JP2016523827A - 香料成分としての3−(4−イソブチル−2−メチルフェニル)プロパナール - Google Patents

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Abstract

香料成分として有用である式(I)で表される化合物。

Description

本発明は、香料成分およびそれを含有する香料調製物に関する。特に、本発明は、ミュゲ(スズラン)の匂い特性を示す、前記香料成分または香料調製物に関する。さらに具体的には、本発明は、Lilial(商標)を含まないか、または実質的に含まない、前記香料調製物に関する。さらに本発明は、前記香料成分および香料調製物を作製する方法、ならびに、前記香料成分および香料調製物の、ファインフレグランスおよびパーソナルケアまたは家庭用ケア製品などの消費者製品における使用に関する。本発明はまた、前記香料成分または香料調製物を含有する、前記ファインフレグランスおよび消費者製品に関する。
ミュゲの匂い特性を有する化合物は人気の高い香料成分である。これらの化合物はフローラルベースとして重要な成分であり、多くの種類のフレグランス創生にわたるハーモナイザーとして機能することができる。この種類の化合物は、例えばパーソナルケアおよび家庭用ケア製品、ならびに高級香水において広く使用されて、心地よい匂いを発生し、あるいは不快な臭気をマスクする。
ミュゲの匂いノートについて広く評価されている優れた香料成分は、Lilial(商標)または3−(4−tert−ブチルフェニル)−2−メチルプロパナール(CAS 80−54−6)である。この化合物は、高級香水ならびにパーソナルおよび家庭用ケア製品において、広く使用されている。しかしその使用は、これが雄ラットおよびイヌの生殖器官に対して毒性影響を示すという最近の知見の観点から、論争の的となっている。マウス、モルモットおよび霊長類での研究では影響は見出されなかったが、それでも、Global Harmonized System(GHS)分類システムのもとで、この化合物はCMR2物質として分類されている。CMRカテゴリー2の物質の場合、使用のために提案された量が消費者に無害であることを証明する必要がある。Lilial(商標)の規制事情を考慮して、それは他の香料成分で置き換えられている。
WO2010105 873は、Lilial(商標)の代替の問題に対処する。提案された解決策は、パーフューマーのパレットに一般的に見出される既知の成分の混合物を使用して、Lilial(商標)と実質的に同様の特性を再現することにある。
同様に、WO2009027957は、パーフューマーのパレットからの既知の香料成分の組み合わせの配合に存在する解決策を提案している。
WO2013045301はまた、Lilial(商標)の代替品への解決策を提示し、これは、化合物Lilyflore(商標)および特定のインダニルプロパナール化合物を含む成分を、他の二次香料成分と組み合わせた混合物の選択に存在する。
本出願人はここに、香料組成物および高級香料および消費者製品において香料成分として用いられ得る新規の化合物を見出した。より具体的には、本発明は望ましいミュゲの匂い特性を有する上記新規化合物を与える。さらに詳細には、出願人は、Lilial(商標)の香りを思い出させるものとしてパーフューマーに知覚され、認識され得る匂い特性を持つ上記新規化合物を見出し、それは、Lilial(商標)の単純な代替として役立ち得る。
さらに、新規な化合物は、Lilial(商標)と比較して同様または改善さえされた香料の性能を有し得る。最後に、出願人は、Lilial(商標)と関連した規制の懸念を誘引しない新規な化合物を見出した。
したがって、本発明は第一の面で式(I)
で表される化合物を与える。
式(I)で表される化合物はLilial(商標)と実質上同様の香りの特性および性能特性を持つ。このように、および既知成分の混合物に基づくLilial(商標)の代替に関する従来技術提案と比較して、本発明は単一の化合物に基づくLilial(商標)の代替を提供する。これは、代替問題に対する費用効果のよい解決を示す明らかな利点であり、しかしそれはまたパーヒューマーの創造的なプロセスをより単純にする。
Lilial(商標)を取り巻く規制の問題は、それがラットおよびイヌにおいて、in vitroでグルコース合成および脂肪酸合成を阻害することが知られているtert−ブチル安息香酸(t−BBA)へと、酵素的に分解されるという事実からくる(McCune et al, Arch Biochem Biophys (1982) 214 (1): 124-133)。
tert−ブチル安息香酸は、雄ラットにおいて精巣に影響を引き起こすことが知られている(Hunter et al. Food Cosmet. Toxicol. 1965, 3: 289-298;Cagen et al. J. Am. Coll. Toxicol. 1989, 8 (5): 1027-1038)。
これに対し、本発明の化合物は、その安息香酸誘導体への酵素的分解に影響されにくい。これは実際、Lilial(商標)との近い構造類似性を考慮して非常に驚くべき結果であった。アルデヒド官能基を有する置換基に対してアリール環上のオルト位にメチル基を含有するアリール置換アルカナールが、その安息香酸誘導体への酵素的分解に影響されにくいという出願人の驚くべき発見は、従来技術的に知られていない洞察を提供し、パーフューマーが、構造的にLilial(商標)に似ている(およびそのためこれらの化合物として同様の嗅覚特性を顕著に有する)が、それにもかかわらず、同様に規制の問題を増加させない化合物を調製することを可能にする。
ラット肝細胞におけるin vitroの代謝研究のために、Lilial(商標)および本発明の化合物は懸濁液中のラット肝細胞の存在中で培養される。Lilial(商標)および本発明の化合物の減少、および対応する安息香酸誘導体の形成は、GC−MSにより分析さ得る。
したがって、本発明のもう一つの面において、ラットから単離された肝細胞で培養された場合、対応する安息香酸誘導体を形成しないか、または実質的に形成しない、式(I)で表される化合物を提供する。「実質的に安息香酸誘導体がない」とは、上記誘導体が、検出限界より下、すなわち、<1%から0%であることを意味する。このように、式(I)の化合物は、パーヒューマーに価値があるが問題のあるLilial(商標)のきわめて適切な代替物を提供する。
したがって、本発明はその局面のもう一つにおいて香料成分として式(I)で表される化合物の使用を提供する。
本発明は、その局面のもう一つにおいて、アリール置換アルカナールの代替として香料組成物、より具体的にはアリール置換アルデヒド官能基を有する置換基に対してアリール環上のオルト位において非置換であるアリール置換プロパナールのにおい物質、特にLilial(商標)における式(I)に記載の化合物の使用を提供する。
本発明のもう一つの面において、ミュゲの匂い特性を香料組成物に加える方法であって、上記香料組成物に式(I)に記載の化合物を組み込むステップを含む上記方法を提供する。
本発明のさらにもう一つの面において、式(I)で表される化合物を含む香料組成物を提供する。
本発明のもう一つの面において、式(I)で表される化合物を含むミュゲの匂い特性を有する香料組成物を提供する。
