JP2016222070A - トラクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】多様化した種類や仕様に応じて共用できるアクセル連動機構を備えたトラクタを提供する。
【解決手段】運転部においてアクセルペダルに連結した操作ワイヤ先端を原動機のアクセル操作行うアクセル連動機構に接続すると共に、アクセル連動機構は運転部のフロアプレート下面に配設し、しかも、アクセル連動機構は、フロアに溶着したベースプレートと、ベースプレートに軸架し操作ワイヤの先端に回動自在に連動連結した操作軸と、操作軸に連結した軸復元機構と、操作軸に連設したアクセル作動部とより構成し、トラクタの異なる仕様にもかかわらず、同じ機構のアクセル連動機構を共用することができるトラクタとした。
【選択図】図13
【解決手段】運転部においてアクセルペダルに連結した操作ワイヤ先端を原動機のアクセル操作行うアクセル連動機構に接続すると共に、アクセル連動機構は運転部のフロアプレート下面に配設し、しかも、アクセル連動機構は、フロアに溶着したベースプレートと、ベースプレートに軸架し操作ワイヤの先端に回動自在に連動連結した操作軸と、操作軸に連結した軸復元機構と、操作軸に連設したアクセル作動部とより構成し、トラクタの異なる仕様にもかかわらず、同じ機構のアクセル連動機構を共用することができるトラクタとした。
【選択図】図13
Description
この発明は、後端に作業機を連結して農作業を行うトラクタにおいて、走行操作を行う運転部のアクセル連動機構に関する。
従来、トラクタは機体フレームの前部に原動機部を搭載し、その後方に運転部を設け、機体フレームに沿って原動機部から延設したミッションケース後端にPTO軸を突出すると共に、機体フレーム下方の前後のアクスルケースより延出した車軸に設けた前後車輪により走行しながらトラクタ本体の後端に連結した作業機を牽引してPTO軸から作業機に伝達した動力により農作業を施工するように構成している。
かかる自走式トラクタにおいては、HST(油圧無段変速機)が用いられており、HST(油圧無段変速機)は踏み込み量の調整によりHSTの変速操作をする前進アクセルペダル(変速操作部材)と、前進アクセルペダルの操作位置を保持するクルーズコントロール機構とから構成されている。
クルーズコントロール機構は摩擦部材を備え、摩擦部材によって前進アクセルペダルの操作位置を保持し所望の位置でアクセルを保持することができるように構成されている(特許文献1参照)。
かかるトラクタは、従来、使用地域における相違やキャビン型或いはロプス型等の機種の相違や大型、小型等の相違等のような多様化した種類が増加している。このため、それぞれの機種に適用できる多数類の複雑な部品を予め取り揃えて置く必要があった。特に、特許文献1に示す油圧無段変速機付き自走式車両(トラクタ)においても、多様化するトラクタの種類及び仕様に応じたトラクタの操縦者によるアクセルペダルの操作量をエンジンに伝達する機構(以下、アクセル連動機構という)を配設するためにも多数類の複雑な部品が必要となっていた。
また、アクセル連動機構の仕様にも、アクセルペダルの操作量をワイヤにより直接原動機部のアクセル作動部に伝達する方式や、アクセルペダルの操作量をポテンショ装置により検出した信号により原動機部のアクセル作動部に伝達する方式等、トラクタの機種に応じて様々なアクセル操作量の伝達機構の仕様があった。
このため、トラクタの多様化する種類、様々な仕様に応じたアクセル連動機構の共用化は、部品の在庫保管やトラクタのコスト上の問題やメンテナンス作業上の問題において製造現場やメンテナンス作業現場等において喫緊の重要な課題となっている。
この発明では、トラクタの多様化した種類や仕様に応じて共用できるアクセル連動機構を備えたトラクタを提供せんとするものである。
この発明は、運転部においてアクセルペダルに連結した操作ワイヤ先端を原動機のアクセル操作行うアクセル連動機構に接続すると共に、アクセル連動機構は運転部のフロアプレート下面に配設し、しかも、アクセル連動機構は、フロアに溶着したベースプレートと、ベースプレートに軸架し操作ワイヤの先端に回動自在に連動連結した操作軸と、操作軸に連結した軸復元機構と、操作軸に連設したアクセル作動部とより構成し、トラクタの異なる仕様にもかかわらず、同じ機構のアクセル連動機構を共用することができるトラクタを提供する。
また、アクセルペダルの操作量をアクセル作動部に伝達する機構としてワイヤを用いて行うことにも特徴がある。
また、アクセルペダルの操作量をアクセル作動部に伝達する機構としてポテンショ装置により検出した信号により行うことにも特徴がある。
請求項1の発明によれば、運転部においてアクセルペダルに連結した操作ワイヤ先端を原動機のアクセル操作を行うアクセル連動機構に接続すると共に、アクセル連動機構は運転部のフロアプレート下面に配設し、しかも、アクセル連動機構は、フロアに溶着したベースプレートと、ベースプレートに軸架し操作ワイヤの先端に回動自在に連動連結した操作軸と、操作軸に連結した軸復元機構と、操作軸に連設したアクセル作動部とより構成している。このため、トラクタの異なる仕様に関わらずアクセル連動機構を共用化することができ、共用構成部材であるため大量生産が可能となり、更には、部品のメンテナンス作業も容易となり、各種の構成部材の在庫管理も効率的に行えることになるため総合的にコスト上も有利となる等の各種の効果がある。
