JP2016522053A - 同期的な気道圧解放換気 - Google Patents

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Abstract

呼吸している対象者と同期して気道圧解放換気を行うように構成される圧調節換気システム10であって、対象者への呼吸可能ガスの加圧流を発生させるように構成される圧力発生器12と、加圧流の1つ又は複数のガスパラメータに関する情報を伝える出力信号を生成するように構成される1つ又は複数のセンサ28と、コンピュータモジュールを実行するように構成される1個又は複数個のプロセッサ14とを含み、コンピュータモジュールが、少なくとも信号に基づいて対象者の吸気流段階39、45及び呼気流段階40、44、59を検出するように構成される同期モジュール16と、時間間隔54、60を定めるように構成される間隔モジュール18と、十分な肺容量を維持するために第1の圧力範囲48間を上下する流量を送り込み、CO2の呼出を助けるために第2の圧力範囲50間を上下する流量を送り込むために発生器を制御するように構成される制御モジュール20とを含み、かかる制御が、第1の時間間隔54の始まり56に第1の範囲内の流量を送り込むこと、第1の時間間隔内の第1の呼気流段階40の始まり42を検出することに応じて、第1の範囲から第2の範囲に流量を調節すること、第1の呼気段階にわたり第2の範囲に流量を維持すること、及び第1の時間間隔内に始まり、第1の呼気段階後の第2の呼気段階44にわたり第1の範囲に流量を維持することを含む、システム。

Description

[01] 本願は、2013年6月11日に出願され、参照によりその内容が本明細書に援用される米国仮特許出願第61/833,552号の優先権の利益を米国特許法第119条(e)の下で主張する。
[02] 本願は、圧調節換気のためのシステム及び方法に関し、具体的には患者の呼吸パターンと同期的な気道圧解放換気を行うことに関する。
[03] 気道圧解放換気とは、肺胞動員のために高い陽性気道圧又は平均気道圧を維持しながら、対象者の気道から二酸化炭素を周期的に除去するために厳密な逆比を作り出す二層式換気方法である。気道圧解放換気は1987年にStocks及びDownsによって記述されており、急性肺損傷を他の呼吸合併症と共に治療すると示されている。
[04] したがって、本開示の一つ以上の態様は、呼吸している対象者と同期して気道圧解放換気を行う圧調節換気システムに関し、当該システムは、呼吸可能ガスの加圧流を発生させる圧力発生器と、前記呼吸可能ガスの加圧流の1つ又は複数のガスパラメータに関する情報を伝える出力信号を生成する1つ又は複数のセンサと、コンピュータプログラムモジュールを実行する1個又は複数個のプロセッサとを含む。
[05] 前記コンピュータプログラムモジュールは、前記呼吸している対象者の吸気流段階及び呼気流段階の始まり及び終わりを検出することを含む、前記呼吸している対象者の前記吸気流段階及び前記呼気流段階を検出する同期モジュールであって、前記検出は前記1つ又は複数のセンサの前記出力信号に部分的に基づく、同期モジュールと、開始時間及び終了時間を含む時間間隔を定める間隔モジュールと、第1の圧力範囲と第2の圧力範囲との間を上下する圧力を有する呼吸可能ガスの加圧流を送り込むために前記圧力発生器を制御する制御モジュールであって、それにより前記第1の圧力範囲では、十分な肺容量を維持するために前記呼吸可能ガスの加圧流によって前記対象者の前記肺が補助され、前記第2の圧力範囲では、前記対象者の肺から二酸化炭素が呼出されるのを助けるために前記対象者の前記気道を通る圧力が減らされる、制御モジュールとを含む。
[06] 前記圧力発生器の前記制御は、第1の時間間隔の前記開始時間に前記第1の圧力範囲を用いて前記対象者の前記気道に前記呼吸可能ガスの加圧流を送り込むことを実現すること、前記第1の時間間隔内の第1の呼気流段階の始まりを前記同期モジュールによって検出することに応じて、前記第1の圧力範囲から前記第2の圧力範囲への前記加圧流の調節を実現すること、前記第1の呼気流段階にわたり前記第2の圧力範囲における前記呼吸可能ガスの加圧流の送り込みの維持を実現すること、及び、前記第1の時間間隔内に始まる前記第1の呼気流段階後の第2の呼気流段階にわたり前記第1の圧力範囲における前記呼吸可能ガスの加圧流の送り込みの維持を実現することを含む。
[07] 更に、本開示の他の態様は、対象者への呼吸可能ガスの加圧流を発生させる圧力発生器と、前記圧力発生器から対象者に加圧流を送るための導管と、前記対象者の前記気道に前記加圧流を送るためのインタフェース器具と、前記加圧流の1つ又は複数のガスパラメータに関する情報を伝える出力信号を生成する1つ又は複数のセンサと、コンピュータモジュールを実行する1個又は複数個のプロセッサと、電源と、ユーザインタフェースと、電子記憶域とを含む、呼吸している対象者と同期して気道圧解放換気を行う圧調節換気を送り込むための方法に関する。
[08] 当該方法は、前記圧力発生器によって前記呼吸可能ガスの加圧流を発生させるステップと、前記インタフェース器具によって前記呼吸可能ガスの加圧流を前記対象者の前記気道に送るステップと、前記1つ又は複数のセンサによって前記呼吸可能ガスの加圧流の1つ又は複数のガスパラメータに関する情報を伝える出力信号を生成するステップと、前記プロセッサ上でコンピュータプログラムモジュールを実行するステップと、前記呼吸している対象者の吸気流段階及び呼気流段階の始まり及び終わりを検出するステップを含む、前記呼吸している対象者の前記吸気流段階及び前記呼気流段階を検出するステップと、時間間隔の開始時間及び終了時間を定めるステップを含む、周期的な気道圧解放換気を行うための時間間隔を定めるステップと、圧力範囲間を上下する圧力を有する呼吸可能ガスの加圧流を送り込むために前記圧力発生器を制御するステップとを含む。
[09] 前記圧力発生器を制御するステップは、第1の圧力範囲と第2の圧力範囲との間を上下する圧力を有する呼吸可能ガスの加圧流を送り込むために前記圧力発生器を制御するステップであって、それにより前記第1の圧力範囲では、十分な肺容量を維持するために前記呼吸可能ガスの加圧流によって前記対象者の前記肺が補助され、前記第2の圧力範囲では、前記対象者の肺から二酸化炭素が呼出されるのを助けるために前記対象者の前記気道を通る圧力が減らされる、制御するステップ、第1の時間間隔の前記開始時間に前記第1の圧力範囲を用いて前記対象者の前記気道に対する前記呼吸可能ガスの加圧流の送り込みを実現するステップ、前記第1の時間間隔内の第1の呼気流段階の始まりを検出することに応じて、前記第1の圧力範囲から前記第2の圧力範囲への前記加圧流の調節を実現するステップ、前記第1の呼気流段階にわたり前記第2の圧力範囲における前記呼吸可能ガスの加圧流の送り込みの維持を実現するステップ、及び、前記第1の時間間隔内に始まる前記第1の呼気流段階後の第2の呼気流段階にわたり前記第1の圧力範囲における前記呼吸可能ガスの加圧流の送り込みの維持を実現するステップを含む。
