JP2017001123A - 機械加工装置及び機械加工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】より良好な品質で簡易にタブの切断や仕上げ加工を行えるようにすることである。
【解決手段】実施形態に係る機械加工装置は、回転機構、ガイド部材、移動機構及び取付器具を有する。回転機構は、シャンクと切削部とを有する工具の前記シャンクを保持して回転させる。ガイド部材は、加工対象品の加工後の形状に沿って前記工具の、少なくとも工具軸方向に対して垂直な方向への移動をガイドする。移動機構は、前記ガイド部材に沿って前記工具を少なくとも前記工具軸方向に対して垂直な前記方向へ移動させる。取付器具は、前記回転機構、前記ガイド部材及び前記移動機構を前記加工対象品に取付ける。
【選択図】 図1

Description

本発明の実施形態は、機械加工装置及び機械加工方法に関する。
桁(スパー)、小骨(リブ)、外板(パネル)(スキンとも言う)及び縦通材(ストリンガー)等の航空機部品を機械加工によって製造する場合、機械加工後における航空機部品の運搬や防錆処理等の表面処理用の電極として利用することを目的としてタブが設けられる場合が多い。機械加工品にタブが設けられる場合には、機械加工品を組立てる際にタブを切断する必要がある。そこで、従来、作業者がハンドツールであるジグソーを用いて余肉を残してタブを切断している(例えば特許文献1参照)。タブの切断後に残る余肉は、ベルトン(ベルトサンダー)ややすりで仕上げられる。
特開2015−24489号公報
しかしながら、タブの切断を手作業で行うと、作業者による品質のばらつきが生じる。特に、航空機部品の場合には、タブの切断後における形状が曲線形状又は曲面である場合もある。また、タブの切断後における余肉の仕上げ作業は、作業者の労力の増加に繋がる。これは航空機部品に限らずタブの切断や仕上げ加工を伴う様々な部品についての共通の課題である。
そこで、本発明は、より良好な品質で簡易にタブの切断や仕上げ加工を行えるようにすることを目的とする。
本発明の実施形態に係る機械加工装置は、回転機構、ガイド部材、移動機構及び取付器具を有する。回転機構は、シャンクと切削部とを有する工具の前記シャンクを保持して回転させる。ガイド部材は、加工対象品の加工後の形状に沿って前記工具の、少なくとも工具軸方向に対して垂直な方向への移動をガイドする。移動機構は、前記ガイド部材に沿って前記工具を少なくとも前記工具軸方向に対して垂直な前記方向へ移動させる。取付器具は、前記回転機構、前記ガイド部材及び前記移動機構を前記加工対象品に取付ける。
また、本発明の実施形態に係る機械加工方法は、前記機械加工装置を用いて機械加工品を製造するものである。
また、本発明の実施形態に係る機械加工方法は、前記機械加工装置を用いて複合材で構成される機械加工品を製造するものである。
また、本発明の実施形態に係る機械加工方法は、前記機械加工装置を用いて前記工具を曲線的に移動させることによって機械加工品を製造するものである。
また、本発明の実施形態に係る機械加工方法は、前記機械加工装置を用いて前記工具軸方向における前記工具の位置を変えながら前記工具を前記工具軸方向に対して垂直な前記方向へ複数回移動させる加工によって機械加工品を製造するものである。
本発明の実施形態に係る機械加工装置の構成を示す正面図。 図1に示す機械加工装置の上面図。 図1に示す機械加工装置の斜視図。 図1に示す機械加工装置を背面側から見た斜視図。 図2に示す回転機構の構造例を示す位置A−Aにおける横断面図。 図4に示すディスク型クランプを取外した状態における挟み込み部材の形状例を示す斜視図。
本発明の実施形態に係る機械加工装置及び機械加工方法について添付図面を参照して説明する。
(構成及び機能)
図1は本発明の実施形態に係る機械加工装置の構成を示す正面図、図2は図1に示す機械加工装置の上面図、図3は図1に示す機械加工装置の斜視図、図4は図1に示す機械加工装置を背面側から見た斜視図である。
機械加工装置1は、切削加工の加工対象品であるワークWに取付けて、工具Tを用いて主としてタブの切断や余肉を除去する仕上げ加工を行うための装置である。機械加工装置1を小型の構成要素で構成すれば、持ち運びが容易なハンドツールとして機械加工装置1を構成することもできる。具体的には、機械加工装置1は、少なくとも回転機構2、移動機構3、ガイド部材4及び取付器具5を構成要素として構成することができる。
回転機構2は、工具Tのシャンクを保持して回転させる装置である。従って、工具Tとしては、シャンクと切れ刃とを有するものが用いられる。すなわち、サイドカッターのように工具の回転軸方向に垂直な切削面が形成されるカッターではなく、ソリッドタイプ又はチップ式のエンドミル等の工具Tが用いられる。また、テーパ付のエンドミルを用いてもよい。従って、実質的に工具Tの回転軸方向に切削面が形成される。すなわち、タブの切断や余肉を除去する仕上げ加工によって、工具Tの工具軸方向Taxに切断面又は仕上げ面が形成される。
回転機構2は、工具Tを動力源によって自動回転させる装置である。従って、回転機構2は、モータ2A及びホルダ2Bを有する。モータ2Aの出力軸は、ホルダ2Bと連結される。このため、工具Tのシャンクをホルダ2Bで保持し、モータ2Aの出力軸を回転することにより、工具Tを回転させることができる。
