JP2016221762A - 発光装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】筋の目立ち難くすることの可能な発光装置および画像形成装置を提供する。
【解決手段】発光装置は、2つのアレイ状発光部、分割部および制御部を備えている。2つのアレイ状発光部は、互いに平行に配列されるとともに、一方のアレイ状発光部が画像形成可能な範囲の一部と、他方のアレイ状発光部が画像形成可能な範囲の一部とが互いに重複するように配列されている。分割部は、複数の画素データからなるビットマップデータの画素パターンに基づいてビットマップデータを複数の部分ビットマップデータに分割する。制御部は、複数の部分ビットマップデータをアレイ状発光部ごとに1つずつ割り当て、割り当てた部分ビットマップデータに基づいて2つのアレイ状発光部を制御する。
【選択図】図11A

Description

本発明は、発光装置および画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置では、感光ドラムが帯電ローラによって負に帯電された後、感光ドラムのうち、負に帯電した部分に露光ヘッドからの光線が照射されることにより、静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像ローラおよび供給ローラから供給された現像剤によって現像され、現像により生成された現像剤像が転写ローラによって用紙上へ転写される。
上記の画像形成装置において、画素数の多い画像の印刷あるいは大判サイズの印刷に対応する方策としては、例えば、印刷用紙の幅と同等の幅を有する幅広の高価で汎用性に乏しい発光ヘッドを用いるか、または、幅の狭い複数の発光ヘッドが平行に配列された、印刷用紙の幅と同等の幅を有する発光ヘッドモジュールを用いることが考えられる。発光ヘッドモジュールに関連する内容が、例えば、特許文献1に開示されている。
特開平10−67140号公報
しかし、従来の技術においては、大きな画像または画素数の多い画像などを出力するために、出力したい画像より範囲または画素数の足りない複数の発光素子を持つアレイ状発光部を2以上用いて連続する画像を形成すると、各アレイ状発光部にまたがる画像のつなぎ目に筋が生じる問題があった。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、筋を目立ち難くすることの可能な発光装置および画像形成装置を提供することにある。
本発明の一実施の形態としての発光装置は、複数の第1発光素子がアレイ状に配置された第1アレイ状発光部と、複数の第2発光素子がアレイ状に配置された第2アレイ状発光部と、分割部と、制御部とを備えている。第1アレイ状発光部および第2アレイ状発光部は、互いに平行に配列されるとともに、第1アレイ状発光部が画像形成可能な範囲の一部と、第2アレイ状発光部が画像形成可能な範囲の一部とが互いに重複するように配列されている。分割部は、複数の画素データからなるビットマップデータの画素パターンに基づいてビットマップデータを複数の部分ビットマップデータに分割するようになっている。制御部は、複数の部分ビットマップデータを線発光部ごとに1つずつ割り当て、割り当てた部分ビットマップデータに基づいて複数の線発光部を制御するようになっている。
本発明の一実施の形態としての画像形成装置は、感光体層を含む周面を有する像担持体と、周面と対向して配置され、周面を露光して潜像を形成する露光部と、周面と対向して配置され、現像剤により潜像を現像する現像部材と、露光部を制御する制御部とを備えている。露光部は、複数の第1発光素子がアレイ状に配置された第1アレイ状発光部と、複数の第2発光素子がアレイ状に配置された第2アレイ状発光部とを有している。第1アレイ状発光部および第2アレイ状発光部は、互いに平行に配列されるとともに、第1アレイ状発光部が画像形成可能な範囲の一部と、第2アレイ状発光部が画像形成可能な範囲の一部とが互いに重複するように配列されている。制御部は、上記分割部と、上記制御部とを有している。
本発明の一実施の形態としての発光装置、および本発明の一実施の形態としての画像形成装置によれば、例えば表示画像や印刷画像において、筋を目立ち難くすることができる。
本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の概略構成例を表す図である。 図1の画像形成部の概略構成例を表す図である。 図1の画像形成装置における制御基板の機能ブロック例を表す図である。 図2のLEDヘッドの回路構成例を表す図である。 図3の制御基板における各種波形の一例を表す図である。 2つのLEDヘッドにラインデータを割り当てる方法の一例を表す図である。 2つのLEDヘッドの重なりが想定よりも少ないときに印刷画像に生じる白い筋の一例を表す図である。 2つのLEDヘッドの重なりが想定よりも多いときに印刷画像に生じる黒い筋の一例を表す図である。 テストチャートを用いて重複部分を特定する手順の一例を表す図である。 図8に続く手順の一例を表す図である。 テストチャートを用いて露光開始タイミングを調整する手順の一例を表す図である。 画素パターンに基づいてラインデータを分割する手順の一例を表す図である。 画素パターンに基づいてラインデータを分割する手順の一例を表す図である。 画素パターンに基づいてラインデータを分割する手順の一例を表す図である。 画素パターンに基づいてラインデータを分割する手順の一例を表す図である。 画素パターンに基づいてラインデータを分割する手順の一例を表す図である。 画素パターンに基づいてラインデータを分割する手順の一例を表す図である。 画素パターンに基づいてラインデータを分割する手順の一例を表す図である。 画素パターンに基づいてラインデータを分割する手順の一例を表す図である。 画素パターンに基づいてラインデータを分割する手順の一例を表す図である。 画素パターンに基づいてラインデータを分割する手順の一例を表す図である。 ラインデータの分割手順の一例を表す流れ図である。 本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置の概略構成例を表す図である。 本発明の第3の実施の形態に係る発光装置の概略構成例を表す図である。 図15の画像形成装置における制御基板の機能ブロック例を表す図である。 本発明の第4の実施の形態に係る発光装置の概略構成例を表す図である。 図17の画像形成装置における制御基板の機能ブロック例を表す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。以下の説明は本発明の一具体例であって、本発明は以下の態様に限定されるものではない。また、本発明は、各図に示す各構成要素の配置や寸法、寸法比などについても、それらに限定されるものではない。なお、説明は、以下の順序で行う。

1.第1の実施の形態
2つのLEDヘッドからなるモジュールを設けた例
2.第2の実施の形態
各画像形成部において上記モジュールを設けた例
3.第3の実施の形態
残像効果を利用した表示装置に上記モジュールを用いた例
4.第4の実施の形態
残像効果を利用した表示装置において多数の上記モジュールを用いた例
5.変形例
<1.実施の形態>
[構成]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置1の概略構成例を表したものである。画像形成装置1は、紙などの媒体PMに対して、電子写真方式を用いて画像を形成するプリンタである。画像形成装置1は、給紙部10と、搬送部20と、画像形成部30と、転写部40と、定着部50と、排出部60とを備えている。給紙部10、搬送部20、画像形成部30、転写部40、定着部50および排出部60は、筐体70の内部に設けられている。
本明細書では、媒体PMが搬送される通路を搬送路PWという。搬送路PWにおいて、任意の構成要素から見て給紙部10へ向かう方向または給紙部10により近い位置を「搬送路PWの上流」という。搬送路PWにおいて、任意の構成要素から見て給紙部10へ向かう方向とは反対の方向または給紙部10からより離れた位置を「搬送路PWの下流」という。搬送路PWにおいて、媒体PMが進行する方向(つまり、搬送路PWの上流から搬送路PWの下流に向かう方向)を搬送方向Fという。
(給紙部10の構成)
給紙部10は、媒体PMを1枚ずつ搬送路PWへ供給するものである。給紙部10は、例えば、給紙トレイ11と、ピックアップローラ12とを有している。給紙トレイ11には、複数の媒体PMが積層された状態で収容される。給紙トレイ11は、例えば、画像形成装置1の下部に着脱自在に装着されている。ピックアップローラ12は、給紙トレイ11に収容された媒体PMを搬送部20へ供給するようになっている。ピックアップローラ12は、後述の制御基板100による制御を受けて、媒体PMが搬送路PWに繰り出される向きに回転動作するようになっている。
