JP2016534127A - 殺虫性化合物 - Google Patents

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    • C07D451/02Heterocyclic compounds containing 8-azabicyclo [3.2.1] octane, 9-azabicyclo [3.3.1] nonane, or 3-oxa-9-azatricyclo [3.3.1.0<2,4>] nonane ring systems, e.g. tropane or granatane alkaloids, scopolamine; Cyclic acetals thereof containing not further condensed 8-azabicyclo [3.2.1] octane or 3-oxa-9-azatricyclo [3.3.1.0<2,4>] nonane ring systems, e.g. tropane; Cyclic acetals thereof
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    • A01N43/90Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds having two or more relevant hetero rings, condensed among themselves or with a common carbocyclic ring system

Abstract

式Iの化合物(式中、A、Q、R1およびR2は請求項1に定義されているとおりである)が提供されている。さらに、本発明は、式(I)の化合物の調製に用いられる中間体、昆虫、ダニ類、線虫および軟体有害生物を駆除および防除するためのこれらの使用方法、ならびに、これらを含む殺虫性組成物、殺ダニ性組成物、殺線虫性組成物および殺軟体動物性組成物に関する。

Description

本発明は、新規な二環式アミン誘導体、その調製プロセス、これらを含む有害生物防除組成物、特に、殺虫性組成物、殺ダニ性組成物、殺軟体動物性組成物および殺線虫性組成物、ならびに、これらを用いて昆虫、ダニ類、軟体動物および線虫有害生物などの有害生物を駆除および防除する方法に関する。
殺虫特性を有する二環式アミン誘導体が、例えば国際公開第9637494号パンフレットに開示されている。
ここで、意外なことに、一定の新規な二環式アミン誘導体が好ましい殺虫特性を有することが見いだされた。
本発明は従って、式Iの化合物
Figure 2016534127
(式中、
Qは、−C(=S)NR34または−C(=NR5)SR6であり;式中、R3およびR4は、相互に独立して、水素、C1〜C6アルキル(ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキルおよびC1〜C4アルコキシから独立して選択される1〜3個の置換基によって任意選択により置換されることが可能であるアリール、アリールオキシ、ヘテロアリールまたはヘテロシクリルによって任意選択により置換される)、C1〜C6ハロアルキル(ヒドロキシ、C1〜C4−アルコキシ、トリ(C1〜C4アルキル)シリルオキシ、C1〜C2アルキルカルボニルオキシおよびC3〜C5アルケニルから独立して選択される1〜2個の置換基によって任意選択により置換される)から選択可能であり、ならびに、式中、R5およびR6は、水素、C1〜C6アルキル(ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキルおよびC1〜C4アルコキシから独立して選択される1〜3個の置換基によって任意選択により置換されることが可能であるアリール、アリールオキシ、ヘテロアリールまたはヘテロシクリルによって任意選択により置換される)、C1〜C6ハロアルキル(ヒドロキシ、C1〜C4−アルコキシ、トリ(C1〜C4アルキル)シリルオキシ、C1〜C2アルキルカルボニルオキシおよびC3〜C5アルケニルから独立して選択される1〜2個の置換基によって任意選択により置換される)から独立して選択され;
Aは、−CH2−CH2−または−CH=CH−であり;
1は、ハロゲン、シアノ、C1〜C3アルコキシ、C3〜C5シクロアルキル、−C≡CR7であり;式中、R7は、水素、C1〜C4アルキル、C3〜C5シクロアルキル(ハロゲン、メチルおよびC1〜C2ハロアルキルから独立して選択される1〜2個の置換基によって任意選択により置換される)、トリ(C1〜C2)アルキルシリルであり;および
2は、水素、ホルミル、シアノ、ヒドロキシ、NH2、C1〜C6アルキル(ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキルおよびC1〜C4アルコキシから独立して選択される1〜3個の置換基によって任意選択により置換されることが可能であるアリール、アリールオキシ、ヘテロアリールまたはヘテロシクリルによって任意選択により置換される)、C1〜C6ハロアルキル(ヒドロキシ、C1〜C4−アルコキシ、トリ(C1〜C4アルキル)シリルオキシ、C1〜C2アルキルカルボニルオキシおよびC3〜C5アルケニルから独立して選択される1〜2個の置換基によって任意選択により置換される)、C1〜C6シアノアルキル、C1〜C6アルコキシ(C1〜C6)アルキル、C1〜C4アルコキシ(C1〜C4)アルコキシ(C1〜C4)アルキル、C1〜C6アルキルカルボニル(C1〜C6)アルキル、C1〜C4アルコキシイミノ(C1〜C4)アルキル、C1〜C4ハロアルコキシ(C1〜C4)アルキル、C1〜C6アルコキシカルボニル(C1〜C6)アルキル、C1〜C4アルコキシ(C1〜C4)アルコキシカルボニル(C1〜C6)アルキル、ヒドロキシカルボニル(C1〜C6)アルキル、アリールオキシカルボニル(C1〜C6)アルキル(式中、アリール基は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキルおよびC1〜C4アルコキシから独立して選択される1個もしくは2個の置換基により任意選択により置換されることが可能である)、C1〜C4アルキルアミノカルボニル(C1〜C6)アルキル、ジ(C1〜C4アルキル)アミノカルボニル(C1〜C6)アルキル、C1〜C4ハロアルキルアミノカルボニル(C1〜C6)アルキル、ジ(C1〜C4ハロアルキル)アミノカルボニル−C1〜C6アルキル、C1〜C2アルコキシ(C2〜C4)アルキルアミノカルボニル(C1〜C4)アルキル、C2〜C6アルケニルオキシカルボニル(C1〜C6)アルキル、C3〜C6アルキニルオキシカルボニル(C1〜C6)アルキル、(R8O)2(O=)P(C1〜C6)アルキル(式中、R8は、水素、C1〜C4アルキルまたはベンジルである)、C3〜C7シクロアルキル(C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキルおよびC1〜C4アルコキシから独立して選択される1〜3個の置換基によって任意選択により置換され、加えて、環員ユニットの1つは、任意選択により、C=OまたはC=NR9(式中、R9は、水素、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4シアノアルキル、C1〜C4アルコキシまたはC3〜C6シクロアルキルである)を表すことが可能である)、C3〜C7ハロシクロアルキル、C3〜C7シクロアルケニル(C1〜C4アルキルおよびC1〜C4ハロアルキルから独立して選択される1個もしくは2個の置換基により任意選択により置換され、加えて、環員ユニットの1つは、任意選択により、C=Oを表すことが可能である)、C3〜C7ハロシクロアルケニル、C1〜C6アルキル−S(=O)n1(C1〜C6)アルキル(式中、n1は0、1または2である)、C3〜C6アルケニル、C3〜C6ハロアルケニル、アリール(C3〜C6)アルケニル、C3〜C6アルキニル、C3〜C6ハロアルキニル、アリール(C3〜C6)アルキニル、C3〜C6ヒドロキシアルキニル、C1〜C6アルコキシカルボニル(ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ハロアルキルおよびアリールから独立して選択される1〜3個の置換基によって任意選択により置換される)、アリールオキシカルボニル(ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシから独立して選択される1〜3個の置換基によって任意選択により置換される)、C3〜C6アルケニルオキシカルボニル、C3〜C6アルキニルオキシカルボニル、C1〜C6アルキルカルボニル、C1〜C6ハロアルキルカルボニル、アミノカルボニル、C1〜C6アルキルアミノカルボニル、ジ(C1〜C6)アルキルアミノカルボニル、アミノチオカルボニル、C1〜C6アルキルアミノチオカルボニル、ジ(C1〜C6)アルキルアミノチオカルボニル、C1〜C6アルコキシ、C3〜C6アルケニルオキシ、C3〜C8アルキニルオキシ、アリールオキシ(ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキルおよびC1〜C4アルコキシから独立して選択される1〜3個の置換基により任意選択により置換される)、C1〜C6アルキルアミノ、ジ(C1〜C6)アルキルアミノ、C3〜C6シクロアルキルアミノ、C1〜C4アルキルチオ、C1〜C4アルキルスルフィニル、C1〜C4アルキルスルホニル、C1〜C4ハロアルキルスルホニル、アリール−S(=O)n2(ハロゲン、ニトロおよびC1〜C4アルキルから独立して選択される1個もしくは2個の置換基により任意選択により置換される)(式中、n2は、0、1または2である)、アリール(ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシおよびC1〜C4ハロアルコキシから独立して選択される1〜3個の置換基によって任意選択により置換される)、ヘテロアリール(ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシおよびC1〜C4ハロアルコキシから独立して選択される1〜3個の置換基によって任意選択により置換される)、ヘテロシクリル(ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシおよびC1〜C4ハロアルコキシから独立して選択される1〜3個の置換基によって任意選択により置換され、加えて、環員ユニットは、任意選択により、C=OまたはC=NR10(式中、R10は、水素、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4シアノアルキル、C1〜C4アルコキシまたはC3〜C6シクロアルキルである)を表すことが可能である)、(C1〜C6アルキルチオ)カルボニル、(C1〜C6アルキルチオ)チオカルボニル、C1〜C6アルキル−S(=O)n3(=NR11)−C1〜C4アルキル(式中、R11は、水素、シアノ、ニトロ、C1〜C4アルキルであり、および、n3は0または1である)である);または、その農芸化学的に許容可能な塩、N−オキシドもしくは異性体を提供する。
望ましくない昆虫に影響を及ぼすが有益な節足動物には影響を及ぼさない、昆虫個体群、特に1つまたは複数の殺虫剤に対する発達した耐性を有する昆虫個体群を防除する新規方法、ならびに、より選択的な昆虫の防除方法、および、さらには、前述の方法における使用に好適な生物学的に有効な化合物、ならびに、農芸化学活性処方成分としての使用に係る優れた特性(例えば、より大きな生物学的活性、異なる活性範囲、高い安全性プロファイル、向上した物理化学的特性または高い生分解性)を示す生物学的に有効な新規化合物を見出す必要性が継続して存在している。
特に商品作物といった植物の被害のために、半翅目(Hemiptera)の活動を防除するための試みにおいて資源と労力とが大量に費やされている。
アブラムシ被害を示す植物は、成長速度の低下、斑状の葉、黄化、発育の阻止、巻きあがった葉、褐変、しおれ、低収率、および、死滅などの多様な症状を呈する可能性がある。汁液が吸われることで植物が活力不足に陥り、また、アブラムシの唾液は植物に対して毒性である可能性もある。多くの半翅目の種が、植物ウイルスといった病害を引き起こす生体を宿主に伝染させてしまう。モモアカアブラムシ(モモアカアブラムシ(Myzus persicae))は、110種を超える植物ウイルスに係る媒介者である。ワタアブラムシ(ワタアブラムシ(Aphis gossypii))もまた、経済的に重要な種々のウイルスの媒介者である。コナジラミは植物の師部に穴をあけることにより摂食して有害な唾液を注入し、植物の全体的な膨圧を低下させてしまう。コナジラミは多数が集合するため、攻撃されやすい植物はすぐに大きな被害を受けてしまう可能性がある。両方のアブラムシおよびコナジラミが分泌する蜜によってカビの増殖が促されてしまうことでさらなる被害が発生してしまう。
ネオニコチノイドは、ピレスロイドが実用化されたために市場に導入された最も急速に成長しているクラスの殺虫剤の代表であり(Nauen & Denholm,2005:Archives of Insect Biochemistry and Physiology 58:200−215)、特に、耐性問題が顕著である旧来の殺虫剤クラスに対する交差耐性をほとんど示さないか皆無であったためにきわめて価値の高い昆虫防除薬剤である。しかしながら、ネオニコチノイドクラスの殺虫剤に対する昆虫耐性に関する報告は増加している。
このような昆虫のネオニコチノイド殺虫剤に対する耐性の増加は、それ故、多数の商業的に重要な作物、果実および野菜の栽培に対して顕著な脅威となっており、従って、ネオニコチノイド耐性昆虫を防除可能な代替的な殺虫剤を見いだす(すなわち、ネオニコチノイドクラスといかなる交差耐性も示さない殺虫剤を見いだす)必要性が存在している。
耐性は、「農薬使用基準に準じて使用しても、期待される防除効果を発揮できない現象が繰返し観察される、害虫個体群における感受性の遺伝的変化(IRAC)」であると定義され得る。
交差−耐性は、1種の殺虫剤に対する耐性を獲得することにより、同一の生化学機構を介して他の殺虫剤に対する耐性を獲得してしまう場合に生じる。これは、殺虫剤化学薬品グループ内で、または、殺虫剤化学薬品グループ間で生じることが可能であり。交差−耐性は、耐性昆虫が殺虫剤の化学的クラスの1種に露出されたことがない場合においても生じ得る。
ネオニコチノイド耐性に係る2つの主な機構は以下を含む。
(i)標的部位耐性であって、殺虫剤標的タンパク質(すなわち、ニコチンアセチルコリン受容体)における1種または複数種のアミノ酸の置き換えに関連する耐性;および
(ii)モノオキシゲナーゼの過剰発現によるネオニコチノイドの高い酸化解毒作用などの代謝耐性。
チトクロムP450モノオキシゲナーゼは、生体異物の解毒作用/活性化に関与する重要な代謝系である。それ故、P450モノオキシゲナーゼは、殺虫剤耐性において重要な役割を果たす。種の各々における数多くのP450(60−111)の存在、ならびに、いくつかのP450の幅広い基質特異性のために、P450モノオキシゲナーゼは、このような代謝可能な基質の特殊なアレイを有する。モノオキシゲナーゼ−媒介耐性の研究では、耐性は殺虫剤の解毒作用に関与する1種のP450の発現の増加(転写の増加を介する)による可能性があり、また、構造遺伝子自体の変化が原因でもあり得ることが示されている。従って、代謝性交差耐性機構は、一定のクラスに由来する殺虫剤(例えばネオニコチノイド)のみならず、一見無関係の殺虫剤にも影響を及ぼしてしまう。例えば、タバココナジラミ(Bemisia tabaci)におけるネオニコチノイドとピメトロジンとの間の交差耐性環系が、Gorman et al(Pest Management Science 2010,p.1186−1190)によって報告されている。
半翅目(Hemiptera)の昆虫のネオニコチノイド耐性個体群の防除に式Iの化合物を成功裏に用いることが可能であることが意外にも見いだされた。
それ故、本発明の第2の態様においては、1種または複数種のネオニコチノイド殺虫剤に対して耐性である半翅目の昆虫の防除方法が提供されており、この方法は、前記ネオニコチノイド耐性昆虫に式(I)の化合物を適用するステップを含む。
意外なことに、式(I)の化合物は、前述の機構(標的部位または代謝)による耐性を獲得したネオニコチノイド殺虫剤に耐性である昆虫を防除可能である。
さらに意外なことに、式(I)の化合物は、特に有益な昆虫および捕食性のダニといった有益な節足動物に対して、有利な安全性プロファイルを有することも見いだされた。
有益な節足動物は、統合有害生物管理システムにおける重要な構成要素である。このようなシステムは、化学薬剤の使用を低減させることが可能であり、これにより、結果として多くの環境的および経済的な有益性および利点がもたらされるという利点を有する。多様な節足動物が存在している可能性があり、栽培者は、隣接した領域における有益な節足動物の個体群に対する影響を最小限としながら、化学殺虫剤を用いて1種または複数種の節足有害生物を排除することを望む場合がある。しかしながら、有益な節足動物と農業上の節足有害生物とが一定の生物学的類似性を有するという事実により、大変な試みとされる。植物組織に対する刺咬、噛みつき、吸引または穿孔によって節足有害生物は植物に被害を与え、他方で、有益な節足動物は、主に物理的な支持としてのみ植物を利用する。それにもかかわらず、有益な節足動物は、他方の有害生物と同一の環境条件(殺虫剤などの化学薬剤を含む)に曝されてしまう。植物とより密接に接触すると共に、栽培者に対して顕著に有益である節足動物の一群は受粉媒介者(ミツバチなど)である。従って、望ましくない昆虫に影響を及ぼすが有益な節足動物には影響を及ぼすことがない、昆虫を防除するための新規の方法、化合物および組成物に対する必要性が存在している。
それ故、本発明の第3の態様においては、昆虫の防除方法が提供されており、これによれば、望ましくない昆虫に影響を及ぼすが有益な節足動物には影響を及ぼされず、この方法は、昆虫に式(I)の化合物を適用するステップを含む。
本発明のさらなる態様においては、ネオニコチノイド殺虫剤の1種または複数種に対して耐性である半翅目の昆虫の防除方法が提供されており、これによれば、望ましくない昆虫には影響を及ぼすが有益な節足動物には影響を及ぼさず、この方法は、前記ネオニコチノイド耐性昆虫に式(I)の化合物を適用するステップを含む。
式(I)の化合物は、特に有益な昆虫および捕食性のダニといった有益な節足動物との組み合わせで適用することが可能である。これは、標的有害生物を効果的に防除するために適用される式(I)の化合物の量を低減することが可能であるという利点を有する。有益な節足動物は、多様な有害生物種の防除に有用である。特に、ヒメハナカメムシ類は、とりわけ、アブラムシおよびコナジラミを餌とする。
それ故、本発明のさらなる態様においては、1種または複数種のネオニコチノイド殺虫剤に対して耐性である半翅目の昆虫の防除方法が提供されており、この方法は、前記ネオニコチノイド耐性昆虫に式(I)の化合物および1種または複数種の有益な節足動物を適用するステップを含む。
好ましい有益な節足動物は有益な昆虫および捕食性のダニである。より好ましくは、オリウスインシジオスス(Orius insidiosus)、オリウスラエビガツス(Orius laevigatus)、オリウスマジュスクルス(Orius majusculus)、ナナホシテントウ(Coccinella septempunctata)、フタモンテントウ(Adalia bipunctata)、リモニカスカブリダニ(Amblydromalus limonicus)、アムブリセイウスアンデルソニ(Amblyseius andersoni)、アムブリセイウスバルケリ(Amblyseius barkeri)、アムブリセイウスカリホルニクス(Amblyseius californicus)、ククメリスカブリダニ(Amblyseius cucumeris)、アムブリセイウスモントドレンシス(Amblyseius montdorensis)、スワルスキーカブリダニ(Amblyseius swirskii)、チリカブリダニ(Phytoseiulus persimilis)、シルフス属の一種(Syrphus spp.)またはチリカブリダニ(Phytoseiulus persimilis)である。オリウスラエビガツス(Orius laevigatus)が最も好ましい。
好ましくは、本発明に係る方法によって防除されるネオニコチノイド耐性の半翅目の昆虫(Hemiptera)は、腹吻亜目の昆虫、特にコナジラミ科(Aleyrodidae)およびアリマキ科(Aphididae)の昆虫である。
このようなネオニコチノイド耐性昆虫を防除する式Iの化合物の意外な効力により、本発明はまた有用な植物の作物を保護する方法を提供し、ここで、前記作物は、このような昆虫に攻撃されやすいか、および/または、攻撃されている。このような方法は、式Iの化合物を前記作物に適用するステップ、式Iの化合物で前記作物の植物繁殖体を処理するステップ、および/または、式Iの化合物を前記昆虫に適用するステップを含む。
式Iの化合物はネオニコチノイド耐性半翅目(Hemiptera)に対して交差耐性を示すことがないため、ネオニコチノイドクラスの殺虫剤に対する耐性を制御する観点を伴う耐性管理戦略においても使用され得る。このような戦略は、式Iの化合物およびネオニコチノイド殺虫剤の交互の適用を含み得、これは、適用毎に交互(植物繁殖体の処理および葉面噴霧などの異なる適用タイプを含む)であるか、または、季節/作物により交互(例えば、式Iの化合物を、最初の作物に/最初の生育期における防除のために用い、および、その後の作物/生育期にネオニコチノイド殺虫剤を用いるか、または、その反対)であり得、これは本発明のさらなる態様を構成する。
本明細書に記載されているとおり、多数の商業的に重要な作物の半翅目(Hemiptera)有害生物に係る昆虫のみならず、これらの昆虫によって運ばれるウイルスもまた脅威をもたらす。ネオニコチノイド殺虫剤に対する耐性の出現に伴って、この脅威に対する感受性が増加している。それ故、本発明のさらなる態様は、前記植物ウイルスを保有するネオニコチノイド耐性昆虫に攻撃されやすいか、および/または、攻撃されている有用な植物作物において植物ウイルスを防除する方法を提供し、この方法は、式Iの化合物を前記作物に適用するステップ、式Iの化合物で前記作物の植物繁殖体を処理するステップ、および/または、式Iの化合物を前記昆虫に適用するステップを含む。
本発明の本態様によって防除され得る植物ウイルスの例としては、ソベモウイルス(Sobemovirus)、カリモウイルス(Caulimovirus)(カリモウイルス科(Caulimoviridae))、クロステロウイルス(Closterovirus)(クロステロウイルス科(Closteroviridae))、セキウイルス(Sequivirus)(セキウイルス科(Sequiviridae))、エナモウイルス(Enamovirus)(ルテオウイルス科(Luteoviridae))、ルテオウイルス(Luteovirus)(ルテオウイルス科(Luteoviridae))、ポレオウイルス(Polerovirus)(ルテオウイルス科(Luteoviridae))、アンブラウイルス(Umbravirus)、ナノウイルス(Nanovirus)(ナノウイルス科(Nanoviridae))、シトラブドウイルス(Cytorhabdovirus)(ラブドウイルス科(Rhabdoviridae))、ヌクレオラブドウイルス(Nucleorhabdovirus)(ラブドウイルス科(Rhabdoviridae))が挙げられる。
これらのウイルスは、1種または複数種の昆虫によって好んで運ばれ、その例は、アシルトシフムピスム(Acyrthosiphum pisum)、ミカンクロアブラムシ(Aphis citricola)、マメアブラムシ(Aphis craccivora)、マメクロアブラムシ(Aphis fabae)、ワタアブラムシ(Aphis frangulae)、ダイズアブラムシ(Aphis glycines)、ワタアブラムシ(Aphis gossypii)、アフィスナスツリチイ(Aphis nasturtii)、ヨーロッパリンゴアブラムシ(Aphis pomi)、ユキヤナギアブラムシ(Aphis spiraecola)、ジャガイモヒゲナガアブラムシ(Aulacorthum solani)、ムギワラギクオマルアブラムシ(Brachycaudus helichrysi)、ダイコンアブラムシ(Brevicoryne brassicae)、ジウラフィスノキシア(Diuraphis noxia)、ジサフィスデベクタ(Dysaphis devecta)、ジサフィスプランタギネア(Dysaphis plantaginea)、リンゴワタムシ(Eriosoma lanigerum)、モモコフキアブラムシ(Hyalopterus pruni)、ニセダイコンアブラムシ(Lipaphis erysimi)、マクロシフウムアベナエ(Macrosiphum avenae)、チューリップヒゲナガアブラムシ(Macrosiphum euphorbiae)、イバラヒゲナガアブラムシ(Macrosiphum rosae)、ミズスセラシ(Myzus cerasi F.)、タバコアブラムシ(Myzus nicotianae)、モモアカアブラムシ(Myzus persicae)、レタスヒゲナガアブラムシ(Nasonovia ribisnigri)、ペムフィグスブルサリウス(Pemphigus bursarius)、ホップイボアブラムシ(Phorodon humuli)、リンゴクビレアブラムシ(Rhopalosiphum insertum Wa)、トウモロコシアブラムシ(Rhopalosiphum maidis Fitch)、ロパロシフウムパディ(Rhopalosiphum padi L.)、ムギミドリアブラムシ(Schizaphis graminum Rond.)、シトビオンアヴェナエ(Sitobion avenae)、コミカンアブラムシ(Toxoptera aurantii)、トキソプテラシトリコラ(Toxoptera citricola)、フィロキセラヴィチフォリア(Phylloxera vitifoliae)、タバココナジラミ(Bemisia tabaci)、モモアカアブラムシ(Myzus persicae)、トビイロウンカ(Nilaparvata lugens)、ワタアブラムシ(Aphis gossypii)、オンシツコナジラミ(Trialeurodes vaporariorum)、バクテリセラコッケレリ(Bactericera cockerelli)である。
本明細書に記載の本発明の方法はまた、昆虫がネオニコチノイド殺虫剤に対して耐性であるか、および/または、前記昆虫が植物ウイルスを保有するかを査定するステップが含まれ得る。このステップは通常、式Iの化合物を実際に適用する前に、被処理領域(例えば作物、圃場、生育地)から昆虫のサンプルを収集するステップ、ならびに、耐性/感受性、および/または、ウイルスの存在もしくは不在についてテストするステップ(例えば、任意の好適な表現型、生化学的または分子的な適用可能な生物学的技術を用いて)を含むこととなる。
ネオニコチノイド殺虫剤という用語は、本明細書において用いられるところ、昆虫ニコチンアセチルコリン受容体で作用するいずれかの殺虫性化合物を指すと共に、特に、Yamamoto(1996,Agrochem Jpn 68:14−15)に従ってネオニコチノイド殺虫剤として分類される化合物を指す。ネオニコチノイド殺虫剤の例としては、IRAC(殺虫剤耐性対策委員会、世界農薬工業連盟)による作用機構分類スキームのグループ4Aおよび4Cに属するものであって、例えば、アセタミプリド、クロチアニジン、ジノテフラン、イミダクロプリド、ニテンピラム、チアクロプリド、スルホキサフロルおよびチアメトキサム、ならびに、同じ作用機構を有するいずれかの化合物が挙げられる。
昆虫に適用されるところ、「防除」または「防除する」といった用語は、標的昆虫が、保護されるべき作物から忌避されるか、または、誘引されにくくなることを意味する。さらに、昆虫に適用されるところ、「防除」または「防除する」といった用語はまた、昆虫の摂食または産卵能が失われるか、低減されることを指し得る。これらの用語は、標的昆虫が殺されることをさらに含み得る。
それ故、本発明の方法は、昆虫を忌避させるのに十分な活性処方成分の量(すなわち、活性処方成分の忌避的有効量)、昆虫の摂食を停止させるのに十分な活性処方成分の量の使用を含み得、または、本発明の方法は、殺虫的に有効な量の活性処方成分(すなわち、昆虫を殺すのに十分な量)の使用を含み得、または、上記効果のいずれかの組み合わせに十分な活性処方成分の量での使用を含み得る。「防除」または「防除する」という用語がウイルスに適用される場合、これは、有用な植物の作物のウイルス性感染レベルが、式Iの化合物が適用されていない場合に見られるものよりも低いことを意味する。
「適用する」および「適用」という用語は、防除されるべき昆虫に対する直接的な適用、ならびに、例えば昆虫が有害生物とされる作物もしくは植物への適用、または、前記作物生育地もしくは昆虫の生息地への適用を介した、または、現実的には植物の前記作物の植物繁殖体の処理を介した前記昆虫に対する間接的な適用を意味すると理解される。
それ故、式Iの化合物は、有害生物防除化合物を適用する任意の既知の手段により適用され得る。例えば、式Iの化合物は、配合されて、もしくは、配合されずに、有害生物に、または、有害生物の生息地(有害生物の生息地、または、有害生物に外寄生され易い植物の栽培地など)に、または、群葉、茎、枝もしくは根を含む植物のいずれかの部分に、植える前の種子などの植物繁殖体に、または、植物が成長するか、もしくは、植えられる他の培地(根の周囲の土壌、一般的な土壌、田面水もしくは水耕系など)に、直接的に適用され得、もしくは、式Iの化合物は、噴霧され、散布され、浸漬により適用され、クリームもしくはペースト状配合物として適用され、蒸気として適用され、または、土壌もしくは水系環境中への組成物(粒状組成物または水溶性の容器中の組成物など)の分布もしくは取り込みを介して適用され得る。
慣用名を用いて本明細書において言及される有害生物防除剤または化合物は、例えば、“The Pesticide Manual”,15th Ed.,British Crop Protection Council 2009から公知である。
本明細書において用いられるところ、「有益な」節足動物または昆虫という用語は、農学的に有害な節足動物もしくは昆虫に対して負の影響を有する、および/または、作物植物を受粉させる少なくとも1つのライフステージを有するいずれかの節足動物または昆虫を指す。この用語は、特定的に、節足動物宿主の体表もしくは体内に産卵する傾向のために、いわゆる捕食寄生性であると分類される節足動物を含む。それ故、益虫は、受粉媒介者、捕食寄生者および捕食者を含み、例としては、これらに限定されないが:ツマアカオオヒメテントウ(Cryptolaemus montrouzieri)、オンシツツヤコバチ(Encarsia formosa)、サバクツヤコバチ(Eretmocerus eremicus)、ムンダスツヤコバチ(Eretmocerus mundus)、ハダニタマバエ(Feltiella acarisuga)、マクロフスピグメウス(Macrophus pygmeus)、タバコカスミカメムシ(Nesidiocoris tenuis)、アブラムシユスリカ、ムカデ、プテロスチクスメラナリウス(Pterostichus melanarius)、アゴヌムドルサレ(Agonum dorsale)およびネブリアブレビコリス(Nebria brevicollis)などのオサムシ、フタモンテントウ(Adalia bipunctata)およびナナホシテントウ(Coccinella septempunctata)などのテントウムシ、クリソペリアカルネア(Chrysoperia carnea)などのクサカゲロウ、シルフス属の一種(Syrphus spp.)などのハナアブ、チリカブリダニ(Phytoseiulus persimilis)、オリウスインシジオスス(Orius insidiosus)、オリウスラエビガツス(Orius laevigatus)、オリウスマジュスクルス(Orius majusculus)などのハナカメムシ(pirate bugs)、リモニカスカブリダニ(Amblydromalus limonicus)、アムブリセイウスアンデルソニ(Amblyseius andersoni)、アムブリセイウスバルケリ(Amblyseius barkeri)、アムブリセイウスカリホルニクス(Amblyseius californicus)、ククメリスカブリダニ(Amblyseius cucumeris)、アムブリセイウスモントドレンシス(Amblyseius montdorensis)、スワルスキーカブリダニ(Amblyseius swirskii)、チリカブリダニ(Phytoseiulus persimilis)などの捕食性のダニ、ショクガタマバエ(Aphidoletes aphidimyza)、ハネカクシ、ヤドリバエなどの捕食性の小昆虫、および、ハモグリコマユバチ(Dacnusa sibirica)、イサエアヒメコバチ(Diglyphus isaea)、トリコグランマブラッシカエ(Trichogramma brassicae)などの大型のハチ(wasp)、ならびに、ヒメバチ、コバチおよびコレマンアブラバチ(Aphidius colemani)、エルビアブラバチ(Aphidius ervi)、アフィジウスマトルカリエ(Aphidius matrcariae)などのコマユバチが挙げられる。
本明細書において用いられるところ、「生息地」という用語は、植物が成長している圃場、または、栽培されている植物の種子が播種された圃場、または、種子が土壌に蒔かれることとなる圃場を意味する。これは、土壌、種子および実生、ならびに、確立した植生を含む。
「植物」という用語は、種子、実生、苗、根、塊茎、茎、柄、群葉および果実を含む植物のすべての物理的な部分を指す。
本発明の方法は、アシルトシフムピスム(Acyrthosiphum pisum)、ミカンクロアブラムシ(Aphis citricola)、マメアブラムシ(Aphis craccivora)、マメクロアブラムシ(Aphis fabae)、ワタアブラムシ(Aphis frangulae)、ダイズアブラムシ(Aphis glycines)、ワタアブラムシ(Aphis gossypii)、アフィスナスツリチイ(Aphis nasturtii)、ヨーロッパリンゴアブラムシ(Aphis pomi)、ユキヤナギアブラムシ(Aphis spiraecola)、ジャガイモヒゲナガアブラムシ(Aulacorthum solani)、ムギワラギクオマルアブラムシ(Brachycaudus helichrysi)、ダイコンアブラムシ(Brevicoryne brassicae)、ジウラフィスノキシア(Diuraphis noxia)、ジサフィスデベクタ(Dysaphis devecta)、ジサフィスプランタギネア(Dysaphis plantaginea)、リンゴワタムシ(Eriosoma lanigerum)、モモコフキアブラムシ(Hyalopterus pruni)、ニセダイコンアブラムシ(Lipaphis erysimi)、マクロシフウムアベナエ(Macrosiphum avenae)、チューリップヒゲナガアブラムシ(Macrosiphum euphorbiae)、イバラヒゲナガアブラムシ(Macrosiphum rosae)、ミズスセラシ(Myzus cerasi F.)、タバコアブラムシ(Myzus nicotianae)、モモアカアブラムシ(Myzus persicae)、レタスヒゲナガアブラムシ(Nasonovia ribisnigri)、ペムフィグスブルサリウス(Pemphigus bursarius)、ホップイボアブラムシ(Phorodon humuli)、リンゴクビレアブラムシ(Rhopalosiphum insertum Wa)、トウモロコシアブラムシ(Rhopalosiphum maidis Fitch)、ロパロシフウムパディ(Rhopalosiphum padi L.)、ムギミドリアブラムシ(Schizaphis graminum Rond.)、シトビオンアヴェナエ(Sitobion avenae)、コミカンアブラムシ(Toxoptera aurantii)、トキソプテラシトリコラ(Toxoptera citricola)、フィロキセラヴィチフォリア(Phylloxera vitifoliae)、アシルトシホンジロドゥム(Acyrthosiphon dirhodum)、ジャガイモヒゲナガアブラムシ(Acyrthosiphon solani)、アフィスホルベシ(Aphis forbesi)、アフィスグロスラリア(Aphis grossulariae)、アフィスイダエイ(Aphis idaei)、アフィスイリノイセンシス(Aphis illinoisensis)、アフィスマイジラディシス(Aphis maidiradicis)、アフィスルボルム(Aphis ruborum)、アフィスシュネイデリ(Aphis schneideri)、ブラキカウズスペルシカエコラ(Brachycaudus persicaecola)、ニンジンフタオアブラムシ(Cavariella aegopodii Scop.)、クリプトマイズスガレオプシディス(Cryptomyzus galeopsidis)、クリプトミズスリビス(Cryptomyzus ribis)、ヒアダフィスシュードブラシカエ(Hyadaphis pseudobrassicae)、ヒアロプテルスアミグダリ(Hyalopterus amygdali)、ヒペロミズスパリズス(Hyperomyzus pallidus)、キクヒメヒゲナガアブラムシ(Macrosiphoniella sanborni)、ムギウスイロアブラムシ(Metopolophium dirhodum)、リンゴコブアブラムシ(Myzus malisuctus)、カワリコブアブラムシ(Myzus varians)、ネオトキソプテラ属の一種(Neotoxoptera sp)、ナシミドリオオアブラムシ(Nippolachnus piri Mats).、オレグマラニゲラゼンター(Oregma lanigera Zehnter)、ロパロシフムフィチイ(Rhopalosiphum fitchii Sand).、クワイクビレアブラムシ(Rhopalosiphum nymphaeae)、ロパロシフムサッカリ(Rhopalosiphum sacchari Ze)、サッパフィスピリコラ(Sappaphis piricola Okam.+T)、ナシノアブラムシ(Schizaphis piricola)、トキソプテラテオブロマエ(Toxoptera theobromae Sch)およびフィロキセラコッシネア(Phylloxera coccinea)、スパイラリングコナジラミ(Aleurodicus dispersus)、ミカントゲコナジラミ(Aleurocanthus spiniferus)、ミカンクロトゲコナジラミ(Aleurocanthus woglumi)、アレウロジクスココイス(Aleurodicus cocois)、アレウロジクスデストルクトル(Aleurodicus destructor)、アレウロロブスバロデンシス(Aleurolobus barodensis)、アレウロトリキスフロッコスス(Aleurothrixus floccosus)、タバココナジラミ(Bemisia tabaci)、ベミシアアルゲンチフォッリ(Bemisia argentifolli)、ミカンコナジラミ(Dialeurodes citri)、ジアレウロデスシトリホリ(Dialeurodes citrifolli)、ヤマモモコナジラミ(Parabemisia myricae)、イチゴコナジラミ(Trialeurodes packardi)、トリアレウロデスリシニ(Trialeurodes ricini)、オンシツコナジラミ(Trialeurodes vaporariorum)、トリアレウロデスバリアビリス(Trialeurodes variabilis)、アゴノセナタルギオニイ(Agonoscena targionii)、バクテリセラコッケレリ(Bactericera cockerelli)、カコプシラピリ(Cacopsylla pyri)、カコプシラピリコラ(Cacopsylla pyricola)、カコプシラピリスガ(Cacopsylla pyrisuga)、ミカンキジラミ(Diaphorina citri)、グリカスピスブリンブレコンベイ(Glycaspis brimblecombei)、パラトリオザコッケレリ(Paratrioza cockerelli)、トロザエリトレエ(Troza erytreae)、フタテンミドリヒメヨコバイ(Amarasca biguttula biguttula)、アムリトズスアトキンソニ(Amritodus atkinsoni)、オオヨコバイ(Cicadella viridis)、シカズリナムビラ(Cicadulina mbila)、シロオオヨコバイ(Cofana spectra)、ダルブルスマイジス(Dalbulus maidis)、エムポアスカデセデンス(Empoasca decedens)、エムポアスカビグツラ(Empoasca biguttula)、ジャガイモヒメヨコバイ(Empoasca fabae)、エムポアスカビチス(Empoasca vitis)、エムポアスカパパイヤ(Empoasca papaya)、リュウガンズキンヨコバイ(Idioscopus clypealis)、ヤコビアスカリビカ(Jacobiasca lybica)、ヒメトビウンカ(Laodelphax striatellus)、ミンズスクルズス(Myndus crudus)、タイワンツマグロヨコバイ(Nephotettix virescens)、ツマグロヨコバイ(Nephotettix cincticeps)、トビイロウンカ(Nilaparvata lugens)、トウモロコシウンカ(Peregrinus maidis)、クロフツノウンカ(Perkinsiella saccharicida)、ペルキンシエラヴァスタトリクス(Perkinsiella vastatrix)、イナズマヨコバイ(Recilia dorsalis)、セジロウンカ(Sogatella furcifera)、タロファガスプロセルピナ(Tarophagus Proserpina)、ジギナフラミゲラ(Zygina flammigera)、アカントコリススカブラトル(Acanthocoris scabrator)、ウススジカスミカメ(Adelphocoris lineolatus)、アンブリペルタニチダ(Amblypelta nitida)、バチコエリアタラシナ(Bathycoelia thalassina)、アメリカコバネナガカメムシ(Blissus leucopterus)、クラビグララトメントシコリス(Clavigralla tomentosicollis)、エデッサメディタブンダ(Edessa meditabunda)、ヒメナガメ(Eurydema pulchrum)、ナガメ(Eurydema rugosum)、エウリガステルマウラ(Eurygaster Maura)、ユーチスツスセルブス(Euschistus servus)、ユースチスツストリスチグムス(Euschistus tristigmus)、ユースキスツスヘロス(Euschistus heros)ヘロペルチスアントニイ(Helopeltis antonii)、ホルシアスノビレルス(Horcias nobilellus)、ホソクモヘリカメムシ(Leptocorisa acuta)、リグスリネオラリス(Lygus lineolaris)、リグスヘスペルス(Lygus hesperus)、ムルガンチアヒストリオニク(Murgantia histrionic)、タバコカスミカメムシ(Nesidiocoris tenuis)、ミナミアオカメムシ(Nezara viridula)、オエバルスインスラリス(Oebalus insularis)、マラヤイネクロカメムシ(Scotinophara coarctata)などの半翅目のネオニコチノイド耐性昆虫(および、昆虫におけるネオニコチノイド耐性)の防除に特に適用可能である。
ネオニコチノイド耐性半翅目(Hemiptera)の特定の例としては、タバココナジラミ(Bemisia tabaci)、モモアカアブラムシ(Myzus persicae)、トビイロウンカ(Nilaparvata lugens)、ワタアブラムシ(Aphis gossypii)、オンシツコナジラミ(Trialeurodes vaporariorum)、バクテリセラコッケレリ(Bactericera cockerelli)が挙げられる。
好ましくは、ネオニコチノイド耐性昆虫は、例として、アシルトシフムピスム(Acyrthosiphum pisum)、ミカンクロアブラムシ(Aphis citricola)、マメアブラムシ(Aphis craccivora)、マメクロアブラムシ(Aphis fabae)、ワタアブラムシ(Aphis frangulae)、ダイズアブラムシ(Aphis glycines)、ワタアブラムシ(Aphis gossypii)、アフィスナスツリチイ(Aphis nasturtii)、ヨーロッパリンゴアブラムシ(Aphis pomi)、ユキヤナギアブラムシ(Aphis spiraecola)、ジャガイモヒゲナガアブラムシ(Aulacorthum solani)、ムギワラギクオマルアブラムシ(Brachycaudus helichrysi)、ダイコンアブラムシ(Brevicoryne brassicae)、ジウラフィスノキシア(Diuraphis noxia)、ジサフィスデベクタ(Dysaphis devecta)、ジサフィスプランタギネア(Dysaphis plantaginea)、リンゴワタムシ(Eriosoma lanigerum)、モモコフキアブラムシ(Hyalopterus pruni)、ニセダイコンアブラムシ(Lipaphis erysimi)、マクロシフウムアベナエ(Macrosiphum avenae)、チューリップヒゲナガアブラムシ(Macrosiphum euphorbiae)、イバラヒゲナガアブラムシ(Macrosiphum rosae)、ミズスセラシ(Myzus cerasi F.)、タバコアブラムシ(Myzus nicotianae)、モモアカアブラムシ(Myzus persicae)、レタスヒゲナガアブラムシ(Nasonovia ribisnigri)、ペムフィグスブルサリウス(Pemphigus bursarius)、ホップイボアブラムシ(Phorodon humuli)、リンゴクビレアブラムシ(Rhopalosiphum insertum Wa)、トウモロコシアブラムシ(Rhopalosiphum maidis Fitch)、ロパロシフウムパディ(Rhopalosiphum padi L.)、ムギミドリアブラムシ(Schizaphis graminum Rond.)、シトビオンアヴェナエ(Sitobion avenae)、コミカンアブラムシ(Toxoptera aurantii)、トキソプテラシトリコラ(Toxoptera citricola)、フィロキセラヴィチフォリア(Phylloxera vitifoliae)、タバココナジラミ(Bemisia tabaci)、モモアカアブラムシ(Myzus persicae)、トビイロウンカ(Nilaparvata lugens)、ワタアブラムシ(Aphis gossypii)、オンシツコナジラミ(Trialeurodes vaporariorum)、バクテリセラコッケレリ(Bactericera cockerelli)の1種または複数種である。
より好ましくは、ネオニコチノイド耐性昆虫は、例として、タバココナジラミ(Bemisia tabaci)、モモアカアブラムシ(Myzus persicae)、トビイロウンカ(Nilaparvata lugens)、ワタアブラムシ(Aphis gossypii)、オンシツコナジラミ(Trialeurodes vaporariorum)、バクテリセラコッケレリ(Bactericera cockerelli)の1種または複数種である。
最も好ましくは、ネオニコチノイド耐性昆虫はタバココナジラミ(Bemisia tabaci)またはモモアカアブラムシ(Myzus persicae)である。
本発明の方法は有用な植物の作物における昆虫有害生物および/またはウイルス性外寄生を防除する効果を有するため、前記方法はまた、前記作物における植物の健康を向上および/もしくは保持するための方法として、または、作物の健全性を高め/保持する方法としても見なされ得る。
本発明に係る組成物を用いることが可能である有用な植物の作物としては、例えばブラックベリー、ブルーベリー、クランベリー、ラズベリーおよびイチゴといった液果植物;例えばオオムギ、トウモロコシ(コーン)、キビ、カラスムギ、イネ、ライ麦、モロコシ属(Sorghum)ライコムギおよびコムギといった穀類;例えば綿、亜麻、アサおよびジュートといった繊維植物;例えばテンサイおよび飼料ビート、コーヒー、ホップ、マスタード、アブラナ(カノーラ)、ケシ、サトウキビ、ヒマワリ、チャおよびタバコといった農作物;例えばリンゴ、アンズ、アボカド、バナナ、サクランボ、柑橘類、ネクタリン、モモ、セイヨウナシおよびセイヨウスモモといった果樹;例えばバミューダグラス、イチゴツナギ、ベントグラス、センチピードグラス、ウシノケグサ、ライグラス、アメリカシバおよびノシバといった草;バジル、ルリジサ、チャイブ、コリアンダー、ラベンダー、ラベージ、ミント、オレガノ、パセリ、ローズマリー、セージおよびタイムなどのハーブ;例えばインゲンマメ、レンズマメ、エンドウマメおよびダイズ、インゲンマメといったマメ科植物;例えばアーモンド、カシュー、落花生、ヘーゼルナッツ、ピーナッツ、ペカン、ピスタチオおよびクルミといった堅果;例えばアブラヤシといったヤシ;例えば花、低木および高木といった観賞用植物;例えばカカオ、ココナツ、オリーヴおよびゴムといった他の高木;例えばアスパラガス、ナス、ブロッコリ、キャベツ、ニンジン、キュウリ、ニンニク、レタス、ペポカボチャ、メロン、オクラ、タマネギ、コショウ、ジャガイモ、カボチャ、ダイオウ、ホウレンソウおよびトマトといった野菜;ならびに、例えばブドウといったつる植物などの多年生および一年生作物が挙げられる。
作物は、天然のもの、従来の品種改良法により得られたもの、または、遺伝子操作により得られたものであると理解されるべきである。これらは、いわゆる出力形質(例えば向上した保管安定性、高い栄養価および向上した風味)を有する作物を含む。
作物は、ブロモキシニルのような除草剤またはALS−、EPSPS−、GS−、HPPD−およびPPO−抑制剤などの除草剤クラスに対する耐性が与えられた作物をも含むと理解されるべきである。従来の勾配方法によって例えばイマザモックスといったイミダゾリノンに対する耐性が与えられた作物の一例は、Clearfield(登録商標)菜の花(summer canola)である。遺伝子操作法によって除草剤に対する耐性が与えられた作物の例としては、商品名RoundupReady(登録商標)、Herculex I(登録商標)およびLibertyLink(登録商標)で市販されている例えばグリホサート−およびグルホシネート−耐性トウモロコシ品種が挙げられる。
作物もまた、天然のものであるか、または、有害な昆虫に対する耐性が与えられたものであると理解されるべきである。これは、例えば、特にバチルス属(Bacillus)のものといったトキシン−産生バクテリア由来として公知であるものなどの1種以上の選択的に作用するトキシンの合成能を例えば有するよう、組換えDNA技術を用いることで形質転換された植物を含む。発現されることが可能であるトキシンのさらなる例としては、δ−エンドトキシン、栄養型殺虫性タンパク質(Vip)、線虫共生バクテリアの殺虫性タンパク質、ならびに、サソリ、蛛形類、大型のハチ(wasp)および真菌によって産生されるトキシンが挙げられる。
作物の例としては:YieldGard(登録商標)(CryIA(b)トキシンを発現するトウモロコシ品種);YieldGard Rootworm(登録商標)(CryIIIB(b1)トキシンを発現するトウモロコシ品種);YieldGard Plus(登録商標)(CryIA(b)およびCryIIIB(b1)トキシンを発現するトウモロコシ品種);Starlink(登録商標)(Cry9(c)トキシンを発現するトウモロコシ品種);Herculex I(登録商標)(CryIF(a2)トキシンおよび酵素ホスフィノトリシンN−アセチルトランスフェラーゼ(PAT)を発現して、除草剤グルホシネートアンモニウムに対する耐性を達成するトウモロコシ品種);NuCOTN 33B(登録商標)(CryIA(c)トキシンを発現する綿品種);Bollgard I(登録商標)(CryIA(c)トキシンを発現する綿品種);Bollgard II(登録商標)(CryIA(c)およびCryIIA(b)トキシンを発現する綿品種);VIPCOT(登録商標)(VIPトキシンを発現する綿品種);NewLeaf(登録商標)(CryIIIAトキシンを発現するジャガイモ品種);NatureGard(登録商標)Agrisure(登録商標)GT Advantage(GA21グリホサート−耐性形質)、Agrisure(登録商標)CB Advantage(Bt11コーン穿孔性害虫(CB)形質)、Agrisure(登録商標)RW(コーン根食い線虫形質)およびProtecta(登録商標)が挙げられる。
バチルスチューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)トキシンを発現するよう変性された作物の一例は、BtトウモロコシKnockOut(登録商標)(Syngenta Seeds)である。殺虫性耐性をコードする2種以上の遺伝子を含み、それ故、2種以上のトキシンを発現する作物の一例は、VipCot(登録商標)(Syngenta Seeds)である。作物またはその種子材料もまた、複数種の有害生物に対して耐性であることが可能である(いわゆる、遺伝子修飾により形成される場合の重畳的なトランスジェニックイベント)。例えば、植物は、例えばHerculex I(登録商標)(Dow AgroSciences,Pioneer Hi−Bred International)のように除草剤耐性であると同時に、殺虫性タンパク質の発現能を有していることが可能である。
作物は、例えば、いわゆる「感染特異的タンパク質」(PRP、例えば欧州特許出願公開第0 392 225号明細書を参照のこと)などの選択的な作用を有する抗病原性物質を合成することが可能であるよう組換えDNA技術を用いて形質転換された作物植物をも含むと理解されるべきである。このような抗病原性物質およびこのような抗病原性物質を合成可能である形質転換植物の例は、例えば、欧州特許出願公開第0 392 225号明細書、国際公開第95/33818号パンフレットおよび欧州特許出願公開第0 353 191号明細書から公知である。このような形質転換植物を製造する方法は一般に当業者に公知であると共に、例えば、上記の公報に記載されている。
このような形質転換植物によって発現可能である抗病原性物質としては、例えば、例えばウイルス性KP1、KP4またはKP6トキシンといったナトリウムおよびカルシウムチャネルの遮断剤などのイオンチャネル遮断剤;スチルベンシンターゼ;ビベンジルシンターゼ;キチナーゼ;グルカナーゼ;いわゆる「感染特異的タンパク質」(PRP;例えば欧州特許出願公開第0 392 225号明細書を参照のこと);例えばペプチド抗生物質もしくは複素環式抗生物質といった微生物によって産生される抗病原性物質(例えば、国際公開第95/33818号パンフレットを参照のこと)、または、植物病原体防御に関与するタンパク質またはポリペプチド因子(いわゆる、国際公開第03/000906号パンフレットに記載の「植物病害耐性遺伝子」)が挙げられる。
