JP5643365B2 - 無線通信システム及びユーザプレーン制御装置並びにその通信方法 - Google Patents

無線通信システム及びユーザプレーン制御装置並びにその通信方法 Download PDF

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本発明は無線通信システム及びユーザプレーン制御装置並びにその通信方法に関し、特にW−CDMAセルラ方式の無線通信システム及びユーザプレーン制御装置並びにその通信方法に関するものである。
移動通信システムであるW−CDMA通信システムのアーキテクチャを図11に示す。無線アクセスネットワーク(RAN)1は、無線制御装置(RNC)4,5と、Node B(ノードB)6〜9により構成されており、交換機ネットワークであるコアネットワーク(CN)3とIuインタフェースを介して接続される。Node B6〜9は無線送受信を行う論理的なノードを意味し、具体的には、無線基地局装置である。
Node BとRNC間のインタフェースはIubと称されており、RNC間のインタフェースとしてIurインタフェースも規定されている。各Node Bは1つあるいは複数のセル10をカバーするものであり、Node Bは移動機(UE)2と無線インタフェースを介して接続されている。Node Bは無線回線を終端し、RNCはNode Bの管理と、ソフトハンドオーバ時の無線パスの選択合成を行うものである。なお、図11に示したアーキテクチャの詳細は3GPP(3rd Generation Partnership Project)に規定されている。
この図11に示したW−CDMA通信システムにおける無線インタフェースのプロトコルアーキテクチャを図12に示している。図12に示す如く、このプロトコルアーキテクチャは、L1として示す物理レイヤ(PHY)11と、L2として示すデータリンクレイヤ12〜14と、L3として示すネットワークレイヤ(RRC:Radio Resource Control)15とからなる3層のプロトコルレイヤにより構成されている。
L2のデータリンクレイヤはMAC(Media Access Control)レイヤ12と、RLC(Radio Link Control)レイヤ13と、BMC(Broadcast/Multicast Control )レイヤ14とによる3つのサブレイヤに分かれている。また、MACレイヤ12はMAC−c/sh(common/share)121と、MAC−d(dedicated )122とを有しており、RLCレイヤ13は複数のRLC131〜134を有している。
図12中の楕円はレイヤ間、あるいはサブレイヤ間のサービスアクセスポイン(SAP)を示しており、RLCサブレイヤ13とMACサブレイヤ12との間のSAPは論理チャネルを提供する。つまり、論理チャネルは、MACサブレイヤ12からRLCサブレイヤ13へ提供されるチャネルであり、伝送信号の機能や論理的な特性によって分類され、転送される情報の内容により特徴づけられるものである。
この論理チャネルの例としては、CCCH(Common Control Channel)、PCCH(Paging Control Channel)、BCCH(Broadcast Control Channel )、CTCH(Common Traffic Channel)がある。
MACサブレイヤ12と物理レイヤ11との間のSAPはトランスポートチャネルを提供する。つまり、トランスポートチャネルは、物理レイヤ11からMACサブレイヤ12に提供されるチャネルであり、伝送形態によって分類され、無線インタフェースを介してどのような情報がどのように転送されるかで特徴づけられるものである。
このトランスポートチャネルの例としては、PCH(Paging Channel)と、DCH(Dedicated Channel )と、BCH(Broadcast Channel )と、FACH(Forward Access Channel)とがある。
物理レイヤ11や、データリンクレイヤの各サブレイヤ12〜14は、ネットワークレイヤ(RRC)15により制御チャネルを提供するC−SAPを介して制御されるようになっている。この図12に示したプロトコルアーキテクチャの詳細は非特許文献1に規定されている。
