JP2016220075A - 通話履歴共有サーバ、通話履歴共有方法、及び、通話履歴共有プログラム - Google Patents

通話履歴共有サーバ、通話履歴共有方法、及び、通話履歴共有プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】対象の電話番号の相手先との通話をグループで監視することのできる技術を提供する。
【解決手段】本発明の一側面に係る通話履歴共有サーバは、複数のユーザ間での通話履歴の共有関係を規定した共有設定情報、及び、各ユーザの監視対象とする電話番号を規定した監視設定情報を記憶する記憶部と、通話履歴情報をユーザ端末から取得する通話履歴取得部と、各ユーザから、当該各ユーザと通話履歴の共有関係にある他のユーザ又は各ユーザ自身の通話履歴の照会を受け付ける照会受付部と、照会の対象とされた照会対象ユーザの監視設定情報、及び、当該照会対象ユーザのユーザ端末から取得した通話履歴情報に基づいて、当該照会対象ユーザが監視対象とする電話番号の相手先との通話を当該照会対象ユーザがどの程度行っているかを示す通話状態情報を作成し、当該作成した通話状態情報を照会元のユーザに返信する照会応答部と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、通話履歴共有サーバ、通話履歴共有方法、及び、通話履歴共有プログラムの技術に関する。
従来、対象者の安否を確認する技術が様々提案されている。例えば、特許文献1では、加入者回線に接続された保安器と通信機器との間に接続され、加入者回線に流れる電流を検知する手段を具備するセキュリティユニットが提案されている。このセキュリティユニットは、予め設定された期間を経過しても電流が検知されないときに、長期にわたって安否が確認できないことをユーザに通知する。これによって、ユーザは、対象者の安否を確認することができる。
また、例えば、特許文献2では、宅内設備の稼働状態に関する情報を所定の時間間隔で計測し、計測した情報をその情報を取得した時刻と共に記録する状態判定装置が提案されている。この状態判定装置は、計測した情報から消費電力の変動量を算出し、算出した消費電力の変動量に基づいて居住者の状態を判定することで、居住者の安否を確認することができる。
また、例えば、特許文献3では、電源をオンにした通信端末装置に対象者への質問を出力させるシステムが提案されている。このシステムは、基準時間内に通信端末装置が対象者から対応操作を受け付けたか否かを判定することで、当該対象者の安否を確認することができる。
特開2002−077456号公報 特開2013−235539号公報 特開2014−026640号公報
近年、孤立した生活をおくる一人暮らしの高齢者(独居高齢者)の数が増えており、この独居高齢者への声掛けが重要視され始めてきている。例えば、認知症を患っている独居高齢者を狙った悪質な訪問販売が社会問題となっている。認知症を患っている独居高齢者は、判断能力が低下しているため、このような悪質な訪問販売の被害に遭いやすい。そこで、このような悪質な訪問販売による被害を防ぐ1つの方法として、独居高齢者に適切なタイミングで声掛けを行うことが推奨されている。
独居高齢者に適切なタイミングで声掛けを行うことで、悪質な訪問販売による被害に遭っていないか確認することができ、また、独居高齢者にそれが悪質な訪問販売であることを気付かせることができる。そのため、悪質な訪問販売による被害を防ぐ1つの方法として、独居高齢者に適切なタイミングで声掛けを行うことが推奨されている。
また、独居高齢者のなかには、一日中誰とも会話せずに生活する高齢者も数多く存在する。一日中誰とも会話しなければ、脳に対する刺激が不足してしまうため、このような高齢者は、認知症に患いやすくなってしまう。また、このような高齢者は、社会から孤立することにより、生きがいを喪失したり、生活に不安を感じたりする傾向にある。そのため、このような状況を解消する一つの方法としても、独居高齢者が社会的に孤立しないように、当該独居高齢者に適切なタイミングで声掛けを行うことが推奨されている。
しかしながら、上記のような従来のシステムでは、対象者の安否を確認することができるものの、その原理は、家庭用電気製品等の操作状況を監視しているにすぎない。そのため、上記のような従来のシステムでは、このような独居高齢者への声掛けを適切なタイミングで促すことはできなかった。
本件発明者は、このような現状に着目し、対象の電話番号の相手先との通話をグループで監視するシステムの潜在的なニーズを見出した。すなわち、このようなシステムを構築することができれば、対象者への通話の頻度等をグループで管理することができるため、独居高齢者との通話を行ったか否かをグループ内で相互に監視することができる。そのため、独居高齢者への通話による声掛けを適切なタイミングで行うことが可能になる。
また、本件発明者は、そのような対象者への通話の頻度等をグループで管理するシステムの潜在的なニーズはビジネスシーンにも存在することを見出した。すなわち、ビジネスシーンでは、営業者が取引相手に電話をして営業を行う場面が存在する。このような営業の場面では、グループに所属するいずれかの営業者が取引相手に適切なタイミングで電話することが重要になる。本件発明者は、このような事情に着目して、対象者への通話の頻度等をグループで管理するシステムの潜在的なニーズがビジネスシーンにも存在することを見出した。
本発明は、一側面では、このような実情を鑑みてなされたものであり、その目的は、対象の電話番号の相手先との通話をグループで監視することのできる技術を提供することである。
本発明は、上述した課題を解決するために、以下の構成を採用する。
すなわち、本発明の一側面に係る通話履歴共有サーバは、複数のユーザ間での通話履歴の共有関係を規定した共有設定情報、及び、各ユーザの指定に基づいて、当該各ユーザが監視対象とする電話番号を規定した監視設定情報を記憶する記憶部と、前記各ユーザのユーザ端末における通話履歴を示す通話履歴情報を当該ユーザ端末から取得する通話履歴取得部と、前記各ユーザから、前記共有設定情報により示される当該各ユーザと通話履歴の共有関係にある他のユーザ又は当該各ユーザ自身の通話履歴の照会を受け付ける照会受付部と、前記照会の対象とされた照会対象ユーザの監視設定情報、及び、当該照会対象ユーザのユーザ端末から取得した通話履歴情報に基づいて、当該照会対象ユーザが監視対象とする電話番号の相手先との通話を当該照会対象ユーザがどの程度行っているかを示す通話状態情報を作成し、当該作成した通話状態情報を照会元のユーザに返信する照会応答部と、を備える。
上記構成では、共有設定情報により、複数のユーザ間における通話履歴の共有関係の設定が管理されており、監視設定情報により、各ユーザが監視対象とする電話番号の設定が管理されている。また、各ユーザのユーザ端末から、当該ユーザ端末の通話履歴を示す通話履歴情報が収集される。
そして、上記構成では、通話履歴共有サーバは、各ユーザから、当該各ユーザと通話履歴の共有関係にある他のユーザ又は当該各ユーザ自身の通話履歴の照会を受け付ける。換言すると、各ユーザは、各ユーザ自身又は通話履歴の共有関係にある他のユーザの通話履歴の照会をリクエストすることができる。これに応じて、照会対象ユーザが監視対象とする電話番号の相手先との通話を当該照会対象ユーザがどの程度行っているかを示す通話状態情報が作成され、当該作成された通話状態情報が照会元のユーザに返信される。
すなわち、上記構成によれば、各ユーザが監視対象とする電話番号の相手先との通話を当該各ユーザがどの程度行っているかを示す通話状態情報を通話履歴の共有者の間で共有することができる。そのため、上記構成によれば、対象の電話番号の相手先との通話をグループで監視することができる。
また、上記一側面に係る通話履歴共有サーバの別の形態として、上記通話履歴共有サーバは、前記各ユーザのユーザ端末から取得した通話履歴情報及び前記各ユーザの監視設定情報に基づいて、前記各ユーザが監視対象とする電話番号の相手先との通話を当該各ユーザが設定期間内に実施しているか否かを判定するアラート判定部と、前記監視対象とする電話番号の相手先との通話を前記各ユーザが設定期間以上の間実施していないと判定される場合に、当該監視対象の電話番号の相手先との通話が設定期間以上実施されていないことを当該各ユーザのユーザ端末に通知する通知部と、を更に備えてもよい。
当該構成によれば、監視対象の電話番号の相手先との通話をユーザが設定期間以上実施していない場合に、当該ユーザのユーザ端末にその旨を通知することができる。そのため、監視対象の電話番号の相手先への通話を定期的に実施するようにユーザに促すことができる。
また、上記一側面に係る通話履歴共有サーバの別の形態として、前記通知部は、前記監視対象の電話番号の相手先との通話が設定期間以上実施されていないことを前記各ユーザのユーザ端末に通知する際に、更に、当該各ユーザと通話履歴の共有関係にある他のユーザのユーザ端末に、前記監視対象の電話番号の相手先との通話を当該各ユーザが設定期間以上実施していないことを通知してもよい。
当該構成によれば、通話履歴の共有者の間で、監視対象の電話番号の相手先への通話が設定期間以上実施されていないことの情報を共有することができる。また、当該ユーザと通話履歴を共有する他のユーザに、当該ユーザが監視対象とする電話番号の相手先への通話を定期的に実施するように促すことができる。
また、上記一側面に係る通話履歴共有サーバの別の形態として、前記監視設定情報では、前記各ユーザの監視対象とする電話番号は、当該各ユーザの指定するカテゴリに分類されてもよい。そして、前記照会応答部は、同一カテゴリに属する電話番号の相手先との通話を集計することで、各カテゴリに属する電話番号の相手先との通話を前記照会対象ユーザがどの程度行っているかをカテゴリ毎に示す通話状態情報を作成してもよい。
当該構成によれば、監視対象の電話番号の相手先との通話状態をカテゴリ別に監視することができる。そのため、例えば、複数の電話番号を一つのカテゴリに割り当てることで、当該同一のカテゴリに割り当てられた複数の電話番号それぞれに対する通話を一括で監視することができる。なお、カテゴリの数及び種別は、実施の形態に応じて適宜設定されてよい。例えば、家族、友人、取引先等の関係に応じてカテゴリ種別が設定されてよい。
また、上記一側面に係る通話履歴共有サーバの別の形態として、上記通話履歴共有サーバは、前記各ユーザのユーザ端末から取得した通話履歴情報及び前記各ユーザの監視設定情報に基づいて、前記各カテゴリに属する電話番号の相手先との通話を当該各ユーザが設定期間内に実施しているか否かを前記カテゴリ毎に判定するアラート判定部と、前記属する全ての電話番号の相手先との通話を前記各ユーザが設定期間以上の間実施していないと判定されるカテゴリが存在する場合、当該カテゴリに属する全ての電話番号の相手先との通話が設定期間以上実施されていないことを当該各ユーザのユーザ端末に通知する通知部と、を更に備えてもよい。
当該構成によれば、カテゴリに属する全ての電話番号の相手先との通話をユーザが設定期間以上実施していない場合に、当該ユーザのユーザ端末にその旨を通知することができる。そのため、各カテゴリに属するいずれかの電話番号の相手先への通話を定期的に実施するようにユーザに促すことができる。
また、上記一側面に係る通話履歴共有サーバの別の形態として、前記通知部は、前記カテゴリに属する全ての電話番号の相手先との通話が設定期間以上実施されていないこと前記各ユーザのユーザ端末に通知する際に、更に、当該各ユーザと通話履歴の共有関係にある他のユーザのユーザ端末に、当該カテゴリに属する全ての電話番号の相手先との通話を当該各ユーザが設定期間以上実施していないことを通知してもよい。
当該構成によれば、通話履歴の共有者の間で、カテゴリに属する全ての電話番号の相手先との通話が設定期間以上実施されていないことの情報を共有することができる。また、当該ユーザと通話履歴を共有する他のユーザに、各カテゴリに属するいずれかの電話番号の相手先への通話を定期的に実施するように促すことができる。
なお、上記各形態に係る通話履歴共有サーバの別の形態として、以上の各構成を実現する情報処理システムであってもよいし、情報処理方法であってもよいし、プログラムであってもよいし、このようなプログラムを記録したコンピュータその他装置、機械等が読み取り可能な記憶媒体であってもよい。ここで、コンピュータ等が読み取り可能な記録媒体とは、プログラム等の情報を、電気的、磁気的、光学的、機械的、又は、化学的作用によって蓄積する媒体である。また、情報処理システムは、1又は複数の情報処理装置によって実現されてもよい。
例えば、本発明の一側面に係る通話履歴共有方法は、複数のユーザ間での通話履歴の共有関係を規定した共有設定情報、及び、各ユーザの指定に基づいて、当該各ユーザが監視対象とする電話番号を規定した監視設定情報を記憶する記憶部を備えるコンピュータが、前記各ユーザのユーザ端末における通話履歴を示す通話履歴情報を当該ユーザ端末から取得するステップと、前記各ユーザから、前記共有設定情報により示される当該各ユーザと通話履歴の共有関係にある他のユーザ又は当該各ユーザ自身の通話履歴の照会を受け付けるステップと、前記照会の対象とされた照会対象ユーザの監視設定情報、及び、当該照会対象ユーザのユーザ端末から取得した通話履歴情報に基づいて、当該照会対象ユーザが監視対象とする電話番号の相手先との通話を当該照会対象ユーザがどの程度行っているかを示す通話状態情報を作成するステップと、前記作成した通話状態情報を照会元のユーザに返信するステップと、を実行する情報処理方法である。
