JP2016522848A - 新規なポリシロキサン系汚損剥離コート - Google Patents
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Abstract
Description
本発明のいまださらなる態様は塗装系に関する(例えば、請求項13を参照されたい)。
本発明は、とりわけ、汚損剥離コート、特に、ポリシロキサン系バインダマトリクスを含むシリコーン系汚損剥離コートであって、該マトリクスが前記コートの少なくとも40乾燥重量%を構成しているシリコーン系汚損剥離コートに関するものであり、ここで、前記バインダマトリクスの65重量%より多くがポリシロキサン部に相当し、前記コートの前記バインダマトリクスに、その一部として双性イオン性部分が含まれている、および/または前記コートが1種類もしくはそれより多くの双性イオン性化合物を含むものである。本明細書の興味深い一実施形態において、該コートにはさらに、殺生物剤および酵素から選択される1種類またはそれより多くの有効成分、特に、1種類またはそれより多くの殺生物剤が、特に1〜15重量%の量で含まれている(さらに以下を参照)。
ポリシロキサン系バインダマトリクスは、反応性ポリシロキサンバインダ成分、例えば、機能性オルガノポリシロキサン(ポリジアルキルシロキサン、ポリアリールシロキサン、ポリアルキルアリールシロキサン、またはそれらの組み合わせ等)、架橋剤、ケイ酸塩(例えば、エチルシリケート)等により構成されることは理解される。したがって、こうした成分間の反応は、一般的な3次元共有結合性の相互結合網の形態であるバインダマトリクスをもたらすと考えられる。したがって、ポリシロキサン系バインダマトリクスは、架橋している。
架橋剤(ii)は、好ましくは、塗装組成物の0〜10乾燥重量%を構成し、例えば、以下に示す一般式(2)で表される有機ケイ素化合物、その部分加水分解縮合生成物、またはこれら2つの混合物である。
「ポリシロキサン」という用語が、ケイ素および酸素の原子が交互に存在し、炭素原子の無い骨格を有するポリマを示すことは周知である(The New Encyclopedia Britannica in 30 volumes micropaedia volume IX. 1975、ケイ素を参照してポリシロキサンを定義)。同様に、ポリオルガノシロキサンという用語は、ケイ素原子上に有機(すなわち、炭素系)置換基を有するポリシロキサン骨格を意味するものである。
汚損剥離コートを形成する塗装組成物は、更に、架橋を促進するために縮合触媒を含み得る。適切な触媒の例には、有機カルボン酸の有機金属塩および金属塩、例えばジラウリン酸ジブチル錫、二酢酸ジブチル錫、ジオクタン酸ジブチル錫、2−エチルヘキサン酸ジブチル錫、ジラウリン酸ジオクチル錫、二酢酸ジオクチル錫、ジオクタン酸ジオクチル錫、2−エチルヘキサン酸ジオクチル錫、ジネオデカン酸ジオクチル錫、ナフテン酸錫、酪酸錫、オレイン酸錫、カプリル酸錫、2−エチルヘキサン酸ビスマス、オクタン酸ビスマス、ネオデカン酸ビスマス、2−エチルヘキサン酸鉄、2−エチルオクタン酸鉛、2−エチルヘキサン酸コバルト、2−エチルヘキサン酸マンガン、2−エチルヘキサン酸亜鉛、ナフテン酸亜鉛、ステアリン酸亜鉛、ナフテン酸コバルト、およびナフテン酸チタンと、チタン酸エステルおよびジルコン酸エステル、例としてチタン酸テトラブチル、チタン酸テトラキス(2−エチルヘキシル)、チタン酸トリエタノールアミン、チタン酸テトラ(イソプロペノキシ)、チタンテトラブタノレート、チタンテトラプロパノレート、チタンテトライソプロパノレート、ジルコニウムテトラプロパノレート、ジルコニウムテトラブタノレートと、キレート化チタン酸塩、例としてジイソプロピルビス(アセチルアセトニル)チタネートとが含まれる。他の触媒には、トリエチルアミン、テトラメチルエチレンジアミン、ペンタメチルジエチレントリアミン、および1,4−エチレンピペラジン等の三級アミンが含まれる。他の例には、グアニジン系触媒が含まれる。縮合触媒の他の例は、WO 2008/132196およびUS 2004/006190に記載されている。
一部の実施形態において、触媒は含まれない。
汚損剥離コートを形成するために用いられる塗装組成物は、更に、溶媒および添加剤を含み得る。
溶媒の例には、ホワイトスピリット、シクロヘキサン、トルエン、キシレン、およびナフサ溶媒等の脂肪族、脂環式、および芳香族炭化水素と、酢酸メトキシプロピル、酢酸n−ブチル、および酢酸2−エトキシエチル等のエステルと、オクタメチルトリシロキサンと、それらの混合物とが含まれる。あるいは、溶媒系は、水を含んでもよく、あるいは水性(溶媒系において水が50%超)にしてもよい。
