JP2016219910A - スキャナー - Google Patents

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英司 坪野
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Abstract

【課題】原稿の読み取りを停止する場合に、少ない操作で状況に応じて適切に停止する。
【解決手段】スキャナーは、原稿を搬送する搬送部と、前記搬送される前記原稿の読み取りを実行する読取部と、前記読み取りの停止を指示する停止指示を受け付ける受付部と、前記受付部が前記停止指示を受け付けた場合、前記読み取り及び前記搬送を停止させる第1停止処理と、前記読み取りを停止させて前記搬送部に前記原稿を排出させる第2停止処理とを含む処理の中から、前記原稿の種別に応じて選択した一の処理を実行する制御部と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、スキャナーに関する。
ユーザーは、原稿をスキャナーにセットしてスキャナーによる原稿の読み取りを開始させた後、何らかの理由により当該読み取りを停止(中止)させたい場合がある。
関連技術として、原稿の読み取り中に読取中止の指示を受けたときに、原稿の読み取りを中止し、かつ原稿を速やかに排出する画像形成装置が知られている(特許文献1参照)。
特開2011‐234130号公報
スキャナーへ読み取り停止を指示したときに、読み取り対象としていた原稿を排出することが適切である場合とそうでない場合とがある。例えば、読み取りを停止した原稿を排出することで当該原稿に損傷が生じることがあり得る。
本発明は少なくともこのような課題を鑑みてなされたものであり、原稿の読み取りを停止する場合に、少ない操作で状況に応じて適切に停止することが可能なスキャナーを提供する。
本発明の態様の一つは、スキャナーは、原稿を搬送する搬送部と、前記搬送される前記原稿の読み取りを実行する読取部と、前記読み取りの停止を指示する停止指示を受け付ける受付部と、前記受付部が前記停止指示を受け付けた場合、前記読み取り及び前記搬送を停止させる第1停止処理と、前記読み取りを停止させて前記搬送部に前記原稿を排出させる第2停止処理とを含む処理の中から、前記原稿の種別に応じて選択した一の処理を実行する制御部と、を備える。
当該構成によれば、ユーザーによる停止指示があったとき、原稿の種別に応じて、原稿の読み取り及び搬送の停止(第1停止処理)と、原稿の読み取りの停止および搬送の継続つまり原稿の排出(第2停止処理)と、を含む処理の中から適切な処理が選択されて実行される。そのため、ユーザーの少ない操作で、上述したような原稿の損傷等を回避しつつ、原稿の読み取りを停止することができる。
本発明の態様の一つは、前記制御部は、前記搬送の方向に沿った前記原稿の長さである原稿長が、当該原稿長に関するしきい値である第1しきい値以上であれば前記第1停止処理を選択し、当該原稿長が当該第1しきい値未満であれば前記第2停止処理を選択するとしてもよい。
また、前記制御部は、前記搬送の方向に沿った前記原稿の長さである原稿長のうち前記読み取りがされていない長さである原稿残長が、当該原稿残長に関するしきい値である第2しきい値以上であれば前記第1停止処理を選択し、当該原稿残長が当該第2しきい値未満であれば前記第2停止処理を選択するとしてもよい。
また、前記制御部は、前記搬送の方向に交差する方向に沿った前記原稿の長さである原稿幅に対する前記搬送の方向に沿った前記原稿の長さである原稿長の比率が、当該比率に関するしきい値である第3しきい値以上であれば前記第1停止処理を選択し、当該比率が当該第3しきい値未満であれば前記第2停止処理を選択するとしてもよい。
また、前記制御部は、前記原稿の厚さが当該厚さに関するしきい値である第4しきい値以上であれば前記第2停止処理を選択し、当該厚さが当該第4しきい値未満であれば前記第1停止処理を選択するとしてもよい。
これら各構成によれば、原稿長、原稿残長、原稿幅に対する原稿長の比率、原稿の厚さ、等といった様々な原稿の種別に応じて、第1停止処理又は第2停止処理を適切に選択することができる。
前記制御部は、前記原稿長が未知である場合は、前記第1停止処理を選択するとしてもよい。これにより、前記原稿長や、前記原稿残長や、前記比率が把握できない場合に、原稿の損傷を未然に防ぐことができる。
また、前記スキャナーは、前記搬送部による前記原稿の重送を検知可能な超音波センサーを有し、前記制御部は、前記超音波センサーによる検知結果に基づいて前記原稿の厚さを取得するとしてもよい。これにより、超音波センサーの機能を利用して原稿の厚さを容易に得ることができる。
本発明の態様の一つは、前記第1停止処理を選択して実行している状態で、前記受付部が前記停止指示を再度受け付けた場合、前記制御部は、前記第2停止処理を選択して実行するとしてもよい。
また、前記第1停止処理を選択して実行している状態で、前記制御部は、外部から所定の操作を受け付けないまま所定時間が経過した場合、前記第2停止処理を選択して実行するとしてもよい。
また、前記第2停止処理を選択して実行している状態で、前記受付部が前記停止指示を再度受け付けた場合、前記制御部は、前記第1停止処理を選択して実行するとしてもよい。
