JP2017001296A - 画像形成システム及び画像形成制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】トナー使用量と用紙枚数とを抑えつつ、用紙上のパッチを正確に読み取る。【解決手段】用紙上において第1方向の画像形成を第1方向と直交する第2方向に繰り返すことで2次元の画像形成を実行する画像形成部と、前記用紙を第2方向に搬送する搬送部と、前記画像形成部により前記用紙に形成された画像を、当該用紙が前記搬送部により第2方向に搬送されている状態で読み取る出力物読取部と、前記画像形成部による画像形成と前記出力物読取部による読み取りと前記搬送部による搬送とを制御する制御部とを有するシステムを制御する場合、前記制御部は、前記出力物読取部で読み取るために、前記用紙に所定面積の複数のパッチを第2方向に並べて画像形成する際に、前記搬送部による前記用紙の搬送速度の誤差に応じて、複数の前記パッチの第2方向のサイズを、第2方向の上流側から下流側の前記パッチに向けて徐々に大きくするように制御する。【選択図】図1

Description

本発明は、画像形成システム及び画像形成制御方法に関し、特に、用紙に形成されたパッチを適切に読み取る技術に関する。
用紙に画像を形成する画像形成装置の画像形成部の後段に出力物読取部を配置し、画像形成された用紙上の画像を読取装置で読み取る画像形成システムが存在している。
このような画像形成システムでは、画像形成後の読み取り結果を参照し、濃度や色といった画質を調整することができる。
なお、この種の出力物読取部において、センサの位置は固定であることが多い。このため、パッチを画像形成する主走査方向位置はセンサの主走査方向位置と一致させることが必要である。また、センサ1つにつき、主走査方向に1箇所のパッチを、副走査方向に並べて形成することになる。
図3では、出力物読取部のセンサの主走査方向位置に合わせて、用紙P上にパッチptが副走査方向に複数形成された様子を示している。
従って、画像形成装置の色補正を行う場合には、異なる色のパッチを多数形成して読み取る必要がある。このため、パッチが用紙1枚に収まりきれず、複数枚の用紙を必要とすることになる。
一方、印刷に使用する用紙を減らすために、パッチサイズを小さくして、用紙1枚あたりのパッチ数を増やす手法も考えられる。しかし、用紙の搬送速度には誤差が生じることがあるため、小さいパッチを精度良く読み取ることは難しい。
なお、パッチサイズを小さくするリスクの問題を以下に詳しく説明する。
図13は出力物読取部による読み取りタイミングと用紙Pの搬送速度とが理想的な状態にある場合の具体例を示している。
用紙Pには9個の異なる濃度のパッチが形成されている。そして、その各パッチの濃度を出力物読取部により読み取っている様子を示す。各パッチ内の楕円領域は、出力物読取部により読み取られる領域を模式的に示している。
ここで、出力物読取部の直前に先端検知センサを配置し、この先端検知センサで用紙Pの先端を検知したことをトリガとして、所定タイミングで読み取りを開始した場合、用紙Pの先端に近い領域ではパッチ位置と読み取り位置を合致させることはできる。しかし、用紙Pの後端に近い領域では、基準搬送速度と実搬送速度との誤差が累積される結果、パッチ位置と読み取り位置が合致しない状況が発生しうる。
なお、出力物読取部は、後処理装置の内部に設けられており、この後処理装置の搬送部と出力物読取部とは完全な同期状態が保証されているわけではない。このため、上述したような誤差や誤差累積が発生する可能性がある。
図14の例では、用紙搬送速度が基準搬送速度よりも遅い場合を示している。この場合、用紙Pの後端では、n番目のパッチを読み取っているつもりであるが、実際には、n番目のパッチとn−1番目のパッチの両方を読み取ってしまう状況になっている。
図15の例では、用紙搬送速度が基準搬送速度よりも速い場合を示している。この場合、用紙Pの後端では、n−1番目のパッチを読み取っているつもりであるが、実際には、n−1番目のパッチとn番目のパッチの両方を読み取ってしまう状況になっている。また、n番目のパッチを読み取っているつもりであるが、実際には、n番目のパッチと、パッチ外の白紙領域を読み取ってしまう状況になっている。
また、用紙Pを搬送する際の、主走査方向の片寄り、用紙Pの傾き(回転)がランダムに発生するため、パッチの主走査方向サイズがぎりぎりであると、パッチより外側の白紙部分を読み取ってしまう状況も発生しうる。この問題も、用紙後端側になるに従って影響が大きくなる(図16参照)。
また、以上の不具合を解消するには1つ1つのパッチを大きくすることになるが、トナーの無駄や用紙の無駄に繋がるため現実的ではない。
なお、この種の技術としては、以下の特許文献に各種の関連提案がなされている。
特開2010-201845号公報
以上の特許文献1では、パッチサイズを決定する初期調整で、パッチサイズを変えた複数のテストパターンの測色結果と該当パッチの期待値から、隣接パッチの影響を受けない最小のパッチサイズを選択する、ことが提案されている。
しかし、この提案において、用紙中のパッチサイズは最初から最後まで一律である。また、通紙位置精度に対する考慮がされていない。
従って、この特許文献1の提案では、最適なパッチサイズの選択により用紙搬送速度に対する最適化はされるが、用紙搬送速度の誤差(ばらつき)や搬送位置誤差(主走査方向への片寄りや回転)に起因する影響は全く考慮されていない。よって、本件出願の発明者が提案している上記問題点を解消することができない。
本発明は、搬送中の用紙上のパッチをセンサで読み取る場合に、トナー使用量と用紙枚数とを最低限に抑えつつ、用紙上のパッチを正確に読み取ることが可能な、画像形成システム及び画像形成制御方法を実現することを目的とする。
すなわち、前記した課題を解決する本発明は、以下の通りである。