添加剤の例は、次の通りである。
(i)非反応性流体、例としてオルガノポリシロキサン、例えばポリジメチルシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、石油、およびそれらの組み合わせ、
(ii)界面活性剤、例としてアルキルフェノールエチレンオキシド縮合物(アルキルフェノールエトキシレート)等のプロピレンオキシドまたはエチレンオキシドの誘導体、リノール酸のエトキシル化モノエタノールアミド等の不飽和脂肪酸のエトキシル化モノエタノールアミド、ドデシル硫酸ナトリウム、および大豆レシチン、
(iii)湿潤剤および分散剤、例としてM. Ash and I. Ash,“Handbook of Paint and Coating Raw Materials, Vol. 1”, 1996, Gower Publ. Ltd., Great Britain, pp 821-823 and 849-851に記載のもの、
(iv)増粘剤および沈降防止剤(例えば、チキソトロープ剤)、例としてコロイドシリカ、水和ケイ酸アルミニウム(ベントナイト)、アルミニウムトリステアレート、アルミニウムモノステアレート、キサンタンガム、クリソタイル、焼成シリカ、水素添加ヒマシ油、有機変性粘土、ポリアミドワックス、およびポリエチレンワックス、
(v)染料、例として1,4−ビス(ブチルアミノ)アントラキノンおよび他のアントラキノン誘導体、トルイジン染料等、
(vi)抗酸化剤、例としてビス(tert−ブチル)ハイドロキノン、2,6−ビス(tert−ブチル)フェノール、レゾルシン、4−tert−ブチルカテコール、トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト、ペンタエリスリトールテトラキス(3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート)、ビス(2,2,6,6,−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート等。
一部の実施形態において、汚損剥離コートはさらに、バインダマトリクスの一部として親水性のオリゴマー/ポリマー部分を含むものであり得る、または汚損剥離コートは1種類もしくはそれより多くの親水性変性ポリシロキサン油を含むものであり得る、または該コートは、バインダマトリクスの一部として親水性のオリゴマー/ポリマー部分を含むと同時に1種類もしくはそれより多くの親水性変性ポリシロキサン油も含むものであり得る。バインダマトリクス中にオリゴマー/ポリマー部分を、およびコート中に親水性変性ポリシロキサン油を含めること(例えば、型、相対量などに関して)は、WO2013/000479 A1の第5頁,20行目〜第18頁,23行目、第22頁,3行目〜第27頁,11行目および第37頁,6行目〜第38頁,30行目ならびにWO2011/076856 A1の第4頁,10行目〜第10頁,29行目に詳細に開示されている。
双性イオン性官能部を汚損剥離コートに含めることが有益であることがわかった。この組み込みは、共有結合部分(すなわち、双性イオン性部分)として、または非共有結合的に組み込まれた化合物(すなわち、双性イオン性化合物)としてのいずれかであり得る。したがって、前記コートの前記バインダマトリクスに、その一部として双性イオン性部分が含まれている、または前記コートは1種類またはそれより多くの双性イオン性化合物を含むものである、または両方のいずれかである。コート内への双性イオン性官能部のこれらの2つの組み込み様式を以下にさらに説明する。
例えば、式
例えば、式
のベタイン(カルボキシベタインなど)、および
例えば、式
ならびにその誘導体である。
コートが、1種類の殺生物剤、1種類の酵素、1種類の殺生物剤および1種類の酵素の組み合わせ、2種類の殺生物剤の組み合わせ、2種類の酵素の組み合わせ、1種類以上の殺生物剤、1種類以上の酵素、1種類以上の殺生物剤および1種類以上の酵素の組み合わせ等を含み得ることを理解されたい。
