JP2017168890A - 通信システム - Google Patents
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Abstract
【課題】RRUとBBUとの間の伝送路に障害が発生した場合に、RRUの配下のUEが通信を行うための技術を提供する。【解決手段】遠隔無線装置は、第1のベースバンドユニット(BBU)と接続するためのBBUインタフェースと、他の遠隔無線装置(RRU)と接続するRRUインタフェースと、端末(UE)と接続するUEインタフェースと、第1のベースバンドユニットとの間の第1の回線の通信障害が生じた後に、他の遠隔無線装置を経由する、第2のベースバンドユニットとの間の第2の回線を確立するRRU制御部と、を備える。【選択図】 図1
Description
本発明は、通信システムに関し、特に、通信システムで用いられる端末を収容する遠隔無線ユニットとベースバンドユニットとの接続を制御する技術に関する。
LTE(Long Term Evolution)の仕様に基づいて構築された移動通信網のアーキテクチャとして、C−RAN(Centralized Radio Access Network)アーキテクチャが普及している。C−RANアーキテクチャでは、複数の遠隔無線ユニットが1台のベースバンドユニットに収容される。遠隔無線ユニットはRRU(Remote Radio Unit)あるいはRRH(Remote Radio Head)とも呼ばれる。ベースバンドユニットはBBU(Base Band Unit)とも呼ばれる。RRUは伝送信号の変復調を行い、BBUと端末(UE:User Equipment)とを接続する。BBUは伝送信号のベースバンド処理を行い、移動通信網のバックボーンネットワーク(EPC:Evolved Packet Core)とRRUとを接続する。RRUとBBUとの間は、無線伝送あるいは有線伝送(例えば光ケーブル伝送)により接続される。
本発明に関連して、特許文献1には、C−RANアーキテクチャで用いられる無線基地局装置が記載されている。また、特許文献2には、帯域幅に基づいてチャネルを切り替える技術が記載されている。
一般的なC−RANアーキテクチャを持つネットワークでは、RRUとBBUとは1対1で直接接続されている。このため、災害によりRRUとBBUとの間の伝送路が不通となると、当該RRUのセルの配下にあるUEはBBUと接続できなくなる。この場合、UEは移動通信網に接続できないため、RRUが故障していなくとも、その配下にあるUEは通信ができなくなる。そして、特許文献1及び2は、RRUとBBUとの間の伝送路に障害が発生した場合に、RRUの配下のUEが通信できないという課題を解決するための手段を開示していない。
(発明の目的)
本発明は、RRUとBBUとの間の伝送路に障害が発生した場合に、RRUの配下のUEが通信を行うための技術を提供することを可能とする。
本発明は、RRUとBBUとの間の伝送路に障害が発生した場合に、RRUの配下のUEが通信を行うための技術を提供することを可能とする。
本発明の遠隔無線装置は、
第1のベースバンドユニット(BBU)と接続するためのBBUインタフェースと、
他の遠隔無線装置(RRU)と接続するRRUインタフェースと、
端末(UE)と接続するUEインタフェースと、
前記第1のベースバンドユニットとの間の第1の回線の通信障害が生じた後に、他の遠隔無線装置を経由する、第2のベースバンドユニットとの間の第2の回線を確立するRRU制御部と、
を備える。
第1のベースバンドユニット(BBU)と接続するためのBBUインタフェースと、
他の遠隔無線装置(RRU)と接続するRRUインタフェースと、
端末(UE)と接続するUEインタフェースと、
前記第1のベースバンドユニットとの間の第1の回線の通信障害が生じた後に、他の遠隔無線装置を経由する、第2のベースバンドユニットとの間の第2の回線を確立するRRU制御部と、
を備える。
本発明のネットワーク制御装置は、
ベースバンドユニットと接続するBBUインタフェースと、
前記ベースバンドユニットと前記ベースバンドユニットに接続された遠隔無線装置との間の第1の回線の通信障害が生じた後に、他の遠隔無線装置を経由する第2の回線を探索する指示を送信する経路制御部と、を備える。
ベースバンドユニットと接続するBBUインタフェースと、
前記ベースバンドユニットと前記ベースバンドユニットに接続された遠隔無線装置との間の第1の回線の通信障害が生じた後に、他の遠隔無線装置を経由する第2の回線を探索する指示を送信する経路制御部と、を備える。
本発明の端末は、
遠隔無線装置と接続する無線インタフェースと、
前記遠隔無線装置から、回線の候補の情報を受信し、前記情報を表示する表示部と、
前記表示部に表示された前記候補から少なくとも1個の回線を選択する選択部と、
を備え、前記無線インタフェースは、前記選択された回線の情報を前記遠隔無線装置に通知する。
遠隔無線装置と接続する無線インタフェースと、
前記遠隔無線装置から、回線の候補の情報を受信し、前記情報を表示する表示部と、
前記表示部に表示された前記候補から少なくとも1個の回線を選択する選択部と、
を備え、前記無線インタフェースは、前記選択された回線の情報を前記遠隔無線装置に通知する。
本発明は、RRUとBBUとの間の伝送路に障害が発生した場合に、RRUの配下のUEが通信を行うことを可能とする。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態の通信システム1の構成例を示すブロック図である。通信システム1は、3GPP(3rd Generation Partnership Project)で規定された、LTE技術に基づく移動通信システム(以下、「LTEシステム」という。)である。通信システム1は、BBU11及び12、RRU21及び22、UE31、ネットワーク制御装置(以下、「NW制御装置」という。)41を備える。NW制御装置41は、EPC(Evolved Packet Core)50の内部に設置される。EPC50は、LTEシステムを含む各種の無線アクセスシステムを収容可能なコアネットワークである。EPC50は、一般的には、互いに接続された複数のサーバ及び通信装置で構成され、インターネットなどの他の通信ネットワークと相互に接続される。以降の説明及び図面において、LTEシステムが備える公知の機能及び構成は適宜省略して記載される。また、実施形態において同一の機能及び名称を備える要素名には同一の参照符号を付して、重複する説明は省略される。また、ブロック図に付された矢印は例示であり、信号の種類あるいは向きを限定しない。
図1は、本発明の第1の実施形態の通信システム1の構成例を示すブロック図である。通信システム1は、3GPP(3rd Generation Partnership Project)で規定された、LTE技術に基づく移動通信システム(以下、「LTEシステム」という。)である。通信システム1は、BBU11及び12、RRU21及び22、UE31、ネットワーク制御装置(以下、「NW制御装置」という。)41を備える。NW制御装置41は、EPC(Evolved Packet Core)50の内部に設置される。EPC50は、LTEシステムを含む各種の無線アクセスシステムを収容可能なコアネットワークである。EPC50は、一般的には、互いに接続された複数のサーバ及び通信装置で構成され、インターネットなどの他の通信ネットワークと相互に接続される。以降の説明及び図面において、LTEシステムが備える公知の機能及び構成は適宜省略して記載される。また、実施形態において同一の機能及び名称を備える要素名には同一の参照符号を付して、重複する説明は省略される。また、ブロック図に付された矢印は例示であり、信号の種類あるいは向きを限定しない。
UE31はユーザに携帯される移動端末であり、例えば、携帯電話、スマートホン、LTEシステムにアクセス可能なインタフェースを備えたPC(Personal Computer)であるが、これらには限定されない。RRU21及びRRU22は、LTEシステムで用いられる遠隔無線ユニット(RRU)である。BBU11及びBBU12は、LTEシステムで用いられるベースバンドユニットである。RRU21はBBU11と光ケーブルで接続され、RRU22はBBU12と光ケーブルで接続される。図1ではBBU及びRRUをそれぞれ2台、UEを1台記載している。しかし、これらは例であり、各部の数は通信システム1の仕様で規定される台数まで許容される。
UE31はRRU21の配下にある。図1に示すように、正常時には、UE31は、RRU21及びBBU11を経由してNW制御装置41と接続される。その結果、UE31は、EPC50と接続されたネットワークの端末あるいはコンピュータと通信できる。
RRU21とBBU11との間の通信が切断されると、RRU21はBBU11と通信できなくなる。その結果、そのままではUE31はEPC50との通信を継続できない。RRU21とBBU11との間の通信が切断される状況としては、BBUの故障、RRUとBBUとの間の光ファイバ伝送路の物理的な切断、RRUとBBUとの間の通信の輻輳に起因する回線の論理的な切断(例えばパケットの廃棄)、などがある。以下の各実施形態では、RRU21とBBU11との間の通信が切断された場合にUE31の通信を継続するために、通信システム1が備える構成及び機能について説明する。しかし、以下の実施形態の説明は他のRRUとBBUとの間の障害についても同様に適用できる。
(RRUの構成)
RRUの構成について、図1の通信システム1で用いられるRRU21を例に説明する。図2は、RRU21の構成例を示すブロック図である。RRU21は、RRUインタフェース201と、BBUインタフェース211と、UEインタフェース221と、RRU制御部231と、を備える。
