JP2016219195A - 回転操作型電気部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】操作部に強い力が加えられた場合に、操作部の突出量を減少させることができると共に、操作部が破損しにくい回転操作型電気部品を提供する。
【解決手段】軸受け部21を有するハウジング20と、軸体10と、回転検出手段40と、プッシュスイッチ30と、を備え、軸体10は、内軸11と外軸13とで構成され、内軸11と外軸13との間には、外軸13を一方側(+Z側)へ付勢するバネ部材15が配設され、外軸13は、バネ部材15によって一方側へ付勢された状態で、下端部13bが軸受け部21の先端部21aと所定の間隔を存して対向しており、外軸13を他方側(−Z側)へ押圧操作した際に、内軸11を介してプッシュスイッチ30が駆動され、更に強い押圧力が加えられた際に、バネ部材15の付勢力に抗して外軸13が他方側へ移動し、当該外軸13の下端部13bと軸受け部21の先端部21aとが当接する。
【選択図】図6

Description

本発明は、回転操作型電気部品に関し、特に車両等に取り付けられるプッシュスイッチ付きの回転操作型電気部品に関する。
車両等に取り付けられる回転操作型電気部品として、例えば、特許文献1に開示されたプッシュスイッチ付き回転操作型の電気部品900が知られている。電気部品900の構造を図9に示す。
電気部品900は、外方に突出した操作軸902の操作によって電気信号を出力する本体部(図示せず)を備えると共に、操作軸902の先端部には、操作軸902が圧入される穴部904bを有する受け部材904と、操作軸902の軸線方向に移動可能に、操作軸902(受け部材904)に挿通されたツマミ部905とを備えている。また、操作軸902に取り付けられた受け部材904とツマミ部905(受け面905e)との間で、ツマミ部905を前方に押し出すように付勢する弾性部材906が操作軸902の周りに配置されている。尚、ツマミ部905の脚部905bの先端に設けられた爪部905gが孔904dに挿通されて、受け部材904に係合することで、ツマミ部905が受け部材904に抜け止めされている。
このような構成により、電気部品900は、操作軸902が取り付けられた本体部とツマミ部905との間に、ツマミ部905を前方に押し出すように付勢する弾性部材906が配置されたことから、ツマミ部905に弾性部材906の付勢力よりも大きな、過大な押圧力が加えられたときには、ツマミ部905のみが軸線方向に移動して、この過大な押圧力を吸収して、本体部や操作軸902などの破損を防止できると共に、耐久性に優れた電気部品900を提供出来るという効果を奏することができる。
特開2001−035299号公報
しかしながら、電気部品900では、ツマミ部905に軸線方向の強い力が加えられた場合に、ツマミ部905の前面部905cが受け部材904の基部904aに当接して、ツマミ部905の移動が規制されるようになっている。そして、前面部905cは肉厚に形成されていないので、極めて強い力がツマミ部905に加えられた場合には、ツマミ部905即ち操作部が破損する恐れがあるという課題があった。
本発明はこのような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、操作部に強い力が加えられた場合に、操作部の突出量を減少させることができると共に、操作部が破損しにくい回転操作型電気部品を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明における回転操作型電気部品は、筒状の軸受け部を有するハウジングと、前記軸受け部から一方側へ突出すると共に前記軸受け部に回転可能に保持された軸体と、前記軸体の回転動作を検出する回転検出手段と、前記軸体を押圧することによって駆動されるプッシュスイッチと、を備えた回転操作型電気部品であって、前記軸体は、前記軸受け部に挿通される内軸と前記内軸を挿通させる貫通部を有する外軸とを有して構成され、前記外軸は、