JP2016225346A - 熱電変換モジュールおよび車両用排気管 - Google Patents

熱電変換モジュールおよび車両用排気管 Download PDF

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利明 青合
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Abstract

【課題】可撓性および高温耐熱性を有する熱電変換モジュール、および、この熱電変換モジュールを利用する車両用排気管を提供する。【解決手段】グラファイトシートの1面に絶縁層が形成された基板と、下部電極、p型熱電変換層およびn型熱電変換層、熱電変換層を下部電極に接着するための下部接着層、ならびに、p型およびn型熱電変換層を接続する上部電極を有する、下部電極で直列に接続された複数の熱電変換素子とを有し、かつ、基板の熱膨張係数が、熱電変換素子の下部電極、接着層、p型およびn型熱電変換層の熱膨張係数以下である熱電変換モジュールにより、この課題を解決する。【選択図】図1

Description

本発明は、高温の熱源に利用可能であり、かつ、可撓性を有する熱電変換モジュール、および、この熱電変換モジュールを用いる車両用排気管に関する。
熱エネルギーと電気エネルギーとを相互に変換することができる熱電変換材料が、熱によって発電する発電素子やペルチェ素子のような熱電変換素子に用いられている。
熱電変換素子は、熱エネルギーを直接電力に変換することができ、可動部を必要としない等の利点を有する。そのため、複数の熱電変換素子を接続してなる熱電変換モジュール(発電装置)は、例えば、焼却炉や工場の各種の設備など、排熱される部位に設けることで、動作コストを掛ける必要なく、簡易に電力を得ることができる。
このような熱電変換素子として、いわゆるπ型の熱電変換素子が知られている。
π型の熱電変換素子とは、基板の上に互いに離間する一対の下部電極を設け、一方の下部電極の上にn型熱電変換材料からなるn型熱電変換層を、他方の下部電極の上にp型熱電変換材料からなるp型熱電変換層を、同じく互いに離間して設け、両熱電変換層の上面を上部電極で接続してなる構成を有する。
また、n型熱電変換層とp型熱電変換層とを交互に配置するように、基板の上に複数のπ型の熱電変換素子を配列して、隣接する熱電変換素子のn型熱電変換層とp型熱電変換層とを接続することにより、複数の熱電変換素子を直列に接続して、熱電変換モジュールが形成される。
ところで、熱電変換モジュールの用途として、工場等で温水(熱水)を排出するための排水パイプや自動車の排気管等に装着する発電装置や、時計型携帯電話などのいわゆるウェアラブル機器において体温を熱源として発熱する電源としての利用が検討されている。
これらの用途では、曲面に熱電変換モジュールを装着する必要が有る。これに対応して、可撓性(フレキシブル性)を有する熱電変換モジュールが、各種、提案されている。
例えば、特許文献1には、パイプ外面に装着されるべき熱電変換モジュールとして、樹脂薄膜からなる基板上の実装ランドに熱電変換素子(熱電素子チップ)を実装して、実装ランド間で基板を曲げることにより可撓性を持たせると共に、パイプの外径をD、外周方向の熱電変換素子の寸法をaとした際に、『a≦0.14D1/2 [mm]』を満たす熱電変換モジュールが記載されている。
また、特許文献2には、p型熱電変換素子とn型熱電変換素子とを含む熱電変換素子と、p型熱電変換素子およびn型熱電変換素子に接続されるフレキシブル配線とを有し、フレキシブル配線が、導電性粒子およびシリコーン樹脂を含む、p型熱電変換素子および/またはn型熱電変換素子の変位に伴って伸縮可能なものであり、かつ、熱電変換素子が、シリコーン樹脂を含む伸縮性を有するフレキシブル基板とポリイミドを含む耐熱性基板とで挟持されている熱電変換モジュールが記載されている。
さらに、特許文献3には、第1熱伝導体と、第1熱伝導体の上に設けられた複数の熱電変換素子と、第1熱伝導体の上において熱電変換素子の外側に設けられる断熱体と、熱電変換素子の上に設けられる、柔軟性を有するフィンを備える第2熱伝導体とを有する熱電変換モジュールが記載されている。
また、特許文献3において、第1熱伝導体および第2熱伝導体は、柔軟性を有するシート材を用いて形成することが記載され、さらに、柔軟性を有するシート材としてグラファイトシートが例示されている。
特許第5228160号公報 特許第5626830号公報 特開2013−33810号公報
これらの特許文献に記載される熱電変換モジュールは、可撓性を有するため、装着する位置の形状に追従できる。
そのため、パイプなどの曲面に装着される発電装置や、ウェアラブル機器等の人体に装着される機器における体温を熱源とする電源等に、好適に利用可能である。
ここで、熱電変換モジュールは、熱源の温度が高いほど、大きな発電量を得やすい。従って、熱電変換モジュールは、例えば150〜400℃のような高温の熱源に装着される場合であっても、十分な耐熱性を有するのが好ましい。
しかしながら、特許文献1および特許文献2に記載されるような従来の可撓性を有する熱電変換モジュールでは、基板や配線に樹脂材料を用いているため、150〜400℃のような高温の熱源での安定した使用は困難である。他方、特許文献3に記載される熱電変換モジュールは、人体に装着するウェアラブル機器に対応して、体温を熱源として発電することを念頭においており、やはり、150〜400℃のような高温の熱源での使用は、考慮されていない。
すなわち、パイプ等の曲面に装着可能な可撓性と、150〜400℃のような高温の熱源に対して安定的に使用できる高い耐熱性とを両立した熱電変換モジュールは、知られていない。
本発明の目的は、このような従来技術の問題点を解決することにあり、自動車の排気管などの高温のパイプ等にも装着可能な、150〜400℃のような高温の熱源での使用が可能な耐熱性と、良好な柔軟性とを合わせ持つ熱電変換モジュール、および、この熱電変換モジュールを用いる車両用排気管を提供することにある。
このような目的を達成するために、本発明の熱電変換モジュールは、グラファイトシートの1面に絶縁層が形成された基板と、
基板の絶縁層の表面に形成される互いに離間する2つの下部電極、下部電極の表面に形成される下部接着層、一方の下部電極の下部接着層の表面に形成されるp型熱電変換層および他方の下部電極の下部接着層の表面に形成されるn型熱電変換層からなる熱電変換層、ならびに、p型熱電変換層とn型熱電変換層とを接続する上部電極を有する、下部電極で直列に接続された複数の熱電変換素子と、を有し、かつ、
基板の熱膨張係数が、熱電変換素子の下部電極、下部接着層、p型熱電変換層およびn型熱電変換層のそれぞれの熱膨張係数以下であることを特徴とする熱電変換モジュールを提供する。
このような本発明の熱電変換モジュールにおいて、上部電極が、可撓性を有し、かつ、撓みを持ってp型熱電変換層とn型熱電変換層とを接続するのが好ましい。
