JP2016222550A - Glp−1分泌促進剤 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】システイニルロイコトリエン−1受容体のアンタゴニストを有効成分とする、GLP−1分泌促進剤、糖尿病予防又は改善剤、肥満予防又は改善剤、食欲抑制剤、グルカゴン分泌抑制剤、及び胃排泄遅延剤。
【選択図】なし
Description
GLP−1受容体はG蛋白質共役型受容体であり、膵臓β細胞をはじめ、末梢や中枢神経系、心臓、腎臓、消化管や肺などに発現する。GLP−1の作用として、膵臓β細胞に働きかけて血糖値依存性にインスリン分泌を促進し、血糖値を低下させるインクレチン(incretin:Intestine Secretion Insulin)作用がある。GLP−1はまた、膵臓α細胞からのグルカゴン分泌を抑制することにより、肝臓からのブドウ糖放出を低下させ、血糖値を低下させる。これらの作用は低血糖によるグルカゴン分泌と拮抗せず、またインスリン濃度に依存しないことが報告されている。GLP−1投与により1型糖尿病患者及び2型糖尿病患者で共に、血糖値を一定にするのに必要なインスリン量が減少したことも報告されている。
GLP−1はまた、末梢神経系と中枢神経系両方のメカニズムを介して胃運動を抑制することが知られている。胃排泄遅延は摂取した栄養素の吸収を遅延させるため、血糖値の上昇を抑制する。実際、GLP−1受容体作動薬は用量依存性に胃排泄遅延を引き起こす。さらに、食後早期の血糖値上昇と胃内容排出率が相関を示すことから、GLP−1の血糖値上昇抑制作用には胃排泄遅延も重要であることが示唆されている(参考文献1参照)。
このようにGLP−1は、インスリンやグルカゴン分泌、あるいは胃排泄速度を調節することで糖代謝を制御できる。
よってこれらの作用を介して、GLP−1により、糖尿病やインスリン抵抗性の患者の症状を改善できる可能性がある(非特許文献4参照)。また、GLP−1の効果を高めることは、糖尿病などの生活習慣病の予防又は改善だけでなく、肥満の予防又は改善にも有用である。
GLP−1の作用に着目した糖尿病治療薬としてはDPP4阻害薬とGLP−1受容体作動薬の二種類が知られている。DPP4阻害薬は、食事刺激により分泌された内因性GLP−1の分解を抑制することで、活性型GLP−1の血中濃度を高める。しかし、同化作用を有するホルモンであるGIPに対しても同様の作用を示すことから、その肥満を予防又は改善する作用が減弱する可能性がある。一方、GLP−1受容体作動薬はGLP−1に化学修飾を施すことでその半減期を延長するものである。しかし、消化酵素による消化又は分解を避けるためにGLP−1受容体作動薬を注射投与する必要があり、生体に対する負担が大きい。
したがって、生体内でのGLP−1濃度を長時間にわたって高めるためには、内因性GLP−1の分泌を促進することが望ましい。
また、GLP−1分泌に関わる分子として、グルコースをはじめとする甘味受容体であるT1R2/T1R3やL−アミノ酸をリガンドとするCasR、GPRC6A、T1R1/T3R3、中長鎖脂肪酸又は短鎖脂肪酸のリガンドであるGPR40、GPR43やGPR41などが知られている(非特許文献10参照)。他にも神経伝達物質であるアセチルコリン受容体であるM1RやM2R、セロトニン受容体の5−HT4Rやコレシストキニン受容体であるCCK1RがGLP−1分泌に関与することが知られている。これらGLP−1分泌関連因子の特徴として、G蛋白質共役型受容体やイオンチャネルを介して細胞内cAMPやCa2+濃度の上昇がGLP−1分泌に重要であることが挙げられる。実際、アデニル酸シクラーゼの活性化により細胞内cAMP濃度を上昇させるフォルスコリンやCa2+イオノフォアであるイオノマイシンによる刺激に応答してGLP−1を分泌することが知られている(非特許文献5及び11参照)。しかしながら、細胞内cAMPやCa2+濃度を上昇させる受容体の活性化に対して、必ずしもGLP−1分泌が誘導されるとは限らない。
しかしながら、CysLT1受容体とGLP−1分泌促進との関係性については知られていない。