「植物繁殖体」という用語は、その増殖に用いられることが可能である種子などの植物の生殖部、および、挿し木もしくは例えばジャガイモといった塊茎などの栄養体を表すと理解される。例えば種子(厳密な意味で)、根、果実、塊茎、鱗茎、根茎および植物の部分が挙げられ得る。発芽後もしくは土壌から出芽した後に移植されることとなる発芽した植物および若芽もまた挙げられる。これらの若芽は、移植前に浸漬による完全または部分的な処置によって保護されてもよい。好ましくは、「植物繁殖体」は種子を表すと理解される。
本明細書において用いられるところ、「植物」または「有用な植物」という用語は、実生、低木および高木を含む。「作物」という用語は、例えば、特にバチルス属の一種(Bacillus)のトキシン生成性バクテリア由来の公知のものなどの1種以上の選択的に作用するトキシンを合成することが可能であるようDNA組換え技術を用いて形質転換された作物植物をも含むと理解されるべきである。
このような形質転換植物によって発現されることが可能であるトキシンとしては、例えば、セレウス菌(Bacillus cereus)またはバチルスポピリエ(Bacillus popilliae)由来の殺虫性タンパク質;または、例えばCry1Ab、Cry1Ac、Cry1F、Cry1Fa2、Cry2Ab、Cry3A、Cry3Bb1もしくはCry9Cといったδ−エンドトキシンなどのバチルスチューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)由来の殺虫性タンパク質、または、例えばVip1、Vip2、Vip3もしくはVip3Aといった栄養型殺虫性タンパク質(Vip);または、フォトラブダスルミネッセンス(Photorhabdus luminescens)、ゼノラブダスネマトフィルス(Xenorhabdus nematophilus)などの、例えばフォトラブダス属の一種(Photorhabdus spp.)もしくはゼノラブダス属の一種(Xenorhabdus spp.)といった線虫共生バクテリアの殺虫性タンパク質;サソリトキシン、クモトキシン、大型のハチ(wasp)トキシンおよび他の昆虫特異的神経トキシンなどの動物によって生成されるトキシン;ストレプトミセス(Streptomycete)トキシンなどの真菌によって生成されるトキシン、エンドウマメレクチン、オオムギレクチンまたはマツユキソウレクチンなどの植物レクチン;アグルチニン;トリプシン抑制剤、セリンタンパク分解酵素抑制剤、パタチン、シスタチン、パパイン抑制剤などのプロテイナーゼ抑制剤;リシン、トウモロコシ−RIP、アブリン、ルフィン、サポリンまたはブリオジンなどのリボソーム−不活性化タンパク質(RIP);3−ヒドロキシステロイドキシダーゼ、エクジステロイド−UDP−グリコシル−トランスフェラーゼ、コレステロールオキシダーゼ、エクジソン抑制剤、HMG−COA−レダクターゼなどのステロイド代謝酵素、ナトリウムまたはカルシウム遮断剤などのイオンチャネル遮断剤、幼虫ホルモンエステラーゼ、利尿ホルモン受容体、スチルベンシンターゼ、ビベンジルシンターゼ、キチナーゼおよびグルカナーゼが挙げられる。
本発明の文脈においては、例えばCry1Ab、Cry1Ac、Cry1F、Cry1Fa2、Cry2Ab、Cry3A、Cry3Bb1もしくはCry9Cといったδ−エンドトキシン、または、例えばVip1、Vip2、Vip3もしくはVip3Aといった栄養型殺虫性タンパク質(Vip)とは、特にハイブリッドトキシン、切断型トキシンおよび修飾トキシンでもあることが理解されるべきである。ハイブリッドトキシンは、これらのタンパク質の異なるドメインの新たな組み合わせによって組換えで生成される(例えば、国際公開第02/15701号パンフレットを参照のこと)。例えば切断型Cry1Abといった切断型トキシンが公知である。修飾トキシンの場合、天然トキシンの1種以上のアミノ酸が置換される。このようなアミノ酸置換において、好ましくは自然に存在しないタンパク分解酵素認識配列がトキシンに挿入され、例えば、Cry3A055の場合には、カテプシン−G−認識配列がCry3Aトキシンに挿入される(国際公開第03/018810号パンフレットを参照のこと)。
このようなトキシン、または、このようなトキシンを合成可能な形質転換植物の例が、例えば、欧州特許出願公開第A−0 374 753号明細書、国際公開第93/07278号パンフレット、国際公開第95/34656号パンフレット、欧州特許出願公開第A−0 427 529号明細書、欧州特許出願公開第A−451 878号明細書および国際公開第03/052073号パンフレットに開示されている。
このような形質転換植物の調製プロセスは一般に当業者に公知であり、例えば、上記の刊行物において記載されている。CryI−タイプデオキシリボ核酸およびその調製は、例えば、国際公開第95/34656号パンフレット、欧州特許出願公開第A−0 367 474号明細書、欧州特許出願公開第A−0 401 979号明細書および国際公開第90/13651号パンフレットから公知である。
形質転換植物に含有されるトキシンは、有害な昆虫に対する耐性を植物に付与する。このような昆虫は昆虫の分類群のいずれかのものであることが可能であるが、特に、甲虫(鞘翅目)、双翅昆虫(双翅目)および蝶(鱗翅目)に通例見出される。
殺虫耐性をコードし、1種以上のトキシンを発現する1種以上の遺伝子を含有する形質転換植物は公知であり、そのいくつかは市販されている。このような植物の例は:YieldGard(登録商標)(Cry1Abトキシンを発現するトウモロコシ品種);YieldGard Rootworm(登録商標)(Cry3Bb1トキシンを発現するトウモロコシ品種);YieldGard Plus(登録商標)(Cry1AbおよびCry3Bb1トキシンを発現するトウモロコシ品種);Starlink(登録商標)(Cry9Cトキシンを発現するトウモロコシ品種);Herculex I(登録商標)(Cry1Fa2トキシンおよび酵素ホスフィノトリシンN−アセチルトランスフェラーゼ(PAT)を発現して除草剤グルホシネートアンモニウムに対する耐性を達成されているトウモロコシ品種);NuCOTN 33B(登録商標)(Cry1Acトキシンを発現する綿品種);Bollgard I(登録商標)(Cry1Acトキシンを発現する綿品種);Bollgard II(登録商標)(Cry1AcおよびCry2Abトキシンを発現する綿品種);VipCot(登録商標)(Vip3AおよびCry1Abトキシンを発現する綿品種);NewLeaf(登録商標)(Cry3Aトキシンを発現するジャガイモ品種);NatureGard(登録商標)、Agrisure(登録商標)GT Advantage(GA21グリホサート−耐性形質)、Agrisure(登録商標)CB Advantage(Bt11コーン穿孔性害虫(CB)形質)およびProtecta(登録商標)である。
このような形質転換作物のさらなる例は以下のとおりである。
1.Syngenta Seeds SAS,Chemin de l’Hobit 27,F−31 790 St.Sauveur,France製Bt11トウモロコシ、登録番号C/FR/96/05/10。切断型Cry1Abトキシンのトランスジェニック発現により、アワノメイガ(ヨーロッパアワノメイガ(Ostrinia nubilalis)およびセサミアノナグリオイデス(Sesamia nonagrioides))に対する耐性が付与された遺伝子操作されたトウモロコシ(Zea mays)。Bt11トウモロコシはまた、酵素PATをトランスジェニック発現して除草剤グルホシネートアンモニウムに対する耐性を達成している。
2.Syngenta Seeds SAS,Chemin de l’Hobit 27,F−31 790 St.Sauveur,France製Bt176トウモロコシ、登録番号C/FR/96/05/10。Cry1Abトキシンのトランスジェニック発現によって、アワノメイガ(ヨーロッパアワノメイガ(Ostrinia nubilalis)およびセサミアノナグリオイデス(Sesamia nonagrioides))に対する耐性が付与された遺伝子操作されたトウモロコシ(Zea mays)。Bt176トウモロコシはまた、酵素PATをトランスジェニック発現して除草剤グルホシネートアンモニウムに対する耐性を達成している。
3.Syngenta Seeds SAS,Chemin de l’Hobit 27,F−31 790 St.Sauveur,France製MIR604トウモロコシ、登録番号C/FR/96/05/10。修飾Cry3Aトキシンのトランスジェニック発現により昆虫耐性が付与されたトウモロコシ。このトキシンは、カテプシン−G−タンパク分解酵素認識配列の挿入により修飾されたCry3A055である。このような形質転換トウモロコシ植物の調製は、国際公開第03/018810号パンフレットに記載されている。
4.Monsanto Europe S.A.270−272 Avenue de Tervuren,B−1150 Brussels,Belgium製MON863トウモロコシ、登録番号C/DE/02/9。MON863は、Cry3Bb1トキシンを発現し、一定の鞘翅目昆虫に対する耐性を有する。
5.Monsanto Europe S.A.270−272 Avenue de Tervuren,B−1150 Brussels,Belgium製IPC531綿、登録番号C/ES/96/02。
6.Pioneer Overseas Corporation,Avenue Tedesco,7 B−1160 Brussels,Belgium製1507トウモロコシ、登録番号C/NL/00/10。一定の鱗翅目昆虫に対する耐性を達成するタンパク質Cry1Fの発現、および、除草剤グルホシネートアンモニウムに対する耐性を達成するためのPATタンパク質の発現のために遺伝子操作されたトウモロコシ。
7.Monsanto Europe S.A.270−272 Avenue de Tervuren,B−1150 Brussels,Belgium製NK603×MON810トウモロコシ、登録番号C/GB/02/M3/03。遺伝子操作品種NK603およびMON810を交配させることによる従来交配型ハイブリッドトウモロコシ品種からなる。NK603×MON810トウモロコシは、アグロバクテリウム属の一種(Agrobacterium sp.)の菌株CP4から得られるタンパク質CP4 EPSPSをトランスジェニック発現し、これにより、除草剤Roundup(登録商標)(グリホサートを含有)に対する耐性が付与され、また、バチルスチューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis subsp.kurstaki)から得られるCry1Abトキシンをトランスジェニック発現し、これにより、アワノメイガを含む一定の鱗翅目に対する耐性がもたらされる。
昆虫−耐性植物の形質転換作物は、BATS(Zentrum fuer Biosicherheit und Nachhaltigkeit,Zentrum BATS,Clarastrasse 13,4058 Basel,Switzerland)Report 2003,(http://bats.ch)にも記載されている。
作物はまた、例えばBtトウモロコシ(アワノメイガに耐性)、Bt綿(メキシコワタミゾウムシに耐性)、また、Btジャガイモ(コロラドハムシに耐性)といった、遺伝子操作法によって有害な昆虫に対する耐性が与えられたものであると理解されるべきである。Btトウモロコシの例は、NK(登録商標)(Syngenta Seeds)のBt176トウモロコシ交配種である。殺虫性の耐性をコードし、1種以上のトキシンを発現する1種以上の遺伝子を含む遺伝子組換え植物の例は、KnockOut(登録商標)(トウモロコシ)、Yield Gard(登録商標)(トウモロコシ)、NuCOTIN33B(登録商標)(綿)、Bollgard(登録商標)(綿)、NewLeaf(登録商標)(ジャガイモ)、NatureGard(登録商標)およびProtexcta(登録商標)である。
植物作物もしくはその種子材は共に、除草剤に耐性であることが可能であり、かつ、同時に、昆虫の摂食に耐性であることが可能である(「重畳的な」トランスジェニックイベント)。例えば、種子は、殺虫性Cry3タンパク質の発現能を有していることが可能であり、その一方で、同時にグリホサートに対して耐性である。
作物はまた、従来の交配法もしくは遺伝子操作により得られ、および、いわゆる、出力形質(例えば向上した貯蔵安定性、高い栄養価および向上された風味)を有するものとして理解されるべきである。
以下の表に、重要なアブラムシ(半翅目(Hemiptera)の例として)およびその標的作物が列挙されている。
Figure 2016534127
Figure 2016534127
以下の表に、重要なコナジラミおよびその標的作物が列挙されている。
Figure 2016534127
以下の表に、重要なウンカおよびその標的作物が列挙されている。
Figure 2016534127
従って、本明細書において用いられるところ、植物の一部は繁殖体を含む。例えば、種子(厳密な意味で)、根、果実、塊茎、鱗茎、根茎、植物の部分が挙げられ得る。発芽後もしくは土壌からの出芽後に移植されることとなる発芽した植物および若芽もまた挙げられ得る。これらの若芽は、浸漬による完全または部分的な処理によって移植前に保護されてもよい。
後の時点に成長する植物の一部および植物器官は、種子などの植物繁殖体から成長するいずれかの植物の部分である。植物の一部、植物器官および植物もまた、植物繁殖体への化合物の適用によって達成される有害生物による被害からの保護による恩恵を受ける。実施形態において、植物の一定の部分および後の時点に成長する一定の植物器官もまた植物繁殖体としてみなすことが可能であり、これら自体にも化合物を適用する(または処理する)ことが可能であり;ならびに、従って、植物の処理された部分および処理された植物器官から成長する植物、植物のさらなる部分およびさらなる植物器官もまた、植物の一定の部分および一定の植物器官への化合物の適用によって達成される有害生物による被害からの保護による恩恵を受ける。
特に種子といった植物繁殖体に対する有害生物防除活性処方成分の適用または処理方法は技術分野において公知であり、粉衣、コーティング、ペレット化および液浸による繁殖体の適用方法を含む。植物繁殖体が種子であることが好ましい。
本方法は任意の生理学的状態で種子に適用可能であると考えられているが、種子は、処理プロセスの最中に損傷が生じることがないよう十分に丈夫であることが好ましい。典型的には、種子は、圃場で収穫され;植物から取り外され;ならびに、芯、茎、外側の包葉および周囲のパルプまたは他の非種子植物材料のいずれかから分離した種子であろう。種子はまた、好ましくは、処理によって種子に対する生物学的な損傷が生じない程度に生物学的に安定であろう。処理は、種子の収穫から、種子の播種または播種プロセスの途中(種子への直接適用)までの間にいつでも種子に適用可能であると考えられている。種子はまた、本処理の前もしくはその後に、前処理もしくは後処理されてもよい。
化合物の分布および種子への付着さえも繁殖体処理中に所望される。処理は、種子などの植物繁殖体に対する例えば活性処方成分の混合物といった化合物を含有する配合物の薄膜(粉衣)形成(元のサイズおよび/または形状が認識可能である)から、中間状態(コーティングなど)、次いで、より厚いフィルム(種子の元の形状および/またはサイズが認識できない多層の異なる材料によるペレット化など(例えばクレイといったキャリア;他の活性処方成分によるものなどの異なる配合物;ポリマー;および、着色剤など)(徐放性材料化もしくは材料層間への適用、または、この両方))と様々であることが可能である。
種子処理は播種前の種子に行われ、「播種前の種子」という用語は、種子の収穫から発芽および植物を成長させることを目的とした地中への種子の播種までの任意の期間における種子を意味する。
播種前の種子への処理は、活性処方成分を土壌に適用する実施を含むことは意味されておらず、植え付けプロセス中の種子を標的とするいずれかの適用の実施は含まれることとなる。
好ましくは、播種された種子が化合物で前処理されたこととなるよう、処理は種子の播種前に行われる。特に、種子粉衣または種子ペレット化が化合物による処理において好ましい。処理の結果、化合物が種子に付着し、従って、有害生物の防除に利用可能である。
処理された種子は、他のいずれかの活性処方成分により処理された種子と同じく、保管され、取り扱われ、播種され、および、耕耘されることが可能である。
式(I)の化合物は、異なる幾何学異性体もしくは光学異性体または互変異形態で存在していてもよい。本発明は、このような異性体および互変異性体ならびにすべての割合でのこれらの混合物、ならびに、重水素化化合物などの同位体形態のすべてを包含する。本発明は、塩およびN−オキシドをも包含する。
本発明の化合物は、1個または複数個の不斉炭素原子を含有し得、エナンチオマーとして(または、ジアステレオ異性体の対として)、または、その混合物として存在し得る。しかしながら、シス相対的立体化学構造が、「Q」基と中央コア構造の「A」基との間に存在していることが好ましい。
基が2つ以上の置換基を有する場合、これらの置換基は、同一であっても異なっていてもよい。
アルキル基(単独で、または、アルコキシ−、アルキルチオ−、アルキルスルフィニル−、アルキルスルホニル−、アルキルカルボニル−もしくはアルコキシカルボニル−などの大型の基の一部として)は、直鎖または分岐鎖の形態であることが可能であり、例えば、メチル、エチル、プロピル、プロプ−2−イル、ブチル、ブタ−2−イル、2−メチル−プロプ−1−イルまたは2−メチル−プロプ−2−イルである。アルキル基は、好ましくはC1〜C6、より好ましくはC1〜C4、最も好ましくはC1〜C3アルキル基である。アルキル部分が置換されていると言われる場合、アルキル部分は、1〜4個の置換基で置換されていることが好ましく、1〜3個の置換基で置換されていることが最も好ましい。
アルキレン基は、直鎖または分岐鎖の形態であることが可能であり、例えば、−CH2−、−CH2−CH2−、−CH(CH3)−、−CH2−CH2−CH2−、−CH(CH3)−CH2−または−CH(CH2CH3)−である。アルキレン基は、好ましくはC1〜C3、より好ましくはC1〜C2、最も好ましくはC1アルキレン基である。
アルケニル基は、直鎖または分岐鎖の形態であることが可能であり、適切な場合には、()−または()−立体配置のものであることが可能である。例は、ビニルおよびアリルである。アルケニル基は、好ましくはC2〜C6、より好ましくはC2〜C4、最も好ましくはC2〜C3アルケニル基である。
アルキニル基は、直鎖または分岐鎖の形態であることが可能である。例は、エチニルおよびプロパルギルである。アルキニル基は、好ましくはC2〜C6、より好ましくはC2〜C5、最も好ましくはC2〜C4アルキニル基である。
ハロゲンは、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素である。
ハロアルキル基(単独で、または、ハロアルコキシ−、ハロアルキルチオ−、ハロアルキルスルフィニル−もしくはハロアルキルスルホニル−などの大型の基の一部として)は、1つまたは複数個の同一または異なるハロゲン原子により置換されたアルキル基であり、例えば、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、クロロジフルオロメチルまたは2,2,2−トリフルオロ−エチルである。
ハロアルケニル基は、1つまたは複数個の同一または異なるハロゲン原子により置換されたアルケニル基であり、例えば、2,2−ジフルオロ−ビニルまたは1,2−ジクロロ−2−フルオロ−ビニルである。
ハロアルキニル基は、1つまたは複数個の同一または異なるハロゲン原子により置換されたアルキニル基であり、例えば、1−クロロ−プロプ−2−イニルである。
シクロアルキル基または炭素環は、単環式または二環式であることが可能であり、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロヘキシルおよびビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イルである。シクロアルキル基は、好ましくはC3〜C8、より好ましくはC3〜C6シクロアルキル基である。シクロアルキル部分が置換されていると言われる場合、シクロアルキル部分は、1〜4個の置換基で置換されていることが好ましく、1〜3個の置換基で置換されていることが最も好ましい。
アリール基(単独で、または、アリールオキシなどの大型の基の一部として)は、単環式、二環式または三環式であることが可能である芳香族環系である。このような環の例としては、フェニル、ナフチル、アントラセニル、インデニルまたはフェナントレニルが挙げられる。好ましいアリール基はフェニルおよびナフチルであり、フェニルが最も好ましい。アリール部分が置換されていると言われる場合、アリール部分は、1〜4個の置換基で置換されていることが好ましく、1〜3個の置換基で置換されていることが最も好ましい。
ヘテロアリール基(単独で、または、ヘテロアリール−アルキレン−などの大型の基の一部として)は、少なくとも1個のヘテロ原子を含有すると共に、単一の環または2つ以上の縮合環から構成される芳香族環系である。好ましくは、単一の環は、3個以下のヘテロ原子を含有し、および、二環系は4個以下のヘテロ原子を含有し、これらのヘテロ原子は、好ましくは、窒素、酸素および硫黄から選択されることとなる。単環基の例としては、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル(例えば[1,2,4]トリアゾリル)、フラニル、チオフェニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、チアゾリル、イソチアゾリルおよびチアジアゾリルが挙げられる。二環基の例としては、プリニル、キノリニル、シノリニル、キノキサリニル、インドリル、インダゾリル、ベンズイミダゾリル、ベンゾチオフェニルおよびベンゾチアゾリルが挙げられる。単環式ヘテロアリール基が好ましく、ピリジルが最も好ましい。ヘテロアリール部分が置換されていると言われる場合、ヘテロアリール部分は、1〜4個の置換基で置換されていることが好ましく、1〜3個の置換基で置換されていることが最も好ましい。
ヘテロシクリル基または複素環(単独で、または、ヘテロシクリル−アルキルなどの大型の基の一部として)は、O、SおよびNから選択される1個以上(好ましくは1個、2個または3個)のヘテロ原子を含む、10個以下の原子を含有する非芳香族環構造である。単環基の例としては、オキセタニル、4,5−ジヒドロ−イソオキサゾリル、チエタニル、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、[1,3]ジオキソラニル、ピペリジニル、ピペラジニル、[1,4]ジオキサニル、イミダゾリジニル、[1,3,5]オキサジアジナニル、ヘキサヒドロ−ピリミジニル、[1,3,5]トリアジナニルおよびモルホリニル、または、1−オキソ−チエタニルおよび1,1−ジオキソ−チエタニルなどのこれらが酸化されたものが挙げられる。二環基の例としては、2,3−ジヒドロ−ベンゾフラニル、ベンゾ[1,4]ジオキソラニル、ベンゾ[1,3]ジオキソラニル、クロメニルおよび2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシニルが挙げられる。ヘテロシクリル部分が置換されていると言われる場合、ヘテロシクリル部分は、1〜4個の置換基で置換されていることが好ましく、1〜3個の置換基で置換されていることが最も好ましい。
Q、A、R1およびR2の好ましい値は、いずれかの組み合わせで、以下に規定されているとおりである。
好ましくは、Qは、−C(=S)NR34または−C(=NR5)SR6であり;式中、R3およびR4は各々、水素、C1〜C6アルキル(ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキルおよびC1〜C4アルコキシから独立して選択される1〜3個の置換基によって任意選択により置換されることが可能であるフェニルによって任意選択により置換される)およびC1〜C6ハロアルキル(ヒドロキシ、C1〜C4−アルコキシ、トリ(C1〜C4アルキル)シリルオキシ、C1〜C2アルキルカルボニルオキシおよびC3〜C5アルケニルから独立して選択される1〜2個の置換基によって任意選択により置換される)から独立して選択され;ならびに、R5およびR6は各々、水素、C1〜C6アルキル(ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキルおよびC1〜C4アルコキシから独立して選択される1〜3個の置換基によって任意選択により置換されることが可能であるフェニルによって任意選択により置換される)およびC1〜C6ハロアルキル(ヒドロキシ、C1〜C4−アルコキシ、トリ(C1〜C4アルキル)シリルオキシ、C1〜C2アルキルカルボニルオキシおよびC3〜C5アルケニルから独立して選択される1〜2個の置換基によって任意選択により置換される)から独立して選択される。
より好ましくは、Qは、−C(=S)NR34または−C(=NR5)SR6であり;式中、R3およびR4は各々、独立して、水素またはC1〜C6アルキルであり;R5は水素であり;ならびに、R6はC1〜C6アルキルである。
最も好ましくは、Qは−C(=S)NR34であり、式中、R3およびR4は共に水素である。
好ましくは、Aは−CH2−CH2−である。
好ましくは、R1は、ハロゲン、シアノ、C1〜C3アルコキシ、C3〜C5シクロアルキルまたは−C≡CR7(式中、R7は、水素、C1〜C4アルキル、C3〜C5シクロアルキル(ハロゲン、メチルおよびC1〜C2ハロアルキルから独立して選択される1〜2個の置換基によって任意選択により置換される)またはトリ(C1〜C2)アルキルシリルである)である。
より好ましくは、R1は、クロロ、ブロモ、シアノまたは−C≡CR7(式中、R7は水素である)である。
最も好ましくは、R1は、クロロ、ブロモまたはシアノである。
好ましくは、R2は、水素、C1〜C6アルキル[ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキルおよびC1〜C4アルコキシから独立して選択される1〜2個の置換基によって任意選択により置換されることが可能である、フェニル、フェノキシ、ヘテロアリール(式中、ヘテロアリールは、ピリミジニル、ピラゾリル、イミダゾリル、チオフェニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、チアゾリルまたはチアジアゾリルである)またはヘテロシクリル(式中、ヘテロシクリルは、オキセタニル、チエタニル、テトラヒドロフラニル、[1,3]ジオキソラニル、1−オキソ−チエタニルまたは1,1−ジオキソ−チエタニルである)によって任意選択により置換される]、C1〜C6ハロアルキル(ヒドロキシ、C1〜C4−アルコキシ、トリ(C1〜C4アルキル)シリルオキシ、C1〜C2アルキルカルボニルオキシおよびC3〜C5アルケニルから独立して選択される1〜2個の置換基によって任意選択により置換される)、C1〜C6シアノアルキル、C1〜C6アルコキシ(C1〜C6)アルキル、C1〜C4アルコキシ(C1〜C4)アルコキシ(C1〜C4)アルキル、C1〜C6アルキルカルボニル(C1〜C6)アルキル、C1〜C6アルコキシカルボニル(C1〜C6)アルキル、ヒドロキシカルボニル(C1〜C6)アルキル、C1〜C4アルキルアミノカルボニル(C1〜C6)アルキル、C1〜C4ハロアルキルアミノカルボニル(C1〜C6)アルキル、C2〜C6アルケニルオキシカルボニル(C1〜C6)アルキル、C3〜C6シクロアルキル(C1〜C2アルキル、C1〜C2ハロアルキルおよびC1〜C2アルコキシから独立して選択される1〜2個の置換基によって任意選択により置換され、加えて、式中、環員ユニットの1つは、任意選択により、C=Oを表すことが可能である)、C3〜C6ハロシクロアルキル、C3〜C6シクロアルケニル(式中、環員ユニットの1つは、任意選択により、C=Oを表すことが可能である)、C1〜C6アルキル−S(=O)n1(C1〜C6)アルキル(式中、n1は0、1または2である)、C3〜C6アルケニル、C3〜C6ハロアルケニル、C3〜C6アルキニル、C3〜C6ハロアルキニル、C1〜C6アルコキシカルボニル(ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ハロアルキルまたはフェニルにより任意選択により置換される)、C3〜C6アルケニルオキシカルボニル、C1〜C6アルキルカルボニル、C1〜C6ハロアルキルカルボニル、C1〜C4アルキルスルホニル、C1〜C4ハロアルキルスルホニル、フェニル−S(=O)n2(ハロゲン、ニトロおよびC1〜C4アルキルから独立して選択される1個もしくは2個の置換基により任意選択により置換される)(式中、n2は2である)、ヘテロシクリル(式中、ヘテロシクリルは、オキセタニル、チエタニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、[1,3]ジオキソラニル、1−オキソ−チエタニルまたは1,1−ジオキソ−チエタニルであり、また、式中、ヘテロシクリルは、ハロゲン、シアノ、C1〜C2アルキル、C1〜C2ハロアルキル、C1〜C2アルコキシおよびC1〜C2ハロアルコキシから独立して選択される1〜3個の置換基によって任意選択により置換されることが可能であり、加えて、式中、環員ユニットは、任意選択によりC=Oを表すことが可能である)、または、C1〜C4アルキル−S(=O)n3(=NR17)−C1〜C4アルキル(式中、R17は、水素、シアノ、ニトロ、C1〜C4アルキルであり、および、n3は0または1である)である。
より好ましくは、R2は、水素、C1〜C4アルキル、C1〜C6ハロアルキル、C1〜C4シアノアルキル、C1〜C4アルコキシ(C1〜C4)アルキル、C1〜C2アルキルカルボニル(C1〜C2)アルキル、C1〜C3アルコキシカルボニル(C1〜C3)アルキル、ヒドロキシカルボニル(C1〜C3)アルキル、C1〜C3アルキルアミノカルボニル(C1〜C3)アルキル、C1〜C3ハロアルキルアミノカルボニル(C1〜C3)アルキル、C2〜C4アルケニルオキシカルボニル(C1〜C3)アルキル、C3〜C6シクロアルキル、C1〜C4アルキル−S(=O)n1(C1〜C4)アルキル(式中、n1は0、1または2である)、C3〜C6アルケニル、C3〜C6ハロアルケニル、C3〜C6アルキニルまたはヘテロシクリル(式中、ヘテロシクリルは、オキセタニル、チエタニル、テトラヒドロピラニル、1−オキソ−チエタニルまたは1,1−ジオキソ−チエタニルである)である。
さらにより好ましくは、R2は、C2〜C4ハロアルキル、C1〜C2アルコキシ(C2〜C3)アルキル、C1〜C2アルコキシカルボニル(C1〜C2)アルキル、C3〜C4シクロアルキル、C1〜C2アルキル−S(=O)n1(C2〜C3)アルキル(式中、n1は0、1または2である)、C3〜C5アルケニル、C3〜C4ハロアルケニル、C3〜C4アルキニルまたはヘテロシクリル(式中、ヘテロシクリルは、オキセタニル、チエタニル、1−オキソ−チエタニルまたは1,1−ジオキソ−チエタニルである)である。
最も好ましくは、R2は、C2〜C4ハロアルキル、C1〜C2アルコキシ(C2〜C3)アルキル、C3〜C4シクロアルキル、C1〜C2アルキル−S(=O)n1(C2アルキル)(式中、n1は0である)、C3〜C4アルケニルまたはプロパルギルである。
以下、本発明に係る実施形態を説明する。
実施形態1は、上記に定義されているとおり、式Iの化合物、または、その農芸化学的に許容可能な塩、N−オキシドもしくは異性体を提供する。
実施形態2は、実施形態1に係る化合物、または、その農芸化学的に許容可能な塩、N−オキシドもしくは異性体を提供するものであり、式中、Qは、−C(=S)NR34または−C(=NR5)SR6であり;式中、R3およびR4は各々、水素、C1〜C6アルキル(ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキルおよびC1〜C4アルコキシから独立して選択される1〜3個の置換基によって任意選択により置換されることが可能であるフェニルによって任意選択により置換される)およびC1〜C6ハロアルキル(ヒドロキシ、C1〜C4−アルコキシ、トリ(C1〜C4アルキル)シリルオキシ、C1〜C2アルキルカルボニルオキシおよびC3〜C5アルケニルから独立して選択される1〜2個の置換基によって任意選択により置換される)から独立して選択され;ならびに、R5およびR6は各々、水素、C1〜C6アルキル(ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキルおよびC1〜C4アルコキシから独立して選択される1〜3個の置換基によって任意選択により置換されることが可能であるフェニルによって任意選択により置換される)およびC1〜C6ハロアルキル(ヒドロキシ、C1〜C4−アルコキシ、トリ(C1〜C4アルキル)シリルオキシ、C1〜C2アルキルカルボニルオキシおよびC3〜C5アルケニルから独立して選択される1〜2個の置換基によって任意選択により置換される)から独立して選択される。
実施形態3は、実施形態1もしくは2に係る化合物、または、その農芸化学的に許容可能な塩、N−オキシドもしくは異性体を提供するものであり、式中、Aは−CH2−CH2−である。
実施形態4は、実施形態1、2もしくは3に係る化合物、または、その農芸化学的に許容可能な塩、N−オキシドもしくは異性体を提供するものであり、式中、R1は、ハロゲン、シアノ、C1〜C3アルコキシ、C3〜C5シクロアルキルまたは−C≡CR7(式中、R7は、水素、C1〜C4アルキル、C3〜C5シクロアルキル(ハロゲン、メチルおよびC1〜C2ハロアルキルから独立して選択される1〜2個の置換基によって任意選択により置換される)またはトリ(C1〜C2)アルキルシリルである)である。
実施形態5は、実施形態1、2、3もしくは4に係る化合物、または、その農芸化学的に許容可能な塩、N−オキシドもしくは異性体を提供するものであり、式中、R2は、水素、C1〜C6アルキル[ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキルおよびC1〜C4アルコキシから独立して選択される1〜2個の置換基によって任意選択により置換されることが可能である、フェニル、フェノキシ、ヘテロアリール(式中、ヘテロアリールは、ピリミジニル、ピラゾリル、イミダゾリル、チオフェニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、チアゾリルまたはチアジアゾリルである)またはヘテロシクリル(式中、ヘテロシクリルは、オキセタニル、チエタニル、テトラヒドロフラニル、[1,3]ジオキソラニル、1−オキソ−チエタニルまたは1,1−ジオキソ−チエタニルである)によって任意選択により置換される]、C1〜C6ハロアルキル(ヒドロキシ、C1〜C4−アルコキシ、トリ(C1〜C4アルキル)シリルオキシ、C1〜C2アルキルカルボニルオキシおよびC3〜C5アルケニルから独立して選択される1〜2個の置換基によって任意選択により置換される)、C1〜C6シアノアルキル、C1〜C6アルコキシ(C1〜C6)アルキル、C1〜C4アルコキシ(C1〜C4)アルコキシ(C1〜C4)アルキル、C1〜C6アルキルカルボニル(C1〜C6)アルキル、C1〜C6アルコキシカルボニル(C1〜C6)アルキル、ヒドロキシカルボニル(C1〜C6)アルキル、C1〜C4アルキルアミノカルボニル(C1〜C6)アルキル、C1〜C4ハロアルキルアミノカルボニル(C1〜C6)アルキル、C2〜C6アルケニルオキシカルボニル(C1〜C6)アルキル、C3〜C6シクロアルキル(C1〜C2アルキル、C1〜C2ハロアルキルおよびC1〜C2アルコキシから独立して選択される1〜2個の置換基によって任意選択により置換され、加えて、式中、環員ユニットの1つは、任意選択により、C=Oを表すことが可能である)、C3〜C6ハロシクロアルキル、C3〜C6シクロアルケニル(式中、環員ユニットの1つは、任意選択により、C=Oを表すことが可能である)、C1〜C6アルキル−S(=O)n1(C1〜C6)アルキル(式中、n1は0、1または2である)、C3〜C6アルケニル、C3〜C6ハロアルケニル、C3〜C6アルキニル、C3〜C6ハロアルキニル、C1〜C6アルコキシカルボニル(ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ハロアルキルまたはフェニルにより任意選択により置換される)、C3〜C6アルケニルオキシカルボニル、C1〜C6アルキルカルボニル、C1〜C6ハロアルキルカルボニル、C1〜C4アルキルスルホニル、C1〜C4ハロアルキルスルホニル、フェニル−S(=O)n2(ハロゲン、ニトロおよびC1〜C4アルキルから独立して選択される1個もしくは2個の置換基により任意選択により置換される)(式中、n2は2である)、ヘテロシクリル(式中、ヘテロシクリルは、オキセタニル、チエタニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、[1,3]ジオキソラニル、1−オキソ−チエタニルまたは1,1−ジオキソ−チエタニルであり、また、式中、ヘテロシクリルは、ハロゲン、シアノ、C1〜C2アルキル、C1〜C2ハロアルキル、C1〜C2アルコキシおよびC1〜C2ハロアルコキシから独立して選択される1〜3個の置換基によって任意選択により置換されることが可能であり、加えて、式中、環員ユニットは、任意選択によりC=Oを表すことが可能である)、または、C1〜C4アルキル−S(=O)n3(=NR17)−C1〜C4アルキル(式中、R17は、水素、シアノ、ニトロ、C1〜C4アルキルであり、および、n3は0または1である)である。
実施形態6は、実施形態1、2、3、4もしくは5のいずれか1つに係る化合物、または、その農芸化学的に許容可能な塩、N−オキシドもしくは異性体を提供するものであり、式中、Qは、−C(=S)NR34または−C(=NR5)SR6であり;式中、R3およびR4は各々、独立して、水素またはC1〜C6アルキルであり;R5は水素であり;ならびに、R6はC1〜C6アルキルである。
実施形態7は、実施形態1、2、3、4、5もしくは6のいずれか1つに係る化合物、または、その農芸化学的に許容可能な塩、N−オキシドもしくは異性体を提供するものであり、式中、R1は、クロロ、ブロモ、シアノまたは−C≡CR7(式中、R7は水素である)である。
実施形態8は、実施形態1、2、3、4、5、6もしくは7のいずれか1つに係る化合物、または、その農芸化学的に許容可能な塩、N−オキシドもしくは異性体を提供するものであり、式中、R2は、水素、C1〜C4アルキル、C1〜C6ハロアルキル、C1〜C4シアノアルキル、C1〜C4アルコキシ(C1〜C4)アルキル、C1〜C2アルキルカルボニル(C1〜C2)アルキル、C1〜C3アルコキシカルボニル(C1〜C3)アルキル、ヒドロキシカルボニル(C1〜C3)アルキル、C1〜C3アルキルアミノカルボニル(C1〜C3)アルキル、C1〜C3ハロアルキルアミノカルボニル(C1〜C3)アルキル、C2〜C4アルケニルオキシカルボニル(C1〜C3)アルキル、C3〜C6シクロアルキル、C1〜C4アルキル−S(=O)n1(C1〜C4)アルキル(式中、n1は0、1または2である)、C3〜C6アルケニル、C3〜C6ハロアルケニル、C3〜C6アルキニルまたはヘテロシクリル(式中、ヘテロシクリルは、オキセタニル、チエタニル、テトラヒドロピラニル、1−オキソ−チエタニルまたは1,1−ジオキソ−チエタニルである)である。
実施形態9は、実施形態1、2、3、4、5、6、7もしくは8のいずれか1つに係る化合物、または、その農芸化学的に許容可能な塩、N−オキシドもしくは異性体を提供するものであり、式中、Qは、−C(=S)NR34(式中、R3およびR4は共に水素である)である。
実施形態10は、実施形態1、2、3、4、5、6、7、8もしくは9のいずれか1つに係る化合物、または、その農芸化学的に許容可能な塩、N−オキシドもしくは異性体を提供するものであり、式中、R1は、クロロ、ブロモまたはシアノである。
実施形態11は、実施形態1、2、3、4、5、6、7、8、9もしくは10のいずれか1つに係る化合物、または、その農芸化学的に許容可能な塩、N−オキシドもしくは異性体を提供するものであり、式中、R2は、C2〜C4ハロアルキル、C1〜C2アルコキシ(C2〜C3)アルキル、C1〜C2アルコキシカルボニル(C1〜C2)アルキル、C3〜C4シクロアルキル、C1〜C2アルキル−S(=O)n1(C2〜C3)アルキル(式中、n1は0、1または2である)、C3〜C5アルケニル、C3〜C4ハロアルケニル、C3〜C4アルキニルまたはヘテロシクリル(式中、ヘテロシクリルは、オキセタニル、チエタニル、1−オキソ−チエタニルまたは1,1−ジオキソ−チエタニルである)である。
実施形態12は、実施形態1、2、3、4、5、6、7、8、9、10もしくは11のいずれか1つに係る化合物、または、その農芸化学的に許容可能な塩、N−オキシドもしくは異性体を提供するものであり、式中、R2は、C2〜C4ハロアルキル、C1〜C2アルコキシ(C2〜C3)アルキル、C3〜C4シクロアルキル、C1〜C2アルキル−S(=O)n1(C2アルキル)(式中、n1は0である)、C3〜C4アルケニルまたはプロパルギルである。
化合物の好ましい群は、Qが、−C(=S)NR34または−C(=NR5)SR6であり;式中、R3およびR4は各々、水素、C1〜C6アルキル(ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキルおよびC1〜C4アルコキシから独立して選択される1〜3個の置換基によって任意選択により置換されることが可能であるフェニルによって任意選択により置換される)およびC1〜C6ハロアルキル(ヒドロキシ、C1〜C4−アルコキシ、トリ(C1〜C4アルキル)シリルオキシ、C1〜C2アルキルカルボニルオキシおよびC3〜C5アルケニルから独立して選択される1〜2個の置換基によって任意選択により置換される)から独立して選択され;および、R5およびR6は各々、水素、C1〜C6アルキル(ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキルおよびC1〜C4アルコキシから独立して選択される1〜3個の置換基によって任意選択により置換されることが可能であるフェニルによって任意選択により置換される)およびC1〜C6ハロアルキル(ヒドロキシ、C1〜C4−アルコキシ、トリ(C1〜C4アルキル)シリルオキシ、C1〜C2アルキルカルボニルオキシおよびC3〜C5アルケニルから独立して選択される1〜2個の置換基によって任意選択により置換される)から独立して選択され;R1が、ハロゲン、シアノ、C1〜C3アルコキシ、C3〜C5シクロアルキルまたは−C≡CR7(式中、R7は、水素、C1〜C4アルキル、C3〜C5シクロアルキル(ハロゲン、メチルおよびC1〜C2ハロアルキルから独立して選択される1〜2個の置換基によって任意選択により置換される)またはトリ(C1〜C2)アルキルシリルである)であり;ならびに、R2が、水素、C1〜C6アルキル[ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキルおよびC1〜C4アルコキシから独立して選択される1〜2個の置換基によって任意選択により置換されることが可能である、フェニル、フェノキシ、ヘテロアリール(式中、ヘテロアリールは、ピリミジニル、ピラゾリル、イミダゾリル、チオフェニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、チアゾリルまたはチアジアゾリルである)またはヘテロシクリル(式中、ヘテロシクリルは、オキセタニル、チエタニル、テトラヒドロフラニル、[1,3]ジオキソラニル、1−オキソ−チエタニルまたは1,1−ジオキソ−チエタニルである)によって任意選択により置換される]、C1〜C6ハロアルキル(ヒドロキシ、C1〜C4−アルコキシ、トリ(C1〜C4アルキル)シリルオキシ、C1〜C2アルキルカルボニルオキシおよびC3〜C5アルケニルから独立して選択される1〜2個の置換基によって任意選択により置換される)、C1〜C6シアノアルキル、C1〜C6アルコキシ(C1〜C6)アルキル、C1〜C4アルコキシ(C1〜C4)アルコキシ(C1〜C4)アルキル、C1〜C6アルキルカルボニル(C1〜C6)アルキル、C1〜C6アルコキシカルボニル(C1〜C6)アルキル、ヒドロキシカルボニル(C1〜C6)アルキル、C1〜C4アルキルアミノカルボニル(C1〜C6)アルキル、C1〜C4ハロアルキルアミノカルボニル(C1〜C6)アルキル、C2〜C6アルケニルオキシカルボニル(C1〜C6)アルキル、C3〜C6シクロアルキル(C1〜C2アルキル、C1〜C2ハロアルキルおよびC1〜C2アルコキシから独立して選択される1〜2個の置換基によって任意選択により置換され、加えて、式中、環員ユニットの1つは、任意選択により、C=Oを表すことが可能である)、C3〜C6ハロシクロアルキル、C3〜C6シクロアルケニル(式中、環員ユニットの1つは、任意選択により、C=Oを表すことが可能である)、C1〜C6アルキル−S(=O)n1(C1〜C6)アルキル(式中、n1は0、1または2である)、C3〜C6アルケニル、C3〜C6ハロアルケニル、C3〜C6アルキニル、C3〜C6ハロアルキニル、C1〜C6アルコキシカルボニル(ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ハロアルキルまたはフェニルにより任意選択により置換される)、C3〜C6アルケニルオキシカルボニル、C1〜C6アルキルカルボニル、C1〜C6ハロアルキルカルボニル、C1〜C4アルキルスルホニル、C1〜C4ハロアルキルスルホニル、フェニル−S(=O)n2(ハロゲン、ニトロおよびC1〜C4アルキルから独立して選択される1個もしくは2個の置換基により任意選択により置換される)(式中、n2は2である)、ヘテロシクリル(式中、ヘテロシクリルは、オキセタニル、チエタニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、[1,3]ジオキソラニル、1−オキソ−チエタニルまたは1,1−ジオキソ−チエタニルであり、また、式中、ヘテロシクリルは、ハロゲン、シアノ、C1〜C2アルキル、C1〜C2ハロアルキル、C1〜C2アルコキシおよびC1〜C2ハロアルコキシから独立して選択される1〜3個の置換基によって任意選択により置換されることが可能であり、加えて、式中、環員ユニットは、任意選択によりC=Oを表すことが可能である)、または、C1〜C4アルキル−S(=O)n3(=NR17)−C1〜C4アルキル(式中、R17は、水素、シアノ、ニトロ、C1〜C4アルキルであり、および、n3は0または1である)である式(I)の化合物;または、その農芸化学的に許容可能な塩、N−オキシドもしくは異性体である式(Ia)のものである。
式(Ia)の化合物の好ましい群は、R1が、クロロ、ブロモ、シアノまたは−C≡CR7(式中、R7は水素である)である式(Iaa)の化合物である。
式(Iaa)の化合物の好ましい群は、R1が、クロロ、ブロモまたはシアノである式(Iaaa)の化合物である。
式(Ia)の化合物の他の好ましい群は、R2が、水素、C1〜C4アルキル、C1〜C6ハロアルキル、C1〜C4シアノアルキル、C1〜C4アルコキシ(C1〜C4)アルキル、C1〜C2アルキルカルボニル(C1〜C2)アルキル、C1〜C3アルコキシカルボニル(C1〜C3)アルキル、ヒドロキシカルボニル(C1〜C3)アルキル、C1〜C3アルキルアミノカルボニル(C1〜C3)アルキル、C1〜C3ハロアルキルアミノカルボニル(C1〜C3)アルキル、C2〜C4アルケニルオキシカルボニル(C1〜C3)アルキル、C3〜C6シクロアルキル、C1〜C4アルキル−S(=O)n1(C1〜C4)アルキル(式中、n1は0、1または2である)、C3〜C6アルケニル、C3〜C6ハロアルケニル、C3〜C6アルキニルまたはヘテロシクリル(式中、ヘテロシクリルは、オキセタニル、チエタニル、テトラヒドロピラニル、1−オキソ−チエタニルまたは1,1−ジオキソ−チエタニルである)である式(Iab)の化合物である。
式(Iab)の化合物の好ましい群は、R2が、C2〜C4ハロアルキル、C1〜C2アルコキシ(C2〜C3)アルキル、C1〜C2アルコキシカルボニル(C1〜C2)アルキル、C3〜C4シクロアルキル、C1〜C2アルキル−S(=O)n1(C2〜C3)アルキル(式中、n1は0、1または2である)、C3〜C5アルケニル、C3〜C4ハロアルケニル、C3〜C4アルキニルまたはヘテロシクリル(式中、ヘテロシクリルは、オキセタニル、チエタニル、1−オキソ−チエタニルまたは1,1−ジオキソ−チエタニルである)である式(Iaba)の化合物である。
式(Iaba)の化合物の好ましい群は、R2が、C2〜C4ハロアルキル、C1〜C2アルコキシ(C2〜C3)アルキル、C3〜C4シクロアルキル、C1〜C2アルキル−S(=O)n1(C2アルキル)(式中、n1は0である)、C3〜C4アルケニルまたはプロパルギルである式(Iabaa)の化合物である。
化合物の他の好ましい群は、Qが、−C(=S)NR34または−C(=NR5)SR6であり;式中、R3およびR4は各々、独立して、水素またはC1〜C6アルキルであり;R5は水素であり;および、R6はC1〜C6アルキルであり;R1が、ハロゲン、シアノ、C1〜C3アルコキシ、C3〜C5シクロアルキルまたは−C≡CR7(式中、R7は、水素、C1〜C4アルキル、C3〜C5シクロアルキル(ハロゲン、メチルおよびC1〜C2ハロアルキルから独立して選択される1〜2個の置換基によって任意選択により置換される)またはトリ(C1〜C2)アルキルシリルである)であり;ならびに、R2が、水素、C1〜C6アルキル[ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキルおよびC1〜C4アルコキシから独立して選択される1〜2個の置換基によって任意選択により置換されることが可能である、フェニル、フェノキシ、ヘテロアリール(式中、ヘテロアリールは、ピリミジニル、ピラゾリル、イミダゾリル、チオフェニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、チアゾリルまたはチアジアゾリルである)またはヘテロシクリル(式中、ヘテロシクリルは、オキセタニル、チエタニル、テトラヒドロフラニル、[1,3]ジオキソラニル、1−オキソ−チエタニルまたは1,1−ジオキソ−チエタニルである)によって任意選択により置換される]、C1〜C6ハロアルキル(ヒドロキシ、C1〜C4−アルコキシ、トリ(C1〜C4アルキル)シリルオキシ、C1〜C2アルキルカルボニルオキシおよびC3〜C5アルケニルから独立して選択される1〜2個の置換基によって任意選択により置換される)、C1〜C6シアノアルキル、C1〜C6アルコキシ(C1〜C6)アルキル、C1〜C4アルコキシ(C1〜C4)アルコキシ(C1〜C4)アルキル、C1〜C6アルキルカルボニル(C1〜C6)アルキル、C1〜C6アルコキシカルボニル(C1〜C6)アルキル、ヒドロキシカルボニル(C1〜C6)アルキル、C1〜C4アルキルアミノカルボニル(C1〜C6)アルキル、C1〜C4ハロアルキルアミノカルボニル(C1〜C6)アルキル、C2〜C6アルケニルオキシカルボニル(C1〜C6)アルキル、C3〜C6シクロアルキル(C1〜C2アルキル、C1〜C2ハロアルキルおよびC1〜C2アルコキシから独立して選択される1〜2個の置換基によって任意選択により置換され、加えて、式中、環員ユニットの1つは、任意選択により、C=Oを表すことが可能である)、C3〜C6ハロシクロアルキル、C3〜C6シクロアルケニル(式中、環員ユニットの1つは、任意選択により、C=Oを表すことが可能である)、C1〜C6アルキル−S(=O)n1(C1〜C6)アルキル(式中、n1は0、1または2である)、C3〜C6アルケニル、C3〜C6ハロアルケニル、C3〜C6アルキニル、C3〜C6ハロアルキニル、C1〜C6アルコキシカルボニル(ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ハロアルキルまたはフェニルにより任意選択により置換される)、C3〜C6アルケニルオキシカルボニル、C1〜C6アルキルカルボニル、C1〜C6ハロアルキルカルボニル、C1〜C4アルキルスルホニル、C1〜C4ハロアルキルスルホニル、フェニル−S(=O)n2(ハロゲン、ニトロおよびC1〜C4アルキルから独立して選択される1個もしくは2個の置換基により任意選択により置換される)(式中、n2は2である)、ヘテロシクリル(式中、ヘテロシクリルは、オキセタニル、チエタニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、[1,3]ジオキソラニル、1−オキソ−チエタニルまたは1,1−ジオキソ−チエタニルであり、また、式中、ヘテロシクリルは、ハロゲン、シアノ、C1〜C2アルキル、C1〜C2ハロアルキル、C1〜C2アルコキシおよびC1〜C2ハロアルコキシから独立して選択される1〜3個の置換基によって任意選択により置換されることが可能であり、加えて、式中、環員ユニットは、任意選択によりC=Oを表すことが可能である)、または、C1〜C4アルキル−S(=O)n3(=NR17)−C1〜C4アルキル(式中、R17は、水素、シアノ、ニトロ、C1〜C4アルキルであり、および、n3は0または1である)である式(I)の化合物;または、その農芸化学的に許容可能な塩、N−オキシドもしくは異性体である式(Ib)のものである。
式(Ib)の化合物の好ましい群は、R1が、クロロ、ブロモ、シアノまたは−C≡CR7(式中、R7は水素である)である式(Iba)の化合物である。
式(Iba)の化合物の好ましい群は、R1が、クロロ、ブロモまたはシアノである式(Ibaa)の化合物である。
式(Ib)の化合物の他の好ましい群は、R2が、水素、C1〜C4アルキル、C1〜C6ハロアルキル、C1〜C4シアノアルキル、C1〜C4アルコキシ(C1〜C4)アルキル、C1〜C2アルキルカルボニル(C1〜C2)アルキル、C1〜C3アルコキシカルボニル(C1〜C3)アルキル、ヒドロキシカルボニル(C1〜C3)アルキル、C1〜C3アルキルアミノカルボニル(C1〜C3)アルキル、C1〜C3ハロアルキルアミノカルボニル(C1〜C3)アルキル、C2〜C4アルケニルオキシカルボニル(C1〜C3)アルキル、C3〜C6シクロアルキル、C1〜C4アルキル−S(=O)n1(C1〜C4)アルキル(式中、n1は0、1または2である)、C3〜C6アルケニル、C3〜C6ハロアルケニル、C3〜C6アルキニルまたはヘテロシクリル(式中、ヘテロシクリルは、オキセタニル、チエタニル、テトラヒドロピラニル、1−オキソ−チエタニルまたは1,1−ジオキソ−チエタニルである)である式(Ibb)の化合物である。
式(Ibb)の化合物の好ましい群は、R2が、C2〜C4ハロアルキル、C1〜C2アルコキシ(C2〜C3)アルキル、C1〜C2アルコキシカルボニル(C1〜C2)アルキル、C3〜C4シクロアルキル、C1〜C2アルキル−S(=O)n1(C2〜C3)アルキル(式中、n1は0、1または2である)、C3〜C5アルケニル、C3〜C4ハロアルケニル、C3〜C4アルキニルまたはヘテロシクリル(式中、ヘテロシクリルは、オキセタニル、チエタニル、1−オキソ−チエタニルまたは1,1−ジオキソ−チエタニルである)である式(Ibba)の化合物である。
式(Ibba)の化合物の好ましい群は、R2が、C2〜C4ハロアルキル、C1〜C2アルコキシ(C2〜C3)アルキル、C3〜C4シクロアルキル、C1〜C2アルキル−S(=O)n1(C2アルキル)(式中、n1は0である)、C3〜C4アルケニルまたはプロパルギルである式(Ibbaa)の化合物である。
