JP2016220490A - 回転電機の固定子及び、回転電機の固定子の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】均等な力で積層鉄心の外周面全体をハウジングの内周面に密着固定できる回転電機の固定子及び、回転電機の固定子の製造方法を提供する。【解決手段】回転電機の固定子100は、環状の積層バックヨーク部を複数に分割した分割積層ヨーク部21と、分割積層ヨーク部から径方向内側に突出する積層ティース部22とからなる分割積層鉄心2を、環状に結合した積層鉄心20と、コイル4と、ハウジング1とを備え、分割積層ヨーク部21の周方向の一端面に設けられ、軸方向に延在する凹部21aと、分割積層ヨーク部21の周方向の他端面に設けられ、隣合う分割積層鉄心2の凹部21aに、軸方向からのみ挿入可能な凸部21bとを備え、凹部21aの底面21aTと、凸部21bの側端面21bSとの間に間隙S3を有し、隣合う分割積層ヨーク部間に隙間δを有する。【選択図】図1
Description
この発明は、磁性を有する板材を積層して構成される複数個の分割積層鉄心を環状に配列した積層鉄心を有する回転電機の固定子と、積層鉄心をハウジング内に均等に密着固定するための回転電機の固定子の製造方法に関するものである。
磁性板材を積層して構成される複数個の分割積層鉄心を環状に配列した積層鉄心を形成し、固定子の外枠を成すハウジング内に固定する方法として、従来、分割積層鉄心のバックヨーク側に台形状の凹部を形成し、この凹部にネジ穴の切られた台形状のくさび状材を挿入してハウジングの外周側からネジで締め付けて各分割積層鉄心をハウジング内周に密着固定する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、軸方向一端側が軸方向他端側より小さな周長となる両側面を有し、くさび形状である分割積層鉄心を、端部の周長が交互に異なるように環状に組み合わせて積層鉄心を形成し、軸方向に加圧することで分割積層鉄心のバックヨークの外周面をハウジングの内周面に密着固定させる回転電機の固定子が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
高効率の回転電機を得るコイルとして、集中巻線したコイルが知られている。しかし近年、固定子や回転子が大型化し、これに伴いこれらを構成する積層鉄心のサイズが大型化すると共に、多極化により回転電機の固定子に使用する分割積層鉄心の数も増加している。
ところで、多数の分割積層鉄心を環状に配列して積層鉄心を形成する固定子が大型化すればするほど、積層鉄心をハウジング内へ密着固定する作業は難しくなる。例えば、先に環状の積層鉄心をハウジングの外で形成した後、ハウジング内へ密着固定させるためには、通常、焼嵌め処理を行うが、固定子の大型化と多極化に伴い、積層鉄心の外周の真円度を得ることが難しくなる。
また、固定子の大型化によって、上述の焼嵌めに要する熱量と加熱時間が増加するという課題がある。一方、焼嵌めを行わずにカシメ固定を用いる方法もある。この場合、積層鉄心に適切な真円度と隙間嵌め精度を与えられたとしても、ハウジング内に密着固定する際にハウジングが変形して、嵌め合う部分の積層鉄心の真円度が損なわれてしまうという課題がある。その結果、回転電機のコギングトルク及びトルクリップルや効率低減を生じさせる結果となる。
そこで、個々の分割積層鉄心をハウジング内で環状に形成し、バックヨークの外周面が適切な面圧で押圧され、かつ、隣り合う分割積層鉄心同士を締結でき、組み付けが容易で回転電機の出力を高く維持しつつ、コギングトルク及びトルクリップルの低減が可能な回転電機の固定子及び、回転電機の固定子の製造方法が望まれる。
特許文献1に示す分割積層鉄心では、ハウジング内へ分割積層鉄心を密着固定することができるが、ハウジングにネジを挿入するための貫通孔が必要となる。例えば圧縮機のように、ハウジングが、回転電機内に満たされる冷媒の容器を兼ねるような場合は、冷媒を密閉することができないという課題があった。
また、特許文献2に示す分割積層鉄心では、軸方向の端部の周長が交互に異なるように分割積層鉄心を組み合わせて環状の積層鉄心を形成し、これらを軸方向に加圧するまでの間は、複数個の分割積層鉄心を、環状に配列した積層鉄心の形状で保持できず、ハンドリングに難点があるという課題があった。