前記内軸を挿通させて前記内軸に対して軸線方向に移動可能であると共に当該内軸と一体的に回転可能となっており、前記内軸と前記外軸との間には、前記外軸を一方側へ付勢するバネ部材が配設されると共に、前記内軸には、前記外軸の抜け止めを防止する抜け止め部材が取り付けられており、前記外軸は、前記バネ部材によって前記一方側へ付勢された状態で、下端部が前記軸受け部の先端部と所定の間隔を存して対向しており、前記外軸を他方側へ押圧操作した際に、前記内軸を介して前記プッシュスイッチが駆動され、更に強い押圧力が加えられた際に、前記バネ部材の付勢力に抗して前記外軸が他方側へ移動し、当該外軸の下端部と前記軸受け部の先端部とが当接する、という特徴を有する。
このように構成された回転操作型電気部品は、内軸と、操作部(ツマミ部)を取り付けることが可能な外軸と、で軸体を構成し、外軸に通常の押圧操作時より強い押圧力が加えられた際には、外軸がバネ部材の付勢力に抗して軸線方向のハウジング側へ移動するので、軸体の突出量を減少させることができる。また、外軸が軸線方向に移動した際には、外軸の下端部と軸受け部の先端部とが当接する。その結果、操作部の突出量を減少させることができると共に、操作部が破損しにくい回転操作型電気部品を提供することができる。
また、上記の構成において、前記外軸は、筒状部と当該筒状部の内部に位置し前記貫通部が形成されたバネ受け部とを有すると共に、前記内軸は、前記筒状部に配置される軸部と当該軸部から張り出した張り出し部とを有し、前記バネ部材がコイルバネからなると共に、前記バネ部材が、前記バネ受け部と前記張り出し部との間で挟持された状態で前記筒状部内に配設されている、という特徴を有する。
このように構成された回転操作型電気部品は、コイルバネからなるバネ部材が、外軸の筒状部内に配置されているので、バネ部材が露出しない。そのため、バネ部材が変形することを防ぐことができる。
また、上記の構成において、前記張り出し部は、前記外軸が押圧操作される前の初期状態において、一部が前記筒状部から露出すると共に、前記軸受け部の前記先端部と離間して対向しており、前記外軸を他方側へ押圧した際に、前記プッシュスイッチが駆動した後であって、前記外軸の下端部と前記軸受け部の先端部とが当接する前に、前記張り出し部が、前記軸受け部の前記先端部と当接する、という特徴を有する。
このように構成された回転操作型電気部品は、内軸の移動が、内軸の張り出し部とハウジングの軸受け部の先端部との当接によって制限されるので、プッシュスイッチに強い力が加えられることを抑制して、プッシュスイッチの破壊を防止することができる。
また、上記の構成において、前記内軸が金属からなると共に、前記抜け止め部材は、前記バネ受け部の一方側に配設された金属製のリング状部材からなり、前記内軸の軸部の先端には、傾斜部が設けられている、という特徴を有する。
このように構成された回転操作型電気部品は、リング状部材を用いることによって外軸の抜け止めを容易に行うことができる。また、軸部及びリング状部材が金属からなるため、外軸の抜け止めが確実に行われる。
また、上記の構成において、前記外軸の下端部と前記軸受け部の先端部とが当接した際に、前記内軸の前記張り出し部が前記外軸の筒状部内に収まっている、という特徴を有する。
このように構成された回転操作型電気部品は、外軸に取り付けられる操作部への影響をなくすことができるため、操作部となるツマミの設計自由度を高めることができる。
また、上記の構成において、前記外軸の軸線方向の移動が、前記外軸に設けられた離間する複数の案内部によって案内されると共に、前記内軸の前記張り出し部には、当該内軸に対する前記外軸の回転を規制する回転規制部が設けられている、という特徴を有する。
このように構成された回転操作型電気部品は、外軸の軸線方向への移動を円滑に行なうことができる。