(1)用紙上において第1方向の画像形成を前記第1方向と直交する第2方向に繰り返すことで2次元の画像形成を実行する画像形成部と、前記用紙を前記第2方向に搬送する搬送部と、前記画像形成部により前記用紙に形成された画像を、当該用紙が前記搬送部により前記第2方向に搬送されている状態で読み取る出力物読取部と、前記画像形成部による画像形成と前記出力物読取部による読み取りと前記搬送部による搬送とを制御する制御部と、を備えて構成される画像形成システムを制御する際に、前記制御部は、前記出力物読取部で読み取るために、前記用紙に所定面積の複数のパッチを前記第2方向に並べて画像形成する際に、前記搬送部による前記用紙の搬送速度の誤差に応じて、複数の前記パッチの前記第2方向のサイズを、前記第2方向の上流側から下流側の前記パッチに向けて徐々に大きくするように制御する、ことを特徴とする。
(2)用紙上において第1方向の画像形成を前記第1方向と直交する第2方向に繰り返すことで2次元の画像形成を実行する画像形成部と、前記用紙を前記第2方向に搬送する搬送部と、前記画像形成部により前記用紙に形成された画像を、当該用紙が前記搬送部により前記第2方向に搬送されている状態で読み取る出力物読取部と、前記画像形成部による画像形成と前記出力物読取部による読み取りと前記搬送部による搬送とを制御する制御部と、を備えて構成される画像形成システムを制御する際に、前記制御部は、前記出力物読取部で読み取るために、前記用紙に所定面積の複数のパッチを前記第2方向に並べて画像形成する際に、複数の前記パッチの前記第1方向のサイズを、前記第2方向の上流側から下流側の前記パッチに向けて徐々に大きくするように制御する、ことを特徴とする。
(3)用紙上において第1方向の画像形成を前記第1方向と直交する第2方向に繰り返すことで2次元の画像形成を実行する画像形成部と、前記用紙を前記第2方向に搬送する搬送部と、前記画像形成部により前記用紙に形成された画像を、当該用紙が前記搬送部により前記第2方向に搬送されている状態で読み取る出力物読取部と、前記画像形成部による画像形成と前記出力物読取部による読み取りと前記搬送部による搬送とを制御する制御部と、を備えて構成される画像形成システムを制御する際に、前記制御部は、前記出力物読取部で読み取るために、前記用紙に所定面積の複数のパッチを前記第2方向に並べて画像形成する際に、前記搬送部による前記用紙の搬送速度の誤差に応じて、複数の前記パッチの前記第2方向のサイズを、前記第2方向の上流側から下流側の前記パッチに向けて徐々に大きくするように制御すると共に、複数の前記パッチの前記第1方向のサイズを、前記第2方向の上流側から下流側の前記パッチに向けて徐々に大きくするように制御する、ことを特徴とする。
(4)上記(1),(3)において、前記制御部は、複数の前記パッチを前記第2方向に密着させた状態又は一定の間隔をあけた状態のいずれかで前記第2方向に並べて画像形成するよう制御すると共に、前記出力物読取部で複数の前記パッチを読み取るタイミングを複数の前記パッチそれぞれの前記第2方向のサイズに応じて設定する、ことを特徴とする。
(5)上記(1),(3)において、前記制御部は、複数の前記パッチの中心位置同士の間隔を前記第2方向に均等に設定し、かつ、複数の前記パッチ同士が重ならない状態にして画像形成するよう制御すると共に、前記出力物読取部で複数の前記パッチを読み取るタイミングを複数の前記パッチそれぞれの中心位置に合わせて均等に設定する、ことを特徴とする。
(6)上記(2)−(3)において、前記制御部は、前記搬送部による前記用紙の搬送時に発生する傾き又は片寄りに応じて、複数の前記パッチの前記第1方向のサイズを、前記第2方向の上流側から下流側の前記パッチに向けて徐々に大きくするように制御する、ことを特徴とする。
本発明によると以下のような効果を奏することができる。
(1)画像形成部と、搬送部と、出力物読取部と、制御部と、を有し、第1方向の画像形成を第1方向と直交する第2方向に搬送しつつ繰り返して2次元の画像形成を実行する画像形成装置又は画像形成システムにおいて、出力物読取部で読み取るための所定面積の複数のパッチを第2方向に並べて画像形成する際に、搬送部による用紙の搬送速度の誤差に応じて、複数のパッチの第2方向のサイズを、第2方向の上流側から下流側のパッチに向けて徐々に大きくするように制御することで、基準搬送速度と実搬送速度との誤差が累積されたとしても、読み取り位置がパッチ位置に含まれる状態を用紙後端に至るまで維持できる。このため、トナーを無駄に大きくする必要がなくなり、トナー使用量と用紙枚数とを最低限に抑えつつ、用紙上のパッチを正確に読み取ることが可能になる。
(2)画像形成部と、搬送部と、出力物読取部と、制御部と、を有し、第1方向の画像形成を第1方向と直交する第2方向に搬送しつつ繰り返して2次元の画像形成を実行する画像形成装置又は画像形成システムにおいて、出力物読取部で読み取るための所定面積の複数のパッチを第2方向に並べて画像形成する際に、複数のパッチの第1方向のサイズを、第2方向の上流側から下流側のパッチに向けて徐々に大きくするように制御することで、搬送される用紙に片寄りや傾きが生じていたとしても、読み取り位置がパッチ位置に含まれる状態を用紙後端に至るまで維持できる。このため、トナーを無駄に大きくする必要がなくなり、トナー使用量と用紙枚数とを最低限に抑えつつ、用紙上のパッチを正確に読み取ることが可能になる。
(3)画像形成部と、搬送部と、出力物読取部と、制御部と、を有し、第1方向の画像形成を第1方向と直交する第2方向に搬送しつつ繰り返して2次元の画像形成を実行する画像形成装置又は画像形成システムにおいて、出力物読取部で読み取るための所定面積の複数のパッチを第2方向に並べて画像形成する際に、搬送部による用紙の搬送速度の誤差に応じて、複数のパッチの第2方向のサイズを、第2方向の上流側から下流側のパッチに向けて徐々に大きくするように制御することで、基準搬送速度と実搬送速度との誤差が累積されたとしても、読み取り位置がパッチ位置に含まれる状態を用紙後端に至るまで維持できる。このため、トナーを無駄に大きくする必要がなくなり、トナー使用量と用紙枚数とを最低限に抑えつつ、用紙上のパッチを正確に読み取ることが可能になる。