また、曲面に装着されるべきものであり、曲面の曲率半径をL[mm]、熱電変換層の高さをa[mm]、熱電変換層のp型熱電変換層とn型熱電変換層との間隔をb[mm]とした際に、p型熱電変換層とn型熱電変換層との間における上部電極の長さc[mm]が、b+(ab/L)<c、および、c<(4a2+b21/2を満たすのが好ましい。
また、上部電極が金属箔で形成されるのが好ましい。
また、基板の厚さが100μm以下であるのが好ましい。
また、隣接する熱電変換素子の間が空気層であるのが好ましい。
また、熱電変換素子のp型熱電変換層とn型熱電変換層との間が空気層であるのが好ましい。
また、複数の熱電変換素子を覆って、可撓性の保護層を有するのが好ましい。
また、基板の熱電変換素子が形成される面と逆側の面に、熱源に貼着するための貼着用接着層を有するのが好ましい。
また、p型熱電変換層およびn型熱電変換層が、それぞれ、p型もしくはn型にドーピングされたシリサイド系材料で形成されるのが好ましい。
また、曲面に装着されるべきものであり、かつ、曲面の曲率半径が30mm以上であるのが好ましい。
また、熱電変換素子の接着層の分解温度が200℃以上であるのが好ましい。
さらに、下部電極が下部接着層を兼ねるのが好ましい。
また、本発明の車両用排気管は、車両用の排気管であって、本発明の熱電変換モジュールを、熱電変換素子が形成されていない面を内側にして、外面に装着したことを特徴とする車両用排気管を提供する。
このような本発明によれば、パイプ等に装着可能な良好な可撓性と、150〜400℃のような高温の熱源でも安定して使用可能な高耐熱性とを合わせ持つ熱電変換モジュールを得ることができる。
また、本発明の車両用排気管は、良好な可撓性と高耐熱性とを有する本発明の熱電変換モジュールを利用することで、従来は排熱となっていた排気管の高温の熱を利用して、大きな発電量が得られる。
本発明の熱電変換モジュールの一例を概念的に示す図である。 図1に示す熱電変換モジュールの熱電変換素子を概念的に示す図である。 図1に示す熱電変換モジュールの使用状態を概念的に示す図である。 (A)〜(E)は、本発明の熱電変換モジュールの製造方法の一例を説明するための概念図である。
以下、本発明の熱電変換モジュールおよび車両用排気管について、添付の図面に示される好適実施例を基に詳細に説明する。
図1に、本発明の熱電変換モジュールの一例を概念的に示す。また、図2に、図1に示す熱電変換モジュール10を構成する熱電変換素子14を概念的に示す。
図1に示すように、熱電変換モジュール10は、基板12の上に、複数の熱電変換素子14を配列して、直列に接続してなるものである。
図1および図2に示すように、基板12は、グラファイトシート18と絶縁層20とを有して構成される。
他方、熱電変換素子14は、前述のπ型の熱電変換素子であって、下部電極24と、下部接着層26と、p型熱電変換層28pおよびn型熱電変換層28nからなる熱電変換層28と、p型熱電変換層28pおよびn型熱電変換層28nを接続する上部電極30とを有して構成される。上部電極30は、上部接着層32によって、p型熱電変換層28pおよびn型熱電変換層28nの上面に接着される。
熱電変換モジュール10において、熱電変換素子14は、絶縁層20の上(表面)に形成され、下部電極24によって隣接する熱電変換素子14と直列に接続される。
前述のように、基板12は、グラファイトシート18と、グラファイトシート18の一面に形成される絶縁層20とから構成されるもので、可撓性を有する。
グラファイトシート18は、グラファイトを実質的に主成分とするシートであり、例えば、膨張黒鉛を主成分とするグラファイトを圧延しシート状に加工したものや、高分子フィルムを熱分解して得られるシート状のもので、黒鉛シート、カーボンシートと称されるものも含む。
グラファイトシート18は、炭素原子を好ましくは98.0質量%以上、より好ましくは99.0質量%以上、更に好ましくは99.5質量%以上含有するものである。
グラファイトシート18の熱伝導率は高いほど好ましく、200W/m・K以上が好ましく、300W/m・K以上がより好ましい。上限は特に制限されないが、1000W/m・K程度が挙げられる。
また、グラファイトシート18の厚さは、1〜100μmが好ましく、5〜70μmがより好ましく、10〜50μmが特に好ましい。グラファイトシート18の厚さを1μm以上とすることにより、取り扱い性を良好にできる。また、グラファイトシート18の厚さを100μm以下とすることにより、熱源の熱を熱電変換層28に有効に取り込むことができる。
このようなグラファイトシート18は、高分子フィルムの高温熱分解によって作製される高配向性グラファイトシートや、天然黒鉛から製造されるグラファイトシートであり、パナソニック社製のPGS(登録商標)グラファイト、カネカ社製の超高熱伝導グラファイトシート・グラフィニティ(登録商標)、東洋炭素社製の黒鉛シートPERMA−FOIL(登録商標)、米国Graftech社製のeGRAF(登録商標)の他、日本ユニバーサル電気社製のファースト・グラファイト・シート、日本ブレイディ社製の熱拡散グラファイトシート、星和電機社製のグラファイトシートE18G等の市販品が好適に利用可能である。
後に詳述するが、本発明の熱電変換モジュール10は、主にグラファイトシート18からなる基板12を用いることにより、良好な可撓性と、150〜400℃という高温の熱源に対する耐熱性とを、両立している。
また、本発明の熱電変換モジュール10は、基本的に、基板12を熱源側にして使用される。ここで、グラファイトシート18は、熱伝導性が高いので、熱源の熱を効率良く熱電変換素子14に伝えられる。
絶縁層20は、導電性を有するグラファイトシート18の熱電変換素子14の形成面を絶縁性にするためのものである。
絶縁層20は、十分な耐熱性を有するものであれば、絶縁性を有する公知の各種の材料からなるもの利用可能である。具体的には、絶縁層20としては、SiO2膜、フッ素を添加したSiOF膜、Si−H含有SiO2膜、半導体素子などの平坦化膜として使用されるSpin On Glass(以下、SOGとも言う)などの無機系膜、カーボン含有SiO2膜(SiOC)、有機基を含有する有機SOG膜、メチル基などを含有するアルキル化シルセスキオキサンなどの有機・無機ハイブリッド系膜、パレリン系やポリアリルエーテル、シクロオレフィンポリマーなどから成る有機系膜等が例示される。
絶縁層20の厚さは、絶縁層の形成材料に応じて、グラファイトシート18と下部電極24との間で十分な絶縁性が得られる厚さを、適宜、決定すればよい。
このような絶縁層20は、形成材料に応じて、熱CVD(Chemical Vapor Deposition)、常圧オゾンCVD、プラズマCVD、スパッタリング等の公知の気相プロセスや、塗布による液相プロセスによって形成すればよい。