化合物の他の好ましい群は、Qが、−C(=S)NR34(式中、R3およびR4は共に水素である)であり;R1が、ハロゲン、シアノ、C1〜C3アルコキシ、C3〜C5シクロアルキルまたは−C≡CR7(式中、R7は、水素、C1〜C4アルキル、C3〜C5シクロアルキル(ハロゲン、メチルおよびC1〜C2ハロアルキルから独立して選択される1〜2個の置換基によって任意選択により置換される)またはトリ(C1〜C2)アルキルシリルである)であり;ならびに、R2が、水素、C1〜C6アルキル[ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキルおよびC1〜C4アルコキシから独立して選択される1〜2個の置換基によって任意選択により置換されることが可能である、フェニル、フェノキシ、ヘテロアリール(式中、ヘテロアリールは、ピリミジニル、ピラゾリル、イミダゾリル、チオフェニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、チアゾリルまたはチアジアゾリルである)またはヘテロシクリル(式中、ヘテロシクリルは、オキセタニル、チエタニル、テトラヒドロフラニル、[1,3]ジオキソラニル、1−オキソ−チエタニルまたは1,1−ジオキソ−チエタニルである)によって任意選択により置換される]、C1〜C6ハロアルキル(ヒドロキシ、C1〜C4−アルコキシ、トリ(C1〜C4アルキル)シリルオキシ、C1〜C2アルキルカルボニルオキシおよびC3〜C5アルケニルから独立して選択される1〜2個の置換基によって任意選択により置換される)、C1〜C6シアノアルキル、C1〜C6アルコキシ(C1〜C6)アルキル、C1〜C4アルコキシ(C1〜C4)アルコキシ(C1〜C4)アルキル、C1〜C6アルキルカルボニル(C1〜C6)アルキル、C1〜C6アルコキシカルボニル(C1〜C6)アルキル、ヒドロキシカルボニル(C1〜C6)アルキル、C1〜C4アルキルアミノカルボニル(C1〜C6)アルキル、C1〜C4ハロアルキルアミノカルボニル(C1〜C6)アルキル、C2〜C6アルケニルオキシカルボニル(C1〜C6)アルキル、C3〜C6シクロアルキル(C1〜C2アルキル、C1〜C2ハロアルキルおよびC1〜C2アルコキシから独立して選択される1〜2個の置換基によって任意選択により置換され、加えて、式中、環員ユニットの1つは、任意選択により、C=Oを表すことが可能である)、C3〜C6ハロシクロアルキル、C3〜C6シクロアルケニル(式中、環員ユニットの1つは、任意選択により、C=Oを表すことが可能である)、C1〜C6アルキル−S(=O)n1(C1〜C6)アルキル(式中、n1は0、1または2である)、C3〜C6アルケニル、C3〜C6ハロアルケニル、C3〜C6アルキニル、C3〜C6ハロアルキニル、C1〜C6アルコキシカルボニル(ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ハロアルキルまたはフェニルにより任意選択により置換される)、C3〜C6アルケニルオキシカルボニル、C1〜C6アルキルカルボニル、C1〜C6ハロアルキルカルボニル、C1〜C4アルキルスルホニル、C1〜C4ハロアルキルスルホニル、フェニル−S(=O)n2(ハロゲン、ニトロおよびC1〜C4アルキルから独立して選択される1個もしくは2個の置換基により任意選択により置換される)(式中、n2は2である)、ヘテロシクリル(式中、ヘテロシクリルは、オキセタニル、チエタニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、[1,3]ジオキソラニル、1−オキソ−チエタニルまたは1,1−ジオキソ−チエタニルであり、また、式中、ヘテロシクリルは、ハロゲン、シアノ、C1〜C2アルキル、C1〜C2ハロアルキル、C1〜C2アルコキシおよびC1〜C2ハロアルコキシから独立して選択される1〜3個の置換基によって任意選択により置換されることが可能であり、加えて、式中、環員ユニットは、任意選択によりC=Oを表すことが可能である)、または、C1〜C4アルキル−S(=O)n3(=NR17)−C1〜C4アルキル(式中、R17は、水素、シアノ、ニトロ、C1〜C4アルキルであり、および、n3は0または1である)である式(I)の化合物;または、その農芸化学的に許容可能な塩、N−オキシドもしくは異性体である式(Ic)のものである。
式(Ic)の化合物の好ましい群は、R1が、クロロ、ブロモ、シアノまたは−C≡CR7(式中、R7は水素である)である式(Ica)の化合物である。
式(Ica)の化合物の好ましい群は、R1がクロロ、ブロモまたはシアノである式(Icaa)の化合物である。
式(Ic)の化合物の他の好ましい群は、R2が、水素、C1〜C4アルキル、C1〜C6ハロアルキル、C1〜C4シアノアルキル、C1〜C4アルコキシ(C1〜C4)アルキル、C1〜C2アルキルカルボニル(C1〜C2)アルキル、C1〜C3アルコキシカルボニル(C1〜C3)アルキル、ヒドロキシカルボニル(C1〜C3)アルキル、C1〜C3アルキルアミノカルボニル(C1〜C3)アルキル、C1〜C3ハロアルキルアミノカルボニル(C1〜C3)アルキル、C2〜C4アルケニルオキシカルボニル(C1〜C3)アルキル、C3〜C6シクロアルキル、C1〜C4アルキル−S(=O)n1(C1〜C4)アルキル(式中、n1は0、1または2である)、C3〜C6アルケニル、C3〜C6ハロアルケニル、C3〜C6アルキニルまたはヘテロシクリル(式中、ヘテロシクリルは、オキセタニル、チエタニル、テトラヒドロピラニル、1−オキソ−チエタニルまたは1,1−ジオキソ−チエタニルである)である式(Icb)の化合物である。
式(Icb)の化合物の好ましい群は、R2が、C2〜C4ハロアルキル、C1〜C2アルコキシ(C2〜C3)アルキル、C1〜C2アルコキシカルボニル(C1〜C2)アルキル、C3〜C4シクロアルキル、C1〜C2アルキル−S(=O)n1(C2〜C3)アルキル(式中、n1は0、1または2である)、C3〜C5アルケニル、C3〜C4ハロアルケニル、C3〜C4アルキニルまたはヘテロシクリル(式中、ヘテロシクリルは、オキセタニル、チエタニル、1−オキソ−チエタニルまたは1,1−ジオキソ−チエタニルである)である式(Icba)の化合物である。
式(Icba)の化合物の好ましい群は、R2が、C2〜C4ハロアルキル、C1〜C2アルコキシ(C2〜C3)アルキル、C3〜C4シクロアルキル、C1〜C2アルキル−S(=O)n1(C2アルキル)(式中、n1は0である)、C3〜C4アルケニルまたはプロパルギルである式(ICBAA)の化合物である。
化合物の特に好ましい群は、Qが、−C(=S)NR34または−C(=NR5)SR6であり;式中、R3およびR4は各々、独立して、水素またはC1〜C6アルキルであり;R5は水素であり;および、R6はC1〜C6アルキルであり;R1が、クロロ、ブロモ、シアノまたは−C≡CR7(式中、R7は水素である)であり;ならびに、R2が、水素、C1〜C4アルキル、C1〜C6ハロアルキル、C1〜C4シアノアルキル、C1〜C4アルコキシ(C1〜C4)アルキル、C1〜C2アルキルカルボニル(C1〜C2)アルキル、C1〜C3アルコキシカルボニル(C1〜C3)アルキル、ヒドロキシカルボニル(C1〜C3)アルキル、C1〜C3アルキルアミノカルボニル(C1〜C3)アルキル、C1〜C3ハロアルキルアミノカルボニル(C1〜C3)アルキル、C2〜C4アルケニルオキシカルボニル(C1〜C3)アルキル、C3〜C6シクロアルキル、C1〜C4アルキル−S(=O)n1(C1〜C4)アルキル(式中、n1は0、1または2である)、C3〜C6アルケニル、C3〜C6ハロアルケニル、C3〜C6アルキニルまたはヘテロシクリル(式中、ヘテロシクリルは、オキセタニル、チエタニル、テトラヒドロピラニル、1−オキソ−チエタニルまたは1,1−ジオキソ−チエタニルである)である式(I)の化合物;または、その農芸化学的に許容可能な塩、N−オキシドもしくは異性体である式(Id)のものである。
式(Id)の化合物の好ましい群は、R2が、C2〜C4ハロアルキル、C1〜C2アルコキシ(C2〜C3)アルキル、C1〜C2アルコキシカルボニル(C1〜C2)アルキル、C3〜C4シクロアルキル、C1〜C2アルキル−S(=O)n1(C2〜C3)アルキル(式中、n1は0、1または2である)、C3〜C5アルケニル、C3〜C4ハロアルケニル、C3〜C4アルキニルまたはヘテロシクリル(式中、ヘテロシクリルは、オキセタニル、チエタニル、1−オキソ−チエタニルまたは1,1−ジオキソ−チエタニルである)である式(IDA)の化合物である。
化合物の最も好ましい群は、Qが、−C(=S)NR34(式中、R3およびR4は共に水素である)であり;R1が、クロロ、ブロモまたはシアノであり;ならびに、R2が、C2〜C4ハロアルキル、C1〜C2アルコキシ(C2〜C3)アルキル、C3〜C4シクロアルキル、C1〜C2アルキル−S(=O)n1(C2アルキル)(式中、n1は0である)、C3〜C4アルケニルまたはプロパルギルである式(I)の化合物;または、その農芸化学的に許容可能な塩、N−オキシドもしくは異性体である式(Ie)のものである。
以下の表は本発明の特定の化合物を例示する。
Figure 2016534127
Figure 2016534127
Figure 2016534127
Figure 2016534127
Figure 2016534127
Figure 2016534127
Figure 2016534127
表1
表1は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2は(1,1−ジオキソチエタン−3−イル)メチルであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表2
表2は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2は(2−オキソ−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチルであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表3
表3は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2は(2−オキソテトラヒドロフラン−3−イル)メチルであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表4
表4は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2は(5−オキソテトラヒドロフラン−2−イル)メチルであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表5
表5は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2は(CH22S(O)2Meであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表6
表6は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2は(CH22S(O)2NHMeであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表7
表7は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2は(CH22S(O)Meであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表8
表8は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2は(E)−1−メチルブタ−2−エニルであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表9
表9は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2は(S)−CHMeC(O)OMeであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表10
表10は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2は1−メチルブタ−2−エニルであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表11
表11は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2は(Z)−2,3−ジクロロアリルであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表12
表12は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2は(Z)−3−クロロブタ−2−エニルであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表13
表13は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2は(R)−CHMeC(O)OMeであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表14
表14は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2は1,1−ジメチルアリルであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表15
表15は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2は1,1−ジメチルプロプ−2−イニルであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表16
表16は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2は1,1−ジオキソチエタン−3−イルであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表17
表17は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2は1,3−ジオキソラン−2−イルメチルであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表18
表18は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2は1,3−ジチアン−5−イルであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表19
表19は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2は1−シアノ−1−メチル−エチルであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表20
表20は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2は1−シアノ−2−メチル−プロピルであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表21
表21は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2は1−メトキシカルボニルプロピルであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表22
表22は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2は1−メチル−2−メチルスルファニル−エチルであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表23
表23は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2は1−メチル−2−オキソ−2−プロポキシ−エチルであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表24
表24は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2は1−メチル−2−オキソ−プロピルであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表25
表25は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2は1−メチルアリルであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表26
表26は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2は1−メチルプロプ−2−イニルであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表27
表27は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2は1−オキソチエタン−3−イルであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表28
表28は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2は2−(2,2−ジフルオロエチルアミノ)−2−オキソ−エチルであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表29
表29は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2はCHMeC(O)OMeであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表30
表30は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2は2−(メチルスルホンイミドイル)エチルであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表31
表31は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2は2,2,2−トリフルオロ−1−メチル−エチルであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表32
表32は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2は2,2,2−トリフルオロエチルであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表33
表33は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2は2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピルであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表34
表34は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2は2,2,3,3−テトラフルオロプロピルであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表35
表35は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2は2,2−ジフルオロブチルであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表36
表36は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2は2,2−ジフルオロエチルであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表37
表37は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2は2,2−ジフルオロプロピルであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表38
表38は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2は2,2−ジメチルブタ−3−イニルであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表39
表39は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2は2−アリルオキシ−1−メチル−2−オキソ−エチルであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表40
表40は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2は2−カルボキシ−3,3,3−トリフルオロ−プロピルであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表41
表41は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2は2−シアノアリルであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表42
表42は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2は2−シアノエチルであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表43
表43は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2は2−エトキシ−1−メチル−2−オキソ−エチルであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表44
表44は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2は2−エトキシ−2−オキソ−エチルであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表45
表45は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2は2−フルオロアリルであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表46
表46は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2は2−フルオロエチルであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表47
表47は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2は2−メトキシ−1−メチル−エチルであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表48
表48は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2は2−メトキシエチルであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表49
表49は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2は2−メチルアリルであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表50
表50は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2は2−メチルスルファニルエチルであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表51
表51は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2は2−オキソブチルであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表52
表52は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2は3,3,3−トリフルオロプロピルであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表53
表53は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2は3−エトキシ−3−オキソ−プロピルであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表54
表54は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2は3−フルオロプロピルであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表55
表55は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2は3−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−プロパノイルであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表56
表56は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2は3−メチルブタ−2−エニルであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表57
表57は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2は3−オキソシクロヘキセン−1−イルであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表58
表58は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2は3−オキソシクロペンテン−1−イルであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表59
表59は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2は3−t−ブトキシ−3−オキソ−プロピルであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表60
表60は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2は2−クロロアリルであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表61
表61は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2は4,4,4−トリフルオロブチルであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表62
表62は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2は4−メトキシブタ−2−イニルであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表63
表63は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2は(5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソール−4−イル)メチルであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表64
表64は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2はアセチルであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表65
表65は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2はアリルであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表66
表66は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2はベンジルであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表67
表67は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2はブタ−2−イニルであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表68
表68は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2はブタ−3−イニルであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表69
表69は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2はC(O)OMeであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表70
表70は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2はC(O)Ot−Buであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表71
表71は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2はCH(CO2Et)2であり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表72
表72は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2はCH(S)であり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表73
表73は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2はCH2C(O)Meであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表74
表74は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2はCH2C(O)NHMeであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表75
表75は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2はCH2C(O)OHであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表76
表76は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2はCH2C(O)OMeであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表77
表77は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2はCH2CH2OEtであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表78
表78は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2はCH2CNであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表79
表79は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2はCH2S(O)2NHMeであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表80
表80は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2はシクロブチルであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表81
表81は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2はシクロプロピルであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表82
表82は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2はエチルであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表83
表83は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2はホルミルであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表84
表84は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2は水素であり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表85
表85は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2はイソブチルであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表86
表86は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2はイソプロピルであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表87
表87は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2はメチルであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表88
表88は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2はn−Buであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表89
表89は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2はn−ヘキシルであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表90
表90は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2はn−Prであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表91
表91は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2はオキセタン−2−イルメチルであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表92
表92は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2はオキセタン−3−イルであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表93
表93は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2はオキセタン−3−イルメチルであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表94
表94は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2はシクロブチルメチルであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表95
表95は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2はペンタ−2−イニルであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表96
表96は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2はペンタ−4−イニルであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表97
表97は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2はプロパルギルであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表98
表98は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2はt−Buであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表99
表99は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2はテトラヒドロフラン−3−イルメチルであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表100
表100は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2はテトラヒドロピラン−4−イルであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表101
表101は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2はテトラヒドロチオフェン−2−イルメチルであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表102
表102は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2はテトラヒドロチオフェン−3−イルメチルであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表103
表103は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2はチエタン−3−イルであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
表104
表104は200種の(IA)の化合物を提供するものであり、式中、R2はチエタン−3−イルメチルであり、R1、A、Raは表P1(上記)に定義されているとおりである。
Figure 2016534127
Figure 2016534127
Figure 2016534127
Figure 2016534127
Figure 2016534127
表105
表105は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2は(1,1−ジオキソチエタン−3−イル)メチルであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表106
表106は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2は(2−オキソ−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチルであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表107
表107は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2は(2−オキソテトラヒドロフラン−3−イル)メチルであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表108
表108は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2は(5−オキソテトラヒドロフラン−2−イル)メチルであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表109
表109は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2は(CH22S(O)2Meであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表110
表110は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2は(CH22S(O)2NHMeであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表111
表111は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2は(CH22S(O)Meであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表112
表112は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2は(E)−1−メチルブタ−2−エニルであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表113
表113は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2は(S)−CHMeC(O)OMeであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表114
表114は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2は1−メチルブタ−2−エニルであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表115
表115は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2は(Z)−2,3−ジクロロアリルであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表116
表116は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2は(Z)−3−クロロブタ−2−エニルであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表117
表117は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2は(R)−CHMeC(O)OMeであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表118
表118は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2は1,1−ジメチルアリルであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表119
表119は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2は1,1−ジメチルプロプ−2−イニルであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表120
表120は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2は1,1−ジオキソチエタン−3−イルであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表121
表121は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2は1,3−ジオキソラン−2−イルメチルであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表122
表122は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2は1,3−ジチアン−5−イルであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表123
表123は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2は1−シアノ−1−メチル−エチルであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表124
表124は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2は1−シアノ−2−メチル−プロピルであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表125
表125は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2は1−メトキシカルボニルプロピルであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表126
表126は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2は1−メチル−2−メチルスルファニル−エチルであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表127
表127は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2は1−メチル−2−オキソ−2−プロポキシ−エチルであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表128
表128は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2は1−メチル−2−オキソ−プロピルであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表129
表129は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2は1−メチルアリルであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表130
表130は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2は1−メチルプロプ−2−イニルであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表131
表131は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2は1−オキソチエタン−3−イルであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表132
表132は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2は2−(2,2−ジフルオロエチルアミノ)−2−オキソ−エチルであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表133
表133は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2はCHMeC(O)OMeであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表134
表134は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2は2−(メチルスルホンイミドイル)エチルであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表135
表135は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2は2,2,2−トリフルオロ−1−メチル−エチルであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表136
表136は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2は2,2,2−トリフルオロエチルであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表137
表137は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2は2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピルであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表138
表138は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2は2,2,3,3−テトラフルオロプロピルであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表139
表139は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2は2,2−ジフルオロブチルであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表140
表140は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2は2,2−ジフルオロエチルであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表141
表141は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2は2,2−ジフルオロプロピルであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表142
表142は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2は2,2−ジメチルブタ−3−イニルであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表143
表143は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2は2−アリルオキシ−1−メチル−2−オキソ−エチルであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表144
表144は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2は2−カルボキシ−3,3,3−トリフルオロ−プロピルであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表145
表145は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2は2−シアノアリルであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表146
表146は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2は2−シアノエチルであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表147
表147は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2は2−エトキシ−1−メチル−2−オキソ−エチルであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表148
表148は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2は2−エトキシ−2−オキソ−エチルであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表149
表149は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2は2−フルオロアリルであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表150
表150は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2は2−フルオロエチルであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表151
表151は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2は2−メトキシ−1−メチル−エチルであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表152
表152は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2は2−メトキシエチルであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表153
表153は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2は2−メチルアリルであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表154
表154は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2は2−メチルスルファニルエチルであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表155
表155は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2は2−オキソブチルであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表156
表156は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2は3,3,3−トリフルオロプロピルであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表157
表157は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2は3−エトキシ−3−オキソ−プロピルであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表158