(搬送部20の構成)
搬送部20は、給紙部10からの媒体PMを、斜行規制しつつ、搬送路PWに沿って転写部40へ搬送するものである。搬送部20は、給紙部10よりも搬送路PWの下流に配置されている。搬送部20は、例えば、レジストローラ対21,22と、センサ23,24,25とを有している。
レジストローラ対21は、レジストローラ対22よりも搬送路PWの上流に配置されている。レジストローラ対21は、搬送路PWを搬送される媒体PMに対して突き当て処理を行った後、搬送路PWに沿って媒体PMを搬送方向Fへ搬送するようになっている。突き当て処理とは、給紙部10から搬送される媒体PMの先端を、回転を停止させたレジストローラ対21に突き当てることを指している。レジストローラ対21は、媒体PMを搬送する際には、制御基板100による制御を受けて、媒体PMが搬送方向Fに搬送される向きに回転動作するようになっている。センサ23は、レジストローラ対21よりも搬送路PWの上流に配置されている。センサ23は、レジストローラ対21の駆動タイミングを調整するために、媒体PMの位置検出を行うものである。センサ23は、例えば、搬送路PWを搬送される媒体PMを検出するようになっている。
レジストローラ対22は、レジストローラ対21よりも搬送路PWの下流に配置されている。レジストローラ対22は、搬送路PWを搬送される媒体PMを、搬送路PWに沿って搬送方向Fへ搬送するようになっている。レジストローラ対22は、制御基板100による制御を受けて、媒体PMが搬送方向Fに搬送される向きに回転動作するようになっている。センサ24は、搬送路PWにおいて、レジストローラ対22よりも上流側に配置されている。センサ24は、レジストローラ対22の駆動タイミングを調整するために、媒体PMの位置検出を行うものである。センサ24は、搬送路PWを搬送される媒体PMを検出するようになっている。センサ25は、搬送路PWにおいて、レジストローラ対22より下流側に配置されている。センサ25は、画像形成部30における画像形成のタイミングを調整するために、媒体PMの位置検出を行うものである。センサ25は、搬送路PWを搬送される媒体PMを検出するようになっている。
(画像形成部30の構成)
図2は、画像形成部30の概略構成例を表したものである。画像形成部30は、搬送部20よりも搬送路PWの下流に配置されている。画像形成部30は、後述の感光ドラム31の周面31Aに画像を形成するものである。画像形成部30は、例えば、図2(B)に示したように、感光ドラム31、帯電ローラ32、LED(Light Emitting Diode)ヘッドモジュール33、現像ローラ34、供給ローラ35、カートリッジ36、規制ブレード38およびクリーニングブレード39を有している。カートリッジ36には、現像剤37が充填される。感光ドラム31は、本発明の「像担持体」の一具体例に対応する。周面31Aは、本発明の「周面」の一具体例に対応する。LEDヘッドモジュール33は、本発明の「露光部」の一具体例に対応する。現像ローラ34は、本発明の「現像部材」の一具体例に対応する。現像剤37は、本発明の「現像剤」の一具体例に対応する。
感光ドラム31は、感光体(例えば有機系感光体)を含む周面31Aを有しており、静電潜像を周面31Aに担持可能な円柱状の部材である。具体的には、感光ドラム31は、導電性支持体と、その外周(表面)を覆う光導電層とを有している。導電性支持体は、例えば、アルミニウムからなる金属パイプにより構成されている。光導電層は、例えば、電荷発生層および電荷輸送層を順に積層した構造を有している。光導電層の表面が周面31Aを構成している。感光ドラム31は、制御基板100による制御を受けて、所定の周速度で、媒体PMが搬送方向Fに搬送される向きに回転動作するようになっている。
帯電ローラ32は、感光ドラム31の周面31Aを帯電させる部材(帯電部材)である。帯電ローラ32は、感光ドラム31の周面31Aに接するように配置されており、周面31Aと対向して配置されている。帯電ローラ32は、例えば、ステンレスからなる金属シャフトと、その外周(表面)を覆う半導電性の弾性層(例えば、半導電性エピクロロヒドリンゴム層)とを有している。帯電ローラ32は、例えば、感光ドラム31からの駆動伝達によって、感光ドラム31とは逆向きに回転動作するようになっている。
LEDヘッドモジュール33は、帯電ローラ32によって帯電した周面31Aの帯電領域を露光することにより、周面31Aの帯電領域に静電潜像を形成する露光装置である。LEDヘッドモジュール33は、周面31Aと対向して配置されている。LEDヘッドモジュール33は、2つのLEDヘッド33a,33bを有している。2つのLEDヘッド33a,33bは、例えば、図2(A)に示したように、感光ドラム31の幅方向に延在する帯状の形状となっている。2つのLEDヘッド33a,33bは、周面31Aの進行方向において、2つのLEDヘッド33a,33bの端部が互いに重複するように平行に配置されている。2つのLEDヘッド33a,33bは、互いに平行に配列されるとともに、LEDヘッド33aが画像形成可能な範囲の一部と、LEDヘッド33bが画像形成可能な範囲の一部とが互いに重複するように配列されている。従って、2つのLEDヘッド33a,33bの取り付け位置が、周面31Aの回転方向においてずれている。図2(A)、図2(B)には、LEDヘッド33aが、LEDヘッド33bと比べて、周面31Aの回転方向において上流側に配置されている場合が例示されている。なお、以下では、LEDヘッド33aが、LEDヘッド33bと比べて、周面31Aの回転方向において上流側に配置されているものとして、画像形成装置1の動作等を説明する。
LEDヘッド33aは、線発光部133aを有している。線発光部133aは、複数の発光部がアレイ状に配置されたアレイ状ヘッドの1つであり、例えば、一列に配置された複数のLED137からなる。LEDヘッド33bは、線発光部133bを有している。線発光部133bは、複数の発光部がアレイ状に配置されたアレイ状ヘッドの1つであり、例えば、一列に配置された複数のLED137からなる。2つの線発光部133a,133bは、例えば、図2(A)に示したように、感光ドラム31の幅方向に延在する帯状の形状となっている。2つの線発光部133a,133bは、周面31Aの進行方向において、2つの線発光部133a,133bの端部が互いに重複するように平行に配置されている。各LEDヘッド33a,33bは、例えば、線発光部133a,133bから発せられた照射光を感光ドラム31の表面に結像させるレンズアレイを含んでいてもよい。
現像ローラ34は、帯電した現像剤37を表面に担持する部材であり、現像剤37により静電潜像を現像するようになっている。現像ローラ34は、感光ドラム31の周面31Aに接するように配置されており、周面31Aと対向して配置されている。現像ローラ34は、例えば、ステンレスからなる金属シャフトと、その外周(表面)を覆う半導電性の弾性層(例えば、半導電性ウレタンゴム層)とを有している。現像ローラ34は、例えば、感光ドラム31からの駆動伝達によって、所定の周速度で、感光ドラム31とは逆向きに回転動作するようになっている。
供給ローラ35は、現像ローラ34に対して現像剤37を供給するための部材(供給部材)であり、現像ローラ34の表面(周面)に接するように配置されている。供給ローラ35は、例えば、金属シャフトと、その外周(表面)を覆う発泡性の弾性層(例えば、シリコーンゴム層)とを有している。供給ローラ35は、例えば、現像ローラ34からの駆動伝達によって、現像ローラ34とは逆向きに回転動作するようになっている。
カートリッジ36は、現像剤37が収容される容器である。規制ブレード38は、現像ローラ34の表面に担持された現像剤37の層厚を規制するものである。現像剤37は、例えば、非磁性一成分現像剤である。規制ブレード38は、例えば、SUS(Steel Use Stainless)薄板からなる。クリーニングブレード39は、感光ドラム31の表面に残留した現像剤37を掻き取るものである。クリーニングブレード39は、例えば、可撓性のゴム材又はプラスチック材からなる。
(転写部40の構成)
転写部40は、搬送部20から搬送されてきた媒体PMに、感光ドラム31の周面31Aに形成された画像(現像剤像)を静電的に転写するものである。転写部40は、例えば、転写ローラによって構成されている。転写ローラは、感光ドラム31と対向配置されている。転写ローラは、例えば、発泡性の半導電性弾性ゴム材により構成されている。
(定着部50の構成)