本発明の回転操作型電気部品は、内軸と、操作部(ツマミ部)を取り付けることが可能な外軸と、で軸体を構成し、外軸に通常の押圧操作時より強い押圧力が加えられた際には、外軸がバネ部材の付勢力に抗して軸線方向のハウジング側へ移動するので、軸体の突出量を減少させることができる。また、外軸が軸線方向に移動した際には、外軸の下端部と軸受け部の先端部とが当接する。その結果、操作部の突出量を減少させることができると共に、操作部が破損しにくい回転操作型電気部品を提供することができる。
実施形態における回転操作型電気部品を構成する各部材を示す分解斜視図である。 回転操作型電気部品の外観を示す斜視図である。 回転操作型電気部品の平面図である。 軸体の構成を示す斜視図である。 回転操作型電気部品の正面図である。 回転操作型電気部品の断面図である。 回転操作型電気部品の動作を示す断面図である。 外軸の操作荷重とストローク量との関係を示すグラフである。 従来例に係る回転操作型電気部品を示す断面図である。
[実施形態]
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。本実施形態に係る回転操作型電気部品100は、例えば、車載用の音響機器や映像機器(例えば、カーステレオ装置やカーナビゲーションシステムなど)の筐体の前面パネルに取り付けられ、音響機器等の電源のオン・オフ操作や入力ソースの切り換え操作などのために用いられる。尚、本実施の形態に係る回転操作型電気部品100の用途については、これらに限定されるものではなく適宜変更が可能である。
図1乃至図6を参照して、回転操作型電気部品100の全体構成、及び軸体10の構成について説明する。図1は、回転操作型電気部品100を構成する各部材を示す分解斜視図であり、図2は、回転操作型電気部品100の外観を示した斜視図である。図3は、回転操作型電気部品100の平面図であり、図4は、軸体10を構成する各部材を示す斜視図であり、図5は回転操作型電気部品100の正面図である。また、図6は回転操作型電気部品の、図3に示したA−A線から見た断面図である。尚、図4においては、理解をし易くするために、抜け止め部材17が内軸11に取り付けられた状態を示している。
回転操作型電気部品100は、図1に示すように、内軸11、外軸13、バネ部材15、及び抜け止め部材17からなる軸体10と、軸受け部21、取り付け部材23、及びベース部材25からなるハウジング20と、可動接点31、ラバー33、及びスイッチ接点部材35からなるプッシュスイッチ30と、モールド部材37と、回転検出接点部材41及び回転体42からなる回転検出手段40と、で構成される。
図2に示すように、ハウジング20は、軸体10を保持する筒状の軸受け部21と、底部を形成するベース部材25と、軸受け部21の−Z側の略正方形形状をした部分とモールド部材37とベース部材25とを挟み込んで一体化する金属製の取り付け部材23と、から構成されている。尚、モールド部材37もハウジング20を構成する部材である。
取り付け部材23の+Z側の面は、図3及び図5に示すように、軸線方向D1に対して垂直方向に延在する平坦部23bとなっており、回転操作型電気部品100が車載用の音響機器の筐体に取り付けられる時、平坦部23bが音響機器等の前面パネルに対し平行になるように取り付けられる。取り付け部材23には、図2及び図3に示すように、基板取り付け部23aが設けられており、回転操作型電気部品100が取り付けられる車載用の音響機器等内の基板(図示せず)に半田等によって取り付けられる。
モールド部材37は合成樹脂材からなり、プッシュスイッチ30用のスイッチ接点部材35及び回転検出手段40用の回転検出接点部材41がインサート成型された部材である。スイッチ接点部材35のスイッチ端子35b及び回転検出接点部材41の回転検出端子41bは、取り付け部材23の基板取り付け部23aが車載用の音響機器等内の基板に取り付けられる際に同時に取り付けられる。
軸体10は、図2に示すように、ハウジング20の筒状の軸受け部21から一方側(+Z側)へ突出すると共に軸受け部21に回転可能に保持されている。軸体10は、図6に示すように、軸受け部21に挿通される内軸11と内軸11を挿通させる貫通部13aを有する外軸13とを有して構成され、外軸13は、内軸11を挿通させて内軸11に対して軸線方向D1に移動可能であると共に内軸11と一体的に回転可能となっている。
