JP2016223861A - スピンドル下降距離情報検出機構及びスピンドル下降距離情報検出機構を組み込んだ基板加工装置 - Google Patents

スピンドル下降距離情報検出機構及びスピンドル下降距離情報検出機構を組み込んだ基板加工装置 Download PDF

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Abstract

【課題】スピンドルのドリルによって、基板の所望の導体層まで正確に穿孔しようとする際、外乱要因等をなくしてドリルの所望の導体層への接触の有無を的確に検出可能とするとともに、ドリルへの高調波電流の流入を防止して、ドリルの損傷を防止する。【解決手段】高周波交流電源と、少なくともリアクタを含むバイパス回路と、キャンセル回路と、巻数が同じで逆巻となって接続する入力巻線とキャンセル巻線と1個以上の出力巻線を持つ高周波用の変流器を有する下降距離情報検出機構を設けて、外乱要因によって入力巻線に生じる磁束と、キャンセル回路によってキャンセル巻線に生じる磁束とを打ち消し合わせ、変流器の出力巻線側に電流を発生れることがないので、スピンドルの下降距離 情報を精度よく判定できるとともに、バイパス回路によって、ドリルへの高調波電流等の流入を防止して、ドリルの損傷を防止することができる。【選択図】図1

Description

本発明は、先端にドリルを設けたスピンドルを組み込んだ基板加工装置により、多層構造のプリント基板に対して特にホール加工、ブラインドホール加工及びザグリ加工等を行うに際して、ドリル先端位置を把握して該多層構造のプリント基板の所望の内層導体層まで的確に加工しうるようにすると同時に、ドリル先端が折れたことをも検出(以下、ドリル折れ検出)できるようにしたスピンドル下降距離情報検出機構に関するものである。
従来、スピンドルを組み込んだ基板加工装置(以下、単に「装置」と言う。)によるプリント基板(以下、単に「基板」と言う。)に対する加工としては、一般的に、貫通穴加工や外周加工が知られている。尚、貫通穴加工とは、基板上に配置される配線パターンに対するエッチング加工前の基板原材料に対し、部品取り付けのための貫通穴や配線パターンの表と裏を繋ぐためのバイアホール等の穴加工を行うものであり、また、外周加工とは、基板の外周や基板取り付け穴・異形穴の加工を行うものである。
しかし近年では、基板自体が、複数の絶縁層と、その表面あるいは間に設けられた導体層とからなる多層化した基板とされることに伴い、貫通穴加工や配線パターンのエッチング加工等を終えた状態で、該多層化した基板に対する加工として、ブラインドホール加工やザグリ加工等が行われるようになり、また、併せてドリル折れ検出が行われるようになった。尚、ブラインドホール加工とは、バイアホールの一部だけを所望の内層導体層面まで削除することで、余計な配線を取り除く加工を行うものであり、また、ザグリ加工とは、プリント基板の一部を所望の内層導体層面までザグリ、その部分に電子部品を実装したり、あるいは裏面導体の1層だけを残すことでそこで基板を折り曲げられるようにする加工を行うものである。更に、ドリル折れ検出とは、事前に正常な長さのドリルを基準として計測されている、所望の内層導体層までのスピンドルの下降距離だけスピンドルを下降させたにもかかわらず、スピンドルのドリル先端と所望の内層導体層との接触が検出されない場合に、ドリルが折れていると検出するものである。
ここで、所望の内層導体層とは、複数の絶縁層と該絶縁層の適宜の位置に挟み込まれた内層導体層を有する多層構造の基板において、加工者が絶縁層を穿孔することによって露出させることを望む内層導体層を指す。
しかし、これらブラインドホール加工やザグリ加工等においては、例えば図2に示すように3層の絶縁層からなる多層化した基板101において、所望の内層導体層を第1の内層導体層102であるとして、第1の絶縁層103側(以下、「表面側」と言い、逆側の第3の絶縁層105側を「裏面側」と言う。)から第1の内層導体層102までザグリ加工を行おうとすれば、加工装置に組み込まれたスピンドル先端のドリルで、第1の絶縁層103に穴を開けることとなるが、その際、第1の絶縁層103の厚さが50乃至100μmであり、その第1の絶縁層103と第2の絶縁層104に挟み込まれた形状で第1の内層導体層102が形成され、その第1の内層導体層102の厚さが12乃至25μmであることから、第1の絶縁層103を超えた位置から、第1の内層導体層102の厚さである12乃至25μm未満の位置で、ドリルによる穿孔を止める必要がある。しかも、導体層は、その安定的な電気的導通のためにも、できるだけ残存させる必要があることから、第1の絶縁層103を穿孔した上で適切な位置でドリルの穿孔を止めるためには、加工中のドリルの高さ位置の検出精度として、略±2μmの検出精度が要求されることとなる。
そのため、そのスピンドルのドリルでの穿孔位置を検出して加工を制御する装置あるいは方法として、従来、以下のような装置が考えられていた。すなわち、ドリルを取り付けるロータとスピンドル本体との間に静電容量が存在することを利用して、高周波電流を印加して静電容量を介する電流の変化を検出するものが実用化されている。そしてその静電容量を介する電流の変化を検出する方法として複数あり、例えば、図3に記載するように、高周波発振器6と変流器33の入力巻線34とを接続するとともに、変流器33の出力巻線35と検波回路8とを接続した上、検波回路8に検出器9を接続してなる従来例の検出装置36を用い、高周波電源である高周波発振器6からGDNライン11を基板加工装置Bの筐体37に接続するとともに、出力ライン12は変流器33の入力巻線34の一端に接続し、更に該入力巻線34の他端とスピンドル本体1を接続する。その際、スピンドル本体1は筐体37に対して絶縁物30で絶縁して設置される。すなわち、スピンドルaは、筐体37に対してX軸方向(図面上における紙面左右方向)に移動自在となるよう、絶縁物30を介して導体のビーム29に設置されている。そして、当 該ビーム29にはZ軸駆動装置31が設けられ、スピンドルaは該Z軸駆動装置31によって、筐体37に対してZ軸方向(図面上における紙面上下方向)に移動自在となる。