さらに、積層鉄心に対する加圧方向が固定子の軸方向と平行であるため、バックヨークの外周面がハウジングの内周面に接触して必要な面圧を得、同時に隣り合う分割積層鉄心の軸方向の端面の位置が全て揃っているとは限らない。この各分割積層鉄心の軸方向の端面位置の不一致は、コギングトルクやトルクリップルを生じさせ、回転電機の性能に悪影響を及ぼすという課題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、磁性板材を積層して構成される複数の分割積層鉄心を環状に配列した積層鉄心を、焼嵌めや溶接、カシメ加工等を行うこと無く円筒状のハウジング内に均等に密着固定することのできる回転電機の固定子及び、回転電機の固定子の製造方法を提供することを目的とする。
この発明に係る回転電機の固定子は、
環状の積層バックヨーク部を複数に分割した分割積層ヨーク部と、
前記分割積層ヨーク部から径方向内側に突出する積層ティース部とからなる分割積層鉄心を、複数個、環状に結合した積層鉄心と、
各前記積層ティース部に、絶縁部材を介して巻装されるコイルと、
前記積層鉄心を内側に密着固定するハウジングとを備えた回転電機の固定子において、
前記分割積層ヨーク部の周方向の一端面に軸方向に延在するように設けられた凹部と、
前記分割積層ヨーク部の前記周方向の他端面に前記軸方向に延在するように設けられ、隣り合う前記分割積層鉄心の前記凹部に、前記軸方向からのみ挿入可能な凸部とを備え、
前記凹部の前記周方向の底面と、前記凸部の前記周方向の側端面との間に間隙を有し、
隣り合う前記分割積層ヨーク部の前記周方向の端面間に間隙を有するものである。
環状の積層バックヨーク部を複数に分割した分割積層ヨーク部と、
前記分割積層ヨーク部から径方向内側に突出する積層ティース部とからなる分割積層鉄心を、複数個、環状に結合した積層鉄心と、
各前記積層ティース部に、絶縁部材を介して巻装されるコイルと、
前記積層鉄心を内側に密着固定するハウジングとを備えた回転電機の固定子において、
前記分割積層ヨーク部の周方向の一端面に軸方向に延在するように設けられた凹部と、
前記分割積層ヨーク部の前記周方向の他端面に前記軸方向に延在するように設けられ、隣り合う前記分割積層鉄心の前記凹部に、前記軸方向からのみ挿入可能な凸部とを備え、
前記凹部の前記周方向の底面と、前記凸部の前記周方向の側端面との間に間隙を有し、
隣り合う前記分割積層ヨーク部の前記周方向の端面間に間隙を有するものである。
また、この発明に係る回転電機の固定子の製造方法は、
環状の積層バックヨーク部を複数に分割した分割積層ヨーク部と、
前記分割積層ヨーク部から径方向内側に突出する積層ティース部とからなる分割積層鉄心を、複数個、環状に結合した積層鉄心と、
各前記積層ティース部に、絶縁部材を介して巻装されるコイルと、
前記積層鉄心を内側に密着固定するハウジングとを備えた回転電機の固定子の製造方法において、
複数の板材を積層して前記分割積層鉄心を製造する分割積層鉄心製造工程と、
前記分割積層鉄心に前記絶縁部材を装着して前記コイルを巻装するコイル巻装工程と
前記分割積層ヨーク部の周方向の一端面に軸方向に延在するように設けられた凹部に、前記分割積層ヨーク部の前記周方向の他端面に前記軸方向に延在するように設けられ、隣り合う前記分割積層鉄心の前記凹部に、前記軸方向からのみ挿入可能な凸部を組み合わせて前記積層鉄心を仮組み立てする積層鉄心仮組み立て工程と、
前記積層鉄心仮組み立て工程を終了した前記積層鉄心の隣り合う前記分割積層ヨーク部の前記一端面と前記他端面との間隔を広げることにより、前記積層鉄心の外径を、前記ハウジングの内径より大きくならない範囲で拡大させ、前記凹部と前記凸部の壁面同士を接触させて隣り合う前記分割積層鉄心同士を仮固定する積層鉄心仮固定工程と、
前記積層鉄心仮固定工程を終了した前記積層鉄心を、前記ハウジング内に挿入する積層鉄心挿入工程と、
前記積層鉄心挿入工程を終了した前記積層鉄心の、隣り合う前記分割積層ヨーク部の前記一端面と前記他端面との間隔を更に広げることにより前記積層鉄心の外径を更に拡大させ、前記凹部と前記凸部の壁面同士を密着させて隣り合う前記分割積層鉄心同士を密着固定させると同時に、前記積層鉄心の外周面と前記ハウジングの内周面とを密着固定させる積層鉄心本固定工程とを有するものである。
環状の積層バックヨーク部を複数に分割した分割積層ヨーク部と、
前記分割積層ヨーク部から径方向内側に突出する積層ティース部とからなる分割積層鉄心を、複数個、環状に結合した積層鉄心と、
各前記積層ティース部に、絶縁部材を介して巻装されるコイルと、
前記積層鉄心を内側に密着固定するハウジングとを備えた回転電機の固定子の製造方法において、
複数の板材を積層して前記分割積層鉄心を製造する分割積層鉄心製造工程と、
前記分割積層鉄心に前記絶縁部材を装着して前記コイルを巻装するコイル巻装工程と