RRUの構成について、図1の通信システム1で用いられるRRU21を例に説明する。図2は、RRU21の構成例を示すブロック図である。RRU21は、RRUインタフェース201と、BBUインタフェース211と、UEインタフェース221と、RRU制御部231と、を備える。
RRUインタフェース201は、RRU21と他のRRUとを接続するためのインタフェース回路である。RRUインタフェース201の伝送方式及びプロトコルは特に限定されない。RRUインタフェースは、伝送プロトコルとして、CPRI(Common Public Radio Interface)を用いてもよい。RRUインタフェース201は、UE31をRRU21及び他のRRUを経由してEPC50に接続する際に用いられる。
BBUインタフェース211は、RRU21と、BBU11あるいは他のBBUとを接続するためのインタフェース回路である。BBUインタフェース211によるRRUとBBUとの接続には、光ファイバを含む有線通信あるいは無線通信が用いられる。RRU22及び他のRRUも、RRU21と同様の構成を備える。
UEインタフェース221は、UE31を含む1つ以上のUEとRRU21とを接続するための無線インタフェース回路である。
RRU制御部231は、RRU21全体を制御する制御回路である。RRU制御部231は、CPU(Central Processing Unit)及び記録装置を備えてもよい。記録装置は、例えば半導体メモリである。CPUは、メモリに記録されたプログラムを実行することにより、RRU制御部231の機能を実現してもよい。RRU21の各部の動作は、RRU制御部231が備えるCPU及び記録装置、RRUインタフェース201、BBUインタフェース211並びにUEインタフェース221が互いに協調して動作することで実現されてもよい。
RRU制御部231は、RRU21とBBU11との間の通信障害が生じた後に、障害区間を迂回する回線を確立するように動作する。すなわち、RRU21は、第1のBBU(BBU11)との間の第1の回線の通信障害が生じた後に、他のRRU(RRU22)を経由して、第2のBBU(BBU12)との間の第2の回線を確立する。
(BBUの構成)
BBUの構成について、図1の通信システム1で用いられるBBU11を例に説明する。図3は、BBU11の構成例を示すブロック図である。BBU11は、RRUインタフェース101と、NWインタフェース111と、BBU制御部121を備える。RRUインタフェース101は、RRU21が備えるBBUインタフェース211と対向するインタフェース回路である。NWインタフェース111は、NW制御装置41が備えるBBUインタフェース401と対向するインタフェース回路である。RRUインタフェース101は、UE30とEPC50との間で送受信される信号を、BBU11とRRU21との間のインタフェース(例えばCPRI)に適合するように変換する。
BBUの構成について、図1の通信システム1で用いられるBBU11を例に説明する。図3は、BBU11の構成例を示すブロック図である。BBU11は、RRUインタフェース101と、NWインタフェース111と、BBU制御部121を備える。RRUインタフェース101は、RRU21が備えるBBUインタフェース211と対向するインタフェース回路である。NWインタフェース111は、NW制御装置41が備えるBBUインタフェース401と対向するインタフェース回路である。RRUインタフェース101は、UE30とEPC50との間で送受信される信号を、BBU11とRRU21との間のインタフェース(例えばCPRI)に適合するように変換する。
BBU制御部121は、BBU11全体を制御する制御回路である。BBU制御部121は、CPU及び記録装置を備えてもよい。記録装置は、例えば半導体メモリである。CPUは、メモリに記録されたプログラムを実行することにより、BBU制御部131の機能を実現してもよい。BBU11の各部の動作は、BBU制御部121が備えるCPU及び記録装置、RRUインタフェース101、NWインタフェース111が互いに協調して動作することで実現されてもよい。
(NW制御装置の構成)
図1の通信システム1で用いられるNW制御装置41の構成について説明する。図4は、NW制御装置41の構成例を示すブロック図である。NW制御装置41は、BBUインタフェース401と、CNインタフェース411と、経路制御部421とを備える。BBUインタフェース401は、対向するBBUが備えるNWインタフェース111とNW制御装置41とを接続するインタフェース回路である。CNインタフェース411は、NW制御装置41の、コアネットワーク(Core Network)側のインタフェース回路である。経路制御部421は、UE31の通信回線の経路の設定を行う。経路制御部421は、接続されたRRUの配下にあるUEの回線の経路を設定し、設定された経路情報をUEごとに記録する。経路制御部421は、BBU11とRRU21との間の回線の障害を検出すると、他のRRUを経由する回線を新たに確立する指示を、BBUインタフェース401から、接続された1つ以上のBBUを経由して、通信システム1内のRRUに送信する。
図1の通信システム1で用いられるNW制御装置41の構成について説明する。図4は、NW制御装置41の構成例を示すブロック図である。NW制御装置41は、BBUインタフェース401と、CNインタフェース411と、経路制御部421とを備える。BBUインタフェース401は、対向するBBUが備えるNWインタフェース111とNW制御装置41とを接続するインタフェース回路である。CNインタフェース411は、NW制御装置41の、コアネットワーク(Core Network)側のインタフェース回路である。経路制御部421は、UE31の通信回線の経路の設定を行う。経路制御部421は、接続されたRRUの配下にあるUEの回線の経路を設定し、設定された経路情報をUEごとに記録する。経路制御部421は、BBU11とRRU21との間の回線の障害を検出すると、他のRRUを経由する回線を新たに確立する指示を、BBUインタフェース401から、接続された1つ以上のBBUを経由して、通信システム1内のRRUに送信する。
経路制御部421は、CPU及び記録装置を備えてもよい。記録装置は、例えば半導体メモリである。CPUは、メモリに記録されたプログラムを実行することにより、経路制御部421全体の機能を実現してもよい。NW制御装置41の各部の動作は、経路制御部421が備えるCPU及び記録装置、BBUインタフェース401、CNインタフェース411が互いに協調して動作することで実現されてもよい。
(UEの構成)
UE31の構成について、説明する。図5は、UE31の構成例を示すブロック図である。UE31は、無線インタフェース301と、表示部311と、選択部321と、を備える移動端末である。無線インタフェース301は、UE31とRRU(図1ではRRU21)とを接続するための無線インタフェース回路であり、例えばRRU21が備えるUEインタフェース221と接続される。
UE31の構成について、説明する。図5は、UE31の構成例を示すブロック図である。UE31は、無線インタフェース301と、表示部311と、選択部321と、を備える移動端末である。無線インタフェース301は、UE31とRRU(図1ではRRU21)とを接続するための無線インタフェース回路であり、例えばRRU21が備えるUEインタフェース221と接続される。
表示部311は、一般的な移動端末が備える表示機能を備える。さらに、表示部311は、少なくとも1個の回線の候補の情報が接続中のRRUから通知された場合に、当該回線の候補を表示できる。選択部321は、例えばユーザの操作により、表示部311に表示された回線の候補から少なくとも1個の回線を選択できる。無線インタフェース301は、選択された回線の情報を、接続中のRRU(図1ではRRU21)に通知する。表示部311として液晶ディスプレイを用い、表示部311が備える液晶ディスプレイ上に形成されたタッチパネルセンサを選択部321として用いることができる。このような構成では、ユーザは、液晶ディスプレイ上に表示された回線の候補を、タッチパネルセンサを用いて指でタップすることで、回線を選択できる。
選択部321は、さらに、CPU及び記録装置を備えてもよい。記録装置は、例えば半導体メモリである。UE31の各部の動作は、選択部321が備えるCPU及び記録装置、表示部311、無線インタフェース301が互いに協調して動作することで実現されてもよい。
(第1の実施形態の動作)
図6は、通信システム1の障害発生時の構成例を示す図である。図6において、RRU22は、BBU12の配下にある。図6は、BBU11とRRU21との間の通信に障害が発生した場合に、UE31とEPC50との間の回線がRRU21、RRU22及びBBU12を経由するように変更されることを示す。図7は、通信システム1の障害発生時の動作手順の例を示す図である。図6及び図7を参照して、通信システム1の障害発生時の動作手順を説明する。
図6は、通信システム1の障害発生時の構成例を示す図である。図6において、RRU22は、BBU12の配下にある。図6は、BBU11とRRU21との間の通信に障害が発生した場合に、UE31とEPC50との間の回線がRRU21、RRU22及びBBU12を経由するように変更されることを示す。図7は、通信システム1の障害発生時の動作手順の例を示す図である。図6及び図7を参照して、通信システム1の障害発生時の動作手順を説明する。
初期状態では、UE31は、RRU21及びBBU11を経由してEPC50と接続される(図7のS01)。EPC50には、NW制御装置41が含まれる。BBU11とRRU21との間の伝送路に障害が発生して、BBU11がRRU21との間の通信異常を検出すると(S02)、BBU11は、NW制御装置41に障害発生を通知する(S03)。なお、BBU11の障害により、BBU11がEPC50に障害の発生を通知できないことも起こりうる。このような場合に備えて、UE31又はRRU22から障害発生を通知されたBBU12が異常を検出し、BBU12がEPC50へ障害の発生を通知してもよい。