一方、ドリル3を取り付けるロータ2は一般的に、セラミックで作られたベアリングまたは、エアーベアリングでスピンドル本体1に固定されているため、スピンドル本体1とは電気的に絶縁されているが、そのベアリングとなるセラミックまたはエアーを誘電体として、ロータ2とスピンドル本体1間には一定の静電容量CRが存在する(尚、図3において、ロータ2とスピンドル本体1間に静電容量CRが存在することを示すために、ロータ2とスピンドル本体1間がコンデンサを介して接続されているように点線で記載されているが、この記載は単にロータ2とスピンドル本体1間に静電容量CRが存在することを模式的に表すために記載したに過ぎないものであって、実際に何らかの接続や部品が存在している訳ではない。この図3に限らず、点線で記載されたコンデンサを介しての接続も、同趣旨である。)。更に、スピンドル本体1とビーム29間には静電容量CSが存在している(尚、ビーム29は筐体37に導通されていることとから、筐体37と同じ電位となるため、作図の都合上、静電容量CSはスピンドル本体1と筐体37間に記載している。)。
また、変流器33の出力巻線35は、検波回路8を経由して検出器9に接続されている。
一方、図2に記載の基板101を検出対象物とし、第1の内層導体層102を所望の内層導体層として、該基板101が加工台26上に固定される。その際、加工台26自体は金属であるものの、加工台26上には絶縁シート(図示せず)が敷設され、該基板101と加工台26とは絶縁された関係となる。但し、所望の内層導体層とされた第1の内層導体層102と加工台26間には静電容量CPが存在することから、高周波的には導通した状態となる。また、加工台26は基板を載置した状態でY軸方向(図面における紙面奥行き方向)に移動自在となっている。この状態で、絶縁シートを介して加工台26上に固定された、前記検出対象物たる基板101の上方の所定位置にスピンドルaを位置せしめる。その上で、高周波発振器6から0.3W、1MHzの高周波電圧を印加しつつ(なお、0.3W、0.5乃至2MHzの高周波電圧を印加するのが適切である。)ドリル3を回転させながらスピンドルaをZ軸駆動装置31により下降させて、基板101に対して穿孔を開始し、ドリル3の先端が第1の内層導体層102に接触すると、入力巻線34と接続されたスピンドルaから、前記ロータ2とスピンドル本体1との間の静電容量CRを介してロータ2、ドリル3、第1の内層導体層102へと電流が流れ、更に、第1の内層導体層102と加工台26間の静電容量CPを介して、第1の内層導体層102から加工台26へ、そして加工台26から電気的に連絡されている筐体37へと電流が流れ、高周波発振器6へ戻ることとなる。この新たに生じた電流によって変流器33の鉄芯38に磁束が生じ、出力巻線35に新たに電流が発生して、その新たに発生した電流が検波回路8を経由して検出器9に流入することによって、ドリル3が第1の絶縁層103を穿孔して、その先端が第1の内層導体層102に到達したことを検知することができるようになる。その検知結果を制御部(図示せず)に信号として送り、該制御部がドリル5の回転を停止する等、必要な指示を発することとなる。これによって、基板加工装置Bの加工台26上に固定された検出対象物たる基板101の所望の内層導体層である第1の内層導体層102の加工台26からの高さ位置が判明し、基板の所望の内層導体層である第1の内層導体層102までの穿孔を正確に行うためには、加工前のスピンドルaの当初位置からどれだけの距離を下降させればよいかが、情報として取得されることとなる(該情報を「下降距離情報」と言う。)。
しかし、前記の高周波を使用する装置においても、以下のような欠点があった。すなわち、第1に、スピンドル本体をその取り付けられるビーム(筐体と同電位であるため以降は電気的には筐体と言う)から電気的に絶縁する必要があるが、その絶縁方法が構造的に困難であることもさることながら、アースすることが必要となる導体としていわゆる浮き金属となったスピンドル本体に人が触れない構造とする必要があり、非常に高コストとなることである。
第2に、スピンドル本体を絶縁物によって電気的に筐体から絶縁しても、スピンドル本体と筐体との間に静電容量CSが、また、スピンドル本体1内にはドリル5を回転させる3相モータが組み込まれており、その各モータ巻線と筐体との間には、それぞれ一定の静電容量CU、CV、CWが存在し、スピンドルのドリル先端が所望の内層導体層と接触していなくとも、前記静電容量CS、CU、CV、CWを介して電流が流れ、その電流が検出器での電流の検出に際しての外乱要因となって、ドリル先端が所望の内層導体層と接触したか否かの判定を困難にして、判定精度を低いものとしていた。
第3に、通常、基板の内層導体層として銅箔が使用されているところ、所望の内層導体層である銅箔の面積自体が小さい場合には、その所望の内層導体層と加工台(筐体と同電位)との間の静電容量CPも小さいことから、ドリルの先端が所望の内層導体層である銅箔に接触することによって新たに生じる電流も微弱であり、その電流の変化が外乱要因の中に埋もれてしまって、変流器の出力巻線に新たに発生する電流を検出しようとしても、判定精度が低くなるため、基板の種類毎に判定基準値を調整しなければならず、そのために加工に要する時間が長くなるという欠点があった。
第4に、ロータがエア軸受けによって支持されているものと、セラミックベアリングで支持されているものがあるが、ザグリ加工用やルータ加工用のスピンドルでは、主としてセラミックベアリングが使用されている。ところがセラミックベアリングの静電容量CR(すなわち、セラミックベアリングが使用された場合のスピンドル本体とロータとの間の静電容量)は約200pFであるのに対し、エア軸受けの静電容量CR(すなわち、エア軸受けが使用された場合のスピンドル本体とロータとの間の静電容量)は約1000pFであって、エア軸受けを使用したものに比して、セラミックベアリングを使用した場合は、本体とロータ間の静電容量は略5分の1となるため、スピンドル本体とロータとの間の静電容量を介しての電流の変化を利用した方式では、その変化量が非常に少なく、変化の有無を判定することが困難であって、判定精度を低下させていた。
第5に、スピンドルの3相モータの各巻線には、モータ回転数を制御するためにインバータから、回転数に応じて50Hz乃至略5kHzの交流200vが印加されている上、該前記交流200vには略15kHz乃至30kHzのキャリア周波数が重畳されていることから、加工に際して、ドリルが基板の所望の内層導体層に接触した場合、ドリルに流れる電流は、検出装置の高周波発振器を電源とする略1MHzの高周波電流だけでなく、商用電源を電源としてインバータで発生させた交流200v、50Hz乃至略5kHzの電流、さらに前記交流200vに重畳された略15kHz乃至30kHzのキャリア周波数をもつ電圧(以下、高調波電圧と言う)を電源とした高調波電流が、静電容量CU、CV、CWとCRおよびCPを介して加工台すなわち筐体に流れ込むことになり、それらの電流のピーク値は略200mAに達する。これは、高周波発振器から印加された高周波電流による電流の変化を検出器によって検知して下降距離情報を取得する検出装置において、その高周波発振器から印加される電流の略10倍もの電流であり、発明者は実験を繰り返すことにより、基板加工装置を使用した際に、その電流がスピンドルのドリル先端を損傷させ、ドリルの寿命を著しく損なうことを発見したものである。特に、長寿命を目的としてドリル表面にダイヤモンド等の高硬度の材料をコーテイングしたドリルの場合には、そのコーテイングが損傷されることから、ドリルの寿命を著しく損なうことが顕著であった。
