JP2017000407A - 歯ブラシ - Google Patents

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Abstract

【課題】優れた操作性をと優れたフィット感が両立された歯ブラシを提供することを目的とする。【解決手段】ハンドル部14、ネック部16、及びヘッド部18が一体に形成されたハンドル体10と、ヘッド部18の植毛面18aに植設された複数の毛束12と、を備え、ハンドル部14は、硬質樹脂で形成された棒状のハンドル芯部20と、ハンドル芯部20の外側に軟質樹脂で形成された軟質部22と、を備え、ハンドル部14中のハンドル芯部20の体積VAに対する軟質部22の体積VBの比(VB/VA)が1超である、歯ブラシ1。【選択図】図3

Description

本発明は、歯ブラシに関する。
一般に歯ブラシは、棒状のハンドル部、前記ハンドル部の先端から延設されたネック部、及び前記ネック部の先端に設けられたヘッド部を備えるハンドル体と、前記ヘッド部に植設された複数の毛束と、を備えている。一般的な歯ブラシにおいては、ブラッシング時にハンドル部が過度に撓むことを抑制し、毛束から歯に充分に力を与えることができるように、ハンドル体が硬質樹脂で形成されている。
歯ブラシにおいては、滑り止め効果を付与するために、硬質樹脂で形成したハンドル部の表面に軟質樹脂による軟質部を形成することも提案されている(特許文献1、2)。該歯ブラシにおいても、ハンドル体全体としては充分な剛性を確保するため、ハンドル部に占める硬質樹脂の割合は、軟質樹脂の割合と比較して高くされている。
特開2006−202号公報 特許第3162573号公報
しかし、このような歯ブラシは、ハンドル体の剛性が高く撓みにくいために操作性に優れるものの、表面が硬いためにハンドル部を手で握ったときにハンドル部と手の接触面積が小さくなる傾向がある。その結果、ブラッシング中に手指が滑って歯ブラシの操作を誤ることがある。
本発明は、優れた操作性を確保しつつ、手で握ったときにはハンドル部における手指が触れている部分が手指に追従して変形し、フィット感に優れ、しっかりと握りやすい歯ブラシを提供することを目的とする。
本発明は、以下の構成を有する。
[1]ハンドル部、前記ハンドル部の先端に延設されたネック部、及び前記ネック部の先端に設けられたヘッド部が一体に形成されたハンドル体と、前記ヘッド部の植毛面に植設された複数の毛束と、を備える歯ブラシにおいて、前記ハンドル部は、ショアA硬度が90超の硬質樹脂で形成された棒状のハンドル芯部と、前記ハンドル芯部の外側に前記硬質樹脂よりもショアA硬度が低い軟質樹脂で形成された軟質部と、を備え、前記ハンドル部中の前記ハンドル芯部の体積Vに対する前記軟質部の体積Vの比(V/V)が1超である、歯ブラシ。
[2]前記ハンドル部の軸方向において、前記ハンドル部の軸方向に垂直な断面の総断面積に対する前記ハンドル芯部の断面積の割合が最小になる部分が、当該割合が最大になる部分よりも後端側に位置する、[1]に記載の歯ブラシ。
[3]前記ハンドル芯部が前記ネック部側から後端に向かって細くなっている、[1]又は[2]に記載の歯ブラシ。
本発明の歯ブラシは、優れた操作性が確保されつつ、手で握ったときにはハンドル部における手指が触れている部分が手指に追従して変形するため、フィット感に優れ、しっかりと握りやすい。
本発明の歯ブラシの一例を示した平面図である。 図1の歯ブラシの断面図であって、図2(A)はA−A断面図であり、図2(B)はB−B断面図であり、図2(C)はC−C断面図である。 図1及び図2の歯ブラシの断面図であって、図3(A)は図2のD−D断面図(横断面図)であり、図3(B)は図1のE−E断面図(縦断面図)である。 図1の歯ブラシにおけるハンドル部とネック部の近傍を拡大した拡大図である。 本発明の歯ブラシの他の例のハンドル部とネック部の近傍を拡大した拡大図である。 本発明の歯ブラシの他の例を示した断面図であって、図6(A)は横断面図であり、図6(B)は縦断面図である。 本発明の歯ブラシの他の例を示した断面図であって、図7(A)は横断面図であり、図7(B)は縦断面図である。 本発明の歯ブラシの他の例を示した断面図であって、図8(A)は横断面図であり、図8(B)は縦断面図である。