これら各構成によれば、原稿の種別に応じて第1停止処理又は第2停止処理を適切に選択した後、さらなるユーザーの意図に応じて処理の選択を変更することができる。
本発明の技術的思想は、スキャナーという物以外によっても実現される。例えば、本発明は、スキャナーの各構成が実行する工程を含んだ方法(読取方法)や、当該方法をコンピューターに実行させるコンピュータープログラムや、当該プログラムを記憶したコンピューター読み取り可能な記憶媒体、といった各種カテゴリーにて実現されてもよい。
スキャナーの主要部を簡易的に例示するブロック図。 第1実施形態にかかるフローチャート。 搬送経路を搬送される原稿を上方から例示する図。 第2実施形態にかかるフローチャート。 第2実施形態にかかる他のフローチャート。 第3実施形態にかかるフローチャート。 第3実施形態にかかる他のフローチャート。
以下、各図を参照して本発明の実施形態を説明する。
1.第1実施形態
図1は、本実施形態にかかるスキャナー10の主要部等を簡易的に例示している。スキャナー10は、光源により照射した原稿を光学的に読み取る読取機能を少なくとも備えた装置である。従って、スキャナー10は、読取機能以外にも、例えば、印刷機能やファクシミリ通信機能等といった複数の機能を兼ね備えた製品(いわゆる複合機)であってもよい。
スキャナー10は、原稿Pを搬送する搬送部11、搬送される原稿Pの読み取りを実行する読取部12、原稿Pの読み取りの停止を指示する停止指示を受け付ける受付部13、スキャナー10の各部の挙動を制御するための制御部14、を含んでいる。制御部14は、例えば、CPU、ROM、RAM等を有するICや、その他の記憶媒体等により構成される。制御部14では、CPUが、ROM等に保存されたプログラムに従った演算処理を、RAM等をワークエリアとして用いて実行することによりスキャナー10の各部の挙動を制御し、読取機能等を実現する。
原稿Pは、搬送経路Rの上流側の図示しないトレイに置かれた状態から搬送部11によって搬送経路Rに沿って搬送される。図1および後述の図3では、搬送経路Rの一部を2点鎖線の矢印にて例示している。搬送部11は、例えば、原稿Pを挟持しながら回転することで原稿Pを搬送経路Rに沿って搬送するローラー16を始め、ローラー16を回転させるための不図示の搬送用モーターや、搬送用モーターの動力をローラー16に伝達するための不図示のギア輪列等を有する。搬送用モーターの駆動は、制御部14によって制御される。搬送部11は、ローラー16以外にも、原稿Pを搬送するための他のローラーを搬送経路Rの各箇所に有し得るが、図1ではそのような他のローラーを省略している。原稿Pの素材は、代表的には紙であるが、搬送部11により搬送可能であって且つ読取部12により読取可能な素材であれば、紙以外の素材であってもよい。
搬送経路Rの途中(所定位置)には、読取部12が配設されている。読取部12は、例えば、搬送経路Rに対して直交する方向を長手方向としたリニアイメージセンサーを含んでいる。当該イメージセンサーとしては、コンタクトイメージセンサー(CIS)や、CCDイメージセンサー等が採用される。読取部12は、図1に例示したように、搬送経路Rを挟むように対の状態で設けられているとしてもよい。このように読取部12を対の構成とすることで、搬送される原稿Pの表面と裏面とを同時に読み取ることができる。読取部12による全面の読み取りが終了した原稿Pは、引き続き搬送されて、搬送経路Rの下流側の排出口18から排出される。
制御部14は、読取部12による原稿Pの読み取り結果としての電気信号を入力する。制御部14は、読取部12から入力した当該電気信号へ必要な画像処理を施して所定のフォーマットによる画像データを生成する。制御部14は、生成した画像データを、外部機器20へ送信することが可能である。
外部機器20は、スキャナー10と有線あるいは無線にて通信可能な状態でスキャナー10へ原稿Pの読み取り等を指示可能な機器であり、例えば、PC(パーソナルコンピューター)や、スマートフォン、タブレット型端末等が該当する。外部機器20には、スキャナー10を駆動させるためのドライバーD(スキャナードライバー)が搭載されている。ユーザーは、外部機器20を操作することでドライバーDを介して、スキャナー10が原稿Pを読み取る際の条件(スキャン条件)を設定することができる。スキャン条件としては、例えば、カラー/モノクロのいずれかによる読み取り、原稿Pのサイズ、読取解像度、画像データのフォーマット等が挙げられる。スキャナー10は、ドライバーDによるスキャン条件の設定等に従った原稿Pの読み取りを実行し、画像データを生成し、生成した画像データを外部機器20へ送信する。スキャナー10は、ネットワークを介して複数の外部機器20と通信することも可能である。
受付部13は、ユーザーによる前記停止指示を受け付ける。具体的には、受付部13は、スキャナー10の筐体に設けられた停止ボタン15の押し下げを検知することで、ユーザーによる停止指示を受け付ける。受付部13による受け付けの結果は、制御部14へ通知される。
図2は、ユーザーからのスキャン開始指示を受けて、制御部14が搬送部11による原稿Pの搬送を開始させた後に実行する処理の一部をフローチャートにより示している。
