以下では、本発明の実施形態における添付図面を参照して、本発明の実施形態における技術的解決手段を明確に、且つ十分に説明する。明らかに、説明される実施形態は単に一部であって、本発明の実施形態の全てではない。創造的努力なくして本発明の実施形態に基づいて当業者によって取得される他の全ての実施形態は、本発明の保護範囲に包含されるべきである。
本発明の実施形態は、データ送信方法を提供する。図1は、本発明の実施形態に係るデータ送信の適用シナリオの概略図である。図1に示されるように、装置Aはアクセス端末であり、遠隔ネットワークにアクセスするために、WAN(Wide Area Network,ワイドエリアネットワーク)のアプリケーション・アクセスポイント(Access Point,AP)として使用される。装置Bおよび装置CはLAN(Local Area Network,ローカルエリアネットワーク)側の携帯端末であり、データ送信を実施するために、WiFi(Wireless Fidelity,ワイヤレス・フィデリティ)を使用することによって、APとして使用される装置Aに接続する。LAN側の携帯端末は、携帯電話、PC(Personal Computer,パーソナルコンピュータ)またはタブレットコンピュータPAD等の端末装置であってもよい。アクセス端末は、無線ルータ、ポータブルルータ、WiFiモデム、携帯電話、PCまたはタブレットコンピュータPAD等の端末装置であってもよい。
現在、いくつかのアクセス端末は、ブルートゥースのホットスポットおよびWiFiのホットスポットの両方の機能を有する。しかしながら、ブルートゥースのホットスポットとWiFiのホットスポットとの間の切替は、ユーザによって手動で行われる必要があり、切替プロセスにおいて、LAN側の携帯端末はブルートゥースのホットスポットとWiFiのホットスポットとの間の切替を通知されることができない。これを考慮して、アクセス端末の、ブルートゥースのホットスポットとWiFiのホットスポットとの間の切替の課題を解決するために、本発明の本実施形態は、データ送信の切替方法を提供する。
本発明では、関係するトランシーバは、ホットスポット機能を有するトランシーバであってもよく、または、単一ポイント機能を有するトランシーバであってもよく、ここではトランシーバは具体的に限定されない。
本発明では、関係する第1の通信リンクは、WIFI、ブルートゥース、赤外線またはNFC(Near Field Communication,近距離無線通信)であってもよく、第2の通信リンクもまた、WIFI、ブルートゥース、赤外線またはNFCであってもよい。本発明の実施形態では、第1の通信リンクおよび第2の通信リンクは異なる通信リンクである。第1の通信リンク上のトランシーバは、WiFiトランシーバ、ブルートゥース・トランシーバ、赤外線トランシーバまたはNFCトランシーバであってもよく、第2の通信リンク上のトランシーバは、WiFiトランシーバ、ブルートゥース・トランシーバ、赤外線トランシーバまたはNFCトランシーバであってもよい。本発明の実施形態では、第1の通信リンク上のトランシーバと第2の通信リンク上のトランシーバは通信リンク上の異なるトランシーバである。本発明で記載されるトランシーバは、アンテナ、フィルタ、A/D変換器(アナログ−デジタル変換器)、D/A変換器(デジタル−アナログ変換器)等を含む。WiFiトランシーバが例として使用されるとともに、WiFi動作周波数帯域、フィルタ、A/D変換器(アナログ−デジタル変換器)、D/A変換器(デジタル−アナログ変換器)等をサポートするアンテナを含む。ブルートゥース・トランシーバ、赤外線トランシーバまたはNFCトランシーバは、WiFiトランシーバの構成と同様の構成を有し、それらの構成は本明細書では繰り返し説明はされない。
本発明は、具体的には、アクセス端末が、WiFiを使用することによって、携帯端末へのデータ送信を行うことから、ブルートゥースを使用することによって、携帯端末へのデータ送信を行うことへ切り替えるとともに、ブルートゥースを使用することによって、携帯端末へのデータ送信を行うことから、WIFIを使用することによって、携帯端末へのデータ送信を行うことへ切り替えるという例を使用することによって説明される。
図2は、本発明の実施形態に係るデータ送信方法の概略図である。本発明の本実施形態に関する第1の端末は、アクセス端末または携帯端末であってもよく、第2の端末はアクセス端末または携帯端末であってもよい。第1の端末がアクセス端末であるとき、第2の端末は携帯端末であり、第1の端末が携帯端末であるとき、第2の端末はアクセス端末である。本発明の本実施形態では、第1の端末がアクセス端末であるとともに第2の端末が携帯端末である例が説明のために使用される。方法は、以下のステップを含む。
S201.第1の端末は、第1の通信リンクを使用することによって、第2の端末へのデータ送信を行う。
第1の通信リンクは、WIFI、ブルートゥース、赤外線またはNFC(Near Field Communication,近距離無線通信)であってもよい。
第1の端末が、第1の通信リンクを使用することによって、第2の端末へのデータ送信を行うことは、具体的には、アクセス端末がWIFIを使用することによって、携帯端末へのデータ送信を行うことであってもよく、ビデオを見たり、ウェブページを閲覧したり、インスタントメッセージのやり取りを実施したり、または音楽を聴くために、携帯端末はWIFIを使用することによって、アクセス端末に接続することができる。アクセス端末は、イーサネット(登録商標、以下同じ)、WIFIまたは電気通信ネットワークを使用することによって、遠隔ネットワークにアクセスすることができる。
本発明の別の実施形態では、第1の端末が、第1の通信リンクを使用することによって、第2の端末へのデータ送信を行うことは、具体的には、アクセス端末がブルートゥースを使用することによって、携帯端末へのデータ送信を行うことであってもよく、ビデオを見たり、ウェブページを閲覧したり、インスタントメッセージのやり取りを実施したり、または音楽を聴くために、携帯端末がブルートゥースを使用することによって、アクセス端末に接続することができる。アクセス端末は、イーサネット、WIFIまたは電気通信ネットワークを使用することによって、遠隔ネットワークにアクセスすることができる。
S202.第1の端末はデータ送信のレートを検出する。
第1の端末がデータ送信のレートを検出することは、具体的には、ある期間内にトラフィックに関する統計値を収集し、時間および収集されたトラフィックに基づいて、単位時間内の平均トラフィックを計算することであって、単位時間内の平均トラフィックは、データ送信のレートである、ことであってもよい。例えば、第1の端末は20秒3回の間に受信されたデータおよび送信されたデータのトラフィックに関する統計値を連続的に収集し、900Kbps(キロビット毎秒)としてデータ送信のレートを計算する。
S203.第1の端末は、データ送信のレートに基づいて、事前に設定されたレート条件が満たされているかどうか判定する。
第1の通信リンクがWIFIである場合、第1の端末がデータ送信のレートに基づいて、事前に設定されたレート条件が満たされているかどうか判定することは、具体的には、第1の端末のデータ送信のレートが低レート閾値よりも低い場合、第1の端末によって検出されるデータ送信のレートは事前に設定されたレート条件を満たしている、ということであってもよい。
第1の通信リンクがブルートゥースである場合、第1の端末がデータ送信のレートに基づいて、事前に設定されたレート条件が満たされているかどうか判定することは、具体的には、第1の端末のデータ送信のレートが高レート閾値よりも高い場合、第1の端末によって検出されるデータ送信のレートは事前に設定されたレート条件を満たしている、ということであってもよい。
低レート閾値および高レート閾値を決定する多くの方法が存在し、低レート閾値および高レート閾値は工場出荷の間に第1の端末に対して設定されてもよく、または、データ送信の最低レート値および最高レート値が収集され、統計的な結果に基づいて、推奨低レート閾値および推奨高レート閾値がユーザに送信された後、低レート閾値および高レート閾値はユーザによって設定されてもよい。
本発明における低レート閾値および高レート閾値は同一であってもよく、または異なってもよい。一般に、高レート閾値は低レート閾値よりも高く、その結果、ピンポン現象の発生が回避されることができる。ピンポン現象とは、具体的には、何らかの理由により、基地局が2つのセル間を連続的にハンドオーバされて往復し、それは、ピンポンボールが連続的に打たれて往復しているように見える、ということである。