外軸13は、図6に示すように、筒状部13cと筒状部13cの内部に位置し貫通部13aが形成されたバネ受け部13dとを有している。外軸13の外側表面には、図2及び図3に示すように、複数の突起部13gが形成されており、回転操作型電気部品100の操作部となるツマミ(図示せず)を取り付けることが可能となっている。また、内軸11は、軸線方向D1に延伸した金属からなると共に、図4及び図6に示すように、一部が外軸13の筒状部13cに配置される軸部11aと、軸部11aの中央部において外側に張り出した張り出し部11bとから形成されている。詳細には、張り出し部11bの一方側である上部に位置する軸部11aは筒状部13c内に配置されると共に、張り出し部11bの他方側である下部に位置する軸部11aは軸受け部21に挿入されている。
図4及び図6に示すように、内軸11と外軸13との間には、外軸13を一方側(+Z側)へ付勢するバネ部材15が配設されると共に、内軸11には、外軸13の抜け止めを防止する抜け止め部材17が取り付けられている。
バネ部材15はコイルバネ15aからなると共に、バネ部材15は、図6に示すように、外軸13のバネ受け部13dと内軸11の張り出し部11bとの間で挟持(圧縮)された状態で外軸13の筒状部13c内に配設されている。従って、バネ部材15が外部に露出することがない。
抜け止め部材17は、CリングあるいはOリングと呼ばれる弾性を有する金属製のリング状部材17aからなる。詳細には、抜け止め部材17は、一部が繋がっておらずC字状をなすリング状に形成された金属線材によって構成されている。内軸11の軸部11aの一方側(+Z側)の先端近傍には、環状に溝部が形成されており、この溝部にリング状部材17aが取り付けられる。図6に示すように、内軸11のリング状部材17aが取り付けられた部分は、外軸13のバネ受け部13dの一方側(+Z側)に配置される。また、内軸11の軸部11aの先端(上端)には、傾斜部11cが設けられている。軸部11aの先端に傾斜部11cが設けられているため、リング状部材17aを軸部11aに取り付けやすくなっている。尚、内軸11が外軸13の上端部13fから突出することがないように、内軸11及び外軸13の寸法が設定されている。
図4に示すように、外軸13の筒状部13cには、互いに離間する複数(本実施形態では一対)の案内部13eが凸状に設けられていて、外軸13の軸線方向D1への移動が、この一対の案内部13eによって案内される。また、内軸11の張り出し部11bには、複数(本実施形態では一対)の回転規制部11dが凹状に設けられていて、外軸13の一対の案内部13eが一対の回転規制部11dに保持されることによって、内軸11に対する外軸13の回転を規制することができる。尚、外軸13は内軸11の回転規制部11dによって案内部13eが案内され、軸線方向D1へ移動可能となっていると換言することもできる。
ハウジング20内には、図5に示すように、軸体10の回転動作を検出する回転検出手段40と、軸体10を押圧することによって駆動されるプッシュスイッチ30と、が設けられている。
回転検出手段40は、コードパターンが設けられた回転体42と回転体42に摺接する回転検出接点部材41とによって構成される。図6に示すように、回転検出手段40の+Z側に配設された駆動体43は、軸体10の回動操作によって回転動作する。回転体42は、駆動体43の回転に伴って回転動作するように構成されている。回転検出手段40による検出信号は、ハウジング20内にある回転検出接点41a及びハウジング20外に延伸している回転検出端子41bからなる回転検出接点部材41を介して接続された音響機器等に出力される。尚、駆動体43は、回転体42とともに回転するが、軸線方向D1に対しては、回転体42と独立して移動可能となっている。