また、例えば、本発明の一側面に係る通話履歴共有プログラムは、複数のユーザ間での通話履歴の共有関係を規定した共有設定情報、及び、各ユーザの指定に基づいて、当該各ユーザが監視対象とする電話番号を規定した監視設定情報を記憶する記憶部を備えるコンピュータに、前記各ユーザのユーザ端末における通話履歴を示す通話履歴情報を当該ユーザ端末から取得するステップと、前記各ユーザから、前記共有設定情報により示される当該各ユーザと通話履歴の共有関係にある他のユーザ又は当該各ユーザ自身の通話履歴の照会を受け付けるステップと、前記照会の対象とされた照会対象ユーザの監視設定情報、及び、当該照会対象ユーザのユーザ端末から取得した通話履歴情報に基づいて、当該照会対象ユーザが監視対象とする電話番号の相手先との通話を当該照会対象ユーザがどの程度行っているかを示す通話状態情報を作成するステップと、前記作成した通話状態情報を照会元のユーザに返信するステップと、を実行させるためのプログラムである。
本発明によれば、対象の電話番号の相手先との通話をグループで監視することが可能になる。
図1は、本発明が適用される場面を模式的に例示する。 図2は、実施の形態に係る各装置のハードウェア構成を例示する。 図3は、実施の形態に係る各装置の機能構成を例示する。 図4は、実施の形態に係るユーザ情報マスタを例示する。 図5は、実施の形態に係る共有設定情報マスタを例示する。 図6は、実施の形態に係る通話履歴情報マスタを例示する。 図7は、実施の形態に係る監視設定情報マスタを例示する。 図8は、実施の形態に係る共有者の登録に関する処理手順を例示する。 図9は、実施の形態に係る監視対象の電話番号の登録に関する処理手順を例示する。 図10は、実施の形態に係る通話履歴情報の登録に関する処理手順を例示する。 図11は、実施の形態に係る報知処理の手順を例示する。 図12は、実施の形態に係る通話状態情報の照会に関する処理手順を例示する。 図13Aは、実施の形態に係る通話状態情報の表示画面を例示する。 図13Bは、実施の形態に係る通話状態情報の表示画面を例示する。 図13Cは、実施の形態に係る通話状態情報の表示画面を例示する。
以下、本発明の一側面に係る実施の形態(以下、「本実施形態」とも表記する)を、図面に基づいて説明する。ただし、以下で説明する本実施形態は、あらゆる点において本発明の例示に過ぎず、その範囲を限定しようとするものではない。本発明の範囲を逸脱することなく種々の改良や変形を行うことができることは言うまでもない。つまり、本発明の実施にあたって、実施形態に応じた具体的構成が適宜採用されてもよい。なお、本実施形態において登場するデータを自然言語により説明しているが、より具体的には、コンピュータが認識可能な疑似言語、コマンド、パラメタ、マシン語等で指定される。
§1 適用場面
まず、図1を用いて、本発明が適用される場面について説明する。図1は、本実施形態に係る通話履歴共有サーバ1が用いられる場面の一例を示す。本実施形態に係る通話履歴共有サーバ1は、各ユーザのユーザ端末から通話履歴情報を収集し、共有者の間でその通話履歴情報を共有するための外部サーバである。本実施形態では、ユーザA及びユーザBが、通話履歴共有サーバ1を利用することで互いに通話履歴を共有する場面を説明する。
具体的には、本実施形態に係る通話履歴共有サーバ1は、複数のユーザ間での通話履歴の共有関係を規定した共有設定情報(後述する共有設定情報マスタ122)と、各ユーザの指定に基づいて、当該各ユーザの監視対象とする電話番号を規定した監視設定情報(後述する監視設定情報マスタ124)とを保持している。
通話履歴共有サーバ1は、共有設定情報に基づいて、通話履歴の共有関係を管理する。例えば、通話履歴共有サーバ1は、共有設定情報を参照することで、ユーザAがユーザBと通話履歴の共有関係にあることを認識する。また、通話履歴共有サーバ1は、監視設定情報に基づいて、各ユーザが監視対象とする電話番号を管理する。例えば、通話履歴共有サーバ1は、監視設定情報を参照することで、ユーザAが監視対象とする電話番号を特定する。
ユーザA及びユーザBはそれぞれ、ユーザ端末3を利用して通話を行う。各ユーザ端末3は、通話可能な端末であれば特に限定されなくてよく、例えば、スマートフォン等の携帯電話である。ユーザA及びユーザBがそれぞれ通話を行うと、各ユーザ端末3にはその通話の履歴を示す通話履歴情報(後述する通話履歴情報321)が蓄積される。通話履歴共有サーバ1は、ネットワーク7を介して各ユーザ端末3と接続されており、各ユーザ端末3に蓄積された通話履歴情報を当該各ユーザ端末3から取得する。
更に、通話履歴共有サーバ1は、各ユーザから、当該各ユーザと通話履歴の共有関係にある他のユーザ又は当該各ユーザ自身の通話履歴の照会を受け付ける。例えば、ユーザAがユーザBと通話履歴の共有関係にある場合には、ユーザAは、自身の通話履歴の他に、ユーザBの通話履歴の照会を通話履歴共有サーバ1にリクエストすることができる。このとき、ユーザAが自身の通話履歴の照会をリクエストした場合には、照会の対象とされた照会対象ユーザはユーザAになる。また、ユーザAがユーザBの通話履歴の照会をリクエストした場合には、照会対象ユーザはユーザBになる。
通話履歴の照会を受け付けると、通話履歴共有サーバ1は、照会対象ユーザの監視設定情報及び照会対象ユーザのユーザ端末3から取得した通話履歴情報に基づいて、当該照会対象ユーザの通話状態情報を作成する。通話状態情報は、照会対象ユーザが監視対象とする電話番号の相手先との通話を当該照会対象ユーザがどの程度行っているかを示す情報である。そして、通話履歴共有サーバ1は、作成した通話状態情報を照会元のユーザに返信する。通話状態情報は、後述する図13A〜図13Cに例示されるように、対象者(相手先)との通話の頻度、回数、時間、間隔等を示す情報であればよく、通話状態情報の内容は、実施の形態に応じて適宜選択されてよい。
例えば、ユーザAが、ユーザBの通話履歴の照会を通話履歴共有サーバ1にリクエストした場合には、通話履歴共有サーバ1は、ユーザBの監視設定情報と通話履歴情報とに基づいて、ユーザBが監視対象とする電話番号の相手先との通話に関する通話状態情報を作成する。すなわち、ユーザAは、ユーザBが監視対象とする電話番号の相手先との通話を当該ユーザBがどの程度行っているかを示す通話状態情報を通話履歴共有サーバ1から取得することができる。これによって、ユーザBが監視対象とする電話番号の相手先とユーザBとの通話の頻度等をユーザAとユーザBとの間で共有することができる。同様に、ユーザAがユーザBと通話履歴の共有関係にある場合には、ユーザBは、ユーザAの通話履歴の照会を通話履歴共有サーバ1にリクエストすることができる。そのため、ユーザAが監視対象とする電話番号の相手先とユーザAとの通話の頻度等もユーザAとユーザBとの間で共有することができる。
このように、本実施形態に係る通話履歴共有サーバ1を利用することで、各ユーザが監視対象とする電話番号の相手先との通話を当該各ユーザがどの程度行っているかを示す通話状態情報を通話履歴の共有者の間で共有することができる。そのため、本実施形態によれば、対象の電話番号の相手先との通話をグループで監視することができる。
なお、図1では、この通話履歴共有サーバ1を利用するユーザとしてユーザA及びユーザBを例示し、ユーザAとユーザBとの間で通話履歴を共有する場面を例示している。ただし、通話履歴共有サーバ1のユーザの数及び通話履歴を共有する共有者の数は、2名に限定される訳ではなく、実施の形態に応じて適宜選択されてよい。
§2 構成例
[ハードウェア構成例]
次に、図2を用いて、各装置のハードウェア構成を説明する。図2は、本実施形態に係る各装置のハードウェア構成を例示する。なお、図2に例示されるように、通話履歴共有サーバ1と各ユーザ端末3との間、及び各ユーザ端末3の間における情報の伝達は、ネットワーク7を介したデータ通信で実現される。当該データ通信に利用されるネットワークの種類は、各ユーザ端末3の利用可能な通信キャリア(回線)により適宜特定される。
<通話履歴共有サーバ>
まず、通話履歴共有サーバ1について説明する。図2に例示されるように、通話履歴共有サーバ1は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、及び、ROM(Read Only Memory)等を含む制御部11、制御部11で実行されるプログラム8等を記憶する記憶部12、ネットワークを介した通信を行うための通信インタフェース13、マウス、キーボード等の入力を行うための入力装置14、ディスプレイ、スピーカ等の出力を行うための出力装置15、及び、記憶媒体9に記憶されたプログラムを読み込むためのドライブ16が電気的に接続されたコンピュータである。ただし、図2では、通信インタフェースは、「通信I/F」と記載されている。
なお、通話履歴共有サーバ1の具体的なハードウェア構成に関して、実施形態に応じて、適宜、構成要素の省略、置換、及び追加が可能である。例えば、制御部11は、複数のプロセッサを含んでもよい。また、通話履歴共有サーバ1には、例えば、提供されるサービス専用に設計された情報処理装置の他、汎用のサーバ装置等が用いられてもよい。更に、通話履歴共有サーバ1は、1又は複数のコンピュータにより実装されてもよい。
ここで、記憶部12は、プログラム8を記憶する。このプログラム8は、通話履歴共有サーバ1に後述する通話履歴の共有に関する各処理を実行させるためのプログラムであり、本発明の「通話履歴共有プログラム」に相当する。このプログラム8は、記憶媒体9に記録されてもよい。
また、記憶媒体9は、コンピュータその他装置、機械等が記録されたプログラム等の情報を読み取り可能なように、当該プログラム等の情報を、電気的、磁気的、光学的、機械的又は化学的作用によって蓄積する媒体である。記憶媒体9は、本発明の「記憶媒体」に相当する。なお、図2は、記憶媒体9の一例として、CD(Compact Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)等のディスク型の記憶媒体を例示している。しかしながら、記憶媒体9の種類は、ディスク型に限定される訳ではなく、ディスク型以外であってもよい。ディスク型以外の記憶媒体として、例えば、フラッシュメモリ等の半導体メモリを挙げることができる。
<ユーザ端末>
次に、ユーザ端末3について説明する。図2に例示されるように、ユーザ端末3は、CPU、RAM、ROM等を含む制御部31、ユーザ端末3の通話履歴を示す通話履歴情報321、制御部31で実行するプログラム等を記憶する記憶部32、ネットワークを介して通信を行うための通信インタフェース33、画像の表示と入力を行うためのタッチパネルディスプレイ34、音声の入力を行うためのマイク35、及び音声を出力するためのスピーカ36が電気的に接続されたコンピュータである。
ユーザ端末3の具体的なハードウェア構成に関して、通話履歴共有サーバ1と同様に、実施形態に応じて適宜構成要素の省略、置換、及び、追加が可能である。例えば、制御部31は、複数のプロセッサを含んでもよい。また、ユーザ端末3には、例えば、提供されるサービス専用に設計された端末の他、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末等が用いられてもよい。ユーザ端末3は、通話可能な端末であれば特に限定されなくてよく、実施の形態に応じて適宜選択されてよい。更に、ユーザ端末3による通話は、電話回線を利用した通話の他、インターネット回線を利用したIP通話等電話回線を利用しない通話が含まれてもよい。
なお、図2では、ユーザAのユーザ端末3とユーザBのユーザ端末3とは同じハードウェア構成を有している。しかしながら、本実施形態はこのような例に限定される訳ではなく、各ユーザのユーザ端末は異なるハードウェア構成を有していてもよい。すなわち、各ユーザのユーザ端末のハードウェア構成は、実施の形態に応じて適宜選択されてよい。
[機能構成例]
次に、図3〜図7を用いて、各装置の機能構成を説明する。図3は、本実施形態に係る各装置の機能構成を例示する。図4は、本実施形態に係るユーザ情報マスタ121を例示する。図5は、本実施形態に係る共有設定情報マスタ122を例示する。図6は、本実施形態に係る通話履歴情報マスタ123を例示する。図7は、本実施形態に係る監視設定情報マスタ124を例示する。
<通話履歴共有サーバ>
まず、通話履歴共有サーバ1の機能構成について説明する。図3に例示されるとおり、本実施形態に係る通話履歴共有サーバ1は、共有設定部111、監視対象設定部112、通話履歴取得部113、アラート判定部114、通知部115、照会受付部116、及び照会応答部117を備えるコンピュータとして機能する。
また、本実施形態に係る通話履歴共有サーバ1は、通話履歴の共有に関する各種情報を管理するために、ユーザ情報マスタ121、共有設定情報マスタ122、通話履歴情報マスタ123、及び監視設定情報マスタ124を記憶部12に保持している。以下、各機能構成を説明する前に、各マスタについて詳細に説明する。
<1.データ構成>
(ユーザ情報マスタ)
