JP2016225898A - インターホン装置、インターホンシステム及びサーバ装置 - Google Patents
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Abstract
Description
現在においては、防犯機能を高めるために、子機により来訪者を撮像して親機側で撮像された画像をモニタできるようにされたインターホンが広く普及している。このようなモニタ機能を有するインターホンとして、子機が備えるカメラの撮像視野角度を親機側で可変できるようにして来訪者の顔を確実に確認できるようにされたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、現状のインターホンでは、会話による人物の雰囲気や、モニタ画像で見ることのできる来訪者の服装などから居住者自身が、来訪者の正当性を判断することしかできない。即ち、現状のインターホンでは来訪者の正当性を確実に確認することが難しい。
[インターホンシステムの全体構成例]
図1は、本実施形態におけるインターホンシステムの全体的な構成例を示している。本実施形態におけるインターホンシステムは、住宅1に設置されるインターホン装置10を備える。本実施形態において、住宅1は、戸建てあってもよいしマンションの一室であってもよい。
インターホン親機100とインターホン子機200とは有線または無線によって通信が可能なように接続される。
スピーカ105は、呼出音などの電子音や、インターホン子機200から送信された来訪者の通話音声を音として出力する。
終了ボタン107bは、居住者が来訪者との通話を終了させるときに操作するボタンである。
解錠ボタン107cは、住宅1の玄関のドアのドア錠400を解錠するときに操作するボタンである。ドア錠400は、例えば電子錠として構成されており、遠隔操作による解錠、施錠が可能である。
呼出ボタン203は、来訪者が住宅1の室内の居住者を呼び出すために操作するボタンである。
カードリーダ204は、例えば非接触型通信により、通信距離内の個人証明カード300に記憶された情報を読み出す。個人証明カード300は、来訪者が所有しているカードであって、来訪者自身を証明する内容が記憶されたカード型の記憶媒体である。
マイクロフォン206は、来訪者の通話音声を収音して音声信号を出力する。マイクロフォン206から出力された音声信号は、インターホン親機100に送信され、インターホン親機100のスピーカ105から出力される。
スピーカ207は、インターホン親機100から送信された居住者の通話音声を音として出力する。
図1を再度参照し、本実施形態のインターホンシステムの使用例について説明する。住宅1の玄関にまで赴いた来訪者は、住宅1の室内の居住者を呼び出すために、インターホン子機200の呼出ボタン203を操作する。
呼出ボタン203が操作されると、インターホン親機100のスピーカ105から呼出音が出力される。また、呼出ボタン203が操作されると、カメラ205による来訪者の撮像が開始される。カメラ205による撮像が開始されることに応じて、インターホン親機100の表示部106においては、カメラ205により撮像された来訪者の画像(モニタ画像)が表示される。
つまり、インターホン子機200において呼出ボタン203が操作されると、インターホン親機100においては、呼出音の出力と、モニタ画像の表示とが開始される。なお、モニタ画像の表示については、居住者によるインターホン親機100に対する所定操作に応じて表示が行われるようにしてもよい。
ここで、モニタ画像にて表示されている来訪者の顔が居住者の知人であったり顔見知りであったりするなどして、特に不審な点のないことが確認できた場合には、居住者は、通話ボタン107aを操作する。
通話ボタン107aが操作されることによって、インターホン親機100側の居住者と、インターホン子機200側の来訪者との通話が可能な通話モードとなる。つまり、インターホン親機100のマイクロフォン104により収音された音声がインターホン子機200のスピーカ207から出力され、インターホン子機200のマイクロフォン206により収音された音声がインターホン親機100のスピーカ105から出力される状態となる。
この場合、居住者は、来訪者に対して、来訪者が所有する個人証明カード300に記憶されている情報をインターホン子機200のカードリーダ204により読み込ませるように指示する。来訪者は、指示に応じて、自分が所有する個人証明カード300をカードリーダ204にかざし、個人証明カード300に記憶されている情報を読み込ませる。