制御部14は、スキャン動作を実行させる(ステップS100)。スキャン動作とは、搬送部11による原稿Pの排出完了までの一連の搬送および当該搬送途中での読取部12による原稿Pの読み取りを含む動作の総称である。また、制御部14は、原稿Pを対象とした当該スキャン動作が完了したか否かを判定する(ステップS110)。
ステップS110において、スキャン動作が完了したと判定した場合は、制御部14は、当該フローチャートを終了する。一方、ステップS110において、スキャン動作が完了していないと判定した場合は、制御部14は、受付部13が停止指示を受け付けたか否かを判定する(ステップS120)。
ステップS120において、停止指示を受け付けていないと判定した場合は、制御部14はスキャン動作(ステップS100)を継続する。一方、ステップS120において、停止指示を受け付けたと判定した場合は、制御部14は、ステップS130の判定へ進む。
ステップS130では、制御部14は、原稿Pの種別に応じて、第1停止処理と、第2停止処理とのいずれかを選択する。第1停止処理を選択する場合には、ステップS140へ進み、第2停止処理を選択する場合には、ステップS150へ進む。概略的には、制御部14は、原稿Pの種別が、搬送を継続した場合に損傷が生じ易い所定の種別に該当すれば第1停止処理(ステップS140)を選択し、一方、損傷が生じ易い当該所定の種別に該当しなければ第2停止処理(ステップS150)を選択する。原稿Pの種別に応じた停止処理の選択方法については、後に幾つか具体例(実施例1〜4)を挙げて説明するとして、ステップS140,S150の説明を先に行う。
ステップS140においては、制御部14は、原稿Pの読み取り及び搬送を停止させる第1停止処理を実行する。つまり、読取部12が現在、原稿Pの読み取りを実行中であれば当該読み取りの停止を読取部12に指示し、かつ、搬送部11に原稿Pの搬送停止を指示する。これにより、原稿Pの読み取り及び搬送が停止して(スキャナー10が一種のエラー状態となって)、当該フローチャートが終了する。なお、読取部12が現在、原稿Pの読み取りを実行中でなければ読取部12に読み取りを指示せず、搬送部11に原稿Pの搬送停止を指示する。この場合、ユーザーは、搬送が止まった原稿Pを搬送経路Rから取り出す等することで、エラー状態を解除し、原稿Pの読み取りを初めからやり直すことができる。
一方、ステップS150においては、制御部14は、原稿Pの読み取りを停止させて搬送部11に原稿Pを排出させる第2停止処理を実行する。つまり、読取部12が現在、原稿Pの読み取りを実行中であれば当該読み取りの停止を読取部12に指示し、かつ、搬送部11に原稿Pの搬送を継続させる。なお、読取部12が現在、原稿Pの読み取りを実行中でなければ読取部12に読み取りを指示せず、搬送部11に原稿Pの搬送を継続させる。これにより、原稿Pの読み取りが停止してそのまま原稿Pが排出口18から排出され、当該フローチャートが終了する。この場合、ユーザーは、排出された原稿Pの読み取りを初めからやり直すことができる。
次に、原稿Pの種別に応じた停止処理の選択方法を、実施例1〜4により説明する。
《実施例1》
前記原稿の種別の一例として、搬送の方向に沿った原稿Pの長さである原稿長の違いが挙げられる。つまり、ステップS130において、制御部14は、原稿長が当該原稿長に関するしきい値として予め定められた第1しきい値以上であれば前記所定の種別に該当するとして第1停止処理を選択し、原稿長が第1しきい値未満であれば第2停止処理を選択する。
図3は、搬送経路Rを搬送される原稿Pを上方から例示した図である。図3において方向D1は搬送経路Rの向きであり、方向D2は、読取部12が有する前記リニアイメージセンサーの長手方向である。方向D1と方向D2は直交している。原稿Pは、原則、方向D1と平行に搬送部11により搬送される。図3の例では、矩形の原稿Pが有する第1辺E1、第2辺E2のうち、方向D1と平行な辺である第1辺E1の長さが、原稿長に該当する。むろん、実際に搬送される原稿Pの向きは、方向D1に対して若干の傾き(スキュー)を有している場合があるため、方向D1と第1辺E1とは厳密に平行であるとは限らない。本実施形態では、このようなスキューが有り得る現状を踏まえ、第1辺E1と第2辺E2とのうち方向D1との角度差がより小さい方の辺(図3の例では第1辺E1)の長さを、搬送の方向に沿った原稿Pの長さ、つまり原稿長と呼ぶ。
制御部14は、上述したドライバーDによるスキャン条件の設定内容により原稿Pのサイズを事前に認識しているため、原稿Pのサイズの情報から原稿長を特定することができる。制御部14は、例えば、原稿PのサイズがA4に設定されていれば、前記トレイにセットされる際の原稿Pの決められた向きを考慮して、原稿長は297mmと特定することができる。原稿長が比較的長いと、それが短い場合と比べて搬送時にスキューや紙ジャムによる原稿Pの損傷が生じ易い(あるいは損傷が拡大し易い)。つまり、比較的長い原稿Pのスキャン動作中にユーザーが停止指示を行った(停止ボタン15を押した)ということは、ユーザーが瞬間的に原稿Pの損傷の可能性を感じて停止指示を行った可能性が高いと言える。そこで実施例1では、スキャン動作の対象としている原稿Pの原稿長が比較的長い(原稿長が第1しきい値以上である)場合には、停止指示が有ったときに原稿Pの読み取りおよび搬送を停止し、原稿Pがそれ以上の搬送により損傷することを的確に防止している。そして、原稿Pの損傷が生じ難い、スキャン動作の対象としている原稿Pの原稿長が比較的短い(原稿長が第1しきい値未満である)場合には、停止指示が有ったときに原稿Pの読み取りを停止し、原稿Pの搬送を継続して、ユーザーが再スキャン等の次の作業に進めるようにしている。