尚、工具Tのシャンクをホルダ2Bで保持し、モータ2Aの駆動によって工具Tを回転させてワークWの外形等を加工するための手持ち形の電動工具として、ルータが市販されている。このため、市販のルータを回転機構2として用いることができる。ルータ用の工具Tは、ビットとも呼ばれる。また、手持ち式の小型のルータは、ハンドルータとも呼ばれる。
移動機構3は、回転機構2とともに工具Tを移動させる装置である。移動機構3は、工具Tを保持した回転機構2を、少なくとも工具軸方向Taxに対して垂直な方向へ移動させることができるように構成される。
例えば、移動機構3を、工具Tを保持した回転機構2を、工具軸方向Taxに対して垂直な1方向に直線的に移動させることができるように構成することができる。この場合、移動機構3の駆動軸が1軸となるため、移動機構3の構造を簡易にすることができる。従って、機械加工装置1によって実施されることが想定される機械加工が、工具Tを直線的に移動させる機械加工である場合に有効である。
一方、移動機構3を、工具Tを保持した回転機構2を、工具軸方向Taxに対して垂直な2方向に移動させることができるように構成することもできる。この場合、工具Tを保持した回転機構2を、工具軸方向Taxに対して垂直な2次元の平面内において自由に移動させることが可能となる。すなわち、移動機構3の駆動軸が2軸となるため、工具Tを保持した回転機構2を、工具軸方向Taxに対して垂直な2次元の平面内において任意の方向に直線的に移動させることもできるし、曲線状又は折れ線状の軌跡を描くように非直線的に移動させることも可能となる。このため、直線加工に限らず、非直線加工が可能となり、機械加工装置1の汎用性を向上させることができる。
更に、工具Tを工具軸方向Taxに移動させることができるように移動機構3を構成することもできる。工具軸方向Taxへの工具Tの移動は、工具Tの回転動作中に行えるようにしても良いし、工具Tの回転前における工具軸方向Taxにおける位置決めとして行えるようにしてもよい。
工具Tの回転動作中に工具Tの工具軸方向Taxにおける送り動作を可能にする場合には、エンドミルやドリル等の工具Tの底刃を用いた加工や、工具軸方向Taxにおける加工位置までの工具Tの進入動作及び加工位置からの後退動作が可能となる。従って、穿孔、溝加工、ポケット加工、工具軸方向Taxにおける切込量を変えて切削を繰返すステップ加工等の多様な機械加工が可能となる。
一方、工具軸方向Taxにおける工具Tの位置決め、すなわち、工具Tの先端及び切れ刃の位置を調節できるようにする場合には、回転動作中における工具Tの工具軸方向Taxへの送り動作を行うことができない場合であっても工具Tをホルダ2Bに着脱することなく、工具Tの先端及び切れ刃の工具軸方向Taxにおける位置を適切な位置に調節することが可能となる。また、工具Tの先端及び切れ刃の工具軸方向Taxにおける位置を変えながら切削を繰り返せばステップ加工を行うことも可能となる。
このように、機械加工装置1の用途に応じて移動機構3の駆動軸を任意に決定することができる。従って、工具Tの回転軸を傾斜させるチルト軸やチルトした工具Tの回転軸をチルト前の回転軸を中心に回転させる回転軸等を移動機構3に設けてもよい。但し、機械加工装置1の用途が傾斜面の加工や曲面加工でなければ、移動機構3の構造を簡易にする観点から互いに直交する直線軸を移動機構3に設けることが現実的である。
すなわち、互いに直交する3軸方向に空間的に工具Tを移動させることが可能な移動機構3、工具軸方向Tax及び工具軸方向Taxに垂直な1方向に2次元的に工具Tを移動させることが可能な移動機構3、工具軸方向Taxにそれぞれ垂直で互いに直交する2方向に2次元的に工具Tを移動させることが可能な移動機構3、或いは工具軸方向Taxに垂直な1方向にのみ直線的に工具Tを移動させることが可能な移動機構3を機械加工装置1に設けることが実用的である。
工具Tの各軸方向への移動は、それぞれモータ等の動力源を用いて自動的に行えるようにしても良いし、動力源を用いずに行えるようにしてもよい。特に、工具Tの回転動作以外の動作を動力源を用いずに行えるようにすれば、移動機構3の構造を簡易にし、機械加工装置1のサイズをコンパクトにすることができる。しかも、機械加工装置1に必要な動力源を、回転機構2のモータ2Aのみとすることができる。このため、機械加工装置1を、持ち運びが容易なハンドツールとして構成することができる。
図示された例では、移動機構3が、モータ等の動力源を用いずに、工具軸方向Taxにそれぞれ垂直で互いに直交する2方向X、Yにそれぞれ直線的に工具Tを移動させることができるように構成されている。加えて、図示された例では、移動機構3が、工具Tの回転動作前において工具軸方向Taxにおける工具Tの位置決めを行うことができるように構成されている。
より具体的には、例示された移動機構3は、ベース6、第1の直動ガイド7、第1の可動部8、第2の直動ガイド9、第2の可動部10、送りネジ11、送りナット12、送りネジ支持体13、ハンドル14及び工具軸スライド機構15で構成されている。