プッシュスイッチ30は、図6に示すように、スイッチ固定接点35a、可動接点31及びラバー33によって構成されている。プッシュスイッチ30は、軸体10の押圧操作によって前述した駆動体43が押圧され、そのためラバー33が押圧されると共に変形して可動接点31を押圧する。その結果、可動接点31がスイッチ固定接点35aに当接することでスイッチング動作が行なわれる。そのスイッチング信号は、ハウジング20内にあるスイッチ固定接点35a及びハウジング20外に延伸しているスイッチ端子35bからなるスイッチ接点部材35を介して接続された音響機器等に出力される。
次に、図7及び図8を参照して、回転操作型電気部品100の動作について説明する。図7は、回転操作型電気部品100の動作を示す断面図である。図7(a)は、回転操作型電気部品100の外軸13が押圧操作される前の状態を示す断面図であり、図7(b)は、外軸13が通常に押圧操作された際の状態を示す断面図であり、図7(c)は、外軸13が押圧操作された後、更に強い押圧力が加えられた際の状態を示す断面図である。また、図8は、外軸13が押圧操作される前の状態から、外軸13が通常に押圧操作され、更に外軸13に対し強い押圧力が加えられた場合の、外軸13の操作荷重とストローク量(移動量)との関係を示すグラフである。
図7(a)に示すように、外軸13が押圧操作される前の初期状態においては、外軸13がバネ部材15によって一方側(+Z側)へ付勢された状態で、外軸13の下端部13bがハウジング20の軸受け部21の先端部21aとの間で所定の間隔を存して対向している。また、外軸13が押圧操作される前の初期状態においては、内軸11の張り出し部11bの内軸下端部11eも、軸受け部21の先端部21aと離間して対向している。尚、この初期状態において、張り出し部11bの一部(下部)は、外軸13の筒状部13cから他方側(下方側)へ突出した状態で露出している。
外軸13が押圧操作される前の状態、即ち外軸13のストロークが0mmの時、図8に示すように、外軸13には軸線方向D1における操作荷重(作動力)が掛かっていない。また、プッシュスイッチ30のラバー33にも押圧力が掛かっていないため、図7(a)に示すように、ラバー33は変形していない。ここで、外軸13が押圧操作される前の状態における、取り付け部材23の平坦部23bから外軸13の上端部13fまでの距離をL0とする。
図7(b)に示すように、回転操作型電気部品100の外軸13が通常に押圧操作された際の状態、即ち、外軸13を他方側(−Z側)へ押圧操作した際には、内軸11及び駆動体43を介してプッシュスイッチ30が駆動される。即ち、プッシュスイッチ30のラバー33の脚部が座屈するように変形し、可動接点31とスイッチ固定接点35aとが当接する。プッシュスイッチ30が駆動した後には、内軸11の張り出し部11bの内軸下端部11eが、ハウジング20の軸受け部21の先端部21aと当接する。
回転操作型電気部品100の外軸13が通常に押圧操作された際には、図8に示すように、外軸13の操作荷重が次第に増大し、操作荷重がP1(N)まで上昇した後、ラバー33の変形に伴って一旦下降して、その後、操作荷重はP2(N)までに達する。この時、内軸11の張り出し部11bの内軸下端部11eが、ハウジング20の軸受け部21の先端部21aと当接し、外軸13のストロークはL1(mm)となっている。従って、外軸13の上端部13fの位置、即ち取り付け部材23の平坦部23bからの距離は、(L0−L1)(mm)となる。
次に、回転操作型電気部品100の外軸13へ、更に強い押圧力(操作荷重)が加えられた際、図7(c)に示すように、外軸13の筒状部13c内に収納されているバネ部材15が圧縮され、このバネ部材15の付勢力に抗して外軸13が他方側(−Z側)へ移動し、外軸13の下端部13bと軸受け部21の先端部21aとが当接する。尚、外軸13の下端部13bと軸受け部21の先端部21aとが当接した際に、内軸11の張り出し部11bは外軸13の筒状部13c内に収まっている。
