JP2017000401A - 化粧品用チューブ容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】洗浄液を容器内部へ浸入させることなくユーザなどの肌に触れる部分の洗浄が可能な化粧品用チューブ容器を提供する。
【解決手段】化粧品用チューブ容器1は、内部空間51、73が区画された収容部5を有し、収容部5の軸方向101、102の一端部7に、内部空間51、73と連通する開口75が形成された容器本体2と、一端部7に支持されるヘッド3と、容器本体2に対して着脱自在であり、容器本体2に装着された状態においてヘッド3が一端部7に支持された状態を保持する保持部材8と、を備える。ヘッド3は、軸方向101、102に沿っており且つ一端部7に支持された状態において内部空間51、73と連通する貫通孔35を有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、液状またはゲル状の化粧品が収容される化粧品用チューブ容器に関する。
液状またはゲル糊状の化粧品は、一般に軟質のチューブ容器に収容される。化粧品が収容されるチューブ容器は、特許文献1の図6に開示されているように、スポンジヘッドを備えたキャップがチューブ本体に一体に取り付けられた構造を有するものがある。すなわち、チューブ本体にキャップが一体的に設けられている。チューブ容器が両側から挟み込まれることによって、チューブ容器内の化粧品がキャップから絞り出されてスポンジヘッドから染み出す。スポンジヘッドがユーザの肌に触れることによって、化粧品がユーザの肌に付着する。
特開2008−80086号公報
ところで、化粧品の付加価値の向上のため、化粧品用のチューブ容器の外観はデザイン的に優れたものでなければならず、そのために、チューブ容器の多くは、専用設計がなされており、前述のようにチューブ本体及びキャップは、特別の形状で一体的に形成される。
前述のように、スポンジヘッドは、ユーザの肌に直接触れるものであるため、スポンジヘッドを洗浄したいという要請がある。しかしながら、従来のキャップでは、見栄え重視の設計であるため、スポンジヘッドはチューブ本体に一体に取り付けられている。したがって、スポンジヘッドを洗浄しようとすれば、洗浄液がスポンジヘッドを介してチューブ本体に浸入してしまうおそれがあり、事実上、洗浄は困難であった。
この発明は、かかる背景のもとになされたものであって、その目的は、洗浄液を容器内部へ浸入させることなくユーザなどの肌に触れる部分の洗浄が可能な化粧品用チューブ容器を提供することである。
(1) 本発明に係る化粧品用チューブ容器は、内部に収容室が区画された収容部を有し、当該収容部の長手方向の一端部に、当該収容室と連通する開口が形成された容器本体と、上記一端部に支持されるヘッドと、上記容器本体に対して着脱自在であり、上記容器本体に装着された状態において上記ヘッドが上記一端部に支持された状態を保持する保持部材と、を備える。上記ヘッドは、上記長手方向に沿っており且つ上記一端部に支持された状態において上記収容室と連通する貫通孔を有する。
本構成によれば、収容室に収容された化粧品は、開口及び貫通孔を通じて吐出される。このとき、ヘッドがユーザなどの肌に沿って移動されることによって、吐出された化粧品がヘッドの外面に拡がりつつ、当該外面から肌に付着される。これにより、ヘッドの少しの移動のみによって、化粧品を広範囲に肌に付着させることができる。
本構成によれば、保持部材が容器本体から取り外されることにより、一端部に支持されたヘッドを一端部から取り外すことができる。これにより、ヘッドを単体で洗浄することができる。その結果、容器本体の収容室への洗浄液の浸入を防止することができる。
(2) 上記一端部は、上記長手方向に沿う法線により規定される支持面を有する。上記ヘッドは、上記支持面に担持されている。上記保持部材は、上記一端部に螺合されている。上記ヘッドは、上記支持面と上記保持部材とによって挟持される。
本構成によれば、ヘッドが支持面と保持部材とによって挟持されることにより、保持部材は、ヘッドが一端部に支持された状態を保持することができる。
(3) 上記ヘッドは、フランジ部を有している。上記フランジ部は、上記支持面と上記保持部材とによって挟持される。
本構成によれば、保持部材は、フランジ部が支持面と保持部材とによって挟持されることによって、ヘッドが一端部に支持された状態を保持することができる。
(4) 上記ヘッドの外面に凹凸が形成されている。
本構成によれば、ヘッドをユーザなどの肌に沿って移動させる際に、凹凸によって角質を削り取ることができる。
(5) 上記ヘッドは、多孔質構造を有していてもよい。
(6) 上記ヘッドの外面は、平滑面である。
本構成によれば、吐出された化粧品が平滑面に沿って移動し易い。これにより、化粧品がヘッドの外面の全域に行き渡り易い。その結果、化粧品をヘッドの外面の広範囲に亘って付着させることができる。
(7) 上記ヘッドは、樹脂であってもよい。
(8) 上記ヘッドは、軽石である。
軽石は、表面に凹凸が形成されており且つ固い。そのため、ヘッドをユーザなどの肌に沿って移動させる際に、角質を容易に削り取ることができる。
(9) 上記一端部は、上記長手方向に突設され、上記開口が形成された突出部を有している。上記突出部は、上記ヘッドが上記一端部に支持された状態において、上記貫通孔に挿入されている。
本構成によれば、開口が形成された突出部が貫通孔に挿入されている。そのため、収容室に収容された化粧品は、ヘッドの外面に容易に吐出可能である。
(10) 本発明に係る化粧品用チューブ容器は、上記ヘッド及び上記保持部材を覆うように上記容器本体に対して着脱可能なカバーを更に備える。
本構成によれば、カバーを容器本体に装着することにより、化粧品が付着したヘッドの外部との接触を防止することができる。