定着部50は、転写部40を通過した媒体PM上に転写された現像剤像に対し熱および圧力を付与することで、その現像剤像を媒体PM上に定着させるための部材である。定着部50は、転写部40よりも搬送路PWの下流に配置されている。定着部50は、例えば、上部ローラ51と、下部ローラ52とを含んで構成されている。
上部ローラ51および下部ローラ52は、各々の内部にハロゲンランプ等の加熱ヒータである熱源を含んで構成されており、媒体PM上の現像剤像に対して熱を付与する加熱ローラとして機能する。上部ローラ51は、制御基板100による制御を受けて、媒体PMが搬送方向Fに搬送される向きに回転動作するようになっている。上部ローラ51および下部ローラ52内の熱源は、制御基板100により制御されるバイアス電圧の供給を受け、上部ローラ51および下部ローラ52の各表面温度を制御するようになっている。下部ローラ52は、上部ローラ51との間に圧接部が形成されるように上部ローラ51と対向して配置されており、媒体PM上の現像剤像に対して圧力を付与する加圧ローラとして機能する。下部ローラ52は、弾性体材料からなる表面層を有しているとよい。
(排出部60の構成)
排出部60は、定着部50によって現像剤像が定着された媒体PMを外部に排出するものである。排出部60は、例えば、搬送ローラ対61,62,63と、センサ64とを有している。搬送ローラ対61,62,63は、搬送路PWを介して媒体PMを外部に排出し、外部のスタッカ70Aにストックさせるようになっている。搬送ローラ対61,62,63は、制御基板100による制御を受けて、媒体PMが搬送方向Fに搬送される向きに回転動作するようになっている。搬送ローラ対61,62,63は、さらに、例えば、媒体PMをフェイスダウンで外部に排出するようになっている。
センサ64は、搬送ローラ対61,62,63よりも上流に配置されている。センサ64は、搬送ローラ対61,62,63の駆動タイミングを調整するために、媒体PMの位置検出を行うものである。センサ64は、例えば、搬送路PWを搬送される媒体PMを検出するようになっている。
(制御機構)
次に、図1に加えて図3を参照して、画像形成装置1の制御機構の一部について説明する。図3は、画像形成装置1における制御基板100の機能ブロック例を表したものである。図1および図3に示したように、画像形成装置1は、制御機構として、制御基板100を備えている。制御基板100は、例えば、ホストI/F101、CPU102、メカ制御部103、画像形成部104、分割部105、ラインカウンタ106およびラインバッファ107,108を有している。ホストI/F101、CPU102、メカ制御部103、画像形成部104、分割部105およびラインカウンタ106は、例えば、CUPバス109に接続されている。
ホストI/F101は、画像形成装置1に接続された外部の情報処理装置200から送られてくる画像データDiを取り込み、CPU102に転送するようになっている。CPU102は、例えば、メカ制御部103、画像形成部104、分割部105およびラインカウンタ106にデータや制御信号を送出し、全体の制御を行うようになっている。メカ制御部103は、例えば、センサ23等からの検知信号103Cや、CPU102からの制御信号に基づいて、帯電ローラ32等を駆動するモータに制御信号103Bを出力するようになっている。メカ制御部103は、また、例えば、センサ23等からの検知信号103Cや、CPU102からの制御信号に基づいて、帯電ローラ32等に印加する高電圧103Aを、画像形成部30等に出力するようになっている。メカ制御部103は、さらに、例えば、CPU102からの制御信号に基づいて、ライン同期信号103Dを生成し、ラインカウンタ106およびラインバッファ107に出力するようになっている。CPU102からの制御信号には、ヘッドデータ107Bを出力するタイミングに関する設定値(後述のタイミングta0など)が含まれる。ライン同期信号103Dは、ラインバッファ107からヘッドデータ107Bを出力するタイミングを制御する信号である。
画像形成部104は、画像形成装置1に接続された外部の情報処理装置200から送られてくる画像データDiを取り込み、印刷可能なデータ形式に変換するようになっている。印刷可能なデータ形式としては、例えば、ビットマップデータBMなどのイメージデータが挙げられる。なお、以下では、画像形成部104が画像データDiをビットマップデータBMに変換するものとして説明する。画像形成部104は、生成したビットマップデータBMを分割部105に出力するようになっている。分割部105は、ビットマップデータBMの画素パターンに基づいて、ビットマップデータBMを2つのラインデータBMLD1,BMLD2に分割するようになっている。ビットマップデータBMが本発明の「ビットマップデータ」の一具体例に対応する。2つのラインデータBMLD1,BMLD2が、本発明の「複数の部分ビットマップデータ」の一具体例に対応する。分割部105は、生成したラインデータBMLD1をラインバッファ107に出力するようになっている。分割部105は、生成したラインデータBMLD2をラインバッファ108に出力するようになっている。なお、ビットマップデータBMの分割方法については、後に詳述する。
ラインカウンタ106は、CPU102からの制御信号に基づいて、メカ制御部103からライン同期信号103Dが入力されたタイミングから、所定の時間だけ遅れたタイミングで、ライン同期信号106Aをラインバッファ108に出力するようになっている。このとき、CPU102からの制御信号には、ヘッドデータ108Bを出力するタイミングに関する設定値(後述のタイミングtb0,tb1,tb2,tb3またはtb4など)が含まれる。
上述したように、2つのLEDヘッド33a,33bの取り付け位置が、周面31Aの回転方向においてずれている。そのため、2つのLEDヘッド33a,33bの印刷開始位置が互いに異なるので、印刷開始位置のずれの分だけ、LEDヘッド33bの印刷開始タイミングを、LEDヘッド33aの印刷開始タイミングよりも遅らせる必要がある。ラインカウンタ106は、ライン同期信号103Dがラインバッファ107に入力されるタイミングよりも遅れたタイミングでライン同期信号106Aをラインバッファ108に出力するようになっている。これにより、LEDヘッド33bの印刷開始タイミングを、LEDヘッド33aの印刷開始タイミングよりも遅らせることができる。
ラインバッファ107は、分割部105から入力されたラインデータBMLD1を、所定のタイミング(具体的には、ライン同期信号103Dが入力されたタイミング)で、ヘッドデータ107BとしてLEDヘッド33aに出力するようになっている。ラインバッファ108は、分割部105から入力されたラインデータBMLD2を、所定のタイミング(具体的には、ライン同期信号106Aが入力されたタイミング)で、ヘッドデータ107BとしてLEDヘッド33bに出力するようになっている。ラインバッファ107,108は、ヘッドデータ107Bの他に、クロック107A、ラッチ信号107Cおよびストローブ信号107DをLEDヘッド33a,33bに出力するようになっている。
次に、LEDヘッド33a,33bについて説明する。LEDヘッド33a,33bは、互いに同一の構成となっている。そこで、以下では、LEDヘッド33a,33bを代表して、LEDヘッド33aについて説明する。図4は、LEDヘッド33aの回路構成例を表したものである。図5は、制御基板100における各種波形の一例を表したものである。
LEDヘッド33aは、例えば、シフトレジスタ131、ラッチ回路132、線発光部133a、複数のANDゲート134、複数の電流制御回路135および複数のFET136を有している。複数のANDゲート134、複数の電流制御回路135および複数のFET136は、それぞれ、LED137ごとに1つずつ割り当てられている。例えば、各LED137のアノード側の端子と、定電圧VDDとの間に、電流制御回路135およびFET136が直列に接続されている。FET136のゲートには、ANDゲート134の出力端子が接続されており、ANDゲート134の2つの入力端子には、ストローブ信号107Dが入力される配線と、ラッチ回路132の出力端子の1つとが接続されている。
シフトレジスタ131は、制御基板100から入力されたシリアルのヘッドデータ107Bを、パラレルのヘッドデータ107Bとしてラッチ回路132に出力するようになっている。LEDヘッド33aにおいて、シフトレジスタ131は、例えば、ライン同期信号103Dの入力に同期して入力が開始されたシリアルのヘッドデータ107Bを、クロック107Aの入力に応じて、1つずつ受け付けるようになっている。LEDヘッド33bにおいて、シフトレジスタ131は、例えば、ライン同期信号106Aの入力に同期して入力が開始されたシリアルのヘッドデータ108Bを、クロック108Aの入力に応じて、1つずつ受け付けるようになっている。なお、図5には、シリアルのヘッドデータ107Bの入力が期間T1から開始され、シリアルのヘッドデータ108Bの入力が期間Tkから開始される様子が例示されている。