請求項2の発明によれば、アクセルペダルの操作量をアクセル作動部に伝達する機構としてワイヤを用いて行うことにしたので、簡単な機械的連動機構により確実にアクセル操作によるペダル操作量をアクセル作動部に伝達することができる効果がある。
請求項3の発明によれば、アクセルペダルの操作量をアクセル作動部に伝達する機構としてポテンショ装置により検出した信号により行うことにしたので、簡単な構造で確実な電気的信号によりアクセル操作によるペダル操作量をアクセル作動部に正確に伝達することができる効果がある。
[本発明の基本的な特徴]
この発明のトラクタは、原動機部の後方に運転部を配設し、その左右側方に左右ステップを延設し、フロアの後方に座席を設け、座席の左右側方に左右フェンダを配設しており、かかる自走式トラクタにおいては、油圧無段変速機としてのHSTが用いられており、油圧無段変速機としてのHSTではアクセルペダルの踏み込み量の調整によりHSTの変速操作をすることができるように構成されており、しかもアクセルペダルの操作位置は一定位置で保持されるようにクルーズコントロール機構が設けられている。
この発明のトラクタは、原動機部の後方に運転部を配設し、その左右側方に左右ステップを延設し、フロアの後方に座席を設け、座席の左右側方に左右フェンダを配設しており、かかる自走式トラクタにおいては、油圧無段変速機としてのHSTが用いられており、油圧無段変速機としてのHSTではアクセルペダルの踏み込み量の調整によりHSTの変速操作をすることができるように構成されており、しかもアクセルペダルの操作位置は一定位置で保持されるようにクルーズコントロール機構が設けられている。
更には、かかる自走式トラクタでアクセルペダルの踏み込み量の調整によりHSTの変速操作をする構造は、運転部に配設したアクセルペダルに操作ワイヤ結連し操作ワイヤ先端を原動機のアクセル操作行うアクセル連動機構に接続すると共に、アクセル連動機構は運転部のフロアプレート下面に配設し、しかも、アクセル連動機構は、フロアに溶着したベースプレートと、ベースプレートに軸架し操作ワイヤの先端に回動自在に連動連結した操作軸と、操作軸に連結した軸復元機構と、操作軸に連設したアクセル作動部とより構成したことに特徴を有し、かかる構成によりトラクタの異なる仕様にもかかわらず、同じ機構のアクセル連動機構を共用することができるトラクタを提供する。
しかも、アクセルペダルの操作量はアクセル作動部に伝達する機構としてワイヤを用いて調整する。また、アクセルペダルの操作量はアクセル作動部に伝達する機構としてポテンショ装置により検出した信号を用いて調整する。
[トラクタの基本構造]
以下に、本発明の実施形態を作業車両としてのトラクタを例として図1〜図15を参照して説明する。図1〜図15は、本発明の実施例のトラクタA1,A2の構成を示す図である。なお、本説明中における前後左右とは、運転席に着座した運転者から見たトラクタの前方を前とし、後方を後とし、運転者から見た右側を右、左側を左として説明する。
以下に、本発明の実施形態を作業車両としてのトラクタを例として図1〜図15を参照して説明する。図1〜図15は、本発明の実施例のトラクタA1,A2の構成を示す図である。なお、本説明中における前後左右とは、運転席に着座した運転者から見たトラクタの前方を前とし、後方を後とし、運転者から見た右側を右、左側を左として説明する。
トラクタA1,A2は、前後方向に伸延した一定幅の長手鋼板を縦幅方向に立て左右に配設構成した機体フレーム1を中心とし、その前部に原動機部2を搭載すると共に、その後方に運転部3を配設し、機体フレーム1の下方にはエンジンEからミッションケースMを介して動力の伝達された前輪FT,FT及び後輪RT,RTが軸架されている。
ミッションケースMは、機体フレーム1に一体固設され後端にはPTO軸(図示せず)が突出し、トラクタA1,A2の後部に連結具、リフター等(図示せず)を介して連結する各種作業機へ動力を伝達可能に構成している。かかるトラクタA1,A2は本発明では2種類のタイプに分類される。
トラクタA1は、図1に示すように運転部3の背後にロプスRを立設したロプスタイプのトラクタを構成し、また、図8に示すトラクタA2は、キャビンCにより運転部3を被覆しているキャビンタイプのトラクタを構成する。
本実施例の説明では、まずロプスタイプのトラクタA1の全体構成について説明し、続いてキャビンタイプのトラクタA2の全体構成について説明する。その後に、本発明の特徴となる構成を説明する。
ロプスタイプのトラクタA1は、図1〜図7に示すように、前後方向に延伸させて枠組形成した機体フレーム1の前部に原動機部2を設けるとともに、機体フレーム1の後端部にミッションケースMを設け、原動機部2とミッションケースMは、動力伝動シャフト(図示せず)を介して連動連結している。そして、機体フレーム1の前部には、左右方向に軸線を形成したフロントアクスルケースFA,FAを取り付け、フロントアクスルケースFA,FAの左右側端部に前輪軸(図示せず)を介して前輪FT,FTを取り付けている。