ただし実施例1では、制御部14は、ステップS130の時点で原稿長が未知である場合は、原稿長は第1しきい値以上であるとみなす。原稿長が未知であるとは、前記スキャン条件の中で原稿Pのサイズが直接にも間接的にも設定されていない場合を指す。このような場合は、原稿長が第1しきい値以上であるか否かが判らないため、制御部14は、原稿Pの損傷防止の観点から、原稿長が第1しきい値以上であるとみなし、第1停止処理を選択して実行する。
なお、前記スキャン条件の中で原稿Pのサイズが設定されていない場合であっても、スキャナー10が、前記トレイに置かれた原稿Pのサイズを検知可能なセンサー(原稿サイズ検知センサー)を有している場合には、制御部14は、原稿サイズ検知センサーによる検知結果から、原稿長を特定することができる。この場合、ステップS130の時点において、原稿長は未知ではない。
《実施例2》
前記原稿の種別の一例として、原稿Pの原稿長のうち読取部12による読み取りがされていない長さである原稿残長の違いが挙げられる。つまり、ステップS130において、制御部14は、原稿残長が当該原稿残長に関するしきい値として予め定められた第2しきい値以上であれば前記所定の種別に該当するとして第1停止処理を選択し、原稿残長が第2しきい値未満であれば第2停止処理を選択する。
図3を参照すると、原稿Pの第1辺E1のうち読取部12よりも搬送経路Rの上流側に存在する範囲の長さE11を原稿残長とすることができる。原稿残長の特定方法は種々考えられる。例えば、制御部14は、搬送部11に原稿Pの搬送を開始させてからの搬送用モーターの回転量に応じて、現時点での搬送経路R上における原稿Pの先端位置を特定する。そして、制御部14は、当該先端位置、予め定められている搬送経路R上における読取部12の位置、および上述のように特定される原稿長の情報に基づいて、現時点での原稿残長を特定することができる。ユーザーが停止指示を実行したタイミング(ステップS120において停止指示を受け付けたと判定したタイミング)によっては、原稿残長は、原稿長に等しいときもあれば0であるときもある。このような原稿残長は、ユーザーが停止指示を実行したタイミングに依存するものであるが、原稿Pのサイズ(原稿長)にも依存するものであるため、本実施形態では原稿の種別の一例として扱う。
原稿残長が比較的長いと、その後に原稿Pを排出するまでに要する搬送量も多いため、以降、スキューや紙ジャムにより原稿Pに損傷が生じ易い(あるいは損傷が拡大し易い)。一方、原稿残長が比較的短ければ、その後に原稿Pを排出するまでに要する搬送量は少ないため、以降、スキューや紙ジャムにより原稿Pに損傷が生じる可能性は低い。つまり、原稿残長が比較的長い時点でユーザーが停止指示を行った(停止ボタン15を押した)ということは、ユーザーが瞬間的に原稿Pの損傷の可能性を感じて停止指示を行った可能性が高いと言える。そこで実施例2では、停止指示が有ったときに、スキャン動作の対象としている原稿Pの原稿残長が比較的長い(原稿残長が第2しきい値以上である)場合には、原稿Pの読み取りおよび搬送を停止し、原稿Pがそれ以上の搬送により損傷することを的確に防止している。
ただし実施例2では、制御部14は、ステップS130の時点で原稿長が未知である場合は、原稿残長を特定することができない。このように、原稿長が未知である、つまり原稿残長が第2しきい値以上であるか否かが判らない場合には、制御部14は、原稿Pの損傷防止の観点から、原稿残長が第2しきい値以上であるとみなし、第1停止処理を選択して実行する。なお、スキャナー10が原稿サイズ検知センサーを有している場合には、制御部14は、原稿サイズ検知センサーによる検知結果から、原稿長を特定することができる。この場合、原稿長は未知ではない。
《実施例3》
前記原稿の種別の一例として、前記搬送の方向に交差する方向に沿った原稿Pの長さである原稿幅に対する原稿長の比率(=原稿長/原稿幅)の違いが挙げられる。つまり、ステップS130において、制御部14は、当該比率が当該比率に関するしきい値として予め定められた第3しきい値以上であれば前記所定の種別に該当するとして第1停止処理を選択し、当該比率が第3しきい値未満であれば第2停止処理を選択する。
図3を参照すると、原稿Pの第2辺E2の長さが、搬送の方向(方向D1)に交差する方向(方向D2)に沿った原稿Pの長さ、つまり原稿幅に該当する。制御部14は、前記スキャン条件の一つとして設定されている原稿Pのサイズの情報および前記トレイにセットされる際の原稿Pの決められた向きに基づいて、当該比率を特定することができる。また、前記スキャン条件の中で原稿Pのサイズが設定されていない場合であっても、スキャナー10が、前記原稿サイズ検知センサーを有している場合には、制御部14は、原稿サイズ検知センサーによる検知結果から、当該比率を特定することができる。当該比率を、原稿Pの縦横比あるいはアスペクト比等と呼んでもよい。なお、実施例3の説明においては、便宜上、原稿長を原稿Pの縦の長さとする。