S204.データ送信のレートが事前に設定されたレート条件を満たす場合、第1の端末は、第2の端末に、第2の通信リンクを使用することによって、第1の端末へのデータ送信を行うように命令する。
第2の通信リンクは、WIFI、ブルートゥース、赤外線またはNFC(Near Field Communication,近距離無線通信)であってもよい。第2の通信リンクおよび第1の通信リンクは、異なる通信リンクである。
第1の通信リンクがWiFiであるとともに第2の通信リンクがブルートゥースであり、データ送信のレートが低レート閾値よりも低い場合、第1の端末は第2の端末に、ブルートゥースを使用することによって、第1の端末へのデータ送信を行うように命令する。
例えば、低レート閾値が1.3Mbps(メガビット毎秒)であり、データ送信のレートが900Kbpsである場合、すなわち、データ送信のレートが低レート閾値よりも低い場合、第1の端末は第2の端末に、ブルートゥースを使用することによって、第1の端末へのデータ送信を行うように命令する。
第1の端末が第2の端末に、ブルートゥースを使用することによって、第1の端末へのデータ送信を行うように命令する場合、命令は、ブロードキャスト方式、マルチキャスト方式またはユニキャスト方式で送信されてもよい。
第1の端末がブロードキャスト方式で命令を送信することは、具体的には、第1の端末が、WiFiを使用することによって、特殊なフォーマットの事前に定義されたパケットを、第2の端末の特定のポートに送信して、第2の端末に、ブルートゥースを使用することによって、第1の端末へのデータ送信を行うように命令することであってもよい。
本発明の別の実施形態では、マルチキャスト方式またはユニキャスト方式で命令を送信することは、ブロードキャスト方式で命令を送信することと同様であり、本明細書では繰り返し説明はされない。第1の通信リンクがブルートゥースであるとともに第2の通信リンクがWIFIであり、データ送信のレートが高レート閾値よりも高い場合、第1の端末は第2の端末に、WIFIを使用することによって、第1の端末へのデータ送信を行うように命令する。
例えば、高レート閾値が2.0Mbps(メガビット毎秒)であり、データ送信のレートが2.5 Mbpsである場合、すなわち、データ送信のレートが高レート閾値よりも高い場合、第1の端末は第2の端末に、WIFIを使用することによって、第1の端末へのデータ送信を行うように命令する。
第1の端末が第2の端末に、WIFIを使用することによって、アクセス端末へのデータ送信を行うように命令する場合、命令は、ブロードキャスト方式、マルチキャスト方式またはユニキャスト方式で送信されてもよい。
第1の端末がブロードキャスト方式で第2の端末に命令を送信することは、具体的には、第1の端末が、ブルートゥースを使用することによって、特殊なフォーマットの事前に定義されたパケットを、第2の端末の特定のポートに送信し、パケットは、第2の端末に、WIFIを使用することによって、第1の端末へのデータ送信を行うように命令するために使用されることであってもよい。
本発明の別の実施形態では、マルチキャスト方式またはユニキャスト方式で命令を送信することは、ブロードキャスト方式で命令を送信することと同様であり、本明細書では繰り返し説明はされない。
本発明の別の実施形態では、第1の端末が第2の端末に、WIFIを使用することによって、第1の端末へのデータ送信を行うように命令する場合、第1の端末のSSID(Service Set Identifier,サービスセット識別子)が搬送されてもよい。
S205.第1の端末は、第2の通信リンクを使用することによって、第2の端末へのデータ送信を行う。
第2の通信リンクを使用することによって送信されるデータは、第1の通信リンク上のトランシーバのメモリ内に格納される、送信されるべきデータを含む。
本発明の別の実施形態では、第1の端末は、第2の端末によって送信される、第2の通信リンクの送信確認要求に基づいて、第2の通信リンクを使用することによって、第2の端末へのデータ送信を行なってもよい。
第2の通信リンクがブルートゥースである場合、第1の端末は、ブルートゥースを使用することによって、第2の端末へのデータ送信を行い、ブルートゥースを使用することによって送信されるデータは、WiFiトランシーバのメモリ内に格納される、送信されるべきデータを含む。
第1の端末が第2の端末に、ブルートゥースを使用することによって、第1の端末へのデータ送信を行うように命令する場合、命令は第1の端末のブルートゥース名を搬送する。ブルートゥース名は、第1の端末のSSID(Service Set Identifier,サービスセット識別子)、第1の端末のメディアアクセス制御(Media Access Control,MAC)アドレスまたは第1の端末内で命名されたブルートゥース名であってもよい。
本発明の別の実施形態では、第1の端末が第2の端末に、ブルートゥースを使用することによって、第1の端末へのデータ送信を行うように命令し、命令は第1の端末のブルートゥース名を搬送しない場合、第2の端末が第1の端末のブルートゥース名を格納することは、具体的には、第1の端末がWIFIを使用することによって、第2の端末へのデータ送信を行う場合、第1の端末は、格納するためにブルートゥース名を第2の端末に送信してもよい。第2の通信リンクがWIFIである場合、第1の端末はWIFIを使用することによって、第2の端末へのデータ送信を行い、WiFiを使用することによって送信されたデータは、ブルートゥース・トランシーバのメモリ内に格納される送信されるべきデータを含む。
第1の端末が第2の端末に、WIFIを使用することによって、第1の端末へのデータ送信を行うように命令する場合、命令は第1の端末のSSIDを搬送する。
本発明の別の実施形態では、第1の端末が第2の端末に、WIFIを使用することによって、第1の端末へのデータ送信を行うように命令し、命令は第1の端末のSSIDを搬送しない場合、第2の端末が第1の端末のSSIDを格納することは、具体的には、第1の端末がブルートゥースを使用することによって、第2の端末へのデータ送信を行う場合、第1の端末は、格納するためにSSIDを第2の端末に送信してもよい。
本発明の別の実施形態では、PIN(Personal Identification Number,加入者識別モジュールカードの個人識別番号)が入力される必要がある場合、第2の端末内部のアプリケーションプログラムは、PINを入力するようにユーザを促し、第1の端末が、第2の通信リンクを使用することによって、第2の端末に接続されるときに使用されるパスワードが、アプリケーションプログラムによって自動的に入力されるとともに、自動接続を完了するためにPINとして使用されてもまたよい。PINを入力する方法で、ブルートゥース・ペアリングまたはWiFi接続を行うことは、ブルートゥースまたはWiFi接続の信用性を保証し、さらに、ユーザの入力によって、ブルートゥースまたはWiFi接続のセキュリティを保証する。
本発明の別の実施形態では、ブルートゥースを使用することによって、第2の端末へデータ送信が行われていることを検出した後、第1の端末はWiFiトランシーバを無効にする。ブルートゥース・トランシーバに初めに接続するとともに、次いでWiFiトランシーバを切断する方法では、データ送信の有効性が維持され、通信リンク間の切替によって生じる、ユーザに対する影響は低減される。
低レートデータ送信サービスの間、第1の端末は、WiFiを使用することによって、第2の端末へのデータ送信を行うことから、ブルートゥースを使用することによって、第2の端末へのデータ送信を行うことへ切り替え、そのことは、低レートデータ送信の間、WiFiのデータ送信およびブルートゥースのデータ送信のシームレスな切替のエクスペリエンスを保証する。さらに、第1の端末が、WIFIを使用することによって、第2の端末へのデータ送信を行う場合、比較的高い電力が必要とされ、低レートデータ送信の間、アクセス端末は、ブルートゥースを使用することによって、携帯端末へのデータ送信を行い、そのことは、第1の端末と第2の端末との間のデータ送信の総電力消費量を低減する。
本発明の別の実施形態では、WIFIを使用することによって、第2の端末へデータ送信が行われていることが検出された後、ブルートゥース・トランシーバは無効にされる。WiFiトランシーバに初めに接続するとともに、次いでブルートゥース・トランシーバを切断する方法では、データ送信の有効性が維持され、異なる通信リンク間の切替によって生じる、ユーザに対する影響は低減される。高レートデータ送信サービスの間、第1の端末は、ブルートゥースを使用することによって、第2の端末へのデータ送信を行うことから、WIFIを使用することによって、第2の端末へのデータ送信を行うことへ切り替え、そのことは、高レートデータサービスの切替の間、WiFiのデータ送信およびブルートゥースのデータ送信のシームレスな切替のエクスペリエンスを保証する。
