JP2016527323A - 呼吸器合胞体ウイルス感染症の処置および予防のための新規アザ−オキソ−インドール - Google Patents

呼吸器合胞体ウイルス感染症の処置および予防のための新規アザ−オキソ−インドール Download PDF

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Abstract

本発明は、一般式[式中、R1、R2、R3、R4、R5、WおよびXは、本明細書中に記載するとおりである]を有する新規化合物、該化合物を包含する組成物、および該化合物の使用方法を提供する。【選択図】なし

Description

本発明は、哺乳類における治療および/または予防に有用な有機化合物、とりわけ、呼吸器合胞体ウイルス(RSV)感染症の処置に有用なRSV阻害剤に関する。
呼吸器合胞体ウイルス(RSV)は、パラミクソウイルス科、ニューモウイルス亜科に属する。ヒトRSVは、乳児および小児における急性上下気道感染症の主な原因である。ほぼすべての小児は3才までに少なくとも1回はRSVに感染する。RSVに対するヒトの自然免疫は不完全である。健常な成人および年長児では、RSV感染症は主として上気道症状に関連付けられる。RSV感染症の重症例はしばしば細気管支炎および肺炎を引き起こし、入院が必要になる。下気道感染症の高リスク因子としては、早産、先天性心臓疾患、慢性肺疾患、および免疫無防備状態が挙げられる。幼齢での重症感染症は、反復性喘鳴および喘息を引き起こす可能性がある。高齢者の場合、RSV関連の致死率は、年齢が上がるほど高くなる。
RSV融合(F)タンパク質は、宿主細胞中へのウイルスの侵入をG表面糖タンパク質と一緒に媒介する、ウイルスエンベロープ上の表面糖タンパク質である。Fタンパク質は、ウイルスと宿主細胞の膜を融合させることによりウイルス侵入を開始させ、続いて、感染細胞を隣接する非感染細胞に混ぜ合わせて(meld) 特徴的な合胞体形成をもたらすことにより、感染後のウイルスの拡散を促進する。ウイルスの侵入および拡散を阻害することにより、本明細書中に記載する化学物質での処置は、呼吸器症状の持続期間および重症度、ならびにその結果生じる長期入院および合併症のリスクを低下させると予想される。また、家庭、養護施設および病院環境内で、個人が、合併症のリスクが高い可能性がある他の宿主にRSVを伝染させる能力を、制限すると予想される。
サブユニットワクチンおよび弱毒化生ワクチンのアプローチに多くの試みがなされてきたにもかかわらず、ヒトでの使用に利用可能なRSVワクチンはない。リバビリンのエアゾール形態であるVirazole(登録商標)は、RSV感染症を処置するために承認されている唯一の抗ウイルス薬である。しかしながら、これは、効力が限定的で副作用が起こりうるため、臨床的にほとんど用いられていない。2つの市販の予防抗体が、MedImmune(米国カリフォルニア州)により開発されている。
RSV−IGIV(商標名RespiGam)は、病院で毎月750mg/kgを注入することにより投与されるポリクローナル高濃度RSV中和抗体である(Wandstrat TL,Ann Pharmacother.1997年1月;31(1):83−8)。その後、RSV−IGIVの使用は、パリビズマブ(商標名Synagis(登録商標))により広く取って代わられた。パリビズマブは、RSV融合(F)タンパク質に対するヒト化モノクローナル抗体であり、1998年に高リスクの乳児における予防用に承認された。RSVのシーズン期間中に月に1回、15mg/kgを筋肉内投与すると、パリビズマブは、選択された乳児において、RSV感染症に起因する入院率を45〜55%低下させた(Pediatrics.1998年9月;102(3):531−7;Feltes TF et al,J Pediatr.2003年10月;143(4):532−40)。残念ながら、パリビズマブは、定着したRSV感染症の処置には効果がない。より新しい種類のモノクローナル抗体であるモタビズマブは、パリビズマブの潜在的な代替品として設計されたが、最近の第III相臨床試験においてパリビズマブを超える追加的利益を示すことができなかった(Feltes TF et al,Pediatr Res.2011年8月;70(2):186−91)。
いくつかの小分子RSV阻害剤が発見されている。それらのうち、第I相または第II相の臨床試験に達したものはほんの一部だけである。Arrow Therapeutics(現在、英国のAstraZenecaの系列企業)は、2010年2月までに幹細胞移植患者におけるヌクレオカプシド(N)タンパク質阻害剤RSV−604の5年間にわたる第II相試験を終了したが(www.clinicaltrials.gov)、最終結果は公表されていない。他の小分子のほとんどは、さまざまな理由で保留されている。
RSVに対するRNAi療法も十分に研究されている。ALN−RSV01(Alnylam Pharmaceuticals、米国マサチューセッツ州)は、RSV遺伝子を標的とするsiRNAである。RSVの接種前2日間および接種後3日間投与した鼻内噴霧により、成人ボランティアでの感染率が低下した(DeVincenzo J.et al,Proc Natl Acad Sci USA.2010年5月11日;107(19):8800−5)。自然感染した肺移植患者を用いた他の第II相の試験では、抗ウイルス効果を結論付けるには結果は不十分であったが、ある種の健康上の利益が観察されている(Zamora MR et al,Am J Respir Crit Care Med.2011年2月15日;183(4):531−8)。同様の患者母集団におけるALN−RSV01の追加的な第IIb相臨床試験が継続中である(www.clinicaltrials.gov)。
それにもかかわらず、RSV疾患のための安全で効果的な処置が緊急に必要とされている。
Ann Pharmacother.1997年1月;31(1):83−8 Pediatrics.1998年9月;102(3):531−7 J Pediatr.2003年10月;143(4):532−40 Pediatr Res.2011年8月;70(2):186−91 www.clinicaltrials.gov Proc Natl Acad Sci USA.2010年5月11日;107(19):8800−5 Am J Respir Crit Care Med.2011年2月15日;183(4):531−8
本発明の対象は、式Iの新規化合物、それらの製法、本発明に従った化合物に基づく医薬品、およびそれらの生産方法、ならびに、RSV感染症の処置または予防のための式Iの化合物の使用である。
定義
本明細書で用いる場合、“C1−6アルキル”という用語は、単独または組み合わせにおいて、1〜6個、とりわけ1〜4個の炭素原子を含有する線状または分枝鎖状の飽和アルキル基、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、1−ブチル、2−ブチル、tert−ブチルなどを表す。格別の“C1−6アルキル”基は、メチル、エチル、イソプロピルおよびtert−ブチルである。
“−C2y−”という用語は、単独または組み合わせにおいて、1〜6個の炭素原子を含有する化学結合または線状もしくは分枝鎖状の飽和アルキル基を表し、とりわけ、該用語は、1〜4個の炭素原子を含有する化学結合または線状もしくは分枝鎖状の飽和アルキル基を表す。
“シクロアルキル”という用語は、単独または組み合わせにおいて、3〜7個の炭素原子、とりわけ3〜6個の炭素原子を含有する飽和炭素環、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルなどをさす。格別の“シクロアルキル”基は、シクロプロピル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルである。
“C1−6アルコキシ”という用語は、単独または組み合わせにおいて、基C1−6アルキル−O−[式中、“C1−6アルキル”は、先に定義したとおりである];例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソ−プロポキシ、n−ブトキシ、イソ−ブトキシ、2−ブトキシ、tert−ブトキシなどを表す。格別の“C1−6アルコキシ”基は、メトキシおよびエトキシ、さらに特にメトキシである。
“シアノ”という用語は、単独または組み合わせにおいて、基−CNをさす。
“アミノ”という用語は、単独または組み合わせにおいて、第一級(−NH)、第二級(−NH−)または第三級アミノ
Figure 2016527323
をさす。
“ハロゲン”という用語は、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素を意味する。ハロゲンは、とりわけフッ素、塩素、または臭素である。
“ヒドロキシ”という用語は、単独または組み合わせにおいて、基−OHをさす。
“カルボニル”という用語は、単独または組み合わせにおいて、基−C(O)−をさす。
“カルボキシ”という用語は、単独または組み合わせにおいて、基−COOHをさす。
“スルホニル”という用語は、単独または組み合わせにおいて、基−S(O)−をさす。
本発明に従った化合物は、その医薬的に許容しうる塩の形態で存在することができる。“医薬的に許容しうる塩”という用語は、従来の酸付加塩または塩基付加塩であって、式Iの化合物の生物学的有効性および特性を保持し、適した非毒性の有機もしくは無機酸または有機もしくは無機塩基から形成されるものをさす。酸付加塩としては、例えば、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、スルファミン酸、リン酸および硝酸などの無機酸から誘導されるもの、ならびに、p−トルエンスルホン酸、サリチル酸、メタンスルホン酸、シュウ酸、コハク酸、クエン酸、リンゴ酸、乳酸、フマル酸などのような有機酸から誘導されるものが挙げられる。塩基付加塩としては、アンモニウム、カリウム、ナトリウムおよび第四級アンモニウムの水酸化物から誘導されるもの、例えば、水酸化テトラメチルアンモニウムなどが挙げられる。化合物の改善された物理的および化学的安定性、吸湿性、流動性ならびに溶解性を得るための、医薬化合物から塩への化学修飾は、薬剤師に周知の技術である。それは、例えば、Bastin R.J.,et al.,Organic Process Research & Development 2000,4,427−435;またはAnsel,H.,et al.,Pharmaceutical Dosage Forms and Drug Delivery Systems,第6版(1995年),196頁および1456−1457頁に記載されている。特定のものは、式Iの化合物のナトリウム塩である。
1またはいくつかのキラル中心を含有する一般式Iの化合物は、ラセミ化合物、ジアステレオマー混合物、または光学活性単一異性体のいずれかとして存在することができる。ラセミ化合物は、公知の方法に従ってエナンチオマーに分離することができる。とりわけ、結晶化により分離することができるジアステレオマー塩は、例えばD−もしくはL−酒石酸、マンデル酸、リンゴ酸、乳酸またはカンファースルホン酸などの光学活性酸との反応により、ラセミ混合物から形成される。
RSV融合タンパク質の阻害剤
本発明は、(i)一般式Iを有する新規化合物または医薬的に許容しうるその塩を提供する:
Figure 2016527323
[式中、
Wは、窒素または−CR[式中、Rはハロゲンである]であり;
Xは、窒素または−CR10であり、
但し、
Xが−CR10である場合、Rは水素であり、Rはハロゲンであり、Rは水素であり[式中、R10はC1−6アルキルスルホニルフェニルである];
Xが窒素である場合、Rはハロゲンであり、Rは水素であり、R