ベース6は、移動機構3を構成する機械要素部品を取付けるための本体である。図示された例では、板状のベース6が移動機構3の部品として設けられている。ベース6には第1の直動ガイド7が固定される。
第1の直動ガイド7は、工具軸方向Taxに対して垂直な第1の方向Xに第1の可動部8を直線的に移動させるためのガイドである。従って、第1の直動ガイド7には、第1の可動部8が第1の直動ガイド7に対してスライド可能に組合わせられる。第1の可動部8には、第2の直動ガイド9が固定される。第2の直動ガイド9は、工具軸方向Taxに対して垂直な第2の方向Yに第2の可動部10を直線的に移動させるためのガイドである。従って、第2の直動ガイド9には、第2の可動部10が第2の直動ガイド9に対してスライド可能に組合わせられる。第1の直動ガイド7及び第2の直動ガイド9としては、例えば、市販のリニアガイドを用いることができる。
また、第1の直動ガイド7を挟むベース6の位置には、2つの送りネジ支持体13が固定される。そして、2つの送りネジ支持体13によって送りネジ11が支持される。従って、送りネジ11の長手方向は、第1の可動部8の移動方向となる第1の方向Xとなる。典型的には、送りネジ11として台形ネジが用いられる。
一方、第1の可動部8には、送りナット12が固定される。送りナット12は、送りネジ11に締付けられる。また、送りネジ11の一端には、ハンドル14が連結される。従って、作業者がハンドル14を回すと送りネジ11が回転し、送りネジ11に締付けられた送りナット12とともに第1の可動部8を第1の直動ガイド7に沿って第1の方向Xにスライドさせることができる。
他方、第2の可動部10は、第2の直動ガイド9に沿って第2の方向Yに自由に移動することができる。図示された例では、第1の方向Xが水平方向となっており、第2の方向Yが鉛直方向となっている。このため、第2の可動部10が落下しないように、第2の可動部10の上方に第2の直動ガイド9及び第1の可動部8側に突出する脱落ストッパ10Aが設けられている。そして、第2の可動部10の脱落ストッパ10Aが第1の可動部8の上端に接触することによって第2の可動部10の落下が抑止される。これにより、脱落ストッパ10Aが第1の可動部8の上端に接触した状態を第2の可動部10の可動範囲の最下位置として自由に第2の可動部10を鉛直方向にスライドさせることができる。
尚、第2の可動部10の移動方向である第2の方向Yが鉛直方向になると限らない場合には、2つの脱落ストッパ10Aを第2の可動部10に設けて第2の可動部10の可動範囲を規制するようにしてもよい。
第2の方向Yに慣性で自由に移動する第2の可動部10には、工具Tを保持した回転機構2が連結される。このため、ハンドル14を回転させることによって手動で回転機構2を第1の方向Xに移動させる一方、回転機構2を第2の方向Yに自由に移動させることができる。つまり、例示された移動機構3は、工具軸方向Taxに対して垂直な第1の方向Xに工具T及び回転機構2を手動で移動させる一方、工具T及び回転機構2を工具軸方向Taxに対して垂直な第2の方向Yに自由に移動させることができるように構成したものである。
一方、工具軸方向Taxにおける工具Tのスライドを行うための工具軸スライド機構15は、例えば、回転機構2に設けることができる。もちろん、第1の可動部8又は第2の可動部10を工具軸方向Taxに移動させる別の可動部を、工具軸スライド機構15として機械加工装置1に設けるようにしてもよい。
図5は、図2に示す回転機構2の構造例を示す位置A−Aにおける横断面図である。
図5に例示されるように、回転機構2は、モータ2Aの駆動によって工具Tを回転させるホルダ2Bを有する。回転機構2には、工具軸スライド機構15として円筒スライダー15A及び締付けクランプ15Bを設けることができる。円筒スライダー15Aは、円筒状の構造を有し、ホルダ2Bで保持された工具Tが内側となるように、モータ2Aのケーシングに工具Tと同軸状に固定される。
一方、締付けクランプ15Bは、第2の可動部10に固定される。締付けクランプ15Bは、スリットを設けた筒状の構造を有し、スリットを跨ぐ雌ネジが設けられる。スリットの長さ方向は軸方向となっており、クランプレバー15Cの先に連結された雄ネジがスリットを跨ぐ雌ネジに締付けられる。このため、クランプレバー15Cの回転によって雄ネジを回転させるとスリットの幅が狭くなり、締付けクランプ15Bの内径を小さくすることができる。
このような構造を有する締付けクランプ15Bが、円筒スライダー15Aの外側に締付けられる。従って、クランプレバー15Cの回転によって締付けクランプ15Bを緩めると、円筒スライダー15Aを締付けクランプ15Bに対して軸方向にスライドさせることが可能となる。一方、クランプレバー15Cの回転によって締付けクランプ15Bを締付けると、円筒スライダー15Aに締付けクランプ15Bを固定することができる。
従って、締付けクランプ15Bを緩めると、モータ2A、ホルダ2B、工具T及び円筒スライダー15Aと、締付けクランプ15B及び第2の可動部10との間における工具軸方向Taxにおける相対位置を調節することができる。そして、締付けクランプ15Bを締付けることによってモータ2A、ホルダ2B、工具T及び円筒スライダー15Aの工具軸方向Taxにおける位置を固定することができる。これにより、工具軸方向Taxにおける工具Tの位置決めを行うことができる。