また、ミッションケースMの左右側部には、それぞれリヤアクスルケースRA,RAを取り付けて、各リヤアクスルケースRA,RAに後輪軸4を介して後輪RT,RTを連動連結している。ミッションケースMとフロントアクスルケースFA,FAは、前輪駆動シャフト(図示せず)を介して連動連結して、前輪FT,FT及び後輪RT,RTを駆動する四輪駆動を可能としている。
トラクタA1は、機体フレーム1上において、原動機部2の後方に運転部3を配設している。具体的には、図4に示すように、機体フレーム1の側方にそれぞれ取付けた左右ベースフレーム5上に運転部3を構成する運転席フレーム14を載置固定している。また、左右ベースフレーム5は後部側を上方に折曲した傾斜フレーム6を形成し、後端部にはリヤアクスルケースRA,RAに関連して設けた水平連結板7を介して補助ビーム8を一体に垂直に立設している。また、左右ベースフレーム5の前部にはその外方にわたって運転部フロア9を下方から支持する平面視コ字状のフロア枠体110を架設している。
また、左右ベースフレーム5は、前端を機体フレーム1の側方に突設した運転部載置片11上に防振音プレート(図示せず)を介して載置固定し、後端を左右のリヤアクスルケースRA,RA上に補助ビーム8の下端部を載置固定している。
運転部3は、原動機部2の直後方位置からミッションケースMの直前方位置まで左右ベースフレーム5上に床面部としての運転部フロア9を張設している。運転部フロア9の左右側方でフロア枠体110上には、運転部フロア9面を延設した構造に相当する各2分割の左右ステップSLa,SLb,SRa,SRbが配設されている。
原動機部2のエンジンE後方に位置するミッションケースMの上方には、運転席13を配設し、運転席13の左右側方には左右一対のフェンダ20L,20R(以下、左右フェンダ20L,20Rという)を配設している。左右フェンダ20L,20Rは運転部フロア9の後部左右側方から立ち上げて形成して、後輪RT,RTの前上部を被覆する。
運転部3の右側方に位置するフェンダ20R上、及びその近傍には、車速を操作する変速操作部29や作業機の昇降作業を行うローダ操作部30等の各種操作レバーやスイッチ類を配設している。
ロプスRは、門型に形成して左右のリヤアクスルケースRA,RAの上面に立設した補助ビーム8上端の連結フランジ81に跨架状に立設されており、機体横転時に運転席13に着座している運転者を保護する機能を果たす。
本発明のロプスタイプのトラクタA1では、他機種トラクタと共用可能に形成した左右ベースフレーム5、運転部フロア9、左右ステップSLa,SLb,SRa,SRb、左右フェンダ20L,20R等の各構成部材は、この左右ベースフレーム5を中心にして左右ベースフレーム5に直接的に或いは間接的にボルトによって所定位置に取外し、離脱可能に付設されてアセンブリングされている。
左右ベースフレーム5においては、その中途部を折曲して形成した傾斜フレーム6上には運転席13を構成するための運転席フレーム14が載置連結されている。すなわち、運転席フレーム14は水平の座席フレーム15とその後縁部に傾斜して立ち上げた背フレーム16と座席フレーム15の前端下方に垂設した前フレーム17と座席フレーム15の左右端下方に垂設した脚体フレーム10とからなり、脚体フレーム10の下端縁は左右ベースフレーム5の傾斜フレーム6上に載置され、しかも、傾斜フレーム6の外側面には略三角形状の当て板19を当接状に立ち上げ連設すると共に、当て板19の伸延部は脚体フレーム10の外側面に当接密着してボルトにより一体に固着している。
更には、脚体フレーム10の外側面より内側に引っ込んで配設された座席フレーム15の側面と当て板19との間には後車輪の内側をカバーするフェンダ内壁板21を挿入する間隙を形成しておりその間隙にフェンダ内壁板21の下端を挿入して座席フレーム15と当て板19との間で挟持している。これらの三個の部材はボルトにより一体に強固に連結する構造としており、かかる構造により左右ベースフレーム5に左右フェンダ20L,20Rをより強固に連設固定することができると共に、ボルト離脱により左右フェンダ20L,20Rのフェンダ内壁板21を取外し可能に構成している。
また、左右ベースフレーム5の前部には平面プレート形状の運転部フロア9が架設され、運転部フロア9の両側縁部には左右ステップSLa,SLb,SRa,SRbがボルトを介して離脱自在に連設され、左右ステップSLa,SLb,SRa,SRbの間には運転部フロア9を配設してそれぞれを取外し自在にボルトで連結している。また、運転部フロア9の後端部にはボルトを介して防塵板18を離脱自在に連設している。
運転部フロア9の左右に配設した左右ステップSLa,SLb,SRa,SRbの外側端の前後部には補助ステップSが略コ字状に垂設されており、補助ステップSの後端部には左右フェンダ20L,20Rの前端部が一体に連結され左右フェンダ20L,20Rの前部固定を更に強固に構成している。
トラクタA1の機体フレーム1の外側面左右には左右ベースフレーム5が併設されている。すなわち、左右ベースフレーム5は機体フレーム1の中途部から後方に伸延しており、互いにその外側面同士を、ボルトを介して連結している。
