JP2016530534A - サンプルをインキュベートするためのシステム及び方法 - Google Patents
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Abstract
アッセイのためにサンプルをインキュベートするためのシステムが提供される。特定の態様では、システムは、ロータリープラットフォーム,プラットフォームの周縁部に位置したサンプル容器,少なくとも第1及び第2動作部位を備えた複数の動作部位,プロセッサ,及び命令を備えたメモリーを備える。プロセッサによって実行されると、命令は、システムに、サンプル容器を第1動作部位から第2動作部位に移動させるためにロータリープラットフォームを回転させ、第1インキュベーション時間に基く測定のために第1動作部位のサンプル容器からサンプルの第1部分を抽出させ、そして第1インキュベーション時間より長い第2インキュベーション時間に基く測定のために第2動作部位のサンプル容器からサンプルの第2部分を抽出させる。例えば本開示のシステムを利用する方法などの、サンプルをインキュベートする方法も提供される。
Description
相互参照
本出願は、2013年9月9日出願の米国仮特許出願No.61/875,417の利益を主張するものであり、該出願はその全体が参照により本明細書に組込まれる。
本出願は、2013年9月9日出願の米国仮特許出願No.61/875,417の利益を主張するものであり、該出願はその全体が参照により本明細書に組込まれる。
概要
アッセイのためにサンプルをインキュベートするためのシステムが提供される。特定の態様では、システムは、ロータリープラットフォーム,プラットフォームの周縁部に位置したサンプル容器,少なくとも第1及び第2動作部位を備えた複数の動作部位,プロセッサ,及び命令を備えたメモリーを備える。プロセッサによって実行されると、命令は、システムに、サンプル容器を第1動作部位から第2動作部位に移動させるためにロータリープラットフォームを回転させ、第1インキュベーション時間に基く測定のために第1動作部位のサンプル容器からサンプルの第1部分を抽出させ、そして第1インキュベーション時間より長い第2インキュベーション時間に基く測定のために第2動作部位のサンプル容器からサンプルの第2部分を抽出させる。例えば本開示のシステムを利用する方法などの、サンプルをインキュベートする方法も提供される。
アッセイのためにサンプルをインキュベートするためのシステムが提供される。特定の態様では、システムは、ロータリープラットフォーム,プラットフォームの周縁部に位置したサンプル容器,少なくとも第1及び第2動作部位を備えた複数の動作部位,プロセッサ,及び命令を備えたメモリーを備える。プロセッサによって実行されると、命令は、システムに、サンプル容器を第1動作部位から第2動作部位に移動させるためにロータリープラットフォームを回転させ、第1インキュベーション時間に基く測定のために第1動作部位のサンプル容器からサンプルの第1部分を抽出させ、そして第1インキュベーション時間より長い第2インキュベーション時間に基く測定のために第2動作部位のサンプル容器からサンプルの第2部分を抽出させる。例えば本開示のシステムを利用する方法などの、サンプルをインキュベートする方法も提供される。
本明細書に組込まれる添付図面は、明細書の一部を形成する。この記載とともに、図面は、さらに、本開示のシステムと方法の原理を説明し、当業者がそれらを作成して使用するのを可能にするのに役立つ。図面において、同様の参照番号は同一または機能的に類似の要素を示す。
図1は、一実施形態に係る、血液学アッセイのためにサンプルをインキュベートするための1−希釈インキュベートシステムを示す;
図2は、単一の光学ベンチによって実行され得る2つのアッセイにおける例示的な方法の時間図を示す;
図3は、一実施形態に係る、図1に記載したインキュベーションシステムを備える例示的なシステムの図を示す;
図4は、一実施形態に係る、図1に記載したインキュベーションシステムを備える例示的なシステムのブロック図を示す;
図5は、追加の測定のための追加のサンプリング容器とともに、図1に記載したロータリープラットフォームを備えたシステムを示す;
図6は、特定の実施形態に係る、1−希釈インキュベートシステムを示す;
図7は、特定の実施形態に係る、3−希釈インキュベートシステムを示す;
図8は、特定の実施形態に係る、図7のインキュベートシステムを示す;そして
図9は、一実施形態に係る、図1の例示的なデータ処理装置405のブロック図を示す.
詳細な説明
アッセイのためにサンプルをインキュベートするためのシステムが提供される。特定の態様では、システムは、ロータリープラットフォーム,プラットフォームの周縁部に位置したサンプル容器,少なくとも第1及び第2動作部位を備えた複数の動作部位,プロセッサ,及び命令を備えたメモリーを備える。プロセッサによって実行されると、命令は、システムに、サンプル容器を第1動作部位から第2動作部位に移動させるためにロータリープラットフォームを回転させ、第1インキュベーション時間に基く測定のために第1動作部位のサンプル容器からサンプルの第1部分を抽出させ、そして第1インキュベーション時間より長い第2インキュベーション時間に基く測定のために第2動作部位のサンプル容器からサンプルの第2部分を抽出させる。例えば本開示のシステムを利用する方法などの、サンプルをインキュベートする方法も提供される。
アッセイのためにサンプルをインキュベートするためのシステムが提供される。特定の態様では、システムは、ロータリープラットフォーム,プラットフォームの周縁部に位置したサンプル容器,少なくとも第1及び第2動作部位を備えた複数の動作部位,プロセッサ,及び命令を備えたメモリーを備える。プロセッサによって実行されると、命令は、システムに、サンプル容器を第1動作部位から第2動作部位に移動させるためにロータリープラットフォームを回転させ、第1インキュベーション時間に基く測定のために第1動作部位のサンプル容器からサンプルの第1部分を抽出させ、そして第1インキュベーション時間より長い第2インキュベーション時間に基く測定のために第2動作部位のサンプル容器からサンプルの第2部分を抽出させる。例えば本開示のシステムを利用する方法などの、サンプルをインキュベートする方法も提供される。
本開示のシステム及び方法がより詳細に記載される前に、そのシステム及び方法は、もちろん変化し得るものであるので、記載される特定の実施形態に限定されないことが理解されるべきである。本明細書で使用される用語は特定の実施形態のみを記載する目的のためのものあり、該システムおよび方法の範囲は添付の特許請求の範囲によってのみ限定されるので、限定することを意図するものではないことも理解されるべきである。
ある範囲の値が提供される場合、それぞれの介在値は、その範囲及びその記載された範囲の任意の他の記載されたまたは介在する値の上限と下限の間で、文脈が別途明確に指定しなければ下限の単位の10分の1まで、当該システム及び方法に包含されることが理解される。これらのより小さい範囲の上限および下限は、独立してより小さい範囲に含まれてもよく、記載された範囲における任意の具体的に除外される限界を条件として、当該システム及び方法にも包含される。記載された範囲が、限界の1つまたは両方を含む場合、これらの含まれる範囲どちらかまたは両方を除外する範囲も、当該システム及び方法に含まれる。
特定の範囲は、用語「約」が先行する数値によって本明細書に表される。用語「約」は、その用語が先行する数に近いまたは近似している数だけでなく、それが先行する正確な数への字義通りのサポートを与えるために使用される。ある数が具体的に記載された数に近いかまたは近似しているかどうかを決定する際に、近いかまたは近似している記載されていない数は、それが表される文脈において、具体的に記載された数の実質的等価物を提供し得る。
別途定義されなければ、本明細書で使用される全ての技術的及び科学的用語は、当該システム及び方法が属する技術分野における当業者によって一般に理解されるのと同じ意味を有する。本明細書に記載のものと同様のまたは等価の任意のシステム及び方法及び材料は、当該システム及び方法の実施または試験にも使用することができるが、代表的な例示的方法および材料はここに記載される。
本明細書及び添付特許請求の範囲で使用される場合、単数形「a」,「an」,「the」は、文脈が別途明確に指示しなければ、複数の対象を含む。さらに、特許請求の範囲は任意の選択的要素を除外するように起草され得ることが留意される。従って、本記述は、特許請求の範囲の記載に関連した「単に」,「のみ」他の除外的用語の使用、または「否定的」限界の使用に対する先行的基準を与えるよう意図されている。
明確にするために、別個の実施形態の文脈で説明される当該システム及び方法は、単一の実施形態において組合せて提供され得ることも認識される。逆に、簡略化のために、単一の実施形態の文脈で説明される当該システム及び方法は、別個にまたは任意の適切な副組合せで提供されてもよい。実施形態のすべての組合せは、そのような組合せが、動作可能なプロセス及び/またはデバイス/システム/キットを包含する程度に、本開示によって具体的に包含され、それぞれの及びすべての組合せがまさに開示されいているかのように、本明細書で開示される。さらに、このような変数を記載する実施形態に記載されるすべての副組合せも当該システム及び方法によって具体的に包含され、化学基のそれぞれの及びすべての副組合せが個々に及び明確に本明細書にまさに開示されるかのように、本明細書に開示される。
