アルキル、ヒドロキシアルキル、アミノ、アシルアミノ、アミノアルキル、アシルアミノアルキル、アルケニル、アルコキシ、アルコキシアルキル、アリール、アリールアルキル、アリールオキシ、アリールオキシアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロアリールオキシ、またはヘテロアリールオキシアルキルが置換されている特定の実施形態では、これらは置換もしくは非置換のアルキル、例えば、パーフルオロアルキル(例えば、トリフルオロメチル)など、アルケニル、アルコキシ、アルコキシアルキル、アリール、アラルキル、アリールアルコキシ、アリールオキシ、アリールオキシアルキル、ヒドロキシル、ハロ、アルコキシ、例えば、パーフルオロアルコキシ(例えば、トリフルオロメトキシ)など、アルコキシアルコキシ、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルキルアミノ、ヒドロキシアルコキシ、アミノ、アミノアルキル、アルキルアミノ、アミノアルキルアルコキシ、アミノアルコキシ、アシルアミノ、アシルアミノアルキル、例えば、パーフルオロアシルアミノアルキル(例えば、トリフルオロメチルアシルアミノアルキル)など、アシルオキシ、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルキルアルコキシ、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロシクリルオキシ、ヘテロシクリルアルコキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロアリールアルコキシ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールオキシアルキル、ヘテロシクリルアミノアルキル、ヘテロシクリルアミノアルコキシ、アミド、アミドアルキル、アミジン、イミン、オキソ、カルボニル(例えば、カルボキシル、アルコキシカルボニル、ホルミル、またはアシル、例えば、パーフルオロアシル(例えば、C(O)CF3)を含めたものなど)、カルボニルアルキル(例えば、カルボキシアルキル、アルコキシカルボニルアルキル、ホルミルアルキル、またはアシルアルキル(例えばパーフルオロアシルアルキル(例えば、−アルキルC(O)CF3)を含めたものなど)など)、カルバメート、カルバメートアルキル、ウレア、ウレアアルキル、スルフェート、スルホネート、スルファモイル、スルホン、スルホンアミド、スルホンアミドアルキル、シアノ、ニトロ、アジド、スルフヒドリル、アルキルチオ、チオカルボニル(例えば、チオエステル、チオアセテート、またはチオホルメートなど)、ホスホリル、ホスフェート、ホスホネートまたはホスフィネートから選択される一つまたは複数の置換基で置換されている。
特定の実施形態では、Xは、SまたはCH=CHを表す。特定の実施形態では、一方または両方のXはCH=CHを表す。特定の実施形態では、各XはSを表す。特定の実施形態では、一方のXはSを表し、他方のXはCH=CHを表す。
アルキル、ヒドロキシアルキル、アミノ、アシルアミノ、アミノアルキル、アシルアミノアルキル、アルケニル、アルコキシ、アルコキシアルキル、アリール、アリールアルキル、アリールオキシ、アリールオキシアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロアリールオキシ、またはヘテロアリールオキシアルキルが置換されている特定の実施形態では、これらは置換もしくは非置換のアルキル、例えば、パーフルオロアルキル(例えば、トリフルオロメチル)など、アルケニル、アルコキシ、アルコキシアルキル、アリール、アラルキル、アリールアルコキシ、アリールオキシ、アリールオキシアルキル、ヒドロキシル、ハロ、アルコキシ、例えば、パーフルオロアルコキシ(例えば、トリフルオロメチルアルコキシ)、アルコキシアルコキシ、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルキルアミノ、ヒドロキシアルコキシ、アミノ、アミノアルキル、アルキルアミノ、アミノアルキルアルコキシ、アミノアルコキシ、アシルアミノ、アシルアミノアルキル、例えば、パーフルオロアシルアミノアルキル(例えば、トリフルオロメチルアシルアミノアルキル)など、アシルオキシ、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルキルアルコキシ、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロシクリルオキシ、ヘテロシクリルアルコキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロアリールアルコキシ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールオキシアルキル、ヘテロシクリルアミノアルキル、ヘテロシクリルアミノアルコキシ、アミド、アミドアルキル、アミジン、イミン、オキソ、カルボニル(例えば、カルボキシル、アルコキシカルボニル、ホルミル、またはアシル、例えば、パーフルオロアシル(例えば、C(O)CF3)を含めたものなど)、カルボニルアルキル(例えば、カルボキシアルキル、アルコキシカルボニルアルキル、ホルミルアルキル、またはアシルアルキル(例えばパーフルオロアシルアルキル(例えば、−アルキルC(O)CF3)を含めたものなど)など)、カルバメート、カルバメートアルキル、ウレア、ウレアアルキル、スルフェート、スルホネート、スルファモイル、スルホン、スルホンアミド、スルホンアミドアルキル、シアノ、ニトロ、アジド、スルフヒドリル、アルキルチオ、チオカルボニル(例えば、チオエステル、チオアセテート、またはチオホルメートなど)、ホスホリル、ホスフェート、ホスホネートまたはホスフィネートから選択される一つまたは複数の置換基で置換されている。
特定の実施形態では、がんは、乳がん、直腸結腸がん、内分泌性がん、黒色腫、腎臓がんおよびB細胞悪性腫瘍から選択される。がんが乳がんである特定のこのような実施形態では、乳がんは、基底細胞型乳がん細胞、トリプルネガティブ乳がん細胞または低クローディン型乳がん細胞を含む。がんが内分泌性がんである特定の実施形態では、内分泌性がんは、副腎皮質腺種、副腎皮質癌、副腎褐色細胞腫および上皮小体腺腫から選択される。がんがB細胞悪性腫瘍である特定の実施形態では、B細胞悪性腫瘍は、多発性骨髄腫、白血病、例えば、急性リンパ芽球性白血病または慢性リンパ芽球性白血病など、およびリンパ腫、例えば、バーキットリンパ腫、びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫、濾胞性リンパ腫またはホジキンリンパ腫などから選択される。
特定の実施形態では、化合物は、表3において開示されている化合物のうちのいずれか一つから選択される。好ましくは、化合物は、化合物1、2、6、7、8、11、13、14、15、16、17、18、19、20、21、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、35、36、38、39、40、41、43、44、47、48、50、51、52、54、55、58、63、64、65、67、68、69、70、71、72、73、77、78、79、80、81、82、83、84、85、86、87、88、92、93、94、95、97、99、100、102、105、107、111、112、114、115、116、117、118、120、121、122、123、126、127、133、135、136、138、140、141、143、146、147、148、152、153、155、156、157、158、159、160、161、162、163、164、165、166、168、169、170、172、173、174、175、176、177、178、179、180、181、182、185、186、187、188、189、190、193、194、195、196、197、198、199、200、201、202、203、204、205、208、210、211、213、214、216、217、219、220、226、227、228、229、231、232、234、235、236、237、239、240、241、242、243、244、245、246、247、248、249、250、251、252、255、256、257、258、259、260、261、262、263、264、265、266、267、268、269、270、271、273、274、275、276、278、279、280、281、282、283、285、286、287、288、290、291、292、293、294、295、296、297、298、299、300、302、304、1038、306、307、308、309、310、311、313、314、315、316、317、318、319、320、321、322、323、324、325、327、329、332、333、334、335、336、337、338、339、340、341、342、343、344、345、346、527、347、348、349、350、351、352、353、354、355、358、359、360、361、362、363、364、365、366、367、368、369、370、371、372、373、374、375、376、377、378、379、380、381、382、383、384、385、386、387、388、389、390、391、392、393、394、395、396、397、398、399、400、401、402、403、404、405、406、407、408、409、410、411、412、413、414、415、416、417、418、419、420、421、422、423、424、425、426、427、428、429、430、431、432、433、434、435、436、437、438、439、440、441、442、443、444、445、446、447、448、449、450、451、452、453、454、455、456、457、458、459、460、461、462、463、464、465、466、467、468、469、470、471、472、473、474、475、476、477、478、479、480、481、482、483、484、485、486、487、488、489、490、491、492、493、494、495、496、497、498、499、500、501、502、503、504、505、506、507、508、509、510、511、512、513、514、515、516、517、518、519、520、521、522、523、528、529、530、531、532、533、534、535、536、537、538、539、540、541、542、543、544、545、546、547、548、549、550、551、552、553、554、555、556、557、558、559、560、561、562、563、564、565、566、567、568、569、570、571、572、573、574、575、576、577、578、579、580、581、582、583、584、585、586、587、588、589、590、591、592、593、594、595、596、597、598、599、600、601、602、603、604、605、606、607、608、609、610、611、612、613、614、615、616、617、618、619、620、621、622、623、624、625、626、627、628、629、630、631、632、633、634、635、636、638、639、640、641、644、645、646、647、648、649、650、651、652、653、654、655、656、657、658、659、660、661、662、663、664、665、666、667、668、669、670、671、672、673、674、675、676、677、678、679、680、681、682、683、684、685、686、687、688、689、690、692、693、694、695、696、697、698、699、700、701、702、703、704、705、707、708、709、715、716、717、718、719、720、721、722、723、724、725、726、727、728、729,または730から選択される。
特定の実施形態では、本発明の化合物は、式IまたはIaの化合物のプロドラッグであってよく、例えば、親化合物中のヒドロキシルは、エステルまたはカーボネートとして与えられるか、または親化合物中に存在するカルボン酸はエステルとして与えられる。特定のこのような実施形態では、プロドラッグは代謝されて、インビボで活性のある親化合物になる(例えば、エステルは加水分解されて、対応するヒドロキシル、またはカルボン酸になる)。
特定の実施形態では、本発明の化合物はラセミであってよい。特定の実施形態では、本発明の化合物は、1種のエナンチオマーに富化されてよい。例えば、本発明の化合物は、30%超のee、40%超のee、50%超のee、60%超のee、70%超のee、80%超のee、もしくは90%超のeeを有してよく、または、95%もしくは95%超のeeさえ有していてもよい。特定の実施形態では、本発明の化合物は、一つより多くの立体中心を有していてもよい。特定のこのような実施形態では、本発明の化合物は、1種または複数種のジアステレオマーに富化されてよい。例えば、本発明の化合物は、30%超のde、40%超のde、50%超のde、60%超のde、70%超のde、80%超のde、もしくは90%超のdeを有してよく、または、95%もしくは95%超のdeさえ有していてもよい。
特定の実施形態では、本発明は、式IもしくはIaの化合物、または薬学的に許容されるその塩で、乳がん、直腸結腸がん、内分泌性がん、黒色腫、腎臓がんまたはB細胞悪性腫瘍などのがんを処置または予防する方法に関する。特定の実施形態では、本発明は、式Iの化合物、または薬学的に許容されるその塩での処置の方法に関する。特定の実施形態では、治療用調製物は、化合物(例えば、式IまたはIaのもの)の主に1種のエナンチオマーを提供するために、富化され得る。エナンチオマーが富化された混合物は、例えば、少なくとも60モルパーセントの1種のエナンチオマーを含むことができるか、あるいは、より好ましくは少なくとも75、90、もしくは95モルパーセントの、または99モルパーセントもの1種のエナンチオマーを含むことができる。特定の実施形態では、1種のエナンチオマーに富化された化合物は、他のエナンチオマーを実質的に含まず、ここで、実質的に含まないとは、例えば組成物または化合物混合物中の、他のエナンチオマーの量と比較して、対象の物質が10%未満、または5%未満、または4%未満、または3%未満、または2%未満、または1%未満を構成することを意味する。例えば、組成物または化合物混合物が98グラムの第1のエナンチオマーおよび2グラムの第2のエナンチオマーを含有する場合、これは、98モルパーセントの第1のエナンチオマーおよび2%のみの第2のエナンチオマーを含有するといわれる。
特定の実施形態では、治療用調製物は、化合物(例えば、式IまたはIaのもの)の主に1種のジアステレオマーを提供するために、富化され得る。ジアステレオマーが富化された混合物は、例えば、少なくとも60モルパーセントの1種のジアステレオマーを含むことができるか、あるいは、より好ましくは少なくとも75、90、もしくは95モルパーセントの、または99モルパーセントもの1種のジアステレオマーを含むことができる。
特定の実施形態では、本発明は、ヒト患者における使用に対して適切な薬学的調製物であって、上に示されている化合物のいずれか(例えば、本発明の化合物、例えば、式IまたはIaの化合物など)と、1種または複数種の薬学的に許容される賦形剤とを含む薬学的調製物を提供する。特定の実施形態では、薬学的調製物は、本明細書中に記載されている状態または疾患の処置または予防における使用のためであってよい。特定の実施形態では、薬学的調製物は、ヒト患者における使用に対して適切であるほどの十分に低いパイロジェン活性を有する。
グルタミンのグルタメートへの変換は、ミトコンドリア酵素、グルタミナーゼにより開始される。二つの主要な形態の酵素、KタイプおよびLタイプが存在し、これらは、グルタミンに対するこれらのKm値およびグルタメートに対する応答により区別され、このKm値、すなわちミカエリス定数は、最大速度の半分に到達するのに必要とされる基質濃度である。「肝臓タイプ」またはGLS2としても公知のLタイプは、グルタミンに対して高いKmを有し、グルタメート耐性がある。「腎臓タイプ」またはGLS1もしくは「KGA」としても公知のKタイプは、グルタミンに対して低いKmを有し、グルタメートにより阻害される。グルタミナーゼCまたは「GAC」と呼ばれる代替のスプライス形態のGLS1が最近特定された。
タンパク質合成の基本的ビルディングブロックとして機能するのに加えて、アミノ酸は、細胞を成長および分割させるのに枢要な多くのプロセスに貢献することが示されており、これは、特にがん細胞に当てはまる。がんのほぼすべての定義が、調節不全増殖への言及を含む。がんにおけるグルタミン代謝についての多くの研究は、多くの腫瘍がグルタミンの旺盛な消費者であることを示しており(Souba, Ann. Surg.、1993年;Collinsら、J. Cell. Physiol.、1998年;Medina, J. Nutr.、2001年;Shanwareら、J. Mol. Med.、2011年)、これには、乳がんが挙げられるが、それに限定されない。本発明の特定の実施形態は、乳がんの処置のための本明細書中に記載されている化合物の使用に関する。
多くのがん細胞は、生存のため外因性グルタミンに依存しているが、腫瘍細胞サブタイプの中のグルタミン依存性の程度により、ある細胞集団がグルタミンの減少の影響をより受けやすくなることもある。例として、乳がんの遺伝子発現分析が、五つの内因性サブタイプを特定した(ルミナルA、ルミナルB、基底、HER2+、および正常様)(Sorlieら、Proc Natl Acad Sci USA、2001年)。グルタミン欠乏は、細胞成長および生存能力に影響を及ぼすが、基底様細胞は、外因性グルタミンの減少に対してより感受性があるようにみえる(Kungら、PLoS Genetics、2011年)。これは、グルタミンが基底様乳がん細胞系において極めて重要なエネルギー供給源であるという概念を支持し、グルタミナーゼ酵素の阻害が基底様細胞から構成される乳がんの処置に有利であることを示唆している。図1は、外因性グルタミンに依存する細胞は、グルタミナーゼ阻害剤の存在に影響を受けやすいという相関関係をさらに支持している。本発明の特定の実施形態は、本出願のグルタミナーゼ阻害剤を投与することを含む、基底様乳がん細胞を処置する方法に関する。
酵素の発現レベルは、複数の方式で決定することができ、各アッセイに対する特定の基準に基づき、定量化は相対的である。この結果を使用して遺伝子プロファイルを得ることができ、ここでは、特定の遺伝子、mRNAまたは生成した発現産物のレベルが、細胞型を特徴づけるのに使用することができるシグネチャーパターンを形成する。Kungらは、グルタミン依存性を示した基底様乳がん細胞は、GLS発現が比較的高く、GS発現が比較的低い遺伝子プロファイルを示すことを実証した。さらに、GLS2の発現レベルは比較的に低かった。原発性乳房腫瘍のmRNA発現データセット(The Cancer Genome Atlas;N=756)の分析は、基底細胞型細胞が、GS発現と比べて高いGLS発現を全般的に有することを支持している。
トリプルネガティブ乳がん(TNBC)は、エストロゲン受容体(ER)、プロゲステロン受容体(PR)およびヒト上皮細胞成長因子受容体2(HER2)の発現の欠如を特徴とする。このトリプルネガティブ乳がんは、他の乳がんサブタイプと比べて、化学療法後の再発する率がより高く、予後がより悪い(Dentら、Clin Cancer Res、2007年)。興味深いことに、TNBC細胞と基底様乳がん細胞との間の代謝プロファイリングにおいて有意な類似点が存在するようにみえる(未公開データ)。特に、TNBC細胞は、高いGLS発現および低いGS発現という同様の遺伝子シグネチャーを有するようにみえる(図2)。乳がん細胞系におけるGLS発現のさらに具体的な分析により、ホルモン受容体(HR)陽性、またはHer2−陽性細胞系と比較した場合、TNBC細胞はより高いレベルのGLS1、KGAおよびGACの両方のスプライスバリアントを発現し、ならびに、有意により低いレベルのGSを発現していることが明らかとなった(図13および15)。本発明の態様は、本出願のグルタミナーゼ阻害剤を投与することを含む、TNBC細胞を含む乳がんを処置するための方法を提供する。
さらに最近になって、低クローディン型と呼ばれる別の乳がん細胞の種類が特定された(Pratら、Breast Cancer Res、2010年)。この細胞型の遺伝子プロファイルもまた比較的高いGLS発現および低いGS発現を示す。いくつかの低クローディン型乳がん細胞系の分析により、これらの細胞は全般的に、外因性グルタミンに依存し、またグルタミナーゼ阻害の影響を受けやすいことも明らかとなった。本発明の態様は、本出願のグルタミナーゼ阻害剤を投与することを含む、低クローディン型細胞を含む乳がんを処置するための方法を提供する。
本発明の別の態様は、基底細胞型乳がん細胞、トリプルネガティブ乳がん細胞、および低クローディン型乳がん細胞から選択される細胞を含む乳がんの処置のための、本明細書中に記載されている化合物の使用である。
これにより、高いGLS発現および低いGS発現プロファイルは、外因性グルタミンに特に依存する可能性があり、したがって、グルタミナーゼ阻害の影響を受けやすい可能性がある他のがんを特定するための遺伝子シグネチャーとしての役目を果たすことができるという仮説に至った。市販のデータベースからの膨大な数の原発性ヒトがんの分析により、いくつかのがんが低いGSの発現パターンに対して高いGLSの発現パターンを示した。以前に述べた乳がんに加えて、直腸結腸がん、内分泌性がん、肺がん、黒色腫、中皮腫、腎臓がんおよびB細胞悪性腫瘍が顕著に高いGLS/GS比率を有した(図5および10)。本発明の特定の実施形態は、直腸結腸がん、内分泌性がん、肺がん、黒色腫、中皮腫、腎臓がんおよびB細胞悪性腫瘍から選択されるがんの処置のための、本明細書中に記載されている化合物の使用に関する。
乳がんと同様に、これらのがんのうちのいくつかの特定のサブタイプが、さらに優勢なGLS/GS発現比率を有するようにみえる。例えば、内分泌性がんの中でも、副腎皮質腺種、副腎皮質癌、副腎褐色細胞腫および上皮小体腺腫は、子宮内膜類内膜(entometrioid)腺癌の比率の3倍を超える比率を有した(図6)。
データセット内で、B細胞悪性腫瘍は、多発性骨髄腫、白血病(急性リンパ芽球性白血病(ALL)および慢性リンパ芽球性白血病(CLL)を含む)およびリンパ腫(バーキットリンパ腫、びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫、濾胞性リンパ腫およびホジキンリンパ腫を含む)などのがんを含んでいた。すべてのこれらのがんは、高いGLS/GS発現レベル比率を含む遺伝子プロファイルを示し、さらにこれは、これらのがんがグルタミナーゼ阻害の影響を受けやすいことを示唆していた(図7および8)。図17は、グルタミナーゼ阻害剤化合物の投与が多発性骨髄腫異種移植片モデルにおいて腫瘍サイズを減少させたことを実証し、さらにこの概念を支持している。本発明の特定の実施形態は、多発性骨髄腫、白血病およびリンパ腫の処置のための、本明細書中に記載されている化合物の使用に関する。
一部の実施形態では、乳がん、直腸結腸がん、内分泌性がん、黒色腫、腎臓がんまたはB細胞悪性腫瘍などのがんを処置または予防する方法は、1種または複数種の他の化学療法剤と本発明の化合物を共同して投与することを含み得る。本発明の化合物と共同して投与することができる化学療法剤として、ABT−263、アミノグルテチミド、アムサクリン、アナストロゾール、アスパラギナーゼ、bcg、ビカルタミド、ブレオマイシン、ボルテゾミブ、ブセレリン、ブスルファン、カンプトテシン(campothecin)、カペシタビン、カルボプラチン、カーフィルゾミブ、カルムスチン、クロラムブシル、クロロキン、シスプラチン、クラドリビン、クロドロネート、コルヒチン、シクロホスファミド、シプロテロン、シタラビン、ダカルバジン、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、デメトキシビリジン、デキサメタゾン、ジクロロアセテート、ジエネストロール、ジエチルスチルベストロール、ドセタキセル、ドキソルビシン、エピルビシン、エストラジオール、エストラムスチン、エトポシド、エベロリムス、エキセメスタン、フィルグラスチム、フルダラビン、フルドロコルチゾン、フルオロウラシルおよび5−フルオロウラシル、フルオキシメステロン、フルタミド、ゲムシタビン、ゲニステイン、ゴセレリン、ヒドロキシウレア、イダルビシン、イホスファミド、イマチニブ、インターフェロン、イリノテカン、イロノテカン、レナリドミド、レトロゾール、ロイコボリン、ロイプロリド、レバミソール、ロムスチン、ロニダミン、メクロレタミン、メドロキシプロゲステロン、メゲストロール、メルファラン、メルカプトプリン、メスナ、メトホルミン、メトトレキセート、マイトマイシン、ミトタン、ミトキサントロン、ニルタミド、ノコダゾール、オクトレオチド、オキサリプラチン、パクリタキセル、パミドロネート、ペントスタチン、ペリホシン、PF−04691502、プリカマイシン、ポマリドミド、ポルフィマー、プロカルバジン、ラルチトレキセド、リツキシマブ、ロミデプシン、ソラフェニブ、ストレプトゾシン、スニチニブ、スラミン、タモキシフェン、テモゾロミド、テムシロリムス、テニポシド、テストステロン、サリドマイド、チオグアニン、チオテパ、二塩化チタノセン、トポテカン、トラスツズマブ、トレチノイン、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビンデシン、ビノレルビン、およびボリノスタット(SAHA)が挙げられる。例えば、本発明の化合物と共同して投与することができる化学療法剤として、アミノグルテチミド、アムサクリン、アナストロゾール、アスパラギナーゼ、bcg、ビカルタミド、ブレオマイシン、ボルテゾミブ、ブセレリン、ブスルファン、カンプトテシン、カペシタビン、カルボプラチン、カーフィルゾミブ、カルムスチン、クロラムブシル、クロロキン、シスプラチン、クラドリビン、クロドロネート、コルヒチン、シクロホスファミド、シプロテロン、シタラビン、ダカルバジン、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、デメトキシビリジン、ジクロロアセテート、ジエネストロール、ジエチルスチルベストロール、ドセタキセル、ドキソルビシン、エピルビシン、エストラジオール、エストラムスチン、エトポシド、エベロリムス、エキセメスタン、フィルグラスチム、フルダラビン、フルドロコルチゾン、フルオロウラシル、フルオキシメステロン、フルタミド、ゲムシタビン、ゲニステイン、ゴセレリン、ヒドロキシウレア、イダルビシン、イホスファミド、イマチニブ、インターフェロン、イリノテカン、イロノテカン、レナリドミド、レトロゾール、ロイコボリン、ロイプロリド、レバミソール、ロムスチン、ロニダミン、メクロレタミン、メドロキシプロゲステロン、メゲストロール、メルファラン、メルカプトプリン、メスナ、メトホルミン、メトトレキセート、マイトマイシン、ミトタン、ミトキサントロン、ニルタミド、ノコダゾール、オクトレオチド、オキサリプラチン、パクリタキセル、パミドロネート、ペントスタチン、ペリホシン、プリカマイシン、ポマリドミド、ポルフィマー、プロカルバジン、ラルチトレキセド、リツキシマブ、ソラフェニブ、ストレプトゾシン、スニチニブ、スラミン、タモキシフェン、テモゾロミド、テムシロリムス、テニポシド、テストステロン、サリドマイド、チオグアニン、チオテパ、二塩化チタノセン、トポテカン、トラスツズマブ、トレチノイン、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビンデシン、およびビノレルビンが挙げられる。他の実施形態では、本発明の化合物と共同して投与することができる化学療法剤として、ABT−263、デキサメタゾン、5−フルオロウラシル、PF−04691502、ロミデプシン、およびボリノスタット(SAHA)が挙げられる。本明細書中に記載されている本発明の方法の特定の実施形態では、本発明の化合物と共に共同して投与される化学療法剤は、タキサン化学療法剤、例えば、パクリタキセルまたはドセタキセルなどである。本明細書中に記載されている本発明の方法の特定の実施形態では、本発明の化合物と共に共同して投与される化学療法剤はドキソルビシンである。本明細書中に記載されている本発明の方法の特定の実施形態では、本発明の化合物は、タキサン化学療法剤(例えば、パクリタキセル)およびドキソルビシンと共同して投与される。
がん細胞の増殖は、脂質合成を必要とする。通常、脂質合成のために使用されるアセチル−coAは、解糖に由来するピルビン酸のミトコンドリアプールから形成される。しかし、例えば、低酸素状況下(通常腫瘍環境内で見出される低酸素状況など)では、ミトコンドリア内でのピルビン酸のアセチル−coAへの変換は下方調節される。Metalloら(2011年)およびMullenら(2011年)による最近の研究で、このような低酸素状況下では、細胞は、代わりに大部分が、アルファ−ケトグルタル酸の還元性カルボキシル化を伴う経路の使用へと切り替わることによって、脂質合成のためのアセチル−coAを作製することが明らかになった。この経路の第1ステップは、グルタミナーゼ酵素を介して、グルタミンをグルタメートに変換することを伴う。続いて、グルタメートは、アルファ−ケトグルタル酸へと変換され、イソクエン酸デヒドロゲナーゼ酵素により媒介される還元性カルボキシル化ステップにおいて、生成したアルファ−ケトグルタル酸がイソクエン酸に変換される。この還元性カルボキシル化経路への切り替えは、糖分解によるピルビン酸のアセチル−coAへの変換に関与する酵素を誘導するための減損ミトコンドリアまたは減損信号のいずれかを含有するいくつかの腎臓癌細胞系においても生じる(Mullenら、2011年)。同様の切り替えは、ミトコンドリア呼吸鎖阻害剤、例えば、メトホルミン、ロテノン、およびアンチマイシンなどに曝露された細胞においても生じる(Mullenら、2011年)。したがって、本発明の一部の実施形態では、発明者らは、ミトコンドリア呼吸鎖阻害剤とグルタミナーゼ阻害剤の組合せを使用することによって、脂質合成のためのグルタミナーゼ依存性経路へのがん細胞の依存性を同時に増加させ、その一方でまさにこれらの経路を阻害することを提案する。
腫瘍細胞内での解糖に対する依存性の増加は、恐らく低酸素の腫瘍環境がミトコンドリア呼吸を妨げるからである。さらに、グルコースの枯渇は、MYCがん遺伝子により転換した細胞におけるアポトーシスを誘導する。これらの知見は、解糖を阻害することは、がん細胞増殖の予防において治療的価値を有することを示唆している。現在多くの糖分解阻害剤が記録されている(Pelicanoら、2006年)。しかし、Zhaoら(2012年)により指摘されたように、「利用可能な糖分解阻害剤は、一般的に極めて強力ではなく、高用量が必要とされ、これによって、高レベルの全身毒性が引き起こされる可能性がある」。がん細胞は典型的には、正常細胞より高いレベルのグルコースおよびグルタミンの両方を使用するので、これら代謝物のそれぞれの利用を妨げることにより、恐らく相乗効果が生じる。したがって、本発明の一部の実施形態では、発明者らは、糖分解経路阻害剤およびグルタミナーゼ阻害剤の組合せの使用を提案する。このような糖分解阻害剤として、2−デオキシグルコース、ロニダミン、3−ブロモピルベート、イマチニブ、オキシチアミン、ラパマイシン、およびこれらの薬理学的同等物が挙げられる。ポリ(ADP−リボース)ポリメラーゼにより活性化した経路を経て、DNAアルキル化剤により誘導されたDNA損傷を介してNAD+を枯渇させることにより、解糖を間接的に阻害することができる(Zongら、2004年)。したがって、本発明の一部の実施形態では、発明者らは、DNAアルキル化剤とグルタミナーゼ阻害剤の組合せの使用を提案する。がん細胞は、糖分解経路と共にペントースホスフェート経路を使用することによって、グルコースから誘導された代謝中間体を作り出す。したがって、本発明の一部の実施形態では、発明者らは、グルタミナーゼ阻害剤と、ペントースホスフェート阻害剤、例えば、6−アミノニコチンアミドなどとの組合せの使用を提案する。
特定の実施形態では、本発明の化合物は、がんの処置の非化学的方法と共同して投与することができる。特定の実施形態では、本発明の化合物は、放射線治療と共同して投与することができる。特定の実施形態では、本発明の化合物は、手術と、または温熱切除と、または集中的な超音波治療と、または凍結治療と、またはこれらの任意の組合せと共同して投与することができる。
特定の実施形態では、本発明の異なる化合物を、1種または複数種の他の本発明の化合物と共同して投与することができる。さらに、このような組合せは、他の治療剤、例えば、がん、免疫疾患または神経疾患の処置に対して適切な他の剤など(例えば、上で特定された剤など)と共同して投与することができる。特定の実施形態では、本発明の化合物と共に1種または複数種の追加の化学療法剤を共同して投与することによって、図18に示されているような相乗効果が得られる。特定の実施形態では、1種または複数種の追加の化学療法剤を共同して投与することによって、相加効果が得られる。
特定の実施形態では、本発明は、a)本発明の化合物の、1種または複数種の単一の剤形と、b)上述されている化学療法剤の、1種または複数種の単一剤形と、c)がんの処置のための、本発明の化合物および化学療法剤の投与についての指示とを含むキットであって、がんが、乳がん、直腸結腸がん、内分泌性がん、肺がん、黒色腫、中皮腫、腎臓がんおよびB細胞悪性腫瘍から選択されるキットを提供する。
特定の実施形態では、キットは、本発明の化合物を、上述されている化学療法剤と共同して含む薬学的製剤の投与のための指示をさらに含む。特定の実施形態では、キットは、上述されている化学療法剤を含む、第2の薬学的製剤(例えば、1種または複数種の単一剤形として)をさらに含む。
外因性グルタミンへの依存性と、高いグルタミナーゼ(GLS)レベルおよび低いグルタミンシンテターゼ(GS)レベルの発現プロファイルとの両方が、グルタミナーゼ阻害に対するがん細胞の感受性と相関することが示されている。この情報を利用して、がん細胞内の代謝性代謝物の量をグルタミナーゼ阻害に対するその感受性を予測するための手法として使用することができることを理論化することができる。この理論を実際に試みて、グルタミン依存性があり、グルタミナーゼ阻害に対して感受性があると以前に示されているTNBC細胞において、グルタメートおよびグルタミンレベルを決定した(図9)。グルタメートおよびグルタミンの濃度を液体クロマトグラフィータンデム質量分析法(LC−MS/MS)により決定した。しかし、代謝物濃度を決定するいずれの方法も利用することができた。1.5に等しいかもしくはそれを超えるグルタメート:グルタミン比率を有する細胞はグルタミナーゼ阻害に対してまさに感受性があるようにはみえた。グルタメート:グルタミン比率が2に等しいかもしくはそれを超える場合、相関関係はさらに強かった。この結果から、グルタミナーゼ阻害剤での処置の恩恵を受けることができるがん患者を特定する手段が得られる。
いくつかの原発性腫瘍異種移植片の分析は、発現と代謝物の相関関係は、以前に論じたようながんに加えて、他の腫瘍タイプ、例えば、肺および中皮腫などにまでに及ぶことを示している(図10)。HCT116結腸癌細胞(図11)およびH2122肺腺癌細胞(図12)を使用した異種移植片の研究は、本明細書中に記載されているグルタミナーゼ阻害剤での処置が、腫瘍サイズの減少をもたらしたことを示している。
特定の実施形態では、本発明は、グルタミナーゼ阻害剤での処置の恩恵を受けることができるがん患者を特定する方法であって、この方法は、がん患者のがん細胞中のグルタメート対グルタミンの比率を決定することを含み、ここで、1.5に等しいかもしくはそれを超える比率、例えば、1.6に等しいかもしくはそれを超える比率、1.7に等しいかもしくはそれを超える比率、1.8に等しいかもしくはそれを超える比率、1.9に等しいかもしくはそれを超える比率、または2.0に等しいかもしくはそれを超える比率などは、患者がグルタミナーゼ阻害剤での処置の恩恵を受けることができることを示している方法を提供する。特定のこのような実施形態では、比率を決定する方法は、がん患者のがん細胞内のグルタメートおよびグルタミンの量を測定することを含む。特定の実施形態では、比率は2.0に等しいかもしくはそれを超える。前述の特定の実施形態では、グルタミナーゼ阻害剤は本明細書中に記載されている化合物(例えば、式IまたはIaの化合物)である。特定の実施形態では、がんは、B細胞悪性腫瘍、乳がん、直腸結腸がん、内分泌性がん、肺がん、黒色腫、中皮腫および腎臓がんから選択される。
特定の実施形態では、本発明は、がん患者を処置する方法であって、1)がん患者のがん細胞内の、グルタメート対グルタミンの比率を決定することと、2)グルタメート対グルタミンの比率が1.5に等しいかもしくはそれを超える場合、例えば、1.6に等しいかもしくはそれを超える、1.7に等しいかもしくはそれを超える、1.8に等しいかもしくはそれを超える、1.9に等しいかもしくはそれを超える、または2.0に等しいかもしくはそれを超える場合、式IまたはIaの化合物で患者を処置することを含む方法を提供する。特定のこのような実施形態では、比率を決定する方法は、がん患者のがん細胞内のグルタメートおよびグルタミンの量を測定することを含む。特定の実施形態では、グルタメート対グルタミンの比率は、2.0に等しいかもしくはそれを超える。特定の実施形態では、がんは、B細胞悪性腫瘍、乳がん、直腸結腸がん、内分泌性がん、肺がん、黒色腫、中皮腫および腎臓がんから選択される。
上述されているように、高いグルタミナーゼ(GLS)発現レベルおよび低いグルタミンシンテターゼ(GS)発現レベルは、グルタミナーゼ阻害に対するがん細胞の感受性と相関することが示されている。したがって、がん細胞内のGLSおよびGSのレベルを、グルタミナーゼ阻害に対するその感受性を予測するための手法として使用できることを理論化することができる。この理論を実際に試みて、TNBC細胞(グルタミナーゼ阻害に対してより感受性があることが公知である)内、およびHR+またはHer2+細胞(グルタミナーゼ阻害に対してあまり感受性がないことが公知である)内のGLS(KGAおよびGACの両方)レベルおよびGSレベルを決定した(図14および表7)。
グルタミナーゼ阻害剤感受性とGLSのGACアイソフォームの発現との間に相関関係が観察された。GACを発現する細胞は、グルタミナーゼ阻害に対してさらに感受性があるようにみえた。したがって、検出可能なレベルのGACを有する細胞は、グルタミナーゼ阻害剤、例えば、本明細書中に記載されている化合物などに対して感受性がある。KGAに等しいかもしくはそれより高いレベルのGACを発現する細胞についても相関関係が観察された。したがって、特定の実施形態では、本発明は、グルタミナーゼ阻害剤での処置の恩恵を受けることができるがん患者を特定する方法であって、この方法は、がん患者のがん細胞内でのGACおよびKGAの発現レベルを決定することを含み、ここで、GACの発現レベルがKGAの発現レベルに等しいかもしくはそれより高いことは、患者がグルタミナーゼ阻害剤での処置の恩恵を受けることができることを示している方法を提供する。
有意な相関関係がグルタミナーゼ阻害剤感受性とGAC:GS比率との間に観察された。0.05に等しいかもしくはそれを超えるGAC:GS比率を有する細胞は、グルタミナーゼ阻害への感受性があるようにみえた。1に等しいかもしくはそれを超えるGAC:GS比率を有する細胞については、相関関係はさらに強い。この結果は、グルタミナーゼ阻害剤での処置の恩恵を受けることができるがん患者を特定する手段を提供する。
特定の実施形態では、本発明は、グルタミナーゼ阻害剤での処置の恩恵を受けることができるがん患者を特定する方法であって、この方法は、がん患者のがん細胞内のグルタミナーゼ対グルタミンシンテターゼの比率を決定することを含み、ここで、0.05に等しいかもしくはそれを超える比率、例えば、0.06に等しいかもしくはそれを超える比率、0.07に等しいかもしくはそれを超える比率、0.08に等しいかもしくはそれを超える比率、0.9に等しいかもしくはそれを超える比率、または1.0に等しいかもしくはそれを超える比率などは、患者がグルタミナーゼ阻害剤での処置の恩恵を受けることができることを示している方法を提供する。特定のこのような実施形態では、比率を決定する方法は、がん患者のがん細胞内のグルタミナーゼおよびグルタミンシンテターゼのレベルを測定することを含む。特定の実施形態では、比率は1に等しいかもしくはそれを超える。前述の特定の実施形態では、グルタミナーゼ阻害剤は本明細書中に記載されている化合物(例えば、式IまたはIaの化合物)である。特定の実施形態では、グルタミナーゼはKGAとGACの両方である。特定の実施形態では、グルタミナーゼはKGAである。好ましい実施形態では、グルタミナーゼはGACである。
特定の実施形態では、本発明は、がん患者を処置する方法であって、1)がん患者のがん細胞内の、グルタミナーゼ対グルタミンシンテターゼの比率を決定することと、2)グルタミナーゼ対グルタミンシンテターゼの比率が0.05に等しいかもしくはそれを超える場合、例えば、0.06に等しいかもしくはそれを超える、0.07に等しいかもしくはそれを超える、0.08に等しいかもしくはそれを超える、0.9に等しいかもしくはそれを超える、または1.0に等しいかもしくはそれを超える場合、患者がグルタミナーゼ阻害剤での処置の恩恵を受けることができることを示していることを含む方法を提供する。特定のこのような実施形態では、比率を決定する方法は、がん患者のがん細胞内のグルタミナーゼおよびグルタミンシンテターゼの量を測定することを含む。特定の実施形態では、比率は1に等しいかもしくはそれを超える。特定の実施形態では、グルタミナーゼはKGAとGACの両方である。特定の実施形態では、グルタミナーゼはKGAである。好ましい実施形態では、グルタミナーゼはGACである。
GLS(例えば、KGAおよび/またはGAC)およびGSのレベルは、任意の適切な方法を使用して測定することができる。タンパク質レベルを測定することを含む方法もあれば、mRNAのレベルを測定することを含む方法もある。
抗体を使用してタンパク質量を測定することができる。本明細書で開示されている方法における使用に対して適切な抗体は市販のものであるか、または規定通りに調製することができる。対象となるタンパク質に対するアッセイにおいて抗体を調製および使用するための方法は、慣用的であり、例えば、Greenら、Production of Polyclonal Antisera、Immunochemical Protocols(Manson編)(Humana Press、1992年);Coliganら、Current Protocols in Immunology、セクション2.4.1(1992年);Kohler & Milstein(1975年)、Nature、256巻、495頁;Coliganら、セクション2.5.1〜2.6.7;およびHarlowら、Antibodies:A Laboratory Manual、726頁(Cold Spring Harbor Laboratory 1988年発行)に記載されている。
様々な抗体のうちのいずれも本発明の方法において使用することができる。このような抗体として、例えば、ポリクローナル抗体、モノクローナル抗体(mAbs)、組換え型抗体、ヒト化抗体または部分的ヒト化抗体、単鎖抗体、Fab抗体、およびその断片が挙げられる。抗体は、任意のイソタイプ、例えば、IgMなど、様々なIgGイソタイプ、例えば、IgG1、IgG2aなどの抗体であってよく、これらは、ヤギ、ウサギ、マウス、ニワトリなどを含めた抗体を産生する任意の動物種由来のものであってよい。あるタンパク質「に対して特異的な抗体」という用語は、この抗体は、タンパク質中の定義されたアミノ酸配列、またはエピトープを認識し、このタンパク質に選択的に結合し、抗体に結合することが意図されていないタンパク質には一般的に結合しないことを意味する。特異的結合を達成するのに必要とされるパラメーターは、当技術分野での従来の方法を使用して規定通りに決定することができる。
本発明の一部の実施形態では、KGA、GACおよび/またはGSに対して特異的な抗体は、表面上に固定化され(例えば、ミクロアレイなどのアレイ上の反応性エレメントであるか、またはBiacoreなどの表面プラズモン共鳴(SPR)ベースの技術のために使用される別の表面上に存在する)、試料中のタンパク質は、抗体に特異的に結合するそれらの能力によって検出される。あるいは、試料中のタンパク質は、表面上に固定化され、抗体に特異的に結合するそれらの結合能力によって検出され得る。特異的結合に対して有効な状態を含めて、表面を調製し、分析を実施する方法は、当技術分野において慣用的であり、周知である。
多くの種類の適切なイムノアッセイの中には、免疫組織化学的染色、ELISA、ウエスタンブロット法(免疫ブロット)、免疫沈降、ラジオイムノアッセイ(RIA)、蛍光活性化セルソーティング(FACS)などがある。本発明の方法において使用されるアッセイは、比色の読出し、蛍光の読出し、質量分析、目視検査などに基づくことができる。
上述されているように、GLS(KGAおよび/またはGAC)およびGSの発現レベルは、mRNA量を測定することによって測定することができる。KGA、GACおよび/またはGSをコードしているmRNAの量は任意の適切な方法を使用して測定することができる。このような方法の例として、例えば、リアルタイムPCRを含めた逆転写酵素ポリメラーゼ連鎖反応法(RT−PCR)、マイクロアレイ解析、ナノストリング、ノーザンブロット解析、ディファレンシャルハイブリダイゼーション、およびリボヌクレアーゼ保護アッセイが挙げられる。このような方法は当技術分野で周知であり、例えば、Sambrookら、Molecular Cloning:A Laboratory Manual、最新版、Cold Spring Harbor Laboratory、Cold Spring Harbor、N.Y.およびAusubelら、Current Protocols in Molecular Biology、John Wiley & sons、New York、N.Y.に記載されている。
