JP2016223628A - 直動案内装置用仮軸 - Google Patents
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Abstract
【課題】保管スペースの最小化と、保持したスライダの案内レールへの装着を円滑に行うことができる直動案内装置用仮軸を提供する。
【解決手段】スライダの対向内側面にそれぞれ対向配置された転動体の転動通路を形成する転動面に対して内側から対向して前記転動体の転動通路を形成する転動面が形成された一対の側板部41L,41Rと、この一対の側板部間に軸方向に所定間隔を保って分離可能に介挿された複数の連結保持板42とを備え、一対の側板部間を複数の連結保持板によって保持して、スライダを互いの転動面間に転動体を介在させて支持する案内レール様構造体を形成する。
【選択図】図1
【解決手段】スライダの対向内側面にそれぞれ対向配置された転動体の転動通路を形成する転動面に対して内側から対向して前記転動体の転動通路を形成する転動面が形成された一対の側板部41L,41Rと、この一対の側板部間に軸方向に所定間隔を保って分離可能に介挿された複数の連結保持板42とを備え、一対の側板部間を複数の連結保持板によって保持して、スライダを互いの転動面間に転動体を介在させて支持する案内レール様構造体を形成する。
【選択図】図1
Description
本発明は、直動案内装置のスライダを保持する直動案内装置用仮軸に関する。
直動案内装置は、案内レールと、スライダと、複数個の転動体と、を備え、前記案内レールおよびスライダは、互いに対向配置されて転動体の転動通路を形成する転動面を有し、転動通路を転動体が転動することにより、案内レールおよびスライダの一方が他方に対して相対的に直線運動する装置である。直動案内装置を組み立てるためにスライダを案内レールに取り付ける際や、スライダ単体で輸送する際に、案内レールを模した仮軸が使用される。
仮軸を用いてスライダを案内レールに取り付ける際には、スライダを仮軸に取り付けた状態で、仮軸と案内レールの端面同士を接触させ、スライダを案内レールに向けて滑らせる。仮軸を用いることで、スライダが案内レールに取り付け易くなり、転動体が脱落することが防止される。
仮軸を用いてスライダを案内レールに取り付ける際には、スライダを仮軸に取り付けた状態で、仮軸と案内レールの端面同士を接触させ、スライダを案内レールに向けて滑らせる。仮軸を用いることで、スライダが案内レールに取り付け易くなり、転動体が脱落することが防止される。
このような直動案内装置用仮軸は、従来、特許文献1の[0007]に記載されているように、合成樹脂をブロー成形する方法等により製造されている。また、特許文献1の[0050]に記載され図6に示されているように、合成樹脂の射出成形体からなる仮軸の場合には、機能上必要がない部分に肉ヌスミを設けることも行われている。
また、他の直動案内装置用仮軸としては、特許文献2に記載されているように、直動案内装置のスライダ等の摺動体が摺動可能に嵌挿される扁平な支持体と、その長さ方向両端部にそれぞれ設けられた係止体とを備え、支持体の長手方向中間部両側面にレール状のガイド突条が長さ方向に沿って一体に設けられている。このガイド突条が摺動体の転動体の転動溝に係合するように摺動体を摺動させ、摺動体の両端を係止体で係止することにより、支持体に摺動体を係止するようにしている。
また、他の直動案内装置用仮軸としては、特許文献2に記載されているように、直動案内装置のスライダ等の摺動体が摺動可能に嵌挿される扁平な支持体と、その長さ方向両端部にそれぞれ設けられた係止体とを備え、支持体の長手方向中間部両側面にレール状のガイド突条が長さ方向に沿って一体に設けられている。このガイド突条が摺動体の転動体の転動溝に係合するように摺動体を摺動させ、摺動体の両端を係止体で係止することにより、支持体に摺動体を係止するようにしている。
直動案内装置用仮軸は、使用後に破棄されるか保管されて再使用されるが、合成樹脂製の仮軸を使用の度に破棄することは、コスト面や環境保護の面で好ましくなく、保管する場合は大きな保管スペースが必要になる。
特に、特許文献1に記載の直動案内装置用仮軸は、合成樹脂をブロー成形によって一体成形するので、分解することはできないとともに、質量のわりに体積が大きく、大きな保管スペースが必要になる。
また、特許文献2に記載の直動案内装置用仮軸は、スライダ等の摺動体を支持する支持体が扁平な直方体形状であるので、特許文献1に記載の直動案内装置用仮軸より保管スペースは少なくて済むが、分解はできないので、保管スペースの最小化には限度があるとともに、支持した摺動体を案内レールに装着する際に、案内レールとの高さ合わせが必要となり、摺動体の案内レールへの装着を円滑に行うことがでないという課題がある。
特に、特許文献1に記載の直動案内装置用仮軸は、合成樹脂をブロー成形によって一体成形するので、分解することはできないとともに、質量のわりに体積が大きく、大きな保管スペースが必要になる。
また、特許文献2に記載の直動案内装置用仮軸は、スライダ等の摺動体を支持する支持体が扁平な直方体形状であるので、特許文献1に記載の直動案内装置用仮軸より保管スペースは少なくて済むが、分解はできないので、保管スペースの最小化には限度があるとともに、支持した摺動体を案内レールに装着する際に、案内レールとの高さ合わせが必要となり、摺動体の案内レールへの装着を円滑に行うことがでないという課題がある。
そこで、本発明は、上記特許文献に記載された従来例の課題に着目してなされたものであり、保管スペースの最小化と、保持したスライダの案内レールへの装着を円滑に行うことができる直動案内装置用仮軸を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る直動案内装置用仮軸は、スライダの対向内側面にそれぞれ対向配置された転動体の転動通路を形成する転動面に対して内側から対向して前記転動体の転動通路を形成する転動面が形成された一対の側板部と、この一対の側板部間に軸方向に所定間隔を保って分離可能に介挿された複数の連結保持板とを備え、一対の側板部間を複数の連結保持板によって保持して、スライダを互いの転動面間に転動体を介在させて支持する案内レール様構造体を形成するようにしている。