[10] 更に、本開示の他の態様は、呼吸している対象者と同期して気道圧解放換気を行う圧調節換気システムに関し、前記システムは、呼吸可能ガスの加圧流を発生させるための手段と、前記対象者の前記気道に前記呼吸可能ガスの加圧流を送るための手段と、前記呼吸可能ガスの加圧流の1つ又は複数のガスパラメータに関する情報を伝える出力信号を生成するための手段と、コンピュータプログラムモジュールを実行するための手段と、前記呼吸している対象者の吸気流段階及び呼気流段階の始まり及び終わりを検出することを含む、前記呼吸している対象者の前記吸気流段階及び前記呼気流段階を検出するための手段と、時間間隔の開始時間及び終了時間を定めることを含む、周期的な気道圧解放換気を行うための時間間隔を定めるための手段と、圧力範囲間を上下する圧力を有する呼吸可能ガスの加圧流を送り込むために前記圧力発生器を制御するための手段とを含む。
[11] 前記圧力発生器を制御するための手段は、第1の圧力範囲と第2の圧力範囲との間を上下する圧力を有する呼吸可能ガスの加圧流を送り込むために前記圧力発生器を制御するための手段であって、それにより前記第1の圧力範囲では、十分な肺容量を維持するために前記呼吸可能ガスの加圧流によって前記対象者の前記肺が補助され、前記第2の圧力範囲では、前記対象者の肺から二酸化炭素が呼出されるのを助けるために前記対象者の前記気道を通る圧力が減らされる、制御するための手段、第1の時間間隔の前記開始時間に前記第1の圧力範囲を用いて前記対象者の前記気道に対する前記呼吸可能ガスの加圧流の送り込みを実現するための手段、前記第1の時間間隔内の第1の呼気流段階の始まりを検出することに応じて、前記第1の圧力範囲から前記第2の圧力範囲への前記加圧流の調節を実現するための手段、前記第1の呼気流段階にわたり前記第2の圧力範囲における前記呼吸可能ガスの加圧流の送り込みの維持を実現するための手段、及び前記第1の時間間隔内に始まる前記第1の呼気流段階後の第2の呼気流段階にわたり前記第1の圧力範囲における前記呼吸可能ガスの加圧流の送り込みの維持を実現するための手段を含む、制御するための手段と、を含む。
[12] 本開示のこれらの及び他の目的、特徴、及び特性、並びに構造体の関連要素の動作方法及び機能、部品の組合せ、及び製造の経済性が、添付図面に関して以下の説明及び添付の特許請求の範囲を検討することにより更に明らかになり、添付図面は何れも本明細書の一部を形成し、類似の参照番号は様々な図面内で対応する部分を示す。但し、図面は例示及び説明目的に過ぎず、本開示の範囲の定義となることは意図しないことが明確に理解されるべきである。
[13] 患者の呼吸パターンと同期的である気道圧解放換気を行う圧調節換気システムであり、このシステムは、対象者への呼吸可能ガスの加圧流を発生させるように構成される圧力発生器と、圧力発生器から対象者に加圧流を送るための導管と、対象者の気道に加圧流を送るためのインタフェース器具と、加圧流の1つ又は複数のガスパラメータに関する情報を伝える出力信号を生成するように構成される1つ又は複数のセンサと、コンピュータモジュールを実行するように構成される1個又は複数個のプロセッサと、電源と、ユーザインタフェースと、電子記憶域とを含む。 [14] 圧調節換気システムのセンサの出力信号に関する、或る期間にわたって測定されたガスパラメータの説明図である。 [15] 圧調節換気システムの圧力発生器を制御するための方法である。 [16] 患者の呼吸パターンと同期的である周期的な気道圧解放換気を行う圧調節換気を送り込むための方法である。
[17] 本明細書で使用するとき、「a」、「an」、及び「the」の単数形は、文脈上他の意味に解すべき場合を除き複数形の言及も含む。本明細書で使用するとき、2つ以上の部品又は構成要素が「結合される」という表現は、連係が生じる限り、それらの部品が直接又は間接的に、即ち1つ又は複数の中間部品若しくは中間構成要素を介して結び付けられ、又は一緒に動作することを意味する。本明細書で使用するとき、「直接結合される」とは、2つの要素が互いに直接接触することを意味する。本明細書で使用するとき、「固定して結合される」又は「固定される」とは、2つの構成要素が互いに対して一定の向きを維持しながら1つのものとして動くように結合されることを意味する。
[18] 本明細書で使用するとき、「単体の」という語は、構成要素が単一の部品又はユニットとして作成されることを意味する。つまり別々に作成され、その後ユニットとして共に結合される部品を含む構成要素は、「単体の」構成要素又は本体ではない。本明細書で使用するとき、2つ以上の部品又は構成要素が互いに「連結する」という表現は、それらの部品が互いに対して直接又は1つ若しくは複数の中間部品又は中間構成要素を介して力を加えることを意味する。本明細書で使用するとき、「数」という用語は、1又は1を超える整数(即ち複数)を意味する。
[19] 例えばこれだけに限定されないが、上、下、左、右、上部、下部、前、後、それらの派生語等、本明細書で使用される方向上の表現は、図中に示される要素の向きに関係し、特許請求の範囲の中で明示的に説明されていない限り特許請求の範囲を制限するものではない。
[20] 図1は、患者の呼吸パターンと同期的である周期的な気道圧解放換気を行うように構成される圧調節換気システム10の一例示的実施形態を概略的に示す。圧調節換気システム10は、対象者の気道に送り込まれる呼吸可能ガスの加圧流の形で圧補助及び換気を行うように構成され得る。圧調節換気システム10は、呼吸可能ガスの加圧流を複数の圧力範囲内で送り込むように構成され得る。圧調節換気システム10は、第1の圧力範囲において呼吸可能ガスの加圧流を送り込む間、対象者が自発的に呼吸できるように構成され得る。圧調節換気システム10は、第2の圧力範囲において呼吸可能ガスの加圧流を送り込む形で圧解放を行うように構成されても良く、第2の圧力範囲は第1の圧力範囲よりも低い。
[21] 第2の圧力範囲において呼吸可能ガスの加圧流を送り込むことによって行われる圧解放は、対象者の気道から周期的間隔で二酸化炭素を呼出するのを促進し得る一方、第1の圧力範囲において呼吸可能ガスの加圧流を送り込むことで、より多い肺胞動員により酸素供給を改善することができる。吸気流段階中に第1の圧力範囲内で更なる圧補助を行うために、第1の圧力範囲内で送り込まれている圧力水準が相対的に高い圧力水準に変えられても良い。呼気流段階中に第1の圧力範囲内で圧解放を行うために、第1の圧力範囲内で送り込まれている圧力水準が相対的に低い圧力水準に変えられても良い。
[22] 本開示は、急性呼吸促迫症候群、急性肺損傷、及び他の形の呼吸不全や呼吸機能不全に関係する徴候及び/若しくは状態を治療するために、並びに/又は他の用途で圧調節換気システム10が使用され得ると考える。他の用途は、中枢性睡眠時無呼吸症や閉塞性睡眠時無呼吸症、肥満低換気症候群及び関連する形の慢性低換気の治療、並びに/又は他の用途を含み得る。
