JP2016217350A - 内燃機関用点火装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】内燃機関の運転状況に応じて通常点火制御と多重点火制御とを自動で切り替えできると共に、多重点火制御においては運転状況に応じた適切な回数の多重点火を行える内燃機関用点火装置を提供する。
【解決手段】点火コイル31の一次側電流をスイッチング素子32によりオン・オフさせることで二次側に高電圧を発生させて点火プラグ2に放電を生じさせる内燃機関用点火装置1に設けた多重点火制御装置5は、ECU6からスイッチング素子32に入力される点火信号S1の通電時間が副点火実行基準時間より短ければ、副点火信号の生成・出力を行わない(通常点火制御となる)が、点火信号S1の通電時間が副点火実行基準時間以上ならば、その通電時間の長さと相関のある時間幅の副点火実行期間が経過するまで副点火信号S2となるパルス信号を生成・出力して多重点火制御を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、気筒毎に設けられる1つの点火プラグと、該点火プラグに二次コイルが接続される少なくとも1つの点火コイルと、該点火コイルの一次コイルに流れる一次電流の通電・遮断を制御するスイッチング素子と、を含み、内燃機関の燃焼サイクルにおける点火タイミングに合わせて内燃機関制御装置より供給される点火信号に基づいて前記スイッチング素子をオン・オフさせて点火コイルの二次側に高電圧を発生させ、点火プラグに放電を生じさせる内燃機関用点火装置に関するものである。
車両搭載の内燃機関として、空燃比を理論空燃比より薄くした希薄燃焼エンジンや排気ガスを高濃度に再投入させる高EGRエンジンが採用されているが、これらのエンジンは着火性が余り良くないため、点火装置には高エネルギー型のものが必要になる。このような希薄燃焼エンジンや高EGRエンジンのための点火装置として、所定の点火期間に少なくとも2回以上の高電圧放電を点火プラグに発生させる、いわゆる多重点火式の点火装置が知られている。
上述した多重点火式の点火装置では、点火コイルの一次コイルに流れる一次電流の通電・遮断を制御するために、複雑な点火信号パルスの生成が必要である。このため、内燃機関制御装置(ECU)内部に設けられたマイコンで多重点火のための点火信号を生成する手法が知られているが、重ね放電式やマルチスパーク式といった多重点火方式に応じて、対応する点火信号を生成できるようにECUの個別設計が必要となり、既存のECUとの互換性がない。
そこで、ECUからの点火信号を使って2回の点火繰返し信号を生成し、機関回転速度が所定速度以下のときには、その2回の点火繰り返し信号とECUからの点火信号とを合成して3回点火用の多重点火信号を出力する一方、機関回転速度が所定速度より高いときには、ECUからの点火信号をそのまま出力するようにした点火制御装置が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
特許文献1に記載された点火制御装置によれば、ECUからの点火信号から2回の繰返し信号を生成して多重点火を実現すると共に、エンジンの回転速度に応じて多重点火と通常点火とを自動で切り替えるので、既存のECUとの互換性を保ちつつ、多重点火が可能となる。
特開2000−345950号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたような点火制御装置においては、その構成上、1回の点火信号に基づいて生成される点火繰返し信号が2回と決まっており、運転状況に応じて多重点火の回数を細かく制御できるものではない。
そこで、本発明は、内燃機関の運転状況に応じて通常点火制御と多重点火制御とを自動で切り替えできると共に、多重点火制御においては運転状況に応じた適切な回数の多重点火を行える内燃機関用点火装置の提供を目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、気筒毎に設けられる1つの点火プラグと、該点火プラグに二次コイルが接続される少なくとも1つの点火コイルと、該点火コイルの一次コイルに流れる一次電流の通電・遮断を制御するスイッチング素子と、を含み、内燃機関の燃焼サイクルにおける点火タイミングに合わせて内燃機関制御装置より供給される点火信号に基づいて前記スイッチング素子をオン・オフさせて点火コイルの二次側に高電圧を発生させ、点火プラグに放電を生じさせる内燃機関用点火装置であって、前記内燃機関制御装置からの点火信号における一次コイルへの通電時間に基づいて、点火信号のみでスイッチング素子をオン・オフさせる通常点火制御を行うか、点火信号を主点火信号としてスイッチング素子をオン・オフさせた後に副点火信号を出力して更にスイッチング素子をオン・オフさせる多重点火制御を行うかを判定し、多重点火制御を行うと判定した場合には、前記点火プラグに主放電を生じさせる主点火信号がスイッチング素子へ供給された