個人IDは、対応の個人証明カード300の所有者である個人を特定する識別子である。なお、個人証明カード300は、個人ごとに与えられるものであることから、個人IDは、個人証明カード300ごとに固有である。
氏名は、対応の個人証明カード300の所有者である個人の氏名である。
住所は、対応の個人証明カード300の所有者である個人の住所である。
なお、例えば氏名と住所については、住民票に登録されているのと同じ内容が記憶される。
顔画像データは、対応の個人証明カード300の所有者である個人の顔を撮像した画像データである。また、顔画像データについては、人の顔の経年変化などを考慮して、有効期限が設定されるようにしてもよい。この場合、例えば有効期限を超過した顔画像データについては、本実施形態における来訪者の正当性確認にあたり無効である(正当性がない)として扱うようにすることができる。
また、個人情報保護の観点からは、個人証明カード300に記憶される情報のうちで、個人の氏名、住所などではなく、所属情報などの他の情報を来訪者の正当性確認に使用することが好ましい。
インターホン親機100は、インターホン子機200から所有者関連情報を受信すると、来訪者の撮像画像とともに、受信された所有者関連情報を、さらにモニタ画像に含めるようにして表示する。
同図のモニタ画像においては、撮像画像エリアAr1、カード顔画像エリアAr2、氏名エリアAr3及び所属情報エリアAr4が配置されている。
カード顔画像エリアAr2には、インターホン子機200から受信した所有者関連情報に含まれる顔画像データの画像が表示される。
氏名エリアAr3には、インターホン子機200から受信した所有者関連情報に含まれる氏名が表示される。
所属情報エリアAr4には、インターホン子機200から受信した所有者関連情報に含まれる所属情報が表示される。
また、居住者は、同図のモニタ画像により、来訪者から通話越しに聞いた所属と、所属情報エリアAr4に表示される所属とが一致しているかどうかを確認することができる。
また、居住者は、同図のモニタ画像により、来訪者から通話越しに聞いた氏名と氏名エリアAr3に表示される氏名とが一致しているかどうかを確認することができる。
これに対して、画像の顔、所属、氏名のうちのいずれかが一致していないようであれば、来訪者は、例えば不正なかたちで入手したり改竄を行ったりした個人証明カード300を利用して居住者と接触しようとする不審者である可能性が高い。この場合、居住者は、例えば不審者であるとして追い払うように対応したり、警備会社や警察機関に不審者が現れたことを通報するように対応することができる。
このように、来訪者が所有していた個人証明カード300から読み込ませた所有者関連情報がインターホン親機100にて表示されるようにすることで、居住者は、例えば来訪者について、不審者であるかどうかを的確に判断できることになる。つまり、本実施形態によっては、インターホン装置による来訪者の正当性確認の確実性を高めることができる。
来訪者履歴情報は、図示は省略するが、例えば来訪者が来訪した来訪日時にインターホン子機200から受信した所有者関連情報を対応付けた構造を有する。来訪日時については、対応の来訪者が住宅1に来訪していたときに対応する或る特定の日時が設定されればよい。一例として、来訪日時は、例えばインターホン子機200にて行われた呼出ボタン203の操作に応じた呼出通知がインターホン親機100にて受信されたときの日時であればよい。
また、例えば通話が行われた場合、来訪者履歴情報には通話を録音した音声データが含められてもよい。
図4を参照して、本実施形態におけるインターホン装置(インターホン親機100、インターホン子機200)の構成例について説明する。なお、同図において図1と同一部分には同一符号を付している。
本実施形態における制御部102は、機能部として、通話制御部121、表示制御部122、履歴管理部123及び解錠制御部124を備える。
また、通話制御部121は、インターホン子機200から送信された音声信号をスピーカ105から出力させる制御を行う。これにより、居住者は、来訪者の話す声をスピーカ105から聞くことができる。
また、表示制御部122は、カードリーダ204により読み取られた所有者関連情報を表示部106に表示させる。つまり、インターホン子機200のカードリーダ204により読み取られた所有者関連情報は、インターホン子機200からインターホン親機100に送信される。インターホン親機100にて所有者関連情報が受信されると、表示制御部122は、図3にて例示したように、来訪者の撮像画像とともに、受信された所有者関連情報における顔画像データ、住所、所属情報などを表示部106に表示させる。