NW制御装置41は、BBU12に、RRU21の探索指示を送信する(S04)。NW制御装置41は、BBU12以外のBBUすべてに、RRU21の探索指示をブロードキャストしてもよい。BBU12は、受信した探索指示を配下のRRU22に転送する(S05)。RRU22は、探索指示を受信すると、RRU21との通信を試みる(S06)。ここで、RRU22は、図2で説明したRRUインタフェース201を用いて、RRU21のRRUインタフェース201との通信を試みる。
RRU21とRRU22との通信が可能である場合には、RRU21は、RRU22へ通信可能である旨を返信する(S07)。RRU21から通信可能である通知を受信すると、RRU22は、BBU12を経由してNW制御装置41に、RRU21とRRU22とが通信可能である旨を通知する(S08)。
NW制御装置41は、当該通知をRRU22から受信すると、UE31とEPC50との間の回線を、RRU21、RRU22及びBBU12を経由するように設定する(S09)。このとき、RRU21におけるRRU制御部231は、NW制御装置41が設定した回線を確立するように、動作する。その結果、UE31は、BBU11とRRU21との間の障害区間を迂回して、EPC50と通信することができる(S10)。
以上説明したように、第1の実施形態の通信システム1は、RRU21とBBU11との間の伝送路に障害が発生した場合に、RRU21、RRU22及びBBU12を経由するように、UE31とEPC50との間の回線が設定される。その結果、UE31は、障害区間を迂回してEPC50と通信を行うことができる。また、第1の実施形態では、BBU11に障害が発生した場合、及び、BBU11とEPC50との間の伝送路に障害が発生した場合でも、UE31は、BBU11を迂回してEPC50と通信を行うことができる。
(第1の実施形態の動作の変形例)
図8は、通信システム1の障害発生時の動作手順の変形例を示す図である。図6及び図8を参照して、通信システム1の障害発生時の動作手順の変形例を説明する。本変形例では、RRU21が、RRU22を探索する。
図8は、通信システム1の障害発生時の動作手順の変形例を示す図である。図6及び図8を参照して、通信システム1の障害発生時の動作手順の変形例を説明する。本変形例では、RRU21が、RRU22を探索する。
初期状態では、UE31は、図7と同様に、RRU21及びBBU11を経由してEPC50と接続される(図8のS11)。BBU11とRRU21との間の伝送路に障害が発生して、RRU21がBBU11との間の通信異常を検出すると(S12)、RRU21は、探索信号を配下のRRU22に転送する(S13)。RRU21が送信する探索信号は、送信元のRRU21と通信可能なRRUを探索する信号であり、探索信号の受信者がRRU21に返信するための情報を含む。RRU21は、探索信号をブロードキャストしてもよい。RRU22は、RRU21から探索信号を受信すると、RRU21との通信を試みる(S14)。RRU22から、探索信号に対する返信を受信したRRU21は、RRU22と通信可能である旨をRRU22へ返信する(S15)。ここで、RRU21及びRRU22は、図2で説明したRRUインタフェース201を用いて、対向するRRUのRRUインタフェース201との通信を試みる。なお、RRU21から受信した探索信号の品質が充分に高い場合は、RRU22は、探索信号を受信した時点でRRU21と通信可能であると判断し、S14の送信手順及びS15の受信手順を省略してもよい。
以降のS16〜S18の手順は、図7のS08〜S10と同様である。すなわち、図8の手順によっても、UE31は、BBU11とRRU21との間の障害区間を迂回して、EPC50と通信することができる。
以上説明したように、第1の実施形態の通信システム1は、RRU21とBBU11との間の伝送路に障害が発生した場合に、図7又は図8の手順により、RRU21、RRU22及びBBU12を経由するように回線が設定される。その結果、UE31は、障害区間を迂回してEPC50と通信を行うことができる。また、第1の実施形態では、BBU11に障害が発生した場合、及び、BBU11とEPC50との間の伝送路に障害が発生した場合でも、UE31は、BBU11を迂回してEPC50と通信を行うことができる。さらに、図8の手順では、障害発生を検出したRRU21が他のRRU(RRU22)を検出するので、図7の手順と比較してより迅速に回線経路を設定できる。
なお、図8のS13において、RRU21は、BBU11以外の他のBBU(例えば図6においてBBU12)を探索してもよい。この場合、RRU21のBBUインタフェース211が、無線通信により他のBBUを探索してもよい。RRU21は、RRU21とBBU12とが直接接続可能である旨をBBU12経由でNW制御装置41に通知する。この場合、NW制御装置41は、UE31、RRU21、BBU12及びEPC50を経由する回線を設定できる。
なお、図2に記載されたRRU21は、以下の遠隔無線装置としても記載できる。すなわち、遠隔無線装置(図1のRRU21)は、BBUインタフェース211と、RRUインタフェース201と、UEインタフェース221と、RRU制御部231と、を備える。BBUインタフェース211は、第1のベースバンドユニット(BBU11)及び第2のベースバンドユニット(BBU11又はBBU12)の一方を遠隔無線装置(RRU21)と接続する。RRUインタフェース201は、他の遠隔無線装置(例えばRRU22)と遠隔無線装置(RRU21)とを接続する。UEインタフェース221は、端末(UE31)と遠隔無線装置(RRU21)とを接続する。RRU制御部231は、第1のベースバンドユニット(BBU11)との間の第1の回線の通信障害を検出すると、他の遠隔無線装置(例えばRRU22)を経由して、第2のベースバンドユニット(BBU11又はBBU12)との間の第2の回線を探索する。
このような構成を備える遠隔無線装置は、第1の回線の通信障害を検出すると、他の遠隔無線装置を経由する第2の回線を探索することで、RRUとBBUとの間の伝送路に障害が発生した場合に、RRUの配下のUEが通信を行うことを可能とする。
図4に記載されたNW制御装置41は、以下のようにも記載できる。すなわち、NW制御装置41は、BBUインタフェース401と、CNインタフェース411と、経路制御部421と、を備える。BBUインタフェース401は、NW制御装置41とベースバンドユニットとを接続する。CNインタフェース411は、NW制御装置41とコアネットワークとを接続する。経路制御部421は、BBUインタフェース401から、ベースバンドユニット(BBU11)とベースバンドユニット(BBU11)に接続された遠隔無線装置(RRU21)との間の第1の回線の通信障害を検出する。そして、通信障害を検出すると、他の遠隔無線装置(例えばRRU22)を経由する第2の回線を探索する指示を、遠隔無線装置(RRU21)に送信する。
このような構成を備えるNW制御装置は、第1の回線の通信障害を検出すると、RRUに、他の遠隔無線装置を経由する第2の回線を探索させることで、RRUとBBUとの間の伝送路に障害が発生した場合に、RRUの配下のUEが通信を行うことを可能とする。
(第2の実施形態)
第2の実施形態について図9乃至図12を参照して説明する。図9は、本発明の第2の実施形態の通信システム2の構成例を示す図である。図10は、通信システム2の障害発生時の回線の経路の例を説明する図である。図11及び図12は、通信システム2の障害発生時の動作手順の例及びその変形例をそれぞれ示す図である。第2の実施形態では、RRU21及びRRU23がBBU11と接続されており、RRU22はBBU12と接続されている。
第2の実施形態について図9乃至図12を参照して説明する。図9は、本発明の第2の実施形態の通信システム2の構成例を示す図である。図10は、通信システム2の障害発生時の回線の経路の例を説明する図である。図11及び図12は、通信システム2の障害発生時の動作手順の例及びその変形例をそれぞれ示す図である。第2の実施形態では、RRU21及びRRU23がBBU11と接続されており、RRU22はBBU12と接続されている。
初期状態では、UE31は、第1の実施形態と同様に、RRU21及びBBU11を経由してEPC50と接続される(図11のS21)。EPC50は、NW制御装置41を含む。BBU11とRRU21との間の伝送路に障害が発生して、BBU11がRRU21との間の通信異常を検出すると(S22)、BBU11は、NW制御装置41に障害発生を通知する(S23)。
NW制御装置41は、BBU11に、RRU21の探索指示を送信する(S24)。NW制御装置41は、BBU11に限らず、BBUすべてに、RRU21の探索指示をブロードキャストしてもよい。BBU11は、受信した探索指示をRRU23に転送する(S25)。BBU11は、受信した探索指示を配下のすべてのRRUにブロードキャストしてもよい。RRU23は、探索指示を受信すると、RRU21との通信を試みる(S26)。ここで、RRU23は、図2で説明したRRUインタフェース201を用いて、RRU21のRRUインタフェース201との通信を試みる。
RRU21とRRU23との通信が可能である場合には、RRU21は、RRU23へ通信可能である旨を返信する(S27)。RRU23がRRU21から通信可能である通知を受信すると、RRU23は、BBU11を経由して、NW制御装置41に、RRU21とRRU23とが通信可能である旨を通知する(S28〜S29)。一方、RRU23は、RRU21からの応答(S27)のタイムアウトにより、RRU21との通信が不可能であると判断してもよい。