本発明の本実施形態では、異なるレートでのデータ送信の間、第1の端末はデータ送信のレートを検出し、データ送信のレートが事前に設定されたレート条件を満たす場合、第1の通信リンクを使用することによって、第2の端末へのデータ送信を行うことから、第2の通信リンクを使用することによって、第2の端末へのデータ送信を行うことへ自動的に切り替え、そのことは、低レートおよび高レートデータ送信の間の2つのレートでの通信リンクのシームレスな切替のエクスペリエンスを保証する。さらに、データ送信が、異なるレートで行われるという条件上で、異なるレートの通信リンクは、送信を行うために選択され、そのことは、アクセス端末および携帯端末の総電力消費量を低減する。
図3Aは、本発明の別の実施形態に係るデータ送信方法の概略図である。本発明の本実施形態では、アクセス端末はWiFiトランシーバを有効にし、アクセス端末は、携帯端末へのデータ送信を行うために、APとして使用されてもよく、または、シングルポイントとして使用されてもよい。携帯端末は、初めに、WIFIを使用することによって、アクセス端末へのデータ送信を行う。本発明の本実施形態では、アクセス端末がAPである場合、複数の携帯端末がアクセス端末に接続してもよいとともに、全ての携帯端末によってアクセス端末に接続するための方法は同じである。1つの携帯端末がアクセス端末へのデータ送信を行う例が、以下の説明のために使用される。
S301.アクセス端末は、WIFIを使用することによって、携帯端末へのデータ送信を行う。
携帯端末は、WIFIを使用することによって、アクセス端末へのデータ送信を行い、例えば、ビデオを見たり、ウェブページを閲覧したり、インスタントメッセージのやり取りを実施したり、または音楽を聴く。アクセス端末は、次いで、イーサネット、WIFIまたは電気通信ネットワークを使用することによって、遠隔ネットワークにアクセスする。
S302.アクセス端末は、データ送信のレートを検出する。
アクセス端末がデータ送信のレートを検出することは、具体的には、ある期間内にトラフィックに関する統計値を収集し、時間および収集されたトラフィックに基づいて、単位時間内の平均トラフィックを計算することであって、単位時間内の平均トラフィックは、データ送信のレートである、ことであってもよい。例えば、アクセス端末は20秒3回の間に受信されたデータおよび送信されたデータのトラフィックに関する統計値を連続的に収集し、900Kbps(キロビット毎秒)としてデータ送信のレートを計算する。
S303.アクセス端末は、データ送信のレートに基づいて、レートが低レート閾値よりも低いかどうか判定する。
低レート閾値を決定する多くの方法が存在し、低レート閾値は工場出荷の間にアクセス端末に対して設定されてもよく、または、データ送信の最低レート値が収集され、統計的な結果に基づいて、推奨低レート閾値がユーザに送信された後、低レート閾値はユーザによって設定される。
S304.データ送信のレートが低レート閾値よりも低い場合、アクセス端末は携帯端末に、ブルートゥースを使用することによって、アクセス端末へのデータ送信を行うように命令する。
例えば、低レート閾値が1.3Mbps(メガビット毎秒)であり、データ送信のレートが900Kbpsである場合、すなわち、データ送信のレートが低レート閾値よりも低い場合、アクセス端末は携帯端末に、ブルートゥースを使用することによって、アクセス端末へのデータ送信を行うように命令する。アクセス端末が携帯端末に、ブルートゥースを使用することによって、アクセス端末へのデータ送信を行うように命令する場合、命令は、ブロードキャスト方式、マルチキャスト方式またはユニキャスト方式で送信されてもよい。
アクセス端末が携帯端末にブロードキャストメッセージを送信することは、具体的には、アクセス端末が、WiFiを使用することによって、特殊なフォーマットの事前に定義されたパケットを、携帯端末の特定のポートに送信し、パケットは、携帯端末に、ブルートゥースを使用することによって、アクセス端末へのデータ送信を行うように命令するために使用されることであってもよい。
本発明の別の実施形態では、マルチキャスト方式またはユニキャスト方式で命令を送信することは、ブロードキャスト方式で命令を送信することと同様であり、本明細書では繰り返し説明はされない。本発明の別の実施形態では、アクセス端末が携帯端末に、ブルートゥースを使用することによって、アクセス端末へのデータ送信を行うように命令する場合、命令は、アクセス端末のブルートゥース名を搬送してもよい。
S305.携帯端末は、ブルートゥースを使用することによって、アクセス端末へのデータ送信を行う命令を受信し、命令は、アクセス端末によって送信される。
S306.アクセス端末は、ブルートゥースを使用することによって、携帯端末へのデータ送信を行う。
ブルートゥースを使用することによって、アクセス端末によって行われる、携帯端末とのデータ送信の間のデータは、WiFiトランシーバのメモリ内に格納される、送信されるべきデータを含む。メモリはキャッシュであってもよい。
図3Bは、本発明の別の実施形態に係るデータ送信方法の概略図である。本発明の別の実施形態では、ステップS305を実行した後、S306を実行する前に、携帯端末は、以下のステップをさらに実行してもよい。
S3051.携帯端末は、ブルートゥース・トランシーバを有効にする。本発明の別の実施形態では、アクセス端末から命令を受信した後、携帯端末は、携帯端末とアクセス端末との間の距離が事前に設定された距離条件を満たすかどうか判定するために、携帯端末とアクセス端末との間の距離を判定してもよく、距離が事前に設定された距離条件を満たす場合、ブルートゥース・トランシーバを有効にする。
本発明の別の実施形態では、携帯端末は、ブルートゥース・トランシーバを有効にすることを判定するために、WiFiの受信信号強度を判定してもよい。WiFiの受信信号強度が条件を満たす場合、携帯端末は、ブルートゥース・トランシーバを有効にする。例えば、携帯端末は、RSSI(Received Signal Strength Indication,受信信号強度インジケータ)を信号強度閾値と比較し、RSSIが信号強度閾値よりも高い場合、すなわち、WiFiの受信信号強度が条件を満たす場合、携帯端末とアクセス端末との間の距離が、ブルートゥース・ペアリングが成功裏に行われることができる距離範囲内であることを示す。RSSIが信号強度閾値よりも低い場合、すなわち、WiFiの受信信号強度が条件を満たさない場合、携帯端末とアクセス端末との間の距離が、ブルートゥース・ペアリングが成功裏に行われることができない距離範囲内であることを示す。従って、携帯端末は、WIFIを使用することによってアクセス端末に接続し続け、以下のステップ、S3052からS307を実行しない。
本発明の別の実施形態では、アクセス端末から命令を受信した後、携帯端末は、ブルートゥース・トランシーバを有効にするかどうか判定するために、距離検出に基づいて、携帯端末とアクセス端末との間の距離をさらに検出してもよい。
本発明の別の実施形態では、アクセス端末もまた、距離検出に基づいて、携帯端末とアクセス端末との間の距離を検出してもよい。アクセス端末は、携帯端末とアクセス端末との間の検出された距離に基づいて、以下のステップ、S3052からS307を実行するかどうかを判定してもよい。
本発明では、携帯端末とアクセス端末との間の距離を判定するために使用される多くの方法が存在し、本明細書では、一例を使用することによってのみ説明され、詳細は本明細書では繰り返し説明はされない。
S3052.携帯端末は、ブルートゥース・ペアリング要求をアクセス端末に送信する。
アクセス端末が携帯端末に、ブルートゥースを使用することによって、アクセス端末へのデータ送信を行うように命令する場合、命令は、アクセス端末のブルートゥース名を搬送し、携帯端末は、アクセス端末のブルートゥース名に基づいて、ブルートゥース・ペアリング要求をアクセス端末に送信する。ブルートゥース名は、アクセス端末のSSID、アクセス端末のMACアドレスまたはアクセス端末内で命名されたブルートゥース名であってもよい。
本発明の別の実施形態では、アクセス端末が携帯端末に、ブルートゥースを使用することによって、アクセス端末へのデータ送信を行うように命令し、命令はアクセス端末のブルートゥース名を搬送しない場合、携帯端末がアクセス端末のブルートゥース名を格納することは、具体的には、携帯端末がWIFIを使用することによって、アクセス端末へのデータ送信を行う場合、アクセス端末は、格納するためにブルートゥース名を携帯端末に送信してもよいということであってもよい。
