JP2016225719A - ステレオカメラ装置、車両、および較正方法 - Google Patents

ステレオカメラ装置、車両、および較正方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2016225719A
JP2016225719A JP2015107864A JP2015107864A JP2016225719A JP 2016225719 A JP2016225719 A JP 2016225719A JP 2015107864 A JP2015107864 A JP 2015107864A JP 2015107864 A JP2015107864 A JP 2015107864A JP 2016225719 A JP2016225719 A JP 2016225719A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
calibration
stereo camera
camera device
cameras
vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015107864A
Other languages
English (en)
Inventor
和昌 穐本
Kazumasa Akimoto
和昌 穐本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP2015107864A priority Critical patent/JP2016225719A/ja
Publication of JP2016225719A publication Critical patent/JP2016225719A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Closed-Circuit Television Systems (AREA)
  • Testing, Inspecting, Measuring Of Stereoscopic Televisions And Televisions (AREA)
  • Studio Devices (AREA)
  • Measurement Of Optical Distance (AREA)
  • Stereoscopic And Panoramic Photography (AREA)

Abstract

【課題】高い精度でカメラを較正するステレオカメラ装置、車両、および較正方法を提供する。【解決手段】ステレオカメラ装置10は、車両12が備える較正指標13を含む撮像画像をそれぞれ撮像する複数のカメラ11と、複数の撮像画像それぞれにおける較正指標13の基準位置を記憶する記憶部16と、車両への設置後に複数のカメラによって撮像された、複数の撮像画像それぞれにおける較正指標13の位置と、基準位置とに基づいて、複数のカメラ11を較正する較正制御を行う制御部17と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、ステレオカメラ装置、車両、および較正方法に関する。
近年、車両に取り付け、複数のカメラによって物体や人物等の対象物を同時に撮像することにより、対象物までの距離を測定するステレオカメラ装置が知られている。このステレオカメラ装置は、車両等の周辺を撮像し、撮像された画像を用いて車両等の周辺に存在する対象物の存在を運転者に知らせることによって、安全な運転を支援している。
このようなステレオカメラ装置は、車両等の周辺に存在する対象物までの距離を正確に運転者に知らせるために、複数のカメラから、該複数のカメラがそれぞれ撮像する対象物までの距離を正確に測定しなければならない。しかし、車両に設置された複数のカメラの位置および姿勢のいずれか1つ以上が、基準からずれている場合、対象物までの距離を正確に測定することができない。
そのため、例えば、特許文献1には、2つの画像取得装置が取得した画像における、概ね平行である車両の走行道路の境界線を表す直線の消点に基づいて、カメラの姿勢のずれを決定するステレオカメラ装置の較正方法が記載されている。
特表2008−509619号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術は、走行道路に基づいてカメラの設置角度の誤差を決定しているため、走行道路がカーブしていたり、走行道路上に障害物があるために検出される境界線が短かったりした場合、較正の精度が低下してしまうことがある。