(11) 上記カバーは、上記容器本体に装着された状態において、上記貫通孔に挿入される凸部を備える。
本構成によれば、カバーを容器本体に装着するに際して、凸部を貫通孔に挿入させることにより、カバーが容器本体に対してずれることなくカバーを容器本体に円滑に装着することができる。また、収容室に収容された化粧品が貫通孔を介して漏れ出ることを防止することができる。
この発明に係る化粧品用チューブ容器によれば、洗浄液を容器内部へ浸入させることなくユーザの肌に触れる部分の洗浄が可能である。
図1は、化粧品用チューブ容器1の外観斜視図である。 図2は、化粧品用チューブ容器1の外観斜視図である。 図3は、化粧品用チューブ容器1の縦断面図である。 図4は、化粧品用チューブ容器1の縦断面図である。 図5は、変形例におけるヘッド3の外観斜視図である。 図6は、収容部5の軸方向102の端が熱溶着された状態の容器本体2の外観斜視図である。
以下、本発明の好ましい実施形態が、適宜図面が参照されながら説明される。なお、本実施の形態は、本発明に係る化粧品用チューブ容器の一態様にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で実施態様が変更されてもよいことは言うまでもない。
[化粧品用チューブ容器の概要]
図1〜図4に示されるように、化粧品用チューブ容器1は、容器本体2、ヘッド3、保持部材8、及びカバー4を備えている。
容器本体2には、液状またはゲル状の化粧品が収容可能である。容器本体2は、収容部5を備えている。ヘッド3は、収容部5の一端部7によって支持可能である。保持部材8は、一端部7に対して着脱自在である。保持部材8は、一端部7に装着された状態において、ヘッド3が一端部7によって支持された状態を保持する。カバー4は、一端部7に対して着脱自在である。カバー7は、一端部7に装着された状態において、ヘッド3及び保持部材8を覆っている。
図1〜図3には、保持部材8が一端部7から脱抜され、ヘッド3が一端部7から離間され、カバー4が一端部7から脱抜された化粧品用チューブ容器1が示されている。図4には、ヘッド3が一端部7に支持され、保持部材8が一端部7に装着され、カバー4が一端部7に装着された化粧品用チューブ容器1が示されている。
[容器本体]
図1〜図4に示されるように、容器本体2は、収容部5を備えている。収容部5は、軸方向101、102(長手方向の一例、図3参照)に延びた円筒形状である。軸方向101、102は、互いに反対方向である。なお、収容部5は、円筒形状に限らず、例えば中空の四角柱形状であってもよい。
収容部5は、一端部7と、他端部52と、胴部53とで構成されている。一端部7は、収容部5の軸方向101の端部である。他端部52は、収容部5の軸方向102の端部である。胴部53は、一端部7及び他端部52の間の部分である。胴部53及び他端部52は、可撓性を有する。一方、一端部7は、収容部5よりも厚く構成されており、可撓性を有さない。
なお、本実施形態において、胴部53と他端部52とは、一体成形されている。一方、一端部7は、胴部53及び他端部52とは別部材である。しかし、収容部5は、前述のような構成に限らない。例えば、一端部7も、胴部53及び他端部52と一体成形されていてもよい。
胴部53及び他端部52の内部空間51は、内周面5Aによって区画されている。他端部52は、内部空間51に化粧品が収容される前には開放されているが、内部空間51に化粧品が充填された後に、その内周面5A同士が熱溶着される。これにより、図6に示されるように、他端部52は、封止される。なお、他端部52は、熱溶着以外の手段、例えば接着や嵌合などによって封止されてもよいし、他部材によって蓋をされることによって封止されてもよい。
一端部7は、胴部53の軸方向101の端部に嵌合されている。これにより、一端部7は、胴部53の軸方向101の端部と連続して設けられている。
一端部7は、概ね中空の円柱形状である。一端部7は、胴部53の軸方向101の端と連続した円筒形状の筒状部71と、筒状部71の軸方向101の端に設けられた平板部72とを備えている。
一端部7の内部空間73は、筒状部71の内周面71Aと、平板部72の内面72Aとによって区画されている。筒状部71の軸方向102の端部は開放されている。これにより、内部空間73は、内部空間51と連通されている。内部空間51、73は、収容室の一例である。
平板部72の外面72B(支持面の一例)の径方向の中心部には、軸方向101に突出した突出部74が形成されている。ここで、外面72Bは、軸方向101、102に沿う法線により規定される面である。つまり、外面72Bは、軸方向101、102と直交する面である。また、平板部72の外面72Bの径方向の中心部には、開口75が形成されている。開口75は、平板部72から突出部74に亘って形成されている。換言すると、開口75は、平板部72及び突出部74を貫通する貫通孔を構成している。これにより、開口75は、内部空間73と一端部7の外部とを連通させている。また、開口75は、内部空間73を介して内部空間51と繋がっている。
筒状部71の外周面71Bに、第1雄ネジ76と第2雄ネジ77(ネジの一例)とが形成されている。第1雄ネジ76は、第2雄ネジ77よりも胴部53に近い位置に形成されている。換言すると、第2雄ネジ77は、第1雄ネジ76よりも平板部72に近い位置に形成されている。
筒状部71において、第1雄ネジ76が形成されている部分の直径は、第2雄ネジ77が形成されている部分の直径よりも大きい。
[ヘッド]
図1〜図3に示されるヘッド3は、多孔質構造を有する樹脂である。また、ヘッド3は、柔らかい。例えば、ヘッド3は、NBR(Nitrile butadiene rubber)系のスポンジや、SBR(Styrene−butadiene rubber)系のスポンジである。