Figure 2016527323
であり;
およびRは、それらが付着している炭素原子と一緒に、シクロアルキルを形成し;
は、水素またはC1−6アルキルであり;
は、水素、アミノカルボニル、C1−6アルコキシカルボニル−C2y−、C1−6アルキルカルボニル、C1−6アルキルスルホニル、カルボキシ、またはシアノであり[式中、yは0〜6である];
は、C1−6アルキルスルホニル、C1−6アルコキシ、シアノ、またはヒドロキシである]。
本発明の他の態様は、(ii)式Iの化合物または医薬的に許容しうるその塩である
[式中、
Wは、窒素または−CFであり;
Xは、窒素または−CR10であり、
但し、
Xが−CR10である場合、Rは水素であり、Rはクロロであり、Rは水素であり[式中、R10はメチルスルホニルフェニルである];
Xが窒素である場合、Rはクロロであり、Rは水素であり、R
Figure 2016527323
であり;
およびRは、それらが付着している炭素原子と一緒に、シクロプロピルを形成し;
は、水素またはメチルであり;
は、水素、アミノカルボニル、エトキシカルボニル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニルメチル、メチルカルボニル、メチルスルホニル、カルボキシ、またはシアノであり;
は、メトキシ、メチルスルホニル、エチルスルホニル、シアノ、またはヒドロキシである]。
本発明の他の態様は、(iii)式Iの化合物または医薬的に許容しうるその塩である[式中、
は、ハロゲンであり;
は、水素であり;
は、
Figure 2016527323
であり;
およびRは、それらが付着している炭素原子と一緒に、シクロアルキルを形成し;
は、水素またはC1−6アルキルであり;
は、水素、アミノカルボニル、C1−6アルコキシカルボニル−C2y−、C1−6アルキルカルボニル、C1−6アルキルスルホニル、カルボキシ、またはシアノであり[式中、yは0〜6である];
は、C1−6アルキルスルホニル、C1−6アルコキシ、シアノ、またはヒドロキシであり;
Wは、窒素であり;
Xは、窒素である]。
本発明の他の態様は、(iv)式Iの化合物または医薬的に許容しうるその塩である
[式中、
は、クロロであり;
は、水素であり;
は、
Figure 2016527323
であり;
およびRは、それらが付着している炭素原子と一緒に、シクロプロピルを形成し;
は、水素またはメチルであり;
は、水素、アミノカルボニル、エトキシカルボニル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニルメチル、メチルカルボニル、メチルスルホニル、カルボキシ、またはシアノであり;
は、メトキシ、メチルスルホニル、エチルスルホニル、シアノ、またはヒドロキシであり;
Wは、窒素であり;
Xは、窒素である]。
本発明の他の態様は、(v)式Iの化合物または医薬的に許容しうるその塩である
[式中、
は、水素であり;
は、ハロゲンであり;
は、水素であり;
およびRは、それらが付着している炭素原子と一緒に、シクロアルキルを形成し;
Wは、窒素であり;
Xは、−CR10[式中、R10はC1−6アルキルスルホニルフェニルである]である]。
本発明の他の態様は、(vi)式Iの化合物または医薬的に許容しうるその塩である
[式中、
は、ハロゲンであり;
は、水素であり;
は、カルボキシフェニルであり;
およびRは、それらが付着している炭素原子と一緒に、シクロアルキルを形成し;
Wは、−CR[式中、Rはハロゲンである]であり;
Xは、窒素である]。
式Iの特定化合物を、それらの活性データ、NMRデータおよびMSデータを含めて、以下の表1および2にまとめる。
Figure 2016527323
Figure 2016527323
Figure 2016527323
Figure 2016527323
Figure 2016527323
Figure 2016527323
Figure 2016527323
Figure 2016527323
Figure 2016527323
Figure 2016527323
Figure 2016527323
式Iのさらに特定の化合物としては、以下が挙げられる:
5−{5−クロロ−2−[(2’−オキソスピロ[シクロプロパン−1,3’−ピロロ[2,3−c]ピリジン]−1’(2’H)−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル}ピリジン−2−カルボニトリル;
エチル4−{5−クロロ−2−[(2’−オキソスピロ[シクロプロパン−1,3’−ピロロ[2,3−c]ピリジン]−1’(2’H)−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル}ベンゾエート;
1’−({5−クロロ−1−[6−(メチルスルホニル)ピリジン−3−イル]−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル}メチル)スピロ[シクロプロパン−1,3’−ピロロ[2,3−c]ピリジン]−2’(1’H)−オン;
1’−({5−クロロ−1−[3−(メチルスルホニル)フェニル]−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル}メチル)スピロ[シクロプロパン−1,3’−ピロロ[2,3−c]ピリジン]−2’(1’H)−オン;
1’−({5−クロロ−1−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル}メチル)スピロ[シクロプロパン−1,3’−ピロロ[2,3−c]ピリジン]−2’(1’H)−オン;
3−{5−クロロ−2−[(2’−オキソスピロ[シクロプロパン−1,3’−ピロロ[2,3−c]ピリジン]−1’(2’H)−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル}ベンゾニトリル;
1’−{[5−クロロ−1−(6−メトキシピリジン−3−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]メチル}スピロ[シクロプロパン−1,3’−ピロロ[2,3−c]ピリジン]−2’(1’H)−オン;
1’−({5−クロロ−1−[5−(メチルスルホニル)ピリジン−3−イル]−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル}メチル)スピロ[シクロプロパン−1,3’−ピロロ[2,3−c]ピリジン]−2’(1’H)−オン;
1’−({5−クロロ−1−[6−(メチルスルホニル)ピリジン−2−イル]−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル}メチル)スピロ[シクロプロパン−1,3’−ピロロ[2,3−c]ピリジン]−2’(1’H)−オン;
4−{5−クロロ−2−[(2’−オキソスピロ[シクロプロパン−1,3’−ピロロ[2,3−c]ピリジン]−1’(2’H)−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル}安息香酸;
4−{5−クロロ−2−[(6’−フルオロ−2’−オキソスピロ[シクロプロパン−1,3’−インドール]−1’(2’H)−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル}安息香酸;および
1’−{[5−クロロ−1−(6−ヒドロキシピリジン−3−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]メチル}スピロ[シクロプロパン−1,3’−ピロロ[2,3−c]ピリジン]−2’(1’H)−オン。
合成
本発明の化合物は、任意の従来の手段により調製することができる。これらの化合物およびそれらの出発材料の合成に適したプロセスを、以下のスキームおよび実施例に提供する。すべての置換基、とりわけ、R〜R10、WおよびXは、特記しない限り先に定義したとおりである。さらに、明確に特記しない限り、すべての反応、反応条件、略語および記号は、有機化学分野の技術者に周知の意味を有する。
化合物Iaの一般的合成経路(スキーム1)
Figure 2016527323
化合物Iaは、スキーム1に従って調製することができる。
o−ニトロ−N−置換アニリンIVは、フルオロベンゼンIIaとアミンIIIaの反応によりもたらすことができる。該反応は、20℃〜120℃の温度において、N,N−ジメチルホルムアミドなどの適した有機溶媒中、カリウム2−メチルプロパン−2−オレート、ナトリウム2−メチルプロパン−2−オレート、炭酸カリウムまたはエチル−ジイソプロピル−アミンなどの適した塩基の存在下で、数時間にわたり実施することができる。
o−ニトロ−N−置換アニリンIVは、アニリンIIbとIIIbの反応によりもたらすこともできる。該反応は、マイクロ波照射下、100℃〜160℃の温度において、N,N−ジメチルホルムアミドなどの適した有機溶媒中、炭酸カリウムなどの適した塩基の存在下で、30分間〜数時間にわたり実施することができる。該反応は、100℃〜150℃の温度において、1,4−ジオキサン中、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテンおよび炭酸セシウムと数時間にわたり実施することもできる。
ジアミンVは、o−ニトロ−N−置換アニリンIVaのニトロ基の還元により調製することができる。該反応は、室温〜80℃の温度において、メタノールまたはエタノールなどの有機溶媒中、ラネーニッケルとヒドラジン水和物の存在下で、10分間〜数時間にわたり実施することができる。該反応は、水素雰囲気下、室温において、ラネーニッケルの存在下で一晩実施することもできる。
2−(クロロメチル)ベンゾイミダゾールVIは、ジアミンVとブロモ酢酸の反応により調製することができる。該反応は、100℃〜150℃の温度において、4N〜12Nの濃度の塩酸水溶液中で、数時間〜数日にわたり実施することができる。2−(クロロメチル)ベンゾイミダゾールVIは、ジアミンVと2−クロロ−1,1,1−トリメトキシエタンまたは2−クロロ−1,1,1−トリエトキシエタンとの反応により調製することもできる。該反応は、50℃〜80℃の温度において、4−メチルベンゼンスルホン酸の存在下または非存在下、エタノールを用いるか用いないで、ジアミンVを2−クロロ−1,1,1−トリメトキシエタンまたは2−クロロ−1,1,1−トリエトキシエタンと数時間にわたり加熱することにより、実施することができる。あるいは、該反応は、マイクロ波照射下、100℃〜120℃の温度において、エタノールを用いるか用いないで、ジアミンVを2−クロロ−1,1,1−トリメトキシエタンまたは2−クロロ−1,1,1−トリエトキシエタンと1〜数時間にわたり加熱することにより、実施することができる。
化合物Iaは、2−(クロロメチル)ベンゾイミダゾールVIとアミドVIIの反応により調製することができる。該反応は、0℃〜100℃の温度において、アセトニトリルまたはN,N−ジメチルホルムアミドなどの有機溶媒中、炭酸セシウム、水素化ナトリウムまたはカリウムtert−ブトキシドなどの適した塩基の存在下で、1〜数時間にわたり実施することができる。
化合物Ibの一般的合成経路(スキーム2)
Figure 2016527323
化合物Ibは、スキーム2に従って調製することができる。
N−保護インドールIXは、インドールVIIIとベンゼンスルホニルクロリドの反応により調製することができる。該反応は、0℃〜室温の温度において、N,N−ジメチルホルムアミド中、水素化ナトリウムの存在下で、1〜数時間にわたり実施することができる。