かかる事情に鑑みてなされた本発明の目的は、高い精度でカメラを較正するステレオカメラ装置、車両、および較正方法を提供することにある。
上述した諸課題を解決すべく第1の観点によるステレオカメラ装置は、
車両に設置されるステレオカメラ装置であって、
前記車両が備える較正指標を含む撮像画像をそれぞれ撮像する複数のカメラと、
複数の前記撮像画像それぞれにおける前記較正指標の基準位置を記憶する記憶部と、
前記車両への設置後に前記複数のカメラによって撮像された、前記複数の撮像画像それぞれにおける前記較正指標の位置と、前記基準位置とに基づいて、前記複数のカメラを較正する較正制御を行う制御部と、
を備えることを特徴とするものである。
また、第2の観点による車両は、
車両が備える較正指標を含む撮像画像をそれぞれ撮像する複数のカメラと、
複数の前記撮像画像それぞれにおける前記較正指標の基準位置を記憶する記憶部と、
前記車両への設置後に前記複数のカメラによって撮像された、前記複数の撮像画像それぞれにおける前記較正指標の位置と、前記基準位置とに基づいて、前記複数のカメラを較正する較正制御を行う制御部と、
を備えるステレオカメラ装置、を備えることを特徴とするものである。
また、第3の観点による較正方法は、
車両に設置されるステレオカメラ装置の較正方法であって、
前記ステレオカメラ装置が備える複数のカメラが、前記車両が備える較正指標を含む撮像画像をそれぞれ撮像するステップと、
前記複数のカメラの制御部が、前記車両への設置後に前記複数のカメラによって撮像された、前記複数の撮像画像それぞれにおける前記較正指標の位置と、前記カメラの記憶部に記憶されている、前記複数の撮像画像それぞれにおける前記較正指標の基準位置とに基づいて、前記複数のカメラを較正する較正制御を行うステップと、
を含むことを特徴とするものである。
本発明によれば、ステレオカメラ装置は、高い精度でカメラを較正することができる。
本発明の実施形態のステレオカメラ装置が設置されている車両の側面図である。 図1に示す車両の前面図である。 図1に示すステレオカメラ装置の構成図である。 図2に示すカメラによって生成された撮像画像の例を示す図である。 図1に示すカメラが撮像した撮像画像における較正指標の基準画像座標および画像座標を示す図である。 図5に示すように撮像画像を生成したカメラの、空間座標中のXY平面内における位置を示す図である。 図1のステレオカメラ装置の動作を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。図1は、本実施形態のステレオカメラ装置10が設置されている車両12の側面図である。
図1に示すように、ステレオカメラ装置10は、車両12の前方の周辺領域を撮像可能となるように設置される。また、図2に示すように、ステレオカメラ装置10は、視差を有するように、言い換えると互いに重ならない光軸をそれぞれ有する、複数のカメラ11L、11Rを備える。本実施形態においては、2台のカメラ11L、11Rの光軸が互いに並行で水平方向に並ぶように、ステレオカメラ装置10が車両12に設置され、左側に設置されたカメラを左カメラ11L、右側に設置されたカメラを右カメラ11Rという。また、ステレオカメラ装置10は、ステレオカメラ装置10が設置される車両12を制御する車両制御装置とネットワークを介して情報を送受信する。
また、車両12は、カメラ11L、11Rの外部標定要素(位置(X,Y,Z)、姿勢(ロー角ω、ピッチ角φ、ヨー角κ))を較正するための基準となる較正指標13を備える。較正指標13は、例えば、光源、光源によって照射される被照射体、並びに車両12のボンネットの角、およびエンブレム等の車両12を構成する特徴的な形状又は模様を有する物体である。本実施形態では、較正指標13は、光源である。
また、較正指標13は、後述する撮像画像18内で距離測定に用いられる距離測定領域の外部に、較正指標13の像の光束が結像するように、配置される。較正指標13を、可視光線を反射する反射面、本実施形態においてはミラー14によって反射させる構成においては、較正指標13およびミラー14は、ミラー14に反射された較正指標13の像の光束が、図1の点線矢印で示すよう測定領域の外部に結像するように、配置される。本実施形態では、反射面をミラー14により構成するが、例えばフロントウィンドウ15を反射面として用いてもよい。
