JP2016219686A - 描画装置、および物品の製造方法 - Google Patents

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敏彦 西田
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Abstract

【課題】基板に対する描画や位置検出を行うに際し、描画性能や検出性能の低下を抑えるのに有利な描画装置を提供する。【解決手段】この描画装置は、基板1に荷電粒子線を照射する複数の描画手段と、第1の保持部2aと、第1の保持部2aに対して変位可能な第2の保持部2bと、第2の保持部2bを駆動する駆動部6とを有し、基板1を保持する保持手段2と、駆動部6を制御する制御手段とを備える。制御手段は、第2の保持部2bが第1位置にある状態で複数の描画手段を用いて基板1に描画処理を行った後に、第2の保持部2bが第1位置とは異なる第2位置に位置する状態で複数の描画手段を用いて基板1に描画処理を行うように、駆動部6を制御する。【選択図】図2

Description

本発明は、描画装置、および物品の製造方法に関する。
半導体デバイスの製造工程に含まれるリソグラフィ工程において、電子線などの荷電粒子線の偏向走査およびブランキングを制御することで基板(例えばウエハ)に微細なパターンを描画する描画装置が知られている。描画装置の一例として、複数の電子光学系(描画手段)を用いることで描画を行う電子線の数を増加させ、スループットを改善させるマルチ方式の描画装置がある。しかしながら、描画の際に基板に対する入熱量が大きいと、パターンを描画している間にも基板の熱歪みが進行するため、結果的に重ね合わせやつなぎ合わせの精度が低下しやすい。そこで、特許文献1は、描画中に、位置検出系(検出手段)が基板上に予め形成されている複数のマークの位置を検出し、検出結果に基づいてマーク間の距離を算出し、フィッティングにより基板の歪みを求める方法を開示している。
米国特許第7897942号
しかしながら、各電子光学系および各位置検出系のベストフォーカス面にはそれぞればらつきがあり、特に複数の電子光学系を用いて同時に1枚の基板に描画する場合には、デフォーカスに起因して描画性能や検出性能が低下する場合がある。例えば、描画装置が6個の電子光学系および12個の位置検出系を有する場合、最小二乗近似でベストフォーカス面を決めたとしても、デフォーカス起因の誤差が生じる可能性がある。また、ウエハ等の基板は、半導体プロセスにおける熱に起因して平坦度(平面性)が低下するので、この平坦度によっても描画性能や検出性能が低下する場合がある。したがって、複数の電子光学系で基板上にパターンを描画し、同時に複数の位置検出系で基板の位置を検出するような場合には、可能な限り基板を平坦にして保持しておくことが望ましい。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、例えば、基板に対する描画や位置検出を行うに際し、描画性能や検出性能の低下を抑えるのに有利な描画装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、基板にパターンを描画する描画装置であって、基板に荷電粒子線を照射する複数の描画手段と、第1の保持部と、第1の保持部に対して変位可能な第2の保持部と、第2の保持部を駆動する駆動部とを有し、基板を保持する保持手段と、駆動部を制御する制御手段と、を備え、制御手段は、第2の保持部が第1位置にある状態で複数の描画手段を用いて基板に描画処理を行った後に、第2の保持部が第1位置とは異なる第2位置に位置する状態で複数の描画手段を用いて基板に描画処理を行うように、駆動部を制御することを特徴とする。
本発明によれば、例えば、基板に対する描画や位置検出を行うに際し、描画性能や検出性能の低下を抑えるのに有利な描画装置を提供することができる。
第1実施形態に係る描画装置の構成を示す図である。 第1実施形態におけるチャックの構成を示す図である。 第1実施形態に係る描画装置の基本動作を説明する図である。 第1実施形態における位置補正工程の流れを示すフローチャートである。 第2実施形態におけるチャックの構成を示す図である。 第3実施形態におけるチャックの第1例の構成を示す図である。 第3実施形態におけるチャックの第2例の構成を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面などを参照して説明する。
(第1実施形態)
まず、本発明の第1実施形態に係る描画装置について説明する。本実施形態に係る描画装置は、複数の電子光学系を用いる、いわゆるマルチ方式を採用し、複数の電子線(荷電粒子線)を偏向させ、電子線の照射のON/OFFを個別に制御することで、所定の描画データを基板上の所定の位置に描画する。なお、荷電粒子線は、電子線に限定されず、イオン線などの他の荷電粒子線であってもよい。
