JP2016536057A - 自動洗浄洗濯機 - Google Patents

Abstract

自動洗浄洗濯機は内槽（２）および外槽（１）を含み、内槽（２）と外槽（１）の間の空洞（３）内に、外槽（１）の内壁および内槽（２）の外壁を洗浄する洗浄顆粒（４）が設けられる。外槽底（５）の内表面に、下記の１種または２種または３種の改良構造が設けられる。すなわち、外槽底（５）の内表面に、円周方向に沿って設置される傾斜領域（７）が設けられ、外槽底の中心（８）に近い位置の高さは外槽側壁（９）に近い位置の高さより高く、外槽底（５）の排水口（６）は外槽底（５）の最低部分に設けられる；外槽底（５）の内表面で、外槽の側壁（９）に隣接する部分に、円周方向に沿ってくぼんだ環状水路（１２）が設けられ、外槽底（５）の排水口（６）は環状水路（１２）と通じる；外槽底（５）の表面の排水口（６）に対応する１側に遮水リブ（１３）が設けられ、内槽（２）の脱水時の回転方向に沿った外槽底（５）の排水口（６）の１側に設置される。洗濯機の外槽底（５）の改良構造は、水流の流速および押し流す力を増大させ、洗浄顆粒（４）を完全に排出することができる。【選択図】図２

Description

本発明は洗濯機分野に関し、特に内外槽の間に洗浄顆粒を設け、水流の回転に伴って、内外槽の間の槽壁を自動洗浄する自動洗浄洗濯機である。

既存のパルセータ式洗濯機の内、外槽の間は閉鎖された環境であり、水流だけが通過することができる。洗濯機の上記構造の制限性および使用環境の特殊性により、３〜５ヶ月間使用すると、内槽の外壁と外槽の内壁に汚れが付着する。これにより、様々な程度の細菌が繁殖し、繁殖した細菌の大部分は人体に有害である。

人々の生活水準の向上、生活の質に対する要求の上昇に伴い、洗濯機の衛生面に関する問題は、すでに解決する必要に迫られている。関連する科学研究機構の洗濯機の内部環境に対する調査は、消費者が洗濯機の内部汚染の深刻性について、ますます重視していることを示している。根本的に洗濯機の洗濯物に対する二次的な汚れを防止し、なおかつユーザの健康に対してしっかりと責任を負うため、洗濯機の内部環境の清潔さについての問題は、すでに克服する必要に迫られている。

（特許文献１）は、槽の間を洗浄する二重槽洗濯機を開示している。これは内槽、外槽および内外槽壁を洗浄する複数の円形シリコーンゴムボールを含み、衣類を洗濯するときの内槽の回転による水の流動を利用して、洗濯機の内槽、外槽の間のシリコーンゴムボールを運動させ、内外槽の両壁に絶えず衝突させて内外槽壁を洗浄する目的を達成する。

しかし、上記の洗濯機構造は、排水後、ゴムボールまたは弾性顆粒が槽内で自由に散らばる状態にあるため、高速脱水過程で大きな騒音が生じ、さらに洗濯機のエネルギー消費が増加し、洗濯機の寿命に影響を及ぼす。

この他、出願人は（特許文献２）で、弾性顆粒を使用して洗濯機の内外槽の間を洗浄する洗濯機および方法を開示している。該洗濯機は洗濯機の内外槽の間に弾性顆粒を入れ、衣類の洗濯過程で、水の規則的流動により弾性顆粒を洗濯機の内外槽壁に衝突および摩擦させ、洗濯機の内外槽間の洗浄を実現する。

しかし、上記洗濯機の構造は、以下のような欠陥が存在する。弾性顆粒が終始内外槽の間に位置する場合、洗濯機の脱水時に内外槽壁と衝突して比較的大きな騒音が生じ、顆粒が壊れ、さらには顆粒が減少して洗浄効果にも影響を及ぼす。排水時に洗浄顆粒を排出する場合、上記構造では完全に排出するのが難しく、脱水時に顆粒が残る。他に、内槽底と外槽底との間の隙間が比較的小さいため、長時間使用すると、水流で内外槽底の間を洗い流すのは難しく、汚れの蓄積が比較的多くなり、処理が難しい。上記構造の洗浄顆粒は内槽底領域の自動洗浄を実現することができない。