S3061.アクセス端末は、受信されたブルートゥース・ペアリング要求に基づいて、携帯端末とのブルートゥース・ペアリングを成功裏に行う。
アクセス端末は、受信されたブルートゥース・ペアリング要求に基づいて、携帯端末とのブルートゥース・ペアリングを成功裏に行う。携帯端末がアクセス端末とのブルートゥース・ペアリングを行った後、携帯端末は、アクセス端末とのPAN(Personal Area Network,パーソナルエリアネットワーク)接続を確立し、アクセス端末は、ブルートゥースを使用することによって、携帯端末とのデータ送信を行う。
アクセス端末が、受信されたブルートゥース・ペアリング要求に基づいて、携帯端末とのブルートゥース・ペアリングを行うとき、PIN(Personal Identification Number,加入者識別モジュールカードの個人識別番号)が入力される必要がある場合、携帯端末内部のアプリケーションプログラムは、PINを入力するようにユーザを促し、携帯端末がWiFiを使用することによって、アクセス端末に接続されるときに使用されるパスワードが、アプリケーションプログラムによって自動的に入力されるとともに、自動接続を完了するためにPINとして使用されてもまたよい。PINを入力する方法で、ブルートゥース・ペアリングを行うことは、ブルートゥース接続の信用性を保証し、さらに、ユーザの入力によって、ブルートゥース接続のセキュリティを保証する。
本発明の別の実施形態では、アクセス端末が、ブルートゥースを使用することによって、アクセス端末へのデータ送信を行った後、すなわち、アクセス端末がステップS306を実行した後、アクセス端末は、以下のステップをさらに実行してもよい。
S307.アクセス端末が、ブルートゥースを使用することによって、携帯端末へデータ送信が行われていることを検出した場合、アクセス端末はWiFiトランシーバを無効にする。
ブルートゥース・トランシーバに初めに接続するとともに、次いでWiFiトランシーバを切断する方法では、データ送信の有効性が維持され、通信リンク間の切替によって生じる、ユーザに対する影響は低減される。
本発明の本実施形態では、低レートデータ送信の間、アクセス端末は、WiFiを使用することによって、データ送信を行うことから、ブルートゥースを使用することによって、データ送信を行うことへ自動的に切り替え、そのことは、低レートデータ送信の間、WiFiのデータ送信およびブルートゥースのデータ送信のシームレスな切替のエクスペリエンスを保証する。さらに、アクセス端末が、WiFi接続を維持する場合、比較的高い電力が必要とされ、低レートデータサービスの間、アクセス端末は、ブルートゥースを使用することによって、携帯端末と送信を行うことに切り替え、そのことは、アクセス端末および携帯端末の総電力消費量を低減する。
図4は、本発明の別の実施形態に係るデータ送信方法の概略図である。本発明の本実施形態では、アクセス端末はWiFiトランシーバを有効にし、アクセス端末は、携帯端末へのデータ送信を行うために、APとして使用されてもよく、または、シングルポイントとして使用されてもよい。携帯端末は、初めに、WIFIを使用することによって、アクセス端末へのデータ送信を行う。本発明の本実施形態では、アクセス端末がAPである場合、複数の携帯端末がアクセス端末に接続してもよいとともに、全ての携帯端末によってアクセス端末に接続するための方法は同じである。1つの携帯端末がアクセス端末へのデータ送信を行う例が、以下の説明のために使用される。
S401.アクセス端末は、WIFIを使用することによって、携帯端末へのデータ送信を行う。
携帯端末は、WIFIを使用することによって、アクセス端末へのデータ送信を行い、例えば、ビデオを見たり、ウェブページを閲覧したり、インスタントメッセージのやり取りを実施したり、または音楽を聴く。アクセス端末は、次いで、イーサネット、WIFIまたは電気通信ネットワークを使用することによって、遠隔ネットワークにアクセスする。
S402.携帯端末は、データ送信のレートを検出する。
携帯端末がデータ送信のレートを検出することは、具体的には、ある期間内にトラフィックに関する統計値を収集し、時間および収集されたトラフィックに基づいて、単位時間内の平均トラフィックを計算することであって、単位時間内の平均トラフィックは、データ送信のレートである、ことであってもよい。例えば、携帯端末は20秒3回の間に受信されたデータおよび送信されたデータのトラフィックに関する統計値を連続的に収集し、900Kbps(キロビット毎秒)としてデータ送信のレートを計算する。
S403.携帯端末は、データ送信のレートに基づいて、レートが低レート閾値よりも低いかどうか判定する。
低レート閾値を決定する多くの方法が存在し、低レート閾値は工場出荷の間に携帯端末に対して設定されてもよく、または、データ送信の最低レート値が収集され、統計的な結果に基づいて、推奨低レート閾値がユーザに送信された後、低レート閾値はユーザによって設定される。
S404.データ送信のレートが低レート閾値よりも低い場合、携帯端末はアクセス端末に、ブルートゥースを使用することによって、携帯端末へのデータ送信を行うように命令する。
例えば、低レート閾値が1.3Mbps(メガビット毎秒)であり、データ送信のレートが900Kbpsである場合、すなわち、データ送信のレートが低レート閾値よりも低い場合、携帯端末はアクセス端末に、ブルートゥースを使用することによって、携帯端末へのデータ送信を行うように命令する。
本発明の別の実施形態では、携帯端末は、携帯端末とアクセス端末との間の距離が事前に設定された距離条件を満たすかどうか判定するために、携帯端末とアクセス端末との間の距離を判定してもよく、距離が事前に設定された距離条件を満たす場合、ブルートゥース・トランシーバを有効にする。
本発明の別の実施形態では、携帯端末はまた、WiFiの受信信号強度に基づいて、ブルートゥース・トランシーバを有効にするかどうかを判定してもよい。WiFiの受信信号強度が条件を満たす場合、携帯端末は、ブルートゥース・トランシーバを有効にする。例えば、携帯端末は、RSSI(Received Signal Strength Indication,受信信号強度インジケータ)を信号強度閾値と比較し、RSSIが信号強度閾値よりも高い場合、すなわち、WiFiの受信信号強度が条件を満たす場合、携帯端末とアクセス端末との間の距離が、ブルートゥース・ペアリングが成功裏に行われることができる距離範囲内であることを示す。WiFiの受信信号強度が条件を満たさない場合、携帯端末は、WIFIを使用することによってアクセス端末に接続し続け、以下のステップ、S405からS407を実行しない。
本発明の別の実施形態では、アクセス端末もまた、距離検出に基づいて、携帯端末とアクセス端末との間の距離を検出してもよい。アクセス端末は、携帯端末とアクセス端末との間の検出された距離に基づいて、以下のステップ、S405からS407を実行するかどうかを判定してもよい。
本発明の別の実施形態では、携帯端末がアクセス端末に、ブルートゥースを使用することによって、携帯端末へのデータ送信を行うように命令する場合、命令はアクセス端末とのペアリングのためのブルートゥース・ペアリング要求をさらに搬送する。携帯端末はアクセス端末のブルートゥース名を格納し、アクセス端末の格納されたブルートゥース名に基づいて、携帯端末は、ブルートゥースを使用することによって、データ送信を行う命令にブルートゥース・ペアリング要求を含む。ブルートゥース名は、アクセス端末のSSID、アクセス端末のMACアドレスまたはアクセス端末内で命名されたブルートゥース名であってもよい。
S405.アクセス端末は、ブルートゥースを使用することによって、携帯端末へのデータ送信を行う命令を受信する。
S406.アクセス端末は、ブルートゥースを使用することによって、携帯端末へのデータ送信を行う。
ブルートゥースを使用することによって、アクセス端末によって行われる、携帯端末とのデータ送信の間のデータは、WiFiトランシーバのメモリ内に格納される、送信されるべきデータを含む。メモリはキャッシュであってもよい。
本発明の別の実施形態では、ブルートゥースを使用することによって、携帯端末へのデータ送信を行う受信された命令に基づいて、アクセス端末は、携帯端末とのデータ送信を行うことを判定し、命令は、アクセス端末とのペアリングのためのブルートゥース・ペアリング要求を搬送する。