そして、複数のパッチの第1方向のサイズを、第2方向の上流側から下流側のパッチに向けて徐々に大きくするように制御することで、搬送される用紙に片寄りや傾きが生じていたとしても、読み取り位置がパッチ位置に含まれる状態を用紙後端に至るまで維持できる。このため、トナーを無駄に大きくする必要がなくなり、トナー使用量と用紙枚数とを最低限に抑えつつ、用紙上のパッチを正確に読み取ることが可能になる。
(4)上記(1),(3)において、複数のパッチを第2方向に密着させた状態又は一定の間隔をあけた状態のいずれかで第2方向に並べて画像形成するよう制御すると共に、出力物読取部で複数のパッチを読み取るタイミングを複数のパッチそれぞれの第2方向のサイズに応じて設定しているため、基準搬送速度と実搬送速度との誤差が累積されたとしても、読み取り位置がパッチ位置に含まれる状態を用紙後端に至るまで維持できるため、トナー使用量と用紙枚数とを最低限に抑えつつ、用紙上のパッチを正確に読み取ることが可能になる。
(5)上記(1),(3)において、複数のパッチの中心位置同士の間隔を第2方向に均等に設定し、かつ、複数のパッチ同士が重ならない状態にして画像形成するよう制御すると共に、出力物読取部で複数のパッチを読み取るタイミングを複数のパッチそれぞれの中心位置に合わせて均等に設定しているため、基準搬送速度と実搬送速度との誤差が累積されたとしても、読み取り位置がパッチ位置に含まれる状態を用紙後端に至るまで維持できるため、トナー使用量と用紙枚数とを最低限に抑えつつ、用紙上のパッチを正確に読み取ることが可能になる。
(6)上記(2)−(3)において、搬送部による用紙の搬送時に発生する傾き又は片寄りに応じて、複数のパッチの第1方向のサイズを、第2方向の上流側から下流側のパッチに向けて徐々に大きくするように制御しているため、搬送される用紙に片寄りや傾きが生じていたとしても、読み取り位置がパッチ位置に含まれる状態を用紙後端に至るまで維持できるため、トナー使用量と用紙枚数とを最低限に抑えつつ、用紙上のパッチを正確に読み取ることが可能になる。
本発明の実施形態の構成を示す構成図である。 本発明の実施形態の構成を示す構成図である。 本発明の実施形態の構成を示す構成図である。 本発明の実施形態の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態のパッチの一例を示す構成図である。 本発明の実施形態のパッチの一例を示す構成図である。 本発明の実施形態のパッチの一例を示す構成図である。 本発明の実施形態のパッチの一例を示す構成図である。 本発明の実施形態のパッチの一例を示す構成図である。 本発明の実施形態のパッチの一例を示す構成図である。 本発明の実施形態のパッチの一例を示す構成図である。 本発明の実施形態のパッチの一例を示す構成図である。 従来の動作状態を説明する説明図である。 従来の動作状態を説明する説明図である。 従来の動作状態を説明する説明図である。 従来の動作状態を説明する説明図である。
以下、図面を参照して、画像形成装置や画像形成システムにおいて画像形成されて出力される用紙の画像を無駄なく必要な画質で読み取る実施形態を詳細に説明する。
〔画像形成システムの構成〕
ここで、画像形成システムの第一構成例として、図1と図2に基づいて詳細に説明する。この図1と図2では、画像形成装置100と読取装置200とを備えて構成される画像形成システムについて説明する。
ここで、画像形成装置100は、画像形成装置100内の各部を制御する制御部101と、接続されている他の装置と通信するための通信部102と、利用者による操作入力と画像形成装置100の状態表示とを行う操作表示部103と、各種設定を記憶する記憶部104と、給紙トレイに収容された用紙を給紙可能な給紙部105と、装置内で用紙を搬送する搬送部110と、原稿を読み取る原稿読取部120と、画像形成する際の画像データや各種データを記憶する画像データ記憶部130と、画像形成に必要な各種画像処理を実行する画像処理部140と、画像形成命令と画像データとに基づいて用紙上に画像を形成する画像形成部150と、用紙上に形成されたトナーによる画像を熱と圧力とで安定させる定着部160と、を備えて構成されている。
なお、画像形成部150は、図2に示されるように、トナー像が形成される像担持体151と、像担持体151を所定の電位で帯電させる帯電部152と、帯電した像担持体151に画像データに応じた露光をして静電潜像を形成する露光部153と、静電潜像を現像してトナー像にする現像部154と、像担持体151上のトナー像を用紙に転写する転写部155と、を有して構成される。但し、画像形成部150の具体的構成は、図2に示すものに限られない。
そして、画像形成装置100の用紙搬送方向下流側に読取装置200が配置されている。読取装置200は、制御部101からの指示を受けて各部を制御する制御部201と、通信部202と、用紙を搬送する搬送される用紙搬送部210と、各種後処理を行う後処理部230と、搬送される用紙の先端を検知する先端検知センサ280と、用紙上に画像形成された画像を読み取る出力物読取部290と、を有して構成されており、出力される用紙の画像を搬送中に読み取る構成となっている。
ここで、先端検知センサ280は、出力物読取部290よりも、用紙搬送方向の上流側の所定位置に存在することが望ましい。
なお、読取装置200は、画像形成装置100よりも用紙搬送方向の下流側に存在していれば良く、後処理装置として存在していても良いし、中間処理装置として存在していても良い。すなわち、読取装置200は、画像形成装置100の直後である必要はない。また、読取装置200として、後処理部230を必ずしも設ける必要はない。なお、この読取装置200を、画像形成装置100の後部ユニットとして、定着部160の後部に設けることも可能である。
