次に、本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明するが、本発明は以下の実施形態に限定されることなく、本発明の技術的な概念の中で種々の変形例や応用例をもその範囲に含むものである。
以下、本発明を実施するための形態(以下「実施形態」という)について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。尚、以下では、縦型の洗濯、すすぎ、脱水、乾燥を行うことができる洗濯機(いわゆる、縦型の洗濯乾燥機)を例に挙げて説明するが、ドラム式の洗濯、すすぎ、脱水、乾燥を行うことができる洗濯機(いわゆる、ドラム式の洗濯乾燥機)や、縦型の洗濯、すすぎ、脱水を行うことができる洗濯機(いわゆる、全自動洗濯機)など各種様々な洗濯機に適用することができる。
図1は、本発明の実施形態に係る洗濯機を示す外観斜視図である。図2は、トップカバーを示す図であり、外蓋を外してトップカバーを上方から見た平面図である。尚、洗濯機100を正面から見たときの前方向が前方(手前)である。
図1及び図2に示すように、洗濯機100は、筺体110と、この筺体110内に備える洗濯槽120とを含んで構成されている。
筺体110は、外郭が鋼板と樹脂成型品とを組み合わせて構成されたものであり、全体を支持するベース111と、前板112と、後板113と、左右の側板114と、トップカバー115(上板)とを備えて略四角箱状に構成されている。
トップカバー115には、洗濯槽120内に洗濯物を投入するための開口115aが形成されている。この開口115aは、上面視(平面視)において略半円状に形成され、直線部分が奥側に位置し、曲線部分が手前側に位置するように構成されている。また、開口115aは、径方向外側に延びる上端面115bと、鉛直方向下方に延びる周面115cとを有している。
また、トップカバー115の手前側には、運転コースの設定や運転状態の表示などを行う操作パネル組立体200と、洗剤(固形、液体)や仕上剤などを投入するための洗剤類投入ケース117と、が設けられている。
操作パネル組立体200は、開口115aの手前側において横長四角状に形成されている。図3にあるように、操作パネル組立体200は、機械式スイッチ231〜233、及びタッチキー234〜247から構成される操作部230と、設定条件や運転状態等を表示する表示部250とを備える。操作パネル組立体200の詳細については後記する。
洗剤類投入ケース117は、操作パネル組立体200の左側に隣接して設けられている。洗剤類投入ケース117は、上面視(平面視)において略三角形状に形成され、容器部118(図2参照)と蓋部119とを備えて構成されている。蓋部119は、操作パネル組立体200の表面200aに隣接する平面視で四角形状の表面119aと、表面119aの後方に位置する平面視で略三角形状の表面119bと、を有している。また、表面119bの高さは、表面119aよりも低く形成されている。
また、操作パネル組立体200の表面200aと蓋部119の一部である表面119aとは、面一となり、全体として左右方向に細長い四角形状の平坦な面となるように構成されている。また、蓋部119の表面119bは、開口115aの上端面115bおよび周面115cと面一となるように構成されている。
また、トップカバー115には、開口115aを開閉する外蓋130(蓋体)と、左右方向を軸方向として後端を回動自在に支持するヒンジ部131とが設けられている。外蓋130は、一枚ものの板材を含んで略四角形状に構成され、開口115aの全体を上方から覆うことができる表面積(平面)を有している。また、外蓋130の内面の前方右側には、突起部60aを有するロック部材60が取り付けられている。ロック部材60は、トップカバー115の開口115aの対向する位置に設けられた係合部61に係合する。運転時や脱水時等には、ロック部材60によってロックされ、洗濯物等の飛び出しまたは、脱水時等の不用意な開閉が防止される。なお、外蓋130は、山型に折れ曲がりながら開く二つ折りタイプの外蓋であってもよい。
また、トップカバー115は、開口115aの左右両側部に前後方向に延在する縁部115d、115dを有している。この縁部115dと縁部115dとの間の距離L1は、外蓋130の横幅(左右方向の長さ)W1よりも短く形成されている。
トップカバー115は、前方に向かって下方に傾斜する下り勾配となっている。また、操作パネル組立体200の表面200aは、縁部115d、115dよりもユーザの手の厚み分低い位置(鉛直方向の下方の位置)に形成されている。さらに、操作パネル組立体200の表面200aの端部200bは、Rが形成され、下方に急傾斜している。なお、操作パネル組立体200の表面200aと蓋部119の表面119bの下端は、前板112の上端と面一で揃うように形成される。