NW制御装置41は、RRU21とRRU23とが通信可能である旨の通知をBBU11から受信すると、UE31とEPC50との間の回線を、RRU21、RRU23及びBBU11を経由するように設定する(S30)。このとき、RRU21におけるRRU制御部231は、NW制御装置41が設定した回線を確立するように、動作する。その結果、UE31は、BBU11とRRU21との間の障害区間を迂回して、EPC50と通信することができる(S31)。
(第2の実施形態の動作の変形例)
図12は、通信システム2の障害発生時の動作手順の変形例を示す図である。図10及び図12を参照して、通信システム2の障害発生時の動作手順の変形例を説明する。本変形例では、RRU21が、RRU23を探索する。
図12は、通信システム2の障害発生時の動作手順の変形例を示す図である。図10及び図12を参照して、通信システム2の障害発生時の動作手順の変形例を説明する。本変形例では、RRU21が、RRU23を探索する。
初期状態では、UE31は、図11と同様に、RRU21及びBBU11を経由してEPC50と接続される(図12のS41)。BBU11とRRU21との間の伝送路に障害が発生して、BBU11がRRU21との間の通信異常を検出すると(S42)、RRU21は、探索信号を配下のRRU23に転送する(S43)。RRU21が送信する探索信号は、送信元のRRU21と通信可能なRRUを探索する信号であり、探索信号の受信者が送信元に返信するための情報を含む。RRU21は、探索信号をブロードキャストしてもよい。RRU23は、RRU21から探索信号を受信すると、RRU21との通信を試みる(S44)。探索信号に対する返信をRRU23から受信したRRU21は、RRU23と通信可能である旨をRRU23へ返信する(S45)。ここで、RRU21及びRRU23は、図2で説明したRRUインタフェース201を用いて、対向するRRUのRRUインタフェース201との通信を試みる。なお、S43においてRRU21から受信した探索信号の品質が充分に高い場合は、RRU23は、探索信号を受信した時点でRRU21と通信可能であると判断し、S44の送信手順及びS45の受信手順を省略してもよい。
以降のS46〜S49の手順は、図11のS28〜S31と同様である。すなわち、図12の手順によっても、UE31は、BBU11とRRU21との間の障害区間を迂回して、EPC50と通信することができる。
以上説明したように、第2の実施形態の通信システム2においては、RRU21とBBU11との間の伝送路に障害が発生した場合に、図11又は図12の手順により、RRU21、RRU23及びBBU11を経由するように回線が設定される。その結果、UE31は、障害区間を迂回してEPC50と通信を行うことができる。また、図12の手順では、障害発生を検出したRRU21が他のRRU(RRU23)を検出するので、図11の手順と比較してより迅速に回線経路を設定できる。
なお、図12のS43において、RRU21は、BBU11以外の他のBBU(例えば図10においてBBU12)を探索してもよい。この場合、RRU21のBBUインタフェース211は、無線通信により他のBBUを探索してもよい。RRU21は、RRU21とBBU12とが直接接続可能である旨をBBU12経由でNW制御装置41に通知する。その結果、NW制御装置41は、UE31、RRU21、BBU12及びEPC50を経由する回線を設定できる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態について図13乃至図17を参照して説明する。図13は、本発明の第3の実施形態の通信システム3の構成例を示す図である。図14及び図15は、通信システム3の障害発生時の回線接続の例を示す図である。図16及び図17は、通信システム3の障害発生時の動作手順の例及びその変形例をそれぞれ示す図である。
第3の実施形態について図13乃至図17を参照して説明する。図13は、本発明の第3の実施形態の通信システム3の構成例を示す図である。図14及び図15は、通信システム3の障害発生時の回線接続の例を示す図である。図16及び図17は、通信システム3の障害発生時の動作手順の例及びその変形例をそれぞれ示す図である。
第3の実施形態では、第2の実施形態と同様に、RRU21及びRRU23がBBU11の配下にあり、RRU22がBBU12の配下にある。図14は、BBU11とRRU21との間の伝送路に障害が発生した場合に、UE31の回線がRRU21、RRU22及びBBU12を経由するように変更されることを示す。図15は、UE31の回線がRRU21、RRU22及びBBU12を経由するように変更された回線が、RRU21、RRU23及びBBU11を経由するように再変更されることを示す。以下に、このような回線の経路の変更手順について説明する。
初期状態では、UE31は、RRU21及びBBU11を経由してEPC50と接続される(図16のS51)。EPC50は、NW制御装置41を含む。BBU11とRRU21との間の伝送路に障害が発生して、BBU11がRRU21との通信異常を検出すると(S52)、BBU11は、NW制御装置41に障害発生を通知する(S53)。
NW制御装置41は、BBU11及びBBU12に、RRU21の探索指示を送信する(S54、S56)。NW制御装置41は、NW制御装置41に接続された複数のBBUに、RRU21の探索指示をブロードキャストあるいはマルチキャストしてもよい。探索指示を受信したBBU11及び12は、当該探索指示をそれぞれ、RRU23及びRRU22に転送する(S55、S57)。
RRU22は、S55で探索指示を受信すると、RRU22が備えるRRUインタフェースを用いて、RRU21のRRUインタフェース201との通信を試みる(S58)。
RRU21とRRU22との通信が可能である場合には、RRU21は、RRU22へ通信可能である旨を返信する(S59)。RRU21から通信可能である通知を受信すると、RRU22は、BBU12を経由してNW制御装置41に、RRU21とRRU22とが通信可能である旨を通知する(S60)。
一方、RRU23は、S57で探索指示を受信すると、RRU23が備えるRRUインタフェースを用いて、RRU21との通信を試みる(S61)。
RRU21とRRU23との通信が可能である場合には、RRU21は、RRU23へ通信可能である旨を返信する(S62)。RRU21から通信可能である通知を受信すると、RRU23は、BBU11を経由してNW制御装置41に、RRU21とRRU23とが通信可能である旨を通知する(S63)。
以上の手順では、NW制御装置41は、RRU22及びRRU23の双方から、RRU21との通信が可能である旨の通知を受信する。従って、NW制御装置41は、RRU22及び23のいずれを経由してもRRU21と接続できることを知る。NW制御装置41は、RRU21と通信可能とされたRRU(S60で通知されたRRU22及びS63で通知されたRRU23)と当該RRUを用いた場合のUE31の回線の経路とを対応付けたリストを作成して保持する。
NW制御装置41は、RRU22及びRRU23の現在あるいは過去の通信状況や負荷、もしくは将来予想される負荷に基づいて、RRU21と接続される回線で用いられるRRUを選択してもよい。負荷は、例えば、無線リソースの割り当て能力や消費電力であるが、これらには限定されない。NW制御装置41は、それぞれのRRUの過去の通信状況や負荷のデータを記録するために、半導体メモリあるいは磁気ディスク装置などで構成された記録部をさらに備えてもよい。すなわち、NW制御装置41の経路制御部421は、通信状況に基づいて回線の経路を選択してもよく、RRU22及びRRU23のうち、負荷のより低いRRUを選択してもよい。
本実施形態では、S63の後、NW制御装置41がRRU22を選択して、S64において回線を設定する。NW制御装置41は、UE31とEPC50との間の回線を、RRU21、選択されたRRU22及びBBU12を経由するように設定する(S64)。その結果、UE31は、BBU11とRRU21との間の障害区間を迂回して、EPC50と通信することができる(S65)。図14は、S68までの手順によって再設定された通信システム3の接続状態を示す。
ここで、S65の後、UE31が、他の経路の回線への切替を要求する場合について以下に説明する。UE31は、表示部311及び選択部321を用いて回線切替要求が可能であることを示すボタンを表示する。UE31のユーザがボタンを操作して回線切替要求の実行をUE31に指示すると、UE31は、回線切替要求をNW制御装置41に送信する(S66)。NW制御装置41は、回線切替要求を受信すると、UE31の回線の経路を、RRU21、RRU23及びBBU11を経由するように切り替える(S67)。このとき、RRU21におけるRRU制御部231は、NW制御装置41が切り替えた先の経路を通る回線を確立するように、動作する。その結果、回線切替後も、UE31は、BBU11とRRU21との間の障害区間を迂回して、EPC50と通信することができる(S68)。図15は、S67までの手順によって再設定された通信システム3の接続状態を示す。
例えば、図16のS64においてRRU22及びBBU12を経由する回線が設定されたことを契機に、UE31は、液晶ディスプレイに「回線切替」ボタンを表示する。切替可能な回線の情報は、NW制御装置41がS64で送信するメッセージに含まれる。UE31の表示部311は当該情報に基づいて「回線切替」ボタンを表示し、選択部321は当該情報に基づいて選択された回線の情報を検知する。具体的には、UE31は、タッチパネルセンサと一体で形成された液晶ディスプレイを備える。液晶ディスプレイは「回線切替」ボタンを表示し、タッチパネルセンサは、ユーザが「回線切替」ボタンを押したことを検出する。S66において、タッチパネルセンサが「回線切替」ボタンが押されたことを検知すると、UE31は、回線切替要求をNW制御装置41に送信する。NW制御装置41は、回線切替要求を受信する度に、回線を設定可能でありかつ現在使用されていないRRUを経由するように、回線設定を再変更する。