ヒドロキシXは、エチルエステルIXの還元により調製することができる。該反応は、0℃〜室温の温度において、テトラヒドロフラン中で、アルキルエステルIXを水素化リチウムアルミニウムと数時間にわたり処理することにより、実施することができる。
3−ヨード−インドールXIは、2−ヒドロキシメチル−インドールXを1−ヨードピロリジン−2,5−ジオンと処理することにより調製することができる。該反応は、0℃において、アセトニトリルなどの適した溶媒中で1〜数時間にわたり実施することができる。
3−フェニルインドールXIIは、ヨードXIとフェニルボロン酸の反応により調製することができる。該反応は、50℃〜100℃の温度において、N,N−ジメチルアセトアミド中、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリドなどの適したパラジウム触媒および炭酸カリウムなどの適した塩基の存在下で、数時間にわたり実施することができる。
メタンスルホネートXIIIは、ヒドロキシXIIとメタンスルホニルクロリドの反応により調製することができる。該反応は、0℃〜室温の温度において、ジクロロメタン中、トリエチルアミンまたはジイソプロピルエチルアミンなどの適した有機塩基を用いて、ヒドロキシXIIをメタンスルホニルクロリドと1〜数時間にわたり処理することにより、実施することができる。
中間体XIVは、メタンスルホネートXIIIとアミドVIIの反応により調製することができる。該反応は、0℃〜室温の温度において、アセトニトリルまたはN,N−ジメチルホルムアミドなどの有機溶媒中、炭酸セシウム、水素化ナトリウムまたはナトリウムtert−ブトキシドなどの塩基の存在下で、1〜数時間にわたり実施することができる。
化合物Ibは、XIVのベンゼンスルホニル基の開裂により調製することができる。該反応は、室温において、ジクロロメタンまたはテトラヒドロフランなどの適した溶媒中、XIVをテトラ−n−ブチルアンモニウムフルオリドと30分間〜数時間にわたり処理することにより、実施することができる。
本発明はまた、以下の反応を含む、式Iの化合物の調製方法に関する
(a)式(A)の化合物
Figure 2016527323
Figure 2016527323
の塩基存在下での反応;
(b)式(B)の化合物
Figure 2016527323
とテトラ−n−ブチルアンモニウムフルオリドの反応;
これに関し、R〜R、R10、WおよびXは、特記しない限り、先に定義したものである。
段階(a)において、塩基は、例えば、炭酸セシウム、水素化ナトリウムまたはカリウムtert−ブトキシドであることができる。
上記プロセスに従って製造された場合、式Iの化合物も本発明の対象である。
医薬組成物および投与
本発明はまた、治療的に活性な物質として用いるための式Iの化合物に関連する。
他の態様は、本発明の化合物および治療的に不活性なキャリヤー、希釈剤または賦形剤を含有する医薬組成物または医薬品、ならびにそのような組成物および医薬品を調製するための本発明の化合物の使用方法を提供する。一例において、式(I)の化合物は、周囲温度において適切なpHおよび望ましい純度で、生理学的に許容しうるキャリヤー、すなわち、生薬の投与形態に採用される投与量および濃度において受容者に毒性を示さないキャリヤーと一緒に混合することにより、配合することができる。配合物のpHは、おもに化合物の特定用途および濃度に依存するが、約3〜約8の範囲にあることが好ましい。一例では、式(I)の化合物を、pH5の酢酸緩衝液中で配合する。他の態様において、式(I)の化合物は無菌である。該化合物は、例えば、固体または非晶質組成物として、凍結乾燥配合物として、または水溶液として、保存することができる。
組成物を、優良医療規範(good medical practice)と一致する方法で配合し、投与量に分け(dosed)、投与する(adminstered)。このコンテクストにおける考慮対象の要因としては、処置される特定の障害、処置される特定の哺乳類、個々の患者の臨床状態、障害の原因、作用因子の送達部位、投与方法、投与のスケジューリング、および医療従事者に公知の他の要因が挙げられる。投与される化合物の“有効量”は、そのような考慮対象により影響を受けることになり、RSV融合タンパク質の阻害に必要な最小量である。例えば、そのような量は、正常細胞または全体としての哺乳類に対し毒性を示す量より少ないことができる。
一例において、非経口投与される本発明の化合物の1用量あたりの医薬的に有効な量は、1日あたり患者の体重1kgにつき約0.1〜約50mg/kg、あるいは約0.1〜約20mg/kgの範囲にあり、用いられる化合物の典型的な初期範囲は、約0.3〜約15mg/kg/日である。他の態様において、錠剤およびカプセルなどの経口単位剤形は、約25〜約100mgの本発明の化合物を含有することが好ましい。
本発明の化合物は、任意の適した手段、例えば、経口、局所(頬および舌下を含む)、経直腸、経膣、経皮、非経口、皮下、腹腔内、肺内、皮内、くも膜下および硬膜外および経鼻、および局所療法に望ましい場合は病巣内投与により、投与することができる。非経口注入は、筋肉内、静脈内、動脈内、腹腔内または皮下投与を包含する。
本発明の化合物は、任意の好都合な投与可能な形態、例えば、錠剤、粉末、カプセル、溶液、分散液、懸濁液、シロップ、スプレー剤、座剤、ゲル、乳液、パッチなどで、投与することができる。そのような組成物は、医薬品に慣例の成分、例えば、希釈剤、キャリヤー、pH調整剤、甘味料、増量剤、および他の活性作用因子を含有することができる。
典型的な配合物は、本発明の化合物とキャリヤーまたは賦形剤を混合することにより調製される。適したキャリヤーおよび賦形剤は当業者に周知であり、例えば、Ansel,Howard C.,et al.,Ansel’s Pharmaceutical Dosage Forms and Drug Delivery Systems.フィラデルフィア:Lippincott,Williams & Wilkins,2004;Gennaro,Alfonso R.,et al.Remington:The Science and Practice of Pharmacy.フィラデルフィア:Lippincott,Williams & Wilkins,2000;およびRowe,Raymond C.Handbook of Pharmaceutical Excipients.シカゴ,Pharmaceutical Press,2005に詳細に記載されている。見栄えの良い薬物(すなわち、本発明の化合物またはその医薬組成物)を提供するために、または医薬製品(すなわち医薬品)の製造を補助するために、該配合物は、1以上の緩衝剤、安定剤、界面活性剤、湿潤剤、潤滑剤、乳化剤、懸濁化剤、防腐剤、酸化防止剤、不透明化剤(opaquing agent)、流動促進剤(glidant)、加工助剤、着色剤、甘味料、芳香剤、香味剤、希釈剤および他の公知の添加剤も包含することができる。
適した経口剤形の例は、約90〜約30mgの無水ラクトース、約5〜約40mgのクロスカルメロースナトリウム、約5〜約30mgのポリビニルピロリドン(PVP)K30、および約1〜約10mgのステアリン酸マグネシウムと配合した約25mg〜約500mgの本発明の化合物を含有する錠剤である。粉末状成分を最初に一緒に混合した後、PVPの溶液と混合する。得られる組成物を乾燥し、顆粒化し、ステアリン酸マグネシウムと混合し、従来の機材を用いて錠剤形態に圧縮することができる。エーロゾル配合物の例は、本発明の例えば5mg〜400mgの化合物を適した緩衝溶液、例えばリン酸緩衝液に溶解し、望ましい場合は等張化剤(tonicifier)、例えば塩化ナトリウムなどの塩を加えることにより、調製することができる。該溶液を、例えば0.2ミクロンのフィルターを用いて濾過して、不純物および汚染物質を除去してもよい。
したがって、一態様は、式Iの化合物またはその立体異性体もしくは医薬的に許容しうる塩を含む、医薬組成物を包含する。他の態様には、式Iの化合物またはその立体異性体もしくは医薬的に許容しうる塩を、医薬的に許容しうるキャリヤーまたは賦形剤と一緒に含む、医薬組成物が包含される。
適応症および処置方法
本発明の化合物を利用して、RSV融合タンパク質を阻害することができ、したがって、ウイルス細胞合胞体の機能を妨げることができる。したがって、本発明の化合物は、RSV感染症の処置または予防に有用である。
本発明は、呼吸器合胞体ウイルス感染症の処置または予防のための、式Iの化合物の使用に関する。
RSV感染症に関連する疾患の処置または予防に有用な医薬品を調製するための式Iの化合物の使用は、本発明の対象である。
本発明は、とりわけ、RSV感染症の処置または予防のための医薬品を調製するための、式Iの化合物の使用に関する。
他の態様は、RSV感染症の処置を必要としている哺乳類におけるRSV感染症の処置または予防方法であって、該方法が、前記哺乳類に、治療的に有効な量の式Iの化合物、その立体異性体、互変異性体、プロドラッグまたは医薬的に許容しうる塩を投与することを含む、前記方法を包含する。
併用療法
本発明の化合物は、RSV感染症の処置または予防のために、他の抗ウイルス性成分と組み合わせて用いることができる。
本発明は、以下の実施例を参照することによって、より十分に理解されるであろう。しかしながら、それらは、本発明の範囲を制限するものと解釈すべきではない。
本明細書で用いる略語は以下のとおりである:
μL:マイクロリットル
μm:マイクロメートル
μM:マイクロモル毎リットル
AUC:曲線下面積
CDOD:重水素化メタノール
CDCl:重水素化クロロホルム
DMSO−d:重水素化ジメチルスルホキシド
EC50:ウイルスにより引き起こされるCPEに対する最大保護効果の50%が観察されるときの化合物の濃度
g:グラム
HPLC:高速液体クロマトグラフィー
Hz:ヘルツ
ICR:インプリンティング制御領域
J:結合定数
LC/MS:液体クロマトグラフィー/質量分析
ロング株(LongStrain):ATCCからカタログ番号VR−26で得られるA亜型RSV株
mg:ミリグラム
MHz:メガヘルツ
mL:ミリリットル
mm:ミリメートル
mmol:ミリモル
MS(ESI):質量分析(電子スプレーイオン化)
NMR:核磁気共鳴
obsd.:観測値
Ph:フェニル
PK:薬物動態
SDPK:単回投与薬物動態
Prep HPLC:分取高速液体クロマトグラフィー
TEA:トリエチルアミン
TLC:薄層クロマトグラフィー
δ:化学シフト
ppm:百万部あたりの部数
一般的実験条件
中間体および最終化合物は、以下の計測器のうち1つを用いてフラッシュクロマトグラフィーにより精製した:i)Biotage SP1システムおよびQuad 12/25カートリッジモジュール。ii)ISCOコンビ−フラッシュクロマトグラフィー計測器。シリカゲルの銘柄および細孔径:i)KP−SIL 60Å、粒径:40〜60μM;ii)CAS登録番号:シリカゲル:63231−67−4、粒径:47〜60ミクロンシリカゲル;iii)Qingdao Haiyang Chemical Co.,LtdからのZCX、細孔:200〜300または300〜400。
中間体および最終化合物は、X BridgeTM Prep C18(5μm、OBDTM 30×100mm)カラムまたはSunFireTM Prep C18(5μm、OBDTM 30×100mm)カラムを用いて逆相カラムでの分取HPLCにより精製した。
LC/MSスペクトルは、MicroMass Platform LC(WatersTM alliance 2795−ZQ2000)を用いて得た。標準的LC/MS条件は以下のとおりであった(実行時間6分):
酸性条件:A:HO中の0.1%ギ酸;B:アセトニトリル中の0.1%ギ酸;
塩基性条件:A:HO中の0.01% NH・HO;B:アセトニトリル;
中性条件:A:HO;B:アセトニトリル。