前記分割積層ヨーク部の周方向の一端面に軸方向に延在するように設けられた凹部に、前記分割積層ヨーク部の前記周方向の他端面に前記軸方向に延在するように設けられ、隣り合う前記分割積層鉄心の前記凹部に、前記軸方向からのみ挿入可能な凸部を組み合わせて前記積層鉄心を仮組み立てする積層鉄心仮組み立て工程と、
前記積層鉄心仮組み立て工程を終了した前記積層鉄心の隣り合う前記分割積層ヨーク部の前記一端面と前記他端面との間隔を広げることにより、前記積層鉄心の外径を、前記ハウジングの内径より大きくならない範囲で拡大させ、前記凹部と前記凸部の壁面同士を接触させて隣り合う前記分割積層鉄心同士を仮固定する積層鉄心仮固定工程と、
前記積層鉄心仮固定工程を終了した前記積層鉄心を、前記ハウジング内に挿入する積層鉄心挿入工程と、
前記積層鉄心挿入工程を終了した前記積層鉄心の、隣り合う前記分割積層ヨーク部の前記一端面と前記他端面との間隔を更に広げることにより前記積層鉄心の外径を更に拡大させ、前記凹部と前記凸部の壁面同士を密着させて隣り合う前記分割積層鉄心同士を密着固定させると同時に、前記積層鉄心の外周面と前記ハウジングの内周面とを密着固定させる積層鉄心本固定工程とを有するものである。
この発明に係る回転電機の固定子及び、回転電機の固定子の製造方法は、上記のように構成されたものなので、仮固定した積層鉄心をハウジングの内側に挿入後、積層鉄心の外径を拡大させ、ハウジングの内周面に積層鉄心が外周面を接触させて両者を密着固定するために、焼嵌めや、溶接加工、カシメ加工等を行わなくても、均等な力で積層鉄心の外周面全体をハウジングの内周面に密着固定できる。
実施の形態1.
以下、本発明の実施の形態1に係る回転電機の固定子及び、回転電機の固定子の製造方法を、図を用いて説明する。
本明細書において、特に断り無く「軸方向」、「周方向」、「径方向」、「内周側」、「外周側」、「内周面」、「外周面」、「内側」、「外側」というときは、それぞれ、固定子の「軸方向」、「周方向」、「径方向」、「内周側」、「外周側」、「内周面」、「外周面」、「内側」、「外側」をいうものとする。また、「上」、「下」等と、上下関係をいうときは、固定子の中心から離れる方を「上」、固定子の中心に近づく方を「下」とする。
以下、本発明の実施の形態1に係る回転電機の固定子及び、回転電機の固定子の製造方法を、図を用いて説明する。
本明細書において、特に断り無く「軸方向」、「周方向」、「径方向」、「内周側」、「外周側」、「内周面」、「外周面」、「内側」、「外側」というときは、それぞれ、固定子の「軸方向」、「周方向」、「径方向」、「内周側」、「外周側」、「内周面」、「外周面」、「内側」、「外側」をいうものとする。また、「上」、「下」等と、上下関係をいうときは、固定子の中心から離れる方を「上」、固定子の中心に近づく方を「下」とする。
図1は、固定子100の上面図である。
図2は、固定子100の積層鉄心20の、軸方向に垂直な断面図である。コイル及びインシュレータは省略している。
図3は、分割積層鉄心2の積層ティース部22にインシュレータ3を装着してコイル4を巻装した分割積層鉄心巻装体10を径方向内側から見た図である。
図2は、固定子100の積層鉄心20の、軸方向に垂直な断面図である。コイル及びインシュレータは省略している。
図3は、分割積層鉄心2の積層ティース部22にインシュレータ3を装着してコイル4を巻装した分割積層鉄心巻装体10を径方向内側から見た図である。
固定子100は、分割積層鉄心2の積層ティース部22にインシュレータ3を装着してコイル4を巻装した分割積層鉄心巻装体10を9個、環状に組み合わせ、円筒状のハウジング1の内側に積層鉄心20の外周面を密着固定して構成されている。
図4(a)は、分割積層鉄心2の上面図である。
図4(b)は、分割積層鉄心2の斜視図である。
図4(a)、(b)に示すように、分割積層鉄心2は、同一形状の磁性板材5を複数枚、軸方向に積層してなり、周方向に伸びる分割積層ヨーク部21と、分割積層ヨーク部21の内周面の周方向中央部から、径方向内側に突出する積層ティース部22からなる。分割積層鉄心2は、分割積層ヨーク部21の周方向の一端面に、軸方向に延在する蟻溝21a(凹部)を備え、周方向の他端面に軸方向に延在する蟻桟21b(凸部)を備える。蟻溝21aの外周側の壁面を外側壁面21aOUTとし、内周側の壁面を内側壁面21aINとする。また、蟻溝21aの周方向の底面を蟻溝底面21aTとする。同様に、蟻桟21bの外周側の壁面を外側壁面21bOUTとし、内周側の壁面を内側壁面21bINとし、蟻桟21bの周方向の側端面を側端面21bSとする。
図4(b)は、分割積層鉄心2の斜視図である。