図1は、本実施形態に係る描画装置20の構成を示す概略断面図である。描画装置20は、電子光学系21と、ウエハステージ26と、位置検出系(検出手段)25と、電子光学鏡筒30と、真空チャンバ22と、搬送室24と、搬送装置5と、制御部(制御手段)27とを備える。なお、複数の電子光学系21の各構成は、それぞれ同様であるので、ここでは一例として、1つの電子光学系21のみを図示している。また、以下の各図では、ウエハ1に対する電子線の照射方向にZ軸を取り、Z軸に垂直な平面内に互いに直交するX軸およびY軸を取っている。また、被処理対象であるウエハ1は、例えば単結晶シリコンからなる基板であり、表面上には予め感光性のレジスト(感光剤)が塗布されている。まず、電子光学系(描画手段)21は、熱や電界の印加により電子線を放出する電子銃31と、電子線を収束させる電子レンズ系32と、電子線を偏向させる偏向器33とを含む。
ウエハステージ26は、チャック(保持手段)2を介してウエハ1を保持し、例えばXYの2軸方向に移動可能である。ウエハステージ26は、描画時には、不図示の干渉計やエンコーダなどの位置検出手段から得られた位置情報に基づいて、電子光学系21から照射される電子線と同期移動する。
図2は、本実施形態におけるチャック2の構成を示す概略図である。このうち、図2(a)は、チャック2(およびウエハ1)を上面から見た平面図である。図2(b)は、図2(a)中のA−A’断面図であり、特に、ウエハ1がチャック2に吸着保持されている状態を示す。チャック2は、静電吸着方式を採用し、設置位置となるチャックベース15に固定されている固定吸着部2aと、吸着面に垂直な方向(Z軸方向)に移動可能な可動吸着部2bと、可動吸着部2bを駆動する駆動部6とを含む。以下、可動吸着部2bの移動方向等を示すに際し、Z軸方向プラス側を「上」とし、Z軸方向マイナス側を「下」とする。固定吸着部(第1の保持部)2aは、図2(a)に示すように、チャック2の吸着面の全体のうち、面中心から略放射状に、平面形状が円である3箇所の開口部を有する。なお、開口部の設置数は、任意である。3つの可動吸着部(第2の保持部)2bは、それぞれ、固定吸着部2aに形成されている開口部に非接触で設置される。また、固定吸着部2aと可動吸着部2bとのそれぞれの吸着面には、ウエハ1と接触する複数のチャックピン(凸部)3が形成されている。
ここで、チャック2に保持されているウエハ1の平坦度に局所的に差が発生している場合を考える。この場合、電子光学系21や位置検出系25の光軸に傾きがあったりすると、傾き量と平坦度の誤差量との積で、デフォーカスにより解像度が悪化したり、描画位置に誤差が発生する可能性がある。そのため、ウエハ1の平坦度の誤差は、極力小さいことが求められる。そこで、チャックピン3は、接触するウエハ1の全面に対して、均一かつ平坦となるように、等間隔、同一形状、同一高さに配置されることが望ましい。ここで、「等間隔」、「同一形状」および「同一高さ」は、それぞれ、数値的に誤差または個体差がゼロという厳密な意味のみを示すものではない。すなわち、それらの用語は、ウエハ1を要求精度で処理(描画や位置検出)するために必要となるウエハ1の平坦度を、ウエハ1の処理中に維持することができる程度も含む。なお、図2に例示するチャックピン3の形状は、円筒形であるが、例えば、角柱形でも、段差を持つ形状や円錐台形等でもよい。また、図2に例示するチャックピン3のウエハ1と直接接触する接触面の形状は、円形であるが、例えば、楕円形、多角形または環状形等でもよい。
駆動部6は、チャックベース15に設置され、3つの可動吸着部2bのそれぞれに個別に接続して個別に移動可能とする。なお、1つの駆動部6が3つの可動吸着部2bのそれぞれに一体として接続され、1つの動作で3つの可動吸着部2bの移動を同時に行う構成としてもよい。ここで、駆動部6は、Z軸方向の駆動のみではなく、さらにZ軸方向の駆動軸を基準として回転駆動するものであってもよい。すなわち、駆動部6としては、シリンダ式のアクチュエータや、ボイスコイルモータ、回転モータとリニアガイドとの組み合わせ、リニアモータ、ピエゾ式モータ、ギアとテコ機構との組み合わせなどが採用され得る。このように、駆動部6は、ウエハ1の位置を所望の位置に精度良く調整することができるものであれば、どのようなものでも構わない。ウエハ1の非搬送時、すなわち描画や位置検出などの処理時には、駆動部6は、固定吸着部2aと可動吸着部2bとのチャックピン3の高さが同一となるように、可動吸着部2bを移動させる。また、不図示であるが、描画装置20は、可動吸着部2bの高さを検出する高さ検出手段(センサ)を備え、この高さ検出手段からの検出結果を制御部27がモニタリングする構成としてもよい。