本実施形態の記憶部103は、来訪者履歴情報記憶部131を備える。来訪者履歴情報記憶部131は、履歴管理部123の制御に応じて来訪者履歴情報を記憶する。
表示部106は、表示制御部122の制御に応じて画像を表示する。
操作部107は、インターホン親機100において備えられる操作子などを一括して示す。図1との対応では、操作部107は、例えば通話ボタン107a、終了ボタン107b及び解錠ボタン107cなどを含む。
本実施形態における制御部202は、機能部として、通話制御部221、カメラ制御部222及び送受信制御部223を備える。
また、通話制御部221は、インターホン親機100から送信された音声信号をスピーカ207から出力させる制御を行う。これにより、来訪者は、居住者の話す声をスピーカ207から聞くことができる。
また、送受信制御部223は、カメラ205により撮像して得られた撮像画像の画像信号をインターホン親機100に送信する。
また、送受信制御部223は、インターホン親機100から送信される通話開始通知や通話終了通知などを受信する。
マイクロフォン206は、図1に示したように、来訪者の話す声を収音できるようにインターホン子機200に設けられる。
スピーカ207は、図1に示したように、居住者の話す声が来訪者に聞こえるようにインターホン子機200に設けられる。
図5のフローチャートを参照して、本実施形態におけるインターホン親機100とインターホン子機200とが実行する処理手順例について説明する。
まず、インターホン子機200の処理について説明する。インターホン子機200において、通話制御部221は、呼出操作が行われるのを待機する(ステップS101−NO)。ここでの呼出操作とは、呼出ボタン203に対する操作である。
また、呼出操作が行われたことに応じて、カメラ制御部222はカメラ205による撮像を開始させる。そこで、送受信制御部223は、カメラ205による撮像の開始に応じて得られる撮像画像のインターホン親機100への送信を開始する(ステップS103)。
一定時間内に通話開始通知が受信された場合(ステップS104−YES)、通話制御部221は、通話に関する制御を開始する(ステップS105)。つまり、通話制御部221は、ステップS105以降において、インターホン親機100から受信した音声をスピーカ207から出力させ、マイクロフォン206により収音して得られた音声信号がインターホン親機100に送信されるように制御を行う。
所有者関連情報の読み取りがカードリーダ204によって行われた場合(ステップS106−YES)、送受信制御部223は、カードリーダ204によって読み取られた所有者関連情報を、インターホン親機100に送信する(ステップS107)。
通話終了通知は、インターホン親機100において終了ボタン107bが操作されたことに応じてインターホン親機100から送信される通知であって、通話の終了を通知する情報である。
このため、例えば個人証明カード300からの所有者関連情報の読み取りが行われた後においても通話が継続されている状態のもとでは、2回目以降のカードリーダ204による所有者関連情報の読み取りが無効となるようにされてもよい。
所有者関連情報の読み取りの無効化にあたっては、例えばカードリーダ204による情報の読み取りが行われないように制御してもよいし、送受信制御部223が、カードリーダ204により読み込まれた所有者関連情報を入力しないようにしてもよい。
つまり、送受信制御部223は、これまでの撮像画像のインターホン親機100への送信を終了させる(ステップS110)。カメラ制御部222は、ステップS109による撮像画像のインターホン親機100への送信の終了に伴い、カメラ205による撮像を終了させる。
また、インターホン子機200からは、呼出通知に続けて、カメラ205により撮像して得られた撮像画像が送信されてくる。そこで、表示制御部122は、受信された撮像画像を含むモニタ画像が表示部106にて表示されるように制御を開始する(ステップS202)。
また、通話制御部121は、通話制御を開始する(ステップS205)。つまり、通話制御部121は、ステップS205以降において、インターホン子機200から受信した音声をスピーカ105から出力させ、マイクロフォン104により収音して得られた音声信号がインターホン子機200に送信されるように制御を行う。