図4(a)、(b)に示すように、分割積層鉄心2は、同一形状の磁性板材5を複数枚、軸方向に積層してなり、周方向に伸びる分割積層ヨーク部21と、分割積層ヨーク部21の内周面の周方向中央部から、径方向内側に突出する積層ティース部22からなる。分割積層鉄心2は、分割積層ヨーク部21の周方向の一端面に、軸方向に延在する蟻溝21a(凹部)を備え、周方向の他端面に軸方向に延在する蟻桟21b(凸部)を備える。蟻溝21aの外周側の壁面を外側壁面21aOUTとし、内周側の壁面を内側壁面21aINとする。また、蟻溝21aの周方向の底面を蟻溝底面21aTとする。同様に、蟻桟21bの外周側の壁面を外側壁面21bOUTとし、内周側の壁面を内側壁面21bINとし、蟻桟21bの周方向の側端面を側端面21bSとする。
インシュレータ3は、分割積層鉄心2の積層方向もしくは、積層方向に垂直な方向に互いに対向する一対の絶縁部材であり、分割積層鉄心2とコイル4とを電気的に絶縁する。この一対のインシュレータ3を分割積層鉄心2の積層ティース部22の周囲(厳密には分割積層ヨーク部21の内周面等を含む)に組み付けた後、マグネットワイヤを巻回してコイル4を形成する。コイル4の巻始めの端末部がコイル端末線4aであり、コイル4の巻き終わりの端末部がコイル端末線4bである。なお、インシュレータ3及び、コイル端末線4a、4bを含むコイル4は、図1及び図3においてのみ表示し、他の図面では省略する。
また、ハウジング1内に積層鉄心20のみを固定する場合でも、ハウジング1内に、コイル4を巻装した積層鉄心20(9個の分割積層鉄心巻装体10)を固定する場合でも、コイル4の有無以外に構成、製造方法に相違がない。したがって、以下においては、主に「分割積層鉄心2」と「積層鉄心20」を用いて説明し、インシュレータ3を装着してコイル4を巻装した分割積層鉄心巻装体10については、特に必要な場合以外は言及しない。
次に、固定子100の製造方法を説明する。
図5は、固定子100の製造方法のフロー図である。
図6は、9個の分割積層鉄心2を環状に配列し、積層鉄心20を仮組み立てしている状態(最後の分割積層鉄心を組み立て中)を示す斜視図である。
図7は、図6に示す積層鉄心20の上面図である。
図8は、図7に示す積層鉄心20の丸印M1部分の拡大図である。
図5は、固定子100の製造方法のフロー図である。
図6は、9個の分割積層鉄心2を環状に配列し、積層鉄心20を仮組み立てしている状態(最後の分割積層鉄心を組み立て中)を示す斜視図である。
図7は、図6に示す積層鉄心20の上面図である。
図8は、図7に示す積層鉄心20の丸印M1部分の拡大図である。
まず、磁性板材5を所定の枚数積層して図4(a)、(b)に示す分割積層鉄心2を製造する分割積層鉄心製造工程を実施する(S001)。次に、各分割積層鉄心2の積層ティース部22にインシュレータ3を装着してコイル4を巻装するコイル巻装工程を実施する(S002)。次に、互いに隣り合う分割積層鉄心2の一方の蟻桟21bが、他方の分割積層鉄心2の蟻溝21a内に収容されるように、9個の分割積層鉄心2を、順次軸方向に、環状に組み合わせる積層鉄心仮組み立て工程を実施する(S003)。9個の分割積層鉄心2を環状に組み合わせた物が積層鉄心20である。このとき、積層鉄心20の外周面は、軸方向に垂直な断面形状が概ね円形になる。
図8に示すように、仮組み立てした積層鉄心20の隣り合う分割積層鉄心2の蟻溝21aと蟻桟21bとの間には未だ間隙を有している。内側壁面21aINと内側壁面21bINとの間には間隙KINが存在し、外側壁面21aOUTと外側壁面21bOUTとの間には間隙KOUTが存在する。また、蟻溝21aの外側壁面21aOUTと内側壁面21aINと蟻溝底面21aTと、蟻桟21bの側端面21bSとの間に間隙K3が形成される。したがって、積層鉄心20の仮組み立ては容易であり、この状態においては、隣り合う分割積層鉄心2同士は固着されておらず、分割積層鉄心2が概ね環状に配列されているに過ぎない。間隙KIN、KOUTは、軸方向から分割積層鉄心2を順次仮組み立てするために必要な最小限の大きさで有れば良く、蟻溝21aと蟻桟21bとの間の間隔(間隙KIN及び間隙KOUTの幅)は、0.1〜0.3mmで十分である。また、隣り合う分割積層鉄心2が接触する分割面21Bは、積層鉄心20の径方向に平行である。
蟻桟21bは、蟻溝21aの中に収納されており、蟻桟21bの側端面21bSの径方向の長さ21bLは、蟻溝21aの周方向端部の開口部の径方向の長さ21aLの長さより長いので、各分割積層鉄心2は軸方向には抜けても、周方向に抜けることはない。また、積層鉄心20の外径が縮小する方向に外力がかかったとしても、隣り合う分割積層鉄心2の接触平面で規制されているため、各分割積層鉄心2の環状配列は維持できる。