本願発明のさらにもう一つの面において、アリール置換アルカナール着臭剤、より具体的には、アルデヒド官能基を有する置換基に対してアリール環上のオルト位が非置換であるアリール置換プロパナールアリール置換プロパナール着臭剤、特にLilial(商標)を含まない、式(I)に記載の化合物を含む香料組成物を提供する。
本発明による香料組成物は、式(I)の化合物により完全に構成され得る。しかし、香料組成物はまた、式(I)の化合物に加えて、1または2以上のさらなる香料成分を含有してもよい。
式(I)で表される化合物は任意の量でパーヒューマーが達成しようとする特定の嗅覚の効果に依存して任意の量で香料組成物に存在してもよい。本発明の特別の態様において、本発明の香料組成物は上記組成物の0.1〜100重量%の量の式(I)で表される化合物を含んでもよい。
1または2種以上の追加の香料成分を使用する場合、それらは、任意の既知香料成分から選択することができる。
特に、本発明による香料組成物に使用することができる前記香料成分としては、以下が挙げられる:6−メトキシ−2,6−ジメチルヘプタン−1−アル(メトキシメロナール)、5,9−ジメチル−4,8−デカジエナール(ゲラルデヒド(geraldehyde))、ベータ−メチル−3−(1−メチルエチル)ベンゼンプロパナール(florhydral)、オクタヒドロ−8,8−ジメチルナフタレン−2−カルバルデヒド(cyclomyral)、アルファ−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−5−プロピオンアルデヒド(helional)、5−メチル−2−(1−メチルブチル)−5−プロピル−1,3−ジオキサン(Troenan)、3−(o−エチルフェニル)−2,2−ジメチルプロピオンアルデヒド(floralozone)、ファルネソール、3,7,11−トリメチルドデカ−1,6,10−トリエン−3−オール、任意に異性体混合物として(ネロリドール)、2−メチル−4−フェニルブタン−2−オール(ジメチルフェニルエチルカルビノール)、シス−4−(イソプロピル)シクロヘキサンメタノール(mayol)、1−(1−ヒドロキシエチル)−4−(1−メチルエチル)シクロヘキサン(任意にジアステレオ異性体の混合物として)(mugetanol)、(4−メチル−3−ペンテニル)シクロヘキセンカルバルデヒド(Citrusal)、シクロヘキシルサリチレート、ヘキシルサリチレート、ベンジルサリチレート、アミルサリチレート、3−(p−(2−メチルプロピル)フェニル)−2−メチルプロピオンアルデヒド(Silvial)、3−p−クメニル−2−メチルプロピオンアルデヒド(シクラメンアルデヒド)、次の混合物:シス−テトラヒドロ−2−イソブチル−4−メチルピラン−4−オール;トランス−テトラヒドロ−2−イソブチル−4−メチルピラン−4−オール;(florol)、クエン酸トリエチルおよびジプロピレングリコール。
前記香料成分はさらに、以下を含んでよい:アミルサリチレート(2050-08-0);Aurantiol(登録商標)(89-43-0);ベンジルサリチレート(118-58-1);シス−3−ヘキセニルサリチレート(65405-77-8);シトロネリルオキシアセトアルデヒド(7492-67-3);Cyclemax(7775-00-0);シクロヘキシルサリチレート(25485-88-5);Cyclomyral(登録商標)(68738-94-3);シトロネロール(106-22-9);ゲラニオール(106-24-1);シクロペントールHc 937165(84560-00-9);Cymal(103-95-7);Dupical(30168-23-1);エチルリナロール(10339-55-6);フローラルスーパー(Floral Super)(71077-31-1);Florhydral(登録商標)(125109-85-5); Florol(登録商標)(63500-71-0);Gyrane(24237-00-1);ヘキシルサリチレート(6259-76-3);Helional(商標)(1205-17-0);ヒドロキシシトロネラール(107-75-5);Linalool(78-70-6);Lyral(登録商標)(31906-04-4);Majantol(登録商標)(103694-68-4);Mayol(登録商標)(13828-37-0);Melafleur(68991-97-9);メロナール(106-72-9);ミュゲタノール(Mugetanol)(63767-86-2);Muguesia(56836-93-2);ミュゲアルコール(13351-61-6);Verdantiol(91-51-0);Peonile(登録商標)(10461-98-0);Phenoxanol(登録商標)(55066-48-3);Rossitol(登録商標)(215231-33-7);
Silvial(登録商標)(6658-48-6);Suzural(6658-48-6);Muguol(登録商標)(18479-57-7);テトラヒドロリナロール(78-69-3);Acalea(84697-09-6);ジヒドロイソジャスモン酸(37172-53-5);ヘキシル桂皮アルデヒド(101-86-0);Hedione(登録商標)(24851-98-7);アセトイン(513-86-0);Adoxal(141-13-9);Aldolone(登録商標)(207228-93-1);AMBROCENIDE(登録商標)(211299-54-6);アンブロキサン(3738-00-9);Azurone(登録商標)(362467-67-2);Bacdanol(登録商標)(28219-61-6);Calone 1951(登録商標)(28940-11-6);Cetalox(登録商標)(3738-00-9);桂皮アルコール(104-54-1);シトラール(5392-40-5);Cyclabute(67634-20-2);Cyclacet(商標)(5413-60-5);Cyclaprop(商標)(17511-60-3);シクロヘキサデカノリド(109-29-5);シクロヘキサデセノン(3100-36-5);シクロヘプタデカノン(507-72-7);デルタダマスコン(57378-68-4);Ebanol(登録商標)(67801-20-1);Elintaal Forte(40910-49-4);エチルバニリン(121-32-4);
エチレンブラシレート(105-95-3);Exaltenone 942008(14595-54-1);Exaltolide Total 935985(106-02-5);Floralozone(67634-14-4);Fructalate(72903-27-6);ガンマデカラクトン(706-14-9);ハバノリド(111879-80-2); Helvetolide(登録商標)(141773-73-1);ヘキサメチルインダノピラン(1222-05-5);Hydroxyambran(登録商標)(118562-73-5);Iso E Super(登録商標)(54464-57-2);イソヘキセニルシクロヘキセニルカルボキシアルデヒド(37677-14-8);ジャスマル(18871-14-2);Javanol(登録商標)(198404-98-7);ラウリンアルデヒド(112-54-9);Mefranal(55066-49-4);Muscenone(63314-79-4);Tonalid(登録商標)(1506-02-1);Nectaryl(登録商標)(95962-14-4);Norlim Banol(70788-30-6);パラヒドロキシフェニルブタノン(5471-51-2 );ピノアセトアルデヒド(33885-51-7);Romandolide(登録商標)(236391-76-7);Sanjinol(28219-61-6);Silvanone(登録商標)Supra(109-29- 5/507-72-7);テルピネオール(8000-41-7);バニリン(121-33-5);およびVelvione(登録商標)(37609-25-9);ここで、括弧内の数字はCAS番号である。