一方、図3に記載の従来の検出装置36を使用した場合に、静電容量を介して電流が筐体へ流れることによって生じる外乱要因を排除すべく、特開2014−226764号にあるような、以下の構成を有するスピンドルの下降距離情報検出機構が提案されている。すなわち図4に記載されたように、高周波発振器6と、巻数の同じ2個の入力巻線39、40と、出力巻線41を持つ高周波用の変流器42と、検波回路8及び検出器9によって検出装置43が構成され、検出対象物たる基板101と、同基板と同一の比較対象物たる基板101´を2枚1組としてそれぞれ独立して基板加工装置Cの筐体44から絶縁して、筐体44内の加工台上に固定した上、前記高周波発振器6の出力の一方は、同軸ケーブル45のGNDライン46から前記筐体44に接続し、もう一方の出力ライン47は、同方向に同巻数として巻き終わりと巻き初めとを接続した変流器42の2個の入力巻線39、40の中間に接続することにより、各入力巻線39、40は逆巻の同巻数のコイルとなって、各入力巻線39、40に同量の電流が流れた場合、変流器42の鉄芯48に発生する磁束の方向は打ち消し合こととなり、出力巻線41側には電流は発生しないこととなる。また、2個の入力巻線39、40の各他端は、検出対象物たる基板101の所望の内層導体層である第1の内層導体層102、及び同基板101と同一の比較対象物たる基板101´の所望の内層導体層である第1の内層導体層102´にそれぞれ接続されている。そして、スピンドル本体1のドリル3先端と検出対象物たる基板101の所望の導体層としての第1の内層導体層102との接触によって生じる電流の変化を、変流器42から出力される電流の変化として検出器9により検出してなるものが提案されている。
更に、上記のように基板を2枚1組として使用する場合にはその2枚に対してそれぞれスピンドルaを設置して交互に加工することから、多数の基板を加工する際には全体として加工時間が長時間化するため、その加工時間の長時間化を防止して全体としての加工スピードを向上させるために、その比較対象物たる基板に代えていわゆるキャンセル回路を設けてなるものも提案されている。すなわち、図5に記載するように、比較対象物たる基板に代えてキャンセル回路として、直列に配されたコンデンサ49とディップスイッチ50を1組として、該コンデンサとスイッチを複数組並列に配してなる模擬基板回路51を有している。そして、検出対象物たる基板101を基板加工装置Dの筐体44から絶縁して、筐体44内の加工台上に固定した上、前記高周波発振器6の一方は、同軸ケーブル45のGNDライン46から前記筐体44に接続するとともに、前記模擬基板回路51の一方端子に接続し、もう一方の出力ライン47は、同方向に同巻数として巻き終わりと巻き初めとを接続した変流器42の2個の入力巻線39、40の中間に接続することにより、各入力巻線39、40は逆巻の同巻数のコイルとなって、各入力巻線39、40に同量の電流が流れた場合、変流器42の鉄芯48に発生する磁束の方向は打ち消し合こととなり、出力巻線41側には電流は発生しないこととなる。また、前記変流器42の2個の入力巻線39、40の各他端は、一方は検出対象物たる基板101内に存する所望の導体層である第1の内装導体層102と、他方は前記模擬基板回路51の他方端子に接続されている。そして、検出対象物たる基板101の所望の導体層である第1の内装導体層102と筐体44間に生じる静電容量と略等しくなるよう模擬基板回路51のディップスイッチ50を調整することにより、各入力巻線電流39、40が前記変流器42に発生させる磁束の方向を互いに打ち消し合うようにして、スピンドルaのドリル3先端と所望の導体層との接触によって生じる電流の変化を、変流器から出力される電流の変化として検出器により検出してなるものが提案されている。
しかし、これらの提案による下降距離情報検出機構においては、変流器の入力巻線と所望の内層導体層とを基板毎に接続しなければならず、その手間が大量の基板の加工における人件費及び所要時間の増加を招来するという欠点があった。
特開昭61−131804号公報 特開平8−130379号公報 特開2014−226764号公報
解決しようとする課題は、従来の高周波交流を使用する装置においては、第1に、外乱要因が存在する上に検出する電流の変化の絶対量が少ないことから、十分な精度が得られず、また、そのために高精度での加工のために加工時間が長時間化するという問題点であり、第2に、スピンドル本体を筐体から絶縁しなければならないことから、構造的にも安全対策でも、高コストとなるという問題点である。第3に、新たに提案されている下降距離情報検出機構においては、基板毎に所望の内層導体層に対して入力巻線から接続することが大量加工に際してのコスト増大要因となっていることである。そして更に、第4に、スピンドルを絶縁する構成のものでは、高調波電圧による高調波電流によって、コーテイング加工したドリルの寿命が著しく損なわれるという問題点である。
本願発明は、変流器の入力巻線と所望の内層導体層とを基板毎に接続しなければならないという欠点のない図3で示す従来方式を基礎として、特開2014−226764号公報に開示されたキャンセル回路を加味した上、更に改良を加えて、上記課題を解決するものである。
すなわち、第1にバイパス回路を追加したことである。図1に示すようにスピンドルと筐体間に、略1MHzである検出装置の高周波に比しては大きなインピーダンスを持つものの、前記略15kHz乃至30kHzである高調波電圧に比しては非常に小さいインピーダンスしか持たないところの、少なくともリアクタを含むバイパス回路(以下、バイパス回路という)を接続することで、高調波電圧を電源とした高調波電流がドリルに流れ込まないよう筐体にバイパスさせると同時に、スピンドルがいわゆる浮き金属とならないようにして、安全上の保護等のための機構を不要として製造コストを低減させることができるものである。