現在好適な殺生物剤は、2,4,5,6−テトラクロロイソフタロニトリル(クロロタロニル)、チオシアン酸銅(スルホシアン酸第一銅)、N−ジクロロフルオロメチルチオ−N’,N’−ジメチル−N−フェニルスルファミド(ジクロフルアニド)、3−(3,4−ジクロロフェニル)−1,1−ジメチルウレア(ジウロン)、N2−tert−ブチル−N4−シクロプロピル−6−メチルチオ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジアミン(シブトリン)、4−ブロモ−2−(4−クロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピロール−3−カルボニトリル、(2−(p−クロロフェニル)−3−シアノ−4−ブロモ−5−トリフルオロメチルピロール、トラロピリル)、N2−tert−ブチル−N4−シクロプロピル−6−メチルチオ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジアミン(シブトリン)、(RS)−4−[1−(2,3−ジメチルフェニル)エチル]−3H−イミダゾール(メデトミジン)、4,5−ジクロロ−2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オン(DCOIT、Sea−Nine(登録商標) 211N)、ジクロロ−N−((ジメチルアミノ)スルホニル)−フルオロ−N−(p−トリル)メタンスルフェンアミド(トリルフルアニド)、2−(チオシアノメチルチオ)−1,3−ベンゾチアゾール((2−ベンゾチアゾリルチオ)メチルチオシアネート、TCMTB)、トリフェニルボランピリジン(TPBP)、ビス(1−ヒドロキシ−2(1H)−ピリジンチオナート−O,S)−(T−4)亜鉛(亜鉛ピリジンチオン、亜鉛ピリチオン)、ビス(1−ヒドロキシ−2(1H)−ピリジンチオナート−O,S)−T−4)銅(銅ピリジンチオン、銅ピリチオン)、亜鉛エチレン−1,2−ビス−ジチオカルバメート(亜鉛−エチレン−N,N’−ジチオカルバメート、ジネブ)、酸化銅(I)、金属銅、3−(3,4−ジクロロフェニル)−1,1−ジメチルウレア(ジウロン)、およびジヨードメチル−p−トリルスルホン、アミカル48から成る群から選択される。好ましくは少なくとも1種類の殺生物剤が上記リストから選択される。
他の変形例において、コートに含まれる有効成分は、1つ以上の酵素を含む。
他の実施形態において、汚損剥離コートを欠いている。いまださらなる実施形態において、汚損剥離コートには、1つ以上の殺生物剤と1つ以上の酵素の組合せが含まれる。
EC3.2:糖類(DNAグリコシラーゼ、グリコシドヒドロラーゼ)
EC3.3:エーテル結合
EC3.4:ペプチド結合(プロテアーゼ/ペプチダーゼ)
EC3.5:炭素−窒素結合、ペプチド結合以外
EC3.6:酸無水物(ヘリカーゼおよびGTPアーゼを含む酸無水物加水分解酵素)
EC3.7:炭素−炭素結合
EC3.8:ハロゲン結合
EC3.9:リン−窒素結合
EC3.10:硫黄−窒素結合
EC3.11:炭素−リン結合
EC3.12:硫黄−硫黄結合
EC3.13:炭素−硫黄結合
EC4.2:デヒドラターゼ等、炭素−酸素結合を切断するリアーゼを含む
65重量%超がポリシロキサン部により表されるポリシロキサン系バインダマトリクスを、40〜98乾燥重量%、例えば60〜95乾燥重量%と、
0.1〜20乾燥重量%、例えば1〜10乾燥重量%の1つ以上の添加剤と、
0〜25乾燥重量%、例えば0.1〜15乾燥重量%の1つ以上の顔料およびフィラーと、
0.1〜20乾燥重量%、例えば1〜15乾燥重量%の1つ以上の双性イオン性化合物を含む。
65重量%超がポリシロキサン部により表されるポリシロキサン系バインダマトリクスを、40〜98乾燥重量%、例えば60〜95乾燥重量%を含み、ここに該バインダマトリクスは、その一部分として双性イオン性基を、特にバインダマトリクスの5〜35重量%、例えば6〜30重量%または7〜25重量%と、
0.1〜20乾燥重量%、例えば1〜10乾燥重量%の1つ以上の添加剤、および
0〜25乾燥重量%、例えば0.1〜15乾燥重量%の1つ以上の顔料およびフィラーを含む。
65重量%超がポリシロキサン部により表されるポリシロキサン系バインダマトリクスを、40〜98乾燥重量%、例えば60〜95乾燥重量%を含み、ここに該バインダマトリクスは、その一部分として双性イオン性基を、特にバインダマトリクスの5〜35重量%、例えば6〜30重量%または7〜25重量%と、
0.1〜20乾燥重量%、例えば1〜10乾燥重量%の1つ以上の添加剤と、
0〜20乾燥重量%、例えば0.1〜15乾燥重量%の1つ以上の顔料およびフィラーと、
0.1〜20乾燥重量%、例えば1〜15乾燥重量%の1つ以上の双性イオン性化合物を含む。
いまだ他の実施形態において、汚損剥離コートは、
65重量%超がポリシロキサン部により表されるポリシロキサン系バインダマトリクスを、40〜98乾燥重量%、例えば60〜95乾燥重量%と、
0.0001〜5乾燥重量%、例えば0.001〜2乾燥重量%の1つ以上の酵素と、
0.1〜15乾燥重量%、例えば1〜10乾燥重量%の1つ以上の添加剤と、
0〜20乾燥重量%、例えば1〜10乾燥重量%の1つ以上の顔料およびフィラーと、
0.5〜20乾燥重量%、例えば1〜15乾燥重量%の1つ以上の双性イオン性化合物と、を含む。