本発明の一部の実施形態では、組織学的試料は、当技術分野で公知の任意の方法を使用して対象(例えば、腫瘍バイオプシー)から得られ、該組織学的試料は、組織切片、針バイオプシーなどを含むが、それらに限定されない。多くの場合、試料は「臨床試料」であり、これは患者由来の試料であり、組織の切片、例えば、組織学的目的で採取した凍結切片またはパラフィン切片などを含む。試料はまた、細胞培養物からの(細胞の)上清または細胞自体、組織培養物および他の培地からの細胞に由来するものであってよい。次いで、タンパク質またはmRNAは試料から得られ、GLS(KGAおよび/またはGAC)およびGSの量を定量化するために使用される。
グルタミナーゼ活性とグルタミナーゼ阻害剤に対する感受性との間の相関関係を観察する代替の手法が図16に示されており、その中で0.005μmol/分/mgタンパク質のグルタミナーゼ活性はグルタミナーゼ阻害剤に対する感受性を予測している。特定の実施形態では、本発明は、グルタミナーゼ阻害剤での処置の恩恵を受けることができるがん患者を特定する方法であって、この方法は、がん患者のがん細胞内のグルタミナーゼ活性を決定することを含み、ここで、0.005μmol/分/mgタンパク質に等しいかもしくはそれを超える活性、例えば、0.006μmol/分/mgタンパク質に等しいかもしくはそれを超える活性、0.007μmol/分/mgタンパク質に等しいかもしくはそれを超える活性、0.008μmol/分/mgタンパク質に等しいかもしくはそれを超える活性、0.009μmol/分/mgタンパク質に等しいかもしくはそれを超える活性、または0.010μmol/分/mgタンパク質に等しいかもしくはそれを超える活性などは、患者がグルタミナーゼ阻害剤での処置の恩恵を受けることができることを示している方法を提供する。特定のこのような実施形態では、グルタミナーゼ活性を決定する方法は、がん患者のがん細胞におけるグルタミナーゼ活性を測定することを含む。特定の実施形態では、グルタミナーゼ活性は、0.010に等しいかもしくはそれを超える。前述の特定の実施形態では、グルタミナーゼ阻害剤は本明細書中に記載されている化合物(例えば、式IまたはIaの化合物)である。特定の実施形態では、がんは、B細胞悪性腫瘍、乳がん、直腸結腸がん、内分泌性がん、肺、黒色腫、中皮腫および腎臓がんから選択される。
特定の実施形態では、本発明は、がん患者を処置する方法であって、1)がん患者のがん細胞内のグルタミナーゼ活性を決定することと、2)0.005μmol/分/mgタンパク質に等しいかもしくはそれを超える活性、例えば、0.006μmol/分/mgタンパク質に等しいかもしくはそれを超える活性、0.007μmol/分/mgタンパク質に等しいかもしくはそれを超える活性、0.008μmol/分/mgタンパク質に等しいかもしくはそれを超える活性、0.009μmol/分/mgタンパク質に等しいかもしくはそれを超える活性、または0.010μmol/分/mgタンパク質に等しいかもしくはそれを超える活性の場合、式IまたはIaの化合物で患者を処置することを含む方法を提供する。特定のこのような実施形態では、決定する方法は、がん患者のがん細胞内のグルタミナーゼ活性を決定する。特定の実施形態では、グルタメート対グルタミンの比率は、2.0に等しいかもしくはそれを超える。特定の実施形態では、がんは、B細胞悪性腫瘍、乳がん、直腸結腸がん、内分泌性がん、肺、黒色腫、中皮腫および腎臓がんから選択される。
本開示はまた、がんを有する被験体がグルタミナーゼ阻害剤に応答する可能性が高いかどうかを検出するためのキットも提供する。キットは、本発明のタンパク質の発現量[例えば、タンパク質の量、および/またはタンパク質をコードしている核酸(例えば、mRNA)の量]を検出するための1種または複数種の剤を含み得る。キットの中の剤は、例えば、タンパク質に対して特異的な抗体、またはRNAへ(またはそれから生成されるcDNAへ)ハイブリダイズするか、もしくはRT−PCRを実施するために使用することができるmRNAに対して特異的なプローブを包含することができる。キットはまた、タンパク質もしくは核酸の量を検出、測定および/または定量するのに適切な追加の剤を含んでもよい。本発明のキットは、他の使用の中でも、実験用途に使用することができる。当業者は、本発明の方法を実行するのに適切なキットの構成要素を認識している。
場合によって、本発明のキットは、本方法を実施するための指示を含んでもよい。本発明のキットの任意選択の構成要素は、適切な緩衝液、容器、または包装材料を含む。キットの試薬は容器の中に入っていてもよく、該試薬は該容器内で安定であり、例えば、凍結乾燥された形態でまたは安定化した液体の中で安定である。試薬はまた使い捨ての形態であってよく、例えば、単一の被験体についてのアッセイの性能のために使い捨ての形態であってもよい。
「アシルアミノ」という用語は、当技術分野において承認されており、アシル基で置換されているアミノ基を指し、例えば、式ヒドロカルビルC(O)NH−で表すことができる。
「アルコキシ」という用語は、1個の酸素が結合しているアルキル基、好ましくは、低級アルキル基を指す。代表的なアルコキシ基として、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、およびtert−ブトキシなどが挙げられる。
「アルケニル」という用語は、本明細書で使用する場合、少なくとも一つの二重結合を含有する脂肪族基を指し、「非置換アルケニル」と「置換アルケニル」の両方を含むことを意図しており、このうち後者は、置換基が、アルケニル基の1個または複数の炭素上で水素と置き換わっているアルケニル部分を指す。このような置換基は、一つまたは複数の二重結合に含まれているかまたは含まれていない1個または複数の炭素上に生じ得る。さらに、このような置換基は、安定性により禁じられる場合を除いて、下で論じているように、アルキル基に対して想定されるものすべてを含む。例えば、一つまたは複数のアルキル、カルボシクリル、アリール、ヘテロシクリル、またはヘテロアリール基によるアルケニル基の置換が想定される。
「アルキル」基または「アルカン」は、完全に飽和している、直鎖または分枝鎖の非芳香族炭化水素である。典型的には、直鎖または分枝鎖のアルキル基は、他に定義されない限り、1〜約20個の炭素原子、好ましくは1〜約10個の炭素原子を有する。直鎖および分枝鎖のアルキル基の例として、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシル、ペンチルおよびオクチルが挙げられる。C1〜C6直鎖または分枝鎖のアルキル基は、「低級アルキル」基とも呼ばれる。
さらに、明細書、実施例、および特許請求の範囲全体にわたり使用されている「アルキル」(または「低級アルキル」)という用語は、「非置換アルキル」および「置換アルキル」の両方を含むことを意図しており、このうち後者は、置換基が、炭化水素骨格の1個または複数の炭素上で水素と置き換わっているアルキル部分を指す。このような置換基として、他に特定されていない限り、例えば、ハロゲン、ヒドロキシル、カルボニル(例えば、カルボキシル、アルコキシカルボニル、ホルミル、またはアシルなど)、チオカルボニル(例えば、チオエステル、チオアセテート、またはチオホルメートなど)、アルコキシル、ホスホリル、ホスフェート、ホスホネート、ホスフィネート、アミノ、アミド、アミジン、イミン、シアノ、ニトロ、アジド、スルフヒドリル、アルキルチオ、スルフェート、スルホネート、スルファモイル、スルホンアミド、スルホニル,ヘテロシクリル、アラルキル、または芳香族もしくはヘテロ芳香族部分を挙げることができる。炭化水素鎖上で置換されている部分は、適切な場合、それら自体が置換され得ることは、当業者であれば理解されよう。例えば、置換アルキルの置換基として、置換および非置換形態のアミノ、アジド、イミノ、アミド、ホスホリル(ホスホネートおよびホスフィネートを含む)、スルホニル(スルフェート、スルホンアミド、スルファモイルおよびスルホネートを含む)およびシリル基、ならびにエーテル、アルキルチオ、カルボニル(ケトン、アルデヒド、カルボキシレート、およびエステルを含む)、−CF3、および−CNなどを挙げることができる。例示的な置換アルキルが以下に記載されている。シクロアルキルは、アルキル、アルケニル、アルコキシ、アルキルチオ、アミノアルキル、カルボニル置換アルキル、−CF3、および−CNなどでさらに置換され得る。
「アルキニル」という用語は、本明細書で使用する場合、少なくとも一つの三重結合を含有する脂肪族基を指し、「非置換アルキニル」と「置換アルキニル」の両方を含むことを意図しており、このうち後者は、置換基が、アルキニル基の1個または複数の炭素上の水素と置き換わっているアルキニル部分を指す。このような置換基は、1個または複数の三重結合に含まれているかまたは含まれていない1個または複数の炭素上に生じ得る。さらに、このような置換基は、安定性により禁じられる場合を除いて、上で論じているように、アルキル基に対して想定されるものすべてを含む。例えば、一つまたは複数のアルキル、カルボシクリル、アリール、ヘテロシクリル、またはヘテロアリール基によるアルキニル基の置換が想定される。
「アリール」という用語は、本明細書で使用する場合、環の各原子が炭素である、置換もしくは非置換の単一環芳香族基を含む。好ましくは、環は5〜7員環、より好ましくは6員環である。「アリール」という用語はまた、2個以上の炭素が二つの隣接する環に共通している、二つ以上の環式環を有する多環式環系を含み、この環のうち少なくとも一つは芳香族であり、例えば、他の環式環は、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、アリール、ヘテロアリール、および/またはヘテロシクリルであってよい。アリール基として、ベンゼン、ナフタレン、フェナントレン、フェノール、およびアニリンなどが挙げられる。
「炭素環」、および「炭素環式」という用語は、本明細書で使用する場合、環の各原子が炭素である、飽和または不飽和の環を指す。炭素環という用語は、芳香族炭素環と非芳香族炭素環の両方を含む。非芳香族炭素環は、すべての炭素原子が飽和しているシクロアルカン環と、少なくとも一つの二重結合を含有するシクロアルケン環の両方を含む。「炭素環」は、5〜7員の単環式環および8〜12員の二環式環を含む。二環式炭素環の各環は飽和環、不飽和環および芳香環から選択することができる。炭素環は、1、2、もしくは3個、または3個超の原子が二つの環の間で共有されている二環式分子を含む。「縮合炭素環」という用語は、環のそれぞれが、もう一方の環と2個の隣接する原子を共有している二環式炭素環を指す。縮合炭素環の各環は、飽和環、不飽和環および芳香環から選択することができる。例示的実施形態では、芳香環、例えば、フェニルは、飽和環または不飽和環、例えば、シクロヘキサン、シクロペンタン、またはシクロヘキセンと縮合することができる。飽和、不飽和および芳香族の二環式環の任意の組合せは、原子価が許す場合、炭素環式の定義に含まれる。例示的「炭素環」として、シクロペンタン、シクロヘキサン、ビシクロ[2.2.1]ヘプタン、1,5−シクロオクタジエン、1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン、ビシクロ[4.2.0]オクタ−3−エン、ナフタレンおよびアダマンタンが挙げられる。例示的な縮合炭素環として、デカリン、ナフタレン、1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン、ビシクロ[4.2.0]オクタン、4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インデンおよびビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エンが挙げられる。「炭素環」は、水素原子を保有することが可能な任意の一つまたは複数の位置で置換されていてもよい。
「シクロアルキル」基は、完全に飽和している環式炭化水素である。「シクロアルキル」は単環式環および二環式環を含む。典型的には、単環式シクロアルキル基は、他に定義されない限り、3〜約10個の炭素原子、より典型的には3〜8個の炭素原子を有する。二環式シクロアルキルの第2の環は、飽和環、不飽和環および芳香環から選択することができる。シクロアルキルは、1、2、もしくは3個、または3個超の原子が二つの環の間で共有されている二環式分子を含む。「縮合シクロアルキル」という用語は、環のそれぞれが、もう一方の環と2個の隣接する原子を共有している二環式シクロアルキルを指す。縮合二環式シクロアルキルの第2の環は、飽和環、不飽和環および芳香環から選択することができる。「シクロアルケニル」基は、一つまたは複数の二重結合を含有する環式の炭化水素である。
「エーテル」という用語は、本明細書で使用する場合、酸素を介して別のヒドロカルビル基に連結されているヒドロカルビル基を指す。したがって、ヒドロカルビル基のエーテル置換基はヒドロカルビル−O−であってよい。エーテルは、対称または非対称のいずれかであってよい。エーテルの例として、これらに限定されないが、ヘテロ環−O−ヘテロ環およびアリール−O−ヘテロ環が挙げられる。エーテルは、「アルコキシアルキル」基を含み、これは、一般式アルキル−O−アルキルで表すことができる。
「ヘタラルキル(hetaralkyl)」および「ヘテロアラルキル」という用語は、本明細書で使用する場合、ヘタリール(hetaryl)基で置換されているアルキル基を指す。
「ヘテロアルキル」という用語は、本明細書で使用する場合、炭素原子および少なくとも1個のヘテロ原子の飽和または不飽和の鎖(2個のヘテロ原子が隣接することはない)を指す。
「ヘテロアリール」および「ヘタリール」という用語は、置換もしくは非置換の芳香族単環構造、好ましくは5〜7員環、より好ましくは5〜6員環を含み、これらの環構造は、少なくとも1個のヘテロ原子、好ましくは1〜4個のヘテロ原子、より好ましくは1または2個のヘテロ原子を含む。「ヘテロアリール」および「ヘタリール」という用語はまた、2個以上の炭素が二つの隣接する環に共通している、二つ以上の環式環を有する多環式環系を含み、この環のうち少なくとも一つはヘテロ芳香族であり、例えば、他の環式環は、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、アリール、ヘテロアリール、および/またはヘテロシクリルであってよい。ヘテロアリール基として、例えば、ピロール、フラン、チオフェン、イミダゾール、オキサゾール、チアゾール、ピラゾール、ピリジン、ピラジン、ピリダジン、およびピリミジンなどが挙げられる。
「ヘテロシクリル」、「ヘテロ環」、および「ヘテロ環式」という用語は、置換もしくは非置換の非芳香環構造、好ましくは3〜10員環、より好ましくは3〜7員環を指し、これらの環構造は、少なくとも1個のヘテロ原子、好ましくは1〜4個のヘテロ原子、より好ましくは1または2個のヘテロ原子を含む。「ヘテロシクリル」および「ヘテロ環式」という用語はまた、2個以上の炭素が二つの隣接する環に共通している、二つ以上の環式環を有する多環式環系を含み、この環のうち少なくとも一つはヘテロ環式であり、例えば、他の環式環は、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、アリール、ヘテロアリール、および/またはヘテロシクリルであってよい。ヘテロシクリル基として、例えば、ピペリジン、ピペラジン、ピロリジン、モルホリン、ラクトン、およびラクタムなどが挙げられる。
「ヒドロカルビル」という用語は、本明細書で使用する場合、=Oまたは=S置換基を有しない炭素原子を介して結合し、そして、典型的には、少なくとも一つの炭素−水素結合を有し、主に炭素骨格を有するが、必要に応じてヘテロ原子を含んでもよい基を指す。したがって、メチル、エトキシエチル、2−ピリジル、およびトリフルオロメチルなどの基は、本出願のためにヒドロカルビルとみなされるが、置換基、例えば、アセチル(連結する炭素上に=O置換基を有する)およびエトキシ(炭素ではなく、酸素を介して連結している)などは、ヒドロカルビルとみなされない。ヒドロカルビル基として、これらに限定されないが、アリール、ヘテロアリール、炭素環、ヘテロシクリル、アルキル、アルケニル、アルキニル、およびその組合せが挙げられる。
「低級」という用語は、化学部分、例えば、アシル、アシルオキシ、アルキル、アルケニル、アルキニル、またはアルコキシなどと併せて使用する場合、置換基内に10個以下、好ましくは6個以下の非水素原子が存在する基を含むことを意図する。「低級アルキル」は、例えば、10個以下、好ましくは6個以下の炭素原子を含有するアルキル基を指す。特定の実施形態では、本明細書中で定義されているアシル、アシルオキシ、アルキル、アルケニル、アルキニル、またはアルコキシ置換基は、これらが、単独で現れるか他の置換基と組み合わせて現れるか(例えば、ヒドロキシアルキルおよびアラルキルという列挙の中などで(この場合、例えば、アルキル置換基中の炭素原子をカウントするときに、アリール基内の原子はカウントされない))にかかわらず、それぞれ低級アシル、低級アシルオキシ、低級アルキル、低級アルケニル、低級アルキニル、または低級アルコキシである。
「ポリシクリル」、「多環」、および「多環式」という用語は、二つ以上の環(例えば、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、アリール、ヘテロアリール、および/またはヘテロシクリル)を指し、この場合、2個以上の原子が二つの隣接する環に共通している(例えば、この環は「縮合環」である)。多環の環のそれぞれは、置換されていても、非置換であってもよい。特定の実施形態では、多環の各環は、環内に3〜10個、好ましくは5〜7個の原子を含有する。
「置換されている」という用語は、置換基が、骨格の1個または複数の炭素上の水素と置き換わっている部分を指す。「置換」または「で置換されている」は、そのような置換は、置換された原子および置換基の許された原子価に従うものであり、置換により安定した化合物、例えば、転位、環化、脱離などにより自然に転換が起こらない安定した化合物が結果として生じるという暗黙の条件を含むことは理解されよう。本明細書で使用する場合、「置換されている」という用語は、有機化合物のすべての許容できる置換基を含むことを想定する。広範な態様では、許容できる置換基は、有機化合物の、非環式および環式の、分枝鎖および非分枝鎖の、炭素環式およびヘテロ環式の、芳香族および非芳香族の置換基を含む。許容できる置換基は、適当な有機化合物に対して一つまたは複数であってよく、同じであっても異なっていてもよい。本発明のために、ヘテロ原子、例えば窒素などは、水素置換基、および/またはヘテロ原子の原子価を満足させる、本明細書中に記載されている有機化合物の任意の許容できる置換基を有することができる。置換基として、本明細書中に記載されている任意の置換基、例えば、ハロゲン、ヒドロキシル、カルボニル(例えば、カルボキシル、アルコキシカルボニル、ホルミル、またはアシルなど)、チオカルボニル(例えば、チオエステル、チオアセテート、またはチオホルメートなど)、アルコキシル、ホスホリル、ホスフェート、ホスホネート、ホスフィネート、アミノ、アミド、アミジン、イミン、シアノ、ニトロ、アジド、スルフヒドリル、アルキルチオ、スルフェート、スルホネート、スルファモイル、スルホンアミド、スルホニル、ヘテロシクリル、アラルキル、または芳香族もしくはヘテロ芳香族部分を挙げることができる。置換基は、適切な場合、それら自体が置換され得ることは、当業者であれば理解されよう。「非置換」であると具体的に述べられていない限り、本明細書中の化学部分についての言及は、置換されている改変体を含むと理解される。例えば、「アリール」基または部分についての言及は、置換と非置換の改変体の両方を暗に含む。
「保護基」は、分子内の反応性官能基に結合した場合、官能基の反応性を遮蔽するか、減少させるか、または防止する原子群を指す。典型的には、保護基は、所望する場合、合成過程の最中に選択的に除去され得る。保護基の例は、GreeneおよびWuts、Protective Groups in Organic Chemistry、第3版、1999年、John Wiley & Sons、NYおよびHarrisonら、Compendium of Synthetic Organic Methods、1〜8巻、1971〜1996頁、John Wiley & Sons、NYに見出すことができる。代表的な窒素保護基として、これらに限定されないが、ホルミル、アセチル、トリフルオロアセチル、ベンジル、ベンジルオキシカルボニル(「CBZ」)、tert−ブトキシカルボニル(「Boc」)、トリメチルシリル(「TMS」)、2−トリメチルシリル−エタンスルホニル(「TES」)、トリチルおよび置換トリチル基、アリルオキシカルボニル、9−フルオレニルメチルオキシカルボニル(「FMOC」)、およびニトロ−ベラトリルオキシカルボニル(「NVOC」)などが挙げられる。代表的なヒドロキシル保護基として、これらに限定されないが、ヒドロキシル基が、アシル化(エステル化)またはアルキル化されるもの、例えば、ベンジルおよびトリチルエーテルなど、ならびにアルキルエーテル、テトラヒドロピラニルエーテル、トリアルキルシリルエーテル(例えば、TMSまたはTIPS基)、グリコールエーテル、例えば、エチレングリコールおよびプロピレングリコール誘導体など、およびアリルエーテルが挙げられる。
「保健医療プロバイダー」という用語は、人間、地域社会などに保健医療サービスを提供する個人または組織を指す。「保健医療プロバイダー」の例として、医師、病院、高齢者用継続ケアコミュニティー、高度看護施設、準急性ケア施設、クリニック、多専門クリニック、独立外来センター、在宅医療サービス組織、およびHMOが挙げられる。
本明細書で使用する場合、障害または状態を「予防する」治療剤は、統計サンプルにおいて、未処置の対照試料と比べて、処置した試料の障害もしくは状態の出現を減少させるか、または未処置の対照試料と比べて、障害もしくは状態の一つもしくは複数の症状の発症を遅らせるか、もしくは重症度を減少させる化合物を指す。
「処置する」という用語は、予防的および/または治療的処置を含む。「予防的または治療的」処置という用語は、当技術分野において承認されており、1種または複数種の対象組成物の宿主への投与を含む。望ましくない状態(例えば、宿主動物の疾患または他の望ましくない状態)の臨床所見以前に投与される場合、処置は予防的(すなわち、望ましくない状態の発症から宿主を保護する)であるのに対して、望ましくない状態の所見後に投与される場合、処置は治療的(すなわち、現存する望ましくない状態またはその副作用を減退、回復、または安定化させることを意図する)である。
「プロドラッグ」という用語は、生理学的条件下で、本発明の治療活性剤(例えば、式Iの化合物)へと変換される化合物を包含することを意図する。プロドラッグを作製するための一般的方法は、生理学的条件下で加水分解されることで所望の分子を曝露する、一つまたは複数の選択された部分を含める方法である。他の実施形態では、プロドラッグは、宿主動物の酵素活性により変換される。例えば、エステルまたはカーボネート(例えば、アルコールまたはカルボン酸のエステルまたはカーボネート)は本発明の好ましいプロドラッグである。特定の実施形態では、上に表された製剤中の一部またはすべての式Iの化合物は、例えば、親化合物中のヒドロキシルがエステルまたはカーボネートとして与えられるか、または親化合物中に存在するカルボン酸がエステルとして与えられる、対応する適切なプロドラッグで置き換えることができる。
薬学的に許容される担体は、化合物、例えば、本発明の化合物などを、例えば、安定化させるか、溶解度を増加させるか、または吸収を増加させるように作用する、生理学的に許容される剤を含有することができる。このような生理学的に許容される剤として、例えば、炭水化物、例えば、グルコース、スクロースまたはデキストランなど、抗酸化剤、例えば、アスコルビン酸またはグルタチオンなど、キレート剤、低分子量タンパク質または他の安定剤もしくは賦形剤などが挙げられる。生理学的に許容される剤を含めた、薬学的に許容される担体の選択は、例えば、組成物の投与経路に依存する。調製物または薬学的組成物は、自己乳化型薬物送達システムまたは自己マイクロ乳化型薬物送達システムであってよい。薬学的組成物(調製物)はまた、リポソームであっても他のポリマーマトリクスであってよく、これらの中に、例えば、本発明の化合物を組み込むことができる。リポソーム、例えば、リン脂質または他の脂質を含むリポソームなどは、作製および投与が比較的簡単な、非毒性の、生理学的に許容される、代謝可能な担体である。
「薬学的に許容される」という句は、本明細書中で採用されることによって、健全な医学的判断の範囲内で、過剰な毒性も、刺激も、アレルギー応答も、他の問題も、合併症もなしに、妥当な損益比に見合って、ヒトおよび動物の組織と接触させて使用するのに適切である化合物、材料、組成物、および/または剤形を指す。
「薬学的に許容される担体」という句は、本明細書で使用する場合、薬学的に許容される材料、組成物またはビヒクル、例えば、液体もしくは固体充填剤、希釈剤、賦形剤、溶媒またはカプセル化材料などを意味する。各担体は、製剤の他の成分と相容性であり、患者に対し有害ではないという意味で「許容可能」でなければならない。薬学的に許容される担体として機能することができる材料の一部の例として、以下が挙げられる:(1)糖、例えば、ラクトース、グルコースおよびスクロースなど;(2)デンプン、例えば、トウモロコシデンプンおよびジャガイモデンプンなど;(3)セルロース、およびその誘導体、例えば、カルボキシメチルセルロースナトリウム、エチルセルロースおよび酢酸セルロースなど;(4)粉末状トラガカント;(5)麦芽;(6)ゼラチン;(7)タルク;(8)賦形剤、例えば、ココアバターおよび坐剤ワックスなど;(9)油、例えば、ピーナッツ油、綿実油、ベニバナ油、ゴマ油、オリーブ油、コーン油およびダイズ油など;(10)グリコール、例えば、プロピレングリコールなど;(11)ポリオール、例えば、グリセリン、ソルビトール、マンニトールおよびポリエチレングリコールなど;(12)エステル、例えば、オレイン酸エチルおよびラウリン酸エチルなど;(13)寒天;(14)緩衝剤、例えば、水酸化マグネシウムおよび水酸化アルミニウムなど;(15)アルギン酸;(16)パイロジェンを含まない水;(17)等張生理食塩水;(18)リンゲル液;(19)エチルアルコール;(20)リン酸緩衝液;ならびに(21)薬学的製剤に採用される他の無毒性の相容性物質。
薬学的組成物(調製物)は、例えば、経口的に(例えば、水性または非水性の液剤または懸濁剤などの中の飲薬、錠剤、カプセル剤(スプリンクルカプセル剤およびゼラチンカプセル剤を含む)、ボーラス、散剤、顆粒剤、舌への適用のためのペースト剤);口腔粘膜を通しての吸収(例えば、舌下);肛門で、直腸でまたは経膣的に(例えば、ペッサリー、クリーム剤または発泡体などとして);非経口的に(筋肉内、静脈内、皮下または髄腔内を含む、例えば、滅菌の液剤または懸濁剤として);経鼻;腹腔内;皮下;経皮的に(例えば、皮膚に適用されるパッチとして);および局所的に(例えば、皮膚に適用されるクリーム剤、軟膏剤もしくはスプレー剤、または点眼剤として)などを含めた、いくつかの投与経路のうちのいずれかにより被験体に投与することができる。化合物はまた、吸入用に製剤化され得る。特定の実施形態では、化合物は単に滅菌水中に溶解または懸濁させるだけでよい。適切な投与経路およびそれに適する組成物の詳細は、例えば、米国特許第6,110,973号、同第5,763,493号、同第5,731,000号、同第5,541,231号、同第5,427,798号、同第5,358,970号および同第4,172,896号、ならびにこれらの中に引用された特許の中に見出すことができる。
製剤は、便利よく、単位剤形で与えられてよく、薬学の技術分野で周知の任意の方法により調製されてよい。担体物質と組み合わせて単一剤形を生成することができる活性成分の量は、処置を受けている宿主、特定の投与モードに応じて異なる。担体物質と組み合わせて単一剤形を生成することができる活性成分の量は、一般的に治療効果を生じる化合物の量である。一般的に、この量は、100パーセントのうち、約1パーセント〜約99パーセントの活性成分、好ましくは約5パーセント〜約70パーセントの活性成分、最も好ましくは約10パーセント〜約30パーセントの活性成分の範囲におよぶ。
これらの製剤または組成物を調製する方法は、活性化合物、例えば、本発明の化合物などを、担体および、必要に応じて、一つまたは複数の副成分と会合させるステップを含む。一般的に、製剤は、本発明の化合物を、液体担体もしくは微細に分割された固体担体、またはこれらの両方と均一かつ密に会合させ、次いで、必要に応じて、生成物を成形することにより調製される。
経口投与に対して適切な本発明の製剤は、カプセル剤(スプリンクルカプセル剤およびゼラチンカプセル剤を含む)、カシェ剤、丸剤、錠剤、ロゼンジ剤(香味づけたベース、通常、スクロースおよびアカシアまたはトラガカントを使用)、凍結乾燥されたもの、散剤、顆粒剤、または水性もしくは非水性液体中の液剤もしくは懸濁剤として、または水中油型もしくは油中水型の液体乳剤として、またはエリキシル剤もしくはシロップ剤として、またはパステル剤として(不活性ベース、例えば、ゼラチンおよびグリセリンなど、またはスクロースおよびアカシアを使用)および/または洗口剤としての形態などであってよく、これらのそれぞれが活性成分として本発明の化合物の既定量を含有する。組成物または化合物はまた、ボーラス、舐剤またはペースト剤として投与されてもよい。
経口投与のための固体剤形(カプセル剤(スプリンクルカプセル剤およびゼラチンカプセル剤を含む)、錠剤、丸剤、糖衣錠、散剤、および顆粒剤など)を調製するために、活性成分は、1種もしくは複数の薬学的に許容される担体、例えば、クエン酸ナトリウムもしくは第二リン酸カルシウム、および/または以下のうちのいずれかと混合する:(1)充填剤または増量剤、例えば、デンプン、ラクトース、スクロース、グルコース、マンニトール、および/またはケイ酸など;(2)結合剤、例えば、カルボキシメチルセルロース、アルギナート、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、スクロースおよび/またはアカシアなど;(3)保湿剤、例えば、グリセロールなど;(4)崩壊剤、例えば、寒天、炭酸カルシウム、ジャガイモデンプンまたはタピオカデンプン、アルギン酸、特定のシリケート、および炭酸ナトリウムなど;(5)溶解遅延剤、例えば、パラフィンなど;(6)吸収促進剤、例えば、第四級アンモニウム化合物など;(7)湿潤剤、例えば、セチルアルコールおよびモノステアリン酸グリセロールなど;(8)吸収剤、例えば、カオリンおよびベントナイト粘土など;(9)滑沢剤、例えば、タルク、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、固体ポリエチレングリコール、ラウリル硫酸ナトリウム、およびこれらの混合物など;(10)錯化剤、例えば、修飾および未修飾のシクロデキストリンなど;ならびに(11)着色剤。カプセル剤(スプリンクルカプセル剤およびゼラチンカプセル剤を含む)、錠剤および丸剤の場合、薬学的組成物はまた緩衝剤を含んでもよい。同様のタイプの固体組成物もまた、ラクトースまたは乳糖などの賦形剤、ならびに高分子量ポリエチレングリコールなどを使用して、軟質および硬質充填ゼラチンカプセル剤中の充填剤として採用することができる。
錠剤は、必要に応じて一つまたは複数の副成分と一緒に、圧縮または成型により作製することができる。圧縮錠は、結合剤(例えば、ゼラチンまたはヒドロキシプロピルメチルセルロース)、滑沢剤、不活性希釈剤、保存剤、崩壊剤(例えば、デンプングリコール酸ナトリウムまたは架橋カルボキシメチルセルロースナトリウム)、表面活性剤または分散剤を使用して調製することができる。成型錠剤は、不活性な液体希釈剤で湿らせた粉末状化合物の混合物を適切な機器の中で成型することによって作製することができる。
薬学的組成物の錠剤および他の固体剤形、例えば、糖衣錠、カプセル剤(スプリンクルカプセル剤およびゼラチンカプセル剤を含む)、丸剤および顆粒剤などは、必要に応じて刻みを入れるか、またはコーティングおよびシェル、例えば、腸溶コーティングおよび医薬品製剤化技術において周知の他のコーティングなどを用いて調製してもよい。これらはまた、例えば、所望の放出プロファイルを提供するために異なる割合でヒドロキシプロピルメチルセルロース、他のポリマーマトリクス、リポソームおよび/またはミクロスフェアを使用して、その中の活性成分の持続性放出または制御性放出を提供するために製剤化されていてもよい。これらは、例えば、細菌保留フィルターを通す濾過により、または使用直前に滅菌水、もしくはある他の滅菌注射用媒体に溶解させることができる滅菌された固体組成物の形態で滅菌剤を組み込むことによって、滅菌されていてもよい。これらの組成物はまた、乳化剤を必要に応じて含有してもよく、活性成分(単数または複数)を、消化管の特定の部分のみにおいて、またはその部分において優先的に、必要に応じて、遅延型方式で放出する組成物であってよい。使用することができる包埋組成物の例として、ポリマー物質およびワックスが挙げられる。活性成分はまた、適切な場合、上に記載された賦形剤の1種または複数種を用いて、マイクロカプセル化した形態にすることができる。
経口投与に対して有用な液体剤形として、薬学的に許容される乳剤、再構成用に凍結乾燥されたもの、マイクロエマルジョン、液剤、懸濁剤、シロップ剤およびエリキシル剤が挙げられる。活性成分に加えて、液体剤形は、当技術分野で一般的に使用される不活性希釈剤、例えば、水または他の溶媒、シクロデキストリンおよびその誘導体、可溶化剤および乳化剤、例えば、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、炭酸エチル、酢酸エチル、ベンジルアルコール、安息香酸ベンジル、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、油(特に、綿実油、ラッカセイ油、コーン油、胚芽油、オリーブ油、ヒマシ油およびゴマ油)、グリセロール、テトラヒドロフリルアルコール、ポリエチレングリコールおよびソルビタンの脂肪酸エステルなど、ならびにこれらの混合物などを含有してもよい。
不活性希釈剤の他に、経口組成物はまた、アジュバント、例えば、湿潤剤、乳化剤および懸濁化剤、甘味剤、香味剤、着色剤、香料ならびに保存剤などを含むことができる。
懸濁剤は、活性化合物に加えて、懸濁化剤、例えば、エトキシ化イソステアリルアルコール、ポリオキシエチレンソルビトールおよびソルビタンエステル、微結晶性セルロース、メタ水酸化アルミニウム、ベントナイト、寒天およびトラガカント、ならびにこれらの混合物などを含有してもよい。
直腸、膣、または尿道への投与のための薬学的組成物の製剤は坐剤として与えられてもよく、この坐剤は、1種または複数種の活性化合物を、例えば、ココアバター、ポリエチレングリコール、坐剤ワックスまたはサリチレートなどを含む、1種または複数種の適切な非刺激性賦形剤または担体と混合することによって調製することができ、これは、室温では固体であるが、体温では液体であり、したがって、直腸または膣腔において融解して、活性化合物を放出する。
代わりにまたは追加的に、組成物は、カテーテル、ステント、ワイヤ、または他の腔内デバイスを介した送達用に製剤化することができる。このようなデバイスを介した送達は、特に膀胱、尿道、尿管、直腸、または腸への送達に対して有用であり得る。
経膣投与に対して適切な製剤はまた、当技術分野で適当であることが公知であるような担体を含有する、ペッサリー、タンポン、クリーム剤、ゲル剤、ペースト剤、発泡体またはスプレー製剤を含む。
局所的または経皮的投与のための剤形は、散剤、スプレー剤、軟膏剤、ペースト剤、クリーム剤、ローション剤、ゲル剤、液剤、パッチおよび吸入剤を含む。活性化合物は、滅菌条件下で、薬学的に許容される担体、および必要であり得る任意の保存剤、緩衝剤、または噴霧剤と混合することができる。
軟膏剤、ペースト剤、クリーム剤およびゲル剤は、活性化合物に加えて、賦形剤、例えば、動物性および植物性の油脂、ワックス、パラフィン、デンプン、トラガカント、セルロース誘導体、ポリエチレングリコール、シリコーン、ベントナイト、ケイ酸、タルクおよび酸化亜鉛、またはこれらの混合物などを含有してもよい。
散剤およびスプレー剤は、活性化合物に加えて、賦形剤、例えば、ラクトース、タルク、ケイ酸、水酸化アルミニウム、ケイ酸カルシウムおよびポリアミド粉末、またはこれらの物質の混合物などを含有することができる。スプレー剤は、慣習的噴霧剤、例えば、クロロフルオロ炭化水素などおよび揮発性の非置換炭化水素、例えば、ブタンおよびプロパンなどをさらに含有することができる。
経皮的パッチにより、本発明の化合物の制御送達を身体に提供するという利点が加わった。このような剤形は、活性化合物を適正な媒体中に溶解または分散させることによって作製することができる。吸収増強剤を使用することによって、皮膚を横断する化合物のフラックスを増加させることもできる。このようなフラックスの速度は、速度制御膜を提供すること、または化合物をポリマーマトリクスまたはゲル内で分散させることのいずれかによって制御することができる。
眼用製剤、眼軟膏剤、散剤、および液剤などもまた本発明の範囲内にあると想定されている。例示的眼用製剤は、米国特許公開第2005/0080056号、同第2005/0059744号、同第2005/0031697号および同第2005/004074号ならびに米国特許第6,583,124号(これらの内容は、本明細書に参考として援用される)に記載されている。所望する場合、液体眼用製剤は、涙液、房水または硝子体液と同様の特性を有するか、またはこのような流体と相容性である。好ましい投与経路は、局部への投与(例えば、局所的投与、例えば点眼剤など、またはインプラントを介した投与)である。
「非経口投与」および「非経口的に投与された」という句は、本明細書で使用する場合、経腸および局所的投与以外の投与モード、通常は注射によるものを意味し、制限なしで、静脈内、筋肉内、動脈内、髄腔内、嚢内、眼窩内、心臓内、皮内、腹腔内、経気管、皮下、表皮下、関節内、被膜下、くも膜下、脊髄内および胸骨内注射および注入が挙げられる。
非経口投与に対して適切な薬学的組成物は、1種または複数種の活性化合物を、1種または複数種の薬学的に許容される滅菌の、等張の、水性もしくは非水性の液剤、分散液、懸濁剤もしくは乳剤、または使用直前に滅菌注射液剤もしくは分散液に再構成することができる滅菌散剤と組み合わせて含み、それらは、抗酸化剤、緩衝剤、静菌剤、対象とするレシピエントの血液と製剤とを等張性にする溶質、または懸濁化剤もしくは粘稠化剤を含有することができる。
本発明の薬学的組成物に採用され得る適切な水性および非水性の担体の例として、水、エタノール、ポリオール(例えば、グリセロール、プロピレングリコール、およびポリエチレングリコールなど)、および適切なこれらの混合物、植物油、例えば、オリーブ油など、および注射用有機エステル、例えば、オレイン酸エチルなどが挙げられる。適正な流動度は、例えば、コーティング材料、例えば、レシチンなどを使用することによって、分散液の場合、必要な粒径を維持することによって、および界面活性剤を使用することによって、維持することができる。
これらの組成物はまた、アジュバント、例えば、保存剤、湿潤剤、乳化剤および分散剤なども含有することができる。微生物の作用の防止は、様々な抗菌剤および抗真菌剤、例えば、パラベン、クロロブタノール、およびフェノールソルビン酸などの包含により確実にすることができる。等張剤、例えば、糖および塩化ナトリウムなどを組成物中に含めることもまた望ましい。加えて、注射用医薬品形態の長期吸収は、吸収を遅らせる剤、例えば、モノステアリン酸アルミニウムおよびゼラチンなどの包含により引き起こすことができる。
場合によっては、薬物の効果を長引かせるために、皮下注射または筋肉内注射からの薬物の吸収を遅らせることが望ましい。これは、水溶性の乏しい、結晶質材料または非晶質材料の液体懸濁剤を使用することによって遂行されてもよい。よって、薬物の吸収速度は、その溶解速度に依存し、さらに速度は、結晶サイズおよび結晶形態に依存し得る。代わりに、非経口的に投与された薬物の形態の遅延型吸収は、油ビヒクル中に薬物を溶解または懸濁させることによって遂行される。
注射用のデポー形態は、生分解性ポリマー(例えば、ポリラクチド−ポリグリコリドなど)中で対象化合物のマイクロカプセル化マトリクスを形成することによって作製される。薬物対ポリマーの比率、および採用される特定のポリマーの性質に応じて、薬物の放出速度を制御することができる。他の生分解性ポリマーの例として、ポリ(オルトエステル)およびポリ(無水物)が挙げられる。デポー注射用製剤はまた、体組織と相容性であるリポソームまたはマイクロエマルジョン内に薬物を封入することによって調製される。
本発明の方法における使用に対して、活性化合物それ自体が与えられてもよく、または、例えば、0.1〜99.5%(より好ましくは、0.5〜90%)の活性成分を、薬学的に許容される担体と組み合わせて含有する薬学的組成物として与えられてもよい。
導入の方法はまた、再充填可能なデバイスまたは生分解性のデバイスにより提供することもできる。近年では、タンパク質性生物製剤を含めた薬物の制御送達のために、様々な持続放出ポリマーデバイスが開発され、インビボで試験されてきた。生分解性ポリマーと非分解性ポリマーの両方を含めた、様々な生体適合性ポリマー(ハイドロゲルを含む)を使用することによって、ある特定のターゲット部位での化合物の持続性放出のためのインプラントを形成することができる。
薬学的組成物中の活性成分の実際の投与量レベルを変化させることによって、ある特定の患者に対して有毒であることなく、上記特定の患者、組成物、および投与モードに対して所望の治療応答を達成するのに有効な活性成分の量を得ることができる。
選択された投与量レベルは、採用された特定の化合物もしくは化合物の組合せ、またはそのエステル、塩もしくはアミドの活性、投与経路、投与時間、採用されている特定の化合物(単数または複数)の排出速度、処置の継続時間、採用された特定の化合物(単数または複数)と組み合わせて使用される他の薬物、化合物および/または物質、処置を受けている患者の年齢、性別、体重、状態、全般的な健康状態および以前の病歴、ならびに医学的技術分野において周知の同種の因子を含めた様々な因子に依存する。
当業者である医師または獣医は、必要とされる薬学的組成物の治療有効量を容易に決定および処方することができる。例えば、医師または獣医であれば、薬学的組成物または化合物の用量を、所望の治療効果を達成するために必要とされるレベルより低いレベルから開始し、所望の効果が達成されるまで投与量を徐々に増加させることができる。「治療有効量」とは、所望の治療効果を顕在化させるのに十分な化合物の濃度を意味する。化合物の有効量は、被験体の体重、性別、年齢、および病歴に従い変わることが一般的に理解されている。有効量に影響を与える他の因子として、これらに限定されないが、患者の状態の重症度、処置を受けている障害、化合物の安定性、および、所望する場合、本発明の化合物と共に投与されている別のタイプの治療剤を挙げることができる。より多い総用量を、上記剤の複数回投与により送達することができる。効力および投与量を決定する方法は、当業者に公知である(本明細書に参考として援用される、Isselbacherら(1996年)Harrison’s Principles of Internal Medicine、13版、1814〜1882頁)。
一般的に、本発明の組成物および方法において使用される活性化合物の適切な1日量は、治療効果を生じるのに有効な最も低い用量である、化合物の量となる。このような有効用量は、一般的には、上に記載されている因子に依存する。
所望する場合、活性化合物の有効な1日量は、必要に応じて単位剤形で、1日を通して適当な間隔で別々に投与される1、2、3、4、5、もしくは6個または6個超の分割用量として投与されてもよい。本発明の特定の実施形態では、活性化合物は、1日2回または3回投与され得る。好ましい実施形態では、活性化合物は、1日1回投与される。
この処置を受ける患者は、霊長類、特にヒト、および他の哺乳動物、例えば、ウマ、ウシ、ブタおよびヒツジなど;ならびに家禽類およびペット全般を含めた、処置を必要とする任意の動物である。
特定の実施形態では、本発明の化合物は、単独で使用してもよいし、別のタイプの治療剤と共同して投与してもよい。本明細書で使用する場合、「共同して投与」という句は、以前に投与された治療用化合物が体内で依然として有効である間に第2の化合物が投与されるような(例えば、この2種の化合物は患者の体内で同時に有効であり、それは、2種の化合物の相乗効果を含み得る)、2種もしくは2種超の異なる治療用化合物の投与の任意の形態を指す。例えば、異なる治療用化合物は、同じ製剤または別個の製剤のいずれかで、同時にまたは逐次的にのいずれかで投与することができる。特定の実施形態では、異なる治療用化合物は、互いに1時間以内、12時間以内、24時間以内、36時間以内、48時間以内、72時間以内、または1週間以内に投与することができる。したがって、このような処置を受ける個体は、異なる治療用化合物の併用効果の恩恵を受けることができる。
特定の実施形態では、本発明の化合物を1種または複数種の追加の治療剤(例えば、1種または複数種の追加の化学療法剤)と共同して投与することによって、本発明の化合物(例えば、式IまたはIaの化合物)または1種または複数種の追加の治療剤のそれぞれ個々の投与と比べて改善された効力が得られる。特定のこのような実施形態では、共同して投与することによって、相加効果が得られ、ここで、相加効果とは、本発明の化合物の個々の投与および1種または複数種の追加の治療剤の作用のそれぞれの合計を指す。
本発明は、本発明の組成物および方法における、本発明の化合物の薬学的に許容される塩の使用を含む。特定の実施形態では、本発明の想定される塩として、これらに限定されないが、アルキルアンモニウム、ジアルキルアンモニウム、トリアルキルアンモニウムまたはテトラアルキルアンモニウムの塩が挙げられる。特定の実施形態では、本発明の想定される塩として、これらに限定されないが、L−アルギニン、ベネタミン(benenthamine)、ベンザチン、ベタイン、水酸化カルシウム、コリン、デアノール、ジエタノールアミン、ジエチルアミン、2−(ジエチルアミノ)エタノール、エタノールアミン、エチレンジアミン、N−メチルグルカミン、ヒドラバミン、1H−イミダゾール、リチウム、L−リシン、マグネシウム、4−(2−ヒドロキシエチル)モルホリン、ピペラジン、カリウム、1−(2−ヒドロキシエチル)ピロリジン、ナトリウム、トリエタノールアミン、トロメタミン、および亜鉛塩が挙げられる。特定の実施形態では、本発明の想定される塩として、これらに限定されないが、Na、Ca、K、Mg、Znまたは他の金属の塩が挙げられる。