第2に、キャンセル回路とキャンセル巻線を追加したことである。すなわち、変流器の入力巻線には、スピンドルの作動中にはドリルが基板の所望の内装導体層に接触していないとき (以下、スピンドルが作動中であって、ドリルが基板の所望の内装導体層に接触していないときを「非検出中」と言う)であっても、前記静電容量CS、CU、CV、CWを介しての電流とともに、前記バイパス回路の追加による電流が流れるため、それらの電流が検出器に対する外乱電流となり、検出に際しての外乱を拡大することとなる。この外乱電流の作用を一掃するため、非検出中には、変流器の出力巻線側には電流がほとんど発生しないようにする必要がある。そのため、変流器の入力側に、スピンドルにつながる入力巻線以外に、非検出中の入力をキャンセルするためのキャンセル巻線を設け、その巻線をキャンセル回路に接続するように構成したものである。そして該キャンセル回路は、前記バイパス回路を形成したリアクタと同一容量のリアクタを少なくとも含む逆バイパス回路並びに、直列に配されたコンデンサとスイッチを1組とした上、該コンデンサとスイッチを複数組並列に配して1セットとした複数の模擬回路により構成され、該模擬回路が前記静電容量CS、CU、CV、CWに対応して並列に配してなるものである。この場合、該キャンセル回路の構成は、従来技術における外乱電流である、静電容量CS、CU、CV、CWを介しての電流並びに、本願発明において追加した、バイパス回路により流れる電流の合計と略同等の電流を流すことができるものである。また、キャンセル巻線の巻方向は、入力巻線を流れるに電流によって鉄芯に発生する磁束を打ち消す方向であることは、言うまでもない。
以上のように、本願発明においては、スピンドルが作動中であっても非検出中は、出力巻線には上記キャンセル回路により殆ど電流が発生せず、スピンドルによる基板の加工が進展してドリルが基板の所望の内層導体層(図1に示すように、ここでは第1の内層導体層を所望の内層導体層とする。)に接触することによって、検出装置の高周波電源から入力巻線―スピンドル本体―静電容量CR―ロータ―ドリル―基板の所望の内層導体層である第1の内層導体層―静電容量CP―筐体の経路で電流が流れることとなり、その電流によって変流器の出力巻線側に生じる電流を検出するものであり、外乱要因を極力排除することで、下降距離情報の取得に際しての判定精度を向上させるものである。
本願発明は、スピンドルを組み込んだ基板加工装置におけるスピンドルのドリルの下降距離を検出するスピンドル下降距離情報検出機構であって、高周波交流電源と、少なくともリアクタを含むバイパス回路と、キャンセル回路と、巻数が同じで逆巻となって接続する入力巻線とキャンセル巻線と1個以上の出力巻線を持つ高周波用の変流器を有し、キャンセル回路は、バイパス回路と同一の静電容量を有するリアクタを少なくとも有する逆バイパス回路と、直列に配されたコンデンサとスイッチを1組とした上、該コンデンサとスイッチを複数組並列に配して1個の模擬回路として、スピンドルに通電された場合に、スピンドルのモータの各相の巻線とスピンドル本体間、並びにスピンドル本体と筐体間にそれぞれ生じる静電容量に対応して模擬回路を複数セット有して、前記逆バイハス回路と該複数の模擬回路を並列に配してなり、検出対象物たる基板を基板加工装置の筐体から絶縁して、筐体内の加工台上に固定した上、前記高周波交流電源の出力の一方は前記筐体に接続するとともに、他方は前記変流器の入力巻線とキャンセル巻線の中間に接続し、該入力巻線の他端はスピンドル本体に接続するとともに、バイパス回路を介して筐体に接続し、キャンセル巻線の他端は、逆バイパス回路の一端及び各模擬回路の一端と並列に接続し、逆バイパス回路の他端は筐体に接続し、スピンドル本体から絶縁された筐体とスピンドルとの間に生じる静電容量に対応する模擬回路の他端は筐体に、スピンドル本体とモータ巻線との間に生じる静電容量に対応する模擬回路の他端はスピンドルのモータの各相の巻線と接続し、各対応する静電容量と略等しくなるよう模擬回路のスイッチを調整することにより、入力巻線とキャンセル巻線に流れる電流によって前記変流器に発生する磁束の方向を互いに打ち消し合わせることで、スピンドルのドリル先端と所望の導体層との接触によって生じる電流の変化を、変流器から出力される電流の変化として検出器により検出してなるものである。
これにより、スピンドルのドリルが所望の内層導体層に接触していない状態で、事前にスピンドル本体と筐体間の静電容量並びにスピンドル本体とモータ巻線間の静電容量それぞれに対応する各模擬基板回路のスイッチを操作して、それらの各静電容量と略同一となるようにすることで、非検出中は、入力巻線とキャンセル巻線にそれぞれ働くインピーダンスが略等しくなって、それらに流れる電流によって変流器の鉄芯に生じる磁束が互いに打ち消されることから、変流器の出力巻線には出力電流は発生せず、出力巻線側の出力は“0”となる。ところが、検出対象物たる基板の所望の内層導体層に対してスピンドルのドリルが接触すると、ドリルが接触したことによって、その接触した側の入力巻線に流れる電流は、ドリルが固定されているロータとスピンドル本体間の静電容量CRに比例した電流分だけ増加するため、前記2個の巻線に流れる電流が同一ではなくなり、その電流によって生じる磁束もその電流の相違分だけ打ち消されることなく残存し、そのため出力巻線に出力電流が発生することになる。この出力電流を検出器で検出して、ドリルと基板に存する所望の導体層との接触を判定するものである。このように、“1”、“0”信号でその接触の有無を検出できるようにしたものであることから、接触の有無を精密且つ正確にしかも低コストで測定できる。また、当該スピンドル下降距離情報検出機構を組み込めば、スピンドルのドリルを固定するロータとスピンドル本体間の静電容量が小さいセラミックベアリングを用いたスピンドルを組み込んだ基板加工装置においても、基板のバラツキやドリルの消耗、温度変化によるドリルあるいは所望の導体層の膨張あるいは収縮という大きさの変化に対しても、安定してブラインドホール加工やザグリ加工等を正確に行うことができる。
更に、バイパス回路を設けたことにより、スピンドルがいわゆる浮き金属でなくなることで、感電防止の保護機能を付ける必要がなくなる上、それによって、高調波電流等の電流がドリルを介して筐体へ流れ込むことによって生じる、ドリルの金属面やドリル表面のコーテイングの破損が格段に減少し、ドリル寿命を損なうことがない。
また、そのスピンドル下降距離情報検出機構を設けてなるスピンドルを組み込んだ基板加工装置であって、該スピンドル下降距離情報検出機構によって検出された下降距離情報に基づいてスピンドルの作動を制御する機構を設けてなるものである。
当該下降距離情報検出機構により検出された情報に基づいてスピンドルの作動が制御されることにより、多数の基板に対する加工作業を短時間且つ正確に行うことができる。
また、事前に正常な長さのドリルを基準として計測されている、所望の内層導体層までのスピンドルの下降距離に応じた距離だけスピンドルを下降させたにもかかわらず、スピンドルのドリル先端と所望の内層導体層との接触が検出されない場合には、ドリルが短く、すなわちドリルが折れていると判断されることから、容易にドリル折れが検出できる。その場合、制御機構によりその旨を作業者に知らせるとともに、加工作業を中断してドリルの付け替えを行うことで、折れたドリルによる基板加工の不良をなくすことができる。