まず、図4を用いて、ユーザ情報マスタ121について説明する。図4に例示されるように、ユーザ情報マスタ121は、各ユーザのユーザを識別するためのユーザ情報を保持する。すなわち、このユーザ情報マスタ121は、各ユーザのユーザ情報を管理するためのマスタデータである。
本実施形態に係るユーザ情報は、ユーザ毎に保持され、ユーザID、電話番号、端末ID、プッシュ通知設定及び通話履歴送信時刻を保持するフィールドを含む。なお、図4に例示されるテーブルにおいて、1行分のデータ(1レコード)が、1ユーザ分のデータに該当する。
ユーザIDフィールドには、対象のユーザを識別するための識別子(ユーザID)が格納される。ユーザIDは、各ユーザに対して任意に設定されてよい。
電話番号フィールドには、対象のユーザのユーザ端末3に割り当てられた電話番号であって、当該ユーザ端末3による通話に利用される電話番号が格納される。なお、ユーザは、複数のユーザ端末を保持しているケースがある。このようなケースに対応するため、ユーザ情報マスタ121は、1ユーザに対して複数の電話番号を登録可能に構成されてもよい。
端末IDフィールドには、対象のユーザのユーザ端末3に割り当てられた固有識別番号(端末ID)が格納される。端末IDフィールドに格納される端末IDは、例えば、UUID(Universally Unique Identifier)である。端末IDは、後述する報知処理(図10、図11)におけるプッシュ通知に利用される。
プッシュ通知設定フィールドには、後述する報知処理(図10、図11)に基づくプッシュ通知を行うか否かを示す設定値が格納される。図4の例では、ユーザA(user a)のプッシュ通知設定フィールドには、プッシュ通知を行うことを示す設定値(ON)が格納されており、ユーザB(user b)のプッシュ通知設定フィールドには、プッシュ通知を行わないことを示す設定値(OFF)が格納されている。
通話履歴送信時刻フィールドには、各ユーザのユーザ端末3が通話履歴情報321を通話履歴共有サーバ1に送信した時刻(通話履歴送信時刻)が格納される。通話履歴送信時刻は、各ユーザ端末3が通話履歴情報321を通話履歴情報321に送信する度に更新される。
(共有設定情報マスタ)
次に、図5を用いて、共有設定情報マスタ122について説明する。図5に例示されるように、共有設定情報マスタ122は、複数のユーザ間での通話履歴の共有関係を規定した共有設定情報を保持する。すなわち、この共有設定情報マスタ122は、通話履歴の共有関係を管理するためのマスタデータである。
本実施形態に係る共有設定情報は、共有関係毎に保持され、ユーザID、相手先ユーザID及び許可状態を保持するフィールドを含む。なお、図5に例示されるテーブルにおいて、1行分のデータ(1レコード)が、1件分の共有関係を示すデータに該当する。
ユーザIDフィールドには、通話履歴の共有を相手先に申請したユーザのユーザIDが格納される。また、相手先ユーザIDフィールドには、通話履歴の共有申請を受けたユーザのユーザID(相手先ユーザID)が格納される。そして、許可状態フィールドには、通話履歴の共有申請を受けたユーザが当該通話履歴の共有を承諾したか否かを示す値が格納される。すなわち、本実施形態に係る共有設定情報のレコードは、1対1の共有関係を示すように構成されている。しかしながら、共有設定情報のレコードは、このような例に限定されなくてもよく、例えば、1対多の共有関係を示すように構成されてもよい。
なお、図5の例では、1件目のレコードは、ユーザA(user a)がユーザB(user b)に共有申請を行ったことを示しており、許可状態フィールドには、ユーザBが通話履歴の共有を承諾したことを示す値(OK)が格納されている。一方、2件目のレコードは、ユーザA(user a)が他のユーザ(user c)に共有申請を行ったことを示しており、許可状態フィールドには、当該他のユーザが通話履歴の共有を拒否したことを示す値(NG)が格納されている。
(通話履歴情報マスタ)
次に、図6を用いて、通話履歴情報マスタ123について説明する。図6に例示されるように、通話履歴情報マスタ123は、各ユーザのユーザ端末3における通話履歴を示す通話履歴情報を保持する。すなわち、通話履歴情報マスタ123は、各ユーザ端末3から取得した通話履歴を管理するためのマスタデータである。
本実施形態に係る通話履歴情報は、1件分の通話毎に保持され、ユーザID、通話発生時刻、通話タイプ、通話相手及び通話時間を保持するフィールドを含む。なお、図6に例示されるテーブルにおいて、1行分のデータ(1レコード)が、1件分の通話を示すデータに該当する。
ユーザIDフィールドには、通話履歴を取得した対象ユーザのユーザIDが格納される。通話発生時刻フィールドには、対象の通話が発生した時刻(通話発生時刻)が格納される。
通話タイプフィールドには、対象の通話のタイプを示す値が格納される。通話タイプは、発着信の別に関し、例えば、発信、着信及び不在着信を含む。発信は、対象のユーザが相手先に電話をかけたことを示す。また、着信は、相手からかかってきた電話を対象のユーザが応答したことを示す。また、不在着信は、相手からかかってきた電話を対象のユーザが着信しなかったことを示す。
このほか、通話タイプには、着信と不在着信との別と同様に、発信した相手先が応答しなかったためにキャンセルした通話を示すタイプが含まれてもよい。なお、このタイプは、上記「発信」に含まれてもよい。ただし、この発信キャンセルのタイプを除く発信、着信及び不在着信は、通話相手による電話の操作を伴っている。一方、発信キャンセルのタイプの通話は、通話相手による電話の操作を伴っていない。そのため、通話相手による電話の操作を監視することにより当該通話相手の状態を見守る場合には、発信キャンセルのタイプの通話は、通話履歴から除外される。
通話相手フィールドには、対象の通話の相手先の電話番号が格納される。例えば、対象の通話のタイプが着信又は不在着信である場合には、発信元の電話番号が格納される。また、対象の通話のタイプが発信である場合には、発信先の電話番号が格納される。そして、通話時間フィールドには、対象の通話が継続した時間(通話時間)が格納される。なお、図6では、通話時間は秒単位で表されている。しかしながら、通話時間の表現はこのような例に限られなくてもよく、実施の形態に応じて適宜選択されてよい。
(監視設定情報マスタ)
次に、図7を用いて、監視設定情報マスタ124について説明する。図7に例示されるように、監視設定情報マスタ124は、各ユーザが監視対象とする電話番号を規定した監視設定情報を保持する。すなわち、監視設定情報マスタ124は、各ユーザの監視対象の設定を管理するためのマスタデータである。
本実施形態に係る監視設定情報は、1カテゴリ毎に保持され、ユーザID、カテゴリID、名称、対象電話番号、アラート条件及び共有相手への通知設定を保持するフィールドを含む。なお、図7に例示されるテーブルにおいて、1行分のデータ(1レコード)が、1ユーザの監視設定における1件分のカテゴリを示すデータに該当する。
ユーザIDフィールドには、監視設定を行った対象ユーザのユーザIDが格納される。すなわち、図7では、ユーザA(user a)が設定した監視設定情報が例示されている。
カテゴリIDフィールドには、対象のユーザが設定したカテゴリを識別するための識別子(カテゴリID)が格納される。また、名称フィールドには、対象のユーザが設定したカテゴリの名称が格納される。すなわち、本実施形態では、監視設定情報マスタ124は、ユーザの指定するカテゴリ別に監視対象の電話番号を分類できるように構成されている。しかしながら、監視設定情報マスタ124は、このような例に限定されなくてもよく、監視対象の電話番号をカテゴリ別に分類できるように構成されていなくてもよい。なお、監視対象の電話番号をカテゴリにより分類しない場合には、監視設定情報マスタ124は、このカテゴリIDフィールド及び名称フィールドを含まなくてもよい。
対象電話番号フィールドには、対象のユーザが設定した監視対象の電話番号(対象電話番号)が格納される。なお、図7では、対象電話番号フィールドには、1件の電話番号が格納されている。しかしながら、同一カテゴリに登録可能な電話番号は1件に限られなくてもよく、監視設定情報は、同一カテゴリに複数件の電話番号が登録可能に構成されてもよい。
アラート条件フィールドには、後述する報知処理(図10、図11)を行うか否かを判定する閾値となる設定期間が格納される。すなわち、このアラート条件フィールドに格納される値は、本発明の「設定期間」に相当する。このアラート条件フィールドに格納される設定期間は、カテゴリに応じて設定されてもよいし、ユーザにより指定されてもよい。また、アラート条件フィールドに格納される設定期間は、カテゴリに応じてデフォルト値が定められており、ユーザにより適宜変更可能に設定されていてもよい。
共有相手への通知設定フィールドには、後述する報知処理(図10、図11)に基づくプッシュ通知を共有相手に行うか否かを示す設定値が格納される。図7の例では、ユーザA(user a)の監視設定において、カテゴリ「家族」に関する共有相手への通知設定フィールドには、プッシュ通知を共有相手に行うことを示す設定値(ON)が格納されている。一方、カテゴリ「友人」に関する共有相手への通知設定フィールドには、プッシュ通知を共有相手に行わないことを示す設定値(OFF)が格納されている。
(その他)
なお、通話履歴共有サーバ1のデータ構成は、このような例に限定されなくてもよく、実施の形態に応じて適宜設定されてよい。例えば、通話履歴共有サーバ1は、上記以外のマスタを保持してもよいし、上記のいずれかのマスタを保持していなくてもよい。
また、図4〜図7では、各マスタデータは、テーブル形式で表現されている。しかしながら、各マスタのデータ形式は、このような例に限定されなくてもよく、実施の形態に応じて適宜選択されてよい。各マスタは、テーブル形式以外のデータ形式で表現されてもよい。
また、各マスタのレコード構成は、図4〜図7の例に限定されなくてもよく、実施の形態に応じて適宜設定されてよい。例えば、ユーザ情報マスタ121は、上記以外のフィールドを含んでもよいし、上記のいずれかのフィールドを含まなくてもよい。
また、図4〜図7の各レコードに格納された値は、本実施形態を説明するために便宜上記載したものであり、このような例に限定される訳ではない。各レコードに格納される値は、実施の形態に応じて適宜決定されてよい。
<2.機能構成例>
図3に戻り、本実施形態に係る通話履歴共有サーバ1は上記のような各マスタを記憶部12に保持した上で、次のように機能する。すなわち、通話履歴共有サーバ1の制御部11は、記憶部12に記憶されたプログラム8をRAMに展開する。そして、制御部11は、RAMに展開されたプログラム8をCPUにより解釈及び実行して、各構成要素を制御する。これによって、通話履歴共有サーバ1は、共有設定部111、監視対象設定部112、通話履歴取得部113、アラート判定部114、通知部115、照会受付部116、及び照会応答部117を備えるコンピュータとして機能する。
共有設定部111は、各ユーザからのリクエストに基づいて、通話履歴の共有関係の設定を行う。すなわち、共有設定部111は、上記共有設定情報マスタ122のレコードの追加又は更新を行う。また、監視対象設定部112は、各ユーザからのリクエストに基づいて、当該各ユーザが監視対象とする電話番号の設定を行う。すなわち、監視対象設定部112は、上記監視設定情報マスタ124のレコードの追加又は更新を行う。
通話履歴取得部113は、各ユーザのユーザ端末3における通話履歴を示す通話履歴情報321を当該ユーザ端末3から取得する。そして、通話履歴取得部113は、取得した通話履歴情報321に対応する1又は複数のレコードを上記通話履歴情報マスタ123に追加する。
アラート判定部114及び通知部115は、後述する報知処理(図10、図11)を行う。具体的には、アラート判定部114は、通話履歴情報マスタ123及び監視設定情報マスタ124に基づいて、各ユーザが監視対象とする電話番号の相手先との通話を当該各ユーザが設定期間内に実施しているか否かを判定する。そして、通知部115は、監視対象とする電話番号の相手先との通話を各ユーザが設定期間以上の間実施していないと判定される場合に、当該監視対象の電話番号の相手先との通話が設定期間以上実施されていないことを当該各ユーザのユーザ端末3に通知する。また、本実施形態では、通知部115は、監視対象の電話番号の相手先との通話が設定期間以上実施されていないことを各ユーザのユーザ端末3に通知する際に、更に、当該各ユーザと通話履歴の共有関係にある他のユーザのユーザ端末3に、監視対象の電話番号の相手先との通話を当該各ユーザが設定期間以上実施していないことを通知するように構成される。
ここで、本実施形態では、監視設定情報マスタ124は、ユーザの指定するカテゴリ別に監視対象の電話番号を分類できるように構成されている。そのため、アラート判定部114は、各カテゴリに属する電話番号の相手先との通話を各ユーザが設定期間内に実施しているか否かをカテゴリ毎に判定する。そして、通知部115は、属する全ての電話番号の相手先との通話を各ユーザが設定期間以上の間実施していないと判定されるカテゴリが存在する場合、当該カテゴリに属する全ての電話番号の相手先との通話が設定期間以上実施されていないことを当該各ユーザのユーザ端末3に通知する。また、本実施形態では、通知部115は、カテゴリに属する全ての電話番号の相手先との通話が設定期間以上実施されていないことを各ユーザのユーザ端末3に通知する際に、更に、当該各ユーザと通話履歴の共有関係にある他のユーザのユーザ端末3に、当該カテゴリに属する全ての電話番号の相手先との通話を当該各ユーザが設定期間以上実施していないことを通知するように構成される。