65重量%超がポリシロキサン部により表されるポリシロキサン系バインダマトリクスを、40〜98乾燥重量%、例えば60〜95乾燥重量%と、
ここに該バインダマトリクスはその一部分として双性イオン性基を含み、
0.0001〜5乾燥重量%、例えば0.001〜2乾燥重量%の1つ以上の酵素と、
0.1〜20乾燥重量%、例えば1〜10乾燥重量%の1つ以上の添加剤と、
0〜25乾燥重量%、例えば0.1〜15乾燥重量%の1つ以上の顔料およびフィラーと、を含む。
汚損剥離コートは、対応する塗装組成物から調製される。
かかる塗装組成物は、塗料作製の分野で一般的に使用されている任意の適当な手法によって調製され得る。したがって、種々の構成成分は、ミキサー、高速分散機、ボールミル、パールミル、グラインダー、3本ロールミルなどを用いて一緒に混合され得る。塗装組成物は典型的には、使用直前に合わせて充分に混合するべき2成分系または3成分系として調製され、輸送される。本発明による塗料を、バッグフィルター、パトロン(patron)フィルター、ワイヤーギャップ(wire gap)フィルター、ウェッジワイヤーフィルター、メタルエッジフィルター、EGLM turnocleanフィルター(例えば、Cuno)、DELTAストレイン(strain)フィルター(例えば、Cuno)およびJenag Strainerフィルター(例えば、Jenag)を用いて、または振動濾過によって濾過してもよい。好適な調製方法の一例を実施例に記載する。
また、本発明は、少なくとも第1の硬化したコートと第2の硬化したコートを備えた汚損剥離コート系であって、
a)前記第1のコートはポリシロキサン系バインダマトリクスを含むものであり、該マトリクスが前記第1のコートの少なくとも40乾燥重量%を構成しており、該バインダマトリクスの65重量%より多くがポリシロキサン部に相当し、前記第1のコートにはさらに、殺生物剤および酵素から選択される1種類またはそれより多くの有効成分が含まれており;
b)前記第2のコートはポリシロキサン系バインダマトリクスを含むものであり、該マトリクスが前記第2のコートの少なくとも40乾燥重量%を構成しており、該バインダマトリクスの65重量%より多くがポリシロキサン部に相当し、前記第2のコートの前記バインダマトリクスに、その一部として双性イオン性部分が含まれている、および/または前記第2のコートにさらに、1種類またはそれより多くの双性イオン性化合物が含まれている、
汚損剥離コート系に関する。
コート系の第1のコートは、(i)第1のコートにはその内部に殺生物剤および酵素から選択される1種類または(ore)それより多くの有効成分(該セクションの詳述内容によるもの)が含まれていること以外、ならびに(ii)第1のコートには必須構成成分として双性イオン性官能部が含まれていないこと以外、本質的に、セクション「本発明の主態様−汚損剥離コート」でシリコーン系汚損剥離コートについて上記のとおりである。その他の点では、第1のコートは、必要な変更を加えた上記のものである。
40〜98乾燥重量%、例えば60〜95乾燥重量%のポリシロキサン系バインダマトリクス(ここで、該バインダマトリクスの65重量%より多くがポリシロキサン部に相当する)、
0.1〜25乾燥重量%、例えば1〜15乾燥重量%の1種類またはそれより多くの殺生物剤、
0.1〜15乾燥重量%、例えば1〜10乾燥重量%の1種類またはそれより多くの添加剤、ならびに
0〜20乾燥重量%、例えば1〜10乾燥重量%の1種類またはそれより多くの顔料およびフィラー
を備えている。
コート系の第2のコートは本質的に、セクション「本発明の主態様−汚損剥離コートでシリコーン系汚損剥離コートについて上記のとおりである。
65重量%超がポリシロキサン部により表されるポリシロキサン系バインダマトリクスを、40〜98乾燥重量%、例えば60〜95乾燥重量%と、
0.1〜20乾燥重量%、例えば1〜10乾燥重量%の1つ以上の添加剤と、
0〜25乾燥重量%、例えば0.1〜15乾燥重量%の1つ以上の顔料およびフィラーと、
0.1〜20乾燥重量%、例えば1〜15乾燥重量%の1つ以上の双性イオン性化合物と、を含む。
40〜98乾燥重量%、例えば60〜95乾燥重量%のポリシロキサン系バインダマトリクス(ここで、該バインダマトリクスの65重量%より多くがポリシロキサン部に相当し、前記バインダマトリクスに、その一部として双性イオン性部分が、特に、該バインダマトリクスの重量に対して5〜35%、例えば6〜30%または7〜25%の量で含まれている)、
0.1〜20乾燥重量%、例えば1〜10乾燥重量%の1種類またはそれより多くの添加剤、ならびに
0〜25乾燥重量%、例えば0.1〜15乾燥重量%の1種類またはそれより多くの顔料およびフィラー