本願発明にかかるスピンドル下降距離情報検出機構は、所望の内層導体層に直接に導線を接続することなく、スピンドル等に作用する静電容量による変流器の外乱要素を除去しうることから、セラミックベアリングによりロータが支持されているスピンドルのように、ロータとスピンドル本体間の静電容量が小さいスピンドルでも、ドリル先端が所望の内層導体層に接触したか否かを正確に検出でき、また、ドリル先端と基板の所望の内層導体層との接触の有無を精度よく的確に検出できる。そのため、基板のバラツキやドリルの消耗、温度変化によるドリルあるいは所望の内層導体層の膨張あるいは収縮という大きさの変化に対しても、安定してブラインドホール加工やザグリ加工等を正確に行うことができるという優れた効果を有するものである。また、この検出機構によって検出した下降距離情報に基づいてスピンドルの作動を制御することで、絶縁層を正確にドリルによって穿孔して、所望の内層導体層の表面を的確に露出させることができ、所望の内層導体層を不必要に削除することなく、当該基板自体の性能を損なうことがなない。更に、スピンドル本体にバイパス回路を設けたことにより、感電防止のためのコストが不要で、かつドリル自体やドリルのコーテイングを損傷することもなく、ドリルの寿命を損なうこともない。
また、当該スピンドル下降距離情報検出機構を設けてなるスピンドルを組み込んだ基板加工装置においては、スピンドル下降距離情報検出機構によって検出したスピンドルの下降距離情報によってスビンドルの作動を制御することから、多数の同一の基板に対して同一の加工を施す場合に、短時間で正確な加工を可能とする優れた効果を有するものである。
図1は、本願発明の実施例であるスピンドル下降距離情報検出機構を有する基板加工装置の構成を示す模式図である。 図2は、検出対象物たる基板の構造を示す模式図である。 図3は、従来例の模式図である。 図4は、他の従来例の模式図である。 図5は、更に他の従来例の模式図である。 図6は、本願発明におけるバイパス回路のみを従来例における下降距離情報検出機構に付加した応用例に基づく、基板加工装置の模式図である。
低コストで検出精度を向上させ、かつドリルの寿命を損なうことがないという目的を、高周波交流電源の出力側から変流器の入力巻線を介して、スピンドルとバイパス回路に接続するとともに、変流器のキャンセル巻線を介して、キャンセル回路にも接続し、両方の巻線電流が変流器に発生させる磁束の方向が互いに打ち消し合うように接続することで実現したものである。すなわち、スピンドルに通電されることで、スピンドル自体が招来する変流器への外乱要因が存在し、また、スピンドルの作動電源に用いられた高調波電圧による高調波電流が招来するドリル寿命低減要因が存在することから、バイパス回路をスピンドルと筐体間に接続し、前記バイパス回路の設置による外乱要因を含め、全ての外乱要因をキャンセル回路で打ち消すことで、その両方の巻線電流の差違によって生ずる変流器の出力巻線側の出力電流をなくしたものである。その上で、ドリルの先端が所望の内層導体層に接触することによってスピンドルに余分な電流が流れた際、その余分な電流によって変流器に発生する磁束の方向が打ち消し尽くされないこととなって、変流器の出力巻線側に出力電流が生じ、それを検出器で検出することで、スピンドルのドリルの先端と所望の内層導体層とが接触したことを判定し、下降距離情報を正確に取得するものである。
また、バイパス回路によって、スピンドルがアースされたこととなって、感電防止等の保護機能の設置が不要になるとともに、高調波電流のドリルへの流れ込みを防止して、ドリルの損傷を防止してドリルの高寿命化すなわち、基板加工コストの低減を図ることができるものである。
そして、同一の構成を有する多数の基板に対して短時間且つ的確に加工を施すことができるようにするために、スピンドルを組み込んだ基板加工装置に、これらのスピンドルの下降距離情報検出機構と、その検出された下降距離情報に基づいてスピンドルの作動を制御する機構を設けたものである。
図1は、本願発明にかかる実施例を示す模式図である。aはスピンドルであって、検出対象物となる基板101の上側に設けられ、スピンドル本体1と該スピンドル本体1に対してセラミックベアリングによって支持されるロータ2、及び該ロータ2に支持されたザグリ加工用のドリル3からなる。Aは当該スピンドルaによってザグリ加工等を行う基板加工装置である。そして、本実施例におけるスピンドルaの下降距離情報検出機構K(以下、検出機構Kという)は、検出対象物たる基板101に対するスピンドルaの位置情報を検出するものであって、スピンドルaに電気回路で接続された検出装置4として具体化されている。尚、本実施例ではスピンドルaが1本の場合を示しているが、基板加工装置としては、同様の基板を複数同時加工できるよう、一般に複数のスピンドルが装備されている。そのため、その複数のスピンドルの本数に対応して、本実施例の検出装置4も同数装備する構成になる。ところで、スピンドルaはビーム29に絶縁物30を介して固定され、当該ビーム29は駆動装置(図示せず)により筐体27に対して移動自在となっていることから、スピンドルa自体が基板加工装置Aの筐体27に対してX軸方向(紙面横方向)には移動自在に固定される。また、Z軸方向(紙面上下方向)には、Z軸駆動装置31により個別に駆動できるように構成されている。他方、Y軸方向(紙面奥行き方向)には、加工台26が駆動装置(図示せず)により移動自在となることにより、そこに固定された基板が連動して移動する構成となっている。更に、ビーム29は筐体27と導通し、加工台も筐体と導通している(その導通関係を図1では点線の接続で示している。)。
また、スピンドルaは3相モータ22を内蔵し、該3相モータ22は、3相200Vの商用電源Vとインバータ28を介して、その各相に接続されている。
スピンドルaは検出機構K内のバイパス回路5を介して電気的には筐体27と導通状態となっている。スピンドルaのロータ2はスピンドル本体1に対してセラミックベアリングによって支持されていることから、各スピンドル本体1とロータ2間は絶縁されている。しかし、各スピンドル本体1とロータ2間には静電容量CRが存在することから、高周波的には導通していると言えることとなる(尚、図1において静電容量CRの存在を示すために、スピンドル本体1とロータ2間がコンデンサを介して接続されているように点線で記載されているが、この記載は単にスピンドル本体1とロータ2間に静電容量CRが存在していることを模式的に表すために記載したに過ぎないものであって、実際に何らかの接続や部品が存在している訳ではない。)。同様に、スピンドル本体1とビーム29間には静電容量CSが存在し(尚、ビーム29は筐体27に導通されていることとから、筐体27と同じ電位となるため、作図の都合上、静電容量CSはスピンドル本体1と筐体27間に記載している。)また、スピンドル本体1と各モータ巻線23、24、25間には静電容量CU、CV、CWがそれぞれ存在し、更に、基板101の所望の内層導体層である第1の内層導体層102と加工台26間には静電容量CPが存在している。