以下、本発明の歯ブラシの一例を示して説明する。
本実施形態の歯ブラシ1は、図1〜4に示すように、ハンドル体10と、ハンドル体10に植設された複数の毛束12とを備える。
[ハンドル体]
ハンドル体10は、棒状のハンドル部14と、ハンドル部14の先端に延設され、ハンドル部14よりも細いネック部16と、ネック部16の先端に設けられ、複数の毛束12が植設されるヘッド部18と、を備えている。
この例のハンドル部14とネック部16とは、それらの境界部分の平面視における両側の外縁15a,15bが、ハンドル部14からネック部16にかけて徐々に近づく、変曲点a,bを有する曲線状となるように一体に形成されている。このように、ハンドル部14とネック部16の境界部分においては、ハンドル部14からネック部16にかけて幅が徐々に狭くなっている。
(ハンドル部)
ハンドル部14は、ブラッシング時に手で握られる部分であり、棒状のハンドル芯部20と、ハンドル芯部20の表面に形成された軟質部22と、を備えている。ハンドル芯部20は、硬質樹脂で形成されている。軟質部22は、軟質樹脂で形成されている。
なお、本発明においては、硬質樹脂とは、ショアA硬度が90超の樹脂を意味する。また、軟質樹脂とは、硬質樹脂よりもショアA硬度が低い樹脂、すなわちショアA硬度が90以下の樹脂を意味する。
この例のハンドル部14は、軸方向(長さ方向)に垂直な断面形状が矩形の角部が丸く切り欠かれた柱状になっている。
ハンドル部14の太さ及び長さは、歯ブラシ1を使用する対象者に応じて適宜設計できる。この例のハンドル部14の太さは、ネック部16側の端部が徐々に縮径し、後端が丸みを帯びている以外は、軸方向にほぼ一定になっている。
ハンドル部の断面形状は、前記した形状には限定されず、例えば、矩形状、円形状等であってもよい。
この例のハンドル芯部20は、軸方向に垂直な断面形状が矩形の角部が丸く切り欠かれた形状で、かつネック部16側から後端に向かって徐々に縮径した柱状になっている。
ハンドル芯部20の太さ及び長さは、ハンドル部14の太さ及び長さに応じて適宜設計することができる。この例のハンドル芯部20は、ハンドル部14における先端から後端寄りの部分まで形成されている。
ハンドル芯部の断面形状は、前記した形状には限定されず、例えば、矩形状、円形状等であってもよい。
ハンドル芯部の軸方向の長さは、本発明の効果を損なわない範囲であれば、特に限定されない。
ハンドル芯部20の外周面は、全て軟質部22で覆われている。このように、本発明では、ハンドル芯部の外周面が全て軟質部で覆われていることが好ましい。これにより、手で握ったときに、ハンドル部における手指が触れている軟質部の形状が手指に追従して変形し、しっかりと握れる効果が充分に得られやすい。なお、本発明の効果を損なわない範囲であれば、ハンドル芯部の外周面に軟質部で覆われていない部分が存在していてもよい。
この例では、ハンドル芯部20の後端は、軟質部22に覆われた状態になっている。なお、本発明では、ハンドル芯部の後端は露出していてもよい。ハンドル芯部の後端は露出していても、本発明の効果に悪影響は及ぼさない。
本発明においては、ハンドル部中のハンドル芯部の体積Vに対する軟質部の体積Vの比(V/V)は、1超とされる。これにより、手で握ったときにハンドル部における手指が触れている軟質部の形状が手指に追従して変形する効果により、ハンドル部をしっかりと握ることができる。また、ハンドル部の柔軟性が高くなることで、ハンドル部を握る際に過剰に力がかかっても、その力が軟質部の凹みによって吸収されるため、ヘッド部の毛束から歯に与えられる力を緩和することができる。そのため、ブラッシング時に誤って歯に過剰な力を与えてしまうことを抑制できる。
/Vは、1超10以下が好ましく、1超7以下がより好ましい。V/Vが下限値以上であれば、ハンドル部を手で握ったときのフィット感が向上する。V/Vが上限値以下であれば、ブラッシング時の歯ブラシの操作性が向上する。