本発明の別の実施形態では、アクセス端末のブルートゥース・トランシーバは、アクセス端末が携帯端末へデータ送信を行うことを判定したときに有効にされてもよく、または、アクセス端末がWIFIを使用することによって、携帯端末へデータ送信を行うときに有効にされてもよく、または、別のステップで有効にされてもよい。アクセス端末のブルートゥース・トランシーバを有効にすることは、本発明の本実施形態では限定されない。
本発明の別の実施形態では、アクセス端末は、受信されたブルートゥース・ペアリング要求に基づいて、アクセス端末とのブルートゥース・ペアリングを成功裏に行う。携帯端末がアクセス端末とのブルートゥース・ペアリングを行った後、携帯端末は、アクセス端末とのPAN(Personal Area Network,パーソナルエリアネットワーク)接続を確立し、アクセス端末は、ブルートゥースを使用することによって、携帯端末へデータ送信を行う。
アクセス端末が、ブルートゥース・ペアリング要求に応答して、アクセス端末とのブルートゥース・ペアリングを行うとき、PIN(Personal Identification Number,加入者識別モジュールカードの個人識別番号)が入力される必要がある場合、携帯端末内部のアプリケーションプログラムは、PINを入力するようにユーザを促し、携帯端末がWiFiを使用することによって、アクセス端末に接続されるときに使用されるパスワードが、アプリケーションプログラムによって自動的に入力されるとともに、自動接続を完了するためにPINとして使用されてもまたよい。PINを入力する方法で、ブルートゥース・ペアリングを行うことは、ブルートゥース接続の信用性を保証し、さらに、ユーザの入力によって、ブルートゥース接続のセキュリティを保証する。
本発明の別の実施形態では、アクセス端末が、ブルートゥースを使用することによって、携帯端末へデータ送信を行った後、アクセス端末は、以下のステップをさらに実行してもよい。
S407.アクセス端末が、ブルートゥースを使用することによって、携帯端末へデータ送信が行われていることを検出した場合、アクセス端末はWiFiトランシーバを無効にする。
ブルートゥース・トランシーバに初めに接続するとともに、次いでWiFiトランシーバを切断する方法では、データ送信サービスの有効性が維持され、通信リンク間の切替によって生じる、ユーザに対する影響は低減される。
本発明の本実施形態では、低レートデータ送信の間、データ送信のレートが低レート閾値よりも低いことを検出した場合、携帯端末は、WiFiを使用することによって、アクセス端末とのデータ送信を行うことから、ブルートゥースを使用することによって、データ送信を行うことへ自動的に切り替え、そのことは、低レートデータ送信と高レートデータ送信との間の切替中、WiFiのデータ送信およびブルートゥースのデータ送信のシームレスな切替のエクスペリエンスを保証する。さらに、アクセス端末および携帯端末が、WiFi接続を維持する場合、比較的高い電力が必要とされ、低レートデータサービスの間、アクセス端末は、ブルートゥースを使用することによって、携帯端末とのデータ送信を行うことに切り替え、そのことは、アクセス端末および携帯端末の総電力消費量を低減する。
図5Aは、本発明の別の実施形態に係るデータ送信方法の概略図である。本発明の本実施形態では、アクセス端末はAPとして使用され、アクセス端末はブルートゥース・トランシーバを有効にし、携帯端末はブルートゥースを使用することによって、アクセス端末に初めに接続する。本発明の本実施形態では、複数の携帯端末がアクセス端末に接続してもよいとともに、全ての携帯端末によってアクセス端末に接続するための方法は同じである。1つの携帯端末がアクセス端末とのデータサービスを行う例が、以下の説明のために使用される。
S501.アクセス端末は、ブルートゥースを使用することによって、携帯端末へのデータ送信を行う。
携帯端末は、ブルートゥースを使用することによって、アクセス端末へのデータ送信を行ってもよく、例えば、ビデオを見たり、ウェブページを閲覧したり、インスタントメッセージのやり取りを実施したり、または音楽を聴く。アクセス端末は、次いで、イーサネット、WIFIまたは電気通信ネットワークを使用することによって、遠隔ネットワークにアクセスする。
S502.アクセス端末は、データ送信のレートを検出する。
アクセス端末がデータ送信のレートを検出することは、具体的には、ある期間内にトラフィックに関する統計値を収集し、時間および収集されたトラフィックに基づいて、単位時間内の平均トラフィックを計算することであって、単位時間内の平均トラフィックは、データ送信のレートである、ことであってもよい。例えば、アクセス端末は20秒3回の間に受信されたデータおよび送信されたデータのトラフィックに関する統計値を連続的に収集し、2.5Mbps(メガビット毎秒)としてデータ送信のレートを計算する。
S503.アクセス端末は、データ送信のレートに基づいて、レートが高レート閾値よりも高いかどうか判定する。
高レート閾値を決定する多くの方法が存在し、高レート閾値は工場出荷の間にアクセス端末に対して設定されてもよく、または、データ送信の最高レート値が収集され、統計的な結果に基づいて、推奨高レート閾値がユーザに送信された後、高レート閾値はユーザによって設定される。
S504.データ送信のレートが高レート閾値よりも高い場合、アクセス端末は携帯端末に、WIFIを使用することによって、アクセス端末へのデータ送信を行うように命令する。
例えば、高レート閾値が2.0Mbps(メガビット毎秒)であり、データ送信のレートが2.5 Mbpsである場合、すなわち、データ送信のレートが高レート閾値よりも高い場合、アクセス端末は携帯端末に、WIFIを使用することによって、アクセス端末へのデータ送信を行うように命令する。
アクセス端末が携帯端末に、WIFIを使用することによって、アクセス端末へのデータ送信を行うように命令する場合、命令は、ブロードキャスト方式、マルチキャスト方式またはユニキャスト方式で送信されてもよい。
アクセス端末が携帯端末にブロードキャストメッセージを送信することは、具体的には、アクセス端末が、ブルートゥースを使用することによって、特殊なフォーマットの事前に定義されたパケットを、携帯端末の特定のポートに送信し、パケットは、携帯端末に、WIFIを使用することによって、アクセス端末へのデータ送信を行うように命令するために使用されることであってもよい。
本発明の別の実施形態では、マルチキャスト方式またはユニキャスト方式で命令を送信することは、ブロードキャスト方式で命令を送信することと同様であり、本明細書では繰り返し説明はされない。
本発明の別の実施形態では、アクセス端末がWIFIを使用することによって、アクセス端末へのデータ送信を行う命令を送信する場合、命令はアクセス端末のSSIDを搬送してもよい。
S505.携帯端末は、WIFIを使用することによって、アクセス端末へのデータ送信を行う命令を受信し、命令は、アクセス端末によって送信される。
S506.アクセス端末は、WIFIを使用することによって、携帯端末へのデータ送信を行う。
WiFiを使用することによって、アクセス端末によって行われる、携帯端末へのデータ送信の間のデータは、ブルートゥース・トランシーバのメモリ内に格納される、送信されるべきデータを含む。
図5Bは、本発明の別の実施形態に係るデータ送信の切替方法の概略図である。本発明の別の実施形態では、ステップS505を実行した後、S506を実行する前に、携帯端末は、以下のステップをさらに実行してもよい。
S5051.携帯端末は、WiFiトランシーバを有効にする。
本発明の別の実施形態では、アクセス端末から命令を受信した後、携帯端末は、携帯端末とアクセス端末との間の距離が事前に設定された距離条件を満たすかどうか判定するために、携帯端末とアクセス端末との間の距離を判定してもよく、距離が事前に設定された距離条件を満たす場合、ブルートゥース・トランシーバを有効にする。
本発明の別の実施形態では、携帯端末は、ブルートゥースの受信信号強度に基づいて、WiFiトランシーバを有効にすることを決定する。ブルートゥースの受信信号強度が条件を満たす場合、携帯端末は、WiFiトランシーバを有効にする。例えば、携帯端末は、RSSI(Received Signal Strength Indication,受信信号強度インジケータ)を信号強度閾値と比較し、RSSIが信号強度閾値よりも高い場合、すなわち、ブルートゥースの受信信号強度が条件を満たす場合、携帯端末とアクセス端末との間の距離が、WiFi接続が成功裏に行われることができる距離範囲内であることを示す。RSSIが信号強度閾値よりも低い場合、すなわち、ブルートゥースの受信信号強度が条件を満たさない場合、携帯端末とアクセス端末との間の距離が、WiFi接続が成功裏に行われることができない距離範囲内であることを示す。従って、携帯端末は、ブルートゥースを使用することによってアクセス端末に接続し続け、以下のステップ、S5052からS507を実行しない。