また本発明は、GLP−1分泌促進剤の効能を生かし、またその投与の手段としての、糖尿病予防又は改善剤、肥満予防又は改善剤、食欲抑制剤、グルカゴン分泌抑制剤、及び胃排泄遅延剤の提供を課題とする。
また本発明は、CysLT1受容体のアンタゴニストを有効成分とする、糖尿病予防又は改善剤に関する。
また本発明は、CysLT1受容体のアンタゴニストを有効成分とする、肥満予防又は改善剤に関する。
また本発明は、CysLT1受容体のアンタゴニストを有効成分とする、食欲抑制剤に関する。
また本発明は、CysLT1受容体のアンタゴニストを有効成分とする、グルカゴン分泌抑制剤に関する。
さらに本発明は、CysLT1受容体のアンタゴニストを有効成分とする、胃排泄遅延剤に関する。
また本発明の糖尿病予防又は改善剤は、GLP−1の分泌の促進を介して、糖尿病を予防又は改善することができる。
また本発明の肥満予防又は改善剤は、GLP−1の分泌の促進を介して、肥満を予防又は改善することができる。
また本発明の食欲抑制剤は、GLP−1の分泌の促進を介して、食欲を抑制することができる。
また本発明のグルカゴン分泌抑制剤は、GLP−1の分泌の促進を介して、グルカゴンの分泌を抑制することができる。
さらに本発明の胃排泄遅延剤は、GLP−1の分泌の促進を介して、胃排泄を遅延させることができる。
また、本明細書において「改善」とは、疾患、症状若しくは状態の好転若しくは緩和、疾患、症状若しくは状態の悪化の防止若しくは遅延、又は疾患、症状若しくは状態の進行の逆転、防止若しくは遅延をいう。
さらに本明細書において「非治療的」とは、医療行為、すなわち治療による人体への処置行為を含まない概念である。
また本明細書において「食欲抑制」とは、食欲ないしは摂食量の低下、それに伴う体重増加の抑制又は減少をいう。当該抑制はGLP−1の中枢神経系の視床下部摂食中枢を介する作用が主である。
さらに本明細書において「グルカゴン分泌抑制」とは、GLP−1の膵臓α細胞への直接作用によるグルカゴン分泌抑制のみならず、膵臓β細胞からのインスリンやδ細胞からのソマトスタチンを介するパラクライン的な膵臓α細胞抑制をも含む。
ここで、「CysLT1受容体」とは前述のように、LTC4、LTD4及びLTE4から成るシステイニルロイコトリエンの受容体の一つである。CysLT1受容体はG蛋白質共役受容体に分類され、肥満細胞、好酸球、内皮細胞などに発現する。CysLT1受容体は、ホスファチジルイノシトール-カルシウム経路の活性化を介して気管支平滑筋の収縮や増殖、好酸球の浸潤、肺粘膜層の侵襲を引き起こす。そこでCysLT1受容体のアンタゴニストは、主にアレルギー、気管支喘息治療薬や抗炎症薬として利用される。しかし、GLP−1の分泌を促進するためにCysLT1受容体のアンタゴニストを用いることについては、これまでに全く報告されていない。
本発明においては、CysLT1受容体のアンタゴニストとしていずれか1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。なおCysLT1受容体のアンタゴニスト、例えば式(1)〜(3)で表されるような化合物には、幾何異性体、光学異性体、立体異性体などの異性体を有する化合物が存在する。ここで本発明で用いるCysLT1受容体のアンタゴニストは式(1)〜(3)で表されるような化合物に限定するものではなく、これらの異性体をも包含する。さらに、本発明で用いるCysLT1受容体のアンタゴニストは、いずれかの異性体であっても、異性体の混合物であってもよい。
さらに本発明において、CysLT1受容体のアンタゴニストを塩の形態で有効成分として含有させてもよい。このような塩としては特に限定されず、例えば、ナトリウム、カリウム、カルシウム等のアルカリ金属又はアルカリ土類金属塩、アルミニウム、亜鉛等の両性金属塩、アミノ酸塩、アミン塩等が挙げられる。これらのうち、ナトリウム塩、カリウム塩及びカルシウム塩が好ましい。また本発明において、CysLT1受容体のアンタゴニストを水和物の形態で有効成分として含有させてもよい。