上述したUE31による回線切替要求の手順は一例である。UE31は、液晶ディスプレイに複数の経路情報を表示して、ユーザにボタンでいずれかの経路を選択させてもよい。RRU21は、UE31において表示される回線の候補となる少なくとも1個の経路の情報をUEインタフェース221からUE31に通知し、UE31において選択された経路の情報を、UEインタフェース221によってUE31から受信できる。複数の経路情報は、回線設定時に、NW制御装置41から通知されてもよい。UEインタフェース221は、UE31において表示される回線の候補となる少なくとも1個の経路の情報をUE31に通知してもよい。また、UE31の選択部321は、通知された複数の回線から最適な経路を選択して、液晶ディスプレイ(表示部311)に表示させてもよい。UE31が最適な経路を選択する機能を備えることで、ユーザの回線選択の負担が減少する。
さらに、UE31に通知される情報が、最適な経路が変化したことを示す場合には、UE31は、ユーザに最適経路への変更を促すメッセージを液晶ディスプレイに表示してもよく、あるいはユーザの操作を経ることなく自動的に新しい最適経路に変更してもよい。液晶ディスプレイに表示される内容は、音声としてユーザに通知されてもよく、ユーザは、回線切替要求に関する指示を、UE31への音声入力によって行ってもよい。
(第3の実施形態の動作の変形例)
図17は、通信システム3の障害発生時の動作手順の変形例を示す図である。図13−15及び図17を参照して、通信システム3の障害発生時の動作手順の変形例を説明する。本変形例では、RRU21が、RRU22及びRRU23を探索する。
図17は、通信システム3の障害発生時の動作手順の変形例を示す図である。図13−15及び図17を参照して、通信システム3の障害発生時の動作手順の変形例を説明する。本変形例では、RRU21が、RRU22及びRRU23を探索する。
初期状態では、UE31は、図16と同様に、RRU21及びBBU11を経由してEPC50と接続される(図17のS71)。BBU11とRRU21との間の伝送路に障害が発生して、BBU11がRRU21との間の通信異常を検出すると(S72)、RRU21は、探索信号をRRU22及びRRU23に転送する(S73、S74)。RRU21が送信する探索信号は、送信元のRRU21と通信可能なRRUを探索する信号であり、探索信号を受信したRRUがRRU21に返信するための情報を含む。RRU21は、探索信号をブロードキャストしてもよい。RRU22及びRRU23は、RRU21から探索信号を受信すると、RRU21との通信を試みる(S75、S78)。RRU22及びRRU23から、探索信号に対する返信を受信したRRU21は、RRU22及びRRU23と通信可能である旨をそれぞれへ返信する(S76、S79)。ここで、RRU21〜RRU23は、図2で説明したRRUインタフェース201を用いて、対向するRRUのRRUインタフェース201との通信を試みる。なお、RRU21から受信した探索信号の品質が充分に高い場合は、RRU22及びRRU23は、S73又はS74の時点でRRU21と通信可能であると判断し、S75、S78の送信手順及びS76、S79の受信手順を省略してもよい。RRU21から通信可能である返信を受信したRRU22及びRRU23は、RRU21と通信可能である旨をそれぞれに接続されたBBUを経由してNW制御装置41に通知する(S77、S80)。
この後、S81の前に、NW制御装置41がRRU21へ、例えばUE31の回線の経路のリストなどを送信し、RRU21へ、新たな回線で経由するRRUを選択するよう指示してもよい。UE31の回線の経路のリストは、例えば、図16のステップS60及びS63において説明した、通信可能とされたRRUと当該RRUを用いた場合のUE31の回線の経路とを対応付けたリストである。RRU21は、このリストに基づいて、経由するRRUを選択し、NW制御装置41へ、選択したRRUを通知してもよい。その後、NW制御装置41は回線設定手順に入ってもよい。
以降のS81〜S85の手順は、NW制御装置41による回線設定及びUE31による回線切替の手順であり、図16のS64〜S68と同様である。すなわち、UE31が発した回線切替要求により、回線がRRU21、RRU23、BBU11を経由するように再設定される。すなわち、図17の手順によっても、UE31は、BBU11とRRU21との間の障害区間を迂回して、EPC50と通信することができる。
以上説明したように、第3の実施形態の通信システム3においては、RRU21とBBU11との間の伝送路に障害が発生した場合に、RRU21、RRU22及びBBU12を経由するように回線が設定される。さらに、UE31からの回線切替指示により、RRU21、RRU23及びBBU11を経由するように回線が再設定される。その結果、UE31は、通信可能な経路を選択しつつ、障害区間を迂回してEPC50と通信を行うことができる。また、図17の手順では、障害発生を検出したRRU21が他のRRU(RRU22、23)を検出するので、図16の手順と比較してより迅速に回線経路を設定できる。
なお、図17のS73及びS74において、RRU21は、S73〜S80のRRUの探索と同様の手順により他のBBU(例えば図14においてはBBU12)を探索してもよい。すなわち、BBU21から通信可能である旨の通知を受けたRRU21は、RRU21とBBU12とが直接接続可能である旨をBBU12経由でNW制御装置41に通知する。この場合、NW制御装置41によって、UE31、RRU21、BBU12及びEPC50を経由する回線が設定可能となる。RRU21のBBUインタフェース211は、無線通信により他のBBUを探索してもよい。
第3の実施形態では、UE31が回線切替要求を出力する機能を備える。その結果、図16のS64又は図17のS81で設定された回線の品質が悪い場合に、ユーザは、災害発生時などの喫緊な状況においても、UE31に複雑な操作を行うことなく、NW制御装置に対して回線切替を要求することができる。
NW制御装置41は、RRU21と通信可能とされたRRU(本実施形態ではRRU22及びRRU23)と当該RRUを用いた場合のUE31の回線の経路とを対応付けたリストを保持する。NW制御装置41は、UE31からの回線切替要求を受信すると、リスト内から選択された少なくとも1個のRRUを経由するように、回線を再設定する。
NW制御装置41は、RRU21と通信可能とされたRRU(本実施形態ではRRU22及びRRU23)と当該RRUを用いた場合のUE31の回線の経路とを対応付けたリストを保持する。NW制御装置41は、UE31からの回線切替要求を受信すると、リスト内から選択された少なくとも1個のRRUを経由するように、回線を再設定する。
なお、第3の実施形態で説明したUE31は、以下の特徴を備える端末としても記載できる。すなわち、端末は、無線インタフェース301と、表示部311と、選択部321と、を備える。無線インタフェース301は、遠隔無線装置(RRU21)と端末(UE31)とを接続する。表示部311は、遠隔無線装置(RRU21)から通知された回線の候補の情報を表示する。選択部321は、表示部311に表示された候補から少なくとも1個の回線を選択する。そして、無線インタフェース301は、選択された回線の情報を遠隔無線装置(RRU21)に通知する。
このような構成を備える端末は、表示された候補から選択した回線の情報を遠隔無線装置に通知することで、RRUとBBUとの間の伝送路に障害が発生した場合でも、選択した回線を用いて通信を行うことを可能とする。
(第4の実施形態)
第4の実施形態について図18乃至図22を参照して説明する。図18は、本発明の第4の実施形態の通信システム4の構成例を示す図である。図19及び図20は、通信システム4の障害発生時の回線接続の例を示す図である。
第4の実施形態について図18乃至図22を参照して説明する。図18は、本発明の第4の実施形態の通信システム4の構成例を示す図である。図19及び図20は、通信システム4の障害発生時の回線接続の例を示す図である。
第4の実施形態では、RRU21、23及び24がいずれもBBU11の配下にある。図19は、BBU11とRRU21との間の伝送路に障害が発生した場合に、UE31の回線がRRU21、RRU24及びBBU11を経由するように変更されることを示す。図20は、UE31の回線がRRU21、RRU24及びBBU11を経由するように変更された回線が、RRU21、RRU23及びBBU11を経由するように再変更されることを示す。以下に、回線の経路の変更について説明する。
初期状態では、UE31は、RRU21及びBBU11を経由してEPC50と接続される(図21のS91)。EPC50は、NW制御装置41を含む。BBU11とRRU21との間の伝送路に障害が発生して、BBU11がRRU21との間の通信異常を検出すると(S92)、BBU11は、NW制御装置41に障害発生を通知する(S93)。
NW制御装置41は、BBU11に、RRU21の探索指示を送信する(S94)。NW制御装置41は、NW制御装置41に接続された複数のBBUに、RRU21の探索指示をブロードキャストあるいはマルチキャストしてもよい。探索指示を受信したBBU11は、当該探索指示をRRU23及びRRU24に転送する(S95、S96)。
RRU23及び24は、探索指示を受信すると、それぞれが備えるRRUインタフェースを用いて、RRU21のRRUインタフェース201との通信を試みる(S97、S98)。
RRU21とRRU23との通信が可能である場合には、RRU21は、RRU23へ通信可能である旨を返信する(S99)。RRU21から通信可能である通知を受信すると、RRU23は、BBU11を経由して、NW制御装置41に、RRU21とRRU23とが通信可能である旨を通知する(S100)。