[23] 一部の実施形態では、圧調節換気システム10が、圧力発生器12、1個又は複数個のプロセッサ14、電源22、電子記憶域24、ユーザインタフェース26、1つ又は複数のセンサ28、並びに/又は他の構成要素の1つ又は複数を含む。
[24] 圧力発生器12は、対象者の気道に送り込むための呼吸可能ガスの加圧流を発生させるように構成される。圧力発生器12は、呼吸可能ガスを対象者に送り込むための流路を提供する導管32を含み得る。導管32は、柔軟な導管、シールド管、及び/又は加圧された呼吸可能ガスを送り込むのに適した他の構成要素の1つ又は複数を含み得る。導管32は、インタフェース器具30に一体化して接続され得る。インタフェース器具30は、鼻マスク、鼻カニューレ、フルフェイスマスク、鼻枕マスク、ハイブリッドマスク、口マスク、トータルフェイスマスク、気管内挿入管、及び/又は対象者の気道にガス流を送るように構成される他の侵襲的及び/又は非侵襲的インタフェース器具の1つ又は複数を含み得る。一部の実施形態では、インタフェース器具30が導管32に取外し可能に結合され得る。インタフェース器具30は、掃除のために及び/又は他の目的で取り外され得る。
[25] 圧力発生器12は、ガス流の1つ又は複数のパラメータ(例えば流量、圧力、容量、温度、ガス組成等)に従って呼吸可能ガスの加圧流を治療目的で及び/又は他の目的で発生させる。非限定的な例として、圧力発生器12は、対象者の気道に対する圧補助及び/又は圧解放換気を行うためのガス流の流量及び/又は圧力で加圧流を発生させるように構成され得る。
[26] 圧力発生器12は、周囲大気等のガス源からガス流を受け取り、加圧流において患者の気道に送り込むためにそのガスの圧力を高めることができる。一部の実施形態では、圧力発生器12が吸気口(不図示)を介してガス源からガス流を受け取ることができる。圧力発生器12は、例えばポンプ、送風機、ピストン、ベロー等、対象者に送り込むための受け取られるガスの圧力を高めることができる任意の装置であり得る。圧力発生器12は、ガスの圧力/流量の送り込みを調節するための1つ又は複数の弁を含み得る。本開示は、対象者に与えられるガスの圧力/流量を制御するために、送風機の速度を単独で又はかかる弁と組み合わせて制御することも考える。
[27] 一部の実施形態では、圧力発生器12が、約0から50cm H2Oの第1の圧力範囲において呼吸可能ガスの加圧流を供給するように構成される。一部の実施形態では、圧力発生器12が、約0から30cm H2Oの第2の圧力範囲において呼吸可能ガスの加圧流を供給するように構成され得る。一部の実施形態では、圧力発生器12が他の圧力及び/又は圧力範囲で呼吸可能ガスの加圧流を供給するように構成され得る。
[28] 圧調節換気システム10内のガスの1つ又は複数のパラメータに関する情報を伝える出力信号を生成するように1つ又は複数のセンサ28が構成される。圧調節換気システム10内のガスの1つ又は複数のパラメータは、圧力発生器12によって発生させられる呼吸可能ガスの加圧流に関係するガスパラメータ、圧調節換気システム10を利用する対象者の呼吸に関係する呼吸パラメータ、及び/又は他のパラメータを含み得る。センサ28は、かかるパラメータを(例えばインタフェース器具30及び/又は導管32内のガス流との流体連結によって)直接測定する1つ又は複数のセンサを含み得る。センサ28は、1つ又は複数のパラメータに間接的に関係するサロゲート出力信号を生成する1つ又は複数のセンサを含み得る。例えばセンサ28は、圧力発生器12の動作パラメータ(例えばモータの電流、電圧、回転速度、及び/又は他の動作パラメータに由来する患者の流量及び/又は圧力の推定値)及び/又は他のセンサの動作パラメータに基づいて出力を生成するように構成される1つ又は複数のセンサを含み得る。
[29] 呼吸可能ガスの加圧流の1つ又は複数のガスパラメータは、例えば流量、容量、圧力、湿度、温度、加速度、速度、及び/又は他のガスパラメータを含み得る。対象者の呼吸に関係する呼吸パラメータは、一回換気量、呼吸流量段階(例えば吸気流段階、呼気流段階等)、タイミング(例えば吸気流段階の始まり及び/又は終わり、呼気流段階の始まり及び/又は終わり等)、呼吸速度、(例えば吸気流段階、呼気流段階、1回の呼吸サイクル等の)持続時間、呼吸数、及び/又は他の呼吸パラメータを含み得る。
[30] センサ28は圧調節換気システム10内の単一位置に図示されているが、これは限定的であることを意図しない。センサ28は、例えば導管32内の(又は導管32と連絡する)、圧力発生器12内の、インタフェース器具30内の(又はインタフェース器具30と連絡する)様々な位置、及び/又は他の位置等、複数の位置に配置されるセンサを含み得る。
[31] プロセッサ14は、圧調節換気システム10内に情報処理能力を与えるように構成される。そのため、プロセッサ14は、デジタルプロセッサ、アナログプロセッサ、情報を処理するように設計されるデジタル回路、情報を処理するように設計されるアナログ回路、状態機械、及び/又は情報を電子的に処理するための他の機構のうちの1つ又は複数を含み得る。図1では、プロセッサ14が単一のエンティティとして図示されているが、これは例示目的に過ぎない。一部の実装形態では、プロセッサ14が複数の処理装置を含み得る。それらの処理装置は同じ装置(例えば圧力発生器12)内に物理的に位置することができ、又はプロセッサ14が、連携して動作する複数の装置の処理機能を表しても良い。
[32] 図1に示すように、プロセッサ14は、1つ又は複数のコンピュータプログラムモジュールを実行するように構成される。1つ又は複数のコンピュータプログラムモジュールは、同期モジュール16、間隔モジュール18、制御モジュール20、及び/又は他のモジュールの1つ又は複数を含み得る。プロセッサ14は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェアにより、ソフトウェア、ハードウェア、及び/又はファームウェアの何らかの組合せにより、並びに/又はプロセッサ14上の処理能力を構成するための他の機構により、モジュール16、18、及び/又は20を実行するように構成され得る。
[33] 図1では、モジュール16、18、及び20が単一の処理装置内に共同設置されるものとして図示されているが、プロセッサ14が複数の処理装置を含む実装形態では、モジュール16、18、及び/又は20のうちの1つ又は複数が他のモジュールから離して配置されても良いことを理解すべきである。以下に記載する異なるモジュール16、18、及び/又は20によって提供される機能についての説明は例示目的であり、限定的であることは意図せず、モジュール16、18、及び/又は20のどれも記載されるよりも多くの又は少ない機能を提供することができる。例えば、モジュール16、18、及び/又は20のうちの1つ又は複数が省かれても良く、その機能の一部又は全てが他のモジュール16、18、及び/又は20によって提供されても良い。別の例として、プロセッサ14は、モジュール16、18、及び/又は20のうちの1つに起因すると以下で考える機能の一部又は全てを実行し得る、1つ又は複数の追加のモジュールを実行するように構成され得る。