なお前記CysLT1受容体のアンタゴニストは、細胞から乳酸脱水素酵素を漏出させないことが確認されている。すなわちCysLT1受容体のアンタゴニストは、安全性が高いことが確認されている。
その他の化粧料組成物に配合可能な成分としては、例えば、防腐剤(エチルパラベン、ブチルパラベン等)、消炎剤(例えば、グリチルリチン酸誘導体、グリチルレチン酸誘導体、サリチル酸誘導体、ヒノキチオール、酸化亜鉛、アラントイン等)、美白剤(例えば、アスコルビン酸及びその誘導体、胎盤抽出物、ユキノシタ抽出物、アルブチン等)、各種抽出物(例えば、オウバク、オウレン、シコン、シャクヤク、センブリ、バーチ、セージ、ビワ、ニンジン、アロエ、ゼニアオイ、アイリス、ブドウ、ヨクイニン、ヘチマ、ユリ、サフラン、センキュウ、ショウキョウ、オトギリソウ、オノニス、ニンニク、トウガラシ、チンピ、トウキ、海藻等)、賦活剤(例えば、ローヤルゼリー、感光素、コレステロール誘導体等)、血行促進剤(例えば、ノニル酸ワレニルアミド、ニコチン酸ベンジルエステル、ニコチン酸β−ブトキシエチルエステル、カプサイシン、ジンゲロン、カンタリスチンキ、イクタモール、タンニン酸、α−ボルネオール、ニコチン酸トコフェロール、イノシトールヘキサニコチネート、シクランデレート、シンナリジン、トラゾリン、アセチルコリン、ベラパミル、セファランチン、γ−オリザノール等)、抗脂漏剤(例えば、硫黄、チアントール等)、抗炎症剤(例えば、トラネキサム酸、チオタウリン、ヒポタウリン等)及び殺菌剤(例えば、トリクロサン、塩化セチルピリジニウム、チモール類、塩化ベンザルコニウム等)等が挙げられる。
例えば、本発明のGLP−1分泌促進剤、糖尿病予防又は改善剤、肥満予防又は改善剤、食欲抑制剤、グルカゴン分泌抑制剤、及び胃排泄遅延剤の総量中、前記有効成分の含有量は0.0001質量%以上が好ましく、0.0007質量%以上がより好ましく、0.002質量%以上がさらに好ましく、1.0質量%以下が好ましく、0.8質量%以下がより好ましく、0.1質量%以下がさらに好ましく、0.0001〜1.0質量%が好ましく、0.0007〜0.8質量%がより好ましく、0.002〜0.1質量%がさらに好ましい。
また、本発明のGLP−1分泌促進剤、糖尿病予防又は改善剤、肥満予防又は改善剤、食欲抑制剤、グルカゴン分泌抑制剤、及び胃排泄遅延剤は、GLP−1の分泌が抑制された条件下で好ましく適用することができる。さらに、本発明のGLP−1分泌促進剤、糖尿病予防又は改善剤、肥満予防又は改善剤、食欲抑制剤、グルカゴン分泌抑制剤、及び胃排泄遅延剤は、経口投与するのが好ましい。
また、前記有効成分の投与又は摂取は、全身への投与又は摂取でもよいし、局所への投与又は摂取でもよい。
<3>前記アンタゴニストが、下部消化管(回腸、盲腸、結腸、又は直腸)細胞(L細胞)におけるGLP−1分泌を促進する、前記<1>又は<2>項に記載の剤。
<4>GLP−1分泌を促進することで、糖尿病を予防又は改善、肥満を予防又は改善、食欲を抑制、グルカゴン分泌を抑制、又は胃排泄を遅延する、前記<1>〜<3>のいずれか1項に記載の剤。
<5>前記剤の総量中、前記有効成分の含有量が、0.0001質量%以上、好ましくは0.0007質量%以上、より好ましくは0.002質量%以上、であり、1.0質量%以下、好ましくは0.8質量%以下、より好ましくは0.1質量%以下、である、前記<1>〜<4>のいずれか1項に記載の剤。
<7>GLP−1分泌促進剤、糖尿病予防又は改善剤、肥満予防又は改善剤、食欲抑制剤、グルカゴン分泌抑制剤、又は胃排泄遅延剤の製造のための、CysLT1受容体のアンタゴニストの使用。
<8>CysLT1受容体のアンタゴニストを、GLP−1分泌促進剤、糖尿病予防又は改善剤、肥満予防又は改善剤、食欲抑制剤、グルカゴン分泌抑制剤、又は胃排泄遅延剤として使用する方法。
<9>CysLT1受容体のアンタゴニストを適用する、GLP−1分泌促進方法、糖尿病予防若しくは改善方法、肥満予防若しくは改善方法、食欲抑制方法、グルカゴン分泌抑制方法、又は胃排泄遅延方法。