LEDヘッド33aにおいて、ラッチ回路132は、ラッチ信号107Cが入力されたタイミングで、シフトレジスタ131から入力されているパラレルのヘッドデータ107Bを一斉に取り込み、取り込んだヘッドデータ107Bを出力するようになっている。LEDヘッド33bにおいて、ラッチ回路132は、ラッチ信号108Cが入力されたタイミングで、シフトレジスタ131から入力されているパラレルのヘッドデータ108Bを一斉に取り込み、取り込んだヘッドデータ108Bを出力するようになっている。
LEDヘッド33aにおいて、ANDゲート134は、ストローブ信号107Dおよびラッチ信号107Cの双方からの入力があった場合に、FET136のゲートをオンさせるオン電圧をFET136のゲートに出力するようになっている。LEDヘッド33bにおいて、ANDゲート134は、ストローブ信号108Dおよびラッチ信号108Cの双方からの入力があった場合に、FET136のゲートをオンさせるオン電圧をFET136のゲートに出力するようになっている。
電流制御回路135は、LED137を発光させるのに必要な電流を出力するようになっている。FET13は、ストローブ信号107D,108Dの入力によってオンするようになっている。LED137は、閾値電流よりも大きな電流の印加により発光するようになっている。
次に、ビットマップデータBMの分割方法について説明する。最初は、ビットマップデータBMの一般的な分割方法について説明し、その後、本実施の形態におけるビットマップデータBMの分割方法について説明する。
図6(A)〜図6(D)は、2つのLEDヘッド33a,33b(2つの線発光部133a,133b)にラインデータBMLD1,BMLD2を割り当てる方法の一例を表したものである。図6(A)は、周面31Aの進行方向において端部が互いに重複するように平行に配列された2つの線発光部133a,133bを模式的に表したものである。図6(B)は、ビットマップデータBMから抜き出した1ライン分のデータ(ラインデータBMLD)を模式的に表したものである。図6(A),図6(B)には、ラインデータBMLDの中心(論理中心c1)と、重複部分OLを有する2つの線発光部133a,133bを1本の発光部とみなしたときの、その発光部の中心(物理中心c2)とが、互いに一致している様子が例示されている。図6(C)は、線発光部133aに割り当てられるラインデータBMLDaと、線発光部133bに割り当てられるラインデータBMLDbとを模式的に表したものである。図6(D)は、複数の線状像Idが印刷された媒体PMを模式的に表したものである。重複部分OLとは、2つのLEDヘッド33a,33bのうち、画像形成可能な範囲が互いに重複する部分を指している。
ラインデータBMLDは、N個の画素データPx(1)〜Px(N)からなる。従って、図6(A)〜図6(D)では、論理中心c1は画素データPx(N/2)の位置にある。ラインデータBMLDは、論理中心c1で2つのラインデータBMLD1,BMLD2に分割される。ラインデータBMLD1は線発光部133aに割り当てられ、ラインデータBMLD2は線発光部133bに割り当てられる。線発光部133a,133bは、それぞれ、一列に配列されたM個のLED137からなる。Mは、N/2よりも大きい値である。従って、ラインデータBMLD1は、線発光部133aに割り当てられるラインデータBMLDaの一部に割り当てられる。ラインデータBMLDaにおいて、ラインデータBMLD1の割り当てられていない箇所には、初期値(非発光データ)が割り当てられる。同様に、ラインデータBMLD2は、線発光部133bに割り当てられるラインデータBMLDbの一部に割り当てられる。ラインデータBMLDbにおいて、ラインデータBMLD2の割り当てられていない箇所には、初期値(非発光データ)が割り当てられる。
上述したように、論理中心c1と物理中心c2とが互いに一致している。そのため、図6(B)に示したように、発光(白丸)、非発光(黒丸)が交互に並んだテストチャートを、N個の画素データPx(1)〜Px(N)として設定し、ラインデータBMLD1,BMLD2を上述したようにラインデータBMLDa,BMLDbに割り当てた上で、2つのLEDヘッド33a,33bによって媒体PMに複数の線状像Idを印刷した場合には、図6(D)に示したように、各線状像Idが均等な間隔で印刷される。なお、LED137の発光により露光した周面31Aの感光体では、帯電電位が低下して、帯電した現像剤37が付着し、画素が描画される。従って、発光(白丸)は、画素が描画されることを指している。一方、LED137の非発光により露光しない周面31Aの感光体では、帯電電位が維持されており、帯電した現像剤37が反発し、画素が描画されない。従って、非発光(黒丸)は、画素が描画されないことを指している。
しかし、実際には、2つのLEDヘッド33a,33bの配置誤差によって、例えば、図7Aや図7Bに示したように、重複部分OLの大きさが、論理中心c1と物理中心c2とが互いに一致しているときの重複部分OLの大きさと異なっている。そのため、ラインデータBMLDを論理中心c1で2つのラインデータBMLD1,BMLD2に分割したときには、印刷された白黒のストライプの中に、白領域WRや黒領域BRが現れる。これら白領域WRや黒領域BRが観察者から筋として認識される。2つのLEDヘッド33a,33bを精度よく取り付けることで、このような筋を目立たなくすることが可能である。しかし、2つのLEDヘッド33a,33bの取り付け精度を高くしようとすると、製造コストが大幅に上昇する虞がある。
次に、本実施の形態におけるビットマップデータBMの分割方法について説明する。本実施の形態におけるビットマップデータBMの分割は、以下に示した手順を経ることにより実施される。
(1)テストチャートを用いて重複部分OLを特定する手順
(2)テストチャートを用いて露光開始タイミングを調整する手順
(3)画素パターンに基づいてラインデータBMLDを分割する手順
((1)の手順)
図8(A)〜図8(E)は、テストチャートを用いて重複部分OLを特定する手順の一例を概念的に表したものである。図9(A)〜図9(C)は、図8に続く手順の一例を概念的に表したものである。図8(A)の右上には、周面31Aの進行方向において端部が互いに重複するように平行に配列された2つの線発光部133a,133bが模式的に表されている。図8(A)〜図8(E)および図9(A)〜図9(C)において、右側には、線発光部133aに割り当てられるラインデータBMLDaと、線発光部133bに割り当てられるラインデータBMLDbとが模式的に表されている。図8(A)〜図8(E)および図9(A)〜図9(C)において、左側には、複数の線状像Idが印刷された媒体PMが模式的に表されている。
図8(A)において、設定a0とは、ラインデータBMLD1を、N/2個の画素データが発光(白丸)、非発光(黒丸)交互に並んだテストチャートにすることを指している。つまり、設定a0とは、ラインデータBMLDを論理中心c1で2つに分割することを指している。図8(A)において、設定b0とは、ラインデータBMLD2を、N/2個の画素データが発光(白丸)、非発光(黒丸)交互に並んだテストチャートにすることを指している。つまり、設定b0とは、ラインデータBMLDを論理中心c1で2つに分割することを指している。
図8(B)において、設定b1とは、ラインデータBMLD2を、(N/2+1)個の画素データが発光(白丸)、非発光(黒丸)交互に並んだテストチャートにすることを指している。つまり、設定b1とは、画素データが発光(白丸)、非発光(黒丸)交互に並んだテストチャートとなっているラインデータBMLDを論理中心c1の1つ右隣で2つに分割することを指している。図8(C)における設定b2とは、ラインデータBMLD2を、(N/2+2)個の画素データが発光(白丸)、非発光(黒丸)交互に並んだテストチャートにすることを指している。つまり、設定b2とは、画素データが発光(白丸)、非発光(黒丸)交互に並んだテストチャートとなっているラインデータBMLDを論理中心c1の2つ右隣で2つに分割することを指している。図8(D)における設定b3とは、ラインデータBMLD2を、(N/2+3)個の画素データが発光(白丸)、非発光(黒丸)交互に並んだテストチャートにすることを指している。つまり、設定b3とは、画素データが発光(白丸)、非発光(黒丸)交互に並んだテストチャートとなっているラインデータBMLDを論理中心c1の3つ右隣で2つに分割することを指している。図8(E)における設定b4とは、ラインデータBMLD2を、(N/2+4)個の画素データが発光(白丸)、非発光(黒丸)交互に並んだテストチャートにすることを指している。つまり、設定b4とは、画素データが発光(白丸)、非発光(黒丸)交互に並んだテストチャートとなっているラインデータBMLDを論理中心c1の4つ右隣で2つに分割することを指している。