表158は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2は3−フルオロプロピルであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表159
表159は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2は3−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−プロパノイルであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表160
表160は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2は3−メチルブタ−2−エニルであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表161
表161は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2は3−オキソシクロヘキセン−1−イルであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表162
表162は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2は3−オキソシクロペンテン−1−イルであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表163
表163は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2は3−t−ブトキシ−3−オキソ−プロピルであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表164
表164は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2は2−クロロアリルであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表165
表165は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2は4,4,4−トリフルオロブチルであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表166
表166は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2は4−メトキシブタ−2−イニルであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表167
表167は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2は(5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソール−4−イル)メチルであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表168
表168は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2はアセチルであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表169
表169は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2はアリルであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表170
表170は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2はベンジルであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表171
表171は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2はブタ−2−イニルであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表172
表172は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2はブタ−3−イニルであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表173
表173は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2はC(O)OMeであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表174
表174は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2はC(O)Ot−Buであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表175
表175は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2はCH(CO2Et)2であり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表176
表176は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2はCH(S)であり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表177
表177は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2はCH2C(O)Meであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表178
表178は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2はCH2C(O)NHMeであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表179
表179は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2はCH2C(O)OHであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表180
表180は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2はCH2C(O)OMeであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表181
表181は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2はCH2CH2OEtであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表182
表182は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2はCH2CNであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表183
表183は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2はCH2S(O)2NHMeであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表184
表184は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2はシクロブチルであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表185
表185は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2はシクロプロピルであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表186
表186は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2はエチルであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表187
表187は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2はホルミルであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表188
表188は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2は水素であり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表189
表189は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2はイソブチルであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表190
表190は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2はイソプロピルであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表191
表191は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2はメチルであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表192
表192は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2はn−Buであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表193
表193は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2はn−ヘキシルであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表194
表194は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2はn−Prであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表195
表195は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2はオキセタン−2−イルメチルであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表196
表196は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2はオキセタン−3−イルであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表197
表197は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2はオキセタン−3−イルメチルであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表198
表198は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2はシクロブチルメチルであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表199
表199は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2はペンタ−2−イニルであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表200
表200は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2はペンタ−4−イニルであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表201
表201は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2はプロパルギルであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表202
表202は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2はt−Buであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表203
表203は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2はテトラヒドロフラン−3−イルメチルであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表204
表204は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2はテトラヒドロピラン−4−イルであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表205
表205は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2はテトラヒドロチオフェン−2−イルメチルであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表206
表206は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2はテトラヒドロチオフェン−3−イルメチルであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表207
表207は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2はチエタン−3−イルであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
表208
表208は160種の(IB)の化合物を提供するものであり、式中、R2はチエタン−3−イルメチルであり、R1、A、R5、R6は表P2(上記)に定義されているとおりである。
本発明の化合物は、以下のスキームにおいて示されているとおり、多様な方法により調製され得る。
式IAの化合物(式中、R1、R2およびAは上記の式Iに定義されているとおりであり、R3=R4=Hである)は、式IIaの化合物(式中、Aは上記の式Iに定義されており、Xはハロゲン、好ましくは、Br、ClまたはIを表す)から出発して調製され得る(スキーム1)。式IIa中のPGは保護基を表し、好ましくは、t−ブトキシカルボニル、エトキシカルボニルまたはベンジルオキシカルボニル基を表す(例えば、T.W.Greene et al.“Protective Groups in Organic Synthesis”,3rd edition 1999,J.Wiley & Sonsを参照のこと)。式IIaの化合物は、脱保護反応(例えば、好ましくはPGがt−ブトキシカルボニル基である場合に2,2,2−トリフルオロ酢酸といった酸を用いる処理による(例えば、T.W.Greene et al.“Protective Groups in Organic Synthesis”,3rd edition 1999,J.Wiley & Sonsを参照のこと)に供されて、式IIbの化合物(式中、AおよびXは式IIaの化合物に定義されている)が得られ得る。有機または無機塩基、好ましくは、K2CO3またはiPr2NEtの存在下における、一般式R2−LG(ここで、LGは、Cl、Br、I、OMs、OTsまたはOTfなどの脱離基を意味する)のアルキル化剤によるその後のアルキル化によって、一般式IIcの化合物(式中、Xはハロゲンを表し、AおよびR2は上記の式Iに定義されている)がもたらされ得る。式IIcの化合物は、式IIの化合物(式中、R1、R2およびAは上記の式Iに定義されている)に転換され得る(このプロセスの詳細な説明についてはスキーム9を参照のこと)。式IAの化合物(式中、R3=R4=Hであり、1、R2およびAは上記の式Iに定義されている)は、式IIの化合物とチオレート化剤とを文献に記載の方法を用いて反応させることにより調製され得る:(NH42x、ピリジン(H.Foks et al.,Heterocycles 2009,78,961);HS−P(S)(OEt)2、ジオキサン(L.D.S.Yadav et al.,Tetrahedron Lett.2012,53,7113);J.Pestietal.,Org.Proc.Res.Dev.2009,13,716);H2S、aq.NH3、EtOH(K.P.Sasmal et al.,Bioorg.Med.Chem.Lett.2011,21,4913;H.Z.Boeini et al.,Synlett 2010,2861);ローソン試薬、BF3OEt2、DME、THF(W.Schmide et al.,Synthesis 2008,4012)。あるいは、式IIcの化合物は、式IIの化合物の式IAの化合物への転換に係る上記の方法を用いるチオレート化剤との反応により、式IAaの化合物(式中、Xはハロゲンを表し、R3=R4=Hであり、R2およびAは上記の式Iに定義されている)に転換され得る。
Figure 2016534127
式IAaの化合物(式中、Xはハロゲンを表し、好ましくはBr、Iを表す)はさらに、クロスカップリング反応、すなわちPd触媒シアノ化またはPd触媒ソノガシラ反応を用いて式IAの化合物(式中、R3=R4=Hであり、1、R2およびAは上記の式Iに定義されている)に転換され得;これらの転換の典型的な条件は、式IIcの化合物の式IIf、IIgおよびIIhの化合物への転換に係るスキーム9に見いだすことが可能である。
あるいは、式IAaの化合物は、スキーム2に示されている方法により調製され得る。式IAbの化合物(式中、R3=R4=Hであり、Xはハロゲンを表し、PGは、好ましくはt−ブトキシカルボニル、エトキシカルボニルまたはベンジルオキシカルボニル基といった保護基であり(例えば、T.W.Greene et al.“Protective Groups in Organic Synthesis”,3rd edition 1999,J.Wiley & Sonsを参照のこと)、Aは式Iについて定義されている)は、式IIaの化合物とチオレート化剤との式IIの化合物の式IAの化合物への転換に係る上記の方法を用いる反応により調製され得る(スキーム1を参照のこと)。式IAbの化合物は、脱保護反応(例えば、好ましくはPGがt−ブトキシカルボニル基である場合に2,2,2−トリフルオロ酢酸といった酸を用いる処理による(例えば、T.W.Greene et al.“Protective Groups in Organic Synthesis”,3rd edition 1999,J.Wiley & Sonsを参照のこと)に供されて、式IACの化合物(式中、R3=R4=Hであり、Xはハロゲンを表し、Aは式Iについて定義されている)が得られ得る。
Figure 2016534127
有機または無機塩基、好ましくは、K2CO3またはiPr2NEtの存在下における、一般式R2−LG(ここで、LGは、Cl、Br、I、OMs、OTsまたはOTfなどの脱離基を意味する)のアルキル化剤によるその後の式IAcの化合物のアルキル化によって、式IAaの化合物が得られ得る。
他の代替において、式IAの化合物(式中、R1、R2およびAは上記の式Iに定義されているとおりであり、R3=R4=Hである)は、スキーム3に記載の方法に従って調製され得る。式IIaの化合物(式中、Xはハロゲンを表し、PGは保護基、好ましくは、t−ブトキシカルボニル、エトキシカルボニルまたはベンジルオキシカルボニル基(例えば、T.W.Greene et al.“Protective Groups in Organic Synthesis”,3rd edition 1999,J.Wiley & Sonsを参照のこと)であり、Aは式Iについて定義されている)は、チオレート化剤により、式IIの化合物の式IAの化合物への転換に係る上記の方法を用いて、式IAbの化合物(式中、R3=R4=Hであり、Xはハロゲンを表し、PGは保護基、好ましくは、t−ブトキシカルボニル、エトキシカルボニルまたはベンジルオキシカルボニル基(例えば、T.W.Greene et al.“Protective Groups in Organic Synthesis”,3rd edition 1999,J.Wiley & Sonsを参照のこと)であり、Aは式Iについて定義されている)に転換され得る(スキーム1を参照のこと)。次いで、式IAbの化合物は、クロスカップリング反応(すなわちPd触媒シアノ化またはPd触媒ソノガシラ反応)に供され、式IAdの化合物(式中、R3=R4=Hであり、R1およびAは式Iに定義されており、PGは保護基、好ましくは、t−ブトキシカルボニル、エトキシカルボニルまたはベンジルオキシカルボニル基(例えば、T.W.Greene et al.“Protective Groups in Organic Synthesis”,3rd edition 1999,J.Wiley & Sonsを参照のこと)である)が得られ得る。これらのクロスカップリング反応の典型的な条件は、式IIcの化合物の式IIf、IIgおよびIIhの化合物への転換に係るスキーム9に見いだすことが可能である。あるいは、式IAdの化合物は、上記のステップの順番を逆にし、他を同等の条件とすることにより、化合物IIaから得られ得:このアプローチに従って、IIaは、遷移金属により触媒されるクロスカップリング反応を介して、式IIdの化合物(式中、R1およびAは式Iに定義されており、PGは式IIaに定義されている保護基である)に転換され得る。次いで、転換された式IIdの化合物は、チオレート化試薬の存在下で上記の方法を用いて式IAdの化合物に転換され得る。式IAdの化合物はさらに、脱保護反応(例えば、好ましくはPGがt−ブトキシカルボニル基である場合に2,2,2−トリフルオロ酢酸といった酸を用いる処理による(例えば、T.W.Greene et al.“Protective Groups in Organic Synthesis”,3rd edition 1999,J.Wiley & Sonsを参照のこと)によって、式IAeの化合物(式中、R3=R4=Hであり、AおよびR1は式Iについて定義されている)に転換され得る。有機または無機塩基、好ましくは、K2CO3またはiPr2NEtの存在下における、一般式R2−LG(ここで、LGは、Cl、Br、I、OMs、OTsまたはOTfなどの脱離基を意味する)のアルキル化剤によるその後の式IAeの化合物のアルキル化によって、式IAの化合物(式中、R3=R4=Hであり、A、R2およびR1は式Iに定義されている)が得られ得る。
Figure 2016534127
さらなる代替的手法において、式IAeの化合物(式中、R3=R4=Hであり、AおよびR1は式Iについて定義されている)は、スキーム4に記載のとおり、式IIeの化合物(式中、R1およびAは式Iにおいて定義されている)から得られ得る。式IIeの化合物は、式IIdの化合物(式中、R1、AおよびPGは上記に定義されている)から、脱保護反応(例えば、好ましくはPGがt−ブトキシカルボニル基である場合に2,2,2−トリフルオロ酢酸といった酸を用いる処理による(例えば、T.W.Greene et al.“Protective Groups in Organic Synthesis”,3rd edition 1999,J.Wiley & Sonsを参照のこと)によって得られ得る。あるいは、式IIeの化合物は、式IIbの化合物(式中、XおよびAは上記に定義されている)から出発し、クロスカップリング反応(すなわちPd触媒シアノ化またはPd触媒ソノガシラ反応)を用いて得られ得;これらの転換の典型的な条件は、式IIcの化合物の式IIf、IIgおよびIIhの化合物への転換に係るスキーム9に見いだすことが可能である。次いで、式IAeの化合物は、式IIeの化合物とチオレート化剤との式IIの化合物の式IAの化合物への転換に係る上記の方法を用いる方法により得られ得る(スキーム1を参照のこと)。あるいは、式IAeの化合物は、上記のステップの順番を逆にし、他を同等の条件とすることにより、化合物IIdから得られ得:このアプローチに従って、式IIbの化合物とチオレート化試薬との反応で、式IAcの化合物(式中、R3=R4=Hであり、Xはハロゲンを表し、Aは式Iに定義されている)が得られ得る。次いで、上記のその後のクロスカップリング反応によって式IAeの化合物がもたらされ得る。
Figure 2016534127
さらに他の代替的手法において、式IAの化合物(式中、R1、R2、R3、R4およびAは式Iの化合物について定義されている)は、式IIeの化合物から出発して得られ得る(スキーム5)。式IIeの化合物(式中、AおよびR1は式Iの化合物に定義されている)は、有機または無機塩基、好ましくは、K2CO3またはiPr2NEtの存在下における、一般式R2−LG(ここで、LGは、Cl、Br、I、OMs、OTsまたはOTfなどの脱離基を意味する)のアルキル化剤とのアルキル化反応に供されて、式IIの化合物(式中、R1、R2およびAは式Iに定義されている)をもたらし得る。次いで、式IIの化合物は、式IIの化合物の式IAの化合物への転換に係る上記の方法を用いてチオレート化剤で処理されて、一般式IAfの化合物(式中、R1、R2およびAは式Iに定義されている)をもたらし得る。式IAの化合物は、文献において報告されている手法に従った無置換チオアミドIAfの式R34NHのアミン(式中、R3およびR4は式Iに定義されている)によるアミン交換によって調製され得る:M.H.Klingele et al.,Eur.J.Org.Chem.2004,3422;J.Spychala et al.,Tetrahedron 2000,56,7981;A.C.W.Curran et al.,J.Chem.Soc.,Perkin Trans.I,1976,977。
Figure 2016534127
さらに他のプロセスにおいて、式IIの化合物は、塩基性条件下において、好ましくはKOHまたはNaOHといった無機塩基を用い、水性過酸化水素などの触媒性添加剤の存在下または不在下に、好ましくは、EtOHもしくは水またはこれらの混合物といった極性溶剤中で、0℃〜120℃、好ましくは、80〜100℃の温度で、部分的加水分解に供されて、式IVの第1級アミド(式中、R3=R4=Hであり、R1、R2およびAは式Iに定義されている)が得られ得る。置換された式IVのアミド(式中、R1、R2、R3、R4およびAは式Iに定義されている)は、式IIの化合物の完全加水分解によって調製されて、式IIIの化合物(式中、R1、R2およびAは式Iに定義されており、R101は水素またはC1〜C4アルキル基、好ましくは水素を表す)をもたらし得る。式IIIのカルボン酸誘導体を得るために、式IIの化合物は、上記のとおり塩基性条件下で加水分解され、続いて、酸、好ましくは、水性HClまたは水性硫酸などの水性鉱酸で処理され得る。代替的手法が国際公開第98/25923号パンフレットに記載されている。一般式IIIの化合物は、公知の方法に従って、例えば、R101=Hである場合にはペプチドカップリング手法を用いることにより:例えば、DCC(N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド)、EDC(1−エチル−3−[3−ジメチルアミノ−プロピル]カルボジイミドヒドロクロリド)またはBOP−Cl(ビス(2−オキソ−3−オキサゾリジニル)ホスホン酸クロリド)などのカップリング試薬の存在下、ピリジン、トリエチルアミン、4−(ジメチルアミノ)ピリジンまたはジイソプロピルエチルアミンなどの塩基の存在下、および、任意選択により、ヒドロキシベンゾトリアゾールなどの求核性触媒の存在下における、アミンR34NH(式中、R3およびR4は式Iに定義されている)との反応により、式IVの化合物(式中、R1、R2、R3、R4およびAは式Iに定義されている)に転換され得る。この反応は、テトラヒドロフランまたはN,N−ジメチルホルムアミドなどの有機溶剤中において、およそ−80℃〜およそ+80℃、好ましくは、およそ−20℃〜およそ+40℃の温度範囲内、多くの事例においては、0℃〜周囲温度の範囲内で有利に実施される。次いで、一般式IVの化合物は、文献に記載の方法を適用することにより式IAの化合物(式中、R1、R2、R3、R4およびAは式Iに定義されている)に転換され得る:例えば、国際公開第2008/71646号パンフレット(第80ページ)、A.B.Charette et al.,J.Org.Chem.2003,68,5792;B.Kaboudin et al.,Synlett 2011,2807;ローソン試薬の使用、T.Ozturk et al.,Chem.Rev.2007,107,5210を参照のこと。
同様に、式IAの化合物は、式IAdの化合物(式中、R1、R3、R4およびAは式Iに定義されており、PGは、保護基、好ましくは、t−ブトキシカルボニル、エトキシカルボニルまたはベンジルオキシカルボニル基(例えば、T.W.Greene et al.“Protective Groups in Organic Synthesis”,3rd edition 1999,J.Wiley & Sonsを参照のこと)を表す)から、または、式IVの化合物(式中、R1、R2、R3、R4およびAは式Iに定義されている)から調製され得る。これらの化合物は共に、式IIdの化合物(式中、R1およびAは式Iにおいて定義されており、PGは、上記に定義されている保護基を表す)から入手可能であり得る(スキーム6)。式IVの化合物から式IAの化合物への転換、および、式IAdから式IAの化合物への転換は、上記における既出のスキームに記載されている。式IIdの化合物は、2つのステップで、式IVaの化合物(式中、R1、R3、R4およびAは式Iに定義されており、PGは、保護基、好ましくはt−ブトキシカルボニル、エトキシカルボニルまたはベンジルオキシカルボニル基(例えば、T.W.Greene et al.“Protective Groups in Organic Synthesis”,3rd edition 1999,J.Wiley & Sonsを参照のこと)を表す)に転換され得る。第1のステップにおいては、スキーム5に記載のものなどの水性条件下での加水分解により、式IIIaの化合物(式中、R1およびAは式Iに定義されており、PGは、保護基を表し、R101は水素またはC1〜C4アルキル基、好ましくは、水素を表す)がもたらされ得る。代替的手法が、国際公開第98/25923号パンフレットに記載されている。一般式IIIaの化合物は、公知の方法に従って、例えば、R101=Hである場合にはペプチドカップリング手法を用いることにより:例えば、DCC(N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド)、EDC(1−エチル−3−[3−ジメチルアミノ−プロピル]カルボジイミドヒドロクロリド)またはBOP−Cl(ビス(2−オキソ−3−オキサゾリジニル)ホスホン酸クロリド)などのカップリング試薬の存在下、ピリジン、トリエチルアミン、4−(ジメチルアミノ)ピリジンまたはジイソプロピルエチルアミンなどの塩基の存在下、および、任意選択により、ヒドロキシベンゾトリアゾールなどの求核性触媒の存在下における、アミンR34NH(式中、R3およびR4は式Iに定義されている)との反応により、式IVの化合物(式中、R1、R3、R4およびAは式Iに定義されており、PGは上記に定義されている保護基を表す)に転換され得る。この反応は、テトラヒドロフランまたはN,N−ジメチルホルムアミドなどの有機溶剤中において、およそ−80℃〜およそ+80℃、好ましくは、およそ−20℃〜およそ+40℃の温度範囲内、多くの事例においては、0℃〜周囲温度の範囲内で有利に実施される。次いで、式IVaの化合物は、文献に記載の方法(例えば国際公開第2008/71646号パンフレット(第80ページ)、A.B.Charette et al.,J.Org.Chem.2003,68,5792;B.Kaboudin et al.,Synlett 2011,2807;ローソン試薬の使用、T.Ozturk et al.,Chem.Rev.2007,107,5210を参照のこと)を用いてチオレート化試薬と反応されて、式IAdの化合物が得られる。あるいは、式IVaの化合物は、脱保護反応(例えば、好ましくはPGがt−ブトキシカルボニル基である場合に2,2,2−トリフルオロ酢酸といった酸を用いる処理による(例えば、T.W.Greene et al.“Protective Groups in Organic Synthesis”,3rd edition 1999,J.Wiley & Sonsを参照のこと)に供されて、式IVbの化合物(式中、R1、R3、R4およびAは式Iに定義されている)が得られ得る。次いで、一般式R2−LG(ここで、LGは、Cl、Br、I、OMs、OTsまたはOTfなどの脱離基を意味する)のアルキル化剤による、有機または無機塩基、好ましくは、K2CO3またはiPr2NEtの存在下における式IVbの化合物のアルキル化で式IVの化合物が得られ得る。
Figure 2016534127
一般式IBの化合物(式中、R1、R2、R5、R6およびAは上記に定義されている)は、式IBaの化合物(式中、R1、R2、R5およびAは式IBに定義されている)から、有機または無機塩基、好ましくは、NaH、K2CO3またはiPr2NEtの存在下における、一般式R6−LG(ここで、R6は式IBにおいて定義されているとおりであり、LGは、Cl、Br、I、OMs、OTsまたはOTfなどの脱離基を意味する)のアルキル化試薬との反応により調製され得る。式IBaの化合物は、式IAの化合物(式中、R3=Hである)に記載のものと同様に調製可能である。
Figure 2016534127
一般式IIの化合物は、国際公開第9637494号パンフレット、国際公開第9825924号パンフレット、国際公開第02057262号パンフレットおよび英国特許第2372744号明細書に記載の手法に従って、または、以下のスキームに示されている多様な方法によって調製され得る。
一般式IIの化合物(式中、R1、R2およびAは式Iに定義されている)は、化合物Vから出発してスキーム8に従って調製され得る。式Vの化合物(式中、R2およびAは式Iに定義されている)の合成は、国際公開第9637494号パンフレットに記載されている。式Vの化合物は、国際公開第9637494号パンフレットおよびJ.Org.Chem.1977,42,3114に記載の公知の手法に従って、式VIの化合物(式中、R2およびAは式Iに定義されている)に転換され得る。次いで、式VIの化合物は、式VIIの化合物(式中、R1は式Iに定義されており、好ましくは、ハロゲンであり、LGは脱離基を表し、好ましくはハロゲン、最も好ましくは、FまたはClである)とNaNH2、LDAまたはLiHMDSなどの塩基の存在下で反応されて、式IIの化合物をもたらし得る。
Figure 2016534127
あるいは、式VIの化合物は、スキーム9に記載の方法によって転換され得る。式VIの化合物は、式VIIaの化合物(式中、Xはハロゲン、好ましくは、BrまたはIとして定義され、LGは、脱離基、好ましくはハロゲン、最も好ましくは、Fを表す)と、NaNH2、LDAまたはLiHMDSなどの塩基の存在下で反応されて、式IIcの化合物(式中、Xはハロゲン、好ましくは、BrまたはIであり、AおよびR2は式Iにおいて定義されている)をもたらし得る。式IIcの化合物はシアノ化反応に供され得る。好ましくは遷移金属により触媒され、最も好ましくはパラジウムにより触媒され、Pd2(dba)3、Pd(OAc)2、Pd(PPh34、Pd(PPh32Cl2などのPd−前駆体、および、好ましくはホスフィンといったリガンド、Zn(CN)2、K4[Fe(CN)6]などのシアン化物源、および、亜鉛などの添加剤をDMF、DMAまたはNMPなどの極性溶剤中で用いるこのシアノ化反応(例えば:国際公開第03059269号パンフレットまたは国際公開第07139230号パンフレットを参照のこと)は、次いで、式IIfの化合物(式中、R2およびAは式Iに定義されている)をもたらし得る。
Figure 2016534127
あるいは、式IIcの化合物は、好ましくは遷移金属により触媒され、最も好ましくはパラジウムにより触媒され、Pd2(dba)3、Pd(OAc)2、Pd(PPh34、Pd(PPh32Cl2などのPd−前駆体、および、好ましくはホスフィンといったリガンドを用い、塩基および式VIIIの化合物の存在下におけるアルキニル化反応に供され得、続いて、得られた生成物が例えばKOHまたはK2CO3といった塩基で処理されて、一般式IIgの化合物(式中、R2およびAは式Iに定義されている)がもたらされ得る。このソノガシラ反応に係る方法は文献に報告されており、例えばChem.Rev.2007,107,874;Org.Lett.2004,6,889、および、Bioorg.Med.Chem.2004,13,197を参照のこと。式IIgの化合物の式IXの化合物(式中、R7は式Iについて定義されており、LGは脱離基、好ましくはハロゲン、最も好ましくはIである)によるその後の置換が、文献(C.Meyer et al.,Org.Lett.2011,13,956)において報告されている以下の手法で実施されて、式IIhの化合物(式中、R2、R7およびAは式Iに定義されている)がもたらされ得る。
関連するアプローチにおいて、一般式IIfの化合物は、一般式VIaの化合物(式中、Aは式Iに定義されており、PGは保護基、好ましくは、t−ブトキシカルボニル、エトキシカルボニルまたはベンジルオキシカルボニル基(例えば、T.W.Greene et al.“Protective Groups in Organic Synthesis”,3rd edition 1999,J.Wiley & Sonsを参照のこと)を表す)から出発して調製され得る。式Viaの化合物は、式VIIaの化合物(式中、Xはハロゲン、好ましくは、BrまたはIとして定義され、LGは、脱離基、好ましくはハロゲン、最も好ましくは、Fを表す)と、NaNH2、LDAまたはLiHMDSなどの塩基の存在下で反応されて、式IIaの化合物(式中、Xはハロゲン、好ましくは、BrまたはIであり、Pgは上記に定義されている保護基を表す)をもたらし得る。式IIaの化合物はシアノ化反応に供され得る。好ましくは遷移金属により触媒され、最も好ましくはパラジウムにより触媒され、Pd2(dba)3、Pd(OAc)2、Pd(PPh34、Pd(PPh32Cl2などのPd−前駆体、および、好ましくはホスフィンといったリガンド、Zn(CN)2、K4[Fe(CN)6]などのシアン化物源、および、亜鉛などの添加剤をDMF、DMAまたはNMPなどの極性溶剤中で用いる前記シアノ化反応(例えば:国際公開第03059269号パンフレットまたは国際公開第07139230号パンフレットを参照のこと)は、次いで、式IIiの化合物(式中、Aは式Iに定義されており、PGは、上記に定義されている保護基を表す)をもたらし得る。次いで、式IIiの化合物は、例えば、酸、好ましくは、PGがt−ブトキシカルボニル基である場合に2,2,2−トリフルオロ酢酸といった酸を用いる処理による脱保護反応(例えば、T.W.Greene et al.“Protective Groups in Organic Synthesis”,3rd edition 1999,J.Wiley & Sonsを参照のこと)に供されて、式IIjの化合物(式中、Aは式Iに定義されている)がもたらされ得る。式IIfの化合物(式中、R2およびAは式Iに定義されている)は、一般式R2−LG(ここで、R2は式Iにおいて定義されているとおりであり、LGは、Cl、Br、I、OMs、OTsまたはOTfなどの脱離基を意味する)のアルキル化試薬による、有機または無機塩基、好ましくは、K2CO3またはiPr2NEtの存在下における反応により得られ得る。
Figure 2016534127
さらに他の代替において、一般式IIgおよびIIhの化合物(式中、R2、R7およびAは式Iに定義されている)は、スキーム11に記載されている以下のプロセスによって調製され得る。化合物IIaから出発し、好ましくは遷移金属により触媒され、最も好ましくはパラジウムにより触媒され、Pd2(dba)3、Pd(OAc)2、Pd(PPh34、Pd(PPh32Cl2などのPd−前駆体、および、好ましくはホスフィンといったリガンドを用い、塩基および式VIIIの化合物の存在下におけるアルキニル化反応により、続いて、例えばKOHまたはK2CO3といった塩基による得られた生成物の処理によって、一般式IImの化合物(式中、Aは式Iに定義されており、PGは保護基を表す)が得られる。このソノガシラ反応に係る方法は文献に報告されており、例えばChem.Rev.2007,107,874;Org.Lett.2004,6,889、および、Bioorg.Med.Chem.2004,13,197を参照のこと。式IInの化合物は、例えば、好ましくは、PGがt−ブトキシカルボニル基である場合に2,2,2−トリフルオロ酢酸といった酸を用いる処理による脱保護反応(例えば、T.W.Greene et al.“Protective Groups in Organic Synthesis”,3rd edition 1999,J.Wiley & Sonsを参照のこと)に供されて、式IInの化合物(式中、Aは式Iについて定義されている)がもたらされ得る。式IIgの化合物は、次いで、一般式R2−LG(ここで、R2は式Iにおいて定義されているとおりであり、LGは、Cl、Br、I、OMs、OTsまたはOTfなどの脱離基を意味する)のアルキル化試薬による、有機または無機塩基、好ましくは、K2CO3またはiPr2NEtの存在下における反応により得られ得る。置換されたアセチレンは、文献(C.Meyer et al.,Org.Lett.2011,13,956)に報告された以下の手法に従って、式IImの化合物と式IXの化合物(式中、R7は式Iについて定義されており、LGは脱離基、好ましくはハロゲン、最も好ましくはIである)との反応により得られ、式IIoの化合物(式中、R7およびAは式Iに定義されており、PGは保護基を表す)をもたらし得る。式IIoの化合物は、例えば、好ましくは、PGがt−ブトキシカルボニル基である場合に2,2,2−トリフルオロ酢酸といった酸を用いる処理による脱保護反応(例えば、T.W.Greene et al.“Protective Groups in Organic Synthesis”,3rd edition 1999,J.Wiley & Sonsを参照のこと)に供されて、式IIpの化合物(式中、R7およびAは式Iについて定義されている)をもたらし得る。式IIhの化合物は、次いで、一般式R2−LG(ここで、R2は式Iにおいて定義されているとおりであり、LGは、Cl、Br、I、OMs、OTsまたはOTfなどの脱離基を意味する)のアルキル化試薬による、有機または無機塩基、好ましくは、K2CO3またはiPr2NEtの存在下における反応により得られ得る。
Figure 2016534127
式VIおよびVIbの化合物は、スキーム12に示されているとおり調製され得る。式Vbの化合物(式中、PGは、保護基、好ましくはt−ブトキシカルボニル、エトキシカルボニルまたはベンジルオキシカルボニル基を表し(例えば、T.W.Greene et al.“Protective Groups in Organic Synthesis”,3rd edition 1999,J.Wiley & Sonsを参照のこと)、Aは−CH2−CH2−として定義されている)は公知の化合物であり、文献の手法(例えば、Tetrahedron 2002,58,5669または米国特許出願公開第2002/198178号明細書を参照のこと)に従って調製され得る。式Vbの化合物(式中、PGは、保護基、好ましくはt−ブトキシカルボニル、エトキシカルボニルまたはベンジルオキシカルボニル基を表し(例えば、T.W.Greene et al.“Protective Groups in Organic Synthesis”,3rd edition 1999,J.Wiley & Sonsを参照のこと)、Aは−CH=CH−として定義されている)は公知の化合物であり、以下の文献の手法に従って調製され得る;4−メトキシピリジンから出発:Tetrahedron Lett.2002,43,1779;J.Org.Chem.2003,68,8867;Org.Lett.2007,9,2871;[4+3]環式付加:Synlett 2003,2175,J.Chem.Soc.,Perkin Trans.I,1992,787−790。式Vbの化合物は、例えば、好ましくは、PGがt−ブトキシカルボニル基である場合に2,2,2−トリフルオロ酢酸といった酸を用いる処理による脱保護反応(例えば、T.W.Greene et al.“Protective Groups in Organic Synthesis”,3rd edition 1999,J.Wiley & Sonsを参照のこと)に供されて、式Vcの化合物(式中、Aは式Iについて定義されている)がもたらされ得る。次いで、一般式R2−LG(ここで、R2は式Iにおいて定義されているとおりであり、LGは、Cl、Br、I、OMs、OTsまたはOTfなどの脱離基を意味する)のアルキル化試薬による、有機または無機塩基、好ましくは、K2CO3またはiPr2NEtの存在下におけるその後のアルキル化反応により式Vの化合物がもたらされ得る。Vは、上記のとおり化合物VIに転換可能である。あるいは、式Vbの化合物は、以下の国際公開第9637494号パンフレットおよびJ.Org.Chem.1977,42,3114に記載の公知の手法に従って、式VIbの化合物(式中、PGは、保護基、好ましくはt−ブトキシカルボニル、エトキシカルボニルまたはベンジルオキシカルボニル基を表し(例えば、T.W.Greene et al.“Protective Groups in Organic Synthesis”,3rd edition 1999,J.Wiley & Sonsを参照のこと)、Aは式Iについて定義されている)に転換され得る。
Figure 2016534127
式IIa、IIb、IIc、IId、IIe、IIf、IIg、IIh、IIi、IIj、IIm、IIn、IIo、IIp、II、IAa、IAb、IAc、IAd、IAe、IAf、III、IIa、IV、IVa、IVb、IBa、V、Vb、VIおよびVIbの一定の中間体は新規であり、従って、本発明のさらなる態様を形成する。例えば、一定の新規な中間体は、存在する限りにおいて、置換基A、R1、R2およびRaまたはR5およびR6が上記の表1〜208において定義されているとおりである、式IIa、IIb、IIc、IId、IIe、IIf、IIg、IIh、IIi、IIj、IIm、IIn、IIo、IIp、II、IAa、IAb、IAc、IAd、IAe、IAf、III、IIa、IV、IVa、IVb、IBa、V、Vb、VIおよびVIbの化合物を含む。
式Iの化合物の農芸化学的に許容可能な塩は、例えば、酸付加塩である。これらの塩は、例えば、例えば過塩素酸、硫酸、硝酸、亜硝酸、リン酸またはハロゲン化水素酸といった鉱酸などの強無機酸と、無置換もしくは置換、例えばハロゲン置換といったC1〜C4アルカンカルボン酸、例えばギ酸、酢酸もしくはトリフルオロ酢酸、不飽和もしくは飽和ジカルボン酸、例えばシュウ酸、マロン酸、コハク酸、マレイン酸、フマル酸もしくはフタル酸、ヒドロキシカルボン酸、例えばアスコルビン酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸もしくはクエン酸、または、安息香酸などの強有機カルボン酸と、または、無置換もしくは置換、例えばハロゲン−置換、C1〜C4アルカン−もしくはアリール−スルホン酸、例えばメタン−もしくはp−トルエン−スルホン酸などの有機スルホン酸と形成される。
活性処方成分(すなわち、式(I)の化合物)を、本発明の方法により必要とされる、昆虫(特にネオニコチノイド耐性昆虫)および/または有用な植物の作物に適用するために、前記活性処方成分は、純粋な形態で用いられ得、または、より典型的には、前記活性処方成分に追加して、好適には不活性希釈剤またはキャリア、および、任意選択により、表面活性剤(SFA)を含む組成物に配合されて用いられ得る。SFAは、界面張力を低減させることにより界面(例えば、液体/固体、液体/気体または液体/液体界面)の特性を変性させ、これにより、他の特性(例えば分散性、乳化性および湿潤性)に変化をもたらすことが可能である化学物質である。SFAとしては、ノニオン性、カチオン性および/またはアニオン性界面活性剤、ならびに、界面活性剤混合物が挙げられる。例は、p−ノニルフェノール/(4−14)エチレンオキシド付加物のリン酸エステルまたはリン脂質の塩などの好適なリン酸塩である。さらに好適なリン酸塩は、リン酸と脂肪族もしくは芳香族アルコールとのトリス−エステル、および/または、アルキルホスホン酸と脂肪族もしくは芳香族アルコールとのビス−エステルであり、これらは、高性能油性補助剤である。これらのトリス−エステルは、例えば、国際公開第0147356号パンフレット、国際公開第0056146号パンフレット、欧州特許出願公開第0579052号明細書もしくは欧州特許出願公開第1018299号明細書に記載されており、または、その化学物質名で市販されている。新規組成物において用いられるリン酸の好ましいトリス−エステルは、トリス−(2−エチルヘキシル)リン酸塩、トリス−n−オクチルリン酸塩およびトリス−ブトキシエチルリン酸塩であり、ここで、トリス−(2−エチルヘキシル)リン酸塩が最も好ましい。アルキルホスホン酸の好適なビス−エステルは、ビス−(2−エチルヘキシル)−(2−エチルヘキシル)−ホスホネート、ビス−(2−エチルヘキシル)−(n−オクチル)−ホスホネート、ジブチル−ブチルホスホネートおよびビス(2−エチルヘキシル)−トリプロピレン−ホスホネートであり、ここで、ビス−(2−エチルヘキシル)−(n−オクチル)−ホスホネートが特に好ましい。
本発明に係る組成物は、好ましくは、植物由来もしくは動物由来の油、鉱油、このような油のアルキルエステル、または、このような油および油誘導体の混合物を含む添加剤を追加的に含んでいることが可能である。本発明に係る組成物において用いられる油系添加剤の量は、一般に、スプレー混合物に基づいて0.01〜10%である。例えば、油系添加剤は、スプレー混合物を調製した後に、所望の濃度で噴霧タンクに加えることが可能である。好ましい油系添加剤は、鉱油、または、例えば、ADIGOR(登録商標)およびMERO(登録商標)などのナタネ油、オリーブ油またはヒマワリ油、AMIGO(登録商標)(Rhone−Poulenc Canada Inc.)などの乳化植物油といった植物由来の油、例えばメチル誘導体といった植物由来の油のアルキルエステル、または、魚油もしくは牛脂などの動物由来の油を含む。好ましい添加剤は、例えば、活性コンポーネントとして、実質的に、魚油の80重量%アルキルエステル、15重量%メチル化ナタネ油、ならびに、5重量%の通常の乳化剤およびpH変性剤を含有する。特に好ましい油系添加剤はC8〜C22脂肪酸のアルキルエステルを含み、特にC12〜C18脂肪酸のメチル誘導体、例えばラウリン酸、パルミチン酸およびオレイン酸のメチルエステルが重要である。これらのエステルは、ラウリン酸メチル(CAS−111−82−0)、パルミチン酸メチル(CAS−112−39−0)およびオレイン酸メチル(CAS−112−62−9)として公知である。好ましい脂肪酸メチルエステル誘導体は、Emery(登録商標)2230および2231(Cognis GmbH)である。これらおよび他の油誘導体は、the Compendium of Herbicide Adjuvants,5th Edition,Southern Illinois University,2000からも公知である。また、アルコキシル化脂肪酸を本発明の組成物における添加剤として用いることが可能であり、ならびに、国際公開第08/037373号パンフレットに記載されているポリメチルシロキサン系添加剤を用いることが可能である。
それ故、本明細書中上記の本発明のいずれかの態様に係るさらなる実施形態において、式(I)の化合物は、農学的に許容可能なキャリアまたは希釈剤を追加的に含む組成物の形態とされる。
すべての組成物(固体および液体配合物の両方)が、重量基準で、0.0001〜95%、より好ましくは1〜85%、例えば5〜60%の式(I)の化合物を含んでいることが好ましい。組成物は、一般に、式(I)の化合物が、0.1g〜10kg/ヘクタール、一般に1g〜6kg/ヘクタール、好ましくは1g〜2kg/ヘクタール、より好ましくは10g〜1kg/ヘクタール、最も好ましくは10g〜600g/ヘクタールの量で適用されるような様式で、有害生物の防除に用いられる。
種子粉衣において用いられる場合、式(I)の化合物は、種子1キログラム当たり、0.0001g〜10g(例えば0.001gまたは0.05g)、好ましくは0.005g〜10g、より好ましくは0.005g〜4gの量で用いられる。
組成物は、散布可能な粉末(DP)、可溶性粉末(SP)、水溶性顆粒(SG)、水分散性顆粒(WG)、水和剤(WP)、顆粒(GR)(遅放性または速放性)、可溶性濃縮物(SL)、油に混和性の液体(OL)、超低量液体(UL)、乳化性濃縮物(EC)、分散性濃縮物(DC)、エマルジョン(水中油型(EW)および油中水型(EO)の両方)、マイクロエマルジョン(ME)、懸濁濃縮物(SC)、エアロゾル、煙霧/燻蒸配合物、カプセル懸濁液(CS)および種子処理配合物を含む多数の配合物タイプから選択されることが可能である。いずれの事例においても、選択される配合物タイプは、想定されている特定の目的、ならびに、式(I)の化合物の物理的、化学的および生物学的特性に応じることとなる。
散布可能な粉末(DP)は、式(I)の化合物を、1種以上の固体希釈剤(例えば天然クレイ、カオリン、葉ろう石、ベントナイト、アルミナ、モンモリロナイト、キースラガー、チョーク、珪藻土、リン酸カルシウム、炭酸カルシウムおよび炭酸マグネシウム、硫黄、石灰、小麦粉、タルク、ならびに、他の有機および無機固体キャリア)と混合し、この混合物を微粉末に機械的に粉砕することにより調製され得る。
可溶性粉末(SP)は、式(I)の化合物を、1種以上の水溶性無機塩(重炭酸ナトリウム、炭酸ナトリウムまたは硫酸マグネシウムなど)もしくは1種以上の水溶性有機固形分(多糖類など)、および、任意により、1種以上の湿潤剤、1種以上の分散剤、または、前記薬剤の混合物と混合して、水への分散性/溶解度を向上させることにより調製され得る。次いで、混合物は微粉末に粉砕される。同様の組成物が粒状化されて、水溶性顆粒(SG)が形成されてもよい。
水和剤(WP)は、式(I)の化合物を、1種以上の固体希釈剤またはキャリア、1種以上の湿潤剤、ならびに、好ましくは、1種以上の分散剤、および、任意により、1種以上の懸濁剤と混合して、液体における分散性を促進させることにより調製され得る。次いで、混合物は微粉末に粉砕される。同様の組成物が粒状化されて、水分散性顆粒(WG)が形成されてもよい。