原稿Pの当該比率が大きい値であると、つまり原稿Pが比較的縦長な形状であると、搬送時に姿勢が安定しにくい等の理由によりスキューや紙ジャムによる原稿Pの損傷が生じ易い(あるいは損傷が拡大し易い)。つまり、比較的縦長な形状である原稿Pのスキャン動作中にユーザーが停止指示を行った(停止ボタン15を押した)ということは、ユーザーが瞬間的に原稿Pの損傷の可能性を感じて停止指示を行った可能性が高いと言える。そこで実施例3では、スキャン動作の対象としている原稿Pの当該比率が比較的大きい(当該比率が第3しきい値以上である)場合には、停止指示が有ったときに原稿Pの読み取りおよび搬送を停止し、原稿Pがそれ以上の搬送により損傷することを的確に防止している。
ただし実施例3では、制御部14は、ステップS130の時点で原稿長が未知である(当該比率が未知である)場合、つまり当該比率が第3しきい値以上であるか否かが判らない場合には、原稿Pの損傷防止の観点から、当該比率が第3しきい値以上であるとみなし、第1停止処理を選択して実行する。なお、スキャナー10が原稿サイズ検知センサーを有している場合には、制御部14は、原稿サイズ検知センサーによる検知結果から、原稿長を特定することができる。この場合、原稿長は未知ではない。
《実施例4》
前記原稿の種別の一例として、原稿Pの厚さの違いが挙げられる。つまり、ステップS130において、制御部14は、原稿Pの厚さが当該厚さに関するしきい値として予め定められた第4しきい値以上であれば第2停止処理を選択し、当該厚さが第4しきい値未満であれば前記所定の種別に該当するとして第1停止処理を選択する。
制御部14は、前記スキャン条件の一つとして設定されている原稿Pの種類(普通紙、はがき、名刺、等といった種類)の情報に応じて原稿Pの厚さを特定することができる。また、前記スキャン条件の中で原稿Pの厚さを直接あるいは間接的に示す情報が設定されていない場合であっても、スキャナー10が、原稿Pの厚さを検知可能なセンサー(原稿厚さ検知センサー)を有している場合には、制御部14は、原稿厚さ検知センサーによる検知結果から、原稿Pの厚さを特定することができる。
図1に例示した、ローラー16よりも搬送経路Rの下流側のセンサー17は、原稿厚さ検知センサーの一例である。具体的には、センサー17は、搬送部11による原稿Pの重送を検知可能な超音波センサーである。重送とは、複数の原稿Pが重なった状態で搬送されることを指す。センサー17は、搬送経路Rを挟んで対向する送波器と受波器とを有し、送波器と受波器との間を通過する原稿Pによる超音波の減衰等を受波器で検出することにより、重送の有無を検知する。また併せて、センサー17は、単送(1枚の原稿Pの搬送)を検知した場合に、原稿Pによる超音波の減衰等に基づいて当該単送される原稿Pの厚さを検知する。従って、制御部14は、センサー17による単送の検知に基づいて原稿Pの厚さを取得することができる。なお、制御部14は、センサー17が重送を検知した場合には搬送部11による原稿Pの搬送を停止させることができる。あるいは、互いに押し付け合っている一対のローラー16の間を原稿Pが通過する場合に、ローラー16の間の距離は原稿Pの厚さだけ広がることになる。このローラー16の間の距離を計測するセンサーを原稿厚さ検知センサーとして採用してもよい。
原稿Pが比較的薄い媒体(例えば、普通紙等)であると、搬送時のスキューや紙ジャムにより原稿Pに損傷が生じ易い(あるいは損傷が拡大し易い)。一方、原稿Pが比較的厚い媒体(例えば、名刺やプラスチック製のカード類等)であると、このような損傷は生じにくい。つまり、比較的薄い材質の原稿Pのスキャン動作中にユーザーが停止指示を行った(停止ボタン15を押した)ということは、ユーザーが瞬間的に原稿Pの損傷の可能性を感じて停止指示を行った可能性が高いと言える。そこで実施例4では、スキャン動作の対象としている原稿Pの厚さが比較的薄い(厚さが第4しきい値未満である)場合には、停止指示が有ったときに原稿Pの読み取りおよび搬送を停止し、原稿Pがそれ以上の搬送により損傷することを的確に防止している。
ただし実施例4では、制御部14は、ステップS130の時点で原稿Pの厚さを特定できていない場合(原稿Pの厚さが未知である)場合、つまり当該厚さが第4しきい値未満であるか否かが判らない場合には、原稿Pの損傷防止の観点から、当該厚さが第4しきい値未満であるとみなし、第1停止処理を選択して実行する。
このように本実施形態によれば、制御部14は、受付部13がユーザーからの停止指示を受け付けた場合、原稿Pの読み取り及び搬送を停止させる第1停止処理と、原稿Pの読み取りを停止させて搬送部11に原稿Pを排出させる第2停止処理とを含む処理の中から、原稿Pの種別に応じて選択した一の処理を実行する。そのため、ユーザーの少ない操作で、上述したような原稿Pの損傷等を回避しつつ、原稿Pの読み取りを適切に停止することができる。なお、第1停止処理と第2停止処理とを含む処理とは、少なくとも第1停止処理および第2停止処理の選択肢が存在することを意味する。従って本実施形態は、第1停止処理および第2停止処理とは異なる選択肢の存在を否定しない。例えば、原稿Pの読み取りを停止しつつ前記搬送用モーターを逆回転させて搬送途中の原稿Pを搬送経路Rの上流側に引き戻す処理を第3停止処理と呼んでもよい。そして、制御部14は、受付部13がユーザーからの停止指示を受け付けた場合、第1停止処理、第2停止処理および第3停止処理の中から原稿Pの種別に応じて選択した一の処理を実行するとしてもよい。