後に、スイッチング素子をオン・オフさせる副点火信号を生成してスイッチング素子へ供給することで、主放電に続けて副放電を点火プラグに生じさせる多重点火制御を行い、通常点火制御を行うと判定した場合には、副点火信号を生成しないことで通常点火制御が行われるようにする多重点火制御装置を設け、前記多重点火制御装置は、前記主点火信号により指示される一次コイルへの通電時間が、予め定めた副点火実行基準時間に達しているか否かに基づいて多重点火制御のための副点火を実行するか否かを判定し、通電時間が副点火実行基準時間に達していることで副点火を実行すると判定した場合には、通電時間の長さに応じて期間長が変化する副点火実行指標期間を決定する副点火実行条件判定手段と、前記主放電に続けて副放電を実行できる副点火実行許容期間を、主放電の発生後であって気筒内の燃焼行程を妨げない範囲に制限した期間として決定する副点火実行期間制限手段と、前記副点火実行条件判定手段により決定された副点火実行指標期間と、前記副点火実行期間制限手段によって決定された副点火実行許容期間とが供給され、副点火実行指標期間と副点火実行許容期間との重複期間のみを副点火実行期間とする副点火実行期間指示手段と、前記副点火実行期間指示手段により指示された副点火実行期間に限り、前記スイッチング素子への通電信号を所定の周期で出力し続けることで副点火信号を生成する副点火信号生成手段と、を備えることを特徴とする。
上記課題を解決するために、請求項2に係る発明は、気筒毎に設けられる1つの点火プラグと、該点火プラグに二次コイルが接続される少なくとも1つの点火コイルと、該点火コイルの一次コイルに流れる一次電流の通電・遮断を制御するスイッチング素子と、を含み、内燃機関の燃焼サイクルにおける点火タイミングに合わせて内燃機関制御装置より供給される点火信号に基づいて前記スイッチング素子をオン・オフさせて点火コイルの二次側に高電圧を発生させ、点火プラグに放電を生じさせる内燃機関用点火装置であって、前記内燃機関制御装置からの点火信号のオン・オフタイミングに同期させた主点火信号を生成し、該主点火信号における一次コイルへの通電時間に基づいて、主点火信号のみでスイッチング素子をオン・オフさせる通常点火制御を行うか、主点火信号にてスイッチング素子をオン・オフさせた後に副点火信号を出力して更にスイッチング素子をオン・オフさせる多重点火制御を行うかを判定し、多重点火制御を行うと判定した場合には、前記点火プラグに主放電を生じさせる主点火信号がスイッチング素子へ供給された後に、スイッチング素子をオン・オフさせる副点火信号を生成してスイッチング素子へ供給することで、主放電に続けて副放電を点火プラグに生じさせる多重点火制御を行い、通常点火制御を行うと判定した場合には、副点火信号を生成しないことで通常点火制御が行われるようにする多重点火制御装置を設け、前記多重点火制御装置は、前記主点火信号により指示される一次コイルへの通電時間が、予め定めた副点火実行基準時間に達しているか否かに基づいて多重点火制御のための副点火を実行するか否かを判定し、通電時間が副点火実行基準時間に達していることで副点火を実行すると判定した場合には、通電時間の長さに応じて期間長が変化する副点火実行指標期間を決定する副点火実行条件判定手段と、前記主放電に続けて副放電を実行できる副点火実行許容期間を、主放電の発生後であって気筒内の燃焼行程を妨げない範囲に制限した期間として決定する副点火実行期間制限手段と、前記副点火実行条件判定手段により決定された副点火実行指標期間と、前記副点火実行期間制限手段によって決定された副点火実行許容期間とが供給され、副点火実行指標期間と副点火実行許容期間との重複期間のみを副点火実行期間とする副点火実行期間指示手段と、前記副点火実行期間指示手段により指示された副点火実行期間に限り、前記スイッチング素子への通電信号を所定の周期で出力し続けることで副点火信号を生成する副点火信号生成手段と、を備えることを特徴とする。
また、請求項3に係る発明は、上記請求項1又は請求項2に記載の内燃機関用点火装置において、前記多重点火制御装置の副点火実行条件判定手段は、コンデンサと抵抗により適宜な時定数を設定し、前記主点火信号の通電時間の経過に伴って初期電位から充電されると共に、通電時間が経過することで放電が開始されて初期電位に戻るCRタイマ回路と、前記CRタイマ回路のコンデンサに副点火実行基準時間の経過で溜まる電荷の指標となる判定用電位を判定用閾値として出力する判定用閾値出力回路と、前記CRタイマ回路の出力電位と前記判定用閾値出力回路の判定用閾値とを比較し、CRタイマ回路の出力電位が判定用閾値以上であるときに比較条件達成信号を出力する比較回路と、を備え、前記比較回路から比較条件達成信号が出力されなければ副点火を実行しないものと判定し、比較条件達成信号が出力されれば副点火実行と判定するようにしたことを特徴とする。
また、請求項4に係る発明は、上記請求項3に記載の内燃機関用点火装置において、前記副点火実行条件判定手段の比較回路から比較条件達成信号が出力されている期間を副点火実行指標期間とすることを特徴とする。
