以下、添付の図面を参照して説明された本発明の実施例から、本発明の構成、作用及び他の特徴が容易に理解されるであろう。以下に説明される実施例は、本発明の技術的特徴が3GPPシステムに適用された例である。
本明細書ではLTEシステム及びLTE−Aシステムを用いて本発明の実施例を説明するが、これは例示に過ぎず、本発明の実施例は、上述した定義に該当するいかなる通信システムにも適用可能である。また、本明細書は、FDD(Frequency Division Duplex)方式を基準にして本発明の実施例について説明するが、これは例示に過ぎず、本発明の実施例は、H−FDD(Hybrid−FDD)方式又はTDD(Time Division Duplex)方式にも容易に変形して適用することができる。
図2は、3GPP無線接続網規格に基づく端末とE−UTRANとの間の無線インターフェースプロトコル(Radio Interface Protocol)のコントロールプレーン及びユーザプレーンの構造を示す図である。コントロールプレーンとは、端末(UE)とネットワークとが呼を管理するために用いる制御メッセージが送信される通路のことを意味する。ユーザプレーンとは、アプリケーション層で生成されたデータ、例えば、音声データ又はインターネットパケットデータなどが送信される通路のことを意味する。
第1層である物理層は、物理チャネル(Physical Channel)を用いて上位層に情報送信サービス(Information Transfer Service)を提供する。物理層は、上位の媒体接続制御(Medium Access Control)層とは伝送チャネル(Transport Channel)を介して接続されている。該伝送チャネルを介して媒体接続制御層と物理層との間にデータが移動する。送信側の物理層と受信側の物理層との間には物理チャネルを介してデータが移動する。該物理チャネルは、時間及び周波数を無線リソースとして活用する。具体的に、物理チャネルは、下りリンクにおいてOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)方式で変調され、上りリンクにおいてSC−FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)方式で変調される。
第2層の媒体接続制御(Medium Access Control;MAC)層は、論理チャネル(Logical Channel)を介して、上位層である無線リンク制御(Radio Link Control;RLC)層にサービスを提供する。第2層のRLC層は、信頼できるデータ送信を支援する。RLC層の機能は、MAC内部の機能ブロックとしてもよい。第2層のPDCP(Packet Data Convergence Protocol)層は、帯域幅の狭い無線インターフェースでIPv4やIPv6のようなIPパケットを效率的に送信するために、余分の制御情報を減らすヘッダー圧縮(Header Compression)機能を果たす。
第3層の最下部に位置する無線リソース制御(Radio Resource Control;RRC)層は、コントロールプレーンにのみ定義される。RRC層は、無線ベアラー(Radio Bearer)の設定(Configuration)、再設定(Re−configuration)及び解除(Release)に関連して、論理チャネル、伝送チャネル及び物理チャネルの制御を担当する。無線ベアラー(RB)とは、端末とネットワーク間のデータ伝達のために第2層により提供されるサービスのことを意味する。そのために、端末のRRC層とネットワークのRRC層とはRRCメッセージを互いに交換する。端末のRRC層とネットワークのRRC層間にRRC接続(RRC Connected)がある場合に、端末はRRC接続モード(Connected Mode)にあり、そうでない場合は、RRC休止モード(Idle Mode)にある。RRC層の上位にあるNAS(Non−Access Stratum)層は、セッション管理(Session Management)と移動性管理(Mobility Management)などの機能を果たす。
基地局(eNB)を構成する一つのセルは、1.4、3、5、10、15、20MHzなどの帯域幅のいずれか一つとして設定され、複数の端末に下り又は上り送信サービスを提供する。互いに異なるセルは、互いに異なる帯域幅を提供するように設定することができる。
ネットワークから端末にデータを送信する下り伝送チャネルとしては、システム情報を送信するBCH(Broadcast Channel)、ページングメッセージを送信するPCH(Paging Channel)、ユーザトラフィックや制御メッセージを送信する下りSCH(Shared Channel)などがある。下りマルチキャスト又は放送サービスのトラフィック又は制御メッセージは、下りSCHを介して送信されてもよく、別の下りMCH(Multicast Channel)を介して送信されてもよい。一方、端末からネットワークにデータを送信する上り伝送チャネルとしては、初期制御メッセージを送信するRACH(Random Access Channel)、ユーザトラフィックや制御メッセージを送信する上りSCH(Shared Channel)がある。伝送チャネルの上位に存在し、伝送チャネルにマップされる論理チャネル(Logical Channel)としては、BCCH(Broadcast Control Channel)、PCCH(Paging Control Channel)、CCCH(Common Control Channel)、MCCH(Multicast Control Channel)、MTCH(Multicast Traffic Channel)などがある。