RRU21とRRU24との通信が可能である場合には、RRU21は、RRU24へ通信可能である旨を返信する(S101)。RRU21から通信可能である通知を受信すると、RRU24は、BBU11を経由して、NW制御装置41に、RRU21とRRU24とが通信可能である旨を通知する(S102)。
以上の手順では、NW制御装置41は、RRU23及びRRU24の双方から、RRU21との通信が可能である旨の通知を受信する。従って、NW制御装置41は、RRU23及び24のいずれを経由してもRRU21と接続できることを知る。NW制御装置41は、RRU21と通信可能とされたRRU(S100で通知されたRRU23及びS102で通知されたRRU24)と当該RRUを用いた場合のUE31の回線の経路とを対応付けたリストを作成して保持する。
NW制御装置41は、RRU23及びRRU24の現在あるいは過去の通信状況や負荷、もしくは将来予想される負荷に基づいて、RRU21と接続される回線で用いられるRRUを選択してもよい。負荷は、例えば、無線リソースの割り当て能力や消費電力であるが、これらには限定されない。NW制御装置41は、それぞれのRRUの過去の通信状況や負荷のデータを記録するために、半導体メモリあるいは磁気ディスク装置などで構成された記録部をさらに備えてもよい。すなわち、NW制御装置41の経路制御部421は、通信状況に基づいて回線の経路を選択してもよく、RRU23及びRRU24のうち、負荷のより低いRRUを選択してもよい。
本実施形態では、S102の後、NW制御装置41がRRU24を選択して、S103において回線を設定する。NW制御装置41は、UE31とEPC50との間の回線を、RRU21、選択されたRRU24及びBBU11を経由するように設定する(S103)。その結果、UE31は、BBU11とRRU21との間の障害区間を迂回して、EPC50と通信することができる(S104)。図18は、S104までの手順によって再設定された通信システム3の接続状態を示す。
ここで、S104の後、UE31が、他の経路の回線への切替を要求する場合について以下に説明する。UE31が、他の経路の回線への切替を要求する操作は、第3の実施形態と同様である。すなわち、UE31は、表示部311及び選択部321を用いて回線切替要求が可能であることを示すボタンを表示する。UE31のユーザがボタンを操作して回線切替要求の実行をUE31に指示すると、UE31は、回線切替要求をNW制御装置41に送信する(S105)。NW制御装置41は、回線切替要求を受信すると、UE31の回線の経路を、RRU21、RRU23及びBBU11を経由するように切り替える(S106)。図20は、S37までの手順によって再設定された通信システム4の接続状態を示す。このようにして、回線がRRU24経由からRRU23経由に変更される(S107)。このとき、RRU21におけるRRU制御部231は、変更された先の経路を通る回線を確立するように、動作する。その結果、UE31による回線切替後も、UE31は、BBU11とRRU21との間の障害区間を迂回して、EPC50と通信することができる。図20は、S107までの手順によって再設定された通信システム3の接続状態を示す。
(第4の実施形態の動作の変形例)
図22は、通信システム4の障害発生時の動作手順の変形例を示す図である。図18〜20及び図21を参照して、通信システム4の障害発生時の動作手順の変形例を説明する。本変形例では、RRU21が、RRU23及びRRU24を探索する。
図22は、通信システム4の障害発生時の動作手順の変形例を示す図である。図18〜20及び図21を参照して、通信システム4の障害発生時の動作手順の変形例を説明する。本変形例では、RRU21が、RRU23及びRRU24を探索する。
初期状態では、UE31は、図21と同様に、RRU21及びBBU11を経由してEPC50と接続される(図22のS111)。BBU11とRRU21との間の伝送路に障害が発生して、BBU11がRRU21との間の通信異常を検出すると(S112)、RRU21は、探索信号をRRU23及びRRU24に転送する(S113、S114)。RRU21が送信する探索信号は、送信元のRRU21と通信可能なRRUを探索する信号であり、探索信号の受信者が送信元に返信するための情報を含む。RRU21は、探索信号をブロードキャストしてもよい。RRU23及びRRU24は、RRU21から探索信号を受信すると、RRU21との通信を試みる(S115、S116)。RRU23及びRRU24から、探索信号に対する返信を受信したRRU21は、RRU23及びRRU24と通信可能である旨をそれぞれへ返信する(S117、S118)。ここで、RRU21、RRU23及びRRU24は、図2で説明したRRUインタフェース201を用いて、対向するRRUのRRUインタフェース201との通信を試みる。なお、S113及びS114において、RRU21から受信した探索信号の品質が充分に高い場合は、RRU23及びRRU24は、RRU21と通信可能であると判断し、S115、S116の送信手順及びS117、S118の受信手順を省略してもよい。RRU23及びRRU24は、RRU21を経由してEPC50と通信可能である旨をNW制御装置41に通知する(S119〜S121)。
S121の後、NW制御装置41が、RRU24を選択して回線を設定する場合について説明する。NW制御装置41は、UE31とEPC50との間の回線を、RRU21、RRU24及びBBU11を経由するように設定する(S122)。その結果、UE31は、BBU11とRRU21との間の障害区間を迂回して、EPC50と通信することができる(S123)。
以降のS124〜S126の手順は、UE31による回線切替の手順であり、図21のS105〜S107と同様である。すなわち、UE31が発した回線切替要求により、回線がRRU21、RRU24、BBU11を経由するように再設定される。このように、図22の手順によっても、UE31は、BBU11とRRU21との間の障害区間を迂回して、EPC50と通信することができる。
以上説明したように、第4の実施形態の通信システム3においては、図21又は図22の手順により、RRU21とBBU11との間の伝送路に障害が発生した場合に、RRU21、RRU24及びBBU12を経由するように回線が設定される。さらに、UE31からの回線切替指示により、RRU21、RRU23及びBBU11を経由するように回線が再設定される。その結果、UE31は、通信可能な経路を選択しつつ、障害区間を迂回してEPC50と通信を行うことができる。また、図22の手順では、障害発生を検出したRRU21が他のRRU(RRU23、24)を検出するので、図21の手順と比較してより迅速に回線経路を設定できる。
なお、図22のS113及びS114において、RRU21は、BBU11以外の他のBBU(例えば図19におけるBBU12)を探索してもよい。この場合、RRU21のBBUインタフェース211は、無線通信により他のBBUを探索してもよい。RRU21は、RRU21とBBU12とが直接接続可能である旨をBBU12経由でNW制御装置41に通知する。この場合、UE31、RRU21、BBU12及びEPC50を経由する回線が設定可能となる。
第4の実施形態では、UE31による回線切替機能を備えることにより、第3の実施形態と同様に、ユーザは、災害救助等の喫緊な状況においても複雑な操作を行うことなく、回線切替を要求することができる。
例えば、各実施形態では、NW制御装置41は、EPC50の内部にあるとした。しかし、NW制御装置41は、一部あるいは全部のRRUに備えられてもよいし、一部あるいは全部のBBUに備えられていてもよい。
RRU又はBBUは、図4に示したNW制御装置41の経路制御部421の機能を備え、RRU又はBBUが備えるインタフェースを併せて用いることにより、NW制御装置41としての機能を実現してもよい。
図1において、BBU11との切断を検出したRRU21は、同一のBBU11へ、他の通信手段で再接続してもよい。例えば、BBU11とRRU21との間の有線接続が切断された場合に、無線接続によりBBU11とRRU21との間を再接続してもよい。BBU11とRRU21との間の無線接続が切断された場合に、有線接続によりBBU11とRRU21との間を再接続してもよい。
また、例えば第2乃至第4の実施形態のように、BBU11との切断を検出したRRU21が複数のRRUと通信可能である場合、RRU21は他のRRUから負荷状況の情報を取得し、低負荷のRRUを選択してもよい。あるいは、RRU21は、近くのRRU又は受信信号の強いRRUを選択してもよい。
第3及び第4の実施形態では、RRUの選択(RRU22〜24)及び選択されたRRUを経由する回線の設定はNW制御装置41が行うこととした。しかし、RRU21は通信可能なRRUの情報を知ることができるため、RRU21がRRUの選択及び回線設定を行い、その結果をNW制御装置に通知してもよい。
各実施形態では、BBU11又はBBU12とRRU21との間に配されるRRUは、1台のみ(RRU22〜24のいずれか)であった。しかし、例えば、障害区間を迂回するために、RRU21はさらに複数のRRUを経由してBBUと接続されてもよい。すなわち、RRUは、少なくとも1台のRRUを経由して、障害区間を迂回する回線を確立してもよい。このようなRRUの構成を実現するために、各RRUは、他のRRUを介して接続可能なRRUのリストを作成して記録してもよい。
UE31は、ユーザに携帯される移動端末に限られない。UE31として、街に設置されるカメラやセンサーが用いられてもよい。例えば、多数のカメラが同時に画像データを通信システム内に送信すると、カメラが接続されたRRU及びBBUの通信量が増大する。このような通信量の増大によってRRUとBBUとの間の回線が輻輳するような場合でも、上述して実施形態の構成により、カメラが出力する画像データを、輻輳箇所を迂回した回線によってEPCに送信できる。その結果、カメラの配置位置の自由度が増大する。