また、請求項5に係る発明は、上記請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の内燃機関用点火装置において、前記多重点火制御装置の副点火実行期間制限手段は、コンデンサと抵抗により適宜な時定数を設定した微分回路で構成し、前記主点火信号における通電時間の終期を示す立ち下がりエッジを検出して初期電位から低電位に下がり、時定数に応じた変化率で初期電位に戻るエッジ検出回路と、前記エッジ検出回路の出力電位が低電位に下がってから副点火実行許容期間の経過で溜まる電荷の指標となる判定用電位を判定用閾値として出力する判定用閾値出力回路と、前記エッジ検出回路の出力電位と前記判定用閾値出力回路の判定用閾値とを比較し、エッジ検出回路の出力電位が判定用閾値以下であるときに比較条件達成信号を出力する比較回路と、を備え、前記副点火実行期間制限手段の比較回路から比較条件達成信号が出力されている期間を副点火実行許容期間とすることを特徴とする。
また、請求項6に係る発明は、上記請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の内燃機関用点火装置において、前記多重点火制御装置の副点火実行期間制限手段は、前記主点火信号線と動作基準線との間に接続されたキャパシタを備え、主点火信号がオンになることで主点火信号線側が所定の動作基準電位より高電位となって充電され、主点火信号がオフになることで低電位へ下がった後に所定の時間幅である副点火実行許容期間が経過すると、動作基準線側が動作基準電位まで充電される副点火実行許容期間計時回路と、前記動作基準線の電位が動作基準電位未満となってから再び動作基準電位に戻るまで、動作許容信号を出力する動作許容信号出力回路と、を備え、前記副点火実行期間制限手段の動作許容信号出力回路から動作許容信号が出力されている期間を副点火実行許容期間とすることを特徴とする。
本発明に係る内燃機関用点火装置によれば、内燃機関制御装置からの主点火信号に基づく内燃機関の運転状況から、通常点火制御を行うか多重点火制御を行うかを判定して、自動で通常点火制御と多重点火制御を切り替えることができる。しかも、運転状況に応じた数の副点火信号を生成して、主放電に続けて行う副放電の数を適切に調整できるので、過剰な副放電を行って点火プラグの損耗を早めてしまうような事態、逆に必要十分な数の副放電を実現できずに燃焼効率向上に寄与できないといった事態を効果的に回避できる。
本発明に係る内燃機関用点火装置の第1実施形態を示す概略構成図である。 内燃機関用点火装置が行う点火動作における各部の信号波形と点火コイルの出力波形を示すタイミングチャートである。 第2実施形態に係る内燃機関用点火装置における多重点火制御装置の概略回路図である。
次に、本発明に係る内燃機関用点火装置の実施形態を、添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1に示すのは、本発明の第1実施形態に係る内燃機関用点火装置1であり、気筒毎に設けられる1つの点火プラグ2と、この点火プラグ2に高電圧を印加する点火コイルユニット3と、該点火コイルユニット3に直流を供給する車両バッテリー4と、多重点火動作を実現するための制御を行う多重点火制御装置5を含む。そして、内燃機関用点火装置1は、エンジンの燃焼制御を統括的に行う内燃機関制御装置であるECU6からの点火信号に基づいて動作する。なお、多重点火制御装置5の動作に必要な電源は、電源回路7より供給される。
上記点火コイルユニット3は、例えば、一次コイル31aと二次コイル31bとを、鉄心31cを介して磁気結合させた点火コイル31、およびスイッチング素子32を、一体にパッケージングしたものである。点火コイル31の一次コイル31aには車両バッテリー4が接続され、点火コイル31の二次コイル31bには点火プラグ2が接続され、一次電流の通電・遮断をスイッチング素子32によって制御することにより、二次コイル31bに高電圧を発生させ、点火プラグ2に放電を生じさせることができる。なお、スイッチング素子32としては、耐電圧特性および高速スイッチング特性に優れたIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor:絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)を用いることができる。
上記多重点火制御装置5は、ECU6からの点火信号S1における一次コイル31aへの通電時間Tに基づいて、点火信号S1のみでスイッチング素子32をオン・オフさせる通常点火制御を行うか、点火信号S1を主点火信号としてスイッチング素子32をオン・オフさせた後に副点火信号S2を出力して更にスイッチング素子32をオン・オフさせる多重点火制御を行うかを判定する機能を備える。