本発明の別の実施形態では、アクセス端末から命令を受信した後、携帯端末は、WiFiトランシーバを有効にするかどうか判定するために、距離検出に基づいて、携帯端末とアクセス端末との間の距離をさらに検出してもよい。
本発明の別の実施形態では、アクセス端末もまた、距離検出に基づいて、携帯端末とアクセス端末との間の距離を検出してもよい。アクセス端末は、携帯端末とアクセス端末との間の検出された距離に基づいて、以下のステップ、S5052からS307を実行するかどうかを判定してもよい。
本発明では、携帯端末とアクセス端末との間の距離を判定するために使用される多くの方法が存在し、本明細書では、一例を使用することによってのみ説明され、詳細は本明細書では繰り返し説明はされない。
S5052.携帯端末は、アクセス端末のSSIDに基づいて、アクセス端末に接続する。
アクセス端末のSSIDがWiFi送信の命令内で搬送される場合、携帯端末は、アクセス端末のSSIDに基づいて、アクセス端末に接続する。
本発明の別の実施形態では、アクセス端末のSSIDがWiFi送信の命令内で搬送されない場合、携帯端末がアクセス端末のSSIDを格納することは、具体的には、携帯端末がブルートゥースを使用することによって、アクセス端末へのデータ送信を行う場合、アクセス端末は、格納するためにSSIDを携帯端末に送信してもよい。
アクセス端末が、WIFIを使用することによって、携帯端末とのデータ送信を行うとき、PIN(Personal Identification Number,加入者識別モジュールカードの個人識別番号)が入力される必要がある場合、携帯端末内部のアプリケーションプログラムは、PINを入力するようにユーザを促し、携帯端末がブルートゥースを使用することによって、アクセス端末に接続されるときに使用されるパスワードが、アプリケーションプログラムによって自動的に入力されるとともに、自動接続を完了するためにPINとして使用されてもまたよい。PINを入力する方法で、WiFi接続を行うことは、WiFi接続の信用性を保証し、さらに、ユーザの入力によって、WiFi接続のセキュリティを保証する。
本発明の別の実施形態では、アクセス端末が、WIFIを使用することによって、携帯端末へのデータ送信を行った後、アクセス端末は、以下のステップをさらに実行してもよい。
S507.アクセス端末が、WIFIを使用することによって、携帯端末へデータ送信が行われていることを検出した場合、アクセス端末はブルートゥース・トランシーバを無効にする。
WiFiトランシーバに初めに接続するとともに、次いでブルートゥース・トランシーバを切断する方法では、データ送信サービスの有効性が維持され、通信リンク間の切替によって生じる、ユーザに対する影響は低減される。
本発明の本実施形態では、高レートデータサービスの間、アクセス端末は、ブルートゥースを使用することによって、データ送信を行うことから、WIFIを使用することによって、データ送信を行うことへ自動的に切り替え、そのことは、高レートデータ送信の間、WiFiのデータ送信およびブルートゥースのデータ送信のシームレスな切替のエクスペリエンスを保証する。
図6は、本発明の別の実施形態に係るデータ送信方法の概略図である。本発明の本実施形態では、アクセス端末はブルートゥース・トランシーバを有効にし、アクセス端末は、携帯端末とのデータ送信を行うために、APとして使用されてもよく、または、シングルポイントとして使用されてもよい。携帯端末は、初めに、ブルートゥースを使用することによって、アクセス端末へのデータ送信を行う。本発明の本実施形態では、アクセス端末がAPである場合、複数の携帯端末がアクセス端末に接続してもよいとともに、全ての携帯端末によってアクセス端末に接続するための方法は同じである。1つの携帯端末がアクセス端末へのデータ送信を行う例が、以下の説明のために使用される。
S601.アクセス端末は、ブルートゥースを使用することによって、携帯端末へのデータ送信を行う。
携帯端末は、ブルートゥースを使用することによって、アクセス端末へのデータ送信を行い、例えば、ビデオを見たり、ウェブページを閲覧したり、インスタントメッセージのやり取りを実施したり、または音楽を聴く。アクセス端末は、次いで、イーサネット、WIFIまたは電気通信ネットワークを使用することによって、遠隔ネットワークにアクセスする。
S602.携帯端末は、データ送信のレートを検出する。
携帯端末がデータ送信のレートを検出することは、具体的には、ある期間内にトラフィックに関する統計値を収集し、時間および収集されたトラフィックに基づいて、単位時間内の平均トラフィックを計算することであって、単位時間内の平均トラフィックは、データ送信のレートである、ことであってもよい。例えば、携帯端末は20秒3回の間に受信されたデータおよび送信されたデータのトラフィックに関する統計値を連続的に収集し、2.5Mbps(メガビット毎秒)としてデータ送信のレートを計算する。
S603.携帯端末は、データ送信のレートに基づいて、レートが高レート閾値よりも高いかどうか判定する。
高レート閾値を決定する多くの方法が存在し、高レート閾値は工場出荷の間に携帯端末に対して設定されてもよく、または、データ送信の最高レート値が収集され、統計的な結果に基づいて、推奨高レート閾値がユーザに送信された後、高レート閾値はユーザによって設定される。
S604.データ送信のレートが高レート閾値よりも高い場合、携帯端末はアクセス端末に、WIFIを使用することによって、携帯端末へのデータ送信を行うように命令する。
例えば、高レート閾値が2.0Mbps(メガビット毎秒)であり、データ送信のレートが2.5Kbpsである場合、すなわち、データ送信のレートが高レート閾値よりも高い場合、携帯端末はアクセス端末に、WIFIを使用することによって、携帯端末へのデータ送信を行うように命令する。
本発明の別の実施形態では、携帯端末は、携帯端末とアクセス端末との間の距離が事前に設定された距離条件を満たすかどうか判定するために、携帯端末とアクセス端末との間の距離を判定してもよく、距離が事前に設定された距離条件を満たす場合、WiFiトランシーバを有効にする。
本発明の別の実施形態では、携帯端末はまた、ブルートゥースの受信信号強度に基づいて、WiFiトランシーバを有効にするかどうかを判定してもよい。ブルートゥースの受信信号強度が条件を満たす場合、携帯端末は、WiFiトランシーバを有効にする。例えば、携帯端末は、RSSI(Received Signal Strength Indication,受信信号強度インジケータ)を信号強度閾値と比較し、RSSIが信号強度閾値よりも高い場合、すなわち、ブルートゥースの受信信号強度が条件を満たす場合、携帯端末とアクセス端末との間の距離が、WiFi接続が成功裏に行われることができる距離範囲内であることを示す。ブルートゥースの受信信号強度が事前に設定された条件を満たさない場合、携帯端末は、ブルートゥースを使用することによってアクセス端末に接続し続け、以下のステップ、S605からS607を実行しない。
本発明の別の実施形態では、アクセス端末もまた、距離検出に基づいて、携帯端末とアクセス端末との間の距離を検出してもよい。アクセス端末は、携帯端末とアクセス端末との間の検出された距離に基づいて、以下のステップ、S605からS407を実行するかどうかを判定してもよい。
本発明の別の実施形態では、携帯端末がアクセス端末に、ブルートゥースを使用することによって、携帯端末へのデータ送信を行うように命令する場合、命令はアクセス端末とのペアリングのためのブルートゥース・ペアリング要求をさらに搬送する。携帯端末はアクセス端末のブルートゥース名を格納し、アクセス端末の格納されたブルートゥース名に基づいて、携帯端末は、ブルートゥースを使用することによって、データ送信を行う命令にブルートゥース・ペアリング要求を含む。ブルートゥース名は、アクセス端末のSSID、アクセス端末のMACアドレスまたはアクセス端末内で命名されたブルートゥース名であってもよい。
本発明の別の実施形態では、携帯端末がアクセス端末に、WIFIを使用することによって、携帯端末へのデータ送信を行うように命令した後、携帯端末は、ステップS6041をさらに実行してもよい。
S6041.携帯端末は、アクセス端末のSSIDに基づいて、アクセス端末に接続する。