を備えている。
40〜98乾燥重量%、例えば60〜95乾燥重量%のポリシロキサン系バインダマトリクス(ここで、該バインダマトリクスの65重量%より多くがポリシロキサン部に相当し、前記バインダマトリクスに、その一部として双性イオン性部分が、特に、該バインダマトリクスの重量に対して5〜35%、例えば6〜30%または7〜25%の量で含まれている)、
0.1〜20乾燥重量%、例えば1〜10乾燥重量%の1種類またはそれより多くの添加剤、
0〜20乾燥重量%、例えば0.1〜15乾燥重量%の1種類またはそれより多くの顔料およびフィラー、ならびに
0.1〜20乾燥重量%、例えば1〜15乾燥重量%の1種類またはそれより多くの双性イオン性化合物
を備えている。
本発明のこの態様の一般的な態様の他に、本発明はまた、以下の具体的な実施形態に関する。
a)前記第1のコートはポリシロキサン系バインダマトリクスを含むものであり、該マトリクスが前記第1のコートの少なくとも40乾燥重量%を構成しており、該バインダマトリクスの65重量%より多くがポリシロキサン部に相当し、前記第1のコートにはさらに、殺生物剤および酵素から選択される1種類またはそれより多くの有効成分が含まれており;
b)前記第2のコートはポリシロキサン系バインダマトリクスを含むものであり、該マトリクスが前記第2のコートの少なくとも40乾燥重量%を構成しており、該バインダマトリクスの65重量%より多くがポリシロキサン部に相当し、前記第2のコートにさらに、1種類またはそれより多くの双性イオン性化合物が含まれている、
汚損剥離コート系を提供する。
40〜98乾燥重量%、例えば60〜95乾燥重量%のポリシロキサン系バインダマトリクス(ここで、該バインダマトリクスの65重量%より多くがポリシロキサン部に相当する)、
0.1〜20乾燥重量%、例えば1〜10乾燥重量%の1種類またはそれより多くの添加剤、
0〜25乾燥重量%、例えば、0.1〜15乾燥重量%の1種類またはそれより多くの顔料およびフィラー、ならびに
0.1〜20乾燥重量%、例えば1〜15乾燥重量%の1種類またはそれより多くの双性イオン性化合物
を備えている。
a)前記第1のコートはポリシロキサン系バインダマトリクスを含むものであり、該マトリクスが前記第1のコートの少なくとも40乾燥重量%を構成しており、該バインダマトリクスの65重量%より多くがポリシロキサン部に相当し、前記第1のコートにはさらに、殺生物剤および酵素から選択される1種類またはそれより多くの有効成分が含まれており;
b)前記第2のコートはポリシロキサン系バインダマトリクスを含むものであり、該マトリクスが前記第2のコートの少なくとも40乾燥重量%を構成しており、該バインダマトリクスの65重量%より多くがポリシロキサン部に相当し、前記第2のコートの前記バインダマトリクスに、その一部として双性イオン性部分が含まれている、
汚損剥離コート系を提供する。
40〜98乾燥重量%、例えば60〜95乾燥重量%のポリシロキサン系バインダマトリクス(ここで、該バインダマトリクスの65重量%より多くがポリシロキサン部に相当し、前記バインダマトリクスに、その一部として双性イオン性部分が、特に、該バインダマトリクスの重量に対して5〜35%、例えば6〜30%または7〜25%の量で含まれている)、
0.1〜20乾燥重量%、例えば1〜10乾燥重量%の1種類またはそれより多くの添加剤、ならびに
0〜25乾燥重量%、例えば、0.1〜15乾燥重量%の1種類またはそれより多くの顔料およびフィラー
を備えている。
40〜98乾燥重量%、例えば60〜95乾燥重量%のポリシロキサン系バインダマトリクス(ここで、該バインダマトリクスの65重量%より多くがポリシロキサン部に相当する)、
0.1〜25乾燥重量%、例えば1〜15乾燥重量%の1種類またはそれより多くの殺生物剤、
0.1〜15乾燥重量%、例えば1〜10乾燥重量%の1種類またはそれより多くの添加剤、ならびに
0〜20乾燥重量%、例えば1〜10乾燥重量%の1種類またはそれより多くの顔料およびフィラー
を備えているものであることが好ましい。
5〜35重量%、例えば6〜30重量%または7〜25重量%のバインダマトリクスが双性イオン性基で表されるポリシロキサン系バインダマトリクスを、40〜98乾燥重量%、例えば60〜95乾燥重量%と、
0.1〜20乾燥重量%、例えば1〜10乾燥重量%の1つ以上の添加剤と、
0〜25乾燥重量%、例えば0.1〜15乾燥重量%の1つ以上の顔料およびフィラーと、
0.1〜20乾燥重量%、例えば1〜15乾燥重量%の1つ以上の双性イオン性化合物と、を含む。
本発明の塗装組成物は、一般に、基材の表面の少なくとも一部に塗布される。