本開示を読めば当業者には明らかであろうが、本明細書に記載され例示される個々の実施形態のそれぞれは、本システム及び方法の範囲または精神から逸脱することなく、任意の他のいくつかの実施形態から容易に分離または組合せることができる個別のコンポーネントおよび機能を有する。任意の記載の方法は、記載された事象の順序で、または論理的に可能な任意の他の順序で実施することができる。
システム
本開示の態様には、アッセイのためにサンプルをインキュベートするためのシステムが含まれる。特定の実施形態によると、システムは、ロータリープラットフォーム,プラットフォームの周縁部に位置したサンプル容器,少なくとも第1及び第2動作部位を備えた複数の動作部位,プロセッサ,及び命令を備えたメモリーを備える。プロセッサによって実行されると、命令は、システムに、サンプル容器を第1動作部位から第2動作部位に移動させるためにロータリープラットフォームを回転させ、第1インキュベーション時間に基く測定のために第1動作部位のサンプル容器からサンプルの第1部分を抽出させ、そして第2インキュベーション時間に基く測定のために第2動作部位のサンプル容器からサンプルの第2部分を抽出させる。第2インキュベーション時間は、第1インキュベーション時間より長い。
本開示の態様には、アッセイのためにサンプルをインキュベートするためのシステムが含まれる。特定の実施形態によると、システムは、ロータリープラットフォーム,プラットフォームの周縁部に位置したサンプル容器,少なくとも第1及び第2動作部位を備えた複数の動作部位,プロセッサ,及び命令を備えたメモリーを備える。プロセッサによって実行されると、命令は、システムに、サンプル容器を第1動作部位から第2動作部位に移動させるためにロータリープラットフォームを回転させ、第1インキュベーション時間に基く測定のために第1動作部位のサンプル容器からサンプルの第1部分を抽出させ、そして第2インキュベーション時間に基く測定のために第2動作部位のサンプル容器からサンプルの第2部分を抽出させる。第2インキュベーション時間は、第1インキュベーション時間より長い。
本開示のシステムは、それを介してサンプル容器(例えば、チューブ,バイアル(例えば,希釈バイアル),キュベット,混合カップ,または任意の他の対象のサンプル容器)が移動する、1つまたは複数の動作部位(例えば、複数の動作部位)を備える。対象の動作部位は、サンプルをサンプル容器に提供する動作部位,サンプル(例えば、血液学サンプル)を希釈する動作部位,希釈サンプルを混合する動作部位,サンプルをインキュベートする動作部位,サンプル容器を洗浄する動作部位,サンプル容器を乾燥する動作部位,アッセイを実行するのに有用な任意の他の動作部位,またはこのような動作部位の任意の組合せ、を備えるが、これらに限定されない。
動作部位では、対象のアプリケーション/アッセイに応じて、様々な動作を行うことができる。特定の態様では、本開示のシステムは、すでに対象のサンプルを備えるサンプル容器をロータリープラットフォーム上に配置する動作部位を備える。あるいは、またはさらに、そのシステムは、ロータリープラットフォーム上に既に存在する空のサンプル容器(例えば、新しいサンプル容器または洗浄され及び/または乾燥されている以前に使用されたサンプル容器)にサンプルを送達する動作部位を備えてもよい。特定の実施形態によると、インキュベーションシステムは、サンプル容器内にサンプルを提供するために、対応する動作部位に作動可能に配置された送達装置を備える。サンプル送達装置の例には、プローブ、分注器、またはサンプル容器にサンプルを送達するのに適した任意の他の装置が含まれるが、これらに限定されない。送達装置は、サンプル源(例えば、主要なサンプルバイアル、試験管、または他の容器)からある量のサンプルを得ることができる。
本開示のシステムは、サンプル(例えば、血液学サンプル)を希釈する動作部位を備えることができる。サンプルを希釈する動作部位は、サンプルをサンプル容器に提供する動作部位と同じであるか、または異なっていてもよい。すなわち、サンプルは、同じ動作部位または異なる動作部位で、サンプル容器に提供され、希釈されてもよい。サンプルを希釈する動作部位は、その動作部位でサンプルを希釈するための希釈装置(例えば、プローブ、分注器など)を備えることができる。サンプルは、対象となる特定のアッセイに適した希釈剤を用いて希釈することができる。希釈剤は、緩衝剤(例えば、リン酸塩または他の適切な緩衝剤),塩,界面活性剤,染料(例えば、例えば、蛍光染料,細胞膜透過性及び核酸結合蛍光染料),抗微生物剤,溶解試薬,対象のアッセイのために有用な任意の他の希釈剤成分,またはそれらの任意の組み合わせ、を含んでもよい。
特定の実施形態によると、本開示のシステムは、サンプル容器中でサンプル(例えば、希釈剤が添加されているサンプル)を混合する動作部位を備える。特定の態様では、システムは、サンプルを混合するために動作部位でサンプルを混合する混合装置を備えてもよい。混合装置の例としては、ロータリー撹拌機、振動型ミキサー(例えば、圧電振動子、など)、または、例えば、ロータリーパドルミキサー、「上下」動パドルミキサーのいずれか、または、例えばそれらの組合せである、パドルミキサーなどのモーター駆動ミキサー、が含まれるが、これらに限定されない。
本開示のシステムは、サンプル容器でサンプルをインキュベートするための1つまたは複数の(例えば、1,2,3,またはそれ以上)の動作部位を備えることができる。サンプルをインキュベートするためのその1つまたは複数の動作部位は、システム中で1つまたは複数の他の動作部位と重複してもよい。例えば、サンプルをインキュベートするための動作部位は、サンプルを希釈する、サンプルを混合する、サンプルの一部を抽出するなどのための動作部位であってもよい。特定の態様では、サンプルをインキュベートするための1つまたは複数の動作部位は、加熱装置を備えない。他の態様では、サンプルをインキュベートするための1つまたは複数の動作部位は、例えば、対象のインキュベーション及び/またはアッセイ温度に加熱するための加熱装置を備える。任意の適切な加熱装置には、高温空気浴,水浴,ヒートブロック,サンプルを加熱するためにサンプル容器に十分近接して位置される加熱要素、を用いることができるが、これらに限定されない。特定の態様では、加熱装置は、例えば、ロータリープラットフォームの下方、ロータリープラットフォームの上方、またはそれら両方に配置された高温空気浴を備える。
本開示のシステムは、対象の1つまたは複数のアッセイ(例えば、対象の1つまたは複数の血液学アッセイ)で使用するためにサンプル容器からサンプルのすべてまたは一部を抽出するための1つまたは複数(例えば、1つ,2つ,3つ,またはそれ以上)の動作ステーションを備えてもよい。このような動作ステーションは、例えば、フローサイトメーターまたはサンプルに対象のアッセイを行うことが可能な他のシステムなどの、サンプルのすべてまたは一部を除去してアッセイ容器(例えば、キュベット、試験管、他)に、またはアッセイシステムに直接移送するための分注装置または吸引プローブなどの、サンプル抽出装置を備え得る。特定の態様では、システムは、第1インキュベーション時間に基づく測定のために第1動作部位でサンプル容器からサンプルの第1部分を抽出するための抽出装置を備える。このようなシステムは、さらに、第2インキュベーション時間に基づく測定のために第2動作部位でサンプル容器からサンプルの第2部分を抽出するための抽出装置を備える。サンプル容器からサンプルの第1及び第2部分を抽出するのに、同じ抽出装置を使用してもよいし、異なる抽出装置を使用してもよい。
上記のように、本開示のシステムは、サンプル容器を洗浄するための動作部位を備えることができる。サンプル容器を洗浄するための動作部位が、例えば、その中のサンプルがもはや必要でないときにサンプル容器を洗浄するために、対象システムに備えられてもよい。例えば、対象の1つまたは複数のアッセイを実施するための十分なインキュベーション期間の後に、サンプルの1つまたは複数の部分がサンプル容器からすでに除去されている場合、サンプルはもはや必要でないであろう。サンプル容器を洗浄するための動作ステーションは、サンプル容器中に流体をスプレーするかまたは別途吐出してサンプル容器を洗浄する洗浄器などの、洗浄装置を備えることができる。特定の態様では、洗浄液には、消毒剤,殺菌剤,洗浄剤,またはそれらの任意の組合せが含まれる。
本開示のシステムは、例えば、サンプル容器が洗浄された後に、サンプル容器を乾燥するための動作部位を備え得る。このような動作部位は、サンプル容器を乾燥するためにサンプル容器に空気(例えば、高温空気)を吹き付けることができる装置などの乾燥装置を備え得る。特定の実施形態では、システムがサンプル容器を洗浄するための動作ステーションとサンプル容器を乾燥するための動作ステーションとを備える場合、その動作ステーションは、単一の装置に組合せた洗浄装置と乾燥装置を有する単一の動作ステーションであり得る。
本明細書に記載の任意の動作は、単一の動作部位内で行われてもよいし、2つ以上の動作部位で分離して行われてもよい。
特定の実施形態によると、本開示のシステムは、プロセッサによって実行されると、システムに、所定の周期で複数の動作部位を介してサンプル容器を回転させる命令を備える。例えば、サンプル容器(例えば、サンプルを備える)は、1つの動作部位から次の動作部位に、所定の周期で、例えば、18〜20秒毎に、順次回転してもよい。