なお、図示例において、絶縁層20はグラファイトシート18の一方の面にしか形成されていないが、本発明の熱電変換モジュールにおいては、必要に応じて、グラファイトシート18の両面に絶縁層20を形成してもよい。
本発明の熱電変換モジュール10において、基板12の厚さは、熱電変換モジュールの大きさ等に応じて、適宜、設定すればよい。本発明者らの検討によれば、基板12の厚さは、100μm以下であるのが好ましく、50μm以下であるのがより好ましい。
基板12の厚さを100μm以下、特に、50μm以下とすることにより、良好な可撓性を有する熱電変換モジュール10が得られる、基板12に熱が溜まることを防止して効率の良い熱伝導および熱電発電ができる等の点で好ましい。
前述のように、熱電変換モジュール10において、熱電変換素子14は、下部電極24と、下部接着層26と、p型熱電変換層28pおよびn型熱電変換層28nからなる熱電変換層28と、p型熱電変換層28pおよびn型熱電変換層28nを接続する上部電極30とを有して構成される。
基板12の絶縁層20の上には、下部電極24が形成される。
1個の熱電変換素子14において、下部電極24は、離間して2つが形成される。一方の下部電極24の上には、下部接着層26およびp型熱電変換層28pが設けられ、他方の下部電極の上には、下部接着層26およびn型熱電変換層28nが設けられる。
また、熱電変換モジュール10は、隣接する熱電変換素子14において、p型熱電変換層28pが形成される下部電極24と、n型熱電変換層28nが形成される下部電極24とを接続することで、各熱電変換素子14が直列に接続される。言い換えれば、熱電変換モジュール10は、隣接する熱電変換素子14において、p型熱電変換層28pとn型熱電変換層28nとで下部電極24を共用することによって、熱電変換素子14を直列に接続している。
下部電極24は、十分な導電性および耐熱性を有するものであれば、π型の熱電変換素子で利用されている公知の材料からなるものが、各種、利用可能である。
具体的には、下部電極24としては、金、銀、銅、ニッケル、アルミニウム、白金等の金属材料からなるものが例示される。また、十分な耐熱性を有する基材を、このような金属材料で被覆してなる下部電極24も、利用可能である。
このような下部電極24は、銀ナノペースト(銀ロウ)等の金属ペーストを用い、塗布後に加熱焼結させる方法、プラズマCVD、CVD、スパッタリング、真空蒸着などの気相成膜法を利用する方法等、下部電極24の形成材料に応じた、公知の方法で形成すればよい。
なお、下部電極24の大きさ、厚さ、形状等は、熱電変換モジュール10の構成、熱電変換素子14の大きさや形状等に応じて、適宜、設定すればよい。
また、下部電極24と絶縁層20との間には、必要に応じて、下部電極24の密着力を向上するため密着層を設けてもよい。密着層は、絶縁層20および下部電極24の形成材料や形成方法に応じた、各種のものが利用可能である。例えば、気相成膜法によって金を成膜することで下部電極24を形成する場合には、密着層として、クロム層等が例示される。密着層も、形成材料に応じて、真空蒸着法等の公知の方法で形成すればよい。
下部電極24の上には、下部接着層26が形成される。下部接着層26は、下部電極24に、p型熱電変換層28pやn型熱電変換層28nを接着して固定するものである。
下部接着層26は、下部電極24と、p型熱電変換層28pおよびn型熱電変換層28nとの形成材料に応じて、下部電極24とp型熱電変換層28pおよびn型熱電変換層28nとを接着可能で、かつ、十分な導電性および耐熱性を有するものであれば、公知の各種の材料からなるものが利用可能である。
ここで、本発明の熱電変換モジュールは、150〜400℃という高温の熱源での使用に対応するものである。従って、下部接着層26は、分解温度が200℃以上であるのが好ましい。
このような下部接着層26としては、一例として、銀ナノペースト等の金属ペーストによって形成される下部接着層26すなわち金属ペーストに分散される金属材料からなる下部接着層26が例示される。また、下部接着層26は、はんだ(Sn−Pb)、鉛フリーはんだ(Sn−Ag−Cu、Sn−Zn−Al、Sn−Bi−Agなど)等からなるものも利用可能である。
下部接着層26の大きさ、厚さ、形状等は、下部電極24とp型熱電変換層28pおよびn型熱電変換層28nとの接着面の形状や大きさ等に応じて、適宜、設定すればよい。
なお、下部電極24を銀ペースト等の金属ペーストで形成する場合には、下部電極24が下部接着層26を兼ねてもよい。すなわち、下部電極24を銀ペースト等の金属ペーストで形成する場合には、下部電極24と下部接着層26とを一体で形成してもよい。
熱電変換素子14において、一方の下部電極24の上の下部接着層26の上には、p型熱電変換層28pが接着、固定される。また、他方の下部電極24の上の下部接着層26の上には、n型熱電変換層28nが接着、固定される。
このp型熱電変換層28pとn型熱電変換層28nとによって、熱電変換層28が構成される。熱電変換層28は、基板12側と上部電極30側とに温度差が生じることにより、この温度差に応じた電力を発生する。
熱電変換モジュール10は、基板12の上に、各熱電変換素子14のp型熱電変換層28pとn型熱電変換層28nとが交互に配列される。また、前述のように、熱電変換モジュール10は、隣接する熱電変換素子14において、p型熱電変換層28pとn型熱電変換層28nとで下部電極24を共用することで、熱電変換素子14が直列に接続される。
p型熱電変換層28pおよびn型熱電変換層28nは、十分な耐熱性を有するものであれば、公知の各種のp型熱電変換材料およびn型熱電変換材料からなるものが利用可能である。
ここで、150〜400℃の高温の熱源に対する耐熱性を考慮すると、熱電変換材料は、無機材料が好適に用いられる。具体的には、非酸化物系材料として、シリコン−ゲルマニウム系材料、β−鉄シリサイド、マンガンシリサイド、マグネシウムシリサイド等のシリサイド系材料、コバルトアンチモン、コバルト砒素、ロジウムアンチモン、イリジウムアンチモン等のスクッテルダイト系材料、ジルコニウム−ニッケル−錫、ジルコニウム−コバルト−アンチモン、チタン−ニッケル−錫、チタン−コバルト−アンチモン等のハーフホイスラー合金材料、亜鉛−アンチモン系材料、炭化ホウ素、カルシウムホウ素、バリウムホウ素等のホウ素系材料、酸化物系材料として、酸化コバルト・ナトリウム、酸化コバルト・カルシウム等の層状酸化コバルト系材料、酸化亜鉛系材料、チタン酸ストロンチウム等の酸化チタン系材料などの熱電変換材料を、p型もしくはn型にドーピングした材料からなるものが例示される。
中でも、安価である、安全性が高い、汎用性が高い材料が利用できる等の点で、マンガンシリサイド、マグネシウムシリサイド、β−鉄シリサイド等のシリサイド系材料、酸化亜鉛系材料、チタン酸ストロンチウム等の酸化チタン系材料などの熱電変換材料を、p型もしくはn型にドーピングした材料は、好適に用いられる。その中でも特に、β−鉄シリサイドをp型もしくはn型にドーピングした材料は、好適に用いられる。