<11>前記アンタゴニストが、下部消化管(回腸、盲腸、結腸、又は直腸)細胞(L細胞)におけるGLP−1分泌を促進する、前記<6>〜<10>のいずれか1項に記載の使用又は方法。
<12>GLP−1分泌を促進することで、糖尿病を予防又は改善、肥満を予防又は改善、食欲を抑制、グルカゴン分泌を抑制、又は胃排泄を遅延する、前記<6>〜<11>のいずれか1項に記載の使用又は方法。
<13>CysLT1受容体のアンタゴニストをGLP−1分泌の促進を所望するヒト、運動不足者、中高年者、糖尿病やインスリン抵抗性の患者、糖尿病やインスリン抵抗性に罹患していないヒトであって食後高血糖は高いが空腹時血糖に異常のないヒト、空腹時血糖は下げなくともよいが食後高血糖は低下させることが所望されるヒト、又は前記症状の予備群に適用する、前記<6>〜<12>のいずれか1項に記載の方法。
<14>GLP−1の分泌が抑制された条件下で適用する、前記<6>〜<13>のいずれか1項に記載の方法。
<15>前記剤の総量中、CysLT1受容体のアンタゴニストの含有量が、0.0001質量%以上、好ましくは0.0007質量%以上、より好ましくは0.002質量%以上、であり、1.0質量%以下、好ましくは0.8質量%以下、より好ましくは0.1質量%以下、である、前記<6>〜<14>のいずれか1項に記載の使用又は方法。
<17>GLP−1分泌促進薬、糖尿病予防若しくは改善薬、肥満予防若しくは改善薬、食欲抑制薬、グルカゴン分泌抑制薬、又は胃排泄遅延薬の製造のための、CysLT1受容体のアンタゴニストの使用。
<18>GLP−1分泌促進、糖尿病予防若しくは改善、肥満予防若しくは改善、食欲抑制、グルカゴン分泌抑制、又は胃排泄遅延の非治療的な処置方法のために用いる、CysLT1受容体のアンタゴニストの使用。
<20>前記アンタゴニストが、下部消化管(回腸、盲腸、結腸、又は直腸)細胞(L細胞)におけるGLP−1分泌を促進する、前記<16>〜<19>のいずれか1項に記載のアンタゴニスト又は使用。
<21>GLP−1分泌を促進することで、糖尿病を予防又は改善、肥満を予防又は改善、食欲を抑制、グルカゴン分泌を抑制、又は胃排泄を遅延する、前記<16>〜<20>のいずれか1項に記載のアンタゴニスト又は使用。
<22>CysLT1受容体のアンタゴニストをGLP−1分泌の促進を所望するヒト、運動不足者、中高年者、糖尿病やインスリン抵抗性の患者、糖尿病やインスリン抵抗性に罹患していないヒトであって食後高血糖は高いが空腹時血糖に異常のないヒト、空腹時血糖は下げなくともよいが食後高血糖は低下させることが所望されるヒト、又は前記症状の予備群に適用する、前記<16>〜<21>のいずれか1項に記載のアンタゴニスト又は使用。
<23>GLP−1の分泌が抑制された条件下で適用する、前記<16>〜<22>のいずれか1項に記載のアンタゴニスト又は使用。
<24>CysLT1受容体のアンタゴニストを医薬組成物又は化粧料組成物の形態で適用する、前記<16>〜<23>のいずれか1項に記載のアンタゴニスト又は使用。
<25>CysLT1受容体のアンタゴニストを食品、飲料、又は飼料の形態で適用する、前記<16>〜<23>のいずれか1項に記載のアンタゴニスト又は使用。
<26>CysLT1受容体のアンタゴニストの含有量が、0.0001質量%以上、好ましくは0.0007質量%以上、より好ましくは0.002質量%以上、であり、1.0質量%以下、好ましくは0.8質量%以下、より好ましくは0.1質量%以下、である、前記<16>〜<25>のいずれか1項に記載の使用。
<28>前記アンタゴニストが、モンテルカスト、ザフィルルカスト、及びプランルカストからなる群より選ばれる少なくとも1種である、前記<27>項に記載の方法。
<29>前記アンタゴニストが、下部消化管(回腸、盲腸、結腸、又は直腸)細胞(L細胞)におけるGLP−1分泌を促進する、前記<27>又は<28>項に記載の方法。
<30>GLP−1分泌を促進することで、糖尿病を予防又は改善、肥満を予防又は改善、食欲を抑制、グルカゴン分泌を抑制、又は胃排泄を遅延する、前記<27>〜<29>のいずれか1項に記載の方法。