特定の態様では、本開示のインキュベートシステムは、ロータリープラットフォームの周縁部に位置され、ロータリープラットフォームの回転の中心軸の周りに互いに約等間隔に配置された複数のサンプル容器を備える。「等間隔に配置」または「約等間隔に配置」とは、ロータリープラットフォームの周縁に沿う任意の2つの隣接するサンプル容器間の最短距離が、ロータリープラットフォームの周縁に沿う任意の2つの隣接するサンプル容器間の最大距離の80%以上(例えば、90%以上、95%以上、または99%以上)であることを意味する。本明細書で使用される場合、サンプル容器の中心が、プラットフォームの中心とプラットフォームの周(すなわち「外側」)縁の間の距離に対してのロータリープラットフォームの周(すなわち「外側」)の半分以内に配置されている場合、サンプル容器はロータリープラットフォームの「周縁部に配置されて」いる。例えば、ロータリープラットフォームが円形で、30cmの半径を有する場合、サンプル容器の中心がサンプル容器の縁から15cm以内であれば、サンプル容器はプラットフォームの周縁部に位置している。
動作部位及び/またはサンプル容器の数は変り得る。例えば、システムは、1〜20個の動作部位、例えば、1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17,18,19または20個の動作部位、を備え得る。ロータリープラットフォーム上に存在するサンプル容器の数は、任意の時点で、動作部位の数より少ないか、と同じか、またはより多くてもよい。特定の態様では、サンプル容器の数は1〜20個のサンプル容器であり、例えば、任意の特定の時点でロータリープラットフォーム上に存在する1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17,18,19または20個のサンプル容器である。さらに、所定のタイミング間隔は変り得る。例えば、一実施形態では、ロータリープラットフォームは、8個の動作部位を介して45度回転する8個のサンプル容器を備える。他の実施形態では、ロータリープラットフォームは、ロータリープラットフォーム上の合計16個のサンプル容器に関し、45度毎に配置されるが、他の8個のサンプル容器からはオフセットしているさらに8個のサンプル容器を備える。さらに他の実施形態では、ロータリープラットフォームは、異なる動作ステーション(例えば、4個の異なる動作ステーション)に90度毎に回転する4個のサンプル容器を備える。
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特定の実施形態では、複数のサンプル容器が単一の動作部位で存在する。例えば、ロータリープラットフォームは、二重、三重または四重などのサンプル容器をそれぞれの動作部位を介して回転させ得る(例えば、4個の動作部位間で90度回転する三重のサンプル容器)。いくつかの例では、三重希釈システムは、それぞれの動作部位で3つのサンプルについて動作を行うことができる。他のセットのサンプル容器は、他の実施形態で実施され得る−例えば、2個,4個,5個などのセット。さらに、他の数の動作部位が実施され得る−例えば、2個,3個,5個,6個などのセット。
特定の実施形態では、複数のサンプル容器が単一の動作部位で存在する。例えば、ロータリープラットフォームは、二重、三重または四重などのサンプル容器をそれぞれの動作部位を介して回転させ得る(例えば、4個の動作部位間で90度回転する三重のサンプル容器)。いくつかの例では、三重希釈システムは、それぞれの動作部位で3つのサンプルについて動作を行うことができる。他のセットのサンプル容器は、他の実施形態で実施され得る−例えば、2個,4個,5個などのセット。さらに、他の数の動作部位が実施され得る−例えば、2個,3個,5個,6個などのセット。
特定の実施形態では、本開示のインキュベーションシステムは、ロータリープラットフォームの回転の中心軸のまわりに約45度毎に配置された8個のサンプル容器を備える。これらの実施形態によると、プロセッサによって実行されると、命令は、システムに、所定の周期でロータリープラットフォームを45度回転させることができる。所定の周期は、任意の適切な周期であることができ、約15,16,17,18,19,20,21,22秒またはそれらの倍数(例えば、18秒または18秒の倍数)を含むことができるが、これらに限定されない。
上記のように、回転間の所定の時間間隔の長さは変り得る。一実施形態では、例えば8個のサンプル容器が動作部位間で18秒毎に回転させることができる。例えば、サンプル容器は、36秒,54秒,72秒,90秒,などの、18秒の倍数の時間間隔で回転させることができる。他のタイミング間隔値も実施することができる。所定のタイミング間隔は、測定のために、様々なインキュベーション時間を提供するように調整することができる。測定のための動作部位の場所は、所望のインキュベーション時間を与えるように異なる実施形態で変り得る−例えば、第3動作部位では36秒インキュベーション時間を与え、第4動作部位では54秒インキュベーション時間を与える、など。
本開示のシステムは、例えば、研究及び/または臨床アプリケーションなどの広範なアプリケーションで使用することができる。該システムは、対象の任意のアッセイのためにサンプルをインキュベートすることに用途を見出す。例えば、該システムは、DNA、タンパク質、細胞(例えば、CD61+,CD3+,CD4+及び/またはCD8+細胞)を含む生物学的材料、及び/または、アルカリホスファターゼ,ビリルビン,二酸化炭素,クレアチニン,γ−グルタミルトランスフェラーゼ(GGT),窒素尿素,アルブミンBCG,アルブミンBCP,ALT,活性化ALT,アミラーゼ,AST,活性化AST,カルシウム,塩化物コレステロール,CK,直接ビリルビン,直接LDL,グルコース,HDL,鉄,LDH,リチウム,マグネシウム,リン,カリウム,ナトリウム,総タンパク質,トリグリセリド,尿酸,またはそれらの任意の組み合わせなどの臨床的に関連する分析物、をアッセイする(例えば、検出及び/または定量する)ためにサンプルをインキュベートすることに用途を見出す。
特定の態様では、インキュベーションシステムは、血液学アッセイのために血液学サンプルをインキュベートするのに使用される。例えば、システムは、血液分析器であり得る。血液サンプルは、1つまたは複数の測定が行われる前に、希釈され、インキュベートされ得る。測定は、光ディテクタ(例えば、フローサイトメトリー)、測光ディテクタ、インピーダンスディテクタなどによって行うことができる。例示的な測定には、血液サンプル中の粒子、細胞、またはそれらの組合せの、同定、分化、及び/または計数が含まれるが、これらに限定されない。例えば、特定の実施形態では、サンプルは、赤血球(RBC)、白血球(WBC)、血小板(PLC)、有核赤血球(NRBC)及び/またはヘモグロビン(Hb)を含むことができ、そして、インキュベーションシステムは、サンプルをインキュベートし、並びに/または、定性的及び/もしくは定量的なRBC,WBC,PLC,NRBC及び/もしくはHbアッセイ、を行うように構成され得る。
異なる測定は、異なるインキュベーション時間を必要とし得る。例えば、RBC及びWBCアッセイのためのインキュベーション時間(例えば、30秒)は、reticまたはreticulocyte(RET)網状赤血球アッセイに必要なインキュベーション時間(例えば、90秒)より短くてよい。特定の例では、例えば、同じ希釈サンプル中のRBCとWBCは、例えば、40℃で90分間インキュベートされると形状と体積を変え得るので、RBC及びWBC測定は、約30−40秒以内に行う必要があるであろう。さらに、いくつかの例では、サンプルは、測定を行う前に加熱または混合する必要があるであろう。他の動作も、測定が行われる前または後のいずれかで実施され得る。
方法
方法
本開示によって、アッセイ(例えば、血液学アッセイ)のためにサンプルをインキュベートする方法も提供される。該方法は複数の動作部位を介してサンプルを含むサンプル容器を移動させるためにロータリープラットフォームを回転させることを含み、ここでサンプル容器はプラットフォームの周縁部に位置しており、複数の動作部位は第1動作部位と第2動作部位を備える。該方法は、第1インキュベーション時間に基く測定のために第1動作部位のサンプル容器からサンプルの第1部分を抽出すること、及び、第1インキュベーション時間より長い第2インキュベーション時間に基く測定のために、第2動作部位のサンプル容器からサンプルの第2部分を抽出すること、も含む。
特定の態様では、本開示の方法は、「システム」と題された、前のセクションに記載された任意の実施形態に係るシステムを使用して実施される。該方法のステップは、例えば、動作部位のタイプと数,動作部位に関連した装置,サンプル容器構成,1つまたは複数のサンプル容器を回転させる所定の周期,などの、上記の任意の特徴を有するシステムを使用して実施することができる。
対象の方法の特定の実施形態によると、複数の動作部位はサンプル(例えば、血液学サンプル)を希釈する動作部位を備え、ここで該方法は、サンプルを希釈するために動作部位でサンプルを希釈することを含む。サンプルを希釈することは、対象の特定のアッセイに適した希釈剤を使用することを含み得る。希釈剤は、緩衝剤(例えば、リン酸塩または他の適切な緩衝剤),塩,界面活性剤,染料(例えば、例えば、蛍光染料,細胞膜透過性及び核酸結合蛍光染料),抗微生物剤,溶解試薬,対象のアッセイのために有用な任意の他の希釈剤成分,またはそれらの任意の組み合わせ、を含んでもよい。