本実施形態は、ステップS130において、前記実施例1〜4のいずれか一つだけを採用する場合と、前記実施例1〜4に含まれる複数の実施例を組み合わせて採用する場合との両方を開示する。当該複数の実施例を組み合わせて採用する場合、制御部14は、例えば、原稿Pについての原稿長、原稿残長、前記比率および厚さと、それぞれが対応するしきい値(第1〜第4しきい値)との比較の結果、一つ以上の比較結果において第1停止処理を選択する旨の判定をした場合に、第1停止処理を選択するとしてもよい。あるいは逆に、原稿Pについての原稿長、原稿残長、前記比率および厚さと、それぞれが対応するしきい値(第1〜第4しきい値)との比較の結果、全ての比較結果において第1停止処理を選択する旨の判定をした場合に、第1停止処理を選択するとしてもよい。
2.第2実施形態
次に、第2実施形態について説明する。第2実施形態以降では、既に説明した事項と共通する事項については、説明を適宜省略する。第2実施形態においては、制御部14は、第1停止処理と第2停止処理とを含む(例えば、さらに第3停止処理等を含む)処理の中から、受付部13が停止指示を受け付けた回数に応じて選択した処理を実行する。
図4は、ユーザーからのスキャン開始指示を受けて、第2実施形態において制御部14が搬送部11による原稿Pの搬送を開始させた後に実行する処理の一部をフローチャートにより示している。ステップS200〜S220は、ステップS100〜S120と同じである。
ステップS220において、停止指示を受け付けたと判定した場合は、制御部14は、ステップS230へ進む。
ステップS230では、制御部14は、第1停止処理を選択して実行する。つまり、読取部12が現在、原稿Pの読み取りを実行中であれば当該読み取りの停止を読取部12に指示し、かつ、搬送部11に原稿Pの搬送停止を指示する。これにより、原稿Pの読み取り及び搬送が停止する(スキャナー10が一種のエラー状態となる)。以下では、便宜上、ステップS220で制御部14が受付を認識する停止指示を、1回目の停止指示と呼ぶ。
ステップS240では、制御部14は、ステップS230の後に受付部13が更なる停止指示を受け付けたか否かを判定する。制御部14は、当該ステップS240において、停止指示を受け付けていないと判定した場合はステップS250へ進み、一方、停止指示を受け付けたと判定した場合はステップS270へ進む。以下では、便宜上、ステップS240で制御部14が受付を認識する停止指示を、2回目の停止指示と呼ぶ。
ステップS250では、制御部14は、現在のエラー状態を解除する操作(エラー解除操作)が実行されたか否かを判定し、エラー解除操作が実行された場合には当該フローチャートを終了させ、一方、エラー解除操作が実行されていない場合にはステップS260へ進む。エラー解除操作とは、第1実施形態で説明したような、搬送が止まった原稿Pをユーザーが搬送経路Rから取り出す操作を指す。ユーザーは、例えば、スキャナー10の筐体の一部を開けることにより搬送経路Rの途中で止まった原稿Rを手動で取り出し、その後、当該筐体の一部を閉めることで、エラー解除操作を完了させることができる。
ステップS260では、制御部14は、1回目の停止指示を認識して以後、所定時間(例えば、数分)が経過したか否か判定し、所定時間が経過していなければステップS240の判定へ戻り、所定時間が経過していればステップS270へ進む。つまり、1回目の停止指示があった後、2回目の停止指示もエラー解除操作も無いまま所定時間が経過した場合、制御部14はステップS270へ進む。
ステップS270では、制御部14は、第2停止処理を選択して実行する。ただしこの場合、既に第1停止処理(ステップS230)により、原稿Pの読み取りは停止されている。そのため、改めて原稿Pの読み取りを停止させる必要は無く、停止中の搬送部11の再稼働により原稿Pの搬送を再開させ、原稿Pを排出口18から排出させる。これにより、第1停止処理を実行した状態(エラー状態)が解除される。
このように第2実施形態によれば、制御部14は、受付部13がユーザーからの1回目の停止指示を受け付けた場合、原稿Pの読み取り及び搬送を停止させる第1停止処理を実行することで、一先ず、搬送により原稿Pに損傷が生じることを回避する。制御部14は、そのような状態で受付部13がユーザーからの2回目の停止指示を受け付けた場合は、ユーザーが原稿Pの搬送継続を許容したものとみなし、第2停止処理を実行する(原稿Pを排出する)。また、制御部14は、受付部13が前記1回目の停止指示を受け付けたために第1停止処理を実行している状態で、外部から所定の操作(2回目の停止指示やエラー解除操作)を受け付けないまま所定時間が経過した場合にも、搬送により原稿Pに損傷が生じる状況ではないとみなし、第2停止処理を実行する(原稿Pを排出する)。つまり、ユーザーによる停止指示の回数に応じて、第1停止処理と第2停止処理とを含む処理の中から適切な処理が選択されて実行される。そのため、ユーザーによる直感的かつ簡単な操作で、ユーザーが望む態様での読み取りの停止処理が実現される。