そして、多重点火制御装置5は、多重点火制御を行うと判定した場合、点火プラグ2に主放電を生じさせる主点火信号としての点火信号S1がスイッチング素子32へ供給された後に、スイッチング素子32をオン・オフさせる副点火信号を生成してスイッチング素子32へ供給することで、主放電に続けて副放電を点火プラグに生じさせる多重点火制御を行う。一方、多重点火制御装置5が通常点火制御を行うと判定した場合には、副点火信号S2を生成・出力しないことで、点火信号S1のみでスイッチング素子32をオン・オフさせる通常点火制御が行われるようにする。
上述したような諸機能を多重点火制御装置5に具備させるため、本実施形態における多重点火制御装置5は、副点火実行条件判定手段51と、副点火実行期間制限手段52と、副点火実行期間指示手段53と、副点火信号生成手段54を備える。なお、ECU6からの点火信号に基づいてスイッチング素子32へ供給する主点火信号を生成する主点火信号生成手段を、多重点火制御装置5に設けるようにしても良い。
まず、副点火実行条件判定手段51は、点火信号S1により指示される一次コイル31aへの通電時間Tが、予め定めた副点火実行基準時間tsに達しているか否かに基づいて多重点火制御のための副点火を実行するか否かを判定し、通電時間Tが副点火実行基準時間tsに達していることで副点火を実行すると判定した場合には、通電時間Tの長さに応じて期間長が変化する副点火実行指標期間を決定するものである。なお、通電時間Tが長くなれば副点火実行指標期間の期間長も長くなり、期間長Tが短くなれば副点火実行指標期間の期間長も短くなるので、点火信号S1における通電時間Tの長さ変化と副点火実行指標期間の長さ変化には、相関関係が成立する。
副点火実行期間制限手段52は、主放電に続けて副放電を実行できる副点火実行許容期間を、主放電の発生後であって気筒内の燃焼行程を妨げない範囲に制限した期間として決定するものである。
副点火実行期間指示手段53は、副点火実行条件判定手段51により決定された副点火実行指標期間と、副点火実行期間制限手段52によって決定された副点火実行許容期間とが供給され、副点火実行指標期間と副点火実行許容期間との重複期間のみを副点火実行期間とするものである。この副点火実行期間が副点火を実行する期間となり、副点火信号生成手段54に指示する。
副点火信号生成手段54は、副点火実行期間指示手段53により指示された副点火実行期間に限り、スイッチング素子32への通電信号を所定の周期で出力し続けることで副点火信号S2を生成するものである。
本実施形態の内燃機関用点火装置1における多重点火制御装置5は、ECU6からの点火信号S1に基づいて動作態様(通常点火動作か多重点火動作か)を決めるものであり、多重点火制御のための特別な指示をECU6から受ける必要が無く、既存の車両に搭載されているECU6との互換性を保持できる。したがって、1燃焼サイクルで1回の放電を生じさせる制御しか行えない既存の内燃機関用点火装置に対して、この多重点火制御装置5を付加すれば、適切なタイミングで通常点火制御と多重点火制御の切り替えを行える内燃機関用点火装置1として使うことが可能である。
また、多重点火制御装置5の諸機能として必要な判断制御や条件分岐等は、適宜にプログラムしたワンチップマイコン等にて実現することも可能である。しかしながら、耐ノイズ性・耐熱性の高いディスクリート部品によって多重点火制御装置5を構成すれば、点火プラグ2や点火コイルユニット3の近傍に多重点火制御装置5を配置することもできるし、点火コイルユニット3内へ一体に設けることも可能になる。そこで、以下に、ディスクリート部品を主として多重点火制御装置5を構成する場合の一例を説明する。
副点火実行条件判定手段51は、CRタイマ回路51aと、判定用閾値出力回路51bと、比較回路51cとで構成できる。
タイマ回路51bは、例えば、コンデンサと抵抗により適宜な時定数を設定した回路で、点火信号S1の通電時間Tの経過に伴って初期電位から充電されると共に、通電時間Tが経過することで放電が開始されて初期電位に戻る。すなわち、CRタイマ回路51aに入力される点火信号S1の通電タイミングに応じて、コンデンサと抵抗の時定数の割合でコンデンサに電荷が溜まってゆき、通電時間Tの終了に伴って溜まった電荷が放電されることから、点火信号S1の通電時間が短ければ、CRタイマ回路51aの充電電位が低く充放電時間は短くなり、点火信号S1の通電時間が長ければ、CRタイマ回路51aの充電電位が高く充放電時間は長くなる。
判定用閾値出力回路51bは、判定用閾値となる電位レベルの信号を生成して出力する回路である。この判定用閾値は、CRタイマ回路51aのコンデンサに副点火実行基準時間の経過で溜まる電荷の指標となる判定用電位で、例えば、点火信号S1の通電時間Tの長さが、多重点火制御が必要と判断される長さ(副点火実行基準時間ts)のときにCRタイマ回路51aのコンデンサが充電される電位と等しくする。かくすれば、CRタイマ回路51aの出力電位と判定用閾値出力回路51bの出力電位とを比較することで、点火信号S1の通電時間Tが副点火実行基準時間tsに達したか否かを判定できる。