ヘッド3は、概ね円柱形状であり、軸周りに形成された周面31と、上面32及び下面33とを有する。ヘッド3の周面31は、第1周面31A、第2周面31B、及び第3周面31Cで構成されている。ここで、ヘッド3の中心軸は、軸方向101、102に沿っている。上面32は、周面31の軸方向101の端と連続している。下面33は、周面32の軸方向102の端と連続している。なお、ヘッド3の外面(周面31、上面32、下面33)には、多孔質構造であることに伴って多数の孔が形成されているが、凹凸はない。
ヘッド3は、フランジ部34を備えている。フランジ部34は、周面31の一部である第1周面31Aから軸方向101、102と直交する径方向に延設されている。フランジ部34は、ヘッド3における軸方向102の端部に形成されている。フランジ部34の外面は、第1周面31Aと連続した第2周面31Bと、第2周面31Bの延設先端と連続した第3周面31Cとを備えている。
ヘッド3に、貫通孔35が形成されている。貫通孔35は、上面32の中央部から下面33の中央部に亘って軸方向101、102に沿って穿たれている。貫通孔35の内径は、容器本体2の一端部7の突出部74の外径と略同一である。
ヘッド3は、容器本体2の一端部7の平板部72の外面72Bによって担持される。このとき、一端部7に形成された突出部74が、ヘッド3に形成された貫通孔35に挿入される。これにより、ヘッド3は、平板部72の外面72Bに載置された状態において位置決めされる。また、これにより、貫通孔35は、突出部74に形成された開口75を通じて、内部空間73と連通される。
なお、貫通孔35の内径は、突出部74の外径よりも大きくてもよい。また、本実施形態のように、ヘッド3が柔らかい素材で構成されている場合、貫通孔35の内径は、突出部74の外径よりも若干小さくてもよい。
[保持部材]
図1及び図2に示されるように、保持部材8は、概ねリング形状である。図1〜図4に示されるように、保持部材8は、リング形状の本体部81と、本体部81の軸方向101の端から軸方向101に対して本体部81を縮径する方向に傾斜しつつ延びている縮径部82とを備えている。
本体部81の内面に、雌ネジ83が形成されている。雌ネジ83と容器本体2の一端部7の第2雄ネジ77とが螺合することによって、保持部材8が一端部7に装着される(図4参照)。つまり、保持部材8は、一端部7と着脱自在に螺合する。
図3に示されるように、縮径部82における最も大きい直径D1は、ヘッド3の第3周面31Cで構成される円柱の直径よりも大きい。縮径部82における最も小さい直径D2は、ヘッド3の第3周面31Cで構成される円柱の直径よりも小さく、且つヘッド3の第1周面31Aで構成される円柱の直径よりも小さい。これにより、保持部材8の縮径部82の内面82Aは、保持部材8が一端部7に装着された状態において、一端部7の外面72Bに支持されたヘッド3のフランジ部34の第2周面31Bに対して、軸方向102に当接する。その結果、フランジ部34は、外面72Bと保持部材8とによって挟持される。
このように、保持部材8が一端部7に螺合されることにより、ヘッド3が保持部材8から露出するので、ヘッド3及び一端部7の見栄えも良い。
[カバー]
図1〜図4に示されるように、カバー4は、円板部41と、筒状部42と、凸部43とを備えている。
筒状部42は、円板部41の軸方向102を向いた面41Aの周縁部から軸方向102に延びている。筒状部42の内周面42Aの軸方向102の端部に、雌ネジ44が形成されている。雌ネジ44と容器本体2の一端部7の第1雄ネジ76とが螺合することによって、カバー4が一端部7に装着される(図4参照)。つまり、カバー4は、一端部7と着脱自在に螺合する。
凸部43は、面41Aの中心部から軸方向102に延びており、円柱形状である。凸部43の軸方向102の長さは、筒状部42の軸方向102の長さよりも短い。凸部43の直径は、貫通孔35の直径と略同一である。図4に示されるように、カバー4が一端部7に装着された状態において、凸部43は、ヘッド3の貫通孔35に挿入されている。
[ヘッド、保持部材、及びカバーの装着及び脱抜]
図4に示されるように、化粧品用チューブ容器1の非使用時において、ヘッド3は、一端部7の外面72Bに担持されている。このとき、一端部7の突出部74は、ヘッド3の貫通孔35に挿入されている。
また、保持部材8は、第2雄ネジ77と雌ネジ83とが螺合することによって、一端部7に装着されている。これにより、ヘッド3のフランジ部34が、一端部7の外面72Bと保持部材8の縮径部82の内面82Aとによって挟持される。その結果、ヘッド3は、保持部材8によって、一端部7の外面72Bに担持された状態に保持される。
また、カバー4は、第1雄ネジ76と雌ネジ44とが螺合することによって、一端部7に装着されている。これにより、ヘッド3及び保持部材8は、カバー4によって覆われた状態となる。このとき、カバー4の凸部43は、ヘッド3の貫通孔35に挿入されている。
図3に示されるように、化粧品用チューブ容器1の使用に際して、カバー4は、第1雄ネジ76と雌ネジ44との螺合が解除されることによって、一端部7から脱抜される。その後、収容部5の外周面5Bが使用者に押圧されることによって、内部空間51に収容された化粧品が、内部空間51から内部空間73、開口75、及び貫通孔35を介して、ヘッド3に浸透される。そして、化粧品は、ヘッド3から染み出される。
図3に示されるように、ヘッド3の洗浄に際して、保持部材8が、第2雄ネジ77と雌ネジ83との螺合が解除されることによって、一端部7から脱抜される。次に、ヘッド3が、突出部74が貫通孔35から抜かれることによって、一端部7から脱抜される。一端部7から脱抜されたヘッド3は、単独で洗浄可能である。
[実施形態の効果]