このことを考慮して、特に本発明を提示する。

中国特許第２００８２０１８３３０８．４号 中国出願第２０１０１０１６０５４８．４号

本発明が解決しようとする技術的問題は、既存技術の不足を克服することであり、外槽底を改良して、排水の流速を増加させることにより、洗浄顆粒を排出する自動洗浄洗濯機を提供する。

上記技術的問題を解決するため、本発明で採用する技術案の基本的構想は次の通りである。自動洗浄洗濯機は内槽および外槽を含み、内槽と外槽の間の空洞内に、水流の回転に伴って、外槽の内壁および内槽の外壁を洗浄する洗浄顆粒が設けられる。外槽底の内表面に、下記の１種または２種または３種の改良構造が設けられる。
第１の改良：外槽底の内表面に、円周方向に沿って設置される傾斜領域が設けられ、外槽底の中心に近い位置の高さは外槽の側壁に近い位置の高さより高く、外槽底の排水口は外槽底の最低部分に設けられる。
第２の改良：外槽底の内表面で、外槽の側壁に隣接する部分に円周方向に沿ってくぼんだ環状水路が設けられ、外槽底の排水口は環状の水路と通じる。
第３の改良：外槽底の表面の排水口に対応する１側に遮水リブが設けられ、内槽の脱水時の回転方向に沿った外槽底の排水口の１側に設置される。

さらに、前記外槽底の内表面の高さは、径方向に沿って中心から外槽の側壁方向に次第に低くなり、外槽底は中心が高く、周囲が低い円錐状構造を呈する。

さらに、前記外槽底の内表面の高さは、円周方向に沿って時計回りまたは反時計回りに次第に低くなり、次第に低くなる方向と洗濯機内槽の脱水時の回転方向は関係する。

さらに、前記外槽底の内表面の高さは、径方向と水平面の傾斜の夾角αが０＜α≦３０°である。

さらに、前記外槽底の内表面の高さは、径方向と水平面の傾斜の夾角αが０＜α≦３°であり、円周方向に沿って次第に低く変化するときの最高と最低の高低差は５〜３０ｍｍであるか、または内外槽底の間の最小距離の１／１０〜１／３である。

さらに、前記環状水路の深さは、円周方向に沿って、時計回りまたは反時計回りに次第に低くなり、次第に低くなる方向は、洗濯機内槽の脱水時の回転方向と関係する。排水口は環状水路の最低部分に設けられ、１側は環状水路の最も浅い部分に隣接する。

あるいは、前記環状水路の幅は、円周方向に沿って、時計回りまたは反時計回りに次第に広くなり、変化する方向は洗濯機内槽の脱水時の回転方向と関係する。排水口は環状水路の最も幅が広い部分に設けられ、１側は環状水路の最も幅が狭い部分に隣接する。

さらに、前記環状水路は、外槽底の中心方向から外槽の側壁方向に向かって次第に低くなる傾斜と、外槽の側壁とが組み合わさって形成される。

さらに、前記環状水路の幅は１０〜６０ｍｍであり、深さは３〜１５ｍｍである。

さらに、前記遮水リブは、外槽底の中心から前記排水口の１側までの径方向リブで構成され、径方向リブは前記排水口の１側と相接する。

あるいは、前記遮水リブは、外槽底の中心から前記排水口の１側までの弧状リブで構成され、弧状リブおよび前記排水口の１側の輪郭は滑らかに移行する。

さらに、前記遮水リブの高さは５〜２０ｍｍである。

さらに、外槽底の表面が円周方向に沿って、時計回りまたは反時計回りに次第に低く変化するとき、前記遮水リブの最高および最低の接続部分の高低差は断面を形成する。

本発明において、内外槽の間に洗浄顆粒を入れ、内外槽壁を洗浄するのは、内槽中の洗濯物を内槽に摩擦させ、これに汚れの付着、細菌の繁殖が起こらないようにする原理を参考にしている。洗浄顆粒はスポンジ系の物質でよく、ゴムまたはプラスチック発泡体、例えば発泡ゴム、発泡プラスチック、発泡性複合ポリウレタンでもよい。好ましくは吸着性を有する材料を採用し、槽壁の洗浄効果をより良好にする。洗浄顆粒は一定の弾性を有し、乾燥状態での密度は水より小さく、水中で水を浸透させる性質を有する。価格は廉価であり、繰り返し利用せずに毎回排出したとしてもコストは高くない。