回転操作型電気部品100の外軸13が通常に押圧操作された後に、更に強い押圧力(操作荷重)が加えられた際には、バネ部材15が圧縮されるため、図8に示すように、外軸13の操作荷重はP2(N)から徐々に増大し、操作荷重がP3(N)まで上昇する。この時、外軸13のストロークはL2(mm)となる。従って、外軸13の上端部13fの位置、即ち取り付け部材23の平坦部23bからの距離は、(L0−L2)(mm)となる。
このように、外軸13を他方側(−Z側)へ押圧操作した際に、内軸11を介してプッシュスイッチ30が駆動され、更に強い押圧力が加えられた際に、バネ部材15の付勢力に抗して外軸13が他方側(−Z側)へ(L2−L1)の分だけ移動し、外軸13の下端部13bと軸受け部21の先端部21aとが当接するため、軸体10の突出量を、(L2−L1)の分減少させることができる。
また、外軸13を他方側(−Z側)へ押圧した際に、プッシュスイッチ30が駆動した後であって、外軸13の下端部13bと軸受け部21の先端部21aとが当接する前に、内軸11の張り出し部11bが、軸受け部21の先端部21aと当接する。そのため、内軸11の移動が、内軸11の張り出し部11bとハウジング20の軸受け部21の先端部21aとの当接によって制限される。
以下、本実施形態としたことによる効果について説明する。
回転操作型電気部品100は、内軸11と、操作部(ツマミ)を取り付けることが可能な外軸13と、で軸体10を構成し、外軸13に通常の押圧操作時より強い押圧力が加えられた際には、外軸13がバネ部材15の付勢力に抗して軸線方向D1のハウジング20側へ移動するので、軸体10の突出量を減少させることができる。また、外軸13が軸線方向D1に移動した際には、外軸13の下端部13bと軸受け部21の先端部21aとが当接する。その結果、操作部の突出量を減少させることができると共に、操作部が破損しにくい回転操作型電気部品100を提供することができる。
また、コイルバネ15aからなるバネ部材15が外軸13の筒状部13cに配置されているので、バネ部材15が露出しない。そのため、バネ部材15が変形することを防ぐことができる。
また、内軸11の移動が、内軸11の張り出し部11bとハウジング20の軸受け部21の先端部21aとの当接によって制限されるので、プッシュスイッチ30に強い力が加えられることを抑制して、プッシュスイッチ30の破壊を防止することができる。
また、抜け止め部材17としてリング状部材17aを用いることによって外軸13の抜け止めを容易に行うことができる。また、軸部11a及びリング状部材17aが金属からなるため、外軸13の抜け止めが確実に行われる。
また、外軸13の下端部13bと軸受け部21の先端部21aとが当接した際に、内軸11の張り出し部11bが外軸13の筒状部13c内に収まっているため、外軸13に取り付けられる操作部への影響をなくすことができる。そのため、操作部となるツマミの設計自由度を高めることができる。
また、外軸13が複数(一対)の案内部13eによって案内されると共に、内軸11の張り出し部11bに内軸11に対する外軸13の回転を規制する回転規制部11dが設けられているので、外軸13の軸線方向D1の移動を円滑に行なうことができる。
以上説明したように、本発明の回転操作型電気部品は、内軸と、操作部を取り付けることが可能な外軸と、で軸体を構成し、外軸に通常の押圧操作時より強い押圧力が加えられた際には、外軸がバネ部材の付勢力に抗して軸線方向のハウジング側へ移動するので、軸体の突出量を減少させることができる。また、外軸が軸線方向に移動した際には、外軸の下端部と軸受け部の先端部とが当接する。その結果、操作部の突出量を減少させることができると共に、操作部が破損しにくい回転操作型電気部品を提供することができる。
本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施することが可能である。例えば、上記の実施形態においては、抜け止め部材であるリング状部材として、C字状のリング状に形成された金属線材によって構成されたもので説明したが、これに限られない。すなわち、抜け止め部材は、スピードナットと呼ばれる弾性を有する金属板材からなるリング状部材であっても良い。
10 軸体