ガイド部材4は、ワークWの加工後の形状に沿って工具Tの移動をガイドするための構成要素である。上述したように、工具Tの工具軸方向Taxに切断面又は仕上げ面が形成されるため、ガイド部材4は、少なくとも工具軸方向Taxに対して垂直な方向への工具Tの移動をガイドできるように構成される。
一方、回転機構2には、工具Tとともに移動する一方、工具Tとともに回転しない非回転部2Cを設けることができる。そして、ガイド部材4には、工具Tが工具軸方向Taxに対して垂直な移動方向に移動するように、回転機構2の非回転部2Cをスライドさせるガイド面を設けることができる。そして、回転機構2の非回転部2Cを、ガイド部材4のガイド面に接触又は近接させながらスライドさせることによって、非回転部2Cとともに工具Tをガイド部材4のガイド面に沿ってスライドさせることができる。
図示された例では、貫通孔を中心に有する円板状の部材に円筒状の突起を同軸上に設けた構造を有する非回転部2Cが回転機構2の締付けクランプ15Bと一体化されている。そして、円板状の部材及び円筒状の突起を貫通する貫通孔に、工具Tが挿入されている。換言すれば、回転機構2は、非回転部2Cから工具Tの切れ刃側が突出する状態で、工具Tのシャンク側をホルダ2Bで保持するように構成されている。従って、非回転部2Cを回転させずに工具Tとともに工具軸方向Taxに対して垂直な移動方向に移動させることができる。
一方、ガイド部材4は、例えば、貫通するスリット4Aを設けたプレート4Bで構成することができる。そして、プレート4Bのスリット4Aに、非回転部2Cの円筒状の突起が隙間嵌め以上の公差で嵌り込むようにスリット4Aの幅及び非回転部2Cの円筒状の突起の直径を決定することができる。そうすると、プレート4Bのスリット4Aに非回転部2Cの円筒状の突起を嵌め込んだ状態で、スリット4Aの長さ方向に非回転部2Cをスライドさせることが可能となる。この場合、非回転部2Cの可動方向はスリット4Aの長さ方向に規制される。従って、移動機構3によって回転機構2の非回転部2Cを1方向にのみスライドさせることが可能となる。
このため、回転機構2の非回転部2Cが工具Tの移動方向をガイドするガイド機構の一部を構成すると言うこともできる。具体的には、スリット4Aを設けたプレート4Bで構成されるガイド部材4がガイド機構の雌として機能し、回転機構2の非回転部2Cがガイド部材4に嵌り込むガイド機構の雄として機能する。
尚、プレート4Bには、中心線が直線的なスリット4Aに限らず折れ線や曲線のように中心線が非直線的なスリット4Aを設けることもできる。従って、ガイド部材4によって、回転機構2の非回転部2Cを直線的又は非直線的にスライドさせることができる。
スリット4Aの中心線は、工具Tの中心軸の軌跡となる。従って、ワークWの加工後の形状に沿って工具Tの切削面が移動するように、ワークWの加工後の輪郭をオフセットした位置が中心線となるようにスリット4Aの形状を決定することができる。この場合、ワークWの加工後の輪郭と、スリット4Aの中心線との間におけるオフセット量を、工具Tの半径とすればよい。
図示された例では、パネルW1に設けられたタブW2を切断するために機械加工装置1がワークWに取付けられている。また、タブW2の切断後におけるパネルW1の部分の外形が直線形状となっている。従って、タブW2の切断長さをカバーできるような長さを有する直線的なスリット4Aを設けたプレート4Bが機械加工装置1に設けられている。
但し、ワークWに依ってはタブW2の切断長さが異なる場合やワークWの外形が曲線形状である場合もあり得る。或いは、ワークWの外形が直線形状であっても、移動機構3の駆動軸に対して傾斜する可能性がある。また、上述したように、機械加工装置1によってタブW2の切断に限らず、直線的又は非直線的な仕上げ加工が行われる場合もある。
そこで、機械加工装置1に汎用性が得られるように、ガイド部材4を交換できるようにすることができる。具体例として、工具軸方向Taxに対して垂直な方向への工具Tの直線移動をガイドする第1のガイド部材と、工具軸方向Taxに対して垂直な方向への工具Tの曲線移動をガイドする第2のガイド部材とを交換可能に機械加工装置1に設けることもできる。
このように、移動機構3により、工具Tをガイド部材4に沿って少なくとも工具軸方向Taxに対して垂直な方向に移動させることができる。例えば、ガイド部材4のガイド方向が第1の方向Xであれば、ハンドル14を回すことによって、工具T及び回転機構2をガイド部材4に倣って第1の方向Xにスライドさせることができる。
一方、図示されるように工具T及び回転機構2を工具軸方向Taxに対して垂直な2方向に移動できるようにすれば、ガイド部材4のガイド方向が第1の方向Xと異なる場合であっても、ハンドル14を回すことによって工具軸方向Taxに対して垂直な第1の方向Xに工具T及び回転機構2を手動で移動させながら、ガイド部材4の接触面に沿った非回転部2Cのスライドに伴って、工具Tを工具軸方向Taxに対して垂直な第2の方向Yに自由に移動させることができる。
このため、任意の形状を有するガイド部材4の接触面の形状に倣って工具Tを直線的又は非直線的に移動させることができる。これにより、ワークWを自在な形状に切断又は仕上げ加工することが可能である。