そして、左右ベースフレーム5は、前部を運転部3の運転部フロア9に、後部は左右後輪RT,RTをカバーする左右フェンダ20L,20Rの後部にそれぞれ位置するように機体フレーム1に沿って前後方向に伸延配設されている。しかも、左右ベースフレーム5の中途部は左右フェンダ20L,20Rの内側面に沿って約30度の角度で上方に折曲して傾斜フレーム6を形成している。
この傾斜フレーム6の中途部は、補助ビーム8の中途部に水平に突設した水平連結板7と一体に連結されている。なお、補助ビーム8はリヤアクスルケースRA,RA上に載置された緩衝装置(図示せず)の上面に立設されており、その中途部は左右ベースフレーム5の後端と一体に連設され、しかもロプスRの下端や左右フェンダ20L,20R後端部等が間接的に連設されて機体後部の主要フレームの一部を構成している。
すなわち、補助ビーム8の上端には連結フランジ81を設け、連結フランジ81には左右フェンダ20L,20Rの内側面と門型のロプスRの下端をそれぞれ一体に連設している。このように補助ビーム8の上端に設けた連結フランジ81には左右フェンダ20L,20RやロプスRを取付ける機能を持たせるように構成している。
また、原動機部2と運転部3との間には熱風遮蔽板100が介設されており、その下端縁は運転部フロア9と連設され、熱風遮蔽板100の上端縁は、ボンネットBの後端縁に連設されている。
熱風遮蔽板100の左右端縁には防風板111,111が一体に突設されており、運転部3の前部は熱風遮蔽板100と防風板111,111により前方の原動機部2と区画されていると共に、防風板111の外縁フレームGFの下端を左右ステップSLa,SLb,SRa,SRbに連設することにより防風板111と一体の熱風遮蔽板100の左右端縁の支持固定が行われる。
なお、熱風遮蔽板100の運転席側の中央には中空枠の連結ケース27を突設し、中空枠の連結ケース27にはステアリングコラム24を設けている。ステアリングコラム24は、連結ケース27に固設したステアリングブラケット28に傾斜自在に装着されており、ハンドル支軸26の上端にはハンドルHを設けている。
ステアリングコラム24の前上方には、熱風遮蔽板100の上端縁にダッシュボード25を取り付けると共に、ステアリング機構22はハンドルH以外をステアリングカバー43により被覆している。
また、各種操作ペダル23は熱風遮蔽板100に突設した連結ケース27に支持され、左からクラッチペダルCP、左ブレーキペダルLBP、右ブレーキペダルRBPを配設している。なお、アクセルペダルAPは、床面を構成する右ステップSRb上に突設している。
原動機部2は、機体フレーム1の前部にエンジンE等を配設して構成している。すなわち、機体フレーム1の前部上に、主構成部材であるエンジンEを搭載している。エンジンEの直前方には、前後方向に軸線を向けたファン軸(図示せず)を介して冷却ファン31を連動連結し、冷却ファン31の直前方には、ラジエータ32を立設している。一方、エンジンEの右側後部の直上方には、エンジンEの吸気口部と連通連結したエアクリーナ(図示せず)を配設している。
上記のように構成した原動機部2には、ボンネット支持枠体(図示せず)を設けて、ボンネット支持枠体にボンネットBを開閉自在に取り付け、ボンネットBにより原動機部2のエンジンルームを被覆・開放自在としている。ボンネットBは、船底を逆さにしたような形(いわゆる、船底天井)に形成した天井部33と、網目状のフロントグリル34と、左・右側面部35,35と、から下方と後方が開口する箱型に形成している。
原動機部2を被覆するボンネットBと運転部3との間に形成された間隙36には、排熱孔38を有する排熱カバー37を介設している。排熱カバー37は、ボンネットBの後端縁部の形状と同一形状である背面視門型に形成し熱風遮蔽板100の上部と連設している。本発明の実施形態たるロプスタイプのトラクタA1は上記のように構成されている。
[キャビンタイプのトラクタの説明]
キャビンタイプのトラクタA2は、図8〜12に示すように、ロプスタイプのトラクタA1と基本的構造を同じくしている。すなわち、主要な構成部材は左右ベースフレーム5’であり、他機種トラクタと共用可能に形成した運転部フロア9、左右ステップSL,SR、左右フェンダ20L,20R等の各構成部材は、左右ベースフレーム5’を中心にしてそれぞれボルトにより所定の位置に取外し、離脱可能にアセンブリングされて装着されている点では同一である。
キャビンタイプのトラクタA2は、図8〜12に示すように、ロプスタイプのトラクタA1と基本的構造を同じくしている。すなわち、主要な構成部材は左右ベースフレーム5’であり、他機種トラクタと共用可能に形成した運転部フロア9、左右ステップSL,SR、左右フェンダ20L,20R等の各構成部材は、左右ベースフレーム5’を中心にしてそれぞれボルトにより所定の位置に取外し、離脱可能にアセンブリングされて装着されている点では同一である。
しかし、キャビンタイプは、ロプスR及び防風板111に替えて、運転部3を被覆するキャビンCを設けている点で異なる。キャビンCは、六面体を形成するように枠組み形成したキャビンフレーム222と、キャビンフレーム222を形成する各片により形成された各面部とから形成している。