この実施形態によれば、内部空間51、73に収容された化粧品は、開口75及び貫通孔35を通じて吐出される。このとき、ヘッド3がユーザなどの肌に沿って移動されることによって、吐出された化粧品がヘッド3の外面に拡がりつつ、当該外面から肌に付着される。これにより、ヘッド3の少しの移動のみによって、化粧品を広範囲に肌に付着させることができる。
また、この実施形態によれば、保持部材8が容器本体2から取り外されることにより、一端部7に支持されたヘッド3を一端部7から取り外すことができる。これにより、ヘッド3を単体で洗浄することができる。その結果、容器本体2の内部空間51、73への洗浄液の浸入を防止することができる。
また、この実施形態によれば、ヘッド3のフランジ部34が外面72Bと保持部材8とによって挟持されることにより、保持部材8は、ヘッド3が一端部7に支持された状態を保持することができる。
また、この実施形態によれば、開口75が形成された突出部74が貫通孔35に挿入されている。そのため、内部空間51、73に収容された化粧品は、ヘッド3の外面に容易に吐出可能である。
また、この実施形態によれば、カバー4を容器本体2に装着することにより、化粧品が付着したヘッド3の外部との接触を防止することができる。
また、この実施形態によれば、カバー4を容器本体2に装着するに際して、凸部43を貫通孔35に挿入させることにより、カバー4が容器本体2に対してずれることなくカバー4を容器本体2に円滑に装着することができる。また、内部空間51、73に収容された化粧品が貫通孔35を介して漏れ出ることを防止することができる。
[変形例]
上記の実施形態において、保持部材8はリング形状であったが、保持部材8はリング形状に限らない。例えば、保持部材8は、縮径部82の代わりに、本体部81から周方向に間隔を空けて複数配置された係合部(不図示)を備えていてもよい。各係合部は、本体部81から軸方向101に突出している。また、各係合部の先端部は屈曲している。この屈曲した先端部がヘッド3に対して係合する。
上記の実施形態において、ヘッド3は、概ね円柱形状であったが、円柱形状に限らない。例えば、ヘッド3は、図5に示されるような概ね円錐台形状であってもよい。この場合、保持部材8(詳細には、縮径部82の内面82A)は、保持部材8が一端部7に装着された状態において、ヘッド3の側面(傾斜面36または湾曲面37)と当接する。
上記の実施形態において、一端部7の外面72Bの中心部には、突出部74が形成されていたが、突出部74が形成されていなくてもよい。この場合、ヘッド3の位置決めは、保持部材8によって行われる。
上記の実施形態において、ヘッド3の外面(周面31、上面32、下面33)には、多数の孔が形成されている一方で凹凸はなかった。しかし、ヘッド3の外面に、凹凸が形成されていてもよい。つまり、ヘッド3の外面に多数の孔及び凹凸が形成されていてもよい。或いは、ヘッド3の外面に多数の孔が形成されていない一方で凹凸が形成されていてもよい。
ヘッド3の外面に凹凸が形成されていることによって、ヘッド3をユーザなどの肌に沿って移動させる際に、凹凸によって角質を削り取ることができる。
また、ヘッド3の外面が平滑面であってもよい。つまり、ヘッド3の外面に、多数の孔及び凹凸の何れも形成されていなくてもよい。
ヘッド3の外面が平滑面である場合、吐出された化粧品が平滑面に沿って移動し易い。これにより、化粧品がヘッド3の外面の全域に行き渡り易い。その結果、化粧品をヘッド3の外面の広範囲に亘って付着させることができる。
上記の実施形態において、ヘッド3は、多孔質構造を有し且つ柔らかいものであった。しかし、ヘッド3は、多孔質構造を有していなくてもよいし、固いものであってもよい。
例えば、多孔質構造を有さず且つ固いヘッド3として、PP(ポリプロピレン)やPET(ポリエチレンテレフタラート)などの樹脂で構成されたものが挙げられる。また、ヘッド3がこれらの樹脂で構成されている場合、ヘッド3の外面を平滑面とすることができる。もちろん、ヘッド3がこれらの樹脂で構成されている場合に、ヘッド3の外面に凹凸が形成されていてもよい。
また、例えば、多孔質構造を有し且つ固いヘッド3として、軽石が挙げられる。ヘッド3が軽石で構成されている場合、ヘッド3の外面には凹凸が形成されている。
軽石は、表面に凹凸が形成されており且つ固い。そのため、ヘッド3をユーザなどの肌に沿って移動させる際に、角質を容易に削り取ることができる。
1・・・化粧品用チューブ容器
2・・・容器本体
3・・・ヘッド
4・・・カバー
5・・・収容部
7・・・一端部
8・・・保持部材
31・・・周面
32・・・上面
33・・・下面
34・・・フランジ部
35・・・貫通孔
36・・・傾斜面
37・・・湾曲面
41・・・円板部
42・・・筒状部
43・・・凸部
44・・・雌ネジ
51・・・内部空間
52・・・他端部
53・・・胴部
71・・・筒状部
72・・・平板部
73・・・内部空間
74・・・突出部
75・・・開口
76・・・第1雄ネジ
77・・・第2雄ネジ
81・・・本体部
82・・・縮径部
83・・・雌ネジ
101・・・軸方向
102・・・軸方向
本発明は、液状またはゲル状の化粧品が収容される化粧品用チューブ容器に関する。
液状またはゲル糊状の化粧品は、一般に軟質のチューブ容器に収容される。化粧品が収容されるチューブ容器は、特許文献1の図6に開示されているように、スポンジヘッドを備えたキャップがチューブ本体に一体に取り付けられた構造を有するものがある。すなわち、チューブ本体にキャップが一体的に設けられている。チューブ容器が両側から挟み込まれることによって、チューブ容器内の化粧品がキャップから絞り出されてスポンジヘッドから染み出す。スポンジヘッドがユーザの肌に触れることによって、化粧品がユーザの肌に付着する。
特開2008−80086号公報