比較回路51cは、CRタイマ回路51aの出力電位と判定用閾値出力回路51bの出力電位とを比較し、CRタイマ回路51aの出力電位が判定用閾値以上であるときに比較条件達成信号を出力する。すなわち、比較回路51cから出力される比較条件達成信号の有無によって、多重点火の実行可否を判定することができる。加えて、点火信号S1の通電時間Tが長いほど、比較条件達成信号の出力期間も長くなるような相関関係が成立しているので、比較回路51cから比較条件達成信号が出力されている期間を副点火実行指標期間とすることができる。
ここで、図2に示すような点火信号S1(通電時間Ta<副点火実行基準時間ts<通電時間Tb<通電時間Tc)がECU6から送出された場合における副点火実行条件判定手段51の動作を具体的に説明する。
副点火実行基準時間tsよりも短い通電時間Taのとき、CRタイマ回路51aの出力電位は判定用閾値電圧に達していないので、比較回路51cから比較条件達成信号が出力されることはなく、副点火実行条件判定手段51としての出力電位はLレベルのままである。そのため、副点火実行指標期間が決定されておらず、副点火実行期間指示手段53が副点火信号生成手段54に副点火実行期間を指示することは無いので、多重点火動作は実行されず、結果的に通常放電制御となる。
副点火実行基準時間tsよりも長い通電時間Tbのとき、CRタイマ回路51aの出力電位は判定用閾値電圧を超え、比較回路51cから比較条件達成信号が出力される。そして、通電時間Tbが経過した後も、CRタイマ回路51aのコンデンサの電位が判定用閾値電圧を下回るまで比較回路51cから比較条件達成信号が出力されるので、副点火実行条件判定手段51としての出力電位がHレベルの間を、副点火実行指標期間に決定したこととなる。
通電時間Tbよりも更に長い通電時間Tcのとき、同様に、CRタイマ回路51aのコンデンサの電位が判定用閾値電圧を超えてから再び判定用閾値電圧を下回るまで比較回路51cから比較条件達成信号が出力されるので、副点火実行条件判定手段51としての出力電位がHレベルの間を、副点火実行指標期間に決定したこととなる。しかも、通電時間Tcのときの副点火実行指標期間は、通電時間Tbのときの副点火実行指標期間よりも長くなり、通電時間の長さと副点火実行指標期間との相関が成立している。
なお、副点火実行条件判定手段51により決定される副点火実行指標期間は、点火信号S1の通電時間Tが経過する前から始まっており、点火信号S1による主点火が生じる前の期間を含んでいるから、主点火の前に副点火が実行されることの無いように制限することが必要である。このための期間制限を担うのが副点火実行期間制限手段52である。あくまでも、副点火実行指標期間は副点火を実行する期間(特に、副点火を開始してから終了させるまでの長さ)の指標となるものである。
次に、副点火実行期間制限手段52の回路構成例について説明する。副点火実行期間制限手段52は、エッジ検出回路52aと、判定用閾値出力回路52bと、比較回路52cとで構成できる。
エッジ検出回路52aは、コンデンサと抵抗とダイオードによる微分回路で構成することができ、点火信号S1における通電時間Tの終期を示す立ち下がりエッジを検出して初期電位から低電位に下がり、コンデンサと抵抗により設定した時定数に応じた変化率で初期電位に戻る。すなわち、エッジ検出回路52aの出力は、点火信号S1における通電時間Tの長短に影響を受けること無く、常に一定の電位変化を示すこととなる。
判定用閾値出力回路52bは、判定用閾値となる電位レベルの信号を生成して出力する。この判定用閾値は、エッジ検出回路52aの出力電位が低電位に下がってから副点火実行許容期間(一次電流の遮断後から副放電を行っても差し支えない妥当な期間)の経過時にエッジ検出回路52aのコンデンサに溜まっている電荷の指標となる判定用電位である。かくすれば、エッジ検出回路52aの出力電位と判定用閾値出力回路52bの出力電位とを比較することで、点火信号S1の通電終了から副点火実行許容期間が経過したタイミングを判定できる。
比較回路52cは、エッジ検出回路52aの出力電位と、判定用閾値出力回路52bの判定用閾値とを比較し、エッジ検出回路52aの出力電位が判定用閾値以下であるときに比較条件達成信号が出力されるので、副点火実行期間制限手段52としての出力電位がHレベルの間を、副点火実行許容期間に決定したこととなる。
上述したように、エッジ検出回路52bの出力電位と判定用閾値出力回路52bの判定用閾値によって定まる副点火実行許容期間は、点火信号S1の点火時間Tに左右されず、ほぼ一定である。図2においても、副点火実行基準時間tsよりも短い通電時間Taのとき、副点火実行基準時間tsよりも長い通電時間Tbのとき、通電時間Tbよりも更に長い通電時間Tcのとき、何れも、副点火実行期間制限手段52からの出力電位がHレベルとなっている期間は一定である。