図2(c)は、図2(a)中のA−A’断面図であり、特に、図2(a)に示す状態、すなわち、ウエハ1が搬送ハンド5aに保持された状態でチャック2の上方に位置し、可動吸着部2bがウエハ1に非接触で上方に移動している状態を示す。このように、駆動部6は、ウエハ1をチャック2へ吸着保持させる、または、ウエハ1をチャック2から搬出するときには、可動吸着部2bを上方に移動させ、ウエハ1と固定吸着部2aと間に搬送ハンド5aを挿入可能な状態とする。
図2(d)は、図2(a)中のA−A’断面図であり、特に、チャック2が双極型静電チャックであるものとした場合の電極への電気的接続を示している。静電チャックは、一般的に単極型と双極型とに分類され、単極型は、被吸着物に別途グランドラインが必要となるが、双極型に換えて本発明に適用しても構わない。ここで、電圧印加部7に電圧を印加させ、チャック2内に複数配置されている電極部とウエハ1との間に電位差を持たせることで、吸着力が発生する。なお、電極部は、複数配置されている構成以外にも、単一の正極、負極に並列に接続されている構成としても、またはその他の構成としてもよい。また、固定吸着部2aと可動吸着部2bとは、個別に吸着制御を行うために、電圧値がそれぞれ可変であることが望ましい。また、可動吸着部2bで必要となる吸着力は、ウエハ1が傾いている場合には傾き角度、ウエハ1の重量とチャック2との摩擦係数による摩擦保持力、または、搬送ハンド5aやチャック2への振動加速度等を加味した値以上である。さらに、この必要吸着力には、描画装置20の処理速度を早めるために、可動吸着部2bが動作中にウエハステージ26の動作を開始する場合には、ウエハステージ26の加速度によるウエハ1の慣性力も加味することが望ましい。
図1に戻り、位置検出系25は、ウエハステージ26上のチャック2に吸着保持されているウエハ1の位置を検出する。具体的には、例えば、位置検出系25は、ウエハ1上に予め形成されている複数のアライメントマークを検出し、検出結果に基づいてウエハ1の位置を求めるアライメント検出系である。なお、位置検出系25も、複数の電子光学系21のそれぞれに対応して、描画装置20内に複数ある。
また、大気環境下では電子線が吸収されて減衰するため、また高電圧による放電を抑止するため、電子線を用いたパターン描画においては、各構成要素は、真空環境下に置かれる。例えば、電子光学系21は、高い真空度に保たれた電子光学鏡筒30内に設置される。同様に、ウエハステージ26や搬送装置5は、電子光学鏡筒30内よりも比較的低い真空度に保たれた真空チャンバ22内に設置される。
搬送室24は、大気環境である外部と、真空環境である真空チャンバ22内との間でウエハ1を搬入出するためのロードロック室である。上記の電子光学鏡筒30内および真空チャンバ22内に加え、搬送室24内も、不図示の真空ポンプにより真空排気される。例えば、レジストが塗布されたウエハ1を搬送室24からウエハステージ26まで搬送するときには、まず、搬送室24内と真空チャンバ22内との圧力が同等となった時点でゲートバルブ23が開く。そして、搬送装置5は、ウエハ1を搬送室24から受け取り、ウエハステージ26上のチャック2に載置する。一方、描画完了後は、搬送装置5は、チャック2から処理済みのウエハ1を受け取り、真空状態の搬送室24に搬送し、搬送室24が大気開放された上で、ウエハ1は、次工程となる不図示の現像装置等へ搬送される。
搬送装置(搬送手段)5は、ウエハ1を保持する搬送ハンド5aを有し、搬送室24とウエハステージ26(チャック2)との間で、ウエハ1の搬送(受け渡し)を行う。搬送ハンド5aは、不図示であるが静電吸着部を有し、搬送時にはウエハ1を吸着保持する。また、搬送ハンド5aは、ウエハ1を保持する部分(ウエハ1と接触する部分)が、可動吸着部2bが上昇している状態のチャック2上に位置したときでも、可動吸着部2bに干渉しない形状を有する。具体的には、図2(a)および図2(c)に示すように、搬送ハンド5aは、ウエハ1の外周部を保持するような形状とすることが望ましい。
制御部27は、例えばコンピュータなどで構成され、描画装置20の各構成要素の動作等を制御する各制御回路に回線を介して接続され、プログラムなどに従って描画装置20を統括的に制御する。特に、制御部27は、通常の描画処理に加え、以下のような位置補正処理(位置補正工程)を実行し得る。
次に、描画装置20の具体的な動作について説明する。描画装置20は、搬送室24を通じてレジストが塗布されたウエハ1を真空チャンバ22内に搬送し、その後、ウエハステージ26上のチャック2に吸着保持されたウエハ1に対して、電子光学系21を用いて所望のパターンを描画する。ここで、描画装置20は、上記のとおり、複数の電子光学系21と複数の位置検出系25とを有する。まずは、このようなマルチ方式の描画装置20の基本動作について略説する。