[34] 同期モジュール16は、圧調節換気システム10を使用している呼吸している対象者の呼吸サイクルの吸気流段階及び呼気流段階を検出するように構成される。検出は、圧調節換気システム10内のガスの流量パラメータに関する情報を伝える、1つ又は複数のセンサ28からの1つ又は複数の出力信号に基づき得る。
[35] 例として、図2は、呼吸可能ガスの加圧流の或る期間にわたるガスパラメータの(例えば1つ又は複数のセンサの出力信号によって表わされる)グラフを示す。グラフ34は、流量のグラフ表示を与える。グラフ34では、呼吸可能ガスの加圧流の変化する呼吸流量が、流量がゼロ又は基準線に対して正である場合は吸気流段階を示し(例えばピーク36は吸気を示す)、流量がゼロ又は基準線に対して負である場合は呼気流段階(例えば呼気)を表す谷38を示す。吸気流段階と呼気流段階との間の遷移は、グラフ34内で図示されている谷38とピーク36との間の流量軌道に基づく遷移又は予期される遷移によって決定され得る。グラフ46は、圧力発生器12によって作り出される呼吸可能ガスの加圧流の圧力についてのグラフ表現(例えば1つ又は複数のセンサの出力信号によって表わされる)を示す。
[36] 図1に戻り、同期モジュール16は、吸気流段階(例えば図2に示されているピーク36)及び呼気流段階(例えば図2に示されている谷38)の始まり及び終わりを検出するように構成される。例えば図2では、第1の呼気流段階40がグラフ34内に示されている。第1の呼気流段階40は、第1の吸気流段階39(例えばその時間間隔内の、及び第1の呼気流段階40の直前の時間的に第1の流量段階)と第1の呼気流段階40との間の遷移において生じる始まり42を含む。
[37] グラフ34では、第1の呼気流段階40の直後の第2の吸気流段階45の始まり43により、第1の呼気流段階40の終わりが示され得る。第2の吸気流段階45の始まり43は、第1の呼気流段階40の終わりを示す。更に、第2の吸気流段階45の直後の谷として第2の呼気流段階44も示され得る。間隔54がまだ切れていないので、第2の呼気流段階44は第1の呼気流段階40中のように気道の解放をもたらさない。
[38] 第1の呼気流段階40の始まり42、及び第2の吸気流段階45の始まり43についての詳細な説明が与えられているが、呼吸している対象者の呼吸サイクルの任意の及び全ての吸気流段階及び呼気流段階の始まりと終わりが、図2に直接示されていないものも含めてグラフ34から求められ得ることを理解すべきである。そのため、始まりと終わりの検出は、図2に示されているグラフによって描かれる期間よりも長く、又は短く行われ得る。
[39] 本開示の慣習で、吸気流段階(例えばピーク36)と呼気流段階(例えば谷38)との間の遷移は、吸気流段階の終わり及び呼気流段階の始まりを表す流量測定値の両方を含むことを理解すべきである。従って、「吸気流段階の終わり」という用語は、吸気流段階の直後の「呼気流段階の始まり」という用語と実質的に同じ流量測定値を指す。更に、呼気流段階(例えば谷38)と吸気流段階(例えばピーク36)との間の遷移は、呼気流段階の終わり及び吸気流段階の始まりを表す流量測定値の両方を含むことを理解すべきである。従って、「呼気流段階の終わり」という用語は、呼気流段階の直後の「吸気流段階の始まり」という用語と概して同じ流量測定値を指す。
[40] 図1に戻り、間隔モジュール18は、圧調節換気システム10が周期的な気道圧解放換気を行う時間間隔を定めるように構成される。それぞれの時間間隔は、気道圧解放換気の1回の発生を包含し得る。それぞれの時間間隔は複数回の気道圧解放換気の発生を包含しても良い。時間間隔は、開始時間と終了時間とを含み得る。時間間隔は、圧調節換気システム10のユーザインタフェース26による利用者の選択によって定められ得る。利用者は、対象者、医療専門家、及び/又は他の利用者とすることができる。時間間隔は、圧調節換気システム10によって予め決められていても良い。例えば、時間間隔は15秒(又は他の量)に設定され得る。時間間隔は、対象者の特定の呼吸パターンによって動的に定められても良い。例えば間隔は、対象者が吸気流段階及び呼気流段階(例えば息)を4回(又は他の量)完了するのにかかる平均時間によって定められ得る。
[41] 例として、図2は時間間隔のグラフ表現を与えるグラフ52を示す。グラフ52は、周期的な気道圧解放換気が行われる第1の時間間隔54、第2の時間間隔60、及び/又は更に多くの及び/又は更に少ない時間間隔を示す。グラフ52では、第1の時間間隔54の始まり56及び終わり58が時間的に示されている。第1の時間間隔54の終わり58は、第2の時間間隔60の始まりとして定められる。
[42] 流量段階(例えばグラフ34内のピーク36及び谷38)は、時間間隔に対して時間的に定められ得る。流量段階は、時間間隔の開始時間及び終了時間に対し、時間的に第1の、第2の、第3等の流量段階として指定され得る。例えば図2のグラフ34では、第1の呼気流段階40が、開始時間56に対して第1の時間間隔54内の時間的に第1の呼気流段階である。第2の呼気流段階44は、第1の時間間隔54に対して時間的に第2の呼気流段階であり、その後も同様に続く。第1の呼気流段階40後の後続の呼気流段階は、時間間隔の始まりに対する特定の呼気流段階の始まり(例えばピーク36から谷38への遷移)の関係により、時間的に第1の呼気流段階として指定され得る。例えば、第5の呼気流段階59(例えば左から数えて5番目の谷38)は、第2の時間間隔60に対して時間的に第1の呼気流段階である。
[43] 図1では、制御モジュール20が、圧力発生器12によって作り出される呼吸可能酸素の加圧流の圧力及び/又は圧力範囲の送り込み、調節、及び/又は維持を様々な方法で実現するように構成される。制御モジュール20は、特定の圧力水準及び/又は圧力範囲の間を上下する圧力を有する呼吸可能ガスの加圧流を送り込むために圧力発生器12を制御するように構成される。制御モジュール20は、呼吸可能ガスの加圧流の対象者の気道への送り込みを、時間間隔の始まりにおいて(例えば開始時間において又は始まりに向けて)、最初の圧力水準及び/又は圧力範囲で実現するように構成され得る。
[44] 制御モジュール20は、時間間隔内の時間的に第1の(及び/又は第2の、第3の、第4等の)呼気流段階の始まりの同期モジュール16による検出、及び/又は同期モジュール16による他の検出に応じて、最初の圧力及び/又は圧力範囲から調節済みの圧力及び/又は圧力範囲への加圧流の調節を実現するように構成され得る。制御モジュール20は、時間的に第1の(及び/又は第2の、第3の、第4等の)呼気流段階の持続時間及び/又は他の持続時間にわたり、調節済みの圧力及び/又は圧力範囲における呼吸可能ガスの加圧流の送り込みの維持を実現するように構成され得る。
