JP2016224227A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】現像剤像を担持する像担持体10と、像担持体10に担持された現像剤像を記録媒体に転写する転写部材20と、像担持体10と転写部材20とのニップ部に記録媒体Sを搬送する搬送ローラ対と、搬送ローラ対のうち像担持体10に近い位置に配置される搬送ローラ53を回転可能に支持する軸受部材80と、を有し、軸受部材80における少なくとも像担持体10に面する部分に、導電性を有する導電部65が設けられており、導電部65は接地されていることを特徴とする画像形成装置。
【選択図】図5
Description
このように、搬送路内に備えられる各種部材が帯電すると、中間転写ベルト上のトナーが各種部材に付着していき、付着したトナーが搬送されてきたシートを汚してしまうおそれがある。そのため、中間転写ベルト上のトナーが各種部材に付かないようにカバーを設けるなどの対策が必要になっている。
このような問題は、シートを搬送するための搬送ローラの軸受けでも起こり得る。すなわち、軸受の近くに配置された部材同士が摺動して軸受が帯電した場合には、繊維状の異物が静電的に軸受に付着し得る。これにより、軸受に付着していた異物が中間転写ベルトなどに接触し、シートに形成された画像に悪影響を及ぼしてしまうおそれがある。
現像剤像を担持する像担持体と、
前記像担持体に担持された現像剤像を記録媒体に転写する転写部材と、
前記像担持体と前記転写部材とのニップ部に記録媒体を搬送する搬送ローラ対と、
前記搬送ローラ対のうち前記像担持体に近い位置に配置される搬送ローラを回転可能に支持する軸受部材と、を有し、
前記軸受部材における少なくとも前記像担持体に面する部分に、導電性を有する導電部が設けられており、
前記導電部は接地されていることを特徴とする。
<画像形成装置の説明>
まず、カラー画像形成装置の動作について説明する。図1は、実施例1に係る画像形成装置Aの概略断面図である。実施例1に係る画像形成装置Aは、4つのプロセスカートリッジP(Pa・Pb・Pc・Pd)を有している。プロセスカートリッジPaはイエローのトナー像(現像剤像)を形成し、プロセスカートリッジPbはマゼンタのトナー像を形成し、プロセスカートリッジPcはシアンのトナー像を形成し、プロセスカートリッジPdはブラックのトナー像を形成している。ここで、プロセスカートリッジP(Pa〜Pd)は、収納されるトナーの色以外は同一の構成となっている。そこで、特に限定する必要のない場合は、各プロセスカートリッジPa〜Pdについて、添え字であるa〜dを省略してまとめて説明する。
0(像担持体)に一次転写を行うことでフルカラー画像を形成するインライン方式のプリンタである。
2次転写ローラ20に印加された2次転写電圧によって、給送部50により給紙されたシートSの表面に、カラートナー像が2次転写される。
次に、給送部50について説明する。図1において、画像形成装置Aの下部には、積載されたシートSを1枚ずつシート搬送路に給送する給送部50が設けられている。また、シート搬送路において、給送部50と中間転写ベルト10との間には、駆動ローラ52(52a〜52c)と搬送コロ53(53a〜53c)(搬送ローラ)とを有する搬送ローラ対50bが配置されている。搬送コロ53は、搬送ローラ対50bのうち中間転写ベルト10に近い位置に配置されているローラである。搬送ローラ対50bは、シートSの斜行を補正するとともに、2次転写部20aに向かってシートSを搬送する。給送部50によってシート搬送路に給送されたシートSは、搬送ローラ対50bによって2次転写部20aに搬送される。そして、2次転写部20aにおいて、2次転写ローラ20によって、中間転写ベルト10上に形成されたトナー像がシートSに転写される。その後、トナー像が転写されたシートSは定着器30によって加熱・加圧される。これにより、シートSにトナー像が定着する。