本発明の一態様によれば、一対の側板部間を複数の連結保持板によって分離可能に保持して、スライダを互いの転動面間に転動体を介在させて支持する案内レール様構造体を形成するので、使用後は一対の側板部と複数の連結保持板とに分解することができ、保管スペースを最小化することができるとともに、使用時に再度組み立てることができる。
次に、図面を参照して、本発明の一実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な厚みや寸法は以下の説明を参酌して判断すべきものである。又、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることはもちろんである。
また、以下に示す実施の形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
また、以下に示す実施の形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
まず、本発明を適用し得る直動案内装置の概要を図3及び図4について説明する。
直動案内装置は、図3に示すように、軸方向に延びる断面形状が略四角形の案内レール11に、スライダ21が軸方向に移動可能に案内されている。
案内レール11は、軸方向両端面の他に、軸方向に延びる4つの外面を有する。4つの外面のうち上面11aと左右両側面11b,11cとが交差する稜部には、それぞれ軸方向に延びる断面ほぼ1/4円弧形状の転動体転動溝12が形成されている。また、案内レール11の左右両側面11b,11cの上下方向略中間位置には、それぞれ軸方向に延びる断面ほぼ1/2円弧形状の転動体転動溝13が形成されている。
直動案内装置は、図3に示すように、軸方向に延びる断面形状が略四角形の案内レール11に、スライダ21が軸方向に移動可能に案内されている。
案内レール11は、軸方向両端面の他に、軸方向に延びる4つの外面を有する。4つの外面のうち上面11aと左右両側面11b,11cとが交差する稜部には、それぞれ軸方向に延びる断面ほぼ1/4円弧形状の転動体転動溝12が形成されている。また、案内レール11の左右両側面11b,11cの上下方向略中間位置には、それぞれ軸方向に延びる断面ほぼ1/2円弧形状の転動体転動溝13が形成されている。
また、スライダ21は、案内レール11が有する前記4つの外面のうち上面11aに沿う平板部22と、この平板部22の左右両側部からそれぞれ下方に延び側面11b,11cに沿う2つの腕部23,24とを備えている。
このようなスライダ21は、スライダ本体21Aと、その軸方向両端部に着脱可能に取り付けられたエンドキャップ21Bとで構成されている。さらに、スライダ21の軸方向両端部には、案内レール11とスライダ21との間の隙間の開口部分のうち軸方向に向く開口部分を密封するサイドシール25が装着されている。
このようなスライダ21は、スライダ本体21Aと、その軸方向両端部に着脱可能に取り付けられたエンドキャップ21Bとで構成されている。さらに、スライダ21の軸方向両端部には、案内レール11とスライダ21との間の隙間の開口部分のうち軸方向に向く開口部分を密封するサイドシール25が装着されている。
さらに、図4に示すように、スライダ本体21Aの左右両腕部23,24の内側面における平板部22との角部及び上下方向略中央部には、案内レール11の転動体転動溝12,13に対向する断面ほぼ1/2円弧形状(半円形)の転動体転動溝26,27が形成されている。そして、案内レール11の転動体転動溝12及び13とスライダ21の転動体転動溝26及び27との間に、それぞれ転動体転動通路28が形成され、各転動体転動通路28は軸方向に延びている。
また、スライダ21は、スライダ本体21Aの左右両腕部23,24の肉厚部分の上部及び下部に、転動体転動通路28と平行に軸方向に貫通する貫通孔でなる直線路29を備えている。
また、スライダ21は、スライダ本体21Aの左右両腕部23,24の肉厚部分の上部及び下部に、転動体転動通路28と平行に軸方向に貫通する貫通孔でなる直線路29を備えている。
一方、エンドキャップ21Bは、スライダ本体21Aとの当接面の左右両側に、転動体転動通路28とこれに平行な直線路29とを連通させる半ドーナッツ状の湾曲路を上下に有している。
そして、直線路29と両端の湾曲路とで、転動体30を転動体転動通路28の終点から始点へ送り循環させる転動体戻し路が構成され、この転動体戻し路と転動体転動通路28とで、略環状の転動体循環路が形成されている。この略環状の転動体循環路は、案内レール1を挟んで左右両側に形成される。この転動体循環路内には、例えば鋼球でなる多数の転動体30が転動自在に装填されていて、これらの転動体30が転動することによりスライダ21が案内レール11に沿って軸方向に相対移動する。
そして、直線路29と両端の湾曲路とで、転動体30を転動体転動通路28の終点から始点へ送り循環させる転動体戻し路が構成され、この転動体戻し路と転動体転動通路28とで、略環状の転動体循環路が形成されている。この略環状の転動体循環路は、案内レール1を挟んで左右両側に形成される。この転動体循環路内には、例えば鋼球でなる多数の転動体30が転動自在に装填されていて、これらの転動体30が転動することによりスライダ21が案内レール11に沿って軸方向に相対移動する。
このように、直動案内装置は、案内レール11によってスライダ21が転動体30を介して案内されることにより、直線運動を行うが、案内レール11とスライダ21との間に転動体30が挿入されている。このため、スライダ21の単体を輸送する場合や、スライダ21を案内レール11に装着する場合には、スライダ21内に転動体30を保持した状態で輸送や案内レール11への装着を行う必要がある。