また、較正指標13は、ステレオカメラ装置10に対して定められる空間座標において、定められた位置に配置される。
続いて、図3を参照してステレオカメラ装置10の構成について説明する。図3に示すように、ステレオカメラ装置10は、左カメラ11Lと、右カメラ11Rと、記憶部16と、制御部17とを備える。
複数のカメラ11L、11Rは、それぞれ較正指標13および車両12の前方の周辺領域を撮像し、撮像画像18を生成する。較正指標13をミラー14によって反射させる構成においては、複数のカメラ11L、11Rは、それぞれミラー14により反射される光学像、および車両12の前方の周辺領域を撮像し、撮像画像18を生成する。撮像画像18において、前述のように、距離測定に用いる距離測定領域が定められている。撮像画像18は、車両12の前方のみならず、上空やボンネットなどの車両12の一部のように距離測定が求められない被写体像も含み得る。それゆえ、設計された位置および姿勢で設置されたカメラ11L、11Rにおいて、処理の軽減のために、一部の領域のみが距離測定領域として、距離測定のために用いられる。
ここで、図4を参照して距離測定領域について、さらに説明する。距離測定領域とは、カメラ11L、11Rが設計された位置および姿勢で車両12に設置された場合に、撮像画像18全体の中で、人、他の車両、道路上の白線などの被写体が一般的に撮像される領域である。例えば、図4に示すように、撮像画像18全体の中で、上方の領域(A)には、主に、上空が撮像され、下方の領域(C)には、主に、ボンネットなどの自身の車両12の一部が撮像される。このように、上方の領域(A)および下方の領域(C)は、距離測定が求められる特定の被写体が撮像される可能性が低く、距離測定のためには用いられない。そこで、撮像画像18全体から上方の領域(A)および下方の領域(C)を除外した領域(B)を距離測定領域とする。距離測定領域は、実験等により定められる。
記憶部16は、撮像画像18それぞれにおける較正指標13の基準位置を記憶する。基準位置とは、カメラ11L、11Rが設計された位置および姿勢で設置されていた場合の、較正指標13の撮像画像18上での位置である。以降の説明においては、図5に示すように、撮像画像18の中心を座標(0,0)とし、較正指標13の撮像画像18上の位置を表す座標を基準画像座標(x0,y0)として表す。
制御部17は、例えば特定の機能を実行するように形成した専用のマイクロプロセッサや特定のプログラムを読出すことにより特定の機能を実行する汎用のCPUである。制御部17は、左右のカメラ11L、11Rの撮像画像18において、人、他の車両、道路上の白線などの特定の被写体を検出する。また、制御部17は、撮像画像18における特定の被写体の画像座標を検出する。また、制御部17は、左右のカメラ11L、11Rの画像座標に基づいて、写真測量の原理により、ステレオカメラ装置10の座標空間における当該特定の被写体の空間座標を算出する。画像座標を用いた空間座標の算出には、カメラ11L、11Rの外部標定要素が用いられる。
また、制御部17は、ステレオカメラ装置10の較正制御を行なう。較正制御とは、ステレオカメラ装置10の取付け時、または取付け後の車両12の振動などにより発生する基準となる外部標定要素の変動を較正する制御である。また、制御部17は、ステレオカメラ装置10の起動命令若しくは停止命令の受信時、又は較正制御の実行命令の受信時に、較正制御を行なう。制御部17は、ステレオカメラ装置10の起動命令および停止命令を、車両制御装置からCANなどの車載ネットワークを介して受信する。また、制御部17は、較正制御実行の命令を、ユーザによるボタンなどのマニュアル操作に基づく信号として受信する。
ここで、制御部17が行う較正制御について詳細に説明する。較正制御において、制御部17は、最初に、較正指標13である光源を点灯させる。次に、制御部17は、複数のカメラ11L、11Rそれぞれに、ミラー14により反射された較正指標13の光学像と、車両12の前方周辺とを含む撮像範囲を撮像させて、撮像画像18を生成させる。また、制御部17は、カメラ11L、11Rによって生成された撮像画像18における較正指標13を検出する。較正指標13を検出するためには、一般に知られているパターンマッチング技術等が用いられる。