薬学的に許容される酸付加塩は、例えば、水、メタノール、エタノール、およびジメチルホルムアミドなどとの様々な溶媒和物として存在することもできる。このような溶媒和物の混合物もまた調製することができる。このような溶媒和物の供給源は、結晶化の溶媒由来のもの、調製もしくは結晶化の溶媒に特有のもの、またはこのような溶媒に偶発的なものであってよい。
湿潤剤、乳化剤および滑沢剤、例えば、ラウリル硫酸ナトリウムおよびステアリン酸マグネシウムなど、ならびに着色剤、剥離剤、コーティング剤、甘味剤、香味剤および香料、保存剤ならびに抗酸化剤もまた組成物中に存在することができる。
薬学的に許容される抗酸化剤の例として、以下が挙げられる:(1)水溶性抗酸化剤、例えば、アスコルビン酸、システイン塩酸塩、硫酸水素ナトリウム、メタ重亜硫酸ナトリウム、および亜硫酸ナトリウムなど;(2)油溶性抗酸化剤、例えば、パルミチン酸アスコルビル、ブチル化ヒドロキシアニソール(BHA)、ブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)、レシチン、没食子酸プロピル、およびアルファ−トコフェロールなど;および(3)金属キレート剤、例えば、クエン酸、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、ソルビトール、酒石酸、およびリン酸など。
特定の実施形態では、本発明は、本発明の化合物の製剤または本明細書中に記載されているキットを製造し、本明細書中に記載されている疾患または状態のいずれかを処置または予防するために製剤またはキットを使用する利益を保健医療プロバイダーに売り込むことにより、医薬品事業を行うための方法に関する。
特定の実施形態では、本発明は、本発明の化合物の製剤または本明細書中に記載されているキットを販売するための流通機構を提供し、本明細書中に記載されている疾患または状態のいずれかを処置または予防するために製剤を使用するための指示資料を患者または医師に提供することにより、医薬品事業を行うための方法に関する。
特定の実施形態では、本発明は、本明細書中に記載されている疾患または状態のいずれかを処置または予防するための本発明の化合物の適当な製剤および投与量を決定し、動物における効力および毒性に対して特定された製剤の治療用プロファイリングを行い、許容される治療用プロファイルを有するものとして特定された調製物を販売するための流通機構を提供することにより、医薬品事業を行うための方法を含む。特定の実施形態では、本方法は、保健医療プロバイダーに調製物を売り込むための販売グループを提供することをさらに含む。
特定の実施形態では、本発明は、本明細書中に記載されている疾患または状態のいずれかを処置または予防するための本発明の化合物の適当な製剤および投与量を決定し、製剤のさらなる開発および販売のための権利を第三者にライセンス供与することにより、医薬品事業を行うための方法に関する。
(実施例1)
合成プロトコル
リンカーコアの合成:
5,5’−(ブタン−1,4−ジイル)−ビス(1,3,4−チアジアゾール−2−アミン)(1001)
トリフルオロ酢酸(TFA)(75mL)中のアジポニトリル(8.00g、73.98mmol)およびチオセミカルバジド(13.48g、147.96mmol)の混合物を80℃で17時間加熱した。反応物を室温に冷却し、氷と水の混合物に注ぎ入れた。これが塩基性になるまで(pH14)、水酸化ナトリウムペレットを混合物に加えた。白色の沈殿物を吸引濾過で収集し、水ですすぎ、乾燥させることによって、5,5’−(ブタン−1,4−ジイル)−ビス(1,3,4−チアジアゾール−2−アミン)を得た(1001、13.07g)。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 7.00 (s, 4H), 2.84 (bs, 4H), 1.68 (bs, 4H)。
5,5’−(チオビス(エタン−2,1−ジイル))ビス(1,3,4−チアジアゾール−2−アミン)の合成(1002)
化合物1002を、US/2002/0115698A1に記載の通り調製した。
5,5’−(2−メチルブタン−1,4−ジイル)−ビス(1,3,4−チアジアゾール−2−アミン)(1003)
POCl3(45mL)中の3−メチルアジピン酸(5.00g、31.22mmol)およびチオセミカルバジド(5.69g、62.43mmol)の混合物を90℃で4時間加熱した。反応物を室温に冷却し、氷と水の混合物に注ぎ入れた。これが塩基性になるまで(pH14)、水酸化ナトリウムペレットを混合物に加えた。白色の沈殿物を吸引濾過で収集し、水ですすぎ、乾燥させることによって、5,5’−(2−メチルブタン−1,4−ジイル)−ビス(1,3,4−チアジアゾール−2−アミン)を得た(1003、8.97g)。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 7.00 (s, 4H), 2.89−2.81 (m, 3H), 2.89−2.81 (m, 3H), 2.69 (dd, J = 7.6, 7.6Hz, 1H), 1.89−1.46 (m, 3H), 0.94 (d, J = 6.6Hz, 3H)。
5,5’−(プロパン−1,3−ジイル)−ビス(1,3,4−チアジアゾール−2−アミン)(1004)
TFA(50mL)中のグルタロニトリル(5.00g、53.13mmol)およびチオセミカルバジド(9.68g、106.26mmol)の混合物を、85℃で4時間加熱した。反応物を室温に冷却し、氷と水の混合物に注ぎ入れた。これが塩基性になるまで(pH14)、水酸化ナトリウムペレットを混合物に加えた。白色の沈殿物を吸引濾過で収集し、水ですすぎ、乾燥させることによって、5,5’−(プロパン−1,3−ジイル)−ビス(1,3,4−チアジアゾール−2−アミン)を得た(1004、13.72g)。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 7.06−7.03 (s, 4H), 2.87 (t, J = 7.5Hz, 4H), 2.02−1.95 (m, 2H)。
5−(2−((2−(5−アミノ−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)エチル)アミノ)エチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−アミン(1005)
TFA(10mL)中の3,3’−イミノジプロピオニトリル(1.50g、12.18mmol)およびチオセミカルバジド(2.22g、24.36mmol)の混合物を85で4.5時間加熱した。反応物を室温に冷却し、氷と水の混合物に注ぎ入れた。これが塩基性になるまで(pH14)、水酸化ナトリウムペレットを混合物に加えた。白色の沈殿物を吸引濾過で収集し、水ですすぎ、乾燥させることによって、5−(2−((2−(5−アミノ−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)エチル)アミノ)エチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−アミンを得た(1005、1.47g)。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 6.95 (s, 4H), 2.90 (d, J = 6.0Hz, 4H), 2.83 (d, J = 6.3Hz, 4H)。
メチル3−((2−メトキシ−2−オキソエチル)チオ)プロパノエート(5.0g、26mmol)のTHF/MeOH/水(60mL、4:1:1)溶液に、水酸化リチウム一水和物(4.375g、101mmol)を加えた。生成した混合物を室温で一晩撹拌してから、これを減圧下で濃縮した。得た残渣を水(約100mL)で希釈し、生成した溶液を6N HClで酸性化した。混合物を水と酢酸エチルの間で分配した。有機抽出物をさらなる水で洗浄し、分離させ、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させることによって、白色の固体として、3−((カルボキシメチル)チオ)プロパン酸を得た(3.64g、85%)。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ ppm 2.55−2.57 (t, 2H) 2.75−2.79 (t, 2H) 3.27 (s, 2H) 12.41 (s, 2H)。
3−((カルボキシメチル)チオ)プロパン酸(3.64g、22.2mmol)およびチオセミカルバジド(4.1g、45mmol)の混合物に、オキシ塩化リン(25mL)をゆっくりと加えた。生成した混合物を90℃で3時間撹拌してから、砕いた氷上にゆっくりと注いだ。分離した固体を濾過し、濾液を固体水酸化ナトリウムでpH約13に塩基性化した。分離した固体を濾過し、水で洗浄し、真空下、45℃で一晩乾燥させることによって、黄褐色の固体として1006を得た(約3g、50%)。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ ppm 2.79−2.83 (t, 2H) 3.06−3.10 (t, 2H) 3.99 (s, 2H) 7.04 (s, 2H) 7.16 (s, 2H)。
POCl3(40mL)中の2,2’−チオ二酢酸(5.00g、33.3mmol)およびチオセミカルバジド(6.07g、66.6mmol)の混合物を90℃で5時間加熱した。反応物を室温に冷却し、これを、氷と水の混合物上に慎重に注いだ。これが塩基性になるまで(pH14)、水酸化ナトリウムペレットを混合物に加えた。白色の沈殿物を吸引濾過で収集し、水ですすぎ、乾燥させることによって、1007を得た。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 7.18 (s, 4H), 3.96 (s, 4H)。
TFA(3mL)中の1,5−ジシアノペンタン(1.00g、8.19mmol)およびチオセミカルバジド(1.5g、16.40mmol)の混合物を85℃で5時間加熱した。反応物を室温に冷却し、氷と水の混合物に注ぎ入れた。これが塩基性になるまで(pH14)、水酸化ナトリウムペレットを混合物に加えた。白色の沈殿物を吸引濾過で収集し、水ですすぎ、乾燥させることによって、1008を得た。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 6.98 (s, 4H), 2.81 (t, 4H), 1.67 (m, 4H), 1.20 (m, 2H)。
ジアミノコアのアシル化:
方法A:酸塩化物を介した方法
N,N’−[5,5’−(ブタン−1,4−ジイル)−ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル)]−ビス(2−フェニルアセトアミド)(21)
1−メチル−2−ピロリジノン(NMP、100mL)中の1001(8.00g、31.21mmol)の懸濁液に、0℃で、フェニルアセチルクロリド(10.25mL、77.54mmol)を滴下添加した。生成した混合物を0℃で1時間撹拌してから、水(約200mL)の添加によりこれをクエンチした。白色の沈殿物を吸引濾過で収集し、水ですすぎ、乾燥させることによって、N,N’−[5,5’−(ブタン−1,4−ジイル)−ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル)]−ビス(2−フェニルアセトアミド)を得た(21、14.02g)。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.66 (s, 2H), 7.34 (m, 10H), 3.81 (s, 4H), 3.01 (bs, 4H), 1.76 (bs, 4H)。
フェノキシアセチルクロリドを使用する方法Aに従い、化合物43を調製した。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.68 (s, 2H), 7.35−7.30 (m, 4H), 6.99−6.97 (m, 6H), 4.90 (s, 4H), 3.05 (bs, 4H), 1.79 (bs, 4H)。
方法Aに従い、化合物100を調製した。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.42 (s, 2H), 3.64 (t, J = 5.6Hz, 4H), 3.24 (s, 6H), 3.01 (bs, 4H), 2.72 (t, J = 6.2Hz, 4H), 1.79 (bs, 4H)。
方法Aに従い、化合物5を調製した: 1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.66(s, 4H), 3.27(t, J=6.99Hz, 4H), 2.95(t, J=7.02Hz, 4H), 2.12(s, 6H)。
NMP(2mL)中の1001(200mg、0.78mmol)の懸濁液に、0℃で、O−アセチルマンデル酸クロリド(0.44mL、1.95mmol)を滴下添加した。生成した混合物を0℃で1.5時間撹拌してから、水(約10mL)の添加によりこれをクエンチした。白色の沈殿物を吸引濾過で収集し、さらなる水ですすぎ、乾燥させた。この粗材料を、DMSOとMeOHの混合物を用いた再結晶により精製することによって、173を得た。
フラスコに、173およびMeOH中2Nのアンモニア(3ml)を入れ、生成した混合物を室温で6時間撹拌した。溶媒を除去し、生成した材料をオーブン内で乾燥させることによって、174を得た。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.42 (s, 2H), 7.53−7.31 (m, 10H), 6.35 (s, 2H), 5.34 (d, J = 1.14Hz, 2H), 3.01 (bs, 4H), 1.76 (bs, 4H)。
上記化合物174に対する手順に従い、化合物306を調製した。
NMP(4mL)中の1001(400mg、1.56mmol)の懸濁液に、0℃で、(R)−(−)−O−ホルミルマンデロイルクロリド(0.61mL、3.90mmol)を滴下添加した。生成した混合物を0℃で1.5時間撹拌してから、水(約10mL)の添加によりこれをクエンチした。白色の沈殿物を吸引濾過で収集し、さらなる水ですすぎ、乾燥させた。この粗材料を、DMSOとMeOHの混合物を用いた再結晶により精製することによって、68を得た。
フラスコに、68およびMeOH中2Nのアンモニア(5ml)を入れ、生成した混合物を室温で2時間撹拌した。溶媒を除去し、生成した材料をオーブン内で乾燥させることによって、80を得た。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 7.53−7.31 (m, 10H), 6.34 (s, 2H), 5.33 (s, 2H), 3.01 (bs, 4H), 1.75 (bs, 4H)。
NMP(13mL)中の1002(544mg、1.89mmol)の懸濁液に、−15℃で、フェニルアセチルクロリド(0.249mL、1.89mmol)を滴下添加した。生成した混合物を0℃で1時間撹拌し、水(54mL)の添加によりクエンチした。白色の沈殿物を吸引濾過で収集し、水(27mL)および酢酸エチル(3×27mL)ですすいだ。2.5M NaOHを使用して、濾液をpH11に塩基性化した。層を分離し、水層をジクロロメタン(3×54mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濃縮することによって、N−(5−(2−((2−(5−アミノ−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)エチル)チオ)エチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−2−フェニルアセトアミドを得た(17、56mg)1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.71(s, 1H), 7.32(s, 5H), 3.81(s, 2H), 3.25(t, J=7.61Hz, 2H) 3.06(t, J=7.25Hz, 2H), 2.92(t, J=6.90Hz, 2H), 2.85(t, J=6.86Hz, 2H)。
フェニルアセチルクロリド(0.134mL、1.01mmol)およびアセトキシアセチルクロリド(0.109mL、1.01mmol)をNMP(0.5mL)中で一緒に混合した。この混合物を、NMP(7mL)中の1002(292mg、1.01mmol)の懸濁液に、室温でゆっくりと加えた。生成した混合物を室温で1時間撹拌し、水(20mL)の添加によりクエンチした。白色の沈殿物を吸引濾過で収集し、水ですすぎ、高真空下で乾燥させた。この粗材料を分取HPLCで精製した。化合物26: 1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.69(s, 2H), 7.34(3, 5H), 4.81(s, 2H), 3.82(s, 2H), 2.96(bs, 4H), 2.14(s, 3H)。
上で記載した化合物21に対する手順に従い、化合物44を調製した。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.66 (s, 2H), 7.34−7.28 (m, 10H), 3.81 (s, 4H), 3.05−3.00 (m, 3H), 2.87 (dd, J = 7.9, 8.2Hz, 1H), 1.95−1.77 (m, 3H), 0.94 (d, J = 6.5Hz, 3H)。
上で記載した化合物21に対する手順に従い、化合物72を調製した。NMP(15mL)中のジアミン1004(0.70g、3.07mmol)の懸濁液に、0℃で、フェニルアセチルクロリド(811μL、6.13mmol)を滴下添加した。生成した混合物を0℃で1時間撹拌してから、水の添加によりこれをクエンチした。白色の沈殿物を吸引濾過で収集し、水ですすぎ、乾燥させることによって、N,N’−[5,5’−(プロパン−1,3−ジイル)−ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル)]−ビス(2−フェニルアセトアミド)を得た(72、1.37g)。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.68 (s, 2H), 7.38−7.27 (m, 10H), 3.82 (s, 4H), 3.06 (t, J = 7.2Hz, 4H), 2.17−2.12 (m, 2H)。
DMF(12mL)中の化合物1005(100mg、0.37mmol)の懸濁液に、室温で、(t−Boc)2O(88mg、0.41mmol)のDMF(2mL)溶液を加えた。混合物を室温で24時間撹拌した。この反応混合物に、NMP(2mL)を加え、続いてフェニルアセチルクロリド(97μL、0.74mmol)を加えた。反応物を1時間撹拌してから、これを氷と水の混合物に注ぎ入れた。固体を吸引濾過で収集し、水ですすぎ、乾燥させることによって、1010を得た(180mg)。
TFA(1.5mL)とCH2CH2(10mL)の混合物中の上記生成物1010(160mg、0.26mmol)を室温で4時間撹拌してから、これを濃縮した。残渣をCH2Cl2中に再び溶かし(3×)、濃縮することによって、N,N’−(5,5’−(アザンジイル−ビス(エタン−2,1−ジイル))−ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))−ビス(2−フェニルアセトアミド)トリフルオロ酢酸を得た(149、122mg)。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.81 (s, 2H), 8.75 (bs, 2H), 7.38−7.27 (m, 10H), 3.84 (s, 4H), 3.45 (d, J = 2.9Hz, 4H), 3.39 (d, J = 6.0Hz, 4H)。
NMP(5mL)中の1006(0.274g、1mmol)の懸濁液に、フェニルアセチルクロリド(0.263mL、2mmol)を滴下添加した。混合物を室温で1時間撹拌し、その後これを水で希釈した。分離した固体を濾過し、さらなる水で洗浄し、乾燥させた。この粗材料を分取HPLCで精製することによって、白色の固体として199を得た。1H NMR (300MHz, ジメチルスルホキシド−d6) δ ppm 2.87−2.91 (t, 2H) 3.25−3.29 (t, 2H) 3.82 (s, 4H) 4.19 (s, 2H) 7.26−7.33 (m, 10H) 12.71−12.72 (br s, 2H)。
方法B:ペプチドカップリング試薬を使用して、酸を介した方法
5,5’−(チオビス(エタン−2,1−ジイル))ビス(1,3,4−チアジアゾール−2−アミン)(1002)(0.69mmol、0.20g、1.0当量)が入っているフラスコに、2−モルホリノ酢酸(1.52mmol、0.22g、2.2当量)、O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HBTU)(2.20mmol、0.83g、3.2当量)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBT)(2.2mmol、0.29g、3.2当量)、DMF(5mL)を加え、続いてN,N−ジイソプロピルエチルアミン(DIEA)(5.52mmol、0.71g、0.960mL、8.0当量)を加えた。混合物を室温で一晩撹拌し、次いで水(15mL)で希釈した。混合物をEtOAcで抽出し、有機層を合わせ、水、ブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させた。Na2SO4を濾過で除去し、揮発物を減圧下で除去することによって、0.04gの化合物12を得た。1HNMR (300MHz, CDCl3) 化合物12: δ 3.80 (広幅の多重線, 4H), 3.34 (dd, 4H, J = 7.2Hz), 3.28 (s, 4 H), 3.00 (dd, 4H, J= 7.1Hz), 2.63 (広幅の多重線, 4H)。
5,5’−(ブタン−1,4−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−2−アミン)(1101)(3.9mmol、1.0g、1.0当量)が入っているフラスコに、(S)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−2−フェニル酢酸(8.58mmol、2.15g、2.2当量)、HBTU(12.48mmol、4.73g、3.2当量)、HOBt(12.48mmol、1.69g、3.2当量)、DMF(25mL)を加え、続いてDIEA(31.2mmol、4.03g、5.43mL、8.0当量)を加えた。混合物を一晩撹拌し、150mLの水に注ぎ入れた。形成された白色の固体を真空濾過で収集し、水で洗浄し、真空下で乾燥させて、2.47gのビス−Boc保護された中間体を得た。
ジクロロメタン(DCM)(20mL)中のビス−Boc保護された中間体(2.76mmol、2.0g、1.0当量)のスラリーに、ジオキサン中4MのHCl(40mmol、10mL)を激しく撹拌しながら加えた。混合物は短時間で透明かつ均質になり、次いで白色の沈殿物が形成された。混合物を一晩撹拌し、ジエチルエーテル(20mL)で希釈した。固体を真空濾過で収集し、追加のジエチルエーテルで洗浄し、真空下で乾燥させて、0.9gの187を得た。1HNMR (300MHz, DMSO, d6) 化合物187: δ 9.13 (s, 4H), 7.61 (m, 4H), 7.48 (m, 6H), 6.2 (広幅の一重線, 4H), 5.32 (s, 2H), 3.04 (広幅の多重線, 4H), 1.77 (広幅の多重線, 4H)。
2,2−ビス(ヒドロキシメチル)プロピオン酸(5.00g、37.28mmol)のアセトン(80mL)溶液に、室温で、2,2−ジメトキシプロパン(6.88mL、55.92mmol)およびp−TsOH・H2O(0.36g、1.86mmol)を加えた。反応物を2時間撹拌してから、これをEt3N(0.30mL)でクエンチした。有機揮発物を減圧下で除去した。残渣をEtOAcと水の間で分配した。有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、濃縮することによって、白色の固体として、所望の生成物1011を得た(5.17g)。
DMF(20mL)中のジアミン1001(500mg、1.95mmol)、3−フルオロフェニル酢酸(361mg、2.34mmol)および酸1011(442mg、2.54mmol)の懸濁液に、0℃で、HOBt(791mg、5.85mmol)、および続いてN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDC)(1.12g、5.85mmol)を加えた。混合物を、0℃〜室温で18時間にわたり撹拌してから、これを水で希釈した。沈殿物を吸引濾過で収集し、水で洗浄し、乾燥させた。粗生成物を、CH2Cl2中1〜10%MeOHで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製することによって、N−(5−(4−(5−(2−(3−フルオロフェニル)アセトアミド)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)ブチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−2,2,5−トリメチル−1,3−ジオキサン−5−カルボキサミドを得た(1012、208mg)。
THF(8mL)と水(2mL)の混合物中の上記生成物1012(87mg、0.16mmol)およびTFA(2mL)を50℃で5時間加熱してから、これを減圧下で濃縮した。粗残渣をHPLCで精製することによって、N,N’−(5−(4−(5−(2−(3−フルオロフェニル)アセトアミド)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)ブチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−3−ヒドロキシ−2−(ヒドロキシメチル)−2−メチルプロパンアミド(152)を得た。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.68 (s, 1H), 11.77 (s, 1H), 7.04−7.38 (m, 1H), 7.18−7.09 (m, 4H), 4.98 (s, 2H), 3.86 (s, 2H), 3.62 (dd, J = 10.7, 29.0Hz, 4H), 3.03 (bs, 4H), 1.77 (bs, 4H), 1.14 (s, 3H)。
DMF(20mL)中のジアミン1001(400mg、1.56mmol)、3−フルオロフェニル酢酸(313mg、2.03mmol)、(R)−(−)−2,2−ジメチル−5−オキソ−1,3−ジオキソラン−4−酢酸(353mg、2.03mmol)およびEt3N(200μL)の懸濁液に、0℃で、HOBt(633mg、4.68mmol)、および続いてEDC(897mg、4.68mmol)を加えた。混合物を0℃〜室温で18時間にわたり撹拌してから、これを水で希釈した。沈殿物を吸引濾過で収集し、水で洗浄した。固体を、熱いMeOH−THFの混合物でさらにすすいだ。合わせた濾液を濃縮し、CH2Cl2中1〜10%MeOHで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製することによって、(R)−N−(5−(4−(5−(2−(3−フルオロフェニル)アセトアミド)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)ブチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−3,4−ジヒドロキシブタンアミドを得た(1013、93mg)。
THF(8mL)と水(2mL)の混合物中の上記生成物1013(87mg、0.16mmol)およびTFA(2mL)を50℃で5時間加熱してから、これを減圧下で濃縮した。粗残渣をHPLCで精製することによって、(R)−N−(5−(4−(5−(2−(3−フルオロフェニル)アセトアミド)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)ブチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−3,4−ジヒドロキシブタンアミドを得た(153)。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.67 (s, 1H), 12.43 (s, 1H), 7.41−7.38 (m, 1H), 7.20−7.12 (m, 4H), 4.45−4.40 (m, 1H), 3.86 (s, 2H), 3.03 (bs, 4H), 2.85−2.77 (m, 2H), 1.78 (bs, 4H)。
DMF(4mL)中の(S)−(+)−O−アセチルマンデル酸(666mg、3.43mmol)およびO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HATU)(1.47g、3.86mmol)の懸濁液に、DIEA(0.672ml、3.86mmol)を加え、続いて1001(400mg、1.56mmol)を加えた。生成した混合物を室温で一晩撹拌してから、水(約10mL)の添加によりこれをクエンチした。白色の沈殿物を吸引濾過で収集し、さらなる水ですすぎ、乾燥させた。この粗材料を、DMSOとMeOHの混合物を用いた再結晶により精製することによって、66を得た。
フラスコに、66およびMeOH中2Nのアンモニア(5ml)を入れ、生成した混合物を室温で6時間撹拌した。溶媒を除去し、生成した材料をオーブン内で乾燥させることによって、92を得た。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.42 (s, 2H), 7.53−7.31 (m, 10H), 6.35 (s, 2H), 5.33 (s, 2H), 3.01 (bs, 4H), 1.76 (bs, 4H)。
フラスコに、DMF(3ml)中の1001(200mg、0.78mmol)、DL−3−フェニル乳酸(285mg、1.716mmol)、およびHOBT(527mg、3.9mmol)を入れ、EDC(897mg、4.68mmol)を加え、続いてトリエチルアミン(0.87ml、6.24mmol)を加えた。生成した混合物を室温で一晩撹拌してから、水(約5mL)の添加によりこれをクエンチした。混合物を水とEtOAcの間で分配した。有機抽出物を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。この粗材料を、CH2Cl2中0〜6%MeOHで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製することによって、69を得た。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.20 (s, 2H), 7.24 (m, 10H), 5.75 (d, J = 6.87Hz, 2H), 4.43 (m, 2H), 3.10 (m, 6H), 2.89−2.81 (m, 2H), 1.80 (bs, 4H)。
フラスコに、DMF(3ml)中の1001(200mg、0.78mmol)、D−(+)−3−フェニル乳酸(285mg、1.716mmol)、およびHOBt(464mg、3.43mmol)を入れ、EDC(822mg、4.28mmol)を加え、続いてトリエチルアミン(0.718ml、5.15mmol)を加えた。生成した混合物を室温で一晩撹拌してから、水(約5mL)の添加によりこれをクエンチした。混合物を水とEtOAcの間で分配した。有機抽出物を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。この粗材料を、CH2Cl2中0〜6%MeOHで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製することによって、169を得た。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.20 (s, 2H), 7.24 (m, 10H), 5.75 (d, J = 6.87Hz, 2H), 4.43 (m, 2H), 3.03 (m, 6H), 2.89−2.81 (m, 2H), 1.80 (bs, 4H)。
フラスコに、DMF(3ml)中の1001(200mg、0.78mmol)、L−(−)−3−フェニル乳酸(285mg、1.716mmol)、およびHOBt(464mg、3.43mmol)を入れ、EDC(822mg、4.28mmol)を加え、続いてトリエチルアミン(0.718ml、5.15mmol)を加えた。生成した混合物を室温で一晩撹拌してから、水(約5mL)の添加によりこれをクエンチした。混合物を水とEtOAcとの間で分配した。有機抽出物をさらなる水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。この粗材料を、CH2Cl2中0〜6%MeOHで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製することによって、146を得た。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.27 (s, 2H), 7.31 (m, 10H), 5.78 (m, 2H), 4.44 (m, 2H), 3.05 (m, 6H), 2.87 (m, 2H), 1.79 (bs, 4H)。
DMF(3mL)中の(R)−(+)−3−ヒドロキシ−3−フェニルプロピオン酸(285mg、1.72mmol)およびHATU(719mg、1.89mmol)の懸濁液に、DIEA(0.329ml、1.89mmol)を加え、続いて1001(200mg、0.78mmol)を加えた。生成した混合物を室温で一晩撹拌してから、水(約10mL)の添加によりこれをクエンチした。白色の沈殿物を吸引濾過で収集し、さらなる水ですすぎ、乾燥させた。この粗材料を、DMSOおよびMeOHを用いた再結晶により精製することによって、127を得た。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.38 (s, 2H), 7.34 (m, 10H), 5.56 (m, 2H), 5.10 (m, 2H), 3.04 (bs, 4H), 2.80 (m, 4H), 1.80 (bs, 4H)。
DMF(3mL)中の(R)−2−ヒドロキシ−2−フェニル酪酸(310mg、1.72mmol)およびHATU(719mg、1.89mmol)の懸濁液に、DIEA(0.329ml、1.89mmol)を加え、続いて1001(200mg、0.78mmol)を加えた。生成した混合物を室温で一晩撹拌してから、水(約10mL)の添加によりこれをクエンチした。この粗材料をHPLCで精製することによって、143を得た。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 7.61 (d, J = 7.65Hz, 4H), 7.34 (m, 6H), 2.99 (bs, 4H), 2.26 (m, 2H), 2.10 (m, 2H) 1.74 (bs, 4H), 0.80 (t, 6H)。
DMF(5mL)中の3−オキソ−1−インダンカルボン酸(604mg、3.43mmol)およびHATU(1.47g、3.86mmol)の懸濁液に、DIEA(0.672ml、3.86mmol)を加え、続いて1001(400mg、1.56mmol)を加えた。生成した混合物を室温で一晩撹拌してから、水(約10mL)の添加によりこれをクエンチした。淡褐色の沈殿物を吸引濾過で収集し、水ですすぎ、乾燥させた。この粗材料を、DMSOとMeOHの混合物を用いた再結晶により精製することによって、64を得た。
EtOH(20ml)中の64(100mg、0.175mmol)の懸濁液に、0℃で、NaBH4(15mg、0.384mmol)を加え、生成した混合物を1時間撹拌してから、これを1N HClでクエンチした。混合物を1N HClとEtOAcとの間で分配し、有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。この粗材料を、CH2Cl2中0〜6%MeOHで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、DMSOとMeOHの混合物を用いた再結晶によりさらに精製することによって、94を得た。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.81 (s, 2H), 7.34 (m, 8H), 5.56 (m, 2H), 5.11 (t, 2H), 4.15 (t, 2H), 3.05 (bs, 4H), 2.70 (m, 2H), 2.15 (m, 2H), 1.80 (bs, 4H)。
DL−マンデル酸(1g、6.57mmol)のDMF(10ml)溶液に、0℃で、NaH(700mg、19.7mmol)を加え、混合物を20分間撹拌させておいてから、2−ブロモエチルメチルエーテル(1.24ml、13.1mmol)を滴下添加した。生成した混合物を0℃で撹拌し、一晩ゆっくりと室温まで温めてから、これを1N HClでクエンチした。混合物を1N HClとEtOAcとの間で分配し、有機抽出物を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させることによって、1014を得た。
DMF(3mL)中の1014(500mg、2.37mmol)およびHATU(995mg、2.62mmol)の懸濁液に、DIEA(0.456ml、2.62mmol)を加え、続いて1001(277mg、1.08mmol)を加えた。生成した混合物を室温で一晩撹拌してから、水(約6mL)の添加によりこれをクエンチした。混合物を水とEtOAcとの間で分配した。有機抽出物を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。この粗材料をHPLCで精製することによって、203を得た。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.58 (s, 2H), 7.49−7.37 (m, 10H), 5.22 (s, 2H), 3.66−3.54 (m, 8H), 3.27 (s, 6H), 3.01 (bs, 4H), 1.75 (bs, 4H)。
DMF(5mL)中の2−(4−Boc−ピペラジニル)−2−フェニル酢酸(1.1g、3.43mmol)およびHATU(1.47g、3.86mmol)の懸濁液に、DIEA(0.672ml、3.86mmol)を加え、続いて1001(400mg、1.56mmol)を加えた。生成した混合物を室温で一晩撹拌してから、水(約10mL)の添加によりこれをクエンチした。白色の沈殿物を吸引濾過で収集し、水ですすぎ、乾燥させた。この粗材料を、DMSOおよびMeOHを用いた再結晶により精製することによって、63を得た。
フラスコに、63および1,4−ジオキサン中4NのHCl(6ml)を入れ、生成した混合物を室温で3時間撹拌した。沈殿物を濾過で収集し、EtOAc/CH2Cl2ですすぎ、乾燥させることによって、77を得た。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 9.10 (bs, 4H), 7.51−7.41 (m, 10H), 4.90 (bs, 2H), 4.62 (s, 2H), 3.15 (bs, 8H), 3.03 (bs, 4H), 2.73 (bs, 8H), 1.76 (bs, 4H)。
DMF(3mL)中の(R)−(+)−3−ヒドロキシ−3−フェニルプロピオン酸(254mg、1.53mmol)およびHATU(640mg、1.68mmol)の懸濁液に、DIEA(0.292ml、1.68mmol)を加え、続いて1002(200mg、0.693mmol)を加えた。生成した混合物を室温で一晩撹拌してから、水(約10mL)の添加によりこれをクエンチした。白色の沈殿物を吸引濾過で収集し、水ですすぎ、乾燥させた。この粗材料を、DMSOとMeOHの混合物を用いた再結晶により精製することによって、126を得た。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.40 (s, 2H), 7.38 (m, 10H), 5.55 (m, 2H), 5.09 (m, 2H), 3.27 (t, 4H), 2.95 (t, 4H), 2.82 (m, 4H)。
フラスコに、DMF(3ml)中の1002(200mg、0.693mmol)、2−(4−Boc−ピペラジニル)−2−フェニル酢酸(244mg、0.763mmol)、およびHOBt(187mg、1.39mmol)を入れ、EDC(332mg、1.73mmol)を加え、続いてトリエチルアミン(0.290ml、2.08mmol)を加えた。生成した混合物を室温で一晩撹拌してから、フェニルアセチルクロリド(0.037ml、0.277mmol)を0℃で滴下添加し、1時間撹拌してから、水(約10mL)の添加によりこれをクエンチした。白色の沈殿物を吸引濾過で収集し、水ですすぎ、乾燥させた。この粗材料をHPLCで精製することによって、70および76を得た。
フラスコに、70および1,4−ジオキサン中4NのHCl(6ml)を入れ、生成した混合物を室温で3時間撹拌した。沈殿物を濾過で収集し、EtOAc/CH2Cl2ですすぎ、乾燥させることによって、78を得た。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.70 (s, 2H), 8.97 (bs, 2H), 7.50−7.29 (m, 10H), 4.72 (bs, 1H), 4.59 (s, 1H), 3.82 (s, 2H), 3.27 (t, 4H), 3.15 (bs, 4H), 2.92 (t, 4H), 2.70 (bs, 4H)。
フラスコに、76および1,4−ジオキサン中4NのHCl(6ml)を入れ、生成した混合物を室温で3時間撹拌した。沈殿物を濾過で収集し、EtOAc/CH2Cl2ですすぎ、乾燥させることによって、79を得た。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.87 (s, 2H), 9.03 (bs, 4H), 7.50−7.40 (m, 10H), 4.67 (bs, 2H), 4.59 (s, 2H), 3.28 (t, 4H), 3.14 (bs, 8H), 2.97 (t, 4H), 2.71 (bs, 8H)。
アミドカップリングの一般的手順(以下の実施例に対して使用):カルボン酸(2当量)のDMF中の0.2モル濃度の懸濁液に、HATU(2当量)を加え、反応混合物が透明になるまで撹拌し、続いてアミン(1当量)およびDIPEA(4当量)を加えた。生成した混合物を室温で一晩撹拌してから、水の添加によりこれをクエンチした。分離した固体を濾過し、水で洗浄し、乾燥させた。
39: 1H NMR (300MHz, ジメチルスルホキシド−d6) δ ppm 1.89−2.01 (m, 6H) 2.18−2.29 (m, 2H) 2.95−3 (m, 4H) 3.79−3.86 (m, 2H) 3.94−4.02 (m, 2H) 4.55−4.6 (m, 2H) 12.29 (brs, 2H)。
41: 1H NMR (300MHz, ジメチルスルホキシド−d6) δ ppm 2.93−2.98 (m, 4H) 3.27−3.32 (m, 4H), 4.46 (s, 4H), 5.18−5.2 (br s, 2H) 6.88−7.03 (m, 8H) 12.87−12.92 (br s, 2H)。
51: 1H NMR (300MHz, ジメチルスルホキシド−d6) δ ppm 1.78 (br s, 4H) 3.05−3.06 (br s, 4H), 3.38−3.40 (m, 2H) 3.54−3.63 (m, 2H) 5.44−5.50 (m, 2H) 6.92−7.26 (m, 8H) 12.78 (br s, 2H)。
54: 1H NMR (300MHz, ジメチルスルホキシド−d6) δ ppm 1.92−2.03 (m, 10H) 2.17−2.28 (m, 2H) 3.05 (br s, 4H) 3.79−3.85 (m, 2H) 3.94−4.01 (m, 2H) 4.55−4.59 (m, 2H) 12.27(br s,
2H)。
60: 1H NMR (300MHz, ジメチルスルホキシド−d6) δ ppm 1.77 (br s, 4H) 3.04 (br s, 4H) 5.20 (s, 4H) 6.31 (br s, 2H) 7.49 (br s, 2H) 7.79 (br s, 2H) 12.80 (br s, 2H)。
85: 1H NMR (300MHz, ジメチルスルホキシド−d6) δ ppm 0.20−0.21 (br s, 4H) 0.48−0.50 (br s, 4H) 1.79 (br s, 4H) 2.35−2.38 (br s, 4H) 3.04 (br s, 4H) 12.32 (br s, 2H)。
87: 1H NMR (300MHz, ジメチルスルホキシド−d6) δ ppm 1.78 (br s, 4H) 3.03 (br s, 4H) 4.05 (s, 4H) 6.99 (br s, 4H) 7.42−7.44 (m, 2H) 12.68 (br s, 2H)。
114: 1H NMR (300MHz, ジメチルスルホキシド−d6) δ ppm 1.01−1.12 (m, 4H) 1,40 (s, 18H) 1.61−1.65 (m, 4H) 1.78 (br s, 4H) 1.95 (br s, 2H) 3.84 (m, 4H) 2.65−2.75 (m, 4H) 3.03 (br s, 4H) 3.89−3.93 (m, 4H) 12.39 (br s, 2H).