特定の態様では、複数の動作部位は希釈サンプルを混合するための動作部位を備え、ここで該方法は、希釈サンプルを混合するために動作部位で希釈サンプルを混合することを含む。混合は、例えば、ロータリー撹拌機,振動型ミキサー(例えば、圧電振動子、など)、例えば、ロータリーパドルミキサー,「上下」動パドルミキサーのいずれかであるパドルミキサーなどのモーター駆動ミキサー,または任意の他の適切な混合装置、などの適切な混合装置を使用して実施することができる。
本開示の方法によれば、複数の動作部位はサンプルをインキュベートする1つまたは複数の動作部位を備えることができ、ここで該方法は、システムの周囲温度で、または追加的にあるいは代替的に、例えば、高温空気浴,水浴,加熱ブロック,サンプルを加熱するためにサンプル容器に十分近接して配置された加熱要素,その他の適切な加熱装置を使用してサンプルを加熱して、サンプルをインキュベートすることを含み得る。
複数の動作部位はサンプル容器を洗浄するための動作部位を備えることができ、ここで該方法は、サンプル容器を洗浄するために動作部位でサンプル容器を洗浄することを含む。洗浄は、サンプル容器を洗浄するためにサンプル容器中に流体をスプレーするかまたは別途吐出する洗浄器などの洗浄装置を使用して行うことができる。洗浄は、例えば、サンプル容器を洗浄するために使用される流体に消毒剤,殺菌剤,及び/または洗浄剤を含ませることにより、サンプル容器を消毒,殺菌,及び/または洗浄することを含み得る。
特定の態様では、複数の動作部位はサンプル容器を乾燥するための動作部位を備えることができ、ここで該方法は、サンプル容器を乾燥するために動作部位でサンプル容器を乾燥することを含む。乾燥は、サンプル容器を乾燥するためにサンプル容器に空気(例えば、高温空気)を吹き付けることができる装置などの任意の適切な乾燥装置を使用して行うことができる。
特定の実施形態によれば、ロータリープラットフォームを回転させることは、所定の周期で複数の動作部位を介してサンプル容器を移動させるようにロータリープラットフォームを回転させることを含む。
特定の態様では、ロータリープラットフォームは、ロータリープラットフォームの周縁部に位置され、ロータリープラットフォームの回転の中心軸の周りに互いに約等間隔に配置された複数のサンプル容器を備える。この態様によれば、回転させることは、所定の周期で複数の動作部位を介してサンプル容器を移動させるようにロータリープラットフォームを回転させることを含む。特定の実施形態によれば、回転させることは、ロータリープラットフォームの回転の中心軸の周りに45度毎に配置された8個のサンプル容器を所定の周期で8個の動作部位を介して移動させるために、ロータリープラットフォームを所定の周期で約45度回転させることを含む。所定の周期は、約15,16,17,18,19,20,21,22秒またはそれらの倍数(例えば、18秒または18秒の倍数)を含む、任意の適切な周期であることができるが、これらに限定されない。
ユーティリティー
ユーティリティー
本開示のシステム及び方法は、対象のアッセイのために1つまたは複数のサンプルをインキュベートするのに有用な広範のアプリケーション(例えば、研究及び/または臨床アプリケーション)に用途を見出す。該システム及び方法は、細胞(例えば、RBC,WBC,RET,PLT,NRBC,CD61+,CD3+,CD4+及び/またはCD8+細胞),DNA、タンパク質、を含む生物学的材料、及び/または、アルカリホスファターゼ,ビリルビン,二酸化炭素,クレアチニン,γ−グルタミルトランスフェラーゼ(GGT),窒素尿素,アルブミンBCG,アルブミンBCP,ALT,活性化ALT,アミラーゼ,AST,活性化AST,カルシウム,塩化物コレステロール,CK,直接ビリルビン,直接LDL,グルコース,HDL,鉄,LDH,リチウム,マグネシウム,リン,カリウム,ナトリウム,総タンパク質,トリグリセリド,尿酸,またはそれらの任意の組み合わせなどの臨床的に関連する分析物、をアッセイする(例えば、検出及び/または定量する)ためにサンプルをインキュベートすることに用途を見出す。従って、特定の態様では、本開示のインキュベーションシステム及び方法は、血液学、分子生物学、生化学、及び/または臨床化学アッセイシステムに(またはそれらとの組合せに)用途を見出す。
本開示のシステム及び方法は、2つ以上のアッセイの結果が所望され、2つ以上のアッセイのうち少なくとも2つは異なるインキュベーション時間を必要とする(または使用して最適に実行される)場合に、高いスループットのサンプルのアッセイを許容することにおいて、以前のシステム及び方法に対する改善を構成する。例えば、臨床血液分析装置及び本開示より前の状況では、単一希釈法における血液サンプルからの単一希釈サンプルは、最大インキュベーション時間インキュベートされなければならない。すなわち、アッセイBがアッセイAより長いインキュベーション時間を必要とするような、仮想的な血液学的アッセイA及びアッセイBについては、希釈サンプルは、長い方のインキュベーション時間がアッセイAに対して準最適/有害であるとしても、2つのインキュベーション時間のうちの長い方でインキュベートされなければならない。臨床血液分析装置の状況における例として、36秒の好ましいインキュベーション時間を有するRBC/WBCアッセイと、90秒の好ましいインキュベーション時間を有する網状赤血球アッセイを、単一希釈サンプルで実施することが望まれ得る。本開示の前は、例えば、RBC及びWBCは長い方(90秒)のインキュベーション時間の結果として形状及び/または体積を変えるために、長い方のインキュベーションはRBC/WBCアッセイに有害であるとしても、両方のアッセイは90秒のインキュベーションの後に実行される必要があったであろう。本開示のシステム及び方法は、この問題を解決するとともに、依然として高いスループットを可能にする。
図面の以下の詳細な説明は、本開示のシステム及び方法の例示的な実施形態を示す添付の図面を参照する。他の実施形態が可能である。修正は、本発明の精神及び範囲から逸脱することなしに本明細書に記載の実施形態に対してなされ得る。従って、以下の詳細な説明は、限定することを意図するものではない。
図1は、一実施形態に係る、血液学的アッセイのためにサンプルをインキュベーションするための1−希釈インキュベートシステムを示す図である。回転の中心軸103のまわりに45度毎に配置された8個のサンプル容器102a,102b,102c,102d,102e,102f,102g,及び102hを備えるロータリープラットフォーム101を備えるインキュベーションシステム100が示されている。ロータリープラットフォーム101は、中心軸103の周りを回転するように構成されている。例えば、インキュベーションシステムは、中心軸103の周りにロータリープラットフォーム101を回転させるように、ロータリープラットフォーム101に動作可能に結合されたモータ(図示せず)を備えてもよい。
インキュベーションシステム100は、様々な動作が実施される動作部位1,2,3,4,5,6,7,及び8も備える。図1に示される例では、それぞれのサンプル容器は、それぞれの動作部位1,2,3,4,5,6,7,及び8に配置される。ロータリープラットフォーム101が新たな方向に回転すると(例えば、45度だけ時計回りに)、動作部位1,2,3,4,5,6,7,及び8のそれぞれのサンプル容器は、次の時計回りの動作部位に回転させられる。
動作部位1は、動作部位1に配置されたサンプル容器内にサンプルを提供する。例えば、インキュベーションシステム100は、サンプル容器内にサンプルを提供するために動作部位1に動作可能に配置されたサンプル送達装置104を備える。サンプル送達装置104は、プローブ、分注器、または動作部位1に現在配置されている容器内にサンプルを送達するための任意の他の装置であり得る。図示のように、一実施形態では、サンプル送達装置104は、サンプル源180から血液サンプルを引出すように回転させられる。いくつかの例では、送達デバイスはサンプル容器内にサンプル提供する前に、血液サンプルの初期量を廃棄することができる。一実施形態では、サンプル送達装置104は、希釈されている−例えば、希釈剤及び/または染料を含む、サンプルを提供する。
動作部位2は、動作部位1から回転して現在動作部位2に配置されているサンプル容器内でサンプルを混合する。例えば、インキュベーションシステム100は、サンプル容器が動作2に到着するとその中でサンプルを混合するように、動作部位2に動作可能に配置された混合装置105を備える。
動作部位3は、動作部位2から回転して現在動作部位3に配置されているサンプル容器内にサンプルの一部を抽出する。サンプルは測定の目的で抽出される。例えば、インキュベーションシステム100は、現在動作部位3に配置されているサンプル容器内にサンプルの一部を抽出するために、動作部位3に動作可能に配置された抽出装置(例えば、吸引プローブ106)を備えることができる。