「塗布」という用語は、塗料産業における通常の意味で用いられる。したがって、「塗布」は、例えば、ブラシ、ローラ、吹き付け、浸し塗り等、任意の従来の手段を用いて実施される。塗装組成物を「塗布」する商業的に最も興味深い方法は、吹き付けである。したがって、塗装組成物は、好ましくは吹き付け可能である。吹き付けは、当業者に既知である従来の吹き付け装置を用いて達成される。塗装は、一般に、50〜600μm、例として50〜500μm、例えば75〜400μm、または20〜150μm、または30〜100μmの乾燥膜厚で塗布される。
a)プライマー組成物の1つまたはそれより多くの層を前記基材の表面上に適用し、それによりプライマー処理基材を形成する工程、
b)タイコート組成物の1つまたはそれより多くの層を前記プライマー処理基材の表面上に適用し、前記層(1種類もしくは複数種)を硬化させ、それにより硬化タイコートを形成する工程、および
c)組成物の1つまたはそれより多くの層を前記硬化タイコートの表面上に適用し、前記層(1種類もしくは複数種)を硬化させ、それにより本明細書において上記に定義した硬化汚損剥離コート(主態様)を形成する工程
の一連の工程を含む方法に関する。
a)ポリシロキサン系塗装組成物の1つまたはそれより多くの層を前記基材の表面上に、例えば、場合に応じて未処理の基材上または1つもしくはそれより多くのコートを既に担持している基材上のいずれかに適用し、前記層(1種類もしくは複数種)を硬化させ、それにより、第1の択一的態様について本明細書において上記に定義した第1の硬化したコートを形成する工程、および
b)ポリシロキサン系塗装組成物の1つまたはそれより多くの層を前記第1の硬化したコートの表面に適用し、前記層(1種類もしくは複数種)を硬化させ、それにより、第1の択一的態様について本明細書において上記に定義した第2の硬化したコートを形成する工程
の一連の工程を含む方法(第1の択一的態様によるもの)に関する。
a)プライマー組成物の1つまたはそれより多くの層を前記基材の表面上に適用し、前記層(1種類もしくは複数種)を硬化させ、それによりプライマー処理基材を形成する工程、
b)任意選択で、タイコート組成物の1つまたはそれより多くの層を前記プライマー処理基材の表面上に適用し、前記層(1種類もしくは複数種)を硬化させ、それにより硬化タイコートを形成する工程;
c)ポリシロキサン系塗装組成物の1つまたはそれより多くの層を場合に応じて前記プライマー処理基材の表面上または前記タイコートの表面上に適用し、前記層(1種類もしくは複数種)を硬化させ、それにより、第1の択一的態様について本明細書において上記に定義した第1の硬化したコートを形成する工程、および
d)ポリシロキサン系塗装組成物の1つまたはそれより多くの層を前記第1の硬化したコートの表面に適用し、前記層(1種類もしくは複数種)を硬化させ、それにより、第1の択一的態様について本明細書において上記に定義した第2の硬化したコートを形成する工程
の一連の工程を含む方法(第1の択一的態様によるもの)に関する。
b)所望により、タイコート組成物の1つ以上の層を前記シールした基材の表面に塗布し、前記層(群)を硬化させることにより、硬化したタイコートを形成し、
c)ポリシロキサン系塗装組成物の1つ以上の層を、場合に応じて前記下塗り済み基材の表面または前記タイコートの表面に塗布し、前記層(群)を硬化させることにより、第1の選択的な態様について定めたような硬化した第1のコートを形成し、ついで
d)ポリシロキサン系塗装組成物の1つ以上の層を前記硬化した第1のコートの表面に塗布し、前記層(群)を硬化させることにより、第1の選択的な態様についてそれぞれ定めたような硬化した第2のコートを形成すること。
b)ポリシロキサン系塗装組成物の1つ以上の層を、場合に応じて前記下塗り済み基材の表面または前記タイコートの表面に塗布し、前記層(群)を硬化させることにより、第1の選択的な態様について定めた硬化した第1のコートを形成し、ついで
c)ポリシロキサン系塗装組成物の1つ以上の層を、前記硬化した第1のコートの表面にに塗布し、前記層(群)を硬化させることにより、第1の選択的な態様について定めたような硬化した第2のコートを形成すること。
本発明は、更に、外表面の少なくとも一部に、これまでに本明細書で定めたような最外汚損剥離コート系を含む海洋構造物を提供する。特に、最外塗装を有する外表面の少なくとも一部は、前記構造物の水中部分となる。
1〜4層、例えば2〜4層の塗布により構築される、合計乾燥膜厚が150〜400μmであるエポキシ系塗装の防食層と、
1〜2層の塗布により構築される、合計乾燥膜厚が20〜400μmであるタイコートと、
1〜2層の塗布により構築される、合計乾燥膜厚が20〜400μmである(主要な態様の)汚損剥離コートと、を含む汚損剥離コート系により被覆されたものとなる。