質量スペクトル(MS):一般に親質量を示すイオンのみを報告し、特記しない限り、引用した質量イオンは正の質量イオン(M+H)である。
マイクロ波で補助した反応は、Biotage Initiator Sixtyで実施した。
NMRスペクトルは、Bruker Avance 400MHzを用いて得た。
空気に敏感な試薬が関与する反応はすべて、アルゴン雰囲気下で実施した。試薬は、特記しない限り、供給業者から受領したままで、さらに精製することなく用いた。
以下の実施例は、上記スキームで概要を述べた一般的方法により調製した。それらは、本発明の意味を例示することを意図したものであるが、決して本発明の意味の範囲内の制限を示すものであるべきではない。
調製例
実施例1
5−{5−クロロ−2−[(2’−オキソスピロ[シクロプロパン−1,3’−ピロロ[2,3−c]ピリジン]−1’(2’H)−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル}ピリジン−2−カルボニトリル
段階1:5−ニトロピリジン−2−カルボニトリルの調製
Figure 2016527323
N,N−ジメチルホルムアミド(50mL)中の2−ブロモ−5−ニトロピリジン(12.0g、59.1mmol、CAS No.:4487−59−6)およびシアン化銅(I)(7.94g、88.7mmol)の混合物を、16時間にわたり加熱還流した。室温まで冷却後、反応混合物を水に注ぎ入れ、続いて酢酸エチル(100mL×3)で抽出した。組み合わせた有機層をブラインで洗浄した後、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過した。濾液を減圧濃縮して、8.0gの5−ニトロピリジン−2−カルボニトリルを得た(収率は90.8%であった)。
段階2:5−アミノピリジン−2−カルボニトリルの調製
Figure 2016527323
メタノール(150mL)中の5−ニトロピリジン−2−カルボニトリル(7.0g、46.9mmol)の溶液に、炭素上の10%パラジウム(2.0g)およびカルバミン酸(7.0g、115mmol)を加えた。16時間にわたり加熱還流した後、得られた混合物を濾過し、濾液を減圧濃縮した。残渣を水(150mL)に溶解し、得られた混合物を酢酸エチル(150mL×3)で抽出した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧濃縮して、5.1gの5−アミノピリジン−2−カルボニトリルを得た(収率は91.3%であった)。
段階3:5−[(4−クロロ−2−ニトロフェニル)アミノ]ピリジン−2−カルボニトリルの調製
Figure 2016527323
N,N−ジメチルホルムアミド(20mL)中の4−クロロ−1−フルオロ−2−ニトロベンゼン(880mg、5.03mmol、CAS No.:345−18−6)、5−アミノピリジン−2−カルボニトリル(1.19g、10.0mmol、CAS No.:55338−73−3)およびカリウム2−メチルプロパン−2−オレート(1.12g、10.0 mmol)の混合物を、室温で一晩攪拌した。反応混合物を氷水に注ぎ入れた。沈殿物を濾過により収集して、0.7gの5−[(4−クロロ−2−ニトロフェニル)アミノ]ピリジン−2−カルボニトリルを得た(収率は50.7%であった)。
段階4:5−[(2−アミノ−4−クロロフェニル)アミノ]ピリジン−2−カルボニトリルの調製
Figure 2016527323
メタノール(10mL)中の5−[(4−クロロ−2−ニトロフェニル)アミノ]ピリジン−2−カルボニトリル(600mg、2.18mmol)の溶液に、窒素保護下でラネーニッケル(200mg)を加えた。得られた混合物を、水素雰囲気下、室温において一晩攪拌した。得られた混合物をシリカゲルのパッドに通して濾過した。濾液を減圧濃縮した。残渣を分取TLC(石油エーテル中の50%酢酸エチル)により精製して、190mgの5−[(2−アミノ−4−クロロフェニル)アミノ]ピリジン−2−カルボニトリルを得た(収率は35.6%であった)。
段階5:5−[5−クロロ−2−(クロロメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]ピリジン−2−カルボニトリルの調製
Figure 2016527323
エタノール(10mL)中の5−[(2−アミノ−4−クロロフェニル)アミノ]ピリジン−2−カルボニトリル(190mg、0.78mmol)および2−クロロ−1,1,1−トリメトキシエタン(602mg、3.89mmol、CAS No.:74974−54−2)の混合物を、2時間にわたり加熱還流した。得られた反応混合物を減圧濃縮し、残渣を分取TLC(石油エーテル中の50%酢酸エチル)により精製して、200mgの5−[5−クロロ−2−(クロロメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]ピリジン−2−カルボニトリルを得た(収率は84.6%であった)。
段階6:ジメチル2−(3−ニトロ−4−ピリジル)プロパンジオエートの調製
Figure 2016527323
乾燥トルエン(1500mL)中の水素化ナトリウム(22.5g、0.56mol)の冷却懸濁液に、N下、0℃〜10℃の温度で攪拌しつつ、マロン酸ジメチル(92g、0.7mol)を滴下して加えた。添加後、混合物を30分間撹拌した。その後、得られた混合物に室温で乾燥トルエン(1000mL)中の4−クロロ−3−ニトロ−ピリジン(75.0g、0.47mmol、CAS No:13091−23−1)の溶液を滴下して加え、続いて、得られた混合物を一晩加熱還流した。反応の終了後、反応混合物を室温に冷却し、続いて氷水に注ぎ入れた後、EtOAc(500mL×3)で抽出した。組み合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥した後、減圧濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、55gのジメチル2−(3−ニトロ−4−ピリジル)プロパンジオエートを得た(収率は38.6%であった)。
段階7:メチル2−(3−ニトロ−4−ピリジル)アセテートの調製
Figure 2016527323
ジメチル2−(3−ニトロ−4−ピリジル)プロパンジオエート(5.1g、20mmol)、塩化リチウム(1.59g、37.6mmol)、水(0.36g、20mmol)およびジメチルスルホキシド(100mL)の混合物を、100℃で8時間加熱した。反応混合物を冷却した後、酢酸エチル(150mL)で希釈し、続いて水(100mL)およびブライン(100mL)で連続的に洗浄した。組み合わせた水層を酢酸エチル(100mL×2)で抽出した。有機層を組み合わせた後、硫酸ナトリウム上で乾燥し、続いて濾過し、減圧濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、2.4gのメチル2−(3−ニトロ−4−ピリジル)アセテートを得た(収率は61.2%であった)。
段階8:メチル2−(3−ニトロ−4−ピリジル)プロプ−2−エノエートの調製
Figure 2016527323
乾燥トルエン(1500mL)中のメチル2−(3−ニトロ−4−ピリジル)アセテート(37g、0.189mol)、ベンジル(トリエチル)アンモニウムクロリド(86g、1.233mol)および炭酸カリウム(53g、0.378mol)の混合物を脱ガスした後、該混合物にパラホルムアルデヒド(37g、1.233mol)を数回に分けて加えた。反応混合物を80℃で1時間にわたり加熱攪拌した。得られた混合物を室温に冷却した後、溶媒を除去した。残渣を氷水(1000mL)に溶解した後、酢酸エチル(500mL×2)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(500mL)で洗浄した後、硫酸ナトリウム上で乾燥し、続いて減圧濃縮した。残渣をフラッシュカラムにより精製して、21.6gのメチル2−(3−ニトロ−4−ピリジル)プロプ−2−エノエートを褐色固体として得た(収率は55%であった)。
段階9:メチル1−(3−ニトロ−4−ピリジル)シクロプロパンカルボキシレートの調製
Figure 2016527323
乾燥テトラヒドロフラン(200mL)中のトリメチルスルホキソニウムクロリド(11.6g、0.072mol、CAS No.:47987−92−8)の脱ガスした溶液に、0℃のカリウムtert−ブトキシド(5.9g、0.072mol)を加えた。得られた混合物を室温で1時間攪拌した。その後、得られた混合物に乾燥テトラヒドロフラン(200mL)中のメチル2−(3−ニトロ−4−ピリジル)プロプ−2−エノエート(10g、0.048mol)の溶液を滴下して加えた。反応混合物を室温で5時間攪拌した後、氷水に注ぎ入れ、続いて酢酸エチル(500mL×2)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(500mL)で洗浄した後、硫酸ナトリウム上で乾燥し、続いて減圧濃縮した。残渣をフラッシュカラムにより精製して、3.5gのメチル1−(3−ニトロ−4−ピリジル)シクロプロパンカルボキシレートを褐色固体として得た(収率は33%であった)。
段階10:メチル1−(3−アミノ−4−ピリジル)シクロプロパンカルボキシレートの調製
Figure 2016527323
200mLのエタノール中のメチル1−(3−ニトロ−4−ピリジル)シクロプロパンカルボキシレート(3.5g、15.7mmol)の溶液を、炭素上の10%パラジウム(350mg)の存在下、水素下(50psi)の室温において6時間攪拌した。得られた混合物を濾過し、濾液を減圧濃縮して、2.9gのメチル1−(3−アミノ−4−ピリジル)シクロプロパンカルボキシレートを得た(収率は96%であった)。これを、さらに精製することなく次の段階の反応に用いた。
段階11:スピロ[シクロプロパン−1,3’−ピロロ[2,3−c]ピリジン]−2’(1’H)−オンの調製
Figure 2016527323
100mLの水中のメチル1−(3−アミノ−4−ピリジル)シクロプロパンカルボキシレート(2.9g、15mmol)の溶液に、テトラフルオロホウ酸(6.6mL、水中に50重量%)を加えた。混合物を30分間にわたり加熱還流した後、室温に冷却した。その後、該混合物を重炭酸ナトリウムの添加によりpH8に調整した。該反応混合物を酢酸エチル(100mL×5)で抽出した。組み合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥した後、減圧濃縮して、0.6gのスピロ[シクロプロパン−1,3’−ピロロ[2,3−c]ピリジン]−2’(1’H)−オンを得た(収率は25%であった)。
段階12:5−{5−クロロ−2−[(2’−オキソスピロ[シクロプロパン−1,3’−ピロロ[2,3−c]ピリジン]−1’(2’H)−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル}ピリジン−2−カルボニトリルの調製
アセトニトリル(5mL)中の5−[5−クロロ−2−(クロロメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]ピリジン−2−カルボニトリル(150mg、0.495mmol)、スピロ[シクロプロパン−1,3’−ピロロ[2,3−c]ピリジン]−2’(1’H)−オン(87.0mg、0.544mmol)および炭酸セシウム(194mg、0.594mmol)の混合物を、室温で一晩攪拌した。得られた混合物を濾過し、濾液を分取HPLCにより精製して、65mgの表題生成物を得た。
実施例2−1
1’−({5−クロロ−1−[2−(メチルスルホニル)ピリジン−4−イル]−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル}メチル)スピロ[シクロプロパン−1,3’−ピロロ[2,3−c]ピリジン]−2’(1’H)−オン