使用する洗浄顆粒はボール状、ブロック状、楕円のボール状、円柱体状、正四面体またはその他の不規則な円形状の顆粒物質であり、その個数は１０〜５０個である。これらの顆粒密度は水より小さく、一定の弾性および耐摩耗性を有する。

本発明の前記洗濯機の洗浄終了後、高速脱水時に洗浄顆粒が内外槽の間で槽壁に衝突して騒音が生じ、内外槽の使用寿命が短くなるのを防止するため、排水時および高速脱水前に、洗浄顆粒を水流に伴って排水口から排出するか、または収集することにより再利用する。資源の節約、使用コスト削減のため、本発明の洗濯機は、好ましくは洗浄顆粒を繰り返し利用する。洗濯機の外槽の下方に、排水口と通じる排水装置が設けられる。該装置は、排水および脱水時に水の排水、脱水を利用して洗浄顆粒を収集し、さらに洗浄顆粒を遮ると同時に、線状くず、硬貨、ボタンなどの片状物、および寸法が洗浄顆粒より小さいその他の異物をスムーズに排出することができ、つまりを防止する。再び取水するとき、洗浄顆粒は水位の上昇に伴って上に浮遊し、排水装置から離れて、排水口から内外槽の間の空洞内に進入し、続けて水流の回転に伴って、内外槽の間の槽壁を洗浄する。

本発明の自動洗浄洗濯機は排水過程および／または脱水過程において、内槽の稼働における様々な動作を制御し、洗浄顆粒および洗濯水を一緒に排水口に流入させ、排水装置に収集させるか、または直接排出させる。排水過程において、内槽を５〜５０回転／分の低回転速度で回転するように制御し、内外槽壁の間に挟まれた洗浄顆粒を内外槽の間に落とし、外槽中の水と一緒に排水口に流入させる。脱水段階で、内槽を少なくとも１回のブレーキ動作を実行するように制御し、内外槽壁の間に挟まれた洗浄顆粒を内外槽の間に落とし、衣類から除かれた水と一緒に排水口に流入させる。

上記技術案を採用すると、本発明は既存技術と比較して以下の有益な効果を有する。

本発明の前記洗濯機の洗浄過程において、パルセータまたは内槽は常に正、逆方向に回転するため、内外槽の間の水および内槽中の水は交換され、水流が形成される。内外槽の間の空洞内に洗浄顆粒を入れて水中で浮動させ、内外槽の間の槽壁に衝突、摩擦させ、それと同時に、水のふやかす作用により、内外槽壁および内槽底部の付着物を洗浄し、根本的に汚れの発生を阻止し、細菌の繁殖を根絶した。ユーザは衣服を洗濯すると同時に、内外槽も洗浄し、洗濯するときはいつでも洗浄を行い、汚れが残らず、清潔で安心である。

本発明の前記外槽底の改良構造はそれぞれ、外槽底の表面における外槽底の中心から円周方向への傾斜が次第に低くなる構造と、脱水回転方向と一致する円周方向の傾斜が次第に低くなる構造と、円周の環状水路構造と、排水口の１側の遮水リブ構造とである。上記構造により、排水時に外槽の底表面の洗浄顆粒を水流に伴って完全に排水口に流入させることができ、部分的な洗浄顆粒が外槽内に留まるために、脱水時に該洗浄顆粒が槽壁に衝突して騒音が生じるのを防止した。

図１は、本発明の前記洗濯機の内外槽の構造概要図である。 図２は、本発明の前記洗濯機の外槽底の概要図である。 図３は、図２のＡ−Ａ方向の断面図である。 図４は、図２のＢ−Ｂ方向の断面図である。 図５は、本発明の前記外槽の構造概要図である。 図６は、本発明の前記外槽底の構造概要図である。

以下、図を組み合わせて、本発明の具体的実施方式について、さらに詳細に叙述する。

図１に示すように、本発明の前記洗濯機は外槽１および内槽２を含み、外槽１と内槽２の間の空洞３内に、槽壁を洗浄する洗浄顆粒４が設けられる。洗濯／すすぎ過程で、水流が内外槽の間の洗浄顆粒を浮動させ、内外槽壁に衝突、摩擦させ、それと同時に、水のふやかす作用により、内外槽壁および内槽底部の付着物を洗浄する。衣類の高速脱水段階で、洗浄顆粒が内外槽の間で槽をたたき、騒音、汚染が生じるのを防止するため、洗浄顆粒を排出するか、または収集して再利用する必要がある。