すなわち、キャビンフレーム222には、天井面部223に扁平箱状に形成した天井部224張設し、前面部225の上部にフロントガラス部226を張設するとともに、下部に左右側前壁部227を張設している。左右側面部236の前部には、左右一対の乗降扉部237を開閉自在に張設している。図中、乗降扉部237の内面には図示しないグリップパイプが張設したされており、239は外部に設けた開閉操作グリップを示す。左右側面部236の後部には、左右一対のサイド窓部240を開閉自在に張設している。後面部231には、リヤガラス部241を開閉自在に張設している。
上記のように構成したキャビンCは、他機種トラクタのキャビンと共用自在に構成されており、その構造は下端開口状の箱型に形成し、運転部フロア9の前部上と、左右フェンダ20L,20R上とにわたって載設し運転部3を上方より被覆するように構成している。
左右ベースフレーム5’の中途部は約30度の角度で上方に折曲した傾斜フレーム6を形成し、この傾斜フレーム6の中途部は、ロプスタイプと異なりリヤアクスルケースRA,RAの上面に設けた緩衝装置(図示せず)の上部に水平固定した水平連結板7’の前端部と一体に連結されている。この連結形態は水平の水平連結板7’の前端部中央に切欠き部を形成し、この切欠き部に傾斜フレーム6の中途部を嵌着して一体に連結する。このような連結形態により左右ベースフレーム5’が関連部材による荷重を受けても下方から水平連結板7’が支持して上方からの荷重応力を充分に受け止めるように構成している。また、左右ベースフレーム5’は、前端を機体フレーム1の側方に突設した運転部載置片11上に防振音プレート12を介して載置固定している。
水平連結板7’の後端には垂直上方に立ち上がった補助ビーム8’の下端を一体に固設しており、補助ビーム8’の中途部は傾斜フレーム6の後端部に一体に連設されている。しかも、ロプスタイプと異なり、補助ビーム8’の上端は連結ブラケット233を介して左右フェンダ20L,20Rの後端及びキャビンフレーム222の後下端と一体に連設されている。また、キャビンフレーム222の後面中段に設けた後方横フレーム232は運転席フレーム14の背フレーム16にボルトにより一体に連結している。しかも、キャビンフレーム222の前部下端縁部、すなわち、左右フェンダ20L,20R上に載置される左右側面下枠234の前方の前面下枠235は補助ステップSの外縁部に当接して一体に連設されている。
キャビンフレーム222の下端縁には下部支持フレームが設けられており、その下部支持フレームはキャビンの後側面下枠と左右側面下枠234と前面下枠235等の方形フレームにより構成されている。このうち左右側面下枠234は半円弧状の左右フェンダ20L,20Rの上面に載置される。すなわち、キャビンCの側面下部は左右フェンダ20L,20Rの上面に安定して載置固定されていることになる。
更には、キャビンフレーム222において左右の左右側面下枠234前端間に架設された前端下部横フレームは熱風遮蔽板100の裏側、すなわち、ボンネットBとの境部分に配設されて、熱風遮蔽板100の運転席13側に装着された構成部材、例えば、連結ケース27やステアリングブラケット28やステアリングコラム24やアクセルユニット等、更には、ステアリングカバー43や化粧カバーで被覆したダッシュボード25等の構成部材はキャビン内に収納されてキャビン内前部に配設される。
また、ロプスタイプと同様に、左右ベースフレーム5’の折曲部の傾斜フレーム6上には運転席13を構成するための運転席フレーム14が載置して連結され、座席フレームと左右ベースフレーム5’から立ち上げた当て板19との間では後輪RTの内側をカバーするフェンダ内壁板21を挟持し三個の部材をボルトにより一体連結する構造として左右ベースフレーム5’への左右フェンダ20L,20Rの固定をより強固に構成している。
また、運転部3の床面の構成に関してもロプスタイプと同様に平面プレート状の運転部フロア9、左右ステップSL,SR、防塵板18等を備える。キャビンCはキャビンフレーム222の下端縁の半円弧部分を左右フェンダ20L,20R上に載置してボルトにより取外し自在に連設している。
更に、キャビンCの前面部に上半部にはフロントガラス部226を張設するとともにその下半部は熱風遮蔽板100とその左右端縁の防風板111の一体形状に合わせて切欠き部を形成しており、この切欠き部に熱風遮蔽板100と左右の防風板111の一体の外縁部を嵌着している。そして、かかる熱風遮蔽板100に装着された連結ケース27やステアリングブラケット28やステアリングコラム24及びアクセルユニット等は熱風遮蔽板100に前端縁を固定し後端縁をステアリングコラム24に一体に連設固定したステアリングカバー43によりカバーリングされ、ステアリングカバー43の表面から頂上部にかけては化粧カバーで被覆してダッシュボード25を形成し、これらの構成部材はキャビン内の前部に配設される。本発明の実施形態たるキャビンタイプのトラクタA2は上記のように構成されている。
[本発明トラクタの要部の構成]
上記したロプスタイプのトラクタA1及びキャビンタイプのトラクタA2は主体的な構成部材をそれぞれ共用化できるように構成しており、異なる機種のトラクタにも使用することがきるようにボルトによる連設構造とすると共に、構成部材そのものも機種が異なっても各配設位置に適合するような共用構造に形成している。