香料組成物は、上に挙げた香料成分に限定される必要はない。香水において通常使用される他の香料成分を使用することができ、例えば、“Perfume and Flavour Chemicals”, S. Arctander, Allured Publishing Corporation, 1994, IL, USA(これは参照により本明細書に組み込まれる)に記載されている任意の成分を使用することができ、精油、植物抽出物、アブソリュート、レジノイド、天然産物から得た着臭剤などを含む。
前記香料組成物中に含まれる香料成分は上記に記載されているが、当然ながら香料混合物は、記載の成分に限定されるものではない。特に、香料組成物は、一般に香料調合物に使用される補助剤を含んでもよい。用語「補助剤」は、香料組成物において使用される、上記組成物の嗅覚性能に関連する以外の理由、またはこれに具体的に関連しない理由のために使用し得る、成分を意味する。例えば補助剤は、1または2種以上の香料成分の加工を助ける働きをする成分であってもよく、あるいは前記の香料成分(複数可)を含有する組成物であってよく、またはそれは、香料成分もしくはこれを含有する組成物の取扱いまたは保管を改善してもよい。それはまた、色または質感を付与するなどの付加的利益を提供する成分であってもよい。それはまた、香料成分もしくはこれを含有する組成物に含有される1または2種以上の成分に、耐光性または化学安定性を付与する成分であってもよい。香料組成物において一般に使用される補助剤の性質および種類の詳細な説明は、網羅的にすることができないが、前記成分は、当業者に周知であることに言及しなければならない。補助剤の例は、溶媒および共溶媒;界面活性剤および乳化剤;粘性およびレオロジー改質剤;増粘およびゲル化剤;保存材料;色素、染料および着色料;増量剤、充填剤および強化剤;熱および光の有害作用に対する安定化剤、嵩高剤、酸味料、緩衝剤および抗酸化剤を含む。
さらに、本発明において用いられる任意の1または2種以上の香料成分または補助剤は、所望の効果を提供することが望まれる場合、送達ビヒクル中に調合され得る。送達ビヒクルは、カプセル化を含むことができる。代替的に、送達ビヒクルは、固体支持体、例えばポリマー支持体の形態であってもよく、その上に1または2種以上の香料成分または補助剤が、化学的または物理的に結合することができる。さらに、1または2種以上の香料成分または補助剤は、マトリックス材料中に溶解または分散させることができ、該マトリックス材料は、前記1または2種以上の成分がそこから発する速度を制御するように機能する。さらに代替的態様において、1または2種以上の成分または補助剤は、シクロデキストリンまたはゼオライトまたは他の無機材料などの多孔質基材上に支持されてもよい。さらなる態様において、1または2種以上の香料成分はプロ香料の形態で提供されてもよく、これは好適な環境中において、香料成分を制御された様式で放出するよう反応する。
上記を考慮して、香料組成物は少なくとも部分的に、固体形態、ゲル形態、泡状形態および/または液体形態であってもよいことが理解されるであろう。固体形態で存在する場合、これは顆粒、粉末または錠剤の形態をとることができる。
式(I)の化合物、または本明細書に記載の香料組成物は特徴的な匂い、特にミュゲの匂いを添加するためにパーソナルおよび家庭用ケア組成物などの全ての様式に用いられ得る。
本発明のもう一つの面において、式(I)で表される化合物または上記化合物を含有する香料組成物を上記組成物に添加するステップを含む組成物にミュゲの匂い特性を加える方法を提供する。
香料成分として、または香料組成物に使用される場合の式(I)の化合物は、特に実質的なおよび長続きするミュゼ匂い特性を発生させることができる。
式(I)の化合物は、特に影響力のある匂い成分である。香料成分が及ぼす影響はその匂い値に関与する。匂い値は検出閾値濃度に対する蒸気圧の比率である。
式(I)の化合物は非常に高い匂い値を有し、特に559,071である。関連する香料成分は比較的に影響力が無い。例えば、Lilial(商標)は、32’978だけの匂い値を有し、シクラメンアルデヒドは21’986だけの匂い値を有する。
パーソナルおよび家庭用ケア組成物などの消費者製品としては、限定はされないが、テキスタイル処理製品、アイロン補助品、ふきん、洗濯洗剤、洗浄製品、特に硬いおよび/または柔らかい表面用のもの、家庭用洗剤、ケア製品、洗浄ケア製品、洗濯ケア製品、ルームフレグランス、およびエアフレッシュナー、コンディショナー、着色剤、衣類用コンディショナー、コンディショニング基剤、薬剤、作物保護製品、艶出し剤、食品、化粧品、肥料、建築材料、接着剤、漂白剤、脱灰剤、自動車ケア製品、床ケア製品、調理器具ケア製品、革ケア製品または家具ケア製品、研磨剤、殺菌剤、芳香剤、かび取り剤、および/または前述の製品の前駆体が含まれる。
当業者は、香料成分および組成物の、パーソナルおよび家庭用ケア組成物への適用性を十分に認識しており、かかる組成物の非常に詳細な説明は、ここでは必要とされない。しかしながら、例示される具体的組成物としては、洗浄組成物;自動車ケア組成物;化粧品組成物;テキスタイル処理組成物;およびエアフレッシュナーおよび空気ケア組成物が挙げられる。
洗浄製品は以下を含む:
便器洗浄剤または化粧室洗浄剤、すなわち水洗便器および男性用小便器を洗浄するための製品であり、これらの製品は好ましくは、粉末、ブロック、錠剤または液体、好ましくはゲルの形態で供給される。界面活性剤などの他の典型的な成分に加えて、これらは一般に、有機酸(例えば、クエン酸および/または乳酸)または、水あかもしくは尿のスケール(urine scale)を除去するための硫酸水素ナトリウム、アミド硫酸またはリン酸を含む;
パイプ洗浄製品または排水管洗浄剤。これらは、典型的には強アルカリ性の製品であって、例えば毛髪、脂肪、食物残渣、石鹸堆積物などの有機材料を含むパイプの詰まりを除去するのに、一般に役立つものである。Al粉末またはZn粉末の添加は、泡立ち効果を有するH2ガスを形成するために役立ち得る。可能性のある成分は、一般的にアルカリ、アルカリ塩、酸化剤、および中性塩である。粉末形態の供給形態は、好ましくは、硝酸ナトリウムおよび塩化ナトリウムなどを含む。液体形態のパイプ洗浄製品は好ましくは、次亜塩素酸塩も含んでよい。また、酵素ベースの排水管洗浄剤もある。酸性の製品も同様に可能である;