本発明の洗濯機は、洗浄顆粒についてリサイクルを採用しており、洗濯機の排水口の下方に、顆粒回収装置が取り付けられる。排水のたびに洗浄顆粒を排水口の下部で遮って回収し、該排水は脱水時の排水を含む。再び取水するとき、水の浮力を利用して洗浄顆粒を排水口から浮かせて、内外槽の間の空洞内に再び投入する。排水過程において、内槽を低回転速度で回転するように制御し、内外槽壁の間に挟まれた洗浄顆粒を内外槽の間に落とし、外槽中の水と一緒に排水口に流入させる。脱水段階で、内槽を少なくとも１回のブレーキ動作を実行するように制御し、内外槽壁の間に挟まれた洗浄顆粒を内外槽の間に落とし、衣類から除かれた水と一緒に排水口から排出させる。排水時、内槽は同一方向に低速回転で水流を回転させ、水流の遠心力が外槽の内壁で作用する。水位が底部の排水口位置まで低下するとき、水流は遠心力の作用下で、まず底部の排水口内に流入する。内槽の脱水時および排水段階の回転方向は同じである。

図２に示すように、本発明における外槽底５の内表面の改良により、排水時に洗浄顆粒が水流に伴って容易に排水口６内に流入し、該排水過程で、内槽は回転する。外槽底５の改良は以下の４種の構造、つまり外槽底の表面の傾斜が次第に低くなる構造１０、１１と、外槽底の円周の環状水路１２構造と、排水口６の１側の遮水リブ１３構造と、の１種または２種または３種の組合せを含む。具体的には以下の通りである。

実施例１
図２および図３に示すように、本実施例において、外槽底の改良は具体的に、外槽底の表面の外槽底の中心８から径方向に外槽の側壁９に向かって傾斜が次第に低くなる構造１０である。外槽底５の内表面に、円周方向に沿って設置される表面傾斜領域７が設けられ、外槽底の中心８に近い位置の高さは外槽の側壁９に近い位置の高さより高く、洗濯機の排水口６は外槽底の最低部分に設けられる。該構造は排水時、特に排水後期の水量が比較的少ないとき、排水の水流が洗浄顆粒を排水口内に流すのに役立つ。

該表面傾斜領域７は、外槽底中心８から辺縁に向かって次第に低くなる構造であり、具体的に、外槽底５の内表面の高さは、径方向に沿って中心８から外槽側壁９の方向に向かって次第に低くなり、外槽底５は中心が高く、周囲が低い円錐状構造を呈する。外槽底５の内表面における、径方向と水平面の傾斜の夾角αは０＜α≦３０°である（図３を参照のこと）。

該表面傾斜領域は環状領域であり、その径方向の幅Ｌは、環状領域の外半径および内半径の差であり、外槽底の半径Ｒとの関係：Ｒ／５＜Ｌ＜Ｒを満たす。

実施例２
図２および図４に示すように、本実施例において、外槽底の改良は具体的に、内槽の脱水回転方向と一致する円周方向の傾斜が次第に低くなる構造１１である。外槽底５の内表面の高さが円周方向に沿って時計回りまたは反時計回りに次第に低くなり、次第に低くなる方向は洗濯機内槽の脱水時の回転方向と一致する。一般的に、既存の洗濯機内槽の脱水回転方向は時計回りであり、したがって、外槽底５の内表面の高さは時計回りに次第に低くなる（図２を参照のこと）。排水口６は外槽底の最低部分１４に設けられ、１側は最高部分１５に隣接する。該構造は排水時の洗浄顆粒の排出に役立つだけでなく、高速脱水前、衣類内から除去された水が排水されるときに、外槽内に残る可能性がある洗浄顆粒を押し流すのにも役立つ。該洗浄顆粒は一般的に、排水後に水位が低くなり、内外槽間の隙間部分に挟まったものであり、内槽の回転により、外槽底に脱落する。

具体的に、前記外槽底５の内表面の高さが円周方向に沿って次第に低く変化するとき、最高部分１５および最低部分１４の高度差Ｈは５〜３０ｍｍであるか、または内外槽底の間の最小距離の１／１０〜１／３である。

実施例３
本実施例は実施例１および実施例２を組み合わせたものであり、外槽底の内表面の高さの変化は、中心から径方向に外側に向かって次第に低くなるのと同時に、円周方向も次第に低くなる。該構造は、排水時に洗浄顆粒を水流に伴って排水口内に排出するのにより役立つ。