また、図12においては、制御信号を転送するシグナリングのためのC(Control )プレーンとユーザデータを転送するU(User)プレーンとがあり、L2のBMCサブレイヤ14はUプレーンのみに適用されるものである。なお、関連技術として、特許文献1および2がある。
国際公開第01/58086号 国際公開第98/48528号
従来の無線アクセスネットワーク(RAN)1のRNC4,5においては、Cプレーンを制御する機能と、Uプレーンを制御する機能とが、物理的に一体となった装置とされている。
この様なUプレーンとCプレーンとの両制御機能が一体化された従来のRNCを有する移動通信システムにおいては、シグナリングの処理能力を向上させたい場合には、Cプレーンの制御機能のみを追加すれば良いにもかかわらず、RNCそのものを追加することが必要であり、また、ユーザデータの転送速度を向上させたい場合には、Uプレーンの制御機能のみを追加すれば良いにもかかわらず、RNCそのものを追加することが必要である。従って、従来のRNCの構成では、スケラビリティに富んだシステムを構築することが困難である。
また、ソフトハンドオーバ時においては、次の様な問題がある。すなわち、通常の呼設定時には、RNCとNode B間には、無線回線(Radio Link)が一本接続されている状態であるが、UE(移動機)が移動してソフトハンドオーバ状態になると、RNCと複数のNode Bとの間で、パスが二本またそれ以上接続されることになる。そして、RNCをまたがってソフトハンドオーバ状態になると、サービングRNCとドリフトRNCとの間のIur(図11参照)と称されるインタフェースを利用して、パスが接続されることになる。
この様なRNCをまたがるソフトハンドオーバ状態のときには、ソフトハンドオーバ中の複数のNode Bに対して、一つのUプレーン制御機能部からユーザデータ用のパスを接続できるにもかかわらず、サービングRNCとドリフトRNCとの間にそのためのパスを接続することが必要となり、資源の無駄であるばかりか、RNCを経由することによる遅延が生ずるという欠点がある。
本発明の目的は、スケラビリティに富んだシステム構築を可能とした無線通信システム及びユーザプレーン制御装置並びにその通信方法を提供することである。
本発明の他の目的は、ソフトハンドオーバ時に、資源の無駄を省いてかつ遅延を生ずることがない無線通信システム及びユーザプレーン制御装置並びにその通信方法を提供することである。
本発明による無線通信システムは、
ユーザプレーン制御装置と、コントロールプレーン制御装置と、複数の無線基地局とを含む無線通信システムであって、
前記コントロールプレーン制御装置は、前記複数の無線基地局とリンク設定を行い制御信号のやり取りを行い、
前記ユーザプレーン制御装置は、前記複数の無線基地局の一部とリンク設定を行いユーザデータの送受信を行なうことを特徴とする。
ことを特徴とする。
本発明によるユーザプレーン制御装置は、
複数の無線基地局と、ユーザプレーン制御装置と、前記複数の無線基地局とリンク設定を行い制御信号のやり取りを行うコントロールプレーン制御装置とを含む無線通信システムにおけるユーザプレーン制御装置であって、
前記複数の無線基地局の一部とリンク設定を行いユーザデータの送受信を行うことを特徴とする。
本発明による通信方法は、
複数の無線基地局と、ユーザプレーン制御装置と、前記複数の無線基地局とリンク設定を行い制御信号のやり取りを行うコントロールプレーン制御装置とを含む無線通信システムにおけるユーザプレーン制御装置の通信方法であって、
前記複数の無線基地局の一部とリンク設定を行いユーザデータの送受信を行うステップを含むことを特徴とする。
本発明によれば、RNCをシグナリング制御装置のCプレーン制御装置とユーザデータ処理装置のUプレーン制御装置に分離したことにより、スケラビリティに富んだシステム構成にすることができるという効果がある。また、Uプレーン制御装置内の各装置間を関連付けていないために、別々に実装することができる。
更に、Cプレーン制御装置をまたがるソフトハンドオーバの時でも、同じUプレーン制御装置を利用し続けることができ、RNCとRNCを接続する従来の接続パスが不要になり、また、RNCを経由することによる遅延をなくすことができるという効果がある。
更にはまた、Node Bに現状のRNCで行なわれているユーザデータの終端機能が組み込まれて、そのNode BがIP網に接続されている場合でも、あるNode Bにユーザデータの選択合成機能を持たせることにより、複数のNode Bを含んだソフトハンドオーバを実行できるという効果がある。