図2は、実施例1に係るシート搬送部の斜視図である。次に、シート搬送部の構成について図2を用いて説明する。搬送ローラ対50bは、駆動ローラ52と搬送コロ53とを有する。駆動ローラ52は、感光ドラム1の回転中心軸線方向と平行な駆動軸54に固定されている。また、駆動軸54は、不図示の給紙フレームに回動自在に支持されている。そして、不図示のモータからの回転駆動が駆動軸54に伝達されることで、駆動ローラ52は回転する。一方、搬送コロ53は、駆動ローラ52と対向する位置において、感光ドラム1の回転中心軸線と平行する方向に複数設けられている。複数の搬送コロ53は、それぞれ駆動ローラ52に接することで駆動ローラ52とニップ部を形成する。シートSは、搬送コロ53と駆動ローラ52とによって挟まれることで搬送される。
がシートSを待機する際の姿勢である待機姿勢となるように、シャッタ軸56にトルクを与えている。
材80の上面との間にフレーム40を配置していない。そのため、中間転写ベルト10の
下面と搬送コロ加圧部材80の上面との間にフレーム40を配置した場合と比較して、画像形成装置Aの高さが3〜7mm程度削減される。また、シート搬送部を2次転写ローラ20に近づくようにずらして配置することで、シート搬送部と中間転写ベルトユニット10uとを高さ方向にオーバーラップさせることもできる。これにより、さらに、画像形成装置Aの高さを低くすることもできる。ただし、本実施例においては、シートSと中間転写ベルト10とがなす角度αについての説明で述べたように、シートSに転写されるトナー像の質を安定させるため、搬送ローラ対50bのニップ部をできるだけ補助ローラ11と近い位置に配置している。
本実施例では、帯電した搬送コロ加圧部材80において、中間転写ベルト10に面する部分に繊維状の異物が付着することを抑制する。このために、少なくとも、搬送コロ加圧部材80における中間転写ベルト10に面する部分に導電部が設けられている。本実施例では、導電部として導電性のシート状部材65(導電部材)が搬送コロ加圧部材80に貼り付けられている。実施例1では、搬送コロ加圧部材80とシート状部材65とは別体となっている。導電性のシート状部材65を搬送コロ加圧部材80に貼り付つけることによって、図5(b)に示すように、搬送コロ加圧部材80における中間転写ベルト10に面する部分は導電性を有することとなる。
抗値は10の9乗(Ω/□)以下であることが望ましい。
比較例は、搬送コロ加圧部材80にシート状部材65が貼り付けられていない画像形成装置である。ここで、比較例において、実施例1と同一の機能を有する部分には同一の符号を付すことでその説明を省略する。実施例1と比較例とで、搬送コロ加圧部材80の表面の帯電状態と、繊維状の異物の付着し易さとを比較した。図6は、本実施例と比較例とにおいて、搬送コロ加圧部材80における中間転写ベルト10に面した部分の電位を示した図である。また、図6は、搬送ローラ対50bが駆動している状態における電位を示し
ている。比較例では、搬送ローラ対50bが回転した場合には、搬送コロ加圧部材80が帯電するため、搬送コロ加圧部材80の表面の電位は+1000V以上となった。一方、本実施例では、搬送コロ加圧部材80はフレーム40を介して接地されているため、搬送コロ加圧部材80の表面の電位は常に0Vに維持されている。
また、実施例1では、導電部の表面抵抗値は109(Ω/□)以下となっている。これ
により、繊維状の異物が像担持体に接触して、画像不良が発生することをより効果的に抑制することができる。
次に、実施例2について説明する。ここで、実施例2において、実施例1と同一の機能を有する部分については同一の符号を付すことでその説明を省略する。実施例1では、搬送コロ加圧部材80における中間転写ベルト10に面する部分にのみ導電性のシート状部材65が貼りつけられていた。実施例2では、搬送コロ加圧部材80Aの全体が導電性を有することで、搬送コロ加圧部材80Aに繊維状の異物が付着することを抑制する。
。搬送コロ加圧部材80Aは、搬送コロバネ58と不図示の配線とを介して、導電性を有するフレーム40に電気的に接続されている。これにより、搬送コロ加圧部材80Aは接地されている。このため、搬送コロ加圧部材80Aの電位が常に0Vに保たれるため、実施例1と同様に、搬送コロ加圧部材80Aに繊維状の異物が付着することを抑制することができる。