照会受付部116は、各ユーザから、当該各ユーザと通話履歴の共有関係にある他のユーザ又は当該各ユーザ自身の通話履歴の照会を受け付ける。これに応じて、照会応答部117は、紹介の対象とされた照会対象ユーザの通話履歴情報マスタ123及び監視設定情報マスタ124に基づいて、当該照会対象ユーザが監視対象とする電話番号の相手先との通話を当該照会対象ユーザがどの程度行っているかを示す通話状態情報を作成する。そして、照会応答部117は、作成した通話状態情報を照会元のユーザに返信する。
なお、本実施形態では、これらの機能がいずれも汎用のCPUによって実現される例について説明している。しかしながら、これらの機能の一部又は全部が、1又は複数の専用のプロセッサにより実現されてもよい。また、通話履歴共有サーバ1の機能構成に関して、実施形態に応じて、適宜、機能の省略、置換、及び追加が行われてもよい。例えば、後述する報知処理(図10、図11)を実施しない場合には、アラート判定部114及び通知部115は省略されてもよい。各機能に関しては後述する動作例で詳細に説明する。
<ユーザ端末>
次に、各ユーザ端末3の機能構成について説明する。各ユーザ端末3は、CPUが、RAMに展開された各種プログラムを解釈及び実行して、各構成要素を制御することで、共有申請部311、通話履歴送信部312、通話状態情報照会部313及び通知表示部314を備えるコンピュータとして機能する。
共有申請部311は、通話履歴の共有を相手先に申請するためのデータ通信を行う。この申請に応じて、通話履歴共有サーバ1の共有設定部111は、上記共有設定情報マスタ122にレコードを追加する。また、通話履歴送信部312は、未送信の通話履歴情報321を通話履歴共有サーバ1に送信する。通話履歴情報321の送信は、定期的に行われてもよいし、不定期に行われてもよいし、ユーザの指定するタイミングで行われてもよい。この通話履歴情報321の送信に応じて、上記通話履歴情報マスタ123にレコードが追加される。
通話状態情報照会部313は、ユーザの選択に基づいて、当該ユーザと通話履歴の共有関係にある他のユーザ又は当該ユーザ自身の通話履歴の照会を通話履歴共有サーバ1にリクエストする。これに応じて、通話履歴共有サーバ1の照会応答部117は、照会対象ユーザの通話状態情報を作成し、照会元のユーザ端末3に作成した通話状態情報を返信する。なお、当該照会は、通話に利用するユーザ端末3以外のユーザ端末により行われてもよい。
また、通知表示部314は、通話履歴共有サーバ1の上記通知部115により行われる、監視対象とする電話番号の相手先との通話を当該ユーザが設定期間以上の間実施していないことを知らせるための上記通知を表示装置に表示する。当該通知の表示形式は、実施の形態に応じて適宜選択されてよい。
なお、本実施形態では、これらの機能がいずれも汎用のCPUによって実現される例について説明している。しかしながら、これらの機能の一部又は全部が、1又は複数の専用のプロセッサにより実現されてもよい。また、各ユーザ端末3の機能構成に関して、実施形態に応じて、適宜、機能の省略、置換、及び追加が行われてもよい。各機能に関しては後述する動作例で詳細に説明する。
§3 動作例
次に、図8〜図12を用いて、通話履歴共有サーバ1及び各ユーザ端末3の動作例を説明する。図8は、本実施形態に係る通話履歴の共有設定に関する処理手順を例示する。図9は、本実施形態に係る監視対象の電話番号の登録に関する処理手順を例示する。図10は、本実施形態に係る通話履歴の登録に関する処理手順を例示する。図11は、本実施形態に係る報知処理の手順を例示する。図12は、実施形態に係る通話状態情報の照会に関する処理手順を例示する。
なお、以下で説明する通話履歴の照会に関する処理手順は、本発明の「通話履歴共有方法」に相当する。ただし、以下で説明する各処理手順は一例にすぎず、各処理手順に含まれるステップは可能な限り変更されてもよい。また、以下で説明する各処理手順について、実施の形態に応じて、適宜、ステップの省略、置換、及び追加が可能である。以下、各処理手順について詳細に説明する。
<共有設定>
まず、図8を用いて、本実施形態に係る通話履歴の共有設定に関する処理手順を説明する。図8は、ユーザAがユーザBに通話履歴の共有申請を行った場面を例示している。以下では、本処理手順の説明の便宜のため、ユーザAを共有申請元のユーザとし、ユーザBを共有申請相手とする。なお、本処理手順の前に、ユーザAのユーザ端末3及び通話履歴共有サーバ1はそれぞれ、本処理手順に係る専用のアプリケーションの立ち上げ、通話履歴共有サーバ1へのログイン等を要求するように構成されてもよい。
(ステップS101)
ステップS101では、ユーザAのユーザ端末3の制御部31は、共有申請部311として機能し、通話履歴の共有を申請する相手(以下、共有申請相手とも記載する)の選択を受け付ける。例えば、制御部31は、記憶部12に格納された電話帳データ(不図示)に基づいて、タッチパネルディスプレイ34に共有申請相手の候補となる連絡先(電話番号等)の一覧を表示する。ユーザAは、タッチパネルディスプレイ34を操作することで、表示された連絡先の一覧からいずれかの連絡先を通話履歴の共有申請相手として選択する。また、例えば、ユーザAは、タッチパネルディスプレイ34を操作して、通話履歴の共有申請相手の電話番号等を直接入力することで、通話履歴の共有申請相手を選択する。本動作例では、これらの操作に基づいて、ユーザAは、通話履歴を共有する相手先としてユーザBを選択する。ユーザAが通話履歴の共有申請相手を選択すると、制御部31は、次のステップS102に処理を進める。
(ステップS102)
次のステップS102では、ユーザAのユーザ端末3の制御部31は、共有申請部311として機能し、共有申請を行ったことを示す通知を通話履歴共有サーバ1に送信する。なお、この通知には、例えば、電話番号等、通話履歴を共有する相手先を示す情報が含まれる。通話履歴共有サーバ1は、この情報に基づき、通話履歴の相手先を特定する。本ステップS102の処理を行った後、ユーザAのユーザ端末3の制御部31は、次のステップS104に処理を進める。一方、当該通知を受信した通話履歴共有サーバ1では、ステップS103の処理を実行する。
(ステップS103)
ステップS103では、通話履歴共有サーバ1の制御部11は、共有設定部111として機能して、ステップS102の処理に応じて、上記共有申請に対応する共有設定情報のレコードを作成し、作成したレコードを共有設定情報マスタ122に追加する。具体的には、次のような処理手順によって、制御部11は、共有設定情報の追加を行うことができる。
すなわち、制御部11は、共有申請を行ったユーザAのユーザ端末3からのアクセス等に基づき、共有申請を行ったユーザAのユーザIDを特定する。また、制御部11は、ユーザAからの共有申請の通知に含まれる共有申請相手を示す情報に基づき、共有申請相手のユーザID(相手先ユーザID)を取得する。
例えば、制御部11は、ユーザAからの共有申請の通知に含まれる共有申請相手であるユーザBの電話番号に基づき、ユーザ情報マスタ121を検索する。ユーザ情報マスタ121において共有申請相手であるユーザBのユーザ情報のレコードが見つかった場合には、制御部11は、そのレコードのユーザIDフィールドを参照することで、相手先ユーザIDを取得する。
一方、ユーザ情報マスタ121において共有申請相手であるユーザBのユーザ情報のレコードが見つからない場合、ユーザBのユーザ情報がユーザ情報マスタ121に登録されていないことになる。
この場合、制御部11は、ユーザ情報マスタ121に共有申請相手であるユーザBのレコードを新たに追加してもよい。このとき、制御部11は、新たに追加したレコードのユーザIDフィールドに適宜作成した共有申請相手であるユーザBのユーザIDを格納し、共有申請の通知に含まれる電話番号を電話番号フィールドに格納する。すなわち、制御部11は、共有申請相手であるユーザBのレコードを適宜作成し、作成したレコードをユーザ情報マスタ121に追加する。なお、このとき、作成されたレコードでは、端末IDフィールド、プッシュ通知設定フィールド及び通話履歴送信時刻フィールドは空のままでよい。これによって、共有申請相手のユーザIDが割り与えられる。制御部11は、作成したデコードに格納したユーザIDを相手先ユーザIDとして取得する。
そして、制御部11は、上記共有申請に対応するレコードを共有設定情報マスタ122に新たに追加し、新たに追加したレコードのユーザIDフィールドに共有申請者のユーザIDを格納し、共有先ユーザIDフィールドに上記取得した相手先ユーザIDを格納する。これによって、制御部11は、上記共有申請に対応する共有設定情報のレコードを共有設定情報マスタ122に追加することができる。なお、このとき、制御部11は、新たに追加されたレコードの許可状態フィールドに、許可状態が未定であることを示す値を格納してよい。
(ステップS104)
次のステップS104では、ユーザAのユーザ端末3の制御部31は、共有申請部311として機能し、通話履歴の共有を依頼するリクエストを共有申請相手のユーザ端末3に送信する。例えば、制御部31は、共有申請相手の電話番号を利用して、当該リクエストを含むショートメールを共有申請相手であるユーザBのユーザ端末3に送信する。また、例えば、制御部31は、共有申請相手の電子メールアドレスを利用して、当該リクエストを含む電子メールを共有申請相手であるユーザBのユーザ端末3に送信する。これにより、ユーザAのユーザ端末3における共有申請に係る処理は終了する。一方、リクエストを受信した、ユーザBのユーザ端末3では、次のステップS105の処理が実行される。
なお、ステップS102とステップS104とは処理順序が入れ替わってもよい。また、このリクエストの送信は、共有申請元であるユーザAのユーザ端末3ではなく、通話履歴共有サーバ1によって行われてもよい。例えば、ステップS103の処理に伴い、通話履歴共有サーバ1の制御部11は、ユーザAから通話履歴を共有する依頼があったことをユーザBのユーザ端末3に送信してもよい。
(ステップS105)
ステップS105では、ユーザBのユーザ端末3の制御部31は、ユーザAからの共有申請を承諾するか否かの選択を受け付ける。ユーザBは、ユーザ端末3のタッチパネルディスプレイ34を操作して、ユーザAからの通話履歴の共有申請を承諾するか否かを選択する。ユーザAからの通話履歴の共有申請をユーザBが承諾した場合には、制御部31は、次の設定登録場面に関するステップS201に処理を進める。すなわち、ユーザAによる共有申請に関する各装置の処理手順は終了し、ユーザBの設定登録場面に処理が移行する。一方、ユーザAからの通話履歴の共有申請をユーザBが拒否した場合には、制御部31は、本動作例に係る処理を終了する。
(ステップS201)
次のステップS201では、ユーザBのユーザ端末3の制御部31は、通話履歴共有サーバ1にアクセスする。通話履歴共有サーバ1にアクセスすると、通話履歴共有サーバ1では、次のステップS202の処理が実行される。
なお、本ステップS201に先立ち、ユーザBのユーザ端末3は、本処理手順に係る専用のアプリケーションを所定のサーバからダウンロードし、当該アプリケーションをインストールしてもよい。なお、当該アプリケーションを保持する所定のサーバは、通話履歴共有サーバ1であってもよいし、通話履歴共有サーバ1以外のサーバであってもよい。
(ステップS202)
ステップS202では、通話履歴共有サーバ1の制御部11は、共有設定部111として機能し、ユーザ情報マスタ121に共有申請相手であるユーザBの登録があるか否かを判定する。ユーザ情報マスタ121にユーザBの登録がない場合には、制御部11は、次のステップS203に処理を進める。一方、ユーザ情報マスタ121にユーザBの登録がある場合には、制御部11は、ステップS203〜S205までの処理を省略し、次のステップS206に処理を進める。
なお、本実施形態では、共有申請場面のステップS103において、ユーザ情報マスタ121に共有申請相手であるユーザBのレコードがない場合、制御部11は、ユーザBのレコードを作成し、作成したユーザBのレコードをユーザ情報マスタ121に追加する。ただし、この場合、作成したユーザBのレコードの端末ID及びプッシュ通知設定のフィールドは空である。
そのため、制御部11は、ユーザ情報マスタ121からユーザBのレコードを検索し、発見されたレコードの端末ID及びプッシュ通知設定のフィールドが空である場合に、ユーザ情報マスタ121にユーザBの登録がないと判定し、次のステップS203に処理を進める。一方、制御部11は、発見されたレコードの端末IDフィールド及びプッシュ通知設定フィールドそれぞれに値が格納されている場合には、ユーザ情報マスタ121にユーザBの登録があると判定し、次のステップS206に処理を進める。
(ステップS203&ステップS204)