123: 1H NMR (300MHz, ジメチルスルホキシド−d6) δ ppm 1.43 (s, 6H) 1.79−1.94 (m, 10H) 2.22−2.31 (m, 2H) 3.05 (br s, 4H) 3.85−4.01 (m, 4H) 11.85 (br s, 2H).
133: 1H NMR (300MHz, ジメチルスルホキシド−d6) δ ppm 2.92−2.97 (m, 4H) 3.26−3.30 (m, 4H) 4.61−4.87 (m, 6H) 6.83−6.89 (m, 4H) 7.16−7.21 (m, 2H) 7.36−7.38 (m, 2H) 12.95 (br s, 2H).
135: 1H NMR (300MHz, ジメチルスルホキシド−d6) δ ppm 1.77 (br s, 4H) 3.03 (br s, 4H) 4.60−4.87 (m, 6H) 6.83−6.89 (m, 4H) 7.16−7.22 (m, 2H) 7.36−7.38 (m, 2H) 12.92 (br s, 2H).
114: 1H NMR (300MHz, ジメチルスルホキシド−d6) δ ppm 1.01−1.12 (m, 4H) 1,40 (s, 18H) 1.61−1.65 (m, 4H) 1.78 (br s, 4H) 1.95 (br s, 2H) 3.84 (m, 4H) 2.65−2.75 (m, 4H) 3.03 (br s, 4H) 3.89−3.93 (m, 4H) 12.39 (br s, 2H)。
323: 1H NMR (300MHz, ジメチルスルホキシド−d6) δ ppm 1.76 (brs, 4H) 3.01(brs, 4H) 4.02 (s, 4H) 6.56 (s, 2H) 6.94−7.05 (m, 4H) 7.31−7.33 (m, 4H) 11.12 (brs, 2H) 12.69 (s, 2H)。
397: 1H NMR (300MHz, ジメチルスルホキシド−d6) δ ppm 1.75 (brs, 4H) 2.90 (brs, 2H) 3.02 (brs, 2H) 3.67−3.82 (m, 10H) 6.85−7.03 (m, 4H) 7.26−7.36 (m, 5H) 7.55−7.58 (d, 1H) 8.18−8.21 (d, 1H) 11.26 (s, 1H) 12.65 (brs, 1H)。
398: 1H NMR (300MHz, ジメチルスルホキシド−d6) δ ppm ppm 1.75 (brs, 4H) 2.90 (brs, 2H) 3.02 (brs, 2H) 3.72−3.78 (m, 10H) 6.42−6.51 (m, 4H) 7.36 (m, 5H) 7.54−7.58 (d, 1H) 8.18−8.21 (d, 1H) 11.26 (s, 1H) 12.65 (brs, 1H)。
399: 1H NMR (300MHz, ジメチルスルホキシド−d6) δ ppm 1.48 (s, 9H) 1.75 (brs, 4H) 2.90 (brs, 2H) 3.02 (brs, 2H) 3.74−3.78 (m, 4H) 6.92−6.94 (m,1H) 7.20−7.36 (m, 7H) 7.51−7.58 (m, 2H) 8.18−8.21 (d, 1H) 9.34 (s, 1H) 11.26 (s, 1H) 12.65 (brs, 1H)。
400: 1H NMR (300MHz, ジメチルスルホキシド−d6) δ ppm 1.48 (s, 9H) 1.75 (brs, 4H) 2.90 (brs, 2H) 3.02 (brs, 2H) 3.71−3.78 (m, 4H) 7.18−7.42 (m, 9H) 7.54−7.58 (m, 2H) 8.18−8.21 (d, 1H) 9.34 (s, 1H) 11.26 (s, 1H) 12.65 (brs, 1H)。
324: 1H NMR (300MHz, ジメチルスルホキシド−d6) δ ppm 1.39 (s, 18H) 1.76 (brs, 4H) 3.01(brs, 4H) 3.79 (s, 4H) 4.11−4.13 (brs, 4H) 7.13−7.38 (m, 8H) 12.65 (s, 2H)。
方法C:エステル/ラクトンとのアルミニウムアミドカップリングを介した方法
トルエン(9mL)中の1002(288mg、1.00mmol)の懸濁液に、3−イソクロマノン(311mg、2.10mmol)を加え、続いてトリメチルアルミニウム(トルエン中2M、1.0mL、2.00mmol)を加えた。生成した混合物を75℃で15時間撹拌し、室温に冷却し、酢酸エチル(50mL)で希釈した。有機層を水(3×20mL)、10%塩化ナトリウム溶液(10mL)で洗浄し、乾燥させ(硫酸マグネシウム)、減圧下で濃縮した。粗生成物をHPLCで精製することによって、N,N’−(5,5’−(チオビス(エタン−2,1−ジイル))ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(2−(ヒドロキシメチル)フェニル)アセトアミド)を得た(181、78mg)。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 7.42(d, J=6.84Hz, 2H), 7.26(bs, 6H), 4.57(s, 4H), 3.90(s, 4H), 3.27(t, J =6.62Hz, 4H), 2.94(t, J =6.44Hz, 4H)。
トルエン(8mL)中の1001(256mg、1.00mmol)の懸濁液に、3−イソクロマノン(311mg、2.10mmol)を加え、続いてトリメチルアルミニウム(トルエン中2M、1.0mL、2.00mmol)を加えた。生成した混合物を75℃で15時間撹拌し、室温に冷却し、酢酸エチル(50mL)で希釈した。有機層を水(3×20mL)、10%塩化ナトリウム溶液(10mL)で洗浄し、乾燥させ(硫酸マグネシウム(magnsesium))、減圧下で濃縮した。粗生成物をHPLCで精製することによって、N,N’−(5,5’−(チオビス(エタン−2,1−ジイル))ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(2−(ヒドロキシメチル)フェニル)アセトアミド)を得た(208、62mg)。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 7.41(s, 2H), 7.26(s, 6H), 4.56(s, 4H), 3.01(bs, 4H), 1.76(bs, 4H)。
1015(3.2g、19.5mmol)の四塩化炭素(150mL)溶液に、N−ブロモスクシンイミド(3.47g、19.6mmol)および過酸化ベンゾイル(10mg、触媒)を加えた。生成した混合物を一晩還流させてから、これを熱濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、得た残渣を、20%酢酸エチル/ヘキサンで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製することによって、油状物として1016を得た(2g、42%収率)。1H NMR (300MHz, クロロホルム−d) δ ppm 3.66 (s, 2H) 3.74 (s, 3H) 4.51(s, 2H) 7.35 (m,
4H)。
1016(0.243g、1mmol)のアセトン(10mL)溶液に、2−メチルイミダゾール(0.41g、5mmol)を加えた。生成した混合物を一晩還流させてから、これを減圧下で濃縮し、得た残渣を水(約100mL)で希釈した。生成した溶液を水と酢酸エチルの間で分配した。有機抽出物をさらなる水で洗浄し、分離させ、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。得た残渣を、MeOH/ジクロロメタンで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製することによって、油状物として1017を得た(0.17g、69%収率)。1H NMR (300MHz, クロロホルム−d) δ ppm 2.37 (s, 3H) 3.63 (s, 2H) 3.72 (s, 3H) 5.07 (s, 2H) 6.87 (s, 1H) 6.96−7.02 9m, 2H) 7.23−7.33 (m, 3H)。
1017(0.17g、0.69mmol)のTHF/MeOH/水(10mL、2mL、2mL)溶液に、水酸化リチウム一水和物(0.06g、1.42mmol)を加えた。生成した混合物を室温で一晩撹拌してから、これを減圧下で濃縮した。得た残渣を水(約20mL)で希釈し、生成した溶液を酢酸で酸性化した。水層を濃縮し、生成物を分取HPLCで単離した。得た残渣を水(5mL)中に溶解させ、濃塩酸(83μL)をこれに加えてから、これを濃縮し、乾燥させることによって、塩酸塩として1018を得た(0.15gm)。
DMF(3mL)中のカルボン酸1018(105mg、0.39mmol)の懸濁液に、HATU(150mg、0.39mmol)を加え、反応混合物が透明になるまで撹拌し、続いてアミン1001(50.5mg、0.197mmol)およびDIPEA(0.14mL、0.8mmol)を加えた。生成した混合物を室温で一晩撹拌してから、水の添加によりこれをクエンチした。分離した固体を濾過し、水で洗浄し、乾燥させることによって、296を得た(112mg、83%)。1H NMR (300MHz, ジメチルスルホキシド−d6) δ ppm 1.76 (brs, 4H) 2.38 (s, 6H) 3.01(brs, 4H) 3.82 (s, 4H) 5.25 (s, 4H) 7.09−7.38 (m, 12H) 12.64−12.67 (brs, 2H)。
CH2Cl2(15mL)中の1019(1.5g、6.8mmol)の懸濁液に、0℃で、Et3N(1.9ml、13.6mmol)を滴下添加し、続いてフェニルアセチルクロリド(1.07ml、8.1mmol)を滴下添加した。生成した混合物を0℃で撹拌し、次いで2日間、室温までゆっくりと温めた。この粗材料を、ヘキサン中0〜25%EtOAcで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製することによって、1020を得た。
4−ブロモ−1−ブチン(7g、53mmol)のDMSO(30ml)溶液に、0℃で、NaI(7.94g、53mmol)を加えた。混合物を室温で2時間撹拌してから、これを0℃に冷却し、続いてNaCN(5.2g、106mmol)を加えた。生成した混合物を80℃で2.5時間加熱し、次いで室温で一晩撹拌した。混合物を水とEtOAcの間で分配した。有機抽出物を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させることによって、1021を得た。
Et3N(3ml)およびTHF(6ml)中の1020(400mg、1.18mmol)、PdCl2(PPh3)2(41mg、0.059mmol)およびCuI(11mg、0.059mmol)の混合物に、アルゴン雰囲気下で、1021(187mg、2.36mmol)を加え、次いで60℃で一晩加熱した。溶媒の除去後、残渣を、ヘキサン中0〜60%EtOAcで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製することによって、1022を得た。
EtOAc(60ml)とEtOH(15ml)の混合物中の1022(118mg、0.406mmol)の溶液に、Pd(OH)2/C(50mg、0.356mmol)を加えた。水素を、生成した混合物中を通してバブリングし、1時間撹拌した。Pd触媒を濾別し、濾液を濃縮することによって、1023を得た。
TFA(3mL)中の1023(127mg、0.431mmol)およびチオセミカルバジド(51mg、0.561mmol)の混合物を、85℃で5時間加熱した。反応物を室温に冷却し、氷と水の混合物上に注いだ。混合物をNaOHペレットで塩基性化した(pH10)。この粗材料を、CH2Cl2中0〜6%MeOHで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製することによって、1024を得た。
1024(38.4mg、0.104mmol)のNMP(1mL)溶液に、0℃で、フェニルアセチルクロリド(0.017mL、0.125mmol)を滴下添加した。生成した混合物を0℃で1.5時間撹拌してから、水(約10mL)の添加によりこれをクエンチした。混合物を水とEtOAcの間で分配した。有機抽出物を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。この粗材料を、CH2Cl2中0〜6%MeOHで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製することによって、295を得た。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.65 (s, 1H), 11.26 (s, 1H), 8.22−8.19 (d, J = 8.82Hz, 1H), 7.58−7.54 (d, J = 9.72Hz, 1H), 7.36−7.28 (m, 10H), 3.81−3.78 (d, J = 8.43Hz, 4H), 3.01 (bs, 2H), 2.90 (bs, 2H), 1.73 (bs, 4H)。
化合物1024はまた、以下の手順に従い調製することもできる。
3−アミノ−6−クロロピリダジン(11.14g、86.0mmol)のNMP(279mL)溶液に、19℃で5分間にわたり、溶液の内部温度をTi≦28℃で維持しながら、フェニルアセチルクロリド(18.2mL、137.6mmol)を滴下添加した。生成した混合物は、19℃で90分間撹拌し、氷水(557mL)に注ぎ入れた。白色の沈殿物を吸引濾過で収集し、水(2×110mL)およびジエチルエーテル(110mL)ですすいだ。生成物を高真空下で一晩乾燥させることによって、N−(6−クロロピリダジン−3−イル)−2−フェニルアセトアミド(xxx、18.8g)を得た。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 11.57(s, 1H), 8.40(d, J=9.636Hz, 1H), 7.90(d, J=9.516Hz, 1H), 7.36(m, 5H) 3.82(s, 2H)。
内部温度プローブおよび添加用漏斗を取り付けた1000mLの三つ口フラスコを、Ar(g)でフラッシュした。正のアルゴン気圧下、4−シアノブチル亜鉛ブロミド(THF中0.5M、500mL、250mmol)を添加用漏斗に入れ、次いで室温で反応容器に加えた。固体N−(6−クロロピリダジン−3−イル)−2−フェニルアセトアミド(20.6g、83.3mmol)を、Ar(g)流下、室温で撹拌溶液に加え、続いてNiCl2(dppp)(4.52g、8.33mmol)を加えた。生成した混合物を19℃で240分間撹拌し、次いでエタノール(120mL)でクエンチした。水(380mL)を撹拌した赤色の溶液に加え、高粘度の沈殿物を得た。酢酸エチル(760mL)を加え30分間、十分に撹拌した。セライトパッドを通して固体を濾過で除去した。次いで母液を分液漏斗に移し、有機層をH2O(380mL)、0.5%エチレンジアミン四酢酸溶液(380mL)で洗浄し、再びH2O(380mL)で洗浄した。有機層を回転蒸発により濃縮した。生成した赤色の油状物をEtOAc(200mL)中に再び溶解させ、1M HCl(380mL)を、十分に撹拌したフラスコに加えた。30分後、混合物を分液漏斗に移し、水層を収集した。有機層を1M HCl(2×380mL)で抽出した。次いで、7.5%重炭酸ナトリウム溶液を使用して水層のpHを約7に調節し、薄黄色の沈殿物を吸引濾過で収集し、水(200mL)およびジエチルエーテル(2×200mL)ですすいだ。固体を高真空下で一晩乾燥させることによって、N−(6−(4−シアノブチル)ピリダジン−3−イル)−2−フェニルアセトアミドを得た(1023、14.76g)。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 11.29(s, 1H), 8.23(d, J=9.036Hz, 1H), 7.59(d, J=9.246Hz, 1H), 7.32(m, 5H), 3.79(s, 2H), 2.90(t, J= 7.357Hz, 2H), 2.56(t, J= 7.038Hz, 2H), 1.79(t, J= 7.311Hz, 2H), 1.63(t, J= 7.01Hz, 2H)。
N−(6−(4−シアノブチル)ピリダジン−3−イル)−2−フェニルアセトアミド(14.7g、50.2mmol)を、オープントップ還流冷却器を取り付けた250mLの丸底フラスコに中に入れた。フラスコに、チオセミカルバジド(5.03g、55.2mmol)およびトリフルオロ酢酸(88mL)を加えた。反応物スラリーを65℃浴槽内で2時間加熱した。室温まで冷却後、H2O(150mL)を加え、30分間撹拌した。次いで混合物を、0℃浴槽内で冷却した、撹拌した7.5%重炭酸ナトリウム溶液(1400mL)にゆっくりと移した。沈殿物を吸引濾過で収集し、水(2×200mL)、ジエチルエーテル(2×200mL)ですすぎ、高真空下で一晩乾燥させた。オフホワイト色の固体をDMSO(200mL)中でスラリー化し、80℃浴槽内で内部温度が65℃に到達するまで加熱した。DMSO(105mL)を使用してフラスコの側面をすすいだ。溶液がわずかに濁るまでH2O(120mL)をゆっくりと加え、次いで混合物を加熱浴槽から除去し、撹拌しながら周辺温度まで冷却した。薄緑色の沈殿物を吸引濾過で収集し、水(200mL)およびジエチルエーテル(2×200mL)ですすいだ。固体を高真空下で一晩乾燥させることによって、N−(6−(4−(5−アミノ−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)ブチル)ピリダジン−3−イル)−2−フェニルアセトアミドを得た(1024、15.01g)。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 11.28(s, 1H), 8.23(d, J=8.916Hz, 1H), 7.59(d, J=8.826Hz, 1H), 7.36(m, 5H), 7.07(s, 2H), 3.78(s, 2H), 2.87(t, J= 6.799Hz, 4H), 1.69(bm, 4H)。
アジピン酸ジメチル(28.7mmol、5.0g、4.7mL、1.0当量)のMeOH(20mL)溶液に、無水ヒドラジン(229.6mmol、7.36g、7.51mL、8.0当量)を加え、混合物を50℃に加熱して、白色の沈殿物を得た。混合物を1時間加熱し、次いで室温まで冷却した。白色の固体を濾過で収集し、追加のMeOHで洗浄し、次いで高真空下で乾燥させて、4.6gのアジポヒドリジド(adipohydrizide)を得た。1HNMR (300MHz, DMSO−d6) δ 8.91 (s, 2H), 4.14 (s, 4H), 2.00 (br s, 4H), 1.46 (br s, 4H)。
アジポヒドリジド(12.49mmol、4.0g、1.0当量)、炭酸水素カリウム(15.61mmol、1.56g、1.25当量)のMeOH(25mL)中の0℃に冷却したスラリーに、固体ブロモシアン(13.74mmol、1.44g、1.1当量)を一度に加えた。この混合物を0℃で撹拌し、1時間かけて室温まで温め、次いで一晩撹拌した。揮発物を減圧下で除去し、固体を水で希釈した。2.5N NaOHでpHを12に調節し、固体を濾過で収集した。白色の固体を水で洗浄し、高真空下で乾燥させることによって、1.73gのオキサジアゾール1025を得た。1HNMR (300MHz, DMSO−d6) δ 6.85 (s, 4H), 2.68 (s, 4H), 1.68 (s, 4H)。
NMP(9mL)中のオキサジアゾール1025(181mg、0.81mmol)の懸濁液に、トリエチルアミン(0.564mL、4.05mmol)を加え、混合物を70℃に温めた。混合物を30分間撹拌し、続いてフェニルアセチルクロリド(0.234mL、1.77mmol)を加えた。反応温度を70℃で15時間維持し、次いで室温まで冷却した。粗製の反応混合物を逆相HPLCで精製して、305を得た(0.015g)。1HNMR (300MHz, DMSO−d6) δ 11.74(s, 2H), 7.33(s, 10H), 3.74(s, 4H), 2.85(s, 4H), 1.76(s, 4H)。
ジアシル化コアの官能化:
THF(250mL)とH2O(20mL)の混合物中の21(2.25g、4.57mmol)の懸濁液に、室温で、NaOH(1.83g、45.67mmol)およびホルムアルデヒド溶液(水中37%、14.83mL、182.70mmol)を加えた。生成した混合物を60℃で7時間加熱してから、これを0℃に冷却し、HCl水溶液でpH7に酸性化した。白色の沈殿物を吸引濾過で収集し、水ですすぎ、乾燥させることによって、N,N’−[5,5’−(ブタン−1,4−ジイル)−ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル)]−ビス(3−ヒドロキシ−2−フェニルプロパンアミド)を得た(36、624mg)。濾液からの第2の沈殿から、追加の生成物を得た(1.29g)。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.65 (bs, 2H), 7.35−7.30 (m, 10H), 5.09 (bs, 2H), 4.10−4.02 (m, 4H), 3.61 (d, J = 8.1Hz, 2H), 3.02 (bs, 4H), 1.76 (bs, 4H)。
THF(50mL)とMeOH(5ml)の混合物中の199(300mg、0.572mmol)の懸濁液に、炭酸カリウム(158mg、1.144mmol)およびホルムアルデヒド溶液(水中37%、2mL)を加えた。生成した混合物を室温で48時間撹拌してから、これを0℃に冷却し、HCl水溶液でpH7に酸性化した。白色の沈殿物を吸引濾過で収集し、水ですすぎ、乾燥させた。この粗材料をHPLCで精製することによって、29を得た。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 7.34−7.26 (m, 10H), 4.13−4.02 (m, 2H), 3.81 (s, 2H), 3.62 (m, 2H), 3.24 (t, 4H), 2.93 (t, 4H)。
THF(250mL)とMeOH(20ml)、H2O(20mL)の混合物中の199(2.0g、3.81mmol)の懸濁液に、室温で、1N NaOH(20ml)およびホルムアルデヒド溶液(水中37%、15mL)を加えた。生成した混合物を50℃で一晩加熱してから、これを0℃に冷却し、HCl水溶液でpH7に酸性化した。白色の沈殿物を吸引濾過で収集し、水ですすぎ、乾燥させた。この粗材料をHPLCで精製することによって、24を得た。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.67 (bs, 2H), 7.36−7.30 (m, 10H), 5.10 (bs, 2H), 4.10−4.02 (m, 4H), 3.61 (d, 2H), 3.27 (t, 4H), 2.95 (t, 4H)。
プロドラッグ:
N,N’−(5,5’−(チオビス(エタン−2,1−ジイル))ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−フェニルアセトアミド)(1)(9.4mmol、5.0g、1.0当量)が入っているフラスコに、DMF(100mL)、K2CO3(20.98mmol、2.89g、2.2当量)、および酪酸クロロメチル(20.98mmol、2.86g、2.62mL、2.2当量)を加えた。混合物を室温で15時間撹拌し、次いで水(200mL)およびEtOAc(200mL)で希釈した。層を分離させ、水層をEtOAc(2×100mL)で抽出し、有機層を合わせ、水、ブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させた。Na2SO4を濾過で除去し、揮発物を減圧下で除去した。化合物を逆相クロマトグラフィー(MeCN、H2O)で精製して、0.235gの化合物8および0.126gの化合物7を得た。
1HNMR (300MHz, DMSO, d6) 化合物8: δ 7.31 (m, 10H), 6.18 (s, 4H), 3.82 (s, 4H), 3.17 (dd, 2H, J =6.8Hz), 2.92 (dd, 2H, J =6.8Hz), 2.93 (m, 4H), 2.32 (dd, 2H, J=7.2Hz), 1.54 (dt, 2H, J =7.2, 7.4Hz), 0.87 (t, 3H, J = 7.4Hz)。
1HNMR (300MHz, DMSO, d6) 化合物7: δ 12.68 (s, 1H), 7.32 (m, 10H), 6.18 (s, 2H), 3.82 (s, 4H), 3.26 (dd, 2H, J =7.0Hz), 3.17 (dd, 2H, J =6.8Hz), 2.93 (m, 4H), 2.32 (dd, 2H, J =7.2Hz), 1.54 (dt, 2H, J =7.2, 7.4Hz), 0.87 (t, 3H, J = 7.4Hz)。
DMF(20mL)中の3−モルホリン−4−イル−プロピオン酸塩酸塩(500mg、2.56mmol)の懸濁液に、0℃で、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(534mg、2.79mmol)を加えた。生成した混合物を0℃で40分間撹拌し、続いてジオール36(642mg、1.16mmol)および4−DMAP(454mg、3.72mmol)を加えた。生成した混合物を0℃〜室温で3.5時間にわたり撹拌してから、これをEtOAcおよび冷水で希釈した。有機層を分離させ、水(3×50mL)、ブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、濃縮した。粗生成物を、EtOAc中10〜25%MeOHで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製することによって、{[5,5’−(ブタン−1,4−ジイル)−ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル)]−ビス(アザンジイル)}−ビス(3−オキソ−2−フェニルプロパン−3,1−ジイル)−ビス(3−モルホリノプロパノエート)(188、340mg)および相対的に極性の低い生成物、3−((5−{4−[5−(3−ヒドロキシ−2−フェニルプロパンアミド)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ブチル}−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)アミノ)−3−オキソ−2−フェニルプロピル3−モルホリノプロパノエート(228、103mg)を得た。188: 1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.80 (s, 2H), 7.39 (m, 10H), 4.62 (t, J = 9.6Hz, 2H), 4.33−4.27 (m, 4H), 3.48 (bs, 8H), 3.02 (bs, 4H), 2.45 (bs, 8H), 2.25 (bs, 8H), 1.76 (bs, 4H)。
228:1H NMR (300MHz, MeOD−d4) δ 7.43−7.37 (m, 10H), 4.71 (t, J = 10.5Hz, 1H), 4.41 (m, 1H), 4.30−4.24 (m, 2H), 4.06−4.03 (m, 1H), 3.80−3.76 (m, 1H), 3.62 (bs, 4H), 3.11 (bs, 4H), 2.63−2.52 (m, 4H), 2.40 (bs, 4H), 1.90 (bs, 4H)。
ジエチルtrans−1,2−シクロプロパンジカルボキシレート(5.00g、26.85mmol)のTHF(20mL)溶液に、0℃で、LAH溶液(67.13mL、THF中1.0M、67.13mmol)を滴下添加した。生成した混合物を0℃で1.5時間撹拌してから、これを、H2O(20mL)、2Nの水性NaOH(20mL)およびH2O(20mL)でクエンチした。混合物を室温で1時間激しく撹拌してから、セライトのプラグを介してこれを濾過した。濾液を乾燥させ(MgSO4)、濃縮することによって、無色油状物として所望のジオールを得た(2.73g)。
CH2Cl2(75mL)中のジオール(2.00g、19.58mmol)の混合物に、0℃で、ピリジン(6.34mL、78.33mmol)を滴下添加し、続いてMsCl(3.33mL、43.08mmol)を滴下添加した。生成した混合物を0℃で1時間撹拌してから、これを室温まで温めた。反応物をH2Oでクエンチし、エーテルで希釈した。有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、濃縮することによって、1039を得た。この粗生成物をDMSO(75mL)中に溶解させ、NaCN(2.88g、58.75mmol)およびNaI(294mg、1.96mmol)を加えた。生成した混合物を45℃で8時間加熱してから、これを室温まで冷却し、EtOAcおよびH2Oで希釈した。有機層を分離させ、ブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、濃縮することによって、粗生成物1040を得て、これを、精製なしで以下のステップで使用した。
トリフルオロ酢酸(TFA)(20mL)中の1040およびチオセミカルバジド(3.75g、41.12mmol)の混合物を、80℃で5時間加熱した。反応物を室温に冷却し、氷と水の混合物に注ぎ入れた。これが塩基性になるまで(pH14)、水酸化ナトリウムペレットを混合物に加えた。白色の沈殿物を吸引濾過で収集し、水、エーテルですすぎ、乾燥させることによって、1041を得た(472mg)。
1−メチル−2−ピロリジノン(NMP)(5mL)中の1041(70mg、0.26mmol)の懸濁液に、0℃で、フェニルアセチルクロリド(72μL、0.55mmol)を滴下添加した。生成した混合物を0℃で1時間撹拌してから、水(約3mL)の添加によりこれをクエンチした。白色の沈殿物を吸引濾過で収集し、水ですすぎ、乾燥させることによって、1035を得た(37mg)。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.65 (s, 2H), 7.34−7.27 (m, 10H), 3.82 (s, 4H), 3.04−2.75 (m, 4H), 1.14−1.12 (m, 2H), 0.63−0.59 (m, 2H)。
1020(1.50g、4.42mmol)、エチニルトリメチルシラン(813μL、5.75mmol)、PdCl2(PPh3)2(310mg、0.44mmol)およびCuI(59mg、0.31mmol)のTHF(20mL)溶液に、アルゴン雰囲気下、室温でEt3N(6.16mL、44.23mmol)を加えた。生成した混合物を50℃で5時間加熱してから、これを室温まで冷却し、セライトのプラグを通して濾過した。濾液を濃縮し、ヘキサン中10〜50%EtOAcで溶出するシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーで粗残渣を精製することによって、固体として、所望の生成物を得た(1.21g)。
MeOH(100mL)中の前述の中間体(1.07g、3.48mmol)およびK2CO3(0.40g、2.90mmol)の混合物を、室温で5時間撹拌してから、これを減圧下で濃縮した。残渣を、EtOAcとH2Oの混合物中に再度溶解させ、1NのHCl水溶液でpH7に中和した。有機層を分離させ、ブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、濃縮した。粗残渣を、ヘキサン中10〜50%EtOAcで溶出するシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製することによって、白色の固体として、所望のアルキン1036を得た(0.48g)。
アルキン1036(52mg、0.22mmol)のピリジン(5mL)溶液に、室温で、CuCl(4.3mg、0.04mmol)を加えた。すべての出発物質が消費されるように、生成した混合物を空気流下で40分間撹拌した。反応混合物をNH4Cl飽和水溶液(約2mL)で希釈した。オフホワイト色の沈殿物を吸引濾過で収集し、H2Oで洗浄し、乾燥させた。この粗製のビス−アセチレン生成物1037(52mg)をさらなる精製なしで以下のステップで使用した。
DMF(5mL)とTHF(10mL)の混合物中の1037(52mg)およびPd(OH)2/C(100mg)の混合物を、1気圧のH2下、すべての出発物質が消費されるように、室温で3時間撹拌した。パラジウム触媒を濾別し、濾液を濃縮した。粗残渣を、CH2Cl2中1〜10%MeOHで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することによって、固体として、所望の生成物1038を得た(18mg)。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 11.26 (s, 2H), 8.20 (d, J = 8.97Hz, 2H), 7.56 (d, J = 8.77Hz, 2H), 7.36−7.24 (m, 10H), 3.78 (s, 4H), 2.90 (bs, 4H), 1.73 (bs, 4H)。
アジポニトリル(19.02g、175.8mmol)のTFA(50mL)溶液に、チオセミカルバジド(16.02g、175.8mmol)を加え、混合物をアルゴンの雰囲気下で70℃に4時間加熱した。混合物を室温まで冷却し、揮発物を減圧下で除去した。残渣を水(200mL)で希釈し、固体NaOHでpHを7に調節して、白色の沈殿物を得て、これを濾過で収集し、水で洗浄した。固体を高真空下で乾燥させて、9.22gの1081を得た。1HNMR (DMSO, d6): δ 7.02 (br s, 2H) 2.84 (m, 2H), 2.55 (m, 2H), 1.67 (m, 4H)。
1081(0.625g、2.87mmol)のNMP(12.5mL)溶液に、フェニルアセチルクロリド(0.487g、0.42mL、3.15mmol)を滴下添加し、混合物をアルゴンの雰囲気下、室温で1時間撹拌した。混合物を水(100mL)に注ぎ入れ、固体を濾過で収集した。固体を水で洗浄し、高真空下で乾燥させることによって、0.805gの1082を得た。1HNMR (DMSO, d6): δ 12.65 (s, 1H) 7.31 (m, 5H), 3.80 (s, 2H), 3.00 (t, 2H, J= 7.3Hz), 2.53 (t, 2H, J= 7.1Hz), 1.78 (dq, 2H, J= 7.3, 7.1Hz), 1.61 (dq, 2H, J= 7.3, 7.1Hz)。
1082(0.49g、1.33mmol)のTFA(10mL)溶液に、チオセミカルバジド(0.23g、1.46mmol)を加え、混合物をアルゴンの雰囲気下、70℃で一晩加熱した。混合物を室温まで冷却し、揮発物を減圧下で除去した。残渣を水(50mL)で希釈し、固体NaOHでpHを7に調節して、白色の沈殿物を得て、これを濾過で収集し、水で洗浄した。固体を高真空下で乾燥させて、0.367gの1083を得た。1HNMR (DMSO, d6): δ 12.70 (s, 1H) 7.34 (br s, 5H), 7.16 (s, 2H), 3.82 (s, 2H), 3.01 (s, 2H), 2.84 (S, 2H), 1.71 (br s, 4H)。
1083(0.10g、0.267mmol)、2,4−ジフルオロ−3−メトキシフェニル酢酸(0.058g、0.267mmol)、EDC(0.127g、0.667mmol)、HOBt(0.090g、0.667mmol)のDMF(4mL)溶液に、DIEA(0.171g、0.231mL、1.335mmol)を加え、混合物をアルゴンの雰囲気下で一晩撹拌した。混合物を水(20mL)に注ぎ入れ、形成された固体を濾過で収集し、水で洗浄し、高真空下で乾燥させた。粗製の1084を精製なしで以下のステップで使用した。1084(0.050g、0.091mmol)のジクロロメタン(1mL)溶液に、BBr3(1.0mL、1mmol、ジクロロメタン中1.0M)を加え、混合物を、アルゴンの雰囲気下、室温で4時間撹拌した。揮発物を減圧下で除去し、残渣をジクロロメタン(5mL)で希釈した。揮発物を減圧下で除去し、残渣を水(15mL)で希釈し、pHを12に調節した。水層をジクロロメタン(4×5mL)で洗浄し、pHを4に調節した。固体を濾過で収集し、水で洗浄し、高真空下で乾燥させて、0.029gの346を得た。1HNMR (DMSO, d6): δ 12.66 (s, 2H), 10.12 (s, 1H), 7.33 (s, 5H), 7.00 (m, 1H), 6.80 (m, 1H), 3.84 (s, 2H), 3.81 (s, 2H), 3.02 (br s, 4H), 1.76 (br s, 4H)。
1083(0.05g、0.133mmol)、Boc−3−アミノメチル−フェニル酢酸(0.035g、0.133mmol)、EDC(0.064g、0.332mmol)、HOBt(0.045g、0.332mmol)のDMF(8mL)溶液に、DIEA(0.086g、0.115mL、0.665mmol)を加え、混合物をアルゴンの雰囲気下で一晩撹拌した。混合物を水(20mL)に注ぎ入れ、形成された固体を濾過で収集し、水で洗浄し、高真空下で乾燥させることによって、0.023gの375を得た。1HNMR (DMSO, d6): δ 12.66 (s, 2H), 7.27 (m, 10H), 4.11 (br s, 2H), 3.81 (s, 2H), 3.79 (s, 2H), 3.01(br s, 4H), 1.76 (br s, 4H), 1.39 (s, 9H)。
フラスコに、DMF(2ml)中の1024(100mg、0.27mmol)、トロパ酸(54mg、0.326mmol)を入れ、0℃で、HOBT(88mg、0.652mmol)を加え、続いてEDCI(156mg、0.815mmol)を加えた。生成した混合物を室温までゆっくりと温め、3時間撹拌してから、水(約10mL)の添加によりこれをクエンチした。白色の沈殿物を吸引濾過で収集し、さらなる水ですすぎ、乾燥させることによって、314を得た。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.65 (s, 1H), 11.26 (s, 1H), 8.22−8.19 (d, J = 8.82Hz, 1H), 7.58−7.54 (d, J = 9.72Hz, 1H), 7.36−7.28 (m, 10H), 4.10−4.05 (m, 2H), 3.78 (s, 3H), 3.65 (s, 1H), 3.01 (bs, 2H), 2.90 (bs, 2H), 1.73 (bs, 4H)。
フラスコに、DMF(10ml)中の1024(500mg、1.36mmol)、DL−マンデル酸(248mg、1.63mmol)を入れ、0℃で、HOBT(441mg、3.26mmol)を加え、続いてEDCI(781mg、4.08mmol)を加えた。生成した混合物を0℃で10分間撹拌し、次いで室温まで温め、10分間撹拌してから、0℃で、水(約50mL)の添加によりこれをクエンチした。白色の沈殿物を吸引濾過で収集し、さらなる水ですすぎ、乾燥させることによって、315を得た。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.65 (s, 1H), 11.26 (s, 1H), 8.22−8.19 (d, J = 8.82Hz, 1H), 7.58−7.50 (m, 3H), 7.36−7.28 (m, 8H), 6.35 (s, 1H), 5.32 (s, 1H), 3.78 (s, 2H), 3.01 (bs, 2H), 2.90 (bs, 2H), 1.73 (bs, 4H)。
DMF(10ml)中の3−モルホリン−4−イル−プロピオン酸塩酸塩(209mg、1.07mmol)の懸濁液に、EDCI(308mg、1.61mmol)を加えた。生成した混合物を0℃で1時間撹拌し、続いて315(447mg、0.889mmol)および4−DMAP(261mg、2.14mmol)を加えた。生成した混合物を0℃〜室温で6時間にわたり撹拌してから、氷水(約50mL)の添加によりこれをクエンチした。白色の沈殿物を吸引濾過で収集し、さらなる水ですすいだ。この粗材料を、EtOAc中0〜6%MeOHで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製することによって、334を得た。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.95 (s, 1H), 11.26 (s, 1H), 8.22−8.19 (d, J = 9.45Hz, 1H), 7.58−7.26 (m, 11H), 6.14 (s, 1H), 3.78 (s, 2H), 3.54 (bs, 4H), 3.01 (bs, 2H), 2.90 (bs, 2H), 2.63 (bs, 4H), 2.38 (bs, 4H), 1.73 (bs, 4H)。
化合物315に対する上記手順に従い、化合物317を調製した。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.40 (s, 1H), 11.26 (s, 1H), 8.22−8.19 (d, J = 9.03Hz, 1H), 7.58−7.54 (d, J = 9.72Hz, 1H), 7.36−6.87 (m, 9H), 6.35 (bs, 1H), 5.30 (s, 1H), 3.78 (m, 5H), 3.01 (bs, 2H), 2.90 (bs, 2H), 1.73 (bs, 4H)。
化合物315に対する上記手順に従い、化合物318を調製した。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.50 (s, 1H), 11.26 (s, 1H), 8.22−8.19 (d, J = 9.43Hz, 1H), 7.60−7.27 (m, 10H), 6.51 (bs, 1H), 5.35 (s, 1H), 3.78 (s, 2H), 3.01 (bs, 2H), 2.90 (bs, 2H), 1.73 (bs, 4H)。
フラスコに、DMF(1ml)中の1024(50mg、0.135mmol)、3−クロロフェニル酢酸(28mg、0.163mmol)を入れ、0℃で、HOBT(44mg、0.326mmol)を加え、続いてEDCI(78mg、0.408mmol)を加えた。生成した混合物を室温までゆっくりと温め、1時間撹拌してから、水(約5mL)の添加によりこれをクエンチした。白色の沈殿物を吸引濾過で収集し、さらなる水およびエーテルですすぎ、次いで乾燥させることによって、335を得た。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.65 (s, 1H), 11.26 (s, 1H), 8.22−8.19 (d, J = 8.82Hz, 1H), 7.58−7.54 (d, J = 9.72Hz, 1H), 7.36−7.28 (m, 9H), 3.84 (s, 2H), 3.78 (s, 2H), 3.01 (bs, 2H), 2.90 (bs, 2H), 1.73 (bs, 4H)。
化合物335に対する上記手順に従い、化合物337を調製した。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.65 (s, 1H), 11.26 (s, 1H), 9.38 (s, 1H), 8.22−8.19 (d, J = 8.37Hz, 1H), 7.58−7.54 (d, J = 9.63Hz, 1H), 7.36−7.09 (m, 6H), 6.75−6.65 (m, 3H), 3.78 (s, 2H), 3.70 (s, 2H), 3.01 (bs, 2H), 2.90 (bs, 2H), 1.73 (bs, 4H)。
339、341、382:フラスコに、DMF(2ml)中の1024(100mg、0.27mmol)、Boc−3−アミノメチル−フェニル酢酸(86mg、0.325mmol)を入れ、0℃で、HOBT(88mg、0.65mmol)を加え、続いてEDCI(156mg、0.812mmol)を加えた。生成した混合物を0℃で5分間撹拌し、次いで室温まで温め、1.5時間撹拌してから、0℃で、水(約10mL)の添加によりこれをクエンチした。白色の沈殿物を吸引濾過で収集し、さらなる水およびエーテルですすぎ、次いで乾燥させることによって、339を得た。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.65 (s, 1H), 11.26 (s, 1H), 8.22−8.19 (d, J = 8.82Hz, 1H), 7.58−7.54 (d, J = 9.42Hz, 1H), 7.36−7.13 (m, 9H), 4.13−4.11 (d, J = 10.62, 2H), 3.78 (s, 4H), 3.01 (bs, 2H), 2.90 (bs, 2H), 1.73 (bs, 4H), 1.38 (s, 9H)。
ジクロロメタン(2ml)中の339(50mg、0.081mmol)の懸濁液に、0℃でTFA(2ml)を加えた。生成した混合物を室温で20分間撹拌してから、これを真空下で蒸発乾燥させた。エーテルを加え、白色の沈殿物を吸引濾過で収集し、さらなるエーテルおよびジクロロメタンですすぎ、次いで乾燥させることによって、341を得た。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.65 (s, 1H), 11.26 (s, 1H), 8.22−8.19 (d, J = 8.82Hz, 1H), 8.14−8.11 (bs, 2H), 7.58−7.54 (d, J = 9.42Hz, 1H), 7.36−7.13 (m, 9H), 4.06−4.03 (m, 2H), 3.84 (s, 2H), 3.78 (s, 2H), 3.01 (bs, 2H), 2.90 (bs, 2H), 1.73 (bs, 4H)。
341(10mg、0.0159mmol)のDMF(1ml)溶液に、0℃で、トリエチルアミン(4.4μl、0.0317mmol)を滴下添加し、続いてクロロギ酸エチル(1.8μl、0.0191mmol)を滴下添加した。生成した混合物を室温までゆっくりと温め、30分間撹拌してから、0℃で、水(約1mL)の添加によりこれをクエンチした。混合物を水とEtOAcの間で分配した。有機抽出物を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。この粗材料を、CH2Cl2中0〜6%MeOHで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製することによって、382を得た。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.65 (s, 1H), 11.26 (s, 1H), 8.22−8.19 (d, J = 8.82Hz, 1H), 7.67−7.58 (bs, 1H), 7.58−7.54 (d, J = 9.42Hz, 1H), 7.36−7.13 (m, 9H), 4.18−4.16 (m, 2H), 4.06−4.0 (q, 2H), 3.78 (s, 4H), 3.01 (bs, 2H), 2.90 (bs, 2H), 1.73 (bs, 4H), 1.19−1.13 (t, 3H)。
適当な試薬を用いて、化合物382に対する上記手順に従い、化合物431を調製した。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.65 (s, 1H), 11.26 (s, 1H), 8.35 (s, 1H), 8.22−8.19 (d, J = 8.88Hz, 1H), 7.57−7.54 (d, J = 9.51Hz, 1H), 7.38−7.15 (m, 9H), 4.25−4.24 (d, J = 5.64Hz, 2H), 3.76 (s, 4H), 3.01 (bs, 2H), 2.90 (bs, 2H), 1.87 (s, 3H), 1.73 (bs, 4H)。
適当な試薬を用いて、化合物382に対する上記手順に従い、化合物432を調製した。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.63 (s, 1H), 11.26 (s, 1H), 9.04−9.01 (m, 1H), 8.22−8.19 (d, J = 8.91Hz, 1H), 7.93−7.89 (d, J = 9.51Hz, 2H), 7.58−7.25 (m, 13H), 4.50−4.48 (d, J = 5.91Hz, 2H), 3.78 (s, 4H), 3.01 (bs, 2H), 2.90 (bs, 2H), 1.73 (bs, 4H)。
適当な試薬を用いて、化合物382に対する上記手順に従い、化合物433を調製した。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.63 (s, 1H), 11.26 (s, 1H), 8.31−8.21 (m, 1H), 8.20−8.19 (d, J = 9.57Hz, 1H), 7.57−7.54 (d, J = 8.73Hz, 1H), 7.35−7.13 (m, 9H), 4.26−4.24 (d, J = 5.52Hz, 2H), 3.78 (s, 4H), 3.01 (bs, 2H), 2.90 (bs, 2H), 2.0 (s, 3H), 1.73 (bs, 4H), 0.86−0.85 (d, J = 3.99Hz, 6H)。