なお、本発明では、本実施形態のように、ハンドル部とネック部の境界部分が曲線的に滑らかに形成され、ハンドル部とネック部の境界が明瞭に区別できない場合においては、以下のようにハンドル部を規定して、ハンドル芯部の体積V及び軟質部の体積Vをそれぞれ測定するものとする。
歯ブラシ1を例に説明する。図4に示すように、ハンドル体10の軸方向をx軸とする。このとき、x軸は、ハンドル体10の先端から後端に向かう方向を正とする。
また、平面視でハンドル体10における軸方向に直交する幅方向をy軸とする。このとき、y軸は、ハンドル部14とネック部16の境界部分の平面視における、それぞれの外縁15a,15bについて、ハンドル体10の中心軸から遠ざかる方向を正とする。すなわち、図4におけるハンドル部14とネック部16の境界部分の上側の外縁15aについては、y軸は上方向が正となるように決める。図4におけるハンドル部14とネック部16の境界部分の下側の外縁15bについては、y軸は下方向が正となるように決める。
このようにx軸とy軸を決め、ハンドル部14とネック部16の境界部分において、両側の外縁15a,15bのそれぞれが、軸方向に対する幅方向の変化率(1次微分)が正(dy/dx>0)で、かつ、前記変化率の変化率(2次微分)が負(dy/dx<0)となる領域をハンドル部とする。すなわち、ハンドル部14とネック部16の境界部分において、外縁15aについて1次微分が正(dy/dx>0)で2次微分が0(dy/dx=0)になる部分の最も後端側の位置と、外縁15bについて1次微分が正(dy/dx>0)で2次微分が0(dy/dx=0)になる部分の最も後端側の位置とを結んだ直線を、ハンドル部14とネック部16の境界線とする。
本実施形態のハンドル体10では、ハンドル部14とネック部16の境界部分において、平面視での外縁15aの変曲点a(dy/dx>0かつdy/dx=0)と、外縁15bの変曲点b(dy/dx>0かつdy/dx=0)を結んだ直線Lを、ハンドル部14とネック部16の境界線とする。ハンドル部14とネック部16の境界部分における直線Lよりも後端側は、外縁15aと外縁15bのいずれについても、dy/dx>0かつdy/dx<0となる。
本発明の歯ブラシにおけるハンドル部とネック部が明瞭に区別できる場合には、ハンドル芯部の体積V及び軟質部の体積Vの測定において前記したようなハンドル部の規定は必要ない。例えば、図5に例示したように、平面視におけるハンドル部14とネック部16の境界部分の両側の外縁に屈曲点c,dが形成されている場合は、それら屈曲点同士を結ぶ線をハンドル部とネック部の境界線とすることができる。
本発明では、ハンドル部の軸方向に垂直な断面の総断面積に対するハンドル芯部の断面積の割合を割合Qとしたとき、ハンドル部の軸方向において、割合Qが最小になる部分が割合Qが最大になる部分よりも後端側に位置することが好ましい。本実施形態では、ハンドル部14の太さが軸方向にほぼ同じで、かつハンドル芯部20がネック部16側から後端に向かって徐々に縮径している。そのため、歯ブラシ1においては、ハンドル部14のネック部16側の端部で割合Qが最大になっており、ハンドル部14の後端において割合Qが最小になっている。
ハンドル部がこのような態様になっていることで、ハンドル部におけるネック部寄りの部分の剛性を高く保ちつつ、ハンドル部における後端寄りの部分の柔軟性を高めることが容易になる。剛性の高いハンドル部のネック部寄りの部分を人差し指と親指で摘まんでその部分を支点に歯ブラシを操作することで、ブラッシング時の歯ブラシの操作性が向上する。これにより、歯ブラシの向きや角度を調節することがより容易になる。加えて、残りの指で柔軟性の高い後端寄りの部分を握ることで、それらの指が触れた部分が充分に凹むうえ、ハンドル部の後端側が充分に撓むことで、小指への巻き込み感が向上し、より良好なフィット感が得られる。このように、歯ブラシの操作性とフィット感とをより高度に両立させることができる。
また、ハンドル部における後端寄りの部分の柔軟性が高いことで、その部分を握る際に過剰に力がかかっても、その力が軟質部の凹みによって充分に吸収されるため、ヘッド部の毛束から歯に与えられる力を緩和する効果がより高くなる。そのため、ブラッシング時に誤って歯に過剰な力を与えてしまうことをより抑制することができる。