ステップS206の判定処理は、例えば後述のステップS208にて通話終了操作の行われたことが判定されるまでにおいて一定時間ごとに行われる。なお、ステップS206において、一旦、所有者関連情報が受信されたことが判定されたのであれば、その後において通話が終了するまでの間は、ステップS206の処理を実行することなく、ステップS208により通話終了となるのを待機すればよい。
通話終了操作の行われないことが判定された場合(ステップS208−NO)、通話制御部121は、ステップS206に処理を戻す。
また、通話制御部121は、ステップS205により開始した通話制御を終了させる(ステップS210)。
また、履歴管理部123は、ステップS206に応じて所有者関連情報が受信されている場合には、受信された所有者関連情報を含む来訪者履歴情報を、来訪者履歴情報記憶部131に記憶させる(ステップS211)。
なお、ステップS206に応じて所有者関連情報が受信されていない場合であっても、例えば、インターホン子機200から受信したカメラ205の撮像画像や通話音声などを含む来訪者履歴情報がステップS211にて記憶されるようにしてよい。
[インターホンシステムの全体構成例]
続いて、第2実施形態について説明する。図6は、本実施形態におけるインターホンシステムの全体的な構成例を示している。なお、同図において図1と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
インターホン親機100Aは、警備サーバ500(サーバ装置の一例)と通信可能に接続される。インターホン親機100Aと警備サーバ500とは、例えばネットワークを介して接続される。警備サーバ500は、例えば警備会社が運営するサーバであって、複数の住宅におけるインターホン親機100Aと接続されている。
なお、以降において、警備サーバ500に自分の所有者関連情報が記憶(登録)されている個人については、「登録者」と呼ぶ。また、警備サーバ500が記憶する登録者ごとの所有者関連情報については登録者テーブルと呼ぶ。
なお、登録者テーブルの所有者関連情報には、例えば住所などのように、個人証明カード300に記憶されている他の情報がさらに含まれてもよい。
本実施形態におけるインターホンシステムの使用例について説明する。本実施形態においても、第1実施形態と同様に、来訪者は、インターホン子機200Aの呼出ボタン203を操作して居住者を呼び出すことで、インターホン親機100Aにおいては呼出音が出力され、来訪者の撮像画像の表示が開始される。そして、居住者が呼び出しに応じて通話ボタン107aを操作することで、来訪者と居住者との通話が可能になる。
そして、居住者は、来訪者の身分を確認したい場合には、来訪者に、インターホン子機200Aのカードリーダ204により個人証明カード300の所有者関連情報を読み取らせるようにする。
そして、インターホン子機200Aは、上記のように取得した個人IDをインターホン親機100Aに送信する。インターホン親機100Aは、受信した個人IDを含む登録者問合せ要求を警備サーバ500に送信する。
警備サーバ500は、所有者関連情報が検索された場合には、検索された所有者関連情報をインターホン親機100Aに送信する。一方、警備サーバ500は、所有者関連情報が検索されなかった場合には、来訪者に対応する所有者関連情報が登録者テーブルに格納されていないことを示す未登録通知をインターホン親機100Aに送信する。
即ち、インターホン親機100Aは、送信した登録者問合せ要求に対する応答として、所有者関連情報と未登録通知とのいずれかを受信する。
一方、インターホン親機100Aは、登録者問合せ要求に対する応答として未登録通知を受信した場合には、モニタ画像において、来訪者の所有者関連情報が警備サーバ500の登録者でないことを居住者に通知するメッセージを表示する。
また、モニタ画像に、来訪者が登録者ではない旨のメッセージが表示された場合、居住者は、例えば不審者であるかどうかを改めて確認することができる。
続いて、図8を参照して、本実施形態におけるインターホンシステムの構成例について説明する。なお、同図において、図4と同一部分については同一符号を付して説明を省略する。同図においては、インターホン親機100Aと警備サーバ500とが示されている。インターホン子機200Aについては、図4と同様の構成となることから、同図での図示は省略している。
また、履歴管理部123が省略されたことに伴って、記憶部103においては、図4に示した来訪者履歴情報記憶部131が省略されている。
通信部501は、インターホン親機100Aと通信を行う。
制御部502は、警備サーバ500における各種制御を実行する。制御部502としての機能は、警備サーバ500が備えるCPUがプログラムを実行することにより実現される。