この状態において、積層鉄心20の外径が最大になるのは、外側壁面21aOUTと外側壁面21bOUTとが接触し、かつ、内側壁面21aINと内側壁面21bINとが接触する場合であり、積層鉄心20の外径が最小となるのは、隣り合う分割積層鉄心2の分割面21B同士が接触する場合である。
次に、上述の仮組み立て工程で組み立てた積層鉄心20の隣り合う分割積層鉄心2同士をハウジング1外で仮固定し、環状の形状を保持した状態のままハウジング1へ挿入する積層鉄心仮固定工程(S004)を説明する。
図9は、隣り合う分割積層鉄心2同士をハウジング1外で仮固定し環状の形状を保持している状態の積層鉄心20の上面図である。
図10は、図9に示す積層鉄心20の丸印M2部分の拡大図である。
図9は、隣り合う分割積層鉄心2同士をハウジング1外で仮固定し環状の形状を保持している状態の積層鉄心20の上面図である。
図10は、図9に示す積層鉄心20の丸印M2部分の拡大図である。
環状に仮組み立てされた積層鉄心20の各間隙K3に、軸方向に向かって下方が細くなるテーパピン6を挿入する。テーパピン6は、蟻溝21aの蟻溝底面21aTと、蟻桟21bの側端面21bSとに接触し、間隙K3を周方向に拡大させる。隣り合う分割積層鉄心2同士が互いに周方向に離れるにつれて、蟻溝21aと蟻桟21bの間の間隙KIN、KOUTが次第に小さくなり、外側壁面21aOUTと外側壁面21bOUTとが接触し、同時に内側壁面21aINと内側壁面21bINとが接触する。このとき、内側壁面21aINと内側壁面21bINとは略平行であり、外側壁面21aOUTと外側壁面21bOUTとも略平行となる。そして、隣り合う分割積層ヨーク部21の分割面21Bの間に間隙δが生じる。
このように、隣り合う分割積層鉄心2同士が周方向に次第に離れ、蟻溝21aと蟻桟21bとが互いに噛み合い、積層鉄心20が仮固定される。このときテーパピン6を挿入する力は、積層鉄心20を一体としてハンドリングできる程度で十分であり、テーパピン6は、未だ全体が完全に挿入されてはいない。
なお、テーパピン6が、蟻溝21aの蟻溝底面21aTと蟻桟21bの側端面21bSに作用する力を適度に調整すれば、テーパピン6を抜いて蟻溝底面21aTと側端面21bSとの間の作用力が除荷されてもなお、蟻溝21aと蟻桟21bとが互いに軽く噛み合う程度の摩擦力は維持される。この状態では、積層鉄心20を搬送し得る程度の結合力が有れば良い。
また、図3に示すコイル端末線4a、4bは、図6、7の仮組み立て工程の状態から軸方向上方に向いている。分割積層鉄心2が環状に並んだ状態以降であれば、ハウジング1へ積層鉄心20を挿入する以前であっても、コイル端末線4a、4bを回転電機の回路となるように結線することが可能である。
図11は、仮固定した積層鉄心20をハウジング1に挿入する状態を示す斜視図である。
次に、図11に示すように、仮固定した積層鉄心20をハウジング1に挿入する積層鉄心挿入工程を実施する(S005)。
図11に示すように、ハウジング1へ挿入する前の積層鉄心20の外径dは、ハウジング1の内径D未満となる範囲で拡径されているだけなので、容易に積層鉄心20をハウジング1内に挿入できる。
次に、図11に示すように、仮固定した積層鉄心20をハウジング1に挿入する積層鉄心挿入工程を実施する(S005)。
図11に示すように、ハウジング1へ挿入する前の積層鉄心20の外径dは、ハウジング1の内径D未満となる範囲で拡径されているだけなので、容易に積層鉄心20をハウジング1内に挿入できる。
次に、積層鉄心20の外径をさらに拡大させて積層鉄心20の外周面をハウジング1の内周面に接触させ、積層鉄心20をハウジング1内に密着固定する積層鉄心本固定工程(S006)を説明する。
図12は、ハウジング1内に挿入した積層鉄心20の外径を拡大させて本固定した固定子の状態を示す図である。
図13は、図12に示す積層鉄心20の丸印M3部分の拡大図である。
図12は、ハウジング1内に挿入した積層鉄心20の外径を拡大させて本固定した固定子の状態を示す図である。
図13は、図12に示す積層鉄心20の丸印M3部分の拡大図である。
ハウジング1の内周面に積層鉄心20の外周面を接触させ密着して本固定し得る十分な面圧を得るため、前述したテーパピン6を、間隙K3の中に更に深く挿入する(上述の仮固定に用いたテーパピン6を残しておいて、更に奥まで挿入しても良いし、一旦テーパピン6を取り除いておいて再度挿入しても良い)。
これにより、図13に示すように、仮締定時に間隙δであった隣り合う分割積層鉄心2の分割面21B間の間隔は、間隙δMaxまで拡大する。この時、図12に示すように、積層鉄心20の外径が拡大し、積層鉄心20の外周面がハウジング1の内周面に均等に押し当てられて積層鉄心20がハウジング1内に本固定される(S007)。