次のステップS203では、制御部11は、ユーザBのユーザ端末3に端末ID及びプッシュ通知の設定を要求する。この要求に応じて、ステップS204では、ユーザBのユーザ端末3の制御部31は、当該要求に対する回答を行う。例えば、制御部31は、UUID等の端末IDを記憶部32等から取得する。また、制御部31は、プッシュ通知の設定を受け付ける。ユーザBは、タッチパネルディスプレイ34を操作して、プッシュ通知を行うか否かを選択することで、プッシュ通知の設定を行う。そして、制御部31は、取得した端末ID及びプッシュ通知の設定値を通話履歴共有サーバ1に返信する。これによって、通話履歴共有サーバ1は、ステップS203に対する回答をユーザBのユーザ端末3受信する。そして、通話履歴共有サーバ1の制御部11は、次のステップS205に処理を進める。
(ステップS205)
次のステップS205では、制御部11は、ステップS203及びS204により取得したユーザBの端末ID及びプッシュ通知設定をユーザ情報マスタ121に登録する。具体的には、制御部11は、ステップS202で発見したレコードの端末IDフィールドに取得した端末IDを格納し、プッシュ通知設定フィールドに取得したプッシュ通知の設定値を格納する。これによって、制御部11は、ステップS203及びS204により取得したユーザBの端末ID及びプッシュ通知設定をユーザ情報マスタ121に登録する。そして、制御部11は、次のステップS206に処理を進める。
(ステップS206)
次のステップS206では、制御部11は、共有設定部111として機能し、ユーザBからの応答に基づいて、共有設定情報の許可状態フィールドの属性値を更新し、ユーザAとユーザBとの間の通話履歴の共有を許可する。具体的には、制御部11は、ユーザIDフィールドにユーザAのユーザIDが格納され、相手先ユーザIDフィールドにユーザBのユーザIDが格納された該当レコードの許可状態フィールドに通話履歴の共有を承諾したことを示す値(OK)を格納する。これによって、ユーザAとユーザBとの間の通話履歴の共有が開始される。以上により、本動作例に係る通話履歴の共有設定に関する処理手順は終了する。
なお、図8では、ユーザBが通話履歴の共有を拒否した場合の具体的な処理は記載されていない。ユーザBが通話履歴の共有を拒否した場合、ユーザBのユーザ端末3から通話履歴共有サーバ1にそのことを示す通知が行われてもよい。そして、通話履歴共有サーバ1の制御部11は、その通知に基づいて、上記該当レコードの許可状態フィールドに通話履歴の共有を拒否したことを示す値(NG)を格納してもよい。
また、図8では、共有申請を伴う場合のユーザBの設定登録場面を例示している。通話履歴共有サーバ1は、このような共有申請を伴わなくても、ユーザの登録を受けつけてよい。この場合、例えば、ユーザ登録を要求するユーザのユーザ端末3では、本処理手順に係る専用のアプリケーションが、所定のサーバからダウンロードされ、インストールされてもよい。そして、当該ユーザ端末3及び通話履歴共有サーバ1は、上記ステップS201、S203〜ステップS205の処理を実行してもよい。このとき、ユーザ端末3は、ステップS201のアクセスに際して、通話履歴共有サーバ1に電話番号を通知する。これによって、通話履歴共有サーバ1は、ユーザ登録を要求するユーザのレコードを作成し、ユーザ情報マスタ121に当該ユーザのユーザ情報を登録することができる。
<監視対象の設定>
次に、図9を用いて、本実施形態における、各ユーザによる監視対象の電話番号の設定に関する処理手順を説明する。図9は、監視対象の電話番号の設定をユーザAが行った場面を例示している。以下では、説明の便宜のため、ユーザAが、監視対象の電話番号の設定を行う場面について説明する。ただし、監視対象の電話番号の設定をユーザBが行う場合も同様に説明可能である。なお、上記共有設定の処理手順と同様に、本処理手順の前に、ユーザAのユーザ端末3及び通話履歴共有サーバ1はそれぞれ、本処理手順に係る専用のアプリケーションの立ち上げ、通話履歴共有サーバ1へのログイン等を要求するように構成されてもよい。
(ステップS301)
ステップS301では、ユーザAのユーザ端末3の制御部31は、監視対象とする電話番号の指定を受け付ける。例えば、制御部31は、記憶部12に格納された電話帳データ(不図示)に基づいて、タッチパネルディスプレイ34に監視対象の候補となる電話番号の一覧を表示する。ユーザAは、タッチパネルディスプレイ34を操作し、表示された電話番号の一覧からいずれかの電話番号を選択する。また、例えば、ユーザAは、タッチパネルディスプレイ34を操作して、監視対象に設定する対象の電話番号を入力する。これによって、監視対象に設定する対象の電話番号が指定される。
また、本実施形態では、監視対象の電話番号はカテゴリ別に分類される。そのため、制御部31は、更に、監視対象に設定する対象の電話番号の属するカテゴリの指定を受け付ける。ユーザAは、タッチパネルディスプレイ34を操作して、指定した対象の電話番号の属する新たなカテゴリを作成してもよいし、既に作成済みのカテゴリから指定した対象の電話番号の属するカテゴリを選択してもよい。これによって、監視対象に設定する対象の電話番号の属するカテゴリが指定される。
監視対象の電話番号及び当該電話番号の属するカテゴリの指定が行われると、制御部31は、次のステップS302に処理を進める。なお、このとき、制御部31は、通話履歴共有サーバ1に事前にアクセスして、既に監視対象に設定済みの電話番号及びカテゴリをタッチパネルディスプレイ34に表示してもよい。これによって、ユーザAは、既に設定済みの情報に基づいて、監視対象とする電話番号及びカテゴリの更新及び追加を行うことができる。
(ステップS302)
次のステップS302では、制御部31は、監視対象の電話番号の設定登録を通話履歴共有サーバ1に依頼する。具体的には、ステップS301で指定された監視対象の電話番号及び当該電話番号の属するカテゴリを含むリクエストを通話履歴共有サーバ1に送信する。当該リクエストを受信した通話履歴共有サーバ1では、次のステップS303の処理が実行される。なお、既存の設定を更新する場合には、本ステップS302では、ユーザ端末3は、監視対象の電話番号又はカテゴリの設定更新を通話履歴共有サーバ1に依頼する。この設定更新は、公知の方法で適宜行われてよい。
(ステップS303)
次のステップS303では、通話履歴共有サーバ1の制御部11は、監視対象設定部112として機能し、監視対象とする電話番号の設定登録の依頼を受け付ける。具体的には、制御部11は、ユーザ端末3から送信される上記リクエストを受信することで、当該設定登録の依頼を受け付ける。そして、監視対象とする電話番号の設定登録の依頼を受け付けると、制御部11は、次のステップS304に処理を進める。
(ステップS304)
次のステップS304では、制御部11は、監視対象設定部112として機能し、ステップS303で受け付けたリクエストに含まれる監視対象の電話番号を監視設定情報マスタ124に登録する。
例えば、制御部11は、監視設定情報マスタ124に上記リクエストに対応する新たなレコードを追加する。このとき、制御部11は、新たに追加したレコードのユーザIDフィールドに、監視対象とする電話番号の設定登録の依頼元であるユーザAのユーザIDを格納する。また、制御部11は、カテゴリIDフィールド及び名称フィールドにはそれぞれ、上記ユーザ端末3からのリクエストに含まれるユーザAの指定したカテゴリに対応するカテゴリID及び名称をそれぞれ格納する。更に、制御部11は、対象電話番号フィールドに、上記ユーザ端末3からのリクエストに含まれる監視対象の電話番号を格納する。
なお、アラート条件フィールド及び共有相手への通知設定フィールドに格納する値はそれぞれ適宜決定されてよい。例えば、制御部11は、アラート条件フィールド及び共有相手への通知設定フィールドそれぞれに、カテゴリ種別に応じたそれぞれのデフォルト値を格納してもよい。このとき、カテゴリ種別に応じたアラート条件のデフォルト値は、ユーザとの関係が親密なカテゴリほど設定期間が短くなるように設定されてよい。また、カテゴリ種別に応じた共有相手への通知設定のデフォルト値は、ユーザとの関係が親密な所定のカテゴリのみプッシュ通知を共有相手に行うことを示す設定値(ON)が格納されるように設定されてもよい。また、例えば、制御部11は、上記リクエストを受け付けると共に又は上記リクエストとは別に、各フィールドに格納する値の指定をユーザAから受け付けてもよい。
これによって、ステップS301及びS302により、ユーザAが依頼した監視対象の設定が監視設定情報マスタ124に登録される。以上により、本実施形態に係る監視対象の電話番号の設定に関する処理手順は終了する。
<通話履歴の取得>
次に、図10を用いて、本実施形態における、通話履歴共有サーバ1による各ユーザ端末3からの通話履歴の取得に関する処理手順を説明する。図10は、通話履歴共有サーバ1がユーザAのユーザ端末3から通話履歴を取得する場面を例示している。以下では、説明の便宜のため、ユーザAのユーザ端末3から通話履歴共有サーバ1が通話履歴を取得する場面を説明する。ただし、ユーザBのユーザ端末3から通話履歴共有サーバ1が通話履歴を取得する場面も同様に説明可能である。
(ステップS401)
ステップS401では、ユーザAのユーザ端末3の制御部31は、未送信の通話履歴を取得する。
本実施形態では、ユーザ端末3を利用して発信を行う又はユーザ端末3で着信を受ける度に、その通話を示す通話履歴が記憶部32に格納される。これによって、記憶部32には、各通話の履歴を示す通話履歴情報321が蓄積される。本ステップS401では、制御部31は、この通話履歴情報321を参照して、通話履歴共有サーバ1に送信していない通話履歴を取得する。
なお、制御部31は、本ステップS401の処理を、定期的に実行してもよいし、不定期に実行してもよいし、ユーザの指定するタイミングで実行してもよい。これに応じて、ステップS402以降の処理も、定期的に実行されてよいし、不定期に実行されてもよいし、ユーザの指定するタイミングで実行されてもよい。通話履歴共有サーバ1による各ユーザ端末3からの通話履歴の取得に関する処理手順が実行されるタイミングは、実施の形態に応じて適宜選択されてよい。
また、制御部31は、例えば、通話履歴共有サーバ1に通話履歴を前回送信した時刻と通話発生時刻とに基づいて、対象の通話履歴が通話履歴共有サーバ1に送信したものか否かを判断することができる。未送信の通話履歴を取得すると、制御部31は、次のステップS402に処理を進める。
(ステップS402)
次のステップS402では、制御部31は、ステップS401で取得した未送信の通話履歴を通話履歴共有サーバ1に送信する。本実施形態では、本ステップS402で送信される通話履歴には、少なくとも、通話発生時刻、通話タイプ、通話相手及び通話時刻を示す値が含まれる。通話履歴を受信した通話履歴共有サーバ1では、次のステップS403の処理が実行される。なお、上記ステップS401において、未送信の通話履歴が存在しなかった場合には、制御部31は、本ステップS402の処理を省略してもよい。また、ステップS403以降の処理も共に省略されてよい。
(ステップS403)
ステップS403では、ステップS402における未送信の通話履歴の送信に応じて、通話履歴共有サーバ1の制御部11は、通話履歴取得部113として機能し、ユーザAのユーザ端末3における通話履歴を示す通話履歴情報321をユーザ端末3から取得する。
具体的には、制御部11は、本ステップS402において、未取得の通話履歴をユーザ端末3から受信することで、通話履歴情報マスタ123に登録されていない通話履歴をユーザ端末3から取得する。そして、通話履歴を取得した後、制御部11は、次のステップS404に処理を進める。
なお、通話履歴共有サーバ1が通話履歴を取得する方式は、このような例に限定されなくてもよく、実施の形態に応じて適宜選択されてよい。例えば、通話履歴共有サーバ1は、通話履歴情報マスタ123に登録済みの通話履歴を含んで、ユーザ端末3から通話履歴情報321を取得してもよい。
(ステップS404)
ステップS404では、制御部11は、通話履歴取得部113として機能し、ステップS403で取得した通話履歴情報321を通話履歴情報マスタ123に登録する。
具体的には、ステップS403で取得した通話履歴には、通話発生時刻、通話タイプ、通話相手及び通話時刻を示す値が含まれる。そのため、制御部11は、この通話履歴を取得したユーザAのユーザIDとステップS403で取得した通話履歴とによって新たなレコードを作成し、作成した新たなレコードを通話履歴情報マスタ123に追加する。
これによって、制御部11は、ステップS403で取得した通話履歴情報321を通話履歴情報マスタ123に登録することができる。換言すると、本ステップ404の処理によって、通話履歴情報マスタ123に含まれるユーザAの通話履歴情報を、ユーザAのユーザ端末3の保持される通話履歴情報321に同期させることができる。ステップS403で取得した通話履歴を通話履歴情報マスタ123に追加した後、制御部11は、次のステップS405に処理を進める。
なお、本ステップS404において、制御部11は、更に、ユーザ情報マスタ121に含まれるユーザAのユーザ情報を示すレコードの通話履歴送信時刻を更新する。具体的には、制御部11は、当該ユーザAのユーザ情報を示すレコードをユーザ情報マスタ121から抽出し、抽出したレコードの通話履歴送信時刻フィールドに現在時刻(例えば、本処理手順の処理時刻)を上書きする。これによって、ユーザAのユーザ情報を示すレコードの通話履歴送信時刻を更新することができる。
(ステップS405)