尚、図示された例では、ガイド部材4にスリット4Aを設けることによって、スリット4Aの幅方向における非回転部2Cの移動を抑止するための2つのガイド面がガイド部材4に形成されているが、ガイド部材4に1つのガイド面を形成してもよい。例えば、ガイド部材4を板状の部材で構成し、板状の部材の外形をガイド面としてもよい。この場合においても、例えば、重力を利用して非回転部2Cをガイド部材4のガイド面に接触させながらガイド面に沿って移動させることができる。
一方、非回転部2Cの位置及び構造も任意である。例えば、ガイド部材4のガイド面に接触又は近接して移動する非回転部2Cの部分を、円筒状の突起の代わりにガイド面と平行な平面を有する矩形又は長円状の突起としてもよい。また、ガイド部材4のガイド面に接触又は近接して移動する非回転部2Cの突起等の部分に工具Tを貫通させずに、所望の位置に突起等の部分を設けてもよい。つまり、非回転部2Cの任意の位置に、ガイド部材4の単一又は複数のガイド面に接触又は近接する単一又は複数の平面又は曲面を形成することができる。そして、回転機構2の非回転部2Cの少なくとも一部をガイド部材4のガイド面でガイドすることができる。
加えて、図示されるように、非回転部2Cに円板状の部分を設ければ、加工時に円板状の部分をプレート4Bの表面に接触又は近接させることができる。従って、非回転部2Cの円板状の部分と、プレート4Bとによって非回転部2Cの工具軸方向Taxにおける移動も規制することができる。従って、プレート4BからワークW側への工具Tの突出長さを一定の長さ以下とすることができる。
また、非回転部2Cの円板状の部分を、プレート4Bの表面に接触させながら非回転部2Cの円筒状の突起をプレート4Bのスリット4Aに沿って移動させれば、プレート4BからワークW側への工具Tの突出長さを一定にして非回転部2Cをスライドさせることができる。このため、ガイド部材4によって工具Tの工具軸方向Taxにおける移動もガイドすることができる。
非回転部2Cをガイドするガイド部材4を交換できるようにする場合には、ガイド部材4を作業者が容易に分解及び組立てることができるようにすることが適切である。そこで、図示された例では、ガイド部材4がベース6にボルトで容易に着脱できるように構成されている。
また、ワークWをガイド部材4との間で挟み込むための挟み込み部材16を設けることがワークWをより確実にクランプする観点から好適である。図示された例では、挟み込み部材16が連結部材17によってガイド部材4と組合されている。具体的には、C字状の連結部材17が、締付ボルトでガイド部材4の上端側に固定され、連結部材17によって挟み込み部材16がワークWとともに挟み込まれている。
更に、挟み込み部材16がディスク型クランプ18によってワークWの背面側からガイド部材4側に押し付けられている。ディスク型クランプ18は、C型フレーム18Aに押しネジ18Bを取付け、押しネジ18Bの先端に板状のディスク18Cを設けて構成することができる。C型フレーム18Aの両端は、締付ボルトでガイド部材4の両端に固定される。そして、押しネジ18Bを回すと板状のディスク18Cが挟み込み部材16に押し当てられる。これにより、機械加工時には、工具Tの先端側に配置される挟み込み部材16と、工具Tのシャンク側に配置されるガイド部材4とによってワークWを挟み込んでクランプすることができる。逆に、機械加工が完了した後は、挟み込み部材16、連結部材17及びディスク型クランプ18をガイド部材4とともに容易に取外すことができる。
図6は図4に示すディスク型クランプ18を取外した状態における挟み込み部材16の形状例を示す斜視図である。
機械加工装置1の用途が、タブW2等の切断である場合には、切断によって断片が生じることになる。従って、図6に示すように、切り取られたタブW2等の断片側をガイド部材4との間で挟み込むための第1の挟み込み部材16Aと、パネルW1等のワークWの製品側をガイド部材4との間で挟み込むための第2の挟み込み部材16Bとを、ワークWの背面側に設けることがワークWを確実にクランプする観点から効果的である。
タブW2のように直線加工によってワークWが切断される場合には、図示されるように直線的な外形を有する第1の挟み込み部材16Aと、第2の挟み込み部材16Bとを、工具Tの直径以上の距離だけ離して配置すればよい。一方、非直線加工によってワークWが切断される場合には、切断後におけるワークWの形状に合わせた形状を有する第1の挟み込み部材と、第2の挟み込み部材とを、工具Tの直径以上の距離だけ離して配置すればよい。また、ワークWの仕上げ加工が目的であれば、単一の挟み込み部材16とガイド部材4との間にワークWを挟み込むようにすることができる。
特に、ワークWをガイド部材4との間で挟み込むための単一の挟み込み部材16或いはワークWの製品側をガイド部材4との間で挟み込むための第2の挟み込み部材16Bの形状を、ワークWの加工後の形状に沿う形状とすれば、切削加工に伴うバリの発生を防止することができる。その結果、切断面又は仕上げ面の仕上げ精度を良好にすることができる。