ところで、化粧品の付加価値の向上のため、化粧品用のチューブ容器の外観はデザイン的に優れたものでなければならず、そのために、チューブ容器の多くは、専用設計がなされており、前述のようにチューブ本体及びキャップは、特別の形状で一体的に形成される。
前述のように、スポンジヘッドは、ユーザの肌に直接触れるものであるため、スポンジヘッドを洗浄したいという要請がある。しかしながら、従来のキャップでは、見栄え重視の設計であるため、スポンジヘッドはチューブ本体に一体に取り付けられている。したがって、スポンジヘッドを洗浄しようとすれば、洗浄液がスポンジヘッドを介してチューブ本体に浸入してしまうおそれがあり、事実上、洗浄は困難であった。
この発明は、かかる背景のもとになされたものであって、その目的は、洗浄液を容器内部へ浸入させることなくユーザなどの肌に触れる部分の洗浄が可能な化粧品用チューブ容器を提供することである。
(1) 本発明に係る化粧品用チューブ容器は、内部に収容室が区画された収容部を有し、当該収容部の長手方向の一端部に、当該収容室と連通する開口が形成された容器本体と、上記一端部に支持されるヘッドと、上記容器本体に対して着脱自在であり、上記容器本体に装着された状態において上記ヘッドが上記一端部に支持された状態を保持する保持部材と、上記ヘッド及び上記保持部材を覆うように上記容器本体に対して着脱可能なカバーと、を備える。上記ヘッドは、上記長手方向に沿っており且つ上記一端部に支持された状態において上記収容室と連通する貫通孔を有する。上記カバーは、上記容器本体に装着された状態において、上記貫通孔に挿入される凸部を有する。上記凸部が上記貫通孔に挿入された状態において、上記凸部と上記貫通孔を区画する内周面との間には、隙間が形成されている。
本構成によれば、収容室に収容された化粧品は、開口及び貫通孔を通じて吐出される。このとき、ヘッドがユーザなどの肌に沿って移動されることによって、吐出された化粧品がヘッドの外面に拡がりつつ、当該外面から肌に付着される。これにより、ヘッドの少しの移動のみによって、化粧品を広範囲に肌に付着させることができる。
本構成によれば、保持部材が容器本体から取り外されることにより、一端部に支持されたヘッドを一端部から取り外すことができる。これにより、ヘッドを単体で洗浄することができる。その結果、容器本体の収容室への洗浄液の浸入を防止することができる。
本構成によれば、カバーを容器本体に装着することにより、化粧品が付着したヘッドの外部との接触を防止することができる。
本構成によれば、カバーを容器本体に装着するに際して、凸部を貫通孔に挿入させることにより、カバーが容器本体に対してずれることなくカバーを容器本体に円滑に装着することができる。また、収容室に収容された化粧品が貫通孔を介して漏れ出ることを防止することができる。
(2) 上記一端部は、上記長手方向に突設され、上記開口が形成された突出部を有している。上記突出部は、上記ヘッドが上記一端部に支持された状態において、上記貫通孔に挿入されている。上記凸部の外径と上記開口の内径とは、略同一である。上記貫通孔に挿入された凸部は、上記貫通孔に挿入された上記突出部の上記開口に挿入される。
本構成によれば、開口が形成された突出部が貫通孔に挿入されている。そのため、収容室に収容された化粧品は、ヘッドの外面に容易に吐出可能である。
(3) 上記一端部は、上記長手方向に沿う法線により規定される支持面を有する。上記ヘッドは、上記支持面に担持されている。上記保持部材は、上記一端部に螺合されている。上記ヘッドは、上記支持面と上記保持部材とによって挟持される。
本構成によれば、ヘッドが支持面と保持部材とによって挟持されることにより、保持部材は、ヘッドが一端部に支持された状態を保持することができる。
(4) 上記ヘッドは、フランジ部を有している。上記フランジ部は、上記支持面と上記保持部材とによって挟持される。
本構成によれば、保持部材は、フランジ部が支持面と保持部材とによって挟持されることによって、ヘッドが一端部に支持された状態を保持することができる。
(5) 上記ヘッドの外面に凹凸が形成されている。
本構成によれば、ヘッドをユーザなどの肌に沿って移動させる際に、凹凸によって角質を削り取ることができる。
(6) 上記ヘッドは、多孔質構造を有していてもよい。
(7) 上記ヘッドの外面は、平滑面である。
本構成によれば、吐出された化粧品が平滑面に沿って移動し易い。これにより、化粧品がヘッドの外面の全域に行き渡り易い。その結果、化粧品をヘッドの外面の広範囲に亘って付着させることができる。
(8) 上記ヘッドは、樹脂であってもよい。
(9) 上記ヘッドは、軽石である。
軽石は、表面に凹凸が形成されており且つ固い。そのため、ヘッドをユーザなどの肌に沿って移動させる際に、角質を容易に削り取ることができる。
この発明に係る化粧品用チューブ容器によれば、洗浄液を容器内部へ浸入させることなくユーザの肌に触れる部分の洗浄が可能である。
図1は、化粧品用チューブ容器1の外観斜視図である。 図2は、化粧品用チューブ容器1の外観斜視図である。 図3は、化粧品用チューブ容器1の縦断面図である。 図4は、化粧品用チューブ容器1の縦断面図である。 図5は、変形例におけるヘッド3の外観斜視図である。 図6は、収容部5の軸方向102の端が熱溶着された状態の容器本体2の外観斜視図である。
以下、本発明の好ましい実施形態が、適宜図面が参照されながら説明される。なお、本実施の形態は、本発明に係る化粧品用チューブ容器の一態様にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で実施態様が変更されてもよいことは言うまでもない。
[化粧品用チューブ容器の概要]
図1〜図4に示されるように、化粧品用チューブ容器1は、容器本体2、ヘッド3、保持部材8、及びカバー4を備えている。