本実施形態の制御部502は、機能部として、所有者関連情報取得部521と、情報送信制御部522とを備える。
情報送信制御部522は、所有者関連情報取得部521により取得された所有者関連情報を、インターホン親機100Aにおける表示部106において表示されるように送信する。
なお、登録者テーブル記憶部531は、例えば警備サーバ500がアクセス可能であれば、警備サーバ500の外部において、例えば独立したストレージ装置などとして設けられてもよい。
続いて、図9のフローチャートを参照して、本実施形態のインターホンシステムにおけるインターホン親機100A、インターホン子機200A及び警備サーバ500が実行する処理手順例について説明する。
まず、インターホン子機200Aの処理手順例について説明する。インターホン子機200Aが実行するステップS301〜S306、S308〜S310の処理は、それぞれ、図5のステップS101〜S106、S108〜S110と同様でよい。
ステップS406の判定処理は、ステップS409にて通話終了操作の行われたことが判定されるまでにおいて一定時間ごとに行われる。なお、ステップS406において、一旦、個人IDが受信されたことが判定されたのであれば、その後において通話が終了するまでの間は、ステップS406の処理を実行することなく、ステップS409により通話終了となるのを待機すればよい。
具体的に、表示制御部122は、登録者問合せ要求に対する応答として所有者関連情報を受信した場合には、ステップS408として、受信された所有者関連情報を利用して、図3に例示したように、撮像画像と所有者関連情報(顔画像データ、氏名、所属情報など)とが表示されたモニタ画像を表示させる。
一方、表示制御部122は、登録者問合せ要求に対する応答として未登録通知を受信した場合には、ステップS408として、来訪者が警備サーバ500に登録されていない者であることを報知するメッセージをモニタ画像において表示させる。
一方、通話終了操作の行われたことが判定された場合(ステップS409−YES)、ステップS410以降の処理が行われる。
ステップS410〜S412の処理は、図5のステップS210〜S212と同様である。
警備サーバ500において、所有者関連情報取得部521は、インターホン親機100から送信された登録者問合せ要求が受信されるのを待機している(ステップS501−NO)。
所有者関連情報取得部521は、登録者問合せ要求が受信されると(ステップS501−YES)、受信された登録者問合せ要求に含まれる個人IDを含む所有者関連情報を登録者テーブル記憶部531から検索する(ステップS502)。
情報送信制御部522は、ステップS502の検索結果を送信する(ステップS503)。検索結果は、前述のように、所有者関連情報が検索された場合には検索された所有者関連情報であり、所有者関連情報が検索されなかった場合には、未登録通知である。
[インターホンシステムの全体構成例]
続いて、第3実施形態について説明する。第3実施形態におけるインターホンシステムの全体構成は図6に示される。即ち、本実施形態のインターホンシステムは、インターホン親機100B及びインターホン子機200Bを備えるインターホン装置10Bと、警備サーバ500Bとを備える。
本実施形態におけるインターホンシステムの使用例について説明する。本実施形態においても、先の各実施形態と同様に、来訪者は、インターホン子機200Bの呼出ボタン203を操作して居住者を呼び出す。これに応じて、インターホン親機100Bにおいては呼出音が出力され、来訪者の撮像画像の表示が開始される。そして、居住者が呼び出しに応じて通話ボタン107aを操作することで、来訪者と居住者との通話が可能になる。
そして、居住者は、来訪者の身分を確認したい場合には、来訪者にインターホン子機200Bのカードリーダ204により個人証明カード300の所有者関連情報を読み取らせてもらうようにする。
ここで、個人証明カード300が正当なものではないと判定された場合、来訪者は不正な個人証明カード300を所有していることになり、正当な者ではないということになる。この場合、警備サーバ500Bは、例えば個人証明カード300が不正なものであるとの理由で来訪者が不正な者であることを示す正当性判定結果をインターホン親機100Bに送信する。
この場合にも、受信された個人IDが登録者のものであれば、登録者テーブルから受信された個人IDに対応する顔画像データが検索される。一方、受信された個人IDが登録者のものでなければ、登録者テーブルから顔画像データは検索されない。