副点火実行条件判定手段51からの比較条件達成信号および副点火実行期間制限手段52からの比較条件達成信号が入力される副点火実行期間指示手段53は、例えば、ダイオードからなるAND回路で構成できる。すなわち、副点火実行条件判定手段51から入力される比較条件達成信号の信号電位と、副点火実行期間制限手段52から入力される比較条件達成信号の信号電位が共にHレベルの時にのみ、副点火実行期間指示手段53から副点火信号生成手段54へ供給される出力信号の信号電位がHレベルとなり、副点火信号S2の出力期間を指示するものとなる。
図2において、副点火実行基準時間tsよりも短い通電時間Taのときには、副点火実行条件判定手段51からの比較条件達成信号が出力されていないため、副点火実行期間指示手段53からの信号電位はLレベルのままで、副点火実行期間は指示されない。一方、副点火実行基準時間tsよりも長い通電時間Tbのとき、および通電時間Tbよりも更に長い通電時間Tcのときには、副点火実行指標期間と副点火実行許容期間との重複期間において副点火実行期間指示手段53からの信号電位がHレベルとなり、副点火実行期間を副点火信号生成手段54に指示することとなる。また、通電時間Tbのときの副点火実行指標期間よりも、通電時間Tcのときの副点火実行指標期間の方が長いことから、通電時間Tbのときの副点火実行期間よりも、通電時間Tcのときの副点火実行期間の方が長くなる。
副点火実行期間指示手段53から副点火実行期間の指示を受ける副点火信号生成手段54は、抵抗、コンデンサ、コンパレータ等を用いた非安定マルチバイブレータ回路構成の発振回路で実現でき、その発振パルスが副点火信号S2としてスイッチング素子32のベースに供給される。副点火信号生成手段54を構成する発振回路の出力時間と出力周期は、非安定マルチバイブレータ回路内の時定数により決定されるため、発振の周期と時間は点火信号S1の点火周期や通電時間Tに依存せず、常に一定の周期で副点火信号がスイッチング素子32への信号ラインに出力される。また、副点火信号生成手段54を構成する発振回路の回路電源は、副点火実行期間指示手段53からの信号電位がHレベルのときだけ供給されるものとすることで、副点火信号生成手段54によって副点火信号が生成・出力される期間を、副点火実行期間指示手段53によって副点火実行が指示された期間に制限することができる。
図2において、副点火実行基準時間tsよりも短い通電時間Taのときには、副点火実行期間指示手段53から副点火実行期間が指示されないため、副点火信号S2が出力されることは無い。したがって、スイッチング素子32のゲート入力は、点火信号S1のみとなり、通電時間Taが経過するまで一次電流I1が流れ、一次電流I1の遮断により瞬時的に大きな二次電流I2が流れ、点火プラグ2に主放電が生じる。
一方、図2において、副点火実行基準時間tsよりも長い通電時間Tbのとき、および通電時間Tbよりも更に長い通電時間Tcのときには、副点火実行期間指示手段53から指示された副点火実行期間に限って、副点火信号生成手段54に指示することとなる。したがって、スイッチング素子32のゲートには、点火信号S1に続けて副点火信号S2が入力され、一次電流I1の遮断による主放電が生じた後、間欠的にスイッチング素子32のオン・オフが行われ、複数回の副放電が生じる。また、通電時間Tbのときの副点火実行期間よりも、通電時間Tcのときの副点火実行期間の方が長いことから、通電時間Tbのときに送出されるパルス数よりも、通電時間Tcのときに送出されるパルス数の方が多くなり、通電時間Tbのときよりも通電時間Tcのときの方が副放電を生ずる回数が多くなる。
なお、本実施形態の内燃機関用点火装置1における多重点火制御装置5では、副点火実行期間指示手段53によって指示される副点火実行期間は、点火信号S1の通電時間Tの経過直後から始まるため、例えば、副点火信号生成手段54を構成する発振回路から安定したパルス発信が生ずるまでの遅延時間によって、点火信号S1に基づく主放電に必要十分な時間が経過した後に最初の副放電が生ずるようにしたが、このような回路構成に限定されるものでは無い。例えば、副点火実行期間制限手段52に比較回路52cの出力電位の立ち上がりタイミングを遅延させることで、点火信号S1に基づく主放電に必要十分な時間が確保されたタイミングで副点火実行許容期間が始まるようにしておき、副点火信号生成手段54は副点火実行期間の開始直後からパルス発振を行うようにしても構わない。
また、上述した内燃機関用点火装置1における多重点火制御装置5では、ECU6からの点火信号をそのまま主点火信号として用い、副点火実行条件判定手段51や副点火実行期間制限手段52が、比較対象値と判定用閾値とを比較して副点火実行指標期間や副点火実行許容期間を決定するものであったが、ECU6からの点火信号とは別に主点火信号を生成する機能を設けても良いし、副点火実行指標期間や副点火実行許容期間を異なる手法で決定するようにしても良い。図3に示す多重点火制御装置8は、第2実施形態に係る内燃機関用点火装置に設けるもので、主点火信号の生成機能を備えると共に、計時機能によって副点火実行許容期間の経過を計る副点火実行期間制限手段を備えるものである。