[45] 制御モジュール20は、時間的に第1の(及び/又は第2の、第3の、第4等の)呼気流段階の持続時間及び/又は他の持続時間が切れた後、加圧流を調節済みの圧力及び/又は圧力範囲から最初の圧力水準及び/又は圧力範囲に、並びに/又は他の圧力水準及び/若しくは圧力範囲に戻す調節を実現するように構成され得る。制御モジュール20は、時間的に第1の(及び/又は第2の、第3の、第4等の)呼気流段階後の後続の呼気流段階にわたり、少なくとも時間間隔が切れるまで最初の圧力及び/若しくは圧力範囲、並びに/又は他の圧力及び/若しくは圧力範囲において呼吸可能ガスの加圧流の送り込みの維持を実現するように構成され得る。
[46] 制御モジュール20は、第1の圧力範囲(例えば図2のグラフ46内の第1の圧力範囲48)において呼吸可能ガスの加圧流を送り込むために圧力発生器12を制御するように構成される。呼吸可能ガスの加圧流を送り込むことで対象者が自発的に呼吸できるようになる。第1の圧力範囲において、対象者の肺は十分な肺容量を維持するように呼吸可能ガスの加圧流によって補助される。第1の圧力範囲において呼吸可能ガスの加圧流を圧力発生器12によって送り込むことで、より多い肺胞動員により酸素供給を改善することができる。
[47] 制御モジュール20は、対象者の気道から周期的間隔で二酸化炭素を周期的に呼出するのを促進する第2の圧力範囲(例えば図2のグラフ46内に示されている第2の圧力範囲50)において呼吸可能ガスの加圧流を送り込むために圧力発生器12を制御するように構成される。第2の圧力範囲は、第1の圧力範囲よりも低くても良い。第2の圧力範囲では、対象者の肺から二酸化炭素が呼出されるのを助けるために対象者の気道を通る圧力発生器12によって作り出される加圧流の圧力が減らされる。制御モジュール20が第2の圧力範囲で呼吸可能ガスの加圧流の送り込みを実現する頻度は、時間間隔内の時間的に第1の、第2の、第3の、第4等の呼気流段階の何れか1つを検出することに基づき得る。
[48] 例として図3は、圧力が第1の圧力範囲と第2の圧力範囲との間を上下するように呼吸可能ガスの加圧流を送り込むために図1の圧力発生器12を制御する際の図1の制御モジュール20の操作を示す、例となる非限定的方法62を示す。操作64及び66では、時間間隔の開始時間において最初の圧力及び/又は圧力範囲で対象者の気道に呼吸可能ガスの加圧流を送り込む。操作68及び72では、時間間隔内の時間的に第1の(及び/又は第2の、第3の、第4等の)呼気流段階の始まりを(例えば図1の同期モジュール16によって)検出すること、及び/又は他の検出に応じて、最初の圧力及び/又は圧力範囲から調節済みの圧力及び/又は圧力範囲に加圧流を調節する。時間間隔内の時間的に第1の(及び/又は第2の、第3の、第4等の)呼気流段階の始まりが検出されない場合、操作70で、時間間隔の始まりの後で第1の閾値制限時間が切れるのを検出することに応じて、最初の圧力及び/又は圧力範囲から調節済みの圧力及び/又は圧力範囲に加圧流が調節される。
[49] 更なる例として、図2に戻り、グラフ46は、第1の時間間隔54の開始時間56において第1の圧力範囲48で対象者の気道に呼吸可能ガスの加圧流を送り込むことを描く。第1の圧力範囲48から第2の圧力範囲50への加圧流の調節が、第1の時間間隔54内の第1の呼気流段階40の始まり42の検出に応じて描かれている(第1の呼気流段階40が第1の時間間隔54内の時間的に第1の呼気流段階である)。第1の呼気流段階40(例えば第1の時間間隔54内の時間的に第1の呼気流段階)の始まり42が(例えば図1の同期モジュール16によって)検出されない場合、第1の圧力範囲48から第2の圧力範囲50への加圧流の調節は、第1の時間間隔54の始まり56の後で第1の閾値制限時間が切れるのを検出することに応じて行われる。
[50] 第1の閾値制限時間は、(例えば図1の圧調節換気システム10のユーザインタフェース26による)利用者の選択によって定められ得る。利用者は、対象者、医療専門家、及び/又は他の利用者とすることができる。第1の閾値制限時間は予め決められていても良い。例えば、閾値制限時間は2秒(又は他の量)に設定され得る。第1の閾値制限時間は、対象者の特定の呼吸パターンによって動的に定められても良い。例えば第1の閾値制限時間は、対象者が吸気流段階(例えば吸気)を完了するのにかかる平均時間によって定められ得る。
[51] 図3に戻り、操作74で、時間的に第1の(及び/又は第2の、第3の、第4等の)呼気流段階の持続時間及び/又は他の持続時間にわたり、調節済みの圧力水準及び/又は圧力範囲における呼吸可能ガスの加圧流の送り込みが維持される。時間的に第1の(及び/又は第2の、第3の、第4等の)呼気流段階の持続時間は、時間的に第1の(及び/又は第2の、第3の、第4等の)呼気流段階の始まりの検出と、時間間隔内の時間的に第1の(及び/又は第2の、第3の、第4等の)呼気流段階の直後の吸気流段階の始まりとの間の時間であり得る。
[52] 時間間隔内の時間的に第1の(及び/又は第2の、第3の、第4等の)呼気流段階の直後の吸気流段階の始まりが検出されない場合、操作76で、時間的に第1の(及び/又は第2の、第3の、第4等の)呼気段階の始まりと時間的に第1の(及び/又は第2の、第3の、第4等の)呼気流段階の始まりの後に続く第2の閾値制限時間の始まりとの間の時間である期間にわたり、調節済みの圧力及び/又は範囲で呼吸可能ガスの加圧流の送り込みを維持することができる。操作78で、調節済みの圧力及び/又は圧力範囲から最初の圧力及び/又は圧力範囲に、及び/又は他の圧力及び/又は圧力範囲に加圧流を調節して戻すことが、時間的に第1の(及び/又は第2の、第3の、第4等の)呼気流段階の持続時間並びに/又は調節済みの圧力及び/若しくは圧力範囲で呼吸可能ガスの加圧流の送り込みを維持することに関連する他の持続時間が切れた後に行われる。
[53] 例えば図2に戻り、第1の呼気流段階40(例えば第1の間隔54内の時間的に第1の呼気流段階)にわたり第2の圧力範囲50で呼吸可能ガスの加圧流の送り込みを維持することは、第1の呼気流段階40の始まり42と第2の吸気流段階45(例えば第1の呼気流段階40の直後の吸気流段階)の始まり43との間の時間中に呼吸可能ガスの加圧流の送り込みを維持することを含む。第2の吸気流段階45の始まり43が検出されない場合、第1の呼気流段階40の始まり42と、第1の呼気流段階40の始まり42の後に続く第2の閾値制限時間の終わりとの間の時間中に、第2の圧力範囲50において呼吸可能ガスの加圧流の送り込みが維持され得る。第2の閾値制限時間は、利用者の選択によって定められ得る。