図3は、3GPPシステムに用いられる物理チャネル及びこれらのチャネルを用いた一般の信号送信方法を説明するための図である。
端末は、電源が入ったり、新しくセルに進入したりした場合に、基地局と同期を取るなどの初期セル探索(Initial cell search)作業を行う(S301)。そのために、端末は、基地局から1次同期チャネル(Primary Synchronization Channel;P−SCH)及び2次同期チャネル(Secondary Synchronization Channel;S−SCH)を受信して基地局と同期を取り、セルIDなどの情報を取得することができる。その後、端末は、基地局から物理放送チャネル(Physical Broadcast Channel)を受信し、セル内放送情報を取得することができる。一方、端末は、初期セル探索段階で、下りリンク参照信号(Downlink Reference Signal;DL RS)を受信し、下りリンクチャネル状態を確認することができる。
初期セル探索を終えた端末は、物理下りリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel;PDCCH)、及び該PDCCHに載せられた情報に基づいて物理下りリンク共有チャネル(Physical Downlink Control Channel;PDSCH)を受信することによって、より具体的なシステム情報を取得することができる(S302)。
一方、基地局に初めて接続したり信号送信のための無線リソースがない場合には、端末は、基地局にランダムアクセス手順(Random Access Procedure;RACH)を行うことができる(S303乃至S306)。そのために、端末は、物理ランダムアクセスチャネル(Physical Random Access Channel;PRACH)を介して特定シーケンスをプリアンブルとして送信し(S303及びS305)、PDCCH及び対応するPDSCHを介して、プリアンブルに対する応答メッセージを受信することができる(S304及びS306)。競合ベースのRACHの場合、衝突解決手順(Contention Resolution Procedure)をさらに行うことができる。
上述の手順を行った端末は、その後、一般的な上りリンク/下りリンク信号送信手順として、PDCCH/PDSCHの受信(S307)、及び物理上りリンク共有チャネル(Physical Uplink Shared Channel;PUSCH)/物理上りリンク制御チャネル(Physical Uplink Control Channel;PUCCH)の送信(S308)を行うことができる。特に、端末はPDCCHを介して下りリンク制御情報(Downlink Control Information;DCI)を受信する。ここで、DCIは、端末に対するリソース割り当て情報のような制御情報を含んでおり、その使用目的によってフォーマットが異なる。
一方、端末が上りリンクで基地局に送信する又は端末が基地局から受信する制御情報としては、下りリンク/上りリンクACK/NACK信号、CQI(Channel Quality Indicator)、PMI(Precoding Matrix Index)、RI(Rank Indicator)などを含む。3GPP LTEシステムでは、端末は、これらのCQI/PMI/RIなどの制御情報をPUSCH及び/又はPUCCHを介して送信することができる。
図4は、下りリンク無線フレームにおいて一つのサブフレームの制御領域に含まれる制御チャネルを例示する図である。
図4を参照すると、サブフレームは14個のOFDMシンボルで構成されている。サブフレーム設定によって、先頭における1個〜3個のOFDMシンボルは制御領域として用いられ、残りの13個〜11個のOFDMシンボルはデータ領域として用いられる。同図で、R1乃至R4は、アンテナ0乃至3に対する参照信号(Reference Signal(RS)又はパイロット信号(Pilot Signal))を表す。RSは、制御領域及びデータ領域にかかわらず、サブフレーム内に一定のパターンで固定される。制御チャネルは、制御領域においてRSが割り当てられていないリソースに割り当てられ、トラフィックチャネルも、データ領域においてRSが割り当てられていないリソースに割り当てられる。制御領域に割り当てられる制御チャネルには、PCFICH(Physical Control Format Indicator CHannel)、PHICH(Physical Hybrid−ARQ Indicator CHannel)、PDCCH(Physical Downlink Control CHannel)などがある。
PCFICHは、物理制御フォーマット指示子チャネルであり、毎サブフレームごとにPDCCHに用いられるOFDMシンボルの個数を端末に知らせる。PCFICHは、最初のOFDMシンボルに位置し、PHICH及びPDCCHに優先して設定される。PCFICHは4個のREG(Resource Element Group)で構成され、それぞれのREGはセルID(Cell IDentity)に基づいて制御領域内に分散される。1個のREGは4個のRE(Resource Element)で構成される。REは、1個の副搬送波×1個のOFDMシンボルで定義される最小物理リソースを表す。PCFICH値は、帯域幅によって、1乃至3、又は2乃至4の値を示し、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)で変調される。