動作部位4は、動作部位3から回転して現在動作部位4に配置されているサンプル容器内でサンプルをインキュベートする。サンプルは、動作部位4でインキュベートする間加熱される。例えば、インキュベーションシステム100は、サンプル容器内でサンプルを加熱するために、動作部位4に動作可能に配置された加熱装置107を備える。例えば、加熱装置107は、ロータリープラットフォーム101の下側に設けられた高温空気浴であり得る。
動作部位5は、動作部位4から回転して現在動作部位5に配置されているサンプル容器内でサンプルを混合する。例えば、インキュベーションシステム100は、サンプル容器内でサンプルを混合するために、動作部位5に動作可能に配置された別の混合装置108を備えてもよい。図示の実施形態では、加熱装置107も、サンプル容器内でサンプルを加熱するために動作部位5に動作可能に配置されている。
動作部位6は、動作部位5から回転して現在動作部位6に配置されているサンプル容器内にサンプルの一部を抽出する。サンプルの一部は、例えば、測定の目的で抽出される。例えば、インキュベーションシステム100は、サンプル容器内にサンプルの一部を抽出するために、動作部位6に動作可能に配置された別の抽出装置109を備えてもよい。さらに、測定は動作部位6で生じる。
動作部位7は、動作部位6から回転して現在動作部位7に配置されているサンプル容器を洗浄する。例えば、インキュベーションシステム100は、サンプル容器を洗浄するために、動作部位7に動作可能に配置された洗浄装置110を備え得る。洗浄装置110は、例えば、任意の残留サンプルを洗浄するために、サンプル容器に水または洗浄液などの液体をスプレーするための注水源であり得る。
動作部位8は、動作部位7から回転して現在動作部位8に配置されているサンプル容器を乾燥する。例えば、インキュベーションシステム100は、サンプル容器を乾燥するために、動作部位8に動作可能に配置された乾燥装置111を備え得る。乾燥装置108は、例えば、洗浄装置110からの任意の残留液体を乾燥するためにサンプル容器に高温空気を吹き付けるための高温空気源であり得る。
使用例
ロータリープラットフォーム101に45度間隔で8個の混合カップがある。ロータリープラットフォーム101は18秒の所定の周期で時計回りに45度だけ回転する。
動作部位1では、例えば、血液サンプルは、サンプル容器内で希釈される。例えば、血液サンプルは、希釈剤により希釈されてもよい。いくつかの例では、血液サンプルは、染料溶液で希釈されてもよい。例えば、希釈サンプルは、薬1313uLの総容量で、37.5uLの血液対1275uLの希釈剤及び染料など、1:35の血液対希釈剤及び染料の比を含み得る。値の例は、例示的な目的のために提供されたものであり、限定すると見なされるべきではない。
18秒後に、ロータリープラットフォーム101は、次いで時計回りに45度回転させられ、それぞれのサンプル容器を次の時計回りの動作部位に移動させる。従って、例えば、希釈サンプルを有するサンプル容器は、動作部位1から動作部位2に時計回りに回転させられる。動作部位2では、ミキサー105は、サンプル容器内で希釈サンプルを混合する。例えば、ミキサー105は、希釈サンプルを14秒間、または任意の他の所定時間を混合し得る。
36秒時点で、ロータリープラットフォーム101は、次いで、45度時計回りに再び回転させられ、動作部位2のサンプル容器は現在動作部位3にある。動作部位3では、希釈サンプルの一部が、36秒のインキュベーション時間での測定の実行のために、例えば吸引プローブなどの抽出装置によって、サンプル容器から抽出される。例えば、吸引プローブは、希釈サンプルの一部を抽出し、アッセイのためにフローセルに移送することができる。特定の実施形態では例えば、アッセイは、本明細書で「RBC/PLT/WBCをアッセイする」とも呼ばれる赤血球(RBC)、血小板(PLT)、白血球(WBC)の測定、または本明細書で「RBC/PLTをアッセイする」とも呼ばれるRBC及びPLTの測定、を含み得る。例えば、吸入容積は、必要に応じて、全容積の約半分(例えば、1313uLのうちの650uL)、または希釈サンプルの他のサイズの部分を含むことができる。
希釈サンプルは回転させられ続け、さらに動作部位3と5の間でインキュベートされる。例えば、54秒時点でサンプル容器は動作部位4に回転させられ、72秒時点でサンプル容器は動作部位5に回転させられる。図示の実施形態では、サンプルは、高温空気浴−例えば、例えばロータリープラットフォームの下に配置されている、にさらされている間、動作部位3と5の間でインキュベートされる。動作部位5では、希釈サンプルはミキサー108によって混合される。90秒時点で動作部位6に回転させられてから、残った希釈サンプルの一部(または全部)が、90秒のインキュベーション時間での別の測定のために、次いで吸引プローブによって抽出される。例えば、サンプルは、測定分析のためのフローセルに抽出されてもよい。
108秒時点でサンプル容器は動作部位7に回転させられ、ここでサンプル容器中の任意の残留サンプルは廃棄されて、容器は洗浄液で洗浄される。例えば、多目的プローブがカップ中の液体をスプレーし、プローブの底部の吸引部が洗浄液を吸い出す。
126秒時点でサンプル容器は動作部位8に回転させられ、サンプル容器は乾燥させられる−例えば、ポリエチレン多孔質先端部及び真空吸引によって。サンプル容器は、次いで、新たな希釈に使用されるように動作部位1に回転させられる。
複数のプロセスが異なるサンプルに対して同時に起り得ることが理解されるべきである。例えば、最初の希釈サンプルが動作部位1で提供されそして動作部位2に回転させられた後、動作部位1に配置された次のサンプル容器中に次の希釈サンプルが提供される。次の回転で、動作部位1に到達する次のサンプル容器は、希釈サンプルを受け取るであろう。これがそれぞれの回転について繰返されてもよく、最終的に、最初のサンプル容器は一回りして動作部位1に戻って、その中に新たな希釈サンプルが提供されるであろう。この方法では、高いスループットが達成される。一実施形態では、例えば、18秒ごとに45度回転する8個のサンプル容器が、高いスループット−例えば、毎時200回実行、を達成し得る。
複数のプロセスが異なるサンプルに対して同時に起り得ることが理解されるべきである。他の実施形態では、回転間の所定の時間が異なってもよいことが理解されるべきである。一実施形態では、所定の時間は、18秒の倍数である。さらに、測定のための動作部位の位置は、回転間の時間に基く適切なインキュベーション時間を与えるように、適宜配置され得ることが理解されるべきである。さらに、他の実施形態では、8個以外の異なる数のサンプル容器が実施され得ることが理解されるべきである。
上記の実施形態では、2つのアッセイが、動作部位3と6で実行される。複数のサンプルが同時にインキュベートされ、回転させられているので、動作部位3と6で2つのアッセイが、2つの異なるサンプル−例えば、現在動作部位3にある1つのサンプルと現在動作部位6にあるもう1つのサンプル、について、それぞれの時間実行されている。特定の実施形態では、2つの光学ベンチがそれぞれのアッセイについて使用され得る。
特定の実施形態では、複数のアッセイのために単一の光学ベンチが使用され得る。図2は、単一の光学ベンチによって実行され得る2つのアッセイにおける例示的な方法の時間図を示したものである。この例の所定の回転間隔は18秒であるが、プラットフォームの回転は、次の動作部位に到達するのに、いくらかの時間(例えば、1秒)を要する。従って、図示の時間図は、ロータリープラットフォームがそれぞれの動作部位にまだ留まる17秒を表す。
図示の例では、時間図200は、動作部位3でサンプル容器から抽出されたサンプル容器の一部に対する第1の測定210、及び動作部位6でサンプル容器から抽出されたサンプル容器の一部に対する第2の測定250、の時間図を含む。例えば、測定210は、RBCの計数とWBCの計数を行い、測定250は、網状赤血球(RET)の計数を行う。2つのサンプルが動作部位3及び6にある18秒で、光学ベンチは、吸引時間と洗浄時間を含むシリーズモードでRBC/WBCおよびRETサンプルを走行させる。図示のように、18秒の間隔の最初の2秒で、測定210及び250のサンプルが準備される(例えば、フローセルを配置するために抽出される)。2秒の準備の後、2秒を要するRBC計数に続く7秒を要するWBC計測で、測定210が続く。この時間の間、測定250は待機するが、次いで7秒のWBC計数の後開始される。例えば、7秒のWBC計数の後、測定250は、2秒の準備時間(例えば、フローセル中にサンプルを配置する)を含み、RET計数を行うための1秒がこれに続く。その後、RET計数が行われ、残りの3秒が両方ステージングチューブを洗浄するために使用される。
図3は、一実施形態に係る、図1に記載したインキュベーションシステムを備える例示的システムの図を示したものである。図示のように、システム300は、上記のように動作する、ロータリープラットフォーム101,サンプリング装置104,ミキサー105と108,吸引プローブ106と109,洗浄器110及び乾燥器111、を備えるように示されている。システム300は、ソースパネル305と、ロータリープラットフォーム101,サンプリング装置104,ミキサー105と108,吸引プローブ106と109,洗浄器110及び乾燥器111と、の間を図示のようにコンジットで動作可能に結合した複数のバルブ11〜26,31〜37,及び41〜48も備える。ソースパネル305は、例えば、廃棄物ライン310と325,脱イオン(DI)水315,希釈ライン320と330のためのポートを備える。他の実施形態では、1つまたは複数のソースを別々に配置することができる−すなわち、必ずしも、すべてのソース及び/またはソースポートを収納する単一ソースパネルの一部ではない。
