JP2016523849A - 植物組成物とドセタキセルを使用する前立腺癌用併用療法 - Google Patents

植物組成物とドセタキセルを使用する前立腺癌用併用療法 Download PDF

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Abstract

癌治療のための、ドセタキセルと組み合わせた、Ganoderma lucidum、Salvia miltiorrhiza、およびScutellaria barbataの非アルコール性の有機抽出物の投与を含む植物組成物を用いた方法が提供される。ヒトの前立腺癌の処置または治療のための方法も提供され、該方法は、有効な量のドセタキセルを同時に投与している間に、有効な量の植物組成物を投与する工程を含み、ドセタキセルと植物組成物の同時投与はいずれか一方の薬剤のみの投与よりも有効な治療効果を達成する。【選択図】図3

Description

<関連出願への相互参照>
本出願は、2013年6月3日に出願された、「COMBINATION THERAPY FOR PROSTATE CANCER USING BOTANICAL COMPOSITIONS AND DOCETAXEL」という表題の米国仮特許出願第61/830,626号の優先権を主張するものであり、この内容物は参照により全体として本明細書に組み込まれる。
本発明は一般に癌の処置のための組成物の分野に関する。具体的には、本発明は、癌、とりわけ、前立腺癌の予防と治療のためのドセタキセルと組み合わせて植物抽出物の多機能の多標的組成物を提供する。
前立腺癌は前立腺の組織で始まる癌である。前立腺は膀胱の真下かつ直腸の前にあり、精液の生産を担う男性の生殖腺である。前立腺癌は、皮膚癌を除いて、アメリカの男性で最も頻度の高い癌である。米国癌協会による2013年の米国での前立腺癌のための推定は次のとおりである:(a)約238,590の新しい症例の前立腺癌が診断される;(b)約29,720人が前立腺癌で死ぬ;(c)約6人に1人の男性が生涯の間に前立腺癌と診察される。
前立腺癌は主として高齢の男性で生じる。診断されるおよそ3分の2が65歳以上の男性であり、40歳未満はまれである。診断時の平均年齢は約67歳である。前立腺癌は肺癌に次いでアメリカ人男性の癌による死の2番目に多い原因である。約36人の男性に1人が前立腺癌で死ぬ。前立腺癌は重篤な疾患になりえるが、前立腺癌と診察されたほとんどの人はそれで死ぬことはない。実際に、ある時点で前立腺癌と診察された米国の250万人以上の男性は今もまだ生きている。
幸運にも前立腺癌は、初期に見つかると最も治療可能な悪性腫瘍の1つである。近年、定期的な検査は前立腺癌の診断を改善してきた。前立腺は尿道を囲むクルミの大きさの器官であり、精液の一部になる流体を生産する。前立腺癌の99パーセント以上は腺細胞で進行する。この種の前立腺癌は腺癌と呼ばれる。例外的に、前立腺癌は前立腺の他の組織に起源をもつ。これは肉腫と呼ばれる。
ほとんどの前立腺癌はゆっくりと増殖するが、攻撃的な前立腺癌の症例がある。癌細胞は、前立腺から身体の他の部分、特に骨とリンパ節に転移する(広がる)ことがある。前立腺癌は疼痛、排尿困難、性交中の問題、あるいは勃起不全を引き起こすことがある。他の症状はこの病気の後のステージ中に進行する可能性がある。
治療目的での前立腺癌に対する処置の選択肢は主として手術、放射線療法、および陽子療法である。臨床のシナリオや所望の結果次第では、ホルモン療法、化学療法、凍結手術、および高密度焦点式超音波療法(HIFU)のような他の処置も存在する。
男性の年齢や根本的な健康、転移の程度、顕微鏡で見た外観、および初期の処置に対する癌の反応がこの疾患の結果の決定するに当たり重要である。治療目的で局所的な前立腺癌(前立腺内に含まれる腫瘍)を治療するか否かの決定は、患者の生存や生活の質の観点から、予想される有益な効果と有害な効果との間の患者の折り合いである。
化学療法(chemo)は、癌細胞と腫瘍を破壊する薬物を用いる癌の処置である。前立腺癌化学療法は一般に、癌が骨や身体のどこかに転移した患者のためのものである。場合によっては、化学療法は、局所的な前立腺癌の処置のために放射線などの他の処置と組み合わせて使用されてもよい。こうした場合には、癌細胞を放射線療法に対して敏感にするために低用量の化学療法が使用される。全身化学療法は口から摂取可能であるか、あるいは、静脈または筋肉に注入することができ、身体全体の癌細胞に行き渡るように意図されている。特定の領域の癌細胞を標的とするために、前立腺または身体の別の部分に局所的な化学療法が直接施される。
前立腺癌の化学療法治療は患者ごとに個別に取り扱われる。他の前立腺癌処置(もしあれば)に加えて化学療法剤の正しい組み合わせを選択するために、血球数と他の健康指標を調べる。最近まで、用いられる化学療法はシクロホスファミド、アントラサイクリン(ドキソルビシンまたはミトキサントロン)、およびエストラムスチンに限定されていた。こうした処置の効果はかなり平凡である。コルチコイドのみの投与、あるいは、プレドニゾンまたはヒドロコルチゾンのいずれかとミトキサントロンの投与後に、患者では緩和結果が観察された。第II相試験後、コルチコイドとミトキサントロンの組み合わせがホルモン耐性の前立腺癌の基準処置として認められた。
タキサン(パクリタキセルやドセタキセルなど)は多種多様な癌において有意な抗腫瘍性および抗癌性効果があることが示されている。例えば、パクリタキセルは微小管の分解の正常な機能に干渉することにより作用する。パクリタキセルは微小管の構成要素であるチューブリンのベータサブユニットに結合して、微小管構造の過剰な安定化を引き起こす。結果として生じるパクリタキセル/微小管構造は分解することができず、そうすることで有糸分裂を阻止して血管新生を阻害する。しかしながら、タキサンの水溶解度が低いことは、効果的なタキサンベースの癌治療法の開発の大きな課題である。さらに、併用療法の文脈における他の治療薬との異なるタキサン製剤の相互作用は、これから研究されるものである。
ドセタキセルは化学療法剤のクラスのもの(タキサン)であり、生のタイヘイヨウイチイ木セイヨウイチイの樹皮空の抽出物である、パクリタキセル(タキソール)の半合成アナログである。パクリタキセルの不足により、ドセタキセル−再生可能でかつ容易に利用可能なヨーロッパのセイヨウイチイから抽出される10−デアセチルバッカチンIIIのエステル化生成物の形成を導く様々な研究が行われた。ドセタキセルはその化学構造において2つの位置でパクリタキセルとは異なる。ドセタキセルは炭素10にヒドロキシル官能基を有しているが、パクリタキセルは酢酸塩エステルを有しており、tert−ブチルカルバマートエステルがパクリタキセル中でベンジルアミドの代わりにプロピオン酸フェニル側鎖に存在している。炭素10官能基変化により、ドセタキセルはパクリタキセルよりも水溶性になる。(非特許文献1)
ドセタキセルは、Sanofi−Aventisからタキソテール(Taxotere)(登録商標)という名前で世界中で販売されている。ドセタキセルは重度の前立腺癌を処置するために使用されており、とりわけ、前立腺癌が前立腺を越えて広がり、ホルモン療法に対する耐性を有するようになった男性で使用されている。癌のこのステージの男性は放射線療法または手術をすでに受けている可能性が高く、努力を重ね、ホルモン療法に対する耐性を発達させてきたので、処置の選択肢は多くない(非特許文献2)。ドセタキセルは10いじょうのサイクルにわたって3週ごとに1時間の注入により投与される。
ドセタキセルは、プレドニゾンと共に、またはプレドニゾンなしで用いられると、重度の前立腺癌の患者が長生きするのを手助けすると証明された最初の化学療法剤であった(非特許文献3)。エストラムスチンまたはプレドニゾンと組み合わせてドセタキセルを用いる処置により、ホルモン欠乏に対する耐性を有する癌を治療することが可能となった。TAX 327試験は、アンドロゲンから独立した転移性の前立腺癌におけるドセタキセルからの有意な延命効果を示した第III相試験であった。ミトキサントロン処置と比較して、ドセタキセルで処置された患者は12%の全体奏効率を示し、ミトキサントロンで処置された患者は7%の全体奏効率を示した。ドセタキセルの別の大きな利点は生活の質の向上であった(非特許文献4)。
ドセタキセルは化学療法剤であり、細胞毒性化合物であり、したがって有効に生物学的に損傷を与える薬物である。すべての化学療法のように、有害な効果は一般的であり、多くの様々な副作用が文書で証明されてきた。治療の有効性を高めつつ、化学療法の処置に起因する副作用と毒性を低減させる癌治療レジメンの向上が必要とされている。
Ganoderma lucidumの抽出物、Salvia miltiorrhiza の抽出物、および癌の予防と治療のためのScutellaria barbataの抽出物の治療上有効な量の2つ以上を含む植物の組成物は、Daoら(特許文献1)によって報告されている。
米国特許第8,173,177号
Clarke SJ, Rivory LP (February 1999). "Clinical pharmacokinetics of docetaxel". Clin Pharmacokinet 36 (2): 99−114. Martel CL, Gumerlock PH, Meyers FJ, et al. Current strategies in the management of hormone refractory prostate cancer. Cancer Treat Rev. 2003; 29:171−187. Tannock IF, de Wit R, Berry WR, et al. Docetaxel plus prednisone or mitoxantrone plus prednisone for advanced prostate cancer. N. Engl. J. Med. 351 (15): 1502−12 (2004) Berthold DR, Pond GR, Soban F, De Wit R, Eisenberger M, Tannock IF. Docetaxel plus prednisone or mitoxantrone plus prednisone for advanced prostate cancer: Updated survival in the TAX 327 study. J Clin Oncol. 2008; 26(2):242−245.