11 内軸
11a 軸部
11b 張り出し部
11c 傾斜部
11d 回転規制部
11e 内軸下端部
13 外軸
13a 貫通部
13b 下端部
13c 筒状部
13d バネ受け部
13e 案内部
15 バネ部材
15a コイルバネ
17 抜け止め部材
17a リング状部材
20 ハウジング
21 軸受け部
21a 先端部
23 取り付け部材
23a 基板取り付け部
23b 平坦部
25 ベース部材
30 プッシュスイッチ
31 可動接点
33 ラバー
35 スイッチ接点部材
35a スイッチ固定接点
35b スイッチ端子
37 モールド部材
40 回転検出手段
41 回転検出接点部材
41a 回転検出接点
41b 回転検出端子
42 回転体
43 駆動体
100 回転操作型電気部品
D1 軸線方向

Claims (6)

  1. 筒状の軸受け部を有するハウジングと、前記軸受け部から一方側へ突出すると共に前記軸受け部に回転可能に保持された軸体と、前記軸体の回転動作を検出する回転検出手段と、前記軸体を押圧することによって駆動されるプッシュスイッチと、を備えた回転操作型電気部品であって、
    前記軸体は、前記軸受け部に挿通される内軸と前記内軸を挿通させる貫通部を有する外軸とを有して構成され、前記外軸は、前記内軸を挿通させて前記内軸に対して軸線方向に移動可能であると共に当該内軸と一体的に回転可能となっており、
    前記内軸と前記外軸との間には、前記外軸を一方側へ付勢するバネ部材が配設されると共に、前記内軸には、前記外軸の抜け止めを防止する抜け止め部材が取り付けられており、
    前記外軸は、前記バネ部材によって前記一方側へ付勢された状態で、下端部が前記軸受け部の先端部と所定の間隔を存して対向しており、前記外軸を他方側へ押圧操作した際に、前記内軸を介して前記プッシュスイッチが駆動され、更に強い押圧力が加えられた際に、前記バネ部材の付勢力に抗して前記外軸が他方側へ移動し、当該外軸の下端部と前記軸受け部の先端部とが当接することを特徴とする回転操作型電気部品。
  2. 前記外軸は、筒状部と当該筒状部の内部に位置し前記貫通部が形成されたバネ受け部とを有すると共に、前記内軸は、前記筒状部に配置される軸部と当該軸部から張り出した張り出し部とを有し、
    前記バネ部材がコイルバネからなると共に、前記バネ部材が、前記バネ受け部と前記張り出し部との間で挟持された状態で前記筒状部内に配設されている、ことを特徴とする請求項1に記載の回転操作型電気部品。
  3. 前記張り出し部は、前記外軸が押圧操作される前の初期状態において、一部が前記筒状部から露出すると共に、前記軸受け部の前記先端部と離間して対向しており、前記外軸を他方側へ押圧した際に、前記プッシュスイッチが駆動した後であって、前記外軸の下端部と前記軸受け部の先端部とが当接する前に、前記張り出し部が、前記軸受け部の前記先端部と当接する、ことを特徴とする請求項2に記載の回転操作型電気部品。
  4. 前記内軸が金属からなると共に、前記抜け止め部材は、前記バネ受け部の一方側に配設された金属製のリング状部材からなり、前記内軸の軸部の先端には、傾斜部が設けられている、ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の回転操作型電気部品。
  5. 前記外軸の下端部と前記軸受け部の先端部とが当接した際に、前記内軸の前記張り出し部が前記外軸の筒状部内に収まっている、ことを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれかに記載の回転操作型電気部品。
  6. 前記外軸の軸線方向の移動が、前記外軸に設けられた離間する複数の案内部によって案内されると共に、前記内軸の前記張り出し部には、当該内軸に対する前記外軸の回転を規制する回転規制部が設けられている、ことを特徴とする請求項2乃至請求項5のいずれかに記載の回転操作型電気部品。
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