段階1:2,4−ビス(メチルスルホニル)ピリジンの調製
Figure 2016527323
N,N−ジメチルホルムアミド(10mL)中の2,4−ジクロロピリジン(1.68g、11.0mmol、CAS No.:26452−80−2)、メタンスルフィン酸ナトリウム(3.96g、33.0mmol、純度85%、CAS No.:20277−69−4)およびテトラブチルアンモニウムクロリド(917 mg、3.3mmol)の混合物を、マイクロ波照射下で150℃において1時間加熱した。その後、得られた混合物を水(20mL)と一緒に攪拌した。沈殿物を濾過により収集して、1.59gの2,4−ビス(メチルスルホニル)ピリジンを淡薄色固体として得た(収率は61.5%であった)。
段階2:N−(4−クロロ−2−ニトロフェニル)−2−(メチルスルホニル)ピリジン−4−アミンの調製
Figure 2016527323
N,N−ジメチルホルムアミド(10mL)中の2,4−ビス(メチルスルホニル)ピリジン(1.41g、6.0mmol)、4−クロロ−2−ニトロアニリン(1.03g、6.0mmol、CAS No.:89−63−4)および炭酸カリウム(828mg、6.0mmol)の混合物を、マイクロ波照射下、160℃で30分間加熱した。得られた混合物を酢酸エチル(30mL)で希釈した後、ブライン(20mL)で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥した後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(ジクロロメタン中の0〜8%メタノールで溶離)により精製して、864mgのN−(4−クロロ−2−ニトロフェニル)−2−(メチルスルホニル)ピリジン−4−アミンを橙色固体として得たほか(収率は44.0%であった)、294mgのN−(4−クロロ−2−ニトロフェニル)−4−(メチルスルホニル)ピリジン−2−アミンを得た(収率は15.0%であった)。
段階3:4−クロロ−N−[2−(メチルスルホニル)ピリジン−4−イル]ベンゼン−1,2−ジアミンの調製
Figure 2016527323
エタノール(30mL)中のN−(4−クロロ−2−ニトロフェニル)−2−(メチルスルホニル)ピリジン−4−アミン(839mg、2.57mmol)、ラネーニッケル(水中の懸濁液1.0g)およびヒドラジン水和物(1.5mL、85%水溶液)の混合物を、室温で一晩攪拌した。得られた混合物を濾過し、濾液を減圧濃縮した。残渣をジクロロメタン(20mL)に溶解し、溶液をブライン(15mL)で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥した後、減圧濃縮して、660mgの4−クロロ−N−[2−(メチルスルホニル)ピリジン−4−イル]ベンゼン−1,2−ジアミンを得た(収率は86.5%であった)。
段階4:5−クロロ−2−(クロロメチル)−1−[2−(メチルスルホニル)ピリジン−4−イル]−1H−ベンゾイミダゾールの調製
Figure 2016527323
4−クロロ−N−[2−(メチルスルホニル)ピリジン−4−イル]ベンゼン−1,2−ジアミン(296mg、1.0mmol)および2−クロロ−1,1,1−トリエトキシエタン(852mg、4.34mmol)の混合物を、マイクロ波照射下、120℃で2時間加熱した。得られた混合物を減圧濃縮し、残渣を石油エーテル(40mL)と一緒に攪拌した。沈殿物を濾過により収集して、300mgの5−クロロ−2−(クロロメチル)−1−[2−(メチルスルホニル)ピリジン−4−イル]−1H−ベンゾイミダゾールを褐色固体として得た(収率は84.3%であった)。
段階5:1’−({5−クロロ−1−[2−(メチルスルホニル)ピリジン−4−イル]−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル}メチル)スピロ[シクロプロパン−1,3’−ピロロ[2,3−c]ピリジン]−2’(1’H)−オンの調製
アセトニトリル(5mL)中の5−クロロ−2−(クロロメチル)−1−[2−(メチルスルホニル)ピリジン−4−イル]−1H−ベンゾイミダゾール(150mg、0.42mmol)、スピロ[シクロプロパン−1,3’−ピロロ[2,3−c]ピリジン]−2’(1’H)−オン(74mg、0.46mmol)および炭酸セシウムの混合物を、80℃で1時間加熱した。得られた混合物を、濾過した後に減圧濃縮した。残渣を分取HPLCにより精製して、120mgの表題生成物を淡褐色固体として得た。
実施例2−2
1’−({5−クロロ−1−[4−(エチルスルホニル)ピリジン−2−イル]−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル}メチル)スピロ[シクロプロパン−1,3’−ピロロ[2,3−c]ピリジン]−2’(1’H)−オン
表題化合物を、メタンスルフィン酸ナトリウムの代わりにエタンスルフィン酸ナトリウム(CAS No.:20035−59−4)を用いることにより、実施例2−1と同様に調製した。
実施例3
エチル(4−{5−クロロ−2−[(2’−オキソスピロ[シクロプロパン−1,3’−ピロロ[2,3−c]ピリジン]−1’(2’H)−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル}フェニル)アセテート
段階1:エチル{4−[(4−クロロ−2−ニトロフェニル)アミノ]フェニル}アセテートの調製
Figure 2016527323
N,N−ジメチルホルムアミド(5mL)中のエチル(4−アミノフェニル)アセテート(205mg、1.14mmol、CAS No.:5438−70−0)、4−クロロ−1−フルオロ−2−ニトロベンゼン(200mg、1.14mmol)およびエチル−ジイソプロピル−アミン(0.80mL、4.57mmol)の混合物を、100℃で12時間加熱した。得られた混合物を水(20mL)で希釈した後、酢酸エチル(25mL×3)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(30mL×2)で洗浄した後、硫酸ナトリウム上で乾燥し、続いて減圧濃縮した。粗製エチル{4−[(4−クロロ−2−ニトロフェニル)アミノ]フェニル}アセテートを、さらに精製することなく次の段階に直接用いた。
段階2:エチル{4−[5−クロロ−2−(クロロメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]フェニル}アセテートの調製
Figure 2016527323
エチル{4−[5−クロロ−2−(クロロメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]フェニル}アセテートを、N−(4−クロロ−2−ニトロフェニル)−2−(メチルスルホニル)ピリジン−4−アミンの代わりにエチル{4−[(4−クロロ−2−ニトロフェニル)アミノ]フェニル}アセテートを用いることにより、実施例2−1の5−クロロ−2−(クロロメチル)−1−[2−(メチルスルホニル)ピリジン−4−イル]−1H−ベンゾイミダゾールと同様に調製した。
段階3:エチル(4−{5−クロロ−2−[(2’−オキソスピロ[シクロプロパン−1,3’−ピロロ[2,3−c]ピリジン]−1’(2’H)−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル}フェニル)アセテートの調製
N,N−ジメチルホルムアミド(5mL)中のスピロ[シクロプロパン−1,3’−ピロロ[2,3−c]ピリジン]−2’(1’H)−オン(88mg、0.55mmol)の溶液に、ナトリウム2−メチルプロパン−2−オレート(55mg、0.57mmol)を加えた。混合物を室温で30分間撹拌した後、反応混合物をN,N−ジメチルホルムアミド(5mL)中のエチル{4−[5−クロロ−2−(クロロメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]フェニル}アセテート(200mg、0.55mmol)の溶液に滴下して加えた。該混合物を30分間撹拌した後、10%塩酸の添加によりpH7に中和した。得られた混合物を分取HPLCにより精製して、表題生成物を得た。
実施例4−1
1’−[(5−クロロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)メチル]スピロ[シクロプロパン−1,3’−ピロロ[2,3−c]ピリジン]−2’(1’H)−オン
段階1:4−クロロ−2−ニトロ−N−フェニルアニリンの調製
Figure 2016527323
4−クロロ−2−ニトロアニリン(1.72g、10.0mmol)、ヨードベンゼン(2.04g、10.0mmol、CAS No.:591−50−4)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(183mg、0.20mmol)、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン(231mg、0.40mmol)、炭酸セシウム(6.52g、20.0mmol)および1,4−ジオキサン(10mL)の混合物を含有する密封バイアルを、アルゴンでのパージおよび再充填の後、120℃で一晩加熱した。得られた混合物を減圧濃縮し、残渣をフラッシュカラム(石油中の0〜50%酢酸エチルで溶離)により精製して、1.89gの4−クロロ−2−ニトロ−N−フェニルアニリンを褐色粘性オイルとして得た(収率は75.6%であった)。
段階2:1’−[(5−クロロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)メチル]スピロ[シクロプロパン−1,3’−ピロロ[2,3−c]ピリジン]−2’(1’H)−オンの調製
表題化合物を、N−(4−クロロ−2−ニトロフェニル)−2−(メチルスルホニル)ピリジン−4−アミンの代わりに4−クロロ−2−ニトロ−N−フェニルアニリンを用いることにより、実施例2−1と同様に調製した。
実施例4−2
エチル4−{5−クロロ−2−[(2’−オキソスピロ[シクロプロパン−1,3’−ピロロ[2,3−c]ピリジン]−1’(2’H)−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル}ベンゾエート
表題化合物を、ヨードベンゼンの代わりにエチル4−ブロモベンゾエート(CAS No.:5798−75−4)を用いることにより、実施例4−1と同様に調製した。
実施例4−3
1’−({5−クロロ−1−[6−(メチルスルホニル)ピリジン−3−イル]−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル}メチル)スピロ[シクロプロパン−1,3’−ピロロ[2,3−c]ピリジン]−2’(1’H)−オン
段階1:5−ブロモ−2−(メチルスルホニル)ピリジンの調製
Figure 2016527323
N,N−ジメチルホルムアミド(25mL)中の2−クロロ−5−ブロモ−ピリジン(9.80g、50.0mmol、CAS No.:53939−30−3)およびナトリウムメタンチオレート(5.25g、75.0mmol、CAS No.:5188−07−8)の混合物を、室温で3時間攪拌した。反応混合物を水(50mL)で希釈した後、酢酸エチル(60mL×3)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(100mL×2)で洗浄した後、硫酸ナトリウム上で乾燥し、続いて減圧濃縮して、5−ブロモ−2−(メチルスルファニル)ピリジンと2,5−ビス(メチルスルファニル)ピリジンの混合物を得た。これを、次の段階に直接用いた。