以上、順に説明したように、複数の分割積層鉄心2を軸方向から順次組み合わせる際は、図6に示すように蟻溝21aと蟻桟21bとが噛み合わないように間隙KINと間隙KOUTを利用して仮組み立てし、その後テーパピン6を間隙K3に仮挿入して積層鉄心20の隣り合う分割積層鉄心2同士を仮固定し、次に、仮固定した積層鉄心20をハウジング1の内側に挿入してからテーパピン6を更に深く間隙K3に挿入して積層鉄心20の外周面をハウジング1の内周面に本固定する。
ところで、蟻溝21aの内側壁面21aINと外側壁面21bOUTとが成す角度を「くさび角θ」とすると(図8参照)、上述のように仮固定した段階での蟻溝21aと蟻桟21bとの間の間隔(間隙KIN及び間隙KOUTの幅)が、片側0.1〜0.3mm程度で互いに等しいとすると、図9に示すように、蟻溝21a及び蟻桟21bを本固定したときの、隣り合う分割積層鉄心2の分割面21B間の間隙δの最大値δMaxは、くさび角θによって以下の値となる。
δMax=蟻溝21aの内側壁面21aINと、蟻桟21bの内側壁面21bINとの間隔/SIN(θ/2)=0.35〜1.02mm(くさび角θは28°以上34°未満)
この場合、δMaxは十分小さく、積層鉄心20の分割積層ヨーク部21の分割面21Bにおける磁束の流れを大きく損なうことはない。
δMax=蟻溝21aの内側壁面21aINと、蟻桟21bの内側壁面21bINとの間隔/SIN(θ/2)=0.35〜1.02mm(くさび角θは28°以上34°未満)
この場合、δMaxは十分小さく、積層鉄心20の分割積層ヨーク部21の分割面21Bにおける磁束の流れを大きく損なうことはない。
くさび角θが28度より小さいとテーパピン6を打ち込むストロークが大きくなり過ぎ(分割積層鉄心2の周方向への移動に対して間隙KIN、KOUTが小さくなる割合が縮小するから)、34°を超えるとテーパピン6にかかる反力が強くなりすぎて(分割積層鉄心2の周方向への移動量に対して蟻桟21bが蟻溝21aを径方向に押圧する力が大きくなるから)実用的でない。
なお、本実施の形態では、蟻溝21aの蟻溝底面21aTと、蟻桟21bの側端面21bSとの間の間隔を広げ、その結果、隣り合う分割積層鉄心2同士が周方向に離れて積層鉄心20の外径を拡大させる手段としてテーパピン6を用いて説明をしたが、ピンの形状に限定は無く、下方に細くなるテーパ形状を有すれば、長手方向に垂直な断面形状が四角形状の棒でも良い。
さらに、積層鉄心20の外径を拡大させて蟻溝21aと蟻桟21bとを噛み合わせる手段として、各分割積層鉄心2の積層ティース部22の内周面に対して、均等に径方向外側に向かって与圧できる機構を別途用いても良い。この場合でもハウジング1を外周側から変形させて積層鉄心20とハウジング1とを固定する場合に比べると、局所的な加圧が起こらないので、積層鉄心20の真円度を良好に形成できる。
本発明の実施の形態1に係る回転電機の固定子及び、回転電機の固定子の製造方法によれば、仮固定した積層鉄心20をハウジング1の内側に挿入後、積層鉄心20の外径を拡大させ、ハウジング1の内周面に積層鉄心20が外周面を接触させて両者を均等に密着固定するために、焼嵌めや、溶接加工、カシメ加工等を行わなくても、均等な力で積層鉄心20の外周面全体をハウジング1の内周面に密着固定できる。これにより、焼嵌め、溶接加工、カシメ加工によって生じる、ハウジング1の局部的な歪みや、これによって積層鉄心20に生じる真円度の低下が起こらない。この結果、固定子100を用いる回転電機の出力を高く維持しつつ、コギングトルク及びトルクリップルを抑制することができる。このように、固定子100全体の形状精度を向上させ、高性能な回転電機を得ることができる。
また、分割積層鉄心2を環状に配列した積層鉄心20を仮組み立てするにあたり、隣り合う分割積層鉄心2を軸方向にスライドさせるだけで、間隙KIN、KOUTを利用して容易に蟻桟21bを蟻溝21a内に順次挿入することができる。仮組み立てした積層鉄心20の各分割積層鉄心2は周方向に抜けないので、特殊な搬送装置等を用いる必要が無く、積層鉄心20の仮組み立ての作業性が向上する。
また、ハウジング1の外部で積層鉄心20の外径を拡張させ、蟻溝21aと蟻桟21bを用いて容易に積層鉄心20を仮固定できるので、積層鉄心20を搬送し、ハウジング1内に挿入するために必要かつ十分な形状精度と剛性を得ることができる。また、これにより、環状に配列した分割積層鉄心巻装体10のコイル端末線4a、4bをハウジング1外で容易に結線することもできる。
なお、本実施の形態では凹部として蟻溝21aを、凸部として蟻桟21bを用いて説明したが、軸方向から挿入できて、周方向に抜けない構造であればこれらに限るものではない。
実施の形態2.