万能または多目的または汎用洗浄剤。これらは、濡れまたは湿りをしっかり拭くことができる、家庭用および商業用のあらゆる硬表面に広く使用される洗浄剤である。一般的に言えば、これらは、中性またはわずかにアルカリ性またはわずかに酸性の製品で、特に液体製品である。多目的または汎用洗浄剤は、一般に、界面活性剤、ビルダー、溶媒およびヒドロトロープ、染料、保存剤等を含む;
特別な消毒剤特性を有する多目的洗浄剤。これらはさらに、活性な抗菌成分(例えば、アルデヒド、アルコール、第四級アンモニウム化合物、両性界面活性剤、トリクロサン)を含む;
衛生洗浄剤。これらは、浴室および便器を洗浄するための製品である。アルカリ性衛生洗浄剤は、脂肪汚れを除去するために好適に用いられ、一方酸性衛生洗浄剤は特に、水あかを除去するために使用される。衛生洗浄剤は、有利には、かなりの消毒作用も有し、特に塩素を含む強アルカリ性衛生洗浄剤はそうである;
ゲルまたは泡スプレーの形態で供給することができるオーブン洗浄剤またはグリル洗浄剤。これらは一般に、焦げたかまたは炭化した食品残渣を除去するのに役立つ。オーブン洗浄剤は、好ましくは、例えば水酸化ナトリウム、メタケイ酸ナトリウム、2−アミノエタノールを使用した強アルカリ性製剤として与えられる。さらに、これらは一般に、アニオン性および/または非イオン性界面活性剤、水溶性溶剤を含有し、場合によっては、ポリカルボキシレートおよびカルボキシメチルセルロースなどの増粘剤を含有する;
金属艶出し剤。これらは、ステンレス鋼または銀などの特定種類の金属の洗浄剤である。ステンレス鋼洗浄剤は好ましくは、酸(好ましくは3重量%まで、例えばクエン酸、乳酸)、界面活性剤(特に5重量%まで、好ましくは非イオン性および/またはアニオン性界面活性剤)、および水の他に、脂肪汚れを除去するための溶媒(好ましくは15重量%まで)および、さらに増粘剤および保存剤などの更なる化合物を含む。非常に微細な研磨構造が、好ましくはステンレス鋼の輝く表面用の製品にさらに含まれる。
銀艶出し剤も同様に、酸性の製剤で提供することができる。特に、それらに含まれる硫化銀の黒色付着物を除去するために、それらは好ましくは、錯化剤(例えば、チオ尿素、チオ硫酸ナトリウム)を含む。典型的な供給形態は、艶出し布、浸漬浴、ペースト、および液体である。暗変色(酸化物層)は、銅洗浄剤および非鉄金属洗浄剤(例えば、真鍮および青銅用)を使用して除去する。これらは一般に、弱アルカリ性の調合物を有し(好ましくはアンモニアを含む)、一般的に、艶出し剤と、また好ましくはアンモニウム石鹸および/または錯化剤を含む;
ガラス洗浄剤および窓用洗浄剤。これらの製品は好ましくは、ガラス表面から汚れを、特に油脂性の汚れを除去するのに役立つ。好ましくはこれらは以下を含む:化合物、例えばアニオン性および/または非イオン性界面活性剤(特に、5重量%まで)、アンモニアおよび/またはエタノールアミン(特に、1重量%まで)、エタノールおよび/または2−プロパノール、グリコールエーテル(特に、10〜30重量%)、水、保存剤、色素、抗ミスト剤など;および
特殊目的のための洗浄製品、例えばガラスセラミック製のホブ用のもの、およびカーペット洗浄剤およびシミ抜き剤。
自動車ケア製品は以下を含む:
塗料保存剤、塗料艶出し剤、塗料洗浄剤、洗浄保存剤、洗車用シャンプー、自動車洗浄およびワックス製品、トリム金属用艶出し剤、トリム金属用保護フィルム、プラスチック洗浄剤、タール除去剤、スクリーン洗浄剤、エンジン洗浄剤など。
化粧品は以下を含む:
(a)化粧用スキンケア製品、特に風呂用製品、肌洗浄およびクレンジング製品、スキンケア製品、アイメイク、リップケア製品、ネイルケア製品、デリケートゾーンケア製品、フットケア製品;
(b)特定の効果を有する化粧品、特に日焼け止め剤、日焼け製品、脱色素製品、デオドラント、制汗剤、脱毛剤、シェービング製品、香水;
(c)化粧用デンタルケア製品、特にデンタルおよびオーラルケア製品、トゥースケア製品、義歯用洗浄剤、義歯用接着剤;および
(d)化粧用ヘアケア製品、特にヘアシャンプー、ヘアケア製品、ヘアセッティング製品、整髪製品およびヘアカラー製品。
テキスタイル処理製品は以下を含む:
例えば液体または固体形態いずれかの、洗剤および繊維用仕上げ剤。
エアフレッシュナーおよびルームフレグランスは以下を含む:
好ましくは揮発性で通常心地よい香りの化合物を含有し、有利には非常に少量であっても、不快な臭いをマスクすることができる製品。居住エリアのエアフレッシュナーは、特に、天然および合成の精油、例えば松葉油、柑橘油、ユーカリ油、ラベンダー油などを、例えば50重量%までの量で含む。エアロゾルとしてはそれらは、かかる精油より少量の、一例として5重量%未満または2重量%未満を含有する傾向があるが、さらに、例えばアセトアルデヒド(特に、<0.5重量%)、イソプロピルアルコール(特に、<5重量%)、鉱油(特に、<5重量%)、および噴射剤などの化合物も含む。その他の提供形態としては、スティックおよびブロックを含む。それらは典型的には、精油を含むゲル濃縮物を用いて生産される。ホルムアルデヒド(保存用)およびクロロフィル(好ましくは<5重量%)、およびさらなる成分を添加することも可能である。エアフレッシュナーはしかし、居住空間に限定されず、自動車、食器棚、食器洗浄機、冷蔵庫や靴用に意図されてもよく、掃除機での使用も可能である。家庭においては(例えば食器棚において)、例えば、臭気改良剤に加えて殺菌剤も使用され、これらは、好ましくはリン酸カルシウム、タルク、ステアリン、および精油などの化合物を含み、これらの製品は例えば小袋の形態をとる。
本明細書上記で言及した消費者製品組成物、特に洗濯または洗浄用途で使用されるものは、1または2種以上の以下の物質を含んでいてもよい:
ビルダー物質、界面活性剤、酵素、漂白剤、例えば好ましくは有機および/または無機の過酸素化合物、過酸素活性剤、水混和性有機溶媒、金属イオン封鎖剤、電解質、pH調整剤、増粘剤、およびさらなる補助剤、例えば防汚活性物質、光学的増白剤、灰色化阻害剤、色移り防止剤、発泡調節剤、および染料。
界面活性剤には、アニオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、およびそれらの混合物が挙げられるが、カチオン性界面活性剤も適切である。適切な非イオン性界面活性剤は、特に、それぞれが12〜18個の炭素原子をアルキル部分に有し、および3〜20個、好ましくは4〜10個のアルキルエーテル基を有する、アルキルグリコシドおよび/または直鎖状もしくは分枝状アルコールのエトキシル化および/またはプロポキシル化生成物である。さらに使用可能であるのは、N−アルキルアミン、ビシナルジオール、アルキル部分に関して上記長鎖アルコール誘導体に対応する脂肪酸エステルおよび脂肪酸アミド、および5〜12個の炭素原子をアルキル残基中に有するアルキルフェノールの、対応するエトキシル化および/またはプロポキシル化生成物である。