このようなp型熱電変換層28pおよびn型熱電変換層28nは、形成材料に応じた公知の方法で形成すればよい。
また、p型熱電変換層28pおよびn型熱電変換層28nの大きさや形状等は、熱電変換モジュール10の構成、熱電変換素子14の大きさや形状等に応じて、適宜、設定すればよい。
ここで、前述のように、本発明の熱電変換モジュール10は、基板12として、グラファイトシート18の表面に絶縁層20を形成してなる、可撓性のシート状物を用いる。加えて、本発明の熱電変換モジュール10は、基板12の熱膨張係数(熱膨張率)が、熱電変換素子14の下部電極24、下部接着層26、p型熱電変換層28pおよびn型熱電変換層28nの、それぞれの熱膨張係数以下である。
本発明の熱電変換モジュール10は、このような構成を有することにより、良好な可撓性(フレキシブル性)と、150〜400℃という高温の熱源での使用を可能にした優れた耐熱性とを実現している。
前述の特許文献1および特許文献2にも示されるように、従来の可撓性を有する熱電変換モジュールは、良好な可撓性を実現するために、基板や配線に樹脂材料を用いている。そのため、従来の可撓性を有する熱電変換モジュールでは、150〜400℃のような高温の熱源に対して、安定した使用は困難である。
これに対し、本発明の熱電変換モジュールでは、グラファイトシート18の表面に酸化ケイ素等からなる絶縁層20を形成してなる基板12を用いる。周知のように、グラファイトシート18は、優れた耐熱性に加え、良好な可撓性を有する。そのため、本発明の熱電変換モジュール10は、150〜400℃という高温の熱源に使用しても、基板12が熱で損傷することを防止できる。
しかしながら、熱電変換モジュールでは、可撓性を有し、かつ、耐熱性の高い基板を用い、さらに、各部材を耐熱性の高い材料で形成しただけでは、十分な耐熱性、および、高温の熱源に対応した十分な可撓性を実現することはできない。
一般的に、π型の熱電変換素子を用いる熱電変換モジュールは、基板側を熱源に当接して使用される。すなわち、π型の熱電変換素子を用いる熱電変換モジュールは、基板が、最も高温に曝される。
熱電変換モジュールの各部材は、発電時には熱源による加熱で熱膨張するが、高温では、各部材の熱膨張も大きくなる。
ここで、熱源に最も近い、すなわち、最も加熱される基板の熱膨張係数が、樹脂基板やセラミック基板のように大きいと、基板の熱膨張に、下部電極、下部接着層、p型熱電変換層およびn型熱電変換層の熱膨張が着いて行けず、p型熱電変換層およびn型熱電変換層が剥離してしまう。
しかも、前述のように、可撓性を有する熱電変換モジュールは、パイプ等の曲面に装着された状態で使用される。すなわち、可撓性を有する熱電変換モジュールは、湾曲した状態で基板が熱膨張する。基板が湾曲した状態では、平面状の場合に比して、基板の膨張に起因するp型熱電変換層およびn型熱電変換層の剥離が生じ易くなる。そのため、従来の可撓性を有する熱電変換モジュールでは、耐熱性のみならず、高温の熱源に対応した十分な可撓性も得られない。
これに対し、本発明の熱電変換モジュール10は、可撓性および耐熱性に優れるグラファイトシート18を主体とする基板12を用いるのみならず、熱源に最も近い基板12の熱膨張係数が、下部電極24、下部接着層26、p型熱電変換層28pおよびn型熱電変換層28nの、それぞれの熱膨張係数以下である。
従って、高温の熱源に用いた場合でも、下部電極24、下部接着層26、p型熱電変換層28pおよびn型熱電変換層28nの熱膨張に対して、最も熱源に近い基板12の熱膨張を抑制することができ、基板12が湾曲した状態であっても、基板12の熱膨張に起因するp型熱電変換層28pおよびn型熱電変換層28nの剥離を防止できる。そのため、本発明の熱電変換モジュール10は、150〜400℃のパイプなど、高温の熱源に、湾曲した状態で巻き付けられても、基板12の熱膨張に起因するp型熱電変換層28pおよびn型熱電変換層28nの剥離を防止できる、優れた耐熱性および可撓性を有する。
本発明の熱電変換モジュール10においては、基板12の熱膨張係数が、下部電極24、下部接着層26、p型熱電変換層28pおよびn型熱電変換層28nの、それぞれの熱膨張係数以下であれば、前述のように各種の公知の材料で、熱電変換素子14の下部電極24、下部接着層26、p型熱電変換層28pおよびn型熱電変換層28nを形成可能である。
例えば、基板12を、熱膨張係数(線膨張係数)が0.93×10-6/K(以下[×10-6/K]は省略)のグラファイトシート18と、熱膨張係数が0.65の酸化ケイ素からなる絶縁層20とで構成した場合には、
下部電極24として、熱膨張係数が19.7の銀、熱膨張係数が14.2の金、熱膨張係数が16.8の銅、熱膨張係数が18のニッケル等を用い、
下部接着層26として、熱膨張係数が19.7の銀(銀ペーストの焼成物)や、熱膨張係数が21〜24のはんだを用い、
p型熱電変換層28pおよびn型熱電変換層28nとして、熱膨張係数が6.7(鉄シリサイド)〜12のシリサイド系の熱電変換材料を用いればよい。
なお、より好適にp型熱電変換層28pおよびn型熱電変換層28nの剥離を防止できる等の点で、上記条件を満たした上で、基板12、下部電極24、下部接着層26、p型熱電変換層28pおよびn型熱電変換層28nのそれぞれの熱膨張係数は、差が小さいのが好ましい。
図示例の熱電変換素子14は、好ましい態様として、p型熱電変換層28pとn型熱電変換層28nとの間が空気層になっている。
熱電変換素子14は、この空気層によって、p型熱電変換層28pとn型熱電変換層28nとを絶縁して、上部電極30による接続以外において、不要にp型熱電変換層28pとn型熱電変換層28nとが接続されることを防止ししている。
また、p型熱電変換層28pとn型熱電変換層28nとを空気層で絶縁することにより、後述する撓みを有する上部電極30の装着を容易にし、さらに、熱電変換モジュール10の可撓性の向上や軽量化、熱電変換素子14の構成の簡略化等も図ることができる。
また、図示例の熱電変換モジュール10は、隣接する熱電変換素子14のp型熱電変換層28pとn型熱電変換層28nとの間も、空気層になっている。
熱電変換モジュール10は、隣接する熱電変換素子14を空気層によって絶縁することにより、下部電極24による接続以外において、隣接する熱電変換素子14が不要に接続されることを防止している。
また、隣接する熱電変換素子14間を空気層で絶縁することにより、熱電変換モジュール10の可撓性の向上や軽量化、熱電変換モジュール10の構成の簡略化等を図ることができる。
なお、本発明の熱電変換モジュールは、この構成に限定はされず、熱電変換素子14におけるp型熱電変換層28pとn型熱電変換層28nとの間に、十分な耐熱性を有する接着剤等からなる絶縁層を形成してもよい。
