JP2016225870A - 画像読取装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザーに負担を掛けることなく、原稿台に載置された複数の原稿から所望の出力画像を生成する。【解決手段】本発明に係る複合機1の画像読取装置5は、原稿台33上の原稿ORの元画像を読み取る画像読取部31と、原稿ORの元画像に画像処理を施して出力画像を生成する画像処理部58と、原稿台33上で原稿ORが存在する有効領域と原稿ORが存在しない無効領域とを検知する有効領域検知部55と、原稿台33上の複数の原稿ORを画像読取部31が読み取った元画像から複数の原稿ORにそれぞれ対応する複数の原稿画像を抽出する原稿画像抽出部56と、原稿画像抽出部56で抽出された複数の原稿画像をそれぞれ個別の出力画像として出力する個別出力モードと、元画像について原稿画像抽出部で抽出された複数の原稿画像を集約して出力画像に配置する集約出力モードとを選択可能にする出力モード選択部57と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、画像読取装置及びこの画像読取装置を備えた画像形成装置に関する。
従来、画像読取装置は、例えば、複合機等の画像形成装置に適用される。画像読取装置は、光学走査ユニット、反射ミラー、結像レンズ及び撮像部を備えて、スリットガラスやプラテンガラス(コンタクトガラス)の上方の原稿の画像を読み取るように構成される。例えば、画像読取装置は、プラテンガラスからなる原稿台上に載置された原稿の画像を読み取るように構成される。また、画像読取装置は、自動原稿搬送装置(Auto Document Feeder:ADF)等の原稿搬送部を備えて、複数の原稿を1枚ずつ搬送してスリットガラスを通過させ、複数の原稿のそれぞれの画像を読み取るように構成されるものもある。画像読取装置には、原稿台に複数の原稿を載置した場合に、これら複数の原稿の画像を読み取るものがある。
例えば、特許文献1に記載のデジタル画像形成装置では、原稿台上に同時に配置された複数の原稿を走査し、得られた画像信号からそれぞれの画像領域を検出すると共に、所定の基準線に対するそれぞれの画像領域の傾きを検出し、画像の傾きや位置を補正した画像信号を画像形成手段に出力し、複写物を作成する。
また、特許文献2に記載の画像読取装置では、原稿を載置する原稿台と、原稿台を覆って原稿を押さえる押さえ蓋と、原稿台に載置された原稿を走査してその画像データを読み取る走査読取部とを備える。そして、押さえ蓋に所定のパターンが設けられていて、走査読取部によるパターンの読取結果に基づき、原稿台に載置された複数の原稿の不在部を判断する。
また、画像読取装置では、原稿台にカバーを備えていて、通常、原稿台上の原稿をカバーで覆った状態で原稿を読み取るが、カバーを開いた状態で原稿を読み取ることもある。
例えば、特許文献3に記載のデジタルカラー複写機は、画像処理装置、制御部、画像出力装置、画像メモリ及び画像入力装置を備える。画像処理装置のスキャン状態判定部は画像入力装置の原稿カバーの開閉を判定し、開閉に応じて原稿傾き・サイズ検出用パラメーターを設定する。原稿傾き・サイズ検出部は、原稿の傾きを検出し、原稿傾き・サイズ検出用パラメーターに基づいてエッジを検出し、有効エッジを抽出して補正情報を算出する。原稿傾き・サイズ補正部は、補正情報を用いて、入力階調補正部から出力されたRGBデータに対して、原稿の傾き及びサイズを補正する。
特開平9−163121号公報 特開平11−330575号公報 特開2012−227569号公報
しかしながら、上記したような技術では、原稿台に載置された複数の原稿をそれぞれの原稿画像として読み取ることができても、その原稿画像について印刷や送信等を行う際に、ユーザーの所望の出力画像を得られないことがある。例えば、用紙サイズの異なる複数の原稿や、不定形の複数の原稿を読み取る場合、ユーザーは、出力結果を予測した上で原稿を原稿台に配置する必要があり、負担が掛かっている。
そこで、本発明は上記の事情を考慮し、ユーザーに負担を掛けることなく、原稿台に載置された複数の原稿から所望の出力画像を生成することを目的とする。
本発明の画像読取装置は、原稿台に載置された原稿に対して主走査方向及び副走査方向に走査することで前記原稿の元画像を読み取る画像読取部と、前記画像読取部で読み取った前記原稿の元画像に画像処理を施して出力画像を生成する画像処理部と、前記原稿台上で前記原稿が存在する有効領域と前記原稿が存在しない無効領域とを検知する有効領域検知部と、前記原稿台に複数の前記原稿が載置されるときに前記画像読取部が当該複数の原稿を含む元画像を読み取る場合に、前記元画像から前記複数の原稿にそれぞれ対応する複数の原稿画像を抽出する原稿画像抽出部と、前記原稿画像抽出部で抽出された前記複数の原稿画像をそれぞれ個別の出力画像として出力する第1の出力モードと、前記元画像について前記原稿画像抽出部で抽出された前記複数の原稿画像を集約して出力画像に配置して出力する第2の出力モードとを選択可能にする出力モード選択部と、を備えることを特徴とする。
このような構成を採用することで、画像読取装置が原稿台に配置された複数の原稿から複数の原稿画像をそれぞれ読み取る場合に、ユーザーの所望のパターンの出力画像を自動的に生成することができる。従って、ユーザーは、原稿台に対する原稿の配置に気を配る必要がなくなり、ユーザーの負担を軽減することができる。
また、前記出力モード選択部は、前記第1の出力モード及び前記第2の出力モードに加えて、前記有効領域検知部での検知結果に基づいて、前記原稿画像抽出部で抽出された前記複数の原稿画像を出力画像に対して間隔を詰めて順次配置する一方、配置できなかった前記原稿画像を次の出力画像に対して間隔を詰めて順次配置する第3の出力モードを選択可能にするとよい。このような構成を採用することで、様々なサイズの複数の原稿が原稿台に載置された場合に、複数の原稿画像の配置を自動的に調整して出力画像を生成することができる。従って、ユーザーは、様々なサイズの複数の原稿の出力画像を生成する場合、原稿台に対する原稿の配置に手間をかける必要がなく、ユーザーの負担を軽減することができ、また、出力画像の生成数の増加を自動的に抑制することができる。