多重点火制御装置8は、第1実施形態における副点火実行条件判定手段51に相当する副点火実行条件判定手段81と、第1実施形態における副点火実行期間制限手段52に相当する副点火実行期間制限手段82と、第1実施形態における副点火実行期間指示手段53に相当する副点火実行期間指示手段83と、第1実施形態における副点火信号生成手段54に相当する副点火信号生成手段84を備える。また、多重点火制御装置8は、これらに加えて、電源回路7に相当する電源回路85、ECU6からの点火信号に基づいて主点火信号を生成する主点火信号生成手段86を備える。
先ず、主点火信号生成手段86は、点火信号が+入力端子に入力される第1コンパレータ86aを備え、電源回路85からの給電線と接地線との間に設けた第1抵抗86bと第2抵抗86cとの分圧比に基づく判定用電位が第1コンパレータ86aの−入力端子に入力され、−入力端子よりも+入力端子の電位が高ければ第1コンパレータ86aの出力は正側電源端子電圧(電源回路85からの給電電位)となり、+入力端子の電位が−入力端子の電位以下になれば第1コンパレータ86aの出力は負側電源端子電圧(接地電位)となる。すなわち、主点火信号生成手段86は、点火信号のオン・オフに同期したパルス信号を主点火信号として出力できるのである。
また、主点火信号生成手段86には、点火信号のオン時間が長すぎる異常時に、強制的に点火信号の入力を遮断する保護機能を設けてある。そのために、主点火信号生成手段86は、第1抵抗86bと第2抵抗86cとの分圧比に基づく判定用電位が−入力端子に入力される第2コンパレータ86dを備え、キャパシタ86eと第3抵抗86fのCR直列回路におけるキャパシタ86eへの印加電圧が第2コンパレータ86dの+入力端子に入力され、+入力端子の電位が−入力端子の電位以下であれば第2コンパレータ86dの出力は負側電源端子電圧(接地電位)であるが、CR回路の時定数に応じた異常判定時間が経過して−入力端子よりも+入力端子の電位が高くなれば第2コンパレータ86dの出力は正側電源端子電圧(電源回路85からの給電電位)となる。そして、第2コンパレータ86dの出力信号をベース入力とするnpn型トランジスタ等で構成するスイッチング素子86gがオンになると、点火信号線と接地線が導通し、第1コンパレータ86aの+入力端子の電位が−入力端子よりも下がって、第1コンパレータ86aの出力は接地電位となる。すなわち、主点火信号生成手段86は、ECU6から入力される点火信号のオン時間が異常判定時間に達すると、主点火信号の出力を強制停止できるのである。
上記のようにして主点火信号生成手段86により生成された主点火信号のオン・オフに基づいて、副点火実行条件判定手段81および副点火実行期間制限手段82の動作態様が決まる。
副点火実行条件判定手段81は、「主点火信号により指示される一次コイルへの通電時間が、予め定めた副点火実行基準時間に達しているか否かに基づいて多重点火制御のための副点火を実行するか否かを判定し、通電時間が副点火実行基準時間に達していることで副点火を実行すると判定した場合には、通電時間の長さに応じて期間長が変化する副点火実行指標期間を決定する」機能を備える。以下、具体的な回路構成を説明する。
コンパレータ81aの+入力端子には、キャパシタ81bと第1抵抗81cからなるCRタイマ回路におけるキャパシタ81bへの印加電圧が入力され、コンパレータ81aの−入力端子には、給電線と接地線との間に設けた第2抵抗81dと第3抵抗81eとの分圧比に基づく判定用電位が入力される。そして、CRタイマ回路の時定数を適宜に設定することで、所定時間幅の副点火実行基準時間が経過するまで、コンパレータ81aの+入力端子の電位(CRタイマ回路の出力電位)は−入力端子の電位(判定用閾値)を超えることはなく、コンパレータ81aの出力は負側電源端子電圧(接地電位)である。しかしながら、副点火実行基準時間が経過すると、コンパレータ81aの+入力端子の電位は−入力端子の電位に達し、コンパレータ81aの出力は正側電源端子電圧(電源回路85からの給電電位)となる。
すなわち、副点火実行条件判定手段81は、CRタイマ回路の出力電位が判定用閾値以上であるときに、比較回路としてのコンパレータ81aの出力が接地電位から給電電位となるので、これを比較条件達成信号として用いるのである。
なお、主点火信号の出力時間が短い場合、すなわち副点火実行基準時間が経過する前に主点火信号がオフとなった場合には、コンパレータ81aの+入力端子の電位が−入力端子の電位(判定用閾値)を超えることはないので、副点火実行条件判定手段81から比較条件達成信号が出力されず、通常点火制御が実行されることとなる。また、主点火信号の出力時間が副点火実行基準時間よりも長かった場合には、主点火信号の出力時間の長さに応じてキャパシタ81bの蓄電量が変わるので、主点火信号の出力時間の長短に応じて副点火実行基準時間も変化する。