洗濯機100は、外蓋130を閉じたときに、操作パネル組立体200のほぼ全体と、洗剤類投入ケース117の蓋部119の表面119a(表面の一部)が露出するように構成されている。これにより、外蓋130を閉じたときに、操作パネル組立体200による操作が損なわれるのを防止することができる。また、洗剤類投入ケース117を洗濯機100の手前に配置できるので、洗剤類を投入し易くなる。また、開口115aに邪魔されることなく、洗剤類投入ケース117の洗剤や柔軟剤の投入室を広く確保することができる。
図3は操作パネル組立体200を示す平面図である。図3に示すように、操作パネル組立体200は、操作パネルを組み合わせた状態において、ユーザが指でタッチまたは押圧して動作条件等の設定を行う操作部230と、各種設定条件や設定時間等を表示する表示部250としての機能を有する。
動作条件の設定には、洗濯のみを行う洗濯コース、洗濯から乾燥までを通して行う洗濯/乾燥コース、乾燥のみを行う乾燥コースなどの運転コースの設定や、洗濯時の洗い時間、すすぎ回数、脱水時間、脱水時または乾燥時の乾き具合、予約時間などの各運転コースにおける詳細な条件設定などがある。
操作部230は、電源スイッチ231、機械式(押下げ式)スイッチ232〜233、およびタッチキー234〜247から構成される。タッチキー234〜247は、人の指が触れるときの静電容量の変化を検出する静電容量式のタッチキーである。静電容量式のタッチキー234〜247は、指に力を込めてしっかりと押す必要がなく、操作パネルを軽く触るだけでタッチ検出が可能となる。指の力が弱い高齢者のような使用者でも簡単にしかも確実に操作ができる。
表示部250は、操作部230によって設定された機能や時間等の条件、運転の残り時間をLEDの点灯等により表示する。
使用者は、表示されている操作ボタンをタッチ操作する。具体的には、使用者の手指が、表示シートにおける操作ボタンをタッチ操作することによって、操作パネルを介し、タッチ操作された操作ボタンに対応して静電容量変化が発生する。図示しない制御基板に設けられた操作検出回路は、タッチされた操作ボタンに対応する検出信号をCPU(図示省略)へ出力する。CPUは、入力された検出信号に応じて、洗濯機100の各部の動作を制御する。洗濯機100は、操作パネル組立体200が検出したタッチ操作に応じた動作を行う。
以上は良く知られた洗濯機の構成であるのでこれ以上の説明は省略する。さて、上述したように、静電容量式のタッチキーを備えた操作装置においては、タッチキー用の検出電極が形成されたフレキシブル基板からなる透明のタッチキー用フィルムを使用しているが、このフレキシブル基板からなる透明のタッチキー用フィルムは製品単価が高いという課題がある。このため、洗濯機の操作部に採用した場合は洗濯機の製品単価が高くなり製品競走力が低下するという課題がある。
そして、このようなフレキシブル基板からなる透明のタッチキー用フィルムを使用しないで静電容量式のタッチキーを実現するため、制御基板と操作パネルの間に圧縮ばねを介装してばね電極とする静電容量式スイッチの採用を試みている。しかしながら、操作部に多くのタッチキーが隣接して設けられている。そして、夫々のばね電極が前後左右に自由に動くことができるため、隣り合うばね電極が互いに接触するといった好ましくない現象が発現した。このため、タッチキーが正常に機能しないという問題が発生する恐れがある。
そこで、本実施形態では、操作パネルと制御基板の間に、隣り合うばね電極を隔離する隔壁を備えたばね電極収納孔を設けた支持部材を介装し、夫々のばね電極を対応したばね電極収納孔に配置する構成とした。これによれば、夫々のばね電極がばね電極収納孔に収納されるので、ばね電極が自由に動くことが制限され、隣り合うばね電極が互いに接触することなく正常なタッチキーの機能を確保することができるようになる。
以下、本発明の操作パネル組立体200の構成について図面を用いて詳細に説明するが、操作パネル組立体200の全体構成は図4に示している通りである。
図4において、操作パネル組立体200は、パネル基体260、制御基板261、本実施例の特徴となる支持部材262、及び操作パネル263とから構成されている。そして、パネル基体260に制御基板261が固定ねじ(図示せず)によって固定され、更にこの制御基板261の上側から支持部材262がパネル基体260に固定ねじ(図示せず)によって固定され、最後に操作パネル263が支持部材262を覆うようにパネル基体260に固定ねじ(図示せず)によって固定されるものである。したがって、制御基板261と支持部材262は、パネル基体260と操作パネル263によって覆われ、全体が一体化されるものである。