更に、前記画像処理部は、出力画像の出力方向が縦方向に設定されている場合、前記原稿画像抽出部で抽出された複数の原稿画像の内、最も縦の長さが長い原稿画像が収まる最小の用紙サイズを出力画像のサイズとして決定するとよい。あるいは、前記画像処理部は、出力画像の出力方向が横方向に設定されている場合、前記原稿画像抽出部で抽出された複数の原稿画像の内、最も横の幅が長い原稿画像が収まる最小の用紙サイズを出力画像のサイズとして決定するとよい。
これらのような構成を採用することで、様々なサイズの複数の原稿が原稿台に載置された場合に、出力画像の適切なサイズが自動的に決定される。従って、ユーザーは、複数の原稿のそれぞれについて用紙サイズを確認する必要がなく、ユーザーの負担を軽減することができる。
また、本発明の画像形成装置は、上記の何れかに記載の画像読取装置を備えることを特徴とする。
本発明によれば、ユーザーに負担を掛けることなく、原稿台に載置された複数の原稿から所望の出力画像を生成することが可能になる。
本発明の一実施形態に係る複合機の構成を概略的に示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る複合機の制御装置を概略的に示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る複合機の画像読取装置において、カバーを閉じた状態を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る複合機において、カバーを開いた状態を模式的に示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る複合機の画像読取装置において、カバーを開いた状態を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る複合機の画像読取装置において、光学走査ユニットの移動過程の一例を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る複合機の画像読取装置において、光学走査ユニットの移動過程の一例を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る複合機の画像読取装置において、光学走査ユニットの移動過程の一例を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る複合機の画像読取装置において生成される出力画像の例を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係る複合機の画像読取装置において、光学走査ユニットの移動過程の他の例を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る複合機の画像読取装置において生成される出力画像の他の例を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係る複合機の画像読取装置において、光学走査ユニットの移動過程の更なる例を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る複合機の画像読取装置において生成される出力画像の更なる例を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係る画像読取装置の間隔詰め出力モードでの動作例を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る画像読取装置において、配置される原稿の一例を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る画像読取装置で生成される出力画像において、図15に示す1枚目の原稿画像を配置した状態を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係る画像読取装置で生成される出力画像において、図15に示す2枚目の原稿画像を配置できない状態を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係る画像読取装置で生成される出力画像において、図15に示す2枚目の原稿画像の座標が再算出された状態を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係る画像読取装置で生成される出力画像において、図15に示す2枚目の原稿画像を配置した状態を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係る画像読取装置で生成される出力画像において、図15に示す3枚目の原稿画像を配置できない状態を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係る画像読取装置で生成される出力画像において、図15に示す3枚目の原稿画像を配置できない状態を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係る画像読取装置で生成される出力画像において、図15に示す1、2枚目の原稿画像を1ページ目の出力画像に配置し、図15に示す3枚目の原稿画像を新たな2ページ目の出力画像に配置した状態を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係る画像読取装置で生成される他の例の出力画像と図15に示す1枚目の原稿画像とを示す模式図である。 本発明の一実施形態に係る画像読取装置で生成される他の例の出力画像において、図15に示す1枚目の原稿画像を配置した状態を示す模式図である。
まず、本発明の一実施形態に係る画像形成装置としての複合機1の全体の構成について図1を参照しながら説明する。図1は、複合機1を示す断面図である。
図1に示されるように、複合機1は、箱型形状の装置本体2を備えている。装置本体2の下部には用紙(図示せず)を収納した給紙カセット3が設けられ、装置本体2の上部には第1排紙トレイ4が設けられている。給紙カセット3及び第1排紙トレイ4は、装置本体2内の画像形成部12で画像が形成される用紙を搬送するために用いられる。