ジクロロメタン(80mL)中の上記混合物の冷却溶液に、3−クロロベンゼンカルボペルオキソ酸(30.2g、175mmol)を数回に分けて加えた。得られた混合物を室温で2日間撹拌した。その後、反応混合物を、濾過した後に1N水酸化ナトリウム(50mL×2)で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥した後、減圧濃縮して、9.26gの粗製5−ブロモ−2−(メチルスルホニル)ピリジンを得た(収率は78.4%であった)。これを、精製することなく次の段階に直接用いた。
段階2:1’−({5−クロロ−1−[6−(メチルスルホニル)ピリジン−3−イル]−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル}メチル)スピロ[シクロプロパン−1,3’−ピロロ[2,3−c]ピリジン]−2’(1’H)−オンの調製
表題化合物を、ヨードベンゼンの代わりに5−ブロモ−2−(メチルスルホニル)ピリジンを用いることにより、実施例4−1と同様に調製した。
実施例4−4
1’−({5−クロロ−1−[3−(メチルスルホニル)フェニル]−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル}メチル)スピロ[シクロプロパン−1,3’−ピロロ[2,3−c]ピリジン]−2’(1’H)−オン
表題化合物を、ヨードベンゼンの代わりに1−ブロモ−3−(メチルスルホニル)ベンゼン(CAS No.:34896−80−5)を用いることにより、実施例4−1と同様に調製した。
実施例4−5
1’−({5−クロロ−1−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル}メチル)スピロ[シクロプロパン−1,3’−ピロロ[2,3−c]ピリジン]−2’(1’H)−オン
表題化合物を、ヨードベンゼンの代わりに1−ブロモ−4−(メチルスルホニル)ベンゼン(CAS No.:3466−32−8)を用いることにより、実施例4−1と同様に調製した。
実施例4−6
メチル3−{5−クロロ−2−[(2’−オキソスピロ[シクロプロパン−1,3’−ピロロ[2,3−c]ピリジン]−1’(2’H)−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル}ベンゾエート
表題化合物を、ヨードベンゼンの代わりにメチル3−ブロモベンゾエート(CAS No.:618−89−3)を用いることにより、実施例4−1と同様に調製した。
実施例4−7
3−{5−クロロ−2−[(2’−オキソスピロ[シクロプロパン−1,3’−ピロロ[2,3−c]ピリジン]−1’(2’H)−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル}ベンゾニトリル
表題化合物を、4−クロロ−2−ニトロアニリンおよびヨードベンゼンの代わりに4−クロロ−1−フルオロ−2−ニトロベンゼンおよび3−ブロモベンゾニトリル(CAS No.:6952−59−6)を用いることにより、実施例4−1と同様に調製した。
実施例4−8
1’−{[1−(3−アセチルフェニル)−5−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]メチル}スピロ[シクロプロパン−1,3’−ピロロ[2,3−c]ピリジン]−2’(1’H)−オン
表題化合物を、4−クロロ−2−ニトロアニリンおよびヨードベンゼンの代わりに4−クロロ−1−フルオロ−2−ニトロベンゼンおよび1−(3−ブロモフェニル)エタノン(CAS No.:2142−63−4)を用いることにより、実施例4−1と同様に調製した。
実施例4−9
1’−{[5−クロロ−1−(6−メトキシピリジン−3−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]メチル}スピロ[シクロプロパン−1,3’−ピロロ[2,3−c]ピリジン]−2’(1’H)−オン
表題化合物を、4−クロロ−2−ニトロアニリンおよびヨードベンゼンの代わりに4−クロロ−1−フルオロ−2−ニトロベンゼンおよび5−ブロモ−2−メトキシピリジン(CAS No.:13472−85−0)を用いることにより、実施例4−1と同様に調製した。
実施例5−1
1’−({5−クロロ−1−[5−(メチルスルホニル)ピリジン−3−イル]−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル}メチル)スピロ[シクロプロパン−1,3’−ピロロ[2,3−c]ピリジン]−2’(1’H)−オン
段階1:5−ブロモ−N−(4−クロロ−2−ニトロフェニル)ピリジン−3−アミンの調製
Figure 2016527323
5−ブロモ−N−(4−クロロ−2−ニトロフェニル)ピリジン−3−アミンを、ヨードベンゼンの代わりに3−ブロモ−5−ヨードピリジン(CAS No.:233770−01−9)を用いることにより、実施例4−1の4−クロロ−2−ニトロ−N−フェニルアニリンと同様に調製した。
段階2:N−(4−クロロ−2−ニトロフェニル)−5−(メチルスルホニル)ピリジン−3−アミンの調製
Figure 2016527323
ジメチルスルホキシド(4.0mL)および水(0.8mL)中の5−ブロモ−N−(4−クロロ−2−ニトロフェニル)ピリジン−3−アミン(326mg、1.0mmol)、メタンスルフィン酸ナトリウム(240mg、2.0mmol、純度85%、CAS No.:20277−69−4)、ヨウ化銅(I)(38.1mg、0.10mmol)、L−ピロリジン−2−カルボン酸(23.2mg、0.20mmol)および水酸化ナトリウム(8.0mg、0.20mmol)の混合物を、マイクロ波照射下、150℃で1時間加熱した。得られた混合物を水(10mL)で希釈した後、酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄した後、硫酸ナトリウム上で乾燥し、続いて減圧濃縮した。残渣をフラッシュカラム(石油中の0〜30%酢酸エチルで溶離)により精製して、156mgのN−(4−クロロ−2−ニトロフェニル)−5−(メチルスルホニル)ピリジン−3−アミンを褐色固体として得た(収率は47.9%であった)。
段階3:1’−({5−クロロ−1−[5−(メチルスルホニル)ピリジン−3−イル]−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル}メチル)スピロ[シクロプロパン−1,3’−ピロロ[2,3−c]ピリジン]−2’(1’H)−オンの調製
表題化合物を、エチル{4−[(4−クロロ−2−ニトロフェニル)アミノ]フェニル}アセテートの代わりにN−(4−クロロ−2−ニトロフェニル)−5−(メチルスルホニル)ピリジン−3−アミンを用いることにより、実施例3−1と同様に調製した。
実施例5−2
1’−({5−クロロ−1−[6−(メチルスルホニル)ピリジン−2−イル]−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル}メチル)スピロ[シクロプロパン−1,3’−ピロロ[2,3−c]ピリジン]−2’(1’H)−オン
表題化合物を、3−ブロモ−5−ヨードピリジンの代わりに2,6−ジブロモピリジン(CAS No.:626−05−1)を用いることにより、実施例5−1と同様に調製した。
実施例5−3
1’−({5−クロロ−1−[3−メチル−5−(メチルスルホニル)フェニル]−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル}メチル)スピロ[シクロプロパン−1,3’−ピロロ[2,3−c]ピリジン]−2’(1’H)−オン
表題化合物を、3−ブロモ−5−ヨードピリジンの代わりに1,3−ジブロモ−5−メチルベンゼン(CAS No.:615−59−8)を用いることにより、実施例5−1と同様に調製した。
実施例6−1
4−{5−クロロ−2−[(2’−オキソスピロ[シクロプロパン−1,3’−ピロロ[2,3−c]ピリジン]−1’(2’H)−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル}安息香酸
テトラヒドロフラン(4mL)中のエチル4−{5−クロロ−2−[(2’−オキソスピロ[シクロプロパン−1,3’−ピロロ[2,3−c]ピリジン]−1’(2’H)−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル}ベンゾエート(200mg、0.42mmol、実施例4−2)の溶液を、室温において水酸化リチウムの1M水溶液(4mL)と一緒に2時間攪拌した。得られた混合物を減圧濃縮して有機溶媒を除去した後、1N塩酸でpH<7に酸性化した。沈殿物を濾過により収集した後、減圧乾燥して、178mgの表題生成物を得た。
実施例6−2
3−{5−クロロ−2−[(2’−オキソスピロ[シクロプロパン−1,3’−ピロロ[2,3−c]ピリジン]−1’(2’H)−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル}安息香酸
表題化合物を、エチル4−{5−クロロ−2−[(2’−オキソスピロ[シクロプロパン−1,3’−ピロロ[2,3−c]ピリジン]−1’(2’H)−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル}ベンゾエートの代わりにメチル3−{5−クロロ−2−[(2’−オキソスピロ[シクロプロパン−1,3’−ピロロ[2,3−c]ピリジン]−1’(2’H)−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル}ベンゾエート(実施例4−6)を用いることにより、実施例6−1と同様に調製した。
実施例6−3
4−{5−クロロ−2−[(6’−フルオロ−2’−オキソスピロ[シクロプロパン−1,3’−インドール]−1’(2’H)−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル}安息香酸
段階1:エチル4−{5−クロロ−2−[(6’−フルオロ−2’−オキソスピロ[シクロプロパン−1,3’−インドール]−1’(2’H)−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル}ベンゾエートの調製
Figure 2016527323
エチル4−{5−クロロ−2−[(6’−フルオロ−2’−オキソスピロ[シクロプロパン−1,3’−インドール]−1’(2’H)−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル}ベンゾエートを、ヨードベンゼンの代わりにエチル4−アミノベンゾエートを用いることにより、実施例4−1と同様に調製した。
段階2:4−{5−クロロ−2−[(6’−フルオロ−2’−オキソスピロ[シクロプロパン−1,3’−インドール]−1’(2’H)−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル}安息香酸の調製
表題化合物を、エチル4−{5−クロロ−2−[(2’−オキソスピロ[シクロプロパン−1,3’−ピロロ[2,3−c]ピリジン]−1’(2’H)−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル}ベンゾエートの代わりにエチル4−{5−クロロ−2−[(6’−フルオロ−2’−オキソスピロ[シクロプロパン−1,3’−インドール]−1’(2’H)−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル}ベンゾエートを用いることにより、実施例6−1と同様に調製した。
実施例7