ここで、図3を参照して、出力物読取部290の概略構成を説明する。このような画像形成システムでは、画像形成後の読み取り結果を参照し、濃度や色といった画質を調整する機能を有しており、出力物読取部290の読み取り結果は、制御部201、通信部202、通信部102を経由して、制御部101に供給される。
そこで、出力物読取部290として、1つのセンサが、主走査方向の所定位置に固定されて配置されている。なお、用紙にパッチを画像形成する主走査方向位置は、出力物読取部290のセンサの主走査方向位置と一致させることが必要である。また、図3のように、センサ1つにつき、主走査方向に1箇所のパッチptを、副走査方向に並べて形成することになる。
図3では、出力物読取部290のセンサの主走査方向位置に合わせて、用紙P上にパッチptが副走査方向に複数形成された様子を示している。
また、この画像形成システムにおいて、画像形成部150で用紙上において第1方向(主走査方向)の画像形成を、第1方向と直交する第2方向(副走査方向)に繰り返すことで、2次元の画像形成を実行している。よって、画像形成装置100内及び読取装置200において用紙を搬送する方向は、副走査方向と同じであるため、第2方向に該当する。
〔画像形成システムの全体動作〕
この画像形成システムにおいて、制御部101の制御により、パッチ制御に関する初期設定をした後(図4中のステップS101)、後述するように、所定形状の所定濃度・所定色のパッチのサイズや読み取りタイミングなどを決定する(図4中のステップS102〜S108)。
そして、制御部101の指示により、所定形状の所定濃度・所定色のパッチを画像形成部150が用紙上に形成する(図4中のステップS109)。
そして、用紙上に形成されたパッチは読取装置200によって読み取られ(図4中のステップS110)、読み取り結果は制御部101にフィードバックされる。そして、制御部101は、フィードバックされたパッチの読み取り結果を参照し、所定の濃度や所定の階調や所定の色調が実現できるように、画像形成部150各部を制御する(図4中のステップS111)。なお、所定形状で所定の濃度や色のパッチ形成制御については、制御部101が各種の制御を行っている。
〔パッチ形成制御(従来の制御)〕
以下、パッチ形成制御の第1実施形態について説明する。
まず、前提条件として、図5に従来と同様なパッチ形成制御について説明する。ここで、以上の第1方向はX方向、第2方向はY方向としている。
以下、具体的に説明する。
φ0[mm]:出力物読取部290のセンサ開口サイズ(用紙面における読み取りサイズ),
X0[mm]:第1方向パッチサイズ(>φ0),
Y0[mm]:第2方向パッチサイズ,
LS[mm/s]:基準搬送速度,
Ts0[mm]:基準サンプリング間隔,
Tsw[ms]:サンプリング時間,
Tp0[ms]:パッチ通過時間(=Y0/LS),
である。
このようなパッチの場合、出力物読取部290の直前に先端検知センサ280を配置し、この先端検知センサ280で用紙先端を検知したことをトリガとして、所定タイミングでパッチの読み取りを開始する。
この場合、用紙先端に近い領域ではパッチ位置と読み取り位置を合致させることはできる。しかし、用紙後端に近い領域では、基準搬送速度と実搬送速度との誤差が累積される結果、パッチ位置と読み取り位置が合致しない状況が発生しうる。なお、出力物読取部290は、画像形成装置100とは別の読取装置200や後処理装置の内部に設けられており、この読取装置200内の搬送部210と出力物読取部290とは完全な同期状態が保証されているわけではない。
このため、タイミングの誤差が発生し、この誤差が累積していく問題がある。すなわち、図14や図15のように、用紙上のパッチの位置と、パッチを読み取る位置とがずれてしまう問題が発生する。
〔パッチ形成制御(1)〕
以下、パッチ形成制御の第1実施形態について説明する。ここでは、以上のような従来の問題を解消する本実施形態のパッチ形成制御について、図6を参照して説明する。ここで、X方向とY方向とは、図5の場合と同様である。また、他の記号についても、同一箇所には同一の記号を、類似する箇所には類似する記号を付している。
以下、具体的に説明する。
φ0[mm]:出力物読取部290のセンサ開口サイズ(用紙面における読み取りサイズ),
X1[mm]:第1方向パッチサイズ(>φ0),
Y1〜Yn[mm]:パッチpt1〜ptnについての第2方向パッチサイズ,
LS’[mm/s]:搬送速度,
Ts1〜Tsn[mm]:パッチpt1〜ptnについてのサンプリング間隔,
Tsw[ms]:サンプリング時間,
Tp1〜Tpn[ms]:パッチpt1〜ptnについてのパッチ通過時間(=Y1/LS’〜Yn/LS’),
である。
なお、ここでは、n=6と仮定して、6個のパッチpt1〜pt6の例を示している。
また、搬送速度LS’が基準搬送速度LSに対して、LS+dV1≦LS≦LS−dV2の関係を有しているとする。ここで、dV1とdV2とは、搬送速度のばらつき成分(誤差成分)である。
この場合、パッチpt1〜ptnについての第2方向パッチサイズY1〜Yn[mm]は、基準となるパッチサイズY0を基準にして、以下のように表現することができる。
Y1[mm]=Y0×((dV1+dV2)/LS),
Y2[mm]=Y1×((dV1+dV2)/LS),
Y3[mm]=Y2×((dV1+dV2)/LS),
…,
Yn[mm]=Yn-1×((dV1+dV2)/LS),
例えば、以上と同様に、搬送速度LS’が基準搬送速度LSに対して±2%の誤差を有するのであれば、
Y1[mm]=Y0×1.04,
Y2[mm]=Y1×1.04,
Y3[mm]=Y2×1.04,
…,
Yn[mm]=Yn-1×1.04,
となる。
また、サンプリング時間Ts1〜Tsn[ms]についても、