[54] 利用者は、対象者、医療専門家、及び/又は他の利用者とすることができる。第2の閾値制限時間は予め決められていても良い。例えば、閾値制限時間は3秒(又は他の量)に設定され得る。第2の閾値制限時間は、対象者の特定の呼吸パターンによって動的に定められても良い。例えば第2の閾値制限時間は、対象者が呼気流段階(例えば呼気)を完了するのにかかる平均時間によって定められ得る。第1の呼気流段階40が切れるのを検出すること(例えば第2の吸気流段階45の始まり43を検出すること)、及び/又は第1の呼気流段階40の始まり42の後に第2の閾値制限時間が切れるのを検出することに応じて、第2の圧力範囲50から第1の圧力範囲48に加圧流が調節して戻される。
[55] 図3に戻り、操作80及び82で、時間的に第1の(及び/又は第2の、第3の、第4等の)呼気流段階後の後続の呼気流段階及び吸気流段階にわたり、少なくとも時間間隔が切れるまで最初の圧力水準及び/若しくは圧力範囲、並びに/又は他の圧力水準及び/若しくは圧力範囲において呼吸可能ガスの加圧流の送り込みが維持される。例えば図2に戻り、第1の時間間隔54の第1の呼気流段階40後の後続の呼気流段階及び吸気流段階にわたり、第1の圧力範囲48において呼吸可能ガスの加圧流の送り込みを維持することが、少なくとも第1の時間間隔54の終わり58まで行われる。第1の圧力水準48内で送り込みを維持することは、例えば第1の呼気流段階40後の吸気流段階中に更なる圧補助を行うために、第1の圧力範囲48内で送り込まれている圧力水準が第1の圧力範囲48内の相対的に高い圧力水準に変えられ得ることを含み得る。第1の呼気流段階40後の呼気流段階中に第1の圧力範囲48内で圧解放を行うために、第1の圧力範囲48内で送り込まれている圧力水準が相対的に低い圧力水準に変えられても良い。
[56] 図4は、対象者の呼吸パターンと同期的である周期的な気道圧解放換気を行うように構成される圧調節換気を送り込む方法100を示す。圧調節換気を送り込むことは、対象者への呼吸可能ガスの加圧流を発生させるように構成される圧力発生器と、圧力発生器から対象者に加圧流を送るための導管と、対象者の気道に加圧流を送るためのインタフェース器具と、加圧流の1つ又は複数のガスパラメータに関する情報を伝える出力信号を生成するように構成される1つ又は複数のセンサと、コンピュータモジュールを実行するように構成される1個又は複数個のプロセッサと、電源と、ユーザインタフェースと、電子記憶域及び/又は他の構成要素とを含み得る。以下に示されている方法100の操作は例示的であることを意図する。一部の実施形態では、方法100が、記載されていない1つ又は複数の追加の操作と共に、及び/又は論じられる操作の1つ若しくは複数なしに達成され得る。更に、方法100の操作が図4に示され以下で説明されている順序は、限定的であることを意図するものではない。
[57] 一部の実施形態では、方法100が、1つ又は複数の処理装置(例えばデジタルプロセッサ、アナログプロセッサ、情報を処理するように設計されるデジタル回路、情報を処理するように設計されるアナログ回路、状態機械、及び/又は情報を電子的に処理するための他の機構)によって実施され得る。この1つ又は複数の処理装置は、電子記憶媒体上に電子的に記憶された命令に応じて方法100の操作の一部又は全てを実行する1つ又は複数の装置を含み得る。この1つ又は複数の処理装置は、方法100の操作の1つ又は複数を実行するように特別に設計されるようにハードウェア、ファームウェア、及び/又はソフトウェアによって構成される1つ又は複数の装置を含み得る。
[58] 操作102で、呼吸可能ガスの加圧流が圧力発生器によって作り出される。一部の実施形態では、操作102が(図1に示され本明細書で説明される)圧力発生器12と同じ又は同様の圧力発生器によって実行される。
[59] 操作104で、呼吸可能ガスの加圧流がインタフェース器具によって対象者の気道に送られる。一部の実施形態では、操作104が(図1に示され本明細書で説明される)インタフェース器具30と同じ又は同様のインタフェース器具によって実行される。
[60] 操作106で、呼吸可能ガスの加圧流の1つ又は複数のガスパラメータに関する情報を伝える1つ又は複数の出力信号が1つ又は複数のセンサによって生成される。一部の実施形態では、操作106が(図1に示され本明細書で説明される)センサ28と同じ又は同様のセンサによって実行される。
[61] 操作108で、1個又は複数個のプロセッサによって1つ又は複数のプログラムモジュールが実行される。一部の実施形態では、操作108が(図1に示され本明細書で説明される)プロセッサ14と同じ又は同様の1個又は複数個のプロセッサによって実行される。
[62] 操作110で、呼吸している対象者の吸気流段階及び呼気流段階が検出される。検出は、呼吸している対象者の吸気流段階及び呼気流段階の始まり及び終わりを検出することを含み得る。検出は、操作106に由来する1つ又は複数のセンサの出力信号に部分的に基づき得る。一部の実施形態では、操作110が(図1に示され本明細書で説明される)同期モジュール16と同じ又は同様の同期モジュールによって実行される。
[63] 操作112で、周期的な気道圧解放換気を行うための時間間隔が定められる。時間間隔は開始時間と終了時間とを含み得る。一部の実施形態では、操作112が(図1に示され本明細書で説明される)間隔モジュール18と同じ又は同様の間隔モジュールによって実行される。
[64] 操作114で、圧力範囲の間を上下する圧力を有する呼吸可能ガスの加圧流を送り込むように圧力発生器が制御される。かかる制御は、第1の圧力範囲と第2の圧力範囲との間を上下する圧力を有する呼吸可能ガスの加圧流を送り込むために圧力発生器を制御することを含むことができ、それにより第1の圧力範囲では、肺が潰れるのを防ぐために呼吸可能ガスの加圧流によって対象者の肺が補助され、第2の圧力範囲では、対象者の肺から二酸化炭素が呼出されるのを助けるために対象者の気道を通る圧力が減らされる。かかる制御は、第1の時間間隔の開始時間に第1の圧力範囲を用いて対象者の気道に呼吸可能ガスの加圧流を送り込むことを実現すること、第1の時間間隔内の時間的に第1の(及び/又は第2の、第3の、第4等の)呼気流段階の始まりを同期モジュールによって検出することに応じて、第1の圧力範囲から第2の圧力範囲への加圧流の調節を実現すること、第1の(及び/又は第2の、第3の、第4等の)呼気流段階にわたり第2の圧力範囲における呼吸可能ガスの加圧流の送り込みの維持を実現すること、及び第1の時間間隔内に始まる第1の(及び/又は第2の、第3の、第4等の)呼気流段階後の後続の呼気流段階にわたり第1の圧力範囲における呼吸可能ガスの加圧流の送り込みの維持を実現することを含み得る。一部の実施形態では、操作114が(図1に示され本明細書で説明される)制御モジュール20と同じ又は同様の制御モジュールによって実行される。