図5は、第2実施形態において制御部14が搬送部11による原稿Pの搬送を開始させた後に実行する処理の一部であって、図4とは異なる実施例をフローチャートにより示している。ステップS300〜S320は、ステップS200〜S220と同じである。
ステップS320において、停止指示(1回目の停止指示)を受け付けたと判定した場合は、制御部14は、ステップS330へ進む。
ステップS330では、制御部14は、第2停止処理を選択して実行する。つまり、読取部12が現在、原稿Pの読み取りを実行中であれば当該読み取りの停止を読取部12に指示し、かつ、搬送部11に原稿Pの搬送を継続させる。
続いてステップS340では、制御部14は、第2停止処理による原稿Pの排出が完了したか否か判定する。原稿Pの排出が完了したと判定した場合は当該フローチャートを終了し、一方、原稿Pの排出が完了前であると判定した場合は、ステップS350に進む。
ステップS350では、制御部14は、ステップS330の後に受付部13が更なる停止指示を受け付けたか否かを判定する。制御部14は、当該ステップS350において、停止指示を受け付けていないと判定した場合はステップS330の第2停止処理による原稿Pの排出を継続し、一方、停止指示を受け付けたと判定した場合はステップS360へ進む。以下では、便宜上、ステップS350で制御部14が受付を認識する停止指示についても、2回目の停止指示と呼ぶ。
ステップS360では、制御部14は、第1停止処理を選択して実行する。ただしこの場合、既に第2停止処理(ステップS330)により、原稿Pの読み取りは停止されている。そのため、改めて原稿Pの読み取りを停止させる必要は無く、稼働中の搬送部11を停止させることにより原稿Pの搬送を停止させる。これにより、第1停止処理を実行した状態(エラー状態)となる。この後、ユーザーは、エラー解除操作を任意に行うことができる。
このように図5に示した実施例によれば、制御部14は、受付部13がユーザーからの1回目の停止指示を受け付けた場合、原稿Pの読み取りを停止させて原稿Pを排出する第2停止処理を実行する。そして、その後、排出が完了するまでに受付部13が2回目の停止指示を受け付けた場合に、原稿Pの排出を停止する。ユーザーは、原稿Pの読み取りを停止させようとして停止ボタン15を一度押したとき(1回目の停止指示をしたとき)、原稿Pの損傷の可能性を感じた場合には、直感的に停止ボタン15を更に押す(2度押しする)ことがある。図5に示した実施例は、このようなユーザーの直感的な操作により原稿Pの排出を停止することができるため、ユーザーにとって使い勝手が良いと言える。
3.第3実施形態
第3実施形態では、これまで説明した第1実施形態と第2実施形態とを組み合わせた態様を説明する。
図6は、第3実施形態にかかる一部の処理をフローチャートにより示している。図6に示す処理は、概ね、図2のステップS140の後に図4のステップS240〜S270と同等の処理を組み合わせた態様として理解できる。つまり、制御部14は、受付部13が停止指示を受け付けたことを契機として(図2のステップS120において“Yes”)、ステップS130で原稿Pの種別に応じて第1停止処理(ステップS140)を選択し実行した場合、受付部13が更なる停止指示を受け付けたか否かを判定する(ステップS160)。
制御部14は、ステップS160において、停止指示(2回目の停止指示)を受け付けていないと判定した場合はステップS162へ進み、一方、停止指示(2回目の停止指示)を受け付けたと判定した場合はステップS166へ進む。ステップS162では、制御部14は、現在のエラー状態を解除するエラー解除操作が実行されたか否かを判定し、エラー解除操作が実行された場合には当該フローチャートを終了させ、一方、エラー解除操作が実行されていない場合にはステップS164へ進む。
ステップS164では、制御部14は、1回目の停止指示(ステップS120で受付を認識した停止指示)以後、所定時間が経過したか否か判定し、所定時間が経過していなければステップS160の判定へ戻り、所定時間が経過していればステップS166へ進む。ステップS166では、制御部14は、第2停止処理を選択して実行する。ただしこの場合、既に第1停止処理(ステップS140)により、原稿Pの読み取りは停止されているため、停止中の搬送部11の再稼働により原稿Pの搬送を再開させ、原稿Pを排出口18から排出させる。これにより、原稿Pの種別に応じて第1停止処理を実行した状態(エラー状態)が解除される。
図7は、第3実施形態にかかる一部の処理であって、図6とは別の処理をフローチャートにより示している。図7に示す処理は、概ね、図2のステップS150の後に図5のステップS340〜S360と同等の処理を組み合わせた態様として理解できる。つまり、制御部14は、受付部13が停止指示を受け付けたことを契機として(図2のステップS120において“Yes”)、ステップS130で原稿Pの種別に応じて第2停止処理(ステップS150)を選択し実行を開始した後、当該第2停止処理による原稿Pの排出が完了したか否か判定する(ステップS170)。