一方、顔画像データにおける顔の画像と撮像画像における顔の画像とが一致しないとの比較結果が得られた場合、警備サーバ500は、所有者関連情報が登録者テーブルに格納されていないという理由により正当な者ではないことを示す正当性判定結果をインターホン親機100Bに送信する。
居住者は、表示された正当性判定結果を見ることによって、来訪者が正当な者であるか否かを知ることができる。
続いて、図10を参照して、本実施形態におけるインターホンシステムの構成例について説明する。なお、同図において、図10と同一部分については同一符号を付して説明を省略する。同図においては、インターホン親機100Bと警備サーバ500Bとが示されている。インターホン子機200Bについては、図4と同様の構成となることから、同図での図示は省略している。
表示制御部122Bは、判定結果出力部としての機能を含む。判定結果出力部としての表示制御部122Bは、来訪者の正当性についての判定結果を出力する。即ち、本実施形態における判定結果出力部は、来訪者の正当性についての判定結果を表示により出力する。
正当性判定部523は、カメラ205によって撮像された画像と、所有者関連情報取得部521によって取得された顔画像データ(所有者証明画像の一例)とを比較した結果に基づいて、来訪者の正当性を判定する。
カード正当性判定部524は、カードリーダ204によって個人証明カード300から読み取られたチェックディジット(正当性確認情報の一例)に基づいて、個人証明カード300が正当であるか否かについて判定する。
続いて、図11のフローチャートを参照して、本実施形態のインターホンシステムにおけるインターホン親機100B、インターホン子機200B及び警備サーバ500Bが実行する処理手順例について説明する。
まず、インターホン子機200Bの処理手順例について説明する。インターホン子機200Bが実行するステップS601〜S606、S608〜S610の処理は、それぞれ、図5のステップS101〜S106、S108〜S110と同様でよい。
ステップS706の判定処理は、ステップS709にて通話終了操作の行われたことが判定されるまでにおいて一定時間ごとに行われる。なお、ステップS706において、一旦、個人IDが受信されたことが判定されたのであれば、その後において通話が終了するまでの間は、ステップS706の処理を実行することなく、ステップS709により通話終了となるのを待機すればよい。
本実施形態における登録者問合せ要求には、前述のように、ステップS706に対応してインターホン子機200Bから受信されたチェックディジットと個人IDとに加え、インターホン子機200Bから受信した或る時刻における撮像画像が含まれる。
なお、登録者問合せ要求に含める撮像画像については、例えば撮像画像の受信が開始されてから現在までにおいて、顔の写り方が最も良好であると判断される撮像画像のフレーム画像を選択するようにしてもよい。これにより、警備サーバ500Bでの正当性判定における画像の比較処理の精度を高めることができる。
そこで、表示制御部122は、警備サーバ500Bから受信した正当性判定結果の内容をモニタ画像に表示させる(ステップS708)。
一方、通話終了操作の行われたことが判定された場合(ステップS709−YES)、ステップS710以降の処理が行われる。
ステップS710〜S712の処理は、図5のステップS210〜S212と同様である。
警備サーバ500Bにおいて、カード正当性判定部524は、インターホン親機100から送信された登録者問合せ要求が受信されるのを待機している(ステップS801−NO)。
カード正当性判定部524は、登録者問合せ要求が受信されると(ステップS801−YES)、受信された登録者問合せ要求に含まれるチェックディジットを利用して、インターホン子機200Bのカードリーダ204による読み取りの対象とされた個人証明カード300についての正当性を判定する(ステップS802)。
個人証明カード300が正当なものであることを示していた場合(ステップS803−YES)、所有者関連情報取得部521は、受信された登録者問合せ要求に含まれる個人IDを含む所有者関連情報を登録者テーブル記憶部531から検索する(ステップS804)。
また、正当性判定部523は、ステップS805により正当な来訪者であることが判定された場合には、来訪者が正当なものであることを示す正当性判定結果を送信する。また、ステップS805により正当な来訪者ではないことが判定された場合には、前述のように、所有者関連情報が登録者テーブルに格納されていないという理由により来訪者が正当な者ではないことを示す正当性判定結果を送信する。