また、制御部17は、図5に示す、撮像画像18における較正指標13の位置を表す画像座標(x,y)を検出する。さらに、制御部17は、画像座標(x,y)と、記憶部16に記憶されている基準位置の基準画像座標(x0,y0)とに基づいて、それぞれのカメラ11L、11Rを較正する。カメラ11L、11Rの較正においては、画像座標(x,y)と基準画像座標(x0,y0)とを用いて、外部標定要素そのものを更新してもよいし、画像座標(x,y)に基づく空間座標の算出式における外部標定要素に対応するパラメータを更新してもよい。外部標定要素の更新においては複数の外部標定要素の少なくとも1つを更新すればよく、更新する外部標定要素の優先順位は、例えば、変動による距離測定への影響が大きさ、又は変動のしやすさに応じて定められる。
続いて、制御部17が行う較正制御の具体的な例について説明する。
以下の具体例においては、更新する外部標定要素を、カメラ11L、11Rの光軸に垂直な平面状の2方向の並進移動に対応する要素に定められている。また、空間座標におけるX軸、Y軸は、画像座標におけるx軸、y軸とそれぞれ並行である。制御部17は、較正指標13の画像座標(x,y)と基準画像座標(x0,y0)との差である画像変位量を算出する。例えば、制御部17は、撮像画像18における較正指標13の、x方向の画像変位量をΔx=x−x0と算出し、y方向の画像変位量をΔy=y−y0と算出する。
制御部17は、図6に示すように、カメラ11L、11Rが設置された、基準となる位置(X0,Y0,Z0)からX軸方向にΔx、Y軸方向にΔy変位させた位置(X0+Δx,Y0+Δy,Z0)をカメラ11L、11Rの位置として算出する。このようにして、制御部17がカメラ11L、11Rの実際の位置を算出して、外部標定要素の一部を更新することによって、カメラ11L、11Rが較正される。
また、以下に記載する別の具体例においては、更新する外部標定要素を、カメラ11L、11Rの光軸を軸とした回転角度(ヨー角κ)に定められている。例えば、制御部17は、基準となるヨー角κ0から、(式1)で表される角度Δκだけ回転した角度κ0+Δκを実際のヨー角として算出する。このようにして、制御部17がカメラ11L、11Rの実際の姿勢を算出して、外部標定要素の一部を更新することによって、カメラ11L、11Rが較正される。
Δκ=tan-1(y/x)−tan-1(y0/x0) (1)
次に、本実施形態に係るステレオカメラ装置10が実行する処理について、図7に示すフローチャートを参照して説明する。制御部17は、ステレオカメラ装置10の起動命令、停止命令、および較正制御の実効命令の少なくともいずれかを受信するときに、較正制御を開始する。
まず、制御部17は、光源を点灯させる(ステップS1)。そして、制御部17は、ミラー14により反射された較正指標13の光学像と、車両12の前方周辺とを含む撮像範囲を、複数のカメラ11L、11Rに撮像させる(ステップS2)。制御部17は、撮像範囲を撮像させると、光源を消灯させる。
そして、制御部17は、それぞれの撮像画像18に撮像された較正指標13を検出し、その較正指標13の画像座標(x,y)を特定する(ステップS3)。ステップS3で画像座標(x,y)を特定すると、制御部17は、画像座標(x,y)の、記憶部16に記憶されている較正指標13の基準位置を表す基準画像座標(x0,y0)からの画像変位量Δx=x−x0およびΔy=y−y0を算出する(ステップS4)。ステップS4で、撮像画像18上の画像変位量ΔxおよびΔyを算出すると、算出された画像変位量ΔxおよびΔyに基づいてカメラ11L、11Rの位置(X、Y、Z)を更新することによってカメラ11L、11Rを較正する(ステップS5)。
本実施形態のステレオカメラ装置10によれば、制御部17は、車両12に設置された較正指標13に基づいて較正制御を行うため、車両12が走行している道路等の、カメラ11L、11Rからの相対的な位置に変化が想定される外部の較正指標13に基づいて較正制御を行う場合に比べて、高い精度でカメラ11L、11Rを較正することができる。
また、本実施形態のステレオカメラ装置10によれば、カメラ11L、11Rは反射面に反射された較正指標13を含む撮像画像18を撮像するため、カメラ11L、11Rは画角の範囲外にある較正指標13を撮像して撮像画像18を生成することができる。通常、カメラ11L、11Rは、人、他の車両、道路上の白線などの特定の被写体を撮像するのに適した画角を有しているため、その画角の範囲内にあるように較正指標13を設置するのは困難であることが多い。反射面を用いることによって、画角の範囲内に較正指標13を設置すること無く、カメラ11L、11Rは、較正指標13を含む撮像画像18を生成することができる。