図9(A)における設定b5とは、ラインデータBMLD2を、(N/2+5)個の画素データが発光(白丸)、非発光(黒丸)交互に並んだテストチャートにすることを指している。つまり、設定b5とは、画素データが発光(白丸)、非発光(黒丸)交互に並んだテストチャートとなっているラインデータBMLDを論理中心c1の5つ右隣で2つに分割することを指している。図9(B)における設定b6とは、ラインデータBMLD2を、(N/2+6)個の画素データが発光(白丸)、非発光(黒丸)交互に並んだテストチャートにすることを指している。つまり、設定b6とは、画素データが発光(白丸)、非発光(黒丸)交互に並んだテストチャートとなっているラインデータBMLDを論理中心c1の6つ右隣で2つに分割することを指している。図9(C)における設定b7とは、ラインデータBMLD2を、(N/2+7)個の画素データが発光(白丸)、非発光(黒丸)交互に並んだテストチャートにすることを指している。つまり、設定b7とは、画素データが発光(白丸)、非発光(黒丸)交互に並んだテストチャートとなっているラインデータBMLDを論理中心c1の7つ右隣で2つに分割することを指している。
設定が、設定a0,b0、設定a0,b1、設定a0,b2、設定a0,b3、設定a0,b4、設定a0,b5、設定a0,b6、設定a0,b7の順に変わりながら、設定ごとに印刷が実行される。つまり、画素データが発光(白丸)、非発光(黒丸)交互に並んだテストチャートとなっているラインデータBMLDの分割位置を中央(論理中心c1)から1つずつずらしながら、印刷が実行される。その結果、図8(A)〜図(E)および図9(A)〜図9(C)の左側に記載したような印刷画像が得られる。設定が上記のように変化するにつれて、当初は、白黒のストライプの中の白領域WRが徐々に狭くなっていく。しかし、設定a0,b4において、白領域WRがなくなり、各線状像Idが均等な間隔となる。その後、白黒のストライプの中に黒領域BRが断続的に現れ、白黒のストライプの中の黒領域BRが徐々に広がっていく。このような結果から、設定a0,b4が設定されたときに、ラインデータBMLD2の右端の1つ右隣の位置が、ラインデータBMLD1の左端の位置と一致すると言える。このことから、線発光部133bの、線発光部133aに対する相対位置が、論理中心c1と物理中心c2とが互いに一致しているときと比べて、4画素分左にずれていることがわかる。また、重複部分OLの画素数が、論理中心c1と物理中心c2とが互いに一致しているときの重複部分OLの画素数と比べて、4画素少ないこともわかる。また、物理中心c2が、論理中心c1から、ずれ量の半分(4画素/2=2画素)だけ左にずれていることもわかる。また、これらのことから、ビットマップデータBMまたはラインデータBMLDにおける、重複部分OLに対応する画素データを特定することができる。
このように、画素データが発光(白丸)、非発光(黒丸)交互に並んだテストチャートとなっているラインデータBMLDの分割位置を中央(論理中心c1)から右方向または左方向に1つずつずらしながら、印刷を実行することにより、ビットマップデータBMまたはラインデータBMLDにおける、重複部分OLに対応する画素データを特定することができる。
((2)の手順)
図10(A)〜図10(E)は、テストチャートを用いて露光開始タイミングを調整する手順の一例を概念的に表したものである。図10(A)の右上には、周面31Aの進行方向において端部が互いに重複するように平行に配列された2つの線発光部133a,133bが模式的に表されている。図10(A)〜図10(E)において、右側には、線発光部133aに割り当てられるラインデータBMLDaと、線発光部133bに割り当てられるラインデータBMLDbとが模式的に表されている。図10(A)〜図10(E)において、左側には、複数の線状像Idが印刷された媒体PMが模式的に表されている。図10(A)〜図10(E)において、タイミングta0は、線発光部133aの発光タイミングであり、ライン同期信号103Dによって制御される。図10(A)〜図10(E)において、タイミングtb0,tb1,tb2,tb3,tb4は、線発光部133bの発光タイミングであり、ライン同期信号106Aによって制御される。
図10(A)において、タイミングtb0は、タイミングta0から所定の期間Δt1だけ遅れたタイミングとなっている。図10(B)において、タイミングtb1は、タイミングta0から所定の期間Δt2(>Δt1)だけ遅れたタイミングとなっている。図10(C)において、タイミングtb2は、タイミングta0から所定の期間Δt3(>Δt2)だけ遅れたタイミングとなっている。図10(D)において、タイミングtb3は、タイミングta0から所定の期間Δt3(>Δt2)だけ遅れたタイミングとなっている。図10(E)において、タイミングtb4は、タイミングta0から所定の期間Δt4(>Δt3)だけ遅れたタイミングとなっている。
図10(A)〜図10(E)において、ラインデータBMLD1は、タイミングta0のときに、全ての画素データが発光(白丸)に対応したテストチャートとなり、他のタイミングのときに、全ての画素データが非発光(黒丸)に対応したテストチャートとなる。図10(A)において、ラインデータBMLD2は、タイミングtb0のときに、全ての画素データが発光(白丸)に対応したテストチャートとなり、他のタイミングのときに、全ての画素データが非発光(黒丸)に対応したテストチャートとなる。図10(B)において、ラインデータBMLD2は、タイミングtb1のときに、全ての画素データが発光(白丸)に対応したテストチャートとなり、他のタイミングのときに、全ての画素データが非発光(黒丸)に対応したテストチャートとなる。図10(C)において、ラインデータBMLD2は、タイミングtb2のときに、全ての画素データが発光(白丸)に対応したテストチャートとなり、他のタイミングのときに、全ての画素データが非発光(黒丸)に対応したテストチャートとなる。図10(D)において、ラインデータBMLD2は、タイミングt3のときに、全ての画素データが発光(白丸)に対応したテストチャートとなり、他のタイミングのときに、全ての画素データが非発光(黒丸)に対応したテストチャートとなる。図10(E)において、ラインデータBMLD2は、タイミングt4のときに、全ての画素データが発光(白丸)に対応したテストチャートとなり、他のタイミングのときに、全ての画素データが非発光(黒丸)に対応したテストチャートとなる。
露光開始のタイミングが、タイミングta0,tb0、タイミングta0,tb1、タイミングta0,tb2、タイミングta0,tb3、タイミングta0,tb4の順に変わりながら、設定されたタイミングごとに印刷が実行される。つまり、線発光部133bの発光タイミングを徐々にずらしながら、印刷が実行される。その結果、図10(A)〜図10(E)の左側に記載したような印刷画像が得られる。露光開始のタイミングが上記のように変化するにつれて、当初は、線状像Id同士の間隔が徐々に変化していく。しかし、設定ta0,tb2において、線状像Id同士が互いに重なり合い、きれいな白黒のストライプが現れる。その後、再び、線状像Id同士の間隔が徐々に変化していく。このような結果から、タイミングta0,tb2が設定されたときに、媒体PMの進行方向におけるずれが最小となることがわかる。
このように、線発光部133bの発光タイミングを徐々に遅らせたり、早めたりしながら、印刷を実行することにより、線発光部133a,133bの適切な発光タイミングを特定することができる。
((3)の手順)
図11A〜図11Fおよび図12A〜図12Dは、画素パターンに基づいてラインデータBMLDを分割する手順の一例を表したものである。図11A〜図11Fおよび図12A〜図12Dには、ビットマップデータBMまたはラインデータBMLDにおいて、重複部分OLに対応する各画素データ(以下、単に「重複部分OLのラインデータ」と称する。)が模式的に表されている。重複部分OLのラインデータは、例えば、上記の(1)の手順の実施によって特定される。なお、図11A〜図11Fおよび図12A〜図12Dにおいて、重複部分OLのラインデータは、Px(k)〜Px(M)で表されている。