熱電変換素子14において、p型熱電変換層28pとn型熱電変換層28nとは、通常のπ型の熱電変換素子と同様、上面において、上部電極30によって接続される。また、図示例において、上部電極30は、上部接着層32によって、p型熱電変換層28pの上面およびn型熱電変換層28nの上面に接着される。
上部電極30は、十分な導電性および耐熱性を有するものであれば、π型の熱電変換素子で利用されている各種の材料からなるものが、利用可能である。具体的には、上部電極30は、金、銀、銅、ニッケル、アルミニウム、白金等の金属材料からなるものが例示される。
後述するが、本発明の熱電変換モジュール10においては、上部電極30は、可撓性を有し、かつ、撓みを持ってp型熱電変換層28pとn型熱電変換層28nとを接続するのが好ましい。この点を考慮すると、上部電極30は、これらの金属材料からなる金属箔で形成するのが好ましい。
また、上部接着層32は、上部電極30とp型熱電変換層28pおよびn型熱電変換層28nとの形成材料に応じて、上部電極30とp型熱電変換層28pおよびn型熱電変換層28nとを接着可能で、かつ、十分な導電性および耐熱性を有するものであれば、公知の各種の材料からなるが利用可能である。
このような上部接着層32としては、一例として、銀ペースト(銀ロウ)等の金属ペーストによって形成される上部接着層32すなわち金属材料からなる上部接着層32、はんだ(Sn−Pb)、鉛フリーはんだ(Sn−Ag−Cu、Sn−Zn−Al、Sn−Bi−Agなど)、微細金属粒子を含有する導電性の接着剤等が例示される。
前述のように、上部電極30側は、熱電変換モジュール10の使用時には、冷却側となる。従って、上部電極30および上部接着層32は、下部電極24や下部接着層26のような高い耐熱性は不要である。
上部接着層32の大きさ、厚さ、形状等は、上部電極30とp型熱電変換層28pおよびn型熱電変換層28nとの接着面の形状や大きさ等に応じて、適宜、設定すればよい。
また、上部電極30および上部接着層32は、形成材料に応じて、公知の方法で形成すればよい。
本発明の熱電変換モジュール10において、熱電変換素子14のp型熱電変換層28pとn型熱電変換層28nとを接続する上部電極30は、可撓性を有し、かつ、撓みを有した状態でp型熱電変換層28pとn型熱電変換層28nとを接続するのが好ましい。
本発明の熱電変換モジュール10は、良好な可撓性を有するものであり、従って、パイプ等の曲面に装着されるものである。好ましくは、本発明の熱電変換モジュール10は、その良好な可撓性を生かして、曲率半径が30mm以上の曲面に装着される。
ここで、前述のように、熱電変換モジュール10は、基板12を熱源側にして、熱源に装着される。従って、曲面の熱源に装着されると、図3に概念的に示すように、上部電極30側では、p型熱電変換層28pとn型熱電変換層28nとの間隔が広がる。
そのため、p型熱電変換層28pとn型熱電変換層28nとの間における上部電極30の長さが、p型熱電変換層28pとn型熱電変換層28nとの間隔分しかないと、熱電変換モジュール10を曲面に装着した際に、上部電極30が破断する可能性や、上部電極30がp型熱電変換層28pおよびn型熱電変換層28nのいずれかから剥離してしまう可能性が有る。
これに対し、上部電極30が、可撓性を有し、かつ、撓みを有した状態でp型熱電変換層28pとn型熱電変換層28nとを接続することにより、熱電変換モジュール10が曲面の熱源に装着され、p型熱電変換層28pとn型熱電変換層28nとの間隔が広がった場合でも、図3に概念的に示すように、上部電極30の撓み分が、この広がりを吸収して、上部電極30の破断や熱電変換層からの剥離を防止できる。
さらに、この構成によれば、上部電極30を、伸縮性および導電性を有する特殊な樹脂組成物等で形成する必要も無い。
また、熱源に近い基板12、下部電極24および下部接着層26等に比して小さいとはいえ、熱電変換モジュール10を高温の熱源に装着した場合には、上部電極30も、熱源の熱によって熱膨張し、熱源の温度低下によって元の長さに戻ることを繰り返す。
上部電極30の長さが、p型熱電変換層28pとn型熱電変換層28nとの間隔分しかないと、熱電変換モジュール10が曲面に装着された状態では、上部電極30が張力を掛けられた状態になるので、このような熱膨張および収縮の繰り返しは、上部電極30にとって大きな負担となり、上部電極30の断線や剥離の原因となる。
これに対し、上部電極30を可撓性にして、かつ、撓みを持たせることにより、熱電変換モジュール10が高温の曲面に装着された場合でも、熱膨張および収縮の繰り返しによって上部電極30にかかる負担を大幅に低減して、上部電極30の断線や剥離を防止できる。すなわち、上部電極30を可撓性にして撓みを持たせることにより、熱電変換モジュールの可撓性のみならず、熱電変換モジュールの耐熱性も向上できる。
p型熱電変換層28pとn型熱電変換層28nとの間における上部電極30の長さは、熱電変換モジュール10が装着されることが想定される曲面の曲率半径等に応じて、上部電極30の破断等を確実に防止できる長さを、適宜、設定すればよい。
なお、p型熱電変換層28pとn型熱電変換層28nとの間における上部電極30の長さとは、言い換えれば、p型熱電変換層28pおよびn型熱電変換層28nに接触しない領域における上部電極30の長さであり、すなわち、図示例においては、p型熱電変換層28pおよびn型熱電変換層28nとの接着部を除いた上部電極30の長さである。
ここで、本発明者らの検討によれば、熱電変換モジュール10が装着される曲面の曲率半径をL[mm]、熱電変換素子14の熱電変換層28の高さをa[mm]、p型熱電変換層28pとn型熱電変換層28nとの間隔をb[mm]とした際に、p型熱電変換層28pとn型熱電変換層28nとの間における上部電極の長さc[mm]が、
b+(ab/L)<c、および、c<(4a2+b21/2
を満たすのが、より好ましい。
なお、熱電変換層28の高さaとは、下部電極24および下部接着層26を含めた高さであり、すなわち、絶縁層20の表面から熱電変換層28の上端までの高さである。また、p型熱電変換層28pとn型熱電変換層28nとで高さが異なる場合には、高い方の高さを、熱電変換層28の高さaとする。さらに、p型熱電変換層28pおよび/またはn型熱電変換層28nの上部(上面)において、高さが均一では無い場合には、p型熱電変換層28pとn型熱電変換層28nとが対面する面における上端までの高さを、熱電変換層28の高さaとする。
上部電極30の長さcが『b+(ab/L)<c』を満たすことにより、熱電変換モジュール10が曲率半径が小さい曲面に装着された場合でも、上部電極30の撓みが、余裕を持ってp型熱電変換層28pとn型熱電変換層28nとの広がりを吸収でき、上部電極30の破断等をより確実に防止できる。