ステップS405では、制御部11は、アラート判定部114として機能し、通話履歴情報マスタ123及び監視設定情報マスタ124それぞれに基づいて、ユーザAが監視対象とする電話番号の相手先との通話を当該ユーザAが設定期間内に実施しているか否か(アラート条件)を判定する。ここで、上記のとおり、本実施形態に係る監視設定情報マスタ124は、ユーザの指定するカテゴリ別に監視対象の電話番号を分類できるように構成されている。そのため、制御部11は、アラート条件をカテゴリ毎に判定する。
例えば、制御部11は、ユーザIDフィールドにユーザAのユーザID(user#a)が格納されたレコードを監視設定情報マスタ124から抽出することで、ユーザAの監視設定情報を取得する。また、制御部11は、ユーザIDフィールドにユーザAのユーザID(user#a)が格納されたレコードを通話履歴情報マスタ123から抽出することで、ユーザAの通話履歴情報を取得する。
次に、制御部11は、ユーザAの監視設定情報の各レコードの対象電話番号フィールドを参照して、ユーザAの指定した各カテゴリに含まれる1又は複数件の監視対象の電話番号をカテゴリ毎に特定する。また、制御部11は、ユーザAの監視設定情報の各レコードのアラート条件フィールドを参照して、各カテゴリに対応して設定された設定期間をカテゴリ毎に特定する。
更に、制御部11は、特定した各カテゴリに含まれる1又は複数件の監視対象の電話番号のいずれかを格納したレコードをユーザAの通話履歴情報からカテゴリ毎に抽出する。そして、制御部11は、抽出したレコードのうち最新のレコードが示す監視対象の電話番号との通話発生時刻と各カテゴリに対して設定された設定期間とをカテゴリ毎に比較する。
これによって、制御部11は、アラート条件をカテゴリ毎に判定する。具体的には、対象のカテゴリに属する監視対象の電話番号との最新の通話発生時刻が現在時刻(例えば、本処理手順の処理時刻)よりも設定期間以上離れている場合、制御部11は、当該対象のカテゴリについてアラート条件を満たしていると判定する。換言すると、制御部11は、当該対象のカテゴリに属する全ての電話番号の相手先との通話をユーザAが設定期間以上の間実施していないと判定する。
一方、対象のカテゴリに属する監視対象の電話番号との最新の通話発生時刻が現在時刻よりも設定期間以上離れていない場合、制御部11は、当該対象のカテゴリについてアラート条件を満たしていないと判定する。換言すると、制御部11は、当該対象のカテゴリに属するいずれかの電話番号の相手先との通話をユーザAが設定期間内に実施していると判定する。アラート条件をカテゴリ毎に判定すると、制御部11は、次のステップS406に処理を進める。
なお、通話相手による電話の操作を監視する場合ことで、当該通話相手の状態を見守る場合には、制御部11は、本ステップS405において、当該アラート条件の判定対象とする通話履歴のレコードから発信キャンセルの通話タイプのレコードを除外してもよい。これによって、本ステップS405では、制御部11は、監視対象の相手が設定期間内に電話の操作を行ったか否かを判定することができる。
また、通話相手との会話を行ったか否かを監視する場合には、制御部11は、本ステップS405において、当該アラート条件の判定対象とする通話履歴のレコードから発信キャンセル及び不在着信の通話タイプのレコードを除外してもよい。すなわち、制御部11は、アラート条件の判定対象とする通話履歴のレコードを発信及び着信の通話タイプのレコードに限定してもよい。これによって、本ステップS405では、ユーザAが対象の相手と設定期間内に会話を行ったか否かを判定することができる。換言すると、制御部11は、ユーザAが当該対象の相手に設定期間内に声掛けを行ったか否かを判定することができる。
(ステップS406)
次のステップS406では、制御部11は、アラート条件に該当するか否かを判断する。具体的には、ステップS405において、ユーザAの指定したカテゴリのうちの少なくともいずれかのカテゴリについてアラート条件を満たしていると判定した場合には、制御部11は、アラート条件に該当すると判断し、次のステップS407に処理を進める。なお、本実施形態では、ステップS405においてアラート条件を満たしていると判定される場合とは、属する全ての電話番号の相手先との通話をユーザAが設定期間以上の間実施していないと判定されるカテゴリが存在する場合に相当する。一方、ステップS405において、ユーザAの指定したカテゴリのうちのいずれのカテゴリについてもアラート条件を満たしていないと判定した場合には、制御部11は、アラート条件に該当しないと判断し、本動作例に係る通話履歴の取得に関する処理手順を終了する。
(ステップS407)
次のステップS407では、制御部11は、ユーザAのプッシュ通知の設定がオンになっているか否かを判定する。具体的には、制御部11は、上記ユーザ情報マスタ121から抽出したユーザAのユーザ情報を示すレコードのプッシュ通知設定フィールドを参照する。ユーザAのユーザ情報を示すレコードのプッシュ通知設定フィールドにプッシュ通知を行うことを示す設定値が格納されている場合、制御部11は、ユーザAのプッシュ通知の設定がオンになっていると判定し、次のステップS408に処理を進める。一方、ユーザAのユーザ情報を示すレコードのプッシュ通知設定フィールドにプッシュ通知を行わないことを示す設定値が格納されている場合、制御部11は、ユーザAのプッシュ通知の設定がオフになっていると判定し、本動作例に係る通話履歴の取得に関する処理手順を終了する。
(ステップS408)
次のステップS408では、制御部11は、通知部115として機能し、監視対象の電話番号の相手先との通話が設定期間以上実施されていないことをユーザAのユーザ端末3に通知する。
具体的には、本ステップS408が処理される場面では、上記ステップS405及びS406に基づいて、属する全ての電話番号の相手先との通話をユーザAが設定期間以上の間実施していないと判定されている。そこで、制御部11は、通知部115として機能し、当該カテゴリに属する全ての電話番号の相手先との通話が設定期間以上実施されていないことをユーザAのユーザ端末3に通知する。
この通知は、例えば、プッシュ通知で行われてよい。すなわち、制御部11は、上記ユーザ情報マスタ121から抽出したユーザAのユーザ情報を示すレコードの端末IDフィールドを参照してもよい。そして、制御部11は、端末IDフィールドに格納されたUUID等の端末IDを利用して、対象のカテゴリに含まれる全ての電話番号の相手先との通話を設定期間以上実施していないことを知らせるためのプッシュ通知をユーザAのユーザ端末3に送信してもよい。通話履歴共有サーバ1がユーザAのユーザ端末3に当該プッシュ通知を送信すると、ユーザAのユーザ端末3では、次のステップS409の処理が実行される。
なお、本ステップS408の通知形式は、プッシュ通知に限定されなくてもよく、実施の形態に応じて適宜選択されてよい。例えば、本ステップS408に係る通知は、電話番号を利用したショートメールで行われてもよいし、電子メールアドレスを利用した電子メールで行われてもよい。
(ステップS409)
ステップS409では、ユーザAのユーザ端末3の制御部31は、通知表示部314として機能し、通話履歴共有サーバ1からの上記プッシュ通知を受信する。そして、制御部31は、受信したプッシュ通知の内容をタッチパネルディスプレイ34等に表示する。これによって、本実施形態では、対象のカテゴリに含まれる全ての電話番号の相手先との通話を設定期間以上実施していないことをユーザAに知らせることができる。なお、受信したプッシュ通知の表示形態は、実施の形態に応じて適宜設定されてよい。例えば、プッシュ通知を受け取った際に、タッチパネルディスプレイ34の所定の領域に当該プッシュ通知の内容が表示されてもよい。また、例えば、ユーザ端末3をユーザが操作することで、受け取ったプッシュ通知の内容がタッチパネルディスプレイ34上に表示されてもよい。本ステップS409における通知内容の表示処理が実行されると、本動作例に係る通話履歴の取得に関する処理手順は終了する。
(共有相手への通知)
なお、ステップS408及びS409における上記プッシュ通知は、ユーザAと通話履歴の共有関係にある他のユーザ(例えば、ユーザB)に行われてもよい。すなわち、通知部115は、対象のカテゴリに属する全ての電話番号の相手先との通話が設定期間以上実施されていないことをユーザAのユーザ端末3に通知する(ステップS408)際に、ユーザAと通話履歴の共有関係にある他のユーザのユーザ端末3に、当該カテゴリに属する全ての電話番号の相手先との通話を当該ユーザAが設定期間以上実施していないことを通知するように構成されてもよい。
具体的には、通話履歴共有サーバ1の制御部11は、上記ステップS407において、更に、上記監視設定情報マスタ124から抽出したユーザAの監視設定情報の共有相手への通知設定フィールドを参照してもよい。そして、制御部11は、プッシュ通知の送信対象となったカテゴリについて、上記プッシュ通知を共有相手にも行うか否かを判定する。
ここで、共有相手にもプッシュ通知を行うか否かを示す情報は、監視設定情報の共有通知設定フィールドに格納されている。そこで、制御部11は、プッシュ通知の送信対象となったカテゴリに対応するユーザAの監視設定を示すレコードの共有相手への通知設定フィールドを参照する。そして、制御部11は、当該共有相手への通知設定フィールドに、プッシュ通知を共有相手に行わないことを示す設定値が格納されている場合には、上記プッシュ通知を共有相手には送信しないと判定し、本動作例に係る共有相手への通知に関する処理手順を終了する。一方、当該共有相手への通知設定フィールドに、プッシュ通知を共有相手に行うことを示す設定値が格納されている場合、制御部11は、上記プッシュ通知を共有相手にも送信すると判定する。
上記プッシュ通知を共有相手にも送信すると判定した場合、制御部11は、ユーザAと通話履歴の共有関係にある他のユーザを特定する。例えば、制御部11は、ユーザIDフィールド又は相手先ユーザIDフィールドにユーザAのユーザIDを格納し、かつ、許可状態フィールドに通話履歴の共有を承諾したことを示す値を格納したレコード、を共有設定情報マスタ122から抽出する。抽出されたレコードのユーザIDフィールド及び相手先ユーザIDフィールドのうち、ユーザAのユーザIDが格納されていない方のフィールドには、ユーザAと通話履歴の共有関係にある他のユーザのユーザIDが格納されている。制御部11は、このフィールドを参照することで、ユーザAと通話履歴の共有関係にある他のユーザ(共有相手)のユーザIDを特定する。
次に、制御部11は、特定した共有相手のユーザIDに基づいて、共有相手のユーザ情報を示すレコードをユーザ情報マスタ121から抽出する。そして、制御部11は、上記ステップS407と同様に、共有相手のユーザ情報のプッシュ設定通知フィールドを参照し、共有相手のプッシュ通知の設定がオンになっているか否かを判定する。
共有相手のプッシュ通知の設定がオンになっていると判定される場合には、制御部11は、共有相手のユーザ情報の端末IDフィールドに格納されたUUIDを用いて上記プッシュ通知を共有相手のユーザ端末3に送信する。一方、共有相手のプッシュ通知の設定がオフになっていると判定される場合には、制御部11は、上記プッシュ通知を共有相手のユーザ端末3に送信せず、本動作例に係る共有相手への通知に関する処理手順を終了する。
共有相手のユーザ端末3に上記プッシュ通知が送信される場合には、共有相手のユーザ端末3では、上記ステップS409と同様に、通知内容の表示処理が実行される。図10では、ユーザBのユーザ端末3に上記プッシュ通知が送信される場面が例示されている。この場合、ユーザBのユーザ端末3の制御部31は、ステップS409と同様に、通知表示部314として機能し、通話履歴共有サーバ1からの上記プッシュ通知の内容をタッチパネルディスプレイ34等に表示する。これによって、対象のカテゴリに含まれる全ての電話番号の相手先との通話をユーザAが設定期間以上実施していないことを、当該ユーザAと通話履歴の共有関係にある共有相手(例えば、ユーザB)に知らせることができる。
<報知処理>
次に、図11を用いて、本実施形態に係る報知処理の手順を説明する。上記通話履歴の取得に関する処理手順では、通話履歴共有サーバ1は、通話履歴の取得を契機として、監視対象の電話番号の相手先との通話が設定期間以上実施されていないことを知らせるための報知に関する一連の処理(ステップS405〜S408)を行った。
しかしながら、ユーザ端末3がネットワーク7に接続されていない状態が続く場合等、通話履歴共有サーバ1がユーザ端末3から通話履歴を取得できない状態が継続する場合には、当該ユーザについての上記報知に関する一連の処理が実行されない状態が継続してしまう。
そこで、このような事態が生じないように、制御部11は、このような報知に関する一連の処理を定期又は不定期に任意のタイミングで実行してもよい。例えば、制御部11は、以下のようにして、上記報知に関する一連の処理を任意のタイミングで実行してもよい。なお、図11は、通話履歴共有サーバ1がユーザAについての報知処理を実行する場面を例示する。以下では、説明の便宜のため、通話履歴共有サーバ1がユーザAについての報知処理を実行する場面を説明する。ただし、通話履歴共有サーバ1がユーザBについての報知処理を実行する場面も同様に説明可能である。
(ステップS501)