ハンドル部の軸方向において、割合Qが最小になる部分を割合Qが最大になる部分よりも後端側に位置させる態様としては、この例のように、ハンドル芯部がネック部側から後端に向かって細くなる態様が好ましい。これにより、歯ブラシの操作性とフィット感とをより高度に両立させる効果が得られやすくなる。また、この場合、ハンドル芯部がネック部側から後端に向かって徐々に細くなる態様であってもよく、ハンドル芯部がネック部側から後端に向かって段階的に細くなる態様であってもよい。なかでも、ハンドル芯部がネック部側から後端に向かって徐々に細くなる態様がより好ましい。
なお、ハンドル部の軸方向において、割合Qが最小になる部分を割合Qが最大になる部分よりも後端側に位置させる場合、ハンドル部における割合Qが最小になる部分よりも後端側に、割合Qが最小値よりも大きい部分があってもよい。
本発明では、ハンドル部を軸方向に三等分し、ネック側領域、中間領域及び後端側領域とした場合、ネック側領域において割合Qが最大となる部分の割合Qは、70〜100%が好ましく、75〜90%がより好ましい。前記割合Qが下限値以上であれば、ブラッシング時にハンドル部に加えた力が植毛部に効率よく伝わるため歯ブラシの操作性が向上する。前記割合Qが上限値以下であれば、手で握ったとき、手指と軟質樹脂が接触するためフィット感が向上する。
なお、割合Qが100%であるとは、その部分においてハンドル芯部が周方向に全体にわたって露出していることを意味する。
中間領域において割合Qが最大となる部分の割合Qは、10〜80%が好ましく、20〜70%がより好ましい。前記割合Qが下限値以上であれば、ブラッシング時の歯ブラシの操作性が向上する。前記割合Qが上限値以下であれば、手で握ったときのフィット感が向上する。
後端側領域において割合Qが最大となる部分の割合Qは、0〜50%が好ましく、10〜40%がより好ましい。前記割合Qが下限値以上であれば、ブラッシング時の歯ブラシの操作性が向上する。前記割合Qが上限値以下であれば、手でハンドルを握りこんだ時に薬指や小指の湾曲にハンドルが追従しフィット感が向上する。
なお、割合Qが0%であるとは、その部分にはハンドル芯部が存在せず軟質部のみで形成されていることを意味する。
<材料>
ハンドル芯部を形成する硬質樹脂としては、ショアA硬度が90超の樹脂を使用することができる。硬質樹脂の具体例としては、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリシクロへキシレンジメチレンテレフタレート、ポリアセタール、ポリスチレン、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂、セルロースプロピオネート、ポリアリレート、ポリカーボネート、アクリロニトリル・スチレン共重合樹脂等のうち、ショアA硬度が90超の樹脂が挙げられる。なかでも、歯ブラシの品質確保の点から、ショアA硬度が90超のポリプロピレン、ポリシクロへキシレンジメチレンテレフタレート、ポリアセタール、ポリブチレンテレフタレートが好まししい。
硬質樹脂としては、1種を単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
ハンドル芯部は、軟質樹脂に発泡剤を配合して発泡させた発泡樹脂により形成してもよい。発泡剤としては、特に限定されず、公知の化学発泡剤や物理発泡剤を使用することができる。
軟質部を形成する軟質樹脂としては、硬質樹脂よりも軟らかい樹脂、すなわちショアA硬度が90以下の樹脂を使用することができる。軟質樹脂の具体例としては、例えば、ポリオレフィン系エラストマー、スチレン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー等のエラストマー樹脂のうち、ショアA硬度が90以下の樹脂が挙げられる。歯ブラシ使用時の手へのフィット性と樹脂としての品質確保の点から、軟質樹脂のショアA硬度は、30〜70が好ましい。