この場合に案内レール11の代用として直動案内装置用仮軸40を使用する。
この直動案内装置用仮軸40は、図1及び図2に示すように、案内レール11の左右側面11b,11cに対応する軸方向に延長する左右一対の側板部41L,41Rと、これら一対の側板部41L,41R間を連結して案内レール様構造体GRを形成する複数例えば4枚の連結保持板42とを備えている。
この場合に案内レール11の代用として直動案内装置用仮軸40を使用する。
この直動案内装置用仮軸40は、図1及び図2に示すように、案内レール11の左右側面11b,11cに対応する軸方向に延長する左右一対の側板部41L,41Rと、これら一対の側板部41L,41R間を連結して案内レール様構造体GRを形成する複数例えば4枚の連結保持板42とを備えている。
一対の側板部41L,41Rは、厚紙又は合成樹脂材等の非金属材料で、案内レール11の側面11b及び11cを模した同一形状に形成されている。すなわち、一対の側板部41L,41Rは、上端側に長手方向に延長して形成された表面側から裏面側に傾斜する転動体転動溝12に対応する転動面となる傾斜転動面43aと、上下方向の中央部に長手方向に延長して形成された表面側から裏面側に窪ませた転動体転動溝13に対応する転動面となるく字状転動溝43bと、傾斜転動面43a及びく字状転動溝43b間の平板部43cと、く字状転動溝43bの下端側の平板部43dとを備えている。
さらに、一対の側板部41L,41Rの下端側には長手方向に所定間隔を保って下端面側から上方に向けて形成された比較的短い4つのスリット43eを備えている。
そして、一対の側板部41L,41Rは、一方を長手方向の中央部で180°回転させた状態で裏面側同士を対向させて平行配置される。
連結保持板42は、図2に示すように、厚紙又は合成樹脂材等の非金属材料で形成され、左右両側面が、一対の側板部41L,41Rの内側形状に倣う側面形状を有している。
すなわち、連結保持板42は、一対の側板部41L,41Rの上端面間を結ぶ上面44、傾斜転動面43aの裏面側に接触する傾斜面45、側板部41L,41Rの平板部43cの裏面側に接触する垂直面46、く字状転動溝43bの裏面側に接触するく字状凹部47、平板部43dの裏面に接触する垂直面48、スリット43eに嵌合する嵌合部49と、この嵌合部49から上方に延長して平板部43dの表面側に接触する突起50とを有する。
そして、一対の側板部41L,41Rは、一方を長手方向の中央部で180°回転させた状態で裏面側同士を対向させて平行配置される。
連結保持板42は、図2に示すように、厚紙又は合成樹脂材等の非金属材料で形成され、左右両側面が、一対の側板部41L,41Rの内側形状に倣う側面形状を有している。
すなわち、連結保持板42は、一対の側板部41L,41Rの上端面間を結ぶ上面44、傾斜転動面43aの裏面側に接触する傾斜面45、側板部41L,41Rの平板部43cの裏面側に接触する垂直面46、く字状転動溝43bの裏面側に接触するく字状凹部47、平板部43dの裏面に接触する垂直面48、スリット43eに嵌合する嵌合部49と、この嵌合部49から上方に延長して平板部43dの表面側に接触する突起50とを有する。
ここで、連結保持板42の垂直面48、嵌合部49及び突起50で構成される嵌合部が一対の側板部41L,41Rのスリット43eに着脱自在に嵌合される。これら嵌合部は、締まり嵌めの寸法となるように形成されている。
また、一対の側板部41L,41Rは、可撓性を持たせるように厚さ1〜1.5mmの厚紙又は合成樹脂(例えば、POM、ABS)からなる板をプレス加工等することにより折り曲げて作製される。連結保持板42は、厚さ1〜1.5mmの厚紙又は合成樹脂(例えば、POM、ABS)からなる板を、同様にプレス加工で打ち抜くこと等によって作製される。なお、一対の側板部41L,41R及び連結保持板42は、合成樹脂で形成する場合には、射出成形によって形成することもできる。
また、一対の側板部41L,41Rは、可撓性を持たせるように厚さ1〜1.5mmの厚紙又は合成樹脂(例えば、POM、ABS)からなる板をプレス加工等することにより折り曲げて作製される。連結保持板42は、厚さ1〜1.5mmの厚紙又は合成樹脂(例えば、POM、ABS)からなる板を、同様にプレス加工で打ち抜くこと等によって作製される。なお、一対の側板部41L,41R及び連結保持板42は、合成樹脂で形成する場合には、射出成形によって形成することもできる。
この直動案内装置用仮軸40を組み立てる際には、1枚の連結保持板42を垂直に保持した状態で、一方の側例えば左側の垂直面48、嵌合部49及び突起50で囲まれる嵌合領域内に左側の側板部41Lのスリット43eを挿入して嵌合部49をスリット43e内に嵌合させるとともに、スリット43eの上部側の平板部43dが垂直面48及び突起50間で挟持されることにより、側板部41Lの裏面側が連結保持板42の左側面に接触するように保持される。
同様に、他方の側となる右側の垂直面48、嵌合部49及び突起50で囲まれる嵌合領域内に右側の側板部41Rのスリット43eを挿入して嵌合部49をスリット43e内に嵌合させるとともに、スリット43eの上部側の平板部43dを垂直面48及び突起50間で挟持することにより、側板部41Rの裏面側が連結保持板42の右側面に接触するように保持される。
同様に、他方の側となる右側の垂直面48、嵌合部49及び突起50で囲まれる嵌合領域内に右側の側板部41Rのスリット43eを挿入して嵌合部49をスリット43e内に嵌合させるとともに、スリット43eの上部側の平板部43dを垂直面48及び突起50間で挟持することにより、側板部41Rの裏面側が連結保持板42の右側面に接触するように保持される。
その後、順次他の連結保持板42の嵌合部49を順次側板部41L,41Rのスリット43eに嵌合させ、4枚の連結保持板42を一対の側板部41L,41Rに装着することにより、図1に示すように、案内レール11に相当する案内レール様構造体GRを形成し、直動案内装置用仮軸40を構成することができる。