以下、本発明の実施の形態2に係る回転電機の固定子及び、回転電機の固定子の製造方法を、図を用いて実施の形態1と異なる部分を中心に説明する。
図14は、本実施の形態に係る分割積層鉄心202の上面図である。
分割積層鉄心202は、分割積層ヨーク部221の蟻溝21aを設けた部分の径方向外側の外周面に、軸方向に延在する切り欠き221cを備えている。この切り欠き221c部分は、ハウジング1の内周面に接触しない。
以下、本発明の実施の形態2に係る回転電機の固定子及び、回転電機の固定子の製造方法を、図を用いて実施の形態1と異なる部分を中心に説明する。
図14は、本実施の形態に係る分割積層鉄心202の上面図である。
分割積層鉄心202は、分割積層ヨーク部221の蟻溝21aを設けた部分の径方向外側の外周面に、軸方向に延在する切り欠き221cを備えている。この切り欠き221c部分は、ハウジング1の内周面に接触しない。
このような部分に切り欠き221cを設けることにより、積層鉄心の外径を拡大させる際に、蟻溝21aが径方向に開く方向に弾性変形し易くなり、小さな力で、隣り合う分割積層鉄心202同士を周方向に離間させて、積層鉄心の外径を均等に拡大できる。
なお、ハウジング1の内周面に押し当てられる分割積層鉄心202の外周面の面積は減少するが、他の部分の接触面圧が増加するので、全体として積層鉄心の固定力は確保できる。さらに、切り欠き221cを設けない場合は、蟻桟21bがくさび形状であることから、蟻溝21aと蟻桟21bの噛み合いにより、当該部分に局所的に径方向の力がかかり、積層鉄心の外周面の真円度に影響を及ぼす可能性があるが、切り欠き221cを設けることにより、積層鉄心の外周面の真円度を良好に維持できる効果もある。
尚、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
100 固定子、1 ハウジング、10 分割積層鉄心巻装体、20 積層鉄心、
2,202 分割積層鉄心、21,221 分割積層ヨーク部、22 積層ティース部、21B 分割面、21a 蟻溝、21b 蟻桟、21aIN,21bIN 内側壁面、
21aOUT,21bOUT 外側壁面、21aT 蟻溝底面、21bS 側端面、
3 インシュレータ、4 コイル、4a,4b コイル端末線、5 磁性板材、
D 内径、d 外径、KIN,KOUT,K3 間隙。
2,202 分割積層鉄心、21,221 分割積層ヨーク部、22 積層ティース部、21B 分割面、21a 蟻溝、21b 蟻桟、21aIN,21bIN 内側壁面、
21aOUT,21bOUT 外側壁面、21aT 蟻溝底面、21bS 側端面、
3 インシュレータ、4 コイル、4a,4b コイル端末線、5 磁性板材、
D 内径、d 外径、KIN,KOUT,K3 間隙。
Claims (8)
- 環状の積層バックヨーク部を複数に分割した分割積層ヨーク部と、
前記分割積層ヨーク部から径方向内側に突出する積層ティース部とからなる分割積層鉄心を、複数個、環状に結合した積層鉄心と、
各前記積層ティース部に、絶縁部材を介して巻装されるコイルと、
前記積層鉄心を内側に密着固定するハウジングとを備えた回転電機の固定子の製造方法において、
複数の板材を積層して前記分割積層鉄心を製造する分割積層鉄心製造工程と、
前記分割積層鉄心に前記絶縁部材を装着して前記コイルを巻装するコイル巻装工程と
前記分割積層ヨーク部の周方向の一端面に軸方向に延在するように設けられた凹部に、前記分割積層ヨーク部の前記周方向の他端面に前記軸方向に延在するように設けられ、隣り合う前記分割積層鉄心の前記凹部に、前記軸方向からのみ挿入可能な凸部を組み合わせて前記積層鉄心を仮組み立てする積層鉄心仮組み立て工程と、
前記積層鉄心仮組み立て工程を終了した前記積層鉄心の隣り合う前記分割積層ヨーク部の前記一端面と前記他端面との間隔を広げることにより、前記積層鉄心の外径を、前記ハウジングの内径より大きくならない範囲で拡大させ、前記凹部と前記凸部の壁面同士を接触させて隣り合う前記分割積層鉄心同士を仮固定する積層鉄心仮固定工程と、
前記積層鉄心仮固定工程を終了した前記積層鉄心を、前記ハウジング内に挿入する積層鉄心挿入工程と、
前記積層鉄心挿入工程を終了した前記積層鉄心の、隣り合う前記分割積層ヨーク部の前記一端面と前記他端面との間隔を更に広げることにより前記積層鉄心の外径を更に拡大させ、前記凹部と前記凸部の壁面同士を密着させて隣り合う前記分割積層鉄心同士を密着固定させると同時に、前記積層鉄心の外周面と前記ハウジングの内周面とを密着固定させる積層鉄心本固定工程とを有する回転電機の固定子の製造方法。 - 前記凹部は、蟻溝であり、前記凸部は蟻桟であり、