[65] 特許請求の範囲では、括弧の間に置かれる如何なる参照記号も、その請求項を限定するものとして解釈されるべきではない。「備える」又は「含む」という語は、請求項の中で挙げられているもの以外の要素又はステップがあることを除外するものではない。幾つかの手段を列挙する装置の請求項では、それらの手段の幾つかが、同一アイテムのハードウェアによって具体化され得る。要素の前にくる語「a」又は「an」は、その要素が複数あることを除外するものではない。幾つかの手段を列挙する任意の装置の請求項では、それらの手段の幾つかが、同一アイテムのハードウェアによって具体化され得る。特定の要素が互いに異なる従属請求項の中で列挙されるという単なる事実は、それらの要素が組合せで使用されてはならないことを示すものではない。
[66] 上記の説明は、最も実用的且つ好ましい実施形態であると現在考えられる内容に基づき詳細を例示目的で与えたが、かかる詳細は専らその目的のためであること、及び本開示は明確に開示された実施形態に限定されず、それどころか添付の特許請求の範囲の趣旨及び範囲に含まれる修正形態及び等価のアレンジの保護を意図することを理解すべきである。例えば本開示では、任意の実施形態の1つ又は複数の特徴が、他の任意の実施形態の1つ又は複数の特徴と可能な限り組み合わせられても良いと考えることを理解すべきである。

Claims (15)

  1. 呼吸している対象者と同期して気道圧解放換気を行う圧調節換気システムであって、
    (a)呼吸可能ガスの加圧流を発生させる圧力発生器と、
    (b)前記呼吸可能ガスの加圧流の1つ又は複数のガスパラメータに関する情報を伝える出力信号を生成する1つ又は複数のセンサと、
    (c)コンピュータプログラムモジュールを実行する1個又は複数個のプロセッサと
    を含み、
    前記コンピュータプログラムモジュールが、
    (1)前記呼吸している対象者の吸気流段階及び呼気流段階の始まり及び終わりを検出することを含む、前記呼吸している対象者の前記吸気流段階及び前記呼気流段階を検出する同期モジュールであって、前記検出は前記1つ又は複数のセンサの前記出力信号に部分的に基づく、同期モジュールと、
    (2)開始時間及び終了時間を含む時間間隔を定める間隔モジュールと、
    (3)第1の圧力範囲と第2の圧力範囲との間を上下する圧力を有する呼吸可能ガスの加圧流を送り込むために前記圧力発生器を制御する制御モジュールであって、それにより前記第1の圧力範囲では、十分な肺容量を維持するために前記呼吸可能ガスの加圧流によって前記対象者の前記肺が補助され、前記第2の圧力範囲では、前記対象者の肺から二酸化炭素が呼出されるのを助けるために前記対象者の気道を通る圧力が減らされ、前記圧力発生器の前記制御が、
    (i)第1の時間間隔の前記開始時間に前記第1の圧力範囲を用いて前記対象者の前記気道に前記呼吸可能ガスの加圧流を送り込むことを実現すること、
    (ii)前記第1の時間間隔内の第1の呼気流段階の始まりを前記同期モジュールによって検出することに応じて、前記第1の圧力範囲から前記第2の圧力範囲への前記加圧流の調節を実現すること、
    (iii)前記第1の呼気流段階にわたり前記第2の圧力範囲における前記呼吸可能ガスの加圧流の送り込みの維持を実現すること、及び
    (iv)前記第1の時間間隔内に始まる前記第1の呼気流段階後の第2の呼気流段階にわたり前記第1の圧力範囲における前記呼吸可能ガスの加圧流の送り込みの維持を実現すること
    を含む、制御モジュールと
    を含む、システム。
  2. 前記第1の呼気流段階にわたり前記第2の圧力範囲における前記呼吸可能ガスの加圧流の前記送り込みを維持することが、前記第1の呼気流段階の前記始まりと前記第1の呼気流段階の直後の吸気流段階の前記始まりとの間、前記呼吸可能ガスの加圧流の前記送り込みを維持すること、及びその後、前記第2の圧力範囲から前記第1の圧力範囲への前記呼吸可能ガスの加圧流の前記圧力の調節を実現することを含むように前記制御モジュールが更に構成される、請求項1に記載のシステム。
  3. 前記第1の呼気流段階にわたり前記第2の圧力範囲における前記呼吸可能ガスの加圧流の前記送り込みを維持することが、前記第1の呼気段階の前記始まりと前記第1の呼気流段階の前記始まりの後の閾値制限時間の終わりとの間、前記呼吸可能ガスの加圧流の前記送り込みを維持すること、及びその後、前記第2の圧力範囲から前記第1の圧力範囲への前記呼吸可能ガスの加圧流の前記圧力の調節を実現することを含むように前記制御モジュールが更に構成される、請求項1に記載のシステム。
  4. 前記第1の時間間隔内で第1の呼気流段階の始まりが前記同期モジュールによって検出されないことに応じて、前記第1の圧力範囲から前記第2の圧力範囲への前記加圧流の調節を実現することは、前記第1の時間間隔の前記開始時間からの閾値制限時間が切れたのを前記同期モジュールによって検出することに応じて行われるように前記制御モジュールが更に構成される、請求項1に記載のシステム。
  5. 前記第1の時間間隔内に始まる前記第1の呼気流段階後の第2の呼気流段階にわたり前記第1の圧力範囲において前記呼吸可能ガスの加圧流の前記送り込みを維持することが、前記第1の圧力範囲内の前記加圧流の前記圧力水準を変えることを含むように前記制御モジュールが更に構成される、請求項1に記載のシステム。
  6. 対象者への呼吸可能ガスの加圧流を発生させる圧力発生器と、前記圧力発生器から対象者に加圧流を送るための導管と、前記対象者の前記気道に前記加圧流を送るためのインタフェース器具と、前記加圧流の1つ又は複数のガスパラメータに関する情報を伝える出力信号を生成する1つ又は複数のセンサと、コンピュータモジュールを実行する1個又は複数個のプロセッサと、電源と、ユーザインタフェースと、電子記憶域とを含む、呼吸している対象者と同期して気道圧解放換気を行う圧調節換気を送り込むための方法であって、
    前記圧力発生器によって前記呼吸可能ガスの加圧流を発生させるステップと、
    前記インタフェース器具によって前記呼吸可能ガスの加圧流を前記対象者の前記気道に送るステップと、
    前記1つ又は複数のセンサによって前記呼吸可能ガスの加圧流の1つ又は複数のガスパラメータに関する情報を伝える出力信号を生成するステップと、
    前記プロセッサ上でコンピュータプログラムモジュールを実行するステップと、
    前記呼吸している対象者の吸気流段階及び呼気流段階の始まり及び終わりを検出するステップを含む、前記呼吸している対象者の前記吸気流段階及び前記呼気流段階を検出するステップと、
    時間間隔の開始時間及び終了時間を定めるステップを含む、周期的な気道圧解放換気を行うための時間間隔を定めるステップと、