PHICHは、物理HARQ(Hybrid−Automatic Repeat and request)指示子チャネルであり、上りリンク送信に対するHARQ ACK/NACKを運ぶために用いられる。すなわち、PHICHは、UL HARQのためのDL ACK/NACK情報が送信されるチャネルを表す。PHICHは、1個のREGで構成され、セル特定(cell−specific)にスクランブルされる。ACK/NACKは、1ビットで指示され、BPSK(Binary phase shift keying)で変調する。変調されたACK/NACKは、拡散因子(Spreading Factor;SF)=2又は4で拡散される。同一のリソースにマップされる複数のPHICHはPHICHグループを構成する。PHICHグループに多重化されるPHICHの個数は、拡散コードの個数によって決定される。PHICH(グループ)は、周波数領域及び/又は時間領域においてダイバーシティ利得を得るために3回反復(repetition)される。
PDCCHは、物理下りリンク制御チャネルであり、サブフレームの先頭におけるn個のOFDMシンボルに割り当てられる。ここで、nは1以上の整数であり、PCFICHによって指示される。PDCCHは、一つ以上のCCE(Control Channel Element)で構成される。PDCCHは、伝送チャネルであるPCH(Paging channel)及びDL−SCH(Downlink−shared channel)のリソース割り当てに関する情報、上りリンクスケジューリンググラント(Uplink Scheduling Grant)、HARQ情報などを各端末又は端末グループに知らせる。PCH及びDL−SCHは、PDSCHを介して送信される。そのため、基地局と端末は、一般に、特定の制御情報又は特定のサービスデータ以外は、PDSCHを介してデータをそれぞれ送信及び受信する。
PDSCHのデータがいずれの端末(一つ又は複数の端末)に送信されるか、それらの端末がどのようにPDSCHデータを受信してデコードしなければならないかに関する情報などは、PDCCHに含まれて送信される。例えば、特定PDCCHが「A」というRNTI(Radio Network Temporary Identity)でCRC(cyclic redundancy check)マスクされており、「B」という無線リソース(例、周波数位置)及び「C」という伝送形式情報(例、伝送ブロックサイズ、変調方式、コーディング情報など)を用いて送信されるデータに関する情報が特定サブフレームで送信されると仮定する。この場合、セル内の端末は、自身が持っているRNTI情報を用いてPDCCHをモニタし、「A」のRNTIを持っている一つ以上の端末があると、当該端末はPDCCHを受信し、受信したPDCCHの情報に基づいて、「B」と「C」が示すPDSCHを受信する。
下りリンク制御チャネルの基本リソース単位はREG(Resource Element Group)である。REGは、RSを除いた状態で4個の隣接したリソース要素(RE)で構成される。PCFICH及びPHICHはそれぞれ、4個のREG及び3個のREGを含む。PDCCHは、CCE(Control Channel Elements)単位で構成され、1つのCCEは9個のREGを含む。
図5は、LTEシステムで用いられる上りリンクサブフレームの構造を示す図である。
図5を参照すると、上りリンクサブフレームは、制御情報を運ぶPUCCH(Physical Uplink Control CHannel)が割り当てられる領域と、ユーザデータを運ぶPUSCH(Physical Uplink Shared CHannel)が割り当てられる領域とに分けられる。周波数領域の中間部分がPUSCHに割り当てられ、周波数領域においてデータ領域の両側部分がPUCCHに割り当てられる。PUCCH上で送信される制御情報としては、HARQに用いられるACK/NACK、下りリンクチャネル状態を示すCQI(Channel Quality Indicator)、MIMOのためのRI(Rank Indicator)、上りリンクリソース割り当て要請であるSR(Scheduling Request)などがある。1つの端末に対するPUCCHは、サブフレーム内の各スロットで互いに異なる周波数を占める1つのリソースブロックを使用する。すなわち、PUCCHに割り当てられる2個のリソースブロックは、スロット境界で周波数ホップ(frequency hopping)する。特に、図5は、m=0のPUCCH、m=1のPUCCH、m=2のPUCCH、m=3のPUCCHがサブフレームに割り当てられる例を示している。
図6は、LTE TDDシステムにおける無線フレームの構造を例示する。LTE TDDシステムにおいて無線フレームは2個のハーフフレーム(half frame)で構成され、各ハーフフレームは、2個のスロットを含む4個の一般サブフレームと、DwPTS(Downlink Pilot Time Slot)、保護区間(Guard Period、GP)及びUpPTS(Uplink Pilot Time Slot)を含む特別サブフレーム(special subframe)とで構成される。
特別サブフレームにおいて、DwPTSは、端末における初期セル探索、同期化又はチャネル推定に用いられる。UpPTSは、基地局におけるチャネル推定及び端末との上りリンク送信同期化に用いられる。すなわち、DwPTSは、下りリンク送信に、UpPTSは上りリンク送信に用いられ、特に、UpPTSは、PRACHプリアンブルやSRS送信の用途に用いられる。また、保護区間は、上りリンクと下りリンク間に下りリンク信号の多重経路遅延によって上りリンクで生じる干渉を除去するための区間である。
現在、LTE TDDシステムにおいて、特別サブフレームは、下記の表1のように総10個の設定と定義されている。
一方、LTE TDDシステムにおいて、上りリンク/下りリンクサブフレーム設定(UL/DL configuration)は、下記の表2のとおりである。