制御部14は、原稿Pの排出が完了したと判定した場合は当該フローチャートを終了し、一方、原稿Pの排出が完了前であると判定した場合は、ステップS172に進む。ステップS172では、制御部14は、受付部13が更なる停止指示を受け付けたか否かを判定する。制御部14は、ステップS172において、停止指示(2回目の停止指示)を受け付けていないと判定した場合はステップS150の第2停止処理による原稿Pの排出を継続し、一方、停止指示(2回目の停止指示)を受け付けたと判定した場合はステップS174へ進む。
ステップS174では、制御部14は、第1停止処理を選択して実行する。ただしこの場合、既に第2停止処理(ステップS150)により、原稿Pの読み取りは停止されているため、稼働中の搬送部11を停止させることにより原稿Pの搬送を停止させる。これにより、第1停止処理を実行した状態(エラー状態)となる。この後、ユーザーは、エラー解除操作を任意に行うことができる。
このような第3実施形態によれば、制御部14は、1回目の停止指示を契機として、原稿Pの種別に応じて第1停止処理又は第2停止処理を適切に選択した後、さらなるユーザーの意図(2回目の停止指示等)に応じて停止処理の選択を変更することができる。
なお、読取対象の原稿を搬送するスキャナーについて説明を行ってきたが、本発明は、これ以外にも適用することができる。例えば、印刷対象の用紙を搬送する印刷装置にも適用できる。
10…スキャナー、11…搬送部、12…読取部、13…受付部、14…制御部、15…停止ボタン、16…ローラー、17…センサー、18…排出口、20…外部機器、P…原稿

Claims (10)

  1. 原稿を搬送する搬送部と、
    前記搬送される前記原稿の読み取りを実行する読取部と、
    前記読み取りの停止を指示する停止指示を受け付ける受付部と、
    前記受付部が前記停止指示を受け付けた場合、前記読み取り及び前記搬送を停止させる第1停止処理と、前記読み取りを停止させて前記搬送部に前記原稿を排出させる第2停止処理とを含む処理の中から、前記原稿の種別に応じて選択した一の処理を実行する制御部と、を備えることを特徴とするスキャナー。
  2. 前記制御部は、前記搬送の方向に沿った前記原稿の長さである原稿長が、当該原稿長に関するしきい値である第1しきい値以上であれば前記第1停止処理を選択し、当該原稿長が当該第1しきい値未満であれば前記第2停止処理を選択することを特徴とする請求項1に記載のスキャナー。
  3. 前記制御部は、前記搬送の方向に沿った前記原稿の長さである原稿長のうち前記読み取りがされていない長さである原稿残長が、当該原稿残長に関するしきい値である第2しきい値以上であれば前記第1停止処理を選択し、当該原稿残長が当該第2しきい値未満であれば前記第2停止処理を選択することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のスキャナー。
  4. 前記制御部は、前記搬送の方向に交差する方向に沿った前記原稿の長さである原稿幅に対する前記搬送の方向に沿った前記原稿の長さである原稿長の比率が、当該比率に関するしきい値である第3しきい値以上であれば前記第1停止処理を選択し、当該比率が当該第3しきい値未満であれば前記第2停止処理を選択することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のスキャナー。
  5. 前記制御部は、前記原稿長が未知である場合は、前記第1停止処理を選択することを特徴とする請求項2〜請求項4のいずれかに記載のスキャナー。
  6. 前記制御部は、前記原稿の厚さが当該厚さに関するしきい値である第4しきい値以上であれば前記第2停止処理を選択し、当該厚さが当該第4しきい値未満であれば前記第1停止処理を選択することを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載のスキャナー。
  7. 前記搬送部による前記原稿の重送を検知可能な超音波センサーを有し、
    前記制御部は、前記超音波センサーによる検知結果に基づいて前記原稿の厚さを取得することを特徴とする請求項6に記載のスキャナー。
  8. 前記第1停止処理を選択して実行している状態で、前記受付部が前記停止指示を再度受け付けた場合、前記制御部は、前記第2停止処理を選択して実行することを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載のスキャナー。
  9. 前記第1停止処理を選択して実行している状態で、前記制御部は、外部から所定の操作を受け付けないまま所定時間が経過した場合、前記第2停止処理を選択して実行することを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかに記載のスキャナー。
  10. 前記第2停止処理を選択して実行している状態で、前記受付部が前記停止指示を再度受け付けた場合、前記制御部は、前記第1停止処理を選択して実行することを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれかに記載のスキャナー。
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