装置本体2の上部における排紙トレイ4の上方には、原稿OR(図3、図4及び図5等参照)に表示されたものを画像データとして読み取る画像読取装置5が設けられている。画像読取装置5の上方には、画像読取装置5へと原稿ORを供給する自動原稿搬送装置(Auto Document Feeder:ADF)等の原稿搬送部6が設けられる。この原稿搬送部6の上面には給紙トレイ7が設けられ、給紙トレイ7の下方には第2排紙トレイ8が設けられている。給紙トレイ7及び第2排紙トレイ8は、画像読取装置5で画像が読み取られる原稿ORを搬送するために用いられる。画像読取装置5の詳細は後述する。
装置本体2の中央部には、中間転写ベルト10が複数のローラー間に架設され、中間転写ベルト10の下方には、レーザー・スキャニング・ユニット(LSU)で構成される露光装置11が配置されている。中間転写ベルト10の近傍には、中間転写ベルト10の下部に沿って4個の画像形成部12がトナーの色(例えば、マゼンタ、シアン、イエロー、ブラックの4色)ごとに設けられている。各画像形成部12には、感光体ドラム13が回転可能に設けられていて、感光体ドラム13の周囲には、帯電器14と、現像器15と、一次転写部16と、クリーニング装置17と、除電器18とが、一次転写のプロセス順に配置されている。現像器15の上方には、各画像形成部12と対応する4個のトナー容器としてのトナーコンテナ20が、トナーの色ごとに設けられている。
装置本体2の一側(図面右側)には、用紙の搬送経路21が設けられている。搬送経路21の上流端には給紙部22が設けられ、搬送経路21の中流部には中間転写ベルト10の一端(図面右端)に二次転写部23が設けられ、搬送経路21の下流部には定着装置24が設けられ、搬送経路21の下流端には排紙口25が設けられている。
次に、画像読取装置5について説明する。画像読取装置5は、筐体30の内部に画像読取部31を備えると共に、筐体30の上面にプラテンガラス(コンタクトガラス)32からなる原稿台33とスリットガラス34とを備える。筐体30の上方には、カバー35が開閉可能に取り付けられていて、カバー35は、上記した原稿搬送部6、給紙トレイ7及び第2排紙トレイ8と一体的に構成される。画像読取部31は、光学走査ユニット36と、反射ユニット37と、集光レンズ38と、CCD等の撮像部40とを備えて、プラテンガラス32やスリットガラス34の上方の原稿ORの元画像を読み取るものである。
光学走査ユニット36は、プラテンガラス32やスリットガラス34の上方の原稿ORに向かって光を照射する光源41と、原稿ORで反射した光を反射ユニット37に向ける反射ミラー42とを有する。反射ユニット37は、複数の反射ミラー43を有する。例えば、光学走査ユニット36は、主走査方向(前後方向)に長形に形成され、副走査方向(左右方向)に移動可能に設けられる。また、反射ユニット37は、原稿ORから集光レンズ38までの光路長が常に一定となるように、光学走査ユニット36の移動に応じて移動するように設けられる。なお、集光レンズ38及び撮像部40は、筐体30内の右側に固定されている。
次に、上記した画像読取装置5を備える複合機1の制御装置50について図2を参照しながら説明する。図2は、複合機1の制御装置50を概略的に示すブロック図である。
複合機1は、装置本体2の内部に制御装置50を備えている。制御装置50は、CPU等からなる制御部51と、ROMやRAM等からなる記憶部52とを備える。制御装置50は、上記した露光装置11、画像形成部12、給紙部22、二次転写部23及び定着装置24、並びに操作部53及び通信部54に接続されている。また、制御装置50は、画像読取装置5に接続され、特に、画像読取装置5の原稿搬送部6、画像読取部31、有効領域検知部55、原稿画像抽出部56、出力モード選択部57及び画像処理部58に接続されている。
複合機1において、記憶部52には、画像形成処理制御に必要なプログラムや、その他、複合機1を統括制御するためのプログラムが記憶されていて、制御部51は、記憶部52に記憶された各プロクラム等に従って演算処理を実行して、制御装置50に接続された各部を制御する。
通信部54は、外部のコンピューター60と所定のネットワークを介して通信可能に接続され、また、電話回線を介して外部のファクシミリ61と通信可能に接続される。
画像読取装置5において、有効領域検知部55は、原稿台33上で原稿ORが存在する有効領域と原稿ORが存在しない無効領域とを検知するものである。例えば、有効領域検知部55は、画像読取部31が原稿台33の上方の画像を読み取る際に後述するように生成される判別信号に基づいて有効領域と無効領域とを判別し、その判別結果に基づいて、原稿台33に載置された原稿ORの、原稿台33の表面上における主走査方向及び副走査方向の座標を検知する。特に、有効領域検知部55は、原稿台33の表面上において有効領域と無効領域との境界となる座標、即ち、原稿ORの輪郭の座標を検知して原稿画像の長さ及び幅を検知する。
原稿画像抽出部56は、原稿台33に複数の原稿ORが載置されるときに画像読取部31が複数の原稿ORを含む1つの元画像を読み取る場合に、この元画像から複数の原稿ORにそれぞれ対応する複数の原稿画像を抽出するものである。例えば、原稿画像抽出部56は、有効領域検知部55で検知された有効領域に基づいて、複数の原稿ORの元画像から複数の原稿画像を抽出する。
出力モード選択部57は、画像読取部31で読み取った原稿ORの元画像を複合機1で出力させる際の出力画像の形式を複数の出力モードから選択可能にするものである。例えば、出力モード選択部57では、原稿台33に複数の原稿ORが載置されるときに画像読取部31が複数の原稿ORを含む1つの元画像を読み取る場合に、通常出力モードと、原稿画像の個別出力モード(第1の出力モード)と、原稿画像の集約出力モード(第2の出力モード)と、原稿画像の間隔詰め出力モード(第3の出力モード)とを選択可能である。
画像処理部58は、画像読取部31で読み取った原稿ORの元画像に対して所定の画像処理を施し、複合機1で出力させる際の出力画像を生成するものである。例えば、画像処理部58は、出力モード選択部57で選択された出力モードに従って出力画像を生成し、個別出力モード、集約出力モード又は間隔詰め出力モードが選択されている場合には、原稿画像抽出部56で抽出された複数の原稿画像に対して、個別出力モード、集約出力モード又は間隔詰め出力モードに従った画像処理を施す。