上記の表2で、Dは下りリンクサブフレーム、Uは上りリンクサブフレームを表し、Sは特別サブフレームを意味する。また、上記の表2では、各上りリンク/下りリンクサブフレーム設定において下りリンク−上りリンクスイッチング周期(Downlink−to−Uplink Switch−point periodicity)も示している。
図7は、端末間直接通信の概念図である。
図7を参照すると、UEが他のUEと直接無線通信を行うD2D(device−to−device)通信、すなわち、端末間直接通信では、eNBがD2D送受信を指示するためのスケジューリングメッセージを送信することができる。D2D通信に参加するUEは、eNBからD2Dスケジューリングメッセージを受信し、D2Dスケジューリングメッセージが指示する送受信動作を行う。ここで、UEはユーザの端末を意味するが、eNBのようなネットワークエンティティがUE間の通信方式に従って信号を送受信する場合には、該エンティティも一種のUEとして見なすことができる。以下では、UE間に直接接続されたリンクをD2Dリンク、UEがeNBと通信するリンクをNUリンクと呼ぶ。
D2D動作を行うために、UEはまず、自身がD2D通信を行おうとする相手UEがD2D通信可能な近接領域に位置しているかを把握するディスカバリ(discovery)過程を行う。このようなディスカバリ過程は、各UEが自身の識別が可能な固有のディスカバリ信号を送信し、隣接しているUEがそれを検出する場合に、ディスカバリ信号を送信したUEが隣接の位置に存在するということを把握する形態で成される。すなわち、各UEは、自身がD2D通信を行おうとする相手UEが隣接の位置に存在するかをディスカバリ過程を経て確認した後、実際にユーザデータを送受信するD2D通信を行う。
このようなディスカバリ信号は、既存のセルラー通信のために定義された各種の信号、例えば、3GPP LTEシステムにおいてPRACHプリアンブル、PUSCH復調のためのDM−RS、或いはCSI(channel state information)取得のためにUEが送信するSRSなどを再使用することもでき、或いは、ディスカバリの目的に一層最適化した新しい形態の信号を使用することもできる。
本発明では、ディスカバリ信号を送信可能なリソースが事前に指定されると仮定する。一例として、eNBは、特定時間/周波数リソースを予約しておき、これを端末にブロードキャストし、各端末は、当該eNBセルの領域内では、上記の予約された時間/周波数リソースを用いてディスカバリ信号を送受信する。好ましくは、ディスカバリ信号の送受信リソースでは既存のeNB−UE間の送受信を排除し、相互間に干渉の発生を防止する。
各UEは、一定の規則に基づいて決定されたディスカバリ信号を、上記の予約されたリソースを用いて送信する。複数のUEが同時にディスカバリ信号を送信する場合に、各UEを区別するために、各UEの送信するディスカバリ信号を定める規則は、UE IDなどのパラメータによって決定されてもよい。一例として、UE IDによって決定されるあらかじめ定められた規則に基づいて、各UEの送信するディスカバリ信号が占める、予約リソースにおける位置、ディスカバリ信号のシグネチャ(signature)などが決定されてもよい。
以下では、eNBが特定のサブフレームをディスカバリ信号の用途として周期的に割り当てたと仮定して本発明の詳細な動作を説明する。図8に、ディスカバリ信号の用途としてサブフレームが周期的に割り当てられた例を示す。一方、場合によって、各UEの送信するディスカバリ信号は、一部或いは全ての領域で重なってもよい。図8では、サブフレーム単位にディスカバリ動作が行われ、且つディスカバリサブフレームが均一に分布すると仮定したが、本発明の適用はこれに制限されない。すなわち、複数のディスカバリサブフレームが連続して現れ、この連続して現れるパターンが一定の周期を有することもできる。また、1つのディスカバリサブフレームを複数のディスカバリ時間ユニット(time unit)にさらに区分し、各時間単位別にディスカバリ信号の送信と受信を選択するようにしてもよい。
一般に、UEは、送信信号が受信信号に非常に大きい干渉となることから、同じ周波数帯域で同時に送受信を行うことができない。このため、特定UEが特定サブフレームでディスカバリ信号を送信していると、当該サブフレームで共に送信される他のUEのディスカバリ信号を受信することができない。特定UEが自身のディスカバリ信号を送信する一方で他のUEのディスカバリ信号を受信するには、全体ディスカバリサブフレームを2つのサブセットに分割し、一つのサブセットではディスカバリ信号の送信動作を、他のサブセットではディスカバリ信号の受信動作を行わなければならない。万一、特定UEがディスカバリ信号を送信するサブセットと他のUEがディスカバリ信号を送信するサブセットとが一致すると、両UEは互いのディスカバリ信号を検出する機会を得ることができず、結果として、両UE間に直接通信が可能か否かが判別できなくなる。
このような問題を解決するために、本発明では、ディスカバリ信号の送信リソースとして指定された領域で各UEが自身のディスカバリ信号を送信するか或いは他のUEのディスカバリ信号を受信するかを適宜決定することによって、一つのUEが、できるだけ短時間内に複数のUEのディスカバリ信号を受信できるようにする方法を提案する。以下、一つのUEは一つのディスカバリ時間ユニット内では同一動作(すなわち、ディスカバリ信号の送信或いは受信)を行うと仮定する。