本発明は前立腺癌の処置と治療のためのドセタキセルと植物抽出物の組成物の組み合わせに関する。
植物抽出物の組成物は、標準的な非植物性の化学療法物と共に使用される際に、副作用を減らすまたは緩和するために使用することが可能である。副作用は、炎症反応を阻害し、免疫反応を調整し、酸化ストレスを減らし、免疫反応を調整し、ウイルス感染と微生物感染を阻害し、細胞増殖反応またはそれ以外の生体応答を調整することによって減少する。本発明の組成物は、治療薬を用いる処置による特定の生物の経路の混乱に対する一般的な生体応答の平衡を保つことによって標準的な治療薬の副作用を緩和することもある。
好ましい実施形態では、組成物は、Ganoderma lucidum、Scutellaria barbata、Scutellaria baicalensis、Salvia miltiorrhiza、および随意にHippophae rhamnoides(シーバックソーン)の2つ以上の抽出物の組み合わせを含む。
一実施形態において、この方法はヒトに施される前立腺癌の処置または治療を含み、該方法は、アンドロゲン受容体タンパク質発現を低下させるのに効果的な有効量の植物組成物を投与する工程;および、抗アンドロゲン活性を有する有効な量の化合物を同時に投与する工程を含み、化合物と植物組成物の同時投与はいずれかの薬剤だけの場合よりも有効な治療を達成する。ドセタキセル治療と組み合わせて、Ganoderma lucidum、Salvia miltiorrhiza 、およびScutellaria barbataの非アルコール性の有機抽出物を含む植物組成物が使用される。
被検体の前立腺癌を処置するか、または、その重症度を低下させるための方法が開示されており、該方法は、Ganoderma lucidum、Salvia miltiorrhiza、およびScutellaria barbataの有機媒体中の2つ以上の抽出物を含む有効な量の植物組成物を投与する工程であって、それぞれの抽出物が約10乃至約50重量パーセントのGanoderma lucidumとScutellaria barbata、および約1乃至約10重量パーセントのSalvia miltiorrhizaを含み、植物組成物が前立腺癌に関連した症状を減らすのに有効である、工程、ならびに、有効な量のドセタキセルを同時投与する工程であって、化合物と植物組成物の同時投与はいずれか一方の薬剤のみの投与よりも有効な治療を達成する。
いくつかの態様ではあ、前立腺癌の症状は前立腺腫瘍の大きさである。いくつかの態様では、前立腺腫瘍はアンドロゲン依存性の腺癌である。いくつかの態様では、前立腺癌の症状は前立腺癌組織の成長速度である。いくつかの態様では、前立腺癌組織はアンドロゲン依存性の腺癌に由来する。いくつかの実施形態では、前立腺癌の症状は前立腺特異性抗原(PSA)のレベルである。
いくつかの実施形態では、同時投与は植物組成物の毎日の投与と一定の期間にわたるドセタキセルの周期的な投与を含む。いくつかの態様では、期間は3週である。
いくつかの実施形態では、抽出物は非アルコール性の有機抽出物である。いくつかの実施形態では、抽出物は酢酸エチルエステルで作られる。
いくつかの実施形態では、ドセタキセルと植物組成物の同時投与は、ドセタキセルのみの同等用量の投与と比較して、毒性と副作用を減少させる。
いくつかの実施形態では、植物組成物は、2重量パーセント(% w/w)のSalvia miltiorrhizza抽出物を含む。
いくつかの実施形態では、植物組成物は、乳化剤、界面活性剤、酸化防止剤、および希釈剤の1つ以上を含む。いくつかの実施形態では、乳化剤は脂肪酸、脂肪酸のポリオキシエチレングリセリンエステル、ポロオキシル化(polooxylated)ヒマシ油、エチレングリコールエステル、脂肪酸のプロピレングリコールエステルグリセリルエステル、ソルビタンエステル、ポリグルセリルエステル、脂肪族アルコールエトキシレート、エトキシル化プロポキシル化ブロックコポリマー、脂肪酸のポリエチレングリコールエステル、クレモフォール、モノカプリル酸グリセリン/カプリン酸グリセリン、クレモフォールEL、オレイン酸、ラブラゾル、Gelucire、Capryol、Captex、Acconon、トランスクトール(transcutol)、およびトリアセチンの1つ以上から選択される。いくつかの実施形態では、酸化防止剤はアスコルビン酸とαトコフェロールから選択される。いくつかの実施形態では、希釈剤は大豆油である。
いくつかの実施形態では、ドセタキセルは静脈内投与される。いくつかの実施形態では、植物組成物は経口で投与される。いくつかの実施形態では、植物組成物は経口投与に適した剤形である。
いくつかの態様では、前立腺癌は去勢抵抗性前立腺癌である。いくつかの態様では、前立腺癌はアンドロゲン感受性前立腺癌である。
いくつかの実施形態では、ドセタキセルは治療用量未満で投与される。
いくつかの実施形態では、植物組成物は、10%、15%、20%、30%、33%、35%、40%、42%、44%、45%、46%、46.5%、47%、47.5%、48%、48.5%、49%、49.5%、および50%から選択される有効な量のGanoderma lucidum抽出物を含む。
いくつかの実施形態では、植物組成物は、10%、15%、20%、30%、33%、35%、40%、42%、44%、45%、46%、46.5%、47%、47.5%、48%、48.5%、49%、49.5%、および50%から選択される有効な量のScutellaria barbata抽出物を含む。
いくつかの実施形態では、植物組成物は、1%、1.5%、2%、2.5%、3%、3.5%、4%、4.5%、5%、5.5%、6%、6.5%、7%、7.5%、8%、8.5%、9%、9.5%、および10%から選択される有効な量のSalvia miltiorrhiza 抽出物を含む。
本発明と本発明の他の目的、特徴、および利点は、以下の本発明の詳細な記載と付随する図面と実施形態でさらに明白なものとなる。
インビボ(マウス)でのLNCaP(アンドロゲン感受性)ヒト前立腺癌腫瘍SRCXの成長に対する、Ganoderma lucidum、Scutellaria barbata、およびSalvia miltiorrhiza (Aneustat(商標)、OMN54)とドセタキセル処置の組み合わせの効果を示す(P<0.01)。 インビボ(マウス)でのDU145(アンドロゲン非依存性の)ヒト前立腺癌腫瘍SRCXの成長に対する、Ganoderma lucidum、Scutellaria barbata、およびSalvia miltiorrhiza (Aneustat(商標)、OMN54)とドセタキセル+エストラムスチン処置の組み合わせの効果を示す(P<0.01)。 インビボ(マウス)でLTL−313(アンドロゲン依存性)ヒト前立腺癌腫瘍SRCXを処置する際の、腫瘍の縮小に対するOMN54とドセタキセルの組み合わせの相乗効果を示す(p=0)。 LTL−313(アンドロゲン依存性;腺癌)の患者に由来する前立腺癌組織SRCXを処置する際の、成長阻害に対するOMN54とドセタキセルの組み合わせの相乗効果を示す。TXT(タキソテール(登録商標))、Combi−low、およびCombi−medの用量は実施例7に記載される通りである。 LTL−313(アンドロゲン依存性;腺癌)の患者に由来する前立腺癌組織SRCXを治療する際の、用量反応方式でのPSA減少に対するOMN54とドセタキセルの組み合わせの相乗効果を示す。
(定義)
本明細書で使用されるような用語「植物」は、種子、葉、茎、花、根、液果、樹皮、または記載される目的に役立つそれ以外の植物部分のことを指す。特定の使用に関して、根や根茎のような植物の地下部分が利用されることが好ましい。葉、茎、種、花、液果、樹皮、またはそれ以外の植物部分にも医薬的な効果があり、お茶や他の飲料、クリームを調製する際に、および食品製剤中で使用することができる。
本明細書で使用されるような用語「処置」または「処置すること」または「治療」は、明細書と請求項の目的のために、予防する、阻害する、治癒する、または緩和することを含んでいる。
用語「投与すること」によって、組成物は所望の目的を達成することができるような手法で宿主に送達されることを意味している。言及されたように、組成物は、経口、局所、直腸などの有効なルートで投与可能である。
「相乗作用」は組み合わせ指数(CI)によって測定されることがある。組み合わせ指数法はChouとTalalayによって記載された(Chou, T.−C. The median−effect principle and the combination index for quantitation of synergism and antagonism, p. 61−102. In T.−C. Chou and D. C. Rideout (ed.), Synergism and antagonism in chemotherapy. Academic Press, San Diego, Calif. (1991); Chou, T.−C., and P. Talalay. Quantitative analysis of dose−effect relationships: the combined effects of multiple drugs on enzyme inhibitors. Adv. Enzyme Regul. 22:27−55 (1984))。0.90以下のCI値は相乗的であるとみなされ、0.85の値は適度に相乗的であり、0.75より下の値は著しく相乗的である。0.90〜1.10のCI値は単に付加的であるとみなされ、それよりも高い値は拮抗的である。
相乗作用の決定は、生物学的な変動、用量、実験条件(温度、pH、酸素分圧など)、治療スケジュール、および組み合わせ比率によって影響を受けることがあることに留意する。
植物組成物薬は、生物学的利用能と最小の毒性を含む。好ましくは、薬物は経口で投与可能である。植物組成物は、複数の生物学的ターゲットに同時かつ相乗的に作用するために複数の治療機能の組み合わせを提供する。植物組成物は、生理的恒常性の破壊と薬物耐性の発生を最小限に抑えるために、低用量の個々の治療成分を含む。一般に、治療の有効性と安全性の履歴は天然由来の活性成分を選択する際に考慮される。
(癌)
複数の細胞経路が癌に関係している。アポトーシス経路、マイトジェン活性化プロテインキナーゼ(MAPK)シグナル経路、ホスホイノシチド3−キナーゼ(PI3K)経路を介した細胞シグナル伝達、転写(STAT)シグナル経路のシグナル伝達物質(signal transducer)および活性化因子、p53シグナル経路、Wntシグナル経路、シクロオキシゲナーゼ(COX)酵素はすべて、腫瘍性形質転換、転移、および血管新生などの腫瘍形成に関与する複数の工程の一因であることが知られている。同様に、成長因子、Ras突然変異のような癌遺伝子、癌抑制遺伝子、アンドロゲンおよびエストロゲン受容体、活性化補助因子&抑制因子、および、多くの他の経路が腫瘍形成と発癌に影響を与えることが示されている。