パネル基体260は、長方形の有底箱状の形状に形成されており、周囲に制御基板261を囲む側周壁264が形成されている。パネル基体260は耐熱性が高く熱変形が少ないABS樹脂によって作られている。
制御基板261は、洗濯機の稼働状態を検出するセンサの入力信号の演算処理や、回転翼及び洗濯槽を駆動する電動機、衣類を乾燥させる電気ヒータやファン用電動機等を駆動する出力信号の演算処理を行う制御装置が設けられている。これらの制御装置は入出路回路、マイクロコンピュータ等から構成されており、制御基板261の上側表面に実装されている。
また、制御基板261の上側表面には、複数個の光源であるLED(Light Emitting Diode)265と、セグメント液晶ディスプレイ266とが実装されている。LED265で発光された光は、操作パネル263に形成された表示部250に印刷された文字や記号を下面から照射して明瞭に表示するものである。
更に、制御基板261の上側表面には静電容量式のタッチキーを構成するばね電極267が接続されている。尚、図4では、制御基板261に接続されている状態で描かれているが、実際は支持部材262を制御基板261の上に載置してパネル基体260に固定した後に、圧縮コイルばねからなるばね電極267がばね電極収納孔269に挿入、配置されてから制御基板261と接続されるものである。この場合はハンダのディップ工程で接続されるものである。
支持部材262は本実施例の特徴となる部品であり、パネル基体260と同様に耐熱性が高く熱変形が少ないABS樹脂によって作られている。この支持部材262は2つの大きな機能を備えており、1つはLED265やセグメントL液晶ディスプレイ266を収納する照明部品収納機能であり、もう1つはばね電極267を収納するばね電極収納機能である。このため、支持部材262は、照明部品収納部268とばね電極収納部270とが一体的に構成されており、組立性を向上することができる。この支持部材262の具体的な構成については後述する。
操作パネル263は支持部材262を上側から覆うパネルであり、操作パネル組立体200として組み上げた場合、ユーザが指でタッチ、または押圧して動作条件等の設定を行う操作部230と、各種設定条件や設定時間等を表示する表示部250の機能を有する。尚、支持部材262と操作パネル263の間には機械式スイッチ232〜233が配置されている。
操作パネル263の表面には文字や記号を印刷した表示部250が形成されており、この表示部250をLED265によって下面から照射して、文字や記号を明瞭に表示することができる。操作パネル263は、例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)樹脂からなり、表示部250が透光性を有している。PET樹脂を使用する理由は、洗剤等が接触しても化学変化を起こしにくく耐久性が良好であるという理由からである。
図5には支持部材262を制御基板262に組み付けて上面から見た状態を示している。すなわち、操作パネルを取り去った状態を示しており、照明部品収納部268には、支持部材262の上面と下面を貫通するLED収納孔271が多数設けられている。支持部材262の下面であるLED収納孔271の下面は、制御基板261に所定の距離L1をもって近接して延びており、また支持部材262の上面であるLED収納孔271の上面は、操作パネル263の表示部250の裏面に接触するように伸びている。したがって、支持部材262がパネル基体260に固定された状態で、LED収納孔271にはLED265が収納されることになる。これらの具体的な構成は図6で説明する。
各LED265の上方には操作パネル263の表示部250が位置しており、LED収納孔271の壁面はLED265の発光で生じる照明光を導く導光機能を備えている。このため、各LED265は表示部250の文字や記号に対応して設けられている。
また、ばね電極収納部270には、支持部材262の上面と下面を貫通するばね電極収納孔269が横方向に多数設けられている。照明部品収納部268と同様に、支持部材262の下面であるばね電極収納孔269の下面は、制御基板261に所定の距離L2をもって近接して延びており、また、支持部材262の上面であるばね電極収納孔271の上面は操作パネル263の裏面に接触するように伸びている。これらの具体的な構成も図6で説明する。