一方、スピンドルaにおいて、ロータ2とドリル3間は導通している。また、筐体27自体はアース32されている。
ところで、検出対象物である基板101は、前記加工台26の表面に対して電気的に絶縁されており、一般的に基板101の面積は大きく、基板の層間距離は非常に小さいため、基板101内の所望の内層導体層である第1の内層導体層102と加工台26間の静電容量CPは非常に大きく、高周波的には導通状態となる。
基板101の内部構造は図2に示すように多層構造となっており、例えば3層となった絶縁層103、104、105と表面及び裏面導体層107、108、並びに第1の絶縁層103と第2の絶縁層104との間の一部分において挟み込まれている第1の内層導体層102、及び第2の絶縁層104と第3の絶縁層105との間の一部分において挟み込まれている第2の内層導体層106からなっている。導体層102、106、107、108はいずれも銅箔であり、その厚さは12乃至25μmである。また、各絶縁層103、104、105は熱可塑性樹脂製であって、それぞれその厚さは50乃至100μmである。尚、本実施例においては、第1の内層導体層102の表面までスピンドルaで穿孔して、第1の内層導体層102の表面を露出させるために必要なスピンドルaの下降距離情報を検出することを目的と定めたことから、第1の内層導体層102が所望の内層導体層であり、図1では、基板101の内部構造は省略し、その所望の導体層として導通の対象となる第1の内層導体層102のみを大きく記載している。
一方、4は検出装置であって、高周波発振器6、変流器7、検波回路8及び検出器9、更にはバイパス回路5とキャンセル回路とからなり、高周波発振器6は0.3Wで略0.5乃至2MHzの高周波の交流を発振するのが適切であるが、ここでは、1MHzの高周波を発振する。その出力された高周波の交流はGNDライン11を経て筐体27に接続し、もう一方の出力ライン12は変流器7の入力巻線13とキャンセル巻線14の中間に接続されている。変流器7は、前記両巻線13,14がmと指示された側から右回りに同数回巻かれ、入力巻線13の巻き終わりと、キャンセル巻線14の巻始めが接続している。そして、鉄芯15を挟んで設けられる出力巻線16の両端は、4個のダイオードからなる検波回路8に接続し、該検波回路8は検出器9に接続している。
一方、バイパス回路5は、リアクタLと抵抗Rとを並列に接続して構成され、その回路5の一端は入力巻線13の巻始めの端部とスピンドル本体1との中間に、また他端は筐体27に接続されている。バイパス回路5においては、下降距離情報の検出用に使用される高周波発振器6からの高周波電流に比しては高いインピーダンスを有するとともに、スピンドルaを作動させる商用電源Vにおいて付加される高調波電流に比しては低いインピーダンスを有するように設定するため、リアクタLのインダクタンスは50乃至100μHの範囲に設定されている。リアクタLのインダクタンスが50μH未満であれば検出用に使用される高周波電流がバイパス回路5に流れてしまい、ドリル3と所望の内装導体層である第1の内装導体層102との接触を的確に検知することが困難となり、逆に100μHを超えると商用電源Vからの高調波電流等も流さなくなり、スピンドルaに対するアースとしての効果が低減して安全性を保持することが困難となるからである。本実施例においては、リアクタLのインダクタンスは75μHで抵抗成分は略0Ωに、また、抵抗Rの抵抗値は200Ωで、インダクタンス成分は略0μHに設定されている。
また、キャンセル回路10は、4個の模擬回路17−1、17−2、17−3、17−4と1個の逆バイパス回路18とからなっている。各模擬回路17−1、17−2、17−3、17−4はそれぞれ、8個のコンデンサ20と8個のディップスイッチ21がそれぞれ直列に配され、その直列に配されたコンデンサ20とディップスイッチ21を1組として、それら8組を並列に配してなるものである。これらのコンデンサ20は、それぞれ異なる容量のものであり、ここではそれぞれ10pF、20pF、40pF、80pF、160pF、320pF、640pF、1280pFの 容量の物を使用している(尚、図1においては、各模擬回路のコンデンサ20及びディップスイッチ21を省略して、それぞれ2組のみ記載している。)。そして、17−1の模擬回路の一端は変流器7のキャンセル巻線14の巻き終わりと接続され、他端は筐体27に接続されている。また、17−2から17−4の各模擬回路の一端は、スピンドル本体1に内蔵された3相モータ22のU相、V相、W相に各々接続し、他端は変流器7のキャンセル巻線14の巻き終わりと接続されている。そして、17−1の模擬回路の静電容量はスピンドル本体1と筐体27間の静電容量CSに、17−2から17−4の各模擬回路の静電容量は、スピンドル本体1に内蔵された3相モータ22の各巻線23,25,24とスピンドル本体1間の静電容量CU、CW,CVに、それぞれ略同じとなるようディップスイッチ21で設定可能なように設置されている。そして事前に、検出対象物である基板101を基板加工装置Aの加工台26上に絶縁して固定して、スピンドル本体1と筐体27間の静電容量CSを、また、スピンドル本体1に内蔵された3相モータ22の各相の巻線23、24、25とスピンドル本体1間の静電容量CU、CV、CWをそれぞれ測定しておき、それと略同一の静電容量となるよう、各模擬回路17−1、17−2、17−3、17−4の各8個のディップスイッチ21を適宜通電状態とする。尚、前記各静電容量CS、CU、CV、CWは、略200乃至500pFである。また、本実施例ではスピンドル本体1とロータ2間にセラミックベアリングを使用していることから、その間の静電容量CRは略200pFであり、基板の所望の内装導体層と加工台間の静電容量CPは概ね500乃至1000pFであることから、本実施例では1000pFのものを使用した。
一方、逆バイパス回路18は、バイパス回路5と同一のリアクタL´と抵抗R´を同様に並列に接続してなり、その回路18の一端は変流器7のキャンセル巻線14の巻き終わりに接続し、他端は筐体27に接続している。