また、実施例2において、軸受部材(搬送コロ加圧部材80A)は、導電材料で形成されている。このため、導電部材(シート状部材65)を軸受部材本体(搬送コロ加圧部材80A)に設ける必要がないので、導電部材の分だけ、軸受部材と像担持体(中間転写ベルト10)との間のクリアランスは小さくなる。これにより、画像形成装置の高さを小さくすることができるため、画像形成装置を小型化することができる。
次に、実施例3について説明する。ここで、実施例2において、実施例1と同一の機能を有する部分については、同一の符号を有することでその説明を省略する。ここで、実施例3では、実施例1と異なり、駆動ローラ52と搬送コロ53とを有する搬送ローラ対150bにおいて、駆動ローラ52は、搬送コロ53よりも、中間転写ベルト10に近い位置に配置されている。また、シャッタ部材55と搬送コロ53は、駆動ローラ52よりも、2次転写ローラ20に近い位置に配置されている。
上のように、実施例3では、実施例1と同様の効果を生じされることができる。
次に、実施例4について説明する。実施例4では、実施例1と異なり、清掃部材91が、搬送コロ53に付着した紙粉を除去する。清掃部材91は、搬送コロ53に付着したシートSから発生する紙粉を清掃するために配置されている。清掃部材91が画像形成装置に設けられる理由について説明する。搬送コロ53に付着する紙粉は、シートSと搬送コロ53とが摺擦することで発生する。まず、紙粉は、搬送コロ53とは逆の極性に帯電するため搬送コロ53に付着する。
また、実施例4では、清掃部材91は、搬送ローラ(搬送コロ53)と摺動しながら接触することで、搬送ローラに付着した異物を除去することができる。これにより、導電性
ブラシ上に紙粉が蓄積することを抑制し、画像形成装置の耐久性を向上させることができる。
なお、各実施例において、搬送ローラ対は、中間転写ベルトと転写部材とのニップ部に記録媒体を搬送している。しかし、これに限られることはない。例えば、搬送ローラ対は、感光ドラムと転写部材とのニップ部に記録媒体を搬送するような構成であっても構わない。
Claims (7)
- 現像剤像を担持する像担持体と、
前記像担持体に担持された現像剤像を記録媒体に転写する転写部材と、
前記像担持体と前記転写部材とのニップ部に記録媒体を搬送する搬送ローラ対と、
前記搬送ローラ対のうち前記像担持体に近い位置に配置される搬送ローラを回転可能に支持する軸受部材と、を有し、
前記軸受部材における少なくとも前記像担持体に面する部分に、導電性を有する導電部が設けられており、
前記導電部は接地されていることを特徴とする画像形成装置。 - 前記軸受部材は、導電材料で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記軸受部材は、前記搬送ローラを回転可能に支持する本体部を備え、
前記導電部は、前記本体部と別体であり前記本体部に支持される導電部材であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記導電部材は、可撓性を有するとともに前記本体部に固定されており、
前記導電部材における前記本体部に固定されていない部分は、接地された部材と接触していることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。 - 前記搬送ローラと摺動しながら接触することで、前記搬送ローラに付着した異物を除去する前記清掃部材を有することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記搬送ローラと摺動しながら接触することで、前記搬送ローラに付着した異物を除去する前記清掃部材を有し、
前記導電部材は、前記像担持体と前記清掃部材とを仕切るように配置されていることを特徴とする請求項3または4に記載の画像形成装置。 - 前記導電部の表面抵抗値は、109(Ω/□)以下であることを特徴とする請求項1か
ら6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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