好適なアニオン性界面活性剤としては、石鹸、および、好ましくはアルカリイオンをカチオンとして有するスルフェートまたはスルホナート基を含むものが含まれる。石鹸としては、12〜18個の炭素原子を有する飽和または不飽和脂肪酸のアルカリ塩が挙げられる。かかる脂肪酸はまた、不完全中和された形態で使用することができる。スルフェート型の使用可能な界面活性剤に含まれるのは、12〜18個の炭素原子を有する脂肪アルコールの硫酸半エステルの塩、およびエトキシル化度の低い前記の非イオン性界面活性剤の硫酸化生成物である。スルホナート型の使用可能な界面活性剤に含まれるのは、9〜14個の炭素原子をアルキル部分に有する、直鎖状アルキルベンゼンスルホナート、12〜18個の炭素原子を有するアルカンスルホナート、および対応するモノオレフィンの三酸化硫黄との反応の際に生成される、12〜18個の炭素原子を有するオレフィンスルホナート、ならびに脂肪酸メチルまたはエチルエステルのスルホン化の際に生成される、アルファ−スルホ脂肪酸エステルである。
カチオン性界面活性剤としては、エステルクォート(esterquat)、および/または第四級アンモニウム化合物(QAC)が挙げられる。QACは、第三級アミンの、例えば塩化メチル、塩化ベンジル、硫酸ジメチル、臭化ドデシル等のアルキル化剤との、また酸化エチレンとの反応によって製造することができる。長鎖アルキル残基および2個のメチル基を有する第三級アミンのアルキル化は、特に容易に起こり、2個の長い残基および1個のメチル基を有する第三級アミンの四級化もまた、温和な条件下で塩化メチルを用いて行うことができる。3個の長鎖アルキル残基またはヒドロキシ置換されたアルキル残基を有するアミンは、低い反応性を有し、例えば硫酸ジメチルを用いて四級化される。好適なQACは、例えば以下である:塩化ベンザルコニウム(N−アルキル−N,N−ジメチルベンジルアンモニウムクロリド)、ベンザルコンB(m,p−ジクロロベンジルジメチル−C12−アルキルアンモニウムクロリド)、ベンズオキソニウムクロリド(ベンジルドデシル−ビス(2−ヒドロキシエチル)アンモニウムクロリド)、臭化セトリモニウム(N−ヘキサデシル−N,N−トリメチルアンモニウムブロミド)、塩化ベンゼトニウム(N,N−ジメチル−N−[2−[2−[p−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノキシ]エトキシ]エチル]ベンジルアンモニウムクロリド)、ジアルキルジメチルアンモニウムクロリド、例えばジ−n−デシルジメチルアンモニウムクロリド、ジデシルジメチルアンモニウムブロミド、ジオクチルジメチルアンモニウムクロリド、1−セチルピリジニウムクロリド、およびヨウ化チアゾリン、ならびにそれらの混合物。好ましいQACは、C〜C22アルキル残基を有する塩化ベンザルコニウム、特にC12〜C14アルキルベンジルジメチルアンモニムクロリドである。
エステルクォートとしては、Stepan companyにより商標Stepantexのもとで市販されている、メチルヒドロキシアルキルジアルキルオキシアルキルアンモニウムメトスルフェート、またはCognis Deutschland GmbHの製品で商品名Dehyquat(商標)として知られているもの、またはGoldschmidt-Witcoの製品Rewoquat(商標)が挙げられる。
界面活性剤は、本発明の消費者製品中に5〜50重量%の量で使用することができる。
ビルダーとしては、水溶性および/または水不溶性、有機および/または無機ビルダーを含む。特にそれらは、水溶性有機ビルダー物質を含み、これらはポリカルボン酸、より具体的にはクエン酸および糖酸、モノマーおよびポリマーアミノポリカルボン酸、特にメチルグリシン二酢酸、ニトリロ三酢酸、およびエチレンジアミン四酢酸、ならびにポリアスパラギン酸、ポリホスホン酸類、特にアミノトリス(メチレンホスホン酸)、エチレンジアミンテトラキス(メチレンホスホン酸)、および1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸、デキストリンなどのポリマーヒドロキシ化合物、ならびにポリマー(ポリ)カルボン酸、ポリマーアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、およびそれらの混合ポリマーであり、これらはまた、少量のカルボン酸官能基を持たない重合性物質を含むこともできる。
それぞれの場合に遊離酸に基づき、不飽和カルボン酸のホモポリマーの相対分子量は、一般に5000〜200,000の間であり、コポリマーの相対分子量は、2000〜200,000の間である。このクラスの好適な化合物は、アクリル酸またはメタクリル酸と、例えばビニルメチルエーテル、ビニルエステル、エチレン、プロピレン、およびスチレンなどのビニルエーテルのコポリマーであり、ここで酸の割合は、少なくとも50重量%に等しい。水溶性有機ビルダー物質として、2つの不飽和酸および/またはその塩をモノマーとして、および第3のモノマーとしてビニルアルコールおよび/またはビニルアルコール誘導体または炭水化物を含む、ターポリマーを、使用することもできる。第1の酸モノマーまたはその塩は、エチレン性モノ不飽和C〜Cカルボン酸から誘導されてよい。第2の酸モノマーまたはその塩は、C〜Cジカルボン酸の誘導体、例えばマレイン酸であってよい。
第3モノマー単位は、ビニルアルコールおよび/またはエステル化されたビニルアルコールで構成されている。ポリマーは、60重量%〜95重量%、特に70重量%〜90重量%の(メタ)アクリル酸または(メタ)アクリレート、ならびに5重量%〜40重量%のビニルアルコールおよび/または酢酸ビニルを含有してよい。特定のポリマーは、マレイン酸またはマレイン酸塩に対する(メタ)アクリル酸および(メタ)アクリレートのそれぞれの重量比が、1:1から4:1の間であるものである。量および重量比両方は、酸に基づく。第2の酸モノマーまたはその塩はまた、2位において、例えばC〜Cアルキルラジカルなどのアルキルラジカルにより置換された、またはベンゼンもしくはベンゼン誘導体から誘導することができる芳香族ラジカルで置換された、アリルスルホン酸の誘導体であることもできる。ターポリマーは、40重量%〜60重量%、特に45重量%〜55重量%の(メタ)アクリル酸または(メタ)アクリレート、特に好ましくはアクリル酸またはアクリレート、および10重量%〜30重量%、好ましくは15重量%〜25重量%のメタアリルスルホン酸またはメタアリルスルホナート、および第3のモノマーとして15重量%〜40重量%、好ましくは20重量%〜40重量%の炭水化物を含むことができる。
この炭水化物は、例えば、モノ−、ジ−、オリゴ−またはポリ−サッカライド、例えばショ糖であることができる。ターポリマーは一般に、1000〜200,000の相対分子量を有する。さらに、コポリマーは、モノマーとしてアクロレインおよびアクリル酸/アクリル酸塩、または酢酸ビニルを含むものが挙げられる。特に、液体洗剤の製造のために、有機ビルダー物質を、水溶液の形態で、例えば30〜50重量%の水溶液で使用することができる。すべての上記の酸は、それらの水溶性塩の形態で、特にそれらのアルカリ塩の形態で、使用してよい。
有機ビルダー物質は、40重量%までの量で使用することができる。
水溶性無機ビルダー材料は、アルカリケイ酸塩およびポリリン酸塩、例えば三リン酸ナトリウムを含む。結晶性または非晶質アルカリアルミノシリケート、例えば結晶性アルミノケイ酸ナトリウムもまた、水不溶性、水分散性無機ビルダー材料として、例えば50重量%までの量で、用いることができる。アルミノシリケートは典型的には、30[mu]m未満の粒径を有する粒子を含む。