したがって、支持部材262がパネル基体260に固定された状態で、ばね電極収納孔269には、ばね電極267が挿入されて収納されることになる。各ばね電極267の上方には操作パネル263の複数のタッチキーが位置しており、タッチキーを指で触ることによりスイッチ機能を行うことができる。また、図5からわかるようにタッチキーの配置にしたがってばね電極267が横方向に順番に配置されるようになっている。
このように、操作部に多くのタッチキーが隣接して設けられているため、ばね電極収納孔269がない場合は、夫々のばね電極267が前後左右に自由に動けるため、隣り合うばね電極267が互いに接触するといった好ましくない現象が発現した。このため、タッチキーが正常に機能しないという問題が発生する。
これに対して、本実施形態では、ばね電極収納孔269にばね電極267が挿入、配置されるため、夫々のばね電極267が前後左右に自由に動くことができず、隣り合うばね電極267が互いに接触するといった現象をなくすことができる。
図6は操作パネル組立体200をばね電極収納孔269の部分で断面するようにしたものであり、パネル基体260、制御基板261、支持部材262、及び操作パネル263を一体化した状態を示している。
図6において、有底箱状のパネル基体260の内部には制御基板261が固定ねじによって固定されており、この制御基板261の上側表面には制御装置を構成する電子部品や電気部品が実装されている。更には、表示部250を裏面から照明するLED265が制御基板261に実装されている。
また、制御基板261の上側から支持部材262がパネル基体260に固定ねじによって固定されており、この支持部材262には図5に示す照明部品収納部268とばね電極収納部270とが形成されている。照明部品収納部268はLED265を収納するLED収納孔271が形成されており、制御基板261の上側から支持部材262を組み付けたときにLED265が収納される形態となっている。
LED収納孔271は操作パネル263側に向けて拡開するような形状に形成されており、表示部250の文字や記号の印刷領域に充分な光量を与えるようにしている。また、LED収納孔271の上端面は操作パネル263の裏面に接触する構成とされているため、照明光が隣に漏れることを防ぐことができる。
LED収納孔271の下端面は、制御基板261に所定の距離L1をもって近接して延びているが、これは、制御基板261の防水のために行うポッティングの樹脂が流れ易いようにするためでる。ポッティング用樹脂はパネル基体260の側周壁264によって貯留されて硬化されるが、この時のポッティング用樹脂の流れを円滑にするため距離L1が形成されている。
また、ばね電極収納部270はばね電極267を収納するばね電極収納孔269が多数形成されている。このばね電極収納孔269には、制御基板261の上側から支持部材262をパネル基体260に固定ねじによって固定した後に、ばね電極267が挿入、配置されるものである。ばね電極収納孔269は、隣り合うばね電極267を隔離する円環状の隔壁272を備えており、この隔壁272内にばね電極267が収納されるようになっている。ばね電極収納孔269の直径は、ばね電極267の直径より大きく設定されており、ばね電極267がばね電極収納孔269に円滑に挿入できるようになっている。ばね電極267とばね電極収納孔269はタッチキーに対応した数だけ設けられている。
ばね電極収納孔269の下面は、制御基板261に所定の距離L2をもって近接して延びており、また、ばね電極収納孔269の上端面は操作パネル263の裏面に接触するように伸びている。
ここで、ばね電極収納孔269の下端面と制御基板261の間の距離L2は、LED収納孔271の下端面と制御基板261の間の距離L1より大きくしている。これは、照明部品収納部268に多数のLED収納孔271が存在しているため、この部分でポッティング用樹脂の流れが阻害されて、ばね電極収納孔269の下面領域までポッティング用樹脂が流れない恐れがあるからである。このため、ばね電極収納孔269の下端面と制御基板261の間の距離L2を大きくして、ポッティング用樹脂の流れのバイパスを形成することで、ポッティング用樹脂の流れを円滑にするようにしているものである。
次に、ばね電極267とばね電極収納孔269付近を拡大した図面によって、更にこの部分の詳細な説明を行う。
図7において、上述した通りばね電極収納孔269は、隣り合うばね電極267を隔離する円環状の隔壁272を備えており、この隔壁272内にばね電極267が収納されるようになっている。ばね電極収納孔269の直径D2は、ばね電極267の直径D1より大きく設定されており、ばね電極267がばね電極収納孔271に円滑に挿入できるようになっている。