なお、画像処理部58で生成される出力画像のサイズは、印刷等で出力される用紙のサイズに相当し、読み取る対象の原稿ORの大きさに基づいて画像読取装置5が自動的に選択する自動選択や、ユーザーによる選択操作に従うユーザー選択によって出力画像のサイズが決定される。画像読取装置5の初期設定では、出力画像のサイズは、自動選択に設定されているが、複合機1の操作部53での操作や外部のコンピューター60による遠隔操作によってユーザー選択に切換可能である。
ここで、出力モード選択部57で選択可能な各出力モードについて説明する。通常出力モードの場合、元画像をそのまま1つの出力画像に配置する。なお、この場合、無効領域も出力画像に含まれる。
原稿画像の個別出力モードの場合、元画像について原稿画像抽出部56で抽出された複数の原稿画像をそれぞれ個別の出力画像として配置する。なお、この場合、無効領域は出力画像に含まれない。
原稿画像の集約出力モードの場合、元画像について原稿画像抽出部56で抽出された複数の原稿画像を、サイズを統一すると共に集約して出力画像に配置する。出力画像のサイズは、ユーザー選択の場合には設定されたサイズに統一され、自動選択の場合には、複数の原稿画像のうち最も大きいサイズに統一される。
統一されたサイズよりも小さい原稿画像は、統一されたサイズの所定の位置(例えば、中央、左詰め、左上詰め等)に配置される。また、出力画像のサイズは、統一されたサイズと原稿画像の数とによって決定され、例えば、A4サイズの原稿画像が2枚の場合には、A3サイズとなる。なお、この場合、無効領域は出力画像に含まれない。
原稿画像の間隔詰め出力モードの場合、元画像について原稿画像抽出部56で抽出された複数の原稿画像を出力画像に対して間隔を詰めて配置する。この場合、複数の原稿画像を出力画像に対して間隔を詰めて順次配置していき、出力画像のスペースが一杯になると、配置できなかった原稿画像を次の出力画像に対して間隔を詰めて順次配置していく。出力画像のサイズは、ユーザー選択の場合には設定されたサイズがそのまま適用され、自動選択の場合には、複数の原稿画像の内、長さ又は幅が最も大きいものに合わせて決定される。なお、この場合、無効領域は出力画像に含まれない。
次に、このような構成を備えた複合機1の画像形成動作について説明する。複合機1に電源が投入されると、各種パラメーターが初期化され、定着装置24の温度設定等の初期設定が実行される。そして、画像読取装置5や外部のコンピューター60等から画像データが入力され、印刷開始の指示がなされると、以下のようにして画像形成動作が実行される。
まず、帯電器14によって感光体ドラム13の表面が帯電された後、露光装置11からのレーザー光(矢印P参照)により感光体ドラム13の表面に静電潜像が形成される。次に、この静電潜像を、トナーコンテナ20から供給されるトナーによって現像器15がトナーにより対応する色のトナー像に現像する。このトナー像は、一次転写部16において中間転写ベルト10の表面に一次転写される。以上の動作を各画像形成部12が順次繰り返すことによって、中間転写ベルト10上にフルカラーのトナー像が形成される。なお、感光体ドラム13上に残留したトナー及び電荷は、クリーニング装置17及び除電器18によって除去される。
一方、給紙部22によって給紙カセット3又は手指しトレイ(図示せず)から取り出された用紙は、上記した画像形成動作とタイミングを合わせて二次転写部23へと搬送され、二次転写部23において、中間転写ベルト10上のフルカラーのトナー像が用紙に二次転写される。トナー像を二次転写された用紙は、搬送経路21を下流側へと搬送されて定着装置24に進入し、この定着装置24において用紙にトナー像が定着される。トナー像が定着された用紙は、排紙口25から排紙トレイ4上に排出される。
次に、このような構成を備えた画像読取装置5において、原稿台33(プラテンガラス32)上に載置された原稿の画像読取動作について説明する。
画像読取装置5では、原稿台33(プラテンガラス32)上に載置された原稿ORの画像を画像読取部31が読み取る場合、通常、図3に示すように、カバー35は閉められて原稿ORを覆った状態になる。そして、光学走査ユニット36が、筐体30内の左側(副走査方向の一端側)の画像読取位置から右方向(副走査方向)へと移動して原稿ORを走査(スキャン)する。このとき、図3(a)に示すように、プラテンガラス32上の原稿ORに向かって、光学走査ユニット36の光源41によって光を照射すると、図3(b)に示すように、原稿OR及びカバー35からの反射光が、光学走査ユニット36の反射ミラー42や反射ユニット37及び集光レンズ38を介して撮像部40に入射する。そして、撮像部40は、原稿OR及びカバー35からの反射光に基づく光電変換を行うことで原稿ORの画像の電気信号(元画像)を生成する。なお、カバー35からの反射光は、光源41から照射された光とほとんど同じであるが、原稿ORからの反射光は原稿ORの内容によって変化しているため、画像読取部31は、これらの反射光に基づいて、原稿台33上で原稿ORが存在する有効領域と原稿ORが存在しない無効領域とを判別する上記の判別信号を生成することができる。
ところで、原稿台33上の原稿ORの画像読取動作において、図4に示すように、カバー35が開いている場合、カバー35からの反射光の代わりに、図4及び図5に示すように、光源41とは異なる太陽光や照明等の他の光源からの光が、光学走査ユニット36の反射ミラー42等を介して撮像部40に入射する。この他の光源からの光に基づく画像は、黒色やグラデーションを生じることになる。従って、画像読取部31は、原稿ORからの反射光と他の光源からの光とを判別することにより、上記の判別信号を生成することができる。
次に、このような構成を備えた画像読取装置5において、給紙トレイ7上に載置された原稿ORの画像読取動作について説明する。
画像読取装置5では、給紙トレイ7上に載置された原稿ORの画像を画像読取部31が読み取る場合、原稿センサー(図示せず)が給紙トレイ7上の原稿ORを検知すると、原稿供給部6がこの原稿ORを供給してスリットガラス34の上方を通過させる。そして、光学走査ユニット36は、筐体30内の左側の画像読取位置に固定されたままで、スリットガラス34の上方を通過する原稿ORを走査(スキャン)する。そして、上記と同様にして、撮像部40によって元画像が生成される。上記の原稿読取動作は、原稿センサー(図示せず)が給紙トレイ7上の原稿ORを検知しなくなるまで繰り返される。