この場合、連結保持板42の嵌合部以外の側面と一対の側板部41L,41Rの裏面とは単に接触しているだけであり、両者間に隙間が生じることはあるが、図1に示すように、直動案内装置用仮軸40を構成した状態で、図3に示すスライダ21を装着することにより、転動体30によって側板部41L,41Rの裏面が連結保持板42の両側面に押し付けられて隙間が生じることは回避される。
この場合、連結保持板42の嵌合部以外の側面と一対の側板部41L,41Rの裏面とは単に接触しているだけであり、両者間に隙間が生じることはあるが、図1に示すように、直動案内装置用仮軸40を構成した状態で、図3に示すスライダ21を装着することにより、転動体30によって側板部41L,41Rの裏面が連結保持板42の両側面に押し付けられて隙間が生じることは回避される。
この直動案内装置用仮軸40へのスライダ21の装着は、直動案内装置用仮軸40の一端側から転動体循環溝内に転動体30を装着したスライダ21を、転動体転動溝26を転動する転動体30を一対の側板部41L,41Rの傾斜転動面43aに接触させるとともに、転動体転動溝27を転動する転動体30をく字状転動溝43bに接触させながら、挿入することにより、容易に行うことができる。
このとき、スライダ21を装着する側の端部の連結保持板42を外しておくと、一対の側板部41L,41Rを内側に撓ませることが可能となり、スライダ21の装着をより容易に行なうことができ、スライダ21の装着後に端部の連結保持板42を装着するようにすればよい。
このとき、スライダ21を装着する側の端部の連結保持板42を外しておくと、一対の側板部41L,41Rを内側に撓ませることが可能となり、スライダ21の装着をより容易に行なうことができ、スライダ21の装着後に端部の連結保持板42を装着するようにすればよい。
そして、直動案内装置用仮軸40へのスライダ21の装着が完了すると、直動案内装置用仮軸40のスライダ21の軸方向の両端面側でゴムバンド等の固定部材を巻回してスライダ21の軸方向への移動を規制する。
この状態で、スライダ21の輸送をスライダ21内に転動体30を装着した状態で行うことができる。このスライダ21を輸送する際に、直動案内装置用仮軸40を構成する少なくとも一対の側板部41L,41Rが可撓性を有する可撓性部材で形成されているので、スライダ21に振動が伝達されるときに、一対の側板部41L,41Rが緩衝材として機能してフレッチングがスライダ21に発生することを防止することができる。
この状態で、スライダ21の輸送をスライダ21内に転動体30を装着した状態で行うことができる。このスライダ21を輸送する際に、直動案内装置用仮軸40を構成する少なくとも一対の側板部41L,41Rが可撓性を有する可撓性部材で形成されているので、スライダ21に振動が伝達されるときに、一対の側板部41L,41Rが緩衝材として機能してフレッチングがスライダ21に発生することを防止することができる。
そして、輸送後に直動案内装置用仮軸40に保持されたスライダ21を案内レール11に装着するには、ゴムバンド等の固定部材を取り外した状態で、直動案内装置用仮軸40の所望の一端側を案内レール11の一方の端面に繋げる。この状態で、スライダ21を案内レール11側に移動させることにより、転動体30が転動しながらスライダ21を案内レール11に乗り移らせることができ、案内レール11へスライダ21の装着を容易に行うことができる。
そして、スライダ21を受け渡した直動案内装置用仮軸40は、連結保持板42から一対の側板部41L,41Rを引き抜くことにより、嵌合状態を解除して分解することができ、分解した側板部41L,41Rと、連結保持板42とを積み重ねて保管することが可能となる。このため、保管スペースを最小化することができる。使用時には、上述した手順で再度直動案内装置用仮軸40を組み立てることができる。
さらに、一対の側板部41L,41R及び複数の連結保持板42を厚紙で構成する場合には、使用済みとなったときに、不燃ゴミとして埋設処理されず、廃棄物問題の一因となることを解消することができる。
そして、スライダ21を受け渡した直動案内装置用仮軸40は、連結保持板42から一対の側板部41L,41Rを引き抜くことにより、嵌合状態を解除して分解することができ、分解した側板部41L,41Rと、連結保持板42とを積み重ねて保管することが可能となる。このため、保管スペースを最小化することができる。使用時には、上述した手順で再度直動案内装置用仮軸40を組み立てることができる。
さらに、一対の側板部41L,41R及び複数の連結保持板42を厚紙で構成する場合には、使用済みとなったときに、不燃ゴミとして埋設処理されず、廃棄物問題の一因となることを解消することができる。
なお、上記第1の実施形態においては、一対の側板部41L,41Rを連結保持板42によって平行に配置して案内レール11と同様に案内レール様構造体とした場合について説明したが、これに限定されるものではない。
例えば、連結保持板42の左右両側面の形状は変更しないで、軸方向の一端側に行くに従い幅を少しずつ狭くすることにより、一対の側板部41L,41Rを平面視で緩やかなテーパー形状とし、軸方向の一端側ではスライダ21に装着された転動体30が傾斜転動面43a及びく字状転動溝43b間の転動体接触幅がスライダ21に装着した転動体30の接触幅より広くして幅広部としてスライダ21の抜け出しを防止し、他端側を幅狭部としてスライダ21の装着を容易とする構成とすることができる。
この場合には、直動案内装置用仮軸40の幅狭部側から転動体30を保持したスライダ21を装着し、スライダ21の軸方向への移動が停止された位置でスライダ21の幅狭側のみをゴムバンド等の固定部材で固定することにより、スライダを固定することができ、固定作業を簡略化することができる。