341(70mg、0.111mmol)のDMF(1ml)溶液に、0℃で、トリエチルアミン(31μl、0.22mmol)を滴下添加し、続いて5−ブロモバレリルクロリド(12μl、0.122mmol)を滴下添加した。生成した混合物を室温までゆっくりと温め、1時間撹拌した。次いで、カリウムtert−ブトキシド(50mg、0.445mmol)を反応混合物に0℃で加えた。生成した混合物を室温までゆっくりと温め、一晩撹拌してから、0℃で、水(約2mL)の添加によりこれをクエンチした。混合物を水とEtOAcとの間で分配した。有機抽出物を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。この粗材料を、CH2Cl2中0〜6%MeOHで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製することによって、476を得た。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.65 (s, 1H), 11.26 (s, 1H), 8.22−8.19 (d, J = 8.82Hz, 1H), 7.58−7.54 (d, J = 9.42Hz, 1H), 7.36−7.13 (m, 9H), 4.50 (s, 2H), 3.78 (s, 4H), 3.35 (bs, 2H), 3.20 (bs, 2H), 3.01 (bs, 2H), 2.90 (bs, 2H), 2.30 (bs, 2H), 1.68−1.80 (d, 6H)。
適当な試薬を用いて、化合物315に対する上記手順に従い、化合物340を調製した。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.50 (s, 1H), 11.26 (s, 1H), 8.22−8.19 (d, J = 9.24Hz, 1H), 7.60−7.27 (m, 10H), 6.51 (bs, 1H), 5.35 (s, 1H), 3.78 (s, 2H), 3.01 (bs, 2H), 2.90 (bs, 2H), 1.73 (bs, 4H)。
適当な試薬を用いて、化合物315に対する上記手順に従い、化合物349を調製した。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.41 (s, 1H), 11.26 (s, 1H), 8.22−8.19 (d, J = 8.76Hz, 1H), 7.58−7.27 (m, 11H), 6.36 (s, 1H), 5.34 (s, 1H), 3.78 (s, 2H), 3.01 (bs, 2H), 2.90 (bs, 2H), 1.73 (bs, 4H)。
適当な試薬を用いて、化合物315に対する上記手順に従い、化合物350を調製した。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.41 (s, 1H), 11.26 (s, 1H), 8.22−8.19 (d, J = 8.67Hz, 1H), 7.58−7.27 (m, 11H), 6.34 (s, 1H), 5.34 (s, 1H), 3.78 (s, 2H), 3.01 (bs, 2H), 2.90 (bs, 2H), 1.73 (bs, 4H)。
適当な試薬を用いて、化合物315に対する上記手順に従い、化合物351を調製した。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.50 (s, 1H), 11.26 (s, 1H), 8.21−8.18 (d, J = 8.67Hz, 1H), 7.58−7.54 (d, J = 9.72Hz, 1H), 7.36−7.23 (m, 8H), 6.67 (s, 1H), 5.40 (s, 1H), 3.78 (s, 2H), 3.01 (bs, 2H), 2.90 (bs, 2H), 1.73 (bs, 4H)。
1024(50mg、0.136mmol)のDMF(1ml)溶液に、0℃で、トリエチルアミン(38μl、0.271mmol)を滴下添加し、続いてベンジルイソシアネート(20μl、0.163mmol)を滴下添加した。生成した混合物を室温までゆっくりと温め、40分間撹拌してから、0℃で水(約5mL)の添加によりこれをクエンチした。白色の沈殿物を吸引濾過で収集し、さらなる水ですすいだ。この粗材料を、CH2Cl2中0〜6%MeOHで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製することによって、352を得た。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 11.26 (s, 1H), 10.82 (s, 1H), 8.22−8.19 (d, J = 9.42Hz, 1H), 7.58−7.54 (d, J = 8.79Hz, 1H), 7.36−7.31 (m, 10H), 7.06 (bs, 1H), 4.37−4.35 (d, J = 5.22Hz, 2H), 3.78 (s, 2H), 2.99−2.90 (m, 4H), 1.73 (bs, 4H)。
化合物335の調製に対する上記手順に従い、化合物353を調製した。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.57 (s, 1H), 11.26 (s, 1H), 8.22−8.19 (d, J = 9.45Hz, 1H), 7.57−7.54 (d, J = 9.48Hz, 1H), 7.36−7.25 (m, 6H), 6.91−6.84 (m, 3H), 3.76 (m, 7H), 3.01 (bs, 2H), 2.90 (bs, 2H), 1.73 (bs, 4H)。
フラスコに、DMF(1ml)中の1024(50mg、0.135mmol)、2−ピリジン酢酸塩酸塩(27mg、0.156mmol)を入れ、0℃で、プロピルホスホン酸無水物の溶液(91μl)を加え、続いてトリエチルアミン(54μl、0.39mmol)を加えた。生成した混合物を室温までゆっくりと温め、1時間撹拌してから、水(約5mL)の添加によりこれをクエンチした。白色の沈殿物を吸引濾過で収集し、さらなる水およびエーテルですすぎ、次いで乾燥させることによって、354を得た。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.65 (s, 1H), 11.26 (s, 1H), 8.51 (s, 1H), 8.22−8.19 (d, J = 8.97Hz, 1H), 7.81−7.76 (m, 1H), 7.58−7.54 (d, J = 9.06Hz, 1H), 7.42−7.26 (m, 7H), 4.02 (s, 2H), 3.78 (s, 2H), 3.01 (bs, 2H), 2.90 (bs, 2H), 1.73 (bs, 4H)。
化合物354の調製に対する上記手順に従い、化合物355を調製した。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.70 (s, 1H), 11.26 (s, 1H), 8.53−8.49 (m, 1H), 8.22−8.19 (d, J = 9.0Hz, 1H), 7.77−7.73 (d, J = 8.46Hz, 1H), 7.58−7.54 (d, J = 9.48Hz, 1H), 7.38−7.26 (m, 7H), 3.88 (s, 2H), 3.78 (s, 2H), 3.01 (bs, 2H), 2.90 (bs, 2H), 1.73 (bs, 4H)。
化合物354の調製に対する上記手順に従い、化合物309および310を調製した。
1043(3.2g、19.5mmol)の四塩化炭素(150mL)溶液に、N−ブロモスクシンイミド(3.47g、19.6mmol)および過酸化ベンゾイル(10mg、触媒)を加えた。生成した混合物を一晩還流させてから、これを熱濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、得た残渣を、20%酢酸エチル/ヘキサンで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製することによって、油状物として1044を得た(2g、42%収率)。1H NMR (300MHz, クロロホルム−d) δ ppm 3.66 (s, 2H) 3.74 (s, 3H) 4.51(s, 2H) 7.35 (m, 4H)。
1044(0.243g、1mmol)のアセトン(10mL)溶液に、2−メチルイミダゾール(0.41g、5mmol)を加えた。生成した混合物を一晩還流させてから、これを減圧下で濃縮し、得た残渣を水(約100mL)で希釈した。生成した溶液を水と酢酸エチルの間で分配した。有機抽出物をさらなる水で洗浄し、分離させ、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。得た残渣を、MeOH/ジクロロメタンで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製することによって、油状物として1045を得た(0.17g、69%収率)。1H NMR (300MHz, クロロホルム−d) δ ppm 2.37 (s, 3H) 3.63 (s, 2H) 3.72 (s, 3H) 5.07 (s, 2H) 6.87 (s, 1H) 6.96−7.02 9m, 2H) 7.23−7.33 (m, 3H)。
1045(0.17g、0.69mmol)のTHF/MeOH/水(10mL、2mL、2mL)溶液に、水酸化リチウム一水和物(0.06g、1.42mmol)を加えた。生成した混合物を室温で一晩撹拌してから、これを減圧下で濃縮した。得た残渣を水(約20mL)で希釈し、生成した溶液を酢酸で酸性化した。水層を濃縮し、生成物を分取HPLCで単離した。得た残渣を水(mL)に溶解させ、濃塩酸(mL)をこれに加えてから、これを濃縮し、乾燥させることによって、塩酸塩として1046を得た(0.15gm)。
DMF(3mL)中のカルボン酸1046(41.8mg、0.157mmol)の懸濁液に、HATU(61.3mg、0.161mmol)を加え、反応混合物が透明になるまで撹拌し、続いてアミン1024(52.5mg、0.142mmol)およびDIPEA(50μl、0.29mmol)を加えた。生成した混合物を室温で一晩撹拌してから、水の添加によりこれをクエンチした。生成した溶液を水と酢酸エチルの間で分配した。有機抽出物をさらなる水で洗浄し、分離させ、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。得た残渣をエーテルと共に摩砕した。分離した固体を濾過し、エーテルで洗浄し、乾燥させることによって、380を得た(40mg、48%)。1H NMR (300MHz, ジメチルスルホキシド−d6) δ ppm 1.74 (brs, 4H) 2.91−3.02 (brs, 4H) 3.78−3.83 (m, 4H) 5.34 (s, 2H) 7.16−7.57 (m, 12H) 8.19−8.22 (d, 1H) 11.26 (s, 1H) 12.65 (brs, 1H)。
メタノール(50mL)中の1048(5g、0.033mol)の氷冷溶液に、塩化チオニル(0.2mL)を加え、生成した混合物を室温で一晩撹拌してから、これを減圧下で濃縮した。得た残渣を高真空で一晩乾燥させることによって、油状物として1049(5gm)を得て、これをそのまま次のステップに使用した。1H NMR (300MHz, クロロホルム−d) δ ppm 3.62 (s, 2H) 3.74 (s, 3H) 6.76−6.87 (m, 3H) 7.18−7.21(m, 1H)。
1049(1g、6mmol)のDMF(20mL)溶液に、炭酸カリウム(2.08g、15mmol)、1050(1.225g、6.62mmol)およびヨウ化ナトリウム(10mg)を加えた。生成した混合物を80℃で一晩撹拌してから、これを水(約100mL)で希釈した。生成した溶液を水と酢酸エチルの間で分配した。有機抽出物をさらなる水で洗浄し、分離させ、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。得た残渣を、MeOH/ジクロロメタンで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製することによって、油状物として1051を得た(1g、60%収率)。1H NMR (300MHz, クロロホルム−d) δ ppm 2.61 (s, 4H) 2.83 (t, 2H) 3.62 (s, 2H) 3.63 (s, 3H) 3.73−3.77 (m, 4H) 4.14 (t, 2H) 6.88−6.91 (m, 3H) 7.26−7.29 (m, 1H)。
1051(1g、3.57mmol)のTHF/MeOH/水(30mL、5mL、5mL)溶液に、水酸化リチウム一水和物(0.3g、7.14mmol)を加えた。生成した混合物を室温で一晩撹拌してから、これを減圧下で濃縮した。得た残渣を水(約50mL)で希釈し、生成した溶液を1N塩酸で酸性化した。水層を濃縮し、生成物を分取HPLCで単離した。得た残渣を水(mL)中に溶解させ、濃塩酸(mL)をこれに加えてから、これを濃縮し、乾燥させることによって、塩酸塩として1052を得た。
DMF(3mL)中のカルボン酸1052(47.4mg、0.157mmol)の懸濁液に、HATU(61.3mg、0.161mmol)を加え、反応混合物が透明になるまで撹拌し、続いてアミン1024(52.5mg、0.142mmol)およびDIPEA(50μl、0.29mmol)を加えた。生成した混合物を室温で一晩撹拌してから、水の添加によりこれをクエンチした。生成した溶液を水と酢酸エチルの間で分配した。有機抽出物をさらなる水で洗浄し、分離させ、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。得た残渣を、MeOH/ジクロロメタンで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製することによって、381を得た(40mg、46%収率)。1H NMR (300MHz, ジメチルスルホキシド−d6) δ ppm 1.74 (brs, 4H) 2.72 (t, 2H) 2.89−2.9 (m, 4H) 3.02 (brs, 4H) 3.336 (m, 2H) 3.76−3.78 (m,2H) 4.09 (m, 2H) 6.88−6.93 (m, 3H) 7.24−7.36 (m, 6H) 7.54−7.58 (d, 1H) 8.18−8.21 (d, 1H) 11.26 (s, 1H) 12.65 (brs, 1H)。
1044(2.29g、0.01mol)のDMF(100mL)溶液に、炭酸カリウム(1.38g、0.01mmol)およびピラゾール(0.68g、0.01mol)を加えた。生成した混合物を70℃で5時間撹拌してから、これを水(約100mL)で希釈した。生成した溶液を水と酢酸エチルの間で分配した。有機抽出物をさらなる水で洗浄し、分離させ、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。得た残渣を、EtOAc/ヘキサンで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製することによって、1053を得た(1g、50%収率)。1H NMR (300MHz, クロロホルム−d) δ ppm 3.94 (s, 3H) 5.40 (s, 2H) 6.33 (s, 1H) 7.42−7.48 (m, 3H) 7.58 (s, 1H) 7.95 (s, 1H) 8.00−8.02 (m, 1H)。
THF(20mL)中の1053(1g、4.62mmol)の氷冷溶液に、水素化リチウムアルミニウム(2.5mL、2M/THF)を滴下添加し、生成した反応混合物を0℃で5時間撹拌してから、これをロッシェル塩飽和溶液でクエンチした。生成した溶液を水と酢酸エチルの間で分配した。有機抽出物をさらなる水で洗浄し、分離させ、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させることによって、1054を得た(0.8g、92%収率)。1H NMR (300MHz, クロロホルム−d) δ ppm 4.71 (s, 2H) 5.35 (s, 2H) 6.30 (s, 1H) 7.15−7.43 (m, 5H) 7.58 (s, 1H)。
1054(0.8g、4.2mmol)のジクロロメタン(20mL)溶液に、塩化チオニルを加え、生成した混合物を室温で5時間撹拌してから、これを減圧下で濃縮した。得た残渣を高真空で一晩乾燥させることによって、HCl塩として1055を得た(1g、97%収率)。1H NMR (300MHz, ジメチルスルホキシド−d6) δ ppm 4.75 (s, 2H) 5.38 (s, 2H) 6.30 (s, 1H) 7.19−7.50 (m, 5H) 7.86 (s, 1H) 11.49−11.60 (brs, 1H)。
1055(1g、4.1mmol)のDMF(20mL)溶液に、シアン化ナトリウム(0.625g、12.7mmol)およびヨウ化ナトリウム(20mg)を加え、生成した反応混合物を70℃で2時間撹拌してから、これを水で希釈した。生成した溶液を水と酢酸エチルの間で分配した。有機抽出物をさらなる水で洗浄し、分離させ、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。得た残渣を、EtOAc/ヘキサンで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製することによって、1056を得た(0.664g、83%収率)。1H NMR (300MHz, クロロホルム−d) δ ppm 3.76 (s, 2H) 5.38 (s, 2H) 6.35 (s, 1H) 7.19−7.46 (m, 5H) 7.61 (s, 1H)。
1056(0.664g、3.3mmol)のジオキサン(5mL)溶液に、濃塩酸(5mL)を加え、生成した反応混合物を90℃で一晩撹拌してから、これを減圧下で濃縮した。得た残渣を、分取HPLCを介して精製し、HCl塩に変換することによって、1057を得た(0.5g、40%収率)。1H NMR (300MHz, ジメチルスルホキシド−d6) δ ppm 3.55 (s, 2H) 5.33 (s, 2H) 6.29 (s, 1H) 7.14−7.20 (m, 4H) 7.48 (s, 1H) 7.84 (s, 1H) 11.97−11.99 (brs, 1H)。
DMF(2mL)中のカルボン酸1057(19.8mg、0.0785mmol)の懸濁液に、HATU(30.6mg、0.08mmol)を加え、反応混合物が透明になるまで撹拌し、続いてアミン1024(26.25mg、0.07mmol)およびDIPEA(25μl、0.15mmol)を加えた。生成した混合物を室温で一晩撹拌してから、水の添加によりこれをクエンチした。分離した固体を濾過し、水で洗浄し、乾燥させることによって、395を得た(18mg、45%収率)。1H NMR (300MHz, ジメチルスルホキシド−d6) δ ppm 1.74 (brs, 4H) 2.89−3.04 (m, 4H) 3.78 (s, 4H) 5.33 (s, 2H) 6.27−6.28 (s, 1H) 7.09−7.58 (m, 11H) 7.82 (s, 1H) 8.19−8.21 (d, 1H) 11.26 (s, 1H) 12.65 (brs, 1H)。
1044(1g、4.1mmol)のTHF(5mL)溶液に、2M/THFメチルアミン溶液(2mL)を加え、生成した反応混合物を室温で一晩撹拌してから、これを減圧下で濃縮した。得た残渣を水と酢酸エチルの間で分配した。有機抽出物をさらなる水で洗浄し、分離させ、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。得た残渣を、MeOH/ジクロロメタンで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製することによって、1058を得た(0.26g、33%収率)。1H NMR (300MHz, クロロホルム−d) δ ppm 2.49 (s, 3H) 3.66 (s, 2H) 3.73 (s, 3H) 3.79 (s, 2H) 7.2−7.33 (m, 4H)。
1058(0.26g、1.35mmol)のジクロロメタン(5mL)溶液に、boc無水物(0.293g、1.35mmol)を加え、生成した反応混合物を室温で4時間撹拌してから、これを、EtOAc/ヘキサンで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製することによって、1059を得た(0.3g、77%収率)。1H NMR (300MHz, クロロホルム−d) δ ppm 1.5 (s, 9H) 2.84 (s, 3H) 3.66 (s, 2H) 3.73 (s, 3H) 4.44 (s, 2H) 7.17−7.32 (m, 4H)。
ジオキサン(3mL)および水(2mL)中の1059(0.3g、1.02mmol)の氷冷溶液に、水酸化リチウム一水和物(0.086g、2.04mmol)を加え、生成した反応混合物を0℃で3時間撹拌してから、これを1N HClで酸性化した。生成した溶液を水と酢酸エチルの間で分配した。有機抽出物をさらなる水で洗浄し、分離させ、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。得た残渣を高真空で一晩乾燥させることによって、1060を得た(0.2g、70%収率)。1H NMR (300MHz, クロロホルム−d) δ ppm 1.5 (s, 9H) 2.84 (s, 3H) 3.66 (s, 2H) 4.43 (s, 2H) 7.17−7.32 (m, 4H)。
DMF(3mL)中のカルボン酸1060(51.1mg、0.183mmol)の懸濁液に、HATU(69.7mg、0.183mmol)を加え、反応混合物が透明になるまで撹拌し、続いてアミン1024(61.3mg、0.166mmol)およびDIPEA(58μl、0.33mmol)を加えた。生成した混合物を室温で一晩撹拌してから、水の添加によりこれをクエンチした。生成した溶液を水と酢酸エチルの間で分配した。有機抽出物をさらなる水で洗浄し、分離させ、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。得た残渣を、MeOH/ジクロロメタンで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製することによって、445を得た(0.06g、57%収率)。1H NMR (300MHz, ジメチルスルホキシド−d6) δ ppm 1.37−1.38 (s, 9H) 1.74 (brs, 4H) 2.76 (s,3H) 2.89 (brs, 2H) 3.02 (brs, 2H)3.78−3.80 (m, 4H) 4.36 (s, 2H) 7.11−7.36 (m, 9H) 7.54−7.57 (d, 1H) 8.18−8.21 (d, 1H) 11.26 (s, 1H) 12.65 (brs, 1H)。
408への396脱保護および再アシル化を介した445の調製:
DMF(1mL)中の408(26mg、0.04mmol)の氷冷溶液に、トリエチルアミン(12.3μL、0.088mmol)および塩化アセチル(3.16μL、0.044mmol)を加えた。生成した混合物を室温で2時間撹拌してから、これを水で希釈した。分離した固体を濾過し、水で洗浄し、高真空で一晩乾燥させることによって、445を得た(10mg、48%収率)。1H NMR (300MHz, ジメチルスルホキシド−d6) δ ppm 1.74 (brs, 4H) 2.05 (m, 3H) 2.91−3.02 (m,7H) 3.78−3.82 (m, 4H) 4.49−4.56 (m, 2H) 7.18−7.36 (m, 9H) 7.55−7.58 (d, 1H) 8.18−8.21 (d, 1H) 8.75−8.7 (brs, 2H) 11.26 (s, 1H) 12.65 (brs, 1H)。
化合物339の調製に対する上記手順に従い、化合物401を調製した。1H NMR (300MHz, ジメチルスルホキシド−d6) δ ppm 1.40 (s, 9H) 1.75 (brs, 4H) 2.87 (brs, 2H) 2.89 (brs, 2H) 3.78 (s, 4H) 4.09−4.11 (brs, 2H) 7.18−7.36 (m, 9H) 7.54−7.58 (d, 1H) 8.18−8.21 (d, 1H) 11.26 (s, 1H) 12.65 (brs, 1H)。
化合物315の調製に対する上記手順に従い、化合物413を調製した。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.68 (bs, 1H), 11.26 (s, 1H), 8.20 (d, J = 9.46Hz, 1H), 7.58−7.26 (m, 10H), 3.90 (s, 2H), 3.78 (s, 2H), 3.02 (bs, 2H), 2.90 (bs, 2H), 1.74 (bs, 4H)。
化合物315の調製に対する上記手順に従い、化合物415を調製した。: 1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.48 (s, 1H), 11.26 (s, 1H), 8.20 (d, J = 8.95Hz, 1H), 7.75 (s, 1H), 7.58−7.26 (m, 9H), 6.52 (m, 1H), 5.35 (m, 1H), 3.78 (s, 2H), 3.02 (m, 2H), 2.90 (m, 2H), 1.74 (bs, 4H)。
1063(6.31g、24.9mmol)のエタノール溶液に、水酸化リチウム一水和物(1.048g、24.9mmol)を加え、生成した反応混合物を室温で3時間撹拌してから、これを減圧下で濃縮した。得た残渣を水で希釈し、6N HClで酸性化した。溶液を酢酸エチルで抽出した。有機抽出物をさらなる水で洗浄し、分離させ、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。得た残渣を、EtOAc/ヘキサンで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製することによって、1064を得た(3g、53%収率)。
DMF(2mL)中のカルボン酸1064(0.1g、0.44mmol)の懸濁液に、HATU(0.17g、0.44mmol)を加え、反応混合物が透明になるまで撹拌し、続いてアミン1024(0.15g、0.4mmol)およびDIPEA(0.14mL、0.8mmol)を加えた。生成した混合物を室温で一晩撹拌してから、水の添加によりこれをクエンチした。分離した固体を濾過し、水で洗浄し、乾燥させることによって、456を得た(0.2、86%収率)。1H NMR (300MHz, ジメチルスルホキシド−d6) δ ppm 1.18 (t, 3H) 1.74 (brs, 4H) 2.88−2.90 (m,2H) 3.01−3.04 (m, 2H) 3.66 (s, 2H) 3.78 (s, 4H) 4.05−4.12 (q, 2H) 7.19−7.36 (m, 9H) 7.55−7.58 (m, 1H) 8.18−8.21 (d, 1H) 11.26 (s, 1H) 12.65 (brs, 1H)。
456(0.205g、0.358mmol)のジオキサン/水(20mL/6mL)溶液に、水酸化リチウム一水和物(0.06g、1.42mmol)を加えた。生成した混合物を室温で3時間撹拌してから、これを酢酸で酸性化した。溶液を減圧下で濃縮し、得た残渣を水で希釈した。分離した固体を濾過し、水で洗浄し、高真空で一晩乾燥させた。得た残渣を、MeOH/ジクロロメタンで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製することによって、465を得た(0.15g、77%収率)。1H NMR (300MHz, ジメチルスルホキシド−d6) δ ppm 1.74 (brs, 4H) 2.90 (brs, 2H) 3.01 (brs, 2H) 3.5 (s, 2H) 3.78 (s, 4H) 7.19−7.36 (m, 9H) 7.55−7.58 (m, 1H) 8.18−8.21 (d, 1H) 11.26 (s, 1H) 12.32 (brs, 1H) 12.65 (s, 1H)。
DMF(1mL)中のカルボン酸465(25mg、0.046mmol)の懸濁液に、HATU(19.2mg、0.05mmol)を加え、反応混合物が透明になるまで撹拌し、続いてN,N−ジメチルアミン(2M/THF、30μL、0.05mmol)およびDIPEA(16μL、0.092mmol)を加えた。生成した混合物を室温で3時間撹拌してから、水の添加によりこれをクエンチした。分離した固体を濾過し、水で洗浄し、乾燥させることによって、472を得た(19mg、73%収率)。1H NMR (300MHz, ジメチルスルホキシド−d6) δ ppm 1.74 (brs, 4H) 2.83−2.90 (brs, 6H) 3.01 (brs, 4H) 3.68 (s, 2H) 3.78 (s, 4H) 7.14−7.36 (m, 9H) 7.55−7.58 (d, 1H) 8.18−8.21 (d, 1H) 11.26 (s, 1H) 12.65 (brs, 1H)。
1049(1g、6mmol)のDMF(20mL)溶液に、炭酸カリウム(1.662g、12mmol)および(2.16g、9mmol)を加えた。生成した混合物を70℃で一晩撹拌してから、これを水(約100mL)で希釈した。生成した溶液を水と酢酸エチルの間で分配した。有機抽出物をさらなる水で洗浄し、分離させ、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。得た残渣を、EtOAc/ヘキサンで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製することによって、油状物として1065を得た(1.78g、91%収率)。1H NMR (300MHz, クロロホルム−d) δ ppm 0.13 (s, 6H) 0.95 (s, 9H) 3.63 (s, 2H) 3.73 (s, 2H) 3.99−4.06 (m, 4H) 6.87 (m, 3H) 7.3 (m, 1H)。
1065(1.78g、5.5mmol)のTHF/MeOH/水(30mL、3mL、3mL)溶液に、水酸化リチウム一水和物(0.46g、10.9mmol)を加えた。生成した混合物を室温で一晩撹拌してから、これを減圧下で濃縮した。得た残渣を水(約20mL)で希釈し、生成した溶液を6N塩酸で酸性化した。溶液を水と酢酸エチルの間で分配した。有機抽出物をさらなる水で洗浄し、分離させ、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。得た残渣を、EtOAc/ヘキサンで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製することによって、1065および1066を得た。1H NMR (300MHz, ジメチルスルホキシド−d6) δ ppm 3.54 (s, 2H) 3.72 (brs, 2H) 3.96−3.98 (brs, 2H) 4.85 (brs, 1H) 6.82−6.85 (m, 3H) 7.0−7.22 (m, 1H) 12.3 (brs, 1H)。
DMF(2mL)中のカルボン酸1065(27mg、0.137mmol)の懸濁液に、HATU(52.2mg、0.137mmol)を加え、反応混合物が透明になるまで撹拌し、続いてアミン1024(46mg、0.125mmol)およびDIPEA(44μl、0.25mmol)を加えた。生成した混合物を室温で一晩撹拌してから、水の添加によりこれをクエンチした。分離した固体を濾過し、水で洗浄し、乾燥させた。得た固体を分取HPLCで精製することによって、427を得た(16mg、23%収率)。1H NMR (300MHz, ジメチルスルホキシド−d6) δ ppm 1.75 (brs, 4H) 2.90 (brs, 2H) 3.02 (brs, 2H) 3.71−3.78 (m, 6H) 3.98−3.99 (brs, 2H) 4.84−4.87 (brs, 1H) 6.83−6.92 (m,3H) 7.21−7.36 (m, 6H) 7.54−7.58 (d, 1H) 8.2−8.23 (d, 1H) 11.26 (s, 1H) 12.65 (brs, 1H)。
1049(1g、6mmol)のアセトン(50mL)溶液に、炭酸セシウム(2.545g、7.83mmol)、2−ブロモエチルメチルエーテル(0.92g、6.62mmol)およびヨウ化ナトリウム(10mg)を加えた。生成した混合物を50℃で一晩撹拌してから、これを濾過した。濾液を蒸発させ、得た残渣を、EtOAc/ヘキサンで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製することによって、油状物として1075を得た(0.97g、72%収率)。1H NMR (300MHz, クロロホルム−d) δ ppm 3.48 (s, 3H) 3.63 (s, 2H) 3.72(brs, 2H) 4.14−4.15 (t, 2H) 6.86−6.9 (m, 3H) 7.26−7.29 (m, 1H)。
化合物428に対する残りの調製は、化合物427に対する上記手順に従った。428: 1H NMR (300MHz, ジメチルスルホキシド−d6) δ ppm 1.75 (brs, 4H) 2.90 (brs, 2H) 3.02 (brs, 2H) 3.32 (s, 3H) 3.66 (brs,2H) 3.78 (brs, 4H) 4.08 (brs, 2H) 6.88−6.92 (m,3H) 7.25−7.27 (m, 6H) 7.54−7.58 (d, 1H) 8.2−8.23 (d, 1H) 11.26 (s, 1H) 12.65 (brs, 1H)。
エタノール(50mL)中の1068(6g、30.9mmoL)の氷冷溶液に、塩化チオニル(2mL)を加え、生成した反応混合物を室温で一晩撹拌してから、これを減圧下で濃縮した。得た残渣を水と酢酸エチルの間で分配した。有機抽出物をさらなる水で洗浄し、分離させ、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させることによって、1063を得た(6gm)。
THF(50mL)中の1063(3.35g、13.4mmol)の撹拌溶液に、CDI(2.44g、15mmol)を加え、生成した混合物を2時間撹拌し、続いて水(13mL)を加えた。反応混合物を0℃に冷却し、水素化ホウ素ナトリウム(2.87g、76mmol)を少しずつ加えた。撹拌を室温で3時間継続してから、これを酢酸エチルで希釈し、6N HClで酸性化した。有機層を分離させ、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。得た残渣を、EtOAc/ヘキサンで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製することによって、油状物として1069を得た(0.563g、20%収率)。1H NMR (300MHz, クロロホルム−d) δ ppm 1.27−1.31 (q, 3H) 2.87−2.92 (d, 2H) 3.63 (s, 2H) 3.87−3.92 (t, 2H) 4.18−4.2 (q, 2H) 7.19−7.31 (m, 4H)。
ジクロロメタン(40mL)およびトリエチルアミン(0.47mL、3.3mmol)中の1069(0.563g、2.7mmol)の氷冷溶液に、メタンスルホニルクロリド(0.23mL、3.3mmol)を加え、生成した混合物を0℃で2時間、室温で1時間撹拌してから、これを重炭酸ナトリウム飽和水溶液で希釈した。溶液を酢酸エチルで抽出した。有機抽出物をさらなる水で洗浄し、分離させ、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させることによって、1070を得た(0.78g、100%収率)。1H NMR (300MHz, クロロホルム−d) δ ppm 1.27−1.31 (q, 3H) 2.87 (s, 3H) 3.08 (t, 2H) 3.63 (s, 2H) 4.18−4.2 (t, 2H) 4.45 (q, 2H) 7.19−7.31 (m, 4H)。
1070(0.787g、2.7mmol)のDMF(6mL)溶液に、アジ化ナトリウム(0.358g、5.5mmol)を加え、生成した反応混合物を60℃で3時間撹拌してから、これを水と酢酸エチルの間で分配した。有機抽出物をさらなる水で洗浄し、分離させ、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。得た残渣を、EtOAc/ヘキサンで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製することによって、油状物として1071を得た(0.5g、78%収率)。1H NMR (300MHz, クロロホルム−d) δ ppm 1.27−1.31 (q, 3H) 2.92 (t, 2H) 3.54 (t, 2H) 3.63 (s, 2H) 4.18−4.2 (q, 2H) 7.19−7.29 (m, 4H)。
1071(0.5g、2.1mmol)のTHF(25mL)溶液に、トリフェニルホスフィン(0.787g、3mmol)を加え、反応混合物をアルゴン下、室温で一晩撹拌してから、これを1mLの水で希釈した。反応を50℃で1時間継続させてから、これを減圧下で濃縮した。残渣を重炭酸ナトリウム飽和溶液とジクロロメタンの間で分配した。有機層を分離させ、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。得た残渣を、MeOH/ジクロロメタンで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製することによって、油状物として1072を得た(0.43g、100%収率)。1H NMR (300MHz, クロロホルム−d) δ ppm 1.27−1.31 (q, 3H) 2.75−2.79 (t, 2H) 2.98−3.02 (t, 2H) 3.63 (s, 2H) 4.18−4.2 (q, 2H) 7.13−7.29 (m, 4H)。
1072(0.427g、2mmol)のジクロロメタン(30mL)溶液に、二炭酸ジ−tert−ブチル(0.447g、2mmol)を加え、反応混合物を室温で5時間撹拌してから、これを、EtOAc/ヘキサンで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製することによって、油状物として1073を得た(0.577g、91%収率)。1H NMR (300MHz, クロロホルム−d) δ ppm 1.27−1.31 (q, 3H) 1.59 (s, 9H) 2.82 (t, 2H) 3.4 (m, 2H) 3.63 (s, 2H) 4.18 (q, 2H) 7.13−7.29 (m, 4H)。
1073(0.577g、1.8mmol)のジオキサン/水(10mL/3mL)溶液に、水酸化リチウム一水和物(0.158g、3.6mmol)を加えた。生成した混合物を室温で一晩撹拌してから、これを減圧下で濃縮した。得た残渣を水(約20mL)で希釈し、生成した溶液を1N塩酸で酸性化した。溶液を水と酢酸エチルの間で分配した。有機抽出物をさらなる水で洗浄し、分離させ、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させることによって、1074を得た(0.35g、67%収率)。1H NMR (300MHz, クロロホルム−d) δ ppm 2.82 (m, 2H) 3.4 (m, 2H) 3.63 (s, 2H) 4.6 (brs, 1H) 7.13−7.29 (m, 4H)。
DMF(2mL)中のカルボン酸1074(43.8mg、0.157mmol)の懸濁液に、HATU(61.3mg、0.161mmol)を加え、反応混合物が透明になるまで撹拌し、続いてアミン1024(52.5mg、0.142mmol)およびDIPEA(50μl、0.287mmol)を加えた。生成した混合物を室温で一晩撹拌してから、水の添加によりこれをクエンチした。分離した固体を濾過し、水で洗浄し、乾燥させることによって、429を得た(60mg、67%収率)。1H NMR (300MHz, ジメチルスルホキシド−d6) δ ppm 1.37−1.38 (s, 9H) 1.74 (brs, 4H) 2.69−2.71 (m,2H) 2.87−2.88 (m, 2H) 2.9−3.15 (m, 4H) 3.78 (s, 4H) 7.09 (brs, 1H) 7.12−7.36 (m, 9H) 7.54−7.57 (d, 1H) 8.18−8.21 (d, 1H) 11.26 (s, 1H) 12.65 (brs, 1H)。
ジクロロメタン(5mL)中の429(50mg、79.5mmol)の懸濁液に、TFA(1mL)を加え、反応混合物を室温で一晩撹拌してから、これを減圧下で濃縮した。得た残渣をエーテルと共に摩砕した。分離した固体を濾過し、エーテルで洗浄し、高真空で一晩乾燥させることによって、TFA塩として441を得た(45mg、88%収率)。1H NMR (300MHz, ジメチルスルホキシド−d6) δ ppm 1.74 (brs, 4H) 2.86−3.02 (m, 8H) 3.78−3.80 (s, 4H) 7.12−7.36 (m, 8H) 7.58 (d, 1H) 7.78 (brs, 3H) 8.18−8.21 (d, 1H) 11.26 (s, 1H) 12.65 (brs, 1H)。
DMF(1mL)中の441(23mg、0.035mmol)の氷冷溶液に、トリエチルアミン(11μL、0.079mmol)および塩化アセチル(2.8μL、0.038mmol)を加えた。生成した混合物を室温で2時間撹拌してから、これを水で希釈した。分離した固体を濾過し、水で洗浄し、高真空で一晩乾燥させることによって、454を得た(10mg、50%収率)。1H NMR (300MHz, ジメチルスルホキシド−d6) δ ppm 1.75−1.79 (m, 7H) 2.67−2.70 (m, 2H) 2.9 (brs, 2H) 3.00−3.02 (m, 2H) 3.21−3.26 (m, 2H) 3.78 (s, 4H) 7.12−7.36 (m, 9H) 7.58 (d, 1H) 7.9 (brs, 1H) 8.18−8.21 (d, 1H) 11.26 (s, 1H) 12.65 (brs, 1H)。
化合物399のTFA脱保護を経由して、化合物441の調製に対する上記手順に従い、化合物409を調製した。1H NMR (300MHz, ジメチルスルホキシド−d6) δ ppm 1.75 (brs, 4H) 2.90 (brs, 2H) 3.02 (brs, 2H) 3.78 (brs, 4H) 6.89−6.98 (m,4H) 7.25−7.36 (m, 7H) 7.51−7.58 (d, 1H) 8.2−8.23 (d, 1H) 9.34 (s, 1H) 11.26 (s, 1H) 12.65 (brs, 1H)。
化合物39の調製に対する上記アミドカップリング手順に従い、409のアシル化により化合物457を調製した。1H NMR (300MHz, ジメチルスルホキシド−d6) δ ppm 1.74 (brs, 4H) 2.32 (s, 6H) 2.89 (m, 2H) 3.02 (m, 2H) 3.13 (s, 2H) 3.78 (s, 4H) 7.01−7.04 (m, 1H) 7.25−7.38 (m, 6H) 7.54−7.58 (m, 3H) 8.18−8.21 (d, 1H) 9.77 (s, 1H) 11.26 (s, 1H) 12.65 (brs,
1H)。
MeOH(2ml)中の295(30mg、0.0617mmol)の懸濁液に、0℃で、2N NaOH(2ml)溶液を加えた。生成した混合物を室温で一晩撹拌した。溶媒を真空下で蒸発させ、混合物を1N HClでpH6に酸性化した。白色の沈殿物を吸引濾過で収集し、さらなる水ですすぎ、乾燥させることによって、348を得た。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 7.32−7.24 (m, 5H), 7.15−7.12 (d, J = 9.57Hz, 1H), 6.72−6.69 (d, J = 9.15Hz, 1H), 6.09 (s, 2H), 3.77 (s, 2H), 2.99−2.96 (bs, 2H), 2.76−2.70 (bs, 2H), 1.70 (bs, 4H)。
366: 1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.65 (s, 1H), 11.26 (s, 1H), 8.22−8.19 (d, J = 8.82Hz, 1H), 7.58−7.54 (d, J = 9.32Hz, 1H), 7.33−7.25 (m, 6H), 6.95−6.82 (m, 3H), 3.81 (s. 3H), 3.75 (s, 4H), 3.01 (bs, 2H), 2.90 (bs, 2H), 1.73 (bs, 4H)。
367:フラスコに、DMF(2ml)中の348(100mg、0.27mmol)、Boc−3−アミノメチル−フェニル酢酸(86mg、0.325mmol)を入れ、0℃で、HOBT(88mg、0.65mmol)を加え、続いてEDCI(156mg、0.812mmol)を加えた。生成した混合物を0℃で5分間撹拌し、次いで室温まで一晩温めてから、0℃で、水(約10mL)の添加によりこれをクエンチした。白色の沈殿物を吸引濾過で収集し、さらなる水ですすいだ。この粗材料を、CH2Cl2中0〜6%MeOHで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製することによって、367を得た。
化合物367の脱保護を介して、化合物341に対する上記手順に従い、化合物368を調製した。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.65 (s, 1H), 11.26 (s, 1H), 8.22−8.16 (m, 3H), 7.58−7.54 (d, J = 9.27Hz, 1H), 7.40−7.28 (m, 9H), 4.04 (s, 2H), 3.81 (s. 4H), 3.01 (bs, 2H), 2.90 (bs, 2H), 1.73 (bs, 4H)。
化合物354の調製に対する上記手順に従い、化合物348から化合物383を調製した。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.65 (s, 1H), 11.26 (s, 1H), 8.51 (s, 1H), 8.22−8.19 (d, J = 9.09Hz, 1H), 7.81−7.76 (m, 1H), 7.58−7.54 (d, J = 9.12Hz, 1H), 7.42−7.26 (m, 7H), 4.0 (s, 2H), 3.81 (s, 2H), 3.01 (bs, 2H), 2.90 (bs, 2H), 1.73 (bs, 4H)。
348(56.5mg、0.153mmol)のDMF(1ml)溶液に、0℃で、トリエチルアミン(43μl、0.306mmol)を滴下添加し、続いてベンジルイソシアネート(23μl、0.184mmol)を滴下添加した。生成した混合物を室温までゆっくりと温め、6時間撹拌してから、0℃で、水(約5mL)の添加によりこれをクエンチした。白色の沈殿物を吸引濾過で収集し、さらなる水、およびエーテル、およびジクロロメタンですすぎ、次いで乾燥させることによって、405を得た。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.65 (s, 1H), 9.57 (s, 1H), 8.25 (bs, 1H), 7.74−7.71 (d, J = 8.61Hz, 1H), 7.50−7.47 (d, J = 9.42Hz, 1H), 7.34−7.27 (m, 10H), 4.42−4.40 (d, J = 5.46Hz, 2H), 3.80 (s, 2H), 3.01 (bs, 2H), 2.90 (bs, 2H), 1.73 (bs, 4H)。
MeOH(10ml)中の339(1g、1.62mmol)の懸濁液に、0℃で、2N NaOH(10ml)溶液を加えた。生成した混合物を室温で一晩撹拌した。溶媒を真空下で蒸発させ、0℃で、混合物を6N HClでpH6に酸性化した。混合物をEtOAcと共に摩砕し、白色の沈殿物を吸引濾過で収集し、さらなるEtOAcですすぎ、乾燥させることによって、412を得た。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.66 (s, 1H), 7.29−7.22 (m, 2H), 7.19−7.13 (m, 4H), 6.72 (d, J = 8.86Hz, 1H), 6.12 (bs, 2H), 4.12 (d, J = 6.09Hz, 2H), 3.79 (s, 2H), 3.01 (m, 2H), 2.71 (m, 2H), 1.70 (bs, 4H), 1.39 (s, 9H)。