なお、上記の何れの画像読取動作の場合でも、撮像部40で生成された元画像は、画像処理部58によって所定の画像処理が施され、画像処理後の画像データは、ジョブ対象(コピーや送信の対象)として制御装置50の記憶部52に記憶される。なお、例えば、複合機1にコピージョブを実行させる場合には、画像処理後の画像データに対して上記の画像形成動作が実行される。また、複合機1に送信ジョブを実行させる場合には、画像処理後の画像データは、所定のフォーマットのファイルとして記憶部52に保存され、又は通信部54を介して外部のコンピューター60やファクシミリ61に送信される。
次に、上記の画像読取装置5において、図6、図7及び図8に示すように、同じサイズの複数の原稿OR1及びOR2が原稿台33上に載置された場合の座標検知の第1動作例について説明する。この第1動作例では、A4サイズの2枚の原稿OR1及びOR2が間隔を空けて左右に配置されていて、この間隔は、1cm以上あることが好ましい。なお、座標検知動作は、上記した画像読取動作と同時に行われてもよく、あるいは、画像読取動作の前に行われてもよい。
図6(a)に示すように、先ず、光学走査ユニット36は、原稿台33の左端の画像読取位置に位置している。そして、画像読取部31が上記の画像読取動作と同様に動作して、撮像部40が原稿OR1及びカバー35からの反射光に基づく判別信号を生成すると、この判別信号を有効領域検知部55へと送信する。この判別信号は、原稿OR1が存在する有効領域でオンになり、原稿OR1が存在しない無効領域でオフになるため、有効領域検知部55では、判別信号に基づいて原稿OR1の座標を検知することができる。原稿OR1の左端が原稿台33の左端に沿って配置されていれば、有効領域検知部55では、原稿OR1の長さに亘ってオンの判別信号が検知され、原稿OR1の副走査方向の始点を検知すると共に、原稿OR1の長さL1を検知することができる。一方、原稿OR1が原稿台33の左端から間隔を空けて配置されていれば、光学走査ユニット36を右方向(副走査方向)へと移動して原稿OR1を走査していくことで、原稿OR1の左端を検知して副走査方向の始点を検知することができる。
図6(b)に示すように、光学走査ユニット36を右方向へと移動して、原稿OR1が存在しない無効領域に達すると、有効領域検知部55では、主走査方向に亘って全てオフの判別信号が検知され、原稿OR1の副走査方向の終点を検知すると共に、原稿OR1の幅W1を検知することができる。
図7(a)に示すように、光学走査ユニット36を更に右方向へと移動して、原稿OR2が存在する有効領域に達すると、有効領域検知部55では、原稿OR2の長さに亘ってオンの判別信号が検知され、原稿OR2の副走査方向の始点を検知すると共に、原稿OR2の長さL2を検知することができる。
図7(b)に示すように、光学走査ユニット36を更に右方向へと移動して、原稿OR2が存在しない無効領域に達すると、有効領域検知部55では、主走査方向に亘って全てオフの判別信号が検知され、原稿OR2の副走査方向の終点を検知すると共に、原稿OR2の幅W2を検知することができる。
図8(a)に示すように、光学走査ユニット36を更に右方向へと移動して、原稿台33の右端に達すると、座標検知動作は終了し、光学走査ユニット36は原稿台33の左端の画像読取位置に戻される。
このようにして座標検知動作で検知された原稿OR1及びOR2の長さの中で、最も長いものが、原稿画像の個別出力モードや集約出力モード、間隔詰め出力モードにおける出力画像のサイズを決定するために用いられる。この第1動作例では、2枚の原稿OR1及びOR2が同じA4サイズなので、個別出力モードや間隔詰め出力モードでの出力画像のサイズは、図9(a)に示すように、A4サイズとなる。また、集約出力モードでの出力画像のサイズは、図9(b)に示すように、2枚のA4サイズの用紙に相当するA3サイズとなる。
次に、上記の画像読取装置5において、異なるサイズの複数の原稿OR3及びOR4が原稿台33上に載置された場合の座標検知の第2動作例について説明する。この第2動作例では、A5サイズの原稿OR3とA4サイズの原稿OR4が間隔を空けて左右に配置されている。
上記した座標検知の第1動作例と同様にして、光学走査ユニット36は、原稿台33の左端の画像読取位置から走査を開始する。図10(a)に示すように、光学走査ユニット36が原稿OR3の左端に位置するときに、撮像部40で判別信号を生成することにより、有効領域検知部55では、原稿OR3の長さに亘ってオンの判別信号が検知され、原稿OR3の副走査方向の始点を検知すると共に、原稿OR3の長さL3を検知する。
その後、上記した座標検知の第1動作例と同様にして、光学走査ユニット36を右方向へと移動することで、有効領域検知部55では、原稿OR3の副走査方向の終点を検知すると共に、原稿OR3の幅W3を検知する。
また、図10(b)に示すように、光学走査ユニット36を更に右方向へと移動して、原稿OR4が存在する有効領域に達すると、有効領域検知部55では、原稿OR4の長さに亘ってオンの判別信号が検知され、原稿OR4の副走査方向の始点を検知すると共に、原稿OR4の長さL4を検知する。
その後、上記した座標検知の第1動作例と同様にして、光学走査ユニット36を右方向へと移動することで、有効領域検知部55では、原稿OR4の副走査方向の終点を検知すると共に、原稿OR4の幅W4を検知する。また、光学走査ユニット36を更に右方向へと移動して、原稿台33の右端に達すると、座標検知動作は終了する。
このようにして座標検知動作で検知された原稿OR3及びOR4の中で、最も長さの長いサイズが、原稿画像の個別出力モードや集約出力モード、間隔詰め出力モードにおける出力画像のサイズとして適用される。この例では、A5サイズの原稿OR3よりもA4サイズの原稿OR4の方が長いため、A4サイズが基準となる。そして、個別出力モードや間隔詰め出力モードでの出力画像のサイズは、図11(a)に示すように、A4サイズとなり、集約出力モードでの出力画像のサイズは、図11(b)に示すように、2枚のA4サイズの用紙に相当するA3サイズとなる。なお、A5サイズの原稿OR3の原稿画像は、基準となるA4サイズの所定の位置、例えば、中央に配置される。