顆粒(GR)は、式(I)の化合物と、1種以上の粉末固体希釈剤もしくはキャリアとの混合物を造粒することにより形成され得、または、式(I)の化合物(または、好適な薬剤中のその溶液)を多孔性の顆粒状材料(軽石、アタパルジャイトクレイ、フーラー土、キースラガー、珪藻土または粉砕されたトウモロコシ穂軸など)中に吸収させ、もしくは、式(I)の化合物(または、好適な薬剤中のその溶液)を硬質の核材料(砂、ケイ酸、炭酸塩鉱物、硫酸塩またはリン酸塩など)に吸収させ、必要に応じて乾燥させることにより予め形成されている圧縮粉顆粒から形成され得る。吸収または吸着を助けるために通常用いられる薬剤としては、溶剤(脂肪族および芳香族石油溶剤、アルコール、エーテル、ケトン、ならびに、エステルなど)および固着材(ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、デキストリン、糖質および植物油など)が挙げられる。1種以上の他の添加剤もまた顆粒中に含まれていてもよい(例えば、乳化剤、湿潤剤または分散剤)。
分散性濃縮物(DC)は、式(I)の化合物を水、または、ケトン、アルコールあるいはグリコールエーテルなどの有機溶剤中に溶解させることにより調製され得る。これらの溶液は、表面活性剤を含有していてもよい(例えば、水による希釈を向上させるか、または、噴霧タンク中での結晶化を防止するため)。
乳化性濃縮物(EC)または水中油型エマルジョン(EW)は、式(I)の化合物を有機溶剤(任意により、1種以上の湿潤剤、1種以上の乳化剤または前記薬剤の混合物を有する)中に溶解させることにより調製され得る。ECにおいて好適に用いられる有機溶剤としては、芳香族炭化水素(SOLVESSO 100、SOLVESSO 150およびSOLVESSO 200(SOLVESSOは登録商標である)により例示されるアルキルベンゼンまたはアルキルナフタレンなど)、ケトン(シクロヘキサノンまたはメチルシクロヘキサノンなど)、および、アルコール(ベンジルアルコール、フルフリルアルコールまたはブタノールなど)、N−アルキルピロリドン(N−メチルピロリドンまたはN−オクチルピロリドンなど)、脂肪酸のジメチルアミド(C8〜C10脂肪酸ジメチルアミドなど)、および、塩素化炭化水素が挙げられる。EC生成物は、水に添加されると自然に乳化して、適切な器具での噴霧用途が可能なほどに十分な安定性を有するエマルジョンをもたらし得る。EWの調製では、液体(室温で液体ではない場合には、典型的には70℃未満といった適切な温度で溶融されていてもよい)として、または、溶液(適切な溶剤中に溶解させることにより)で式(I)の化合物を得、次いで、得られた液体または溶液が1種以上のSFAを含有する水中に、高せん断下で乳化してエマルジョンがもたらされる。EWにおいて好適に用いられる溶剤としては、植物油、塩素化炭化水素(クロロベンゼンなど)、芳香族溶剤(アルキルベンゼンまたはアルキルナフタレンなど)、および、水への溶解度が低い他の適切な有機溶剤が挙げられる。
ミクロエマルジョン(ME)は、1種以上の溶剤と1種以上のSFAとのブレンドを水と混合して、熱力学的に安定な等方性液体配合物を自然にもたらすことにより調製され得る。式(I)の化合物は、最初は、水または溶剤/SFAブレンドのいずれかの中に存在している。MEにおいて好適に用いられる溶剤としては、ECまたはEWにおける使用について前述されているものが挙げられる。MEは、水中油型または油中水型系のいずれかであり得(どちらの系が存在しているかは、伝導率の測定によって判定され得る)、同一の配合物中の水溶性および油溶性有害生物防除剤の混合に好適であればよい。MEは、マイクロエマルジョンのままで、または、従来の水中油型エマルジョンを形成して水中に好適に希釈される。
懸濁濃縮物(SC)は、式(I)の化合物の微細な不溶性固体粒子の水性または不水性懸濁液を含んでいてもよい。SCは、式(I)の固体化合物を、好適な媒体中で、任意により1種以上の分散剤と共にボールミルまたはビーズミルにかけて、化合物の微細な粒子懸濁液をもたらすことにより調製され得る。1種以上の湿潤剤が組成物中に含まれていてもよく、懸濁剤が、粒子の沈降速度を低減するために含まれていてもよい。あるいは、式(I)の化合物は、乾式ミルにかけられ、および、明細書中に上述されている薬剤を含有する水に添加されることにより、所望の最終生成物がもたらされてもよい。
エアロゾル配合物は、式(I)の化合物および好適な噴射剤(例えばn−ブタン)を含む。式(I)の化合物はまた、好適な媒体(例えば水、または、n−プロパノールなどの水和性の液体)中に溶解または分散されて、非加圧式の手動噴霧ポンプにおける使用のための組成物がもたらされてもよい。
式(I)の化合物は、乾燥状態で火工混合物と混合されて、閉鎖空間において化合物を含有する煙を発生させるために好適な組成物が形成されてもよい。
カプセル懸濁液(CS)は、EW配合物の調製と同様に調製され得るが、油滴の各々が高分子シェルに内包されており、式(I)の化合物と、任意により、これのためのキャリアまたは希釈剤とが含有されている、油滴の水性分散体が得られるような追加の重合ステージが伴う。高分子シェルは、界面重縮合反応より、もしくは、コアセルベーション手法の一方により生成され得る。組成物は式(I)の化合物の徐放をもたらし得、種子処理に用いられ得る。式(I)の化合物はまた、生分解性高分子マトリックス中に配合されて、化合物がゆっくりとした、徐放性とされてもよい。
組成物は、1種以上の添加剤が含まれていることで組成物の生物学的性能(例えば、式(I)の化合物の濡れ性、保持性、あるいは、表面上での分布;被処理表面上での雨に対する耐性;または、摂取もしくは易動性を向上することにより)が向上されていてもよい。このような添加剤としては、表面活性剤、例えば一定の鉱油もしくは天然の植物油(大豆油およびナタネ油など)といった油系の噴霧添加剤、および、これらと他の生体活性増強(bio−enhancing)補助剤(式(I)の化合物の作用を補助もしくは改変し得る処方成分)とのブレンドが挙げられる。
本発明の方法における使用に好ましい組成物は、特に、以下の構成成分で組成される(全体を通して、割合は重量基準):
乳化性濃縮物(EC):
活性処方成分:1〜90%、好ましくは5〜20%
SFA:1〜30%、好ましくは10〜20%
溶剤:5〜98%、好ましくは70〜85%
粉剤(DP):
活性処方成分:0.1〜10%、好ましくは0.1〜1%
固体キャリア/希釈剤:99.9〜90%、好ましくは99.9〜99%
懸濁液濃縮物(SC):
活性処方成分:5〜75%、好ましくは10〜50%
水:94〜24%、好ましくは88〜30%
SFA:1〜40%、好ましくは2〜30%
水和剤(WP):
活性処方成分:0.5〜90%、好ましくは1〜80%、より好ましくは20〜30%
SFA:0.5〜20%、好ましくは1〜15%
固体キャリア:5〜99%、好ましくは15〜98%
顆粒(GR、SG、WG):
活性処方成分:0.5〜60%、好ましくは5〜60%、より好ましくは50〜60%
固体キャリア/希釈剤:99.5〜40%、好ましくは95〜40%、より好ましくは50〜40%
式Iの化合物は、葉面噴霧または作物の植物繁殖体の処理などの当業者によく知られているいずれかの標準的な適用方法を用いて、ネオニコチノイド耐性昆虫または有用な植物の作物に適用され得る。同様に、昆虫耐性を制御する方法に関して、ネオニコチノイド殺虫剤は、適用におけるいずれかの公知の方法を用いて昆虫/作物/有用な植物の植物繁殖体に適用され得る。さらなる指針が技術分野において見いだされる場合があり、これは、例えば市販されている製品のラベルに記載されている適用に関する案内を含む。本発明の他の態様において、ネオニコチノイド殺虫剤は、対応する作物の植物繁殖体(種子、若芽、移植等)に適用され、続いて、3〜5葉時から開始して作物の結実時期まで式(I)の化合物により葉面処理される。ネオニコチノイド殺虫剤によって防除される昆虫のレベルが低減し始める3〜5葉作物時期で開始することで、式(I)の化合物による葉面処理によって昆虫防除を後押しすることが可能であり、これにより、意外なことに、良好な根の形成の増加、同時期の開花、渇水耐性、および、特に、収穫量の増加などの明らかな作物の増強効果が伴うことが見出された。
典型的な配合物の例が以下に記載されている(全体を通して、割合は重量基準である)
Figure 2016534127
これらの溶液は、微小滴の形態での適用に好適である。
Figure 2016534127
活性処方成分をジクロロメタン中に溶解し、この溶液をキャリアにスプレーし、続いて、溶剤を減圧中で蒸発させる。
Figure 2016534127
すぐに使用可能な粉剤は、キャリアを活性処方成分と均質に混合することにより得られる。
Figure 2016534127
活性処方成分を他の配合コンポーネントと混合し、混合物を好適なミルで粉砕して水和剤を得、これを水で希釈して所望の濃度の懸濁液を得ることが可能である。
Figure 2016534127
すぐに使用可能な粉剤は、活性処方成分をキャリアと混合し、混合物を好適なミルで粉砕することにより得られる。
Figure 2016534127
活性処方成を他の配合コンポーネントと混合および粉砕し、この混合物を次いで水で湿らせる。湿らせた混合物を押し出して粒状化し、次いで、顆粒を空気流中で乾燥させる。
Figure 2016534127
細かく粉砕した活性処方成分を、ポリエチレングリコールで湿らせたカオリンにミキサ中で均一に適用する。粉末を発生しないコート顆粒がこのようにして得られる。
Figure 2016534127
細かく粉砕した活性処方成分を他の配合コンポーネントと均質に混合して懸濁液濃縮物を得、水で希釈することによって、この懸濁液を任意の所望の濃度で得ることが可能である。
Figure 2016534127
任意の所望の濃度のエマルジョンは、このような濃縮物から水による希釈で得ることが可能である。
Figure 2016534127
活性処方成分を他の配合コンポーネントと混合し、この混合物を好適なミルで粉砕して水和剤を得、これを水で希釈して所望の濃度の懸濁液を得ることが可能である。
Figure 2016534127
任意の必要とされる濃度のエマルジョンは、このような濃縮物から水による希釈で得ることが可能である。
式(I)の化合物はまた、例えば、乾燥種子処理調用粉末(DS)、水溶性粉末(SS)、あるいは、スラリー処理用の水分散性粉末(WS)を含む粉末組成物、または、流動性濃縮物(FS)、溶液(LS)、あるいは、カプセル懸濁液(CS)を含む液体組成物といった種子処理剤として用いられるために配合されてもよい。DS、SS、WS、FSおよびLS組成物の調製は、それぞれ、上述したDP、SP、WP、SCおよびDC組成物の調製ときわめて類似している。種子を処理するための組成物は、種子への組成物の接着を補助する薬剤を含み得る(例えば、鉱油またはフィルム形成性バリア)。
湿潤剤、分散剤および乳化剤は、カチオン性、アニオン性、両性またはノニオン性の表面SFAであり得る。
好適なカチオン性のSFAとしては、第4級アンモニウム化合物(例えばセチルトリメチルアンモニウムブロミド)、イミダゾリン、および、アミン塩が挙げられる。
好適なアニオン性SFAとしては、脂肪酸のアルカリ金属塩、脂肪族モノエステルの硫酸塩(例えばラウリル硫酸ナトリウム)、スルホン化芳香族化合物の塩(例えばドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム、ブチルナフタレンスルホネート、および、ジ−イソプロピル−ナフタレンスルホン酸ナトリウムとトリ−イソプロピル−ナフタレンスルホン酸ナトリウムとの混合物)、エーテル硫酸塩、アルコールエーテル硫酸塩(例えばナトリウムラウレス−3−スルフェート)、エーテルカルボキシレート(例えばナトリウムラウレス−3−カルボキシレート)、リン酸エステル(例えば、ラウリルアルコールと四リン酸との反応といった1種以上の脂肪族アルコールとリン酸(主にモノエステル)または五酸化リン(主にジ−エステル)との反応からの生成物;また、これらの生成物はエトキシル化されていてもよい)、スルホスクシナメート、パラフィンまたはオレフィンスルホン酸塩、タウレートおよびリグノスルホネートが挙げられる。
好適な両性SFAとしては、ベタイン、プロピオネート、および、グリシネートが挙げられる。
好適なノニオン性のSFAとしては、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド、または、これらの混合物などのアルキレンオキシドと、脂肪族アルコール(オレイルアルコールまたはセチルアルコールなど)もしくはアルキルフェノール(オクチルフェノール、ノニルフェノールまたはオクチルクレゾールなど)との縮合物;長鎖脂肪酸またはヘキシトール無水物由来の部分エステル;前記部分エステルとエチレンオキシドとの縮合物;ブロックポリマー(エチレンオキシドおよびプロピレンオキシドを含む);アルカノールアミド;単純エステル(例えば脂肪酸ポリエチレングリコールエステル);アミンオキシド(例えばラウリルジメチルアミンオキシド);ならびに、レシチンが挙げられる。
好適な懸濁剤としては、親水性コロイド(多糖類、ポリビニルピロリドンまたはナトリウムカルボキシメチルセルロースなど)および膨潤粘土(ベントナイトまたはアタパルジャイトなど)が挙げられる。
式(I)の化合物は、有害生物防除化合物を適用する公知の手段のいずれかによって適用されればよい。例えば、式(I)の化合物は、配合された状態もしくは未配合の状態で、有害生物に、または、有害生物の場所(有害生物の棲息地、または、有害生物に侵襲されやすい栽培植物など)に、または、群葉、茎、枝あるいは根を含む植物のいずれかの部位に、植える前の種子に、または、植物が成長しているか、もしくは、植えられる他の媒体(根の周囲の土壌、一般的な土壌、田面水または水耕栽培システムなど)に直接的に適用され得るか、または、式(I)の化合物は、噴霧され、散布され、浸漬により適用され、クリームもしくはペースト配合物として適用され、気化されて適用され、あるいは、土壌もしくは水環境中の組成物(顆粒状組成物もしくは水溶性バッグに充填された組成物など)の分布もしくは取込みを介して適用され得る。
式(I)の化合物はまた、植物に注入されるか、または、電気式噴霧技術または他の低体積法を用いて植生に噴霧されるか、または、土地または大気潅漑システムにより適用されればよい。
水性調製物(水溶液または分散体)として用いられる組成物は、一般に、有効成分を高い割合で含有している濃縮物の形態で提供され、この濃縮物は水に加えられてから使用される。DC、SC、EC、EW、ME、SG、SP、WP、WGおよびCSを含んでいてもよいこれらの濃縮物は、度々、長期にわたる保管に耐え、このような保管の後に、水に加えられて、従来の噴霧器具による適用が可能であるよう十分な時間均質なままである水性調製物を形成することが可能であることが要求される。このような水性調製物は、用いられる目的に応じて様々な量の式(I)の化合物(例えば0.0001〜10重量%)を含有し得る。
式(I)の化合物は、肥料(例えば窒素−、カリウム−またはリン−含有肥料)との混合物において用いられ得る。好適な配合物タイプは肥料の顆粒を含む。混合物は、25重量%以下の式(I)の化合物を含有していることが好ましい。
本発明はまた、従って、肥料および式(I)の化合物を含む肥料組成物を提供する。
本発明の組成物は、例えば微量元素といった生物学的活性を有している他の化合物、または、殺菌・殺カビ活性を有しているか、もしくは、植物の成長を調整する活性、除草活性、殺虫活性、殺線虫活性、あるいは、殺ダニ活性を備えている化合物を含有していてもよい。
式(I)の化合物は、組成物の単独有効成分であり得、または、式(I)の化合物は、例えば殺虫剤、殺菌・殺カビ剤あるいは除草剤といった有害生物防除剤、または、適切な場合には共力剤もしくは植物成長調節剤などの1種以上の追加の有効成分と混合されていてもよい。追加の有効成分は、幅広い範囲の活性もしくはその場所での高い持続性;式(I)の化合物の活性の補助もしくは活性の補完(例えば、効果速度を高めることにより、もしくは、忌避性を克服すことにより);または、個々の成分への耐性の発生の克服もしくは防止の助力を有する組成物を提供し得る。特定の追加の有効成分は、組成物の意図された実用性に応じることとなる。好適な有害生物防除剤の例としては以下が挙げられる。
a)ペルメトリン、シペルメトリン、フェンバレレート、エスフェンバレレート、デルタメトリン、シハロトリン(特にラムダ−シハロトリンおよびγシハロトリン)、ビフェントリン、フェンプロパトリン、シフルトリン、テフルトリン、魚類に安全なピレスロイド(例えばエトフェンプロックス)、天然ピレトリン、テトラメトリン、S−ビオアレトリン、フェンフルトリン、プラレトリン、アクリナチリン、エトフェンプロックスまたは5−ベンジル−3−フリルメチル−()−(1R,3S)−2,2−ジメチル−3−(2−オキソチオラン−3−イリデンメチル)シクロプロパンカルボキシレートなどのピレスロイド;
b)プロフェノホス、スルプロホス、アセフェート、メチルパラチオン、アジンホス−メチル、デメトン−s−メチル、ヘプテノホス、チオメトン、フェナミホス、モノクロトホス、プロフェノホス、トリアゾホス、メタミドホス、ジメトエート、ホスファミドン、マラチオン、クロルピリホス、ホサロン、テルブホス、フェンスルホチオン、フォノホス、ホレート、ホキシム、ピリミホス−メチル、ピリミホス−エチル、フェニトロチオン、ホスチアゼートまたはダイアジノンなどの有機リン酸エステル;
c)ピリミカーブ、トリアザメート、クロエトカルブ、カルボフラン、フラチオカルブ、エチオフェンカルブ、アルジカルブ、チオフロックス、カルボスルファン、ベンジオカルブ、フェノブカルブ、プロポキスル、メソミルまたはオキサミルなどのカルバメート(アリールカルバメートを含む);
d)ジフルベンズロン、トリフルムロン、ヘキサフルムロン、フルフェノクスロン、ジアフェンチウロン、ルフェヌロン、ノバルロン、ノビフルムロンまたはクロルフルアズロンなどのベンゾイル尿素;
e)シヘキサチン、酸化フェンブタスズまたはアゾシクロチンなどの有機錫化合物;
f)テブフェンピラド、トルフェンピラド、エチプロール、ピリプロール、フィプロニルおよびフェンピロキシメートなどのピラゾール;
g)アベルメクチンまたはミルベマイシン、例えばアバメクチン、エマメクチン安息香酸塩、イベルメクチン、ミルベマイシン、スピノサド、アザジラクチン、ミルベメクチン、レピメクチンまたはスピネトラムなどのマクロライド;
h)ホルモンまたはフェロモン;
i)エンドスルファン(特にα−エンドスルファン)、ベンゼンヘキサクロリド、DDT、クロルダンまたはディルドリンなどの有機塩素化合物;
j)クロルジメホルムまたはアミトラズなどのアミジン;
k)クロルピクリン、ジクロロプロパン、臭化メチルまたはメタムなどの燻蒸剤;
l)イミダクロプリド、チアクロプリド、アセタミプリド、ニテンピラム、ジノテフラン、チアメトキサム、クロチアニジンまたはニチアジンなどのネオニコチノイド化合物;
m)テブフェノジド、クロマフェノジドまたはメトキシフェノジドなどのジアシルヒドラジン;
n)ジオフェノランまたはピリプロキシフェンなどのジフェニルエーテル;
o)インドキサカルブまたはメタフルミゾンなどのピラゾリン;
p)スピロテトラマト、スピロジクロフェンまたはスピロメシフェンなどのケトエノール;
q)フルベンジアミド、クロラントラニリプロール(リナキシピル(登録商標))またはシアントラニリプロールなどのジアミド;
r)Bugoil(登録商標)−(PlantImpact)などの精油;または
s)ブプロフェジン、フロニカミド、アセキノシル、ビフェナゼート、シエノピラフェン、シフルメトフェン、エトキサゾール、フロメトキン、フルアクリピリム、フルエンスルホン、フルフェネリム、フルピラジフオン、ハルピン、ヨードメタン、ドデカジエノール、ピリダベン、ピリダリル、ピリミジフェン、フルピラジフロン、4−[(6−クロロ−ピリジン−3−イルメチル)−(2,2−ジフルオロ−エチル)−アミノ]−5H−フラン−2−オン(独国特許第102006015467号明細書)、CAS:915972−17−7(国際公開第2006129714号パンフレット;国際公開第2011/147953号パンフレット;国際公開第2011/147952号パンフレット)、CAS:26914−55−8(国際公開第2007020986号パンフレット)、クロルフェナピル、ピメトロジン、スルホキサフロルおよびピリフルキナゾンから選択される化合物。
上記に列挙した有害生物防除剤の主たる化学分類に追加して、組成物の意図された実用性に適切な場合には、特定の標的を有する他の有害生物防除剤が組成物において採用されてもよい。例えば、特定の作物に選択的な殺虫剤であって、イネにおいて用いられる、例えばステムボーラー(stemborer)に特異的な殺虫剤(カルタップなど)またはホッパー(hopper)に特異的な殺虫剤(ブプロフェジンなど)が採用され得る。あるいは、特定の昆虫種/ステージに特異的な殺虫剤または殺ダニ剤もまた組成物に含まれ得る(例えば、クロフェンテジン、フルベンジミン、ヘキシチアゾクスあるいはテトラジホンなどの殺ダニ性卵幼虫駆除剤;ジコホルもしくはプロパルギットなどの殺ダニ運動阻害剤;ブロモプロピレートもしくはクロロベンジレートなどの殺ダニ剤;または、ヒドラメチルノン、シロマジン、メトプレン、クロルフルアズロンあるいはジフルベンズロンなどの成長調節剤)。
本発明の組成物に含まれていても良い殺菌・殺カビ性化合物の例は、()−N−メチル−2−[2−(2,5−ジメチルフェノキシメチル)フェニル]−2−メトキシ−イミノアセタミド(SSF−129)、4−ブロモ−2−シアノ−N,N−ジメチル−6−トリフルオロメチルベンズイミダゾール−1−スルホンアミド、α−[N−(3−クロロ−2,6−キシリル)−2−メトキシアセトアミド]−γ−ブチロラクトン、4−クロロ−2−シアノ−N,N−ジメチル−5−p−トリルイミダゾール−1−スルホンアミド(IKF−916、シアミダゾスルファミド)、3−5−ジクロロ−N−(3−クロロ−1−エチル−1−メチル−2−オキソプロピル)−4−メチルベンズアミド(RH−7281、ゾキサミド)、N−アリル−4,5,−ジメチル−2−トリメチルシリルチオフェン−3−カルボキサミド(MON65500)、N−(1−シアノ−1,2−ジメチルプロピル)−2−(2,4−ジクロロフェノキシ)プロピオンアミド(AC382042)、N−(2−メトキシ−5−ピリジル)−シクロプロパンカルボキサミド、アシベンゾラル(CGA245704)(例えばアシベンゾラル−S−メチル)、アラニカルブ、アルジモルフ、アニラジン、アザコナゾール、アゾキシストロビン、ベナラキシル、ベノミル、ベンチアバリカルブ、ビロキサゾール、ビテルタノール、ビキサフェン、ブラストサイジンS、ボスカリド、ブロムコナゾール、ブピリメート、カプタホール、キャプタン、カルベンダジム、カルベンダジムクロロヒドレート、カルボキシン、カルプロパミド、カルボン、CGA41396、CGA41397、キノメチオネート、クロロタロニル、クロロゾリネート、クロジラコン、オキシ塩化銅、オキシキノレート銅、硫酸銅、タル油酸銅およびボルドー液などの銅含有化合物、シクルフェナミド、シモキサニル、シプロコナゾール、シプロジニル、デバカルブ、ジ−2−ピリジルジスルフィド1,1’−ジオキシド、ジクロフルアニド、ジクロメジン、ジクロラン、ジエトフェンカルブ、ジフェノコナゾール、ジフェンゾコート、ジフルメトリム、O,O−ジ−イソ−プロピル−S−ベンジルチオホスフェート、ジメフルアゾール、ジメトコナゾール、ジメトモルフ、ジメチリモール、ジニコナゾール、ジノカップ、ジチアノン、ドデシルジメチル塩化アンモニウム、ドデモルフ、ドジン、ドグアジン、エディフェンホス、エポキシコナゾール、エチリモール、エチル−()−N−ベンジル−N−([メチル(メチル−チオエチリデンアミノオキシカルボニル)アミノ]チオ)−β−アラニネート、エトリジアゾール、ファモキサドン、フェンアミドン(RPA407213)、フェナリモル、フェンブコナゾール、フェンフラム、フェンヘキサミド(KBR2738)、フェンピクロニル、フェンプロピジン、フェンプロピモルフ、酢酸トリフェニルスズ、トリフェニルスズヒドロキシド、フェルバム、フェリムゾン、フルアジナム、フルジオキソニル、フルメトベル(flumetover)、フルオピラム、フルオキサストロビン、フルオロイミド、フルキンコナゾール、フルシラゾール、フルトラニル、フルトリアホール、フルキサピロキサド、ホルペット、フベリダゾール、フララキシル、フラメトピル、グアザチン、ヘキサコナゾール、ヒドロキシイソキサゾール、ヒメキサゾール、イマザリル、イミベンコナゾール、イミノクタジン、イミノクタジン三酢酸塩、イプコナゾール、イプロベンホス、イプロジオン、イプロバリカルブ(SZX0722)、イソプロパニルブチルカルバメート、イソプロチオラン、イソピラザム、カスガマイシン、クレソキシム−メチル、LY186054、LY211795、LY248908、マンコゼブ、マンジプロパミド、マンネブ、メフェノキサム、メタラキシル、メパニピリム、メプロニル、メタラキシル、メトコナゾール、メチラム、メチラム−亜鉛、メトミノストロビン、ミクロブタニル、ネオアソジン、ジメチルジチオカルバミン酸ニッケル、ニトロタル−イソプロピル、ヌアリモル、オフレース、有機水銀化合物、オキサジキシル、オキサスルフロン、オキソリン酸、オキスポコナゾール、オキシカルボキシン、ペフラゾエート、ペンコナゾール、ペンシクロン、ペンフルフェン、ペンチオピラド、フェナジンオキシド、ホセチル−Al、リン酸、フタリド、ピコキシストロビン(ZA1963)、polyoxinD、ポリラム、プロベナゾール、プロクロラズ、プロシミドン、プロパモカルブ、プロピコナゾール、プロピネブ、プロピオン酸、プロチオコナゾール、ピラゾホス、ピリフェノックス、ピリメタニル、ピラクロストロビン、ピロキロン、ピロキシフル、ピロールニトリン、第4級アンモニウム化合物、キノメチオネート、キノキシフェン、キントゼン、セダキサン、シプコナゾール(F−155)、5塩化石炭酸ナトリウム、スピロキサミン、ストレプトマイシン、硫黄、テブコナゾール、テクロフタラム、テクナゼン、テトラコナゾール、チアベンダゾール、チフルザミド、2−(チオシアノメチルチオ)ベンゾチアゾール、チオファネート−メチル、チラム、チミベンコナゾール、トルコホス−メチル、トリルフルアニド、トリアジメホン、トリアジメノール、トリアズブチル、トリアゾキシド、トリシクラゾール、トリデモルフ、トリフロキシストロビン(CGA279202)、トリホリン、トリフルミゾール、トリチコナゾール、バリダマイシンA、vapam、ビンクロゾリン、ジネブおよびジラム、N−[9−(ジクロロメチレン)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−メタノナフタレン−5−イル]−3−(ジフルオロメチル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド[1072957−71−1]、1−メチル−3−ジフルオロメチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(2−ジクロロメチレン−3−エチル−1−メチル−インダン−4−イル)−アミド、および1−メチル−3−ジフルオロメチル−4H−ピラゾール−4−カルボン酸[2−(2,4−ジクロロ−フェニル)−2−メトキシ−1−メチル−エチル]−アミドである。
加えて、本発明の組成物に含まれ得る生物剤は、例えばバチルスフィルムス(Bacillus firmus)、バチルスセレウス(Bacillus cereus)、バチルスサブチリス(Bacillus subtilis)などのバチルス(Baciullus)種、ならびに、パスツリアペネトランス(Pasteuria penetrans)およびパスツリアニシザワエ(Pasteuria nishizawae)などのパスツリア(Pasteuria)種である。好適なバチルスフィルムス(Bacillus firmus)菌株は、BioNem(商標)として市販されている菌株CNCM I−1582である。好適なバチルスセレウス(Bacillus cereus)菌株は、菌株CNCM I−1562である。両方のバチルス(Bacillus)菌株に関するさらなる詳細は米国特許第6,406,690号明細書に見出すことが可能である。本発明の組成物において含まれ得る他の生物学的生体は、S.アベルミチリス(S.avermitilis)などのストレプトマイセス属の一種(Streptomyces spp.)などのバクテリア、および、P.クラミドスポリア属の一種(P.chlamydosporia)などのポコニア属の一種(Pochonia spp.)などの真菌である。また、M.アニソプリエ(M.anisopliae)などのメタリジウム属の一種(Metarhizium spp.);P.クラミドスポリア(P.chlamydosporia)などのポコニア属の一種(Pochonia spp.)が興味深い。
式(I)の化合物は、植物を種子伝染病、土壌伝染病または葉真菌病から保護するために、土壌、ピートまたは他の発根媒体に混合されてもよい。
組成物中に用いられる好適な共力剤の例としては、ピペロニルブトキシド、セサメックス、サフロキサンおよびドデシルイミダゾールが挙げられる。
組成物に包含される好適な除草剤および植物成長調節剤は、意図される標的および要求される効果に応じることとなる。
包含され得るイネ選択性除草剤の例はプロパニルである。綿に用いられる植物成長調節剤の例はPIX(商標)である。
式Iの化合物と活性処方成分との以下の混合物が好ましい(「TX」という略記は、「本発明の表1〜208(上記)に記載の化合物からなる群から選択される1種の化合物」を意味する)。
石油(代替名)(628)+TXから構成される物質群から選択される補助剤、
1,1−ビス(4−クロロフェニル)−2−エトキシエタノール(IUPAC名)(910)+TX、2,4−ジクロロフェニルベンゼンスルホネート(IUPAC/Chemical Abstracts名)(1059)+TX、2−フルオロ−N−メチル−N−1−ナフチルアセタミド(IUPAC名)(1295)+TX、4−クロロフェニルフェニルスルホン(IUPAC名)(981)+TX、アバメクチン(1)+TX、アセキノシル(3)+TX、アセトプロール[CCN]+TX、アクリナトリン(9)+TX、アルジカルブ(16)+TX、アルドキシカルブ(863)+TX、α−シペルメトリン(202)+TX、アミジチオン(870)+TX、アミドフルメト[CCN]+TX、アミドチオエート(872)+TX、アミトン(875)+TX、シュウ酸水素アミトン(875)+TX、アミトラズ(24)+TX、アラマイト(881)+TX、三酸化ヒ素(882)+TX、AVI382(化合物コード)+TX、AZ60541(化合物コード)+TX、アジンホスエチル(44)+TX、アジンホスメチル(45)+TX、アゾベンゼン(IUPAC名)(888)+TX、アゾシクロチン(46)+TX、アゾトエート(889)+TX、ベノミル(62)+TX、ベノキサホス(代替名)[CCN]+TX、ベンゾキメート(71)+TX、ベンジル安息香酸塩(IUPAC名)[CCN]+TX、ビフェナゼート(74)+TX、ビフェントリン(76)+TX、ビナパクリル(907)+TX、ブロフェンバレレート(代替名)+TX、ブロモシクレン(918)+TX、ブロモホス(920)+TX、ブロモホスエチル(921)+TX、ブロモプロピレート(94)+TX、ブプロフェジン(99)+TX、ブトカルボキシム(103)+TX、ブトキシカルボキシム(104)+TX、ブチルピリダベン(代替名)+TX、多硫酸カルシウム(IUPAC名)(111)+TX、カンフェクロール(941)+TX、カルバノレート(943)+TX、カルバリル(115)+TX、カルボフラン(118)+TX、カルボフェノチオン(947)+TX、CGA50’439(開発コード)(125)+TX、チノメチオナート(126)+TX、クロルベンシド(959)+TX、クロルジメホルム(964)+TX、クロルジメホルムヒドロクロリド(964)+TX、クロルフェナピル(130)+TX、クロルフェネトール(968)+TX、クロルフェンソン(970)+TX、クロルフェンスルフィド(971)+TX、クロルフェンビンホス(131)+TX、クロロベンジラート(975)+TX、クロロメブホルム(977)+TX、クロロメチウロン(978)+TX、クロロプロピレート(983)+TX、クロルピリホス(145)+TX、クロルピリホスメチル(146)+TX、クロルチオホス(994)+TX、シネリンI(696)+TX、シネリンII(696)+TX、シネリンス(696)+TX、クロフェンテジン(158)+TX、クロサンテル(代替名)[CCN]+TX、クマホス(174)+TX、クロタミトン(代替名)[CCN]+TX、クロトキシホス(1010)+TX、クフラエブ(1013)+TX、シアントエート(1020)+TX、シフルメトフェン(CAS登録番号:400882−07−7)+TX、シハロトリン(196)+TX、シヘキサチン(199)+TX、シペルメトリン(201)+TX、DCPM(1032)+TX、DDT(219)+TX、デメフィオン(1037)+TX、デメフィオン−O(1037)+TX、デメフィオン−S(1037)+TX、デメトン(1038)+TX、デメトンメチル(224)+TX、デメトン−O(1038)+TX、デメトン−O−メチル(224)+TX、デメトン−S(1038)+TX、デメトン−S−メチル(224)+TX、デメトン−S−メチルスルホン(1039)+TX、ジアフェンチウロン(226)+TX、ジアリホス(1042)+TX、ダイアジノン(227)+TX、ジクロフルアニド(230)+TX、ジクロルボス(236)+TX、ジクリホス(代替名)+TX、ジコホル(242)+TX、ジクロトホス(243)+TX、ジエノクロル(1071)+TX、ジメホクス(1081)+TX、ジメトエート(262)+TX、ジナクチン(代替名)(653)+TX、ジネクス(1089)+TX、ジネクスジクレキシン(1089)+TX、ジノブトン(269)+TX、ジノカップ(270)+TX、ジノカップ−4[CCN]+TX、ジノカップ−6[CCN]+TX、ジノクトン(1090)+TX、ジノペントン(1092)+TX、ジノスルホン(1097)+TX、ジノテルボン(1098)+TX、ジオキサチオン(1102)+TX、ジフェニルスルホン(IUPAC名)(1103)+TX、ジスルフィラム(代替名)[CCN]+TX、ジスルホトン(278)+TX、DNOC(282)+TX、ドフェナピン(1113)+TX、ドラメクチン(代替名)[CCN]+TX、エンドスルファン(294)+TX、エンドチオン(1121)+TX、EPN(297)+TX、エピリノメクチン(代替名)[CCN]+TX、エチオン(309)+TX、エトエートメチル(1134)+TX、エトキサゾール(320)+TX、エトリムホス(1142)+TX、フェナザフロル(1147)+TX、フェナザキン(328)+TX、酸化フェンブタスズ(330)+TX、フェノチオカルブ(337)+TX、フェンプロパトリン(342)+TX、フェンピラド(代替名)+TX、フェンピロキシメート(345)+TX、フェンソン(1157)+TX、フェントリファニル(1161)+TX、フェンバレレート(349)+TX、フィプロニル(354)+TX、フルアクリピリム(360)+TX、フルアズロン(1166)+TX、フルベンジミン(1167)+TX、フルシクロクスロン(366)+TX、フルシトリネート(367)+TX、フルエネチル(1169)+TX、フルフェノクスロン(370)+TX、フルメトリン(372)+TX、フルオルベンシド(1174)+TX、フルバリネート(1184)+TX、FMC1137(開発コード)(1185)+TX、ホルメタネート(405)+TX、ホルメタネートヒドロクロリド(405)+TX、ホルモチオン(1192)+TX、ホルムパラネート(1193)+TX、γ−HCH(430)+TX、グリオジン(1205)+TX、ハルフェンプロクス(424)+TX、ヘプテノホス(432)+TX、ヘキサデシルシクロプロパンカルボキシレート(IUPAC/Chemical Abstracts名)(1216)+TX、ヘキシチアゾクス(441)+TX、ヨードメタン(IUPAC名)(542)+TX、イソカルボホス(代替名)(473)+TX、イソプロピルO−(メトキシアミノチオホスホリル)サリチレート(IUPAC名)(473)+TX、イベルメクチン(代替名)[CCN]+TX、ジャスモリンI(696)+TX、ジャスモリンII(696)+TX、ジョドフェンホス(1248)+TX、リンダン(430)+TX、ルフェヌロン(490)+TX、マラチオン(492)+TX、マロノベン(1254)+TX、メカルバム(502)+TX、メホスフォラン(1261)+TX、メスルフェン(代替名)[CCN]+TX、メタクリホス(1266)+TX、メタミドホス(527)+TX、メチダチオン(529)+TX、メチオカルブ(530)+TX、メソミル(531)+TX、臭化メチル(537)+TX、メトルカルブ(550)+TX、メビンホス(556)+TX、メキサカルベート(1290)+TX、ミルベメクチン(557)+TX、ミルベマイシンオキシム(代替名)[CCN]+TX、ミパホクス(1293)+TX、モノクロトホス(561)+TX、モルホチオン(1300)+TX、モキシデクチン(代替名)[CCN]+TX、ナレド(567)+TX、NC−184(化合物コード)+TX、NC−512(化合物コード)+TX、ニフルリジド(1309)+TX、ニッコマイシン(代替名)[CCN]+TX、ニトリラカルブ(1313)+TX、ニトリラカルブ1:1塩化亜鉛錯体(1313)+TX、NNI−0101(化合物コード)+TX、NNI−0250(化合物コード)+TX、オメトエート(594)+TX、オキサミル(602)+TX、オキシデプロホス(1324)+TX、オキシジスルホトン(1325)+TX、pp’−DDT(219)+TX、パラチオン(615)+TX、ペルメトリン(626)+TX、石油(代替名)(628)+TX、フェンカプトン(1330)+TX、フェントエート(631)+TX、ホレート(636)+TX、ホサロン(637)+TX、ホスホラン(1338)+TX、ホスメット(638)+TX、ホスファミドン(639)+TX、ホキシム(642)+TX、ピリミホスメチル(652)+TX、ポリクロロテルペン(慣習名)(1347)+TX、ポリナクチン(代替名)(653)+TX、プロクロノール(1350)+TX、プロフェノホス(662)+TX、プロマシル(1354)+TX、プロパルギット(671)+TX、プロペタムホス(673)+TX、プロポキスル(678)+TX、プロチダチオン(1360)+TX、プロトエート(1362)+TX、ピレトリンI(696)+TX、ピレトリンII(696)+TX、ピレトリン(696)+TX、ピリダベン(699)+TX、ピリダフェンチオン(701)+TX、ピリミジフェン(706)+TX、ピリミテート(1370)+TX、キナルホス(711)+TX、キンチオホス(1381)+TX、R−1492(開発コード)(1382)+TX、RA−17(開発コード)(1383)+TX、ロテノン(722)+TX、シュラダン(1389)+TX、セブホス(代替名)+TX、セラメクチン(代替名)[CCN]+TX、SI−0009(化合物コード)+TX、ソファミド(1402)+TX、スピロジクロフェン(738)+TX、スピロメシフェン(739)+TX、SSI−121(開発コード)(1404)+TX、スルフィラム(代替名)[CCN]+TX、スルフラミド(750)+TX、スルホテプ(753)+TX、スルフル(754)+TX、SZI−121(開発コード)(757)+TX、τ−フルバリネート(398)+TX、テブフェンピラド(763)+TX、TEPP(1417)+TX、テルバム(代替名)+TX、テトラクロルビンホス(777)+TX、テトラジホン(786)+TX、テトラナクチン(代替名)(653)+TX、テトラスル(1425)+TX、チアフェノクス(代替名)+TX、チオカルボキシム(1431)+TX、チオファノックス(800)+TX、チオメトン(801)+TX、チオキノックス(1436)+TX、ツリンギエンシン(代替名)[CCN]+TX、トリアミホス(1441)+TX、トリアラテン(1443)+TX、トリアゾホス(820)+TX、トリアズロン(代替名)+TX、トリクロルホン(824)+TX、トリフェノホス(1455)+TX、トリナクチン(代替名)(653)+TX、バミドチオン(847)+TX、バニリプロール[CCN]およびYI−5302(化合物コード)+TXから構成される物質群から選択される殺ダニ剤、
ベトキサジン[CCN]+TX、ニオクタノン酸銅(IUPAC名)(170)+TX、硫酸銅(172)+TX、シブトリン[CCN]+TX、ジクロン(1052)+TX、ジクロロフェン(232)+TX、エンドタール(295)+TX、フェンチン(347)+TX、消石灰[CCN]+TX、ナーバム(566)+TX、キノクラミン(714)+TX、キノンアミド(1379)+TX、シマジン(730)+TX、酢酸トリフェニルスズ(IUPAC名)(347)および水酸化トリフェニルスズ(IUPAC名)(347)+TXから構成される物質群から選択される殺藻剤、
アバメクチン(1)+TX、クルホメート(1011)+TX、ドラメクチン(代替名)[CCN]+TX、エマメクチン(291)+TX、エマメクチン安息香酸塩(291)+TX、エピリノメクチン(代替名)[CCN]+TX、イベルメクチン(代替名)[CCN]+TX、ミルベマイシンオキシム(代替名)[CCN]+TX、モキシデクチン(代替名)[CCN]+TX、ピペラジン[CCN]+TX、セラメクチン(代替名)[CCN]+TX、スピノサド(737)およびチオファネート(1435)+TXから構成される物質群から選択される駆虫薬、
クロラロース(127)+TX、エンドリン(1122)+TX、フェンチオン(346)+TX、ピリジン−4−アミン(IUPAC名)(23)およびストリキニン(745)+TXから構成される物質群から選択される殺鳥剤、
1−ヒドロキシ−1H−ピリジン−2−チオン(IUPAC名)(1222)+TX、4−(キノキサリン−2−イルアミノ)ベンゼンスルホンアミド(IUPAC名)(748)+TX、8−硫酸ヒドロキシキノリン(446)+TX、ブロノポール(97)+TX、ニオクタノン酸銅(IUPAC名)(170)+TX、水酸化銅(IUPAC名)(169)+TX、クレゾール[CCN]+TX、ジクロロフェン(232)+TX、ジピリチオン(1105)+TX、ドジチン(1112)+TX、フェナミノスルフ(1144)+TX、ホルムアルデヒド(404)+TX、ヒドラルガフェン(代替名)[CCN]+TX、カスガマイシン(483)+TX、カスガマイシンヒドロクロリド水和物(483)+TX、ニッケルビス(ジメチルジチオカルバメート)(IUPAC名)(1308)+TX、ニトラピリン(580)+TX、オクチリノン(590)+TX、オキソリン酸(606)+TX、オキシテトラサイクリン(611)+TX、硫酸ヒドロキシキノリンカリウム(446)+TX、プロベナゾール(658)+TX、ストレプトマイシン(744)+TX、ストレプトマイシンセスキスルフェート(744)+TX、テクロフタラム(766)+TX、およびチオメルサール(代替名)[CCN]+TXから構成される物質群から選択される殺バクテリア剤、
リンゴコカクモンハマキ(Adoxophyes orana)GV(代替名)(12)+TX、アグロバクテリウムラジオバクター(Agrobacterium radiobacter)(代替名)(13)+TX、 アムブリセイウス属の一種(Amblyseius spp.)(代替名)(19)+TX、アナグラファファルシフェラ(Anagrapha falcifera)NPV(代替名)(28)+TX、アングルスアトムス(Anagrus atomus)(代替名)(29)+TX、アブラコバチ(Aphelinus abdominalis)(代替名)(33)+TX、コレマンアブラバチ(Aphidius colemani)(代替名)(34)+TX、ショクガタマバエ(Aphidoletes aphidimyza)(代替名)(35)+TX、オートグラファカリホルニカ(Autographa californica NPV)(代替名)(38)+TX、バシラスフィルムス(Bacillus firmus)(代替名)(48)+TX、バシラススファエリクス(Bacillus sphaericus Neide)(学名)(49)+TX、バチルスチューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis Berliner)(学名)(51)+TX、バチルスチューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis subsp.aizawai)(学名)(51)+TX、バチルスチューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis subsp.israelensis)(学名)(51)+TX、バチルスチューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis subsp.japonensis)(学名)(51)+TX、バチルスチューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis subsp.kurstaki)(学名)(51)+TX、バチルスチューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis subsp.tenebrionis)(学名)(51)+TX、ベアウベリアバッシアナ(Beauveria bassiana)(代替名)(53)+TX、ベアウベリアブロングニアルチイ(Beauveria brongniartii)(代替名)(54)+TX、ヤマトクサカゲロウ(Chrysoperla carnea)(代替名)(151)+TX、ツマアカオオヒメテントウ(Cryptolaemus montrouzieri)(代替名)(178)+TX、コドリンガ(Cydia pomonella)GV(代替名)(191)+TX、ハモグリコマユバチ(Dacnusa sibirica)(代替名)(212)+TX、イサエアヒメコバチ(Diglyphus isaea)(代替名)(254)+TX、オンシツツヤコバチ(Encarsia formosa)(学名)(293)+TX、サバクツヤコバチ(Eretmocerus eremicus)(代替名)(300)+TX、アメリカタバコガ(Helicoverpa zea)NPV(代替名)(431)+TX、ヘテロルハブジチスバクテリオホラ(Heterorhabditis bacteriophora)およびH.メギジス(H.megidis)(代替名)(433)+TX、ヒポダミアコンベルゲンス(Hippodamia convergens)(代替名)(442)+TX、フジコナヒゲナガトビコバチ(Leptomastix dactylopii)(代替名)(488)+TX、マクロロフスカリジノサス(Macrolophus caliginosus)(代替名)(491)+TX、ヨトウガ(Mamestra brassicae)NPV(代替名)(494)+TX、メタフィクスヘルボルス(Metaphycus helvolus)(代替名)(522)+TX、メタリジウムアニソプリアエ(Metarhizium anisopliae var.acridum)(学名)(523)+TX、メタリジウムアニソプリアエ(Metarhizium anisopliae var.anisopliae)(学名)(523)+TX、マツノキハバチ(Neodiprion sertifer NPV)およびN.レコンテイ(N.lecontei NPV)(代替名)(575)+TX、ヒメハナカメムシ属の一種(Orius spp.)(代替名)(596)+TX、パエシロマイセスフモソロセウス(Paecilomyces fumosoroseus)(代替名)(613)+TX、チリカブリダニ(Phytoseiulus persimilis)(代替名)(644)+TX、シロイチモジヨトウ(Spodoptera exigua)マルチカプシド核多角体ウイルス(学名)(741)+TX、ステイネルネマビビオニス(Steinernema bibionis)(代替名)(742)+TX、ステイネルネマカルポカプサエ(Steinernema carpocapsae)(代替名)(742)+TX、ステイネルネマフェルチアエ(Steinernema feltiae)(代替名)(742)+TX、ステイネルネマグラセリ(Steinernema glaseri)(代替名)(742)+TX、ステイネルネマリオブラエb(Steinernema riobrave)(代替名)(742)+TX、ステイネルネマリオブラビス(Steinernema riobravis)(代替名)(742)+TX、ステイネルネマスカプテリスキ(Steinernema scapterisci)(代替名)(742)+TX、ステイネルネマ属の一種(Steinernema spp.)(代替名)(742)+TX、トリコグラマ属の一種(Trichogramma spp.)(代替名)(826)+TX、チフロドロムスオクシデンタリス(Typhlodromus occidentalis)(代替名)(844)およびベルチシリウムレカニイ(Verticillium lecanii)(代替名)(848)+TXから構成される物質群から選択される生物剤、
ヨードメタン(IUPAC名)(542)および臭化メチル(537)+TXから構成される物質群から選択される土壌不毛剤、
アホレート[CCN]+TX、ビサジル(代替名)[CCN]+TX、ブスルファン(代替名)[CCN]+TX、ジフルベンズロン(250)+TX、ジマチフ(代替名)[CCN]+TX、ヘメル[CCN]+TX、ヘムパ[CCN]+TX、メテパ[CCN]+TX、メチオテパ[CCN]+TX、メチルアホレート[CCN]+TX、モルジド[CCN]+TX、ペンフルロン(代替名)[CCN]+TX、テパ[CCN]+TX、チオヘムパ(代替名)[CCN]+TX、チオテパ(代替名)[CCN]+TX、トレタミン(代替名)[CCN]およびウレデパ(代替名)[CCN]+TXから構成される物質群から選択される不妊化剤、
(E)−デカ−5−エン−1−イルアセテートを伴う(E)−デカ−5−エン−1−オール(IUPAC名)(222)+TX、(E)−トリデカ−4−エン−1−イルアセテート(IUPAC名)(829)+TX、(E)−6−メチルヘプタ−2−エン−4−オール(IUPAC名)(541)+TX、(E,Z)−テトラデカ−4,10−ジエン−1−イルアセテート(IUPAC名)(779)+TX、(Z)−ドデカ−7−エン−1−イルアセテート(IUPAC名)(285)+TX、(Z)−ヘキサデカ−11−エナル(IUPAC名)(436)+TX、(Z)−ヘキサデカ−11−エン−1−イルアセテート(IUPAC名)(437)+TX、(Z)−ヘキサデカ−13−エン−11−イン−1−イルアセテート(IUPAC名)(438)+TX、(Z)−イコス−13−エン−10−オン(IUPAC名)(448)+TX、(Z)−テトラデカ−7−エン−1−アル(IUPAC名)(782)+TX、(Z)−テトラデカ−9−エン−1−オール(IUPAC名)(783)+TX、(Z)−テトラデカ−9−エン−1−イルアセテート(IUPAC名)(784)+TX、(7E,9Z)−ドデカ−7,9−ジエン−1−イルアセテート(IUPAC名)(283)+TX、(9Z,11E)−テトラデカ−9,11−ジエン−1−イルアセテート(IUPAC名)(780)+TX、(9Z,12E)−テトラデカ−9,12−ジエン−1−イルアセテート(IUPAC名)(781)+TX、14−メチルオクタデカ−1−エン(IUPAC名)(545)+TX、4−メチルノナン−5−オールを伴う4−メチルノナン−5−オン(IUPAC名)(544)+TX、α−ムルチストリアチン(代替名)[CCN]+TX、ブレビコミン(代替名)[CCN]+TX、コドレルレ(代替名)[CCN]+TX、コドレモン(代替名)(167)+TX、クエルレ(代替名)(179)+TX、ジスパールア(277)+TX、ドデカ−8−エン−1−イルアセテート(IUPAC名)(286)+TX、ドデカ−9−エン−1−イルアセテート(IUPAC名)(287)+TX、ドデカ−8+TX、10−ジエン−1−イルアセテート(IUPAC名)(284)+TX、ドミニカルア(代替名)[CCN]+TX、エチル4−メチルオクタノエート(IUPAC名)(317)+TX、オイゲノール(代替名)[CCN]+TX、フロンタリン(代替名)[CCN]+TX、ゴシップルア(代替名)(420)+TX、グランドルア(421)+TX、グランドルアI(代替名)(421)+TX、グランドルアII(代替名)(421)+TX、グランドルアIII(代替名)(421)+TX、グランドルアIV(代替名)(421)+TX、ヘキサルア[CCN]+TX、イプスジエノール(代替名)[CCN]+TX、イプセノール(代替名)[CCN]+TX、ジャポニルア(代替名)(481)+TX、リネアチン(代替名)[CCN]+TX、リトルア(代替名)[CCN]+TX、ループルア(代替名)[CCN]+TX、メドルア[CCN]+TX、メガトモ酸(代替名)[CCN]+TX、メチルオイゲノール(代替名)(540)+TX、ムスカルア(563)+TX、オクタデカ−2,13−ジエン−1−イルアセテート(IUPAC名)(588)+TX、オクタデカ−3,13−ジエン−1−イルアセテート(IUPAC名)(589)+TX、オルフラルア(代替名)[CCN]+TX、オリクタルア(代替名)(317)+TX、オストラモン(代替名)[CCN]+TX、シグルア[CCN]+TX、ソルジジン(代替名)(736)+TX、スルカトール(代替名)[CCN]+TX、テトラデカ−11−エン−1−イルアセテート(IUPAC名)(785)+TX、トリメドルア(839)+TX、トリメドルアA(代替名)(839)+TX、トリメドルアB1(代替名)(839)+TX、トリメドルアB2(代替名)(839)+TX、トリメドルアC(代替名)(839)およびトランクコール(代替名)[CCN]+TXから構成される物質群から選択される昆虫フェロモン、
2−(オクチルチオ)−エタノール(IUPAC名)(591)+TX、ブトピロノキシル(933)+TX、ブトキシ(ポリプロピレングリコール)(936)+TX、ジブチルアジペート(IUPAC名)(1046)+TX、フタル酸ジブチル(1047)+TX、ジブチルコハク酸塩(IUPAC名)(1048)+TX、ジエチルトルアミド[CCN]+TX、ジメチルカルベート[CCN]+TX、ジメチルフタレート[CCN]+TX、エチルヘキサンジオール(1137)+TX、ヘキサミド[CCN]+TX、メトキンブチル(1276)+TX、メチルネオデカンアミド[CCN]+TX、オキサメート[CCN]およびピカリジン[CCN]+TXから構成される物質群から選択される昆虫忌避剤、