例えば、図11A〜図11Cに示したように、重複部分OLのラインデータにおいて、隣接する2つの画素データが互いに異なる位置が存在するとする。このとき、分割部105は、まず、ビットマップデータBMから、1ライン分のラインデータBMLDを抽出し、抽出したラインデータBMLDの画素パターンに基づいて、ラインデータBMLDを2つのラインデータBMLD1,BMLD2に分割するようになっている。具体的には、分割部105は、まず、ビットマップデータBMから、1ライン分のラインデータBMLDを抽出し、抽出したラインデータBMLDのうち、重複部分OLに対応する複数の画素データ(重複部分OLのラインデータ)において、隣接する2つの画素データが互いに異なる境界位置を、ラインデータBMLDの分割位置(最大長境界BL)とするようになっている。なお、分割部105は、ビットマップデータBMのうち、重複部分OLに対応する複数の画素データにおいて、隣接する2つの画素データが互いに異なる位置を、ビットマップデータBMの分割位置(最大長境界BL)とするようになっていてもよい。
ここで、例えば、図11B、図11Cに示したように、重複部分OLのラインデータにおいて、隣接する2つの画素データが互いに異なる境界位置が複数存在することがある。分割部105は、この場合には、各境界位置のうち、隣接する他の境界位置が最も遠い境界位置を、ビットマップデータBMまたはラインデータBMLDの分割位置(最大長境界BL)とするようにしてもよい。これにより、ビットマップデータBMまたはラインデータBMLDが、筋が目立ち難い画素パターンの輪郭(外縁)部分で2つのラインデータBMLD1,BMLD2に分割され得る。
例えば、図11Dに示したように、重複部分OLのラインデータが全て、非発光に相当するデータとなっていることがある。分割部105は、この場合には、例えば、図11Dに示したように、ビットマップデータBMまたはラインデータBMLDのうち、重複部分OLに対応する複数の画素データ(重複部分OLのラインデータ)において、任意の位置を、ビットマップデータBMまたはラインデータBMLDの分割位置(最大長境界BL)とするようになっている。このとき、分割部105は、重複部分OLのラインデータにおいて、論理中心c1を、ビットマップデータBMまたはラインデータBMLDの分割位置とするようになっていてもよい。また、分割部105が、1つ前のラインデータBMLDにおける分割位置(最大長境界BL)を記憶している場合には、次のラインデータBMLDにおける分割位置(最大長境界BL)を、記憶している分割位置(最大長境界BL)または、記憶している分割位置(最大長境界BL)に最も近い境界位置に設定するようになっていてもよい。
重複部分OLのラインデータが全て、発光に相当するデータとなっている場合には、分割部105は、例えば、図11Eに示したように、ラインデータBMLDa,BMLDbにおいて、重複部分OLに対応する全ての画素データを、発光に相当するデータに設定するようになっていてもよい。つまり、制御基板100は、この場合には、各線発光部133a,133bのうち、重複部分OLに対応する箇所を全て発光させる制御信号を出力するようになっている。
先に記載した重複部分OLのラインデータが全て非発光に相当するデータとなっている場合の変形例として、分割部105は、例えば、図11Fに示したように、ラインデータBMLDa,BMLDbにおいて、重複部分OLに対応する全ての画素データを、非発光に相当するデータに設定するようになっている。つまり、制御基板100は、この場合には、各線発光部133a,133bのうち、重複部分OLに対応する箇所を全て非発光にする制御信号を出力するようになっている。
また、例えば、図12A〜図12Dに示したように、重複部分OLのラインデータにおいて、隣接する2つの画素データが互いに異なる境界位置が複数存在しており、さらに、複数の境界位置が、隣接する他の境界位置が最も遠い境界位置に該当することがある。この場合には、分割部105は、ビットマップデータBMまたはラインデータBMLDにおける、重複部分OLに対応する各画素データのうち、論理中心c1に最も近い境界位置をビットマップデータBMまたはラインデータBMLDの分割位置(最大長境界BL)とするようになっていてもよい。また、分割部105が、前回のラインデータBMLDにおける分割位置(最大長境界BL)を記憶している場合には、次のラインデータBMLDにおける分割位置(最大長境界BL)を、記憶している分割位置(最大長境界BL)または、記憶している分割位置(最大長境界BL)に最も近い境界位置に設定するようにしてもよい。このとき、分割部105は、前回の重複部分OLのラインデータの画素パターンを参照して、分割位置(最大長境界BL)を設定するようにしてもよい。例えば、今回の重複部分OLのラインデータの画素パターンが、前回の重複部分OLのラインデータの画素パターンと一致する場合には、分割部105は、前回の分割位置(最大長境界BL)を、今回の分割位置(最大長境界BL)に設定するようにしてもよい。例えば、今回の重複部分OLのラインデータの画素パターンが、前回の重複部分OLのラインデータの画素パターンと一致しない場合には、分割部105は、複数の境界位置のうち、いずれかを、分割位置(最大長境界BL)として任意に選択するようにしてもよい。
図13は、ラインデータBMLDの分割手順の一例を表したものである。分割部105は、まず、ビットマップデータBMから、1ライン分のラインデータBMLDを抽出する(ステップS101)。次に、分割部105は、抽出したラインデータBMLDのうち、重複部分OLに対応する複数の画素データ(重複部分OLのラインデータ)を切り出す(ステップS102)。
次に、分割部105は、重複部分OLのラインデータにおいて、隣接する2つの画素データが互いに異なる境界位置を抽出する(ステップS103)。次に、分割部105は、境界位置の数を数える(ステップS104)。その結果、境界位置の数がゼロの場合には、分割部105は、重複部分OLのラインデータが全て、発光(白丸)、非発光(黒丸)に相当するデータで構成されているか否か判定する(ステップS105)。その結果、重複部分OLのラインデータが全て、発光に相当するデータで構成されている場合には、分割部105は、例えば、論理中心c1を分割位置(最大長境界BL)として設定する(ステップS106)。重複部分OLのラインデータが全て、非発光に相当するデータで構成されている場合には、分割部105は、ラインデータBMLDa,BMLDbにおいて、重複部分OLに対応する全ての画素データを、非発光に相当するデータに設定する(ステップS107)。その後、分割部105は、前回の分割位置(最大長境界BL)に関する情報をリセットする(ステップS108)。
ステップS104において、境界位置の数が1つの場合には、分割部105は、抽出した1つの境界位置を分割位置(最大長境界BL)として設定する(ステップS109)。ステップS104において、境界位置の数が2以上の場合には、分割部105は、前回の分割位置(最大長境界BL)に関する情報が存在しているか否か判定する(ステップS110)。その結果、前回の分割位置(最大長境界BL)に関する情報が存在していない場合には、分割部105は、探索された複数の境界位置のうち、いずれかを、分割位置(最大長境界BL)として任意に選択する(ステップS111)。前回の分割位置(最大長境界BL)に関する情報が存在していた場合には、分割部105は、今回の重複部分OLのラインデータの画素パターンが、前回の重複部分OLのラインデータの画素パターンと一致するか否かを判定する(ステップS112)。その結果、今回の重複部分OLのラインデータの画素パターンが、前回の重複部分OLのラインデータの画素パターンと一致する場合には、分割部105は、前回の分割位置(最大長境界BL)を、今回の分割位置(最大長境界BL)とする(ステップS113)。今回の重複部分OLのラインデータの画素パターンが、前回の重複部分OLのラインデータの画素パターンと一致しない場合には、分割部105は、探索された複数の境界位置のうち、いずれかを、分割位置(最大長境界BL)として任意に選択する(ステップS114)。このようにして、ラインデータBMLDが2つのラインデータBMLD1,BMLD2に分割される。
[効果]
次に、画像形成装置1の効果について説明する。
一般に、大判サイズの印刷に対応する方策としては、例えば、印刷用紙の幅と同等の幅を有する幅広の露光ヘッドを用いるか、または、幅の狭い複数の露光ヘッドが平行に配列された、印刷用紙の幅と同等の幅を有する露光ヘッドモジュールを用いることが考えられる。しかし、幅広の露光ヘッドは、通常サイズ印刷用の画像形成装置には用いられないので、幅広の露光ヘッドは汎用性に乏しい。一方、露光ヘッドモジュールでは、印刷したときに、隣り合う露光ヘッド同士のつなぎ目に相当する箇所に、筋が生じてしまうことがある。各露光ヘッドの位置や露光タイミングなどを調整することにより、ある程度は、筋を見えにくくすることは可能である。しかし、筋を目立たせなくすることは非常に難しい。
