の形態を採用可能である。
1 装置本体
2 給紙トレイ
3 排紙トレイ
4 搬送部
5 ヘッドユニット
6 クリーニング装置
51 ヘッドモジュール
53 カップリング
81 インク分配管(供給)
82 インク分配管(戻り)
83,84 インクチューブ
85 循環ポンプ(圧力調整用)
91 メインタンク
92 サブタンク(パック式サブタンク)
92−1 第1サブタンク
92−2 第2サブタンク
93 密封ケース
93a 大気開放弁
94,95 逆止弁
96,97 電磁弁
101 ヘッド(吐出ヘッド)
111 シリアルヘッド(吐出ヘッド)
特開2011−110851号公報 特開2012−40712号公報 特開2010−155422号公報 特開2009−29022号公報 特開2012−152931号公報

Claims (9)

  1. 液体を吐出する吐出ヘッドと、前記吐出ヘッドの上流に配置され負圧を形成するパック式の第1のサブタンクと、前記吐出ヘッドの下流に配置されたパック式の第2のサブタンクとを有する液体吐出装置において、
    前記第1のサブタンクと前記第2のサブタンクは、前記吐出ヘッドを介さない他の流路よりも太い流路で連結されており、
    前記吐出ヘッドから前記第2のサブタンクに至る流路の途中と、前記第1のサブタンクと前記第2のサブタンクを連結する流路の途中に、それぞれ逆止弁を設置し、
    前記第1のサブタンク及び前記第2のサブタンクの少なくとも一方に圧力調整手段を設けて減圧・加圧可能に構成し、前記圧力調整手段を制御して液体を循環させることを特徴とする液体吐出装置。
  2. 液体を吐出する吐出ヘッドと、前記吐出ヘッドの上流に配置され負圧を形成するパック式の第1のサブタンクと、前記吐出ヘッドの下流に配置されたパック式の第2のサブタンクとを有する液体吐出装置において、
    前記第1のサブタンクと前記第2のサブタンクは、前記吐出ヘッドを介さない他の流路よりも太い流路で連結されており、
    前記第1のサブタンクと前記第2のサブタンクを連結する流路の途中に、流路を開閉可能な電磁弁を設置し、
    前記第1のサブタンク及び前記第2のサブタンクの少なくとも一方に圧力調整手段を設けて減圧・加圧可能に構成し、前記圧力調整手段を制御して液体を循環させることを特徴とする液体吐出装置。
  3. 前記吐出ヘッドから前記第2のサブタンクに至る流路の途中に第2の電磁弁を設置したことを特徴とする、請求項2に記載の液体吐出装置。
  4. 前記圧力調整手段は、パック式の前記サブタンクをパックの外部から圧力調整することを特徴とする、請求項1又は2に記載の液体吐出装置。
  5. 前記圧力調整手段は、前記サブタンクを囲む容器内を加圧、減圧、および大気解放するよう構成されていることを特徴とする、請求項4に記載の液体吐出装置。
  6. 前記圧力調整手段が前記第1のサブタンクのみに設けられており、前記圧力調整手段により前記第1のサブタンクを加圧することで前記第1のサブタンクから前記吐出ヘッドを介して前記第2のサブタンクに液体が流れることを特徴とする、請求項4又は5に記載の液体吐出装置。
  7. 前記圧力調整手段が前記第2のサブタンクのみに設けられており、前記圧力調整手段により前記第2のサブタンクを減圧することで前記第1のサブタンクから前記吐出ヘッドを介して前記第2のサブタンクに液体が流れることを特徴とする、請求項4又は5に記載の液体吐出装置。
  8. 前記圧力調整手段が前記第1のサブタンク及び前記第2のサブタンクの双方に設けられており、前記第2のサブタンクの前記圧力調整手段により前記第2のサブタンクを減圧するとともに、前記第1のサブタンクの前記圧力調整手段により前記第1のサブタンクを加圧することで前記第1のサブタンクから前記吐出ヘッドを介して前記第2のサブタンクに液体が流れることを特徴とする、請求項4又は5に記載の液体吐出装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の液体吐出装置を備えることを特徴とする画像形成装置。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2020078914A (ja) * 2018-11-14 2020-05-28 株式会社リコー 液体吐出装置、画像形成装置および造形装置
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