まず、各UEがディスカバリ信号を送信するリソースを決定する方法を構造的に決定するために、一連のUEがディスカバリ信号の送信を行うディスカバリリソース構造を定義する。一つのディスカバリリソース構造は、N個のディスカバリ時間ユニットをまとめて定義され、一つのディスカバリ時間ユニットではN−1個のディスカバリリソースユニットが定義される。ここで、ディスカバリリソースユニットは、異なるディスカバリ信号を区別するリソースを意味し、異なるディスカバリリソースユニットを用いているディスカバリ信号が受信UEにとって区別されると仮定する。異なるディスカバリリソースユニットは、異なる周波数リソースによって区別されてもよく、異なるシグネチャ(例えば、CDMされる場合の拡散コード(spreading code))によって区別されてもよい。
図9に、本発明の実施例に係るディスカバリリソース構造を例示する。特に、図9は、N=6の場合を示す図であり、一つのディスカバリリソース構造は、0〜5のインデックスを有するディスカバリ時間ユニットと、0〜4のインデックスを有するディスカバリリソースユニットとで構成される。
図9で、一つのディスカバリ時間ユニットと一つのディスカバリリソースユニットとの組合せで表されるリソース単位を、ディスカバリブロックと命名する。各ディスカバリブロックは、(x,y)で表示することができ、xとyはそれぞれ、ディスカバリ時間ユニットとディスカバリリソースユニットのインデックスを意味する。
一連のUEが一つのディスカバリリソース構造でディスカバリ信号を送信する際、同時に一度送信したUEは互いのディスカバリ信号を受信することができず、もう一度送信する機会を有するが、この時、異なるディスカバリ時間ユニットを用いなければならない。これは、一つのUEは一つのディスカバリリソース構造で少なくとも2回送信を行わなければならないということを意味する。したがって、各UEに対して一つのディスカバリリソース構造上で2回のディスカバリ信号送信のためのディスカバリ時間ユニットの位置を決定する好適な方法が必要である。その方法の一例として、下記の原理にしたがって決定することを提案する。以下では、一連のUEが0から始めて順に固有のインデックスを有すると仮定する。
1)ディスカバリ時間ユニットインデックスtを0に設定し、UEインデックスポインタPを0に初期化
2)ディスカバリ時間ユニット#tにおいてUE #PからUE #(P+N−2−t)までそれぞれディスカバリリソースブロック(t,t),(t,t+1),…,(t,N−2)を割り当ててディスカバリ信号の送信機会を与える
3)特定UEがディスカバリリソースブロック(x,y)で送信を行うと、ディスカバリリソースブロック(y+1,x)でも送信を行うように割り当てる
4)UEインデックスポインタPをP+N−1−tに更新(update)し、tをt+1に設定して次のディスカバリ時間ユニットへ移動
5)動作2)に戻り、割り当てる動作をt=Nになるまで反復する
図10には、本発明の実施例によってディスカバリ信号を送信するためのリソースを決定する例を示す。特に、図10は、図9のディスカバリリソース構造を仮定したものであり、t=2の場合における動作2)及び動作3)を示す。
図10を参照すると、まず、ディスカバリ時間ユニット#2において動作2)によってディスカバリリソースブロック(2,2)、(2,3)、(2,4)がUE #9、#10、#11にそれぞれ割り当てられ、さらに動作3)によってディスカバリリソースブロック(3,2)、(4,2)、(5,2)がそれぞれUE #9、#10、#11に割り当てられる。その結果、ディスカバリ時間ユニット#2で1回目の送信を同時に行ったUE #9、#10、#11は、異なる時点で2回目の送信を行い、互いのディスカバリ信号を受信する機会を得ることとなる。
図11は、本発明の実施例によってディスカバリ信号を送信するためのリソースが割り当てられた結果を例示する図である。特に、図11で、各ディスカバリリソースブロック中の数字は、割り当てられたUEのインデックスを意味する。図11を参照すると、総N*(N−1)/2個のUEが一つのディスカバリリソース構造内で2回のディスカバリ信号送信機会を有することがわかる。
図11に示すように、一部のUEは同一のディスカバリリソースユニットを使用してもよい。この場合、同一のディスカバリリソースユニットを使用する2つのディスカバリ信号を全て受信するUEにとって送信ダイバーシティ(transmit diversity)利得が得られるように、リソースユニットの位置を変更することもできる。一例として、図11のようにディスカバリリソースブロックの割り当てが完了した後、一定の規則に基づいて各ディスカバリ時間ユニットにおけるディスカバリリソースユニットのインデックスを再調節することができる。
図12には、本発明の実施例によって各ディスカバリ時間ユニットにおけるディスカバリリソースユニットのインデックスを再調節する例を示す。特に、図12は、ディスカバリ時間ユニット#tにおいてリソースユニットのインデックスをtだけ循環遷移(circular shift)した場合、すなわち、リソースユニットインデックスrを(r+t)mod(N−1)に変えた場合に該当する。
その他にも様々な方法でリソースユニットインデックスを再調節することによって、一つのUEが同一リソースユニットで2回以上ディスカバリ信号を送信しないように、或いは2回以上ディスカバリ信号を送信する場合が最小化するようにすることができる。
一方、上述の過程、特に、3)「特定UEがディスカバリリソースブロック(x,y)で送信を行うと、ディスカバリリソースブロック(y+1,x)でも送信を行うように割り当てる」過程は、特定UEが以前の時点にディスカバリリソースブロック(x,y)で送信を行ったとすれば、次の時点に送信するディスカバリリソースブロックの座標は、時間ユニットインデックスとリソースユニットインデックスを換えて決定するものと解釈することができる。