一方、本実施の形態の画像形成装置1では、ビットマップデータBMまたはラインデータBMLDの画素パターンに基づいて、ビットマップデータBMまたはラインデータBMLDが複数のラインデータBMLD1,BMLD2に分割される。これにより、ビットマップデータBMまたはラインデータBMLDを、筋が目立ち難い画素パターンの輪郭(外縁)部分で2つのラインデータBMLD1,BMLD2に分割することが可能となる。その結果、筋を目立ち難くすることができる。
以下に、本発明の他の実施の形態に係る画像形成装置もしくは発光装置について説明する。なお、以下では、上記実施の形態と共通の構成要素に対しては、上記実施の形態で付されていた符号と同一の符号が付される。また、上記実施の形態と異なる構成要素の説明を主に行い、上記実施の形態と共通の構成要素の説明については、適宜、省略するものとする。
<2.第2の実施の形態>
次に、本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置2について説明する。図14は、画像形成装置2の概略構成例を表したものである。画像形成装置2は、画像形成装置1において複数の画像形成部30を設けたものに相当する。画像形成装置2は、例えば、図14に示したように、搬送路PWに沿って並んで配置された4つの画像形成部30(30Y,30M,30C,30K)を備えている。4つの画像形成部30(30Y,30M,30C,30K)は、それぞれ対応する各色のトナー、すなわち、イエロートナー、マゼンタトナー、シアントナーおよびブラックトナーを用いて、各色のトナー像(画像)を形成するものである。4つの画像形成部30(30Y,30M,30C,30K)は、例えば、搬送方向Fに向かって、画像形成部30Y、画像形成部30M、画像形成部30C、画像形成部30Kの順に配置されている。
各画像形成部30(30Y,30M,30C,30K)に対して、上記実施の形態における「(1)の手順、および(2)の手順」が実施される。分割部105は、4つの画像形成部30(30Y,30M,30C,30K)のうち、いずれか1つの画像形成部30に対応する色のビットマップデータBMまたはラインデータBMLDの画素パターンに基づいて、ビットマップデータBMまたはラインデータBMLDを分割するようになっている。つまり、本実施の形態では、分割部105は、4つの画像形成部30(30Y,30M,30C,30K)のうち、いずれか1つの画像形成部30に対応する色のビットマップデータBMまたはラインデータBMLDを用いて、上記実施の形態における「(3)の手順」が実施される。なお、各色のビットマップデータBMまたはラインデータBMLDの画素パターンによっては、分割部105は、4つの画像形成部30(30Y,30M,30C,30K)のうち、少なくとも1つの画像形成部30に対応する色のビットマップデータBMまたはラインデータBMLDの画素パターンに基づいて、ビットマップデータBMまたはラインデータBMLDを分割するようになっていてもよい。
本実施の形態の画像形成装置2では、上記実施の形態の画像形成装置1と同様、ビットマップデータBMまたはラインデータBMLDの画素パターンに基づいて、ビットマップデータBMまたはラインデータBMLDが複数のラインデータBMLD1,BMLD2に分割される。これにより、ビットマップデータBMまたはラインデータBMLDを、筋が目立ち難い画素パターンの輪郭(外縁)部分で2つのラインデータBMLD1,BMLD2に分割することが可能となる。その結果、筋を目立ち難くすることができる。
<3.第3の実施の形態>
次に、本発明の第3の実施の形態に係る発光装置3について説明する。図15は、発光装置3の概略構成例を表したものである。発光装置3は、残像効果を利用した表示装置であり、例えば、LEDヘッドモジュール33と、LEDヘッドモジュール33を制御する制御基板300とを備えている。LEDヘッドモジュール33および制御基板300は、例えば、収容部3A内に収容されている。制御基板300は、例えば、図16に示したように、上記実施の形態の制御基板100においてメカ制御部103の代わりに、タイミング生成部301および加速度センサ302を設けたものに相当する。なお、加速度センサ302は、必要に応じて省略することが可能である。
タイミング生成部301は、例えば、CPU102からの制御信号と、加速度センサ302から入力される検知信号とに基づいて、ライン同期信号103Dを生成し、ラインカウンタ106およびラインバッファ107に出力するようになっている。CPU102からの制御信号には、ヘッドデータ107Bを出力するタイミングに関する設定値(タイミングta0など)が含まれる。なお、加速度センサ302が省略されている場合には、タイミング生成部301は、例えば、CPU102からの制御信号に基づいて、ライン同期信号103Dを生成し、ラインカウンタ106およびラインバッファ107に出力するようになっている。加速度センサ302は、発光装置3が外力によって周期的に振動もしくは回転しているときに、その振動もしくは回転を検知し、検知した結果を検知信号としてタイミング生成部301に出力するようになっている。
発光装置3が、例えば、人や振動装置によって周期的に振動したり、車両のタイヤ部分に取り付けられることにより回転したりしているときに、LEDヘッドモジュール33から、映像を分割した複数の断片(1ライン分の映像)の光が順次、出力される。これにより、人は、発光装置3から出力された過去の光を残像として認識するので、発光装置3が周期的に振動したり、回転したりしている領域に、映像が映し出されているように認識する。
本実施の形態の発光装置3では、上記実施の形態の画像形成装置1と同様、ビットマップデータBMまたはラインデータBMLDの画素パターンに基づいて、ビットマップデータBMまたはラインデータBMLDが複数のラインデータBMLD1,BMLD2に分割される。これにより、ビットマップデータBMまたはラインデータBMLDを、筋が目立ち難い画素パターンの輪郭(外縁)部分で2つのラインデータBMLD1,BMLD2に分割することが可能となる。その結果、映像において、筋を目立ち難くすることができる。
<4.第4の実施の形態>
次に、本発明の第4の実施の形態に係る発光装置4について説明する。図17は、発光装置4の概略構成例を表したものである。発光装置4は、残像効果を利用した表示装置であり、例えば、複数のLEDヘッドモジュール33と、複数のLEDヘッドモジュール33を制御する制御基板400とを備えている。複数のLEDヘッドモジュール33は、例えば、長手方向が互いに同じ方向を向くように規則的に配置されており、さらに、端部が互いに揃うように一列に配列されている。このような配置により、複数のLEDヘッドモジュール33は、発光装置4において表示部4Aとして機能する。
制御基板400は、例えば、図18に示したように、上記実施の形態の制御基板300において加速度センサ302が省略されるとともに、ラインバッファ107,108の出力を、複数のLEDヘッドモジュール33のうちの1つと接続するためのスイッチング部110が設けられたものに相当する。スイッチング部110は、タイミング生成部301およびラインカウンタ106からのライン同期信号103D,106Aに基づいて、複数のLEDヘッドモジュール33を1つずつ、順番に選択するようになっている。
例えば、発光装置4の前を人が横切ろうとしたときに、複数のLEDヘッドモジュール33から、映像を分割した複数の断片(1ライン分の映像)の光が順次、出力される。これにより、人は、発光装置4から出力された過去の光を残像として認識するので、発光装置4の表示部4A全体から映像が映し出されているように認識する。
本実施の形態の発光装置4では、上記実施の形態の画像形成装置1と同様、ビットマップデータBMまたはラインデータBMLDの画素パターンに基づいて、ビットマップデータBMまたはラインデータBMLDが複数のラインデータBMLD1,BMLD2に分割される。これにより、ビットマップデータBMまたはラインデータBMLDを、筋が目立ち難い画素パターンの輪郭(外縁)部分で2つのラインデータBMLD1,BMLD2に分割することが可能となる。その結果、映像において、筋を目立ち難くすることができる。
<5.変形例>
以下に、種々の変形例について説明する。
上記第1および第2の実施の形態では、画像転写が直接方式となっていたが、間接方式となっていてもよい。また、上記各実施の形態では、LED137が用いられていた。しかし、上記各実施の形態において、LED137の代わりに、または、LED137とともに、レーザ素子等が用いられてもよい。