以上の各実施形態では、本発明がLTEシステムに適用された場合について説明した。しかし、本発明が適用されるネットワークはLTEシステムに限定されない。例えば、本発明は、WCDMA(登録商標)(Wideband Code Division Multiple Access)方式のシステムや、さらに他の方式の通信システムにも適用できる。
なお、本発明の実施形態は以下の付記のようにも記載されうるが、これらには限定されない。
(付記1)
第1のベースバンドユニット(BBU)と接続するためのBBUインタフェースと、
他の遠隔無線装置(RRU)と接続するRRUインタフェースと、
端末(UE)と接続するUEインタフェースと、
前記第1のベースバンドユニットとの間の第1の回線の通信障害が生じた後に、他の遠隔無線装置を経由する、第2のベースバンドユニットとの間の第2の回線を確立するRRU制御部と、
を備える遠隔無線装置。
第1のベースバンドユニット(BBU)と接続するためのBBUインタフェースと、
他の遠隔無線装置(RRU)と接続するRRUインタフェースと、
端末(UE)と接続するUEインタフェースと、
前記第1のベースバンドユニットとの間の第1の回線の通信障害が生じた後に、他の遠隔無線装置を経由する、第2のベースバンドユニットとの間の第2の回線を確立するRRU制御部と、
を備える遠隔無線装置。
(付記2)
前記第2のベースバンドユニットは前記第1のベースバンドユニットと同一のベースバンドユニットである、付記1に記載された遠隔無線装置。
前記第2のベースバンドユニットは前記第1のベースバンドユニットと同一のベースバンドユニットである、付記1に記載された遠隔無線装置。
(付記3)
前記第2のベースバンドユニットは前記第1のベースバンドユニットとは異なるベースバンドユニットである、付記1に記載された遠隔無線装置。
前記第2のベースバンドユニットは前記第1のベースバンドユニットとは異なるベースバンドユニットである、付記1に記載された遠隔無線装置。
(付記4)
前記RRUインタフェースが複数の前記他の遠隔無線装置との接続が可能である場合に、前記RRU制御部は、前記複数の前記他の遠隔無線装置から選択された前記他の少なくとも1台の遠隔無線装置を経由して前記第2の回線を確立する、付記1乃至3のいずれかに記載された遠隔無線装置。
前記RRUインタフェースが複数の前記他の遠隔無線装置との接続が可能である場合に、前記RRU制御部は、前記複数の前記他の遠隔無線装置から選択された前記他の少なくとも1台の遠隔無線装置を経由して前記第2の回線を確立する、付記1乃至3のいずれかに記載された遠隔無線装置。
(付記5)
前記RRU制御部は、前記他の遠隔無線装置を、ネットワーク制御装置からの指示に基づいて選択する、付記4に記載された遠隔無線装置。
前記RRU制御部は、前記他の遠隔無線装置を、ネットワーク制御装置からの指示に基づいて選択する、付記4に記載された遠隔無線装置。
(付記6)
前記UEインタフェースは、前記第2の回線の候補となる少なくとも1個の経路の情報を前記端末に通知し、前記経路の情報から選択された経路の情報を前記端末から受信し、
前記RRU制御部は、前記他の遠隔無線装置を、前記選択された経路の情報に基づいて選択する、付記4に記載された遠隔無線装置。
前記UEインタフェースは、前記第2の回線の候補となる少なくとも1個の経路の情報を前記端末に通知し、前記経路の情報から選択された経路の情報を前記端末から受信し、
前記RRU制御部は、前記他の遠隔無線装置を、前記選択された経路の情報に基づいて選択する、付記4に記載された遠隔無線装置。
(付記7)
ベースバンドユニットと接続するBBUインタフェースと、
前記ベースバンドユニットと前記ベースバンドユニットに接続された遠隔無線装置との間の第1の回線の通信障害が生じた後に、他の遠隔無線装置を経由する第2の回線を探索する指示を送信する経路制御部と、を備えるネットワーク制御装置。
ベースバンドユニットと接続するBBUインタフェースと、
前記ベースバンドユニットと前記ベースバンドユニットに接続された遠隔無線装置との間の第1の回線の通信障害が生じた後に、他の遠隔無線装置を経由する第2の回線を探索する指示を送信する経路制御部と、を備えるネットワーク制御装置。
(付記8)
前記遠隔無線装置が複数の前記他の遠隔無線装置との接続が可能である場合に、前記経路制御部は、前記第2の回線の候補となる複数の経路を算出する、付記7に記載されたネットワーク制御装置。
前記遠隔無線装置が複数の前記他の遠隔無線装置との接続が可能である場合に、前記経路制御部は、前記第2の回線の候補となる複数の経路を算出する、付記7に記載されたネットワーク制御装置。
(付記9)
前記経路制御部は、前記複数の経路から少なくとも1個の経路を選択し、前記選択された経路に基づいて前記第2の回線を設定するように前記遠隔無線装置へ指示する、付記8に記載されたネットワーク制御装置。
前記経路制御部は、前記複数の経路から少なくとも1個の経路を選択し、前記選択された経路に基づいて前記第2の回線を設定するように前記遠隔無線装置へ指示する、付記8に記載されたネットワーク制御装置。
(付記10)
前記遠隔無線装置のそれぞれの過去の通信状況を記録した記録部をさらに備え、
前記経路制御部は、前記通信状況に基づいて前記経路を選択する、付記9に記載されたネットワーク制御装置。
前記遠隔無線装置のそれぞれの過去の通信状況を記録した記録部をさらに備え、
前記経路制御部は、前記通信状況に基づいて前記経路を選択する、付記9に記載されたネットワーク制御装置。
(付記11)
前記経路制御部は、前記第2の回線の候補のいずれかを経由して、前記第2の回線の候補となる複数の経路を前記遠隔無線装置に送信する、付記8乃至10のいずれかに記載されたネットワーク制御装置。
前記経路制御部は、前記第2の回線の候補のいずれかを経由して、前記第2の回線の候補となる複数の経路を前記遠隔無線装置に送信する、付記8乃至10のいずれかに記載されたネットワーク制御装置。
(付記12)
遠隔無線装置と接続する無線インタフェースと、
前記遠隔無線装置から、回線の候補の情報を受信し、前記情報を表示する表示部と、
前記表示部に表示された前記候補から少なくとも1個の回線を選択する選択部と、
を備え、前記無線インタフェースは、前記選択された回線の情報を前記遠隔無線装置に通知する、端末。
遠隔無線装置と接続する無線インタフェースと、
前記遠隔無線装置から、回線の候補の情報を受信し、前記情報を表示する表示部と、
前記表示部に表示された前記候補から少なくとも1個の回線を選択する選択部と、
を備え、前記無線インタフェースは、前記選択された回線の情報を前記遠隔無線装置に通知する、端末。
(付記13)
前記遠隔無線装置は、前記遠隔無線装置と接続されたベースバンドユニットとの間において、回線の通信障害が発生した遠隔無線装置であり、
前記選択した回線は、前記遠隔無線装置が接続する他の遠隔無線装置を経由する、付記12に記載の端末。
前記遠隔無線装置は、前記遠隔無線装置と接続されたベースバンドユニットとの間において、回線の通信障害が発生した遠隔無線装置であり、
前記選択した回線は、前記遠隔無線装置が接続する他の遠隔無線装置を経由する、付記12に記載の端末。
(付記14)
付記1乃至6のいずれかに記載された遠隔無線装置と、
付記7乃至11のいずれかに記載されたネットワーク制御装置と、
前記遠隔無線装置に接続される付記12又は13に記載された端末と、
前記端末と前記ネットワーク制御装置とが通信可能なように接続されるベースバンドユニットと、
を備える通信システム。
付記1乃至6のいずれかに記載された遠隔無線装置と、
付記7乃至11のいずれかに記載されたネットワーク制御装置と、
前記遠隔無線装置に接続される付記12又は13に記載された端末と、
前記端末と前記ネットワーク制御装置とが通信可能なように接続されるベースバンドユニットと、
を備える通信システム。
(付記15)
前記ネットワーク制御装置はEPC(Evolved Packet Core)に含まれる、付記14に記載された通信システム。
前記ネットワーク制御装置はEPC(Evolved Packet Core)に含まれる、付記14に記載された通信システム。
(付記16)
前記ネットワーク制御装置が備える前記経路制御部が前記遠隔無線装置に備えられる、付記14に記載された通信システム。
前記ネットワーク制御装置が備える前記経路制御部が前記遠隔無線装置に備えられる、付記14に記載された通信システム。
(付記17)
前記ネットワーク制御装置が備える前記経路制御部が前記ベースバンドユニットに備えられる、付記14に記載された通信システム。
前記ネットワーク制御装置が備える前記経路制御部が前記ベースバンドユニットに備えられる、付記14に記載された通信システム。
(付記18)
自遠隔無線装置に接続された第1のベースバンドユニットとの間の第1の回線の通信障害が生じた後に、他の遠隔無線装置を経由する、第2のベースバンドユニットとの間の第2の回線を確立する、
を遠隔無線装置の制御方法。
自遠隔無線装置に接続された第1のベースバンドユニットとの間の第1の回線の通信障害が生じた後に、他の遠隔無線装置を経由する、第2のベースバンドユニットとの間の第2の回線を確立する、
を遠隔無線装置の制御方法。
(付記19)
ベースバンドユニットと前記ベースバンドユニットに接続された遠隔無線装置との間の第1の回線の通信障害が生じた後に、他の遠隔無線装置を経由する第2の回線を探索する指示を送信する、ネットワーク制御装置の制御方法。
ベースバンドユニットと前記ベースバンドユニットに接続された遠隔無線装置との間の第1の回線の通信障害が生じた後に、他の遠隔無線装置を経由する第2の回線を探索する指示を送信する、ネットワーク制御装置の制御方法。
(付記20)
遠隔無線装置から回線の候補の情報を受信し、
前記情報を表示し、
表示された前記情報から少なくとも1個の回線を選択し、
選択された前記回線の情報を前記遠隔無線装置に通知する、
端末の制御方法。
遠隔無線装置から回線の候補の情報を受信し、
前記情報を表示し、