図6に示す例では、第2の挟み込み部材16Bの外形をワークWの加工後の形状に正確に合わせることができるように、第2の挟み込み部材16Bに位置決めピンを挿入するための孔と、ボルトで固定するための孔が設けられている。このため、ディスク型クランプ18のディスク18Cに位置決めピンとボルトで正確な位置に第2の挟み込み部材16Bを固定した状態で第2の挟み込み部材16BをワークWに押し当てることができる。
以上のような回転機構2、ガイド部材4、移動機構3及び挟み込み部材16を含む機械加工装置1は、取付器具5によってワークWに取付けることができる。図示された例では、ベース6に雌ネジが設けられ、ベース6の雌ネジに取付器具5としてC型クランプを取付けることができるように構成されている。もちろん、取付器具5として、シャコ万力等の任意のクランプを用いることができる。
(動作及び作用)
次に機械加工装置1を用いて機械加工品を製造する機械加工方法について説明する。
まず、機械加工装置1が加工対象となるワークWの所定の位置に取付器具5で取付けられる。具体的には、ワークWの加工位置が回転機構2で保持された工具Tのストロークの範囲内となるように機械加工装置1がC型クランプ等の取付器具5でワークWに固定される。例えば、ワークWが航空機部品の1つであるパネルW1である場合には、図示されるようにC型クランプ等の取付器具5によって機械加工装置1がパネルW1の加工位置に合わせて取付けられる。
ワークWの材質は、金属に限らず、ガラス繊維強化プラスチック(GFRP: Glass fiber reinforced plastics)や炭素繊維強化プラスチック(CFRP: Carbon Fiber Reinforced Plastics)等の複合材であっても良い。また、ワークWの加工目的は、タブW2の切断やパネルW1の外形の仕上げ加工の他、ワークWの溝加工等の多様な目的とすることができる。
通常、航空機部品の機械加工では、航空機部品を組立てる際に隙間が生じないように0.5mm程度の余肉を設けて外形加工が行われる。従って、航空機部品を組立てる際には、組立対象となる航空機部品の外形の仕上げ加工が必要となる。これは、金属部品に限らず、複合材部品についても同様である。そこで、機械加工装置1を用いて航空機部品の余肉を除去する仕上げ加工を行うことができる。また、外形の仕上げ加工と併せてタブW2の切断を行うこともできる。或いは、外形の仕上げ加工とは無関係にタブW2の切断を行うこともできる。
このため、機械加工装置1の用途に応じたガイド部材4が機械加工装置1に組立てられる。すなわち、回転機構2の非回転部2Cをガイド部材4のガイド面に沿って移動させた場合に工具Tの移動経路がワークWの加工経路となるように、ガイド部材4がワークWの加工位置に宛がわれる。例えば、パネルW1の外形仕上げが加工目的であれば、工具Tの切削面の軌跡がパネルW1の外形仕上げ後の輪郭に沿うようにガイド部材4が位置決めされる。また、回転機構2の非回転部2Cが初期位置にセットされる。
更に、タブW2の切断を行う場合のように、ワークWの切断によって断片が生じる場合には、挟み込み部材16が連結部材17でガイド部材4に連結され、ワークWがガイド部材4と挟み込み部材16とによって挟み込まれる。従って、挟み込み部材16も、ワークWの加工後における形状に合わせて準備され、ワークWの加工後における形状に合わせて適切な位置に位置決めされる。
具体的には、工具Tを移動させてワークWの機械加工を行った場合において、少なくとも工具Tが挟み込み部材16と干渉しないように挟み込み部材16が位置決めされる。より好適には、工具Tの切削面が通過する面が概ね挟み込み部材16の端面となるように挟み込み部材16が位置決めされる。換言すれば、ワークWの加工後の輪郭と挟み込み部材16の輪郭が概ね一致するように挟み込み部材16が位置決めされる。これにより、機械加工時におけるバリの発生を抑止又は低減させることができる。
ガイド部材4は、機械加工装置1をワークWに取付ける前に予め機械加工装置1に組立てておいても良いし、機械加工装置1をワークWに仮止めした後にガイド部材4を機械加工装置1に組み付け、ワークWに対するガイド部材4の相対位置が適切な位置となるように機械加工装置1の位置を微調整するようにしてもよい。
従って、機械加工装置1に挟み込み部材16を取付ける場合には、ガイド部材4をワークWに合わせて位置決めした後に連結部材17で挟み込み部材16をガイド部材4に連結することができる。或いは、タブW2等のワークWの切断部分の形状に応じて挟み込み部材16をガイド部材4と連結部材17で連結して予め組立てておき、挟み込み部材16及びガイド部材4を組立てた状態で機械加工装置1に取付けるようにしてもよい。
挟み込み部材16がワークWの背面に配置されると、ディスク型クランプ18がガイド部材4に固定され、ディスク型クランプ18によって挟み込み部材16がワークWの背面に押し当てられる。これにより、タブW2等の切断部分を挟み込み部材16とガイド部材4とによって隙間が生じないように強固に挟み込むことができる。
ガイド部材4及び必要な場合における挟み込み部材16の取付けが完了すると、初期位置における回転機構2の非回転部2Cが、ガイド部材4のガイド面の初期位置に接触又は近接する。また、工具Tが非回転部2CからワークW側に突出して工具Tの位置が加工経路の初期位置となる。これにより、ワークWの機械加工を開始することができる。