例えば、連結保持板42の左右両側面の形状は変更しないで、軸方向の一端側に行くに従い幅を少しずつ狭くすることにより、一対の側板部41L,41Rを平面視で緩やかなテーパー形状とし、軸方向の一端側ではスライダ21に装着された転動体30が傾斜転動面43a及びく字状転動溝43b間の転動体接触幅がスライダ21に装着した転動体30の接触幅より広くして幅広部としてスライダ21の抜け出しを防止し、他端側を幅狭部としてスライダ21の装着を容易とする構成とすることができる。
この場合には、直動案内装置用仮軸40の幅狭部側から転動体30を保持したスライダ21を装着し、スライダ21の軸方向への移動が停止された位置でスライダ21の幅狭側のみをゴムバンド等の固定部材で固定することにより、スライダを固定することができ、固定作業を簡略化することができる。
次に、本発明の第2の実施形態について図3及び図4を伴って説明する。
この第2の実施形態では、直動案内装置用仮軸の軸方向の両端側の連結保持板でスライダの抜け出しを防止するようにしたものである。
すなわち、第2の実施形態では、図5及び図6に示すように、直動案内装置用仮軸40となる案内レール様構造体GRを構成する軸方向の両端部側の連結保持板42A及び42Bが上面44から上方に一対の側板部41L及び41Rの上端より上方に突出してスライダ21の移動方向端面と対向するストッパ部51が形成されている。その他の構成については第1の実施形態と同様であるので、図1及び図2との対応部分には同一符号を付し、その詳細説明はこれを省略する。
この第2の実施形態では、直動案内装置用仮軸の軸方向の両端側の連結保持板でスライダの抜け出しを防止するようにしたものである。
すなわち、第2の実施形態では、図5及び図6に示すように、直動案内装置用仮軸40となる案内レール様構造体GRを構成する軸方向の両端部側の連結保持板42A及び42Bが上面44から上方に一対の側板部41L及び41Rの上端より上方に突出してスライダ21の移動方向端面と対向するストッパ部51が形成されている。その他の構成については第1の実施形態と同様であるので、図1及び図2との対応部分には同一符号を付し、その詳細説明はこれを省略する。
この第2の実施形態では、先ず、図7(a)に示すように、案内レール様構造体GRの一端側例えば右端側の連結保持板42Bと中間の連結保持板42とをで一対の側板部41L及び41Rを保持することにより、案内レール様構造体GRを形成する。この場合、左端側の連結保持板42Aを装着していないので、案内レール様構造体GRの左端側が不安定となる場合には、中間の連結保持板42を左端側の連結保持板42Bに装着することができる。
この状態で、案内レール様構造体GRの左端側からスライダ21を左端側からスライダ21を装着する。このスライダ21の装着は、案内レール様構造体GRの左端側から転動体循環溝内に転動体30を装着したスライダ21を、転動体転動溝26を転動する転動体30を一対の側板部41L,41Rの傾斜転動面43aに接触させるとともに、転動体転動溝27を転動する転動体30をく字状転動溝43bに接触させながら挿入することにより、容易に行うことができる。
この状態で、案内レール様構造体GRの左端側からスライダ21を左端側からスライダ21を装着する。このスライダ21の装着は、案内レール様構造体GRの左端側から転動体循環溝内に転動体30を装着したスライダ21を、転動体転動溝26を転動する転動体30を一対の側板部41L,41Rの傾斜転動面43aに接触させるとともに、転動体転動溝27を転動する転動体30をく字状転動溝43bに接触させながら挿入することにより、容易に行うことができる。
そして、図7(b)に示すように、スライダ21の右端が連結保持板42Bのストッパ部51に近接対向するか又はストッパ部51に接触させた状態で、図7(c)に示すように、案内レール様構造体GRの左端側における一対の側板部41L及び41R間に連結保持板42Aを装着する。これにより、スライダ21の左端が連結保持板42Aのストッパ部51と対向する状態となる。
したがって、スライダ21の移動方向の左右両端が連結保持板42A及び42Bのストッパ部51に対向することになり、ゴムバンド等の固定部材を別途設けることなく、スライダ21の案内レール様構造体GRから軸方向に抜け出すことが防止される。
なお、上記第2の実施形態においては、ストッパ部51の幅が上面44と等しい場合について説明したが、これに限定されるものではなく、上面44の幅より狭くするようにしてもよく、高さもスライダ21の端面に対向していればよく、任意に設定することができる。要はストッパ部51でスライダ21の移動方向の移動を規制してスライダ21の抜け出しを防止できればよい。
したがって、スライダ21の移動方向の左右両端が連結保持板42A及び42Bのストッパ部51に対向することになり、ゴムバンド等の固定部材を別途設けることなく、スライダ21の案内レール様構造体GRから軸方向に抜け出すことが防止される。
なお、上記第2の実施形態においては、ストッパ部51の幅が上面44と等しい場合について説明したが、これに限定されるものではなく、上面44の幅より狭くするようにしてもよく、高さもスライダ21の端面に対向していればよく、任意に設定することができる。要はストッパ部51でスライダ21の移動方向の移動を規制してスライダ21の抜け出しを防止できればよい。
次に、本発明の第3の実施形態を図8及び図9について説明する。
この第3の実施形態は、連結保持板にスライダの移動を規制する機能を付加したものである。
すなわち、第3の実施形態では、図8に示すように、一対の側板部41L,41Rの平板部43cの高さが短くされて、傾斜転動面43aとく字状転動溝43bとが略交差する位置まで延長されて、その先端がスライダ21の転動体転動溝26及び27間の対向内側面31に接触するスライダ接触面52とされている。
この第3の実施形態は、連結保持板にスライダの移動を規制する機能を付加したものである。
すなわち、第3の実施形態では、図8に示すように、一対の側板部41L,41Rの平板部43cの高さが短くされて、傾斜転動面43aとく字状転動溝43bとが略交差する位置まで延長されて、その先端がスライダ21の転動体転動溝26及び27間の対向内側面31に接触するスライダ接触面52とされている。