本発明の実施例の機能ブロック図である。 本発明の実施例の効果を説明するための図である。 本発明の実施例を使用した場合のソフトハンドオーバ時の状態を説明するための図である。 本発明の実施例におけるソフトハンドオーバ時のパス接続シーケンス図である。 既存のネットワーク構成とユーザデータ、制御信号の流れを示す図である。 本発明の実施例を使用したIP網のネットワーク構成を示す図である。 同時に複数のNode Bに無線リンクを設定する場合の、本発明の実施例のシーケンス図である。 新たなNode Bに無線リンクを追加設定する場合の、本発明の実施例のシーケンス図である。 本発明の実施例におけるIP網でのユーザデータ、制御信号の流れの例を示す図である。 本発明の実施例におけるIP網でのユーザデータ、制御信号の流れの他の例を示す図である。 W−CDMA通信方式のシステムアーキテクチャを示す図である。 図11のシステムアーキテクチャをプロトコルアーキテクチャとして示す図である。
以下に、図面を参照しつつ本発明の実施例について説明する。図1は本発明の実施例の機能ブロック図であり、図12と同等部分は同一符号により示している。図1に示す如く、RNC4が、シグナリングを制御するCプレーンに相当するCプレーン制御装置(CPE:Control Plane Equipment )41と、ユーザデータを制御するUプレーンに相当するUプレーン制御装置(UPE:User Plane Equipment)42とに分離される構成である。
全てのシグナリングは、各装置との間で、直接Cプレーン制御装置41内に設けられた中央制御装置(CP:Control Processor )16とやりとりが行われる。しかしながら、移動機(UE)2とRNC4との間のRRCシグナリングに関しては、CプレーンとUプレーンとに明確に分離することができないために、Uプレーン制御装置42内において、RLC131や132を終端した後、Cプレーン制御装置41内のRRC15へ転送するよう構成されている。
こうすることにより、図12に示した既存のRNCのプロトコルレイヤアーキテクチャにおいて、L1として示される物理レイヤ(PHY)11はNode B(無線基地局装置)6に、L2として示されるデータリンクレイヤ12〜14はUプレーン制御装置42に、L3として示されるネットワークレイヤ15以上はCプレーン制御装置41に、それぞれ分離することができる。
Cプレーン制御装置41内のRRC15からは、制御チャネルを提供するC−SAP(Control Service Access Point)を用いて、Node B内の物理レイヤ11、Uプレーン制御装置42内のMACレイヤ12、RLCレイヤ13及びBMCレイヤ14を終端する各装置が制御されるようになっている。また、Node B6とRNC4との間のシグナリングNBAP、RNC4と他のRNC内Cプレーン制御装置(CPE)43との間のシグナリングRNSAP、RNC4とMSC(Mobile Switching Center )31やSGSN(Serving GPRS(Global Packet Radio Service) Switching Node)32との間のシグナリングRANAPは、Cプレーン制御装置41内のCP16により直接終端して処理を行うものとする。
なお、MSC31は回線交換機能を有し、SGSN32はパケット交換機能を有するものであり、図11に示したコアネットワーク(CN)3に含まれる。
また、RNC4と移動機2との間で利用されるRRCシグナリングは、移動機2からNode B6、Uプレーン制御装置42内のMACレイヤ12及びRLCレイヤ13を経由して、Cプレーン制御装置41内のRRCレイヤ15で終端される。PCH/FACHに関しては、Node B6とUプレーン制御装置42との関係が、Logical O&M手順(物理的には、Node Bに実装されているリソースを、RNCがコントロールするためのシグナリングであり、3GPPの仕様書(25.401)にて規定)後に必ず固定され、局データを変更しない限り変更されることはないので、Uプレーン制御装置42内のMAC−c/shレイヤ121及びRLCレイヤ13で終端され、Cプレーン制御装置41へ送信される。