また、本実施形態のステレオカメラ装置10によれば、較正指標13が、撮像画像18上の、距離測定に用いられる距離測定領域の外部に撮像されるため、撮像画像18内における較正指標13が距離測定の妨げとなることはない。したがって、制御部17は、距離測定中にも較正制御を行うことができるため、カメラ11L、11Rの精度を高く維持することができる。
また、本実施形態のステレオカメラ装置10によれば、較正指標13は光源又は光源によって照射される被照射体であるため、カメラ11L、11Rによって撮像されると較正指標13は撮像画像18上に明確に表される。このため、制御部17は、確実に較正指標13を検知することができ、正確な較正制御を行うことが可能となる。
また、本実施形態のステレオカメラ装置10によれば、制御部17は、ステレオカメラ装置10を起動又は停止するための命令を受信すると較正制御を行うため、利用者がステレオカメラ装置10を動作させるための操作を自発的に行わなくても、制御部17は所定のタイミングで較正制御を行うことができる。そのため、ステレオカメラ装置10は、高い精度で対象物の距離を測定する性能を維持することができる。
本発明を諸図面や実施形態に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。
例えば、本実施形態において、較正指標13は、複数の部分からなってもよいし、全体として非回転対称な形状となる複数の部分からなってもよい。また、較正指標13は、模様を有することによって、特徴的な複数の部分を備えるものであってもよい。この場合、複数のカメラ11L、11Rそれぞれが較正指標13の複数の部分を撮像することによって生成した撮像画像18に基づいて、カメラ11L、11Rの位置(X,Y,Z)および姿勢(ω、φ、κ)の外部標定要素のうち、複数の外部標定要素を同時に較正することができる。
ここで、複数の外部標定要素を同時に較正する方法について説明する。ステレオカメラ装置10は、左カメラ11Lの外部標定要素(位置(XL,YL,ZL)および姿勢(ωL,φL,κL))、右カメラ11Rの外部標定要素(位置(XR,YR,ZR)および姿勢(ωR,φR,κR))、左カメラ11Lが生成した撮像画像18における測定対象の被写体の撮像位置(xL,yL)、および右カメラ11Rが生成した撮像画像18における測定対象の被写体の撮像位置(xR,yR)をパラメータとする関数を用いて、測定対象の被写体の空間座標(u,v,w)を算出する。ここで、空間座標(u,v,w)のうち座標uは、上記のパラメータを用いる従来公知の式(2)によって算出される。
u=f(xL,yL,xR,yR,XL,YL,ZLLLL,XR,YR,ZRRRR) (2)
較正指標13の空間座標(u0,v0,w0)は予め定められており、当該空間座標に対応する基準位置、すなわち左右のカメラ11L、11Rによって生成された撮像画像18上の基準画像座標(x0L,y0L)、(x0R,y0R)も定められている。したがって、固定値である較正指標13の空間座標u=u0、並びに基準位置に対応する画像座標(xL,yL)=(x0L,y0L)および(xR,yR)=(x0R,y0R)は(2)式を満たす。外部標定要素の一部が変動したと仮定すると、当該外部標定要素を変数として、較正指標13の空間座標u=u0、並びに基準位置に対応する画像座標(xL,yL)=(x0L,y0L)および(xR,yR)=(x0R,y0R)を(2)式に代入して方程式を解くことにより、変動した外部標定要素が算出される。
ここで、xL,yL,xR,yRは、撮像画像18に基づいて制御部17によって検出された較正指標13の画像座標の各要素であり、例えば、較正指標13が2つの部分I1およびI2を備える場合、較正指標13の各部分I1およびI2の空間座標uをそれぞれu1およびu2とする。左カメラ11Lおよび右カメラ11Rはそれぞれ各部分I1およびI2が撮像されている撮像画像18を生成する。また、制御部17は、左カメラ11Lによって生成された撮像画像18における各部分IL1、IL2の画像座標(xL1,yL1)、(xL2,yL2)、右カメラ11Rによって生成された撮像画像18における各部分IR1、IR2の画像座標(xR1,yR1)、(xR2,yR2)を検出する。
さらに、制御部17は、式(2)に示されるXL,YL,ZLLLL,XR,YR,ZRRRRの9つの要素のうち、7つの要素を固定値と仮定して、残り2つの要素、例えば、ωL=ΩL、φL=ΦLの値を以下の2つの式から算出する。