ここで、ばね電極267と制御基板261に設けた検出回路(図示せず)の接続であるが、ばね電極267の下端部267Bは半径方向の中心に向かって延び、更にほぼ中心付近で制御基板261の方に向きを変えて、制御基板261に設けた接続孔に挿通されている。この接続孔とばね電極267の下端部がハンダによって接合されてばね電極267と検出回路とが接続されるものである。このようにタッチキーと制御基板261に搭載された検出回路はばね電極267によって静電気的に接続される構成とされている。
また、ばね電極267はステンレス鋼線を使用し、この表面にニッケルメッキ処理を施している。ニッケルメッキ処理を行うことでハンダの接着性を向上でき、更に湿気等に対する耐食性が向上できる。
尚、支持部材262のばね電極収納孔269がない場合は、ばね電極の下端部267Bを制御基板261の接続孔に挿入する際の位置決めがなく、取り付け性が悪いものである。これに対して、例えば、ばね電極267の下端部267Bの線径と接続孔の直径の差を、ばね電極収納孔269の直径D2とばね電極267の直径D1の差より大きく設定すれば、ばね電極267の下端部267bを制御基板261の接続孔に円滑に挿入できるようになる。これによって組立性を更に向上することができる。
また、支持部材262のばね電極収納孔269がない場合は、ばね電極26が直接的に制御基板261から上側に延びて前後左右方向に自由に動いてしまうため、操作パネル263のタッチキーに対する位置決めが困難である。これに対して、ばね電極267をばね電極収納孔269に挿入、配置する構成としたので、タッチキーに対する位置決めが容易になり、組立性を更に向上することができる。
また、ばね電極267の上端部267Uは操作パネル263の操作部230のタッチキーに接触しており、制御基板261と操作パネル263の操作部230の間で弾発的に圧縮されている。このため、操作パネル組立体200の組み立てばらつきや、操作パネル263の変形による、ばね電極267と操作部230のタッチキーの接触不良等を抑制することができる。
更に、図8にも示されているように、ばね電極収納孔269を形成する円環状の隔壁272の上側の内周面272Uは上側(操作パネル263側)に近づくにつれて拡開する形状に形成されている。このように、ばね電極収納孔269を形成する円環状の隔壁272の上側の内周面272Uを拡開する形状に形成したのは、ばね電極267をばね電極収納孔269に挿入するときに、その挿入方向に案内するためである。したがって、これによっても組立性を向上することができる。
本実施形態においては、図6に示しているようにばね電極267の上端部は円錐状に座巻された圧縮コイルばねを使用しているが、図9に示すような第1の改良された圧縮コイルばねによるばね電極273を使用することも可能である。
図9において、ばね電極273は上端部(タッチキー側)273Uから下端部(制御基板側)273Bに亘って直径が一定な円筒状の圧縮コイルばねであり、上端部273Uの形状は円錐状ではなく平坦状になっている。このように、操作部230のタッチキーの裏面と接触する面を平坦面とすることで、タッチキーに接触しやすくなり、操作ミスを少なくすることができる。
また、ばね電極273の上端部273Uと下端部273Bは巻数が多くなった座巻部273M-U、273M-Bとされている。このように、ばね電極273の上端部273Uを座巻して座巻部273M-Uを形成すると、組み立てする時にこの座巻部273M-Uを持ってばね電極273をばね電極収納孔269に収納できるので、組立性を向上することができる。
同様に、ばね電極273の下端部273Bを座巻して座巻部273M-Bを形成すると、組み立てする時にこの座巻部273M-Bが、ばね電極273の中間部より重いので、ばね電極273をばね電極収納孔269に収納しやすくなり、これも組立性を向上することができる。
次に、以上のように構成された操作パネル組立体200を組み立てる工程を簡単に説明する。尚、図4に示しているように、パネル基体260、制御基板261(ばね電極を除く)、支持部材262、及び操作パネル263は既に組み上がったものである。
図10(a)の工程1に示しているように、電子部品、電気部品、LED等を実装した制御基板261を、パネル基体260に固定ねじを用いて固定する。更に支持部材262を制御基板261の上から覆うように載置して、これも固定ねじでパネル基体260に固定する。この時、LED265等は支持部材261のLED収納孔271に収納されるものである。