1−ジクロロ−1−ニトロエタン(IUPAC/Chemical Abstracts名)(1058)+TX、1,1−ジクロロ−2,2−ビス(4−エチルフェニル)−エタン(IUPAC名)(1056)、+TX、1,2−ジクロロプロパン(IUPAC/Chemical Abstracts名)(1062)+TX、1,2−ジクロロプロパンを伴う1,3−ジクロロプロペン(IUPAC名)(1063)+TX、1−ブロモ−2−クロロエタン(IUPAC/Chemical Abstracts名)(916)+TX、2,2,2−トリクロロ−1−(3,4−ジクロロフェニル)酢酸エチル(IUPAC名)(1451)+TX、2,2−ジクロロビニル2−エチルスルフィニルエチルメチルリン酸(IUPAC名)(1066)+TX、2−(1,3−ジチオラン−2−イル)フェニルジメチルカルバメート(IUPAC/Chemical Abstracts名)(1109)+TX、2−(2−ブトキシエトキシ)エチルチオシアネート(IUPAC/Chemical Abstracts名)(935)+TX、2−(4,5−ジメチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)フェニルメチルカルバメート(IUPAC/Chemical Abstracts名)(1084)+TX、2−(4−クロロ−3,5−キシリルオキシ)エタノール(IUPAC名)(986)+TX、2−クロロビニルジエチルリン酸(IUPAC名)(984)+TX、2−イミダゾリドン(IUPAC名)(1225)+TX、2−イソバレリルインダン−1,3−ジオン(IUPAC名)(1246)+TX、2−メチル(プロプ−2−イニル)アミノフェニルメチルカルバメート(IUPAC名)(1284)+TX、2−チオシアナトエチルラウレート(IUPAC名)(1433)+TX、3−ブロモ−1−クロロプロプ−1−エン(IUPAC名)(917)+TX、3−メチル−1−フェニルピラゾール−5−イルジメチルカルバメート(IUPAC名)(1283)+TX、4−メチル(プロプ−2−イニル)アミノ−3,5−キシリルメチルカルバメート(IUPAC名)(1285)+TX、5,5−ジメチル−3−オキソシクロヘキサ−1−エニルジメチルカルバメート(IUPAC名)(1085)+TX、アバメクチン(1)+TX、アセフェート(2)+TX、アセタミプリド(4)+TX、アセチオン(代替名)[CCN]+TX、アセトプロール[CCN]+TX、アクリナトリン(9)+TX、アクリロニトリル(IUPAC名)(861)+TX、アラニカルブ(15)+TX、アルジカルブ(16)+TX、アルドキシカルブ(863)+TX、アルドリン(864)+TX、アレトリン(17)+TX、アロサミジン(代替名)[CCN]+TX、アリキシカルブ(866)+TX、α−シペルメトリン(202)+TX、α−エクジソン(代替名)[CCN]+TX、リン化アルミニウム(640)+TX、アミジチオン(870)+TX、アミドチオエート(872)+TX、アミノカルブ(873)+TX、アミトン(875)+TX、シュウ酸水素アミトン(875)+TX、アミトラズ(24)+TX、アナバシン(877)+TX、アチダチオン(883)+TX、AVI382(化合物コード)+TX、AZ60541(化合物コード)+TX、アザジラクチン(代替名)(41)+TX、アザメチホス(42)+TX、アジンホスエチル(44)+TX、アジンホスメチル(45)+TX、アゾトエート(889)+TX、バチルスチューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)δエンドトキシン(代替名)(52)+TX、バリウムヘキサフルオロシリケート(代替名)[CCN]+TX、バリウムポリスルフィド(IUPAC/Chemical Abstracts名)(892)+TX、バルトリン[CCN]+TX、バイエル22/190(開発コード)(893)+TX、バイエル22408(開発コード)(894)+TX、ベンジオカルブ(58)+TX、ベンフラカルブ(60)+TX、ベンサルタップ(66)+TX、β−シフルトリン(194)+TX、β−シペルメトリン(203)+TX、ビフェントリン(76)+TX、ビオアレトリン(78)+TX、ビオアレトリンS−シクロペンテニル異性体(代替名)(79)+TX、バイオエタノメトリン[CCN]+TX、ビオパーメトリン(908)+TX、ビオレスメトリン(80)+TX、ビス(2−クロロエチル)エーテル(IUPAC名)(909)+TX、ビストリフルロン(83)+TX、ホウ酸ナトリウム(86)+TX、ブロフェンバレレート(代替名)+TX、ブロムフェンビンホス(914)+TX、ブロモシクレン(918)+TX、ブロモ−DDT(代替名)[CCN]+TX、ブロモホス(920)+TX、ブロモホスエチル(921)+TX、ブフェンカルブ(924)+TX、ブプロフェジン(99)+TX、ブタカルブ(926)+TX、ブタチオホス(927)+TX、ブトカルボキシム(103)+TX、ブトネート(932)+TX、ブトキシカルボキシム(104)+TX、ブチルピリダベン(代替名)+TX、カズサホス(109)+TX、ヒ酸カルシウム[CCN]+TX、シアン化カルシウム(444)+TX、多硫酸カルシウム(IUPAC名)(111)+TX、カンフェクロール(941)+TX、カルバノレート(943)+TX、カルバリル(115)+TX、カルボフラン(118)+TX、二硫化炭素(IUPAC/Chemical Abstracts名)(945)+TX、四塩化炭素(IUPAC名)(946)+TX、カルボフェノチオン(947)+TX、カルボスルファン(119)+TX、カルタップ(123)+TX、カルタップヒドロクロリド(123)+TX、セバジン(代替名)(725)+TX、クロルビシクレン(960)+TX、クロルダン(128)+TX、クロルデコン(963)+TX、クロルジメホルム(964)+TX、クロルジメホルムヒドロクロリド(964)+TX、クロルエトキシホス(129)+TX、クロルフェナピル(130)+TX、クロルフェンビンホス(131)+TX、クロルフルアズロン(132)+TX、クロルメホス(136)+TX、クロロホルム[CCN]+TX、クロルピクリン(141)+TX、クロルホキシム(989)+TX、クロルプラゾホス(990)+TX、クロルピリホス(145)+TX、クロルピリホスメチル(146)+TX、クロルチオホス(994)+TX、クロマフェノジド(150)+TX、シネリンI(696)+TX、シネリンII(696)+TX、シネリンス(696)+TX、cis−レスメスリン(代替名)+TX、シスメトリン(80)+TX、クロシトリン(代替名)+TX、クロエトカルブ(999)+TX、クロサンテル(代替名)[CCN]+TX、クロチアニジン(165)+TX、アセト亜ヒ酸銅[CCN]+TX、ヒ酸銅[CCN]+TX、オレイン酸銅[CCN]+TX、クマホス(174)+TX、クミトエート(1006)+TX、クロタミトン(代替名)[CCN]+TX、クロトキシホス(1010)+TX、クルホメート(1011)+TX、氷晶石(代替名)(177)+TX、CS708(開発コード)(1012)+TX、シアノフェンホス(1019)+TX、シアノホス(184)+TX、シアントエート(1020)+TX、シクレトリン[CCN]+TX、シクロプロトリン(188)+TX、シフルトリン(193)+TX、シハロトリン(196)+TX、シペルメトリン(201)+TX、シフェノトリン(206)+TX、シロマジン(209)+TX、シチオエート(代替名)[CCN]+TX、d−リモネン(代替名)[CCN]+TX、d−テトラメトリン(代替名)(788)+TX、DAEP(1031)+TX、ダゾメット(216)+TX、DDT(219)+TX、デカルボフラン(1034)+TX、デルタメトリン(223)+TX、デメフィオン(1037)+TX、デメフィオン−O(1037)+TX、デメフィオン−S(1037)+TX、デメトン(1038)+TX、デメトンメチル(224)+TX、デメトン−O(1038)+TX、デメトン−O−メチル(224)+TX、デメトン−S(1038)+TX、デメトン−S−メチル(224)+TX、デメトン−S−メチルスルホン(1039)+TX、ジアフェンチウロン(226)+TX、ジアリホス(1042)+TX、ジアミダホス(1044)+TX、ダイアジノン(227)+TX、ジカプトン(1050)+TX、ジクロロフェンチオン(1051)+TX、ジクロルボス(236)+TX、ジクリホス(代替名)+TX、ジクレシル(代替名)[CCN]+TX、ジクロトホス(243)+TX、ジシクラニル(244)+TX、ディルドリン(1070)+TX、ジエチル5−メチルピラゾール−3−イルリン酸(IUPAC名)(1076)+TX、ジフルベンズロン(250)+TX、ジロール(代替名)[CCN]+TX、ジメフルトリン[CCN]+TX、ジメホクス(1081)+TX、ジメタン(1085)+TX、ジメトエート(262)+TX、ジメトリン(1083)+TX、ジメチルビンホス(265)+TX、ジメチラン(1086)+TX、ジネクス(1089)+TX、ジネクスジクレキシン(1089)+TX、ジノプロプ(1093)+TX、ジノサム(1094)+TX、ジノセブ(1095)+TX、ジノテフラン(271)+TX、ジオフェノラン(1099)+TX、ジオキサベンゾホス(1100)+TX、ジオキサカルブ(1101)+TX、ジオキサチオン(1102)+TX、ジスルホトン(278)+TX、ジチクロホス(1108)+TX、DNOC(282)+TX、ドラメクチン(代替名)[CCN]+TX、DSP(1115)+TX、エクジステロン(代替名)[CCN]+TX、EI1642(開発コード)(1118)+TX、エマメクチン(291)+TX、エマメクチン安息香酸塩(291)+TX、EMPC(1120)+TX、エムペントリン(292)+TX、エンドスルファン(294)+TX、エンドチオン(1121)+TX、エンドリン(1122)+TX、EPBP(1123)+TX、EPN(297)+TX、エポフェノナン(1124)+TX、エピリノメクチン(代替名)[CCN]+TX、エスフェンバレレート(302)+TX、エタホス(代替名)[CCN]+TX、エチオフェンカルブ(308)+TX、エチオン(309)+TX、エチプロール(310)+TX、エトエートメチル(1134)+TX、エトプロホス(312)+TX、ギ酸エチル(IUPAC名)[CCN]+TX、エチル−DDD(代替名)(1056)+TX、エチレンジブロミド(316)+TX、ジクロロエタン(化学名)(1136)+TX、エチレンオキシド[CCN]+TX、エトフェンプロックス(319)+TX、エトリムホス(1142)+TX、EXD(1143)+TX、ファンファー(323)+TX、フェナミホス(326)+TX、フェナザフロル(1147)+TX、フェンクロルホス(1148)+TX、フェネタカルブ(1149)+TX、フェンフルトリン(1150)+TX、フェニトロチオン(335)+TX、フェノブカルブ(336)+TX、フェノキサクリム(1153)+TX、フェノキシカルブ(340)+TX、フェンピリトリン(1155)+TX、フェンプロパトリン(342)+TX、フェンピラド(代替名)+TX、フェンスルホチオン(1158)+TX、フェンチオン(346)+TX、フェンチオンエチル[CCN]+TX、フェンバレレート(349)+TX、フィプロニル(354)+TX、フロニカミド(358)+TX、フルベンジアミド(CAS登録番号:272451−65−7)+TX、フルコフロン(1168)+TX、フルシクロクスロン(366)+TX、フルシトリネート(367)+TX、フルエネチル(1169)+TX、フルフェネリム[CCN]+TX、フルフェノクスロン(370)+TX、フルフェンプロックス(1171)+T
X、フルメトリン(372)+TX、フルバリネート(1184)+TX、FMC1137(開発コード)(1185)+TX、フォノホス(1191)+TX、ホルメタネート(405)+TX、ホルメタネートヒドロクロリド(405)+TX、ホルモチオン(1192)+TX、ホルムパラネート(1193)+TX、ホスメチラン(1194)+TX、ホスピレート(1195)+TX、ホスチアゼート(408)+TX、ホスチエタン(1196)+TX、フラチオカルブ(412)+TX、フレトリン(1200)+TX、γ−シハロトリン(197)+TX、γ−HCH(430)+TX、グアザチン(422)+TX、グアザチン酢酸塩(422)+TX、GY−81(開発コード)(423)+TX、ハルフェンプロクス(424)+TX、ハロフェノジド(425)+TX、HCH(430)+TX、HEOD(1070)+TX、ヘプタクロル(1211)+TX、ヘプテノホス(432)+TX、ヘテロホス[CCN]+TX、ヘキサフルムロン(439)+TX、HHDN(864)+TX、ヒドラメチルノン(443)+TX、シアン化水素(444)+TX、ヒドロプレン(445)+TX、ヒキンカルブ(1223)+TX、イミダクロプリド(458)+TX、イミプロトリン(460)+TX、インドキサカルブ(465)+TX、ヨードメタン(IUPAC名)(542)+TX、IPSP(1229)+TX、イサゾホス(1231)+TX、イソベンザン(1232)+TX、イソカルボホス(代替名)(473)+TX、イソドリン(1235)+TX、イソフェンホス(1236)+TX、イソラン(1237)+TX、イソプロカルブ(472)+TX、イソプロピルO−(メトキシアミノチオホスホリル)サリチレート(IUPAC名)(473)+TX、イソプロチオラン(474)+TX、イソチオエート(1244)+TX、イソキサチオン(480)+TX、イベルメクチン(代替名)[CCN]+TX、ジャスモリンI(696)+TX、ジャスモリンII(696)+TX、ジョドフェンホス(1248)+TX、幼虫ホルモンI(代替名)[CCN]+TX、幼虫ホルモンII(代替名)[CCN]+TX、幼虫ホルモンIII(代替名)[CCN]+TX、ケレバン(1249)+TX、キノプレン(484)+TX、λ−シハロトリン(198)+TX、砒酸鉛[CCN]+TX、レピメクチン(CCN)+TX、レプトホス(1250)+TX、リンダン(430)+TX、リリムホス(1251)+TX、ルフェヌロン(490)+TX、リチダチオン(1253)+TX、m−クメニルメチルカルバメート(IUPAC名)(1014)+TX、リン化マグネシウム(IUPAC名)(640)+TX、マラチオン(492)+TX、マロノベン(1254)+TX、マジドクス(1255)+TX、メカルバム(502)+TX、メカルホン(1258)+TX、メナゾン(1260)+TX、メホスフォラン(1261)+TX、塩化第一水銀(513)+TX、メスルフェンホス(1263)+TX、メタフルミゾン(CCN)+TX、メタム(519)+TX、メタムカリウム(代替名)(519)+TX、メタムナトリウム(519)+TX、メタクリホス(1266)+TX、メタミドホス(527)+TX、ノルニコチン(IUPAC/Chemical Abstracts名)(1268)+TX、メチダチオン(529)+TX、メチオカルブ(530)+TX、メトクロトホス(1273)+TX、メソミル(531)+TX、メトプレン(532)+TX、メトキンブチル(1276)+TX、メトトリン(代替名)(533)+TX、メトキシクロル(534)+TX、メトキシフェノジド(535)+TX、臭化メチル(537)+TX、メチルイソチオシアネート(543)+TX、メチルクロロホルム(代替名)[CCN]+TX、塩化メチレン[CCN]+TX、メトフルトリン[CCN]+TX、メトルカルブ(550)+TX、メトキサジアゾン(1288)+TX、メビンホス(556)+TX、メキサカルベート(1290)+TX、ミルベメクチン(557)+TX、ミルベマイシンオキシム(代替名)[CCN]+TX、ミパホクス(1293)+TX、ミレックス(1294)+TX、モノクロトホス(561)+TX、モルホチオン(1300)+TX、モキシデクチン(代替名)[CCN]+TX、ナフタロホス(代替名)[CCN]+TX、ナレド(567)+TX、ナフタレン(IUPAC/Chemical Abstracts名)(1303)+TX、NC−170(開発コード)(1306)+TX、NC−184(化合物コード)+TX、ニコチン(578)+TX、ニコチンスルフェート(578)+TX、ニフルリジド(1309)+TX、ニテンピラム(579)+TX、ニチアジン(1311)+TX、ニトリラカルブ(1313)+TX、ニトリラカルブ1:1塩化亜鉛錯体(1313)+TX、NNI−0101(化合物コード)+TX、NNI−0250(化合物コード)+TX、ノルニコチン(慣習名)(1319)+TX、ノバルロン(585)+TX、ノビフルムロン(586)+TX、O−5−ジクロロ−4−ヨードフェニルO−エチルエチルホスホノチオエート(IUPAC名)(1057)+TX、O,O−ジエチルO−4−メチル−2−オキソ−2H−クロメン−7−イルホスホロチオネート(IUPAC名)(1074)+TX、O,O−ジエチルO−6−メチル−2−プロピルピリミジン−4−イルホスホロチオネート(IUPAC名)(1075)+TX、O,O,O’,O’−テトラプロピルジチオピロホスフェート(IUPAC名)(1424)+TX、オレイン酸(IUPAC名)(593)+TX、オメトエート(594)+TX、オキサミル(602)+TX、オキシデメトンメチル(609)+TX、オキシデプロホス(1324)+TX、オキシジスルホトン(1325)+TX、pp’−DDT(219)+TX、パラ−ジクロロベンゼン[CCN]+TX、パラチオン(615)+TX、パラチオンメチル(616)+TX、ペンフルロン(代替名)[CCN]+TX、ペンタクロロフェノール(623)+TX、ラウリン酸ペンタクロロフェニル(IUPAC名)(623)+TX、ペルメトリン(626)+TX、石油(代替名)(628)+TX、PH60−38(開発コード)(1328)+TX、フェンカプトン(1330)+TX、フェノトリン(630)+TX、フェントエート(631)+TX、ホレート(636)+TX、ホサロン(637)+TX、ホスホラン(1338)+TX、ホスメット(638)+TX、ホスニクロル(1339)+TX、ホスファミドン(639)+TX、ホスフィン(IUPAC名)(640)+TX、ホキシム(642)+TX、ホキシムメチル(1340)+TX、ピリメタホス(1344)+TX、ピリミカーブ(651)+TX、ピリミホスエチル(1345)+TX、ピリミホスメチル(652)+TX、ポリクロロジシクロペンタジエン異性体(IUPAC名)(1346)+TX、ポリクロロテルペン(慣習名)(1347)+TX、亜ヒ酸カリウム[CCN]+TX、カリウムチオシアネート[CCN]+TX、プラレトリン(655)+TX、プレコセンI(代替名)[CCN]+TX、プレコセンII(代替名)[CCN]+TX、プレコセンIII(代替名)[CCN]+TX、プリミドホス(1349)+TX、プロフェノホス(662)+TX、プロフルトリン[CCN]+TX、プロマシル(1354)+TX、プロメカルブ(1355)+TX、プロパホス(1356)+TX、プロペタムホス(673)+TX、プロポキスル(678)+TX、プロチダチオン(1360)+TX、プロチオホス(686)+TX、プロトエート(1362)+TX、プロトリフェンブト[CCN]+TX、ピメトロジン(688)+TX、ピラクロホス(689)+TX、ピラゾホス(693)+TX、ピレスメトリン(1367)+TX、ピレトリンI(696)+TX、ピレトリンII(696)+TX、ピレトリン(696)+TX、ピリダベン(699)+TX、ピリダリル(700)+TX、ピリダフェンチオン(701)+TX、ピリミジフェン(706)+TX、ピリミテート(1370)+TX、ピリプロキシフェン(708)+TX、カッシア(代替名)[CCN]+TX、キナルホス(711)+TX、キナルホスメチル(1376)+TX、キノチオン(1380)+TX、キンチオホス(1381)+TX、R−1492(開発コード)(1382)+TX、ラホキサニド(代替名)[CCN]+TX、レスメスリン(719)+TX、ロテノン(722)+TX、RU15525(開発コード)(723)+TX、RU25475(開発コード)(1386)+TX、リアニア(代替名)(1387)+TX、リアノジン(慣習名)(1387)+TX、サバジラ(代替名)(725)+TX、シュラダン(1389)+TX、セブホス(代替名)+TX、セラメクチン(代替名)[CCN]+TX、SI−0009(化合物コード)+TX、SI−0205(化合物コード)+TX、SI−0404(化合物コード)+TX、SI−0405(化合物コード)+TX、シラフルオフェン(728)+TX、SN72129(開発コード)(1397)+TX、亜ヒ酸ナトリウム[CCN]+TX、シアン化ナトリウム(444)+TX、ナトリウムフッ化物(IUPAC/Chemical Abstracts名)(1399)+TX、ヘキサフルオロケイ酸ナトリウム(1400)+TX、ペンタクロロフェノキシドナトリウム塩(623)+TX、セレン酸ナトリウム(IUPAC名)(1401)+TX、チオシアン酸ナトリウム[CCN]+TX、ソファミド(1402)+TX、スピノサド(737)+TX、スピロメシフェン(739)+TX、スピロテトラマト(CCN)+TX、スルコフロン(746)+TX、スルコフロンナトリウム(746)+TX、スルフラミド(750)+TX、スルホテプ(753)+TX、スルフリルフッ化物(756)+TX、スルプロホス(1408)+TX、タール油(代替名)(758)+TX、τ−フルバリネート(398)+TX、チオナジン(1412)+TX、TDE(1414)+TX、テブフェノジド(762)+TX、テブフェンピラド(763)+TX、テブピリムホス(764)+TX、テフルベンズロン(768)+TX、テフルトリン(769)+TX、テメホス(770)+TX、TEPP(1417)+TX、テラレスリン(1418)+TX、テルバム(代替名)+TX、テルブホス(773)+TX、テトラクロロエタン[CCN]+TX、テトラクロルビンホス(777)+TX、テトラメトリン(787)+TX、θ−シペルメトリン(204)+TX、チアクロプリド(791)+TX、チアフェノクス(代替名)+TX、チアメトキサム(792)+TX、チクロホス(1428)+TX、チオカルボキシム(1431)+TX、チオシクラム(798)+TX、チオシクラム水素オキサレート(798)+TX、チオジカルブ(799)+TX、チオファノックス(800)+TX、チオメトン(801)+TX、チオナジン(1434)+TX、チオスルタップ(803)+TX、チオスルタップナトリウム(803)+TX、ツリンギエンシン(代替名)[CCN]+TX、トルフェンピラド(809)+TX、トラロメトリン(812)+TX、トランスフルトリン(813)+TX、トランスパーメトリン(1440)+TX、トリアミホス(1441)+TX、トリアザメート(818)+TX、トリアゾホス(820)+TX、トリアズロン(代替名)+TX、トリクロルホン(824)+TX、トリクロルメタホス−3(代替名)[CCN]+TX、トリクロロナト(1452)+TX、トリフェノホス(1455)+TX、トリフルムロン(835)+TX、トリメタカルブ(840)+TX、トリプレン(1459)+TX、バミドチオン(847)+TX、バニリプロール[CCN]+TX、ベラトリジン(代替名)(725)+TX
、ベラトリン(代替名)(725)+TX、XMC(853)+TX、キシリルカルブ(854)+TX、YI−5302(化合物コード)+TX、ζ−シペルメトリン(205)+TX、ζメトリン(代替名)+TX、亜鉛ホスフィド(640)+TX、ゾラプロホス(1469)およびZXI8901(開発コード)(858)+TX、シアントラニリプロール[736994−63−19+TX、クロラントラニリプロール[500008−45−7]+TX、シエノピラフェン[560121−52−0]+TX、シフルメトフェン[400882−07−7]+TX、ピリフルキナゾン[337458−27−2]+TX、スピネトラム[187166−40−1+187166−15−0]+TX、スピロテトラマト[203313−25−1]+TX、スルホキサフロル[946578−00−3]+TX、フルフィプロール[704886−18−0]+TX、メペルフルトリン[915288−13−0]+TX、テトラメチルフルトリン[84937−88−2]+TX、トリフルメゾピリム(国際公開第2012/092115号パンフレットに開示されている)+TXから構成される物質群から選択される殺虫剤、
ビス(トリブチルスズ)オキシド(IUPAC名)(913)+TX、ブロモアセタミド[CCN]+TX、ヒ酸カルシウム[CCN]+TX、クロエトカルブ(999)+TX、アセト亜ヒ酸銅[CCN]+TX、硫酸銅(172)+TX、フェンチン(347)+TX、第二鉄リン酸(IUPAC名)(352)+TX、メタアルデヒド(518)+TX、メチオカルブ(530)+TX、ニクロスアミド(576)+TX、ニクロスアミドオラミン(576)+TX、ペンタクロロフェノール(623)+TX、ペンタクロロフェノキシドナトリウム塩(623)+TX、チオナジン(1412)+TX、チオジカルブ(799)+TX、酸化トリブチルスズ(913)+TX、トリフェンモルフ(1454)+TX、トリメタカルブ(840)+TX、酢酸トリフェニルスズ(IUPAC名)(347)および水酸化トリフェニルスズ(IUPAC名)(347)+TX、ピリプロール[394730−71−3]+TXから構成される物質群から選択される殺軟体動物剤、
AKD−3088(化合物コード)+TX、1,2−ジブロモ−3−クロロプロパン(IUPAC/Chemical Abstracts名)(1045)+TX、1,2−ジクロロプロパン(IUPAC/Chemical Abstracts名)(1062)+TX、1,2−ジクロロプロパンを伴う1,3−ジクロロプロペン(IUPAC名)(1063)+TX、1,3−ジクロロプロペン(233)+TX、3,4−ジクロロテトラヒドロチオフェン1,1−ジオキシド(IUPAC/Chemical Abstracts名)(1065)+TX、3−(4−クロロフェニル)−5−メチルロダニン(IUPAC名)(980)+TX、5−メチル−6−チオキソ−1,3,5−チアジアジナン−3−イル酢酸(IUPAC名)(1286)+TX、6−イソペンテニルアミノプリン(代替名)(210)+TX、アバメクチン(1)+TX、アセトプロール[CCN]+TX、アラニカルブ(15)+TX、アルジカルブ(16)+TX、アルドキシカルブ(863)+TX、AZ60541(化合物コード)+TX、ベンクロチアズ[CCN]+TX、ベノミル(62)+TX、ブチルピリダベン(代替名)+TX、カズサホス(109)+TX、カルボフラン(118)+TX、二硫化炭素(945)+TX、カルボスルファン(119)+TX、クロルピクリン(141)+TX、クロルピリホス(145)+TX、クロエトカルブ(999)+TX、サイトカイニン(代替名)(210)+TX、ダゾメット(216)+TX、DBCP(1045)+TX、DCIP(218)+TX、ジアミダホス(1044)+TX、ジクロロフェンチオン(1051)+TX、ジクリホス(代替名)+TX、ジメトエート(262)+TX、ドラメクチン(代替名)[CCN]+TX、エマメクチン(291)+TX、エマメクチン安息香酸塩(291)+TX、エピリノメクチン(代替名)[CCN]+TX、エトプロホス(312)+TX、エチレンジブロミド(316)+TX、フェナミホス(326)+TX、フェンピラド(代替名)+TX、フェンスルホチオン(1158)+TX、ホスチアゼート(408)+TX、ホスチエタン(1196)+TX、ルフラール(代替名)[CCN]+TX、GY−81(開発コード)(423)+TX、ヘテロホス[CCN]+TX、ヨードメタン(IUPAC名)(542)+TX、イサミドホス(1230)+TX、イサゾホス(1231)+TX、イベルメクチン(代替名)[CCN]+TX、カイネチン(代替名)(210)+TX、メカルホン(1258)+TX、メタム(519)+TX、メタムカリウム(代替名)(519)+TX、メタムナトリウム(519)+TX、臭化メチル(537)+TX、メチルイソチオシアネート(543)+TX、ミルベマイシンオキシム(代替名)[CCN]+TX、モキシデクチン(代替名)[CCN]+TX、ミロテシウムベルカリア(Myrothecium verrucaria)組成物(代替名)(565)+TX、NC−184(化合物コード)+TX、オキサミル(602)+TX、ホレート(636)+TX、ホスファミドン(639)+TX、ホスホカルブ[CCN]+TX、セブホス(代替名)+TX、セラメクチン(代替名)[CCN]+TX、スピノサド(737)+TX、テルバム(代替名)+TX、テルブホス(773)+TX、テトラクロロチオフェン(IUPAC/Chemical Abstracts名)(1422)+TX、チアフェノクス(代替名)+TX、チオナジン(1434)+TX、トリアゾホス(820)+TX、トリアズロン(代替名)+TX、キシレノルス[CCN]+TX、YI−5302(化合物コード)およびゼアチン(代替名)(210)+TX、フルエンスルホン[318290−98−1]+TXから構成される物質群から選択される殺線虫剤、
エチルキサントゲン酸カリウム[CCN]およびニトラピリン(580)+TXから構成される物質群から選択される硝化抑制剤、
アシベンゾラル(6)+TX、アシベンゾラル−S−メチル(6)+TX、プロベナゾール(658)およびオオイタドリ(Reynoutria sachalinensis)抽出物(代替名)(720)+TXから構成される物質群から選択される植物活性化剤、
2−イソバレリルインダン−1,3−ジオン(IUPAC名)(1246)+TX、4−(キノキサリン−2−イルアミノ)ベンゼンスルホンアミド(IUPAC名)(748)+TX、α−クロロヒドリン[CCN]+TX、リン化アルミニウム(640)+TX、アンツ(880)+TX、三酸化ヒ素(882)+TX、炭酸バリウム(891)+TX、ビスチオセミ(912)+TX、ブロジファクム(89)+TX、ブロマジオロン(91)+TX、ブロメタリン(92)+TX、シアン化カルシウム(444)+TX、クロラロース(127)+TX、クロロファシノン(140)+TX、コレカルシフェロール(代替名)(850)+TX、クマクロル(1004)+TX、クマフリル(1005)+TX、クマテトラリル(175)+TX、クリミジン(1009)+TX、ジフェナクム(246)+TX、ジフェチアロン(249)+TX、ジファシノン(273)+TX、エルゴカルシフェロール(301)+TX、フロクマフェン(357)+TX、フルオロアセタミド(379)+TX、フルプロパジン(1183)+TX、フルプロパジンヒドロクロリド(1183)+TX、γ−HCH(430)+TX、HCH(430)+TX、シアン化水素(444)+TX、ヨードメタン(IUPAC名)(542)+TX、リンダン(430)+TX、リン化マグネシウム(IUPAC名)(640)+TX、臭化メチル(537)+TX、ノルボルミド(1318)+TX、ホスアセチム(1336)+TX、ホスフィン(IUPAC名)(640)+TX、リン[CCN]+TX、ピンドン(1341)+TX、亜ヒ酸カリウム[CCN]+TX、ピリヌロン(1371)+TX、シリロシド(1390)+TX、亜ヒ酸ナトリウム[CCN]+TX、シアン化ナトリウム(444)+TX、フルオロ酢酸ナトリウム(735)+TX、ストリキニン(745)+TX、硫酸タリウム[CCN]+TX、ワルファリン(851)および亜鉛ホスフィド(640)+TXから構成される物質群から選択される殺鼠剤、
2−(2−ブトキシエトキシ)−エチルピペロニレート(IUPAC名)(934)+TX、5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−3−ヘキシルシクロヘキサ−2−エノン(IUPAC名)(903)+TX、ファルネソールを伴うネロリドール(代替名)(324)+TX、MB−599(開発コード)(498)+TX、MGK264(開発コード)(296)+TX、ピペロニルブトキシド(649)+TX、ピプロタール(1343)+TX、プロピル異性体(1358)+TX、S421(開発コード)(724)+TX、セサメックス(1393)+TX、セサスモリン(1394)およびスルホキシド(1406)+TXから構成される物質群から選択される共力剤、
アントラキノン(32)+TX、クロラロース(127)+TX、ナフテン酸銅[CCN]+TX、オキシ塩化銅(171)+TX、ダイアジノン(227)+TX、ジシクロペンタジエン(化学名)(1069)+TX、グアザチン(422)+TX、グアザチン酢酸塩(422)+TX、メチオカルブ(530)+TX、ピリジン−4−アミン(IUPAC名)(23)+TX、チラム(804)+TX、トリメタカルブ(840)+TX、ナフテン酸亜鉛[CCN]およびジラム(856)+TXから構成される物質群から選択される動物忌避剤、
イマニン(代替名)[CCN]およびリバビリン(代替名)[CCN]+TXから構成される物質群から選択される抗ウイルス剤、
酸化水銀(II)(512)+TX、オクチリノン(590)およびチオファネートメチル(802)+TXから構成される物質群から選択される創傷保護剤、
ならびに、アザコナゾール(60207−31−0]+TX、ビテルタノール[70585−36−3]+TX、ブロムコナゾール[116255−48−2]+TX、シプロコナゾール[94361−06−5]+TX、ジフェンコナゾール[119446−68−3]+TX、ジニコナゾール[83657−24−3]+TX、エポキシコナゾール[106325−08−0]+TX、フェンブコナゾール[114369−43−6]+TX、フルキンコナゾール[136426−54−5]+TX、フルシラゾール[85509−19−9]+TX、フルトリアホール[76674−21−0]+TX、ヘキサコナゾール[79983−71−4]+TX、イマザリル[35554−44−0]+TX、イミベンコナゾール[86598−92−7]+TX、イプコナゾール[125225−28−7]+TX、メトコナゾール[125116−23−6]+TX、ミクロブタニル[88671−89−0]+TX、ペフラゾエート[101903−30−4]+TX、ペンコナゾール[66246−88−6]+TX、プロチオコナゾール[178928−70−6]+TX、ピリフェノックス[88283−41−4]+TX、プロクロラズ[67747−09−5]+TX、プロピコナゾール[60207−90−1]+TX、シメコナゾール[149508−90−7]+TX、テブコナゾール[107534−96−3]+TX、テトラコナゾール[112281−77−3]+TX、トリアジメホン[43121−43−3]+TX、トリアジメノール[55219−65−3]+TX、トリフルミゾール[99387−89−0]+TX、トリチコナゾール[131983−72−7]+TX、アンシミドール[12771−68−5]+TX、フェナリモル[60168−88−9]+TX、ヌアリモル[63284−71−9]+TX、ブピリメート[41483−43−6]+TX、ジメチリモール[5221−53−4]+TX、エチリモール[23947−60−6]+TX、ドデモルフ[1593−77−7]+TX、フェンプロピジン[67306−00−7]+TX、フェンプロピモルフ[67564−91−4]+TX、スピロキサミン[118134−30−8]+TX、トリデモルフ[81412−43−3]+TX、シプロジニル[121552−61−2]+TX、メパニピリム[110235−47−7]+TX、ピリメタニル[53112−28−0]+TX、フェンピクロニル[74738−17−3]+TX、フルジオキソニル[131341−86−1]+TX、ベナラキシル[71626−11−4]+TX、フララキシル[57646−30−7]+TX、メタラキシル[57837−19−1]+TX、R−メタラキシル[70630−17−0]+TX、オフレース[58810−48−3]+TX、オキサジキシル[77732−09−3]+TX、ベノミル[17804−35−2]+TX、カルベンダジム[10605−21−7]+TX、デバカルブ[62732−91−6]+TX、フベリダゾール[3878−19−1]+TX、チアベンダゾール[148−79−8]+TX、クロゾリネート[84332−86−5]+TX、ジクロゾリン[24201−58−9]+TX、イプロジオン[36734−19−7]+TX、ミクロゾリン[54864−61−8]+TX、プロシミドン[32809−16−8]+TX、ビンクロゾリン[50471−44−8]+TX、ボスカリド[188425−85−6]+TX、カルボキシン[5234−68−4]+TX、フェンフラム[24691−80−3]+TX、フルトラニル[66332−96−5]+TX、メプロニル[55814−41−0]+TX、オキシカルボキシン[5259−88−1]+TX、ペンチオピラド[183675−82−3]+TX、チフルザミド[130000−40−7]+TX、グアザチン[108173−90−6]+TX、ドジン[2439−10−3][112−65−2](遊離塩基)+TX、イミノクタジン[13516−27−3]+TX、アゾキシストロビン[131860−33−8]+TX、ジモキシストロビン[149961−52−4]+TX、エネストロビン{Proc.BCPC,Int.Congr.,Glasgow,2003,1,93}+TX、フルオキサストロビン[361377−29−9]+TX、クレソキシムメチル[143390−89−0]+TX、メトミノストロビン[133408−50−1]+TX、トリフロキシストロビン[141517−21−7]+TX、オリザストロビン[248593−16−0]+TX、ピコキシストロビン[117428−22−5]+TX、ピラクロストロビン[175013−18−0]+TX、フェルバム[14484−64−1]+TX、マンコゼブ[8018−01−7]+TX、マンネブ[12427−38−2]+TX、メチラム[9006−42−2]+TX、プロピネブ[12071−83−9]+TX、チラム[137−26−8]+TX、ジネブ[12122−67−7]+TX、ジラム[137−30−4]+TX、カプタホール[2425−06−1]+TX、キャプタン[133−06−2]+TX、ジクロフルアニド[1085−98−9]+TX、フルオロイミド[41205−21−4]+TX、ホルペット[133−07−3]+TX、トリルフルアニド[731−27−1]+TX、ボルドー液[8011−63−0]+TX、水酸化銅(II)[20427−59−2]+TX、塩化銅[1332−40−7]+TX、硫酸銅[7758−98−7]+TX、酸化銅(II)[1317−39−1]+TX、マンカッパー[53988−93−5]+TX、オキシン銅[10380−28−6]+TX、ジノカップ[131−72−6]+TX、ニトロタルイソプロピル[10552−74−6]+TX、エディフェンホス[17109−49−8]+TX、イプロベンホス[26087−47−8]+TX、イソプロチオラン[50512−35−1]+TX、ホスジフェン[36519−00−3]+TX、ピラゾホス[13457−18−6]+TX、トルコホスメチル[57018−04−9]+TX、アシベンゾラル−S−メチル[135158−54−2]+TX、アニラジン[101−05−3]+TX、ベンチアバリカルブ[413615−35−7]+TX、ブラストサイジン−S[2079−00−7]+TX、チノメチオナート[2439−01−2]+TX、クロロネブ[2675−77−6]+TX、クロロタロニル[1897−45−6]+TX、シフルフェナミド[180409−60−3]+TX、シモキサニル[57966−95−7]+TX、ジクロン[117−80−6]+TX、ジクロシメット[139920−32−4]+TX、ジクロメジン[62865−36−5]+TX、ジクロラン[99−30−9]+TX、ジエトフェンカルブ[87130−20−9]+TX、ジメトモルフ[110488−70−5]+TX、SYP−LI90(フルモルフ)[211867−47−9]+TX、ジチアノン[3347−22−6]+TX、エタボキサム[162650−77−3]+TX、エトリジアゾール[2593−15−9]+TX、ファモキサドン[131807−57−3]+TX、フェンアミドン[161326−34−7]+TX、フェノキサニル[115852−48−7]+TX、フェンチン[668−34−8]+TX、フェリムゾン[89269−64−7]+TX、フルアジナム[79622−59−6]+TX、フルオピコリド[239110−15−7]+TX、フルスルファミド[106917−52−6]+TX、フェンヘキサミド[126833−17−8]+TX、ホセチルアルミニウム[39148−24−8]+TX、ヒメキサゾール[10004−44−1]+TX、イプロバリカルブ[140923−17−7]+TX、IKF−916(シアゾファミド)[120116−88−3]+TX、カスガマイシン[6980−18−3]+TX、メタスルホカルブ[66952−49−6]+TX、メトラフェノン[220899−03−6]+TX、ペンシクロン[66063−05−6]+TX、フタリド[27355−22−2]+TX、ポリオキシン[11113−80−7]+TX、プロベナゾール[27605−76−1]+TX、プロパモカルブ[25606−41−1]+TX、プロキナジド[189278−12−4]+TX、ピロキロン[57369−32−1]+TX、キノキシフェン[124495−18−7]+TX、キントゼン[82−68−8]+TX、スルフル[7704−34−9]+TX、チアジニル[223580−51−6]+TX、トリアゾキシド[72459−58−6]+TX、トリシクラゾール[41814−78−2]+TX、トリホリン[26644−46−2]+TX、バリダマイシン[37248−47−8]+TX、ゾキサミド(RH7281)[156052−68−5]+TX、マンジプロパミド[374726−62−2]+TX、イソピラザム[881685−58−1]+TX、セダキサン[874967−67−6]+TX、3−ジフルオロメチル−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(9−ジクロロメチレン−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−メタノンナフタレン−5−イル)−アミド(国際公開第2007/048556号パンフレットに開示されている)+TX、3−ジフルオロメチル−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(3’,4’,5’−トリフルオロ−ビフェニル−2−イル)−アミド(国際公開第2006/087343号パンフレットに開示されている)+TX、[(3S,4R,4aR,6S,6aS,12R,12aS,12bS)−3−[(シクロプロピルカルボニル)オキシ]−1,3,4,4a,5,6,6a,12,12a,12b−デカヒドロ−6,12−ジヒドロキシ−4,6a,12b−トリメチル−11−オキソ−9−(3−ピリジニル)−2H,11Hナフト[2,1−b]ピラノ[3,4−e]ピラン−4−イル]メチル−シクロプロパンカルボキシレート[915972−17−7]+TXおよび1,3,5−トリメチル−N−(2−メチル−1−オキソプロピル)−N−[3−(2−メチルプロピル)−4−[2,2,2−トリフルオロ−1−メトキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル]フェニル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド[926914−55−8]+TX。
例えば[3878−19−1]といった有効成分に続く括弧中の参照は、Chemical Abstracts Registry numberを指している。上記の混合相手は公知である。有効成分が「The Pesticide Manual」[The Pesticide Manual−A World Compendium;Thirteenth Edition;Editor:C.D.S.TomLin;The British Crop Protection Council]中に含まれている場合、これらは、特定の化合物について本明細書中上記の丸括弧中に示されている項目番号下でその中に記載されており;例えば、化合物「アバメクチン」は、項目番号(1)下に記載されている。上記に記載の特定の化合物について「[CCN]」が付記されている場合、対象の化合物は[A.Wood;Compendium of Pesticide Common Names,Copyright(著作権)1995−2004]にてインターネットを介してアクセス可能である「Compendium of Pesticide Common Names」に含まれており;例えば、化合物「アセトプロール」は、インターネットアドレスhttp://www.alanwood.net/pesticides/acetoprole.htmlにおいて記載されている。
上記明細書において、上記の活性処方成分の大部分は、いわゆる「慣用名」、関連する「ISO慣用名」または他の「慣用名」を個々の事例において用いることにより言及されている。「慣用名」による呼称ではない場合、代わりに用いられる呼称の性質は特定の化合物について丸括弧中に記載されており;この場合、IUPAC名、IUPAC/Chemical Abstracts名、「化学名」、「慣習名」、「化合物名」もしくは「開発コード」が用いられており、または、これらの呼称もしくは「慣用名」のいずれも用いられていない場合には、「代替名」が採用されている。「CAS登録番号」とは、Chemical Abstracts Registry Numberを意味する。
表1〜208(上記)から選択される式Iの化合物と、上記の活性処方成分との活性処方成分混合物は、表1〜208(上記)から選択される化合物と、上記の活性処方成分とを、100:1〜1:6000、特に50:1〜1:50、特に20:1〜1:20の比、特に10:1〜1:10、特に5:1〜1:5の混合比で含んでいることが好ましく、2:1〜1:2の比が特に好ましく、および、4:1〜2:1の比が同様に好ましく、とりわけ、1:1、または、5:1、または、5:2、または、5:3、または、5:4、または、4:1、または、4:2、または、4:3、または、3:1、または、3:2、または、2:1、または、1:5、または、2:5、または、3:5、または、4:5、または、1:4、または、2:4、または、3:4、または、1:3、または、2:3、または、1:2、または、1:600、または、1:300、または、1:150、または、1:35、または、2:35、または、4:35、または、1:75、または、2:75、または、4:75、または、1:6000、または、1:3000、または、1:1500、または、1:350、または、2:350、または、4:350、または、1:750、または、2:750、または、4:750の比が好ましい。これらの混合比は、重量比である。
上記の混合物は、上記の混合物を含む組成物を有害生物もしくはその環境に適用するステップを含む有害生物を防除する方法において用いられることが可能であるが、手術もしくは治療によるヒトもしくは動物の身体の処置法、および、ヒトまたは動物の身体において実施される診断法は除かれる。
表1〜208(上記)から選択される式Iの化合物と、上記の1種以上の活性処方成分とを含む混合物は、例えば、単一の「調合済み」形態で、単一の活性処方成分コンポーネントの個々の配合物から組成される「タンク混合物」などの複合型噴霧混合物で、および、逐次的(すなわち、数時間または数日間などの適度に短時間のうちに次々と)に適用される場合には単一の活性処方成分を併用して適用されることが可能である。表1〜208(上記)から選択される式Iの化合物と上記の活性処方成分を適用する順番は本発明の作用については重要ではない。
本発明による組成物はまた、例えば未エポキシ化またはエポキシ化植物性油(例えばエポキシ化ココナツ油、ナタネ油またはダイズ油)といった安定化剤、例えばシリコーン油といった消泡剤、防腐剤、粘度調節剤、バインダおよび/もしくは粘着剤、肥料、または、特定の効果を達成するための他の活性処方成分、例えば殺菌剤、殺菌・殺カビ剤、抗線虫薬、植物活性化剤、殺軟体動物剤もしくは除草剤などのさらなる固体助剤もしくは液体助剤を含んでいることが可能である。
本発明による組成物は、それ自体は公知である様式において、助剤の不在下で、例えば、固体活性処方成分を粉末化し、スクリーニングし、および/または、固体に圧縮することにより調製され、また、少なくとも1種の助剤の存在下に、例えば、活性処方成分を助剤と共に均質混合し、および/または、粉末化することにより調製される。組成物のこれらの調製プロセス、および、これらの組成物を調製するための化合物Iの使用もまた本発明の主題である。
流行している状況における意図される目的、および、上述の種類の有害生物を防除するための組成物の使用に適合するよう選択されるべきである、吹付け、噴霧、散粉、はけ塗り、粉衣、拡散または流しかけなどの上述の種類の有害生物の防除方法である組成物の適用方法が本発明の他の主題である。典型的な濃度割合は、0.1〜1000ppm、好ましくは0.1〜500ppmの活性処方成分である。1ヘクタール当たりの適用量は、好ましくは1〜2000gの活性処方成分/ヘクタール、より好ましくは10〜1000g/ha、最も好ましくは10〜600g/haである。
作物保護分野における好ましい適用方法は植物の群葉への適用(葉面処理)であり、対象となる有害生物による外寄生の脅威に合致する適用頻度および量を選択することが可能である。あるいは、植物の生息地に液体組成物を潅注することにより、または、固体形態の活性処方成分を例えば土壌といった植物の生息地に例えば顆粒の形態で導入すること(土壌施用)により、根系を介して活性成分を植物に到達させることが可能である(全身作用)。水稲作物の場合、このような顆粒は、満たされた水田に計量されることが可能である。
本発明の化合物およびその組成物はまた、果実、塊茎あるいは穀粒などの例えば種子といった植物繁殖体、または、苗床植物の上記の種類の有害生物に対する保護に好適である。繁殖体を植える前に化合物で処理することが可能であり、例えば、種子を播種の前に処理することが可能である。あるいは、穀粒を液体組成物中に液浸させることにより、または、固体組成物層を塗布することにより、化合物を種子穀粒に適用する(コーティング)ことが可能である。繁殖体を適用サイトに植える際、例えばドリルまきの最中に種子畝間に組成物を適用することも可能である。植物繁殖体のこれらの処理方法、および、このように処理された植物繁殖体が本発明のさらなる主題である。典型的な処理量は、植物および防除されるべき有害生物/真菌に応じることとなり、一般に、種子100kg当たり1〜200グラム、好ましくは種子100kg当たり5〜150グラム、種子100kg当たり10〜100グラムなどである。
種子という用語は、すべての種類の種子および植物栄養繁殖体を包含し、特にこれらに限定されないが、真正種子、種子片、吸根、トウモロコシ、鱗茎、果実、塊茎、穀粒、根茎、挿し木、挿し芽等を含み、好ましい実施形態においては、真正種子を意味する。
本発明はまた、式Iの化合物でコーティングされ、処理され、または、式Iの化合物を含有する種子を含む。「コーティングされ、または、処理され、および/または、含有する」という用語は、一般に、適用時活性処方成分が種子の表面の大部分にあることを意味するが、適用方法に応じて、処方成分のより多くもしくは少ない部分が種子材料中に浸透していてもよい。前記種子生成物が(再度)植えられる場合、活性処方成分が吸収されていてもよい。実施形態においては、本発明により、式(I)の化合物が植物繁殖体に付着したものが利用可能となる。さらに、式(I)の化合物で処理された植物繁殖体を含む組成物が利用可能となる。
種子処理は、種子粉衣、種子コーティング、種子散粉、種子液浸および種子ペレット化などの技術分野において公知であるすべての好適な種子処理技術を含む。式(I)の化合物の種子処理適用は、種子の播種前、播種/植え付けの最中における種子に対する吹付けまたは散粉などのいずれかの公知の方法によって行われることが可能である。
いくつかの混合物は、物理的、化学的または生物学的特性が顕著に異なる有効成分を含んでいる場合があり、これらは、同一の従来の配合物タイプに問題なく適しているわけではない。これらの状況においては、他の配合物タイプが調製され得る。例えば、1種の有効成分が不水溶性の固体であり、および、他のものが不水溶性の液体である場合であっても、固体有効成分を懸濁液として分散させ(SCと同様の調製を用いて)、液体有効成分をエマルジョンとして分散させ(EWと同様の調製を用いて)ることにより、有効成分の各々を同一の連続水性相中に分散させることが可能であり得る。得られる組成物は、サスポエマルジョン(SE)配合物である。
数種の混合物は、容易に同一の従来の配合物タイプとならないような、物理的、化学的または生物学的特性が顕著に異なる活性処方成分を含んでいてもよい。これらの状況においては、他の配合物タイプが調製され得る。例えば、一方の活性処方成分が不水溶性固体であり、他方が不水溶性液体である場合であっても、それにもかかわらず、固体活性処方成分を懸濁液(SCと同様の調製を用いて)として分散させ、液体活性処方成分はエマルジョン(EWと同様の調製を用いて)として分散させることにより、同一の連続水性相中に各活性処方成分を分散させることが可能であり得る。得られる組成物は、サスポエマルジョン(SE)配合物である。
以下の実施例は本発明を例示するものであり、本発明を限定するものではない。
以下の略語を本節において用いた:DMF:ジメチルホルムアミド;THF:テトラヒドロフラン;EtOAc:酢酸エチル;s=一重項;bs=幅広の一重項;d=二重項;dd=二重の二重項;dt=二重の三重項;t=三重項、tt=三重の三重項、q=四重項、sept=七重項;m=多重項;Me=メチル;Et=エチル;Pr=プロピル;Bu=ブチル;M.p.=融点;RT=保持時間、[M+H]+=分子カチオンの分子量、[M−H]-=分子アニオンの分子量。
以下のLC−MS方法を用いて化合物を特徴付けした。
方法G:スペクトルを、エレクトロスプレーソース(極性:陽イオンまたは陰イオン、毛管:3.00kV、コーン範囲:30〜60V、抽出器:2.00V、ソース温度:150℃、脱溶媒温度:350℃、コーンガス流:0L/Hr、脱溶媒ガス流:650L/Hr、質量範囲:100〜900Da)およびWaters製Acquity UPLC:バイナリポンプ、被加熱カラムコンパートメントおよびダイオード−アレイ検出器を備えるWaters製質量分光計(SQDまたはZQシングル四重極型質量分析計)で記録した。溶剤デガッサ、バイナリポンプ、被加熱カラムコンパートメントおよびダイオード−アレイ検出器。カラム:Waters UPLC HSS T3、1.8μm、30×2.1mm、温度:60℃、DAD波長範囲(nm):210〜500、溶剤勾配:A=水+5%MeOH+0.05%HCOOH、B=アセトニトリル+0.05%HCOOH:勾配:勾配:0分間0%B、100%A;1.2〜1.5分間100%B;流れ(ml/min)0.85
方法H:スペクトルを、エレクトロスプレーソース(極性:陽イオンまたは陰イオン、毛管:3.00kV、コーン範囲:30〜60V、抽出器:2.00V、ソース温度:150℃、脱溶媒温度:350℃、コーンガス流:0L/Hr、脱溶媒ガス流:650L/Hr、質量範囲:100〜900Da)およびWaters製Acquity UPLC:バイナリポンプ、被加熱カラムコンパートメントおよびダイオード−アレイ検出器を備えるWaters製質量分光計(SQDまたはZQシングル四重極型質量分析計)で記録した。溶剤デガッサ、バイナリポンプ、被加熱カラムコンパートメントおよびダイオード−アレイ検出器。カラム:Waters UPLC HSS T3、1.8μm、30×2.1mm、温度:60℃、DAD波長範囲(nm):210〜500、溶剤勾配:A=水+5%MeOH+0.05%HCOOH、B=アセトニトリル+0.05%HCOOH:勾配:勾配:0分間0%B、100%A;2.7〜3.0分間100%B;流れ(ml/min)0.85
方法I:スペクトルは、エレクトロスプレーソース(極性:陽イオンまたは陰イオン、キャピラリ:4.00kV、脱溶媒温度:350℃、コーンガス流:11L/h、質量範囲:100〜900Da)およびAgilent製Agilent 1200:クォータナリーポンプ、被加熱カラムコンパートメントおよびダイオード−アレイ検出器を備えるAgilent製質量分光計(QQQ6410質量分光計)で記録した。カラム:Acquity BEH、C18、1.7μm、30×2.1mm、温度:25℃、DAD波長範囲(nm):210〜400、溶剤勾配:A=水+0.05%HCOOH、B=アセトニトリル+0.05%HCOOH:勾配:勾配:0分間10%B、90%A;2.0〜3.0分間100%B;3〜4 10%B、流量(mL/min)1.8mL/min。
調製例:
実施例P1:t−ブチル(1S,5R)−3−(5−ブロモ−3−ピリジル)−3−カルバモチオイル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキシレート(化合物E.021)の調製
ステップ1:(1S,5R)−3−シアノ−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボン酸t−ブチルエステルの調製
Figure 2016534127