ステップS501では、通話履歴共有サーバ1の制御部11は、ユーザAのユーザ情報を示すレコードをユーザ情報マスタ121から抽出し、抽出したレコードの通話履歴送信時刻フィールドを参照する。これにより、制御部11は、ユーザAのユーザ端末3から通話履歴を取得した時刻(通話履歴送信時刻)を取得することができる。なお、ユーザAの通話履歴送信時刻を取得した後、制御部11は、次のステップS502に処理を進める。
(ステップS502)
次のステップS502では、制御部11は、ユーザAより通話履歴を取得してから一定時間が経過したか否かを判定する。例えば、ステップS501で取得した通話履歴送信時刻が現在時刻(例えば、本処理手順の処理時刻)よりも所定時間以上離れている場合、制御部11は、ユーザAから通話履歴を取得してから一定時間が経過したと判定し、次のステップS503に処理を進める。一方、ステップS501で取得した通話履歴送信時刻が現在時刻よりも所定時間以上離れていない場合には、制御部11は、ユーザAから通話履歴を取得してから一定時間は経過していないと判定し、本動作例に係る報知処理の手順を終了する。なお、通話履歴を取得してから一定時間が経過したか否かを判定する閾値(所定時間)は、実施の形態に応じて適宜設定されてよい。
(ステップS503〜S508)
ステップS503〜S508の処理は、上記ステップS405〜S410の処理と同様である。すなわち、ステップS503〜S506では、上記ステップS405〜S408までの処理と同様に、通話履歴共有サーバ1の制御部11は、アラート判定部114として機能し、アラート条件を満たすか否かをカテゴリ毎に判定する。そして、制御部11は、通知部115として機能し、アラート条件を満たすカテゴリについて、上記プッシュ通知をユーザAのユーザ端末3に送信する。また、制御部11は、当該プッシュ通知をユーザBのユーザ端末3にも送信してもよい。これに応じて、ステップS507及びS508では、上記ステップS409及びS410と同様に、各ユーザのユーザ端末3では、プッシュ通知の内容の表示処理が実行される。これによって、本実施形態では、通話履歴共有サーバ1は、対象のユーザより通話履歴を取得してから一定時間が経過した場合に、上記報知に関する一連の処理を実行することができる。
<通話状態情報の照会>
次に、図12を用いて、本実施形態に係る通話状態情報の照会に関する処理手順を説明する。図12は、ユーザAが通話履歴共有サーバ1に通話履歴の照会を行う場面を例示している。以下では、説明の便宜のために、ユーザAが通話履歴共有サーバ1に通話履歴の照会を行う場面を説明する。ただし、ユーザBが通話履歴共有サーバ1に通話履歴の照会を行う場面も同様に説明可能である。なお、本処理手順の前に、ユーザAのユーザ端末3及び通話履歴共有サーバ1はそれぞれ、本処理手順に係る専用のアプリケーションの立ち上げ、通話履歴共有サーバ1へのログイン等を要求するように構成されてもよい。
(ステップS601)
ステップS601では、ユーザAのユーザ端末3の制御部31は、通話状態情報照会部313として機能し、通話履歴を照会するユーザ(照会対象ユーザ)の選択を受け付ける。
例えば、制御部31は、通話履歴共有サーバ1に事前にアクセスして、ユーザAと通話履歴の共有関係にある他のユーザ(共有相手)の一覧を取得してもよい。ユーザAと通話履歴の共有関係にある他のユーザの一覧は、上記のとおり、共有設定情報マスタ122から抽出することができる。また、例えば、記憶部32は、ユーザAと通話履歴の共有関係にある他のユーザの一覧を保持してもよい。
制御部31は、このようにして取得されるユーザAと通話履歴の共有関係にある他のユーザと当該ユーザA自身とを照会対象ユーザの候補として表示する。そして、ユーザAは、タッチパネルディスプレイ34を操作することで、表示された照会対象ユーザの候補からいずれかのユーザを照会対象ユーザとして選択する。例えば、上記図5で例示される共有設定情報マスタ122には、ユーザA(user a)とユーザB(user b)とが通話履歴の共有関係にあることを示す情報(1件目のレコード)が格納されている。そのため、ユーザAは、ユーザA及びユーザBのいずれかのユーザを照会対象ユーザとして選択することができる。ユーザAが照会対象ユーザを選択すると、制御部31は、次のステップS602に処理を進める。
(ステップS602)
次のステップS602では、制御部31は、ステップS601で選択した照会対象ユーザの通話履歴の照会を通話履歴共有サーバ1にリクエストする。具体的には、ステップS601で指定された照会対象ユーザを特定するための情報を含むリクエストを通話履歴共有サーバ1に送信する。当該リクエストを受信した通話履歴共有サーバ1では、次のステップS603の処理が実行される。
(ステップS603)
ステップS603では、通話履歴共有サーバ1の制御部11は、照会受付部116として機能し、ユーザAから、ユーザAと通話履歴の共有関係にある他のユーザ又は当該ユーザA自身の通話履歴の照会を受け付ける。具体的には、制御部11は、ユーザAのユーザ端末3から送信される上記リクエストを受信することで、当該通話履歴の照会を受け付ける。通話履歴の照会を受け付けると、制御部11は、次のステップS604に処理を進める。
(ステップS604)
次のステップS604では、制御部11は、照会対象ユーザの監視設定情報を取得する。具体的には、制御部11は、ステップS603で受信したリクエストに含まれる情報に基づき、照会対象ユーザを特定する。上記例では、照会対象ユーザは、例えば、ユーザA又はユーザBである。そして、制御部11は、特定した照会対象ユーザのユーザIDをユーザIDフィールドに格納するレコードを検索することで、照会対象ユーザの監視設定情報を示すレコードを監視設定情報マスタ124から抽出する。これによって、制御部11は、照会対象ユーザの監視設定情報を取得することができる。照会対象ユーザの監視設定情報を取得すると、制御部11は、次のステップS605に処理を進める。
(ステップS605)
次のステップS605では、制御部11は、照会対象ユーザの通話履歴情報を取得する。具体的には、制御部11は、上記特定した照会対象ユーザのユーザIDをユーザIDフィールドに格納するレコードを検索することで、照会対象ユーザの通話履歴情報を示すレコードを通話履歴情報マスタ123から抽出する。これによって、制御部11は、照会対象ユーザの通話履歴情報を取得することができる。照会対象ユーザの通話履歴情報を取得すると、制御部11は、次のステップS606に処理を進める。なお、本ステップS605の処理は、上記ステップS604の処理の前に実行されてよい。すなわち、本ステップS605及び上記ステップS604の処理順序は入れ替わってもよい。
(ステップS606〜S608)
次のステップS606では、制御部11は、照会応答部117として機能し、ステップS604及びステップS605でそれぞれ取得した照会対象ユーザの監視設定情報及び通話履歴情報に基づいて、当該照会対象ユーザが監視対象とする電話番号の相手先との通話を当該照会対象ユーザがどの程度行っているかを示す通話状態情報を作成する。本実施形態では、監視設定情報マスタ124は、ユーザの指定するカテゴリ別に監視対象の電話番号を分類できるように構成されている。そのため、制御部11は、同一カテゴリに属する電話番号の相手先との通話を集計することで、各カテゴリに属する電話番号の相手先との通話と当該照会対象ユーザがどの程度行っているかカテゴリ毎に示す通話状態情報を作成する。
そして、ステップS607では、制御部11は、照会応答部117として機能し、作成した通話状態情報を照会元のユーザAに返信する。これに応じて、ステップS608では、ユーザAのユーザ端末3の制御部31は、受信した通話状態情報をタッチパネルディスプレイ34等に表示する。これによって、本動作例に係る通話履歴の照会に関する処理手順は終了する。
ここで、図13A〜図13Cを用いて、通話状態情報について説明する。図13A〜図13Cはそれぞれ、通話状態情報の表示画面を例示する。通話状態情報は、照会対象ユーザが監視対象に設定した電話番号の相手先と当該照会対象ユーザがどの程度の通話を行っているかを示す情報であればよく、当該通話状態情報の内容は、以下のように、実施の形態に応じて適宜選択することができる。
例えば、図13Aは、所定期間内に行われた通話の合計時間(合計通話時間)及び通話回数が通話状態情報としてタッチパネルディスプレイ34に表示されている場面を例示している。具体的には、図13Aに例示される表示画面には、3つの領域341〜343が含まれている。
領域341には、照会対象ユーザが表示される。図13Aでは、この領域341には、照会対象ユーザとしてユーザBのユーザ名が表示されている。また、領域342には、所定期間内に照会対象ユーザが行った全ての通話の合計時間が表示されている。更に、領域343の部分3431には、照会対象ユーザの設定した対象のカテゴリに含まれる監視対象の電話番号の相手先と当該照会対象ユーザとが所定期間内に行った通話の合計時間が表示されている。また、領域343の部分3432には、当該対象のカテゴリに含まれる監視対象の電話番号の相手先と当該照会対象ユーザとが所定期間内に行った通話の回数が表示されている。
ここで、領域342に表示される全ての通話の合計時間は、例えば、次のようにして特定することができる。すなわち、上記ステップS606において、通話履歴共有サーバ1の制御部11は、照会対象ユーザの通話履歴情報の通話発生時刻フィールドを参照し、所定期間内に行われた通話を示すレコードを抽出する。そして、制御部11は、抽出したレコードの通話時間フィールドに格納された通話時間を合計することで、所定期間内に照会対象ユーザが行った全ての通話の合計時間を算出することができる。これによって、領域342に表示される全ての通話の合計時間が特定される。
また、通話履歴共有サーバ1は、領域343に表示される、監視対象の電話番号の相手先と照会対象ユーザとの間で所定期間内に行われた通話の合計時間及び回数を示す通話状態情報を次のようにして作成することができる。すなわち、上記ステップS606において、制御部11は、照会対象ユーザの監視対象設定を参照し、当該照会対象ユーザの指定した各カテゴリに含まれる監視対象の電話番号をカテゴリ毎に取得する。
次に、制御部11は、照会対象ユーザの通話履歴情報の通話発生時刻フィールド及び通話相手フィールドを参照し、各カテゴリに含まれる監視対象の電話番号の相手先と照会対象ユーザとが所定期間内に行った通話を示すレコードを当該照会対象ユーザの通話履歴情報からカテゴリ毎に抽出する。
そして、制御部11は、抽出したレコードの通話時間フィールドに格納された通話時間をカテゴリ毎に合計することで、対象のカテゴリに含まれる監視対象の電話番号の相手先と当該照会対象ユーザとが所定期間内に行った通話の合計時間を算出することができる。また、制御部11は、抽出したレコードの件数をカテゴリ毎に数えることで、監視対象の電話番号の相手先と当該照会対象ユーザとが所定期間内に行った通話の回数をカテゴリ毎に算出することができる。
これによって、制御部11は、上記ステップS606において、監視対象の電話番号の相手先と照会対象ユーザとの間で所定期間内に行われた通話の合計時間及び回数を示す通話状態情報を作成することができる。なお、レコードの件数を数える際、制御部11は、不在着信を示すレコードを省略してもよい。すなわち、制御部11は、不在着信を1回分の通話にカウントしなくてもよい。
また、図13Bは、監視対象の電話番号の相手先と照会対象ユーザとの間で所定期間内に行われた通話の日別の頻度が通話状態情報としてタッチパネルディスプレイ34に表示されている場面を例示する。具体的には、図13Bに例示される表示画面には、照会対象ユーザを表示する領域341と、監視対象の電話番号の相手先と照会対象ユーザとの間で所定期間内に行われた通話の日別の頻度を表示する領域344と、が含まれている。なお、図13Bでは、各通話を示す印は、カテゴリに応じて色分けされている。また、各通話を示す印は、通話タイプに応じて異なっており、印「●」が発信又は着信を示しており、印「×」が不在着信を示している。
通話履歴共有サーバ1は、領域344に表示される、監視対象の電話番号の相手先と照会対象ユーザとの間で所定期間内に行われた通話の日別の頻度を示す通話状態情報を次のようにして作成することができる。すなわち、上記ステップS606において、制御部11は、照会対象ユーザの監視対象設定を参照し、当該照会対象ユーザの指定した各カテゴリに含まれる監視対象の電話番号をカテゴリ毎に取得する。
次に、制御部11は、照会対象ユーザの通話履歴情報の通話発生時刻フィールド及び通話相手フィールドを参照し、各カテゴリに含まれる監視対象の電話番号の相手先と照会対象ユーザとが所定期間内に行った通話を示すレコードを当該照会対象ユーザの通話履歴情報からカテゴリ毎に抽出する。
そして、制御部11は、抽出したレコードを日別及び通話タイプ別に分類する。これによって、制御部11は、監視対象の電話番号の相手先と照会対象ユーザとの間で所定期間内に行われた通話の日別の頻度を示す通話状態情報を次のようにして作成することができる。
また、図13Cは、監視対象の電話番号の相手先と照会対象ユーザとの間で直近に行われた所定回数分の通話を示す情報が通話状態情報としてタッチパネルディスプレイ34に表示されている場面を例示する。具体的には、図13Bに例示される表示画面には、照会対象ユーザを表示する領域341と、監視対象の電話番号の相手先と照会対象ユーザとの間で直近に行われた所定回数分の通話を示す情報を表示する領域345と、が含まれている。