また、上部電極30が絶縁層20に接触すると、上部電極30が、p型熱電変換層28p、n型熱電変換層28nや、下部電極24、下部接着層26等に接触して、ショート、動作の不安定化、電極を通した熱のリークによる熱電変換効率の低下等を生じる可能性が有る。これに対して、上部電極30の長さが『c<(4a2+b21/2』を満たすことにより、上部電極30が不要に長くなって、絶縁層20に接触することを防止して、安定した発電を行うことが可能になる。
本発明の熱電変換モジュール10は、可撓性を有する保護層を、全ての熱電変換素子14を覆って有するのが好ましい。これにより、熱電変換素子14の損傷を防止して、熱電変換モジュールの耐久性を向上できる。
保護層としては、十分な耐熱性および可撓性を有し、かつ、上部電極30、p型熱電変換層28pおよびn型熱電変換層28nに対する絶縁性を確保できるものであれば、各種のシート状物が利用可能である。また、保護層としては、好ましくは、良好な熱伝導性を有するシート(熱伝導シート)が利用される。
具体的には、保護層としては、基板12と同様の絶縁層を形成したグラファイトシート、絶縁性のシリコーン樹脂シート、陽極酸化膜を有するアルミニウムシートなどの絶縁層を形成した金属シート等が例示される。また、陽極酸化膜を有するアルミニウムシート等の金属シートは、必要に応じて、ステンレス層等の裏打ち層を有してもよい。
また、本発明の熱電変換モジュール10は、基板12の熱電変換素子14の形成面とは逆側の面に、熱源に熱電変換モジュール10を貼着するための貼着用接着層を有してもよい。以下、基板12の熱電変換素子14の形成面とは逆側の面を、『裏面』とも言う。
基板12の裏面に、貼着用接着層を有することにより、熱電変換モジュール10を熱源に確実に密着させて、効率の良い発電が可能になると共に、簡易にパイプ等の曲面に熱電変換モジュール10を装着することが可能になる。
貼着用接着層は、十分な耐熱性および可撓性を有するものであれば、公知の各種のものが利用可能であり、例えば、市販の熱伝導接着シートや熱伝導性接着剤を用いることができる。
熱伝導接着シートとしては、一例として、信越シリコーン社製のTC−50TXS2、住友スリーエム社製のハイパーソフト放熱材 5580H、電気化学工業社製のBFG20A、日東電工社製のTR5912F等を用いることができる。なお、耐熱性の観点から、シリコーン系粘着剤からなる熱伝導接着シートが好ましい。他方、熱伝導性接着剤としては、一例として、スリーエム社製のスコッチ・ウェルドEW2070、アイネックス社製のTA−01、シーマ電子社製のTCA−4105、TCA−4210、HY−910、薩摩総研社製のSST2−RSMZ、SST2−RSCSZ、R3CSZ、R3MZ等を用いることができる。
本発明の熱電変換モジュール10は、基本的に、π型の熱電変換素子を用いる熱電変換モジュールの作製に準じて作製できる。一例として、以下の方法が例示される。
まず、可撓性を有するグラファイトシート18を用意して、グラファイトシート18の一方の面に、プラズマCVD等によって酸化ケイ素層等を絶縁層20として形成して、基板12を作製する。
この基板12の絶縁層20の上に、長方形の密着層を、直交する2方向に等間隔で配列してなる、図4(A)に示すようなパターンで形成し、この密着層の上に、同じパターンで下部電極24(斜線)を形成する。なお、図4(A)に示すように、下部電極24は、長手方向を図中横方向に一致して配列される。
ここで、図中最上列および最下列の図中左端の下部電極24は、熱電変換モジュール10が発電した電力を取り出すための引き出し電極を兼ねる。そのため、この下部電極24は、他の下部電極に比して、図中横方向に長尺になっている。
なお、以下の説明では、『図中』は省略し、単に、『縦横』、『上下』、『左右』のように表現する。
次いで、図4(B)に示すように、各下部電極24の上に、2つの下部接着層26(細かいドット)を横方向に離間するパターンで形成する。なお、図4(B)に示すように、引き出し電極を兼ねる下部電極24は、右側端部のみに下部接着層26を形成する。
次いで、下部接着層26の上に、p型熱電変換層28p(白抜き)およびn型熱電変換層28n(黒塗り)を、図4(C)に示すように、縦方向および横方向が共に交互になるように載置し、必要に応じて加熱処理や焼成処理を行うことによって、p型熱電変換層28pおよびn型熱電変換層28nを下部電極24に接着する。
次いで、図4(D)に示すように、p型熱電変換層28pおよびn型熱電変換層28nの上に、上部接着層32(細かいドット)を形成する。
さらに、図4(E)に示すように、下部電極24で接続されていないp型熱電変換層28pとn型熱電変換層28nとを接続するように、上部接着層32に上部電極30(粗いドット)を載置して、必要に応じて加熱処理や焼成処理を行うことによって、上部電極30をp型熱電変換層28pおよびn型熱電変換層28nに接着して接続し、熱電変換素子14を作製する。
ここで、前述のように、上部電極30は、好ましくは、金属箔等で形成された可撓性を有するものであり、また、撓みを持ってp型熱電変換層28pとn型熱電変換層28nとを接続する。
より好ましくは、熱電変換モジュール10が装着される曲面の曲率半径L、熱電変換層28の高さa、p型熱電変換層28pとn型熱電変換層28nとの間隔b、および、p型熱電変換層28pとn型熱電変換層28nとの間における上部電極の長さcが、
b+(ab/L)<c、および、c<(4a2+b21/2
を満たすように、上部電極30が、撓みを持って、p型熱電変換層28pとn型熱電変換層28nとを接続する。
図示例においては、図4(E)に示すように、横方向は、横方向に隣接し、かつ、下部電極24によって接続されていないp型熱電変換層28pとn型熱電変換層28nとを、上部電極30で接続する。
また、横方向の端部においては、縦方向に隣接するp型熱電変換層28pとn型熱電変換層28nとを、上部電極30によって接続する。ここで、縦方向の接続は、図4(E)に示すように、左端と右端とで、1列ずつ、互い違いになるように行う。
これにより、二次元的に配列された複数の熱電変換素子を、1本の線を、複数回、折り返すように直列に接続してなる、本発明の熱電変換モジュールが作製される。
図示例においては、下部電極24の上に下部接着層26を設け、その上にp型熱電変換層28pおよびn型熱電変換層28nを載置して、接着している。
しかしながら、本発明は、これに限定はされず、下部電極24を銀ペースト等の金属ペーストで形成する場合には、下部電極24となる金属ペーストを接着剤として作用させることにより、接着剤層を形成することなく、下部電極24に、直接、p型熱電変換層28p等を接着してもよいのは、前述のとおりである。
本発明の車両用排気管は、オートバイや自動車等の車両に装着される排気管の外面に、本発明の熱電変換モジュール10を、裏面を内側にして装着したものである。