上記各実施の形態において説明した一連の処理は、ハードウェア(回路)で行われてもよいし、ソフトウェア(プログラム)で行われてもよい。上記一連の処理がソフトウェアで行われる場合、そのソフトウェアは、各機能をコンピュータにより実行させるためのプログラム群で構成される。各プログラムは、例えば、上記コンピュータに予め組み込まれて用いられてもよいし、ネットワークや記録媒体から上記コンピュータにインストールして用いられてもよい。
上記第1および第2の実施の形態では、電子写真プリンタを例に挙げて、本発明の一実施の形態について説明が行われた。しかし、本発明は、カラー機やプリンタへの適用に限定されるものではく、搬送される媒体上に画像形成する画像形成装置全般に適用することの可能なものである。本発明は、例えば、モノクロコピー機、カラーコピー機、モノクロMFP、カラーMFPなどに適用可能なものである。
なお、本発明は、例えば、複数の線状光源や複数の発光素子を1次元や2次元など多次元に配置したアレイ状ヘッドなどを組み合わせた発光モジュールを用いる分野や、複数台のプロジェクタの画像を部分的に重ねて投影する画像投影システム等において生じる問題(筋の発生)を低減することができる。
1,2…画像形成装置、3,4…発光装置、3A…収容部、4A…表示部、10…給紙部、11…給紙トレイ、12……ピックアップローラ、20…搬送部、21,22…レジストローラ対、23,24,25…センサ、30…画像形成部、31…感光ドラム、31A…周面、32…帯電ローラ、33,33(1),33(2),33(3),33(n−1),33(n)…LEDヘッドモジュール、33a,33b…LEDヘッド、34…現像ローラ、35…供給ローラ、36…カートリッジ、37…現像剤、38…規制ブレード、39…クリーニングブレード、40…転写部、50…定着部、51…上部ローラ、52…下部ローラ、60…排出部、61,62,63…搬送ローラ対、64…センサ、70…筐体、70A…スタッカ、100,300,400…制御基板、101…ホストI/F、102…CPU、103…メカ制御部、103A…高電圧、103B…制御信号、103C…検知信号、103D,106A…ライン同期信号、104…画像形成部、105…分割部、106…ラインカウンタ、107,108…ラインバッファ、107A,108A…クロック、107B,108B…ヘッドデータ、107C,108C…ラッチ回路、107D,108D…ストローブ信号、109…CPUバス、131…シフトレジスタ、132…ラッチ回路、133a,133b…線発光部、134…ANDゲート、135…電流制御回路、136…FET、137…LED、200…情報処理装置、301…タイミング生成部、302…加速度センサ、a0,b0,b1,b2,b3,b4,b5,b6,b7…設定、BL…最大長境界、BM…ビットマップデータ、BMLD1,BMLD2…ラインデータ、BR…黒線、c1…論理中心、c2…物理中心、Di…画像データ、Id…線状像、OL…重複部分、Px(1)〜Px(N),Pxa(1)〜Pxa(M),Pxb(1)〜Pxb(M)…画素データ、T1,T2,T3,Tk,Tk+1…期間、ta0,tb0,tb1,tb2,tb3,tb4…タイミング、PM…媒体、WR…白線。

Claims (10)

  1. 複数の第1発光素子がアレイ状に配置された第1アレイ状発光部と、
    複数の第2発光素子がアレイ状に配置された第2アレイ状発光部と、
    複数の画素データからなるビットマップデータの画素パターンに基づいて前記ビットマップデータを複数の部分ビットマップデータに分割する分割部と、
    複数の前記部分ビットマップデータを前記第1アレイ状発光部および前記第2アレイ状発光部ごとに1つずつ割り当て、割り当てた前記部分ビットマップデータに基づいて前記第1アレイ状発光部および前記第2アレイ状発光部を制御する制御部と
    を備え、
    前記第1アレイ状発光部および前記第2アレイ状発光部は、互いに平行に配列されるとともに、前記第1アレイ状発光部が画像形成可能な範囲の一部と、前記第2アレイ状発光部が画像形成可能な範囲の一部とが互いに重複するように配列されている
    発光装置。
  2. 前記分割部は、前記第1アレイ状発光部および前記第2アレイ状発光部のうち、画像形成可能な範囲が互いに重複する部分を重複部分と称したときに、前記ビットマップデータのうち、前記重複部分に対応する複数の前記画素データにおいて、隣接する複数の前記画素データが互いに異なる位置を、前記ビットマップデータの分割位置とする
    請求項1に記載の発光装置。
  3. 前記分割部は、前記第1アレイ状発光部および前記第2アレイ状発光部のうち、画像形成可能な範囲が互いに重複する部分を重複部分と称したときに、前記ビットマップデータのうち、前記重複部分に対応する複数の前記画素データが全て、非発光に相当するデータである場合には、前記ビットマップデータのうち、前記重複部分に対応する複数の前記画素データにおいて、任意の位置を、前記ビットマップデータの分割位置とする
    請求項1に記載の発光装置。
  4. 前記制御部は、前記第1アレイ状発光部および前記第2アレイ状発光部のうち、画像形成可能な範囲が互いに重複する部分を重複部分と称したときに、前記ビットマップデータのうち、前記重複部分に対応する複数の前記画素データが全て、発光に相当するデータである場合には、前記第1アレイ状発光部および前記第2アレイ状発光部のうち、前記重複部分に対応する箇所を全て発光させる制御信号を出力する
    請求項1に記載の発光装置。
  5. 前記制御部は、前記第1アレイ状発光部および前記第2アレイ状発光部のうち、互いに重複する部分を重複部分と称したときに、前記ビットマップデータのうち、前記重複部分に対応する複数の前記画素データが全て、非発光に相当するデータである場合には、前記第1アレイ状発光部および前記第2アレイ状発光部のうち、前記重複部分に対応する箇所を全て非発光にする制御信号を出力する
    請求項1に記載の発光装置。
  6. 前記分割部は、前記ビットマップデータから1ライン分のラインデータを抽出し、抽出した前記ラインデータの画素パターンに基づいて、前記ラインデータを複数の前記部分ビットマップデータに分割する
    請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の発光装置。
  7. 前記分割部は、前記第1アレイ状発光部および前記第2アレイ状発光部のうち、互いに重複する部分を重複部分と称したときに、前記ラインデータのうち、前記重複部分に対応する複数の前記画素データにおいて、隣接する複数の前記画素データの値が互いに異なる境界位置を、前記ラインデータの分割位置とする
    請求項6に記載の発光装置。
  8. 前記分割部は、前記ラインデータのうち、前記重複部分に対応する複数の前記画素データにおいて、複数の前記境界位置が存在する場合、各前記境界位置のうち、隣接する他の前記境界位置が最も遠い前記境界位置を、前記ラインデータの分割位置とする
    請求項7に記載の発光装置。
  9. 前記分割部は、前記ラインデータのうち、前記重複部分に対応する複数の前記画素データにおいて、複数の前記境界位置が存在する場合、各前記境界位置のうち、1つ前の前記ラインデータにおける前記分割位置に近い前記境界位置を、前記ラインデータの分割位置とする
    請求項7または請求項8に記載の発光装置。
  10. 感光体層を含む周面を有する像担持体と、
    前記周面と対向して配置され、前記周面を露光して潜像を形成する露光部と、
    前記周面と対向して配置され、現像剤により前記潜像を現像する現像部材と、
    前記露光部を制御する制御部と
    を備え、
    前記露光部は、
    複数の第1発光素子がアレイ状に配置された第1アレイ状発光部と、
    複数の第2発光素子がアレイ状に配置された第2アレイ状発光部と
    を有し、
    前記第1アレイ状発光部および前記第2アレイ状発光部は、互いに平行に配列されるとともに、前記第1アレイ状発光部が画像形成可能な範囲の一部と、前記第2アレイ状発光部が画像形成可能な範囲の一部とが互いに重複するように配列され、
    前記制御部は、
    複数の画素データからなるビットマップデータの画素パターンに基づいて前記ビットマップデータを複数の部分ビットマップデータに分割する分割部と、
    複数の前記部分ビットマップデータを前記第1アレイ状発光部および前記第2アレイ状発光部ごとに1つずつ割り当て、割り当てた前記部分ビットマップデータに基づいて前記第1アレイ状発光部および前記第2アレイ状発光部を制御する制御部と
    を有する
    画像形成装置。
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