結晶質アルカリケイ酸塩もまた、単独で、または非晶質ケイ酸塩と共に、使用することができる。本発明の消費者製品中で洗剤ビルダーとして使用可能なアルカリケイ酸塩は、アルカリ酸化物のSiOに対するモル比として、0.95未満、特に1:1.1〜1:12を有することができ、非晶質または結晶質の様式で存在することができる。アルカリケイ酸塩は、ケイ酸ナトリウム、特に非晶質ケイ酸ナトリウムであってよく、NaO:SiOのモル比として1:2〜1:2.8を有する。
ビルダー物質は、本発明の消費者製品組成物に、60重量%までのレベルで含有させてもよい。
過酸素化合物としては、フタルイミド過カプロン酸(phthalimidopercapronic acid)、過安息香酸などの有機過酸または有機酸の過酸塩、ジ過ドデカン二酸(diperdodecanedioic acid)の塩、過酸化水素、適用条件下で過酸化水素を放出する無機の塩、例えば過ホウ酸塩、過炭酸塩および/または過ケイ酸塩などが挙げられる。固体過酸素化合物を使用する場合、それらは粉末または顆粒の形態で使用することができ、これは原理的に既知の方法において閉じ込めることができる。
過酸素化合物は、50重量%までの量で使用してよい。少量の知られている漂白剤安定化剤、例えばホスホネート、ホウ酸塩、メタホウ酸塩およびメタケイ酸塩、ならびに硫酸マグネシウムなどのマグネシウム塩の添加も、有用であり得る。
過加水分解条件下で、好ましくは1〜10個の炭素原子、特に2〜4個の炭素原子、および/または(必要に応じて置換された)過安息香酸を有する脂肪族ペルオキソカルボン酸を生成する化合物は、漂白活性化剤として使用することができる。前記の数の炭素原子および/または任意に置換されたベンゾイル基を有するN−および/またはN−アシル基を有する物質が適している。複数アシル化アルキレンジアミン、特にテトラアセチルエチレンジアミン(TAED)、アシル化トリアジン誘導体、特に1,5−ジアセチル−2,4−ジオキソヘキサヒドロ−1,3,5−トリアジン(DADHT)、アシル化グリコルリル、特にテトラアセチルグリコルリル(TAGU)、N−アシルイミド、特にN−ノナノイルスクシンイミド(NOSI)、アシル化フェノールスルホナート、特にn−ノナノイルまたはイソノナノイルオキシベンゼンスルホナート(n−またはイソ−NOBS)、カルボン酸無水物、特にフタル酸無水物、アシル化多価アルコール、特にトリアセチン、エチレングリコールジアセテート、2,5−ジアセトキシ−2,5−ジヒドロフラン、およびエノールエステル、ならびにアセチル化ソルビトールおよびマンニトール、それらのそれぞれの混合物(SORMAN)、アシル化糖誘導体、特にペンタアセチルグルコース(PAG)、ペンタアセチルフルクトース、テトラアセチルキシロースおよびオクタアセチルラクトース、ならびにアセチル化、任意にN−アルキル化グルタミンおよびグルコノラクトン、および/またはN−アシル化ラクタム、例えばN−ベンゾイルカプロラクタムを、使用することができる。親水性置換酢酸アシルおよびアシルラクタムも、同様に用いることができる。従来の漂白活性化剤の組み合わせも使用することができる。かかる漂白活性化剤は通常の量の範囲で含有させることができ、好みによって、剤全体に基づき1重量%〜10重量%、特に2重量%〜8重量%の量である。
前述の従来の漂白活性化剤に加えて、またはその代わりに、スルホンイミンおよび/または漂白増強遷移金属塩または遷移金属錯体も、漂白触媒として含有させることができる。適切な遷移金属化合物としては、特に、マンガン、鉄、コバルト、ルテニウム、またはモリブデンのサレン錯体、およびそれらの窒素類似体化合物、マンガン、鉄、コバルト、ルテニウム、またはモリブデンのカルボニル錯体、窒素含有三脚リガンドを有するマンガン、鉄、コバルト、ルテニウム、モリブデン、チタン、バナジウム、および銅の錯体、コバルト、鉄、銅、およびルテニウムのアミン錯体が挙げられる。漂白活性化剤と遷移金属漂白触媒の組み合わせも、同様に使用することができる。漂白増強遷移金属錯体、特に中心原子であるMn、Fe、Co、Cu、Mo、V、Ti、および/またはRuを有するものは、従来の量で、例えば消費者製品組成物の重量に基づき1重量%までの量で、使用することができる。
消費者製品組成物に用いることができる好適な酵素は、プロテアーゼ、クチナーゼ、アミラーゼ、プルラナーゼ、ヘミセルラーゼ、セルラーゼ、リパーゼ、オキシダーゼ、およびペルオキシダーゼのクラスからのもの、ならびにそれらの混合物である。真菌または細菌、例えばBacillus subtilis、Bacillus licheniformis、Streptomyces griseus、Humicola lanuginosa、Humicola insolens、Pseudomonas pseudoalcaligenes、またはPseudomonas cepaciaから回収した酵素的に活性な物質も、好適である。適用可能として使用される酵素は、担体物質に吸着させ、および/または包み込み物質内に包埋して、早発の不活性化から保護することができる。これらは、本発明による洗浄製品に、典型的には5重量%未満の量で含まれていてもよい。
光学的増白剤には、ジアミノスチルベンジスルホン酸の誘導体またはそのアルカリ金属塩が挙げられる。適当であるのは、例えば、4,4’−ビス(2−アニリノ−4−モルホリノ−1,3,5−トリアジニル−6−アミノ)スチルベン−2,2’−ジスルホン酸、または、モルホリノ基の代わりにジエタノールアミノ基、メチルアミノ基、アニリノ基、もしくは2−メトキシエチル基を有する、類似の構造の化合物である。置換ジフェニルスチリル型の増白剤も存在することができ、例えば4,4’−ビス(2−スルホスチリル)ジフェニルのアルカリ塩、4,4’−ビス(4−クロロ−3−スルホスチリル)ジフェニルのアルカリ塩、または4−(4−クロロスチリル)−4’−(2−スルホスチリル)ジフェニルのアルカリ塩である。上記の光学的増白剤の混合物も使用することができる。
発泡防止剤は、オルガノポリシロキサン、およびそれらの極微小の任意にシラン化されたケイ酸との混合物、ならびにパラフィンワックスおよびそれらのシラン化ケイ酸またはビス−脂肪酸アルキレンジアミドとの混合物が挙げられる。異なる発泡防止剤の混合物、例えば、シリコーン、パラフィン、またはワックスから作られたものも、使用することができる。発泡防止剤、特にシリコーンおよび/またはパラフィンを含有する発泡防止剤は、優先的に、水に溶解性または分散性の粒状担体物質に結合する。パラフィンとビステアリルエチレンジアミドの混合物は、特に使用することができる。
汚れ放出活性物質は、油脂がテキスタイルから洗い落とされる能力に対して積極的に影響を及ぼす化合物である。この効果は、汚れたテキスタイルが、既に以前にこの油脂放出成分を含む本発明の洗浄剤で数回洗浄されたものであるときに、特に顕著となる。好ましい油脂放出成分としては、例えば、非イオン性セルロースエーテル、例えばそれぞれの場合に非イオン性セルロースエーテルに基づき15〜30重量%の割合のメトキシ基および1〜15重量%の割合のヒドロキシプロポキシル基を有するメチルセルロースおよびメチルヒドロキシプロピルセルロース、ならびに、従来技術から知られているフタル酸および/またはテレフタル酸のポリマーとモノマーおよび/またはポリマージオールを有するそれぞれの誘導体、特にエチレンテレフタレートおよび/またはポリエチレングリコールテレフタレートのポリマーまたはそれらのアニオン性および/または非イオン性修飾誘導体が挙げられる。