4−{5−クロロ−2−[(2’−オキソスピロ[シクロプロパン−1,3’−ピロロ[2,3−c]ピリジン]−1’(2’H)−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル}ベンズアミド
エチル4−{5−クロロ−2−[(2’−オキソスピロ[シクロプロパン−1,3’−ピロロ[2,3−c]ピリジン]−1’(2’H)−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル}ベンゾエート(95mg、0.20mmol、実施例4−2)およびメタノール中の7Nアンモニア溶液の混合物を、マイクロ波照射下、90℃で4時間加熱した。得られた混合物を減圧濃縮した。残渣を分取HPLCにより精製して、4.0mgの表題生成物を得た。
実施例8
1’−{[5−クロロ−1−(6−ヒドロキシピリジン−3−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]メチル}スピロ[シクロプロパン−1,3’−ピロロ[2,3−c]ピリジン]−2’(1’H)−オン
ジクロロメタン中の1’−{[5−クロロ−1−(6−メトキシピリジン−3−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]メチル}スピロ[シクロプロパン−1,3’−ピロロ[2,3−c]ピリジン]−2’(1’H)−オン(実施例4−9)および三臭化ホウ素(CAS No.:5967−37−3)の混合物を、2時間にわたり加熱還流した。得られた混合物を減圧濃縮し、残渣を分取HPLCにより精製して、表題生成物を得た。
実施例9−1
1’−({6−クロロ−3−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−1H−インドール−2−イル}メチル)スピロ[シクロプロパン−1,3’−ピロロ[2,3−c]ピリジン]−2’(1’H)−オン
段階1:メチル5−クロロ−1−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−カルボキシレートの調製
Figure 2016527323
氷水浴中で、N,N−ジメチルホルムアミド(100mL)中のメチル5−クロロ−1H−インドール−2−カルボキシレート(7.56g、36.0mmol、CAS No.:10517−21−2)および水素化ナトリウム(1.70g、43.0mmol、鉱油中の純度60%)の懸濁液に、ベンゼンスルホニルクロリド(6.1mL、47.0mmol、CAS No.:98−09−9)を滴下して加えた。室温で2時間攪拌後、混合物を氷水(100mL)に注ぎ入れた。得られた沈殿物を濾過により収集し、これを石油エーテル(50mL)で洗浄した後、減圧乾燥して、11.6gのメチル5−クロロ−1−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−カルボキシレートを淡白色固体として得た(収率は92%であった)。
段階2:[5−クロロ−1−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]メタノールの調製
Figure 2016527323
0℃のテトラヒドロフラン(150mL)中の水素化リチウムアルミニウム(1.9g、50mmol)の懸濁液に、メチル5−クロロ−1−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−カルボキシレート(11.6g、33mmol)を数回に分けて加えた。室温で3時間攪拌後、得られた混合物をメタノールで急冷し、続いてセライトパッドに通して濾過した。濾液を減圧濃縮して、9.7gの[5−クロロ−1−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]メタノールを褐色オイルとして得た(収率は91%であった)。
段階3:[6−クロロ−3−ヨード−1−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]メタノールの調製
Figure 2016527323
アセトニトリル(25mL)中の[5−クロロ−1−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]メタノール(642mg、2.00mmol)の冷却溶液に、0℃の1−ヨードピロリジン−2,5−ジオン(450mg、2.0mmol、CAS No.:516−12−1)を徐々に加えた。得られた混合物を0℃で1時間攪拌した後、減圧濃縮した。残渣をフラッシュカラムにより精製して、[6−クロロ−3−ヨード−1−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]メタノールを得た。
段階4:{6−クロロ−3−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−1−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−イル}メタノールの調製
Figure 2016527323
N,N−ジメチルアセトアミド(4mL)中の[6−クロロ−3−ヨード−1−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]メタノール(447mg、1.0mmol)、4−メタンスルホニルフェニルボロン酸(200mg、1.0mmol、CAS No.:149104−88−1)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(41.0mg、0.05mmol)および炭酸カリウム(276mg、2.0mmol)の混合物を、窒素雰囲気下、80℃で2時間加熱した。得られた混合物を水(50mL)で希釈した後、酢酸エチル(100mL)で抽出した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥した後、減圧濃縮した。残渣をフラッシュカラム(ジクロロメタン中の2%メタノールで溶離)により精製して、381mgの{6−クロロ−3−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−1−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−イル}メタノールを得た(収率は80.0%であった)。
段階5:1’−({6−クロロ−3−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−1H−インドール−2−イル}メチル)スピロ[シクロプロパン−1,3’−ピロロ[2,3−c]ピリジン]−2’(1’H)−オンの調製
ジクロロメタン(5mL)中の{6−クロロ−3−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−1−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−イル}メタノール(380mg、0.80mmol)の冷却溶液に、0℃のメタンスルホニルクロリド(100mg、0.88mmol)およびトリエチルアミン(162mg、1.60mmol)を加えた。1時間攪拌後、得られた混合物をジクロロメタン(3mL)で希釈し、続いて水およびブラインで洗浄した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥した後、減圧濃縮した。残渣をN,N−ジメチルホルムアミド(5mL)に溶解し、該溶液にナトリウム2−メチルプロパン−2−オレート(77mg、0.80mmol)を加えた後、スピロ[シクロプロパン−1,3’−ピロロ[2,3−c]ピリジン]−2’(1’H)−オン(128mg、0.80mmol)を加えた。室温で一晩攪拌後、得られた混合物を酢酸エチル(100mL)で抽出した。有機層を水およびブラインで洗浄した後、硫酸ナトリウム上で乾燥し、続いて減圧濃縮した。残渣をジクロロメタン(6mL)に溶解し、テトラ−n−ブチルアンモニウムフルオリド(2mL、テトラヒドロフラン中に1M)と処理した。室温で30分間攪拌後、混合物を減圧濃縮し、残渣を分取HPLCにより精製して、表題生成物を得た。
実施例9−2
1’−({6−クロロ−3−[3−(メチルスルホニル)フェニル]−1H−インドール−2−イル}メチル)スピロ[シクロプロパン−1,3’−ピロロ[2,3−c]ピリジン]−2’(1’H)−オン
表題化合物を、4−メタンスルホニルフェニルボロン酸の代わりに3−メタンスルホニルフェニルボロン酸(CAS No.:373384−18−0)を用いることにより、実施例8−1と同様に調製した。
生物学的実施例
実施例40 ウイルス細胞変性効果(CPE)アッセイ:
化合物の抗RSV活性を測定するために、96ウェルプレートにおいて、10%ウシ胎仔血清(FBS)を含有するダルベッコ変法イーグル培地(DMEM)に、1ウェルあたり6×10細胞を播種する。翌日、細胞を、1ウェルあたり全体積200μLのハーフログの連続希釈化合物の存在下で、6日後に約80〜90%の細胞変性効果をもたらすのに十分なRSVロング株(ATCC)に感染させる。6日後、Cell Counting kit−8(Dojindo Molecular Technologies)を用いて細胞の生存力を評価する。450nmでの吸光度および630nmでの基準を測定して、50%有効濃度(EC50)を決定する。
本発明の化合物を、それらの抗RSV活性および本明細書中に記載する活性化に関し試験した。実施例を上記アッセイで試験し、約0.0001μM〜約10μMのEC50を有することを見いだした。式(I)の特定の化合物は、約0.0001μM〜約1μMのEC50を有することを見いだした。式(I)の他の特定の化合物は、約0.0001μM〜約0.1μMのEC50を有することを見いだした。
CPEアッセイの結果を表1に挙げる。
実施例A
以下の組成の錠剤を生産するために、式Iの化合物を、それ自体が公知の方法で活性成分として用いることができる:
Figure 2016527323
実施例B
以下の組成のカプセルを生産するために、式Iの化合物を、それ自体が公知の方法で活性成分として用いることができる:
Figure 2016527323

Claims (16)

  1. 式(I)の化合物または医薬的に許容しうるその塩
    Figure 2016527323
    [式中、
    Wは、窒素または−CR[式中、Rはハロゲンである]であり;
    Xは、窒素または−CR10であり、
    但し、
    Xが−CR10である場合、Rは水素であり、Rはハロゲンであり、Rは水素であり[式中、R10はC1−6アルキルスルホニルフェニルである];
    Xが窒素である場合、Rはハロゲンであり、Rは水素であり、R
    Figure 2016527323
    であり;
    およびRは、それらが付着している炭素原子と一緒に、シクロアルキルを形成し;
    は、水素またはC1−6アルキルであり;
    は、水素、アミノカルボニル、C1−6アルコキシカルボニル−C2y−、C1−6アルキルカルボニル、C1−6アルキルスルホニル、カルボキシ、またはシアノであり[式中、yは0〜6である];
    は、C1−6アルキルスルホニル、C1−6アルコキシ、シアノ、またはヒドロキシである]。
  2. 請求項1に記載の化合物または医薬的に許容しうるその塩
    [式中、
    Wは、窒素または−CFであり;
    Xは、窒素または−CR10であり、
    但し、
    Xが−CR10である場合、Rは水素であり、Rはクロロであり、Rは水素であり[式中、R10はメチルスルホニルフェニルである];