1=f(xL1,yL1,xR1,yR1,XL,YL,ZLLLL,XR,YR,ZRRRR
2=f(xL2,yL2,xR2,yR2,XL,YL,ZLLLL,XR,YR,ZRRRR
同様にして、較正指標13がn(1≦n≦9)個の部分を備える場合、カメラ11L、11Rは、各部分I1、I2、・・Inが撮像されている撮像画像18を生成する。また、制御部17は、各部分I1、I2、・・Inの画像座標(xL1,yL1)、(xL2,yL2)、・・・、(xLn,yLn)、(xR1,yR1)、(xR2,yR2)、・・・、(xRn,yRn)を検出する。さらに、制御部17は、式(2)に示されるXL,YL,ZLLLL,XR,YR,ZRRRRの9つのパラメータのうち、(9−n)個のパラメータが既知であると仮定して、残りn個のパラメータに係る値を算出する。
また、制御部17は、較正指標13の空間座標(u,v,w)のうち、座標vおよびwを用いることによっても、較正指標13の複数の部分の画像座標に基づいて同様に外部較正要素を算出することができる。
このように、制御部17は、撮像画像18における複数の部分からなる較正指標13に基づいて較正制御を行うため、複数の外部標定要素について変動があった場合にも、高精度にカメラ11L、11Rを較正することができる。
また、本実施形態において、制御部17は、車両制御装置からネットワークを介して、ステレオカメラ装置10を起動又は停止するための命令を受信するが、車両制御装置とは異なる装置から命令を受信してもよい。
また、本実施形態において、ステレオカメラ装置10は、記憶部16および制御部17を備えているが、他の装置が記憶部16および制御部17の少なくとも1つを備えてもよい。
また、本実施形態において、較正指標13は車両12の内側に備えられてもよいし、外側に備えられてもよい。較正指標13が内側に備えられた場合、風雨等により較正指標13の位置が変化したり、汚れによって不鮮明に撮像されたりする等の問題が発生するのを防ぐことが可能である。
10 ステレオカメラ装置
11L 左カメラ
11R 右カメラ
12 車両
13 較正指標
14 ミラー
15 フロントウィンドウ
16 記憶部
17 制御部
18 撮像画像

Claims (11)

  1. 車両に設置されるステレオカメラ装置であって、
    前記車両が備える較正指標を含む撮像画像をそれぞれ撮像する複数のカメラと、
    複数の前記撮像画像それぞれにおける前記較正指標の基準位置を記憶する記憶部と、
    前記車両への設置後に前記複数のカメラによって撮像された、前記複数の撮像画像それぞれにおける前記較正指標の位置と、前記基準位置とに基づいて、前記複数のカメラを較正する較正制御を行う制御部と、
    を備えることを特徴とするステレオカメラ装置。
  2. 請求項1に記載のステレオカメラ装置であって、
    前記カメラは、可視光線を反射する反射面を撮像することによって、前記反射面に反射された前記較正指標を含む撮像画像を撮像することを特徴とするステレオカメラ装置。
  3. 請求項2に記載のステレオカメラ装置であって、
    前記反射面は、前記車両のフロントウィンドウ又はミラーであることを特徴とするステレオカメラ装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載のステレオカメラ装置であって、
    前記カメラによって撮像された前記較正指標が、前記撮像画像内で距離測定に用いられる距離測定領域の外部に撮像されることを特徴とするステレオカメラ装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載のステレオカメラ装置であって、
    前記較正指標は、光源又は光源によって照射される被照射体であることを特徴とするステレオカメラ装置。
  6. 請求項5に記載のステレオカメラ装置であって、
    前記制御部は、前記光源を点灯させて、前記複数のカメラそれぞれに前記複数の画像を撮像させ、該複数の撮像画像に基づいて較正制御を行うことを特徴とするステレオカメラ装置。
  7. 請求項1乃至6に記載のステレオカメラ装置であって、
    前記制御部は、前記ステレオカメラ装置を起動又は停止するための命令を受信すると、前記較正制御を行うことを特徴とするステレオカメラ装置。
  8. 請求項1乃至7に記載のステレオカメラ装置であって、