本構成においては、非検出中はドリル3と基板101の第1の内層導体層102が接触していないため、スピンドルのモータ巻線23,24,25にインバータ28からの前記高調波電圧が印加されても、その電流はバイパス回路5を通して筐体27に流れ込むため、スピンドル本体1は接地と同様になり、感電に対する安全対策を設ける必要がない。従って、下降距離情報の検出に際して、ドリル3と基板101の第1の内層導体層102が接触しても、従来例のように、ドリル3に高調波電流が流れてドリル3表面のコーティンクを損傷する等の、ドリル3の寿命を損なうことがない。
また、下降距離情報の検出精度についても、以下のように正確性の高いものとなる。すなわち、非検出中は検出装置4の高周波発振器6からの高周波電圧による電流が変流器7の入力巻線13に流れ、同時に、各静電容量CS、CU、CV、CW並びにバイパス回路5のリアクタンスLを介して前記入力巻線13に電流が流れ込むことになるが、キャンセル回路10の各模擬基板17−1、17−2、17−3,17−4において生じる静電容量がそれら各静電容量CS、CU、CV、CWと略等しくなるよう、事前に各スイッチ21が操作されていることから、各模擬基板17−1、17−2、17−3,17−4には各静電容量に略等しい静電容量が発生し、更に、バイパス回路5におけるリアクタンスLと同一のリアクタンスL´の設けられた逆バイパス回路18が設けられているため、それら各模擬基板17−1、17−2、17−3,17−4並びに逆バイパス回路18のリアクタンスL´を介して、前記入力巻線13に流れ込む電流と略同一の電流がキャンセル巻線14に流れ込むことになる。そのため、入力巻線13とキャンセル巻線14にそれぞれ発生する磁束が打ち消し合うこととなり、変流器の鉄芯は励磁されず、出力巻線16には出力電流は流れず、検出器9が電流の変化を誤検出することが無い。
一方、下降距離情報の検出開始にあたり、Z軸駆動装置31によりスピンドルaが押し下げられ、そのドリル3が基板101の表面側から所望の導体層である第1の内層導体層102まで穿孔し、第1の内層導体層102に接触した場合、ドリル3には新たに、検出装置4の高周波発振器6を電源として、スピンドル本体1とロータ2間に生じる静電容量CRと、第1の内層導体層102と加工台26間に生じる静電容量CPを介して略1MHzの高周波電流が流れるが、その電流は入力巻線13にしか流れず、キャンセル巻線14には流れないため、変流器7の鉄芯15はその新たな電流で励磁され、出力巻線16側に出力電流が発生することから、その電流の変化を、4個のダイオードからなる検波回路8を通して検出器9で検出することにより、スピンドルaのドリル3が基板101の所望の導体層である第1の内層導体層102に接触したことが判明することとなる。尚、当然のことながら、下降距離情報の検出に際して、ドリル3と基板101の第1の内層導体層102とが接触しても、ドリル3に高調波電流が流れることはなく、ドリル3表面のコーティングを損傷する等のドリルの寿命を損なうことがない。因みに、本実施例における下降距離情報検出機構を設けた基板加工装置と、図3記載の従来例における基板加工装置を用いて、それぞれ同一構成の多数の基板に対して同一の加工を施した場合、本実施例における基板加工装置においてはドリルの損傷が防止され、従来例における基板加工装置に比して基板の加工枚数として約50倍程度の枚数を加工するまで、同一のドリルの使用が可能であった。
このように、キャンセル回路10を設けることにより、3相モータ22の各相の巻線23、24、25とスピンドル本体1間に生じる静電容量CU、CV、CW並びに、スピンドル本体1と筐体27間に生じる静電容量CSを介して変流器7の入力巻線1に流入する電流と略同量の電流を、各模擬回路17−1、17−2,17−3,17−4の設置によってキャンセル巻線14に流入させ、更に、高調波電流がスピンドルaのドリル3に流入することを防止するために設けられたバイパス回路5のリアクタンスLによって入力巻線13に流入する電流についても、略同量の電流を逆バイパス回路18によってキャンセル巻線14に流入させることで、入力巻線13とキャンセル巻線14を有する変流器7に発生する磁束の方向を打ち消し合わせ、変流器7の鉄芯15は励磁されず、出力巻線16には出力電流は流れない。このように、変流器7の入力巻線13に流入する電流によって生じる磁束を打ち消すことで、下降距離情報の検出前に生じている、変流器7の出力巻線16側に対する外乱要因をキャンセルすることができる。これにより、スピンドルaのドリル3と所望の導体層との接触の有無を電流の変化ではなく、ロータ2とスピンドル本体1間の静電容量CR及び、所望の導体層である第1の内層導体層102と加工台26間の静電容量CPの直列回路に電流が流れたか否かの“1”あるいは“0”の信号によって検出できることとなり、ロータ2がスピンドル本体1にセラミックベアリングによって支持されているザグリ加工やルータ加工用のスピンドルのように、その静電容量が小さいスピンドルの場合でも、判定が容易になる。
そして、その検出された下降距離情報を基板加工装置Aの制御部(図示せず)に記憶させてスピンドルaの下降距離を制御させつつ、スピンドルaのドリル3によって同一の多数の基板を穿孔加工すれば、正確且つ迅速に低コストで多数の基板において所望の導体層を露出させることができる。
これは、スピンドルaの加工作業開始前の当初位置と、検出対象物たる基板101の固定される加工台26の高さは、事前に一定の位置に設定されており、加工によってスピンドルaのドリル3が所望の導体層である第1の内層導体層102に接触したことを検出することによって、当該台26の表面からその基板101の第1の内層導体層102の位置までの高さ(以下、「所望の導体層の高さ」と言う。)が測定されるとともに、それを加工するスピンドルaの当初位置からその基板101の第1の内層導体層102までの下降距離が判明し、基板加工装置Aの制御部に記憶させるものである。
尚、より実際的には、1枚の基板自体あるいはその所望の導体層においても微妙な捻れや歪みが存在することから、検出対象物たる基板101に対してそれぞれ同様な検出を数箇所行い、各検出箇所での所望の導体層の高さを測定し、その平均値をもってその所望の導体層の高さとし、また、スピンドルaの下降距離であると認定し、その下降距離情報を基板加工装置Aの制御部に記憶させて、スピンドルaのドリル3による基板の穿孔加工を制御するのがよい。
本発明における下降距離情報検出機構は、本実施例で説明した内層導体層だけでなく、表面あるいは裏面導体層107、108までのスピンドルの下降距離情報を検出するために使用できることは、言うまでもない。また、ザグリ加工の場合等で、所望の内層導体層の上に別の導体層がある場合は、第1ステップとして、上の層の下降距離情報を測定して、その層をザグリ加工で取り除き、第2ステップとして、所望の内層導体層の下降距離情報を測定して、最終のザグリ加工を行えばよい。この場合にも、ドリル3に高調波電流が流れず、ドリル3の寿命を損なうことがない。