カリウムt−ブトキシド(6.23g、55.5mmol)を0℃で1,2−ジメトキシエタン(DME)(15mL)中にアルゴン雰囲気下で懸濁させた。次いで、30分間以内に、トシルメチルイソシアニド(6.50g、33.3mmol)のDME(20mL)中の溶液を、温度を5℃未満に維持しながら滴下した。反応混合物はすぐに茶色に変色し、0℃でさらに1時間撹拌した。次いで、イソプロパノール(3.4mL、44.6mmol)を0℃で滴下した。この反応混合物をさらに30分間撹拌し、その後、(1S,5R)−3−オキソ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボン酸t−ブチルエステル(5.00g、22.2mmol)(Berdini et al.,Tetrahedron 2002,58,5669に従って調製した)を、30分間以内に反応温度を5℃未満に維持しながら滴下した。添加が完了した後、攪拌を0℃で1時間継続し、次いで、一晩で室温に温めさせた。この反応混合物をセライトでろ過し、残渣を溶剤でしっかりと洗浄した。有機層を組み合わせ、蒸発させて粗生成物を得た。粗材料をフラッシュクロマトグラフィ(酢酸エチル/シクロヘキサン)により精製して、(1S,5R)−3−シアノ−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボン酸t−ブチルエステルを白色の固体(m.p.97〜98℃)として得た。
1H NMR(CDCI3,TMS)δ/ppm:1.48(s,9H),1.62(m,2H),1.85(m,2H),1.95〜2.10(br m,4H),2.90〜3.05(m,1H),4.15〜4.35(br s,2H)。
ステップ2:(1S,5R)−3−(5−ブロモ−ピリジン−3−イル)−3−シアノ−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボン酸t−ブチルエステルの調製
Figure 2016534127
リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(46.75mLのTHF中の1M溶液)を(1S,5R)−3−シアノ−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボン酸t−ブチルエステル(10.0g,42.5mmol)および3−ブロモ−5−フルオロ−ピリジン(7.85g、44.6mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(100mL)中の撹拌溶液に、室温で、1時間かけ、アルゴン雰囲気下で滴下した。この反応混合物はすぐに茶色に変色した。攪拌を室温で20時間継続した。この反応混合物を冷水に注ぎ入れ、酢酸エチル(3×)で抽出した。組み合わせた抽出物を塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、減圧下で蒸発させて、茶色の油を得た。フラッシュクロマトグラフィ(SiO2、10〜70%酢酸エチル/シクロヘキサン)による精製で(1S,5R)−3−(5−ブロモ−ピリジン−3−イル)−3−シアノ−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボン酸t−ブチルエステルを白色の固体として得た。
1H NMR(CDCI3,TMS)δ/ppm:1.50(s,9H),2.10〜2.21(m,2H),2.22〜2.35(br m,3H),2.35〜2.45(br m,3H),4.30〜4.52(br m,2H),7.90(t,1H),8.65(2 d,2H)。
ステップ3:t−ブチル(1S,5R)−3−(5−ブロモ−3−ピリジル)−3−カルバモチオイル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキシレート(化合物E.021)の調製
Figure 2016534127
(1S,3S,5R)−3−(5−ブロモ−ピリジン−3−イル)−3−シアノ−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボン酸t−ブチルエステル(2.05g、5.21mmol)のピリジン(21mL)中の溶液に、20℃で、アンモニウムポリスルフィド(3.34mL、20.8mmol)の溶液を滴下し、混合物を20℃で24時間撹拌した。反応が完了した後、混合物を氷水(0℃)に注ぎ入れて沈殿物を形成した。固体をろ過し、水(2×)で洗浄し、減圧下で乾燥した。次いで、粗生成物をジクロロメタン中で撹拌し、ろ過し、減圧下で乾燥して、t−ブチル(1S,5R)−3−(5−ブロモ−3−ピリジル)−3−カルバモチオイル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキシレートをオフホワイトの粉末(m.p.228〜230℃)として得た。濃縮により、ジクロロメタン母液から追加の分量の生成物を単離した。
UPLC MS(方法G):室温で0.98分間、m/z426[M+H]+
1H NMR(DMSO−d6,TMS)δ/ppm:1.32(s,9H),1.68〜1.80(br s,2H),1.90〜2.10(br s,2H),3.50〜3.65(br d,2H),4.08〜4.18(br s,2H),7.96(t,1H),8.57(d,1H),8.59(d,1H),9.31(br s,1H),9.95(br s,1H)。
実施例P2:(1R,5S)−3−(5−ブロモ−3−ピリジル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボチオアミド(化合物E.010)の調製
Figure 2016534127
t−ブチル(1S,5R)−3−(5−ブロモ−3−ピリジル)−3−カルバモチオイル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキシレート(200mg、0.470mmol)のジクロロメタン(1.2mL)中の懸濁液に、室温でトリフルオロ酢酸(0.11mL、1.41mmol)をゆっくりと添加した。この反応混合物は清透な溶液となり、これを20℃で4日間撹拌した。この反応混合物を濃縮し、残渣(TFA塩)を飽和水性Na2CO3中に懸濁させ、4時間激しく撹拌した。懸濁液をろ過し、固体を減圧下で乾燥して、(1R,5S)−3−(5−ブロモ−3−ピリジル)−8−アザビシクロ[3.2.1]−オクタン−3−カルボチオアミドをオフホワイトの粉末(m.p.164〜168℃)として得た。
UPLC MS(方法G):室温で0.46分間、m/z326[M+H]+
1H NMR(DMSO−d6,TMS)δ/ppm:1.40〜1.60(m,2H),1.80〜2.05(m,4H),3.48(s,2H),3.40〜3.60(m,2H),7.95(br s,1H),8.52(d,1H),8.59(d,1H),9.20(br s,1H),9.85(br s,1H)。
実施例P3:(1S,5R)−3−(5−ブロモ−3−ピリジル)−8−(2,2,2−トリフルオロエチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボチオアミド(化合物E.007)の調製
Figure 2016534127
(1S,5R)−3−(5−ブロモ−3−ピリジル)−8−(2,2,2−トリフルオロエチル)−8−アザビシクロ−[3.2.1]オクタン−3−カルボニトリル(0.10g、0.27mmol)(国際公開第96/37494号パンフレットに従って調製した)のピリジン(0.2mL)中の溶液に、20℃で、アンモニウムポリスルフィド(0.18mL、1.07mmol)の溶液を滴下し、混合物を20℃で24時間撹拌した。反応が完了した後、混合物を氷水に注ぎ入れて沈殿物を形成した。固体をろ過し、水(2×)で洗浄し、減圧下で乾燥した。次いで、粗生成物をジクロロメタン中に倍散することにより精製し、ろ過し、乾燥させて、(1S,5R)−3−(5−ブロモ−3−ピリジル)−8−(2,2,2−トリフルオロエチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボチオアミドをオフホワイトの粉末(m.p.228〜230℃)として得た。
UPLC MS(方法G):室温で0.94分間、m/z408[M+H]+
1H NMR(DMSO−d6,TMS)δ/ppm:1.60〜1.80(m,2H),1.85〜2.00(m,2H),2.07(dd,2H),3.02(dd,2H),3.28(br s,2H),3.51(dd,2H),7.95(t,1H),8.54(d,1H),8.58(d,1H),9.26(br s,1H),9.88(br s,1H)。
実施例P4:(1S,5R)−3−(5−シアノ−3−ピリジル)−8−(2,2,2−トリフルオロエチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボチオアミド(化合物E.009)の調製
Figure 2016534127
(1S,5R)−3−(5−ブロモ−3−ピリジル)−8−(2,2,2−トリフルオロエチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボチオアミド(835mg、2.05mmol)、Zn粉末(16mg、0.24mmol)、Zn(CN)2(147mg、1.23mmol)および1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン(46.8mg、0.082mmol)の混合物を、室温、アルゴン雰囲気下にN,N−ジメチルアセトアミド(7.6mL)中に懸濁させた。アルゴンを連続して20分間パージした後、Pd2(dba)3(38.6mg、0.041mmol)を添加して、明るい黄色の懸濁液を得た。この反応混合物を135℃に加熱し、30分間撹拌した。反応が完了した後、混合物を室温に冷却し、水性アンモニア(15mLの2M溶液)で失活させ、セライトを通してろ過し、酢酸エチルで抽出した。組み合わせた有機層を塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、ろ過し、減圧中で蒸発させた。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィ(SiO2、0〜70%酢酸エチル/ヘプタン)により精製して、(1S,5R)−3−(5−シアノ−3−ピリジル)−8−(2,2,2−トリフルオロエチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボチオアミドを明るい黄色の粉末(m.p.180〜186℃)として得た。
UPLC MS(方法G):室温で0.84分間、m/z355[M+H]+
実施例P5:(1S,5R)−3−(5−クロロ−3−ピリジル)−8−(2,2,2−トリフルオロエチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボチオアミド(化合物E.002)の調製
Figure 2016534127
(1S,5R)−3−(5−クロロ−3−ピリジル)−8−(2,2,2−トリフルオロエチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボニトリル(1.50g、4.50mmol)(国際公開第96/37494号パンフレットに従って調製した)の1,4−ジオキサン(17mL)中の溶液を仕込んだ丸底フラスコを、アルゴンで20分間、十分にパージした。この撹拌溶液に、水(20滴)およびO,O−ジエチルジチオリン酸(2.20mL、14.0mmol)を滴下した。この反応混合物を80℃に加熱し、65時間撹拌した。時間の経過に伴って沈殿物が形成された。この反応混合物を室温に冷まし、酢酸エチル(100mL)で希釈した。次いで、Na2CO3(250mL)および水(100mL)の飽和溶液を添加した。この反応混合物を1時間激しく撹拌した後に有機層を分離し、乾燥させ(Na2SO4)、ろ過し、減圧下で濃縮した。得られた粗生成物をジクロロメタン中で撹拌して少量の残留する出発材料を除去した。生成物をろ過して、(1S,5R)−3−(5−クロロ−3−ピリジル)−8−(2,2,2−トリフルオロエチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボチオアミドをオフホワイトの粉末(m.p.223〜224℃)として得た。
UPLC MS(方法H):室温で1.31分間、m/z364[M+H]+
1H NMR(DMSO−d6,TMS)δ/ppm:1.65〜1.80(m,2H),1.87〜2.00(m,2H),2.06(dd,2H),2.45〜2.55(m,4H),3.02(dd,2H),3.25(br s,2H),3.50(dd,2H),7.81(t,1H),8.45(d,1H),8.55(d,1H),9.25(br s,1H),9.88(br s,1H)。
実施例P6:(1S,5R)−3−(5−ブロモ−3−ピリジル)−8−(2−クロロアリル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボチオアミド(化合物E.006)の調製
ステップ1:(1R,5S)−3−(5−ブロモ−3−ピリジル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボニトリル(TFA塩)の調製
Figure 2016534127
2,2,2−トリフルオロ酢酸(TFA)(5.92mL、76.5mmol)を、(1S,3S,5R)−3−(5−ブロモ−ピリジン−3−イル)−3−シアノ−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボン酸t−ブチルエステル(3.00g、7.65mmol)のジクロロメタン(38mL)中の溶液に20℃でゆっくりと添加した。添加が完了した後、攪拌を8時間継続した。この反応混合物を濃縮し、残渣をジエチルエーテル(20mL)で処理して、TFA塩を白色の沈殿物として形成した。ろ過し、減圧下に40℃で数時間乾燥させて、(1S,5R)−3−(5−ブロモ−3−ピリジル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボニトリルビス−TFA塩をオフホワイトの粉末(m.p.176〜178℃)として得た。
1H NMR(CDCl3,TMS)δ/ppm:1.81〜2.06(m,4H),2.16〜2.26(m,2H),2.28〜2.37(m,2H),2.42〜2.53(m,2H),3.77(dd,2H),8.00(t,1H),8.63(d,1H),8.73(d,1H)。
ステップ2:(1S,5R)−3−(5−ブロモ−3−ピリジル)−8−(2−クロロアリル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボニトリルの調製
Figure 2016534127
(1R,5S)−3−(5−ブロモ−3−ピリジル)−8−アザビシクロ[3.2.1]−オクタン−3−カルボニトリルビス−TFA塩(0.700g、1.35mmol)のDMF(6.7mL)中の懸濁液に、iPr2NEt(0.95mL、5.39mmol)を室温、アルゴン雰囲気下で滴下した。次いで、2,3−ジクロロ−1−プロペン(0.200mL、2.15mmol)を滴下した。この反応混合物を18時間撹拌し、その後、40℃に加熱し、触媒量のNaIを添加して、追加の18時間以内に反応を完了させた。この反応混合物を室温に冷まし、冷水に注ぎ入れた。得られた混合物を酢酸エチル(2×)で抽出し、有機層を分離し、水および塩水で洗浄した。乾燥させた後(Na2SO4)、有機層をろ過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィ(SiO2、0〜30%酢酸エチル/シクロヘキサン)により精製して、(1S,5R)−3−(5−ブロモ−3−ピリジル)−8−(2−クロロアリル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボニトリルをオフホワイトの粉末として得た。
UPLC MS(方法G):室温で0.64分間、m/z366[M+H]+
1H NMR(CDCl3,TMS)δ/ppm:2.08〜2.16(m,2H),2.28〜2.32(m,4H),2.32〜2.41(m,2H),3.15(s,2H),3.42(br s,2H),5.33(s,1H),5.46(s,1H),7.95(t,1H),8.62(d,1H),8.71(d,1H)。
ステップ3:(1S,5R)−3−(5−ブロモ−3−ピリジル)−8−(2−クロロアリル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボチオアミド(化合物E.006)の調製
Figure 2016534127
(1S,5R)−3−(5−ブロモ−3−ピリジル)−8−(2−クロロアリル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボニトリル(1.50g、4.50mmol)の1,4−ジオキサン(3.3mL)中の溶液を仕込んだバイアルを、アルゴンで十分にパージした後にシールした。この撹拌溶液に、水(15μL、0.82mmol)およびO,O−ジエチルジチオリン酸(0.42mL、2.45mmol)を滴下した。この反応混合物を80℃に加熱し、一晩撹拌した。この反応混合物を室温に冷まし、水およびNa2CO3の飽和水溶液で希釈したところ、沈殿物が形成された。得られた懸濁液を2時間激しく撹拌し、その後、固体をろ出し、乾燥させた。その後、固体をジクロロメタン中に倍散して残留する不純物を除去した。ろ過し、減圧中で乾燥して、(1S,5R)−3−(5−ブロモ−3−ピリジル)−8−(2−クロロアリル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボチオアミドをオフホワイトの粉末(m.p.146〜153℃)として得た。
UPLC MS(方法G):室温で0.63分間、m/z399[M+H]+
1H NMR(DMSO−d6,TMS)δ/ppm:1.65〜1.80(m,2H),1.87〜2.00(m,2H),2.0〜2.10(d,2H),3.05(br s,12H),3.52(dd,2H),5.28(s,1H),5.55(s,1H),7.95(br s,1H),8.52(d,1H),8.58(d,1H),9.25(br s,1H),9.85(br s,1H)。
実施例P7:(1S,5R)−3−(5−ブロモ−3−ピリジル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−6−エン−3−カルボチオアミド(化合物E.015)の調製
ステップ1:(1S,5R)−3−シアノ−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−6−エン−8−カルボン酸t−ブチルエステルの調製
Figure 2016534127
カリウムt−ブトキシド(1.12g、9.52mmol)を、0℃、アルゴン雰囲気下で1,2−ジメトキシエタン(DME)(3.0mL)中に懸濁させた。その後、30分間以内に、トシルメチルイソシアニド(1.11g、5.71mmol)のDME(3.0mL)中の溶液を、温度を5℃未満に維持しながら滴下した。この反応混合物はすぐに茶色に変色し、0℃でさらに1時間撹拌した。イソプロパノール(0.58mL、7.61mmol)を0℃で滴下した後、攪拌をこの温度で30分間継続した。この混合物に、(1S,5R)−3−オキソ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−6−エン−8−カルボン酸t−ブチルエステル(0.85g、3.81mmol)(Hodgson et al.,Org.Lett.2010,12,2834に従って調製した)のDME(2.0mL)中の溶液を、反応温度を5℃未満に維持しながら、30分間以内に滴下した。添加が完了した後、攪拌を0℃で1時間継続し、次いで、一晩で室温に温めさせた。この反応混合物をセライトでろ過し、残渣を酢酸エチルで繰り返し洗浄した。有機層を組み合わせ、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗材料を酢酸エチル中に溶解させ、得られた有機溶液を水および塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、ろ過し、濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィ(SiO2、1〜28%酢酸エチル/シクロヘキサン)により精製して、(1S,5R)−3−シアノ−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−6−エン−8−カルボン酸t−ブチルエステルを明るいオレンジ色の油として得た。
1H NMR(CDCI3,TMS)δ/ppm:1.48(s,9H),1.70〜1.80(br m,2H),1.80〜1.97(br m,1H),1.97〜2.10(br m,1H),2.90〜3.05(m,1H),4.50〜4.67(br s,2H),6.05〜6.15(br m,2H)。
第2の回転異性体について他の1H NMR−シグナルを検出可能であった:6.28〜6.35(br m,2H)。
ステップ2:(1S,5R)−3−(5−ブロモ−ピリジン−3−イル)−3−シアノ−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−6−エン−8−カルボン酸t−ブチルエステルの調製
Figure 2016534127
(1S,5R)−3−シアノ−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−6−エン−8−カルボン酸t−ブチルエステル(7.50g、32.0mmol)および3−ブロモ−5−フルオロ−ピリジン(5.91g、33.6mmol)のテトラヒドロフラン(80mL)(THF)中の撹拌溶液に、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(35.2mL、THF中で1M)を、20分間以内に、−30℃、アルゴン雰囲気下で滴下した。この反応混合物はすぐに茶色に変色し、攪拌を−30℃でさらに30分間継続した。冷却浴を外し、反応混合物を室温に温めさせた。この反応混合物をさらに2時間撹拌し、次いで、冷水に注ぎ入れ、酢酸エチル(3×)で抽出した。組み合わせた抽出物を塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、減圧下で蒸発させて、明るい茶色の油を得た。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィ(SiO2、酢酸エチル/シクロヘキサン)に供することにより、(1S,5R)−3−(5−ブロモ−ピリジン−3−イル)−3−シアノ−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−6−エン−8−カルボン酸t−ブチルエステルを明るい黄色の油として得た。
1H NMR(CDCI3,TMS)δ/ppm:1.55(s,9H),2.12〜2.25(br m,3H),2.35〜2.47(br m,1H),4.67(br s,1H),4.80(br s,1H),4.80(br s,1H),6.35〜6.48(br m,2H),7.90(t,1H),8.65(dd,2H)。
ステップ3:(1S,5R)−3−(5−ブロモ−3−ピリジル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−6−エン−3−カルボニトリル(TFA塩)の調製
Figure 2016534127
(1S,5R)−3−(5−ブロモ−ピリジン−3−イル)−3−シアノ−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−6−エン−8−カルボン酸t−ブチルエステル(8.50g、17.0mmol)のジクロロメタン(87mL)中の溶液に、20℃で、2,2,2−トリフルオロ酢酸(TFA)(13.0mL、170mmol)をゆっくりと添加した。この反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応が完了した後、酢酸エチルを添加した。混合物をNaHCO3(2×)およびNa2CO3(2×)水溶液で洗浄した。有機層を分離し、乾燥させ(Na2SO4)、ろ過し、濃縮した。粗材料をジエチルエーテルで倍散して(1S,5R)−3−(5−ブロモ−3−ピリジル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−6−エン−3−カルボニトリルをTFA塩として得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ/ppm:2.05〜2.14(m,2H),2.15〜2.23(m,2H),2.81(br s,1H),3.32(s,1H),3.93(br s,2H),6.28〜6.39(m,2H),8.20(t,1H),8.70(d,1H),8.76(d,1H)。
ステップ4:(1S,5R)−3−(5−ブロモ−3−ピリジル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−6−エン−3−カルボチオアミド(化合物E.015)の調製
Figure 2016534127
磁気撹拌棒を備える丸底フラスコに、(1S,5R)−3−(5−ブロモ−3−ピリジル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−6−エン−3−カルボニトリルTFA塩(0.50g、1.72mmol)、1,4−ジオキサン(6.9mL)および水(0.68mL、37.9mmol)を室温で仕込んだ。この反応混合物をアルゴンで15分間パージし、その後、O,O−ジエチルジチオリン酸(0.96mL、5.17mmol)を攪拌しながら滴下した。この反応混合物を80℃に加熱し、さらに19時間撹拌した。その後、反応混合物を室温に冷まし、Na2CO3(50mL)の飽和溶液に注ぎ入れた。この反応混合物を酢酸エチル(3×)で抽出し、組み合わせた有機層を乾燥させ(Na2SO4)、減圧中で濃縮した。残渣をジクロロメタン(10mL)中において倍散し、沈殿物をろ過して、(1S,5R)−3−(5−ブロモ−3−ピリジル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−6−エン−3−カルボチオアミドを明るい黄色の粉末として得た。
UPLC MS(方法G):室温で0.31分間、m/z324[M+H]+
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ/ppm:2.00(dd,2H),3.42(dd,2H),3.74(br s,2H),6.02(s,2H),7.92(t,1H),8.54(d,1H),8.58(d,1H),8.99(br s,1H),9.49(br s,1H)。
実施例P8:(1R,5S)−3−(5−ブロモ−3−ピリジル)−8−(2−クロロアリル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−6−エン−3−カルボチオアミド(化合物E.013)の調製
ステップ1:(1S,5R)−3−(5−ブロモ−3−ピリジル)−8−(2−クロロアリル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−6−エン−3−カルボニトリルの調製
Figure 2016534127
(1S,5R)−3−(5−ブロモ−3−ピリジル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−6−エン−3−カルボニトリルTFA塩(1.00g、3.45mmol)のDMF(17mL)中の懸濁液に、iPr2NEt(1.20mL、6.89mmol)を室温、アルゴン雰囲気下で滴下した。その後、2,3−ジクロロ−1−プロペン(0.490mL、5.17mmol)を滴下し、添加が完了した後、攪拌を19時間、室温で継続した。この反応混合物を水(20mL)中に取り、酢酸エチル(3×)で抽出した。組み合わせた有機層を塩水で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、減圧下で濃縮した。粗材料をフラッシュクロマトグラフィ(SiO2、酢酸エチル/ヘプタン)により精製して、(1R,5S)−3−(5−ブロモ−3−ピリジル)−8−(2−クロロアリル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−6−エン−3−カルボニトリルをオフホワイトの粉末として得た。
UPLC MS(方法G):室温で0.76分間、m/z364[M+H]+
1H NMR(CDCI3,TMS)δ/ppm:2.20〜2.40(m,4H),3.19(s,2H),3.81(br s,2H),5.38(s,1H),5.46(s,1H),6.31(s,2H),8.02(t,1H),8.65(d,1H),8.78(d,1H)。
ステップ2:(1R,5S)−3−(5−ブロモ−3−ピリジル)−8−(2−クロロアリル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−6−エン−3−カルボチオアミド(化合物E.013)の調製
Figure 2016534127
磁気撹拌棒を備える丸底フラスコに、1,4−ジオキサン(8.8mL)中の(1R,5S)−3−(5−ブロモ−3−ピリジル)−8−(2−クロロアリル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−6−エン−3−カルボニトリル(0.81g、2.21mmol)および水(0.40mL、2.21mmol)を室温で仕込んだ。この反応混合物をアルゴンで15分間パージし、その後、O,O−ジエチルジチオリン酸(1.23mL、6.62mmol)を攪拌しながら滴下した。この反応混合物を80℃に加熱し、さらに28時間撹拌した。その後、反応混合物を室温に冷まし、Na2CO3(30mL)の飽和溶液に注ぎ入れた。15分間攪拌した後、沈殿物をろ出し、乾燥させて、(1R,5S)−3−(5−ブロモ−3−ピリジル)−8−(2−クロロアリル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−6−エン−3−カルボチオアミドをオフホワイトの粉末として得た。
UPLC MS(方法G):室温で0.58分間、m/z398[M+H]+
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ/ppm:2.06(dd,2H),3.01(br s,2H),3.51〜3.62(m,4H),5.30(br s,1H),5.53(br s,1H),5.88(br s,2H),7.91(t,1H),8.52(d,1H),8.56(d,1H),9.02(br s,1H),9.45(br s,1H)。
実施例P9:(1S,5R)−8−(2−クロロアリル)−3−(5−シアノ−3−ピリジル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−6−エン−3−カルボチオアミド(化合物E.012)の調製
Figure 2016534127
(1S,5R)−3−(5−ブロモ−3−ピリジル)−8−(2−クロロアリル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−6−エン−3−カルボチオアミド(650mg、1.63mmol)、亜鉛粉末(12.8mg、0.20mmol)、Zn(CN)2(117mg、0.98mmol)および1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン(37.3mg、0.070mmol)の混合物を、N,N−ジメチルアセトアミド(6.0mL)に、室温、アルゴン雰囲気下で懸濁させた。アルゴンを連続して20分間パージした後、Pd2(dba)3(30.1mg、0.033mmol)を添加して、明るい黄色の懸濁液を得た。この反応混合物を135℃に加熱し、1.5時間撹拌した。この反応混合物を室温に冷まし、水性アンモニア(20mLの2M溶液)で失活させ、セライトを通してろ過し、酢酸エチル(3×)で抽出した。組み合わせた有機層を塩水で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、ろ過し、減圧中で蒸発させた。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィ(SiO2、酢酸エチル/ヘプタン)により精製した。得られた材料をジクロロメタンに倍散し、得られた固体をフラッシュクロマトグラフィによる精製にさらに供して、(1S,5R)−8−(2−クロロアリル)−3−(5−シアノ−3−ピリジル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−6−エン−3−カルボチオアミドをオフホワイトの粉末として得た。
UPLC MS(方法G):室温で0.39分間、m/z345[M+H]+
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ/ppm:2.02〜2.15(m,2H),3.02(br s,2H),3.51〜3.64(m,4H),5.29(br s,1H),5.51(br s,1H),5.88(br s,2H),8.15(t,1H),8.81(d,1H),8.86(d,1H),9.00(br s,1H),9.50(br s,1H)。
実施例P10:(1R,5S)−3−(5−クロロ−3−ピリジル)−8−(2,2−ジフルオロエチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−6−エン−3−カルボチオアミド(化合物E.001)の調製
Figure 2016534127
磁気撹拌棒を備える丸底フラスコに、1,4−ジオキサン(3.9mL)中の(1R,5S)−3−(5−クロロ−3−ピリジル)−8−(2,2−ジフルオロエチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−6−エン−3−カルボニトリル(国際公開第96/37494号パンフレットに従って調製した)(0.30g、0.97mmol)および水(2滴)を室温で仕込んだ。この反応混合物をアルゴンで10分間パージし、その後、O,O−ジエチルジチオリン酸(0.50mL、2.91mmol)を攪拌しながら滴下した。この反応混合物を80℃に加熱し、一晩撹拌したところ、沈殿物の共存物が形成された。その後、反応混合物を室温に冷まし、Na2CO3および水の飽和溶液に注ぎ入れた。酢酸エチル(3×)で抽出した後、組み合わせた有機層を乾燥させ(Na2SO4)、ろ過し、減圧下で濃縮した。残存物を少量のジクロロメタンで倍散させた後、(1R,5S)−3−(5−クロロ−3−ピリジル)−8−(2,2−ジフルオロエチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−6−エン−3−カルボチオアミドをオフホワイトの粉末として得た。
UPLC MS(方法G):室温で0.55分間、m/z344[M+H]+
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ/ppm:1.65〜1.80(m,2H),1.88〜2.00(m,2H),2.03〜2.12(m,2H),2.96〜3.10(dd,2H),3.26(br s,2H),3.45〜3.58(dd,2H),7.81(t,1H),8.47(d,1H),8.55(d,1H),9.25(br s,1H),9.87(br s,1H)。
実施例P11:(1R,5S)−3−(5−ブロモ−3−ピリジル)−8−(4,4,4−トリフルオロブチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−6−エン−3−カルボチオアミド(化合物E.008)の調製
ステップ1:(1R,5S)−3−(5−ブロモ−3−ピリジル)−8−(4,4,4−トリフルオロブチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−6−エン−3−カルボニトリルの調製
Figure 2016534127
(1S,5R)−3−(5−ブロモ−3−ピリジル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−6−エン−3−カルボニトリルTFA塩(0.45g、1.11mmol)のアセトニトリル(5.0mL)中の懸濁液に、iPr2NEt(0.76mL、4.45mmol)を、室温、アルゴン雰囲気下で滴下した。懸濁液を10分間攪拌したところ、清透な黄色の溶液が得られた。その後、4−ブロモ−1,1,1−トリフルオロ−ブタン(0.15mL、1.23mmol)を滴下し、反応混合物を72時間、室温で撹拌した。酢酸エチルで希釈した後、反応混合物を水性NaHCO3で洗浄した。有機層を分離し、乾燥させ(Na2SO4)、減圧中で濃縮した。粗材料をフラッシュクロマトグラフィ(SiO2、0〜40%MeOH/ジクロロメタン)により精製して、(1R,5S)−3−(5−ブロモ−3−ピリジル)−8−(4,4,4−トリフルオロブチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−6−エン−3−カルボニトリルをガムとして得た。
UPLC MS(方法H):室温で0.68分間、m/z400[M+H]+
1H NMR(CDCI3,TMS)δ/ppm:1.65〜1.75(m,2H),2.12〜2.28(m,2H),2.25〜2.28(m,4H),2.40(t,2H),3.75(br s,2H),6.28(s,2H),7.89(t,1H),8.61(d,1H),8.71(d,1H)。
ステップ2:(1R,5S)−3−(5−ブロモ−3−ピリジル)−8−(4,4,4−トリフルオロブチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−6−エン−3−カルボチオアミド(化合物E.008)の調製
Figure 2016534127
磁気撹拌棒を備える丸底フラスコに、1,4−ジオキサン(2.1mL)中の(1R,5S)−3−(5−ブロモ−3−ピリジル)−8−(4,4,4−トリフルオロブチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−6−エン−3−カルボニトリル(320mg、0.80mmol)および水(2滴)を室温で仕込んだ。この反応混合物をアルゴンで10分間パージし、その後、O,O−ジエチルジチオリン酸(0.30mL、1.60mmol)を攪拌しながら滴下した。この反応混合物を80℃に加熱し、18時間撹拌した。その後、反応混合物を室温に冷まし、酢酸エチルで希釈し、Na2CO3(20mL)の飽和溶液に注ぎ入れた。この混合物を1時間激しく攪拌した後、有機層を分離し、乾燥させ(Na2SO4)、ろ過し、減圧下で濃縮した。残存物を少量のジクロロメタンで倍散した後、(1R,5S)−3−(5−ブロモ−3−ピリジル)−8−(4,4,4−トリフルオロブチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−6−エン−3−カルボチオアミドをオフホワイトの粉末(m.p.200〜202℃)として得た。
UPLC MS(方法H):室温で0.76分間、m/z434[M+H]+
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ/ppm:1.47〜1.50(m,2H),1.95〜2.08(d,2H),2.14〜2.35(m,4H),3.40〜3.55(m,2H),3.51(br s,2H),5.85(s,2H),7.89(t,1H),8.50〜8.58(d(x2),2H),8.98(br s,1H),9.45(br s,1H)。
実施例P12:メチル(1S,5R)−3−(5−クロロ−3−ピリジル)−8−(2,2,2−トリフルオロエチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボキシイミドチオエート(化合物E.014)の調製
Figure 2016534127
(1S,5R)−3−(5−クロロ−3−ピリジル)−8−(2,2,2−トリフルオロエチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボチオアミド(509mg、1.40mmol)のDMF(3.5mL)中の溶液に、0℃で、水素化ナトリウム(61.6mg、1.54mmol、鉱油中で60重量%)を添加し、この温度で攪拌を20分間継続した。ヨードメタン(87.2μL、1.40mmol)を添加した後、攪拌を0℃でさらに1時間継続した。この反応混合物を水性NaHCO3にゆっくりと注ぎ入れ、水性層を酢酸エチル(3×)で抽出し、組み合わせた有機層を水および塩水で洗浄した。有機層を乾燥させた後(Na2SO4)、ろ過し、減圧中で濃縮し、残存をフラッシュクロマトグラフィ(SiO2、MeOH/ジクロロメタン)に供して、(1S,5R)−3−(5−クロロ−3−ピリジル)−8−(2,2,2−トリフルオロエチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボキシイミドチオエートをオレンジ色のガムとして得た。
UPLC MS(方法H):室温で1.50分間、m/z378[M+H]+
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ/ppm:1.72〜1.83(m,2H),1.93〜2.03(m,2H),2.12(s,3H),2.24(d,2H),2.84(q,2H),3.21(d,2H),3.37(br s,2H),7.68(t,1H),8.39(d,1H),8.52(d,1H),9.50(br s,1H)。
実施例P14:(1S,5R)−3−(5−ヨード−3−ピリジル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−6−エン−3−カルボチオアミド(化合物E.034)の調製
ステップ1:t−ブチル(1R,5S)−3−シアノ−3−(5−ヨード−3−ピリジル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−6−エン−8−カルボキシレートの調製
Figure 2016534127
リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(19.2mLのTHF中の1M溶液)を、t−ブチル(1R,5S)−3−ヒドロキシ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−6−エン−8−カルボキシレート(3.0g、12.8mmol)および3−フルオロ−5−ヨード−ピリジン(3.20g、14.1mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(100mL)中の撹拌溶液に、−40℃、アルゴン雰囲気下で1時間かけて滴下した。この反応混合物はすぐに茶色に変色した。攪拌を−40℃で1時間継続し、次いで、4時間かけて室温に温めさせた。次いで、この反応混合物を冷水に注ぎ入れ、酢酸エチル(3×)で抽出した。組み合わせた抽出物を塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、減圧下で蒸発させて、粗生成物を得た。フラッシュクロマトグラフィ(SiO2、酢酸エチル/ヘプタン勾配)による精製で、t−ブチル(1R,5S)−3−シアノ−3−(5−ヨード−3−ピリジル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−6−エン−8−カルボキシレートを白色の固体として得た。
1H NMR(400MHz,CDCI3,TMS)δ/ppm:1.52(s,9H),2.10〜2.25(m,3H),2.35〜2.45(br m,1H),4.65〜4.82(br m,2H),6.37〜6.45(br m,2H),8.07(t,1H),8.67(d,1H),8.78(d,1H)。
ステップ2:(1S,5R)−3−(5−ヨード−3−ピリジル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−6−エン−3−カルボニトリルの調製
Figure 2016534127
2,2,2−トリフルオロ酢酸(TFA)(6.0mL、77.5mmol)をt−ブチル(1R,5S)−3−シアノ−3−(5−ヨード−3−ピリジル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−6−エン−8−カルボキシレート(3.39g、7.75mmol)のジクロロメタン(14mL)中の溶液に20℃でゆっくりと添加した。添加が完了した後、攪拌を一晩継続した。この反応混合物を濃縮し、残渣を酢酸エチル(100mL)で処理した。次いで、飽和Na2CO3(100mL)の溶液をゆっくりと添加した。酢酸エチルで完全に抽出した後、すべての有機層を組み合わせ、塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮して、(1S,5R)−3−(5−ヨード−3−ピリジル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−6−エン−3−カルボニトリルを得た。
1H NMR(400MHz,CDCI3,TMS)δ/ppm:2.19(dd,2H),2.28(dd,2H),4.0〜4.10(m,2H),6.45〜6.55(m,2H),8.20(t,1H),8.71〜8.82(2d,2H)。
ステップ3:(1S,5R)−3−(5−ヨード−3−ピリジル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−6−エン−3−カルボチオアミド(化合物E.034)の調製
Figure 2016534127
磁気撹拌棒を備える丸底フラスコに、(1S,5R)−3−(5−ヨード−3−ピリジル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−6−エン−3−カルボニトリル(2.18g、6.46mmol)、1,4−ジオキサン(26mL)および水(2.6mL、142.0mmol)を室温で仕込んだ。この反応混合物をアルゴンで15分間パージし、その後、O,O−ジエチルジチオリン酸(3.6mL、19.37mmol)を攪拌しながら滴下した。この反応混合物を80℃に加熱し、さらに24時間撹拌した。その後、反応混合物を室温に冷まし、Na2CO3(50mL)の飽和溶液に注ぎ入れた。この反応混合物を酢酸エチル(3×)で抽出し、組み合わせた有機層を乾燥させ(Na2SO4)、減圧中で濃縮した。残渣をジクロロメタンで倍散し、沈殿物をろ過して、(1S,5R)−3−(5−ヨード−3−ピリジル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−6−エン−3−カルボチオアミドを明るい黄色の粉末として得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d6,TMS)δ/ppm:1.95(dd,2H),3.49(dd,2H),3.71(br s,2H),5.99(s,2H),8.05(t,1H),8.54(d,1H),8.61(d,1H),8.95(br s,1H),9.49(br s,1H)。
実施例P15:(1S,5R)−8−(2,2−ジフルオロエチル)−3−(5−ヨード−3−ピリジル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−6−エン−3−カルボチオアミド(化合物E.039)の調製
Figure 2016534127
(1S,5R)−3−(5−ヨード−3−ピリジル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−6−エン−3−カルボチオアミド(0.20g、0.54mmol)およびK2CO3(0.15g、1.08mmol)のDMF(2.2mL)中の懸濁液に、2,2−ジフルオロエチルトリフルオロメタンスルホネート(0.23g、1.08mmol)を、室温、アルゴン雰囲気下で滴下した。この反応混合物を室温で18時間撹拌した。追加の量の2,2−ジフルオロエチルトリフルオロメタンスルホネート(0.12g、0.54mmol)を添加し、反応混合物をさらに1時間撹拌して反応を完了させた。次いで、反応混合物を冷水に注ぎ入れた。得られた混合物を酢酸エチル(2×)で抽出し、有機層を分離し、水および塩水で洗浄した。乾燥させた後(Na2SO4)、有機層をろ過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をジクロロメタン中で撹拌し、得られた沈殿物をろ過して、純粋な(1S,5R)−8−(2,2−ジフルオロエチル)−3−(5−ヨード−3−ピリジル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−6−エン−3−カルボチオアミドを明るい黄色の粉末として得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d6,TMS)δ/ppm:2.01(dd,2H),2.50〜2.70(m,2H),3.50(dd,2H),3.62(br s,2H),5.89(s,1H),5.99(tt,1H),8.03(t,1H),8.52(d,1H),8.62(d,1H),8.98(br s,1H),9.50(br s,1H)。
実施例P16:(1R,5S)−3−(5−ヨード−3−ピリジル)−8−(2,2,2−トリフルオロエチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−6−エン−3−カルボチオアミド(化合物E.060)の調製
ステップ1:(1R,5S)−3−(5−ヨード−3−ピリジル)−8−(2,2,2−トリフルオロエチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−6−エン−3−カルボニトリルの調製
Figure 2016534127
(1S,5R)−3−(5−ヨード−3−ピリジル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−6−エン−3−カルボニトリル(0.80g、2.37mmol)およびK2CO3(0.98g、7.12mmol)のTHF(9.5mL)中の懸濁液に、2,2,2−トリフルオロエチルトリフルオロメタンスルホネート(0.62g、2.61mmol)を、室温、アルゴン雰囲気下で滴下した。この反応混合物を50℃に加熱し、4.5時間撹拌した。反応が完了した後、反応混合物を冷水に注ぎ入れた。得られた混合物を酢酸エチル(3×)で抽出し、有機層を分離し、水および塩水で洗浄した。乾燥させた後(Na2SO4)、有機層をろ過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をペンタン中で撹拌し、得られた沈殿物をろ過して、(1R,5S)−3−(5−ヨード−3−ピリジル)−8−(2,2,2−トリフルオロエチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−6−エン−3−カルボニトリルをベージュ色の粉末(m.p.127〜129℃)として得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d6,TMS)δ/ppm:2.25(dd,2H),2.36(dd,2H),2.90(q,2H),3.85(br s,2H),6.35(s,2H),8.13(t,1H),8.75(d,1H),8.79(d,1H)。
ステップ2:(1R,5S)−3−(5−ヨード−3−ピリジル)−8−(2,2,2−トリフルオロエチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−6−エン−3−カルボチオアミド(化合物E.060)の調製
Figure 2016534127
丸底フラスコに、DMF(16mL)中の(1S,5R)−3−(5−ヨード−3−ピリジル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−6−エン−3−カルボチオアミド(1.50g、4.04mmol)およびK2CO3(1.68g、12.10mmol)を仕込んだ。この懸濁液に、2,2,2−トリフルオロエチルトリフルオロメタンスルホネート(1.16g、4.85mmol)を、室温、アルゴン雰囲気下で滴下した。この反応混合物を室温で50分間撹拌した。次いで、反応混合物を冷水に注ぎ入れた。得られた混合物を酢酸エチル(3×)で抽出し、有機層を分離し、水および塩水で洗浄した。乾燥させた後(Na2SO4)、有機層をろ過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をジクロロメタン中で撹拌し、得られた沈殿物をろ過して、純粋な(1R,5S)−3−(5−ヨード−3−ピリジル)−8−(2,2,2−トリフルオロエチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−6−エン−3−カルボチオアミドを明るい黄色の粉末として得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d6,TMS)δ/ppm:2.04(dd,2H),2.93(q,2H),3.52(dd,2H),3.65(br s,2H),5.92(br s,1H),8.05(t,1H),8.53(d,1H),8.63(d,1H),9.0(br s,1H),9.50(br s,1H)。
実施例P17:(1R,5S)−8−アリル−3−(5−ヨード−3−ピリジル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−6−エン−3−カルボチオアミド(化合物E.063)の調製
ステップ1:(1R,5S)−8−アリル−3−(5−ヨード−3−ピリジル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−6−エン−3−カルボニトリルの調製
Figure 2016534127
(1S,5R)−3−(5−ヨード−3−ピリジル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−6−エン−3−カルボニトリル(0.80g、2.37mmol)およびK2CO3(0.98g、7.12mmol)のTHF(9.5mL)中の懸濁液に、3−ブロモプロプ−1−エン(0.32g、2.61mmol)を、室温、アルゴン雰囲気下で滴下した。この反応混合物を50℃に加熱し、4.5時間撹拌した。反応が完了した後、反応混合物を室温に冷却し、冷水に注ぎ入れた。得られた混合物を酢酸エチル(3×)で抽出し、有機層を分離し、水および塩水で洗浄した。乾燥させた後(Na2SO4)、有機層をろ過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をペンタン中で撹拌し、得られた沈殿物をろ過して、(1R,5S)−8−アリル−3−(5−ヨード−3−ピリジル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−6−エン−3−カルボニトリルを明るいオレンジ色の粉末(m.p.99〜100℃)として得た。
1H NMR(400MHz,CDCI3,TMS)δ/ppm:2.26(dd,4H),3.02(d,2H),3.77(br s,2H),5.08〜5.22(m,2H),5.76〜5.99(m,1H),6.25(s,2H),8.17(t,1H),8.79(2d,2H)。
ステップ2:(1R,5S)−8−アリル−3−(5−ヨード−3−ピリジル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−6−エン−3−カルボチオアミド(化合物E.063)の調製
Figure 2016534127