図4は、一実施形態に係る、図1に記載したインキュベーションシステムを備える例示的システムのブロック図を示したものである。例えば、システム400は、回転駆動制御410を介してロータリープラットフォーム410に通信可能に結合されたデータ処理装置405(例えば、コンピュータ)を備えるように示されている。データ処理装置の例示的実施形態が図9に示されている。回転駆動制御410は、例えば、コンピュータによる命令を受けて、例えばモーターとギアを介してロータリープラットフォームに接続された回転駆動機構をアクティブにし、非アクティブにするコントローラを備える。コンピュータ400は、装置のロータリープラットフォーム101とのコーディネーションと同期を制御するために、サンプリング装置104、及び吸引プローブ106と109にも通信可能に接続され得る。
特定の実施形態では、追加のサンプル容器が実装され得る。例えば、追加のサンプル容器は、図1に記載のロータリープラットフォーム101に加えられてもよい。図5には、図1に記載のロータリープラットフォームとともに、セルバイセルHB以外のバルクヘモグロビン(HB)の測定のための追加のサンプル容器を備えるシステムが示されている。例えば、図5に示すシステム500は、図1に記載の動作部位1,2,3,4,5,6,7,及び8におけるサンプル容器とともに、HB測定のための動作部位1’,2’,3’,4’,5’,6’,7’,及び8’における追加のサンプル容器を備える。簡潔かつ明瞭にするため、図1と図5の同様な特徴は、再びさらに詳細に記載されるのではなく、前の説明が適用可能である。システム500は、吸引プローブ106によって採取されたサンプルからのRBC/WBC測定と、同時にかつ並行してHB測定を行うために、HBサンプルの一部または全部を抽出する吸引プローブ505も備える。
図6は、特定の実施形態に係る、1−希釈インキュベーションシステムを示す。インキュベーションシステム600は、回転の中心軸603の周りに90度毎に動作部位A,B,C,及びDに配置された4つのサンプル容器を備えたロータリープラットフォーム601を備えるように示されている。図示の例示的サンプル容器602は、2−3mLのキュベットである。他の実施形態では、他の容器が実装され得る。ロータリープラットフォーム601は、中心軸603の周りに回転するように構成される。例えば、インキュベーションシステムは、中心軸603の周りにロータリープラットフォーム601を回転させるようにロータリープラットフォーム601に動作可能に結合されたモータ(図示せず)を備え得る。
インキュベーションシステム600は、様々な動作が実施される動作部位A,B,C,及びDも備える。図6に示した例では、それぞれのサンプル容器(例えば、キュベット)は、それぞれの動作部位A,B,C,及びDに配置されている。ロータリープラットフォーム601が新たな方向に回転すると(例えば、90度だけ時計回りに)、動作部位A,B,C,及びDのそれぞれのサンプル容器は、次の時計回りの動作ステーションに回転させられる。再び、回転間の時間は変り得る。一実施形態では、所定の時間は18秒である。動作部位Aは、動作部位Aに配置されたサンプル容器にサンプルを提供する。例えば、インキュベーションシステム600は、サンプル容器にサンプルを提供するために動作部位Aに動作可能に配置されたサンプル送達装置604を備える。
動作部位Aは、動作部位Aに配置されたサンプル容器にサンプルを提供する。例えば、インキュベーションシステム600は、サンプル容器にサンプルを提供するために動作部位Aに動作可能に配置されたサンプル送達装置604を備える。
図示の実施形態では、サンプル送達装置604は、血液吸引ポンプ604b,プローブ604cと604d(例えば、オープンチューブプローブ及び/またはクローズチューブプローブ),試薬シリンジ604eに動作可能に結合されたシャーバルブ604aなどの複数のコンポーネントを備える。ポンプ604bは、サンプル(例えば、血液サンプル)を含むそれぞれのソースからサンプルを引出すために、1つまたは複数のプローブ604cと604dに吸引を提供する。例えば、クローズチューブプローブ604dは、血液サンプルが引出されるとき、血液サンプルを含むクローズチューブのセット651のキャップを穿孔するためのキャップ穿孔器652を備える。シャーバルブ604aは、試薬型試薬シリンジ604eで血液サンプルを希釈し、動作部位Aに1つのアリコートを提供する。いくつかの例では、試薬と希釈サンプルは、図示のように、加熱要素652によって加熱される。
図示の実施形態では、サンプル送達装置604は、血液吸引ポンプ604b,プローブ604cと604d(例えば、オープンチューブプローブ及び/またはクローズチューブプローブ),試薬シリンジ604eに動作可能に結合されたシャーバルブ604aなどの複数のコンポーネントを備える。ポンプ604bは、サンプル(例えば、血液サンプル)を含むそれぞれのソースからサンプルを引出すために、1つまたは複数のプローブ604cと604dに吸引を提供する。例えば、クローズチューブプローブ604dは、血液サンプルが引出されるとき、血液サンプルを含むクローズチューブのセット651のキャップを穿孔するためのキャップ穿孔器652を備える。シャーバルブ604aは、試薬型試薬シリンジ604eで血液サンプルを希釈し、動作部位Aに1つのアリコートを提供する。いくつかの例では、試薬と希釈サンプルは、図示のように、加熱要素652によって加熱される。
所定の時間の後、動作部位aの希釈サンプルBはを動作部位に回転させられる。動作部位Bで、希釈サンプルは試薬シリンジ653によって染料でさらに希釈され、そしてミキサー605がサンプルを混合する間、加熱要素654によってさらに加熱される。
別の所定の時間の後、サンプルは動作部位Cに回転させられ、そこでサンプルの一部または全部が抽出装置606(例えば、吸引器)によって抽出され、光学ベンチ650で抽出サンプルの測定が実施される。
別の所定の時間の後、動作部位Cのサンプル容器は動作部位Dに回転させられ、そこでサンプル容器は洗浄器−乾燥器610によって洗浄され乾燥される。洗浄器−乾燥器610の例も図6に示されている。洗浄器−乾燥器610は、洗浄器610Aと乾燥器610Bを備える。洗浄器610Aは、動作部位Dに配置されたサンプル容器602に入るように配置され、洗浄液でサンプル容器を洗浄する。洗浄の後、乾燥器610Bがサンプル容器602内に挿入され、サンプル容器に空気(例えば、加熱された空気)を供給してサンプル容器を乾燥する。
動作部位Dにおけるサンプル容器を洗浄及び乾燥するのに十分な別の所定の時間の後、ロータリープラットフォームは動作部位Dのサンプル容器が動作部位Aに戻るように回転させられ、プロセスは繰返すことができる。再び、複数のプロセスが異なるサンプルについて同時に起り得ることが理解されるべきである。
図7は、特定の実施形態に係る、3−希釈インキュベーションシステムを示す。インキュベーションシステム700は、ロータリープラットフォーム701が、回転の中心軸703の周りに90度毎に動作部位E,F,G,及びHに配置された3連で配置された12個のサンプル容器を備えるように示されている。ロータリープラットフォーム701は中心軸703の周りに回転するように構成されている。例えば、インキュベーションシステムは、中心軸703の周りにロータリープラットフォーム701を回転させるようにロータリープラットフォーム701に動作可能に結合されたモータ(図示せず)を備え得る。
インキュベーションシステム700は、様々な動作が実施される動作部位E,F,G,及びHを備える。図7に示した実施形態では、3連のサンプル容器がそれぞれの動作部位A,B,C,及びDに配置されている。ロータリープラットフォーム701が新たな方向に回転すると(例えば、90度だけ時計回りに)、動作部位E,F,G,及びHのそれぞれの3連のサンプル容器は、次の時計回りの動作ステーションに回転させられる。
動作部位Eは、動作部位Eに配置された3連のサンプル容器にサンプルを提供する。例えば、インキュベーションシステム700は、3連のサンプル容器のそれぞれの中にサンプルを提供するために動作部位Eに動作可能に配置されたサンプル送達装置704を備える。サンプル送達装置704は、3連のそれぞれの容器内にサンプルを順次提供する単一のシステムを備え得ることが理解されるべきである。あるいは、サンプル送達装置704はサンプル容器内にサンプルを同時に提供する3つの送達装置を備え得る。
一実施形態では、サンプル送達装置704は、血液吸引ポンプ704bのセット,プローブ704cと704d(例えば、オープンチューブプローブ及び/またはクローズチューブプローブ)のセット,試薬シリンジ704eのセットに動作可能に結合されたシャーバルブ704aなどの複数のコンポーネントを備える。ポンプ704bは、サンプル(例えば、血液サンプル)を含むそれぞれのソースからサンプルを引出すために、1つまたは複数のプローブ704cと704dに吸引を提供する。例えば、クローズチューブプローブ704dは、血液サンプルが引出されるとき、血液サンプルを含むクローズチューブのセット751のキャップを穿孔するためのキャップ穿孔器752を備える。シャーバルブ704aは、試薬型試薬シリンジ704eのセットで血液サンプルを希釈し、動作部位Eに配置された3つのサンプル容器に3つのアリコートを提供する。