尚、図3に示す従来例におけるスピンドル下降距離情報検出機構を使用した場合、前述したようにドリル3の下降距離情報を検出するに際して外乱要因が作用して、特にスピンドル本体1とロータ2間に使用されるベアリングがセラミックベアリングの場合、その判定精度の低下が顕著であった。ただ、その場合であっても、その判定精度の低下自体をあえて許容範囲として捉えるのであれば、図6に記載するように、図3に記載した従来例におけるスピンドル下降距離情報検出機構を有する基板加工装置において、本実施例に示したバイパス回路を付加するだけでも足りることとなる。特にスピンドル本体1とロータ2間に使用されるベアリングがエアベアリングの場合は、スピンドル本体1とロータ2間の静電容量CRが1000pF以上と大きくなることから、その判定精度の低下は緩和されるため、その判定精度の低下を許容することが容易となる。また、ドリル折れ検出用途に限定して下降距離情報検出機構を使用する場合や、ザグリのように高精度で下降距離情報を得る必要のない、エッチング前の両面基板にスルホール穴をあける場合には、そもそも判定精度自体がさほど問題とならない上、特に後者の場合には、静電容量CPは、所望の内層導体層と加工台間ではなく、基板表面全体に張り付けられた表面導体層と加工台間の静電容量となり、その間の静電容量が略10000pF以上となり、スピンドル本体aと筐体間の静電容量CR、CPが十分に大きくなることから、ドリル3が表面導体層に接触した時流れる電流は非検出時の略5倍以上となり、キャンセル回路を設置しなくも、ドリル先端が表面導体層と接触したか否かの判定精度の低下は十分に許容できるものとなる。
すなわち、図6に記載するように、変流器33の入力巻線34とスピンドル本体1とを接続する結線の中間において、筐体37との間を結んだバイパス回路5を設ければ、スピンドルaがいわゆる浮き金属でなくなり、感電防止の保護機能を付ける必要がなくなる上、それによって、高調波電流等の電流がドリル3を介して筐体37へ流れ、それら電流によるドリル3の金属面やドリル3表面のコーテイングの破損が防止され、ドリル3の長期使用が可能となる。
尚、変流器の入力巻線に流れる電流を、高周波発振器から流れる特定の周波数の電流だけに限定するフィルターを設けた場合には、同様に変流器33の入力巻線34とスピンドル本体1とを接続する結線の中間において、筐体37との間を結んだバイパス回路5だけを設ければ足りることになる。
高周波交流電流を印加することによって静電容量等の等しいものの一方に生じる電流の変化を検出して、2個の導体物の接触の有無を判定するものであるため、スピンドルのドリルによる基板加工だけでなく、機械装置による加工に際して導体物の接触の有無を判定する用途にも広く適用することができる。
A 基板加工装置
B (従来の)基板加工装置
C (従来の)基板加工装置
D (従来の)基板加工装置
K 下降距離情報検出機構
a スピンドル
1 スピンドル本体
2 ロータ
3 ドリル
4 検出装置
5 バイパス回路
6 高周波発振器
7 変流器
8 検波回路
9 検出器
10 キャンセル回路
11 GNDライン
12 出力ライン
13 入力巻線
14 キャンセル巻線
15 鉄芯
16 出力巻線
17−1 模擬回路
17−2 模擬回路
17−3 模擬回路
17−4 模擬回路
18 逆バイパス回路
20 コンデンサ
21 ディップスイッチ
22 3相モータ
23 U相の巻線
24 V相の巻線
25 W相の巻線
26 加工台
27 筐体
28 インバータ
29 ビーム
30 絶縁物
31 Z軸駆動装置
32 アース
33 変流器
34 入力巻線
35 出力巻線
36 検出装置
37 筐体
38 鉄芯
39 入力巻線
40 入力巻線
41 出力巻線
42 変流器
43 検出装置
44 筐体
45 同軸ケーブル
46 GNDライン
47 出力ライン
48 鉄芯
49 コンデンサ
50 ディップスイッチ
51 模擬基板回路
101 基板
101´ 基板
102 第1の内層導体層
102´ 第1の内層導体層
103 第1の絶縁層
104 第2の絶縁層
105 第3の絶縁層
106 表面導体層
107 裏面導体層
V 商用電源
L リアクタ
L´ リアクタ
R 抵抗
R´ 抵抗

Claims (2)

  1. スピンドルを組み込んだ基板加工装置におけるスピンドルのドリルの下降距離を検出するスピンドル下降距離情報検出機構であって、高周波交流電源と、少なくともリアクタを含むバイパス回路と、キャンセル回路と、巻数が同じで逆巻となって接続する入力巻線とキャンセル巻線と1個以上の出力巻線を持つ高周波用の変流器を有し、キャンセル回路は、バイパス回路と同一の静電容量を有するリアクタを少なくとも有する逆バイパス回路と、直列に配されたコンデンサとスイッチを1組とした上、該コンデンサとスイッチを複数組並列に配して1個の模擬回路として、スピンドルに通電された場合に、スピンドルのモータの各相の巻線とスピンドル本体間、並びにスピンドル本体と筐体間にそれぞれ生じる静電容量に対応して模擬回路を複数セット有して、前記逆バイハス回路と該複数の模擬回路を並列に配してなり、検出対象物たる基板を基板加工装置の筐体から絶縁して、筐体内の加工台上に固定した上、前記高周波交流電源の出力の一方は前記筐体に接続するとともに、他方は前記変流器の入力巻線とキャンセル巻線の中間に接続し、該入力巻線の他端はスピンドル本体に接続するとともに、バイパス回路を介して筐体に接続し、キャンセル巻線の他端は、逆バイパス回路の一端及び各模擬回路の一端と並列に接続し、逆バイパス回路の他端は筐体に接続し、スピンドル本体から絶縁された筐体とスピンドルとの間に生じる静電容量に対応する模擬回路の他端は筐体に、スピンドル本体とモータ巻線との間に生じる静電容量に対応する模擬回路の他端はスピンドルのモータの各相の巻線と接続し、各対応する静電容量と略等しくなるよう模擬回路のスイッチを調整することにより、入力巻線とキャンセル巻線に流れる電流によって前記変流器に発生する磁束の方向を互いに打ち消し合わせることで、スピンドルのドリル先端と所望の導体層との接触によって生じる電流の変化を、変流器から出力される電流の変化として検出器により検出してなる下降距離情報検出機構。
  2. 請求項1記載のスピンドル下降距離情報検出機構を有し、該スピンドル下降距離情報検出機構によって検出された下降距離情報に基づいてスピンドルの作動を制御する機構を設けてなる、スピンドルを組み込んだ基板加工装置。
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