Ts1[ms]=Ts0×((dV1+dV2)/LS),
Ts2[ms]=Ts1×((dV1+dV2)/LS),
Ts3[ms]=Ts2×((dV1+dV2)/LS),
…,
Tsn[ms]=Tsn-1×((dV1+dV2)/LS),
例えば、搬送速度LS’が基準搬送速度LSに対して±2%の誤差を有するのであれば、
Ts1[ms]=Ts0×1.04,
Ts2[ms]=Ts1×1.04,
Ts3[ms]=Ts2×1.04,
…,
Tsn[ms]=Tsn-1×1.04,
となる。
ここで、実際に搬送速度LS’が変化した場合のパッチの読み取りの状況を模式的に図7に示す。
図7(a)は、以上のように定めたサンプリング時間Ts1〜Tsn[ms]で、サンプリング時間Tsw[ms]の読み取りを実行した様子を示す。ここでは、6回の読み取りRd1〜Rd6を示している。
図7(b)は、以上のように定めた第2方向パッチサイズY1〜Yn[mm]のパッチpt1〜ptnについて、LS’=LSである場合に、出力物読取部290のセンサから見た状態を示している。
ここでは、6回の読み取りに対応した6個のパッチpt1〜pt6を示している。この場合、各パッチの第2方向中央付近が読み取られることになる。この結果、各パッチで、第2方向の両端(搬送方向上流側と下流側)に余裕が生じた状態になっている。
図7(c)は、以上のように定めた第2方向パッチサイズY1〜Yn[mm]のパッチpt1〜ptnについて、実搬送速度LS’=LS+dV1と、基準搬送速度よりも高速側にdV1ずれた状態である場合に、出力物読取部290のセンサから見た状態を示している。
ここでは、6回の読み取りに対応した6個のパッチpt1〜pt6を示している。この場合、実搬送速度LS’が基準搬送速度LSよりも高速であるため、出力物読取部290のセンサから見ると、各パッチの第2方向サイズが小さくなった状態に近い。このため、各パッチの第2方向中央よりも後端(搬送方向の下流側)が読み取られることになるが、隣接するパッチを読み取ることは無い。
図7(d)は、以上のように定めた第2方向パッチサイズY1〜Yn[mm]のパッチpt1〜ptnについて、実搬送速度LS’=LS−dV2と、基準搬送速度よりも低速側にdV2ずれた状態である場合に、出力物読取部290のセンサから見た状態を示している。
ここでは、6回の読み取りに対応した6個のパッチpt1〜pt6を示している。この場合、実搬送速度LS’が基準搬送速度LSよりも低速であるため、出力物読取部290のセンサから見ると、各パッチの第2方向サイズが大きくなった状態に近い。このため、各パッチの第2方向中央よりも先端(搬送方向の上流側)が読み取られることになるが、隣接するパッチを読み取ることは無い。
すなわち、この実施形態では、搬送部210による用紙の搬送速度の誤差に応じて、複数のパッチの第2方向のサイズを、第2方向の上流側から下流側のパッチに向けて徐々に大きくするように制御する(図4中のステップS102でYES、S103)と共に、出力物読取部で複数のパッチを読み取るタイミングを複数のパッチそれぞれの第2方向のサイズに応じて設定している(図4中のステップS104)ため、搬送部210の基準搬送速度と実搬送速度との誤差が累積されたとしても、読み取り位置がパッチ位置に含まれる状態を用紙後端(最も下流側のパッチ)に至るまで維持できる。
このため、トナーを無駄に大きくする必要がなくなり、トナー使用量を最低限に抑えつつ、用紙上のパッチを正確に読み取ることが可能になる。また、トナーを無駄に大きくする必要がなくなり、用紙枚数を最低限に抑えつつ、用紙上のパッチを正確に読み取ることが可能になる。
なお、以上の実施形態の各パッチは、図6や図7では、複数のパッチを第2方向に密着させた状態として示しているが、これに限定されるものではない。例えば、複数の各パッチ間に、一定の間隔をあけた状態であっても良い。
また、搬送部210による用紙の搬送速度に全く誤差が生じない場合であれば(図4中のステップS102でNO)、複数のパッチの第2方向のサイズは、基準の第2方向パッチサイズY0のままで良い(図4中のステップS102とS103をスキップ)。
〔パッチ形成制御(2)〕
以下、パッチ形成制御の第2実施形態について説明する。ここでは、以上の第1実施形態によるパッチ形成制御の変形としての第2実施形態について、図8を参照して説明する。
ここで、X方向とY方向とは、第1実施形態の場合と同様である。また、他の記号についても、同一箇所には同一の記号を、類似する箇所には類似する記号を付している。
以下、具体的に説明する。
Y1〜Yn[mm]:パッチpt1〜ptnについての第2方向パッチサイズ,
LS’[mm/s]:搬送速度,
Tsn-1[mm]:パッチptn-1とパッチptnから求めたサンプリング間隔,
Tsw[ms]:サンプリング時間,
である。
この場合、各パッチpt1〜ptnについての第2方向パッチサイズY1〜Yn[mm]については、以上の第1実施形態と同じ手法により算出する。
但し、各パッチpt1〜ptnについて密着あるいは一定間隔で第2方向に並べるのではなく、各パッチpt1〜ptnそれぞれについてYnの領域を割り当て、各Ynの領域内の第2方向の中央付近に、各パッチpt1〜ptnそれぞれを配置する。
また、サンプリング間隔については、パッチptn-1とパッチptnから求めたサンプリング間隔Tsn-1[mm]を、各パッチpt1〜ptnそれぞれに割り当てる。
すなわち、複数の各パッチの第2方向のサイズを、第2方向の上流側から下流側のパッチに向けて徐々に大きくするように制御すると共に、複数のパッチの中心位置同士の間隔を第2方向に均等に設定し、かつ、複数のパッチ同士が重ならない状態に配置している。
このようにすることで、出力物読取部290においてサンプリング間隔を可変にできない場合にも対応することが可能になる。