ユーザデータを送信するDCH(個別チャネル:Dedicated Channel )に関しても、任意のNode BとUプレーン制御装置42とを接続することができ、Uプレーン制御装置42内で、複数のNode B間でパスの選択合成が、選択合成部123で行われた後、MAC−dレイヤ122及びRLCレイヤ13で終端され、Cプレーン制御装置41を介する回線交換機能を有するMSC31や、パケット交換機能を有するSGSN32へ送信される。
なお、この選択合成部123は、ソフトハンドオーバ時において、複数のNode BからのDCHを選択合成し、これ等Node Bのなかから回線品質(受信品質)の最も良い回線を選んで、上位装置へ送出するものである。
この様な図1に示した装置構成とすることにより、スケラビリティに富んだシステム構成を組むことが可能となる。すなわち、シグナリングの処理能力を向上させる場合には、Cプレーン制御装置41のみを追加し、またユーザデータ転送速度を向上させる場合には、ユーザプレーン制御装置42のみを追加するようにすることができる。また、Uプレーン制御装置42内の各装置は、それぞれの装置間では関係を持たず、Cプレーン制御装置41内のRRC15により制御されるために、独立の装置として実装することも可能である。
図2は、本発明の実施例に基づいて分離されたCプレーン制御装置(CPE)とUプレーン制御装置(UPE)との間のスケラビリティを確保できることを説明するための図である。Cプレーン制御装置41a〜41cとUプレーン制御装置42a〜42cは、IPルータもしくはハブなどの装置17を介して、接続される。従来は、Cプレーン制御装置とUプレーン制御装置は一つのRNC装置であったために、増設単位はRNC単位でしかできなかった。しかしながら、Cプレーン制御装置は呼処理などのシグナリング処理を行っており、呼量が多くなると、処理能力が足りなくなる場合が考えられる。その際、Cプレーン制御装置を新たに追加することで、処理を容易に分散することができる。
たとえば、2台のCプレーン制御装置41a,41bのとき、移動機の端末番号の下一桁が偶数であればCプレーン制御装置41aを、奇数であればCプレーン制御装置41bを、それぞれ利用すると決めていたアルゴリズムを、3台のCプレーン制御装置41a〜41cとして、端末番号の下一桁が0,1,2,3ならCプレーン制御装置41aを、4,5,6ならCプレーン制御装置41bを、7,8,9ならCプレーン制御装置41cを、それぞれ利用するように変更することによって、処理能力を約1.5倍に容易にできる。
また、それとは別に、Uプレーン制御装置はユーザデータの転送を行っており、各移動機の転送する送受信データ量が多くなると、処理能力が足りなくなる場合が考えられる。その際、Uプレーン制御装置を新たに追加することで、処理を容易に分散することができる。たとえば、2台のUプレーン制御装置42a,42bでNode B6a〜6fを3台ずつ配下に接続していた構成を、3台のUプレーン制御装置42a〜42cでNode B6a〜6fを2台ずつ配下に接続することによって、転送速度を約1.5倍に増やすことが容易にできる。
図3は、移動機である端末UE2がNode B6aとNode B6b間でソフトハンドオーバを行っている状態の図である。DCHは、Node B6aとNode B6bの双方から端末2へ接続される。Uプレーン制御装置42a内の選択合成部123における選択合成により、Node B6aと6bのうち、回線品質の良い回線が選ばれて上位装置へ送られる。
図4は、移動機である端末UEがNode B#1(6a)、Uプレーン制御装置(UPE)#1(42a)を利用して音声通信を行っている状態から(ステップS1)、Node B#2(6b)との間でソフトハンドオーバの要求を行い、端末UEとNode B#2間のパスを接続するまでのシーケンスである。Cプレーン制御装置(CPE)#1(41a)はUプレーン制御装置#1とNode B#1を、Cプレーン制御装置#2(41b)はUプレーン制御装置#2(42b)とNode B#2のリソース管理を行っている。
ソフトハンドオーバの要求は、“MEASUREMENT REPORT(RRC)”として、端末UEからNode B#1、Uプレーン制御装置#1を経由して、Cプレーン制御装置#1に通知される(ステップS2)。Cプレーン制御装置#1はUプレーン制御装置#1に対するソフトハンドオーバ用のIPアドレスを取得し、“RADIO LINK SETUP REQUEST”と共に、Uプレーン制御装置#1へ通知する(ステップS3)。Uプレーン制御装置#1は、Cプレーン制御装置#1へ“RADIO LINK SETUP RESPONSE ”により応答する(ステップS4)。