磁気撹拌棒を備える丸底フラスコに、(1R,5S)−8−アリル−3−(5−ヨード−3−ピリジル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−6−エン−3−カルボニトリル(0.59g、1.55mmol)、1,4−ジオキサン(6mL)および水(0.03mL、142.0mmol)を室温で仕込んだ。この反応混合物をアルゴンで15分間パージし、その後、O,O−ジエチルジチオリン酸(0.87mL、4.66mmol)を攪拌しながら滴下した。この反応混合物を80℃に加熱し、さらに18時間撹拌した。その後、反応混合物を室温に冷まし、Na2CO3(60mL)の飽和溶液に注ぎ入れた。この反応混合物を酢酸エチル(3×)で抽出し、組み合わせた有機層を組み合わせ、乾燥させ(Na2SO4)、減圧中で濃縮した。残渣をジクロロメタンで倍散し、沈殿物をろ過して、(1R,5S)−8−アリル−3−(5−ヨード−3−ピリジル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−6−エン−3−カルボチオアミドをベージュ色の粉末(m.p.186〜187℃)として得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d6,TMS)δ/ppm:1.94〜2.08(m,2H),2.85(d,2H),3.43〜3.54(m,4H),4.97〜5.16(m,2H),5.70〜5.89(m,3H),8.03(t,1H),8.56(d,1H),8.73(d,1H),8.93(br s,1H),9.41(br s,1H)。
実施例P18:(1R,5S)−8−(2,2,2−トリフルオロエチル)−3−[5−(2−トリメチルシリルエチニル)−3−ピリジル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−6−エン−3−カルボチオアミド(化合物E.068)の調製
Figure 2016534127
小型の丸底フラスコに、DMF(1.2mL)中の(1R,5S)−3−(5−ヨード−3−ピリジル)−8−(2,2,2−トリフルオロエチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−6−エン−3−カルボチオアミド(0.14g、0.30mmol)およびトリエチルアミン(0.06mL、0.45mmol)を仕込んだ。この反応混合物をアルゴンで脱気し、その後、エチニル(トリメチル)シラン(0.06mL、0.45mmol)、CuI(0.003g、0.015mmol)およびPd(PPh32Cl2(0.01g、0.015mmol)を添加した。この反応混合物を55℃で3時間撹拌した。次いで、反応混合物を室温に冷却し、Celite(登録商標)を通してろ過した。濾液を酢酸エチルで希釈し、水および塩水で洗浄した。乾燥させた後(Na2SO4)、有機層をろ過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をペンタンで処理して、(1R,5S)−8−(2,2,2−トリフルオロエチル)−3−[5−(2−トリメチルシリルエチニル)−3−ピリジル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−6−エン−3−カルボチオアミドを明るい茶色の粉末(m.p.179〜180℃)として得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d6,TMS)δ/ppm:0.25(s,9H),2.01〜2.11(m,2H),2.96(q,2H),3.50〜3.60(m,2H),3.65(br s,2H),5.93(br s,2H),7.76(t,1H),8.47(d,1H),8.55(d,1H),9.01(br s,1H),9.49(br s,1H)。
実施例P19:(1R,5S)−3−(5−エチニル−3−ピリジル)−8−(2,2,2−トリフルオロエチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−6−エン−3−カルボチオアミド(化合物E.070)の調製
Figure 2016534127
小型の丸底フラスコに、(1R,5S)−8−(2,2,2−トリフルオロエチル)−3−[5−(2−トリメチルシリルエチニル)−3−ピリジル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−6−エン−3−カルボチオアミド(0.20g、0.57mmol)およびメタノール(4.6mL)を室温で仕込んだ。溶液を0℃に冷却した。次いで、K2CO3(0.048g、0.35mmol)を少量ずつ添加した。得られた懸濁液を0℃で40分間撹拌した。反応を室温に温めさせ、次いで、飽和水性NaHCO3(10ml)に注ぎ入れた。混合物を酢酸エチル(3×)で抽出した。有機層を組み合わせ、水および塩水で洗浄した。Na2SO4で乾燥させた後、有機層をろ過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をジクロロメタンおよびペンタンの混合物で処理して、(1R,5S)−3−(5−エチニル−3−ピリジル)−8−(2,2,2−トリフルオロエチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−6−エン−3−カルボチオアミドをベージュ色の粉末(m.p.210〜213℃)として得た。
1H NMR(400MHz,CDCI3,TMS)δ/ppm:2.42〜2.50(m,2H),2.82(q,2H),3.20(s,1H),3.28〜3.35(m,2H),3.72(br s,2H),6.05(br s,2H),7.81(t,1H),8.55(d,1H),8.61(d,1H)。
DMSO−d6において選択したシグナル:
1H NMR(400MHz,DMSO−d6,TMS)δ/ppm:9.02(br s,1H,NH2),9.50(br s,1H,NH2)。
実施例P20:(1R、5S)−8−(2,2−ジフルオロエチル)−3−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−6−エン−3−カルボチオアミド(化合物E.071)の調製
ステップ1:t−ブチル(1R,5S)−3−シアノ−3−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−6−エン−8−カルボキシレートの調製
Figure 2016534127
乾燥した500mLの三首フラスコ中において、t−ブチル(1R,5S)−3−シアノ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−6−エン−8−カルボキシレート(10.0g、42.7mmol)を無水テトラヒドロフラン(100mL)中に溶解させ、3,5−ジフルオロピリジン(5.15g、44.8mmol)をこの撹拌溶液に窒素雰囲気下で添加した。この反応混合物を−50℃に冷却し、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(47mLのTHF中の1M溶液)を滴下した。発熱が見られ、溶液は茶色に変色した。攪拌を−50℃で1時間継続し、次いで、室温に温めさせ、一晩撹拌した。この反応混合物を水(700mL)にゆっくりと注ぎ入れた。水性相を酢酸エチルで抽出した。組み合わせた抽出物を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。フラッシュクロマトグラフィ(SiO2、酢酸エチル/シクロヘキサン勾配)による精製で、t−ブチル(1R、5S)−3−シアノ−3−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−6−エン−8−カルボキシレートを白色の固体として得た。
LC MS(方法I):330[M+H]+
1H NMR(400MHz,CDCI3,TMS)δ/ppm:1.46〜1.50(m,2H),1.52(s,9H),2.11〜2.30(m,3H),2.34〜2.49(m,1H),4.67〜4.86(m,2H),6.36〜6.48(m,2H),7.50〜7.57(m,1H),8.43〜8.48(m,1H)8.53〜8.58(m,1H)。
ステップ2:(1R,5S)−3−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−アゾニアビシクロ[3.2.1]オクタ−6−エン−3−カルボニトリルTFA塩の調製
Figure 2016534127
2,2,2−トリフルオロ酢酸(23mL、300mmol)を、t−ブチル(1R,5S)−3−シアノ−3−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−6−エン−8−カルボキシレート(9.8g、30mmol)のジクロロメタン(100mL)中の溶液に、20℃でゆっくりと添加した。添加が完了した後、攪拌を一晩継続した。この反応混合物を減圧下で蒸発させて茶色の油を得、これをジエチルエーテル(200mL)で倍散して、2,2,2−トリフルオロ酢酸塩としての(1R,5S)−3−(5−フルオロピリジン−1−イウム−3−イル)−8−アゾニアビシクロ[3.2.1]オクタ−6−エン−3−カルボニトリルを明るい茶色の固体として得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d6,TMS)δ/ppm:2.41〜2.48(m,2H),2.56〜2.65(m,2H),4.62〜4.69(m,2H),6.46〜6.52(m,2H),7.99〜8.06(m,1H),8.64〜8.67(m,1H),8.70〜8.74(m,1H)。
ステップ3:(1R,5S)−8−(2,2−ジフルオロエチル)−3−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−6−エン−3−カルボニトリルの調製
Figure 2016534127
3−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−6−エン−3−カルボニトリル(2,2,2−トリフルオロ酢酸塩)(0.900g、1.97mmol)のジメチルホルムアミド(20mL)中の撹拌溶液に、ジイソプロピルエチルアミン(0.866mL、4.92mmol)を窒素雰囲気下で滴下し、15分間撹拌した。次いで、2,2−ジフルオロエチルトリフルオロメタンスルホネート(0.632g、2.95mmol)を滴下し、室温で一晩撹拌した。この反応混合物を水(50mL)で失活させ、酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。組み合わせた抽出物を塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。フラッシュクロマトグラフィ(SiO2、酢酸エチル/シクロヘキサン勾配)による精製で、(1R,5S)−8−(2,2−ジフルオロエチル)−3−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−6−エン−3−カルボニトリルをオフホワイトの固体(m.p.109〜111℃)として得た。
LC MS(方法I):294[M+H]+
1H NMR(400MHz,CDCI3,TMS)δ/ppm:2.23〜2.47(m,4H),2.67〜2.88,(m,2H),3.85(br s,2H),5.67〜6.11(m,1H),6.34(s,2H)7.52〜7.67(m,1H),8.45(d,J=2.5Hz,1H),8.66(br s,1H)。
ステップ4:(1R,5S)−8−(2,2−ジフルオロエチル)−3−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−6−エン−3−カルボチオアミド(化合物E.071)の調製
Figure 2016534127
(1R,5S)−8−(2,2−ジフルオロエチル)−3−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−6−エン−3−カルボニトリル(200mg、0.68mmol)を1,4−ジオキサン(2.5mL)および水(0.5mL)の混合物中に溶解させた。O,O’−ジエチルジチオフォスフェート(0.38mL、2.05mmol)を反応混合物に室温で滴下し、次いで、80℃で20時間環流した。この反応混合物を室温に冷却し、飽和炭酸ナトリウム(20mL)に注ぎ入れた。これを30分間撹拌し、有機層を分離した。水性層を酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。組み合わせた抽出物を塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。フラッシュクロマトグラフィ(SiO2、ジクロロメタン/メタノール勾配)による精製で、(1R,5S)−8−(2,2−ジフルオロエチル)−3−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−6−エン−3−カルボチオアミド(m.p.244〜246℃)を得た。
LC MS(方法I):328[M+H]+
1H NMR(400MHz,DMSO−d6,TMS)δ/ppm:2.02〜2.09(m,2H),2.59(td,J=15.8,4.4Hz,2H),3.32(s,2H),3.54(d,J=13.8Hz,2H),3.63(br s,2H),5.84〜6.17(m,3H),7.51〜7.66(m,1H),8.36〜8.50(m,2H),8.99(s,1H),9.49(s,1H)。
実施例P21:(1S,5R)−8−(2,2−ジフルオロエチル)−3−(5−ヨード−3−ピリジル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボチオアミド(化合物E.072)の調製
ステップ1:t−ブチル(1S,5R)−3−シアノ−3−(5−ヨード−3−ピリジル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキシレートの調製
Figure 2016534127
ブチルリチウム(13mLのTHF中の1M溶液)を、t−ブチル(1S,5R)−3−シアノ−3−(5−ヨード−3−ピリジル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキシレート(7.0g、17.8mmol)のテトラヒドロフラン(50mL)中の撹拌溶液に、−60℃、窒素雰囲気下で、15分間かけて滴下した。この反応混合物はすぐに黄色に変色した。攪拌を−60℃で30分間継続し、次いで、テトラヒドロフラン中に溶解させた分子ヨウ素(6.7g、26.8mmol)を添加した。次いで、この反応混合物を4時間かけて室温に温めさせる。次いで、この反応混合物を冷たい塩化アンモニウム溶液に注ぎ入れ、酢酸エチル(3×)で抽出した。組み合わせた抽出物を塩水で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、減圧下で蒸発させて粗生成物を固体として得た。
LC MS(方法I):440[M+H]+
1H NMR(400MHz,CDCI3,TMS)δ/ppm:1.24〜1.29(m,2H),1.50(d,J=2.0Hz,3H),1.51(s,10H),2.14〜2.31(m,8H),2.35〜2.44(m,5H),3.14〜3.26(m,1H),4.28〜4.55(m,3H),8.08(t,J=2.1Hz,1H),8.68(d,J=2.2Hz,1H),8.79(d,J=1.8Hz,1H)。
ステップ2:(1S,5R)−3−(5−ヨード−3−ピリジル)−8−アゾニアビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボニトリル(TFA塩)の調製
Figure 2016534127
2,2,2−トリフルオロ酢酸(12.2mL、159mmol)を(1R,5S)−3−シアノ−3−(5−ヨード−3−ピリジル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキシレート(7.00g、15.9mmol)のジクロロメタン(55mL)中の溶液に、20℃でゆっくりと添加した。添加が完了した後、攪拌を一晩継続した。この反応混合物を濃縮し、次いで、得られた固体をエーテル中に倍散し、減圧下で濃縮して(1S,5R)−3−(5−ヨード−3−ピリジル)−8−アゾニアビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボニトリルを2,2,2−トリフルオロ酢酸塩として得た。
LC MS(方法I):340[M+H]+
ステップ3:(1S,5R)−8−(2,2−ジフルオロエチル)−3−(5−ヨード−3−ピリジル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボニトリルの調製
Figure 2016534127
丸底フラスコに、ジクロロメタン(40mL)中の3−(5−ヨード−3−ピリジル)−8−アゾニアビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボニトリル2,2,2−トリフルオロ酢酸塩(4.00g、7.05mmol)を仕込み、続いて、N,N−エチルジイソプロピルアミン(1.80g、14.1mmol)を滴下し、10分間撹拌した。この懸濁液に、2,2−ジフルオロエチルメタンスルホネート(3.00g、14.1mmol)を、室温、窒素雰囲気下で滴下した。この反応混合物を室温で24時間撹拌した。この反応混合物を飽和重炭酸塩溶液に注ぎ入れ、得られた混合物をジクロロメタン(3×)で抽出した。有機層を分離し、水および塩水で洗浄した。硫酸ナトリウムで乾燥させた後、有機層をろ過し、減圧下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィ(SiO2、酢酸エチル/シクロヘキサン勾配)による精製で、(1S,5R)−8−(2,2−ジフルオロエチル)−3−(5−ヨード−3−ピリジル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボニトリルを薄い黄色の固体(m.p.117〜119℃)として得た。
LC MS(方法I):404[M+H]+
1H NMR(400MHz,CDCI3,TMS)δ/ppm:0.90〜1.01(m,1H),1.34〜1.44(m,1H),1.58(br s,1H),2.02〜2.20(m,2H),2.30(br s,4H),2.39(br s,2H),2.63〜2.91(m,2H),3.46(br s,2H),5.61〜6.16(m,1H),8.14(br s,1H),8.62〜8.90(m,2H)。
ステップ4:(1S,5R)−8−(2,2−ジフルオロエチル)−3−(5−ヨード−3−ピリジル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボチオアミド(化合物E.072)の調製
Figure 2016534127
(1S,5R)−8−(2,2−ジフルオロエチル)−3−(5−ヨード−3−ピリジル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボニトリル(1.00g、1.24mmol)をピリジン(20mL)中に溶解させ、硫化アンモニウムの45%(重量基準)水溶液(6当量、7.44mmol)で処理し、室温で40時間撹拌した。この反応混合物を氷水にゆっくりと加え、15分間撹拌した。水性層をジクロロメタン(3×50ml)で抽出した。組み合わせた有機層を塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。次いで、得られた固体をエーテル中に倍散して表題の化合物を固体(m.p.189〜191℃)として得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ/ppm:1.65〜1.75(m,2H),1.93(d,J=7.5Hz,2H),2.04(br s,2H),2.56〜2.75(m,2H),3.24(br s,2H),3.41〜3.57(m,2H),5.75〜6.20(m,1H),8.08(t,J=2.0Hz,1H),8.50〜8.71(m,2H),9.26(br s,1H),9.86(s,1H)。
実施例P22:t−ブチル(1S,5R)−3−(5−シクロプロピル−3−ピリジル)−8−(2,2,2−トリフルオロエチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボチオアミド(化合物E.023)の調製
ステップ1:t−ブチル(1S,5R)−3−シアノ−3−(5−シクロプロピル−3−ピリジル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキシレートの調製
Figure 2016534127
t−ブチル(1S,5R)−3−(5−ブロモ−3−ピリジル)−3−シアノ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキシレート(4.00g、10.2mmol)をトルエン(30mL)中に溶解させ、トリシクロヘキシルホスフィン(0.29g、1.02mmol)、リン酸カリウム(7.80g、35.7mmol)、シクロプロピルボロン酸(1.3g、15.3mmol)および水(1.6mL)で処理した。次いで、酢酸パラジウム(0.114g、0.509mmol)を添加し、反応混合物を20時間100℃に加熱した。次いで、この反応混合物を、冷たい塩化アンモニウム溶液に注ぎ入れ、酢酸エチル(3×)で抽出した。組み合わせた抽出物を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で蒸発させて粗生成物を得た。フラッシュクロマトグラフィ(SiO2、酢酸エチル/シクロヘキサン勾配)による精製で、表題の化合物を固体として得た。
LC MS(方法I):354[M+H]+
ステップ2:(1S,5R)−3−(5−シクロプロピル−3−ピリジル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボニトリル(TFA塩)の調製
Figure 2016534127
2,2,2−トリフルオロ酢酸(4.20mL、54.0mmol)をt−ブチル(1S,5R)−3−シアノ−3−(5−シクロプロピル−3−ピリジル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキシレート(1.90g、5.40mmol)のジクロロメタン(20mL)中の溶液に、20℃でゆっくりと添加した。添加が完了した後、攪拌を一晩継続した。この反応混合物を濃縮し、次いで、得られた固体をエーテル中に倍散し、減圧下で濃縮して表題の化合物を2,2,2−トリフルオロ酢酸塩)として得た。
LC MS(方法I):254[M+H]+
ステップ3:(1S,5R)−3−(5−シクロプロピル−3−ピリジル)−8−(2、2、2−トリフルオロエチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボニトリルの調製
Figure 2016534127
丸底フラスコに、N,N−ジメチルホルムアミド(2.0mL)中の(1S,5R)−3−(5−シクロプロピル−3−ピリジル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボニトリル(TFA塩)(500mg、1.04mmol)を仕込み、続いて、触媒ヨウ化ナトリウムおよび炭酸カリウム(0.581g、4.163mmol)を追加し、10分間撹拌した。この懸濁液に、2,2,2−トリフルオロエチルトリフルオロメタンスルホネート(2当量)を、室温、窒素雰囲気下で滴下した。次いで、この反応混合物を室温で20時間撹拌し、Celiteを通してろ過し、水中で希釈した。得られた混合物を酢酸エチル(3×)で抽出し、有機層を分離し、水および塩水で洗浄した。硫酸ナトリウムで乾燥させた後、有機層をろ過し、減圧下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィ(SiO2、酢酸エチル/シクロヘキサン勾配)による精製で、表題の化合物を固体として得た。
LC MS(方法I):336[M+H]+
1H NMR(400MHz,CDCI3,TMS)δ/ppm 0.78〜0.82(m,2H),1.09〜1.18(m,2H),1.96(m,1H),2.07〜2.11(m,2H),2.30〜2.47(m,4H),2.88〜2.95(q,2H),3.49〜3.50(m,2H),7.47〜7.48(m,1H),8.35〜8.36(d,1H),8.57〜8.58(d,1H)。
ステップ4:t−ブチル(1S,5R)−3−(5−シクロプロピル−3−ピリジル)−8−(2,2,2−トリフルオロエチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボチオアミド(化合物E.023)の調製
Figure 2016534127
(1S,5R)−3−(5−シクロプロピル−3−ピリジル)−8−(2、2、2−トリフルオロエチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボニトリル(0.150g、0.445mmol)をエタノール(10mL)中に溶解させ、五硫化二リン(1.78mmol)で処理し、室温で一晩撹拌した。反応混合物を水にゆっくりと添加した。水性層を酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。組み合わせた有機層を塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィ(SiO2、酢酸エチル/シクロヘキサン勾配)による精製で、表題の化合物を固体として得た。
LC MS(方法I):370[M+H]+
同様にして、以下の表中の化合物を調製可能である。以下の実施例は本発明の例示を意図したものであり、好ましい式(I)の化合物を示す。
Figure 2016534127
Figure 2016534127
Figure 2016534127
生物学的実施例
これらの実施例は、式Iの化合物の有害生物防除特性/殺虫特性を例示するものである。
以下のとおりテストを行った。
実施例B1:モモアカアブラムシ(Myzus persicae)(モモアカアブラムシ)に対する活性
ヒマワリの葉片を24ウェルマイクロタイタープレート中の寒天上に置き、200ppmの施用量でテスト溶液を噴霧した。乾燥させた後、葉片を様々な齢数のアブラムシ個体群で外寄生させた。6日間のインキュベーション期間後、サンプルを死亡率について確認した。
以下の化合物で、モモアカアブラムシ(Myzus persicae)の少なくとも80%の防除が得られた:
E.001、E.002、E.003、E.004、E.005、E.006、E.007、E.008、E.009、E.010、E.011、E.013、E.014、E.015、E.016、E.017、E.018、E.019、E.020、E.023、E.024、E.025、E.026、E.027、E.028、E.029、E.030、E.031、E.032、E.033、E.034、E.035、E.036、E.037、E.038、E.039、E.040、E.041、E.042、E.043、E.044、E.045、E.046、E.047、E.048、E.049、E.050、E.051、E.052、E.053、E.054、E.055、E.056、E.057、E.058、E.059、E.060、E.061、E.062、E.063、E.064、E.065、E.066、E.067、E.068、E.069、E.070、E.071、E.072、E.073。
実施例B2:モモアカアブラムシ(Myzus persicae)(モモアカアブラムシ)に対する活性
様々な齢数のアブラムシ個体群で外寄生させたエンドウマメの実生を根と共に、24ppmの施用量でテスト溶液中に直接入れた。導入から6日後に、サンプルを死亡率について確認した。
以下の化合物で、モモアカアブラムシ(Myzus persicae)の少なくとも80%の防除が得られた:
E.001、E.003、E.004、E.005、E.006、E.008、E.010、E.011、E.012、E.018、E.019、E.025、E.026、E.027、E.028、E.029、E.030、E.031、E.032、E.033、E.035、E.036、E.037、E.038、E.039、E.040、E.041、E.042、E.043、E.044、E.045、E.046、E.047、E.049、E.050、E.051、E.052、E.053、E.054、E.055、E.056、E.057、E.058、E.059、E.061、E.063、E.064、E.065、E.066、E.067、E.069、E.071、E.072、E.073。
実施例B3:タバココナジラミ(Bemisia tabaci)(綿コナジラミ)に対する活性
綿の葉片を24ウェルマイクロタイタープレート中の寒天上に置き、200ppmの施用量でテスト溶液を噴霧した。乾燥させた後、葉片を12〜18匹の成虫で外寄生させた。外寄生から6日間のインキュベーション期間の後、サンプルを死亡率について確認した。
以下の化合物で、タバココナジラミ(Bemisia tabaci)の少なくとも80%の防除が得られた:
E.001、E.002、E.003、E.004、E.005、E.006、E.007、E.008、E.009、E.010、E.011、E.013、E.014、E.015、E.016、E.017、E.018、E.020、E.023、E.024、E.025、E.026、E.027、E.028、E.029、E.030、E.031、E.032、E.033、E.034、E.035、E.036、E.037、E.038、E.039、E.040、E.041、E.042、E.043、E.044、E.045、E.046、E.047、E.048、E.049、E.050、E.051、E.052、E.053、E.054、E.055、E.056、E.057、E.058、E.059、E.060、E.061、E.062、E.063、E.064、E.065、E.066、E.071、E.072、E.073。
実施例B1:ネオニコチノイドに対して耐性である昆虫の防除
耐性のレベル、従って、殺虫剤の性能の影響は、「抵抗因子」を用いることにより計測可能である。抵抗因子は、「耐性」の系統について設定された死亡率(すなわち、80%)をもたらす殺虫剤の濃度を、同一の種および発育段階の「感受性」の昆虫に対して同一の死亡率をもたらす同一の殺虫剤の濃度で除することにより算出可能である。特に規定はないが、低い値(20以下)は、交差耐性は存在せず自然レベルでの変動のみが存在することを示し、および、高い値(64以上)は交差耐性の強い根拠となる。
ネオニコチノイド耐性昆虫を入手するために、研究者は、文献において関連する耐性が報告されている宿主作物および地理的な区域を特定する必要がある(例えば、モモアカアブラムシ(Myzus persicae)−フランスのモモ果樹園。タバココナジラミ(Bemisia tabaci)−スペインの保護された野菜)。次いで、これらの場所/宿主作物から昆虫の生体サンプルを収集し、実験室に持ち帰り、繁殖コロニーを確立させる。コロニーを伴う非耐性の個体を取り除いて、相同的な耐性個体群を形成する。これは、単一の耐性個体から昆虫の純系個体群(例えばモモアカアブラムシ(Myzus persicae))を確立させることにより、または、感受性昆虫を死滅させるが耐性昆虫には影響を及ぼさない用量の殺虫剤にコロニーを反復的に露出させることにより達成される。耐性フェノタイプの昆虫コロニーは、ネオニコチノイド殺虫剤を用いて総投与量応答バイオアッセイ(その例をIRACのウェブサイトおよび以下に見いだすことが可能である)を実施し、バイオアッセイ結果を同一の種の既知である感受性コロニーに係る同様のバイオアッセイ結果と比較することにより判定される。あるいは、関連する種に係る抵抗機構が既知である場合には、個別の昆虫の耐性ゲノタイプを分子技術(例えばPCR)により判定することが可能である。
a)モモアカアブラムシ(モモアカアブラムシ(Myzus persicae)のネオニコチノイド耐性系統)
a.1)利用したモモアカアブラムシ(Myzus persicae)系統:
・モモアカアブラムシ(Myzus persicae)の基準スクリーニング系統(ネオニコチノイド感受性)
・南フランスのモモ果樹園で入手したモモアカアブラムシ(Myzus persicae)のFRC−P系統(ネオニコチノイド耐性)
a2)利用したバイオアッセイ方法
a.2.1)バイオアッセイ、方法A:
モモアカアブラムシ(Myzus persicae):混合個体群、接触活性、エンドウマメ実生で治効性
エンドウマメ実生に様々な齢数のアブラムシ個体群を外寄生させ、スプレーチャンバ内にてテスト溶液で処理した。処理から6日後、サンプルを死亡率について確認した。
施用量:200ppm、50ppm、12.5ppm、3ppmおよび0.8ppm。
a.2.2)投与量−応答バイオアッセイ、方法B:
テストポット(直径45mm)を、Herron et al(Aust J Entomol 37:70−73(1998))を応用して、水道水で形成した寒天上の白菜片で調製した。様々な齢数のアブラムシ(20〜30匹)をディッシュに移し、摂氏21度、16:8時間の明/暗レジームで24時間定着させた。死亡した個体は適用前に取り除いた。蓋で各ポットをシールする前に、Potter precision実験用スプレー塔(Burkard Scientific,Uxbridge,UK)を用いて殺虫剤の段階希釈を行った。各処理の反復試験で、3mLの溶液を0.6barで、3秒間の定着時間で噴霧した(およそ400L・ha−1に等しい)。各テストにおいて、1回の処理当たり、最低でも5種の殺虫剤濃度を用いると共に3回の反復試験を行った。アブラムシ死亡率は処理の72時間後に評価する(殺虫剤作用機構に応じる)。LC50値をLOGIT分析により(ACSAPwinプログラムを用いて)算出した。
a.3)結果
本発明による以下の化合物は、200ppmでモモアカアブラムシ(Myzus persicae)のFRC−P(ネオニコチノイド耐性)系統の少なくとも80%の防除をもたらし、20以下の抵抗因子を示した:E.011、E.012.
チアクロプリドおよびイミダクロプリドは、200ppmでモモアカアブラムシ(Myzus persicae)のFRC−P(ネオニコチノイド耐性)系統の80%防除をもたらすことができず、共に、64を超える抵抗因子(RF80)を示した。
b)タバココナジラミ(タバココナジラミ(Bemisia tabaci))のネオニコチノイドおよびピレスロイド耐性系統
b.1)利用したタバココナジラミ(Bemisia tabaci)系統:
・タバココナジラミ(Bemisia tabaci)の基準スクリーニング系統(ネオニコチノイド感受性)
・最初はRothamsted Research,UKより入手したタバココナジラミ(Bemisia tabaci)のQ−バイオタイプ系統(ネオニコチノイド耐性)。
b.2)利用したバイオアッセイ方法:
b.2.1)バイオアッセイ、方法A:
タバココナジラミ(Bemisia tabaci):残存活性、産卵予防
1枚の葉を除きすべての葉を取り除いた綿実生を、回転テーブルスプレーチャンバ中において希釈したテスト溶液で処理する。乾燥させてから24時間後に、これらに、20匹の成虫コナジラミを外寄生させる。露出させてから3日後に、成虫コナジラミの総数および葉の上の産卵されたコナジラミの卵の総数を計数する。産卵の防除割合を算出し、防除死亡率に補正する。
施用量:200ppm、50ppm、12.5ppm、3ppmおよび0.8ppm。
b.2.2)投与量−応答バイオアッセイ、方法B:
テストポット(直径45mm)を、Herron et al(Aust J Entomol 37:70−73(1998))を応用して、水道水で形成した寒天上の綿の葉片で調製した。Potter precision実験用スプレー塔(Burkard Scientific,Uxbridge,UK)を用いて殺虫剤の段階希釈を行った。各処理の反復試験で、3mLの溶液を0.6barで、3秒間の定着時間で噴霧した(およそ400L・ha−1に等しい)。各テストにおいて、1回の処理当たり、最低でも5種の殺虫剤濃度を用いると共に3回の反復試験を行った。テスト溶液を乾燥させた後、蓋で各ポットをシールする前に、成虫コナジラミ(20〜30匹)をポットに移し、摂氏24度、16:8時間の明/暗レジームで処理後72時間の間上下を逆さまにした(コナジラミは葉面の裏側にいる)。コナジラミ死亡率を評価し、LC50値は、LOGIT分析により(ACSAPwinプログラムを用いて)算出した。
b.3)結果
本発明による以下の化合物は、200ppmでタバココナジラミ(Bemisia tabaci)のQ−バイオタイプ(ネオニコチノイド耐性)系統の少なくとも80%防除をもたらし、20以下の抵抗因子を示した:E.001、E.002、E.006、E.008、E.009、E.012、E.013、E.016、E.019、E.020、E.025、E.026、E.028、E.035、E.039、E.040、E.041、E.042、E.044、E.047、E.048、E.051、E.053、E.054、E.058、E.059、E.061、E.063、E.064、E.066、E.067、E.071、E.072.
チアクロプリドおよびイミダクロプリドは、200ppmでタバココナジラミ(Bemisia tabaci)のQ−バイオタイプ(ネオニコチノイド耐性)系統の80%防除をもたらすことができず、共に、64を超える抵抗因子を示した。

Claims (14)

  1. 式Iの化合物
    Figure 2016534127
    (式中、
    Qは、−C(=S)NR34または−C(=NR5)SR6であり;式中、R3およびR4は、相互に独立して、水素、C1〜C6アルキル(ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキルおよびC1〜C4アルコキシから独立して選択される1〜3個の置換基によって任意選択により置換されることが可能であるアリール、アリールオキシ、ヘテロアリールまたはヘテロシクリルによって任意選択により置換される)、C1〜C6ハロアルキル(ヒドロキシ、C1〜C4−アルコキシ、トリ(C1〜C4アルキル)シリルオキシ、C1〜C2アルキルカルボニルオキシおよびC3〜C5アルケニルから独立して選択される1〜2個の置換基によって任意選択により置換される)から選択可能であり、ならびに、式中、R5およびR6は、水素、C1〜C6アルキル(ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキルおよびC1〜C4アルコキシから独立して選択される1〜3個の置換基によって任意選択により置換されることが可能であるアリール、アリールオキシ、ヘテロアリールまたはヘテロシクリルによって任意選択により置換される)、C1〜C6ハロアルキル(ヒドロキシ、C1〜C4−アルコキシ、トリ(C1〜C4アルキル)シリルオキシ、C1〜C2アルキルカルボニルオキシおよびC3〜C5アルケニルから独立して選択される1〜2個の置換基によって任意選択により置換される)から独立して選択され;
    Aは、−CH2−CH2−または−CH=CH−であり;
    1は、ハロゲン、シアノ、C1〜C3アルコキシ、C3〜C5シクロアルキル、−C≡CR7であり;式中、R7は、水素、C1〜C4アルキル、C3〜C5シクロアルキル(ハロゲン、メチルおよびC1〜C2ハロアルキルから独立して選択される1〜2個の置換基によって任意選択により置換される)、トリ(C1〜C2)アルキルシリルであり;および
    2は、水素、ホルミル、シアノ、ヒドロキシ、NH2、C1〜C6アルキル(ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキルおよびC1〜C4アルコキシから独立して選択される1〜3個の置換基によって任意選択により置換されることが可能であるアリール、アリールオキシ、ヘテロアリールまたはヘテロシクリルによって任意選択により置換される)、C1〜C6ハロアルキル(ヒドロキシ、C1〜C4−アルコキシ、トリ(C1〜C4アルキル)シリルオキシ、C1〜C2アルキルカルボニルオキシおよびC3〜C5アルケニルから独立して選択される1〜2個の置換基によって任意選択により置換される)、C1〜C6シアノアルキル、C1〜C6アルコキシ(C1〜C6)アルキル、C1〜C4アルコキシ(C1〜C4)アルコキシ(C1〜C4)アルキル、C1〜C6アルキルカルボニル(C1〜C6)アルキル、C1〜C4アルコキシイミノ(C1〜C4)アルキル、C1〜C4ハロアルコキシ(C1〜C4)アルキル、C1〜C6アルコキシカルボニル(C1〜C6)アルキル、C1〜C4アルコキシ(C1〜C4)アルコキシカルボニル(C1〜C6)アルキル、ヒドロキシカルボニル(C1〜C6)アルキル、アリールオキシカルボニル(C1〜C6)アルキル(式中、前記アリール基は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキルおよびC1〜C4アルコキシから独立して選択される1個もしくは2個の置換基により任意選択により置換されることが可能である)、C1〜C4アルキルアミノカルボニル(C1〜C6)アルキル、ジ(C1〜C4アルキル)アミノカルボニル(C1〜C6)アルキル、C1〜C4ハロアルキルアミノカルボニル(C1〜C6)アルキル、ジ(C1〜C4ハロアルキル)アミノカルボニル−C1〜C6アルキル、C1〜C2アルコキシ(C2〜C4)アルキルアミノカルボニル(C1〜C4)アルキル、C2〜C6アルケニルオキシカルボニル(C1〜C6)アルキル、C3〜C6アルキニルオキシカルボニル(C1〜C6)アルキル、(R8O)2(O=)P(C1〜C6)アルキル(式中、R8は、水素、C1〜C4アルキルまたはベンジルである)、C3〜C7シクロアルキル(C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキルおよびC1〜C4アルコキシから独立して選択される1〜3個の置換基によって任意選択により置換され、加えて、前記環員ユニットの1つは、任意選択により、C=OまたはC=NR9(式中、R9は、水素、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4シアノアルキル、C1〜C4アルコキシまたはC3〜C6シクロアルキルである)を表すことが可能である)、C3〜C7ハロシクロアルキル、C3〜C7シクロアルケニル(C1〜C4アルキルおよびC1〜C4ハロアルキルから独立して選択される1個もしくは2個の置換基により任意選択により置換され、加えて、前記環員ユニットの1つは、任意選択により、C=Oを表すことが可能である)、C3〜C7ハロシクロアルケニル、C1〜C6アルキル−S(=O)n1(C1〜C6)アルキル(式中、n1は0、1または2である)、C3〜C6アルケニル、C3〜C6ハロアルケニル、アリール(C3〜C6)アルケニル、C3〜C6アルキニル、C3〜C6ハロアルキニル、アリール(C3〜C6)アルキニル、C3〜C6ヒドロキシアルキニル、C1〜C6アルコキシカルボニル(ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ハロアルキルおよびアリールから独立して選択される1〜3個の置換基によって任意選択により置換される)、アリールオキシカルボニル(ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシから独立して選択される1〜3個の置換基によって任意選択により置換される)、C3〜C6アルケニルオキシカルボニル、C3〜C6アルキニルオキシカルボニル、C1〜C6アルキルカルボニル、C1〜C6ハロアルキルカルボニル、アミノカルボニル、C1〜C6アルキルアミノカルボニル、ジ(C1〜C6)アルキルアミノカルボニル、アミノチオカルボニル、C1〜C6アルキルアミノチオカルボニル、ジ(C1〜C6)アルキルアミノチオカルボニル、C1〜C6アルコキシ、C3〜C6アルケニルオキシ、C3〜C8アルキニルオキシ、アリールオキシ(ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキルおよびC1〜C4アルコキシから独立して選択される1〜3個の置換基により任意選択により置換される)、C1〜C6アルキルアミノ、ジ(C1〜C6)アルキルアミノ、C3〜C6シクロアルキルアミノ、C1〜C4アルキルチオ、C1〜C4アルキルスルフィニル、C1〜C4アルキルスルホニル、C1〜C4ハロアルキルスルホニル、アリール−S(=O)n2(ハロゲン、ニトロおよびC1〜C4アルキルから独立して選択される1個もしくは2個の置換基により任意選択により置換される)(式中、n2は、0、1または2である)、アリール(ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシおよびC1〜C4ハロアルコキシから独立して選択される1〜3個の置換基によって任意選択により置換される)、ヘテロアリール(ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシおよびC1〜C4ハロアルコキシから独立して選択される1〜3個の置換基によって任意選択により置換される)、ヘテロシクリル(ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシおよびC1〜C4ハロアルコキシから独立して選択される1〜3個の置換基によって任意選択により置換され、加えて、環員ユニットは、任意選択により、C=OまたはC=NR10(式中、R10は、水素、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4シアノアルキル、C1〜C4アルコキシまたはC3〜C6シクロアルキルである)を表すことが可能である)、(C1〜C6アルキルチオ)カルボニル、(C1〜C6アルキルチオ)チオカルボニル、C1〜C6アルキル−S(=O)n3(=NR11)−C1〜C4アルキル(式中、R11は、水素、シアノ、ニトロ、C1〜C4アルキルであり、および、n3は0または1である)である);または、その農芸化学的に許容可能な塩、N−オキシドもしくは異性体。
  2. Qが、−C(=S)NR34または−C(=NR5)SR6であり;式中、R3およびR4は各々、水素、C1〜C6アルキル(ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキルおよびC1〜C4アルコキシから独立して選択される1〜3個の置換基によって任意選択により置換されることが可能であるフェニルによって任意選択により置換される)およびC1〜C6ハロアルキル(ヒドロキシ、C1〜C4−アルコキシ、トリ(C1〜C4アルキル)シリルオキシ、C1〜C2アルキルカルボニルオキシおよびC3〜C5アルケニルから独立して選択される1〜2個の置換基によって任意選択により置換される)から独立して選択され;ならびに、R5およびR6は各々、水素、C1〜C6アルキル(ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキルおよびC1〜C4アルコキシから独立して選択される1〜3個の置換基によって任意選択により置換されることが可能であるフェニルによって任意選択により置換される)およびC1〜C6ハロアルキル(ヒドロキシ、C1〜C4−アルコキシ、トリ(C1〜C4アルキル)シリルオキシ、C1〜C2アルキルカルボニルオキシおよびC3〜C5アルケニルから独立して選択される1〜2個の置換基によって任意選択により置換される)から独立して選択される、請求項1に記載の化合物。
  3. 1が、ハロゲン、シアノ、C1〜C3アルコキシ、C3〜C5シクロアルキルまたは−C≡CR7(式中、R7は、水素、C1〜C4アルキル、C3〜C5シクロアルキル(ハロゲン、メチルおよびC1〜C2ハロアルキルから独立して選択される1〜2個の置換基によって任意選択により置換される)またはトリ(C1〜C2)アルキルシリルである)である、請求項1または請求項2に記載の化合物。
  4. 2が、水素、C1〜C6アルキル[ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキルおよびC1〜C4アルコキシから独立して選択される1〜2個の置換基によって任意選択により置換されることが可能である、フェニル、フェノキシ、ヘテロアリール(式中、前記ヘテロアリールは、ピリミジニル、ピラゾリル、イミダゾリル、チオフェニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、チアゾリルまたはチアジアゾリルである)またはヘテロシクリル(式中、ヘテロシクリルは、オキセタニル、チエタニル、テトラヒドロフラニル、[1,3]ジオキソラニル、1−オキソ−チエタニルまたは1,1−ジオキソ−チエタニルである)によって任意選択により置換される]、C1〜C6ハロアルキル(ヒドロキシ、C1〜C4−アルコキシ、トリ(C1〜C4アルキル)シリルオキシ、C1〜C2アルキルカルボニルオキシおよびC3〜C5アルケニルから独立して選択される1〜2個の置換基によって任意選択により置換される)、C1〜C6シアノアルキル、C1〜C6アルコキシ(C1〜C6)アルキル、C1〜C4アルコキシ(C1〜C4)アルコキシ(C1〜C4)アルキル、C1〜C6アルキルカルボニル(C1〜C6)アルキル、C1〜C6アルコキシカルボニル(C1〜C6)アルキル、ヒドロキシカルボニル(C1〜C6)アルキル、C1〜C4アルキルアミノカルボニル(C1〜C6)アルキル、C1〜C4ハロアルキルアミノカルボニル(C1〜C6)アルキル、C2〜C6アルケニルオキシカルボニル(C1〜C6)アルキル、C3〜C6シクロアルキル(C1〜C2アルキル、C1〜C2ハロアルキルおよびC1〜C2アルコキシから独立して選択される1〜2個の置換基によって任意選択により置換され、加えて、式中、前記環員ユニットの1つは、任意選択により、C=Oを表すことが可能である)、C3〜C6ハロシクロアルキル、C3〜C6シクロアルケニル(式中、前記環員ユニットの1つは、任意選択により、C=Oを表すことが可能である)、C1〜C6アルキル−S(=O)n1(C1〜C6)アルキル(式中、n1は0、1または2である)、C3〜C6アルケニル、C3〜C6ハロアルケニル、C3〜C6アルキニル、C3〜C6ハロアルキニル、C1〜C6アルコキシカルボニル(ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ハロアルキルまたはフェニルにより任意選択により置換される)、C3〜C6アルケニルオキシカルボニル、C1〜C6アルキルカルボニル、C1〜C6ハロアルキルカルボニル、C1〜C4アルキルスルホニル、C1〜C4ハロアルキルスルホニル、フェニル−S(=O)n2(ハロゲン、ニトロおよびC1〜C4アルキルから独立して選択される1個もしくは2個の置換基により任意選択により置換される)(式中、n2は2である)、ヘテロシクリル(式中、前記ヘテロシクリルは、オキセタニル、チエタニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、[1,3]ジオキソラニル、1−オキソ−チエタニルまたは1,1−ジオキソ−チエタニルであり、また、式中、前記ヘテロシクリルは、ハロゲン、シアノ、C1〜C2アルキル、C1〜C2ハロアルキル、C1〜C2アルコキシおよびC1〜C2ハロアルコキシから独立して選択される1〜3個の置換基によって任意選択により置換されることが可能であり、加えて、式中、環員ユニットは、任意選択によりC=Oを表すことが可能である)、または、C1〜C4アルキル−S(=O)n3(=NR17)−C1〜C4アルキル(式中、R17は、水素、シアノ、ニトロ、C1〜C4アルキルであり、および、n3は0または1である)である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物。
  5. Qが、−C(=S)NR34または−C(=NR5)SR6であり;式中、R3およびR4は各々、独立して、水素またはC1〜C6アルキルであり;R5は水素であり;ならびに、R6はC1〜C6アルキルである、請求項1〜4のいずれか一項に記載の化合物。
  6. 1が、クロロ、ブロモ、シアノまたは−C≡CR7(式中、R7は水素である)である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の化合物。
  7. 2が、水素、C1〜C4アルキル、C1〜C6ハロアルキル、C1〜C4シアノアルキル、C1〜C4アルコキシ(C1〜C4)アルキル、C1〜C2アルキルカルボニル(C1〜C2)アルキル、C1〜C3アルコキシカルボニル(C1〜C3)アルキル、ヒドロキシカルボニル(C1〜C3)アルキル、C1〜C3アルキルアミノカルボニル(C1〜C3)アルキル、C1〜C3ハロアルキルアミノカルボニル(C1〜C3)アルキル、C2〜C4アルケニルオキシカルボニル(C1〜C3)アルキル、C3〜C6シクロアルキル、C1〜C4アルキル−S(=O)n1(C1〜C4)アルキル(式中、n1は0、1または2である)、C3〜C6アルケニル、C3〜C6ハロアルケニル、C3〜C6アルキニルまたはヘテロシクリル(式中、前記ヘテロシクリルは、オキセタニル、チエタニル、テトラヒドロピラニル、1−オキソ−チエタニルまたは1,1−ジオキソ−チエタニルである)である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の化合物。
  8. 殺虫的に、殺ダニ的に、殺線虫的にまたは殺軟体動物的に有効な量の請求項1〜7のいずれか一項に記載の式(I)の化合物を、有害生物、有害生物の生息地、または、有害生物による被害を受けやすい植物に適用するステップを含む、昆虫、ダニ類、線虫または軟体動物の駆除および防除方法。
  9. 前記有害生物が半翅目の昆虫であり、これらの昆虫がネオニコチノイド殺虫剤に耐性である、請求項8に記載の方法。
  10. 望ましくない有害生物は防除されるが、有益な節足動物は影響を受けない、請求項8または請求項9に記載の方法。
  11. 式(I)の化合物および1種または複数種の有益な節足動物を適用するステップを含む、請求項8〜10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 前記有益な節足動物が、オリウスインシジオスス(Orius insidiosus)、オリウスラエビガツス(Orius laevigatus)、オリウスマジュスクルス(Orius majusculus)、ナナホシテントウ(Coccinella septempunctata)、フタモンテントウ(Adalia bipunctata)、リモニカスカブリダニ(Amblydromalus limonicus)、アムブリセイウスアンデルソニ(Amblyseius andersoni)、アムブリセイウスバルケリ(Amblyseius barkeri)、アムブリセイウスカリホルニクス(Amblyseius californicus)、ククメリスカブリダニ(Amblyseius cucumeris)、アムブリセイウスモントドレンシス(Amblyseius montdorensis)、スワルスキーカブリダニ(Amblyseius swirskii)、チリカブリダニ(Phytoseiulus persimilis)、シルフス属の一種(Syrphus spp.)およびチリカブリダニ(Phytoseiulus persimilis)から選択される1種または複数種の有益な昆虫または捕食性のダニである、請求項10または請求項11に記載の方法。
  13. 前記昆虫が、コナジラミ科(Aleyrodidae)またはアリマキ科(Aphididae)のものである、請求項8〜12のいずれか一項に記載の方法。
  14. 殺虫的に、殺ダニ的に、殺線虫的に、または、殺軟体動物的に有効な量の請求項1〜7のいずれか一項に記載の式(I)の化合物を含む、殺虫性組成物、殺ダニ性組成物、殺線虫性組成物または殺軟体動物性組成物。
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