また、各パッチpt1〜ptnについての第2方向パッチサイズY1〜Yn[mm]については、以上の第1実施形態と同じ手法により算出しているため、実際に搬送速度LS’が変化した場合のパッチの読み取りの状況は、以下のようになる。
ここで、実搬送速度LS’=LSである場合には、各パッチで第2方向の両端(搬送方向上流側と下流側)に余裕が生じる。また、実搬送速度LS’=LS+dV1と、基準搬送速度よりも高速側にdV1ずれた場合には、各パッチの第2方向サイズが小さくなった状態に近く、各パッチの第2方向中央よりも後端(搬送方向の下流側)が読み取られることになるが、隣接するパッチを読み取ることは無い。そして、実搬送速度LS’=LS−dV2と、基準搬送速度よりも低速側にdV2ずれた場合には、各パッチの第2方向サイズが大きくなった状態に近く、各パッチの第2方向中央よりも先端(搬送方向の上流側)が読み取られることになるが、隣接するパッチを読み取ることは無い。
すなわち、この実施形態では、搬送部210による用紙の搬送速度の誤差に応じて、複数のパッチの第2方向のサイズを、第2方向の上流側から下流側のパッチに向けて徐々に大きくするように制御すると共に、複数のパッチの中心位置同士の間隔を第2方向に均等に設定し、かつ、複数のパッチ同士が重ならない状態にして画像形成するよう制御すると共に、出力物読取部で複数のパッチを読み取るタイミングを複数のパッチそれぞれの中心位置に合わせて均等に設定しているため、搬送部210の基準搬送速度と実搬送速度との誤差が累積されたとしても、読み取り位置がパッチ位置に含まれる状態を用紙後端(最も下流側のパッチ)に至るまで維持できる。このため、トナーを無駄に大きくする必要がなくなり、トナー使用量を最低限に抑えつつ、用紙上のパッチを正確に読み取ることが可能になる。
〔パッチ形成制御(3)〕
以下、パッチ形成制御の第3実施形態について説明する。ここでは、図16で説明したような、用紙の片寄りや傾きによる問題を解消する本実施形態のパッチ形成制御について、図9以降を参照して説明する。ここで、X方向(主走査方向)とY方向(副走査方向)とは、図6の場合と同様である。また、他の記号についても、同一箇所には同一の記号を、類似する箇所には類似する記号を付している。
図16では、用紙の片寄りや傾きによって、第2方向に並んでいるはずの各パッチについて、用紙の後端になるに従って、読取部290のセンサの位置から外れてしまう状況を示している。
そこで、この第3実施形態では、図9(a)に示すように、用紙に所定面積の複数のパッチを第2方向に並べて画像形成する際に、複数のパッチの第1方向のサイズを、第2方向の上流側から下流側のパッチに向けて徐々に大きくするように制御する、
このように、複数のパッチの第1方向のサイズを、第2方向の上流側から下流側のパッチに向けて徐々に大きくするように制御することで、搬送される用紙に片寄り(図9(b)中のSH)や傾き(図9(b)中のR)が生じていたとしても、読み取り位置がパッチ位置に含まれる状態を用紙後端(最も下流側のパッチ)に至るまで維持できる。このため、トナーを無駄に大きくする必要がなくなり、トナー使用量と用紙枚数とを最低限に抑えつつ、用紙上のパッチを正確に読み取ることが可能になる。
以下、片寄りについて具体的に説明する。図10では、用紙に片寄りが発生する場合(図4中のステップS105でYES)、における、第1方向パッチサイズX1を説明する。
ここで、各パラメータを以下のようにする。
φ0[mm]:出力物読取部290のセンサ開口サイズ(用紙面における読み取りサイズ),
SHR:用紙搬送方向上流を上とした場合の用紙右側から用紙左側に向けて第1方向に片寄りが発生する場合の予想最大値,
SHL:用紙搬送方向上流を上とした場合の用紙左側から用紙右側に向けて第1方向に片寄りが発生する場合の予想最大値,
X1[mm]:第1方向パッチサイズ,
この場合、第1方向パッチサイズX1については、
X1≧φ0+SHR+SHL,と定める(図4中のステップS106)。
これにより、片寄りSHR,SHLが発生したとしても搬送される用紙に片寄りが生じていたとしても、読み取り位置がパッチ位置に含まれる状態を用紙後端(最も下流側のパッチ)に至るまで維持できる。このため、トナーを無駄に大きくする必要がなくなり、トナー使用量を最低限に抑えつつ、用紙上のパッチを正確に読み取ることが可能になる。
また、搬送時に用紙の片寄りが全く誤差が生じない場合であれば(図4中のステップS105でNO)、複数のパッチの第1方向のサイズは、基準の第1方向パッチサイズX0のままで良い(図4中のステップS106をスキップ)。
以下、傾きについて具体的に説明する。図11,図12では、用紙に傾きが発生する場合(図4中のステップS107でYES)における、各パッチpt1〜ptnについての第1方向パッチサイズX1〜Xn[mm]について説明する。
X1[mm]:パッチpt1の先端側についての第1方向パッチサイズ,
Xn[mm]:パッチptnの後端側についての第1方向パッチサイズ,
Y1〜Yn[mm]:パッチpt1〜ptnについての第2方向パッチサイズ,
θ:用紙搬送時に発生しうる最大の用紙回転角,
ERXn:用紙がθ回転した場合に生じうる用紙上でのX方向のズレ,
である。
この場合、ERXnは、以下のように表現できる。
ERXn=(Y1+Y2+…+Yn)×tanθ,
この場合、パッチptnについての第2方向パッチサイズXn[mm]は、
以上のX1とERXnとを参照して、以下のように、
Xn[mm]=X1+2・ERXn
=X1+2((Y1+Y2+…+Yn)×tanθ),
表現することができる(図4中のステップS108)。
なお、用紙の回転について右回転と左回転で最大回転角が異なる場合には、2θのかわりに(θR+θL)のようにすれば良い。
なお、この第3実施形態において、Y1〜Yn[mm]については、それぞれ全てY0であっても良いし、第1実施形態のように徐々に大きくしたサイズであっても良い。