次に、Cプレーン制御装置#1は、移動先Node B#2を管理するCプレーン制御装置#2へ“RADIO LINK SETUP REQUEST(RNSAP)”と共にソフトハンドオーバ用に取得したUプレーン制御装置#1のIPアドレスを送信し(ステップS5)、Cプレーン制御装置#2はNode B#2へ“RADIO LINK SETUP REQUEST(NBAP)”と共にソフトハンドオーバ用に取得したUプレーン制御装置#1のIPアドレスを送信する(ステップS6)。
Node B#2は、Cプレーン制御装置#2へ“RADIO LINK SETUP RESPONSE (NBAP)”を通知する際に、Node B#2のIPアドレスを通知する(ステップS7)。次に、Cプレーン制御装置#2はCプレーン制御装置#1へ“RADIO LINK SETUP RESPONSE (RNSAP)”と共にNode B#2のIPアドレスを通知する(ステップS8)。Cプレーン制御装置#1は、Uプレーン制御装置#1に“RADIO LINK SETUP INDICATION ”によって、Node B#2のIPアドレスを通知する(ステップS9)。
これらの手順により、Uプレーン制御装置#1にはNode B#2のIPアドレスが、Node B#2にはUプレーン制御装置#1のIPアドレスが、それぞれ通知され、ユーザデータの送受信ができる状態になる。それと同時に、Cプレーン制御装置#1は端末UEへ“ACTIVE SET UPDATE (RRC)”を通知する(ステップS10)。端末UEからCプレーン制御装置#1へ“ACTIVE SET UPDATE COMPLETE(RRC)”が通知されることにより(ステップS11)、端末UEとNode B#2間で無線同期が開始される(ステップS12)。
端末UEとNode B#2間の無線回線のレイヤ1(L1)同期が完了したあと、“RADIO LINK RESTORE INDICATION (NBAP)”がNode B#2からCプレーン制御装置#2へ通知される(ステップS13)。Cプレーン制御装置#2はCプレーン制御装置#1へ、“RADIO LINK RESTORE INDICATION (RNSAP)”を送信し(ステップS14)、端末UEとNode B#2間のパスは設定を完了し、Node B#1とNode B#2を経由して、一つのUプレーン制御装置#1に接続するソフトハンドオーバのパスが設定される(ステップS15)。
このように、RNCをまたがるソフトハンドオーバの場合には、本発明では、従来のようにユーザデータに関してドリフトRNCとサービングRNCとの間にパスを設定することなく、一つのUプレーン制御装置から複数のNode Bへパスを接続することにより、ソフトハンドオーバが可能となるために、同じUプレーン制御装置を利用し続けることができ、RNC間のパスが不要になり、資源の有効利用が図れると共に、RNCを経由することによる遅延が防止されることにもなる。
次に、RNCをCプレーン制御装置とUプレーン制御装置とに分離して、更に、Uプレーン制御装置をNode Bに組み込むという、変形例も考えられる。この場合、Node Bに組み込まれたUプレーン制御装置がユーザデータの選択合成を実行する機能(図1の選択合成部123)を持たない場合には、複数のNode Bを介したソフトハンドオーバが実行できなくなる。このことは無線区間にCDMAを用いることのメリットを放棄するといえる。そこで、個々のNode Bにユーザデータの選択合成を行なう機能を持たせ、Node B間での通信を行なうことが考えられる。
まず、図5に、従来のネットワーク構成とユーザデータ、制御信号の流れを示す。このネットワーク構成では、複数のNode B6a〜6cを含む状態でソフトハンドオーバが行なわれているときは、SRNC(サービングRNC:Serving RNC )4bがユーザデータ、制御信号の終端を行なう。複数のRNCを含むソフトハンドオーバが行なわれているときには、インタフェースIurを介してDRNC(ドリフトRNC:Drift RNC )4aからSRNC4bにユーザデータ、制御信号が転送される。
図6は、RNCがCプレーン制御装置42とUプレーン制御装置41とに分離され、かつUプレーン制御装置42a〜42cがNode B6a〜6cにそれぞれ組み込まれたときのネットワーク構成である。Node B6a〜6c、Cプレーン制御装置41、CN3がIP網100を介して接続されている。