412(60mg、0.121mmol)のDMF(1ml)溶液に、0℃で、トリエチルアミン(34μl、0.242mmol)を滴下添加し、続いてエチルイソシアネート(11μl、0.145mmol)を滴下添加した。生成した混合物を室温までゆっくりと温め、6時間撹拌してから、0℃で、水(約5mL)の添加によりこれをクエンチした。白色の沈殿物を吸引濾過で収集した。この粗材料を、CH2Cl2中0〜6%MeOHで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製することによって、420を得た。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.65 (s, 1H), 11.27 (s, 1H), 9.42 (s, 1H), 8.22−8.19 (d, J = 8.61Hz, 1H), 7.77−7.13 (m, 5H), 6.56−6.53 (bs, 1H), 4.12−4.11 (d, 2H), 3.78 (s, 2H), 3.23−3.16 (m, 2H), 3.01 (bs, 2H), 2.90 (bs, 2H), 1.73 (bs, 4H), 1.38 (s, 9H), 1.10−1.07 (t, 3H)。
422: 1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.65 (s, 1H), 10.74 (s, 1H), 8.18−8.15 (d, J = 9.51Hz, 1H), 7.61−7.12 (m, 9H), 6.62 (s, 1H), 5.33 (s, 1H), 4.13−4.11 (d, J = 5.58Hz, 2H), 3.78 (s, 2H), 3.01 (bs, 2H), 2.90 (bs, 2H), 1.73 (bs, 4H), 1.38 (s, 9H)。
412(40mg、0.0804mmol)のDMF(1ml)溶液に、0℃で、トリエチルアミン(17μl、0.121mmol)を滴下添加し、続いて無水酢酸(8μl、0.0844mmol)を滴下添加した。生成した混合物を室温までゆっくりと温め、一晩撹拌してから、0℃で、水(約5mL)の添加によりこれをクエンチした。混合物を水とEtOAcの間で分配した。有機抽出物を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。この粗材料を、CH2Cl2中0〜6%MeOHで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製することによって、424を得た。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.65 (s, 1H), 11.01 (s, 1H), 8.23−8.20 (d, J = 8.61Hz, 1H), 7.57−7.55 (d, J = 8.16Hz, 1H), 7.38−7.12 (m, 4H), 4.13−4.11 (d, J = 5.76Hz, 2H), 3.78 (s, 2H), 3.01 (bs, 2H), 2.90 (bs, 2H), 2.14 (s, 3H), 1.75 (bs, 4H), 1.39 (s, 9H)。
ジクロロメタン(1ml)中の424(10mg、0.018mmol)の懸濁液に、0℃でTFA(1ml)を加えた。生成した混合物を室温で1時間撹拌してから、これを真空下で蒸発乾燥させた。エーテルを加え、白色の沈殿物を吸引濾過で収集し、さらなるエーテルですすぎ、乾燥させることによって、425を得た。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.70 (s, 1H), 11.0 (s, 1H), 8.22−8.19 (d, J = 8.82Hz, 1H), 8.16−8.08 (bs, 2H), 7.58−7.54 (d, J = 9.42Hz, 1H), 7.39−7.30 (m, 4H), 4.06−4.03 (m, 2H), 3.84 (s, 2H), 3.01 (bs, 2H), 2.90 (bs, 2H), 2.14 (s, 3H), 1.75 (bs, 4H)。
1076(1.8g、10mmmol)のエタノール/水(40mL/20mL)溶液に、シアン化ナトリウム(0.98g、20mmol)を加えた。生成した混合物を90℃で4時間撹拌してから、これを0℃に冷却した。分離した固体を濾過し、水で洗浄し、高真空で一晩乾燥させることによって、1077を得た(1.5g、85%収率)。
エタノール(50mL)中の1077(1g、5.68mmmol)の氷冷溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(0.86g、22.72mmol)を加え、続いて塩化ビスマス(2g、6.248mmol)を少しずつ加えた。生成した混合物を室温で3時間撹拌してから、セライトパッドを通してこれを濾過した。濾液を濃縮し、得た残渣を、重炭酸ナトリウム水溶液と酢酸エチルの間で分配した。有機抽出物を分離させ、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させることによって、1078を得た(0.82g、100%収率)。1H NMR (300MHz, クロロホルム−d) δ ppm 2.17(s, 3H) 3.69−3.71 (brs, 4H) 6.71−6.74 (d, 1H) 6.80−6.83(d, 1H) 7.04−7.09 (m, 1H)。
1078(0.3g、2mmmol)のトルエン(10mL)溶液に、酢酸カリウム(0.2g、2.04mmol)および無水酢酸(0.55mL、5.83mmol)を加えた。生成した混合物を80℃で1時間撹拌し、続いて亜硝酸イソアミル(0.4mL、3mmol)を加えた。撹拌を80℃で一晩継続してから、これを室温に冷却した。溶液を水と酢酸エチルの間で分配した。有機抽出物をさらなる水で洗浄し、分離させ、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。得た残渣を、EtOAc/ヘキサンで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製することによって、1079を得た(0.22g、54%収率)。1H NMR (300MHz, クロロホルム−d) δ ppm 2.85(s, 3H) 4.09 (s, 2H) 7.39−7.41 (d, 1H) 7.58−7.63(m, 1H) 8.28 (s, 1H) 8.48−8.51(d, 1H)。
1079(0.44g、2.21mmmol)のエタノール(5mL)溶液に、20%の水性水酸化ナトリウム(5mL)を加えた。生成した混合物を90℃で一晩撹拌してから、これを濃縮した。得た残渣を水で希釈し、酢酸で酸性化し、酢酸エチルで抽出した。有機抽出物を分離させ、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させることによって、1080を得た(0.1g、51%収率)。1H NMR (300MHz, ジメチルスルホキシド−d6) δ ppm 3.89 (s, 2H) 6.98−7.0 (d, 1H) 7.27−7.32(m, 1H) 7.43−7.46 (d, 1H) 8.10(s, 1H) 12.3−13.2(広幅の二重線, 2H)。
DMF(2mL)中のカルボン酸1080(60mg、0.34mmol)の懸濁液に、HATU(130mg、0.34mmol)を加え、反応混合物が透明になるまで撹拌し、続いてアミン1024(114mg、0.31mmol)およびDIPEA(108μL、0.62mmol)を加えた。生成した混合物を室温で3時間撹拌してから、水の添加によりこれをクエンチした。分離した固体を濾過し、水で洗浄し、乾燥させた。得た残渣を、MeOH/ジクロロメタンで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製することによって、512を得た(14mg、9%収率)。1H NMR (300MHz, ジメチルスルホキシド−d6) δ ppm 1.74 (brs, 4H) 2.89 (brs, 2H) 2.91 (brs, 2H) 3.78 (s, 2H) 4.13 (s, 2H) 7.05−7.08 (m, 1H) 7.27−7.57 (m, 8H) 8.19 (d, 2H) 11.26 (s, 1H) 12.76−12.80 (brs, 1H) 13.11 (s, 1H)。
化合物334の調製に対する上記手順に従い、化合物389を調製した。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.95 (s, 1H), 11.26 (s, 1H), 8.22−8.19 (d, J = 8.91Hz, 1H), 7.61−7.26 (m, 10H), 6.17 (s, 1H), 3.78 (s, 2H), 3.54 (bs, 4H), 3.01 (bs, 2H), 2.90 (bs, 2H), 2.67−2.62 (m, 4H), 2.38 (bs, 4H), 1.73 (bs, 4H)。
化合物334の調製に対する上記手順に従い、化合物404を調製した。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.95 (s, 1H), 11.26 (s, 1H), 8.22−8.19 (d, J = 9.60Hz, 1H), 7.58−7.54 (d, J = 9.03Hz, 1H),7.39−7.26 (m, 6H), 7.12 (s, 2H), 7.01−6.98 (m, 1H), 6.10 (s, 1H), 3.78 (s, 5H), 3.54 (bs, 4H), 3.01 (bs, 2H), 2.90 (bs, 2H), 2.64 (bs, 4H), 2.38 (bs, 4H), 1.74 (bs, 4H)。
フラスコにK2CO3(0.28g、2.06mmol)、化合物295(0.5g、1.03mmol)を加え、続いてDMF(25mL)を加えた。混合物を15分間撹拌し、酪酸クロロメチル(0.17g、1.23mmol)を加え、反応物をアルゴンの雰囲気下に置いた。混合物を80℃に1.5時間加熱し、室温まで冷却し、水(200ml)に注ぎ入れた。混合物を分液漏斗に移し、EtOAcで抽出し(3×100mL)、有機層を分離させ、水(3×50mL)、ブライン(2×50ml)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させた。Na2SO4を濾過で除去し、揮発物を減圧下で除去した。この粗材料を逆相クロマトグラフィーで精製して、0.15gの化合物402を得た。
318(100mg、0.19mmol)のCH2Cl2(5mL)溶液に、0℃で、ピリジン(300μL)を加え、続いてブチリルクロリド(43mL、0.41mmol)のCH2Cl2(5mL)溶液を滴下添加した。生成した混合物を0℃で1時間撹拌してから、これをEtOAcとH2Oの間で分配した。有機層を分離させ、乾燥させ(MgSO4)、濃縮した。残渣を、CH2Cl2中1〜10%MeOHで溶出するシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製することによって、所望の生成物439を得た(117mg)。1H NMR (300MHz, CDCl3) δ 13.01 (bs, 1H), 10.12 (s, 1H), 8.49 (d, J = 9.64Hz, 1H), 7.77 (s, 1H), 7.57 (d, J = 7.11Hz, 1H), 7.40−7.30 (m, 8H), 6.57 (s, 1H), 3.97 (s, 2H), 3.09 (bs, 2H), 3.00 (bs, 2H), 2.48 (m, 2H), 1.91 (bs, 4H), 1.85−1.62 (m, 2H), 0.98 (t, J = 7.07Hz, 3H)。
ナトリウムチオメトキシド(0.266g、3.8mmol)のDMF(10mL)溶液に、1016(0.657g、2.7mmol)のDMF溶液を加え、生成した混合物を室温で一晩撹拌した。溶液を水と酢酸エチルの間で分配した。有機抽出物をさらなる水で洗浄し、分離させ、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。得た残渣を、EtOAc/ヘキサンで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製することによって、1085を得た(0.41g、72%収率)。1H NMR (300MHz, クロロホルム−d) δ ppm 2.03−2.04(s, 3H) 3.66−3.73(m, 7H) 7.21−7.32(m, 4H)。
1085(0.503g、2.39mmol)のジクロロメタン溶液に、MCPBA(1.338g、7.78mmol)を加え、生成した混合物を室温で4時間撹拌してから、これをチオ硫酸ナトリウム水溶液で希釈した。有機層を分離させ、重炭酸ナトリウム飽和水溶液および水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。得た残渣を、EtOAc/ヘキサンで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製することによって、1086を得た(0.5g、86%収率)。1H NMR (300MHz, クロロホルム−d) δ ppm 2.8(s, 3H) 3.7−3.74(m, 5H) 4.27(s, 2H) 7.30−7.4(m, 4H)。
ジオキサン(10mL)および水(10mL)中の1086(0.5g、2.06mmol)の氷冷溶液に、水酸化リチウム一水和物(0.26g、6.19mmol)を加え、生成した反応混合物を室温で一晩撹拌してから、これを濃縮した。得た残渣を水で希釈し、酢酸で酸性化した。生成した溶液を水と酢酸エチルの間で分配した。有機抽出物をさらなる水で洗浄し、分離させ、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。得た残渣をエーテルと共に摩砕した。分離した固体を濾過し、エーテルで洗浄し、高真空で一晩乾燥させることによって、1087を得た(0.3g、64%収率)。1H NMR (300MHz, ジメチルスルホキシド−d6) δ ppm 2.92(s, 3H) 3.61(s, 2H) 4.48(s, 2H) 7.31−7.35(m, 4H) 12.37(s, 1H)。
上記の手順と類似の手順を使用して、化合物634を調製した。1H NMR (300MHz, ジメチルスルホキシド−d6) δ ppm 1.74 (brs, 4H) 2.91 (brs, 5H) 3.03(brs, 2H) 3.78 (s, 2H) 3.85 (s, 2H) 4.49 (s, 2H) 7.32−7.40 (m, 9H) 7.55−7.58 (d, 1H) 8.19 (d, 1H) 11.26 (s, 1H) 12.69 (s, 1H)。
上記の手順と類似の手順を使用して、化合物635を調製した。1H NMR (300MHz, ジメチルスルホキシド−d6) δ ppm 1.75 (brs, 4H) 2.91 (brs, 5H) 3.03(brs, 2H) 3.82 (s, 4H) 4.49 (s, 2H) 7.32−7.40 (m, 9H) 7.55−7.58 (d, 1H) 8.19 (d, 1H) 11.26 (s, 1H) 12.69 (s, 1H)。
1,3−ブロモクロロプロパン(1.57g、10mmol)のDMF(10mL)溶液に、ナトリウムチオメトキシド(0.63g、9mmol)を加え、生成した反応混合物を室温で一晩撹拌し、70℃でもう1日撹拌した。溶液を水と酢酸エチルの間で分配した。有機抽出物をさらなる水で洗浄し、分離させ、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させることによって、1088を得て(1.3gm)、これを、精製なしで次のステップに使用した。
1088(1.3g、7.7mmol)のジクロロメタン(100mL)溶液にMCPBA(5.15g、23.34mmol)を加え、生成した混合物を室温で一晩撹拌してから、これをチオ硫酸ナトリウム水溶液で希釈した。有機層を分離させ、重炭酸ナトリウム飽和水溶液および水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。得た残渣を、EtOAc/ヘキサンで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製することによって、1089を得た(0.3gm)。1H NMR (300MHz, クロロホルム−d) δ ppm 2.38−2.49(m, 2H) 2.99(s, 3H) 3.22−3.27(m, 2H) 3.57−3.77(m, 2H)。
1092(0.525g、3.16mmol)のDMF(15mL)溶液に、炭酸カリウム(0.873g、6.32mmol)、1089(0.74g、4.74mmol)およびヨウ化ナトリウム(10mg)を加えた。生成した混合物を70℃で一晩撹拌してから、これを水(約100mL)で希釈した。生成した溶液を水と酢酸エチルの間で分配した。有機抽出物をさらなる水で洗浄し、分離させ、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。得た残渣を、EtOAc/ヘキサンで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製することによって、1090を得た(0.53g、59%収率)。1H NMR (300MHz, クロロホルム−d) δ ppm 2.35−2.40(m, 2H) 2.99(s, 3H) 3.26−3.31(m, 2H) 3.63(s, 2H) 3.73(s, 3H) 4.16(t, 2H) 6.81−6.93(m, 3H) 7.25(m, 1H)。
ジオキサン(8mL)および水(4mL)中の1090(0.53g、1.85mmol)の溶液に水酸化リチウム一水和物(0.156g、3.71mmol)を加え、生成した反応混合物を室温で5時間撹拌してから、これを酢酸で酸性化した。生成した溶液を水と酢酸エチルの間で分配した。有機抽出物をさらなる水で洗浄し、分離させ、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。得た残渣をエーテルと共に摩砕した。分離した固体を濾過し、エーテルで洗浄し、高真空で一晩乾燥させることによって、1091を得た(0.2g、40%収率)。1H NMR (300MHz, クロロホルム−d) δ ppm 2.32−2.42(m, 2H) 2.99(s, 3H) 3.26−3.31(m, 2H) 3.66(s, 2H) 4.12−4.16(t, 2H) 6.83−6.94(m, 3H) 7.26−7.31(m, 1H)。
アミドカップリングの一般的手順に関して記載されている手順を使用して、1091と1024のカップリングにより化合物583を調製した。1H NMR (300MHz, ジメチルスルホキシド−d6) δ ppm 1.74 (brs, 4H) 2.15−2.19(m, 2H) 2.90−3.03(m, 7H) 3.27−3.39 (m, 2H) 3.78(s, 4H) 4.07−4.11 (t, 2H) 6.90−6.93 (m, 3H) 7.24−7.37 (m, 6H) 7.55−7.58(d, 1H) 8.19 (d, 1H) 11.26 (s, 1H) 12.69 (s, 1H)。
アミドカップリングの一般的手順に関して記載されている手順を使用して、11と348のカップリングにより化合物623を調製した。1H NMR (300MHz, ジメチルスルホキシド−d6) δ ppm 1.74 (brs, 4H) 2.15−2.19(m, 2H) 2.90−3.03(m, 7H) 3.27−3.39 (m, 2H) 3.75−3.78(m, 4H) 4.07−4.11 (t, 2H) 6.90−6.97 (m, 3H) 7.26−7.34 (m, 6H) 7.58(d, 1H) 8.19 (d, 1H) 11.26 (s, 1H) 12.69 (s, 1H)。
3−ヒドロキシフェニル酢酸(1g、0.00657モル)のMeOH(10ml)溶液に、0℃で、(トリメチルシリル)ジアゾメタン溶液(ヘキサン中2M、20ml)を滴下添加した。生成した混合物を室温で30分間撹拌してから、これを蒸発乾燥させた。この粗材料を、ヘキサン中0〜25%EtOAcで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製することによって、1093を得た。
化合物1119に関して記載されている手順を使用して、1094を作製した。
化合物1102に関して記載されている手順を使用して、1095を作製した。
化合物666に関して記載されている手順を使用して、646を作製した。1H NMR (300MHz, CDCl3) δ 10.32 (s, 1H), 8.50−8.47 (d, J = 8.52Hz, 1H), 7.90−7.70 (m, 1H), 7.40−7.36 (m, 6H), 7.03−6.86 (m, 3H), 4.72 (s, 2H), 4.02 (s, 2H), 3.90 (s, 2H), 3.44−3.39 (m, 4H), 3.09−2.96 (d, 4H), 1.87 (bs, 4H), 1.24−1.16 (m, 6H)。
化合物666に関して記載されている手順を使用して、647を作製した。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.61 (s, 1H), 11.22 (s, 1H), 8.22−8.19 (d, J = 9.18Hz, 1H), 8.02−8.10 (t, 1H), 7.58−7.55 (d, J = 9.12Hz, 1H), 7.36−7.24 (m, 5H), 6.99−6.84 (m, 3H), 4.48 (s, 2H), 3.82 (s, 2H), 3.75 (s, 2H), 3.50 (s, 2H), 3.01−2.90 (m, 5H), 1.73 (bs, 4H), 0.82−0.80 (d, J = 6.69Hz, 6H)。
ヒドロキシルアミン(水中50%、7.4mL)溶液をアセトニトリル(60mL)に加え、混合物を90℃に16時間加熱した。混合物を室温に冷却し、次いで湿式氷浴内で冷却して、沈殿物を得た。固体を濾過で収集し、冷アセトニトリル(10mL)ですすぎ、高真空下で乾燥させて、4.47gのN’−ヒドロキシアセトイミドアミド1096を得た。Zemolka, S.ら、PCT国際出願第2009118174号を参照されたい。1H NMR 300MHz CDCl3: δ 4.57 (br s, 2H), 1.89 (s, 3H)。
フラスコに、N’−ヒドロキシアセトイミドアミド1096(0.45g、6.17mmol)を加え、続いてTHF(25mL)、NaH(油中60%、0.246g、6.17mmol)、4Aモレキュラーシーブ(4.5g)を入れ、混合物を、アルゴンの雰囲気下、60℃に1時間加熱した。エチル2−(3−ブロモフェニル)アセテート1097(1.5g、6.17mmol)のTHF(12.5mL)溶液を、N’−ヒドロキシアセトイミドアミド混合物に加え、60℃で16時間加熱した。混合物を水(100mL)で希釈し、EtOAc(2×25mL)で抽出した。有機層を合わせ、水(25mL)、ブライン(2×25mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させた。Na2SO4を濾過で除去し、揮発物を減圧下で除去した。この粗材料を、順相クロマトグラフィー(0〜30%EtOAc/ヘキサン)で精製して、0.56gの5−(3−ブロモベンジル)−3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール1098を得た。1H NMR 300MHz CDCl3: δ 7.48−7.42 (m, 2H), 7.26−7.24 (m, 2H), 4.15 (s, 2H), 2.38 (s, 3H)。
5−(3−ブロモベンジル)−3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール1098(0.50g、1.97mmol)のジオキサン(1mL)溶液に、アルゴンの雰囲気下で、ビス(トリ−t−ブチルホスフィン)パラジウム(0)(0.15g、0.295mmol)を加え、続いて2−tert−ブトキシ−2−オキソエチル亜鉛クロリド(ジエチルエーテル中0.5M、4.92mmol、9.84mL)を加えた。混合物をアルゴン下で20時間撹拌し、揮発物を減圧下で除去した。残渣をEtOAc(10mL)に溶かし、水(2×5mL)、ブライン(2×5mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させた。Na2SO4を濾過で除去し、揮発物を減圧下で除去した。この粗材料を順相クロマトグラフィー(0〜50%EtOAc/ヘキサン)で精製することによって、0.300gのtert−ブチル2−(3−((3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)メチル)フェニル)アセテート1099を得た。1H NMR 300MHz CDCl3: δ 7.40−7.18 (m, 4H), 4.17 (s, 2H), 3.51 (s, 2H), 2.36 (s, 3H), 1.43 (s, 9H)。
ジオキサン(3mL)中のtert−ブチル2−(3−((3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)メチル)フェニル)アセテート1099(0.127g、0.44mmol)の混合物に、ジオキサン(1mL)中4N HClを加え、アルゴンの雰囲気下で2時間撹拌した。揮発物を減圧下で除去し、残渣を水(5mL)で希釈し、2.5N NaOHでpHを12に調節した。混合物をジクロロメタン(4×2mL)で洗浄し、1N HClでpHを6に調節した。混合物をEtOAc(3×2mL)で抽出し、有機層を合わせ、ブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させた。Na2SO4を濾過で除去し、揮発物を減圧下で除去することによって、0.041gの2−(3−((3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)メチル)フェニル)酢酸1100を得た。1H NMR 300MHz CDCl3: δ 7.40−7.18 (m, 4H), 4.18 (s, 2H), 3.63 (s, 2H), 2.36 (s, 3H)。
N−(5−(4−(6−アミノピリダジン−3−イル)ブチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−2−フェニルアセトアミド348(0.061g、0.0165mmol)、2−(3−((3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)メチル)フェニル)酢酸1100(0.040g、0.18mmol)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(0.078g、0.41mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.055g、0.41mmol)のDMF(3mL)溶液に、DIEA(0.085g、0.115mL、0.66mmol)を加え、混合物を16時間撹拌した。混合物を水(20mL)で希釈し、EtOAc(3×20mL)で抽出した。有機層を合わせ、水(3×20mL)、ブライン(2×20mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させた。Na2SO4を濾過で除去し、揮発物を減圧下で除去した。この粗材料を順相クロマトグラフィー(0〜5%MeOH/ジクロロメタン)で精製して、0.003gの2−(3−((3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)メチル)フェニル)−N−(6−(4−(5−(2−フェニルアセトアミド)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)ブチル)ピリダジン−3−イル)アセトアミド648を得た。1H NMR 300MHz CDCl3: δ 12.59 (s, 1H), 10.53 (s, 1H), 8.45 (d, 1H, J= 12.2Hz), 7.4−7.1 (m, 10H), 4.15 (s, 2H), 4.03 (s, 2H), 3.94 (s, 2H), 3.02 (m, 2H), 2.94 (m, 2H), 2.33 (s, 3H), 1.85 (m, 4H)。
化合物1119に関して記載されている手順を使用して、1101を作製した。
MeOH(5ml)およびH2O(5ml)中の1101(470mg、1.41mmol)の溶液に、0℃で、水酸化リチウム一水和物(296mg、7.05mmol)を加えた。生成した混合物を室温で3日間撹拌してから、これを蒸発乾燥させた。次いで、混合物を1N HCl(pH4)で酸性化し、これを水とEtOAcの間で分配した。有機抽出物を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させることによって、1102を得た。
化合物664に関して記載されている手順を使用して、608を作製した。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.71 (s, 1H), 11.32 (s, 1H), 8.22−8.19 (d, J = 9.15Hz, 1H), 7.58−7.54 (d, J = 9.27Hz, 1H), 7.38−7.28 (m, 8H), 4.63 (bs, 4H), 3.82 (s, 2H), 3.78 (s, 2H), 3.01 (bs, 2H), 2.90 (bs, 2H), 1.73 (bs, 4H), 1.48−1.44 (d, J = 5.93Hz, 9H)。
化合物666に関して記載されている手順を使用して、612を作製した。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 11.32 (s, 1H), 8.22−8.19 (d, J = 9.78Hz, 1H), 7.58−7.54 (d, J = 9.72Hz, 1H), 7.48−7.28 (m, 7H), 4.67−4.61 (m, 4H), 3.88 (s, 2H), 3.80 (s, 2H), 3.01 (bs, 2H), 2.90 (bs, 2H), 1.73 (bs, 4H), 1.48−1.44 (d, J = 9.93Hz, 9H)。
化合物695に関して記載されている手順を使用して、649を作製した。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 11.36 (s, 1H), 8.20−8.17 (d, J = 9.78Hz, 1H), 7.60−7.57 (d, J = 8.92Hz, 1H), 7.52−7.32 (m, 7H), 4.61−4.56 (d, J = 16.99Hz, 4H), 3.91 (s, 2H), 3.87 (s, 2H), 3.01 (bs, 2H), 2.90 (bs, 2H), 1.73 (bs, 4H)。
化合物695に関して記載されている手順を使用して、650を作製した。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.71 (s, 1H), 11.32 (s, 1H), 9.40 (bs, 1H), 8.22−8.19 (d, J = 9.09Hz, 1H), 7.58−7.54 (d, J = 9.36Hz, 1H), 7.38−7.28 (m, 8H), 4.63 (bs, 4H), 3.82 (s, 2H), 3.78 (s, 2H), 3.01 (bs, 2H), 2.90 (bs, 2H), 1.73 (bs, 4H)。
650(30mg、0.0468mmol)のDMF(1ml)溶液に、0℃で、トリエチルアミン(13μl、0.0936mmol)を滴下添加し、続いて無水酢酸(4.64μl、0.0491mmol)を滴下添加した。生成した混合物を0℃で20分間撹拌してから、氷水(約5mL)の添加によりこれをクエンチした。白色の沈殿物を吸引濾過で収集し、さらなる水ですすいだ。この粗材料を、CH2Cl2中0〜6%MeOHで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製することによって、651を得た。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.71 (s, 1H), 11.32 (s, 1H), 8.22−8.19 (d, J = 9.27Hz, 1H), 7.58−7.54 (d, J = 9.00Hz, 1H), 7.38−7.28 (m, 8H), 4.88 (bs, 2H), 4.67 (bs, 2H), 3.82 (s, 2H), 3.78 (s, 2H), 3.01 (bs, 2H), 2.90 (bs, 2H), 2.11 (s, 3H), 1.73 (bs, 4H)。
2−(3−ブロモフェニル)酢酸1103(10.0g、46.5mmol)のEtOH(100mL)溶液に、濃H2SO4(10滴)を加え、混合物を還流温度に3時間加熱した。混合物を室温まで冷却し、揮発物を減圧下で除去した。残渣をEtOAc(100mL)に溶かし、水(2×50mL)、飽和NaHCO3(1×25mL)、ブライン(2×25mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させた。Na2SO4を濾過で除去し、揮発物を減圧下で除去することによって、液体としてエチル2−(3−ブロモフェニル)アセテート1097(11.1グラム)を得た。1H NMR 300MHz CDCl3: δ 7.41 (m, 2 H), 7.20 (m, 2H), 4.14 (q, 2H, J= 9.5Hz), 3.57 (s, 2H), 1.25 (t, 3H, J= 9.5Hz)。
エチル2−(3−ブロモフェニル)アセテート1097(1.5g、6.17mmol)のMeOH(20mL)溶液に、ヒドラジン(0.79g、24.7mmol)を加え、混合物を還流温度に4時間加熱した。混合物を室温まで冷却して、白色の沈殿物を生じさせ、これを濾過で収集し、MeOH(10mL)ですすいだ。減圧下で乾燥後、1.4グラムの2−(3−ブロモフェニル)アセトヒドラジド1104を単離した。1H NMR 300MHz CDCl3: δ 7.42 (s, 2H), 7.20 (s, 2H), 6.73 (br s, 1H), 3.51 (s, 2H), 1.81 (br s, 2H)。
2−(3−ブロモフェニル)アセトヒドラジド1104(1.0g、4.37mmol)のAcOH(10mL)溶液に、トリメチルオルトアセテート(2.62g、21.83mmol)を加え、混合物を115℃に18時間加熱した。揮発物を減圧下で除去し、残渣を逆相クロマトグラフィーで精製することによって、0.59gの2−(3−ブロモベンジル)−5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール1105を得た。1H NMR 300MHz CDCl3: δ 7.45 (m, 2H), 7.23 (m, 2H), 4.12 (s, 2H), 2.49 (s, 3H)。
2−(3−ブロモベンジル)−5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール1105(0.50g、1.97mmol)のジオキサン(1mL)溶液に、アルゴンの雰囲気下で、ビス(トリ−t−ブチルホスフィン)パラジウム(0)(0.15g、0.295mmol)を加え、続いて2−tert−ブトキシ−2−オキソエチル亜鉛クロリド(ジエチルエーテル中0.5M、4.92mmol、9.84mL)を加えた。混合物をアルゴン下で20時間撹拌し、揮発物を減圧下で除去した。残渣をEtOAc(10mL)中に溶かし、水(2×5mL)、ブライン(2×5mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させた。Na2SO4を濾過で除去し、揮発物を減圧下で除去した。この粗材料を順相クロマトグラフィー(0〜50%EtOAc/ヘキサン)で精製することによって、0.338gのtert−ブチル2−(3−((5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)メチル)フェニル)アセテート1106を得た。1H NMR 300MHz CDCl3: δ 7.24 (m, 4H), 4.12 (s, 2H), 3.51 (s, 2H), 2.46 (s, 3H), 1.43 (s, 9H)。
ジオキサン(3mL)中のtert−ブチル2−(3−((5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)メチル)フェニル)アセテート1106(0.127g、0.44mmol)の混合物に、ジオキサン中4NのHCl(1mL)を加え、アルゴンの雰囲気下で2時間撹拌した。揮発物を減圧下で除去し、残渣を水(5mL)で希釈し、2.5N NaOHでpHを12に調節した。混合物をジクロロメタン(4×2mL)で洗浄し、1N HClでpHを6に調節した。混合物をEtOAc(3×2mL)で抽出し、有機層を合わせ、ブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させた。Na2SO4を濾過で除去し、揮発物を減圧下で除去することによって、0.023gの2−(3−((5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)メチル)フェニル)酢酸1107を得た。
N−(5−(4−(6−アミノピリダジン−3−イル)ブチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−2−フェニルアセトアミド348(0.035g、0.094mmol)、2−(3−((5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)メチル)フェニル)酢酸1107(0.023g、0.094mmol)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(0.045g、0.235mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.032g、0.235mmol)のDMF(1.75mL)溶液を16時間撹拌し、水(20mL)で希釈した。混合物をEtOAc(3×20mL)で抽出し、有機層を合わせ、水(3×20mL)、ブライン(2×20mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させた。Na2SO4を濾過で除去し、揮発物を減圧下で除去した。この粗材料を逆相クロマトグラフィーで精製して、0.004gの2−(3−((5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)メチル)フェニル)−N−(6−(4−(5−(2−フェニルアセトアミド)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)ブチル)ピリダジン−3−イル)アセトアミド652を得た。1H NMR 300MHz DMSO−d6: δ 12.62 (s, 1H), 11.24 (s, 1H), 8.16 (d, 1H, J=12.2Hz), 7.54 (d, 1H, J= 12.2Hz), 7.3−7.1 (m, 9H), 4.20 (s, 2H), 3.78 (s, 2H), 3.74 (s, 2H), 2.99 (m, 2H), 2.87 (m, 2H), 2.41 (s, 3H), 1.72 (m, 4H)。
ギ酸(6gm)およびホルムアミド(25mL)中の3−ブロモアセトフェノン(5g、25.1mmol)の混合物を170℃に一晩加熱してから、これをトルエンで抽出した。有機層を分離させ、濃縮した。得た残渣を3N HClで希釈し、生成した混合物を一晩還流させてから、これを室温に冷却した。溶液をエーテルで抽出した。水層を分離させ、水酸化ナトリウム水溶液で塩基性化し、エーテルで抽出した。有機層を分離させ、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮することによって、1108を得た(3g、60%収率)。1H NMR (300MHz, クロロホルム−d) δ ppm 1.22−1.25(d, 3H) 3.97−3.99(q, 1H) 7.23−7.4(m, 3H) 7.6(s, 1H)。
1108(2.945g、14.7mmol)のジクロロメタン(100mL)溶液に、boc無水物(3.21g、14.7mmol)を加え、反応混合物を室温で一晩撹拌してから、これを濃縮し、EtOAc/ヘキサンで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製することによって、1109を得た(3g、68%収率)。1H NMR (300MHz, ジメチルスルホキシド−d6) δ ppm 1.29−1.31(d, 3H) 1.38(s, 9H) 4.61−4.63(q, 1H) 7.3(brs, 2H) 7.41−7.5(m, 3H)。
ジオキサン(3mL)中の1109(0.5g、1.66mmol)およびビス(トリ−tert−ブチルホスフィン)パラジウム(0)(0.085g、0.166mmol)の脱気した溶液に、2−tert−ブトキシ−2−オキソエチル亜鉛クロリド(8.5mL、4.15mmol)をアルゴン下で加え、生成した反応混合物を室温で4時間撹拌してから、これを塩化アンモニウム飽和水溶液でクエンチした。生成した溶液を水と酢酸エチルの間で分配した。有機抽出物をさらなる水で洗浄し、分離させ、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。得た残渣を、EtOAc/ヘキサンで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製することによって、1110を得た(0.35g、62%収率)。1H NMR (300MHz, ジメチルスルホキシド−d6) δ ppm 1.29−1.31(d, 3H) 1.388−1.42(brs, 18H) 3.53(s, 2H) 4.59−4.63(q, 1H) 7.09 (brs, 1H) 7.12−7.20(brs, 2H) 7.25−7.27(m, 1H) 7.27−7.30(m, 1H)。
メタノール(40mL)および水(10mL)中の1110(0.44g、1.3mmol)の溶液に、水酸化リチウム一水和物(0.4gm)を加え、生成した反応混合物を室温で2日間撹拌してから、これを濃縮した。得た残渣を氷冷した水で希釈し、酢酸で酸性化した。生成した溶液を水と酢酸エチルの間で分配した。有機抽出物をさらなる水で洗浄し、分離させ、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。得た残渣を、EtOAc/ヘキサンで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製することによって、1111を得た(0.316g、86%収率)。1H NMR (300MHz, ジメチルスルホキシド−d6) δ ppm 1.22−1.39(m, 12H) 3.55(s, 2H) 4.58−4.63(q, 1H) 7.11−7.38(m, 5H) 12.29(s, 1H)。
1H NMR (300MHz, ジメチルスルホキシド−d6) δ ppm 1.43 (m, 12H) 1.89 (brs, 4H) 2.97−3.08 (m, 4H) 3.95−4.03 (m, 4H) 4.71−4.77 (q, 1H) 7.24−7.43 (m, 11H) 8.45−8.48 (d, 1H) 10.99 (s, 1H) 12.4 (brs, 1H)。
1H NMR (300MHz, ジメチルスルホキシド−d6) δ ppm 1.43 (m, 12H) 1.89 (brs, 4H) 2.97−3.08 (m, 4H) 3.95−4.03 (m, 4H) 4.71−4.77 (q, 1H) 7.24−7.43 (m, 11H) 8.45−8.48 (d, 1H) 10.22 (brs, 1H) 12.4 (brs, 1H)。
1H NMR (300MHz, ジメチルスルホキシド−d6) δ ppm 1.5−1.52 (d, 3H) 1.75 (brs, 4H) 2.88−2.93 (m, 2H) 3.03−3.05 (m, 2H) 3.79(s, 2H) 3.86(s, 2H) 4.38−4.44 (q, 1H) 7.27−7.59 (m, 10H) 8.20−8.23 (m, 4H) 11.27 (s, 1H) 12.71 (s, 1H)。
1H NMR (300MHz, ジメチルスルホキシド−d6) δ ppm 1.5−1.52 (d, 3H) 1.75 (brs, 4H) 2.88−2.93 (m, 2H) 3.03−3.05 (m, 2H) 3.86(s, 4H) 4.38−4.44 (q, 1H) 7.27−7.59 (m, 10H) 8.20−8.23 (m, 4H) 11.27 (s, 1H) 12.71 (s, 1H)。
1H NMR (300MHz, ジメチルスルホキシド−d6) δ ppm 1.5−1.52 (d, 3H) 1.75 (brs, 4H) 2.88−2.93 (m, 2H) 3.03−3.05 (m, 2H) 3.78(s, 2H) 3.82(s, 2H) 4.91−4.96 (q, 1H) 7.20−7.35 (m, 9H) 7.55−7.58(d, 1H) 8.20−8.23(d, 1H) 8.68−8.71 (m, 1H) 11.27 (s, 1H) 12.71 (s, 1H)。
メタノール(100mL)中の1−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)エタノン(4.5g、20.7mmol)の氷冷溶液に、酢酸アンモニウム(32g、414.7mmol)およびシアノ水素化ホウ素ナトリウム(6.15g、28.98mmol)を加えた。反応混合物を週末にかけて室温で撹拌してから、これを濃縮した。得た残渣を水で希釈し、1N NaOHでpH約13に塩基性化し、ジクロロメタンで抽出した。有機抽出物を分離させ、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。得た残渣をEtOAc/ヘキサンで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製することによって、1112を得た(1.8g、40%収率)。1H NMR (300MHz, ジメチルスルホキシド−d6) δ ppm 1.24−1.26(d, 3H) 4.22−4.24(q, 1H) 7.1−7.16(t, 1H) 7.41−7.46(m, 1H) 7.76(m, 1H)。
1112(1.97g、9mmol)のジクロロメタン(100mL)溶液に、boc無水物(1.97g、9mmol)を加え、反応混合物を室温で一晩撹拌してから、これを濃縮し、EtOAc/ヘキサンで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製することによって、1113を得た(2.4g、83%収率)。1H NMR (300MHz, ジメチルスルホキシド−d6) δ ppm 1.29−1.32(d, 3H) 1.39(s, 9H) 4.87(q, 1H) 7.14−7.21(t, 1H) 7.46−7.58(m, 3H)。
ジオキサン(12mL)中の1113(2.4g、7.54mmol)およびビス(トリ−tert−ブチルホスフィン)パラジウム(0)(0.77g、1.508mmol)の脱気した溶液に、アルゴン下で2−tert−ブトキシ−2−オキソエチル亜鉛クロリド(38mL、18.85mmol)を加え、生成した反応混合物を室温で4時間撹拌してから、これを塩化アンモニウム飽和水溶液でクエンチした。生成した溶液を水と酢酸エチルの間で分配した。有機抽出物をさらなる水で洗浄し、分離させ、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。得た残渣を、EtOAc/ヘキサンで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製することによって、1114を得た(2g、75%収率)。1H NMR (300MHz, ジメチルスルホキシド−d6) δ ppm 1.29−1.32(d, 3H) 1.38−1.41(m, 18H) 3.53(s, 2H) 4.87(q, 1H) 7.05−7.16(m, 2H) 7.26−7.29(m, 1H) 7.48(m, 1H)。
メタノール(100mL)および水(25mL)中の1114(2g、5.66mmol)の溶液に、水酸化リチウム一水和物(2gm)を加え、生成した反応混合物を室温で2日間撹拌してから、これを濃縮した。得た残渣を氷冷した水で希釈し、酢酸で酸性化した。生成した溶液を水と酢酸エチルの間で分配した。有機抽出物をさらなる水で洗浄し、分離させ、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。得た残渣を、EtOAc/ヘキサンで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製することによって、1115を得た(1.5g、89%収率)。1H NMR (300MHz, ジメチルスルホキシド−d6) δ ppm 1.29−1.31(d, 3H) 1.38 (s, 9H) 3.53(s, 2H) 4.87(q, 1H) 7.05−7.19(m, 2H) 7.26−7.29(m, 1H) 7.45−7.48(m, 1H) 12.32(s, 1H)。