    前記較正指標は、複数の部分からなる形状を有し、
    前記記憶部は、前記撮像画像の前記較正指標の複数の部分それぞれについての前記基準位置を記憶し、
    前記制御部は、複数の前記撮像画像それぞれにおける複数の部分の位置と、前記基準位置とに基づいて、前記カメラを較正することを特徴とするステレオカメラ装置。
  9. 車両が備える較正指標を含む撮像画像をそれぞれ撮像する複数のカメラと、
    複数の前記撮像画像それぞれにおける前記較正指標の基準位置を記憶する記憶部と、
    前記車両への設置後に前記複数のカメラによって撮像された、前記複数の撮像画像それぞれにおける前記較正指標の位置と、前記基準位置とに基づいて、前記複数のカメラを較正する較正制御を行う制御部と、
    を備えるステレオカメラ装置、を備えることを特徴とする車両。
  10. 車両に設置されるステレオカメラ装置の較正方法であって、
    前記ステレオカメラ装置が備える複数のカメラが、前記車両が備える較正指標を含む撮像画像をそれぞれ撮像するステップと、
    前記複数のカメラの制御部が、前記車両への設置後に前記複数のカメラによって撮像された、前記複数の撮像画像それぞれにおける前記較正指標の位置と、前記カメラの記憶部に記憶されている、前記複数の撮像画像それぞれにおける前記較正指標の基準位置とに基づいて、前記複数のカメラを較正する較正制御を行うステップと、
    を含むことを特徴とする較正方法。
  11. 請求項10に記載の較正方法であって、
    前記較正指標は、光源又は光源によって照射される被照射体であり、
    前記制御部が、前記光源を点灯させて、前記複数のカメラそれぞれに前記複数の画像を撮像させ、該複数の撮像画像に基づいて較正制御を行うステップ
    を含むことを特徴とする較正方法。
JP2015107864A 2015-05-27 2015-05-27 ステレオカメラ装置、車両、および較正方法 Pending JP2016225719A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015107864A JP2016225719A (ja) 2015-05-27 2015-05-27 ステレオカメラ装置、車両、および較正方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015107864A JP2016225719A (ja) 2015-05-27 2015-05-27 ステレオカメラ装置、車両、および較正方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016225719A true JP2016225719A (ja) 2016-12-28

Family

ID=57746467

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015107864A Pending JP2016225719A (ja) 2015-05-27 2015-05-27 ステレオカメラ装置、車両、および較正方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016225719A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6209648B1 (ja) * 2016-06-03 2017-10-04 Kyb株式会社 ステレオカメラの設置パラメータ校正方法
JP2019176398A (ja) * 2018-03-29 2019-10-10 三菱電機株式会社 車両用画像処理装置、車両用画像処理方法及び車両用画像処理プログラム
US10771688B2 (en) 2018-03-20 2020-09-08 Kabushiki Kaisha Toshiba Image processing device, driving support system, and image processing method
US11956537B2 (en) 2021-03-19 2024-04-09 Casio Computer Co., Ltd. Location positioning device for moving body and location positioning method for moving body