周知のように、排気管は、車両の走行中に最も高温になる。また、車両の走行中は、冷却側となる上部電極30側は、車両の走行による生じる風で空冷される。従って、このような本発明の車両用排気管によれば、熱電変換モジュール10に放熱フィン等を設けなくても、熱源側となる熱電変換モジュール10の基板12側と、冷却側となる上部電極30側とに大きな温度差を設けて、熱電変換モジュール10による大きな発電量が得られる。
なお、本発明の車両用排気管は、本発明の熱電変換モジュール10をキャタライザ(排気ガス浄化装置)やマフラ(消音器/サイレンサ)に装着したものも含む。
以上、本発明の熱電変換モジュールおよび車両用排気管について詳細に説明したが、本発明は上述の例に限定はされず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変更を行ってもよいのは、もちろんである。
以下、本発明の具体的実施例を挙げて、本発明の熱電変換モジュールについて、より詳細に説明する。ただし、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
[実施例1]
<第1基板の作製>
膜厚40μmのグラファイトシート18(パナソニック社製、製品名PGS)を用意した。
このグラファイトシート18の一面に、プラズマCVDによって、絶縁層20として厚さ約200nmのSiO2膜を形成して、基板12としての第1基板を作製した。
絶縁層20(SiO2膜)の形成は、上部電極および下部電極を有する容量結合型のプラズマCVD装置を用い、加熱した下部電極にグラファイトシート18を載置し、Si原料としてテトラエトキシシラン、酸化ガスとして酸素、キャリアガスとしてヘリウムを用い、反応圧133.3Paで行った。
なお、グラファイトシート18の熱膨張係数は0.93、絶縁層20(SiO2)の熱膨張係数は0.65である。
<熱電変換モジュールの作製>
前述の図4(A)〜図4(E)に示す例と同様にして、グラファイトシート18の一面に絶縁層20を形成した第1基板の絶縁層20の上に、熱電変換素子14を形成して、熱電変換モジュールを作製した。
(A) 下部電極の形成
第1基板に、メタルマスクを用いた真空蒸着法によって、密着層として厚さ50nmのクロム層を図4(A)に示すパターンで形成した。次いで、メタルマスクを用いた真空蒸着法によって、厚さ500nmの金からなる下部電極24(斜線)を、直交する2方向に等間隔で配列した図4(A)に示すパターンで形成した。
下部電極24(金)の熱膨張係数は14.2である。
(B) 下部接着層、p型熱電変換層およびn型熱電変換層の形成
下部電極24の上に、図4(B)に示すパターンで、下部接着層26となる銀ナノペースト(細かいドット)を約30μの厚さで塗布した。
次いで、銀ナノペーストの上に、p型熱電変換層28p(白抜き)、および、n型熱電変換層28n(黒塗り)を、ぞれぞれ、図4(C)に示すように載置した。
なお、p型熱電変換層28pはマンガンシリサイド系材料からなるもので、n型熱電変換層28nはマグネシウムシリサイド系材料からなるものであり、大きさは、共に、2mm×1.5mm×1.5mm(縦×横×高さ)とした。
さらに、銀ナノペーストを焼成して、銀からなる下部接着層26に、p型熱電変換層28pおよびn型熱電変換層28nを接着した。
下部接着層26(銀)の熱膨張係数は19.7である。また、p型熱電変換層28p(マンガンシリサイド系材料)の熱膨張係数は10.2で、n型熱電変換層28n(マグネシウムシリサイド系材料)の熱膨張係数は7.5である。
前述のように、第1基板を構成するグラファイトシート18の熱膨張係数は0.93、絶縁層20の熱膨張係数は0.65である。さらに、下部電極24の熱膨張係数は14.2である。
従って、この熱電変換モジュールにおいて、第1基板の熱膨張係数は、熱電変換素子の下部電極24、下部接着層26、p型熱電変換層28pおよびn型熱電変換層28nの、それぞれの熱膨張係数以下である。
また、密着層および焼成後の下部接着層26の膜厚は、熱電変換層28の高さ1.5mmに比して極めて小さく、無視できる厚さである。従って、熱電変換素子14における熱電変換層28の高さaは1.5mmと見なせる。各熱電変換素子14におけるp型熱電変換層28pとn型熱電変換層28nの間隔bは、1.0mmとした。
(C) 上部電極の形成
図4(D)に示すように、p型熱電変換層28pおよびn型熱電変換層28nの上に、上部接着層32となる銀ナノペーストを約30μmの厚さで塗布した。
さらに、図4(E)に示すように、上部電極30として厚さ18μmの銅箔を銀ナノペーストに貼り付け、銀ナノペーストを焼成して、上部電極30をp型熱電変換層28pおよびn型熱電変換層28nに接着して、59個の熱電変換素子14を直列に接続した、実施例1の熱電変換モジュール10を作製した。
なお、p型熱電変換層28pとn型熱電変換層28nとの間における上部電極30の長さcは、1.5mmとした。従って、上部電極30は、撓みを有する状態でp型熱電変換層28pとn型熱電変換層28nとを接続している。
[実施例2]
<第2基板の作製>
実施例1で用いた厚さ40μmのグラファイトシート(パナソニック社製、製品名PGS)の一面に、実施例1と同様のプラズマCVD法により、絶縁層20として厚さ20nmのフッ素含有SiO2膜を形成して、基板12としての第2基板を作製した。絶縁層20(フッ素含有SiO2膜)の形成は、フッ素原料としてCF4ガスを導入して、実施例1における絶縁層20の形成と同様に行った。
絶縁層20(フッ素含有SiO2膜)の熱膨張係数は1.0である。
<熱電変換モジュールの作製>
第1基板に代えて、この第2基板を用いた以外は、実施例1と同様にして、一方の面の絶縁層20の上に熱電変換素子14を形成して、実施例2の熱電変換モジュールを作製した。
前述のように、第2基板を構成するグラファイトシート18の熱膨張係数は0.93で、絶縁層20の熱膨張係数は1.0である。
さらに、前述のように、下部電極24の熱膨張係数は14.2、下部接着層26の熱膨張係数は19.7、p型熱電変換層28pの熱膨張係数は10.2、n型熱電変換層28nの熱膨張係数は7.5である。
従って、この熱電変換モジュールにおいて、第1基板の熱膨張係数は、熱電変換素子の下部電極24、下部接着層26、p型熱電変換層28pおよびn型熱電変換層28nの、それぞれの熱膨張係数以下である。
[比較例1]
第1基板に変えて、膜厚40μmのポリイミドフィルムを基板として用いた以外は、実施例1と同様にして比較例1の熱電モジュールを作製した。
この基板(ポリイミドフィルム)の熱膨張係数は24〜27である。
前述のように、下部電極24の熱膨張係数は14.2、下部接着層26の熱膨張係数は19.7、p型熱電変換層28pの熱膨張係数は10.2で、n型熱電変換層28nの熱膨張係数は7.5である。
従って、この熱電変換モジュールにおいて、第1基板の熱膨張係数は、熱電変換素子の下部電極24、下部接着層26、p型熱電変換層28pおよびn型熱電変換層28nの、それぞれの熱膨張係数よりも大きい。
[耐熱性評価]