1〜4層、例えば2〜4層の塗布によって構築された、合計乾燥膜厚が150〜400μmのエポキシ系塗装の防食層;
1〜2層の塗布によって構築される、全乾燥膜厚が20〜400μmのタイコート;
1〜2層の塗布によって構築される、全乾燥膜厚が20〜400μmの汚損剥離コートの第1のコート(第1の他の態様の);
1〜2層の塗布によって構築される、全乾燥膜厚が20〜400μmの汚損剥離コートの第2のコート(第1の他の態様の)
を含む汚損剥離コート系で被覆されている。
本発明のさらなる一態様は、ポリシロキサン系バインダ系(前記バインダ系には1種類またはそれより多くのポリシロキサン成分が含まれており、該成分には、その一部として双性イオン性部分が含まれている)、ならびに殺生物剤および酵素から選択される1種類またはそれより多くの有効成分を含む汚損剥離塗装組成物であって、該バインダ系の65重量%より多くがポリシロキサン部に相当する汚損剥離塗装組成物に関する。特に、双性イオン性部分は、ホスホリルコリン型、スルホベタイン型およびカルボキシベタイン型の双性イオン性官能部から選択される。
本発明のさらなる一態様は、ポリシロキサン系塗装組成物の防汚特性を改善するための、1種類またはそれより多くの双性イオン性官能部が含まれた構成成分と殺生物剤および酵素から選択される1種類またはそれより多くの有効成分の組合せの使用に関する。
本明細書および特許請求の範囲では、ポリシロキサン等に言及するが、本明細書に定めた塗装組成物は、個別の成分を1種類、2種類、またはそれ以上含み得ることを理解されたい。こうした実施形態において、それぞれの成分の総量は、個別の成分について上述した量に対応するべきである。
粘度
特許請求の範囲とともに本出願書類との関連において、粘度は25℃においてISO 2555:1989にしたがって測定したものである。
(i)部分:バインダ、溶媒、顔料、殺生物剤(必要な場合)、および添加剤を、インペラディスクを備えたDiaf溶解機において混合する(例えば、直径70mmインペラディスクにより1L缶において2000rpmで15分間)。
ラフト試験
パネルの調製
塗装の付着を促進するために片側をサンドブラストしたアクリルパネル(150×200mm)を、エアスプレにより塗布した市販のエポキシ(HEMPEL Light Primer 45551)100μm(DFT)により被覆する。室温で6〜24時間乾燥させた後、タイコートをドクタブレードにより隙間300μmで塗布する。16〜30時間乾燥させた後、第1の層をドクタブレードにより、実施例において指定した隙間で塗布する。16〜30時間乾燥させた後、最上部の塗装塗料組成物をドクタブレードにより隙間400μmで塗布する。パネルは、少なくとも72時間乾燥後、ラフト上で浸漬する。
パネルは、スペインとシンガポールという2つの異なる場所で試験する。
スペインの試験場:スペイン北西部のビラノバに位置する。この試験場において、パネルは、平均温度17〜18℃で、塩分濃度が37〜38パーミルの範囲の海水に浸漬する。
パネルは、4〜12週間に亘り調査し、各汚損のタイプ:動物、藻類およびヘドロについて以下の基準に従って評価する。
モデル塗料表の全項目は、特に明記しない限り重量単位とする。最終的なポリシロキサンマトリクスの計算においては、全ての加水分解性基が加水分解および反応して、ポリシロキサンバインダとの縮合反応によりマトリクスになるものとする。したがって、エチルシリケートは、その重量の41%が最終的なポリシロキサンマトリクスの計算に寄与し、ビニルトリメトキシシランは、これに応じて、その重量の54%が寄与する。バインダマトリクスのポリシロキサン含有量を計算する際に、成分は、出発原料として計算に含まれるが、しかしながら、エチルシリケートおよびビニルトリメトキシシランについて上述したように補正される。
RF−5000、信越化学工業(日本)、シラノール末端ポリジメチルシロキサン
キシレン、地元供給業者
Aerosil R972、Evonik industries
Silikat TES 40 WN、Wacker−Chemie(ドイツ)、エチルシリケート
ネオスタンU−12、日東化成(日本)、ラウリン酸ジブチル錫
アセチルアセトン、Wacker−CHemie(ドイツ)、2、4−ペンタンジオン
Bayferrox 130M、Lancess−(ドイツ)、酸化鉄
Copper オマジン、Arch Chemicals Inc.(アイルランド)、銅ピリチオン
ヒュームドシリカ
ポリアミドワックス
PC2118、ホスホリルコリン共重合体(メトキシシラン反応性を有する)、Vertellus