携帯端末はアクセス端末のSSIDを格納し、携帯端末は格納されたアクセス端末のSSIDに基づいて、アクセス端末へWiFi接続要求を送信する。SSIDはアクセス端末のMACアドレスまたはアクセス端末によって命名されたSSIDであってもよい。
S605.アクセス端末は、WIFIを使用することによって、携帯端末へのデータ送信を行う命令を受信する。
S606.アクセス端末は、WIFIを使用することによって、携帯端末へのデータ送信を行う。
WiFiを使用することによって、アクセス端末によって行われる、携帯端末へのデータ送信の間のデータは、ブルートゥース・トランシーバのメモリ内に格納される、送信されるべきデータを含む。アクセス端末が、WIFIを使用することによって、携帯端末とのデータ送信を行うとき、PIN(Personal Identification Number,加入者識別モジュールカードの個人識別番号)が入力される必要がある場合、携帯端末内部のアプリケーションプログラムは、PINを入力するようにユーザを促し、携帯端末がブルートゥースを使用することによって、アクセス端末に接続されるときに使用されるパスワードが、アプリケーションプログラムによって自動的に入力されるとともに、自動接続を完了するためにPINとして使用されてもまたよい。PINを入力する方法で、WiFi接続を行うことは、WiFi接続の信用性を保証し、さらに、ユーザの入力によって、WiFi接続のセキュリティを保証する。
本発明の別の実施形態では、アクセス端末が、WIFIを使用することによって、携帯端末へデータ送信が行われていることを検出した後、アクセス端末は、以下のステップをさらに実行してもよい。
S607.アクセス端末が、WIFIを使用することによって、携帯端末へデータ送信が行われていることを検出した場合、アクセス端末はブルートゥース・トランシーバを無効にする。
WiFiトランシーバに初めに接続するとともに、次いでブルートゥース・トランシーバを切断する方法では、データ送信の有効性が維持され、通信リンク間の切替によって生じる、ユーザに対する影響は低減される。
本発明の本実施形態では、高レートデータサービスの間、アクセス端末は、ブルートゥースを使用することによって、データ送信を行うことから、WIFIを使用することによって、データ送信を行うことへ自動的に切り替え、そのことは、高レートデータ送信の間、WiFiのデータ送信およびブルートゥースのデータ送信のシームレスな切替のエクスペリエンスを保証する。
図7は、本発明の実施形態に係るデータ送信の第1の端末70の構成図である。第1の端末70は、本発明の前述の方法の実施形態における方法を実行するように構成されてもよい。図7は、本発明の本実施形態において提供される第1の端末70の構成を示す。
第1の端末70は、携帯電話、PC(Personal Computer、パーソナル・コンピュータ)、タブレットコンピュータPAD、無線ルータ、ポータブルルータまたはWiFiモデム等の端末装置であってもよい。
本発明の本実施形態における第2の端末もまた、携帯電話、PC(Personal Computer、パーソナル・コンピュータ)、タブレットコンピュータPAD、無線ルータ、ポータブルルータまたはWiFiモデム等の端末装置であってもよい。
図7に示される第1の端末の構成は実施方法の例としてのみ使用され、第1の端末に対する限定を構成するものではなく、図に示される構成要素よりも多いまたは少ない構成要素を含んでもよく、またはいくつかの構成要素を組み合わせてもよく、または異なる構成要素の配置を有してもよい。
第1の端末70は、第1の通信リンク上のトランシーバ701、第2の通信リンク上のトランシーバ702、プロセッサ703、メモリ704およびバス705を含む。
第1の通信リンク上のトランシーバ701は、802.11 a、802.11 b、802.11 g、802.11 nおよび802.11 acのうちの少なくとも1つのプロトコルをサポートするWiFiチップに統合されてもよく、ブルートゥース2.0、ブルートゥース3.0およびブルートゥース4.0のうちの少なくとも1つのプロトコルをサポートするブルートゥースチップに統合されてもよく、またはブルートゥースデータ送信およびWiFiデータ送信の機能をサポートする複合型通信チップに統合されてもよい。バス705を使用することによって、受信された命令がプロセッサに送信されるか、またはプロセッサからの命令が受信される。
第2の通信リンク上のトランシーバ702は、802.11 a、802.11 b、802.11 g、802.11 nおよび802.11 acのうちの少なくとも1つのプロトコルをサポートするWiFiチップに統合されてもよく、ブルートゥース2.0、ブルートゥース3.0およびブルートゥース4.0のうちの少なくとも1つのプロトコルをサポートするブルートゥースチップに統合されてもよく、またはブルートゥースデータ送信およびWiFiデータ送信の機能をサポートする複合型通信チップに統合されてもよい。バス705を使用することによって、受信された命令がプロセッサに送信されるか、またはプロセッサからの命令が受信される。
第1の通信リンク上のトランシーバ701がWiFiトランシーバである場合、第2の通信リンク上のトランシーバ702はブルートゥース・トランシーバである。第1の通信リンク上のトランシーバ701がブルートゥース・トランシーバである場合、第2の通信リンク上のトランシーバ702はWiFiトランシーバである。
メモリ704はRAMおよびROMまたは任意の固定の記憶媒体、または取り外し可能な記憶媒体を含んでもよいとともに本発明の本実施形態を実行することができるプログラムを格納するように構成されるか、または本発明の本実施形態におけるアプリケーション・データベースを格納するように構成される。バス705を使用することによって、メモリ704は他の構成要素の入力を受信するか、または事前に設定されたレート条件および第2の端末に第2の通信リンクを使用することによって第1の端末へのデータ送信を行うように命令する命令のように、メモリ704に格納された情報は他の構成要素によって呼び出される。
プロセッサ703は、メモリ704内に格納される、本発明の本実施形態のプログラムを実行するとともに、バスを使用することによって、他の装置との双方向通信を行うように構成される。
プロセッサ703およびメモリ703はまた、本発明の本実施形態を実施する物理モジュールとして統合されてもよく、本発明の本実施形態を実施するプログラムは、物理モジュール上に格納されるとともに物理モジュール上で実行する。
アクセス端末70の構成要素はバスシステム705を使用することによって連結され、バスシステム705は、データバスに加えて、電力バス、制御バス、状態信号バス等をさらに含んでもよい。しかしながら、説明の明確性のために、図中では様々なバスはバス705として示される。
本発明の本実施形態では、第1の端末70のユニットは、以下の内容を別々に実行する。
第1の通信リンク上のトランシーバ701は、第1の通信リンクを使用することによって、第2の端末へのデータ送信を行うように構成される。
プロセッサ703は、データ送信のレートを検出し、データ送信のレートに基づいて、事前に設定されたレート条件が満たされているかどうか判定し、データ送信のレートが事前に設定されたレート条件を満たす場合、第2の端末に、第2の通信リンクを使用することによって、第1の端末へのデータ送信を行うように命令し、第2の通信リンク上のトランシーバ702に、第2の通信リンクを使用することによって、第2の端末へのデータ送信を行うように命令するように構成される。
第2の通信リンク上のトランシーバ702は、第2の通信リンクを使用することによって、第2の端末へのデータ送信を行うように構成される。
メモリ704は、事前に設定されたレート条件を格納するとともに、送信されたデータを格納するように構成される。
本発明の別の実施形態では、プロセッサ703が第2の通信リンク上のトランシーバ702に、第2の通信リンクを使用することによって、第2の端末へのデータ送信を行うように命令する前に、プロセッサ703は、第2の端末からの距離が事前に設定された距離条件を満たすかどうかさらに判定するか、または受信信号強度が事前に設定された信号強度条件を満たすかどうかをさらに判定してもよい。
例えば、データ送信のレートが事前に設定されたレート条件を満たすと判定した場合、プロセッサ703は、第2の端末からの距離が事前に設定された距離条件を満たすかどうか判定するか、または受信信号強度が事前に設定された信号強度条件を満たすかどうか判定してもよく、判定の結果が事前に設定された条件が満たされているというものである場合、第2の端末に、第2の通信リンクを使用することによって、第1の端末70へのデータ送信を行うように命令する。