上記したロプスタイプのトラクタA1及びキャビンタイプのトラクタA2は主体的な構成部材をそれぞれ共用化できるように構成しており、異なる機種のトラクタにも使用することがきるようにボルトによる連設構造とすると共に、構成部材そのものも機種が異なっても各配設位置に適合するような共用構造に形成している。
かかる共用化できる基本的な思想のもとで、特に本発明では油圧式無断変速装置(図示せず)の出力制御に関連して運転フロアのアクセルペダルAPから油圧式無断変速装置の変則制御を行うポテンショ装置に至るまでのアクセル連動機構を共用可能に構成したことを特徴とする。
すなわち、油圧式無断変速装置により走行変速制御を行うことができるように構成したロプスタイプA!のトラクタにおいては、原動機部2のエンジンからの出力を油圧式無断変速装置における油圧ポンプと油圧モータの制御出力とし、油圧式無断変速装置により制御された変速出力は正逆クラッチ、高低速クラッチ、前後進クラッチなどの変速装置により出力動力合成されて前輪軸や後輪軸に所定の変速動力を伝えるように構成している。
本発明のトラクタにおいては、油圧式無断変速装置の制御はポテンショ装置からの電気信号によってコントローラを介して行われるように構成している。かかる油圧式無断変速装置の変速制御のためのポテンショ装置はアクセルペダルAPの踏み込み操作によりアクセル連動機構を介し電気信号の出力が行われる。すなわち、アクセルペダルAPの踏み込み量を大にすればコントローラを介して油圧式無断変速装置からの出力は大となり走行速度は速くなる。
このように運転部3の運転部フロア9に踏みこみ自在に配設したアクセルペダルAPと油圧式無断変速装置を制御操作するポテンショ装置との間にはアクセル連動機構が介設されており、ポテンショ装置からの電気的出力信号はコントローラを介して油圧式無断変速装置の変速制御を行なう。
かかるアクセル連動機構については、主体的に操作ワイヤを用いてポテンショ装置の遠隔操作可能とした実施例1の構成と連動機構から直接的にポテンショ装置を操作可能とした実施例2の構成が考えられている。
このようなアクセルペダルAPによる主体的なポテンショ装置の操作と共に、実施例1においては別途アクセルレバー(又はアクセルボタン)を装置しこれらをポテンショ装置に連動連結してアクセルペダルAPとアクセルレバー等との複合的かつ重畳的なポテンショ装置の操作が可能に構成している。
実施例2においてはアクセルペダルAPによるポテンショ装置の操作と共に変速装置の変速レバー操作に連動して作動するポテンショ装置を別途設けて置き、これらの各ポテンショ装置からの信号をセンシングするためのアクセル連動ボタンを装置しておき、このアクセル連動ボタンによって、例えば、ポテンショ装置の操作量が大となる信号の方を選択して油圧式無断変速装置の変速制御を行うように構成している。
なお、いずれの実施例においても、ポテンショ装置からの電気的出力信号はコントローラを介して油圧式無断変速装置の変速制御を行なうように構成されている。
このように本発明トラクタにあっては、アクセルペダルAPとアクセル連動機構とポテンショ装置とよりなる油圧式無断変速装置の電気的信号による本来の制御システムと共に、別途ポテンショ装置に連動したアクセルレバー(又はアクセルボタン)やポテンショ装置に連動した変速装置を付加的に構成し、かかる付加構成により本来のアクセルペダルによる油圧式無断変速装置の制御と共にかかる付加構成による複合的かつ重畳的なポテンショ装置操作を可能とした。
[共用可能なアクセル連動機構]
本発明ではかかる油圧式無断変速装置の制御システムを稼働するためのアクセル連動機構の構造を共用化できるように構成したことに特徴がある。以下にその構造について詳細に説明する。
図13〜15を参照して、本実施例に係るトラクタA1,A2で共用できるアクセル連動機構を説明する。
本発明ではかかる油圧式無断変速装置の制御システムを稼働するためのアクセル連動機構の構造を共用化できるように構成したことに特徴がある。以下にその構造について詳細に説明する。
図13〜15を参照して、本実施例に係るトラクタA1,A2で共用できるアクセル連動機構を説明する。
まず、図6に示すように、運転部3においては運転部フロア9を構成する右ステップSRbにアクセルペダルAPを配設している。アクセルペダルAPは踏み込み式のペダルであり、一定の脚力で踏み込むと復元付勢機構に抗して運転部フロア面方向に押込まれ油圧式無断変速装置に対してアクセル機能を果たすと共に、踏み込み脚力を解除すると復元付勢機構によって元の位置に復元し油圧式無断変速装置に対して出力減殺機能を果たす。
かかるアクセル連動機構の構成部材は他の機種のトラクタと共用可能に構成されている。共用のアクセル連動機構は、前述の実施例1と実施例2に共通する構成として、図13に示すように、フロアの底面に溶着自在のベースプレート400と、このベースプレート400に突設した長方形の共通ステー410と、この共通ステー410の短手方向の横板412,413間に軸架され、操作ワイヤ401の動作に連動してアクセル作動部であるプレート420を回動自在に軸支するように一端をプレート420と連結した操作軸430と、操作軸430の他端に連結され操作軸430の回動に連動して先端が変位する変位板431と、軸復元機構である戻りバネ440と、を備えて構成されている。