なお、ショアA硬度は、JIS K 7215に準拠して測定される硬度を意味する。
軟質樹脂としては、1種を単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
軟質部は、軟質樹脂に発泡剤を配合して発泡させた発泡樹脂により形成してもよい。発泡剤としては、特に限定されず、公知の化学発泡剤や物理発泡剤を使用することができる。
(ネック部、ヘッド部)
ネック部16は、ハンドル部14よりも細い円柱状になっており、後端部分がハンドル部14に向かって徐々に拡径し、先端部分がヘッド部18に向かって徐々に拡径している。
ヘッド部18は、ネック部16の先端に設けられた、複数の毛束12を植設する部分である。ヘッド部18における上面が、毛束12を植設する植毛面18aとされている。ヘッド部18の形状は、平面視で軸方向に長い矩形の角部が丸く切り欠かれたような板状になっている。
ヘッド部18の長さ、幅及び厚さは、特に限定されず、歯ブラシ1を使用する対象者に応じて適宜設計することができる。
ネック部16及びヘッド部18は、硬質樹脂により形成される。ネック部16及びヘッド部18を形成する硬質樹脂としては、例えば、ハンドル芯部20を形成する硬質樹脂として挙げたものと同じものが挙げられる。ネック部16及びヘッド部18を形成する硬質樹脂としては、1種を単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
ネック部16及びヘッド部18を形成する硬質樹脂は、ハンドル芯部20を形成する硬質樹脂と同じであることが好ましい。なお、ネック部16及びヘッド部18を形成する硬質樹脂は、ハンドル芯部20を形成する硬質樹脂と異なっていてもよい。
[毛束]
毛束12としては、特に限定されず、公知の毛束を採用することができる。毛束12は、円柱状でもよく、角柱状でもよい。毛束12の毛丈及び太さは、毛束12に求められる毛腰等を勘案して決定することができる。
毛束12を構成する用毛としては、特に限定されず、公知の用毛を採用することができ、毛先が先鋭化されたテーパー毛であってもよく、植毛面18aから毛先に向かいその径がほぼ同一であるストレート毛であってもよい。用毛の横断面形状は、特に限定されず、円形、多角形等が挙げられる。
用毛の材質としては、特に限定されず、例えば、ポリアミド(6−12ナイロン等)、ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート等)、ポリオレフィン(ポリプロピレン等)等が挙げられる。
用毛の太さは、材質等を勘案して決定することができ、横断面が円形の場合、例えば、6〜9mil(1mil=1/1000inch=0.025mm)とされる。
ヘッド部18の植毛面18aに毛束12を植設する態様は、特に限定されない。この例では、植毛面18aの先端寄りと後端寄りに、それぞれ幅方向に2本の毛束12が植設され、それらの間の領域に幅方向に3本の毛束12が並び、かつ軸方向に4本の毛束12が並ぶように12本の毛束12が植設されている。
[製造方法]
本発明の歯ブラシの製造方法は、特に限定されず、公知の方法を採用できる。
ハンドル体を製造する方法としては、例えば、一次金型を用いた硬質樹脂の射出成形によってハンドル芯部、ネック部及びヘッド部を一体に成形し、その成形物を二次金型内に配置した状態で軟質樹脂を射出し、軟質部を成形してハンドル体を得る方法が挙げられる。
ハンドル体のヘッド部に毛束を植設する方法としては、例えば、平線式植毛法、熱溶着式植毛法、インモールド法等が挙げられる。
以上説明した本発明の歯ブラシにおいては、硬質樹脂で形成されたハンドル芯部を備えるため、優れた操作性が確保されている。また、本発明の歯ブラシにおいては、ハンドル芯部の外側に軟質樹脂で形成された軟質部を備え、かつV/Vが1超であることで、手で握ったときにはハンドル部における手指が触れている軟質部が手指に追従して充分に変形するため、フィット感に優れ、しっかりと握りやすい。このように、本発明の歯ブラシにおいては、優れた操作性と優れたフィット感とが両立される。