癌に適した植物は、こうした経路の1つ以上に影響を与える機能だけではなく、抗炎症、免疫系調整、抗血管新生、抗転移性などの癌の状態の緩和に一般に関係する機能も含むことになる。
特別のタイプの癌に適した植物はある種類の癌に特有な経路を対象とした機能性を有している。例えば、前立腺癌の処置に適した植物は、アンドロゲン受容体にも関連する機能性を含むことがある。好ましくは、植物はachiに対する標準的な化学療法レジメンと組み合わせて投与される。
前立腺癌は複雑な疾患である。多くの生物学的な経路は前立腺癌の進行:成長因子活性、細胞死(アポプトーシス)、発癌、腫瘍抑制、細胞周期変調、細胞表面変調、アンドロゲン受容体、活性化補助因子&抑制因子に関連している。複数の条件:良性の前立腺肥大(BPH)、前立腺炎、前立腺上皮内新生物(PIN)が前立腺疾患に関連している。
良性前立腺肥大症(BPH)とは中年および老年の男性における前立腺の大きさの増大を指す。BPHは、前立腺の尿道周囲の領域の巨大なかなり分離した小結節の形成をもたらす、前立腺ストロマ細胞と上皮細胞の増殖を特徴とする。前立腺特異性抗原レベルはこのような患者で上昇することもあるが、尿路感染によって器官の容積と炎症が増加することから、BPHは前癌病変であるとは考えられていない。
アルファ遮断薬(α1アドレナリン受容体遮断薬)は、BPH症状の軽減をもたらす。5α−リダクターゼ阻害剤がアルファ遮断薬と一緒に使用されるとき、前立腺腫大患者において急性尿閉や外科手術へのBPH進行の減少が示されている(Kaplan SA, McConnell JD, Roehrborn CG, et al (2006).Combination therapy with doxazosin and finasteride for benign prostatic hyperplasia in patients with lower urinary tract symptoms and a baseline total prostate volume of 25 ml or greater. J Urol 175(1): 217−20.)。
複数の植物はBPHの処置に有効性を示しており、植物性の製剤の成分として使用することができる。ノコギリパルメット(ノコギリヤシ)果物抽出物は、フィナステリドに匹敵する有効性で軽度から中程度のBPH症状を緩和している(Wilt TJ, Ishani A, MacDonald R, (2002). Serenoa repens for benign prostatic hyperplasia. Cochrane Database Syst Rev 2002 (3), CD001423)。BPHを処置するのに有効な他の植物は、Hypoxis rooperi(アフリカのスターグラス)、ピジウム(アフリカプルーン(Prunus africana)の樹皮から抽出された)、ペポカボチャ(カボチャ)種子、およびウルティカ・ディオイカ(イラクサ)根からのβ−シトステロールを含んでいる(Wilt TJ, Ishani A, Rutks I, MacDonald R (2000) Phytotherapy for benign prostatic hyperplasia Public Health Nutr 3(4A):459−72)。1つの二重盲検試験はライ麦花粉の有効性も支持した(Buck AC, Cox R, Rees RWM, et al. (1990) Treatment of outflow tract obstruction due to benign prostatic hyperplasia with the pollen extract, Cernilton. A double−blind placebo−controlled study Br. J. Urol. 66:398−404)。
前立腺癌は、正常な精液分泌前立腺細胞が癌細胞に変化すると始まる腺癌または腺性癌として分類される。最初に、癌細胞の小さな塊が別の正常な前立腺に限局する−上皮内癌または前立腺上皮内腫瘍(PIN)として知られている疾病である。PINが癌前駆体であるという明らかな証拠はないが、癌と密接に関係している。
前立腺特異性抗原(PSA)は、ほぼ前立腺によって精製される3のkD糖タンパク質である。カリクレインIIIとしても知られているPSAはセリンプロテアーゼである(Lilja H. (Nov 2003). “Biology of Prostate−Specific Antigen”. Urology 62 ((5 Suppl 1)): 27−33)。
PSAは、前立腺癌がある状態で、およびBPHのような他の非悪性の前立腺障害で増大することが多い。PSAを測定する血液検査は、前立腺癌の早期発見に現在利用可能な最も有効な検査である。正常なレベルよりも高いPSAは限局性および転移性の前立腺癌(CaP)に関係している。しかしながら、PSAレベルは癌以外の多くの理由で変化し得る。癌のない状態での高いPSAレベルの2つの一般的な原因は、前立腺の肥大(良性前立腺肥大(BPH))と前立腺の感染(前立腺炎)である。
したがって、PSAは完全な検査ではない。前立腺癌に罹っている男性の中にはPSAが上昇しない人もいるが、PSAの高いほとんどの人は前立腺癌に罹っていない。生検を除き、非侵襲的検査は前立腺癌の明瞭な診断を与えるものではない。
(前立腺癌治療のための植物組成物)
高いPSAレベルが検出される際に、植物製剤は最適な一次治療を与える。本明細書で開示されるような植物組成物は毒性が非常に低いが、それにもかかわらず前立腺癌に対して有効である。
植物組成物は、成分中のおよび組み立てられた組成物中の多くの望ましい機能を実証した後で設計される。多くの治療上活性のある化学成分は、Ganoderma lucidum(#9)、Scutellaria barbata(#15)、およびSalvia miltiorrhiza (#14):ガノデリン酸A、クリプトタンシノン、タンシノンIIA、スクテラリンテトラメチルエーテル、スクテラリン、アピゲニン、およびオウゴニン。
多くの化学成分は植物組成物:アデノシン、ganodericな酸A、オレイン酸、タンシノンIIA、スクテラリン、アピゲニン、ルテオリンおよびオウゴニンの中にある。こうした化学成分の各々は、抗ウイルス性、抗炎症性、免疫調節性、抗血管新生、および抗癌/転移性の機能の1つ以上を実証することが知られている。
Ganoderma lucidum(#9)、Scutellaria barbata(#15)、およびSalvia miltiorrhiza (#14)の典型的な組み合わせは、それぞれの植物が1%w/w乃至90%w/wの組み合わされた組成物である際に3つの植物の抽出物の特定の組み合わせによって表示される相乗作用に基づいて、OMN54と呼ばれた。植物の抽出物は好ましくは、アルコールのような有機媒体と、酢酸エチルなど)、脂質、およびその他同種のものを含む非アルコール性の媒体を含むから製造された。好ましい実施形態では、抽出物は酢酸エチル媒体中で作られた。
重要な相乗作用は、特定の量(w/w)で以下の3つの有機抽出物で構成された植物組成物によって表現された:
(i)33−50%w/wのGanoderma lucidum。より具体的には、Ganoderma lucidum抽出物は、33%、35%、40%、42%、44%、45%、46%、46.5%、47%、47.5%、48%、48.5%、49%、49.5%、および50%から選択される。
(ii)33−50%w/wのScutellaria barbata。より具体的には、Scutellaria barbata抽出物は、33%、35%、40%、42%、44%、45%、46%、46.5%、47%、47.5%、48%、48.5%、49%、49.5%、および50%から選択される。
(iii)1−10%w/wのSalvia miltiorrhiza。より具体的には、Salvia miltiorrhiza 抽出物は、1%、1.5%、2%、2.5%、3%、3.5%、4%、4.5%、5%、5.5%、6%、6.5%、7%、7.5%、8%、8.5%、9%、9.5%、および10%から選択される。
生体外研究によって、OMN54は無刺激PBMC(長期間の使用の安全性を示す)では炎症誘発性タンパク質を調節しなかったことが示された。炎症性の刺激(PHA分裂促進因子)の存在下では、OMN54は炎症性のシグナル伝達(有意な抗炎症活性)を抑えた。刺激された細胞と刺激されなかった細胞中のOMN54の効果は、サイトカイン、ケモカイン、および成長因子を含む多くのタンパク質で観察された。
ヒト前立腺癌細胞株LNCaPはアンドロゲン感受性であり、PSA陽性である。OMN54は、前立腺癌に関連した特定遺伝子の発現で、LNCaP細胞株に対する活性に関して検査された。高いレベルの前立腺特異性抗原(PSA)は前立腺癌に関連している。OMN54によるPSA転写物の大幅な抑制は、前立腺癌の処置に有益であると考えられる。
OMN54は、アンドロゲン受容体(AR)陽性(LNCaP)およびAR陰性(DU−145)の前立腺癌細胞株の両方のアポトーシスを誘発して、前立腺癌細胞に対する顕著な抗増殖性の効果を示す。OMN54はNFカッパB阻害も示す。植物組成物によって示される抗炎症および抗増殖性の機能は、BPHに対しても有効である。したがって、高いPSAレベルの検出後、および癌の診断のための侵襲性の検査の前に、前立腺癌とPINのようなBPHと腫瘍状態の両方に対して有効である低毒性の植物製剤は、最初の介在に有望なレジメンを提供する。
前立腺癌に対して有効な他の植物は赤トウガラシで見られるカプサイシンを含んでおり、これは培養下のヒト前立腺癌細胞とマウス異種移植片中で顕著な抗増殖性効果を有する(Mori A et al. Cancer Res. 2006 Mar 15;66(6):3222−9)。カプサイシンは、その核移動を防ぐことによるNFカッパB活性化の阻害によって媒介されたPSA転写の直接的な阻害によってPSA発現をダウンレギュレートする(Id)。
緑茶派生物に関する2006年の研究は、前立腺癌に高リスクの患者において前立腺癌を予防したことを実証した(Bettuzzi S, Brausi M, Rizzi F, Castagnetti G, Peracchia G, Corti A (2006). “Chemoprevention of human prostate cancer by oral administration of green tea catechins in volunteers with high−grade prostate intraepithelial neoplasia: a preliminary report from a one−year proof−of−principle study”. Cancer Res 66 (2): 1234−40)。アブラナ科の野菜で見られるジ−インドリル−メタンと呼ばれる植物化学物質は抗アンドロゲンおよび免疫調節特性を有しているのではないかと疑われている。