一方、連結保持板42には、幅方向の中央部に上面側から下方に下面との間で折り曲げ強度を確保可能な距離を確保する位置まで延長するスリット53が形成されている。
そして、図8に示すように、一対の側板部41L及び41R間にスリット53を有する連結保持板42を装着して案内レール様構造体GRを形成したときに、一対の側板部41L及び41Rのスライダ接触面52の先端間の幅W1が図9に示すスライダ21の転動体転動溝26及び27間の対向内側面31の対向幅W2より大きく設定されている。ただし、一対の側板部41L及び41Rを内側に押圧して連結保持板42のスリット53の幅を狭くした状態で、スライダ接触面52の先端間の幅W1がスライダ21の対向内側面31の対向幅W2以下になるように設定されている。
そして、図8に示すように、一対の側板部41L及び41R間にスリット53を有する連結保持板42を装着して案内レール様構造体GRを形成したときに、一対の側板部41L及び41Rのスライダ接触面52の先端間の幅W1が図9に示すスライダ21の転動体転動溝26及び27間の対向内側面31の対向幅W2より大きく設定されている。ただし、一対の側板部41L及び41Rを内側に押圧して連結保持板42のスリット53の幅を狭くした状態で、スライダ接触面52の先端間の幅W1がスライダ21の対向内側面31の対向幅W2以下になるように設定されている。
この第3の実施形態によると、一対の側板部41L,41R間にスリット53を有する連結保持板42を装着して案内レール様構造体GRを形成したときに、一対の側板部41L及び41Rのスライダ接触面52間の幅W1がスライダ21の対向内側面面31の対向幅W2より大きくなる。このため、このままでは、案内レール様構造体GRにスライダ21を装着することができない。
そこで、案内レール様構造体GRの一対の側板部41L及び41Rのスライダ21を装着する側の連結保持板42に対向する外側のスライダ接触面52を指で摘んでスリット53の上端側を内側に弾性変形させる。これにより、スリット53の上端側の幅を狭めスライダ接触面52間の幅W1をスライダ21の対向幅W2以下とし、案内レール様構造体GRの一端側へのスライダ21の一端側の装着を可能とする。
そこで、案内レール様構造体GRの一対の側板部41L及び41Rのスライダ21を装着する側の連結保持板42に対向する外側のスライダ接触面52を指で摘んでスリット53の上端側を内側に弾性変形させる。これにより、スリット53の上端側の幅を狭めスライダ接触面52間の幅W1をスライダ21の対向幅W2以下とし、案内レール様構造体GRの一端側へのスライダ21の一端側の装着を可能とする。
その後、順次一対の側板部41L及び41Rの次の連結保持板42に対向する外側を摘みながら内側に弾性変形させ、スライダ接触面52間の幅W1を狭めてスライダ21を案内レール様構造体GRの他端側に移動させる。
そして、スライダ21の案内レール様構造体GRへの装着が完了した時点で、一対の側板部41L及び41Rへの押圧力を解除する。これにより、図9に示すように、各連結保持板42の弾性変形しているスリット53を挟む板部が弾性によって外側に復帰しようとする。このため、一対の側板部41L及び41Rのスライダ接触面52がスライダ21の転動体転動溝26及び27間の対向内側面31に圧接する。したがって、スライダ21の対向内側面31と一対の側板部41L及び41Rのスライダ接触面52との接触抵抗により、スライダ21の移動方向への移動が制限されて案内レール様構造体GRすなわち直動案内装置用仮軸40からの離脱を抑制することができる。
そして、スライダ21の案内レール様構造体GRへの装着が完了した時点で、一対の側板部41L及び41Rへの押圧力を解除する。これにより、図9に示すように、各連結保持板42の弾性変形しているスリット53を挟む板部が弾性によって外側に復帰しようとする。このため、一対の側板部41L及び41Rのスライダ接触面52がスライダ21の転動体転動溝26及び27間の対向内側面31に圧接する。したがって、スライダ21の対向内側面31と一対の側板部41L及び41Rのスライダ接触面52との接触抵抗により、スライダ21の移動方向への移動が制限されて案内レール様構造体GRすなわち直動案内装置用仮軸40からの離脱を抑制することができる。
この第3の実施形態でも、ゴムバンド等の固定部材を別途設けることなく、連結保持板42に付与したスライダ21の移動を規制する機能によって、スライダ21の移動を規制することができる。
なお、上記第3の実施形態では、案内レール様構造体GRを形成したときの一対の側板部41L及び41Rにスライダ接触面52を形成し、案内レール様構造体GRを構成する全ての連結保持板42にスリット53を形成した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、案内レール様構造体GRの長手方向の両端の連結保持板42のみをスリット53を形成した連結保持板とし、中間部の連結保持板42については第1の実施形態の連結保持板42を適用することができる。
なお、上記第3の実施形態では、案内レール様構造体GRを形成したときの一対の側板部41L及び41Rにスライダ接触面52を形成し、案内レール様構造体GRを構成する全ての連結保持板42にスリット53を形成した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、案内レール様構造体GRの長手方向の両端の連結保持板42のみをスリット53を形成した連結保持板とし、中間部の連結保持板42については第1の実施形態の連結保持板42を適用することができる。
次に、本発明の第4の実施形態について図10及び図11を伴って説明する。
この第4の実施形態では、長さの長いスライダや複数のスライダを装着する際に複数の案内レール様構造体を連結するようにしたものである。