以下、本実施形態の変形例について説明する。
第2実施形態と第3実施形態においては、個人証明カード300から読み取った個人IDを検索キーとして、登録者テーブルから所有者関連情報を検索するようにしていた。しかし、登録者テーブルから所有者関連情報を検索するにあたっての検索キーとしては、個人証明カード300に記憶される個人証明カード300に固有の情報であればよく、個人IDに限定されない。
一例として、上記の検索キーとして使用できる情報として、個人証明カード300における通信デバイスなどが備える物理アドレスとすることが考えられる。この場合には、登録者テーブルにおいて、登録者ごとの所有者関連情報に、対応の個人証明カード300の物理アドレスを含めるようにすればよい。
この場合には、カードリーダ204により個人証明カード300から読み取られた来訪者履歴情報を、例えばインターホン親機100A、100B経由で(あるいはインターホン子機200、200A、200Bから直接に)警備サーバ500、500Bに送信し、警備サーバ500、500Bにおける履歴管理部が、来訪者履歴情報を来訪者履歴情報記憶部に記憶させるように構成すればよい。
ここでの要注意者とは、例えば詐欺などの犯罪者であることが確定さあるいは推定される個人または団体を含む。あるいは、犯罪ではないが、例えば迷惑電話に該当するようなセールス業者なども含まれてよい。
そして、インターホン子機200、200A、200Bにより個人証明カードから所有者関連情報を読み取った際には、読み取った所有者関連情報と来訪者履歴情報とを照合するように構成する。照合の結果、所有者関連情報が要注意者のものである場合には、インターホン親機100、100A、100Bにて警告が行われるようにしたり、警備会社や警察機関などに通報が行われるようにしてもよい。
しかし、例えばセキュリティを高くすることを考慮した場合には、例えば、まず、インターホン子機200、200A、200B側で個人証明カード300を読み取らせなければ、呼出ボタン203を操作しても呼び出しが行われない(呼出音が出力されない)ように構成してもよい。
また、さらに、呼出ボタン203の操作の前に個人証明カード300を読み取らせたうえで、第3の実施形態に準じた正当性判定を行うようにしてもよい。そして、正当性のあることが判定されれば呼出ボタン203の操作に応じて呼出音が出力され、正当性の無いことが判定された場合には、呼出ボタン203を操作しても呼出音が出力されないように構成することができる。
なお、インターホン子機200、200A、200Bは、来訪者に個人証明カード300を読み取らせることを促す機能を備えてもよい。具体的には、インターホン子機200、200A、200Bに表示部を設け、「カードをかざしてください」などのような来訪者へのメッセージを表示部に表示させてもよい。また、インターホン子機200、200A、200Bから、音声により「カードをかざしてください」などのメッセージを出力させてもよい。
例えば、老人などを対象とする詐欺などの場合には、正当性のない来訪者であると判定されたとしても、何らかの巧妙な手口を用いて、ドアを開けさせようとすることが考えられる。このような状況への対策として、上記のように一定時間にわたってドア錠400が解錠できないようにすれば、居住者が冷静に考える時間が得られ、また、来訪者も犯罪行為をあきらめる可能性が高くなる。
Claims (13)
- インターホン子機において、所有者に関する所有者関連情報を記憶する記憶媒体から情報を読み取る読取部と、
インターホン親機において、前記読取部により読み取られた所有者関連情報を表示部に表示させる表示制御部と
を備えるインターホン装置。 - 前記表示制御部は、
前記インターホン子機が備える撮像部により撮像された画像とともに、前記読取部により読み取られた所有者関連情報に含まれる所有者の画像を前記表示部に表示する
請求項1に記載のインターホン装置。 - 前記読取部により読み取られた所有者関連情報を含む来訪者履歴情報を来訪者履歴情報記憶部に記憶させる履歴管理部をさらに備える
請求項1または2に記載のインターホン装置。 - インターホン子機において、所有者に関する所有者関連情報を記憶する記憶媒体から情報を読み取る読取部と、
サーバ装置において、登録者が所有する記憶媒体に記憶されるのと同じ所有者関連情報を記憶する登録者テーブル記憶部から、前記読取部によって記憶媒体から読み取られた所定の情報に対応する所有者関連情報を取得する所有者関連情報取得部と、