従って、この第3実施形態では、図12に示すように、複数のパッチの第1方向のサイズを、第2方向の上流側から下流側のパッチに向けて、X1からXnへ徐々に大きくするように制御する。この場合、複数のパッチ全体として、平行する2辺のうち短辺長をX1、長辺長をXn、Y方向長(高さ)をY1+Y2+…+Ynとする台形形状のパッチ群が形成される(図12参照)。
このように、複数のパッチの第1方向のサイズを、第2方向の上流側から下流側のパッチに向けて徐々に大きくするように制御することで、搬送される用紙に傾き(図9(b)中のR、図11)が生じていたとしても、読み取り位置がパッチ位置に含まれる状態を用紙後端(最も下流側のパッチ)に至るまで維持できる。このため、トナーを無駄に大きくする必要がなくなり、トナー使用量と用紙枚数とを最低限に抑えつつ、用紙上のパッチを正確に読み取ることが可能になる。
また、この際に、第1方向パッチサイズX1については片寄りSHR,SHLを考慮して定める(図10)と共に、用紙の最大回転角θを考慮して第2方向の上流側から下流側のパッチに向けて複数のパッチの第1方向のサイズを徐々に大きくするように制御する(図11,図12)ことで、搬送される用紙に片寄りや傾きが生じていたとしても、読み取り位置がパッチ位置に含まれる状態を用紙後端に至るまで維持できる。このため、トナーを無駄に大きくする必要がなくなり、トナー使用量と用紙枚数とを最低限に抑えつつ、用紙上のパッチを正確に読み取ることが可能になる。
〔パッチ形成制御(4)〕
以下、パッチ形成制御の第4実施形態について説明する。
この第4実施形態としては、既に説明した第1実施形態と第3実施形態とを組み合わせたパッチを生成する。
なお、既に説明した部分について重複した説明は省略するが、この第4実施形態では、搬送部210による用紙の搬送速度の誤差に応じて、複数のパッチの第2方向のサイズを、第2方向の上流側から下流側のパッチに向けて徐々に大きくするように制御すると共に、出力物読取部で複数のパッチを読み取るタイミングを複数のパッチそれぞれの第2方向のサイズに応じて設定し、更に、先端のパッチについての第1方向パッチサイズについては片寄りSHR,SHLを考慮して定めると共に、用紙の最大回転角θを考慮して第2方向の上流側から下流側のパッチに向けて複数のパッチの第1方向のサイズを徐々に大きくするように設定する。
このようにすることで、搬送部210の基準搬送速度と実搬送速度との誤差が累積されたとしても、読み取り位置がパッチ位置に含まれる状態を用紙後端(最も下流側のパッチ)に至るまで維持できる。更に、搬送される用紙に片寄りや傾きが生じていたとしても、読み取り位置がパッチ位置に含まれる状態を用紙後端に至るまで維持できる。このため、トナーを無駄に大きくする必要がなくなり、トナー使用量と用紙枚数とを最低限に抑えつつ、用紙上のパッチを正確に読み取ることが可能になる。
〔パッチ形成制御(5)〕
以下、パッチ形成制御の第5実施形態について説明する。
この第5実施形態としては、既に説明した第2実施形態と第3実施形態とを組み合わせたパッチを生成する。
なお、既に説明した部分について重複した説明は省略するが、この第5実施形態では、搬送部210による用紙の搬送速度の誤差に応じて、複数のパッチの第2方向のサイズを、第2方向の上流側から下流側のパッチに向けて徐々に大きくするように制御すると共に、複数のパッチの中心位置同士の間隔を第2方向に均等に設定し、かつ、複数のパッチ同士が重ならない状態に配置する。
更に、先端のパッチについての第1方向パッチサイズについては片寄りSHR,SHLを考慮して定めると共に、用紙の最大回転角θを考慮して第2方向の上流側から下流側のパッチに向けて複数のパッチの第1方向のサイズを徐々に大きくするように設定する。
なお、この第5実施形態の場合、ERXnは、以下のように表現できる。
ERXn=(Yn+Yn+…+Yn)×tanθ=n・Yn×tanθ
この場合、パッチptnについての第2方向パッチサイズXn[mm]は、
以上のX1とERXnとを参照して、以下のように表現することができる。
Xn[mm]=X1+2・ERXn=X1+2n・Yn×tanθ
このようにすることで、搬送部210の基準搬送速度と実搬送速度との誤差が累積されたとしても、読み取り位置がパッチ位置に含まれる状態を用紙後端(最も下流側のパッチ)に至るまで維持できる。更に、搬送される用紙に片寄りや傾きが生じていたとしても、読み取り位置がパッチ位置に含まれる状態を用紙後端に至るまで維持できる。このため、トナーを無駄に大きくする必要がなくなり、トナー使用量と用紙枚数とを最低限に抑えつつ、用紙上のパッチを正確に読み取ることが可能になる。
また、このようにすることで、出力物読取部290においてサンプリング間隔を可変にできない場合にも対応することが可能になる。
〈その他の実施形態〉
以上の第3実施形態において、複数のパッチ全体で台形形状である具体例を示したが、これに限定されるものではない。例えば、各パッチについて、Xn[mm]=X1+2・ERXnの数式に基づいて第1方向パッチサイズを求めて、それぞれ矩形のパッチを形成するようにしても良い。
また、読取装置200については、制御部201を設けずに、画像形成装置100の制御部101が読取装置200内の各部を制御するようにしても良い。
100 画像形成装置
102 通信部
103 操作表示部
104 記憶部
105 給紙部
110 搬送部
120 原稿読取部
130 画像データ記憶部
140 画像処理部
150 画像形成部
160 定着部
200 読取装置
201 制御部
210 搬送部
290 出力物読取部

Claims (10)

  1. 用紙上において第1方向の画像形成を前記第1方向と直交する第2方向に繰り返すことで2次元の画像形成を実行する画像形成部、前記用紙を前記第2方向に搬送する搬送部、前記画像形成部による画像形成と前記出力物読取部による読み取りと前記搬送部による搬送とを制御する制御部、を有する画像形成装置と、