上記各実施例の傾斜構造を有する外槽底の内表面は、傾斜の高度差による位置エネルギーを水流の運動エネルギーに変換し、水流の衝撃度を増大させ、洗浄顆粒が外槽底の内表面に残るのを防止する。

実施例４
図２および図５に示すように、本実施例において、外槽底の改良は具体的に、外槽底５における外槽の側壁９に隣接する部分に、円周方向に沿ってくぼんだ環状水路１２が設けられ、排水口６は環状水路１２と通じる。好ましくは、排水口６は環状水路１２内に設けられるか、または環状水路１２は排水口６を通過する（図５を参照のこと）。

さらに、前記環状水路１２の深さは、円周方向に沿って時計回りまたは反時計回りに次第に低くなり、次第に低くなる方向は洗濯機内槽の脱水時の回転方向と一致する。排水口６は環状水路１２の最低部分に設けられ、１側は環状水路の最も浅い部分に隣接する。および／または前記環状水路１２の幅は、円周方向に沿って時計回りまたは反時計回りに次第に広くなり、変化する方向は洗濯機内槽の脱水時の回転方向と一致する。排水口６は環状水路の最も幅広い部分に設けられ、１側は環状水路の最も幅が狭い部分に隣接する。

前記環状水路１２の幅は１０〜６０ｍｍ、深さは３〜１５ｍｍである。または環状水路１２の幅は外槽底の半径の１／３０から１／５である。

実施例１と組み合わせると、本実施例の前記環状水路１２は、外槽底の中心方向８から外槽の側壁９方向に向かって次第に低くなる傾斜と、外槽の側壁９とが組み合わさって形成される。

実施例５
図２および図６に示すように、排水口６は外槽底３に円周方向に沿って２側６１、６２を有するため、一般的に時計回りである内槽の脱水回転方向に基づくと、１側６１は内槽の脱水時の回転方向と反対であり、すなわち回転時に先に通る排水口の１側である。もう１側６２は内槽の脱水時の回転方向に沿っており、すなわち回転時に後に通る排水口の１側である。本実施例の前記外槽底３の表面における、内槽の脱水時の回転方向に沿った１側６２に、排水口６に対応して遮水リブ１３が設けられる（図２を参照のこと）。脱水排水時の内槽の回転は、水流を１つの方向に回転させる。該遮水リブ１３は水流を遮り、排水口６部分に増大した排水渦巻を形成させ、流速を増大させて、洗浄顆粒が排水口６に進入するのに役立つ。

このうち、前記遮水リブ１３は、外槽底の中心８から前記排水口の１側６２までの径方向リブで構成され、径方向リブは前記排水口の１側６２と相接する。

あるいは、前記遮水リブ１３は、外槽底の中心８から前記排水口の１側６２までの弧状リブで構成され、弧状リブおよび前記排水口の１側６２の輪郭は滑らかに移行する。

本実施例の前記遮水リブ１３の高さは５〜２０ｍｍであるか、または内外槽底の間の距離の１／１０〜１／２である。

実施例６
本実施例は、実施例２および実施例５を組み合わせたものである。本実施例は、外槽底の表面が円周方向に沿って、時計回りまたは反時計回りに次第に低く変化するとき、前記遮水リブ１３の最高および最低の接続部分の高度差により断面が形成される（図６を参照のこと）。排水口６は外槽底の最低部分１４に設けられ、内槽の脱水時の回転方向に沿った１側６２は最高部分１５に隣接する。

実施例７
本実施例は、実施例１、２、４および実施例５を組み合わせたものである。本実施例の前記外槽底構造の改良は、外槽底の表面の外槽底の中心８から径方向に外槽の側壁９に向かって傾斜が次第に低くなる構造１０と、内槽の脱水回転方向と一致する円周方向の傾斜が次第に低くなる構造１１と、外槽底の円周の環状水路１２構造と、排水口６の１側の遮水リブ１３構造（図２を参照のこと）とを同時に含む。

本発明の外径底の改良構造は洗浄顆粒の排出に役立ち、特に排水がまもなく終了するときや、脱水を行うとき、既存の外槽底の平滑な構造では、水が少ないと洗浄顆粒は外槽底に残りやすいが、本発明の構造を採用すると、水流の流速および押し流す力が増大し、洗浄顆粒を完全に排出することができる。