次に、図6で示されたIP網において、どのように複数のNode Bを含むハンドオーバが実行されるかを示す。ここでは、Cプレーン制御装置41が各Node BのIPアドレスを知っていると仮定する。
図7は、端末UEが無線リンク(RL)を持っていない状態から2つのNode Bを介して無線リンク(RL)を設定する例である。Cプレーン制御装置(CPE)は複数のNode B(図7では、Node B#1とNode B#2)の中から、サービングノードとなるNode Bを選択する(図7では、Node B#1)(ステップS20)。Cプレーン制御装置は“Radio Link Setup Request”メッセージでサービングNode B(図7では、Node B#1)のIPアドレスと、その他のNode B(図7では、Node B#2)のIPアドレスを、両者の違いが分かるようにNode Bに通知する(ステップS21,22)。
Cプレーン制御装置は最も品質の良いセルを制御しているNode BをサービングNode Bに指定する。Node Bは自ノードのIPアドレスとサービングNode BのIPアドレスとを比較して、自ノードのIPアドレスとサービングNode BのIPアドレスとが等しい場合は、自ノードがサービングNode Bであると認識する(ステップS22)。それ以外のNode Bは、サービングNode BのIPアドレスをUL(アップリンク)データの転送先として認識する(ステップS24)。
各Node Bは無線リンクの設定に必要なリソースが確保できたら、Cプレーン制御装置に“Radio Link Setup Response ”メッセージを返信する(ステップS25,26)。その後、Uプレーンの同期の確立を実行する(ステップS27)。
DL(ダウンリンク)のデータ転送の場合では(ステップS28)、サービングNode Bは“Radio Link Setup Request”メッセージで通知された他のNode BのIPアドレスにデータを転送する(ステップS29)。UL(アップリンク)のデータ転送の場合では、サービングNode Bは各Node Bから受信したデータを比較して、最も品質の良いものを上位に転送する(ステップS30)。
図8は、移動機が既に無線リンクを持っている状態から、新たなNode Bを介して無線リンクを追加してソフトハンドオーバの状態になる例である。この場合は既に無線リンクが設定されているNode B(図8では、Node B#2)に(ステップS31)、サービングとなるNode BのIPアドレスとソフトハンドオーバに含まれるNode BのIPアドレスとを通知する必要がある。
そこで、まず、新たなNode B(図8では、Node B#1)に対して、無線リンクを、“Radio Link Setup Request”メッセージ(ステップS32)及び“Radio Link Setup Response ”メッセージ(ステップS33)を使用して設定し(ステップS34)、その後ソフトハンドオーバに含まれる全てのNode BにサービングとなるNode BのIPアドレスとソフトハンドオーバに含まれるNode BのIPアドレスを通知する。
このための手段として、新たに“Soft Handover Indication”メッセージを提案する(ステップS36,37)。このメッセージにサービングとなるNode BのIPアドレスとソフトハンドオーバに含まれるNode BのIPアドレスが含まれる。その後の動作は図7と同様であり、同一符号を持って示している。
図7、図8では、2つのNode Bを含むソフトハンドオーバを例としているが、ソフトハンドオーバに含まれるNode Bの数は2つ以上でも上記のメカニズムは適応可能である。この場合には、図7、図8におけるステップS36,37の“Other Node B IP address に複数のIPアドレスが設定されることになる。
図9にIP網100でのユーザデータ、制御信号の流れを示す。図9は図7、図8のシーケンスと対応している。
個々のNode Bに選択合成機能を持たせた場合の例を述べたが、個々のNode Bに選択合成機能を持たせると、Node Bの製造コストが高くなるという問題がある。そこで、複数のNode Bのなかから、ある一つのNode Bにのみ選択合成機能を持たせる構成も考えられる。この場合には、複数のNode Bを介したソフトハンドオーバでは、ユーザデータはこの選択合成機能を有するNode Bにより終端されるものとする。こうすることにより、CDMAの特徴であるソフトハンドオーバ機能を維持することができることになる。