植物は、ヒトの疾患を治療する新規な天然由来の薬剤の発見と成長のための価値ある資源である。植物抽出物は通常多くの分子を含み、疾患の処置と予防に役立つ複数の機能を有している。植物抽出物はさらに、炎症経路、免疫反応経路、および酸化ストレス応答経路などの多くの生物学的経路に影響を与えることにより、正常組織ホメオスタシスを維持するように機能することができる。その結果、植物抽出物は、多くの疾患ターゲットを処置するために使用される多くの治療薬の有害な副作用を緩和することができる。
植物は抗癌性組成物の優れた源であると実証された。例としては、Gynostemma pentaphyllum抽出物、Camellia sinensis(緑茶)およびCrataegus pinnatifida(サンザシの液果)が挙げられ、これを作る方法が米国特許第5910308号と6168795号の主題である。パクリタキセル、ドセタキセル、エトポシド、ビンクリスチン、ビンブラスチン、およびビノレルビンのような癌治療で現在使用されている植物に由来するいくつかの薬物は、微小管の縮小(解重合)または拡大(重合)を乱すように設計された(Compton, D. A., et al., (1999) Science 286:913−914)。それらは、微小管を構成する分子であるチューブリンに結合する一般的な作用機序を共有する(Compton, D. A., et al., (1999) Science 286:913−914)。少なくとも6つの植物由来の抗癌剤はFDAの承認を受けている(例えば、タキソール、ビンブラスチン、ビンクリスチン、トポテカン、エトポシド、テニポシド)。他の薬剤は臨床試験(例えば、カンプトテシン、9AC、およびイリノテカン)で評価されている。処置癌のための植物抽出物は米国特許出願公開第20050214394号A1、第20050208070号A1、および第20050196409号A1に記載されている。
本発明は、その病状で多くの生物学的経路に関連するヒト疾患を治療するための植物抽出物を含む新しい組成物を提供する。本発明の組成物は、限定されないが炎症反応、免疫反応、酸化応答、ウイルス感染と微生物感染、および細胞増殖反応を含む、多くの生物学的経路を調整するために相乗的に作用する2つ以上の植物抽出物で構成される。
(i)Ganoderma lucidum(霊芝):Ganoderma lucidumは、早ければ西暦456−536年にShen Nong Ben Cao Jing vol. 1に記録された、記憶力を高めるとともに老年期のもの忘れを防ぐ効果について賞賛されていた。経口または局所的に投与されたGanoderma lucidumを使用するマウスでの研究は、Ganoderma lucidumが抗炎症の活性を有することを示唆している(Stavinoha, W., et al., (1995). Study of the anti−inflammatory efficacy of Ganoderma lucidum. In B.−K. Kim, & Y.S. Kim (Eds.), Recent Advances in Ganoderma lucidum research (pp. 3−7). Seoul Korea: The Pharmaceutical Society of Korea)。
(1)癌を進行させるリスクの高い個人における予防的化学療法、(2)癌の転移または再発の予防における補助的使用、(3)癌に関連する悪液質と疼痛の緩和、および(4)副作用を減らすための同時的な化学療法を用いる補足的な使用のためのGanodermaの適用は、白血球数を維持し、化学療法薬または放射線療法薬のより最適な投薬を可能にすると示唆されている(Chang, R. (1994) Effective Dose of Ganoderma in Humans; Proceedings of Contributed Symposium 59A, B 5th International Mycological Congress, Vancouver: pp. 117−121)。ヒトへの投与量に関する研究は伝統的であり経験的であるため、治療のためのGanodermaの適切な投与量範囲はこのデータと薬物動態の原則を使用して計算された。計算は(1)健康維持のために1日当たり0.5〜1gのGanoderma乾燥させた子実体の用量、(2)慢性的な疲労、ストレス、自己免疫、あるいは他の慢性的な健康問題がある際には1日当たり2〜5g、(3)深刻な病気では1日当たり5〜10gを示した(Chang, R. (1993) Limitations and Potential applications of Ganoderma and related fungal polyglycans in clinical ontology; First International Conference on Mushroom Biology and Mushroom products: 96)。
Ganoderma lucidumは好ましいが、当業者はGanodermaの他の種も本発明で使用されてもよいことを認識するであろう。例えば、G.tsugaeはアレルギー性のネズミモデル中でTh1/Th2とマクロファージ反応を調節すると示されており、A549ヒト肺腺癌細胞株においてG.tsugae阻害テロメラーゼ活性から真菌類免疫調節タンパク質、FIP−gtsを組み換え発現した(Lin, J.Y. et al., (2006) Food Chem. Toxicol.; Liao, C.H. et al., (2006) Mo. Carcinog. 45(4):220−9)。Ganodermaの他の種の例としては、限定されないが、G.applanatum、G.mongolicum、G.microsporum、G.subamboinense、G.pfeifferi、G.meredithae、G.oregonense(G.oregonse)、G.resinaceum、G.oerstedii、G.ungulatum、G.mirabile、G.tsugae、G.sessile、G.valesiacum、G.fornicatum、G.carnosum、G.australe、およびG.boninense。
(ii)Scutellaria barbata(タツナミソウ):肝臓、肺、および直腸の腫瘍向けの伝統的な漢方薬であるScutellaria barbataは、突然変異誘発、DNA結合、および、アフラトキシンB1(AFB1)とシトクロムP450結合アミノピリンN−デメチラーゼの代謝を阻害することがと示されている(Wong B.Y. et al., (1993) Eur. J. Cancer Prev. 2(4):351−6; Wong B.Y. et al., (1992) Mutat. Res. 279(3):209−16)。さらに、Scutellaria barbataは生体外でマクロファージ機能を増強し、生体内で腫瘍の増殖を阻害することができる(Wong B.Y. et al., (1996) Cancer Biother. Radiopharm. 11(1):51−6)。
この薬草はカルシウム、カリウム、マグネシウム、鉄、亜鉛スクテラリン、揮発性油、タンニン、および苦味質だけでなく、ビタミンCとEも含んでいる。スクテラリンは中枢神経系に作用する。Scutellaria barbataからの活性成分であるスクテラリンは、液体クロマトグラフィーによって精製された(Wenzhu Zhang et al., (2003) J. of Liquid Chromatography & Related Technologies 26 (13):2133−40)。
(iii)Scutellaria baicalensis:Scutellaria baicalensisはリンパ性白血病、リンパ腫、および骨髄細胞株に対する抗増殖活性とアポトーシス活性を有することが示されており、かつヒト悪性脳腫瘍細胞に対する抗癌活性を有している(Kumagai, T. et al. (2006) Leuk. Res.; Scheck, A.C. et al., (2006) BMC Complement Altern. Med. 6:27)。
Scutellaria barbataはScutellaria baicalensisと混同されてはならない。Scutellaria barbataの植物全体であるBanzhilianは、Scutellaria baicalensisの根であるhuangqinを指す慣用名「scute」と混同されてはならばい。両方は同じ属であるが、その地上部が用いられるScutellaria barbataは活性成分の中でも芳香油を有しているが、その一方でScutellaria baicalensis は主としてフラボノイド、とりわけバイカリンおよびバイカレインに依存している。Scutellariaの根(Scutellaria baicalensisの根)とScutellaria barbataはフラボノイドの異なるセットを含み、ヒト白血病細胞ラインHL−60の増殖に対して様々な効果を示す(Sonoda et al., J. Ethnopharm 91:65−68 (2004))。
Scutellaria barbataとScutellaria baicalensis が好ましい一方で、当業者はScutellaria の他の種も本発明で使用されてもよいことを認識するであろう。例えば、Scutellaria radixは、N(2)a細胞において、エタノール誘発性のカスパーゼ−11の発現と細胞死を抑えることが示されており、Scutellaria radixの1成分であるバイカレインは、増殖の抑制とヒト骨髄細胞におけるアポプトーシスの誘発の抑制をもたらす(Kang, K. et al., (2005) Brain Res. Mol. Brain Res. 142(2):139−45; Ma, Z. et al. (2005) Blood 105(8):3312−8)。Scutellaria の他の種の例としては、限定されないが、Scutellaria amabilis, Scutellaria radix, Scutellaria rehderiana、および、Scutellaria laterifloraが挙げられる。好ましい組み合わせとは、特定の種からの抽出物が製剤中の他の植物からの抽出物、あるいは組成物中の他の治療薬と相乗的に作用する組み合わせである。