すなわち、第4の実施形態では、直動案内装置用仮軸60が、図10に示すように、同一形状の2組の案内レール様構造体GR1及びGR2を連結部材61で連結して構成されている。
連結部材61は、2組の案内レール様構造体GR1及びGR2の互いに連結する端部の連結保持板42に代えて両案内レール様構造体GR1及びGR2の一対の側板部41L及び41R間に装着されている。
この第4の実施形態では、長さの長いスライダや複数のスライダを装着する際に複数の案内レール様構造体を連結するようにしたものである。
すなわち、第4の実施形態では、直動案内装置用仮軸60が、図10に示すように、同一形状の2組の案内レール様構造体GR1及びGR2を連結部材61で連結して構成されている。
連結部材61は、2組の案内レール様構造体GR1及びGR2の互いに連結する端部の連結保持板42に代えて両案内レール様構造体GR1及びGR2の一対の側板部41L及び41R間に装着されている。
この連結部材61は、図11に示すように、2組の案内レール様構造体GR1及びGR2を構成する一対の側板部41L及び41Rの端面を互いに接合して連結したときに、連結部側で互いに対向する2つの連結保持板42を一体に連結した形状を有する。
すなわち、連結部材61は、連結保持板42の嵌合部49及び突起50を取り外した断面形状を有し、長さが連結部側で互いに対向する連結保持板42の外側端面間長さと等しく設定された胴部62を有する。したがって、胴部62は、連結保持板42の上面44、傾斜面45、垂直面46、く字状凹部47及び垂直面48に対応する上面64、傾斜面65、垂直面66、く字状凹部67及び垂直面68を有する。
すなわち、連結部材61は、連結保持板42の嵌合部49及び突起50を取り外した断面形状を有し、長さが連結部側で互いに対向する連結保持板42の外側端面間長さと等しく設定された胴部62を有する。したがって、胴部62は、連結保持板42の上面44、傾斜面45、垂直面46、く字状凹部47及び垂直面48に対応する上面64、傾斜面65、垂直面66、く字状凹部67及び垂直面68を有する。
この胴部62の左右方向の両端面側にはそれぞれ連結保持板42の嵌合部49及び突起50と同様の嵌合部69及び突起70が形成されている。
連結部材61は、紙を圧縮成型したり、合成樹脂を射出成型したりすることで形成し、中実であっても中空であってもよい。
この第4の実施形態によると、先ず、図11に示すように、連結する端部側の連結保持板42のみを装着しない状態で、案内レール様構造体GR1及びGR2を形成する。
そして、形成した案内レール様構造体GR1及びGR2の一方例えば案内レール様構造体GR1の一対の側板部41L及び41Rの開放端側から側板部41L及び41R間に連結部材61の一端側を挿入する。
連結部材61は、紙を圧縮成型したり、合成樹脂を射出成型したりすることで形成し、中実であっても中空であってもよい。
この第4の実施形態によると、先ず、図11に示すように、連結する端部側の連結保持板42のみを装着しない状態で、案内レール様構造体GR1及びGR2を形成する。
そして、形成した案内レール様構造体GR1及びGR2の一方例えば案内レール様構造体GR1の一対の側板部41L及び41Rの開放端側から側板部41L及び41R間に連結部材61の一端側を挿入する。
この状態で、一方の側例えば左側の垂直面68、嵌合部69及び突起70で囲まれる嵌合領域内に左側の側板部41Lのスリット43eを挿入して嵌合部69をスリット43e内に嵌合させるとともに、スリット43eの上部側の平板部43dが垂直面68及び突起70間で挟持されることにより、側板部41Lの裏面側が連結部材61の胴部62の左側面に接触するように保持される。
同様に、他方の側となる右側の垂直面68、嵌合部69及び突起70で囲まれる嵌合領域内に右側の側板部41Rのスリット43eを挿入して嵌合部69をスリット43e内に嵌合させるとともに、スリット43eの上部側の平板部43dを垂直面68及び突起70間で挟持することにより、側板部41Rの裏面側が連結部材61の胴部62の右側面に接触するように保持される。このようにして、案内レール様構造体GR1と連結部材61とが連結される。
同様に、他方の側となる右側の垂直面68、嵌合部69及び突起70で囲まれる嵌合領域内に右側の側板部41Rのスリット43eを挿入して嵌合部69をスリット43e内に嵌合させるとともに、スリット43eの上部側の平板部43dを垂直面68及び突起70間で挟持することにより、側板部41Rの裏面側が連結部材61の胴部62の右側面に接触するように保持される。このようにして、案内レール様構造体GR1と連結部材61とが連結される。
次いで、連結部材61の他端を、案内レール様構造体GR2の一対の側板部41L及び41Rの開放端側から側板部41L及び41R間に連結部材61の一端側を挿入し、上述した案内レール様構造体GR1と同様に、左右位置で、それぞれ垂直面68、嵌合部69及び突起70で囲まれる嵌合領域内に右側の側板部41Rのスリット43eを挿入して嵌合部69をスリット43e内に嵌合させるとともに、スリット43eの上部側の平板部43dを垂直面68及び突起70間で挟持する。
これによって、図10に示すように、2組の案内レール様構造体GR1及びGR2が連結部材61によって互いに連結されて長さの長い直動案内装置用仮軸60が形成される。
これによって、図10に示すように、2組の案内レール様構造体GR1及びGR2が連結部材61によって互いに連結されて長さの長い直動案内装置用仮軸60が形成される。
したがって、形成された直動案内装置用仮軸60に長さの長いスライダ21又は長さの短い複数のスライダ21を装着することができる。
そして、直動案内装置用仮軸60に装着されたスライダ21は、ゴムバンド等の固定部材で固定するか、前述した第2実施形態のようにストッパ部51を有する連結保持板42で移動方向の移動を規制する。