図3は、描画装置20の基本動作を説明するための概略平面図である。まず、ウエハ1上には、複数の描画領域1aが配列されており、各描画領域1a間には、複数のアライメントマーク1bが形成されている。なお、図3に記載の描画領域1aの設置位置(設置数)やアライメントマーク1bの設置位置(設置数)は、一例である。これに対して、描画装置20は、一例として、2つの電子光学系21a、21bと、ウエハ1の上の各アライメントマーク1bを検出する4つの位置検出系25a、25b、25c、25dとを備える。なお、図3中、符号21a、21bで示される領域は、各電子光学系21a、21bにより1度に描画し得る領域である。また、符号25a、25b、25c、25dで示される領域は、各位置検出系25a、25b、25c、25dにより1度に検出し得る領域である。このような構成のもと、描画装置20は、ウエハ1を走査させながら、同時に領域21a、21bをそれぞれの描画領域1a上に描画する。このとき、ウエハ1のフォーカス方向(Z軸方向)は、複数の電子光学系21のベストピント面となるよう描画前に設定される。また、複数の位置検出系25は、複数の電子光学系21が描画中に、アライメントマーク1bを検出することができる。
上述のとおり、一般的に複数の電子光学系および位置検出系のベストフォーカス面にはそれぞればらつきがあり、なんら対策を取らずに同時に1枚のウエハ1に対して描画や位置検出を行うと、デフォーカスに起因して描画性能や検出性能が低下する場合がある。また、ウエハ1は、半導体プロセスにおける熱に起因して平坦度が低下するので、平坦度によっても描画性能や検出性能が低下する場合がある。そこで、描画装置20は、チャック2に吸着保持されているウエハ1に対して描画(もしくは位置検出)前であるかまたは描画(もしくは位置検出)中であるかを問わず、ウエハ1の位置や平坦度を補正する。
図4は、ウエハ1をウエハステージ26上のチャック2に吸着保持させ、必要に応じてウエハ1の位置や平坦度を補正する位置補正工程の流れを示すフローチャートである。まず、制御部27は、位置補正工程を開始すると、ウエハステージ26を、搬送ハンド5aとのウエハ1の受け渡し位置へ移動させる(ステップS101)。
次に、制御部27は、搬送装置5に対し、搬送ハンド5aにより、搬送室24から真空チャンバ22内にウエハ1を搬入させ、受け渡し位置にあるウエハステージ26の上方までウエハ1を搬送させる(ステップS102)。この搬送の間に、制御部27は、不図示のプリアライメント手段に対し、ウエハ位置の粗い位置合わせであるプリアライメントを行わせる。ただし、プリアライメントは、ウエハ1をチャック2に吸着保持させる前だけでなく、チャック2に吸着保持させた後に行われてもよい。
次に、制御部27は、駆動部6に対し、可動吸着部2bの吸着面が、搬送ハンド5aに吸着保持されているウエハ1の裏面の高さとなるまで、すなわちウエハ1の裏面と接するまで、可動吸着部2bを上昇させる(ステップS103)。次に、制御部27は、可動吸着部2bに対し、ウエハ1を吸着保持させる(ステップS104)。次に、制御部27は、可動吸着部2bによるウエハ1の吸着完了を確認後、搬送装置5に対し、搬送ハンド5aのウエハ1の吸着保持を解除させる(ステップS105)。ここで、吸着完了の確認には、リーク電流量や静電容量などの計測、ウエハ1とチャック2との隙間(距離)の計測、ウエハ1を機械的に押したときの挙動による判別、その他、温度や振動を利用するなどさまざまな方法を採用し得る。
次に、制御部27は、搬送装置5に対し、ウエハ1と搬送ハンド5aとが離れる高さ(搬送ハンド5aのZ軸方向の退避位置)まで搬送ハンド5aを下降させる(ステップS106)。なお、制御部27は、この動作に換えて、駆動部6に対し、ウエハ1と搬送ハンド5aとが離れる高さまで可動吸着部2bを上昇させるものとしてもよい。次に、制御部27は、搬送装置5に対し、搬送ハンド5aを現在位置(図2(a)参照)からX軸(またはY軸)方向に退避させる(ステップS107)。次に、制御部27は、駆動部6に対し、可動吸着部2bを固定吸着部2aの高さ位置、すなわち描画時の高さ位置(Z軸方向の第1位置)まで下降させる(ステップS108)。次に、制御部27は、固定吸着部2aに対し、ウエハ1を吸着保持させる(ステップS109)。この段階では、固定吸着部2aと可動吸着部2bとの双方、すなわちチャック2全体がウエハ1を吸着保持している。
次に、制御部27は、チャック2全体によるウエハ1の吸着完了を確認後、位置検出系25に対し、ウエハ1の位置を検出させる(ウエハ位置計測:ステップS110)。次に、制御部27は、ステップS110で得られたウエハ1の複数の位置における検出結果に基づいて、ウエハ1の平坦度を算出させる(ウエハ平坦度計測:ステップS111)。