このような解釈は、他の構造のディスカバリリソースにおいても適用可能である。すなわち、一つのUEが一つのディスカバリリソース構造で1回だけディスカバリ信号を送信するが、一つのディスカバリリソース構造で同時にディスカバリ信号を送信した2つのUEが、次のディスカバリリソース構造では、できるだけ異なるディスカバリ時間ユニットでディスカバリ信号を送信するようにするために適用することもできる。
一例として、UE1が第1ディスカバリリソース構造でディスカバリリソースブロック(x,y)を使用したとすれば、第2ディスカバリリソース構造ではディスカバリリソースブロック(y+1,x)を使用するようになる。また、第1ディスカバリリソース構造においてUE1と同じディスカバリ時間ユニットで信号を送信した、すなわち、ディスカバリリソースブロック(x,z)を使用したUE2は、第2ディスカバリリソース構造ではディスカバリリソースブロック(z+1,x)を使用するようになる。したがって、2つのUEが使用した第1ディスカバリリソース構造上のリソースが異なるため、y≠zが成立し、第2ディスカバリリソース構造では、異なるディスカバリ時間ユニットを使用するようになる。その結果、UE1とUE2は、少なくとも第2ディスカバリリソース構造では互いの信号を受信することができる。
このように第2ディスカバリリソース構造で送信するリソースを決定する際、時間リソースのインデックスと周波数リソースのインデックスを換えることは、一般に、第1ディスカバリリソース構造でディスカバリリソースブロック(x,y)を使用した場合、第2ディスカバリリソース構造でディスカバリリソースブロック(y+a,x+b)(ただし、a及びbは、0以上の整数)を使用する形態で表現することができる。さらに、各ディスカバリリソース構造上のディスカバリ時間ユニットとリソースユニットの個数が制限された状況を考慮するために、各ディスカバリリソースブロックの2つのインデックスにディスカバリ時間ユニットとリソースユニットの個数でそれぞれモジューラ(modular)演算を適用することができる。
図13及び図14は、本発明の実施例によって第2ディスカバリリソース構造において送信するリソースを決定する例を示す図である。
特に、図13は、一つのディスカバリリソース構造が5個のディスカバリ時間ユニットと5個のリソースユニットとで構成された場合、2つのディスカバリリソース構造にわたって各UEが使用するディスカバリリソースブロックを示している。ただし、aとbはいずれも0と仮定する。また、図14は、aを1、bを0と仮定しており、各ディスカバリリソースブロックのインデックスにディスカバリ時間ユニットとリソースユニットの個数でモジューラ演算を取った場合に該当する。
一方、一つのディスカバリリソース構造に属するディスカバリ時間ユニットとリソースユニットの個数が不一致する場合、上述した動作をそのまま適用することは困難である。リソースユニットインデックスと時間ユニットインデックスとを換えて使用する第2ディスカバリリソース構造において、一部のインデックスが全体ディスカバリ時間ユニット又はリソースユニットを越える場合が発生しうるというわけである。
この場合、第1ディスカバリリソース構造においてリソースブロック(x,y)を使用したとすれば、第2ディスカバリリソース構造では(y,x)を使用するが、ディスカバリリソースブロック(y,x)が定義されるディスカバリリソース構造インデックスの範囲でないと、次のリソースユニットインデックスの最初のディスカバリ時間ユニットへ移動し、既存に位置していたディスカバリリソースブロックも移動する補正動作を取ることができる。
図15は、本発明の実施例によって、ディスカバリ時間ユニットとリソースユニットの個数が不一致する場合の補正動作を例示する図である。
図15を参照すると、UE5とUE6が使用するディスカバリリソースブロックはディスカバリリソース構造の外部に存在しているため、内部に位置する次のリソースユニットインデックスに該当する(0,1)と(1,1)にそれぞれ移動し、これによって、これらのリソースブロックを占めていたUE7とUE8が使用するディスカバリリソースブロックは(2,1)と(3,1)に移動したことがわかる。
このような補正過程を経ると、一つのディスカバリリソース構造におけるディスカバリ時間ユニットとリソースユニットの個数が不一致する場合にも、第1ディスカバリリソース構造で使用した時間ユニットインデックスとリソースユニットインデックスとを換えて、第2ディスカバリリソース構造で使用するディスカバリリソースブロックのインデックスを誘導する原理を適用できるようになる。
一方、UEの個数が増加し、一つのディスカバリリソース構造上でそれらを全て多重化できない場合、異なる時間及び/又は周波数リソースを占める複数のディスカバリリソース構造を定義した後、全体UEをディスカバリリソース構造の個数のグループに分割し、各UEグループが一つのディスカバリリソース構造を使用してディスカバリ信号を送信するようにすることができる。
図16は、本発明の実施例によってUEグループ別にディスカバリ信号のためのリソースを割り当てる例を示す図である。特に、図16の場合、N=6の場合にUE0〜UE29の総30個のUEを多重化する方法を示している。また、図16では、1つのディスカバリサブフレームで2つのディスカバリ時間ユニットが定義されると仮定し、2つのディスカバリリソース構造が互いに異なる時点で定義される場合を仮定する。図16を参照すると、第1ディスカバリリソース構造でUE0〜UE14が、第2ディスカバリリソース構造でUE15〜UE29がディスカバリ信号を送信する。
図16では、連続するサブフレームがディスカバリサブフレームとして割り当てられる一方で、一部のサブフレームは一般的なセルラーサブフレームとして用いられている。これは、ディスカバリ用途に用いられた連続するサブフレームが多すぎることから、長時間にわたってセルラー通信に障害が発生することを防止する。これは即ち、周期的に反復して現れるディスカバリサブフレームが一回の周期内で不連続してもよいことを意味する。