なお、第4の実施形態においては、2組の案内レール様構造体GR1及びGR2を連結部材61で連結した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、3組以上の案内レール様構造体をそれぞれ連結部材61で連結することもできる。
そして、直動案内装置用仮軸60に装着されたスライダ21は、ゴムバンド等の固定部材で固定するか、前述した第2実施形態のようにストッパ部51を有する連結保持板42で移動方向の移動を規制する。
なお、第4の実施形態においては、2組の案内レール様構造体GR1及びGR2を連結部材61で連結した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、3組以上の案内レール様構造体をそれぞれ連結部材61で連結することもできる。
また、連結部材61は、胴部62の長さが少なくとも互いに連結する案内レール様構造体GR1及びGR2の対向する2つの連結保持板42を連結した長さを必要とするが、胴部62を2つの連結保持板42の長さより長くすることもできる。
また、上記第1〜第4の実施形態においては、一対の側板部41L,41Rを4枚の連結保持板42で連結保持する場合ついて説明したが、連結保持板42の枚数は保持するスライダ21の軸方向長さや重量に応じて任意に設定することができ、連結保持板42の枚数に応じて一対の側板部にスリットを形成すればよい。さらには、スリットを予め余分に形成しておき、所望のスリットに連結保持板を嵌合させるようにしてもよい。
また、上記第1〜第4の実施形態においては、一対の側板部41L,41Rを4枚の連結保持板42で連結保持する場合ついて説明したが、連結保持板42の枚数は保持するスライダ21の軸方向長さや重量に応じて任意に設定することができ、連結保持板42の枚数に応じて一対の側板部にスリットを形成すればよい。さらには、スリットを予め余分に形成しておき、所望のスリットに連結保持板を嵌合させるようにしてもよい。
さらに、連結保持板42と一対の側板部41L,41Rとの直角度を保持する強度が不足する場合には、連結保持板42の厚みを厚くし、これに応じてスリット幅を広くするか、連結保持板42間に補強板を配置したり、さらには連結保持板42を幅方向中央部に一方は下側から他方は上側からスリットを形成して、両スリットを合わせることにより、連結保持板42をクロスするよう配置したりすることができる。
10…直動案内装置、11…案内レール、21…スライダ、30…転動体、31…対向内側面、40…直動案内装置用仮軸、41L,41R…側板部、42…連結保持板、43a…傾斜転動面、43b…く字状転動溝、43c,43d…平板部、43e…スリット、44…上面、45…傾斜面、46…垂直面、47…く字状凹部、48…垂直面、49…嵌合部、50…突起、51…ストッパ部、52…スライダ接触面、53…スリット、61…連結部材、62…胴部、64…上面、65…傾斜面、66…垂直面、67…く字状凹部、68…垂直面、69…嵌合部、70…突起
Claims (10)
- スライダの対向内側面にそれぞれ対向配置された転動体の転動通路を形成する転動面に対して内側から対向して前記転動体の転動通路を形成する転動面が形成された一対の側板部と、
該一対の側板部間に軸方向に所定間隔を保って分離可能に介挿された複数の連結保持板とを備え、
前記一対の側板部間を前記複数の連結保持板で保持し、前記スライダを互いの転動面間に転動体を介在させて支持する案内レール様構造体を形成する
ことを特徴とする直動案内装置用仮軸。 - 前記一対の側板部には、前記連結保持板の装着位置に下端側からスリットが形成され、前記複数の連結保持板は側面に前記スリットに嵌合して外側に突出する嵌合突出部を備えていることを特徴とする請求項1に記載の直動案内装置用仮軸。
- 前記連結保持板は、前記嵌合突出部以外の側面が前記一対の側板部の軸直角断面に沿う形状とされていることを特徴とする請求項2に記載の直動案内装置用仮軸。
- 前記連結保持板は前記一対の側板部の軸方向一端側から他端側に向かって順次幅狭に形成され、前記案内レール様構造体を形成したときに、前記一対の側板部が平面から見てテーパー状に保持され、前記スライダを幅狭端部側から装着したときに当該スライダの移動が幅広側端部に到達する前に規制されるようにしたことを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の直動案内装置用仮軸。
- 前記一対の側板部及び前記複数の連結保持板のうち、少なくとも一対の側板部は、可撓性部材で構成されて緩衝材として作用することを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の直動案内装置用仮軸。
- 前記一対の側板部及び前記複数の連結保持板は、厚紙、合成樹脂材による非金属材料で形成されていることを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の直動案内装置用仮軸。
- 前記案内レール様構造体を構成する長手方向の両端部に装着する連結保持板は、前記一対の側板部の上端より上方に突出して前記スライダの移動方向端面と対向するストッパ部を備えていることを特徴とする請求項1から6の何れか1項に記載の直動案内装置用仮軸。
- 前記連結保持板は、幅方向の中央部に上端側から形成したスリットを有し、前記案内レール様構造体を幅方向に前記スリットの幅が狭まる方向に圧縮した状態で、前記一対の側板部の一部を前記スライダの対向内側面に接触させたことを特徴とする請求項1から7の何れか1項に記載の直動案内装置用仮軸。
- 2組の前記案内レール様構造体と、該2組の前記案内レール様構造体同士を連結する連結部材とを備えていることを特徴とする請求項1から8の何れか1項に記載の直動案内装置用仮軸。
- 前記連結部材は、2組の前記案内レール様構造体を軸方向に連結した状態で、連結部側の連結保持板同士を一体に連結した形状を有することを特徴とする請求項9に記載の直動案内装置用仮軸。
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