所定の時間の後、動作部位Eの3連のサンプルは動作部位Fに回転させられる。動作部位Fで、装置753と757は、それぞれ、サンプルを染料で希釈し、HBを溶解する;加熱要素754はサンプルを加熱し、3つのミキサー705はサンプルを混合する。
別の所定の時間の後、3連のサンプルは動作部位Gに回転させられ、そこでサンプルの一部または全部が抽出装置706(例えば、3つの吸引器)によって抽出され、そして検出器750A,750B,及び750Cで抽出されたサンプルの測定が行われる。例えば、検出器750は、WBC/5−差分/NRBC/RBC/PLT/RET測定を行うために使用される光検出器であってもよい;検出器750BはHB測定に使用される測光検出器であってもよい;そして、検出器750Cは、(例えば、コールター法を用いて)MCV測定のためのインピーダンスを測定することができる。
別の所定の時間の後、動作部位Gの3連のサンプル容器は動作部位Hに回転させられ、そこでサンプル容器は洗浄器−乾燥器710によって洗浄され乾燥される。動作部位Hにおけるサンプル容器を洗浄及び乾燥するのに十分な別の所定の時間の後、ロータリープラットフォームは動作部位Hのサンプル容器が動作部位Eに戻るように回転させられ、プロセスは繰返すことができる。再び、複数のプロセスが異なるサンプルについて同時に起り得ることが理解されるべきである。1つまたは複数の動作ステーションの装置は、それぞれの動作を同時に実施するために3連で実装することができるか、あるいは、単一の装置で順次実施することができることが理解されるべきである。
図8は、一実施形態に係る、図7のインキュベーションシステムを示す。インキュベーションシステム800は、リフターアーム801,802,803,及び804を備えるように示されている。リフターアーム801は、動作部位Eに配置され、サンプソース805からサンプルを収集するように回転させられ得る。単一のリフターアーム801は、ソース805のサンプル管からサンプルを収集するように示されている。リフターアーム801は、ある体積のサンプルを収集し、第1,第2,及び第3のサンプル容器に回転させられると、3連のそれぞれのサンプル容器に所定の量の血液サンプルを分配する吸引プローブを備えることができる。3連のサンプル容器内でそれぞれのサンプル容器に動作可能に結合された希釈装置761,762,及び763(例えば、試薬シリンジ)も示されている。ソースからのそれぞれの血液サンプルは、それぞれの希釈装置761,762,及び763で希釈され得る。リフターアーム802は、動作部位Fに配置されており、3連のサンプル容器の別々のサンプルにそれぞれ挿入される3つのミキサーを備える。高温空気浴754は、サンプルに高温空気を供給するために、ロータリープラットフォーム701の下に配置することができる。リフターアーム803は動作部位Gであり、それぞれの検出器750A,750B,及び750Cで行われる測定のためにそれぞれのサンプル容器内にサンプルの一部または全部を抽出するのにそれぞれ使用される3つの吸引プローブを備える。図示のように、吸引プローブが測定のためにサンプルの一部または全部を抽出した後、リフターアームは、クロスコンタミネーションを防止するために、プローブを洗浄するための洗浄ステーション808に回転することができる。リフターアーム804は、それぞれのサンプル容器に1つの、3つの洗浄器−乾燥器を有する洗浄器−乾燥器710を備える。例えば、洗浄器−乾燥器のそれぞれは、図6に示した洗浄器−乾燥器610と同様であり得る。
図9は、一実施形態に係る、図1の例示的データ処理装置405のブロック図を示す。本発明の実施形態は、ハンドヘルドデバイス,マイクロプロセッサシステム,マイクロプロセッサベースのまたはプログラム可能なユーザエレクトロニクス,ミニコンピュータ,メインフレームコンピュータ他などの様々なコンピュータシステム構成で実施することができる。実施形態は、タスクが、有線ベースまたは無線ネットワークを介してリンクされるリモート処理装置によって実行される、分散コンピュータ環境でも実施することができる。図9は、データ処理システム405などのデータ処理システムの一例を示しており、これは本記載の実施形態で使用することができる。図9は、データ処理システムの様々なコンポーネントを示しているが、そのような詳細は本明細書に記載の技術に密接に関連しないので、コンポーネントを相互接続する任意の特定のアーキテクチャまたは方法を表すことを意図するものではないということに注意されたい。より少ないコンポーネントまたはおそらくより多くのコンポーネントを有するネットワークコンピュータおよび他のデータ処理システムも使用され得ることも認識されるであろう。図9のデータ処理装置は、例えば、パーソナルコンピュータ(PC),ワークステーション,タブレット,スマートフォンまたは他のハンドヘルドワイヤレスデバイス,または同様の機能を有する任意の装置であってもよい。さらに、用語「データ処理システム」は、ソフトウェア及び/またはファームウェアによってプログラムされる、または構成されるプログラマブル回路を、または、専用「ハードワイヤード」回路もしくはそのような形態の組み合わせ内に、包含することもできる。このような専用の回路は(もしあれば)、例えば、1つまたは複数の特定用途集積回路(ASIC),プログラマブルロジックデバイス(PLD),フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、などの形態であることができる。例えば、データ処理装置は、互いに動作可能に、通信可能に結合された様々なモジュールを含むFPGAの形態であってもよい。例えば、FPGAは、処理装置として機能するモジュール、メモリーとして機能するモジュール、ベースライン復元モジュールと、ピーク検出ジュール、連続的消去モジュール、チャネル分析モジュールなどを含み得る。
図9に示した例示的な実施形態については、データ処理システム1201は、マイクロプロセッサ1203,読み出し専用メモリー(ROM)1207,揮発性ランダムアクセスメモリー(RAM)1205,並びに他の不揮発性メモリー1206に結合されたシステムバス1202を備える。図示の実施形態では、マイクロプロセッサ1203がメモリー1204をキャッシュするために結合されている。システムバス1202は、これらの様々なコンポーネントを一緒に相互接続するように、そして、コンポーネント1203,1207,1205,及び1206をディスプレイコントローラ及びディスプレイ装置1208に、及び入力/出力(「I/O」)デバイス1210などの周辺機器にも、相互接続するように、構成され得る。I/Oデバイスのタイプは、キーボード,モデム,ネットワークインタフェース,プリンタ,スキャナ,ビデオカメラ,または当該技術分野で周知の他の装置を備えることができる。I/Oデバイス1210のいくつかは、いくつかの場合にはI/Oコントローラ1209を介してシステムバス1202に結合されてもよい。一実施形態では、I/Oコントローラ1209は、本明細書に記載のインキュベーションシステムの他のデバイスおよびコンポーネントに通信可能に結合され得る。例えば、一実施形態では、コントローラは、ロータリープラットフォームを回転させるために駆動制御410のモーターに電力を供給するのに使用することができる。同様に、吸引プローブ,ミキサー,洗浄機,乾燥機などの他の構成要素も、データ処理装置405に通信可能に結合されたコントローラを備えることができる。
RAM1205は、メモリー内のデータをリフレッシュ又は維持するために電力を継続的に必要とするダイナミックRAM(「DRAM」)として実装することができる。他の不揮発性メモリー1206は、電源がシステムから除去された後にデータを保持する磁気ハードドライブ,光磁気ドライブ,光ドライブ,DVD RAM,または他のタイプのメモリーシステムであり得る。図9は、不揮発性メモリー1206を、データ処理システム内の残りのコンポーネントと結合されたローカルデバイスとして示しているが、上記の技術は、モデムまたはイーサネット(登録商標)インターフェースなどのネットワークインタフェースを介してデータ処理システムに結合されたネットワーク記憶装置(図示せず)などの、システムから離れた不揮発性メモリーを使用し得ることが、当業者によって認識されるであろう。
本開示の範囲内での他の実施形態及び変形は、当業者には明らかであろう。本開示の実施形態が適用できる様々な変形、プロセス、並びに多くの構造は、本明細書のレビューに際して本開示が対象とする当業者には容易に明らかになるであろう。本開示は、任意の特定の解釈、信念、理論、基礎となる前提、及び/または実施例もしくは机上の例に制約されないことが理解されるであろうが、本開示の様々な態様と特徴は、解釈、信念、理論、基礎となる前提、及び/または実施例もしくは机上の例に関連して説明され、記載されているであろう。
上記の導入技術のいくつかは、ソフトウェア及び/またはファームウェアによってプログラムされまたは構成されるプログラマブル回路によって実現することができ、またはそれらは専用の「ハードワイヤード」回路によって、もしくはそのような形態の組み合わせで、完全に実現することができることが理解されるべきである。このような専用の回路は(もしあれば)、例えば、1つまたは複数の特定用途集積回路(ASIC),プログラマブルロジックデバイス(PLD),フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、などの形態であり得る。