そのために、回転機構2のモータ2AがON状態に切換えられて駆動する。このため、工具Tが回転する。次に、移動機構3の駆動によってガイド部材4に沿って回転機構2とともに工具Tが移動する。これにより、ワークWの機械加工を行うことができる。
例えば、移動機構3が図示されるようにハンドル14の回転によって手動で第1の方向Xに移動する第1の可動部8及び第2の方向Yに自由に移動する第2の可動部10を備えている場合であれば、作業者がハンドル14を回転させる。そうすると、第1の可動部8が第1の直動ガイド7に沿って第1の方向Xにスライドする。
一方、回転機構2の非回転部2Cがガイド部材4に沿って移動する。具体例として、ガイド部材4がスリット4Aを設けたプレート4Bであれば、スリット4Aに挿入された非回転部2Cの円筒状の突起等の部分がスリット4Aの長手方向に移動する。従って、非回転部2Cの移動方向が第1の可動部8の駆動軸である第1の方向Xと異なる場合には、ガイド部材4によって非回転部2Cが第2の方向Yに押し付けられる。その結果、慣性によって第2の可動部10が第2の方向Yに移動する。このため、工具Tはガイド部材4の形状に対応する経路で移動することになる。
ガイド部材4に沿って回転機構2及び工具Tを移動させると、ワークWをガイド部材4の形状に沿って加工することができる。ワークWの機械加工は、回転機構2の非回転部2Cがガイド部材4の端部に到達するか、或いは作業者がハンドル14の回転を停止させるまで継続される。
例えば、機械加工の目的がタブW2の切断であれば、少なくとも工具TがタブW2を横切った位置で工具Tの移動が停止される。これにより、タブW2を切断することができる。この場合、切断後のタブW2は、ガイド部材4と挟み込み部材16との間に挟み込まれた状態で保持される。また、機械加工の目的が外形の仕上げである場合には、少なくとも工具Tが仕上げ領域を通過した時点で工具Tの移動が停止される。
このようにして、機械加工装置1を用いて金属や複合材で構成される機械加工品を製造することができる。例えば、タブW2の切断及び余肉を除去する仕上げ加工の少なくとも一方を伴って機械加工品を製造することができる。また、ワークWの輪郭が曲線であれば、工具Tを曲線的に移動させることによって機械加工品を製造することもできる。
更に、移動機構3によって工具Tの工具軸方向Taxにおけるスライドを行うことができる場合には、工具軸方向Taxにおける切込量を小さくして複数回に分けて加工を行うこともできる。具体的には、工具軸方向Taxにおける工具Tの位置を変えながら工具Tを工具軸方向Taxに対して垂直な方向へ複数回移動させる加工によって機械加工品を製造することができる。
例えば、タブW2等のワークWの切断を行う場合であれば、工具軸方向Taxにおける工具Tの位置を変えながら溝加工が複数回繰返される。一方、ワークWの外形仕上げを行う場合であれば、工具軸方向Taxにおける工具Tの位置を変えながら余肉を除去する加工が複数回繰返される。
このようなステップ加工は、ワークWの板厚が厚い場合、ワークWがブロック状である場合或いはワークWの加工部位がフランジ等の側面である場合等に有効である。すなわち、ステップ加工によって工具Tの切込量を少なく設定できるため、切削抵抗の低減によって仕上げ面の精度を良好にすることができる。
また、特に仕上げ面の精度を良好にすることが重要である場合には、機械加工装置1を用いて粗加工を行った後に仕上げ加工を行うようにしてもよい。これにより、フランジの側面加工や板厚の厚いワークWの加工等において、仕上げ面を良好にすることができる。具体例として、0.1mmから0.2mm程度の余肉を残してワークWの外形加工、切断加工又はトリム加工を行った後、ワークWの外形仕上げ加工を行うことができる。その場合においても、ステップ加工によって粗加工を行うようにしてもよい。更に、仕上げ加工についてもステップ加工によって行うようにしてもよい。
機械加工装置1で粗加工後に仕上げ加工を行う場合には、工具Tの経路を余肉の厚み分だけオフセットさせることが必要となる。そこで、粗加工用の第1のガイド部材4と、仕上げ用の第2のガイド部材4とを準備して交換するようにしてもよい。或いは、ガイド部材4に余肉の厚さ分だけ位置をオフセットさせるためのシムを着脱できるようにしてもよい。更に別の方法として、ガイド部材4の位置又は機械加工装置1自体の位置をアジャスタやシムによって微調整できるようにしてもよい。
以上のような機械加工装置1は、工具Tを回転させる回転機構2及び回転機構2とともに工具Tを移動させる移動機構3を取付器具5でワークWに着脱可能とし、かつガイド部材4によって工具Tの移動方向をガイドできるようにしたものである。
(効果)
このため、機械加工装置1及び機械加工方法によれば、工作機械等の大掛かりな設備を用いることなく簡易にワークWの機械加工を行うことができる。例えば、タブW2の切断や外形の仕上げ加工を作業者の手作業に依らずに簡易かつ短時間に行うことができる。
しかも、ガイド部材4によって工具Tの移動方向をガイドできるため、作業者が手作業を行う場合に比べて機械加工品の品質のばらつきを低減させることができる。また、機械加工品の仕上げ面の精度を向上させることができる。その結果、手作業による機械加工品の仕上げ作業を省略することによって機械加工品の製作時間を短縮することができる。