次に、制御部27は、ステップS110でのウエハ位置計測、および、ステップS111でのウエハ平坦度計測においてそれぞれ得られた値から、ウエハ位置誤差やウエハ平坦度誤差が所望量(許容値)を満たしているかどうかを判断する(ステップS112)。ここで、制御部27は、各誤差が所望量を満たしていると判断した場合には(Yes)、位置補正工程を終了する。これに対して、制御部27は、ウエハ位置誤差が所望量を満たしていないと判断した場合には(No)、所望量を満たすようにウエハ1の位置を補正する(ステップS113)。このとき、制御部27は、例えば、検出されたウエハ1の位置に基づいて、チャック2にウエハ1を吸着保持させて、複数の可動吸着部2bのうちウエハ1の位置に最も近いものの駆動部6を制御して、ウエハ1の位置をZ軸方向の第2位置に補正する。または、制御部27は、固定吸着部2aと可動吸着部2bとの吸着力を個別に制御することでも、ウエハ1の位置を第2位置に補正し得る。その他、制御部27は、再度、ウエハ1を搬送ハンド5aに保持させてプリアライメントなどを行わせてもよい。または、個々の駆動部6が可動吸着部2bを回転可能とするならば、制御部27は、駆動部6に対し、可動吸着部2bが上昇した状態で回転補正を行わせてもよい。一方、制御部27は、ウエハ平坦度誤差が所望量を満たしていないと判断した場合には(No)、チャック2の吸着保持を一旦解除した後、再度吸着保持させたりして、ウエハ1の平坦度を補正する(ステップS113)。ステップS113の後、制御部27は、再度、ウエハ位置計測およびウエハ平坦度計測を行わせ、所望量を満たしていれば、位置補正工程を終了する。
なお、制御部27は、ステップS113における補正によっても所望量を満たせないと判断した場合には、チャック2の吸着面や、その他各構成要素のメンテナンスを行わせる(例えば、メンテナンス作業を行うよう警告する)。ただし、一旦装置を停止してメンテナンス作業を行うと、稼動率が低下し、製品コストの増加を招く可能性がある。そこで、制御部27が実行する処理に、非描画時等を利用した定期的なメンテナンスや自動メンテナンス機能等を付加して、可能な限り稼動率を維持させることが望ましい。さらに、ウエハ位置誤差またはウエハ平坦度誤差を低減するために、複数の可動吸着部2bによる吸着の際に1つずつ順に時間差を設けて吸着させたり、チャック2の電極を細かく配置して一方向から順に吸着させるなど吸着タイミング等を調整したりしてもよい。
さらに、制御部27は、各種吸着状態を常にモニタリングし、吸着面への異物混入などなんらかの異常により吸着が完了しない場合には、各動作のやり直しや吸着状態の解除を行い、その後、再度吸着するなどの処理を行わせるものとしてもよい。そして、制御部27は、吸着異常が解決されないと判断した場合には、チャック2のクリーニング等のメンテナンスを行わせるものとしてもよい。また、上記の位置補正工程は、描画前にウエハ1をチャック2に吸着保持させるまでの工程であるが、描画後にチャック2によるウエハ1の吸着保持を解除し、ウエハ1を搬送室24等に搬出する工程は、各計測工程を除いた上で、逆の流れとなる。
ここまで説明した位置補正工程は、描画前に行われるものである。これに対して、本実施形態では、さらに、複数の電子光学系21のうちの少なくとも1つによる描画や、複数の位置検出系25のうちの少なくとも1つによる検出が行われている間にも、必要に応じてウエハ1の位置や平坦度を補正することができる。特に、一旦描画が開始され、その描画の際にウエハ1に対する入熱量が大きいと、ウエハ1に熱歪みが生じ、結果的に重ね合わせやつなぎ合わせの精度が低下する可能性がある。そこで、制御部27は、ウエハ1を走査させながら、ある電子光学系(例えば、図3の符号21b)が描画している間に、各位置検出系(図3の符号25a、25b、25cおよび25d)にウエハ1の位置を検出させる。ここで、例えば、各位置検出系25a〜25dのいずれかが図3に示す各アライメントマーク1bのいずれかを検出できたときには、制御部27は、その検出結果から、ウエハ1の熱歪みを算出する。そして、電子光学系21bが描画している間に、制御部27は、熱歪みの補正を要するウエハ1の位置に最も近い可動吸着部2bの駆動部6に対し、可動吸着部2bをZ軸方向に適宜移動させることで、熱歪みを補正する。
これにより、描画装置20は、ウエハ1がチャック2に吸着保持された後、描画前または位置検出前のみならず、描画中または位置検出中でも、ウエハ1の位置または平坦度を補正する(平面性を向上させる)ことができる。特に、複数の電子光学系21や位置検出系25を用いて描画と位置検出とを同時に行い得る場合、例えば、一方の電子光学系21による描画を行っている間に、後に他方の電子光学系21による描画の対象となる描画領域の位置を補正しておくことが可能となる。したがって、描画装置20は、簡易的に描画性能や検出性能の低下を抑えることができ、結果として、製品(例えば半導体)の歩留まり向上と稼動率の維持とを実現することが可能となる。