(iv)Salvia miltiorrhiza (Dan Shen):サルビアには900以上の種があり、その多くに医薬用途の歴史がある。Dan Shenは血液循環を促進し、うっ血を取り除くために伝統的な漢方薬で使用される(Bensky D., Gamble A Chinese herbal Medicine Materia Medica 1987 Eastland Press: Seattle. 384)。Dan Shenは血小板中のSODの活性を増加させ、それにより、肺塞栓症に対する予防と血小板凝集の阻害をもたらす(Wang, X. et al., (1996) Zhongguo Zhong Yao Za Zhi 21:558−60)。Salvia miltiorrhiza はコレステロールを低下させ、内皮の損傷を減らし、高コレステロール血症動物の脂質過酸化を阻害することが示されている。LDLの酸化のこの阻害により、アテローム性動脈硬化症を低下させることもある(Wu Y.J. et al., (1998) Arteriosclerosis Thromb Vasc Biol 18:481−6)。
Salvia miltiorrhiza 構成物は、Ca2+動員の減少によって大動脈片のノルアドレナリン誘発性の収縮を阻害することが分かっている。この血管拡張活性が、高血圧でSalvia miltiorrhiza の伝統的な使用法を説明することもある(Nagai M. et al., Biol Pharm Bull (1996) 19:228−32)。Salvia miltiorrhiza は、心臓機能の継続的な作用と優れた改善を伴う、ニトログリセリンよりも顕著に優れた効果を有することが示された(Bai, Y.R. and Wang, S.Z., (1994) Zhongguo Zhong Xi Yi Jie He Za Zhi 14:24−5, 4)。
Salvia miltiorrhiza はさらにDan Shen化合物中の上位の成分である。Dan Shen化合物は、末梢循環の改善と一般的な幸福のための4つの重要な薬草を含む。Crataegus levigataの作用は、漢方薬Salvia miltiorrhiza (Dan Shen)、インドの薬草コレウス・フォルスコリ(Coleus forskohlii)、およびセイヨウカノコソウ(Valeriana officinalis)によって増強される。漢方薬は、女性の不規則さ、腹痛、不眠症、蕁麻疹、肝炎、および乳腺炎にSalvia miltiorrhiza を用いる。
(v)Hippophae rhamnoides(シーバックソーン):シーバックソーン種子油は、アラキドン酸やイコサペンタエン酸のような他の多価不飽和脂肪酸の前駆体である2つの必須脂肪酸、リノール酸とα−リノレン酸を高含有量を含んでいる。シーバックソーンベリーの果肉/皮からの油は、パルミトレイン酸とオレイン酸に多い(Chen et al., “Chemical composition and characteristics of seabuckthorn fruit and its oil.” Chem. Ind. Forest Prod. (Chinese) 10 (3), 163−175)。血漿脂質中のα−リノレン酸の値の増加は、AD症状に対する明瞭な改善効果を示した(Yang et al., (2000) J. Nutr Biochem. 11(6):338−340)。α−リノレン酸のこうした効果は、エイコサノイド合成とは無関係に、エイコサノイド組成物の変化や他のメカニズムの両方によるものであったかもしれない(Kelley (1992) Nutrition, 8 (3), 215−2)。
シーバックソーン(Hippophae rhamnoides)の酸化防止剤と免疫調節特性は、モデルシステムとしてリンパ球を使用して実証された(Geetha et al. J Ethnopharmacol 2002 Mar; 79(3):373−8)。Hippophae rhamnoidesからのヘキサン抽出物の抗潰瘍誘発の効果も実証された(Suleyman H. et al., (2001) Phytother Res 15(7):625−7)。マウス中の全身致死照射に対するHippophae rhamnoidesの薬草の調製による放射線防護は、遊離基消去、幹細胞増殖と免疫刺激特性の加速を示唆する(Goel H.C. et al., (2002) Phytomedicine 9(1):15−25)。
(vi)Camellia sinensis(緑茶):Camellia sinensis植物からの乾燥葉は3つのタイプの茶:ウーロン茶、紅茶、および緑茶に処理される。緑茶抽出物は、主として遊離基と戦うために使用される、ビオフラボノイドに富んだ有力な抽出物である。これはビオフラボノイドの一種である高含有量のポリフェノールを有する。緑茶を作る際に、茶葉は湿気または乾熱によって安定化されるが、これは酵素ポリフェノールオキシダーゼを破壊し、従ってポリフェノールの酸化を防ぐ。こうしたポリフェノールは緑茶中の主要な生物学的に活性な成分である。好ましい実施形態では、緑茶はDragon Well teaまたはLung Ching teaである。
緑茶中のポリフェノールは複数の結合した環状の構造を有するカテキンである。ポリフェノールは複数のフェノール基を備えたビオフラボノイドの一形態である。ポリフェノールは味と生物学的作用の両方を制御する(遊離基媒介性の損傷から細胞を保護する)酸化防止特性を有するポリフェノールの化学基であるカテキンは、エピガロカテキン−3ガリウム酸塩(EGCG)、エピガロカテキン、およびエピカテキン−3−ガリウム酸塩を含んでいる。最近になって、ECGCはウロキナーゼのインヒビターであり(Jankun et al., (1997) Nature 387:561)、腫瘍細胞の成長に必要不可欠な酵素であるキノールオキシダーゼであることが分かった。エピガロカテキン−3ガリウム酸塩(EGCG)は消化器感染と呼吸器感染も防ぐ。
Ganoderma lucidum、Scutellaria barbata、Scutellaria baicalensis、およびSalvia miltiorrhizaと、随意にHippophae rhamnoides(シーバックソーン)との組み合わせとCamellia sinensis(緑茶)の抽出物の2つ以上を含む組成物で観察される新規な腫瘍阻害、免疫促進、炎症減少、および抗酸化の特性と、本発明に係る方法で使用されるこうした抽出物の2以上の新規な組み合わせで実証される相乗効果は、抽出物中にあるサポニン、フラボノイド、およびポリフェノールの1つ以上の組み合わせの起こりそうな結果である。
(植物組成物の製剤)
本発明の組成物は、限定されないが、乾燥粉末、グラウンド、エマルジョン、抽出物、および他の従来の組成物を含む、有効な任意の形態であり得る。組成物の有効な成分を抽出または濃縮するために、一般に植物部分を、水、アルコール、メタノール、混合溶媒、または任意の他の溶媒などの適切な溶媒に接触させる。溶媒の選択は慣例的に行うことができる、例えば、溶媒によって抽出または濃縮される活性成分の特性に基づく。組成物クレヌラータ(crenulata)の好ましい活性成分としては、限定されないが、サリドロシド(salidroside)、チロソール、β−シトステロール、没食子酸、ピロガロール、クレヌラチン(crenulatin)、ロジオニン(rhodionin)、および/またはロジオシン(rhodiosin)が挙げられる。こうした成分は例えば、アルコールの溶媒を用いて同じ工程で抽出可能であるか、あるいは、植物から特別の標的成分を抽出するのに特に有効な溶媒を毎回用いて、個々に抽出されてもよい。特定の実施形態では、抽出は以下の工程:選択された部分、好ましくは根を粉砕して粉末にする工程によって行うことが可能である。組成物から活性な薬剤を抽出するのに有効な時間にわたって所望の溶媒中で粉末を浸すことができる。溶液を濾過して濃縮することで、溶媒によって抽出された高濃度の構成物を含むペーストが得られる。場合によっては、ペーストを乾燥させることで組成物クレヌラータの粉末抽出物が得られる。抽出物中の活性成分の含量はHPLC、UV、および他の分光測定方法を駆使して測定することが可能である。
本発明の組成物は、例えば、経口、非経口、腸内、腹腔内、局所的、経皮的(例えば、任意の標準的なパッチを用いて)、眼内、経鼻、局所、エアロゾルなどの非経口、吸入、皮下、筋肉内、頬側、舌下、直腸、膣、動脈内、および、髄腔内などの任意の有効なルートによって任意の形態で投与可能である。組成物は、単独で、あるいは、薬用形態を含むまたは食物または飲料の添加剤としての、活性または非活性の任意の成分と組み合わせて投与可能である。
本発明の好ましい実施形態では、組成物は、例えば、植物全体、粉末化または微粉砕された植物材料、抽出物、丸剤、カプセル、顆粒、錠剤、または懸濁剤を含む任意の適切な形態で経口投与される。
組成物を任意の薬学的に許容可能な担体で組み合わせることができる。語句「薬学的に許容可能な担体」によって、例えば、Remington’s Pharmaceutical Science, 18th Edition, Mack Publishing company, 1990に記載される標準的な担体などの任意の製薬担体を意味する。適切な担体の例が当該技術分野では周知であり、限定されないが、リン酸緩衝生理食塩水、Polysorb 80を含むリン酸緩衝生理食塩水、水、油/水エマルジョンなどのエマルジョン、および、様々なタイプの湿潤剤を含むことができる。他の担体はさらに無菌液、錠剤、コーティング錠調合薬、およびカプセル剤を含むこともある。一般に、こうした担体は、デンプン、ミルク、砂糖、特定の種類の粘土、ゼラチン、ステアリン酸またはその塩、あるいはマグネシウムステアリン酸またはステアリン酸カルシウム、滑石、植物性脂肪または油、ゴム、グリコールなどの賦形剤を含んでいる。こうした担体はさらに風味や着色料または他の成分を含むこともある。そのような担体を含む組成物は周知の従来の方法によって処方される。一般に、組成物を用いて処方された賦形剤は経口投与に適しており、それや他の活性成分と有害に反応しない。
適切な薬学的に許容可能な担体としては、限定されないが、水、食塩水、アルコール、アラビアゴム、植物油、ベンジルアルコール、ゼラチン、ラクトース、アミロースまたはデンプンなどの炭水化物、ステアリン酸マグネシウム、滑石、ケイ酸、粘着性のパラフィン、香油、脂肪酸モノグリセリドおよびジグリセリド、ペンタエリトリトール脂肪酸エステル、ヒドロキシメチルセルロースなどが挙げられる。他の添加剤としては、例えば、酸化防止剤と保存剤、着色料、香味料、および希釈剤、アカシアなどの乳化剤および懸濁化剤、寒天、アルギン酸、アルギン酸ナトリウム、ベントナイト、カルボマー、カラギーナン、カルボキシメチルセルロース、セルロース、コレステロール、ゼラチン、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロース、オクトキシノール9、オレイルアルコール、ポビドン、モノステアリン酸プロピレングリコール、ラウリル硫酸ナトリウム、ソルビタンエステル、ステアリルアルコール、トラガント、キサンタンガム、およびその誘導体、溶媒、および、微結晶性セルロースなどの様々な成分、クエン酸、デキストリン、デキストロース、液状グルコース、乳酸、ラクトース、塩化マグネシウム、メタリン酸カリウム、デンプン、などが挙げられる。