容器本体2には、液状またはゲル状の化粧品が収容可能である。容器本体2は、収容部5を備えている。ヘッド3は、収容部5の一端部7によって支持可能である。保持部材8は、一端部7に対して着脱自在である。保持部材8は、一端部7に装着された状態において、ヘッド3が一端部7によって支持された状態を保持する。カバー4は、一端部7に対して着脱自在である。カバー7は、一端部7に装着された状態において、ヘッド3及び保持部材8を覆っている。
図1〜図3には、保持部材8が一端部7から脱抜され、ヘッド3が一端部7から離間され、カバー4が一端部7から脱抜された化粧品用チューブ容器1が示されている。図4には、ヘッド3が一端部7に支持され、保持部材8が一端部7に装着され、カバー4が一端部7に装着された化粧品用チューブ容器1が示されている。
[容器本体]
図1〜図4に示されるように、容器本体2は、収容部5を備えている。収容部5は、軸方向101、102(長手方向の一例、図3参照)に延びた円筒形状である。軸方向101、102は、互いに反対方向である。なお、収容部5は、円筒形状に限らず、例えば中空の四角柱形状であってもよい。
収容部5は、一端部7と、他端部52と、胴部53とで構成されている。一端部7は、収容部5の軸方向101の端部である。他端部52は、収容部5の軸方向102の端部である。胴部53は、一端部7及び他端部52の間の部分である。胴部53及び他端部52は、可撓性を有する。一方、一端部7は、収容部5よりも厚く構成されており、可撓性を有さない。
なお、本実施形態において、胴部53と他端部52とは、一体成形されている。一方、一端部7は、胴部53及び他端部52とは別部材である。しかし、収容部5は、前述のような構成に限らない。例えば、一端部7も、胴部53及び他端部52と一体成形されていてもよい。
胴部53及び他端部52の内部空間51は、内周面5Aによって区画されている。他端部52は、内部空間51に化粧品が収容される前には開放されているが、内部空間51に化粧品が充填された後に、その内周面5A同士が熱溶着される。これにより、図6に示されるように、他端部52は、封止される。なお、他端部52は、熱溶着以外の手段、例えば接着や嵌合などによって封止されてもよいし、他部材によって蓋をされることによって封止されてもよい。
一端部7は、胴部53の軸方向101の端部に嵌合されている。これにより、一端部7は、胴部53の軸方向101の端部と連続して設けられている。
一端部7は、概ね中空の円柱形状である。一端部7は、胴部53の軸方向101の端と連続した円筒形状の筒状部71と、筒状部71の軸方向101の端に設けられた平板部72とを備えている。
一端部7の内部空間73は、筒状部71の内周面71Aと、平板部72の内面72Aとによって区画されている。筒状部71の軸方向102の端部は開放されている。これにより、内部空間73は、内部空間51と連通されている。内部空間51、73は、収容室の一例である。
平板部72の外面72B(支持面の一例)の径方向の中心部には、軸方向101に突出した突出部74が形成されている。ここで、外面72Bは、軸方向101、102に沿う法線により規定される面である。つまり、外面72Bは、軸方向101、102と直交する面である。また、平板部72の外面72Bの径方向の中心部には、開口75が形成されている。開口75は、平板部72から突出部74に亘って形成されている。換言すると、開口75は、平板部72及び突出部74を貫通する貫通孔を構成している。これにより、開口75は、内部空間73と一端部7の外部とを連通させている。また、開口75は、内部空間73を介して内部空間51と繋がっている。
筒状部71の外周面71Bに、第1雄ネジ76と第2雄ネジ77(ネジの一例)とが形成されている。第1雄ネジ76は、第2雄ネジ77よりも胴部53に近い位置に形成されている。換言すると、第2雄ネジ77は、第1雄ネジ76よりも平板部72に近い位置に形成されている。
筒状部71において、第1雄ネジ76が形成されている部分の直径は、第2雄ネジ77が形成されている部分の直径よりも大きい。
[ヘッド]
図1〜図3に示されるヘッド3は、多孔質構造を有する樹脂である。また、ヘッド3は、柔らかい。例えば、ヘッド3は、NBR(Nitrile butadiene rubber)系のスポンジや、SBR(Styrene−butadiene rubber)系のスポンジである。
ヘッド3は、概ね円柱形状であり、軸周りに形成された周面31と、上面32及び下面33とを有する。ヘッド3の周面31は、第1周面31A、第2周面31B、及び第3周面31Cで構成されている。ここで、ヘッド3の中心軸は、軸方向101、102に沿っている。上面32は、周面31の軸方向101の端と連続している。下面33は、周面32の軸方向102の端と連続している。なお、ヘッド3の外面(周面31、上面32、下面33)には、多孔質構造であることに伴って多数の孔が形成されているが、凹凸はない。
ヘッド3は、フランジ部34を備えている。フランジ部34は、周面31の一部である第1周面31Aから軸方向101、102と直交する径方向に延設されている。フランジ部34は、ヘッド3における軸方向102の端部に形成されている。フランジ部34の外面は、第1周面31Aと連続した第2周面31Bと、第2周面31Bの延設先端と連続した第3周面31Cとを備えている。
ヘッド3に、貫通孔35が形成されている。貫通孔35は、上面32の中央部から下面33の中央部に亘って軸方向101、102に沿って穿たれている。貫通孔35の内径は、容器本体2の一端部7の突出部74の外径と略同一である。
ヘッド3は、容器本体2の一端部7の平板部72の外面72Bによって担持される。このとき、一端部7に形成された突出部74が、ヘッド3に形成された貫通孔35に挿入される。これにより、ヘッド3は、平板部72の外面72Bに載置された状態において位置決めされる。また、これにより、貫通孔35は、突出部74に形成された開口75を通じて、内部空間73と連通される。