そのために、eNBは、一連のディスカバリサブフレームが周期的に現れる位置に加えて、各周期においてディスカバリサブフレームとして実際に割り当てられるサブフレームの位置を知らせる必要がある。この場合、UEは、ディスカバリサブフレームの間に位置するが、ディスカバリサブフレームとして指定されていないサブフレームを、セルラーサブフレームとして残されたものと見なすことができる。
以上では一つのディスカバリリソースブロックを一つのUEがディスカバリ信号を送信するために使用すると仮定したが、本発明の原理は、これに限定されず、一つのディスカバリリソースブロックで複数のUEが自身のディスカバリ信号を送信する場合にも適用することができる。この場合、複数のUEが一つのUEグループを形成し、上述した本発明の原理においてUEインデックスに該当するものをUEグループのインデックスに置き換えて適用することができる。
また、一つのUEグループに属したUEは持続して同じディスカバリリソースブロックを使用するように規定されるため、相互間の信号を受信する機会が減るという問題が発生しうる。これを解決するために、UEグループを定義する規則を、ディスカバリリソース構造別に決定することもできる。一例として、UE IDを、時間によって変化するパラメータ
に変換し、このパラメータに基づいてUEグループを決定することができる。このとき、パラメータYmを全体UEグループの個数で割った余りが同じになるUEを一つのグループにまとめることができる。ここで、mは、時間に対するインデックスであり、サブフレームインデックスやディスカバリリソース構造のインデックスなどで表すことができ、A及びDは、あらかじめ定められた定数に該当する。
一方、一部のサブフレームでUEがディスカバリ信号を送受信する際、ディスカバリ信号の場合とは異なる周波数リソースを用いて一般的なUE送信、例えば、eNBに送信するPUSCH、PUCCH、SRSの送信を行うことができる。
図17には、一般的な上りリンク送信がディスカバリ信号の送受信に干渉として作用する例を示す。
図17を参照すると、UE1がUE2から送信されるディスカバリ信号を受信する時点で、隣接したUE3が既存の上りリンク信号をeNBに送信すると、UE3の送信信号がUE1の信号受信に強い干渉として現れる。この場合、UE2の信号とUE3の信号とが周波数で分離されるとしても、UE3からの干渉が非常に強い場合には、UE1が受信するUE2の信号に相変らず強い干渉が現れる。また、UE1が受信する信号の電力自体を上昇させてしまうため、相対的に低いレベルで受信されるUE2の信号を復元することに困難を招く。
これを防止するために、特定UEが、どのサブフレームでディスカバリ信号が送受信されるかを把握すると、当該サブフレームでeNBに送信する上りリンク信号の送信電力を減らすように動作することによって、ディスカバリ信号の受信性能を保障することができる。ここで、eNBに送信する上りリンク信号としては、PUSCH、PUCCH及びSRSの一部或いは全てを含むことができる。
また、このような上りリンク信号の送信電力を減らす動作は、通常のサブフレームにおける送信電力に比べて一定の比率だけ電力を減らす形態として具現することもでき、或いは、ディスカバリ信号が送信されてもよいサブフレームでは、UEが使用可能な最大送信電力を通常のサブフレームにおける値よりも低く設定する形態として具現することもできる。とのサブフレームがディスカバリ信号の送信に割り当てられるかを各UEに知らせるために、eNBは、システム情報の一部或いは個別UEに対する上位層信号を用いて当該サブフレームの位置に関する情報を伝達することができる。
図18は、本発明の実施例によって、ディスカバリサブフレームで送信電力を減らす動作の例を示す図である。図18を参照すると、サブフレーム#4で上りリンクグラントを受信し、相応するPUSCHをサブフレーム#8で送信するとき、サブフレーム#8がディスカバリサブフレームとして設定された状況を仮定して、UEが送信電力を減らす動作を示している。
これに対し、ディスカバリ信号を高い電力で送信すると、このディスカバリ信号がむしろ、eNBに送信する上りリンク信号に強い干渉として作用しうる。図19は、ディスカバリ信号の送信が一般的な上りリンク送信に干渉として作用する例を示す。
このような状況を克服するために、ディスカバリサブフレームとして指定されたサブフレームでUEがeNBに信号を送信する場合、その電力を増やすように動作することも可能である。ここで、eNBに送信する上りリンク信号は、PUSCH、PUCCH及びSRSの一部或いは全てを含むことができる。また、このような上りリンク信号の送信電力を増やす動作は、通常のサブフレームにおける送信電力に比べて一定の比率だけ電力を増やす形態として具現することもでき、ディスカバリ信号が送信されてもよいサブフレームでは、UEの使用可能な最大送信電力を、通常のサブフレームにおける値よりも高く設定する形態として具現することもできる。
上述したとおり、ディスカバリサブフレームで通常の上りリンク信号の送信電力を減らす動作の特殊な場合として、ディスカバリサブフレームでは通常の上りリンク信号の一部或いは全ての送信電力を0に設定するように規定することもできる。これは、ディスカバリサブフレームでは通常の上りリンク信号の一部或いは全てを送信しないことを意味する。
この場合、UEは、サブフレーム#nがディスカバリサブフレームとして指定されたとき、これに対するPUSCHをスケジューリングするサブフレーム#n−kでは、PUSCH送信を示す上りリンクグラント及びPHICHの検出を省略することが、不要な検出誤りを防止する点で好ましい。
図20に、本発明の実施例によって、上りリンクグラント及びPHICH検出を省略する例を示す。