    Xが窒素である場合、Rはクロロであり、Rは水素であり、R
    Figure 2016527323
    であり;
    およびRは、それらが付着している炭素原子と一緒に、シクロプロピルを形成し;
    は、水素またはメチルであり;
    は、水素、アミノカルボニル、エトキシカルボニル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニルメチル、メチルカルボニル、メチルスルホニル、カルボキシ、またはシアノであり;
    は、メトキシ、メチルスルホニル、エチルスルホニル、シアノ、またはヒドロキシである]。
  3. 請求項1に記載の化合物または医薬的に許容しうるその塩
    [式中、
    は、ハロゲンであり;
    は、水素であり;
    は、
    Figure 2016527323
    であり;
    およびRは、それらが付着している炭素原子と一緒に、シクロアルキルを形成し;
    は、水素またはC1−6アルキルであり;
    は、水素、アミノカルボニル、C1−6アルコキシカルボニル−C2y−、C1−6アルキルカルボニル、C1−6アルキルスルホニル、カルボキシ、またはシアノであり[式中、yは0〜6である];
    は、C1−6アルキルスルホニル、C1−6アルコキシ、シアノ、またはヒドロキシであり;
    Wは、窒素であり;
    Xは、窒素である]。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物または医薬的に許容しうるその塩
    [式中、
    は、クロロであり;
    は、水素であり;
    は、
    Figure 2016527323
    であり;
    およびRは、それらが付着している炭素原子と一緒に、シクロプロピルを形成し;
    は、水素またはメチルであり;
    は、水素、アミノカルボニル、エトキシカルボニル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニルメチル、メチルカルボニル、メチルスルホニル、カルボキシ、またはシアノであり;
    は、メトキシ、メチルスルホニル、エチルスルホニル、シアノ、またはヒドロキシであり;
    Wは、窒素であり;
    Xは、窒素である]。
  5. 請求項1に記載の化合物または医薬的に許容しうるその塩
    [式中、
    は、水素であり;
    は、ハロゲンであり;
    は、水素であり;
    およびRは、それらが付着している炭素原子と一緒に、シクロアルキルを形成し;
    Wは、窒素であり;
    Xは、−CR10[式中、R10はC1−6アルキルスルホニルフェニルである]である]。
  6. 請求項1に記載の化合物または医薬的に許容しうるその塩
    [式中、
    は、ハロゲンであり;
    は、水素であり;
    は、カルボキシフェニルであり;
    およびRは、それらが付着している炭素原子と一緒に、シクロアルキルを形成し;
    Wは、−CR[式中、Rはハロゲンである]であり;
    Xは、窒素である]。
  7. 以下から選択される、請求項1〜6のいずれか一項に記載の化合物
    5−{5−クロロ−2−[(2’−オキソスピロ[シクロプロパン−1,3’−ピロロ[2,3−c]ピリジン]−1’(2’H)−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル}ピリジン−2−カルボニトリル;
    1’−({5−クロロ−1−[2−(メチルスルホニル)ピリジン−4−イル]−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル}メチル)スピロ[シクロプロパン−1,3’−ピロロ[2,3−c]ピリジン]−2’(1’H)−オン;
    1’−({5−クロロ−1−[4−(エチルスルホニル)ピリジン−2−イル]−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル}メチル)スピロ[シクロプロパン−1,3’−ピロロ[2,3−c]ピリジン]−2’(1’H)−オン;
    エチル(4−{5−クロロ−2−[(2’−オキソスピロ[シクロプロパン−1,3’−ピロロ[2,3−c]ピリジン]−1’(2’H)−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル}フェニル)アセテート;
    1’−[(5−クロロ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)メチル]スピロ[シクロプロパン−1,3’−ピロロ[2,3−c]ピリジン]−2’(1’H)−オン;
    エチル4−{5−クロロ−2−[(2’−オキソスピロ[シクロプロパン−1,3’−ピロロ[2,3−c]ピリジン]−1’(2’H)−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル}ベンゾエート;
    1’−({5−クロロ−1−[6−(メチルスルホニル)ピリジン−3−イル]−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル}メチル)スピロ[シクロプロパン−1,3’−ピロロ[2,3−c]ピリジン]−2’(1’H)−オン;
    1’−({5−クロロ−1−[3−(メチルスルホニル)フェニル]−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル}メチル)スピロ[シクロプロパン−1,3’−ピロロ[2,3−c]ピリジン]−2’(1’H)−オン;
    1’−({5−クロロ−1−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル}メチル)スピロ[シクロプロパン−1,3’−ピロロ[2,3−c]ピリジン]−2’(1’H)−オン;
    メチル3−{5−クロロ−2−[(2’−オキソスピロ[シクロプロパン−1,3’−ピロロ[2,3−c]ピリジン]−1’(2’H)−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル}ベンゾエート;
    3−{5−クロロ−2−[(2’−オキソスピロ[シクロプロパン−1,3’−ピロロ[2,3−c]ピリジン]−1’(2’H)−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル}ベンゾニトリル;
    1’−{[1−(3−アセチルフェニル)−5−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]メチル}スピロ[シクロプロパン−1,3’−ピロロ[2,3−c]ピリジン]−2’(1’H)−オン;
    1’−{[5−クロロ−1−(6−メトキシピリジン−3−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]メチル}スピロ[シクロプロパン−1,3’−ピロロ[2,3−c]ピリジン]−2’(1’H)−オン;
    1’−({5−クロロ−1−[5−(メチルスルホニル)ピリジン−3−イル]−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル}メチル)スピロ[シクロプロパン−1,3’−ピロロ[2,3−c]ピリジン]−2’(1’H)−オン;
    1’−({5−クロロ−1−[6−(メチルスルホニル)ピリジン−2−イル]−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル}メチル)スピロ[シクロプロパン−1,3’−ピロロ[2,3−c]ピリジン]−2’(1’H)−オン;
    1’−({5−クロロ−1−[3−メチル−5−(メチルスルホニル)フェニル]−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル}メチル)スピロ[シクロプロパン−1,3’−ピロロ[2,3−c]ピリジン]−2’(1’H)−オン;
    4−{5−クロロ−2−[(2’−オキソスピロ[シクロプロパン−1,3’−ピロロ[2,3−c]ピリジン]−1’(2’H)−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル}安息香酸;
    3−{5−クロロ−2−[(2’−オキソスピロ[シクロプロパン−1,3’−ピロロ[2,3−c]ピリジン]−1’(2’H)−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル}安息香酸;
    4−{5−クロロ−2−[(6’−フルオロ−2’−オキソスピロ[シクロプロパン−1,3’−インドール]−1’(2’H)−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル}安息香酸;
    4−{5−クロロ−2−[(6’−フルオロ−2’−オキソスピロ[シクロプロパン−1,3’−インドール]−1’(2’H)−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル}安息香酸;
    1’−{[5−クロロ−1−(6−ヒドロキシピリジン−3−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]メチル}スピロ[シクロプロパン−1,3’−ピロロ[2,3−c]ピリジン]−2’(1’H)−オン;
    1’−({6−クロロ−3−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−1H−インドール−2−イル}メチル)スピロ[シクロプロパン−1,3’−ピロロ[2,3−c]ピリジン]−2’(1’H)−オン;および
    1’−({6−クロロ−3−[3−(メチルスルホニル)フェニル]−1H−インドール−2−イル}メチル)スピロ[シクロプロパン−1,3’−ピロロ[2,3−c]ピリジン]−2’(1’H)−オン。
  8. 以下の反応を含む、請求項1〜7のいずれか一項に記載の化合物の調製方法
    (a)式(A)の化合物
    Figure 2016527323

    Figure 2016527323
    の塩基存在下での反応;
    (b)式(B)の化合物
    Figure 2016527323
    とテトラ−n−ブチルアンモニウムフルオリドの反応;
    これに関し、R〜R、R10、WおよびXは、請求項1〜6のいずれか一項で定義したとおりである。
  9. 治療的に活性な物質として用いるための、請求項1〜7のいずれか一項に記載の化合物。
  10. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の化合物および治療的に不活性なキャリヤーを含む、医薬組成物。
  11. 呼吸器合胞体ウイルス感染症の処置または予防のための、請求項1〜7のいずれか一項に記載の化合物の使用。
  12. 呼吸器合胞体ウイルス感染症の処置または予防のための医薬品を調製するための、請求項1〜7のいずれか一項に記載の化合物の使用。
  13. 呼吸器合胞体ウイルス感染症の処置または予防のための、請求項1〜7のいずれか一項に記載の化合物。
  14. 請求項8の方法に従って製造された場合の、請求項1〜7のいずれか一項に記載の化合物。
  15. 呼吸器合胞体ウイルス感染症の処置または予防方法であって、該方法が、有効量の請求項1〜7のいずれか一項で定義した化合物を投与することを含む、前記方法。
  16. 上記のような発明。
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