アクセルペダルAPの作動構造終端には操作ワイヤ401が連結されており、その先端はベースプレート400に設けられた開孔402を通過してプレート420の一端に連結されている。アクセルペダルAPの踏み込み操作量は操作ワイヤ401の作動量となり、この作動量は操作ワイヤ401を介して直接アクセル作動部であるプレート420に伝達される。
そして、プレート420の一端に伝達されたアクセルペダルの操作量は、操作軸430の一端とプレート420の略中央部とを回動自在に軸支した操作軸430の回転量(回転角度)に変換される。そして、アクセルペダルの操作量は、操作軸430の回転量として、操作軸430の他端に連結された変位板431に伝達される。
このように、本実施例においては、実施例1及び実施例2に共通してトラクタの操縦者(運転者)が操作したアクセルペダルの操作量、言い換えるとアクセルペダルの変位量は、アクセル連動機構を構成する操作ワイヤ401、プレート420、操作軸430の順に連動して伝達され、操作軸430の回転量として伝達される。
[実施例1におけるワイヤ伝達]
図14に示すように、通常のワイヤによるアクセルペダルAPの操作量を、アクセル作動部に伝達する場合は、操作軸430の他端に連結された変位板431の上端近傍に設けられた連動軸432に連結された伝達ワイヤ450により、物理的な変動としてアクセル作動部に伝達される。
図14に示すように、通常のワイヤによるアクセルペダルAPの操作量を、アクセル作動部に伝達する場合は、操作軸430の他端に連結された変位板431の上端近傍に設けられた連動軸432に連結された伝達ワイヤ450により、物理的な変動としてアクセル作動部に伝達される。
具体的に説明すると、トラクタの操縦者(運転者)が操作したアクセルペダルAPの操作量は、アクセル連動機構を構成する操作ワイヤ401、プレート420、操作軸430の順に連動して伝達され、操作軸430の回転量として操作軸430の他端に連結された変位板431の上端近傍に設けられた連動軸432に伝達される。この連動軸432にはアクセルペダルAPの操作量をアクセル作動部に直接伝達する伝達ワイヤ450の一端が連結されており、アクセルペダルの操作量は伝達ワイヤ450を介して物理的な変位量として伝達ワイヤ450の多端に連結されたアクセル作動部に伝達される。
なお、一端を連動軸432に連結された伝達ワイヤ450は、保護ケース451内に収容されており、この保護ケース451は、共通ステー410を構成する前板411の連結部417に固定されて共通ステー410に取り付けられている。
この時、アクセル連動機構には、戻りバネ440が連動軸432と共通ステー410を構成する前板411に形成された第1戻りバネ係止部414を係止して設けられている。このように、戻りバネ440を設けることで、本実施例のアクセル連動機構は、トラクタの操縦者(運転者)がアクセルペダルの操作(具体的には踏み込み)をやめると、戻りバネ440の付勢力により、変位板431の上端近傍に設けられた連動軸432が元の位置に戻ることで、その力が操作軸430、プレート420、操作ワイヤ401の順序で伝達して、アクセルペダルが元の位置に戻ることになる。
更には、このようなアクセルペダルAPによる主体的なポテンショ装置の操作と共に、実施例1の構成で述べたように別途アクセルレバー(又はアクセルボタン)を運転部の所定箇所に設けて置く。このようにアクセルペダルとアクセルレバーとの複合的かつ重畳的な構成としそれぞれポテンショ装置の操作が可能に構成している。
すなわち、アクセルペダルAPとアクセルレバー(図示せず)をポテンショ装置に連動連結し、アクセルペダルAPとアクセルレバーとがそれぞれ別個に操作され油圧式無断変速装置による変速出力を制御しようとする場合は、アクセルペダルAPの操作量とアクセルレバーの操作量とを比較して大きい方の操作量を優先的に選択し、操作量の電気的信号をポテンショ装置から出力して油圧式無断変速装置の制御を行うように構成している。なお、ポテンショ装置からの電気的出力信号はコントローラを介して油圧式無断変速装置の変速制御を行なうように構成されている。
[実施例2におけるポテンショ伝達]
図15に示す用に、アクセルペダルの操作量をポテンショ装置470で検出し、アクセル作動部に伝達する場合は、アクセルペダルの操作量は、操作ワイヤ401が連結されたプレート420の操作軸430を中心として反対側に設けられたポテンショ連動軸422により、プレート420の回動量としてポテンショ装置470に伝達される。図中471は、ベースプレート400にポテンショ装置470を固定するためのポテンショ用ステーである。
図15に示す用に、アクセルペダルの操作量をポテンショ装置470で検出し、アクセル作動部に伝達する場合は、アクセルペダルの操作量は、操作ワイヤ401が連結されたプレート420の操作軸430を中心として反対側に設けられたポテンショ連動軸422により、プレート420の回動量としてポテンショ装置470に伝達される。図中471は、ベースプレート400にポテンショ装置470を固定するためのポテンショ用ステーである。
具体的に説明すると、トラクタの操縦者(運転者)が操作したアクセルペダルの操作量は、アクセル連動機構を構成する操作ワイヤ401、プレート420、ポテンショ連動軸422、伝動プレート423の順に連動して伝達され、伝動プレート423の変位量がポテンショ装置470により計測され、計測値がアクセル作動部に電気信号として伝達される。