インターホン親機において、前記所有者関連情報取得部によって読み取られた所有者関連情報を、表示部に表示させる表示制御部と、
を備えるインターホンシステム。 - 前記表示制御部は、
前記インターホン子機が備える撮像部により撮像された画像とともに、前記サーバ装置により取得された所有者関連情報に含まれる所有者の画像を前記表示部に表示する
請求項4に記載のインターホンシステム。 - 前記読取部により記憶媒体から読み取った所有者関連情報を含む来訪者履歴情報を来訪者履歴情報記憶部に記憶させる履歴管理部をさらに備える
請求項5に記載のインターホンシステム。 - インターホン子機において、所有者に関する所有者関連情報を記憶する記憶媒体から情報を読み取る読取部と、
インターホン親機において、登録者が所有する記憶媒体に記憶されるのと同じ所有者関連情報を記憶する登録者テーブル記憶部からサーバ装置が取得した、前記読取部によって読み取られた所定の情報に対応する所有者関連情報を、表示部に表示させる表示制御部と、
を備えるインターホン装置。 - 登録者が所有する記憶媒体に記憶されるのと同じ所有者関連情報を記憶する登録者テーブル記憶部から、インターホン子機における読取部によって記憶媒体から読み取られた所定の情報に対応する所有者関連情報を取得する所有者関連情報取得部と、
前記所有者関連情報取得部により取得された所有者関連情報を、インターホン親機における表示部において表示されるように送信する情報送信制御部と
を備えるサーバ装置。 - インターホン子機において、所有者に関する所有者関連情報を記憶する記憶媒体から情報を読み取る読取部と、
前記インターホン子機において、来訪者を撮像するように設けられる撮像部と、
サーバ装置において、登録者が所有する記憶媒体に前記所有者関連情報として記憶される所有者証明画像を少なくとも記憶する登録者テーブル記憶部から、前記読取部によって記憶媒体から読み取られた所定の情報に対応する所有者証明画像を取得する所有者関連情報取得部と、
前記サーバ装置において、前記撮像部によって撮像された画像と、前記所有者関連情報取得部によって取得された所有者証明画像とを比較した結果に基づいて、来訪者の正当性を判定する正当性判定部と、
インターホン親機において、前記正当性判定部による判定結果を出力する判定結果出力部と
を備えるインターホンシステム。 - 前記読取部により記憶媒体から読み取った所有者関連情報を含む来訪者履歴情報を来訪者履歴情報記憶部に記憶させる履歴管理部をさらに備える
請求項9に記載のインターホンシステム。 - インターホン子機において、所有者に関する所有者関連情報を記憶する記憶媒体から情報を読み取る読取部と、
インターホン子機において、来訪者を撮像するように設けられる撮像部と、
インターホン親機において、来訪者の正当性についての判定結果を出力する判定結果出力部とを備え、
来訪者の正当性についての判定は、前記撮像部によって撮像された画像と所有者証明画像とを比較した結果に基づいてサーバ装置において行われ、前記所有者証明画像は、登録者が所有する記憶媒体に記憶される所有者証明画像を少なくとも記憶する登録者テーブル記憶部から、前記読取部によって記憶媒体から読み取られた所定の情報に対応するものとして前記サーバ装置によって取得される
インターホン装置。 - 所有者に関する所有者関連情報を記憶する記憶媒体から情報を読み取る読取部と来訪者を撮像するように設けられる撮像部とを備えるインターホン子機と、インターホン親機とを備えるインターホン装置と接続されるサーバ装置であって、
登録者が所有する記憶媒体に前記所有者関連情報として記憶される所有者証明画像を少なくとも記憶する登録者テーブル記憶部から、インターホン子機の読取部によって記憶媒体から読み取られた所定の情報に対応する所有者証明画像を取得する所有者関連情報取得部と、
前記サーバ装置において、前記撮像部によって撮像された画像と、前記所有者関連情報取得部によって取得された所有者証明画像とを比較した結果に基づいて、来訪者の正当性を判定し、判定結果が前記インターホン親機にて出力されるように制御する正当性判定部と、
を備えるサーバ装置。 - 前記記憶媒体には、当該記憶媒体が正当なものであることを証明する正当性確認情報がさらに記憶されており、
前記読取部によって記憶媒体から読み取られた正当性確認情報に基づいて、前記記憶媒体が正当であるか否かについて判定する記憶媒体正当性判定部をさらに備える
請求項12に記載のサーバ装置。
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