1H NMR (300MHz, ジメチルスルホキシド−d6) δ ppm 1.30−1.33 (m, 12H) 1.74 (brs, 4H) 2.89(m, 2H) 3.02 (m, 2H) 3.78 (s, 4H) 4.85 (q, 1H) 7.10−7.57 (m, 11H) 8.19−8.22 (d, 1H) 11.26 (s, 1H) 12.64 (s, 1H)。
1H NMR (300MHz, ジメチルスルホキシド−d6) δ ppm 1.28−1.32 (m, 12H) 1.73−1.75 (brs, 4H) 2.87(m, 2H) 2.89 (m, 2H) 3.75 (s, 2H) 3.81(s, 2H) 4.85 (q, 1H) 7.06−7.57 (m, 11H) 8.18−8.21(d, 1H) 11.26 (s, 1H) 12.64 (s, 1H)。
1H NMR (300MHz, ジメチルスルホキシド−d6) δ ppm 1.51−1.53 (m, 3H) 1.75 (brs, 4H) 2.90(m, 2H) 3.02 (m, 2H) 3.78 (s, 2H) 3.85(s, 2H) 4.65 (q, 1H) 7.25−7.61 (m, 10H) 8.21−8.25 (d, 1H) 8.33−8.35(brs, 3H) 11.29 (s, 1H) 12.68 (s, 1H)。
1H NMR (300MHz, ジメチルスルホキシド−d6) δ ppm 1.54 (d, 3H) 1.75−1.76 (brs, 4H) 2.91(m, 2H) 3.02 (m, 2H) 3.81−3.83(m, 4H) 4.65 (q, 1H) 7.24−7.63 (m, 10H) 8.22−8.25 (d, 1H) 8.36(brs, 3H) 11.35 (s, 1H) 12.66 (s, 1H)。
MeOH(25mL)、THF(10mL)およびH2O(10mL)中の413(1.62g)の混合物に、室温で、1Nの水性NaOH(8mL)を加えた。この混合物を24時間撹拌してから、有機揮発物を減圧下で除去した。残渣を1NのHCl水溶液でpH7に中和し、EtOAc(2×20mL)で抽出した。合わせた抽出物を乾燥させ(MgSO4)、濃縮した。粗製物を、ジクロロメタン中1〜15%MeOHで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製することによって、アミン1116を得た。335に関して記載されているように、生成したアミン1116を660に変換した。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.68 (bs, 1H), 11.31 (s, 1H), 8.20 (d, J = 9.2Hz, 1H), 7.57 (d, J = 8.8Hz, 1H), 7.52−7.21 (m, 8H), 3.90 (s, 2H), 3.87 (s, 2H), 3.06−2.86 (m, 4H), 1.77−1.72 (m, 4H)。
3000mL三つ口丸底フラスコ内で、3−アミノ−6−クロロピリダジン(55.5g、0.428モル)および3−(トリフルオロメトキシ)フェニル酢酸(1.1当量、0.471モル、104g)をDMF(30.0vol.、1.66L)中に溶解させた。添加用漏斗を介したDIEA(1.1当量、0.471モル、82mL)の添加を5分間かけて行った。プロピルホスホン酸無水物の溶液(DMF中50%の溶液(300mL)、1.1当量、0.471モル)を500mL添加用漏斗に入れ、反応液に滴下添加した(反応温度を≦+30℃に保ちながら)。反応は通常、進行して3時間後に完了する(TLC: 6:4 ヘキサン−酢酸エチル)。次いで、反応混合物を7.5%重炭酸ナトリウム(80.0vol.、4.4L)に注ぎ入れ、これを氷浴中で冷やした。オフホワイト色の結晶の粉末を、ブフナー漏斗を通して濾過し、水(20.0vol.、1.1L)ですすいだ。真空中50℃で、一定重量まで乾燥させることによって、N−(6−クロロピリダジン−3−イル)−2−(3−(トリフルオロメトキシ)フェニル)アセトアミド1117を得た:119.6g(77%)の収量。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 11.63 (s, 1H), 8.38(d, J=9.4Hz, 1H), 7.88(d, J=9.4Hz, 1H), 7.52−7.27(m, 4H), 3.90(s, 2H)。
4−シアノブチル亜鉛ブロミド溶液(3.0当量、0.50モル、1.0L)を、アルゴンガスパージした5000mL三つ口丸底フラスコに入れた。アルゴン(g)を5分間パージし、続いて、アルゴン(g)ブランケット下で、1117(1.0当量、0.167モル、55.3g)およびNiCl2(dppp)(0.15当量、0.0251モル、13.6g)を加えた。反応は通常、進行して4時間後に完了する(TLC:1:1ヘキサン−酢酸エチル)。EtOAc(15vol.、832mL)を深紅色の溶液に加えた。水(15vol.、832mL)を加えると、高粘度のスラリーが形成された。スラリーが分解して薄い青色層になるまで(約6vol.、333mL)、1N HClを加えた。分液漏斗に移し、有機層を1N HCl(2×500mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、回転式蒸発(浴槽≦30℃)で濃縮して、赤みを帯びた固形の油になった。ジクロロメタン(15vol.、832mL)中に溶解させた油、シリカゲル(100g)をスラリー化して赤色溶液になり、これを回転式蒸発(浴槽≦30℃)で濃縮して、赤みを帯びた固形の粉末にした。シリカゲル(5cm×11cm)の床にロードし、25%ヘキサンを含む酢酸エチル(3L)でフラッシュし、合わせた有機物を回転式蒸発(浴槽≦30℃)で濃縮した。高真空下で一定の重量まで乾燥させることによって、N−(6−(4−シアノブチル)ピリダジン−3−イル)−2−(3−(トリフルオロメトキシ)フェニル)アセトアミド1118を得た:58.2g(92%)の収量。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 11.41 (s, 1H), 8.28(d, J=9.2Hz, 1H), 7.65(d, J=9.2Hz, 1H), 7.52−7.27(m, 4H), 3.89(s, 2H), 2.92(t, J=7.5Hz, 2H), 2.56(t, J=7.0Hz, 2H), 1.80 (m, 2H), 1.61 (m, 2H)。
1118(1.0当量、0.154モル、58.2g)を、チオセミカルバジド(1.2当量、0.184モル、16.8g)と共に500mL丸底フラスコに入れた。TFA(5vol.、291mL)を、撹拌しながら反応容器にゆっくりと加えた。オープントップ還流冷却器付の65℃浴槽内で反応物スラリーを加熱した。反応は通常、進行して5時間後に完了する(LC/MSで判定)。トルエン(10vol.、582mL)を深紅色の溶液に加え、回転式蒸発(浴槽≦30℃)で共沸して、赤色の油状物となった。油状物を、7.5%重炭酸ナトリウム溶液(69vol.、4.0L)が入っている、十分に撹拌した6000mLのエルレンマイヤーフラスコにゆっくりと移し、0℃浴槽内で冷却した。ブフナー漏斗を通して結晶を濾過し、ジエチルエーテル(5vol.、2x250mL)で2回すすいだ。高真空下で一定の重量まで乾燥させることによって、N−(6−(4−(5−アミノ−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)ブチル)ピリダジン−3−イル)−2−(3−(トリフルオロメトキシ)フェニル)アセトアミド657を得た。55.7g(80%)の収量。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 11.33 (s, 1H), 8.21(d, J=9.2Hz, 1H), 7.58(d, J=9.2Hz, 1H), 7.51−7.26(m, 4H), 6.99(s, 2H), 3.88(s, 2H), 2.87(m, 4H), 1.71 (m, 4H)。
657(50mg、0.11mmol)のDMF(3mL)溶液に、0℃で、4−フルオロフェニル酢酸(22mg、0.14mmol)、HOBt(30mg、0.22mmol)およびEDCI(42mg、0.22mmol)を加えた。生成した混合物を室温で1.5時間撹拌してから、これを0℃に冷却し、H2Oでクエンチした。沈殿物を吸引濾過で収集し、ジクロロメタン中1〜10%MeOHで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーでさらに精製することによって、661を得た。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.65 (bs, 1H), 11.31 (s, 1H), 8.20 (d, J = 9.1Hz, 1H), 7.57 (d, J = 9.4Hz, 1H), 7.49−7.14 (m, 8H), 3.87 (s, 2H), 3.81 (s, 2H), 3.06−2.86 (m, 4H), 1.77−1.72 (m, 4H)。
化合物661に関して記載されている手順により、662を調製した。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.67 (bs, 1H), 11.31 (s, 1H), 8.20 (d, J = 9.1Hz, 1H), 7.57 (d, J = 9.1Hz, 1H), 7.51−7.07 (m, 7H), 3.89 (s, 2H), 3.87 (s, 2H), 3.06−2.86 (m, 4H), 1.77−1.72 (m, 4H)。
化合物661に関して記載されている手順により、663を調製した。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.74 (bs, 1H), 11.31 (s, 1H), 8.20 (d, J = 9.2Hz, 1H), 7.57 (d, J = 9.2Hz, 1H), 7.51−7.19 (m, 7H), 3.97 (s, 2H), 3.87 (s, 2H), 3.06−2.86 (m, 4H), 1.77−1.72 (m, 4H)。
1,4−ジオキサン(30ml)中の1−ブロモ−3−(ジフルオロメトキシ)ベンゼン(1g、4.5mmol)、ビス(トリ−tert−ブチルホスフィン)パラジウム(0)(460mg、0.9mmol)の混合物に、アルゴン雰囲気下で、エーテル中0.5Mの2−tert−ブトキシ−2−オキソエチル亜鉛クロリド(22.5ml)を加えた。生成した混合物を室温で一晩撹拌した。混合物を飽和NH4ClとEtOAcの間で分配した。有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。この粗材料を、ヘキサン中0〜10%EtOAcで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製することによって、1119を得た。
1119(300mg、1.16mmol)のジクロロメタン(5ml)溶液に、0℃で、TFA(3ml)を滴下添加した。生成した混合物を室温で一晩撹拌してから、これを蒸発乾燥させ、次いで残渣をエーテルと共に摩砕することによって、1120を得た。
化合物1120に関して記載されている手順を使用して、1−ブロモ−3−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ベンゼンから1121を作製した。
フラスコに、DMF(1ml)中の1024(50mg、0.135mmol)、1120(28mg、0.142mmol)を入れ、0℃で、HOBT(39mg、0.285mmol)を加え、続いてEDCI(68mg、0.356mmol)を加えた。生成した混合物を室温までゆっくりと温め、2時間撹拌してから氷水(約5mL)の添加によりこれをクエンチした。白色の沈殿物を吸引濾過で収集し、さらなる水ですすぐことによって、664を得た。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.71 (s, 1H), 11.32 (s, 1H), 8.22−8.19 (d, J = 9.12Hz, 1H), 7.58−7.54 (d, J = 9.03Hz, 1H), 7.48−6.99 (m, 10H), 3.85 (s, 2H), 3.78 (s, 2H), 3.01 (bs, 2H), 2.90 (bs, 2H), 1.73 (bs, 4H)。
化合物664に関して記載されている手順を使用して、665を作製した。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.71 (s, 1H), 11.32 (s, 1H), 8.22−8.19 (d, J = 9.12Hz, 1H), 7.58−7.54 (d, J = 9.03Hz, 1H), 7.38−7.28 (m, 6H), 7.03−6.97 (m, 3H), 4.77−4.74 (q, 2H), 3.80−3.78 (d, J = 5.82Hz, 4H), 3.01 (bs, 2H), 2.90 (bs, 2H), 1.73 (bs, 4H)。
フラスコに、DMF(1ml)中の348(50mg、0.135mmol)、1120(28mg、0.142mmol)を入れ、0℃で、HOBT(39mg、0.285mmol)を加え、続いてEDCI(68mg、0.356mmol)を加えた。生成した混合物を室温までゆっくりと温め、一晩撹拌してから、氷水(約5mL)の添加によりこれをクエンチした。白色の沈殿物を吸引濾過で収集し、さらなる水ですすいだ。この粗材料を、ジクロロメタン中0〜6%MeOHで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製することによって、666を得た。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.71 (s, 1H), 11.32 (s, 1H), 8.22−8.19 (d, J = 9.12Hz, 1H), 7.58−7.54 (d, J = 9.03Hz, 1H), 7.48−6.98 (m, 10H), 3.81 (bs, 4H), 3.01 (bs, 2H), 2.90 (bs, 2H), 1.73 (bs, 4H)。
化合物666に関して記載されている手順を使用して、667を作製した。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.71 (s, 1H), 11.32 (s, 1H), 8.22−8.19 (d, J = 9.12Hz, 1H), 7.58−7.54 (d, J = 8.97Hz, 1H), 7.35−7.28 (m, 6H), 7.03−6.97 (m, 3H), 4.77−4.74 (q, 2H), 3.87 (s, 2H), 3.78 (s, 2H), 3.01 (bs, 2H), 2.90 (bs, 2H), 1.73 (bs, 4H)。
化合物675に関して記載されている手順を使用して、668を作製した。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.71 (s, 1H), 11.32 (s, 1H), 8.22−8.19 (d, J = 9.15Hz, 1H), 7.58−6.99 (m, 10H), 3.87−3.84 (d, 4H), 3.01 (bs, 2H), 2.90 (bs, 2H), 1.73 (bs, 4H)。
化合物675に関して記載されている手順を使用して、669を作製した。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.71 (s, 1H), 11.32 (s, 1H), 8.22−8.19 (d, J = 9.09Hz, 1H), 7.58−7.54 (d, J = 9.37Hz, 1H), 7.48−7.28 (m, 6H), 7.03−6.97 (m, 2H), 4.77−4.74 (q, 2H), 3.87 (s, 2H), 3.78 (s, 2H), 3.01 (bs, 2H), 2.90 (bs, 2H), 1.73 (bs, 4H)。
フラスコに、DMF(1ml)中の657(50mg、0.111mmol)、2−ピリジン酢酸塩酸塩(20mg、0.116mmol)を入れ、0℃で、プロピルホスホン酸無水物の溶液(91μl)、続いてトリエチルアミン(40μl、0.29mmol)で処理した。生成した混合物を室温までゆっくりと温め、1時間撹拌してから、氷水(約5mL)の添加によりこれをクエンチした。黄色の沈殿物を吸引濾過で収集し、さらなる水ですすいだ。この粗材料を、ジクロロメタン中0〜6%MeOHで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製することによって、670を得た。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.67 (s, 1H), 11.32 (s, 1H), 8.53−8.49 (m, 1H), 8.22−8.19 (d, J = 9.12Hz, 1H), 7.78−7.76 (t, 1H), 7.58−7.26 (m, 7H), 4.01 (s, 2H), 3.87 (s, 2H), 3.01 (bs, 2H), 2.90 (bs, 2H), 1.73 (bs, 4H)。
化合物670に関して記載されている手順を使用して、671を作製した。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.70 (s, 1H), 11.32 (s, 1H), 8.53−8.48 (m, 2H), 8.22−8.19 (d, J = 9.12Hz, 1H), 7.76−7.26 (m, 7H), 3.87 (s, 4H), 3.01 (bs, 2H), 2.90 (bs, 2H), 1.73 (bs, 4H)。
化合物670に関して記載されている手順を使用して、672を作製した。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 11.32 (s, 1H), 8.53−8.52 (bs, 2H), 8.22−8.19 (d, J = 9.12Hz, 1H), 7.58−7.26 (m, 7H), 3.87 (s, 4H), 3.01 (bs, 2H), 2.90 (bs, 2H), 1.73 (bs, 4H)。
化合物661に関して記載されている手順により、673を調製した。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.69 (bs, 1H), 11.31 (s, 1H), 8.20 (d, J = 9.1Hz, 1H), 7.57 (d, J = 9.1Hz, 1H), 7.51−7.21 (m, 8H), 3.90 (s, 2H), 3.87 (s, 2H), 3.06−2.86 (m, 4H), 1.77−1.72 (m, 4H)。
化合物661に関して記載されている手順により、674を調製した。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.63 (bs, 1H), 11.32 (s, 1H), 8.20 (d, J = 9.2Hz, 1H), 7.57 (d, J = 9.2Hz, 1H), 7.51−7.38 (m, 3H), 7.33−7.09 (m, 5H), 3.87 (s, 2H), 3.79 (s, 2H), 3.06−2.86 (m, 4H), 2.48 (s, 3H), 1.77−1.72 (m, 4H)。
フラスコに、DMF(1ml)中の657(70mg、0.155mmol)、5−ピリミジン酢酸(22mg、0.162mmol)を入れ、0℃で、HOBT(44mg、0.326mmol)を加え、続いてEDCI(78mg、0.408mmol)を加えた。生成した混合物を室温までゆっくりと温め、一晩撹拌してから、氷水(約5mL)の添加によりこれをクエンチした。白色の沈殿物を吸引濾過で収集し、さらなる水ですすいだ。この粗材料を、ジクロロメタン中0〜6%MeOHで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製することによって、675を得た。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.75 (s, 1H), 11.32 (s, 1H), 9.11 (s, 1H), 8.76 (s, 1H), 8.22−8.19 (d, J = 9.12Hz, 1H), 7.59−7.26 (m, 6H), 3.94 (s, 2H), 3.87 (s, 2H), 3.01 (bs, 2H), 2.90 (bs, 2H), 1.73 (bs, 4H)。
化合物675に関して記載されている手順を使用して、676を作製した。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.75 (s, 1H), 11.32 (s, 1H), 8.70 (s, 1H), 8.61−8.57 (m, 2H), 8.22−8.19 (d, J = 9.36Hz, 1H), 7.59−7.26 (m, 5H), 4.11 (s, 2H), 3.87 (s, 2H), 3.01 (bs, 2H), 2.90 (bs, 2H), 1.73 (bs, 4H)。
化合物675に関して記載されている手順を使用して、677を作製した。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.75 (s, 1H), 11.32 (s, 1H), 8.89 (s, 1H), 8.22−8.19 (d, J = 9.15Hz, 1H), 7.59−7.26 (m, 5H), 6.62 (s, 1H), 3.99 (s, 2H), 3.87 (s, 2H), 3.01 (bs, 2H), 2.90 (bs, 2H), 1.73 (bs, 4H)。
化合物675に関して記載されている手順を使用して、678を作製した。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.75 (s, 1H), 11.32 (s, 1H), 9.06 (s, 1H), 8.22−8.19 (d, J = 9.21Hz, 1H), 7.59−7.26 (m, 6H), 4.03 (s, 2H), 3.87 (s, 2H), 3.01 (bs, 2H), 2.90 (bs, 2H), 1.73 (bs, 4H)。
化合物661に関して記載されている手順により、679を調製した。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.67 (bs, 1H), 11.31 (s, 1H), 8.20 (d, J = 9.2Hz, 1H), 7.57 (d, J = 9.2Hz, 1H), 7.51−7.36 (m, 4H), 7.29−7.12 (m, 4H), 3.87 (s, 2H), 3.85 (s, 2H), 3.06−2.86 (m, 4H), 1.77−1.72 (m, 4H)。
化合物661に関して記載されている手順により、680を調製した。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.67 (bs, 1H), 11.31 (s, 1H), 8.20 (d, J = 9.3Hz, 1H), 7.57 (d, J = 9.0Hz, 1H), 7.51−7.28 (m, 8H), 3.87 (s, 2H), 3.84 (s, 2H), 3.06−2.86 (m, 4H), 1.77−1.72 (m, 4H)。
674(100mg、0.16mmol)のジクロロメタン溶液に、−78℃で、m−CPBA(60mg、0.24mmol)を4回に分けて加えた。生成した混合物をその温度で1時間撹拌してから、これを−10℃までゆっくりと温め、25%のNa2S2O3水溶液でクエンチした。反応物をEtOAcで希釈し、飽和水性NaHCO3(3×10mL)で洗浄した。合わせた有機層を分離させ、ブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、濃縮した。粗製物をHPLCで精製することによって、682を得た。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.72 (bs, 1H), 11.31 (s, 1H), 8.20 (d, J = 9.0Hz, 1H), 7.68 (m, 1H), 7.60−7.26 (m, 8H), 3.91 (s, 2H), 3.87 (s, 2H), 3.06−2.86 (m, 4H), 2.76 (s, 3H), 1.77−1.72 (m, 4H)。
化合物661に関して記載されている手順により、657および3−メチルスルホニルフェニル酢酸から681を調製した。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.72 (bs, 1H), 11.31 (s, 1H), 8.20 (d, J = 9.0Hz, 1H), 7.92−7.83 (m, 2H), 7.70−7.26 (m, 7H), 3.93 (s, 2H), 3.87 (s, 2H), 3.23 (s, 3H), 3.06−2.86 (m, 4H), 1.77−1.72 (m, 4H)。
化合物675に関して記載されている手順を使用して、683を作製した。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.75 (s, 1H), 11.32 (s, 1H), 8.36 (s, 1H), 8.21−8.18 (d, J = 9.18Hz, 1H), 7.84−7.80 (d, J = 9.36Hz, 1H), 7.59−7.26 (m, 6H), 3.90−3.87 (d, 4H), 3.01 (bs, 2H), 2.90 (bs, 2H), 1.73 (bs, 4H)。
化合物675に関して記載されている手順を使用して、684を作製した。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.75 (s, 1H), 11.32 (s, 1H), 8.57 (s, 1H), 8.51−8.49 (d, J = 9.18Hz, 1H), 8.21−8.18 (d, J = 9.06Hz, 1H), 7.79−7.75 (d, J = 9.36Hz, 1H), 7.59−7.26 (m, 6H), 4.07 (t, 2H), 3.87 (s, 2H), 3.30−3.28 (m, 1H), 3.19 (s, 3H), 3.01 (bs, 2H), 2.90 (bs, 2H), 2.3−2.5 (m, 1H), 1.99−1.96 (m, 1H), 1.73 (bs, 4H)。
化合物661に関して記載されている手順により、685を調製した。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.52 (bs, 1H), 11.31 (s, 1H), 8.20 (d, J = 9.1Hz, 1H), 7.61−7.25 (m, 7H), 3.87 (s, 2H), 3.80 (s, 3H), 3.62 (s, 2H), 3.06−2.86 (m, 4H), 1.77−1.72 (m, 4H)。
化合物661に関して記載されている手順により、686を調製した。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.53 (bs, 1H), 11.32 (s, 1H), 8.20 (d, J = 9.1Hz, 1H), 7.58 (d, J = 9.2Hz, 1H), 7.52−7.26 (m, 4H), 5.96 (s, 1H), 3.87 (s, 2H), 3.67 (s, 2H), 3.64 (s, 3H), 3.06−2.86 (m, 4H), 2.21 (s, 3H), 1.77−1.72 (m, 4H)。
化合物661に関して記載されている手順により、687を調製した。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.56 (bs, 1H), 11.32 (s, 1H), 8.20 (d, J = 9.3Hz, 1H), 7.61−7.38 (m, 6H), 6.17 (d, J = 2.2Hz, 1H), 3.87 (s, 2H), 3.79 (s, 3H), 3.75 (s, 2H), 3.03−2.90 (m, 4H), 1.7−1.72 (m, 4H)。
化合物661に関して記載されている手順により、688を調製した。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.61 (bs, 1H), 11.32 (s, 1H), 8.20 (d, J = 9.3Hz, 1H), 7.58 (d, J = 9.3Hz, 1H), 7.51−7.26 (m, 4H), 3.87 (s, 2H), 3.84 (s, 2H), 3.07−2.86 (m, 4H), 1.77−1.72 (m, 4H)。
657(200mg、0.44mmol)のDMF(4mL)溶液に、0℃で、マンデル酸(124mg、0.66mmol)、HOBt(119mg、0.88mmol)およびEDCI(170mg、0.88mmol)を加えた。生成した混合物を室温で1.5時間撹拌してから、これを0℃に冷却し、H2Oでクエンチした。沈殿物を吸引濾過で収集し、ジクロロメタン中1〜10%MeOHで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーでさらに精製することによって、690および相対的に極性の高い689を得た。689: 1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.42 (bs, 1H), 11.31 (s, 1H), 8.20 (d, J = 9.2Hz, 1H), 7.58−7.27 (m, 10H), 6.35 (d, J = 4.4Hz, 1H), 5.34 (d, J = 4.3Hz, 1H), 3.87 (s, 2H), 3.03−2.89 (m, 4H), 1.77−1.73 (m, 4H). 690: 1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 13.05 (bs, 1H), 11.31 (s, 1H), 8.20 (d, J = 9.0Hz, 1H), 7.59−7.26 (m, 15H), 6.26 (d, J = 5.5Hz, 1H), 6.11 (s, 1H), 5.38 (d, J = 5.3Hz, 1H), 3.87 (s, 2H), 3.03−2.88 (m, 4H), 1.76−1.73 (m, 4H)。
化合物689に関して記載されている手順により、657および3−クロロマンデル酸から447を調製した。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.48 (bs, 1H), 11.31 (s, 1H), 8.20 (d, J = 9.2Hz, 1H), 7.59−7.26 (m, 9H), 6.53 (m, 1H), 5.36 (t, J = 0.7Hz, 1H), 3.87 (s, 2H), 3.03−2.90 (m, 4H), 1.75−1.71 (m, 4H)。
化合物675に関して記載されている手順を使用して、692を作製した。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.75 (s, 1H), 11.32 (s, 1H), 8.21−8.18 (d, J = 9.18Hz, 1H), 7.80−7.26 (m, 9H), 3.92 (s, 2H), 3.87 (s, 2H), 3.01 (bs, 2H), 2.90 (bs, 2H), 1.73 (bs, 4H)。
化合物675に関して記載されている手順を使用して、693を作製した。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.75 (s, 1H), 11.32 (s, 1H), 8.22−8.19 (d, J = 9.06Hz, 1H), 7.79 (s, 1H), 7.59−7.26 (m, 6H), 6.31 (s, 1H), 5.20 (s, 2H), 3.87 (s, 2H), 3.01 (bs, 2H), 2.90 (bs, 2H), 1.73 (bs, 4H)。
化合物675に関して記載されている手順を使用して、694を作製した。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.71 (s, 1H), 11.32 (s, 1H), 8.22−8.18 (d, J = 9.15Hz, 1H), 7.58−7.54 (d, J = 9.18Hz, 1H), 7.48−7.26 (m, 4H), 3.87 (s, 2H), 3.63 (s, 2H), 3.01 (bs, 2H), 2.90 (bs, 2H), 2.39 (s, 3H), 2.13 (s, 3H), 1.73 (bs, 4H), 1.57 (s, 9H)。
694(50mg、0.081mmol)のジクロロメタン(2ml)溶液に、TFA(2ml)を0℃で加えた。生成した混合物を室温で1時間撹拌してから、これを真空下で蒸発乾燥させた。エーテルを加え、白色の沈殿物を吸引濾過で収集し、さらなるエーテルですすぐことによって、695を得た。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.71 (s, 1H), 11.32 (s, 1H), 8.22−8.19 (d, J = 9.36Hz, 1H), 7.60−7.57 (d, J = 9.27Hz, 1H), 7.51−7.28 (m, 4H), 3.88 (s, 2H), 3.57 (s, 2H), 3.01 (bs, 2H), 2.90 (bs, 2H), 2.45 (s, 3H), 2.15 (s, 3H), 1.73 (bs, 4H)。
化合物695に関して記載されている手順を使用して、696を作製した。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 12.71 (s, 1H), 11.32 (s, 1H), 8.22−8.19 (d, J = 9.30Hz, 1H), 8.15 (s, 1H), 7.58−7.54 (d, J = 9.30Hz, 1H), 7.48−7.28 (m, 5H), 3.87 (s, 2H), 3.76 (s, 2H), 3.01 (bs, 2H), 2.90 (bs, 2H), 1.73 (bs, 4H), 1.59 (s, 9H)。
化合物695に関して記載されている手順を使用して、697を作製した。1H NMR (300MHz, DMSO−d6) δ 14.22 (s, 1H), 12.71 (s, 1H), 11.32 (s, 1H), 9.01 (s, 1H), 8.22−8.19 (d, J = 9.15Hz, 1H), 7.59−7.26 (m, 6H), 4.04 (s, 2H), 3.87 (s, 2H), 3.01 (bs, 2H), 2.90 (bs, 2H), 1.73 (bs, 4H)。
DMF(8mL)中の3−モルホリン−4−イル−プロピオン酸塩酸塩(113mg、0.58mmol)の懸濁液に、0℃で、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(130mg、0.67mmol)を加えた。生成した混合物を0℃で40分間撹拌し、続いて689(300mg、0.48mmol)および4−DMAP(165mg、1.35mmol)を加えた。生成した混合物を0℃〜室温で3.5時間にわたり撹拌してから、これをEtOAcおよび冷水で希釈した。有機層を分離させ、水(3×15mL)、ブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、濃縮した。粗生成物を、CH2Cl2中0〜15%MeOHで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製することによって、白色の固体として、711(297mg)を得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 10.75 (bs, 1H), 8.49 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.64 (s, 1H), 7.50−7.26 (m, 7H), 7.16−7.15 (m, 1H), 6.51 (s, 1H), 4.04 (s, 2H), 3.80−3.72 (m, 4H), 3.88−2.81 (m, 8H), 2.75−2.71 (m, 5H), 1.89 (m, 4H).
DMF(18mL)中の1117(4.00g、12.06mmol)、4−ペンチンニトリル(2.11mL、24.12mmol)、PdCl2(PPh3)2(847mg、1.21mmol)、CuI(184mg、0.96mmol)およびEt3N(13.44mL、96.48mmoL)の混合物を55℃で5時間加熱した。反応物を室温に冷却し、これを、氷と水の混合物に注ぎ入れた。沈殿物を吸引濾過で収集し、風乾した。粗生成物を、最初にi−PrOH−H2Oの混合物から再結晶し、次いでi−PrOHから再結晶することによって、アルキン1131を得た。
EtOAc(150mL)、THF(75mL)およびMeOH(75mL)の混合物中の、アルキン1131(6.00g)およびPd(OH)2/C(1.00g)の混合物を、1atmのD2下、室温で3時間撹拌してから、触媒をSiO2の短いプラグで濾別し、EtOAcですすいだ。濾液を濃縮することによって、粗生成物を得て、これを、EtOAcおよびエーテルの混合物からさらに再結晶することによって、オフホワイト色の固体として所望のアルカン1132を得た(6.01g)。
TFA(75mL)中のニトリル1132(5.20g、13.61mmol)およびチオセミカルバジド(1.61g、17.69mmol)の混合物を、80℃で4時間加熱した。反応物を室温に冷却し、氷と水の混合物に注ぎ入れた。混合物をNaOHペレットで塩基性化した(pH14)。白色の沈殿物を吸引濾過で収集し、水ですすぎ、乾燥させることによって、726を得た(5.87g)。
DMF(20mL)中の726(1.40g、3.07mmol)および2−ピリジル酢酸HCl塩(1.49g、8.59mmol)溶液に、0℃で、Et3N(1.50mL、10.73mmol)を加え、続いて1−プロパンホスホン酸無水物(2.73mL、DMF中50%、4.29mmol)を加えた。この混合物を室温で2.5時間撹拌してから、これを0℃に再び冷却し、氷−H2Oでクエンチした。沈殿物を吸引濾過で収集し、風乾した。この粗生成物を、DCM中0〜15%MeOHで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーでさらに精製することによって、727を得た(0.97g)。1H NMR (300 MHz, DMSO−d6) δ12.67 (s, 1H), 11.31 (s, 1H), 8.52−8.50 (m, 1H), 8.20 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 7.78 (dt, J = 1.8, 7.6 Hz, 1H), 7.58 (d, J = 9.1 Hz, 1H), 7.51−7.26 (m, 6H), 4.02 (s, 2H), 3.87 (s, 2H), 3.03 (t, J = 7.4 Hz, 2H), 1.73 (t, J = 7.4 Hz, 2H).
化合物711の調製に関して利用した手順と類似の手順を使用して、化合物447から化合物710を調製した。1H NMR (300 MHz, DMSO−d6) δ11.32 (s, 1H), 8.21−8.18 (d, J = 9.06 Hz, 1H), 7.62−7.26 (m, 9H), 6.16 (s, 1H), 3.87 (s, 2H), 3.52−3.50 (d, 2H), 3.01 (bs, 2H), 2.90 (bs, 2H), 2.80−2.71(m, 11H), 1.73 (bs, 4H).
化合物711の調製に関して利用した手順と類似の手順を使用して、化合物447から化合物712を調製した。1H NMR (300 MHz, DMSO−d6) δ11.32 (s, 1H), 8.21−8.18 (d, J = 9.06 Hz, 1H), 7.62−7.26 (m, 9H), 6.16 (s, 1H), 3.87 (s, 2H), 3.38−3.36 (d, 2H), 3.01 (bs, 2H), 2.90 (bs, 2H), 2.29 (s, 6H), 1.73 (bs, 4H).
化合物711の調製に関して利用した手順と類似の手順を使用して、化合物447から化合物713を調製した。1H NMR (300 MHz, DMSO−d6) δ13.11 (bs, 1H), 11.32 (s, 1H), 8.21−8.18 (d, J = 9.06 Hz, 1H), 7.62−7.26 (m, 9H), 6.16 (s, 1H), 3.87 (s, 2H), 3.60−3.57 (m, 4H), 3.44−3.42 (d, 2H), 3.01 (bs, 2H), 2.90 (bs, 2H), 2.55−2.51 (m, 4H), 1.73 (bs, 4H).
化合物711の調製に関して利用した手順と類似の手順を使用して、化合物447から化合物714を調製した。1H NMR (300 MHz, DMSO−d6) δ11.32 (s, 1H), 8.21−8.18 (d, J = 9.06 Hz, 1H), 7.62−7.26 (m, 9H), 6.16 (s, 1H), 3.87 (s, 2H), 3.38−3.31 (d, 2H), 3.01 (bs, 2H), 2.90 (bs, 2H), 2.49−2.47 (m, 4H), 1.93 (bs, 4H), 1.73 (bs, 4H), 1.72 (bs, 2H).
MeOH(50ml)中の670(3g、5.24mmol)の懸濁液に、0℃で、2N NaOH(20ml)溶液を加えた。生成した混合物を室温で一晩撹拌した。溶媒を真空下で蒸発させ、混合物を1N HClでpH6に酸性化した。白色の沈殿物を吸引濾過で収集し、さらなる水ですすぎ、乾燥させることによって、1121aを得た。1H NMR (300 MHz, DMSO−d6) δ12.66 (s, 1H), 8.51−8.50 (m, 1H), 7.81−7.76 (m, 1H), 7.42−7.28 (m, 2H), 7.16−7.13 (d, 1H), 6.73−6.70 (d, 1H), 6.10 (s, 2H), 4.0 (s, 2H), 3.01 (bs, 2H), 2.71 (bs, 2H), 1.70 (bs, 4H).
DMF(1ml)中の1121a(20mg、0.054mmol)の溶液に、0℃で、トリエチルアミン(11μl、0.081mmol)を滴下添加し、続いてO−アセチルマンデル酸クロリド(15μl、0.065mmol)を滴下添加した。生成した混合物を室温までゆっくりと温め、1時間撹拌してから、水(約3mL)の添加により0℃でこれをクエンチした。混合物を水とEtOAcの間で分配した。有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。粗材料をDCM中0〜5%MeOHで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製することによって、1122を得た。
フラスコに1122(20mg、0.037mmol)およびMeOH中2Nのアンモニア(5ml)を入れた。混合物を室温で2時間撹拌した。溶媒を真空下で蒸発させ、混合物をエーテルと共に摩砕した。白色の沈殿物を吸引濾過で収集し、エーテルですすぎ、乾燥させることによって、715を得た。1H NMR (300 MHz, DMSO−d6) δ12.66 (s, 1H), 10.61 (s, 1H), 8.51−8.50 (m, 1H), 8.21−8.18 (d, J = 9.06 Hz, 1H), 7.81−7.76 (m, 1H), 7.61−7.53 (m, 3H), 7.42−7.28 (m, 5H), 6.49−6.47 (d, 1H), 5.30−5.28 (d, 1H), 4.0 (s, 2H), 3.02 (bs, 2H), 2.91 (bs, 2H), 1.75 (bs, 4H).
化合物670の調製に関して利用した手順と類似の手順を使用して、化合物719を調製した。1H NMR (300 MHz, DMSO−d6) δ12.66 (s, 1H), 11.32 (s, 1H), 8.51−8.50 (m, 1H), 8.21−8.18 (d, J = 9.06 Hz, 1H), 7.79−7.76 (m, 1H), 7.59−7.30 (m, 6H), 4.0 (s, 2H), 3.87 (s, 2H), 3.01 (bs, 2H), 2.90 (bs, 2H), 1.75 (bs, 4H).
化合物670の調製に関して利用した手順と類似の手順を使用して、化合物720を調製した。1H NMR (300 MHz, DMSO−d6) δ12.66 (s, 1H), 11.32 (s, 1H), 8.51−8.50 (m, 1H), 8.19−8.16 (d, J = 9.06 Hz, 1H), 7.79−7.76 (m, 1H), 7.59−7.30 (m, 6H), 4.01 (s, 2H), 3.95 (s, 2H), 3.03 (bs, 2H), 2.91 (bs, 2H), 1.76 (bs, 4H).
化合物670の調製に関して利用した手順と類似の手順を使用して、化合物721を調製した。1H NMR (300 MHz, DMSO−d6) δ12.66 (s, 1H), 11.32 (s, 1H), 8.51−8.50 (m, 1H), 8.21−8.16 (d, J = 9.06 Hz, 1H), 7.81−7.28 (m, 7H), 4.01 (s, 2H), 3.89 (s, 2H), 3.03 (bs, 2H), 2.91 (bs, 2H), 1.76 (bs, 4H).
化合物670の調製に関して利用した手順と類似の手順を使用して、化合物717を調製した。1H NMR (300 MHz, DMSO−d6) δ12.66 (s, 1H), 11.17 (s, 1H), 8.52−8.50 (m, 1H), 8.19−8.16 (d, J = 9.06 Hz, 1H), 7.81−7.76 (m, 1H), 7.58−7.55 (d, 1H), 7.42−7.09 (m, 4H), 7.08−7.06 (d, 1H), 4.01 (s, 2H), 3.83 (s, 2H), 3.79 (s, 3H), 3.03 (bs, 2H), 2.91 (bs, 2H), 1.76 (bs, 4H).
DCM(3ml)中の717(10mg、0.017mmol)の溶液に、0℃で、三臭化ホウ素溶液(DCM中1N)(2ml)を滴下添加した。生成した混合物を室温までゆっくりと温め、4.5時間撹拌してから、水(約3mL)の添加によりこれをクエンチした。次いで混合物を1N NaOHでpH8に塩基性化した。混合物を水とDCMの間で分配した。有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。粗材料をDCM中0〜10%MeOHで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製することによって、718を得た。1H NMR (300 MHz, DMSO−d6) δ11.17 (s, 1H), 8.52−8.50 (m, 1H), 8.21−8.18 (d, J = 9.06 Hz, 1H), 7.81−7.76 (m, 1H), 7.58−7.55 (d, 1H), 7.51−7.09 (m, 4H), 6.88−6.85 (d, 1H), 4.0 (s, 2H), 3.79 (s, 2H), 3.03 (bs, 2H), 2.91 (bs, 2H), 1.76 (bs, 4H).
以下の化合物1124に関する手順と類似の手順を使用して、4−ブロモ−2−トリフルオロメトキシアニソールから化合物1128を調製した。
化合物670に関する手順と類似の手順で、化合物1128を使用して化合物722を調製した。1H NMR (300 MHz, DMSO−d6) δ12.66 (s, 1H), 11.17 (s, 1H), 8.52−8.50 (m, 1H), 8.21−8.18 (d, J = 9.06 Hz, 1H), 7.81−7.76 (m, 1H), 7.58−7.55 (d, 1H), 7.42−7.19 (m, 5H), 4.0 (s, 2H), 3.85 (s, 3H), 3.79 (s, 2H), 3.03 (bs, 2H), 2.91 (bs, 2H), 1.76 (bs, 4H).
上記化合物718の調製に関する手順と類似の手順を使用して、化合物722から化合物723を調製した。1H NMR (300 MHz, DMSO−d6) δ12.66 (s, 1H), 11.17 (s, 1H), 10.06 (s, 1H), 8.52−8.50 (m, 1H), 8.21−8.18 (d, J = 9.06 Hz, 1H), 7.81−7.76 (m, 1H), 7.58−7.55 (d, 1H), 7.42−7.19 (m, 4H), 6.99−6.96 (d, 1H), 4.0 (s, 2H), 3.70 (s, 2H), 3.03 (bs, 2H), 2.91 (bs, 2H), 1.76 (bs, 4H).