このようにして作製した実施例1および2、ならびに、比較例1の各熱電変換モジュールに関して、全ての熱電変換素子14を覆って、上部電極30の上に、絶縁のために厚さ約4μmの耐熱性のアラミドフィルムを貼り合わせた。
さらに、各熱電変換モジュールを、基板側を内側にして直径40mmのパイプ状のヒータに巻き付け、アラミドフィルムの上に空冷用のアルミニウムフィンを積層した。
前述のように、実施例1および2、比較例1は、熱電変換素子14の高さaが1.5mm、p型熱電変換層28pとn型熱電変換層28nとの間隔bが1.0mm、p型熱電変換層28pとn型熱電変換層28nとの間における上部電極30の長さcが1.5mmである。
また、熱電変換モジュールを巻き付けたパイプ状のヒータの直径が40mmである。従って、モジュールが巻き付けられる曲面の曲率半径Lは20mmである。
従って、実施例1および2、比較例1は、
b+(ab/L)=1+([1.5×1.0]/20)=1.075、および、
(4a2+b21/2=(4×1.52+1.021/2=3.16となり、c=1.5であるから、いずれも、式b+(ab/L)<c、および、c<(4a2+b21/2を満たす。
この状態で、パイプ状のヒータの表面温度を250℃に加熱した。
引き出し電極と、ソースメーター(ソースメーター2450、ケースレー社製)とを接続し、開放電圧と短絡電流を計測し、下記式から発電量を求めた。
(発電量)=0.25×(開放電圧)×(短絡電流)
実施例1および2、比較例1の熱電モジュールにおける発電量を、250℃になった直後と1時間後とに測定した。また、同様の測定を、パイプ状のヒータの表面温度を350℃にして行った。
下記の表1に、各熱電変換モジュールの発電量[mW]を示す。
表1に示されるように、グラファイトシート18に絶縁層20としてSiO2、フッ素含有SiO2膜を有する基板を使用した実施例1,2の熱電変換モジュールは、ポリイミド製の基板を用いる比較例1の熱電変換モジュールに比して、発電量が高く、さらに、1時間経過後の発電量の落ち込みも少ない。
これは、基板にポリイミドを用いる比較例1の熱電変換モジュールは、加熱によって基板が変形して、この基板の変形に起因して発電量が低下したのに対し、耐熱性の高い基板12を用いる本発明の熱電変換モジュールは、熱膨張係数が小さく、高温の熱源でも基板の変形が少ないためと言える。また、比較例1は、250℃の1時間後測定では、基板の熱膨張による熱電変換素子の剥離を起こし、350℃では、基板の変形(うねり、一部溶融)によって配線の断線したと考えられ、発電量が測定できなかった。
[ヒートサイクル試験]
実施例1および2、ならびに、比較例1の各熱電変換モジュールに関して、先の耐熱性評価と同様にしてパイプ状のヒータの表面温度を350℃まで加熱して、1時間維持した後、30分かけてパイプ状のヒータの表面温度を50℃まで下げて、この温度で1時間維持し、その後、再度、パイプ状のヒータの表面温度を350℃に上げて1時間維持することを、20回繰り返し、20回目の350℃になった直後に、先の耐熱性評価と同様にして、各熱電変換モジュールの発電量を測定した。
下記の表2に、各熱電変換モジュールの発電量を示す。
表2に示されるように、本発明の熱電変換モジュールは、50℃と350℃との間で加熱および冷却を繰り返しても、高い発電量を維持している。
なお、比較例1の熱電変換モジュールは、先と同様の理由で、発電しなかった。
以上の結果より、本発明の効果は明らかである。
10 熱電変換モジュール
12 基板
14 熱電変換素子
18 グラファイトシート
20 絶縁層
24 下部電極
26、32 接着層
28 熱電変換層
28p p型熱電変換層
28n n型熱電変換層
30 上部電極

Claims (14)

  1. グラファイトシートの1面に絶縁層が形成された基板と、
    前記基板の絶縁層の表面に形成される互いに離間する2つの下部電極、前記下部電極の表面に形成される下部接着層、一方の前記下部電極の下部接着層の表面に形成されるp型熱電変換層および他方の前記下部電極の下部接着層の表面に形成されるn型熱電変換層からなる熱電変換層、ならびに、前記p型熱電変換層とn型熱電変換層とを接続する上部電極を有する、前記下部電極で直列に接続された複数の熱電変換素子と、を有し、かつ、
    前記基板の熱膨張係数が、前記熱電変換素子の下部電極、下部接着層、p型熱電変換層およびn型熱電変換層のそれぞれの熱膨張係数以下であることを特徴とする熱電変換モジュール。
  2. 前記上部電極が、可撓性を有し、かつ、撓みを持って前記p型熱電変換層とn型熱電変換層とを接続する請求項1に記載の熱電変換モジュール。
  3. 曲面に装着されるべきものであり、
    前記曲面の曲率半径をL[mm]、前記熱電変換層の高さをa[mm]、前記熱電変換層のp型熱電変換層とn型熱電変換層との間隔をb[mm]とした際に、前記p型熱電変換層とn型熱電変換層との間における前記上部電極の長さc[mm]が、
    b+(ab/L)<c、および、c<(4a2+b21/2
    を満たす請求項2に記載の熱電変換モジュール。
  4. 前記上部電極が金属箔で形成される請求項1〜3のいずれか1項に記載の熱電変換モジュール。
  5. 前記基板の厚さが100μm以下である請求項1〜4のいずれか1項に記載の熱電変換モジュール。
  6. 隣接する前記熱電変換素子の間が空気層である請求項1〜5のいずれか1項に記載の熱電変換モジュール。
  7. 前記熱電変換素子のp型熱電変換層とn型熱電変換層との間が空気層である請求項1〜6のいずれか1項に記載の熱電変換モジュール。
  8. 前記複数の熱電変換素子を覆って、可撓性の保護層を有する請求項1〜7のいずれか1項に記載の熱電変換モジュール。
  9. 前記基板の熱電変換素子が形成される面と逆側の面に、熱源に貼着するための貼着用接着層を有する請求項1〜8のいずれか1項に記載の熱電変換モジュール。
  10. 前記p型熱電変換層およびn型熱電変換層が、それぞれ、p型もしくはn型にドーピングされたシリサイド系材料で形成される請求項1〜9のいずれか1項に記載の熱電変換モジュール。
  11. 曲面に装着されるべきものであり、かつ、前記曲面の曲率半径が30mm以上である請求項1〜10のいずれか1項に記載の熱電変換モジュール。
  12. 前記熱電変換素子の接着層の分解温度が200℃以上である請求項1〜11のいずれか1項に記載の熱電変換モジュール。
  13. 前記下部電極が前記下部接着層を兼ねる請求項1〜12のいずれか1項に記載の熱電変換モジュール。
  14. 車両用の排気管であって、
    請求項1〜13のいずれか1項に記載の熱電変換モジュールを、前記熱電変換素子が形成されていない面を内側にして、外面に装着したことを特徴とする車両用排気管。
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