また、トラクタの操縦者(運転者)が操作したアクセルペダルの操作量は、アクセル連動機構を構成する操作ワイヤ401、プレート420、操作軸430の順に連動して伝達され、操作軸430の回転量として操作軸430の他端に連結された変位板431の上端近傍に設けられた連動軸432に同時に伝達される。
連動軸432には、戻りバネ440が連動軸432と共通ステー410を構成する前板411に形成された第2戻りバネ係止部415を係止して設けられている。このように、戻りバネ440を設けることで、本実施例のアクセル連動機構は、トラクタの操縦者(運転者)がアクセルペダルの操作(具体的には踏み込み)をやめると、戻りバネ440の付勢力により、変位板431の上端近傍に設けられた連動軸432が元の位置に戻ることで、その力が操作軸430、プレート420、操作ワイヤ401の順序で伝達して、アクセルペダルが元の位置に戻ることになる。
また、連動軸432には、油圧ダンパー460が接続されており、この油圧ダンパー460は、操縦者(運転者)がアクセルペダルの操作(具体的には踏み込み)をやめた場合に、戻りバネ440の付勢力によるアクセルペダルの戻りを緩やかにするためのものである。また、図中461は、ベースプレート400に油圧ダンパー460を固定するためのダンパー用ステーである。
かかるアクセル連動機構については、アクセルペダルAPによる主体的なポテンショ装置の操作と共に、変速装置の変速レバー操作に連動して作動するポテンショ装置を別途設けている。変速レバーは、例えば正逆クラッチ操作や高低速クラッチ操作や前後進クラッチ操作など行うための変速装置を構成しており、かかる変速装置によるクラッチ操作はポテンショ装置の操作に連動するように構成している。
かかる変速レバーの操作もアクセルペダルAPの操作も共にポテンショ装置の電気的信号の出力制御に連動するように構成しており、しかもいづれの操作からのポテンショ信号をセンシングするかの選択状況の設定は運転部の所定箇所に装置したアクセル連動ボタンの操作によって行われるように構成している。従って、アクセル連動ボタンの操作をすると変速レバーの操作からのポテンショ信号かアクセルペダルAPの操作からのポテンショ信号かのセンシングをコントローラにおいて開始する。
そして、例えば、コントローラにおいて大きい操作量のポテンショ信号の方を選択するとこの信号はコントローラを介して油圧式無断変速装置の変速出力を行う。このようにアクセル連動ボタンの操作によってポテンショ装置の操作量が大となる信号の方が選択されて油圧式無断変速装置の変速制御が行われるように構成している。かかる信号の選択作動はポテンショ装置と油圧式無断変速装置との間に介在されたコントローラを介して行われる。
以上、本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
A1 ロプス型のトラクタ
A2 キャビン型のトラクタ
2 原動機部
3 運転部
400 ベースプレート
410 共通ステー
420 プレート
430 操作軸
440 戻りバネ
450 伝達ワイヤ
460 油圧ダンパー
470 ポテンショ装置
A2 キャビン型のトラクタ
2 原動機部
3 運転部
400 ベースプレート
410 共通ステー
420 プレート
430 操作軸
440 戻りバネ
450 伝達ワイヤ
460 油圧ダンパー
470 ポテンショ装置
Claims (3)
- 運転部においてアクセルペダルに連結した操作ワイヤ先端を原動機のアクセル操作行うアクセル連動機構に接続すると共に、アクセル連動機構は運転部のフロアプレート下面に配設し、しかも、アクセル連動機構は、フロアに溶着したベースプレートと、ベースプレートに軸架し操作ワイヤの先端に回動自在に連動連結した操作軸と、操作軸に連結した軸復元機構と、操作軸に連設したアクセル作動部とより構成し、トラクタの異なる仕様にもかかわらず、同じ機構のアクセル連動機構を共用することができるトラクタ。
- アクセルペダルの操作量をアクセル作動部に伝達する機構としてワイヤを用いて行うことにも特徴がある請求項1に記載のトラクタ。
- アクセルペダルの操作量をアクセル作動部に伝達する機構としてポテンショ装置により検出した信号により行うことにも特徴がある請求項1に記載のトラクタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Citations (4)
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JP2004199447A (ja) * | 2002-12-19 | 2004-07-15 | Yanmar Agricult Equip Co Ltd | 作業車 |
JP2012038198A (ja) * | 2010-08-10 | 2012-02-23 | Kubota Corp | 切換操作装置 |
-
2015
- 2015-05-28 JP JP2015109069A patent/JP2016222070A/ja active Pending
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