<31>CysLT1受容体のアンタゴニストをGLP−1分泌の促進を所望するヒト、運動不足者、中高年者、糖尿病やインスリン抵抗性の患者、糖尿病やインスリン抵抗性に罹患していないヒトであって食後高血糖は高いが空腹時血糖に異常のないヒト、空腹時血糖は下げなくともよいが食後高血糖は低下させることが所望されるヒト、又は前記症状の予備群に適用する、前記<27>〜<30>のいずれか1項に記載の方法。
<32>GLP−1の分泌が抑制された条件下で適用する、前記<27>〜<31>のいずれか1項に記載の方法。
<33>CysLT1受容体のアンタゴニストの有効量が、1日あたり、体重1kgあたり、0.1mg以上、好ましくは0.7mg以上、であり、10mg以下、好ましくは2mg以下、である、前記<27>〜<32>のいずれか1項に記載の方法。
(1)試験物質溶液の調製
CysLT1受容体のアンタゴニストであるモンテルカスト(Cayman Chemical社製)、ザフィルルカスト(Cayman Chemical社製)及びプランルカスト(Cayman Chemical社製)をそれぞれ、DMSO(Dimethyl sulfoxide、和光純薬工業社製)で濃度が10mM、30mM又は100mMとなるように希釈した。これらの希釈液をDiprotin-A(DPP4阻害剤、Sigma社製、終濃度80μM)を含むKRB(Krebs-Ringer bicarbonate)バッファー(Sigma社製)に1/1000量添加し、試験物質溶液を調製した。これとは別に、コントロールとしてDMSOを準備した。
NCI-H716細胞(ヒト盲腸腺癌由来上皮細胞、American Type Culture Collectionより入手)をRPMI1640(10%ウシ胎児血清含有、高グルコース、invitrogen社製)を用いて、37℃、5%CO2存在下で培養して増殖させた。増殖させた細胞を、マトリゲル(60μL/well;BD社)をコーティングした48ウエルプレートに2.5×105cell/well(n=4)となるように播き、DMEM培地(10%ウシ胎児血清含有、高グルコース、invitrogen社製)で培養した。
培養開始から3日後に、培地を前記試験物質溶液に交換し30分間培養した。
培養後、アプロチニン溶液(プロテアーゼ阻害剤、和光純薬工業社製)を加えた微量遠心管に上清を回収した。浮遊細胞を除去した後、GLP-1の定量まで-80℃で保存した。
GLP-1の定量は、GLUCAGON-LIKE PEPTIDE-1(ACTIVE)ELISA KIT(ミリポア社製)を用いて、キットに添付のAssay bufferで10倍希釈した上清に対して行った。また、有意差検定をStudent t-testにより実施した。
図1に示すように、CysLT1受容体のアンタゴニストの作用により、GLP-1の分泌が促進される。また、モンテルカストは30μM以上の濃度範囲で、コントロールと比べて統計学的に有意に、かつ用量に依存して、GLP-1の分泌が促進された。さらに、ザフィルルカストとプランルカストは10μM以上の濃度範囲で、コントロールと比べて統計学的に有意に、かつ用量に依存して、GLP-1の分泌が促進された。
(1)試験物質溶液の調製
CysLT1受容体のアンタゴニストであるモンテルカスト(Cayman Chemical社製)をDMSO(和光純薬工業社製)で濃度が10mM、30mM又は100mMとなるように希釈した。これらの希釈液を、ジプロチン-A(DPP4阻害剤、Sigma社製、終濃度80μM)とfatty acid free BSA(Sigma社製、終濃度0.1%)を含む138バッファー(4.5mM KCl、138mM NaCl、4.2mM NaHCO3、1.2mM NaH2PO4、2.6mM CaCl2、1.2mM MgCl2、10mM HEPES、NaOHにてpH7.4に調整)に1/1000量添加し、試験物質溶液を調製した。これとは別に、コントロールとしてDMSOを準備した。