通話履歴共有サーバ1は、領域345に表示される、監視対象の電話番号の相手先と照会対象ユーザとの間で直近に行われた所定回数分の通話を示す通話状態情報を次のようにして作成することができる。すなわち、上記ステップS606において、制御部11は、照会対象ユーザの監視対象設定を参照し、当該照会対象ユーザの指定した各カテゴリに含まれる監視対象の電話番号をカテゴリ毎に取得する。
そして、制御部11は、照会対象ユーザの通話履歴情報の通話発生時刻フィールド及び通話相手フィールドを参照し、各カテゴリに含まれる監視対象の電話番号の相手先と照会対象ユーザとの間で直近に行われた通話を示す所定件数分のレコードを当該照会対象ユーザの通話履歴情報からカテゴリ毎に抽出する。これによって、制御部11は、監視対象の電話番号の相手先と照会対象ユーザとの間で直近に行われた所定回数分の通話を示す通話状態情報を作成することができる。
<作用・効果>
以上のように、本実施形態に係る通話履歴共有サーバ1は、各ユーザのユーザ端末3から、通話履歴の共有相手又は当該各ユーザ自身の通話履歴の照会を受け付ける。そして、これに応じて、通話履歴共有サーバ1は、照会対象ユーザが監視対象とする電話番号の相手先との通話を当該照会対象ユーザがどの程度行っているかを示す通話状態情報を作成し、作成した通話状態情報を照会元のユーザのユーザ端末3に配信する。
そのため、各ユーザは、自身の通話状態の他、共有相手の通話状態を知ることができる。すなわち、本実施形態に係る通話履歴共有サーバ1を利用することで、各ユーザが監視対象とする電話番号の相手先との通話を当該各ユーザがどの程度行っているかを示す通話状態情報を当該各ユーザと共有相手との間で共有することができる。したがって、本実施形態によれば、対象の電話番号の相手先との通話をグループで監視することができる。
例えば、監視対象の電話番号として独居高齢者の電話番号を登録した場合、複数のユーザの間で、当該独居高齢者との通話状態を監視することができ、当該独居高齢者に適切なタイミングで声掛けを行うことができるようになる。また、同様に、監視対象の電話番号として取引相手の電話番号を登録した場合には、複数のユーザの間で、取引相手との通話状態を監視することができ、当該取引相手に適切なタイミングで電話をすることができるようになる。
また、独居高齢者等は通話を行うユーザ端末として一般的な電話機を利用している場合が多く、このような場合、独居高齢者等の利用するユーザ端末から通話履歴共有サーバ1に通話履歴を送信できない可能性がある。これに対して、本実施形態に係る通話履歴共有サーバ1は、監視対象の電話番号で識別されるユーザ端末から通話履歴を取得するのではなく、監視対象の電話番号を設定するユーザのユーザ端末3から通話履歴を取得する。
そのため、本実施形態に係る通話履歴共有サーバ1では、監視対象の相手先が通話履歴を送信できない端末を利用していたとしても、当該監視対象の相手先との通話履歴を取得することができる。すなわち、本実施形態によれば、上記のように独居高齢者等が通話履歴の送信できないユーザ端末を利用していたとしても、当該独居高齢者との通話履歴を取得することができる。したがって、本実施形態によれば、監視対象の相手先の利用するユーザ端末のタイプに依らずに、通話履歴の共有を運用することができる。
また、本実施形態では、通知部115によって、監視対象の電話番号の相手先との通話をユーザが設定期間以上実施していない場合に、当該ユーザのユーザ端末にその旨を通知することができる。そのため、本実施形態によれば、監視対象の電話番号の相手先への通話を定期的に実施するようにユーザに促すことができる。
また、本実施形態では、通知部115は、各ユーザの他、当該各ユーザと通話履歴の共有関係にある共有相手に上記通知を送信するように構成することができる。そのため、通話履歴の共有者の間で、監視対象の電話番号の相手先への通話が設定期間以上実施されていないことの情報を共有することができる。また、当該ユーザと通話履歴を共有する他のユーザに、当該ユーザが監視対象とする電話番号の相手先への通話を定期的に実施するように促すことができる。
また、本実施形態では、監視設定情報マスタ124は、監視対象の電話番号をカテゴリ別に分類可能に構成されている。そのため、例えば、複数の電話番号を一つのカテゴリに割り当てることで、当該同一のカテゴリに割り当てられた複数の電話番号それぞれに対する通話を一括で監視することができる。
例えば、親と複数の子供とで構成される家族の間で通話履歴を共有する場合に、本実施形態に係る通話履歴共有サーバ1を次のように利用することができる。すなわち、親と複数の子供との間で通話履歴の共有関係を形成した上で、親は、複数の子供それぞれの電話番号を同一カテゴリの監視対象に設定してもよい。更に、この親は、複数の子供それぞれの電話番号を割り当てたカテゴリの共有相手への通知設定をオンに設定してもよい。
これによって、親と各子供との間で一定期間以上通話が行われなかった場合に、そのことを知らせるためのプッシュ通知をそれぞれのユーザ端末に送信することができる。その結果、親と各子供との間での通話を促し、家族間でのコミュニケーションの増進を図ることができる。
また、例えば、親は、複数の子供それぞれの電話番号を、同一カテゴリの監視対象に設定するのではなく、異なるカテゴリの監視対象に設定してもよい。これによって、各子供は、自分以外の子供がいつ親と通話したのかを把握することができる。また、親は、各子供といつ通話したのかを把握することができる。
§4 変形例
以上、本発明の実施の形態を詳細に説明してきたが、前述までの説明はあらゆる点において本発明の例示に過ぎない。本発明の範囲を逸脱することなく種々の改良や変形を行うことができることは言うまでもない。
例えば、上記実施形態では、監視設定情報マスタ124は、監視対象の電話番号をカテゴリ別に分類可能に構成されている。しかしながら、監視対象の電話番号はカテゴリ別に分類されなくてもよい。この場合、監視設定情報マスタ124では、カテゴリIDフィールド及び名称フィールドが省略される。また、上記カテゴリを参照する各ステップは、カテゴリ毎ではなく、監視対象の電話番号毎に処理される。ただし、この監視対象の電話番号毎の処理は、カテゴリに1件の電話番号が格納されている場合における当該カテゴリ毎の処理と同様に説明可能である。
また、例えば、上記実施形態では、通知部115は、上記ステップS410及びステップS508において、対象ユーザが監視対象の相手先との通話を設定期間以上実施していないことを知らせるためのプッシュ通知を対象ユーザと通話履歴の共有関係にある他のユーザにも送信するように構成されている。しかしながら、通知部115はこのように構成されなくてもよく、上記ステップS410及びステップS508は省略されてもよい。この場合、監視設定情報マスタ124から共有相手への通知設定フィールドが省略されてもよい。
1…通話履歴共有サーバ、
11…制御部、12…記憶部、13…通信インタフェース、
14…入力装置、15…出力装置、16…ドライブ、
111…共有設定部、112…監視対象設定部、113…通話履歴取得部、
114…アラート判定部、115…通知部、
116…照会受付部、117…照会応答部、
121…ユーザ情報マスタ、122…共有設定情報マスタ、
123…通話履歴情報マスタ、124…監視設定情報マスタ、
8…プログラム、9…記憶媒体、
3…ユーザ端末、
31…制御部、32…記憶部、33…通信インタフェース、
34…タッチパネルディスプレイ、35…マイク、36…スピーカ、
311…共有申請部、312…通話履歴送信部、
313…通話状態情報照会部、314…通知表示部、
321…通話履歴情報

Claims (8)

  1. 複数のユーザ間での通話履歴の共有関係を規定した共有設定情報、及び、各ユーザの指定に基づいて、当該各ユーザが監視対象とする電話番号を規定した監視設定情報を記憶する記憶部と、
    前記各ユーザのユーザ端末における通話履歴を示す通話履歴情報を当該ユーザ端末から取得する通話履歴取得部と、
    前記各ユーザから、前記共有設定情報により示される当該各ユーザと通話履歴の共有関係にある他のユーザ又は当該各ユーザ自身の通話履歴の照会を受け付ける照会受付部と、
    前記照会の対象とされた照会対象ユーザの監視設定情報、及び、当該照会対象ユーザのユーザ端末から取得した通話履歴情報に基づいて、当該照会対象ユーザが監視対象とする電話番号の相手先との通話を当該照会対象ユーザがどの程度行っているかを示す通話状態情報を作成し、当該作成した通話状態情報を照会元のユーザに返信する照会応答部と、
    を備える、
    通話履歴共有サーバ。
  2. 前記各ユーザのユーザ端末から取得した通話履歴情報及び前記各ユーザの監視設定情報に基づいて、前記各ユーザが監視対象とする電話番号の相手先との通話を当該各ユーザが設定期間内に実施しているか否かを判定するアラート判定部と、
    前記監視対象とする電話番号の相手先との通話を前記各ユーザが設定期間以上の間実施していないと判定される場合に、当該監視対象の電話番号の相手先との通話が設定期間以上実施されていないことを当該各ユーザのユーザ端末に通知する通知部と、
    を更に備える、
    請求項1に記載の通話履歴共有サーバ。
  3. 前記通知部は、前記監視対象の電話番号の相手先との通話が設定期間以上実施されていないことを前記各ユーザのユーザ端末に通知する際に、更に、当該各ユーザと通話履歴の共有関係にある他のユーザのユーザ端末に、前記監視対象の電話番号の相手先との通話を当該各ユーザが設定期間以上実施していないことを通知する、
    請求項2に記載の通話履歴共有サーバ。
  4. 前記監視設定情報では、前記各ユーザの監視対象とする電話番号は、当該各ユーザの指定するカテゴリに分類され、
    前記照会応答部は、同一カテゴリに属する電話番号の相手先との通話を集計することで、各カテゴリに属する電話番号の相手先との通話を前記照会対象ユーザがどの程度行っているかをカテゴリ毎に示す通話状態情報を作成する、
    請求項1に記載の通話履歴共有サーバ。
  5. 前記各ユーザのユーザ端末から取得した通話履歴情報及び前記各ユーザの監視設定情報に基づいて、前記各カテゴリに属する電話番号の相手先との通話を当該各ユーザが設定期間内に実施しているか否かを前記カテゴリ毎に判定するアラート判定部と、
    前記属する全ての電話番号の相手先との通話を前記各ユーザが設定期間以上の間実施していないと判定されるカテゴリが存在する場合、当該カテゴリに属する全ての電話番号の相手先との通話が設定期間以上実施されていないことを当該各ユーザのユーザ端末に通知する通知部と、
    を更に備える、
    請求項4に記載の通話履歴共有サーバ。
  6. 前記通知部は、前記カテゴリに属する全ての電話番号の相手先との通話が設定期間以上実施されていないこと前記各ユーザのユーザ端末に通知する際に、更に、当該各ユーザと通話履歴の共有関係にある他のユーザのユーザ端末に、当該カテゴリに属する全ての電話番号の相手先との通話を当該各ユーザが設定期間以上実施していないことを通知する、
    請求項5に記載の通話履歴共有サーバ。
  7. 複数のユーザ間での通話履歴の共有関係を規定した共有設定情報、及び、各ユーザの指定に基づいて、当該各ユーザが監視対象とする電話番号を規定した監視設定情報を記憶する記憶部を備えるコンピュータが、
    前記各ユーザのユーザ端末における通話履歴を示す通話履歴情報を当該ユーザ端末から取得するステップと、
    前記各ユーザから、前記共有設定情報により示される当該各ユーザと通話履歴の共有関係にある他のユーザ又は当該各ユーザ自身の通話履歴の照会を受け付けるステップと、
    前記照会の対象とされた照会対象ユーザの監視設定情報、及び、当該照会対象ユーザのユーザ端末から取得した通話履歴情報に基づいて、当該照会対象ユーザが監視対象とする電話番号の相手先との通話を当該照会対象ユーザがどの程度行っているかを示す通話状態情報を作成するステップと、
    前記作成した通話状態情報を照会元のユーザに返信するステップと、
    を実行する通話履歴共有方法。
  8. 複数のユーザ間での通話履歴の共有関係を規定した共有設定情報、及び、各ユーザの指定に基づいて、当該各ユーザが監視対象とする電話番号を規定した監視設定情報を記憶する記憶部を備えるコンピュータに、
    前記各ユーザのユーザ端末における通話履歴を示す通話履歴情報を当該ユーザ端末から取得するステップと、
    前記各ユーザから、前記共有設定情報により示される当該各ユーザと通話履歴の共有関係にある他のユーザ又は当該各ユーザ自身の通話履歴の照会を受け付けるステップと、
    前記照会の対象とされた照会対象ユーザの監視設定情報、及び、当該照会対象ユーザのユーザ端末から取得した通話履歴情報に基づいて、当該照会対象ユーザが監視対象とする電話番号の相手先との通話を当該照会対象ユーザがどの程度行っているかを示す通話状態情報を作成するステップと、
    前記作成した通話状態情報を照会元のユーザに返信するステップと、
    を実行させるための通話履歴共有プログラム。
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