なお、貫通孔35の内径は、突出部74の外径よりも大きくてもよい。また、本実施形態のように、ヘッド3が柔らかい素材で構成されている場合、貫通孔35の内径は、突出部74の外径よりも若干小さくてもよい。
[保持部材]
図1及び図2に示されるように、保持部材8は、概ねリング形状である。図1〜図4に示されるように、保持部材8は、リング形状の本体部81と、本体部81の軸方向101の端から軸方向101に対して本体部81を縮径する方向に傾斜しつつ延びている縮径部82とを備えている。
本体部81の内面に、雌ネジ83が形成されている。雌ネジ83と容器本体2の一端部7の第2雄ネジ77とが螺合することによって、保持部材8が一端部7に装着される(図4参照)。つまり、保持部材8は、一端部7と着脱自在に螺合する。
図3に示されるように、縮径部82における最も大きい直径D1は、ヘッド3の第3周面31Cで構成される円柱の直径よりも大きい。縮径部82における最も小さい直径D2は、ヘッド3の第3周面31Cで構成される円柱の直径よりも小さく、且つヘッド3の第1周面31Aで構成される円柱の直径よりも小さい。これにより、保持部材8の縮径部82の内面82Aは、保持部材8が一端部7に装着された状態において、一端部7の外面72Bに支持されたヘッド3のフランジ部34の第2周面31Bに対して、軸方向102に当接する。その結果、フランジ部34は、外面72Bと保持部材8とによって挟持される。
このように、保持部材8が一端部7に螺合されることにより、ヘッド3が保持部材8から露出するので、ヘッド3及び一端部7の見栄えも良い。
[カバー]
図1〜図4に示されるように、カバー4は、円板部41と、筒状部42と、凸部43とを備えている。
筒状部42は、円板部41の軸方向102を向いた面41Aの周縁部から軸方向102に延びている。筒状部42の内周面42Aの軸方向102の端部に、雌ネジ44が形成されている。雌ネジ44と容器本体2の一端部7の第1雄ネジ76とが螺合することによって、カバー4が一端部7に装着される(図4参照)。つまり、カバー4は、一端部7と着脱自在に螺合する。
凸部43は、面41Aの中心部から軸方向102に延びており、円柱形状である。凸部43の軸方向102の長さは、筒状部42の軸方向102の長さよりも短い。凸部43の直径は、貫通孔35の直径と略同一である。図4に示されるように、カバー4が一端部7に装着された状態において、凸部43は、ヘッド3の貫通孔35に挿入されている。
[ヘッド、保持部材、及びカバーの装着及び脱抜]
図4に示されるように、化粧品用チューブ容器1の非使用時において、ヘッド3は、一端部7の外面72Bに担持されている。このとき、一端部7の突出部74は、ヘッド3の貫通孔35に挿入されている。
また、保持部材8は、第2雄ネジ77と雌ネジ83とが螺合することによって、一端部7に装着されている。これにより、ヘッド3のフランジ部34が、一端部7の外面72Bと保持部材8の縮径部82の内面82Aとによって挟持される。その結果、ヘッド3は、保持部材8によって、一端部7の外面72Bに担持された状態に保持される。
また、カバー4は、第1雄ネジ76と雌ネジ44とが螺合することによって、一端部7に装着されている。これにより、ヘッド3及び保持部材8は、カバー4によって覆われた状態となる。このとき、カバー4の凸部43は、ヘッド3の貫通孔35に挿入されている。
図3に示されるように、化粧品用チューブ容器1の使用に際して、カバー4は、第1雄ネジ76と雌ネジ44との螺合が解除されることによって、一端部7から脱抜される。その後、収容部5の外周面5Bが使用者に押圧されることによって、内部空間51に収容された化粧品が、内部空間51から内部空間73、開口75、及び貫通孔35を介して、ヘッド3に浸透される。そして、化粧品は、ヘッド3から染み出される。
図3に示されるように、ヘッド3の洗浄に際して、保持部材8が、第2雄ネジ77と雌ネジ83との螺合が解除されることによって、一端部7から脱抜される。次に、ヘッド3が、突出部74が貫通孔35から抜かれることによって、一端部7から脱抜される。一端部7から脱抜されたヘッド3は、単独で洗浄可能である。
[実施形態の効果]
この実施形態によれば、内部空間51、73に収容された化粧品は、開口75及び貫通孔35を通じて吐出される。このとき、ヘッド3がユーザなどの肌に沿って移動されることによって、吐出された化粧品がヘッド3の外面に拡がりつつ、当該外面から肌に付着される。これにより、ヘッド3の少しの移動のみによって、化粧品を広範囲に肌に付着させることができる。
また、この実施形態によれば、保持部材8が容器本体2から取り外されることにより、一端部7に支持されたヘッド3を一端部7から取り外すことができる。これにより、ヘッド3を単体で洗浄することができる。その結果、容器本体2の内部空間51、73への洗浄液の浸入を防止することができる。
また、この実施形態によれば、ヘッド3のフランジ部34が外面72Bと保持部材8とによって挟持されることにより、保持部材8は、ヘッド3が一端部7に支持された状態を保持することができる。
また、この実施形態によれば、開口75が形成された突出部74が貫通孔35に挿入されている。そのため、内部空間51、73に収容された化粧品は、ヘッド3の外面に容易に吐出可能である。
また、この実施形態によれば、カバー4を容器本体2に装着することにより、化粧品が付着したヘッド3の外部との接触を防止することができる。
また、この実施形態によれば、カバー4を容器本体2に装着するに際して、凸部43を貫通孔35に挿入させることにより、カバー4が容器本体2に対してずれることなくカバー4を容器本体2に円滑に装着することができる。また、内部空間51、73に収容された化粧品が貫通孔35を介して漏れ出ることを防止することができる。
[変形例]