植物組成物は、酸化防止剤、ビタミン(A、C、アスコルビン酸、B1などのB、チアミン、B6、ピリドキシン、B複合体、ビオチン、コリン、ニコチン酸、パントテン酸、B12、シアノコバラミン、および/またはB2、D、D2、D3、カルシフェロール、トコフェロールなどのE、リボフラビン、K、K1、K2)のような他の活性成分を用いても処方可能である。好ましい化合物としては、例えば、クレアチン一水和物、ピルバート、L−カルニチン、α−リポ酸、フィチンまたはフィチン酸、コエンザイムQ10、NADH、NAD、D−リボース、L−グルタミン、リジン、クリシンのようなアミノ酸;4−アンドロステンジオン、5−アンドロステンジオン、4(または5−)−アンドロステンジオール、19−nor−4(または5−)−アンドロステンジオン、19−nor−4(または5−)−アンドロステンジオール、ベータ−エクジステロン、および5−メチル−7−メトキシイソフラボンなどのプレホルモンが挙げられる。好ましい活性成分としては、例えば、マツ花粉、枸杞子(fructus lycii)、Hippophae rhamnoides、マルバドウキ属、アカントパナックス属、アストラガルス属、マオウ属、ツルニンジン属、イトヒメハギ(polygola tenuifolia) Willd、ユリ属、ミクリ属(Sparganium)、チョウセンニンジン、サンシチニンジン、ガルシニア属、GUGGLE、ブドウ種子抽出物または粉末および/またはイチョウが挙げられる。
本発明の組成物を用いて処方可能な他の植物と薬草は、様々な文書や出版物、例えば、E.S. Ayensu, Medicinal Plants of West Africa, Reference Publications, Algonac, Mich. (1978); L. Boulos, Medicinal Plants of North Africa, Reference Publications Inc., Algonac, Mich. (1983); and N. C. Shah, (1982) J. Ethnopharm, 6:294−5で記述されたものを含んでいる。
植物製剤は、植物抽出物に加えて、または植物抽出物の代わりに生物製剤と化学成分を含んでもよい。植物組成物を含むことがある生物製剤の例としては、限定されないが、血液および血液製剤、細胞、組織、および器官、遺伝子治療ベクター、ウイルスと細菌ワクチン、抗体、モノクローナル抗体などの生物工学によって生成された治療薬が挙げられる。
植物組成物を含むことができる薬学的に活性な薬剤としては、限定されないが、酸化防止剤、抗発癌物質、抗炎症薬、ホルモンおよびホルモンアンタゴニスト、降圧薬、抗炎症薬、精神安定剤、強心薬、抗うつ薬、コルチコステロイド、抗潰瘍薬、抗アレルギー薬および抗肥満剤、抗生物質、抗菌薬、細菌薬、および例えば、Remington’s Pharmaceutical Sciences, 18th Edition, Mack Publishing Company, 1990で特定されるような他の医学的に有用な薬物が挙げられる。本発明の好ましい組成物は、約1%−100%、好ましくは約20−70%の植物抽出物と、随意に薬学的に許容可能な賦形剤を含む。本発明の別の好ましい組成物は、約1%−99%、好ましくは約20−70%の植物抽出物、0.1−99%、好ましくは1−10%の1つ以上の薬学的に活性な薬剤、随意に薬学的に許容可能な賦形剤を含む。
いくつかの実施形態では、植物組成物は、単一の製剤中に化学療法剤を含むか、あるいは治療レジメンの一部として別々に投与される。
(ドセタキセル)
ドセタキセルの細胞毒性活性は微小管の組み立てを促進し安定させることにより発揮され、その一方で、GTPのない状態で生理的な微小管の脱重合/分解を防ぐ。これにより、微小管形成に必要とされる遊離チューブリンが大幅に減少し、分裂中期と分裂後期の間の有糸核分裂細胞の分裂が阻害されて、さらなる癌細胞の子孫を防ぐ。微小管はドセタキセルの存在下では分解しないため、細胞の内部に蓄積してアポプトーシスの開始を引き起こす。アポプトーシスはアポプトーシス遮断bcl−2オンコプロテインの遮断により助長される(Lyseng−Williamson KA, Fenton C (2005). “Docetaxel: a review of its use in metastatic breast cancer”. Drugs 65 (17): 2513−31)。ドセタキセルは多くの癌治療レジメンで使用される:
乳癌:タキソテール(登録商標)は、前の化学療法が失敗した後に局所的に進行したまたは転移性の乳癌の患者の処置に使用され、タキソテール(登録商標)はドキソルビシンとシクロホスファミドと組み合わせて、手術可能な結節陽性の乳癌の患者の補助的な処置に使用される。
進行性の肺非小細胞癌:タキソテール(登録商標)は、前の白金に基づいた化学療法が失敗した後に、単一の薬剤として、局所で進行したまたは転移性の肺非小細胞癌(NSCLC)の患者の処置に使用され、タキソテール(登録商標)はシスプラチンと組み合わせて、この疾患に対する化学療法を依然受けたことがない、切除不能な、局所的に進行したまたは転移性のNSCLCを抱える患者の処置に使用される。
進行性の胃/食道接合部癌:シスプラチンとフルオロウラシルと組み合わされるタキソテール(登録商標)は、胃食道接合部の腺癌を含む、進行した胃の腺癌の患者であって、この疾患に関して先の化学療法を受けていない患者の処置に使用される。
局所進行性の頭頚部癌:シスプラチンとフルオロウラシルと組み合わされるタキソテール(登録商標)は、頭部と頚部の局所進行性の扁平上皮癌(SCCHN)を抱える患者の誘発処置に使用される。
転移性アンドロゲン非依存性前立腺癌:プレドニゾンと組み合わされるタキソテール(登録商標)は、アンドロゲン非依存性(ホルモン抵抗性)転移性の前立腺癌の患者の処置に使用される。1時間にわたってタキソテール(登録商標)75mg/m2のIV注入が3週間に一度投与される。プレドニゾン5mgを経口で一日2度継続的に投与する。
好中球数が>1500細胞/mmであるときは、プレドニゾンと組み合わせてタキソテール(登録商標)を投与しなければならない。
本発明によれば、驚くべきことに、ドセタキセルとOMN54を用いる併用療法は、副作用を大幅に減少させるとともに相乗的な抗癌活性を有する、前立腺癌の症状のより有効な治療をもたらすことが観察された。
転移性のアンドロゲン非依存性独前立腺癌を処置するために、タキソテール(登録商標)は1時間にわたって75mg/m2のIV注入によって3週間に一度投与される。プレドニゾン5mgを経口で1日2度継続的に投与する。好中球数が>1500細胞/mmであるときは、プレドニゾンと組み合わせてタキソテール(登録商標)を投与しなければならない。
本発明はドセタキセルと植物組成物(OMN54など)の同時の投与に関する。同時にすることによって、植物組成物を同じ時刻に、または同じ日に、またはドセタキセルの24時間以内に投与することが理解される。OMN54の典型的な濃度は、25、50、100、200、または500μg/mlであり、ドセタキセルは1nMの濃縮である。
いくつかの実施形態では、植物組成物は、Ganoderma lucidum、Scutellaria barbata、Scutellaria baicalensis、Salvia miltiorrhiza、および随意に他の薬学的に許容可能な賦形剤の2つ以上の抽出物を含む組成物を含む経口剤形として処方される。いくつかの実施形態では、剤形は二重層状の剤形を含む。いくつかの態様では、錠剤は、1つ以上の腸溶性のポリマー、薬学的に許容可能な密封コーティングポリマー、またはあるいは速度制御ポリマーでコーティングされる。いくつかの態様では、活性成分は、カプセル、顆粒、ミニ錠剤、または錠剤形態で提供される分散剤として提供される。
タキソテール(登録商標)として使用される際のドセタキセルは、1時間の点滴によって静脈内に投与される。タキソテール(登録商標)注入濃縮物の各バイアルは、20mg/mLの濃度の無菌で非発熱性で浅黄色から黄褐色を帯びた溶液である。1つのバイアルのタキソテール(登録商標)の各mLは、0.54グラムのポリソルベート80と0.395グラムの無水アルコールの溶液に20mgのドセタキセル(無水物)を含んでいる(タキソテール(登録商標)処方情報。Bridgewater, NJ: Sanofi−Aventis U.S. LLC; September 2011.)。3週間の投与スケジュールは以前も今でも有効であると考えられているが、最近の研究は、週単位のスケジュールの方が優れているかもしれないことを示している。
本発明は例えば、抗炎症効果を与えるために、炎症を減らすために、酸化防止効果を与えるために、酸化を防ぐために、抗増殖効果を与えるために、抗癌効果を与えるために、DNA修復を促すために、抗放射効果を与えるために、放射線を防ぐために、および、本明細書で記述されるような疾病と疾患を防ぐために、組成物を投与する方法に関する。
有効な量の組成物はそのような宿主に投与される。有効な量は、所望の効果、好ましくは上に記載されているような有意な効果または治療効果を達成するために用いられるような量である。こうした量は、例えば、ある効果を達成する際の効果的な量を決定するために、細胞、組織、動物モデル(迷路試験、水泳試験、毒性試験、標準的な心理テストなどによって行なわれるような記憶検査でのラットまたはマウスなど)に変動用量が投与される用量反応実験を行うことによって、慣例的に決定することが可能である。量は、組成物が投与される環境(例えば、癌患者、動物モデル、組織培養細胞など)、処置される細胞の部位、処置される患者または動物の年齢、健康、性別、および体重などを含む様々な要因に基づいて選択される。有用な量は、レシピエントの必要性と調製方法に依存して、植物の粉末、植物抽出ペーストまたは粉末、組成物の有効な成分を含むように調製された茶と飲料、注入物などの、異なる形態の組成物の1回の投与量あたり、10ミリグラム−100グラム、好ましくは、例えば100ミリグラム−10グラム、250ミリグラム−2.5グラム、1gm、2gm、3gm、500ミリグラム−1.25グラムを含む。
液体の薬学的に活性な製剤は、液体の希釈剤または担体中に薬学的に活性な植物組成物を含む。活性成分は液体の希釈剤または担体中に溶けても分散してもよく、これは水混和性媒体または水不混和性の媒体であってもよい。液体の希釈剤または担体の例としては以下の3つの分類が挙げられる:(a)水混和性の担体:プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、水、ソルケタール(Solketal)、グリコフロール、ジメチルイソソルビド(Dimethylisosorbide)、非イオン性の界面活性剤;(b)油と有機担体:ヤシ油、ごま油、大豆油、植物油、液体パラフィン、イソプロピルミリステート、トリアセチン;および、(c)半固体担体:高分子量ポリエチレングリコール、および白色ワセリン。