色移り防止剤は、ビニルピロリドン、ビニルイミダゾール、ビニルピリジン−N−オキシドのポリマー、またはそれらのコポリマーが挙げられる。さらに使用できるのは、15,000〜50,000の分子量を有するポリビニルピロリドン、および1,000,000を超える、特に1,500,000から4,000,000の分子量を有するポリビニルピロリドン、N−ビニルイミダゾール/N−ビニルピロリドンコポリマー、ポリビニルオキサゾリドン、ビニルモノマーおよびカルボン酸アミドに基づくコポリマー、ピロリドン基含有ポリエステルおよびポリアミド、グラフトされたポリアミドアミンおよびポリエチレンイミン、第二級アミンから作られたアミド基を有するポリマー、ポリアミンN−オキシドポリマー、ポリビニルアルコール、およびアクリルアミドアルケニルスルホン酸に基づくコポリマーである。しかしながら、ペルオキシダーゼおよび過酸化水素または水中で過酸化水素を生成する物質を包含する酵素系を使用することも可能である。
灰色化阻害剤は、テキスタイル繊維から分離された汚れを、洗浄媒体中に懸濁して保持する物質である。水溶性コロイドは、天然において通常は有機であるが、例えば、デンプン、サイズ、ゼラチン、デンプンもしくはセルロースのエーテルカルボン酸またはエーテルスルホン酸の塩、またはセルロースもしくはデンプンの硫酸エステルの塩に対して、適している。酸基を含有する水溶性ポリアミドも、この目的に適している。上記のもの以外のデンプン誘導体も使用することができ、例えばアルデヒドデンプンである。セルロースエーテル、例えばカルボキシメチルセルロース(ナトリウム塩)、メチルセルロース、ヒドロキシアルキルセルロース、および混合エーテル例えばメチルヒドロキシエチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、メチルカルボキシメチルセルロース、およびこれらの混合物を、消費者製品の重量に基づき、例えば0.1〜5重量%の量で、使用することができる。
有機溶媒は、1〜4個の炭素原子を有するアルコール類、特にメタノール、エタノール、イソプロパノール、およびtert−ブタノール、2〜4個の炭素原子を有するジオール類、特にエチレングリコールおよびプロピレングリコール、ならびにそれらの混合物、および上記化合物クラスから誘導可能なエーテル類を含む。この種類の水混和性溶媒は、本発明の洗浄製品中に、典型的には30重量%を超えない量で存在する。
pH調整剤は、クエン酸、酢酸、酒石酸、リンゴ酸、乳酸、グリコール酸、コハク酸、グルタル酸、および/またはアジピン酸を含み、また鉱酸、特に硫酸、または塩基、特に水酸化アンモニウムまたは水酸化アルカリを含む。この種類のpH調整剤は、本発明の剤の中に、好ましくは20重量%を超えない量で、特に1.2重量%〜17重量%の量で、含まれる。
本発明の化合物は、特に、上記で定義されたものなどの酵素を含む家庭用製品を香りづけするため、特に洗剤などの酵素を含有するテキスタイル処理製品を香りづけするために、使用してよい。
以下に、本発明をさらに説明するのに役立つ一連の例が続く。
例1
3−(4−イソブチル−2−メチルフェニル)プロパナールの合成
A)1−イソブチル−4−(3−(メトキシメトキシ)プロピル)ベンゼン:
1.5Lのジメトキシメタン中の3−(4−イソブチルフェニル)プロパン−1−オール(641.0g、3.33mol)の溶液に、臭化リチウム(14.5g)およびp−トルエンスルホン酸(10.0g)を加えた。混合物を室温で20時間撹拌し、次いで、水酸化ナトリウム水溶液(200ml、2M)に撹拌しながら注いだ。有機相をNaClの希釈溶液で中性洗浄し、乾燥させ(MgSO)、真空下で蒸発させて、1−イソブチル−4−(3−(メトキシメトキシ)プロピル)ベンゼン(721.0g、91.5%)を無色の油状物として得た。1H-NMR (400 MHz, CDCl3): δ = 7.17-7.08 (m, 4H), 4.68 (s, 2H), 3.59 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 3.42 (s, 3H), 2.74 (t, J = 7.8 Hz, 2H), 2.49 (d, J = 7.1 Hz, 2H), 2.0-1.84 (m, 3H), 0.95 (d, J = 6.6 Hz, 6H) ppm. 13C-NMR (400 MHz, CDCl3): δ = 139.5 (s), 139.4 (s), 129.5 (d, 2C), 128.5 (d, 2C), 96.9 (t), 67.6 (t), 55.6 (q), 45.5 (t), 32.5 (t), 31.9 (t), 30.7 (d), 22.8 (q, 2C) ppm. GC/MS (EI): 236 (M+), 204 (29), 161 (65), 147 (59), 131 (100), 117 (49), 105 (37), 104 (26), 91 (46), 57 (29), 45 (64).
B)8−イソブチル−1,3,4,5−テトラヒドロベンゾ[C]オキセピン
ジクロロメタン(80ml)中のAlCl(10.33g)の冷却溶液(0℃)に、ジクロロメタン(40ml)中の1−イソブチル−4−(3−(メトキシメトキシ)プロピル)ベンゼン(13.9g、55.36mmol)の溶液を滴下して加えた。添加が完了した後、混合物を5℃で1.5時間撹拌し、水酸化ナトリウム水溶液(80ml、2M)に注いだ。この混合物をMTBEで抽出し、有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO)、真空下で蒸発させて、透明な黄色がかった油状物(11.91g)を得、これを最初にクーゲルロールで蒸留し(125℃、0.12mbar)、次いでクロマトグラフィーによって精製し、8−イソブチル−1,3,4,5−テトラヒドロベンゾ[C]オキセピン(6.95、61%)を無色の油状物として得た。匂い:1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ = 7.11 (d, J = 7.33 Hz, 1H), 7.01-6.97 (m, 2H), 4.66 (s, 2H), 4.09-4.06 (m, 2H), 3.02-2.98 (m, 2H), 2.46 (d, J = 7.33 Hz, 2H), 1.93-1.82 (m, 1H), 0.94 (d, J = 6.8 Hz, 6H) ppm. 13C-NMR (400 MHz, CDCl3): δ = 140.3 (s), 140.05 (s), 139.9 (s), 129.8 (d), 129.3 (d), 128.8 (d), 76.1 (t), 75.6 (t), 45.3 (t), 35.5 (t), 30.9 (t), 30.6 (d), 22.8 (q, 2C) ppm. GC/MS (EI): 204 (M+, 33), 161 (100), 147 (44), 143 (58), 131 (31), 129 (28), 119 (61), 115 (34), 105 (43), 91 (34).