図10にNode B#1とNode B#2がソフトハンドオーバに含まれているが、Node B#1とNode B#2ともに選択合成を行なう機能を持たない場合のIP網100でのユーザデータ、制御信号の流れを示す。図10では、Node B#3(6c)が選択合成機能を有しているものとする。
このような処理を実現するためには、CN3がIP網100に含まれる全てのNode BのIPアドレス、位置、選択合成機能の有無、負荷状況などの情報を知っていることが前提となる。図10の例では、CN3はNode B#1、Node B#2にサービング(Serving)となるNode BのIPアドレスを通知し、Node B#1、Node B#2はサービングとなるNode Bにデータを転送する。また、CN3はNode B#3に対して、サービングとして機能するよう指示を行う。
ソフトハンドオーバに含まれているNode B以外からサービングNode Bを選択するときには、CN3は、ソフトハンドオーバに含まれるNode Bと、サービングノードとして機能するNode Bとの物理的な距離や、サービング対象となるNode Bの負荷状況を考慮するものとする。
1 無線アクセスネットワーク(RAN)
2 移動機(UE)
3 コアネットワーク(CN)
4 無線制御装置(RNC)
6 Node B(ノードB:無線基地局装置)
11 物理層(PHY)
12 MACサブレイヤ
13 RLCサブレイヤ
14 BMCサブレイヤ
15 RRCレイヤ
16 中央制御装置(CP)
17 ルータ
31 MSC(Mobile Switching Center )
32 SGSN(Serving GPRS Switching Node )
41 C(コントロール)プレーン制御装置(CPE)
42 U(ユーザ)プレーン制御装置(UPE)

Claims (6)

  1. ユーザプレーン制御装置と、コントロールプレーン制御装置と、複数の無線基地局とを含む無線通信システムであって、
    前記コントロールプレーン制御装置は、前記複数の無線基地局とリンク設定を行い制御信号のやり取りを行い、
    前記ユーザプレーン制御装置は、RLC(Radio Link Control)レイヤを有し、該RLCレイヤを終端し、前記複数の無線基地局の一部とリンク設定を行いユーザデータの送受信を行なうことを特徴とする無線通信システム。
  2. 前記ユーザプレーン制御装置は、ソフトハンドオーバ状態にある前記複数の無線基地局からの前記ユーザデータのうち受信品質の良好なものを選択して、交換機ネットワークである上位装置へ送出する手段
    を有する請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 複数の無線基地局と、ユーザプレーン制御装置と、前記複数の無線基地局とリンク設定を行い制御信号のやり取りを行うコントロールプレーン制御装置とを含む無線通信システムにおけるユーザプレーン制御装置であって、
    RLC(Radio Link Control)レイヤを有し、該RLCレイヤを終端し、前記複数の無線基地局の一部とリンク設定を行いユーザデータの送受信を行うことを特徴とするユーザプレーン制御装置。
  4. ソフトハンドオーバ状態にある前記複数の無線基地局からの前記ユーザデータのうち受信品質の良好なものを選択して、交換機ネットワークである上位装置へ送出する手段
    を有する請求項3に記載のユーザプレーン制御装置。
  5. 複数の無線基地局と、ユーザプレーン制御装置と、前記複数の無線基地局とリンク設定を行い制御信号のやり取りを行うコントロールプレーン制御装置とを含む無線通信システムにおけるユーザプレーン制御装置の通信方法であって、
    RLC(Radio Link Control)レイヤを終端し、前記複数の無線基地局の一部とリンク設定を行いユーザデータの送受信を行うステップを含むことを特徴とする通信方法。
  6. ソフトハンドオーバ状態にある前記複数の無線基地局からの前記ユーザデータのうち受信品質の良好なものを選択して、交換機ネットワークである上位装置へ送出するステップ
    を含む請求項5に記載の通信方法。
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