以下の化合物1126に関する手順と類似の手順を使用して、3−ブロモ−5−トリフルオロメトキシアニソールから化合物1129を調製した。
化合物670に関する手順と類似の手順で、化合物1129を使用して化合物729を調製した。1H NMR (300 MHz, DMSO−d6) δ12.66 (s, 1H), 11.28 (s, 1H), 8.52−8.50 (m, 1H), 8.21−8.18 (d, J = 9.06 Hz, 1H), 7.81−7.76 (m, 1H), 7.58−7.55 (d, 1H), 7.42−7.29 (m, 2H), 6.99−6.95 (m, 2H), 6.84 (s, 1H), 4.0 (s, 2H), 3.80 (m, 5H), 3.03 (bs, 2H), 2.91 (bs, 2H), 1.76 (bs, 4H).
上記化合物718の調製に関する手順と類似の手順を使用して、化合物729から化合物730を調製した。1H NMR (300 MHz, DMSO−d6) δ12.66 (s, 1H), 11.28 (s, 1H), 10.04 (s, 1H), 8.52−8.50 (m, 1H), 8.21−8.18 (d, J = 9.06 Hz, 1H), 7.81−7.76 (m, 1H), 7.58−7.55 (d, 1H), 7.42−7.29 (m, 2H), 6.81−6.78 (m, 2H), 6.61 (s, 1H), 4.0 (s, 2H), 3.74 (m, 2H), 3.03 (bs, 2H), 2.91 (bs, 2H), 1.76 (bs, 4H).
1,4−ジオキサン(30ml)中の6−(ジ−Boc−アミノ)−2−ブロモピリジン(1g、2.9mmol)、ビス(トリ−tert−ブチルホスフィン)パラジウム(0)(300mg、0.59mmol)の混合物に、アルゴン雰囲気下で、エーテル(15ml)中0.5Mの2−tert−ブトキシ−2−オキソエチル亜鉛クロリドを加えた。生成した混合物を室温で一晩撹拌した。混合物を飽和NH4ClとEtOAcの間で分配した。有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。粗材料を、ヘキサン中0〜20%EtOAcで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製することによって、1123を得た。
MeOH(6ml)および水(2ml)中の1123(150mg、0.37mmol)の溶液に、0℃で、水酸化リチウム一水和物(100mg、2.38mmol)を加えた。生成した混合物を室温で2日間撹拌してから、蒸発乾燥させた。次いで混合物を1N HCl(pH4)で酸性化し、水とEtOAcの間で分配した。有機抽出物を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させることによって、1124を得た。
フラスコに、DMF(1ml)中の657(105mg、0.232mmol)、1124(90mg、0.255mmol)を入れ、0℃で、プロピルホスホン酸無水物溶液(300μl)を加え、続いてトリエチルアミン(89μl、0.64mmol)を加えた。生成した混合物を室温までゆっくりと温め、3時間撹拌してから、氷水(約5mL)の添加によりこれをクエンチした。沈殿物を吸引濾過で収集し、さらなる水ですすいだ。粗材料を、DCM中0〜6%MeOHで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製することによって、724を得た。1H NMR (300 MHz, DMSO−d6) δ12.67 (s, 1H), 11.32 (s, 1H), 9.69 (s, 1H), 8.22−8.19 (d, J = 9.12 Hz, 1H), 7.72−7.01 (m, 8H), 3.91−3.87 (d, 4H), 3.01 (bs, 2H), 2.90 (bs, 2H), 1.75 (bs, 4H) 1.47 (s, 9H).
DCM(3ml)中の724(50mg、0.07mmol)の溶液に、0℃で、TFA(3ml)を滴下添加した。生成した混合物を室温で3時間撹拌してから、蒸発乾燥させ、次いで残渣をエーテルと共に摩砕することによって、725を得た。1H NMR (300 MHz, DMSO−d6) δ12.67 (s, 1H), 11.32 (s, 1H), 8.22−8.19 (d, J = 9.12 Hz, 1H), 7.88−7.77 (m, 3H), 7.59−7.26 (m, 5H), 6.90−6.80 (m, 2H), 4.05 (s, 2H), 3.87 (s, 2H), 3.01 (bs, 2H), 2.90 (bs, 2H), 1.75 (bs, 4H).
トルエン(10ml)中の酢酸tert−ブチル(789μl、5.88mmol)、2−クロロ−6−メチルピリジン(428μl、3.92mmol)、クロロ(2−ジ−t−ブチルホスフィノ−2’,4’,6’−トリ−1−プロピル−1,1’−ビフェニル)[2−(2−アミノエチル)フェニル]パラジウム(II)(27mg、0.039mmol)の撹拌溶液に、0℃に予め冷却したLHMDS溶液(トルエン中1M)(12ml、12mmol)をアルゴン下0℃で加えた。生成した混合物を1時間撹拌した。混合物を、飽和NH4ClとEtOAcとの間で分配した。有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。粗材料を、ヘキサン中0〜15%EtOAcで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製することによって、1125を得た。
DCM(3ml)中1125(267mg、1.29mmol)溶液に、0℃で、TFA(1.5ml)を滴下添加した。生成した混合物を室温で一晩撹拌してから、蒸発乾燥させ、次いで残渣をエーテルと共に摩砕することによって、1126を得た。
フラスコに、DMF(1ml)中の657(50mg、0.111mmol)、1126(35mg、0.133mmol)を入れ、0℃で、プロピルホスホン酸無水物溶液(155μl)を加え、続いてトリエチルアミン(57μl、0.4mmol)を加えた。生成した混合物を室温までゆっくりと温め、3時間撹拌してから、氷水(約5mL)の添加によりこれをクエンチした。沈殿物を吸引濾過で収集し、さらなる水ですすいだ。粗材料を、DCM中0〜6%MeOHで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製することによって、728を得た。1H NMR (300 MHz, DMSO−d6) δ12.67 (s, 1H), 11.32 (s, 1H), 8.22−8.19 (d, J = 9.12 Hz, 1H), 7.69−7.15 (m, 8H), 3.96 (s, 2H), 3.87 (s, 2H), 3.01 (bs, 2H), 2.90 (bs, 2H), 2.52 (s, 3H), 1.75 (bs, 4H).
DCM(20ml)中のエチル2−ピリジルアセテート(1g、6.05mmol)の溶液に、0℃で、MCPBA(最大77%)(1.77g、10.2mmol)を加えた。生成した混合物を3時間かけて室温まで温めてから、これを、飽和炭酸水素ナトリウムとDCMとの間で分配した。有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。粗材料を、EtOAc中0〜12%MeOHで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製することによって、1127を得た。
トルエン中の657(331mg、0.73mmol)の懸濁液に、1127(278mg、1.53mmol)を加え、続いてトリメチルアルミニウム(トルエン中2M)(732μl、1.46mmol)を加えた。生成した混合物を60℃で一晩撹拌した。反応混合物を、水とDCMとの間で分配した。有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。粗材料を、DCM中0〜5%MeOHで溶出し、次いでEtOAc中0〜15%MeOHで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製することによって、716を得た。1H NMR (300 MHz, DMSO−d6) δ12.67 (s, 1H), 11.32 (s, 1H), 8.29−8.27 (m, 1H), 8.21−8.19 (d, J = 9.12 Hz, 1H), 7.61−7.26 (m, 8H), 4.03 (s, 2H), 3.87 (s, 2H), 3.01 (bs, 2H), 2.90 (bs, 2H), 1.75 (bs, 4H).
分取HPLC精製
すべての逆相分取HPLC精製は、カラム付のShimadzu Prominence分取液体クロマトグラフを使用して周辺温度で実施した。移動相AおよびBは、それぞれ、水中0.1%ギ酸およびアセトニトリル中0.1%ギ酸からなった。粗生成物混合物を、およそ100mg/mLの濃度で、DMF、DMSOまたはこれらの混合物中に溶解させ、表2に記載されている方法に従いクロマトグラフィーにかけた。次いで、適当なクロマトグラフィーの画分を、Savant Speed Vac Plus Model SC210Aを使用して、高真空下、45℃で蒸発させることによって、精製した生成物を得た。
本発明の化合物を生成するために、以下の代表的な合成プロトコルを使用することもできる。
3,6−ジクロロピリダジンを、THFまたはDMF中ジ−tertブチルマロネートおよび水素化ナトリウムで処理することによって、1026を得る。次いで、中間体1026をTHFまたはDMF中で、水素化ナトリウム、続いてビス−(クロロメチル)スルフィドで処理することによって、1027を得る。中間体1027を、ジクロロメタン中TFAで処理することによって、1028を得る。中間体1028をアンモニアで処理することによって、1029を得る。中間体1028はまた、2,4−ジメトキシベンジルアミンおよびTFAでの連続的な処理でも1029へ変換される。ビス−アミノ中間体1029は、1001〜1008のアシル化に対して上記合成プロトコルセクションにおいて記載されている方法を使用して、表3に記載されているものと類似のアシル化した生成物へ変換することができる。
trans−シクロプロパン−1,2−ジイルジメタノールとcis−シクロプロパン−1,2−ジイルジメタノールの両方を、ビス−メシル化中間体1030を介して対応するビス−ニトリル1031に変換する。ジクロロメタン中のピリジンまたはトリエチルアミンの存在下、ジオールをメタンスルホニルクロリドで処理することによって、ビスメシレート中間体1030を調製する。1030をDMSOまたはエタノール/水中シアン化ナトリウムで処理することによって、ビスニトリル1031を調製する。調製物1001に関して記載されている手順と同様の手順を使用して、ビス−ニトリル1031は、TFA中のチオセミカルバジドを用いた環化を経て、ビス−アミノ中間体1032を生じる。ビス−アミノ中間体1032は、1001〜1008のアシル化に関して上記合成プロトコルセクションにおいて記載されている方法を使用して、表3に記載されているものと類似のアシル化生成物へ変換することができる。
アルケン類似体1033は、調製物1001に関して記載されている手順と同様の手順を使用してtrans−3−ヘキセンジニトリルから調製する。ビス−アミノ中間体1033は、1001〜1008のアシル化に関して上記合成プロトコルセクションにおいて記載されている方法を使用して、表3(例えば、1034)に記載されているものと類似のアシル化生成物へ変換することができる。生成物は、シモンズスミス条件(Et2Zn、CH2I2、1,2−ジメトキシエタン)下で、シクロプロピル類似体(1035で例示されている)へさらに変換することができる。
(実施例2)
化合物アッセイ
インビトロの生化学的アッセイおよび細胞増殖アッセイの両方で、化合物を以下の通りアッセイした。IC50結果が表3に提供されている。
組換え酵素アッセイ
グルタメート(GACにより遊離)の生産物をグルタミン酸デヒドロゲナーゼ(GDH)にカップリングさせる生化学的アッセイを使用し、NAD+のNADHへの還元について吸収度における変化を測定して、組換え形態のグルタミナーゼ1(GAC)の酵素活性を阻害する化合物の能力について化合物を評価した。基質溶液を調製し(50mMトリス−HCl、pH8.0、0.2mM EDTA、150mM K2HPO4、0.1mg/mlのBSA、1mM DTT、20mM L−グルタミン、2mM NAD+、および10ppmの泡止め剤)、50μLを96ウェルハーフエリアの透明プレート(Corning、#3695)に加えた。化合物(2μL)を加えることによって、化合物の所望の濃度の2×で、最終DMSO濃度2%を得た。50μLの酵素溶液(50mMトリス−HCl、pH8.0、0.2mM EDTA、150mM K2HPO4、0.1mg/mlのBSA、1mM DTT、10ppmの泡止め剤、4単位/mlのGDH、4mMアデノシン二リン酸、および4nM GAC)の添加によって酵素反応を開始し、20℃で、Molecular Devices M5プレートリーダーで読み出しを行った。プレートリーダーは、キネティックモードで15分間吸収度(λ=340nm)を読むように構成された。毎分のミリ吸光度単位としてデータを記録し、勾配を同じプレート上で対照化合物およびDMSOのみの対照と比較した。DMSO対照より低い勾配を有する化合物は、阻害剤とみなされ、対照化合物を使用してプレートのばらつきを評価した。
IC50すなわち半数阻害濃度として表現された、本発明のいくつかの化合物に対するこのアッセイの結果が表3aおよび表3bに示されており、ここで、IC50は、所与の生物活性を半分に阻害するのに化合物がどれくらい必要とされるかを示す定量的な尺度である。
組換え酵素アッセイ−時間依存性
グルタメート(GACにより遊離)の生産物をグルタミン酸デヒドロゲナーゼ(GDH)にカップリングさせる生化学的アッセイを使用し、NAD+のNADHへの還元について吸収度における変化を測定して、組換え形態のグルタミナーゼ1(GAC)の酵素活性を阻害する化合物の能力について化合物を評価した。酵素溶液を調製し(50mMトリス−HCl、pH8.0、0.2mM EDTA、150mM K2HPO4、0.1mg/mlのBSA、1mM DTT、10ppmの泡止め剤、4単位/mlのGDH、4mMアデノシン二リン酸、および4nM GAC)、50μLを96ウェルハーフエリアの透明プレート(Corning、#3695)に加えた。化合物(2μL)を加えることによって、化合物の所望の濃度の2×で、最終DMSO濃度2%を得た。酵素/化合物ミックスを密閉ホイル(USA Scientific)で密閉し、20℃で60分間軽く撹拌しながらインキュベートした。50μLの基質溶液(50mMトリス−HCl、pH8.0、0.2mM EDTA、150mM K2HPO4、0.1mg/mlのBSA、1mM DTT、20mM L−グルタミン、2mM NAD+、および10ppmの泡止め剤)の添加によって酵素反応を開始し、20℃で、Molecular Devices M5プレートリーダーで読み出しを行った。プレートリーダーは、キネティックモードで15分間吸収度(λ=340nm)を読むように構成した。毎分のミリ吸光度単位としてデータを記録し、勾配を同じプレート上で対照化合物およびDMSOのみの対照と比較した。DMSO対照より低い勾配を有する化合物は、阻害剤とみなされ、対照化合物を使用してプレートのばらつきを評価した。
IC50すなわち半数阻害濃度として表現された、本発明のいくつかの化合物に対するこのアッセイの結果が表3aおよび表3bに示されており、ここで、IC50は、所与の生物活性を半分に阻害するのに化合物がどれくらい必要とされるかを示す定量的な尺度である。
細胞増殖アッセイ
P493−6(myc「on」)細胞を、増殖培地(RPMI−1640、10%FBS、2mM グルタミン、100単位/mlのペニシリンおよび100μg/mlのストレプトマイシン)内で、37℃で、5%のCO2と共に維持した。化合物アッセイについては、200,000細胞/ml(10,000細胞/ウェル)の細胞密度で、50μlの増殖培地内の化合物を添加した日に、P493−6細胞を96ウェルV底プレート内にプレーティングした。化合物を、最終濃度の200倍で、100%DMSO中に段階的に希釈した。化合物を増殖培地内で100倍に希釈し、次いで50μlのこの混合物を細胞プレートに加え、DMSOの最終濃度を0.5%にした。細胞を化合物と共に、5%のCO2を用いて、37℃で72時間インキュベートし、Guava装置上でViacount(Millipore)キットを使用して、Cell Titer Glo(Promega)またはFACS分析のいずれかにより、増殖抑制効果について分析した。
IC50すなわち半数阻害濃度として表現された、本発明のいくつかの化合物に対するこのアッセイの結果が表3aおよび3bに示されており、ここで、IC50は、所与の生物活性を半分だけ阻害するのに化合物がどれくらい必要とされるかを示す定量的な尺度である。
改変された組換え酵素アッセイ−時間依存性
Glu(グルタミナーゼにより遊離)の生産物をGDHにカップリングさせ、NADP+のNADPHへの還元による蛍光の増加を測定する生化学的アッセイを使用して、組換え形態のグルタミナーゼの酵素活性を阻害するこれらの能力について化合物を評価した。
アッセイ構成:グルタミナーゼ反応物緩衝液を調製し[50mM トリス−HCl pH8.8、150mM K2HPO4、0.25mM EDTA、0.1mg/ml BSA(Calbiochem no.2960)、1mM DTT、2mM NADP+(Sigma Aldrich no.N5755)、および0.01%TX−100]、これを使用して、3×酵素含有溶液、3×基質含有溶液、および3×阻害剤含有溶液を作製した(以下を参照されたい)。化合物のDMSOストックを希釈してグルタミナーゼ反応緩衝液にし、6%DMSOを含有する3×阻害剤溶液を作り出すことによって、阻害剤含有溶液を作製した。組換えグルタミナーゼおよびProteus種由来のGDH(Sigma Aldrich no.G4387)を希釈してグルタミナーゼ緩衝液にし、6nM グルタミナーゼ+18単位/mL GDHの溶液を作り出すことによって、3×酵素含有溶液を作製した。Gln(Sigma Aldrich no.49419)、Glu(Sigma Aldrich no.49449)、またはNADPH(Sigma Aldrich no.N1630)のストックを希釈してグルタミナーゼ反応物緩衝液にし、3×基質溶液を作り出すことによって、Gln、Glu、またはNADPHのいずれかを含有する3×基質溶液を作製した。阻害剤含有溶液5μLを基質含有溶液5μLと混合し、続いて、プレインキュベーションが必要ない場合、酵素含有溶液5μLと混合することによって、384−ウェル低容量黒色マイクロタイタープレート(Molecular Devices no.0200−5202)中に反応物を集めた。化合物の阻害の時間依存性作用を試験する場合、基質含有溶液の添加前に、指示された時間の間、酵素含有溶液を阻害剤含有溶液で処理した。
グルタミナーゼ活性の測定:3種すべての構成成分の混合後、Spectromax M5e(Molecular Devices)を使用して、蛍光の増加(Ex:340nM、Em:460nm)を室温で15分間記録した。
IC50の決定:直線方程式(Y=Y切片+(傾き)*X)を使用して各プログレス曲線の初期速度を計算した。初期速度値を化合物濃度に対してプロットし、四つのパラメーター用量反応方程式(活性%=最低値+(最高値−最低値)/(1+10^((LogIC50−X)*HillSlope)))に当てはめて、IC50値を計算した。
IC50すなわち半数阻害濃度として表現された、いくつかの化合物に対するこのアッセイの結果が表3aおよび3bに示されており、ここで、IC50は所与の生物活性を半分だけ阻害するのに化合物がどれくらい必要とされるかを示す定量的な尺度である。
(実施例3)
Caco−2透過性アッセイ
細胞培養挿入フィルター上のコンフルエントな単分子膜においてCaco−2細胞を一般的に使用する。このフォーマットおよび特異的条件下で培養された場合、細胞は分化し、極性化して、これらの表現型は、形態学的および機能的に、小腸の内側を覆っている腸細胞に似るようになる。この細胞の単分子膜は、小分子の通過に対する物理的および生化学的バリアを提供し、経口投与された薬物の吸収を予想するヒト小腸の粘膜のインビトロモデルとして、医薬品業界全域で広く使用されている(Hidalgoら、Gastroenterology、1989年;Artursson、J. Pharm. Sci.、1990年)。Caco−2単分子膜全域でのインビトロの明らかな透過性(P−app)と、インビボでの吸収との間の相関は、十分に確立されている(Arturssonら、Biochem. Biophys. Res. Comm.、1991年)。
本発明のアッセイを使用して、Caco−2細胞単分子膜を通り抜ける、本発明の化合物の双方向性の透過性を決定した。頂端側(A)および側底側(B)の両方の培地がpH7.4であるコンフルエントな単分子膜内でCaco−2細胞を成長させた。化合物は、200μMのLucifer Yellowの存在下、評価のために頂端側(A→B)または側底側(B→A)を2連で、1μMで投与した。120分間の曝露後、AとBの両側からの試料を採取し、最小4点の校正曲線を用いた、一般的なLC−MS/MS方法を使用して、化合物濃度(回収率として報告)を決定した。
化合物の吸収能を低い(P−app<1×10
−6cm/s)または高い(P−app>1×10
−6cm/s)のいずれかに分類した。排出比率を(PappB→A)/(PappA→B)として計算し、Papp(B→A)が1×10
−6cm/sより大きいかまたはそれに等しい場合、排出比率が3以上であれば有意である。本発明の特定の化合物に対する結果が表4に示されている。
(実施例4)
溶解度
試験物品の約1mgの部分を、96×2mLポリプロピレンプレートのウェル内で120μLの溶媒と合わせた。プレートを室温で(約20℃)18時間激しくボルテックス混合し、各ウェルを、溶解していない固体について目視でチェックし、目視可能な固体を一切含有しないウェルに、追加の固体試験物品を入れ、室温でもう6時間ボルテックス混合すると、この後、すべてのウェルが目視可能な固体を示した。次いですべてのウェルの内容物を、0.45μmのGHP濾過プレートを通して濾過することによって、透明な濾液を生成した。各濾液5μLをDMF100μLで希釈し、ボルテックス混合することによって、HPLC試料を生成した。測定された容積のDMF中の、秤量した固体試験物品を希釈することによって、各試験物品に対して2連の定量法標準を調製した。表5において概要が述べられている方法を使用して、2μLの各HPLC試料および定量法標準をHPLCで分析した。溶解させた試験物品濃度を、適当な定量法標準に対するピーク面積比率により計算した。溶解度結果は表6に与えられている。
(実施例5)
抗増殖性およびグルタミン依存性アッセイ。
グルタミンの非存在下で増殖するこれらの能力について、およびグルタミン含有培地中の化合物670に対するこれらの感受性について乳房細胞系をインビトロで試験した。細胞を2mMグルタミンを補充した増殖培地(RPMI−1640、10%FBS、100単位/mlペニシリンおよび100Ag/mlストレプトマイシン、0.25μg/mLアムホテリシン)中、37℃で、5%CO2と共に維持した。
グルタミン依存性を決定するために、96ウェルプレート内に、細胞サイズおよびこれらの増殖特徴に応じて3000〜5000細胞/ウェルの密度で細胞を播種した。適当なプレーティング密度を選択することで、細胞が72時間のアッセイ期間中にコンフルエントにならないことを確実にした。播種から24時間後、プレーティング培地を除去し、グルタミンを含まない増殖培地で細胞を2回洗浄し、次いで100μLのグルタミンを含まない培地またはグルタミン含有(2mM)増殖培地をウェルに加えた。37℃で72時間5%CO2と共に細胞をインキュベートし、Cell Titer Glo(Promega)により抗増殖性作用について分析した。平行プレートにおいてグルタミン使用中止(t=0)の日に測定したCell Titer Glo信号(rfu)を、72時間のインキュベーション期間後に観察された信号と、以下の式((グルタミンを含まない培地で72時間増殖させた細胞のrfu−t=0でのrfu)/(2mMグルタミン中で72時間増殖させた細胞のrfu−t=0でのrfu))により比較することによって、細胞増殖(DMSO対照の%)を決定した。喪失した細胞を以下の式で決定した。(100×グルタミンを含まない培地内で72時間の時点でのrfu/t=0でのrfu)−100。
上記のように播種した96ウェルプレート内の細胞を処理することによって、化合物670に対する感受性を決定した。播種から24時間後、細胞を、2mMグルタミンを有する増殖培地で洗浄し、2mMグルタミンを有する増殖培地50μLをウェルに加えた。化合物670の10mM DMSOストックを200μMで、100%DMSOに希釈した。これを、2mMグルタミンを有する増殖培地内で2μMにさらに希釈した。50μlのこの混合物を細胞板に加えることで、670μMの最終濃度を1μMにした。平行した対照ウェルはDMSOだけで処理した。37℃で72時間、5%CO2と共に細胞をインキュベートし、Cell Titer Gloで抗増殖作用について分析した。上に記載されている方式と同様の方式に以下の修正を加えて細胞増殖を計算した。細胞増殖((1μMの化合物670中で72時間増殖させた細胞のrfu−t=0でのrfu)/(72時間でのDMSO対照のrfu−t=0でのrfu))、喪失した細胞(100×1μMの化合物670中で72時間でのrfu/t=0でのrfu)−100。これらのアッセイの結果は図1に示されている。
(実施例6)
トリプルネガティブ乳がんサブタイプにおけるグルタミナーゼおよびグルタミンシンテターゼの差次的発現。
原発性乳房腫瘍および細胞系発現データセットをダウンロードし[The Cancer Genome Atlas from https://genome−cancer.ucsc.edu(breast invasive carcinoma/gene expression/RNAseqV2 data)およびThe Cell Line Encyclopedia from http://www.broadinstitute.org/ccle/home (gene−centric RMA−normalized mRNA expression/aAffymetrix U133+2 arrays)]、以下の遺伝子に対する各データセット内の発現レベルを評価した。エストロゲン受容体(ER)、プロゲステロン受容体(PR)およびHer2(ERBB2)、グルタミナーゼ(GLS)およびグルタミンシンテターゼ(GLUL)。全データセットにおける遺伝子の発現中央値を比較することによって、各試料内の所与の遺伝子に対する相対的発現レベルを計算した。ER、PR、およびHer2(「トリプルネガティブ」)の相対的レベルが最も低い試料を、3種のマーカー遺伝子に対する個々の発現分布の解析により特定し、この集団内のグルタミナーゼおよびグルタミンシンテターゼの相対的なレベルおよび非トリプルネガティブ集団を評価した。図2は、トリプルネガティブ集団内でのグルタミナーゼの比較的高い発現(赤色)およびグルタミンシンテターゼの低い発現(緑色)を例示しているヒートマップを表している。
(実施例7)
MDA−MB−231同所異種移植モデルの単剤化合物402での処置。
6〜8週齢の雌性scig/beigeマウス(n=20)に、マトリゲルと1:1混合した1×107MDA−MB−231細胞を鼠径部乳房脂肪体に移植した。腫瘍が100〜150mm3の容積に到達したら、マウスは、n=10マウス/グループの以下の二つのグループに無作為抽出した。1)ビヒクル対照(Gelucire)35日間PO BID投与、および2)化合物402、100mg/kg(Gelucire中10mg/mLで製剤化)を35日間IP BID投与。腫瘍を、毎週2回35日間キャリパーで測定し、式、腫瘍容積(mm3)=(a×b2/2)(式中、「b」は最も小さな直径であり、「a」は最も大きな直径である)を使用して腫瘍容積を計算した。最終投与から24時間後に、マウスを屠殺し、肺を切除し、肺転移を肺転移範囲(パーセント)(表面模様付きの肺外部)で定量化した。図3は、化合物402で処置した場合の腫瘍容積および転移の測定をビヒクルと比較して示している。
(実施例8)
MDA−MB−231同所異種移植モデルにおける化合物389およびパクリタキセルを用いた組合せの研究。
6〜8週齢の雌性scig/beigeマウス(n=40)にマトリゲルと1:1混合した1×107MDA−MB−231細胞を、鼠径部乳房脂肪体に移植した。腫瘍が100〜150mm3の容積に到達したら、マウスをn=10マウス/グループの以下の四つのグループに無作為抽出した。1)ビヒクル対照(20%HPBCD/10mMクエン酸塩緩衝剤pH4.0)35日間IP BID投与、2)化合物389、50mg/kg(20%HPBCD/10mMクエン酸塩緩衝剤pH4.0中5mg/mLで製剤化)を35日間IP BID投与、3)パクリタキセル、10mg/kg(臨床用製剤を生理食塩水中1mg/mLに希釈)をIP QD×5日間投与、および4)化合物389、50mg/kgをIP BID×35日間投与、さらにパクリタキセル、10mg/kgをIP QD×5日間投与。腫瘍を、毎週2回35日間キャリパーで測定し、式、腫瘍容積(mm3)=(a×b2/2)(式中、「b」は最も小さな直径であり、「a」は最も大きな直径である)を使用して腫瘍容積を計算した。図4は、化合物389とパクリタキセルを組み合わせて処置した場合の腫瘍容積の測定をビヒクルおよび各薬剤単独と比較して示している。
(実施例9)
液体クロマトグラフィータンデム質量分析法による細胞試料中のグルタメートおよびグルタミンの決定。
化合物670に対する感受性を実施例5に記載されているように決定した。
未処理の細胞を代謝レベルについて試験した。グルタミンおよびグルタメートの濃度を液体クロマトグラフィータンデム質量分析法(LC−MS/MS)で決定した。インビトロ細胞アッセイからの細胞ペレットをPBSで洗浄し、グルタミンおよびグルタメートの抽出に対する内部標準(IS)を含有するメタノール:水(50:50)と混合し、次いで分析まで−70℃で保存した。抽出した細胞試料をボルテックスし、遠心分離し、そして/または濾過し、10μLの抽出物をLC−MS/MS分析のために注入した。研究試料中のISに対する分析物のピーク面積比率を、基準較正試料と比較することによって、グルタミンおよびグルタメートを定量化した。LC−MS/MSシステムは、Shimadzu LC−10ADvpポンプ(Shimadzu、Columbia、MD)およびLeap PAL HTC−xtオートサンプラーを備えたAPI 4000質量分析器(ABSCIEX、Foster City、CA)を含んだ。クロマトグラフィー分離を、勾配溶出を使用してPhenomenex Luna NH2カラム(2.1×50mm、3.5μm粒径)上で達成した。移動相は、(A)水中10mMの酢酸アンモニウムおよび5mMの水酸化アンモニウム、ならびに(B)50:50メタノール:アセトニトリル(acetontrile)であった。選択的m/z遷移のMRM(グルタメートに対して145.9→101.8、およびグルタミンに対して144.7→108.8)による陰イオン化モードにおける、Turboイオンスプレー界面を使用して、質量分析検出を達成した。これらのアッセイの結果は図9に示されている。
(実施例10)
グルタミナーゼ:グルタミンシンテターゼ比率の決定
遺伝子発現データは、OncomineのBarretina Cell Lineのデータセットに由来するものであった。各原発性腫瘍試料に対する各グルタミナーゼおよび各グルタミンシンテターゼ転写に対する発現レベルを分位数正規化した(quantile normalize)。任意の所与の試料において、log2コピー数0は、対象の遺伝子が、分析したすべてのデータセットおよび試料の全域で、12,000個の遺伝子に対して発現レベル中央値で発現していることを示している。水平なラインは、示されている臨床試料の数の範囲内で各転写の発現中央値の比率を示している。結果を、図5、6、7および8において示す。
(実施例11)
発現および代謝物相関関係が他の腫瘍種類までに及ぶ
原発性腫瘍異種移植片は、グルタミナーゼおよびグルタミンシンテターゼ発現に対するマイクロアレイデータと共に市販の臨床研究機関により提供されている。グルタメートおよびグルタミン濃度(cncentrations)を、実施例9に記載されているように決定した。グルタミナーゼ活性を、CurthoysおよびBellemann(Exp Cell Res、1979年)に記載されているように本質的に決定した。図10は、グルタメート:グルタミン比率と、グルタミナーゼ:グルタミンシンテターゼ発現比率またはグルタミナーゼ活性との間の相関関係を示している。
(実施例12)
結腸癌異種移植片効力の研究
およそ6週齢の雌性scid/bgマウスに、マウス1匹につき、100μLの容積の滅菌PBS中の5×106HCT116細胞を右の側腹部に皮下移植した。腫瘍が50〜100mm3の容積に到達したら、マウスをn=10のグループに無作為抽出して、腹腔内注射により毎日2回送達されるビヒクルまたは試験化合物のいずれかを与えた。Vernierキャリパーを使用して、腫瘍を毎週3回測定し、式:容積=(長さ×幅2/2)(ここで、長さおよび幅は、腫瘍の最も長い直交する面である)を使用して、腫瘍容積を計算した。対照腫瘍が2000mm3のサイズに到達するまで、投与を毎日2回継続した。ボンフェローニ事後検定と共に二元配置分散分析を使用して統計的比較を行った。図11は、化合物188のマウスへの腹腔内投与は、このHCT116結腸癌異種移植片モデルにおいて腫瘍サイズの減少をもたらすことを示している。
(実施例13)
肺腺癌異種移植片の効力の研究
週齢6〜8の雌性scid/beigeマウス(n=20)に、マウス1匹につき、PBS中に懸濁した1×107H2122肺腺癌細胞を皮下移植した。マウスをn=10マウス/グループの以下の二つのグループに無作為抽出した。1)ビヒクル対照(25%ヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリン)および2)化合物670、200mg/kg(25%HP−β−CD中、20mg/mLで製剤化)を経口投与。移植から24時間後に両方のグループに対して投与を開始し、経口的にBIDで23日間継続した。キャリパーを使用して、腫瘍を毎週3回測定し、式、腫瘍容積(mm3)=(a×b2/2)(式中、「b」は最も小さな直径であり、「a」は最も大きな直交する直径である)を使用して腫瘍容積を計算した。**P値<0.01(両側t検定)。結果を図12に示す。
(実施例14)
TNBCおよびHR+/Her2+乳房腫瘍細胞系中のグルタミナーゼおよびグルタミンシンテターゼのmRNA発現
二つの一般的に利用可能なデータベースに問い合わせをし、グルタミナーゼ(GLS)およびグルタミンシンテターゼ(GS)のmRNAレベルを決定した。
−Neveら、(Cancer Cell、10巻(6号):515〜27頁(2006年12月))により公開された、51種の乳がん細胞系のパネルに対するマイクロアレイ発現データ(このうち20種を本発明の実施例で評価した)、および
−The Cancer Cell Line Encyclopedia(CCLE; Barretinaら、Nature、483巻、603〜607頁(2012年3月29日))(これは、58種の乳がん細胞系に対する発現データを含み、そのうち25種をこの実施例で使用した)。
Neveらの公開は、データセット(25種のトリプルネガティブ、26種のHR+またはHer2+)における各細胞系に対するホルモンおよび増殖因子状態の注釈を含んでいた。CCLEデータセットに関しては、エストロゲン受容体(ESR、20/58陽性)、プロゲステロン受容体(PGR、10/58陽性)およびHer2(ERBB2、13/58陽性)に対するmRNA発現レベルに基づき、ホルモンおよび増殖因子受容体状態を評価した。この分析に基づき、全部で31種の細胞系をTNBCとして分類し、27種をHR+またはHer2+として分類した。両方のデータセットにおいて表された33種の細胞系に対して、ホルモンおよび増殖因子受容体状態の配置(32/33)において良好な一致があった。本発明の実施例は、22種のトリプルネガティブおよび7種のHR+またはHer2+を含んだ細胞系パネル内で行った。
各細胞系におけるGLSスプライスバリアントKGA(プローブセット203159_at)およびGAC(プローブセット221510_s_at)ならびにGS(プローブセット215001_s_at)に対するlog2変換したmRNA発現値を、データセット内のすべての試料全体のすべてのプローブセットに対する発現中央値に基づき、中央値を中央に置いた(median−centered)(Neveらのデータセットの場合の中央値5.583、およびCCLEデータセットの場合の中央値4.809)。GLS:GS比率の計算のため、KGA、GAC、およびGSに対するlog2変換した発現値を最初に変換して、これらの対応する未変換の値に戻した。GLS(KGAおよびGAC)、GSの発現レベルおよびGLS(KGAまたはGAC)対GSの比率を、TNBC細胞系対HR+/Her2+細胞系において比較した。スチューデントの独立t検定(un−paired Student’s T−test)(Prism)を使用して有意差を判定した。
TNBC細胞系とHR+/Her2+細胞系との間の差異を、図13においてグラフにより図示している。両方のデータセットに関しては、HR+またはHer2+細胞系と比較して、TNBCにおいてGLSスプライスバリアントKGAおよびGACの有意により高い発現があった。差異および統計的有意性の規模は、GACスプライスバリアントに対してより大きかった。グルタミンシンテターゼ(GS)については、両方のデータセットに対して、HR+またはHer2+サブセットと比べてTNBC細胞系において有意により低い発現があった。KGA対GSの比率およびGAC対GSの比率のうちいずれかの比率もまた、TNBC細胞系において有意により高かった。
(実施例15)
化合物670に対する感受性と、GLSおよびGSの発現との間の相関関係。
化合物670での処理の結果観察された細胞増殖および細胞損失を、グルタミナーゼ(KGAおよびGAC)の発現レベル、グルタミンシンテターゼ(GS)の発現レベル、およびグルタミナーゼ対グルタミンシンテターゼの比率と比較した。化合物670の抗増殖作用を実施例5に記載されている通り決定した。図14は、試験したすべての細胞系(NeveらまたはCCLEデータセットのいずれかに由来するもの)に対する各発現パラメーターに対して、化合物670感受性をプロットした一連の二変数グラフを示す一方で、表7は、対応するスピアマンの順位相関係数(およびP値)を要約している。両方の発現データセットに対して、有意な相関関係が化合物670感受性と、グルタミナーゼのGACアイソフォームの発現、グルタミンシンテターゼ(GS)の発現、およびGAC:GSの比率との間で観察された。各データセットにおける最も有意な相関関係はGAC発現単独とのものであった。これらの結果は、GAC発現またはGAC:GS比率が上昇した細胞は、グルタミナーゼ阻害剤でのGLS阻害に感受性があるという仮説を支持している。この表現型は、TNBC細胞系の大部分および受容体陽性の乳房細胞系の少数派において観察される。
表7. 化合物670に対する感受性と、GLS mRNA発現、GS mRNA発現、または発現比率
1との間の相関関係。
1スピアマンの順位相関係数および図14からの二変数グラフにおいてプロットしたデータに対する関連P値。乳がん細胞系の完全なパネル(TNBC、HR+、Her2+)を各相関関係分析に対して組み合わせた。
(実施例15)
乳がん細胞系におけるGln利用酵素のタンパク質発現
乳がん細胞系パネルから調製した抽出物のウエスタン解析を使用して、タンパク質レベルで、GLS(GACおよびKGAスプライスバリアント)およびグルタミンシンテターゼの発現をモニターした。図15に示されているように、これらの遺伝子に対するマイクロアレイmRNA発現分析と一致して、TNBC細胞系の大部分がGACおよびKGAを発現する一方で、受容体陽性系の大部分において、GACおよびKGAはより低いレベル(または検出不能レベル)で発現する。GACは特に、試験したTNBC細胞系のほぼすべてにおいて比較的高レベルで発現する(HR+/Her2+細胞系と比較して)。グルタミンシンテターゼの発現はさらに変わりやすく、そして、マイクロアレイデータとは対照的に、細胞系のこのパネル全体にわたりTNBCと受容体陽性細胞の間で明白な区別を示さなかった。
ウエスタンブロット法のために調製した細胞溶解物を、実施例11に記載されている方法に従いグルタミナーゼ活性について分析した。結果は、KGAおよびGACタンパク質のレベルがより高いグルタミナーゼ活性に対応していたことを示している。
(実施例16)
グルタミナーゼ阻害剤に対する感受性および代謝レベル。
グルタメートおよびグルタミン濃度を、実施例9に記載されているように決定した。グルタミナーゼ阻害剤に対する感受性を実施例5に記載されているように決定した。図16は、グルタメート:グルタミン比率と、化合物670に対する感受性との間の相関関係を示している。
(実施例17)
多発性骨髄腫異種移植片の研究。
8〜12週齢の雌性CB.17SCIDマウス(n=20)に、マウス1匹につき、マトリゲルと1:1混合した1×107RPMI−8226骨髄腫細胞を皮下移植した。マウスをn=10マウス/グループの以下の二つのグループに無作為抽出した。1)ビヒクル対照(25%ヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリン)および2)化合物670、200mg/kg(25%HP−β−CD中20mg/mLで製剤化)を経口投与する。腫瘍が100〜150mm3の容積に到達したときに、両グループに対して投与を開始し、経口的にBIDで28日間継続した。キャリパーを用いて腫瘍を週2回測定し、式、腫瘍容積(mm3)=(a×b2/2)(式中、「b」は最も小さな直径であり、「a」は最も大きな直交する直径である)を使用して腫瘍容積を計算した。**P値<0.01(両側t検定)。結果を図17に示す。
(実施例18)
薬物を組み合わせて用いた多発性骨髄腫細胞の処理
図18に示されているように、MM1S細胞(パネルA&B)およびRPMI−8226細胞(パネルC&D)を、増殖培地内で72時間、化合物670、ポマリドミドもしくはその混合物(パネルA&C)または化合物670、デキサメタゾン(dexamethsone)もしくはその混合物(パネルB&D)のいずれかの用量漸増法で処理した。インキュベーションの終わりに、Cell Titer Gloを使用して、製造業者(Promega、Madison、WI)のプロトコルに従って、細胞生存度を測定した。化合物処理した細胞に対する測定値をDMSO処理した細胞に対して正規化し、データを細胞生存比率として報告し、1の値は最大細胞生存に対応し、0(ゼロ)の値は細胞生存なしに対応する。すべての化合物の処理に対する細胞生存比率を棒グラフとして表した。Calcusynプログラム(biosoft.com)を使用して組合せインデックスを計算し、化合物670およびポマリドミド[POM]の個々の混合物(パネルA&C)ならびに化合物670およびデキサメタゾン[DEX]の個々の混合物(パネルB&D)について報告した。相乗的抗腫瘍活性を生じた化合物混合物が強調されている。
参考としての援用
本明細書中に記述されているすべての刊行物および特許は、それぞれ個々の刊行物または特許が具体的におよび個々に参照により組み込まれているかのように、それらの全体が参考として本明細書に援用される。矛盾する場合、本明細書中のあらゆる定義を含めて、本出願が規制するものとする。2012年11月19日に出願した米国出願番号第13/680,582号の化合物、合成法、および実験プロトコルおよび結果は、参考として本明細書に援用される。
均等物
本発明の具体的な実施形態が論じられているが、上記明細書は例証となるものであり、限定するものではない。本発明の多くの変化形が、本明細書および以下の特許請求の範囲を再検討した際に当業者には明らかとなる。同等物の全範囲と共に特許請求の範囲を参照し、そしてこのような変化形と共に明細書を参照して、本発明の全範囲が決定されるべきである。