次に、上記の画像読取装置5において、異なるサイズの複数の原稿OR5及びOR6が原稿台33上に載置された場合の座標検知の第3動作例について説明する。この第3動作例では、A4サイズの原稿OR5とA5サイズの原稿OR6が間隔を空けて左右に配置されている。
上記した座標検知の第1動作例及び第2動作例と同様にして、光学走査ユニット36は、原稿台33の左端の画像読取位置から走査を開始する。図12(a)に示すように、光学走査ユニット36が原稿OR5の左端に位置するときに、撮像部40で判別信号を生成することにより、有効領域検知部55では、原稿OR5の長さに亘ってオンの判別信号が検知され、原稿OR5の副走査方向の始点を検知すると共に、原稿OR5の長さL5を検知する。
その後、上記した座標検知の第1動作例及び第2動作例と同様にして、光学走査ユニット36を右方向へと移動することで、有効領域検知部55では、原稿OR5の副走査方向の終点を検知すると共に、原稿OR5の幅W5を検知する。
また、図12(b)に示すように、光学走査ユニット36を更に右方向へと移動して、原稿OR6が存在する有効領域に達すると、有効領域検知部55では、原稿OR6の長さに亘ってオンの判別信号が検知され、原稿OR6の副走査方向の始点を検知すると共に、原稿OR6の長さL6を検知する。
その後、上記した座標検知の第1動作例及び第2動作例と同様にして、光学走査ユニット36を右方向へと移動することで、有効領域検知部55では、原稿OR6の副走査方向の終点を検知すると共に、原稿OR6の幅W6を検知する。また、光学走査ユニット36を更に右方向へと移動して、原稿台33の右端に達すると、座標検知動作は終了する。
このようにして座標検知動作で検知された原稿OR5及びOR6の中で、最も長さの長いサイズが、原稿画像の個別出力モードや集約出力モード、間隔詰め出力モードにおける出力画像のサイズとして適用される。この例では、A5サイズの原稿OR6よりもA4サイズの原稿OR5の方が長いため、A4サイズが基準となる。そして、個別出力モードや間隔詰め出力モードでの出力画像のサイズは、図13(a)に示すように、A4サイズとなり、集約出力モードでの出力画像のサイズは、図13(b)に示すように、2枚のA4サイズの用紙に相当するA3サイズとなる。なお、A5サイズの原稿OR6の原稿画像は、基準となるA4サイズの所定の位置、例えば、中央に配置される。
次に、上記の画像読取装置5において、異なるサイズの複数の原稿OR7、OR8及びOR9が原稿台33上に載置された場合の、原稿画像の間隔詰め出力モードの動作例について図14のフローチャートを参照しながら説明する。この動作例では、図15に示すように、それぞれサイズが異なる不定形の原稿OR7、OR8及びOR9が間隔を空けて左右に配置されている。
先ず、画像読取部31が原稿台33上の複数の原稿OR7、OR8及びOR9の元画像を読み取る(ステップS1)。この動作例では、出力モード選択部57で間隔詰め出力モードが選択されているため、原稿画像抽出部56が元画像に基づいて複数の原稿OR7、OR8及びOR9のそれぞれの原稿画像を抽出する。
続いて、画像読取装置5での出力画像のサイズの決定手法が自動選択かユーザー選択かを判別する(ステップS2)。ここで、ユーザー選択が設定されている場合には(ステップS2:No)、ユーザー選択に従って出力画像のサイズが決定され(ステップS3)、その後、出力画像の作成(ステップS4)に移行する。
一方、自動選択が設定されている場合には(ステップS2:Yes)、先ず、出力画像の出力方向が縦方向か横方向かを判別する(ステップS5)。例えば、出力方向は、複合機1における印刷設定の印刷の向き等で設定されている。
出力方向が縦方向と判別されると(ステップS5:Yes)、原稿台33上の複数の原稿OR7、OR8及びOR9の内、最も縦の長さが長い原稿OR7を配置可能な出力画像のサイズが自動的に決定される(ステップS6)。例えば、原稿OR7の縦の長さが収まる最小の用紙サイズがA4サイズであれば、出力画像のサイズはA4サイズで決定される。その後、出力画像の作成(ステップS4)に移行する。
他方、出力方向が横方向と判別されると(ステップS5:No)、原稿台33上の複数の原稿OR7、OR8及びOR9の内、最も横の幅が長い原稿OR9を配置可能な出力画像のサイズが自動的に決定される(ステップS7)。例えば、原稿OR9の横の幅が収まる最小の用紙サイズがA5サイズであれば、出力画像のサイズはA5サイズで決定される。その後、出力画像の作成(ステップS4)に移行する。
ここでは、出力画像のサイズがA4サイズで決定された場合の出力画像の作成(ステップS4)の例を説明する。画像処理部58は、図16に示すように、A4サイズの出力画像70を新規のページとして用意する。
そして、出力画像70に対する1枚目の原稿OR7の原稿画像の座標設定(ステップS8)に移行し、画像処理部58は、出力画像70の左上端(座標0,0)から、複合機1における印刷設定等で設定された上余白Gy及び左余白Gxの間隔を空けた位置に、原稿OR7の原稿画像を配置する始点(座標Gx,Gy)を設定する。また、画像処理部58は、原稿OR7の始点に対して、有効領域検知部55で得られた原稿OR7の原稿画像の長さL7及び幅W7を加えることで、原稿OR7の右下端の終点(座標Gx+W7,Gy+L7)を算出する。
画像処理部58は、原稿OR7の始点及び終点の座標が出力画像70に対して有効か否か、即ち、出力画像70内に収まるか否かを判別する(ステップS9)。これらの座標が有効であれば(ステップS9:Yes)、原稿OR7の原稿画像を出力画像70に配置し(ステップS10)、一方、座標が無効であれば(ステップS9:No)、後述する座標の再算出(ステップS12)に移行する。なお、新規のページの出力画像70に対して最初に原稿画像を配置する場合には、このステップ9の判別は省略してもよい。
原稿OR7の原稿画像を出力画像70に配置した後(ステップS10)、画像処理部58は、未配置の原稿画像の有無を判定し(ステップS11)、次に配置すべき原稿画像がなければ(ステップS11:No)、画像読取装置5による出力画像70の生成が完了して画像読取動作が終了する。
一方、図13に示す2枚目の原稿OR8のように、次に配置すべき原稿画像があれば(ステップS11:Yes)、この原稿OR8の原稿画像の座標設定(ステップS8)に移行する。