    圧力範囲間を上下する圧力を有する呼吸可能ガスの加圧流を送り込むために前記圧力発生器を制御するステップであって、第1の圧力範囲と第2の圧力範囲との間を上下する圧力を有する呼吸可能ガスの加圧流を送り込むために前記圧力発生器を制御するステップであって、それにより前記第1の圧力範囲では、十分な肺容量を維持するために前記呼吸可能ガスの加圧流によって前記対象者の前記肺が補助され、前記第2の圧力範囲では、前記対象者の肺から二酸化炭素が呼出されるのを助けるために前記対象者の前記気道を通る圧力が減らされる、制御するステップ、第1の時間間隔の前記開始時間に前記第1の圧力範囲を用いて前記対象者の前記気道に対する前記呼吸可能ガスの加圧流の送り込みを実現するステップ、前記第1の時間間隔内の第1の呼気流段階の始まりを検出することに応じて、前記第1の圧力範囲から前記第2の圧力範囲への前記加圧流の調節を実現するステップ、前記第1の呼気流段階にわたり前記第2の圧力範囲における前記呼吸可能ガスの加圧流の送り込みの維持を実現するステップ、及び前記第1の時間間隔内に始まる前記第1の呼気流段階後の第2の呼気流段階にわたり前記第1の圧力範囲における前記呼吸可能ガスの加圧流の送り込みの維持を実現するステップを含む、制御するステップと
    を含む、方法。
  7. 前記第1の呼気流段階にわたり前記第2の圧力範囲における前記呼吸可能ガスの加圧流の送り込みを維持するために前記圧力発生器を制御するステップが、前記第1の呼気流段階の前記始まりと前記第1の呼気流段階の直後の吸気流段階の前記始まりとの間、前記第2の圧力範囲において前記呼吸可能ガスの加圧流の前記送り込みを維持するステップ、及びその後、前記第2の圧力範囲から前記第1の圧力範囲への前記呼吸可能ガスの加圧流の前記圧力の調節を実現するステップを含む、請求項6に記載の方法。
  8. 前記第1の呼気流段階にわたり前記第2の圧力範囲における前記呼吸可能ガスの加圧流の送り込みを維持するために前記圧力発生器を制御するステップが、前記第1の呼気段階の前記始まりと前記第1の呼気流段階の前記始まりの後の閾値制限時間の終わりとの間、前記第2の圧力範囲において前記呼吸可能ガスの加圧流の前記送り込みを維持するステップ、及びその後、前記第2の圧力範囲から前記第1の圧力範囲への前記呼吸可能ガスの加圧流の前記圧力の調節を実現するステップを含む、請求項6に記載の方法。
  9. 前記圧力発生器を制御するステップが、前記第1の時間間隔の前記開始時間後の閾値制限時間が切れたのを前記同期モジュールによって検出することに応えて、前記第1の時間間隔内で第1の呼気流段階の始まりが検出されないことに応じて前記第1の圧力範囲から前記第2の圧力範囲への前記加圧流の調節を実現するステップを更に含む、請求項6に記載の方法。
  10. 前記第1の時間間隔内に始まる前記第1の呼気流段階後の第2の呼気流段階にわたり前記第1の圧力範囲において前記呼吸可能ガスの加圧流の前記送り込みを維持するステップが、前記第1の圧力範囲内の前記加圧流の前記圧力水準を変えるステップを含む、請求項6に記載の方法。
  11. 呼吸している対象者と同期して気道圧解放換気を行う圧調節換気システムであって、
    呼吸可能ガスの加圧流を発生させるための手段と、
    前記対象者の前記気道に前記呼吸可能ガスの加圧流を送るための手段と、
    前記呼吸可能ガスの加圧流の1つ又は複数のガスパラメータに関する情報を伝える出力信号を生成するための手段と、
    コンピュータプログラムモジュールを実行するための手段と、
    前記呼吸している対象者の吸気流段階及び呼気流段階の始まり及び終わりを検出することを含む、前記呼吸している対象者の前記吸気流段階及び前記呼気流段階を検出するための手段と、
    時間間隔の開始時間及び終了時間を定めることを含む、周期的な気道圧解放換気を行うための時間間隔を定めるための手段と、
    圧力範囲間を上下する圧力を有する呼吸可能ガスの加圧流を送り込むために前記圧力発生器を制御するための手段であって、前記圧力発生器を制御するための前記手段は、第1の圧力範囲と第2の圧力範囲との間を上下する圧力を有する呼吸可能ガスの加圧流を送り込むために前記圧力発生器を制御するための手段であって、それにより前記第1の圧力範囲では、十分な肺容量を維持するために前記呼吸可能ガスの加圧流によって前記対象者の前記肺が補助され、前記第2の圧力範囲では、前記対象者の肺から二酸化炭素が呼出されるのを助けるために前記対象者の前記気道を通る圧力が減らされる、制御するための手段、第1の時間間隔の前記開始時間に前記第1の圧力範囲を用いて前記対象者の前記気道に対する前記呼吸可能ガスの加圧流の送り込みを実現するための手段、前記第1の時間間隔内の第1の呼気流段階の始まりを検出することに応じて、前記第1の圧力範囲から前記第2の圧力範囲への前記加圧流の調節を実現するための手段、前記第1の呼気流段階にわたり前記第2の圧力範囲における前記呼吸可能ガスの加圧流の送り込みの維持を実現するための手段、及び前記第1の時間間隔内に始まる前記第1の呼気流段階後の第2の呼気流段階にわたり前記第1の圧力範囲における前記呼吸可能ガスの加圧流の送り込みの維持を実現するための手段を含む、制御するための手段と
    を含む、システム。
  12. 前記第1の呼気流段階にわたり前記第2の圧力範囲における前記呼吸可能ガスの加圧流の送り込みを維持することが、前記第1の呼気流段階の前記始まりと前記第1の呼気流段階の直後の吸気流段階の前記始まりとの間、前記第2の圧力範囲において前記呼吸可能ガスの加圧流の前記送り込みを維持すること、及びその後、前記第2の圧力範囲から前記第1の圧力範囲への前記呼吸可能ガスの加圧流の前記圧力の調節を実現することを含むように前記圧力発生器を制御する前記手段が更に構成される、請求項11に記載のシステム。
  13. 前記第1の呼気流段階にわたり前記第2の圧力範囲における前記呼吸可能ガスの加圧流の送り込みを維持することが、前記第1の呼気段階の前記始まりと前記第1の呼気流段階の前記始まりの後の閾値制限時間の終わりとの間、前記第2の圧力範囲において前記呼吸可能ガスの加圧流の前記送り込みを維持すること、及びその後、前記第2の圧力範囲から前記第1の圧力範囲への前記呼吸可能ガスの加圧流の前記圧力の調節を実現することを含むように前記圧力発生器を制御するための前記手段が更に構成される、請求項11に記載のシステム。
  14. 前記第1の時間間隔の前記開始時間から始まる閾値制限時間が切れたのを前記同期モジュールによって検出することに応えて、前記第1の時間間隔内で第1の呼気流段階の始まりが検出されないことに応じて前記第1の圧力範囲から前記第2の圧力範囲への前記加圧流の調節を実現するように前記圧力発生器を制御するための前記手段が更に構成される、請求項11に記載のシステム。
  15. 前記第1の時間間隔内に始まる前記第1の呼気流段階後の第2の呼気流段階にわたり前記第1の圧力範囲において前記呼吸可能ガスの加圧流の前記送り込みを維持することが、前記第1の圧力範囲内の前記加圧流の前記圧力水準を変えることを含むように前記圧力発生器を制御するための前記手段が更に構成される、請求項11に記載のシステム。
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