表示された前記情報から少なくとも1個の回線を選択し、
選択された前記回線の情報を前記遠隔無線装置に通知する、
端末の制御方法。
(付記21)
遠隔無線装置のコンピュータに、
他の遠隔無線装置を経由して、前記第2のベースバンドユニットとの間の第2の回線を確立する手順、
自遠隔無線装置に接続された第1のベースバンドユニットとの間の第1の回線の通信障害が生じた後に、他の遠隔無線装置を経由する、第2のベースバンドユニットとの間の第2の回線を確立する手順、
を実行させるための遠隔無線装置の制御プログラム。
遠隔無線装置のコンピュータに、
他の遠隔無線装置を経由して、前記第2のベースバンドユニットとの間の第2の回線を確立する手順、
自遠隔無線装置に接続された第1のベースバンドユニットとの間の第1の回線の通信障害が生じた後に、他の遠隔無線装置を経由する、第2のベースバンドユニットとの間の第2の回線を確立する手順、
を実行させるための遠隔無線装置の制御プログラム。
(付記22)
ネットワーク制御装置のコンピュータに、
他の遠隔無線装置を経由する第2の回線を確立する指示を、前記遠隔無線装置に送信する手順、
ベースバンドユニットと前記ベースバンドユニットに接続された遠隔無線装置との間の第1の回線の通信障害が生じた後に、他の遠隔無線装置を経由する第2の回線を探索する指示を送信する手順、
を実行させるためのネットワーク制御装置の制御プログラム。
(付記23)
端末のコンピュータに、
遠隔無線装置から回線の候補の情報を受信する手順、
前記情報を表示する手順、
表示された前記情報から少なくとも1個の回線を選択する手順、
選択された前記回線の情報を前記遠隔無線装置に通知する手順、
を実行させるための端末の制御プログラム。
ネットワーク制御装置のコンピュータに、
他の遠隔無線装置を経由する第2の回線を確立する指示を、前記遠隔無線装置に送信する手順、
ベースバンドユニットと前記ベースバンドユニットに接続された遠隔無線装置との間の第1の回線の通信障害が生じた後に、他の遠隔無線装置を経由する第2の回線を探索する指示を送信する手順、
を実行させるためのネットワーク制御装置の制御プログラム。
(付記23)
端末のコンピュータに、
遠隔無線装置から回線の候補の情報を受信する手順、
前記情報を表示する手順、
表示された前記情報から少なくとも1個の回線を選択する手順、
選択された前記回線の情報を前記遠隔無線装置に通知する手順、
を実行させるための端末の制御プログラム。
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解し得るさまざまな変更をすることができる。また、各実施形態の構成要素は、矛盾がない限り組み合わせることができる。
1、2、3、4 通信システム
11、12 BBU
21、22、23、24 RRU
31 UE
41 NW制御装置
50 EPC
101 RRUインタフェース
111 NWインタフェース
121 BBU制御部
131 BBU制御部
201 RRUインタフェース
211 BBUインタフェース
221 UEインタフェース
231 RRU制御部
301 無線インタフェース
311 表示部
321 選択部
401 BBUインタフェース
411 CNインタフェース
421 経路制御部
11、12 BBU
21、22、23、24 RRU
31 UE
41 NW制御装置
50 EPC
101 RRUインタフェース
111 NWインタフェース
121 BBU制御部
131 BBU制御部
201 RRUインタフェース
211 BBUインタフェース
221 UEインタフェース
231 RRU制御部
301 無線インタフェース
311 表示部
321 選択部
401 BBUインタフェース
411 CNインタフェース
421 経路制御部
Claims (13)
- 第1のベースバンドユニット(BBU)と接続するためのBBUインタフェースと、
他の遠隔無線装置(RRU)と接続するRRUインタフェースと、
端末(UE)と接続するUEインタフェースと、
前記第1のベースバンドユニットとの間の第1の回線の通信障害が生じた後に、他の遠隔無線装置を経由する、第2のベースバンドユニットとの間の第2の回線を確立するRRU制御部と、
を備える遠隔無線装置。 - 前記第2のベースバンドユニットは前記第1のベースバンドユニットと同一のベースバンドユニットである、請求項1に記載された遠隔無線装置。
- 前記第2のベースバンドユニットは前記第1のベースバンドユニットとは異なるベースバンドユニットである、請求項1に記載された遠隔無線装置。
- 前記RRUインタフェースが複数の前記他の遠隔無線装置との接続が可能である場合に、前記RRU制御部は、前記複数の前記他の遠隔無線装置から選択された前記他の少なくとも1台の遠隔無線装置を経由して前記第2の回線を確立する、請求項1乃至3のいずれかに記載された遠隔無線装置。
- 前記RRU制御部は、前記他の遠隔無線装置を、ネットワーク制御装置からの指示に基づいて選択する、請求項4に記載された遠隔無線装置。
- 前記UEインタフェースは、前記第2の回線の候補となる少なくとも1個の経路の情報を前記端末に通知し、前記経路の情報から選択された経路の情報を前記端末から受信し、
前記RRU制御部は、前記他の遠隔無線装置を、前記選択された経路の情報に基づいて選択する、請求項4に記載された遠隔無線装置。 - ベースバンドユニットと接続するBBUインタフェースと、
前記ベースバンドユニットと前記ベースバンドユニットに接続された遠隔無線装置との間の第1の回線の通信障害が生じた後に、他の遠隔無線装置を経由する第2の回線を探索する指示を送信する経路制御部と、を備えるネットワーク制御装置。 - 前記遠隔無線装置が複数の前記他の遠隔無線装置との接続が可能である場合に、前記経路制御部は、前記第2の回線の候補となる複数の経路を算出する、請求項7に記載されたネットワーク制御装置。
- 前記経路制御部は、前記複数の経路から少なくとも1個の経路を選択し、前記選択された経路に基づいて前記第2の回線を設定するように前記遠隔無線装置へ指示する、請求項8に記載されたネットワーク制御装置。
- 前記遠隔無線装置のそれぞれの過去の通信状況を記録した記録部をさらに備え、
前記経路制御部は、前記通信状況に基づいて前記経路を選択する、請求項9に記載されたネットワーク制御装置。 - 前記経路制御部は、前記第2の回線の候補のいずれかを経由して、前記第2の回線の候補となる複数の経路を前記遠隔無線装置に送信する、請求項8乃至10のいずれかに記載されたネットワーク制御装置。
- 遠隔無線装置と接続する無線インタフェースと、
前記遠隔無線装置から、回線の候補の情報を受信し、前記情報を表示する表示部と、
前記表示部に表示された前記候補から少なくとも1個の回線を選択する選択部と、
を備え、前記無線インタフェースは、前記選択された回線の情報を前記遠隔無線装置に通知する、端末。 - 前記遠隔無線装置は、前記遠隔無線装置と接続されたベースバンドユニットとの間において、回線の通信障害が発生した遠隔無線装置であり、
前記選択した回線は、前記遠隔無線装置が接続する他の遠隔無線装置を経由する、請求項12に記載の端末。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016049337A JP2017168890A (ja) | 2016-03-14 | 2016-03-14 | 通信システム |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016049337A JP2017168890A (ja) | 2016-03-14 | 2016-03-14 | 通信システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2016049337A Pending JP2017168890A (ja) | 2016-03-14 | 2016-03-14 | 通信システム |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2017168890A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108200594A (zh) * | 2018-01-03 | 2018-06-22 | 北京北方烽火科技有限公司 | 一种业务处理方法及装置 |
JP2021016090A (ja) * | 2019-07-12 | 2021-02-12 | 日本電気株式会社 | 通信装置、障害通知システム、障害通知方法および障害通知プログラム |
CN112953991A (zh) * | 2019-12-11 | 2021-06-11 | 中国移动通信有限公司研究院 | 一种数据回传方法、装置、rru及bbu |
-
2016
- 2016-03-14 JP JP2016049337A patent/JP2017168890A/ja active Pending
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CN108200594B (zh) * | 2018-01-03 | 2021-12-24 | 武汉虹信科技发展有限责任公司 | 一种业务处理方法及装置 |
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JP7287157B2 (ja) | 2019-07-12 | 2023-06-06 | 日本電気株式会社 | 通信装置、障害通知システム、障害通知方法および障害通知プログラム |
CN112953991A (zh) * | 2019-12-11 | 2021-06-11 | 中国移动通信有限公司研究院 | 一种数据回传方法、装置、rru及bbu |
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