上記実施例における実施案は、さらなる組合せまたは置換を行うことができる。さらに、実施例は本発明の好ましい実施例を叙述したに過ぎず、本発明の構想および範囲を限定しない。本発明の設計の構想を逸脱しない前提の下、当業者が本発明の技術案に対して行う各種の変化および改良は、いずれも本発明の保護範囲に属する。

Claims (13)

1. 内槽および外槽を含み、内槽および外槽の間の空洞内に、水流の回転に伴って外槽の内壁および内槽の外壁を洗浄する洗浄顆粒が設けられる自動洗浄洗濯機であって、外槽底の内表面に下記の１種または２種または３種の改良構造が設けられる：
   第１の改良：外槽底の内表面に、円周方向に沿って設置される傾斜領域が設けられ、外槽底の中心に近い位置の高さが外槽の側壁に近い位置の高さより高く、外槽底の排水口が外槽底の最低部分に設けられる；
   第２の改良：外槽底の内表面で、外槽の側壁に隣接する部分に、円周方向に沿ってくぼんだ環状水路が設けられ、外槽底の排水口は環状水路と通じる；
   第３の改良：外槽底の表面の排水口に対応する１側に遮水リブが設けられ、内槽の脱水時の回転方向に沿った外槽底の排水口の１側に設置される；
   ことを特徴とする、自動洗浄洗濯機。
2. 前記外槽底の内表面の高さが、径方向に沿って、中心から外槽の側壁方向に次第に低くなり、外槽底は中心が高く、円周が低い円錐状構造を呈することを特徴とする、請求項１に記載の自動洗浄洗濯機。
3. 前記外槽底の内表面の高さが、円周方向に沿って、時計回りまたは反時計回りに次第に低くなり、次第に低くなる方向が洗濯機内槽の脱水時の回転方向と関係することを特徴とする、請求項１または２に記載の自動洗浄洗濯機。
4. 前記外槽底の内表面の高さは、径方向と水平面の傾斜の夾角αが０＜α≦３０°であることを特徴とする、請求項１または２に記載の自動洗浄洗濯機。
5. 前記外槽底の内表面の高さは、径方向と水平面の傾斜の夾角αが０＜α≦３°であり、円周方向に沿って次第に低く変化するとき、最高と最低の高度差が５〜３０ｍｍであるか、または内外槽底の間の最小距離の１／１０〜１／３であることを特徴とする、請求項３に記載の自動洗浄洗濯機。
6. 前記環状水路の深さが、円周方向に沿って、時計回りまたは反時計回りに次第に低くなり、次第に低くなる方向が洗濯機内槽の脱水時の回転方向と関係し、排水口が環状水路の最低部分に設けられ、１側が環状水路の最も浅い部分に隣接することを特徴とする、請求項１に記載の自動洗浄洗濯機。
7. 前記環状水路の幅が、円周方向に沿って、時計回りまたは反時計回りに次第に広くなり、変化する方向が洗濯機内槽の脱水時の回転方向と関係し、排水口が環状水路の最も幅広い部分に設けられ、１側が環状水路の最も狭い部分に隣接することを特徴とする、請求項１または６に記載の自動洗浄洗濯機。
8. 前記環状水路が、外槽底の中心方向から外槽の側壁方向に向かって次第に低くなる傾斜と、外槽の側壁とが組み合わさって形成されることを特徴とする、請求項１または６に記載の自動洗浄洗濯機。
9. 前記環状水路の幅が１０〜６０ｍｍであり、深さが３〜１５ｍｍであることを特徴とする、請求項１に記載の自動洗浄洗濯機。
10. 前記遮水リブが、外槽底の中心から前記排水口の１側までの径方向リブで構成され、径方向リブが前記排水口の１側と相接することを特徴とする、請求項１に記載の自動洗浄洗濯機。
11. 前記遮水リブが、外槽底の中心から前記排水口の１側までの弧状リブで構成され、弧状リブおよび前記排水口の１側の輪郭が滑らかに移行することを特徴とする、請求項１に記載の自動洗浄洗濯機。
12. 前記取水リブの高さが５〜２０ｍｍであることを特徴とする、請求項１０または１１に記載の自動洗浄洗濯機。
13. 外槽底の表面が円周方向に沿って、時計回りまたは反時計回りに次第に低く変化するとき、前記遮水リブの最高および最低の接続部分の高度差が断面を形成することを特徴とする、請求項１０または１１に記載の自動洗浄洗濯機。

Images