いくつかの実施形態では、1つ以上の乳化剤または界面活性剤が製剤に含まれている。使用することができる適切な乳化剤は、オレイン酸などの脂肪酸、Tagatsのような脂肪酸のポリオキシエチレングリセリンエステル;ポロオキシル化ヒマシ油、ステアリン酸グリコールとジテアリン酸グリコールなどのエチレングリコールエステル;ミリスチン酸プロピレングリコールなどのプロピレングリコールエステル;ステアリン酸グリセリルとモノステアリン酸塩のような脂肪酸のグリセリルエステル;スパンやトゥイーンのようなソルビタンエステル;ポリグルセリル4−オレアートのようなポリグルセリルエステル;Brijタイプ乳化剤のような脂肪族アルコールエトキシレート;ポロクサマーなどのエトキシル化したプロポキシル化ブロックコポリマー;Labrafil、Labrafac、およびラブラゾルなどの脂肪酸のポリエチレングリコールエステル;クレモフォール;Campmul CM10などのカプリル酸グリセリンモノ/カプリン酸グリセリンモノ;Gelucire、Capryol、Captex、Acconon、トランスクトール、トリアセチンなど、の1つ以上を含んでいる。いくつかの実施形態では、乳化剤はCremophor EL、オレイン酸、およびラブラゾルから選択される。いくつかの実施形態では、酸化防止剤および/または希釈剤は製剤中で使用される。いくつかの実施形態では、酸化防止剤は、アスコルビン酸とαトコフェロールから選択される。いくつかの実施形態では、希釈剤は大豆油である。
本発明の組成物は、抗増殖または抗炎症アッセイにおいて相乗作用を示す、Ganoderma lucidum、Scutellaria barbata、Scutellaria baicalensis、Salvia miltiorrhiza、および随意にHippophae rhamnoides(シーバックソーン)の有効な量の2つ以上の抽出物の組み合わせを含む。
本発明の1つの態様では、植物組成物は、Ganoderma lucidum、Scutellaria barbata、およびSalvia miltiorrhiza の有効な量の抽出物を含む。組成物の用量は、本明細書に記載される様々な特性を表示すると示された組成物の有効濃度に基づいて、当業者によって容易に決定され得る。
異なる比率の個々の抽出物を含む組成物も同様に決定することができる。例えば、組成物は、抽出物の組み合わせの1つの濃度または比率で抗炎症作用を、抽出物の組み合わせの他の濃度または比率で様々な程度の細胞毒性効果を示すことがある。Ganoderma lucidum、Scutellaria barbata、Scutellaria baicalensisおよびSalvia miltiorrhiza の2以上の抽出物の任意の比率を本発明の組成物中で使用することができる。それぞれの抽出物は等量の組成物中に、または全組成物の約1%乃至約90%で存在することが好ましい。本発明のいくつかの実施形態では、特別な抽出物は、少なくとも1重量%、1.5重量%、2重量%、5重量%、10重量%、15重量%、25重量%、33重量%、40重量%、45重量%、47.5重量%、48.5重量%、49.5重量%、50重量%、60重量%、66重量%、75重量%、90重量%、または98重量%の組成物を含む。一実施形態では、OMN54は約1−3%のSalvia miltiorrhiza、および、ほぼ等量(45−50%)のScutellaria barbataとGanoderma lucidumを含む。
さらなる実施形態では、本発明の組成物は、疾患の処置のための治療薬と共に投与される組成物中で有用な植物化合物を含む。このような組成物は、その抗炎症、抗酸化、免疫調節、抗ウイルス性、抗菌性、抗増殖性の活性、又はこうした活性の組み合わせに基づいた治療薬との相乗作用を示す。
組成物は、染色体/遺伝子への損傷を防ぎ、突然変異原の効果を弱め、化学療法剤の副作用を緩和し、ホルモン治療薬の副作用を緩和し、細胞修復メカニズムを増強する、抗酸化活性を実証する。
組成物は、(i)損傷を受けた細胞または(ii)損傷を受けた遺伝子を有する細胞の排除を促す免疫系増強活性をさらに実証する。さらに、組成物は、免疫状態を改善する一般的な利点を備えている(受動免疫療法)。
抽出物の植物源は、個々の化合物/抽出物の使用法の長い歴史を有する本質的に無毒な植物である。エイムス試験結果(相乗作用による感度の増加とあわせて)によって証拠づけられるような抗変異原性特性は、患者に対する毒性の減少をもたらす処置に必要とされる化学療法剤のレベルを下げる。
植物組成物は、化学療法剤とホルモン治療薬の有効性増大し、かつ必要な投与量を減らすことによって、本発明の植物組成物を、化学療法(例えばドセタキセルを用いる)、ホルモン療法、または放射線療法に対する強力なアジュバントにし得る細胞サイクルを強化する能力を実証する。
品質管理。IC50ベースの組成物は定義された特性の特定の活性に基づいて標準化可能である。
植物組成物は便利な(経口)薬物送達にも適している。組成物は、湯、アルコール溶媒(エタノール)、および非アルコール性の有機溶媒(エステル、脂質、酢酸エチルなど)で作られた抽出物である。
全体的に見て、植物組成物は、本発明の組成物において非常に弱い細胞毒性効果と最も高い細胞分裂停止効果を示す。本発明の組成物で処置された細胞の組織病理は、癌治療後の回復を増強する、死癌細胞の最小限の保持を示す。
さらなる合成がなければ、当業者は前述の記載を用いて本発明を最大限利用することができるとされる。以下の例は例証に過ぎず、いかなる方法でも本開示の残りの部分を制限しない。
抽出物の以下の組み合わせが実施例全体で使用された:Ganoderma lucidum、Scutellaria barbata、随意に、Scutellaria baicalensis、およびSalvia miltiorrhizaの抽出物は、相乗作用を示す比率で組み合わされる際には、明細書全体にわたってOMN54またはAneustatなどと呼ばれる。
加えて、本発明の組成物は、随意に、アメリカニンジン(Panax Quinquefolium)(セイヨウニンジン)、Camellia sinensis(緑茶)、およびHippophae rhamnoides(シーバックソーン)を含むこともある。
当業者は以下の例が本発明の例証であり、任意の細胞株が使用されてもよいことを認識するであろう。例えば、制限するものではないが、細胞はATCC(メリーランド州ロックビル)から入手されてもよい。
本明細書で開示される新規な組成物と製剤の有効性を判定するための実験は、カナダ・バンクーバーのBritish Columbia Cancer Agencyで実施された。
当業者は、前述の例が本発明の例証であり、インビボの複数の前立腺癌モデルが使用されてもよいことも認識するであろう。例えば、マウス中のCaP異種移植片が用いられてもよい。加えて、ヘテロ接合体マウスが子宮、前立腺、甲状腺、結腸、および副腎髄質の腫瘍を進行させるPtenノックアウトマウス株は、Human Cancers Consortiumのマウスモデルから入手されてもよい(Podsypanina K. et al., (1999) Proc. Nat’l Acad. Sci. USA 96: 1563−1568)。
実施例1:植物抽出物の調製方法
本発明の組成物は乾燥した薬草として投与されてもよい。植物調製物は植物化学物質を含み、その一部は水性媒体に可溶性であり、それ以外のものは有機(アルコール、エステル、脂質)媒体において比較的より可溶性である。薬草から有効な成分を抽出する能力について、様々な抽出方法が使用され検査された。抽出方法は:水性(湯)抽出;有機(脂質画分)抽出;非アルコール性有機(酢酸エチル)抽出;および、アルコール(エタノール)抽出、を含む。
30−60分間、還流下で溶媒(湯、80%エタノール、または酢酸エチル)を用いる抽出によって薬草あるいは薬草混合物から生成物を調製し、濾過によって分離して濾液を得て、(例えば蒸着によって)濃縮して詳細な分析を行う。活性の判定の前に、濾液を混合し、希釈し、または濃縮した。限定されないが、洗浄薬、抗酸化剤、および希釈剤を含む様々な添加剤を抽出物に加えた。
実施例2:LNCaP前立腺癌細胞の成長に対するAneustatのみとドセタキセルのみの効果
植物組成物(AneustatまたはOMN54)とタキソテール(登録商標)(ドセタキセル)の両方は、インビボ(マウス)でLNCaP(アンドロゲン感受性)ヒト前立腺癌腫瘍SRCXの成長を優位に阻害した(P<0.01)。腫瘍容積の減少に対するAneustatの効果は、タキソテール(登録商標)(著しい毒性を有する)を用いる標準的な化学療法の効果に匹敵した。
LNCaP前立腺癌を以下のレジメンに従って3週間処置した。
図1で見られるように、Aneustatとタキソテール(登録商標)は、腫瘍の大きさの減少において互角の有効性を示し、タキソテール(登録商標)の方が若干効果的である。
実施例3:DU145前立腺癌細胞の成長に対するAneustatのみとドセタキセルのみの効果
植物組成物(AneustatまたはOMN54)あるいは(タキソテール(登録商標)(ドセタキセル)+Emcyt(登録商標)(Pfizer))の両方がインビボ(マウス)DU145(アンドロゲン非依存性)ヒト前立腺癌腫瘍SRCXの成長を優位に阻害した(P<0.01)。腫瘍容積の減少に対するAneustatの効果は、Emcyt(リン酸エストラムスチンナトリウム)+タキソテール(登録商標)(著しい毒性を有する)を用いる標準的な化学療法の効果に匹敵した。
LNCaP前立腺癌は以下のレジメンに従って3週間処置された。
図2で見られるように、Aneustatと(タキソテール(登録商標)+Emcyt(登録商標))は、腫瘍の大きさの減少において互角の有効性を示し、(タキソテール(登録商標)+Emcyt(登録商標))の方が若干効果的である。
実施例5:インビボでの前立腺癌腫瘍収縮に対するOMN54とドセタキセルの併用療法の効果
3週間の処置後に、タキソテール(登録商標)(ドセタキセル)と組み合わせた植物組成物(AneustatまたはOMN54)は、インビボ(マウス)でLTL−313(アンドロゲン依存性)ヒト前立腺癌腫瘍SRCXを処置する際に相乗作用と腫瘍収縮を実証した(p=0)。
LTL−313前立腺癌は以下のレジメンに従って3週間処置された。
図3で見られるように、Aneustatとタキソテール(登録商標)は腫瘍の大きさの減少において相乗的な有効性を示す。
実施例6:インビボでの前立腺癌細胞成長阻害に対するOMN54とドセタキセルの併用療法の効果
3週間の処置の後、タキソテール(登録商標)(ドセタキセル)と組み合わせた植物組成物(AneustatまたはOMN54)は、LTL−313(アンドロゲン依存性;腺癌)患者に由来する前立腺癌組織SRCXを処置する際に、有意な成長阻害を実証した。