第2の通信リンク上のトランシーバ702に、第2の通信リンクを使用することによって、第2の端末へのデータ送信を行うように命令する場合、プロセッサ703はまた、第2の端末からの距離が事前に設定された距離条件を満たすかどうか判定するか、または受信信号強度が事前に設定された信号強度条件を満たすかどうか判定してもよく、判定の結果が事前に設定された条件が満たされているというものである場合、第2の通信リンク上のトランシーバ702に、第2の通信リンクを使用することによって、第2の端末へのデータ送信を行うように命令する。
本発明の別の実施形態では、第1の端末70は、近接センサ706をさらに含む。プロセッサ703は近接センサ706に、第2の端末からの距離を検出するように命令してもよく、プロセッサ703は、近接センサ706によって検出された第2の端末からの距離に基づいて、事前に設定された距離条件が満たされているかどうかを判定する。
本発明の別の実施形態では、第2の端末はまた、第1の端末70からの距離を検出するように使用されてもよく、プロセッサ703は、第2の端末によって検出された第1の端末70からの距離に基づいて、事前に設定された距離条件が満たされているかどうかを判定する。
第1の端末70と第2の端末との間の距離を判定する方法と同様に、プロセッサ703はまた、第1の通信リンク上のトランシーバ701の受信信号強度に基づいて、信号強度が事前に設定された信号強度条件を満たすかどうか判定してもよく、または、第2の端末によって検出された信号強度に基づいて、信号強度が事前に設定された信号強度条件を満たすかどうか判定してもよい。
本発明の本実施形態では、第1の端末70または第2の端末が、距離が事前に設定された距離条件を満たすかどうか判定することは限定されず、第1の端末70または第2の端末が、受信信号強度が事前に設定された信号強度条件を満たすかどうか判定することもまた限定されない。第1の端末70と第2の端末との間の距離が事前に設定された距離条件を満たすかどうか判定すること、または受信信号強度が事前に設定された信号強度条件を満たすかどうか判定することは、第1の通信リンクを使用することによって、データ送信を行うことから、第2の通信リンクを使用することによって、データ送信を行うことへの切替の有効性を保証する。従って、距離が条件を満たしていない、または受信信号強度が条件を満たしていないことによって生じる切替の失敗が回避される。
本発明の別の実施形態では、プロセッサ703は、第2の通信リンクを使用することによって、第2の端末へデータ送信が行われていることを検出するようにさらに構成され、第2の通信リンクを使用することによって、第2の端末へデータ送信が行われていることを検出したとき、プロセッサ703は、第1の通信リンク上のトランシーバ701を無効にする。
第1の通信リンクがWIFIであるとともに第2の通信リンクがブルートゥースである場合、データ送信のレートが事前に設定されたレート条件を満たすことは、具体的には、データ送信のレートが低レート閾値よりも低いことである。
プロセッサ703は、第2の端末に、WiFiを使用することによって第1の端末70とのデータ送信を行うことから、ブルートゥースを使用することによって第1の端末70とのデータ送信を行うことに切り替えるように命令する。
低レートデータ送信の間、第1の端末は、WiFiのデータ送信から、ブルートゥースのデータ送信へ自動的に切り替え、そのことは、低レートデータ送信および高レートデータ送信の間、WiFiのデータ送信およびブルートゥースのデータ送信のシームレスな切替のエクスペリエンスを保証する。さらに、第1の端末が、WiFiトランシーバへの接続を維持する場合、比較的高い電力が必要とされ、低レートデータサービスの間、第1の端末は、ブルートゥースを使用することによって、第2の端末とのデータ送信を行うことに切り替え、そのことは、アクセス端末および携帯端末の電力消費量を低減する。
第1の通信リンクがブルートゥースであるとともに第2の通信リンクがWIFIである場合、データ送信のレートが事前に設定されたレート条件を満たすことは、具体的には、データ送信のレートが高レート閾値よりも高いことである。
プロセッサ703は、第2の端末に、ブルートゥースを使用することによって第1の端末70へのデータ送信を行うことから、WIFIを使用することによって第1の端末70へのデータ送信を行うことに切り替えるように命令する。
高レートデータサービスの間、第1の端末は、ブルートゥースを使用することによってデータ送信を行うことから、WIFIを使用することによってデータ送信を行うことへ自動的に切り替え、そのことは、高レートデータ送信の間、WiFiのデータ送信およびブルートゥースのデータ送信のシームレスな切替のエクスペリエンスを保証する。
本発明の本実施形態では、異なるレートでのデータ送信の間、第1の端末はデータ送信のレートを検出し、データ送信のレートが事前に設定されたレート条件を満たす場合、第1の通信リンクを使用することによって、携帯端末とのデータ送信を行うことから、第2の通信リンクを使用することによって、携帯端末とのデータ送信を行うことへ自動的に切り替え、そのことは、低レートデータ送信および高レートデータ送信の間、2つのデータリンクを介するデータ送信のシームレスな切替のエクスペリエンスを保証する。さらに、データ送信が、異なるレートで行われるという条件上で、異なるデータ送信のチャネルが選択され、そのことは、第1の端末および第2の端末の総電力消費量を低減する。
当業者は、本明細書において開示される実施形態で説明される実施例と組み合させて、ユニット、アルゴリズムおよび方法のステップは、コンピュータ・ソフトウェアおよび電子ハードウェアの組み合わせによって実施されてもよいことを認識できる。機能がハードウェアによって行われるかまたはソフトウェアによって行われるかは、技術的解決手段の特定の用途および設計制約条件に依存する。当業者は、各特定の用途に関して記載された機能を実施するために異なる方法を使用してもよいが、その実施が本発明の範囲を超えているものと考えられるべきではない。
簡便および簡潔な説明のために、前述の携帯端末およびアクセス端末が、本発明の説明された方法の実施形態における動作プロセスを別々に実行することは、当業者によって明確に理解されることができ、特定の動作に関しては、前述の方法の実施形態における対応するプロセスに対して参照が行われてもよく、詳細はここでは繰り返し説明はされない。
本願で提供されるいくつかの実施形態では、開示される方法は他の方式で実施されてもよい。例えば、説明されるサーバの実施形態は、単なる例示である。例えば、ユニットの分割は単に、論理的な機能の分割であり、実際の実施において別の分割であってもよい。例えば、複数のユニットまたは構成要素は、別のシステムに結合または統合されてもよく、いくつかの特徴は無視されるかまたは実行されなくてもよい。加えて、表示されたまたは議論された相互結合または直接結合、または通信接続は、いくつかのインタフェースを介して実施されてもよい。装置またはユニット間の直接結合または通信接続は、電子的に、機械的にまたは他の形態で実施されてもよい。
別々の部品として説明されるユニットは、物理的に分離していてもしていなくてもよく、ユニットとして表示される部品は、物理ユニットであってもなくてもよく、一つの位置に配置されてもよく、または複数のネットワークユニット上に分配されてもよい。ユニットの一部またはすべては、本発明の実施形態の解決手段の目的を達成するための実際のニーズに基づいて選択されてもよい。
加えて、本発明の実施形態における機能的なユニットは、1つの処理ユニットに統合されてもよく、またはユニットのそれぞれが物理的に孤立して存在してもよく、または2つ以上のユニットは1つのユニットに統合される。
当業者は、方法の実施形態のステップの全てまたは一部は、プログラムが関連するハードウェアに命令することによって実施されてもよいことを理解することができる。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体内に格納されてもよい。プログラムが実行すると、方法の実施形態のステップが実行される。前述の記憶媒体は、ROM、RAM、磁気ディスクまたは光ディスクのような、プログラムコードを格納することができる任意の媒体を含む。
前述の説明は単に、本発明の特定の実施方法であって、本発明の保護範囲を限定するものではない。本発明で開示される技術的範囲内で当業者によって容易に理解されるいかなる変更または置換も、本発明の保護範囲に包含されるべきである。従って、本発明の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うべきである。