本明細書で導入された技術を実施するソフトウェアまたはファームウエアは、機械可読記憶媒体に格納することもできるし、1つまたは複数の汎用または専用のプログラマブルマイクロプロセッサで実行することもできる。「機械可読記憶媒体」は、この用語が本明細書で使用される場合、機械によってアクセス可能な形態に情報を格納することができる任意の機構を含む(機械は、例えば、コンピュータ,ネットワークデバイス,携帯電話,パーソナルデジタルアシスタント(PDA),製造が使用したもの,1つまたは複数のプロセッサを備えた任意の装置、などであり得る)。例えば、機械アクセス可能な媒体は記録可能/非記録可能媒体(例えば、リードオンリーメモリー(ROM);ランダムアクセスメモリー(RAM);磁気ディスク記憶媒体;光記憶媒体;フラッシュメモリー装置;など)、などを含む。
従って、前術は本開示のシステム及び方法の原理を単に示している。当業者は、本明細書には明確に記載または示されていないが、本開示のシステムおよび方法の原理を具現化し、その精神および範囲内に含まれる、様々な構成を考案できることが認識されるであろう。さらに、本明細書に列挙される実施例と条件付き言語は、本開示のシステム及び方法の原理と、当該技術を促進するために発明者によって提供される概念を理解するのに読者を助けるように主に意図されており、そのような具体的に列挙された実施例と条件に限定されないものとして解釈されるべきでる。さらに、本発明の原理、態様、及び実施形態とともにそれらの具体的な実施例を列挙する記載は、本明細書それらの構造的及び機能的均等物を包含するように意図されている。さらに、このような均等物は、現在知られている均等物と、将来開発される均等物、すなわち、構造に関わらず、同じ機能を実行するように開発されるエレメント、の両方を含むことが意図されている。従って、本開示のシステム及び方法の範囲は、本明細書に示され、記載される例示的実施形態に限定されないように意図されている。むしろ、本開示のシステム及び方法の範囲及び精神は、添付の特許請求の範囲によって具現化される。
Claims (32)
- アッセイのためにサンプルをインキュベートするためのインキュベートシステムであって:
ロータリープラットフォーム;
前記プラットフォームの周縁部に位置するサンプルを備えるサンプル容器;
少なくとも第1及び第2動作部位を備える複数の動作部位;
プロセッサ;及び
前記プロセッサによって実行されると、前記システムに:
前記サンプル容器を前記第1動作部位から前記第2動作部位に移動させるために前記ロータリープラットフォームを回転させ;
第1インキュベーション時間に基く測定のために前記第1動作部位の前記サンプル容器から前記サンプルの第1部分を抽出させ;そして
前記第1インキュベーション時間より長い第2インキュベーション時間に基く測定のために前記第2動作部位の前記サンプル容器から前記サンプルの第2部分を抽出させる、命令を備えるメモリー
を備えるインキュベートシステム。 - 前記複数の動作部位はサンプルを希釈する動作部位を備える、請求項1に記載のインキュベートシステム。
- 前記システムは試料を希釈する前記動作部位に試料を希釈するための希釈装置を備える、請求項2に記載のインキュベートシステム。
- 前記複数の動作部位は希釈サンプルを混合する動作部位を備える、請求項1から3のいずれか1項に記載のインキュベートシステム。
- 希釈サンプルを混合する前記動作部位にサンプル容器内にあるサンプルを混合する混合装置を備える、請求項4に記載のインキュベートシステム。
- 前記混合装置は、ロータリー撹拌機、振動型ミキサー、及びモーター駆動ミキサーからなる群から選択される、請求項5に記載のインキュベートシステム。
- 前記複数の動作部位はサンプルをインキュベートする動作部位を備える、請求項1から6のいずれか1項に記載のインキュベートシステム。
- サンプルをインキュベートする前記動作部位は加熱装置を備えない、請求項7に記載のインキュベートシステム。
- サンプルをインキュベートする前記動作部位は加熱装置を備える、請求項7に記載のインキュベートシステム。
- 前記加熱装置は高温空気浴を備える、請求項9に記載のインキュベートシステム。
- 前記複数の動作部位は、サンプル容器を洗浄するための動作部位及びサンプル容器を乾燥するための動作部位を備える、請求項1から10のいずれか1項に記載のインキュベートシステム。
- 前記命令は、前記プロセッサによって実行されると、前記システムに、所定の周期で前記複数の動作部位を介して前記サンプル容器を回転させる、請求項1から11のいずれか1項に記載のインキュベートシステム。
- 前記ロータリープラットフォームの前記周縁部に位置し、前記ロータリープラットフォームの回転の中心軸の周りに互いに等間隔に配置された複数のサンプル容器を備える、請求項1から12のいずれか1項に記載のインキュベートシステム。
- 前記ロータリープラットフォームの回転の中心軸の周りに、45度ごとに配置された8個のサンプル容器を備え、前記命令は、前記プロセッサによって実行されると、前記システムに、所定の周期で前記ロータリープラットフォームを45度回転させる、請求項13に記載のインキュベートシステム。
- 前記命令は、前記プロセッサによって実行されると、前記システムに、18秒または18秒の倍数の所定の周期で前記ロータリープラットフォームを回転させる、請求項14に記載のインキュベートシステム。
- 第1インキュベーション時間に基く測定のために前記第1動作部位の前記サンプル容器から前記サンプルの前記第1部分を抽出する抽出装置を備える、請求項1から15のいずれか1項に記載のインキュベートシステム。
- 第2インキュベーション時間に基く測定のために前記第2動作部位の前記サンプル容器から前記サンプルの前記第2部分を抽出する抽出装置を備える、請求項1から16のいずれか1項に記載のインキュベートシステム。
- 前記抽出装置は分注装置である、請求項16または17に記載のインキュベートシステム。
- アッセイのためのサンプルのインキュベート方法であって:
複数の動作部位を介してサンプルを含むサンプル容器を移動させるためにロータリープラットフォームを回転させることであって、前記サンプル容器は前記プラットフォームの周縁部に位置しており、前記複数の動作部位は第1動作部位と第2動作部位を備える、回転させること;
第1インキュベーション時間に基く測定のために前記第1動作部位の前記サンプル容器から前記サンプルの前記第1部分を抽出すること;及び
前記第1インキュベーション時間より長い第2インキュベーション時間に基く測定のために前記第2動作部位の前記サンプル容器から前記サンプルの第2部分を抽出すること、
を含む方法。 - 前記複数の動作部位はサンプルを希釈するための動作部位を備え、当該方法はサンプルを希釈するために前記動作部位でサンプルを希釈することを含む、請求項19に記載の方法。
- 前記複数の動作部位はサンプルを混合するための動作部位を備え、当該方法はサンプルを混合するために前記動作部位でサンプルを混合することを含む、請求項19または20に記載の方法。
- 前記混合はロータリー撹拌機、振動型ミキサー、及びモーター駆動ミキサーからなる群から選択される混合装置によって行われる、請求項21に記載の方法。
- 前記複数の動作部位はサンプルをインキュベートするための動作部位を備える、請求項19から22のいずれか1項に記載の方法。
- サンプルをインキュベートする前記動作部位は加熱装置を備えない、請求項23に記載の方法。
- サンプルをインキュベートする前記動作部位は加熱装置を備える、請求項23に記載の方法。
- 前記加熱装置は高温空気浴である、請求項25に記載の方法。
- 前記複数の動作部位は、サンプル容器を洗浄するための動作部位を備え、当該方法はサンプル容器を洗浄するための前記動作部位でサンプル容器を洗浄すること含む、請求項19から26のいずれか1項に記載の方法。
- 前記複数の動作部位は、サンプル容器を乾燥するための動作部位を備え、当該方法はサンプル容器を乾燥するための前記動作部位でサンプル容器を乾燥すること含む、請求項19から27のいずれか1項に記載の方法。
- 前記回転は、所定の周期で前記複数の動作部位を介して前記サンプル容器を移動させるために前記ロータリープラットフォームを回転させることを含む、請求項19から28のいずれか1項に記載の方法。
- 前記ロータリープラットフォームは、前記ロータリープラットフォームの前記周縁部に位置し、前記ロータリープラットフォームの回転の中心軸の周りに互いに等間隔に配置された複数のサンプル容器を備え、前記回転は、所定の周期で前記複数の動作部位を介して前記複数のサンプル容器を移動させるために前記ロータリープラットフォームを回転させることを含む、請求項19から29のいずれか1項に記載の方法。
- 前記ロータリープラットフォームの回転の中心軸の周りに45度毎に配置された8個のサンプル容器を所定の周期で8個の動作部位を介して移動させるために、前記ロータリープラットフォームを所定の周期で45度回転させることを含む、請求項30に記載の方法。
- 前記所定の周期は18秒または18秒の倍数である、請求項31に記載の方法。
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