上記の実施形態において、保持部材8はリング形状であったが、保持部材8はリング形状に限らない。例えば、保持部材8は、縮径部82の代わりに、本体部81から周方向に間隔を空けて複数配置された係合部(不図示)を備えていてもよい。各係合部は、本体部81から軸方向101に突出している。また、各係合部の先端部は屈曲している。この屈曲した先端部がヘッド3に対して係合する。
上記の実施形態において、ヘッド3は、概ね円柱形状であったが、円柱形状に限らない。例えば、ヘッド3は、図5に示されるような概ね円錐台形状であってもよい。この場合、保持部材8(詳細には、縮径部82の内面82A)は、保持部材8が一端部7に装着された状態において、ヘッド3の側面(傾斜面36または湾曲面37)と当接する。
上記の実施形態において、一端部7の外面72Bの中心部には、突出部74が形成されていたが、突出部74が形成されていなくてもよい。この場合、ヘッド3の位置決めは、保持部材8によって行われる。
上記の実施形態において、ヘッド3の外面(周面31、上面32、下面33)には、多数の孔が形成されている一方で凹凸はなかった。しかし、ヘッド3の外面に、凹凸が形成されていてもよい。つまり、ヘッド3の外面に多数の孔及び凹凸が形成されていてもよい。或いは、ヘッド3の外面に多数の孔が形成されていない一方で凹凸が形成されていてもよい。
ヘッド3の外面に凹凸が形成されていることによって、ヘッド3をユーザなどの肌に沿って移動させる際に、凹凸によって角質を削り取ることができる。
また、ヘッド3の外面が平滑面であってもよい。つまり、ヘッド3の外面に、多数の孔及び凹凸の何れも形成されていなくてもよい。
ヘッド3の外面が平滑面である場合、吐出された化粧品が平滑面に沿って移動し易い。これにより、化粧品がヘッド3の外面の全域に行き渡り易い。その結果、化粧品をヘッド3の外面の広範囲に亘って付着させることができる。
上記の実施形態において、ヘッド3は、多孔質構造を有し且つ柔らかいものであった。しかし、ヘッド3は、多孔質構造を有していなくてもよいし、固いものであってもよい。
例えば、多孔質構造を有さず且つ固いヘッド3として、PP(ポリプロピレン)やPET(ポリエチレンテレフタラート)などの樹脂で構成されたものが挙げられる。また、ヘッド3がこれらの樹脂で構成されている場合、ヘッド3の外面を平滑面とすることができる。もちろん、ヘッド3がこれらの樹脂で構成されている場合に、ヘッド3の外面に凹凸が形成されていてもよい。
また、例えば、多孔質構造を有し且つ固いヘッド3として、軽石が挙げられる。ヘッド3が軽石で構成されている場合、ヘッド3の外面には凹凸が形成されている。
軽石は、表面に凹凸が形成されており且つ固い。そのため、ヘッド3をユーザなどの肌に沿って移動させる際に、角質を容易に削り取ることができる。
1・・・化粧品用チューブ容器
2・・・容器本体
3・・・ヘッド
4・・・カバー
5・・・収容部
7・・・一端部
8・・・保持部材
31・・・周面
32・・・上面
33・・・下面
34・・・フランジ部
35・・・貫通孔
36・・・傾斜面
37・・・湾曲面
41・・・円板部
42・・・筒状部
43・・・凸部
44・・・雌ネジ
51・・・内部空間
52・・・他端部
53・・・胴部
71・・・筒状部
72・・・平板部
73・・・内部空間
74・・・突出部
75・・・開口
76・・・第1雄ネジ
77・・・第2雄ネジ
81・・・本体部
82・・・縮径部
83・・・雌ネジ
101・・・軸方向
102・・・軸方向

Claims (11)

  1. 内部に収容室が区画された収容部を有し、当該収容部の長手方向の一端部に、当該収容室と連通する開口が形成された容器本体と、
    上記一端部に支持されるヘッドと、
    上記容器本体に対して着脱自在であり、上記容器本体に装着された状態において上記ヘッドが上記一端部に支持された状態を保持する保持部材と、を備え、
    上記ヘッドは、上記長手方向に沿っており且つ上記一端部に支持された状態において上記収容室と連通する貫通孔を有する化粧品用チューブ容器。
  2. 上記一端部は、上記長手方向に沿う法線により規定される支持面を有し、
    上記ヘッドは、上記支持面に担持されており、
    上記保持部材は、上記一端部に螺合されており、
    上記ヘッドは、上記支持面と上記保持部材とによって挟持される請求項1に記載の化粧品用チューブ容器。
  3. 上記ヘッドは、フランジ部を有しており、
    上記フランジ部は、上記支持面と上記保持部材とによって挟持される請求項2に記載の化粧品用チューブ容器。
  4. 上記ヘッドの外面に凹凸が形成されている請求項1から3のいずれかに記載の化粧品用チューブ容器。
  5. 上記ヘッドは、多孔質構造を有する請求項1から4のいずれかに記載の化粧品用チューブ容器。
  6. 上記ヘッドの外面は、平滑面である請求項1から3のいずれかに記載の化粧品用チューブ容器。
  7. 上記ヘッドは、樹脂である請求項1から6のいずれかに記載の化粧品用チューブ容器。
  8. 上記ヘッドは、軽石である請求項5に記載の化粧品用チューブ容器。
  9. 上記一端部は、上記長手方向に突設され、上記開口が形成された突出部を有しており、
    上記突出部は、上記ヘッドが上記一端部に支持された状態において、上記貫通孔に挿入されている請求項1から8のいずれかに記載の化粧品用チューブ容器。
  10. 上記ヘッド及び上記保持部材を覆うように上記容器本体に対して着脱可能なカバーを更に備える請求項1から10のいずれかに記載の化粧品用チューブ容器。
  11. 上記カバーは、上記容器本体に装着された状態において、上記貫通孔に挿入される凸部を備える請求項11に記載の化粧品用チューブ容器。
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