以上のように、本実施形態によれば、基板に対する描画や位置検出を行うに際し、描画性能や検出性能の低下を抑えるのに有利な描画装置を提供することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る描画装置について説明する。本実施形態に係る描画装置の特徴は、描画時の入熱量が大きい場合に、チャックの内部や凹部に冷媒を循環させることで、ウエハとチャックと間の熱伝導または熱伝達効率を向上させて、熱による各誤差を低減させる点にある。以下、この冷媒等を用いる場合の一例を示す。
図5は、本実施形態におけるチャック2の構成を示す概略図である。このうち、図5(a)は、チャック2(およびウエハ1)を上面から見た平面図である。図5(b)は、図5(a)中のA−A’断面図であり、特に、ウエハ1がチャック2に吸着保持されている状態を示す。図5(c)は、図5(a)中のA−A’断面図であり、特に、図5(a)に示す状態、すなわち、ウエハ1が搬送ハンド5aに保持された状態でチャック2の上方に位置し、可動吸着部2bがウエハ1に非接触で上方に移動している状態を示す。なお、説明の簡単化のため、本実施形態におけるチャック2の各構成要素には、第1実施形態におけるチャック2の各構成要素に対応するものと同一の符号を付し、ここでは第1実施形態におけるチャック2と相違する点について詳説する。
本実施形態におけるチャック2は、固定吸着部2aの吸着面に存在する凹部(ウエハ1と接触しない、チャックピン3以外の部分)に一方の開口が存在し、他方の開口がチャック2外部に連通する貫通孔を有する。この貫通孔は、配管9を介して冷媒の供給回収手段16に接続されている。また、配管9には、バルブ10が設置されている。供給回収手段16は、ウエハ1がチャック2に吸着保持されている状態で、ウエハ1とチャック2との間に形成される隙間空間(凹部で形成される空間)に冷媒(気体)を供給可能、および、一旦供給した冷媒を回収可能する。バルブ10は、配管9を流れる冷媒の流量を調整可能とする。供給回収手段16およびバルブ10の動作は、制御部27が制御する。
制御部27は、ウエハ1がチャック2に吸着保持された後、供給回収手段16に対し、冷媒を供給させる。このとき、制御部27は、所望量供給後にバルブ10で冷媒を封止してもよいし(冷媒の充填)、不図示の圧力計または流量計を用いて所望の圧力を維持しながら流量を調整してもよい(冷媒の循環)。制御部27は、その後、描画等の処理を行わせ、それらの処理が完了した後、供給回収手段16に対し、冷媒を回収させる。
なお、配管9は、冷媒の供給用と回収用とでそれぞれ独立したものであってもよい。または、配管9は、ウエハ1全面に対して冷媒をより均一に供給、回収するために、複数あってもよい。この場合、図5での例示では固定吸着部2aに形成されている貫通孔は1つであるが、貫通孔を複数とする。また、固定吸着部2aの内部や固定吸着部2aに接触する構成で、冷媒の循環流路を設けてもよい。さらに、上記のような貫通孔または循環流路は、固定吸着部2aにのみ形成(設置)するものではなく、可動吸着部2bに形成(設置)するものとしてもよい。
また、固定吸着部2aには、冷媒のチャック2外への漏れを抑えるために、ウエハ1の外周部全域と接触するシール部8が形成されている。ウエハ1の外周部に対向する固定吸着部2aの表面には、チャックピン3が存在しないことから、局所的にウエハ平坦度が変化し、処理エラーを発生させる可能性がある。このように、ウエハ1の外周部全域をシールすることで、ウエハ平坦度の変化を抑えることができることから、結果的にウエハ1上の製品として使用できる領域をより広く確保することができる。シール部8は、静電吸着によりシールする構造を有するものであってもよい。または、シール部8は、冷媒の表面張力を利用したり、ウエハ1とチャック2との間の隙間を可能な限り微小とすることで、コンダクタンスを向上させて漏れ量を小さくしたりするものであってもよい。
さらに、上記の構成によれば、固定吸着部2aと可動吸着部2bとの隙間に冷媒が入り込む。そこで、この隙間からチャック2外への冷媒の漏れを抑えるために、チャックベース15と固定吸着部2aとの隙間を封止するなどの処理を行っておくことが望ましい。または、固定吸着部2aと可動吸着部2bとの隙間に冷媒が入らないように、固定吸着部2aと可動吸着部2bとの隙間自体にシール部材を設けるものとしてもよい。
このように、本実施形態によれば、特に熱に起因する描画性能等への影響をより効率的に抑えることができるので、第1実施形態による効果をさらに有効なものとすることができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態に係る描画装置について説明する。本実施形態に係る描画装置の特徴は、チャックの可動吸着部が平面中心を軸として回転可能(回転方向に変位可能)である点にある。以下、本実施形態におけるチャックについて2つの構成例を示す。