LTL−313H−13異種移植片は以下のレジメンに従って3週間処置された。
図4で見られるように、Aneustatとタキソテール(登録商標)は、マウス中の前立腺癌細胞異種移植片の成長阻害において相乗的な有効性を示す。さらに、これらの2つの薬剤の組み合わせは、タキソテール(登録商標)のみの場合と比較して、LTL−313(アンドロゲン依存性;腺癌)患者に由来する前立腺癌組織SRCXを処置する際に、より大きな治療効果を有するように思われることが実証されている。
実施例7:PSAレベルに対するOMN54とドセタキセルの併用療法の効果
3週間の処置の後、タキソテール(登録商標)(ドセタキセル)と組み合わせた植物組成物(AneustatまたはOMN54)は、LTL−313(アンドロゲン依存性;腺癌)患者に由来する前立腺癌組織SRCXを処置する際に、用量反応的に有意な前立腺特異抗原(PSA)レベルの減少を実証した。
LTL−313H−13異種移植片は以下のレジメンに従って3週間処置された。
図5で見られるように、Aneustatとタキソテール(登録商標)は、マウス中の前立腺癌細胞異種移植片の成長阻害において相乗的な有効性を示す。さらに、これらの2つの薬剤の組み合わせは、タキソテール(登録商標)のみの場合と比較して、LTL−313(アンドロゲン依存性;腺癌)患者に由来する前立腺癌組織SRCXを処置する際に、より大きな治療効果を有するように思われることが実証されている。
実施例8:ヒト前立腺癌組織異種移植片/マウスモデルの設立
より予測的なヒト腫瘍組織異種移植片モデルを用いて、植物組成物の有効性を評価した(Clin Cancer Research 2006: 12(13); 4043−4054)。ヒト腫瘍移植片は細胞株の注射液よりも優れており、腎臓にカプセルで移植されたヒト腫瘍は皮下の移植片よりも血液供給が迅速であり、したがって、より多くの生物多様性が保持される。異種移植片モデルは従来のインビボモデルよりも臨床の癌に非常によく似ている。
前立腺癌治療の前臨床試験は主として、ヒト前立腺癌細胞株が免疫不全マウスへ皮下注射された異種移植片モデルを使用して行われた。しかしながら、癌細胞異種移植片はインビボで前立腺腫瘍の行動を正確に模倣しないことがある。実際に、癌細胞株異種移植片モデルは、抗癌剤の臨床効果を正確に予言したという実績が乏しい。新しい異種移植片モデルは、前立腺癌組織を含む様々な前癌および癌のヒト組織について確立された。最も重要なこととして、モデル中の異種移植片は親の組織の組織学的特性を保持している。選択された癌の種類に応じて、異種移植片は患者で観察される手法に似た手法で治療に反応する。例えば、SCIDマウス中で成長した前立腺癌組織は、病院で通常見られるようなアンドロゲン除去治療に対しては劇的な反応を示した。
ヒト前立腺癌細胞株LTL−313の異種移植片をインビボで成長させた。2つの組織異種移植片の1つはクルミのサイズに成長した。腎臓部位に移植された腫瘍は連続継代の後でも生存し、その元々の組織病理と分化マーカープロファイルを保った。前立腺癌組織はSCIDマウス中で非常に迅速に成長し、倍加期間は約5日である。細胞遺伝分析はいくつかの染色体異常を示す。転座があるだけでなく、染色体部分の欠失と重複もある(注:各染色体にそれ独自の表示色があるため、染色体の長さに沿った2以上の色が転座を示している)。スペクトル核型決定(SKY)分析は、癌は進行するものの、LTL−313癌異種移植片の組織が少数の核型変化のみを含んでいたことを示す。
実施例9:前立腺癌細胞株(DU145)に関する有効性研究
前立腺細胞株DU145からの腫瘍異種移植片を、2mmの部分に切って、SCID/NODマウスへ移植する。処置を13日目に開始した(平均容積=15.6mm)。食塩水;3.3のIC50でのGanoderma lucidum、Salvia miltiorrhiza、およびScutellaria barbata;ならびに、リン酸エストラムスチンナトリウム(Emcyt(登録商標))とドセタキセル(E+D)を用いる処置のための3つの等数のグループにマウスを分けた。Ganoderma lucidum、Salvia miltiorrhiza、およびScutellaria barbataの組み合わせは、E+Dレジメンに匹敵する有意な阻害効果を示した。OMN54はインビボでのDU145(アンドロゲン非依存性)ヒト前立腺癌腫瘍の成長を有意に阻害した。重要なことに、腫瘍の容積に対するこの効果は患者に対する有意な毒性に関連している標準的な化学療法のそれに匹敵するものであった。
実施例10:前立腺腫瘍の大きさを減少させる活性のインビボアッセイ
生後6週間のオスのヌードマウス(BALB/c−nu/nu)は、実験動物モデルに使用する。動物を腹から開き、30gの針を用いて、前立腺の尻側からヒト前立腺癌細胞株−LTL−313細胞(2x10細胞/50μl/ハンクス緩衝生理食塩水/マウス)を接種させた。切断された腹を5−0糸で縫合する。通常の食事を与えて2週後に、血清PSA価値を測定するためにそれぞれの動物から血液を採取する。本発明の組成物を以下のようにマウスに経口で投与する;6匹のマウスの3つのグループは21日間にわたって一日当たり43.65、14.4、または4.3mg/動物を受け取った。年齢の一致した対照マウスを同じ期間、食塩水で処置する。
その後、腫瘍容積、組織学的検査、アポプトーシス指標(Tunel法)、および増殖指標(増殖マーカーKi67染色)に対する効果を測定するために、移植片を採取する。TUNEL法は定量螢光分析によってアポプトーシスによって誘発されたDNA断片化を検知する。末端デオキシヌクレオチド転移酵素(TdT)は、ニック末端標識によって3’−ヒドロキシル末端でのブロモ−デオキシウリジン(BrdU)残基の断片化核DNAへの取り込みを触媒する。その後、TRITC抱合型抗BrdU抗体は、検出のために3’−ヒドロキシル末端を標識することができる。
本明細書で引用されるすべての公報と特許出願はすべて、あたかも各公報または特許出願が参照によって組み込まれるように具体的かつ個別に指示されるかのように、参照によって本明細書に組み込まれる。
前述の発明は理解をしやすくするために例証および例として詳細に示されてきたが、本発明の教示を考慮すれば、添付の請求項の精神と範囲を逸脱することなく、特定の変化および修正を行い得ることは当業者に容易に明らかとなるであろう。

Claims (25)

  1. 被検体の前立腺癌を処置するか、または、その重症度を低下させるための方法であって、
    Ganoderma lucidum、Salvia miltiorrhiza、およびScutellaria barbataの有機媒体中の2つ以上の抽出物を含む有効な量の植物組成物を投与する工程であって、それぞれの抽出物が約10乃至約50重量パーセントのGanoderma lucidumとScutellaria barbata、および約1乃至約10重量パーセントのSalvia miltiorrhizaを含み、植物組成物が前立腺癌に関連した症状を減らすのに有効である、工程、ならびに、
    有効な量のドセタキセルを同時投与する工程を含み、
    化合物と植物組成物の同時投与はいずれか一方の薬剤のみの投与よりも有効な治療を達成する、
    方法。
  2. 前立腺癌の症状は前立腺腫瘍の大きさである、請求項1に記載の方法。
  3. 前立腺腫瘍はアンドロゲン依存性の腺癌である、請求項2に記載の方法。
  4. 前立腺癌の症状は前立腺癌組織の成長速度である、請求項1に記載の方法。
  5. 前立腺癌組織はアンドロゲン依存性の腺癌に由来する、請求項4に記載の方法。
  6. 前立腺癌の症状は前立腺特異性抗原(PSA)のレベルである、請求項1に記載の方法。
  7. 同時投与は植物組成物の毎日の投与と一定の期間にわたるドセタキセルの周期的な投与を含む、請求項1に記載の方法。
  8. 期間は3週である、請求項7に記載の方法。
  9. 抽出物は非アルコール性の有機抽出物である、請求項1に記載の方法。
  10. 抽出物は酢酸エチルエステルで作られる、請求項8に記載の方法。
  11. ドセタキセルと植物組成物の同時投与は、ドセタキセルのみの同等用量の投与と比較して、毒性と副作用を減少させる、請求項1に記載の方法。
  12. 植物組成物は、2% w/wのSalvia miltiorrhizza抽出物を含む、請求項1に記載の方法。
  13. 植物組成物は、乳化剤、界面活性剤、酸化防止剤、および希釈剤の1つ以上を含む、請求項1に記載の方法。
  14. 乳化剤は脂肪酸、脂肪酸のポリオキシエチレングリセリンエステル、ポロオキシル化ヒマシ油、エチレングリコールエステル、脂肪酸のプロピレングリコールエステルグリセリルエステル、ソルビタンエステル、ポリグルセリルエステル、脂肪族アルコールエトキシレート、エトキシル化プロポキシル化ブロックコポリマー、脂肪酸のポリエチレングリコールエステル、クレモフォール、モノカプリル酸グリセリン/カプリン酸グリセリン、クレモフォールEL、オレイン酸、ラブラゾル、Gelucire、Capryol、Captex、Acconon、トランスクトール、およびトリアセチンの1つ以上から選択される、請求項13に記載の方法。
  15. 酸化防止剤はアスコルビン酸とαトコフェロールから選択される、請求項13に記載の方法。
  16. 希釈剤は大豆油である、請求項13に記載の方法。
  17. ドセタキセルは静脈内投与される、請求項1に記載の方法。
  18. 植物組成物は経口で投与される、請求項1に記載の方法。
  19. 前立腺癌は去勢抵抗性前立腺癌である、請求項1に記載の方法。
  20. 前立腺癌はアンドロゲン感受性前立腺癌である、請求項1に記載の方法。
  21. ドセタキセルは治療用量未満で投与される、請求項1に記載の方法。
  22. 植物組成物は、10%、15%、20%、30%、33%、35%、40%、42%、44%、45%、46%、46.5%、47%、47.5%、48%、48.5%、49%、49.5%、および50%から選択される有効な量のGanoderma lucidum抽出物を含む、請求項1に記載の方法。
  23. 植物組成物は、10%、15%、20%、30%、33%、35%、40%、42%、44%、45%、46%、46.5%、47%、47.5%、48%、48.5%、49%、49.5%、および50%から選択される有効な量のScutellaria barbata抽出物を含む、請求項1に記載の方法。
  24. 植物組成物は、1%、1.5%、2%、2.5%、3%、3.5%、4%、4.5%、5%、5.5%、6%、6.5%、7%、7.5%、8%、8.5%、9%、9.5%、および10%から選択される有効な量のSalvia miltiorrhiza 抽出物を含む、請求項1に記載の方法。
  25. 植物組成物は経口投与に適した剤形である、請求項1に記載の方法。
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