そして、画像処理部58は、前回の原稿OR7の始点に対して、有効領域検知部55で得られる原稿OR7の原稿画像の長さL7と上余白Gyを加えることで、次の原稿OR8の始点(座標Gx,Gy+L7+Gy)を算出して設定する(ステップS8)。また、画像処理部58は、原稿OR8の始点に対して、有効領域検知部55で得られた原稿OR8の原稿画像の長さL8及び幅W8を加えることで、原稿OR8の右下端の終点(座標Gx+W8,Gy+L7+Gy+L8)を算出する。
図17に示すように、原稿OR8の始点の座標は、出力画像70の範囲外であるので無効になるため(ステップS9:No)、画像処理部58は、原稿OR8の原稿画像の座標の再算出(ステップS12)に移行する。なお、図17に示すように、1枚目の原稿として、上記の原稿OR7よりも短い長さL7’を有する原稿OR7’が適用され、原稿OR8の始点(座標Gx,Gy+L7’+Gy)が、出力画像70の範囲内に収まる場合でも、原稿OR8の右下端の終点(座標Gx+W8,Gy+L7’+Gy+L8)が出力画像70の範囲外であれば、座標は無効になる(ステップS9:No)。
座標の再算出(ステップS12)では、図18に示すように、前回の原稿OR7の始点に対して、原稿OR7の原稿画像の幅W7及び左余白Gxを加えることで、次の原稿OR8の原稿画像を配置する始点(座標Gx+W7+Gx,Gy)を再算出する。また、画像処理部58は、再算出した始点に対して、原稿OR8の原稿画像の長さL8及び幅W8を加えることで、原稿OR8の原稿画像の右下端の終点(座標Gx+W7+Gx+W8,Gy+L8)を算出する。
そして、画像処理部58は、出力画像70に原稿OR8の原稿画像を配置できるスペースが残っているか否かを判定する(ステップS13)。例えば、原稿OR8の原稿画像の右下端の終点が出力画像70の範囲内にあれば、原稿OR8を配置できるスペースがあると判定し(ステップS13:Yes)、原稿OR8の原稿画像の出力画像70への配置(ステップS10)に移行する。一方、終点が出力画像70の範囲内になければ、原稿OR8を配置できるスペースがないと判定し(ステップS13:No)、次のページの出力画像71(図22参照)の作成(ステップS4)に移行する。
この動作例では、図18に示すように、出力画像70は、再算出した始点に基づいて原稿OR8の原稿画像を配置できるスペースを有するため(ステップS13:Yes)、画像処理部58は、図19に示すように、原稿OR8の原稿画像を出力画像70に配置する(ステップS10)。
その後、画像処理部58は、未配置の原稿画像の有無を判定し(ステップS11)、図15に示す3枚目の原稿OR9のように、次に配置すべき原稿画像があれば(ステップS11:Yes)、この原稿OR9の原稿画像の座標設定(ステップS8)に移行する。
そして、画像処理部58は、図20に示すように、前回の原稿OR8の始点(座標Gx+W7+Gx,Gy)に対して、有効領域検知部55で得られる原稿OR8の原稿画像の長さL8と上余白Gyを加えることで、次の原稿OR9の始点(座標Gx+W7+Gx,Gy+L8+Gy)を算出して設定する(ステップS8)。また、画像処理部58は、この始点に対して、原稿OR9の原稿画像の長さL9及び幅W9を加えることで、原稿OR9の原稿画像の右下端の終点(座標Gx+W7+Gx+W8,Gy+L8+Gy+L9)を算出する。
図20に示すように、原稿OR9の終点の座標は、出力画像70の範囲外であるので無効になるため(ステップS9:No)、画像処理部58は、原稿OR9の原稿画像の座標の再算出(ステップS12)に移行する。
この座標の再算出(ステップS12)では、先ず、前回の原稿OR8の始点に対して、原稿OR8の原稿画像の幅W8及び左余白Gxを加えることで、次の原稿OR9の原稿画像を配置する始点(座標Gx+W7+Gx+W8+Gx,Gy)を再算出する。また、画像処理部58は、再算出した始点に対して、原稿OR9の原稿画像の長さL9及び幅W9を加えることで、原稿OR9の原稿画像の右下端の終点(座標Gx+W7+Gx+W8+Gx+W9,Gy+L9)を算出する。
そして、画像処理部58は、出力画像70に原稿OR9の原稿画像を配置できるスペースが残っているか否かを判定し(ステップS13)、図21に示すように、原稿OR9の原稿画像の右下端の終点が出力画像70の範囲外であるため、原稿OR9を配置できるスペースがないと判定し(ステップS13:No)、次のページの出力画像71の作成(ステップS4)に移行する。
画像処理部58は、上記と同様にして、図22に示すように、次のページ(2ページ目)の出力画像71を新規に用意し(ステップS4)、出力画像71の左上端(座標0,0)から、上余白Gy及び左余白Gxの間隔を空けた位置に、原稿OR9の原稿画像を配置する始点(座標Gx,Gy)を設定する(ステップS8)。また、画像処理部58は、原稿OR9の始点に対して、原稿OR9の原稿画像の長さL9及び幅W9を加えることで、原稿OR9の左下端の終点(座標Gx+W9,Gy+L9)を算出する。
図22に示すように、新規の出力画像71において、原稿OR9の始点及び終点の座標は有効であるため(ステップS9:Yes)、画像処理部58は、原稿OR9の原稿画像をこの新規の出力画像71に配置する(ステップS10)。
その後、次に配置すべき原稿画像がないので(ステップS11:No)、画像読取装置5による出力画像70、71の生成が完了して画像読取動作が終了する。
なお、上記の出力画像の出力方向の判別(ステップS5)において、出力方向が横方向と判別されると(ステップS5:No)、最も横の幅が長い原稿OR9の横の幅が収まる最小の用紙サイズ(A5サイズ)を基準として、図23に示すように、A5サイズの出力画像72が新規のページとして用意される。1枚目の原稿OR7の原稿画像の長さL7が、A5サイズの縦の長さL10よりも長い場合、原稿OR7の原稿画像は、A5サイズの出力画像72に収まらない。この場合、図24に示すように、原稿OR7の原稿画像の内、A5サイズの出力画像72に収まる部分が、この出力画像72に配置される(ステップS10)。