前記積層鉄心本固定工程において、前記蟻溝と前記蟻桟の内側壁面同士及び、前記蟻溝の外側壁面と前記蟻桟の外側壁面同士を密着させて、隣り合う前記分割積層鉄心同士を密着固定させる請求項1に記載の回転電機の固定子の製造方法。 - 前記積層鉄心本固定工程において、凹部の底面と前記凸部の周方向の側端面の間に、下方がテーパ状に細くなるテーパピンを挿入することにより前記一端面と前記他端面との間の間隔を広げる請求項1又は請求項2に記載の回転電機の固定子の製造方法。
- 環状の積層バックヨーク部を複数に分割した分割積層ヨーク部と、
前記分割積層ヨーク部から径方向内側に突出する積層ティース部とからなる分割積層鉄心を、複数個、環状に結合した積層鉄心と、
各前記積層ティース部に、絶縁部材を介して巻装されるコイルと、
前記積層鉄心を内側に密着固定するハウジングとを備えた回転電機の固定子において、
前記分割積層ヨーク部の周方向の一端面に軸方向に延在するように設けられた凹部と、
前記分割積層ヨーク部の前記周方向の他端面に前記軸方向に延在するように設けられ、隣り合う前記分割積層鉄心の前記凹部に、前記軸方向からのみ挿入可能な凸部とを備え、
前記凹部の前記周方向の底面と、前記凸部の前記周方向の側端面との間に間隙を有し、
隣り合う前記分割積層ヨーク部の前記周方向の端面間に間隙を有する回転電機の固定子。 - 前記凹部は、蟻溝であり、前記凸部は蟻桟である請求項4に記載の回転電機の固定子。
- 前記蟻溝と前記蟻桟の内側壁面同士は平行であり、
前記蟻溝と前記蟻桟の外側壁面同士は平行であり、
前記蟻桟の前記側端面の前記径方向の長さは、前記蟻溝の前記周方向の開口部の前記径方向の長さより長い請求項5に記載の回転電機の固定子。 - 前記蟻溝の内側壁面と外側壁面とが成す角度θは、28度以上かつ34度未満である請求項6に記載の回転電機の固定子。
- 前記分割積層ヨーク部の、前記凹部を設けた部分の前記径方向外側の外周面に、前記軸方向に延在する切り欠きを備えた請求項4から請求項7のいずれか1項に記載の回転電機の固定子。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015106235A JP2016220490A (ja) | 2015-05-26 | 2015-05-26 | 回転電機の固定子及び、回転電機の固定子の製造方法 |
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JP2016220490A true JP2016220490A (ja) | 2016-12-22 |
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JP2015106235A Pending JP2016220490A (ja) | 2015-05-26 | 2015-05-26 | 回転電機の固定子及び、回転電機の固定子の製造方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN105375711A (zh) * | 2015-12-25 | 2016-03-02 | 江苏本格自动化科技有限公司 | 一种嵌扩一体机 |
JP2018125986A (ja) * | 2017-02-01 | 2018-08-09 | 本田技研工業株式会社 | 回転電機のステータ |
JP2019176665A (ja) * | 2018-03-29 | 2019-10-10 | 日本製鉄株式会社 | 分割型固定子および回転電機 |
WO2020017625A1 (ja) * | 2018-07-20 | 2020-01-23 | 日本電産株式会社 | モータおよびそれを備えるコンプレッサ |
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JPWO2020195158A1 (ja) * | 2019-03-28 | 2020-10-01 |
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2015
- 2015-05-26 JP JP2015106235A patent/JP2016220490A/ja active Pending
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WO2020195158A1 (ja) * | 2019-03-28 | 2020-10-01 | 日本電産株式会社 | 固定子コア |
JP7435591B2 (ja) | 2019-03-28 | 2024-02-21 | ニデック株式会社 | 固定子コア |
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