C)3−(4−イソブチル−2−メチルフェニル)プロパン−1−オール
触媒量のボロントリフルオリドエーテル錯体(0.3g)を、Pd/C(10%、0.5g)と8−イソブチル−1,3,4,5−テトラヒドロベンゾ[C]オキセピン(50.0g、244.5mmol)の懸濁液に加えた。混合物を、オートクレーブ中9barで2時間および50℃で2時間、水素化した。懸濁液を濾過し、薄膜を蒸留して(160℃、0.11mbar)、3−(4−イソブチル−2−メチルフェニル)プロパン−1−オール(45.439g、89.9%)を粘性無色油状物として得た。匂い:1H-NMR (400 MHz, CDCl3): δ = 7.10 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 6.99-6.94 (m, 2H), 3.75 (t, J = 6.6 Hz, 2H), 2.74-2.68 (m, 2H), 2.47 (d, J = 7.3 Hz, 2H), 2.34 (s, 3H), 2.19 (s, 1H, -OH), 1.95-1.84 (m, 1H), 0.96 (d, J = 6.6 Hz, 6H) ppm. 13C-NMR (400 MHz, CDCl3): δ = 139.7 (s), 137.6 (s), 135.9 (s), 131.5 (d), 128.9 (d), 127.1 (d), 63.0 (t), 45.4 (t), 33.5 (t), 30.6 (d), 29.5 (t), 22.9 (q), 19.7 (q) ppm. GC/MS (EI): 206 (M+, 25), 163 (100), 161 (27), 145 (84), 119 (53), 117 (33), 115 (32), 105 (41), 91 (40), 41 (23).
D)3−(4−イソブチル−2−メチルフェニル)プロパナール
クロロクロム酸ピリジニウム(PCC、37.6g、174.49mmol)を3−(4−イソブチル−2−メチルフェニル)プロパン−1−オール(30.0g、145.41mmol)のジクロロメタン(300ml)溶液に少しずつ添加し;温度は35℃まで上がった。混合物を1時間撹拌し、さらにPCC(10g、46.4mmol)を加え、撹拌をさらに15分続けた。反応混合物をフロリジルおよびシリカゲルで濾過した。濾液を真空で蒸発させ(23.2g)クーゲルロール(143℃、0.08mbar)で初めに蒸留して無色の油状物として3−(4−イソブチル−2−メチルフェニル)プロパナール(19.01g、64%)。臭気:フローラル、アルデハイド、グリーン、ルベリー(rubbery)、リリアール、ウォータリー。1H-NMR (400 MHz, CDCl3): δ = 9.88 (t, J = 1.5 Hz, 1H), 7.07 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.0-6.95 (m, 2H), 2.98-2.93 (m, 2H), 2.79-2.74 (m, 2H), 2.46 (d, J = 7.1 Hz, 2H), 2.33 (s, 3H), 1.95-1.82 (m, 1H), 0.95 (d, J = 6.6 Hz, 6H) ppm. 13C-NMR (400 MHz, CDCl3): δ = 202.2 (d), 140.2 (s), 136 (s), 135.9 (s), 131.6 (d), 128.6 (d), 127.3 (d), 45.4 (t), 44.6 (t), 30.6 (d), 25.5 (t), 22.9 (q), 19.7 (q) ppm. GC/MS (EI): 204 (M+, 23), 161 (100), 147 (26), 143 (49), 119 (84), 118 (34), 117 (33), 115 (33), 105 (59), 91 (36).
例2
このフローラルの香料の処方において、3−(4−イソブチル−2−メチルフェニル)プロパナールはフローラルの特徴を増し、このシプレー組成物を心地よいフローラル調でより新鮮にし、フルーティーでスパイシーな特性を維持しながらウッドのやわらかさを強調する。
例3
in vitroでの代謝研究。式(I)で表される化合物とLilial(商標)との比較。
オスのラットからの凍結保存された幹細胞(Sprague Dawley;Lifetechnologies)を解凍し、Cyropreserved Heptocytes Recovery Medium(CHRM)で洗浄し、Williams E Medium(WEM;Lifetechnologies)で懸濁した。Lilial(商標)、または式(I)で表される化合物(最終濃度:100μM)を細胞(1x10生細胞/ml)に加え、および懸濁液は繰り返しシェーカーで37℃で4時間培養した。テストステロンの代謝をポジティブコントロールとして観察した。試験化合物の減少および対応する安息香酸誘導体の形成をメタノール中のトリメチルシリルジアゾメタン(Sigma−Aldrich)での誘導体化後形成されたメチルエステルのGC−MS分析により決定した。試験化合物はLilial(商標)および式(I)で表される化合物の定量化に使用されるメチルケトンをもたらすジアゾメタンと反応する。代謝を氷冷1MHClで停止し、サンプルをtert−ブチルメチルエステル(MTBE)で抽出し、GC−MSで分析した。コントロールとしてテストステロンを含む培養液をまた氷冷1MHClで停止し、細胞と分離するため遠心分離し、濾過し、テストステロンの減少はLC−MSで分析した。試験物質の減少および安息香酸代謝物の形成を定量化するために、対照試料(Lilial(商標))および式(I)で表される化合物、tert−ブチル安息香酸(Fluka)の検量線を肝細胞インキュベーション媒質で調製し、肝細胞サンプルと同様に分析した。
ポジティブコントロールとしてテストステロンの急激な減少が観察され、肝細胞が代謝的に活性であることを示している。式(I)で表される化合物およびLilial(商標)は、ラットの肝細胞において急激に代謝され、4時間後には残余の化合物は測定されなかった。tert−ブチル安息香酸が、Lilial(商標)(3.4−3.9μM)の代謝物として検出されるのに対し、安息香酸誘導体は式(I)の化合物から形成されなかった(表1)。検出限界は<1μMであった。
表1 Lilial(商標)および式(I)の化合物および対応する安息香酸代謝物の4時間以内のインキュベーションでのラット肝細胞における濃度。0時間インキュベーションでの最初の試験濃度は100μMであった。
その結果、式(I)で表される化合物のベンゼン環におけるメチル置換はin vitroで対応する安息香酸誘導体の形成を阻害する。Lilial(商標)からのtert−ブチル安息香酸などの安息香酸誘導体はオスのラットにおいて生殖毒性を引き起こすので、オスのラットにおけるこれらの毒の影響は、式(I)で表される化合物のオルト置換基により阻害される。

Claims (9)

  1. 式(I)で表される化合物。
  2. 香料成分としての式(I)で表される化合物の使用。
  3. 香料成分がミュゲの匂い特性を示す、請求項2に記載の化合物の使用。
  4. 式(I)で表される化合物を含む香料組成物。
  5. 請求項4に記載の香料組成物であって、アルデヒド官能基を有する置換基に対してアリール環上のオルト位が非置換の、アリール置換アルカナール着臭剤、より具体的にはアリール置換プロパナール着臭剤を含まない、特にLilial(商標)を含まない、前記組成物。
  6. 1または2以上の追加の香り成分を含む、請求項4または5に記載の香料組成物。
  7. ミュゲの匂い特性を示す、請求項4〜6のいずれか一項に記載の香料組成物。
  8. 請求項1に記載の式(I)の化合物を含む、パーソナルケアまたは家庭用ケア組成物、または請求項3〜7のいずれか一項に記載の香料組成物。
  9. 請求項1に定義された化合物を上記組成物に添加するステップを含む、香料組成物に対するミュゲの匂い特性を製造する方法。
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