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6209648B1 (ja) * 2016-06-03 2017-10-04 Kyb株式会社 ステレオカメラの設置パラメータ校正方法
WO2017209015A1 (ja) * 2016-06-03 2017-12-07 Kyb株式会社 ステレオカメラの設置パラメータ校正方法
JP2017219356A (ja) * 2016-06-03 2017-12-14 Kyb株式会社 ステレオカメラの設置パラメータ校正方法
US10771688B2 (en) 2018-03-20 2020-09-08 Kabushiki Kaisha Toshiba Image processing device, driving support system, and image processing method
JP2019176398A (ja) * 2018-03-29 2019-10-10 三菱電機株式会社 車両用画像処理装置、車両用画像処理方法及び車両用画像処理プログラム
JP7117876B2 (ja) 2018-03-29 2022-08-15 三菱電機株式会社 車両用画像処理装置、車両用画像処理方法及び車両用画像処理プログラム
US11956537B2 (en) 2021-03-19 2024-04-09 Casio Computer Co., Ltd. Location positioning device for moving body and location positioning method for moving body

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6458439B2 (ja) 車載カメラ較正装置、画像生成装置、車載カメラ較正方法、画像生成方法
JP4690476B2 (ja) 車載カメラの校正装置
JP4751939B2 (ja) 車載カメラの校正装置
JP5471038B2 (ja) 校正目標検出装置と、校正目標を検出する校正目標検出方法と、校正目標検出装置のためのプログラム
JP5091902B2 (ja) 車載カメラの校正に用いられる校正指標と、当該校正指標を用いた車載カメラの校正方法と、システムと、当該システムのためのプログラム
CN104641394A (zh) 图像处理装置及存储介质
JP6177006B2 (ja) カメラ較正装置、およびカメラ較正方法
JP2009288152A (ja) 車載カメラのキャリブレーション方法
WO2015045329A1 (ja) 車両周辺画像表示装置及びカメラの調整方法
JP5081313B2 (ja) 車載カメラの校正装置
JP2011066788A (ja) 投写型表示装置、キーストン補正方法
CA2901655A1 (en) Image processing device, image processing method, and program therefor
JP5811327B2 (ja) カメラキャリブレーション装置
WO2015029443A1 (ja) 舵角補正方法、舵角補正装置、撮像装置、および舵角補正システム
JP2016225719A (ja) ステレオカメラ装置、車両、および較正方法
JP6620869B2 (ja) 校正方法、校正装置、及びプログラム
US20170028917A1 (en) Driving assistance device and driving assistance method
JP5175230B2 (ja) カメラの自動キャリブレーション装置及び自動キャリブレーション方法
JP2017188738A (ja) 車載カメラの取付角度検出装置、取付角度較正装置、取付角度検出方法、取付角度較正方法、およびコンピュータープログラム
TW201443827A (zh) 鏡頭影像校正系統及鏡頭影像校正方法
JP6669182B2 (ja) 乗員監視装置
JP6453645B2 (ja) ステレオカメラ装置、移動体、ステレオカメラシステム、サーバ装置及び制御方法
JP5366264B2 (ja) ステレオカメラシステム及び該システムを備える車両
JP6552192B2 (ja) ステレオカメラ装置、移動体、制御方法及び較正装置
KR20140090388A (ko) 가변형 타원 패턴을 갖는 차량용 카메라의 교정 지표 및 이를 이용한 교정방법