図6は、本実施形態におけるチャック2の第1例の構成を示す概略図である。図7は、本実施形態におけるチャック2の第2例の構成を示す概略図である。図6および図7ともに、(a)は、チャック2(およびウエハ1)を上面から見た平面図である。(b)は、(a)中のA−A’断面図であり、特に、ウエハ1がチャック2に吸着保持されている状態を示す。(c)は、(a)中のA−A’断面図であり、特に、(a)に示す状態、すなわち、ウエハ1が搬送ハンド5aに保持された状態でチャック2の上方に位置し、可動吸着部2bがウエハ1に非接触で上方に移動している状態を示す。なお、説明の簡単化のため、本実施形態におけるチャック2の第1例および第2例の各構成要素には、第1実施形態におけるチャック2の各構成要素に対応するものと同一の符号を付し、ここでは第1実施形態におけるチャック2と相違する点について詳説する。
まず、図6に示すように、本実施形態におけるチャック2の第1例は、上記各実施形態におけるチャック2と同様に、3つの可動吸着部2bと、各可動吸着部2bをZ軸方向に移動させる3つの駆動部6とを有する。さらに、第1例のチャック2は、各可動吸着部2bを、チャック2の吸着面全体の中心を基準として回転可能(回転方向に変位可能)とする回転駆動部(回転駆動手段)11を有する。この場合、3つの駆動部6は、それぞれ、例えばチャックベース15に設置される回転駆動部11に連設される。回転駆動部11の動作は、制御部27が制御する。また、固定吸着部2aに形成され、可動吸着部2bが収容される3つの貫通孔の孔形状は、それぞれ、可動吸着部2bの回転変位に対応するために、長軸が回転方向に合う楕円である。
制御部27は、ウエハ1をチャック2に吸着保持させる前に、例えば不図示の回転ずれ検出手段を用いてウエハ1の回転ずれ量を検出させる。この回転ずれは、ウエハ1がチャック2に吸着保持されたときのウエハステージ26の走行軸とウエハ1の描画軸との回転誤差を生じさせる。そこで、制御部27は、その後、検出された回転ずれ量に基づいて回転駆動部11を動作させて、その回転ずれ量を補正することで、回転誤差量を低減することができる。
このように、本実施形態の第1例によれば、特にウエハ1の回転ずれに起因する描画精度等への影響を抑えることができるので、第1実施形態による効果をさらに有効なものとすることができる。また、チャック2が回転駆動部11を有することで、ウエハ1の回転ずれを補正するためのウエハステージ26側の駆動が減少するまたは不要となるため、ウエハステージ26の制御性能を向上させる(簡略化させる)ことができる。さらに、描画時の補正駆動量もウエハステージ26側の駆動により補正する場合に比べて減少して補正精度を向上させることができるので、描画性能に関して有利となり得る。
次に、図7に示すように、本実施形態におけるチャック2の第2例は、上記各実施形態におけるチャック2とは異なり、駆動軸を固定吸着部2aの中心軸と同一とし、吸着面の直径が固定吸着部2aよりも小さい1つの可動吸着部2bを有する。これに伴い、第2例のチャック2は、可動吸着部2bをZ軸方向に移動させる1つの駆動部6と、可動吸着部2bを平面中心を軸として回転可能(回転方向に変位可能)とする回転駆動部(回転駆動手段)11を有する。この場合、駆動部6と、例えばチャックベース15に設置される回転駆動部11と連設され、互いの駆動軸は、同一である。回転駆動部11の動作は、制御部27が制御する。また、固定吸着部2aに形成され、可動吸着部2bが収容される1つの貫通孔の孔形状は、可動吸着部2bの形状に合わせて、自身の中心軸を中心とする円である。
制御部27は、第1例の場合と同様に、ウエハ1の回転ずれ量を検出させ、検出された回転ずれ量に基づいて回転駆動部11を動作させて、その回転ずれ量を補正することで、回転誤差量を低減することができる。特に、第1例の場合、可動吸着部2bが3つあるため、固定吸着部2aに、チャックピン3の間隔を維持しつつ、好適に各可動吸着部2bの回転変位に対応できるだけの貫通孔を確保することができるかどうかを考慮する必要がある。これに対して、チャックピン3の形状や間隔との兼ね合いになるが、この第2例の構成によれば、回転駆動部11の回転駆動量は、可動吸着部2bが3つある場合に比べて大きくすることができる可能性がある。
このように、本実施形態の第2例によれば、第1例と同様に、特にウエハ1の回転ずれに起因する描画精度等への影響を抑えることができるので、第1実施形態による効果をさらに有効なものとすることができる。また、第1例の場合に比べて回転駆動部11の回転駆動量を大きくすることができる可能性がある。したがって、この場合には、ウエハ1の搬送時の回転誤差の許容値を大きくすることができ、結果として搬送装置5の装置コストを抑えることができる。