マウス(C57BL/6J、雄、11〜15週齢、日本クレア社より入手)を麻酔下で頚椎脱臼により安楽死させた後結腸を摘出し、氷冷したL-15培地(Sigma社製)に浸透した。これを氷冷したD-PBS(Dulbecco's Phosphate-Buffered Saline、life technologies社製)中に移し、腸管に付着した脂肪、血管等を丁寧に除去した。管腔内を氷冷したD-PBSで洗浄した後、メスを用いて組織を2mm2以下の小片に細切した。小片をD-PBSで3〜4回洗浄した後、0.4mg/mL collagenase XI(Sigma社製)のDMEM溶液を10mL添加し、10秒間おだやかに転倒混和し、37℃で5分間インキュベートした。上清を除去した後、再びcollagenase溶液を10mL添加して10秒間おだやかに転倒混和し、37℃で5分間インキュベートした。その後、上清を除去し、再びcollagenase溶液を10mL添加して10秒間おだやかに転倒混和し、37℃で15分間インキュベートした。その間、5分ごとに10秒間振とうした。インキュベート後に上清を回収(上清1)した。同様にして、collagenase溶液を添加して15分間インキュベートし、上清を回収(上清2)した。上清1と上清2はそれぞれ、約800rpmで3分間遠心した(室温)。
上清を除去し、complete culture medium(10% FBS(invitrogen社製)、1% glutamax(invitrogen社製)、1% penicillin/streptomycin(invitrogen社製)含有DMEM)7mLに懸濁した。これを、DMEMで10倍希釈したマトリゲル(BD biosciences社製)を100μL/wellとなるようにコートした24ウェルプレートに播種(24wells/1匹)し、37℃、5%CO2下で2日間培養した。
培養開始から2日後に、培地を前記試験物質溶液に交換し30分間培養した。
培養後、アプロチニン溶液(プロテアーゼ阻害剤、和光純薬工業社製)を加えた微量遠心管に上清を回収した。浮遊細胞を除去した後、残った細胞をcell lysis buffer(0.5%sodium deoxycholate monohydrate(Sigma社製)、1% Igepal CA-630(Sigma社製)、5% Tris-HCl(pH7.4)、150mM NaCl、EDTA-free protease inhibitor cocktail tablet(Roche社製))で溶解し、GLP-1定量まで-80℃で保存した。
GLP-1の定量は、GLUCAGON-LIKE PEPTIDE-1(ACTIVE)ELISA KIT(ミリポア社製)を用いて、上清については原液を、細胞溶解液については138バッファーで25倍希釈したものを用いた。そして、モンテルカストのGLP-1分泌促進作用は、以下の式で示すactive GLP-1分泌率をもとに評価した。また、有意差検定をStudent t-testにより実施した。
Active GLP-1分泌率(%)=
(上清中active GLP-1量)/{(上清中active GLP-1量)+(細胞溶液中active GLP-1量)}×100
Claims (7)
- システイニルロイコトリエン−1受容体のアンタゴニストを有効成分とする、GLP−1分泌促進剤。
- システイニルロイコトリエン−1受容体のアンタゴニストを有効成分とする、糖尿病予防又は改善剤。
- システイニルロイコトリエン−1受容体のアンタゴニストを有効成分とする、肥満予防又は改善剤。
- システイニルロイコトリエン−1受容体のアンタゴニストを有効成分とする、食欲抑制剤。
- システイニルロイコトリエン−1受容体のアンタゴニストを有効成分とする、グルカゴン分泌抑制剤。
- システイニルロイコトリエン−1受容体のアンタゴニストを有効成分とする、胃排泄遅延剤。
- 前記アンタゴニストが、モンテルカスト、ザフィルルカスト、及びプランルカストからなる群より選ばれる少なくとも1種である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の剤。
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