    前記用紙に形成された画像を当該用紙が前記第2方向に搬送されている状態で読み取る出力物読取部と、
    を備えて構成される画像形成システムであって、
    前記制御部は、前記出力物読取部で読み取るために、前記用紙に所定面積の複数のパッチを前記第2方向に並べて画像形成する際に、前記搬送部による前記用紙の搬送速度の誤差に応じて、複数の前記パッチの前記第2方向のサイズを、前記第2方向の上流側から下流側の前記パッチに向けて徐々に大きくするように制御する、
    ことを特徴とする画像形成システム。
  2. 用紙上において第1方向の画像形成を前記第1方向と直交する第2方向に繰り返すことで2次元の画像形成を実行する画像形成部、前記用紙を前記第2方向に搬送する搬送部、前記画像形成部による画像形成と前記出力物読取部による読み取りと前記搬送部による搬送とを制御する制御部、を有する画像形成装置と、
    前記用紙に形成された画像を当該用紙が前記第2方向に搬送されている状態で読み取る出力物読取部と、
    を備えて構成される画像形成システムであって、
    前記制御部は、前記出力物読取部で読み取るために、前記用紙に所定面積の複数のパッチを前記第2方向に並べて画像形成する際に、複数の前記パッチの前記第1方向のサイズを、前記第2方向の上流側から下流側の前記パッチに向けて徐々に大きくするように制御する、
    ことを特徴とする画像形成システム。
  3. 前記制御部は、
    複数の前記パッチを前記第2方向に密着させた状態又は一定の間隔をあけた状態のいずれかで前記第2方向に並べて画像形成するよう制御すると共に、
    前記出力物読取部で複数の前記パッチを読み取るタイミングを複数の前記パッチそれぞれの前記第2方向のサイズに応じて設定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
  4. 前記制御部は、
    複数の前記パッチの中心位置同士の間隔を前記第2方向に均等に設定し、かつ、複数の前記パッチ同士が重ならない状態にして画像形成するよう制御すると共に、
    前記出力物読取部で複数の前記パッチを読み取るタイミングを複数の前記パッチそれぞれの中心位置に合わせて均等に設定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
  5. 前記制御部は、前記搬送部による前記用紙の搬送時に発生する傾き又は片寄りに応じて、複数の前記パッチの前記第1方向のサイズを、前記第2方向の上流側から下流側の前記パッチに向けて徐々に大きくするように制御する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成システム。
  6. 用紙上において第1方向の画像形成を前記第1方向と直交する第2方向に繰り返すことで2次元の画像形成を実行する画像形成部と、
    前記用紙を前記第2方向に搬送する搬送部と、
    前記画像形成部により前記用紙に形成された画像を、当該用紙が前記搬送部により前記第2方向に搬送されている状態で読み取る出力物読取部と、
    前記画像形成部による画像形成と前記出力物読取部による読み取りと前記搬送部による搬送とを制御する制御部と、
    を制御する画像形成制御方法であって、
    前記制御部は、前記出力物読取部で読み取るために、前記用紙に所定面積の複数のパッチを前記第2方向に並べて画像形成する際に、前記搬送部による前記用紙の搬送速度の誤差に応じて、複数の前記パッチの前記第2方向のサイズを、前記第2方向の上流側から下流側の前記パッチに向けて徐々に大きくするように制御する、
    ことを特徴とする画像形成制御方法。
  7. 用紙上において第1方向の画像形成を前記第1方向と直交する第2方向に繰り返すことで2次元の画像形成を実行する画像形成部と、
    前記用紙を前記第2方向に搬送する搬送部と、
    前記画像形成部により前記用紙に形成された画像を、当該用紙が前記搬送部により前記第2方向に搬送されている状態で読み取る出力物読取部と、
    前記画像形成部による画像形成と前記出力物読取部による読み取りと前記搬送部による搬送とを制御する制御部と、
    を制御する画像形成制御方法であって、
    前記制御部は、前記出力物読取部で読み取るために、前記用紙に所定面積の複数のパッチを前記第2方向に並べて画像形成する際に、複数の前記パッチの前記第1方向のサイズを、前記第2方向の上流側から下流側の前記パッチに向けて徐々に大きくするように制御する、
    ことを特徴とする画像形成制御方法。
  8. 前記制御部は、
    複数の前記パッチを前記第2方向に密着させた状態又は一定の間隔をあけた状態のいずれかで前記第2方向に並べて画像形成するよう制御すると共に、
    前記出力物読取部で複数の前記パッチを読み取るタイミングを複数の前記パッチそれぞれの前記第2方向のサイズに応じて設定する、
    ことを特徴とする請求項6に記載の画像形成制御方法。
  9. 前記制御部は、
    複数の前記パッチの中心位置同士の間隔を前記第2方向に均等に設定し、かつ、複数の前記パッチ同士が重ならない状態にして画像形成するよう制御すると共に、
    前記出力物読取部で複数の前記パッチを読み取るタイミングを複数の前記パッチそれぞれの中心位置に合わせて均等に設定する、
    ことを特徴とする請求項6に記載の画像形成制御方法。
  10. 前記制御部は、前記搬送部による前記用紙の搬送時に発生する傾き又は片寄りに応じて、複数の前記パッチの前記第1方向のサイズを、前記第2方向の上流側から下流側の前記パッチに向けて徐々に大きくするように制御する、
    ことを特徴とする請求項7に記載の画像形成制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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