加えて、ガイド部材4の交換によって様々な形状の加工が可能となる。このため、手持ち式でありながら汎用性のある機械加工装置1を提供することができる。
以上、特定の実施形態について記載したが、記載された実施形態は一例に過ぎず、発明の範囲を限定するものではない。ここに記載された新規な方法及び装置は、様々な他の様式で具現化することができる。また、ここに記載された方法及び装置の様式において、発明の要旨から逸脱しない範囲で、種々の省略、置換及び変更を行うことができる。添付された請求の範囲及びその均等物は、発明の範囲及び要旨に包含されているものとして、そのような種々の様式及び変形例を含んでいる。
例えば、上述した実施形態では、工具Tとしてシャンクに切れ刃を形成したエンドミルやドリル等のカッターを例示したが、機械加工装置1の用途に依っては工具Tとして砥石やバリ取り用のブラシ等のシャンクに切削部を設けた任意の工具を用いることができる。このため、例えば工具Tとして砥石を用いれば、平面又は曲面の表面仕上げや外形仕上げを行うことが可能である。
1...機械加工装置、2...回転機構、2A...モータ、2B...ホルダ、2C...非回転部、3...移動機構、4...ガイド部材、4A...スリット、4B...プレート、5...取付器具、6...ベース、7...第1の直動ガイド、8...第1の可動部、9...第2の直動ガイド、10...第2の可動部、10A...脱落ストッパ、11...送りネジ、12...送りナット、13...送りネジ支持体、14...ハンドル、15...工具軸スライド機構、15A...円筒スライダー、15B...締付けクランプ、15C...クランプレバー、16...挟み込み部材、16A...第1の挟み込み部材、16B...第2の挟み込み部材、17...連結部材、18...ディスク型クランプ、18A...C型フレーム、18B...押しネジ、18C...ディスク、W...ワーク、W1...パネル、W2...タブ、T...工具

Claims (12)

  1. シャンクと切削部とを有する工具の前記シャンクを保持して回転させる回転機構と、
    加工対象品の加工後の形状に沿って前記工具の、少なくとも工具軸方向に対して垂直な方向への移動をガイドするガイド部材と、
    前記ガイド部材に沿って前記工具を少なくとも前記工具軸方向に対して垂直な前記方向へ移動させる移動機構と、
    前記回転機構、前記ガイド部材及び前記移動機構を前記加工対象品に取付けるための取付器具と、
    を有する機械加工装置。
  2. 前記移動機構は、前記工具を前記工具軸方向に対して垂直な2方向に移動させることができるように構成される請求項1記載の機械加工装置。
  3. 前記移動機構は、前記工具を更に前記工具軸方向に移動させることができるように構成される請求項1又は2記載の機械加工装置。
  4. 前記回転機構は、前記工具とともに移動する非回転部を有し、
    前記ガイド部材は、前記工具が前記工具軸方向に対して垂直な前記方向に移動するように、前記非回転部を1方向にのみ直線的又は非直線的にスライドさせるガイド面を有する請求項1乃至3のいずれか1項に記載の機械加工装置。
  5. 前記工具の先端側において前記加工対象品を前記ガイド部材との間で挟み込むための挟み込み部材であって前記加工対象品の加工後の形状に対応する形状を有する挟み込み部材を更に有する請求項1乃至4のいずれか1項に記載の機械加工装置。
  6. 前記移動機構は、前記工具軸方向に対して垂直な第1の方向に前記工具を手動で移動させる一方、前記非回転部の前記ガイド面に沿ったスライドに伴って、前記工具を前記工具軸方向に対して垂直な第2の方向に自由に移動させることができるように構成される請求項4記載の機械加工装置。
  7. 前記工具軸方向に対して垂直な方向への前記工具の直線移動をガイドする第1のガイド部材と、前記工具軸方向に対して垂直な方向への前記工具の曲線移動をガイドする第2のガイド部材とを交換可能に構成される請求項1乃至6のいずれか1項に記載の機械加工装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の機械加工装置を用いて機械加工品を製造する機械加工方法。
  9. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の機械加工装置を用いて複合材で構成される機械加工品を製造する機械加工方法。
  10. 請求項2又は6記載の機械加工装置を用いて前記工具を曲線的に移動させることによって機械加工品を製造する機械加工方法。
  11. 請求項3記載の機械加工装置を用いて前記工具軸方向における前記工具の位置を変えながら前記工具を前記工具軸方向に対して垂直な前記方向へ複数回移動させる加工によって機械加工品を製造する機械加工方法。
  12. 前記機械加工装置を用いたタブの切断及び余肉を除去する仕上げ加工の少なくとも一方を伴って前記機械加工品を製造する請求項8乃至11のいずれか1項に記載の機械加工方法。
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