次に図10(b)の工程2に示しているように、ばね電極267を支持部材261のばね電極収納孔269に挿入、配置すると共に、ばね電極267と制御基板261の検出回路とを電気的に接続する。接続方法は先に述べた通りである。
このばね電極267と制御基板261の接続が終了すると、ポッティング用樹脂を流し込み、制御基板261をポッティング用樹脂内に埋設して防水構造を完成させる。
次に図10(c)の工程3に示しているように、操作パネル263を支持部材262の上から覆うように載置して、これも固定ねじでパネル基体260に固定する。これによって最終的に操作パネル組立体200が完成され、その後に洗濯機に取り付けられるものである。
以上に説明した本実施形態においては、図9に示すような第1の改良されたばね電極273を使用することも可能であるが、更に図11(a)、図11(b)に示されているように、第2の改良されたばね電極274を使用することも可能である。尚、基本的には図9に示すばね電極273と同じ構成であるので、同じ作用、効果はここでは省略する。
図11(a)、図11(b)において、ばね電極274は上端部(タッチキー側)274Uから下端部(制御基板側)274Bに亘って直径が一定な円筒状の圧縮コイルばねであり、上端部274Uの形状は円錐状ではなく中心に向かって線材が巻かれた平坦状になっている。ばね電極274の上端部274Uと下端部274Bは巻数が多くなった座巻部274M-U、274M-Bとされている。尚、座巻部274M-Uの圧縮方向の長さの方が座巻部274M-Bの圧縮方向の長さより長く形成されている。
ここで、このばね電極274においては、ばね電極収納孔269に収納した時にばね電極274の上端部274Uの座巻部274M-Uが、支持部材262の上側表面から操作パネル263側に向けて突出する長さに決められている。このようにすると、組み立て実装時にばね電極274の実装が正しくできているかどうかを、横から見ることで分かり易くなり、目視での確認がしやすいという効果を奏するようになる。
例えば、ばね電極274がばね電極収納孔269の途中までしか収納されていない場合は、座巻部274M-Uの重みによってばね電極274が傾き、巻数が少ない中央部分が支持部材262の上側表面よりも上に露出するので、目視での確認がしやすくなるものである。
また、制御基板261をポッティングした際、ばね電極収納孔269に収納した時にばね電極274の下端部274Bの座巻部274M-Bの高さがポッティング界面よりも高くなるような高さに設定している。これはポッティング樹脂の流入時にばね電極274の角度をぶれにくくするためである。また、操作パネル263の組み込み時に、ばね電極274にかかる応力を、面として受けるために、座巻部274M-Bの高さをポッティング界面よりも高く設定した。座巻部274M-Bの高さがポッティング界面よりも低い場合、ポッティング界面に接している部分のみに応力がかかってしまうと考えられるからである。このため座巻部274M-Bによって面として応力を受けられるような高さとしたものである。
更に、ばね電極274の中心付近から端子274Cを出すようにしている。これによると、ばね電極274をばね電極収納孔269に挿入した時に制御基板263の接続孔への接続が容易となる。ばね電極274の円周上から端子を出す構成であると、制御基板263の接続孔への実装が難しく、実装したとしてもばね電極274が回転してしまい、位置が定まらないようになるからである。このため、ばね電極274の中心付近から端子274Cを出すようにしているものである。
尚、上述した実施形態によれば、ばね電極収納孔は円環状の隔壁で構成したが、これ以外の形状でも良いことは言うまでもない。例えば、隣り合うばね電極を隔離する板状の隔壁でも良く、2枚の板状の隔壁に挟まれた部分がばね電極収納孔となり、この部分にばね電極が収納されるものである。この板状の隔壁によっても、ばね電極が自由に動くことが制限され、隣り合うばね電極が互いに接触することがなくなるものである。
以上述べた通り本発明は、操作パネルと制御基板の間に、隣り合うばね電極を隔離する隔壁を備えたばね電極収納孔を設けた支持部材を介装し、夫々のばね電極を対応したばね電極収納孔に配置する構成としたものである。
これによれば、夫々のばね電極がばね電極収納孔に収納されるので、ばね電極が自由に動くことが制限され、隣り合うばね電極が互いに接触することなく正常なタッチキーの機能を確保することができるようになる。
尚、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。