本実施形態によれば、上述のように、複合機1の画像読取装置5は、原稿台33に載置された原稿ORに対して主走査方向及び副走査方向に走査することで原稿ORの元画像を読み取る画像読取部31と、画像読取部31で読み取った原稿ORの元画像に画像処理を施して出力画像を生成する画像処理部58と、原稿台33上で原稿ORが存在する有効領域と原稿ORが存在しない無効領域とを検知する有効領域検知部55と、原稿台33に複数の原稿ORが載置されるときに画像読取部31が当該複数の原稿ORを含む元画像を読み取る場合に、元画像から複数の原稿ORにそれぞれ対応する複数の原稿画像を抽出する原稿画像抽出部56と、原稿画像抽出部56で抽出された複数の原稿画像をそれぞれ個別の出力画像として出力する個別出力モード(第1の出力モード)と、元画像について原稿画像抽出部で抽出された複数の原稿画像を集約して出力画像に配置して出力する集約出力モード(第2の出力モード)とを選択可能にする出力モード選択部57と、を備える。
これにより、画像読取装置5が原稿台33に配置された複数の原稿から複数の原稿画像をそれぞれ読み取る場合に、ユーザーの所望のパターンの出力画像を自動的に生成することができる。従って、ユーザーは、原稿台33に対する原稿の配置に気を配る必要がなくなり、ユーザーの負担を軽減することができる。
また、本実施形態によれば、出力モード選択部57は、個別出力モード(第1の出力モード)及び集約出力モード(第2の出力モード)に加えて、有効領域検知部55での検知結果に基づいて、原稿画像抽出部56で抽出された複数の原稿画像を出力画像に対して間隔を詰めて順次配置する一方、配置できなかった原稿画像を次の出力画像に対して間隔を詰めて順次配置する間隔詰め出力モード(第3の出力モード)を選択可能にする。これにより、様々なサイズの複数の原稿が原稿台33に載置された場合に、複数の原稿画像の配置を自動的に調整して出力画像を生成することができる。従って、ユーザーは、様々なサイズの複数の原稿の出力画像を生成する場合、原稿台33に対する原稿の配置に手間をかける必要がなく、ユーザーの負担を軽減することができ、また、出力画像の生成数の増加を自動的に抑制することができる。
更に、本実施形態によれば、画像処理部58は、出力画像の出力方向が縦方向に設定されている場合、原稿画像抽出部56で抽出された複数の原稿画像の内、最も縦の長さが長い原稿画像が収まる最小の用紙サイズを出力画像のサイズとして決定する。あるいは、画像処理部58は、出力画像の出力方向が横方向に設定されている場合、原稿画像抽出部56で抽出された複数の原稿画像の内、最も横の幅が長い原稿画像が収まる最小の用紙サイズを出力画像のサイズとして決定する。これにより、様々なサイズの複数の原稿が原稿台33に載置された場合に、出力画像の適切なサイズが自動的に決定される。従って、ユーザーは、複数の原稿のそれぞれについて用紙サイズを確認する必要がなく、ユーザーの負担を軽減することができる。
本実施形態では、出力モード選択部57を画像読取装置5に備える構成を説明したが、この構成に限定されない。例えば、他の実施形態では、出力モード選択部57は、複合機1の制御装置50に備えられてもよい。また、画像読取装置5において、有効領域検知部55及び原稿画像抽出部56は、画像処理部58と一体的に構成されていてもよく、有効領域検知部55、原稿画像抽出部56及び画像処理部58は、複合機1の制御装置50に備えられてもよい。
本実施形態では、複合機1に本発明の構成を適用する場合について説明したが、他の異なる実施形態では、スキャナー、複写機、ファクシミリ等の様々な画像読取装置に本発明の構成を適用してもよい。
1 複合機(画像形成装置)
5 画像読取装置
6 原稿搬送部
7 給紙トレイ
8 第2排紙トレイ
31 画像読取部
32 プラテンガラス
33 原稿台
35 カバー
36 光学走査ユニット
50 制御装置
51 制御部
52 記憶部
53 操作部
54 通信部
55 有効領域検知部
56 原稿画像抽出部
57 出力モード選択部
58 画像処理部
60 コンピューター
61 ファクシミリ

Claims (5)

  1. 原稿台に載置された原稿に対して主走査方向及び副走査方向に走査することで前記原稿の元画像を読み取る画像読取部と、
    前記画像読取部で読み取った前記原稿の元画像に画像処理を施して出力画像を生成する画像処理部と、
    前記原稿台上で前記原稿が存在する有効領域と前記原稿が存在しない無効領域とを検知する有効領域検知部と、
    前記原稿台に複数の前記原稿が載置されるときに前記画像読取部が当該複数の原稿を含む元画像を読み取る場合に、前記元画像から前記複数の原稿にそれぞれ対応する複数の原稿画像を抽出する原稿画像抽出部と、
    前記原稿画像抽出部で抽出された前記複数の原稿画像をそれぞれ個別の出力画像として出力する第1の出力モードと、前記元画像について前記原稿画像抽出部で抽出された前記複数の原稿画像を集約して出力画像に配置して出力する第2の出力モードとを選択可能にする出力モード選択部と、
    を備えることを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記出力モード選択部は、前記第1の出力モード及び前記第2の出力モードに加えて、前記有効領域検知部での検知結果に基づいて、前記原稿画像抽出部で抽出された前記複数の原稿画像を出力画像に対して間隔を詰めて順次配置する一方、配置できなかった前記原稿画像を次の出力画像に対して間隔を詰めて順次配置して出力する第3の出力モードを選択可能にすることを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記画像処理部は、出力画像の出力方向が縦方向に設定されている場合、前記原稿画像抽出部で抽出された複数の原稿画像の内、最も縦の長さが長い原稿画像が収まる最小の用紙サイズを出力画像のサイズとして決定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像読取装置。
  4. 前記画像処理部は、出力画像の出力方向が横方向に設定されている場合、前記原稿画像抽出部で抽出された複数の原稿画像の内、最も横の幅が長い原稿画像が収まる最小の用紙サイズを出力画像のサイズとして決定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像読取装置。
  5. 請求項1ないし4の何れかに記載の画像読取装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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