また、本発明では、ハンドル芯部の外側にV/Vが1超となるように軟質部が形成されるため、ハンドル部を握る際に過剰に力がかかっても、軟質部の凹みによってその力が緩和されるため、ブラッシング時に誤って歯に過剰な力が加わることも抑制できる。そのため、本発明の歯ブラシは、習慣的に高いブラッシング圧で刷掃を行った結果、楔状欠損や歯肉退縮が生じた使用者にも有効である。
また、本発明の歯ブラシにおいては、ハンドル芯部の外側にV/Vが1超となるように軟質部を形成することで、ネック部やハンドル部に屈曲可能な構造を設けたり、ハンドル芯部を過度に細くしたりしなくても前記した効果が得られる。そのため、ブラッシング時にハンドル体が大きく変形したり、破折が生じたりすることで使用性が低下することも抑制できる。
なお、本発明の歯ブラシは、前記した歯ブラシ1には限定されない。
例えば、本発明の歯ブラシは、図6に例示した歯ブラシ2であってもよい。図6における図3と同じ部分は同符号を付して説明を省略する。歯ブラシ2は、ハンドル芯部20の代わりにハンドル芯部20Aを備えるハンドル部14Aを備える以外は、歯ブラシ1と同じである。ハンドル芯部20Aは、その軸方向の長さがハンドル部14Aの軸方向の長さに対して2/3になっている以外はハンドル芯部20と同じである。
歯ブラシ2においても、ハンドル芯部20Aの外側にV/Vが1超となるように軟質部22が形成されたハンドル部14Aを備えることで、優れた操作性と優れたフィット感とが両立される。
本発明の歯ブラシは、図7に例示した歯ブラシ3であってもよい。図7における図3と同じ部分は同符号を付して説明を省略する。歯ブラシ3は、ハンドル芯部20の代わりにハンドル芯部20Bを備えるハンドル部14Bを備える以外は、歯ブラシ1と同じである。ハンドル芯部20Bは、その軸方向の長さがハンドル部14Bの軸方向の長さに対して1/3になっている以外はハンドル芯部20と同じである。
歯ブラシ3においても、ハンドル芯部20Bの外側にV/Vが1超となるように軟質部22が形成されたハンドル部14Bを備えることで、優れた操作性と優れたフィット感とが両立される。
本発明の歯ブラシは、図8に例示した歯ブラシ4であってもよい。図8における図3と同じ部分は同符号を付して説明を省略する。歯ブラシ4は、ハンドル芯部20の代わりにハンドル芯部20Cを備えるハンドル部14Cを備える以外は、歯ブラシ1と同じである。ハンドル芯部20Cは、平面視での幅が軸方向においてネック側から後端まで同一で、かつ厚さがネック側から後端に向かって徐々に薄くなり、後端寄りで後端に向かうにつれて厚くなっている以外はハンドル芯部20と同じである。ハンドル芯部20Cの後端面は露出している。
歯ブラシ4においても、ハンドル芯部20Cの外側にV/Vが1超となるように軟質部22が形成されたハンドル部14Cを備えることで、優れた操作性と優れたフィット感とが両立される。
1〜4 歯ブラシ
10 ハンドル体
12 毛束
14,14A〜14C ハンドル部
16 ネック部
18 ヘッド部
18a 植毛面
20,20A〜20C ハンドル芯部
22 軟質部

Claims (3)

  1. ハンドル部、前記ハンドル部の先端に延設されたネック部、及び前記ネック部の先端に設けられたヘッド部が一体に形成されたハンドル体と、前記ヘッド部の植毛面に植設された複数の毛束と、を備える歯ブラシにおいて、
    前記ハンドル部は、ショアA硬度が90超の硬質樹脂で形成された棒状のハンドル芯部と、前記ハンドル芯部の外側に前記硬質樹脂よりもショアA硬度が低い軟質樹脂で形成された軟質部と、を備え、
    前記ハンドル部中の前記ハンドル芯部の体積Vに対する前記軟質部の体積Vの比(V/V)が1超である、歯ブラシ。
  2. 前記ハンドル部の軸方向において、前記ハンドル部の軸方向に垂直な断面の総断面積に対する前記ハンドル芯部の断面積の割合が最小になる部分が、当該割合が最大になる部分よりも後端側に位置する、請求項1に記載の歯ブラシ。
  3. 前記ハンドル芯部が前記ネック部側から後端に向かって細くなっている、請求項1又は2に記載の歯ブラシ。
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