PC1036、ホスホリルコリン共重合体(メトキシシラン反応性を有する)、Vertellus
PC1059、ホスホリルコリン共重合体(非反応性)、Vertellus
亜鉛オマジン、Arch Chemicals Inc.(アイルランド)、亜鉛ピリチオン
DMODAPS;3−(N,N−ジメチルオクタデシルアンモニオ)プロパンスルホネート、Sigma−Aldrich
Empigen,Empigen(登録商標)BB 洗剤、Sigma Aldrich (Cas nr 66455−29−6)
Savinase 16L (type EX)、Novozymes
Endolase 5000L、Novozymes
PC3019、ホスホリルコリン-PDMSブロック共重合体、Vertellus
PC3054、ホスホリルコリン-PDMSブロック共重合体、Vertellus
Claims (13)
- ポリシロキサン系バインダマトリクスを含むシリコーン系汚損剥離コートであって、該ポリシロキサン系バインダマトリクスが該コートの少なくとも40乾燥重量%を構成し、ここに65乾燥重量%を超える該バインダマトリクスがポリシロキサン部分におり表され、該コートの該バインダマトリクスがその一部分として双性イオン性基および/または該コートが1種以上の双性イオン性化合物を含み、該コートがさらに殺生物剤および酵素から選択される1種以上の有効成分を含むコート。
- 汚損剥離コートが1〜15重量%の1種以上の殺生物剤を含む、請求項1記載の汚損剥離コート。
- 汚損剥離コートがさらに5〜40重量%の1種以上の顔料を含む、請求項1または2記載の汚損剥離コート。
- 該コートの該バインダマトリクスが双性イオン性部分をその一部分として含んでいる請求項1ないし3のいずれか1項に記載の汚損剥離コート。
- 該コートが1種以上の双性イオン性化合物を含む請求項1ないし4のいずれか1項に記載の汚損剥離コート。
- 最外表面の少なくとも一部分に、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の塗料コートを含む海洋構造物。
- 最外表面コートを運搬している外表面の少なくとも一部分が該構造物の水中部分である、請求項6記載の構造物。
- ポリシロキサン系バインダ系を含む汚損剥離塗装組成物であって、該バインダ系が一部として双性イオン性基を含んでいる1種以上のポリシロキサン成分、殺生物剤および酵素から選択される1種以上の有効成分を含み、該バインダ系の65重量%を超えるものがポリシロキサン部分によって表される汚損剥離塗装組成物。
- ポリシロキサン系バインダ系、1種以上の双性イオン性化合物、および殺生物剤および酵素から選択される1種以上の有効成分を含む汚損剥離塗装組成物であって、該バインダ系の65重量%を超えるものがポリシロキサン部分によって表される汚損剥離塗装組成物。
- ポリシロキサン系塗装組成物の防汚特性を改善するための、一部分として双性イオン性部分を含んでいる1種以上のポリシロキサン成分と、殺生物剤および酵素から選択される1種以上の有効成分との組合せの使用。
- ポリシロキサン系塗装組成物の防汚特性を改善するための、1種以上のポリシロキサン成分と、1種以上の双性イオン性化合物と、殺生物剤および酵素から選択される1種以上の有効成分との組合せの使用。
- ポリシロキサン系バインダマトリクスを含むシリコーン系汚損剥離コートであって、該ポリシロキサン系バインダマトリクスは該コートの少なくとも40乾燥重量%を構成し、ここに該バインダマトリクスの65重量%を超えるものがポリシロキサン部分によって表され、該コートの該バインダマトリクスがその一部分として双性イオン性部分を含んでいる、および/または該コートが1種以上の双性イオン性化合物を含んでいるシリコーン系汚損剥離コート。
- 少なくとも硬化した第1のコートおよび硬化した第2のコートを含む汚損剥離塗装系であって、
a)該第1のコートが、該第1のコートの少なくとも40乾燥重量%を構成するポリシロキサン系バインダマトリクスを含み、該バインダマトリクスの65重量%を超えるものがポリシロキサン部分によって表され、該第1のコートがさらに殺生物剤および酵素から選択される1種以上の有効成分を含み;および
b)該第2のコートが、該第2のコートの少なくとも40乾燥重量%を構成するポリシロキサン系バインダマトリクスを含み、該バインダマトリクスの65重量%を超えるものがポリシロキサン部分によって表され、該第2のコートの該バインダマトリクスがその一部分として双性イオン性部分を含んでいる、および/または該第2のコートがさらに1種以上の双性イオン性化合物を含む、汚損剥離塗装系。
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