(物品の製造方法)
本発明の実施形態に係る物品の製造方法は、例えば、半導体デバイスなどのマイクロデバイスや微細構造を有する素子などの物品を製造するのに好適である。該製造方法は、感光剤が塗布された基板の該感光剤に上記の描画装置を用いて潜像パターンを形成する工程(基板に描画を行う工程)と、該工程で潜像パターンが形成された基板を現像する工程とを含み得る。さらに、該製造方法は、他の周知の工程(酸化、成膜、蒸着、ドーピング、平坦化、エッチング、レジスト剥離、ダイシング、ボンディング、パッケージングなど)を含み得る。本実施形態の物品の製造方法は、従来の方法に比べて、物品の性能・品質・生産性・生産コストの少なくとも1つにおいて有利である。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、これらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形および変更が可能である。
2 チャック
2a 固定吸着部
2b 可動吸着部
6 駆動部
20 描画装置
21 電子光学系
27 制御部

Claims (11)

  1. 基板にパターンを描画する描画装置であって、
    前記基板に荷電粒子線を照射する複数の描画手段と、
    第1の保持部と、前記第1の保持部に対して変位可能な第2の保持部と、前記第2の保持部を駆動する駆動部とを有し、前記基板を保持する保持手段と、
    前記駆動部を制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記第2の保持部が第1位置にある状態で前記複数の描画手段を用いて前記基板に描画処理を行った後に、前記第2の保持部が前記第1位置とは異なる第2位置に位置する状態で前記複数の描画手段を用いて前記基板に描画処理を行うように、前記駆動部を制御することを特徴とする描画装置。
  2. 前記駆動部は、前記第1位置と前記第2位置とを結ぶ軸を基準として前記第2の保持部を回転させることを特徴とする請求項1に記載の描画装置。
  3. 前記保持手段に保持されている前記基板の位置を検出する検出手段を備え、
    前記制御手段は、前記検出手段が検出した前記基板の位置の値から、前記基板の位置に関する誤差が許容値を満たしているかどうかを判断し、満たしていないと判断した場合には、前記駆動部に前記第2の保持部を駆動させて、前記基板の位置を補正させることを特徴とする請求項1または2に記載の描画装置。
  4. 前記基板が前記保持手段に保持される前に、前記基板の回転ずれを検出する回転ずれ検出手段を備え、
    前記制御手段は、前記基板が前記保持手段に保持された後に、前記回転ずれ検出手段が検出した前記回転ずれの値に基づいて前記駆動部に前記第2の保持部を駆動させて、前記回転ずれを補正させることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の描画装置。
  5. 前記制御手段は、前記第1の保持部と前記第2の保持部とによる保持を個別に制御することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の描画装置。
  6. 前記第1の保持部と前記第2の保持部とは、それぞれ吸着により前記基板を保持することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の描画装置。
  7. 前記第1の保持部と前記第2の保持部とは、それぞれ静電吸着方式を採用し、前記基板が吸着される吸着面に、前記基板と接触する面を含む複数の凸部を有することを特徴とする請求項6に記載の描画装置。
  8. 前記複数の凸部は、等間隔に配列されることを特徴とする請求項7に記載の描画装置。
  9. 前記保持手段は、冷媒を供給および回収可能とする供給回収手段を有することを特徴とする請求項7または8に記載の描画装置。
  10. 前記基板を保持し、前記保持手段との間で前記基板の受け渡しを行うハンドを含む搬送手段を有し、
    前記ハンドは、前記基板の受け渡しのときに前記第2の保持部に干渉せずに前記基板の外周部を保持する形状を有する、
    ことを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1項に記載の描画装置。
  11. 請求項1ないし10のいずれか1項に記載の描画装置を用いて基板に描画を行う工程と、
    前記工程で描画が行われた前記基板を現像する工程と、
    を含むことを特徴とする物品の製造方法。
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