図20では、サブフレーム#0でPUSCHを送信した後、サブフレーム#4では上りリンクグラント及びPHICH検出を省略することによって、ディスカバリサブフレームとして設定されたサブフレーム#8でPUSCH送信を省略するように動作することを示す。ここで、PHICH検出を省略するということは、HARQ ACK又はNACKを伝達するPHICHを検出せず、常に上位層にHARQ ACKを報告し、上位層が連動した再送信を指示しないようにする動作を意味することができる。
このように、PUSCHの送信がディスカバリサブフレームによって省略される場合、再送信されるPUSCHは次の送信へと移動するものと解釈することができる。例えば、図20で、サブフレーム#8で再送信されるべきPUSCH、すなわち、PUSCHのRV(redundancy version)がサブフレーム#16で送信されるように動作することができる。或いは、単純に、サブフレーム#8におけるPUSCH送信は省略され、サブフレーム#16では、そもそもサブフレーム#8で送信が起こった時に使用するRVのPUSCHが送信されてもよい。
また、周期的に送信されるSRSも、ディスカバリサブフレームではその送信を省略するように動作することが好ましい。
上述したディスカバリサブフレームで通常の上りリンク信号の送信電力を減らしたり0に設定する動作、或いは送信電力を増やす動作は、ディスカバリサブフレームに限定されず、UE間に直接データを送受信するD2D通信が発生するサブフレームにも適用することができる。
図21は、本発明の一実施例に係る通信装置のブロック構成図である。
図21を参照すると、通信装置2100は、プロセッサ2110、メモリ2120、RFモジュール2130、ディスプレイモジュール2140、及びユーザインターフェースモジュール2150を備えている。
通信装置2100は説明の便宜のために示されたもので、一部のモジュールは省略されてもよい。また、通信装置2100は必要なモジュールをさらに備えることができる。また、通信装置2100において、一部のモジュールは、より細分化したモジュールに区分することができる。プロセッサ2110は、図面を参照して例示した本発明の実施例に係る動作を実行するように構成される。具体的に、プロセッサ2110の詳細な動作は、図1乃至図20に記載された内容を参照することができる。
メモリ2120は、プロセッサ2110に接続し、オペレーティングシステム、アプリケーション、プログラムコード、データなどを格納する。RFモジュール2130は、プロセッサ2110に接続し、基底帯域信号を無線信号に変換したり、無線信号を基底帯域信号に変換する機能を果たす。そのために、RFモジュール2130は、アナログ変換、増幅、フィルタリング及び周波数アップコンバート又はこれらの逆過程を行う。ディスプレイモジュール2140は、プロセッサ2110に接続し、様々な情報をディスプレイする。ディスプレイモジュール2140は、これに制限されるものではないが、LCD(Liquid Crystal Display)、LED(Light Emitting Diode)、OLED(Organic Light Emitting Diode)のような周知の要素を用いることができる。ユーザインターフェースモジュール2150は、プロセッサ2110に接続し、キーパッド、タッチスクリーンなどのような周知のユーザインターフェースの組合せで構成可能である。
以上説明してきた実施例は、本発明の構成要素及び特徴を所定形態に結合したものである。各構成要素又は特徴は、別の明示的な言及がない限り、選択的なものとして考慮しなければならない。各構成要素又は特徴は、他の構成要素や特徴と結合しない形態で実施することもでき、一部の構成要素及び/又は特徴を結合して本発明の実施例を構成することもできる。本発明の実施例で説明される動作の順序は変更されてもよい。ある実施例の一部構成や特徴は、他の実施例に含まれてもよく、他の実施例の対応する構成又は特徴に取り替わってもよい。特許請求の範囲において明示的な引用関係にない請求項を結合して実施例を構成したり、出願後の補正により新しい請求項として含めたりできるということは明らかである。
本発明に係る実施例は、様々な手段、例えば、ハードウェア、ファームウェア(firmware)、ソフトウェア又はそれらの結合などによって具現することができる。ハードウェアによる具現では、本発明の一実施例は、一つ又はそれ以上のASICs(application specific integrated circuits)、DSPs(digital signal processors)、DSPDs(digital signal processing devices)、PLDs(programmable logic devices)、FPGAs(field programmable gate arrays)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサなどによって具現することができる。
ファームウェアやソフトウェアによる具現では、本発明の一実施例は、以上で説明された機能又は動作を実行するモジュール、手順、関数などの形態として具現することができる。ソフトウェアコードは、メモリユニットに記憶され、プロセッサによって駆動可能である。メモリユニットは、プロセッサの内部又は外部に設けられ、公知の様々な手段によってプロセッサとデータを交換することができる。
本発明は、本発明の特徴から逸脱しない範囲で別の特定の形態に具体化できるということが当業者にとっては自明である。したがって、上記の詳細な説明は、いずれの面においても制限的に解釈してはならず、例示的なものとして考慮しなければならない。本発明の範囲は、添付の請求項の合理的な解釈によって決定すべきであり、本発明の等価的範囲内における変更はいずれも本発明の範囲に含まれる。