一方、副点火実行期間制限手段82は、「主放電に続けて副放電を実行できる副点火実行許容期間を、主放電の発生後であって気筒内の燃焼行程を妨げない範囲に制限した期間として決定する」機能を備える。以下、具体的な回路構成を説明する。
npn型トランジスタ等で構成するスイッチング素子82aのベースには、動作基準線82Lの電位が入力され、この動作基準線82Lは、給電線と接地線との間に設けた第1抵抗82bと第2抵抗82cとの分圧比に基づく動作基準電位となる。そして、スイッチング素子82aのベース入力が動作基準電位であれば、スイッチング素子82aはオンとなってコレクタ−エミッタ間が導通するため、コレクタ側は接地電位に近い低電位となる。なお、動作基準電位は、主点火信号のオン電位(給電電位)よりも十分に低い値である。
また、主点火信号線と動作基準線82Lとの間には、適宜な容量で無極性のキャパシタ82dを接続してあり、主点火信号がオフ(主点火信号線が接地電位)で動作基準線82Lが動作基準電位であれば、動作基準線側が+となるようにキャパシタ82dは充電される。その後、主点火信号がオン(主点火信号線が給電電位)になると、主点火信号線側が+となるようにキャパシタ82dは充電される。その後、主点火信号がオフになると、主点火信号線は接地電位に近い低電位に落ち、キャパシタ82dは主点火信号線側へ一気に放電するため、動作基準線82Lの電位が下がり、スイッチング素子82aはオフとなり、スイッチング素子82aのコレクタ側は給電電位となる。しかしながら、動作基準線82Lには動作基準電位が印加されているので、所定の時間幅である副点火実行許容期間が経過すると、キャパシタ82cの動作基準線側が動作基準電位まで充電され、再びスイッチング素子82aがオンとなる。このように、キャパシタ82cの充放電特性を利用した副点火実行許容期間計時回路を用いれば、主点火信号のオフタイミングから副点火実行許容期間の経過を計時することができる。
すなわち、副点火実行期間制限手段82は、主点火信号がオフとなってから副点火実行許容期間が経過するまで、動作許容信号出力回路としてのスイッチング素子82aがオフとなり、コレクタ側を給電電位に保持させるので、スイッチング素子82aのコレクタ側電位変化を動作許容信号として用いることができる。
上述した副点火実行条件判定手段81および副点火実行期間制限手段82の出力状態によって動作する副点火実行期間指示手段83は、「副点火実行条件判定手段により決定された副点火実行指標期間と、前記副点火実行期間制限手段によって決定された副点火実行許容期間とが供給され、副点火実行指標期間と副点火実行許容期間との重複期間のみを副点火実行期間とする」機能を備える。以下、具体的な回路構成を説明する。
npn型トランジスタ等で構成する第1スイッチング素子83aのベースには、第1ダイオード83bを介して副点火実行判定基準線83Lの電位が入力される。この副点火実行判定基準線83Lは、給電線と接地線との間に設けた第1抵抗83cと第2抵抗82dとの分圧比(ただし、第1ダイオード83bの内部抵抗は無視できる程度に小さいものとする)に基づく副点火実行判定基準電位となるので、第1スイッチング素子83aのベース入力が副点火実行判定基準電位であれば、第1スイッチング素子82aはオンとなってコレクタ−エミッタ間が導通する。
また、pnp型トランジスタ等で構成する第2スイッチング素子83eは、ベースが第1スイッチング素子83aのコレクタ側と接続されており、第1スイッチング素子83aがオフであれば、第2スイッチング素子83eもオフとなる。しかし、第1スイッチング素子83aがオンになると、第2スイッチング素子83eのベース−エミッタ間に電流が流れるようになり、第2スイッチング素子83eもオンとなって、コレクタ−エミッタ間が導通し、後述する副点火信号生成手段84へ動作用電源が供給されることとなる。
すなわち、第1スイッチング素子83aのベース入力が副点火実行判定基準電位に満たなければ、第1スイッチング素子82aおよび第2スイッチング素子83eはオフであるため、副点火信号生成手段84への電源供給は行われないが、第1スイッチング素子83aのベース入力が副点火実行判定基準電位であれば、第1スイッチング素子82aおよび第2スイッチング素子83eが同時にオンとなるため、副点火信号生成手段84への電源供給が行われることとなる。よって、副点火信号生成手段84による副点火信号の生成を行われる副点火実行期間に限って、副点火実行判定基準線83Lの電位が副点火実行判定基準電位に保持されるようにすれば良いのである。
そこで、副点火実行判定基準線83Lは、副点火実行条件判定手段81のコンパレータ81aの出力端子と第2ダイオード83fを介して接続し、また、副点火実行期間制限手段82のスイッチング素子82aのコレクタ側と第3ダイオード83gを介して接続する。第2ダイオード83fは、副点火実行判定基準線83Lから副点火実行条件判定手段81のコンパレータ81aに向かって順方向であり、副点火実行判定基準線83Lの電位よりも副点火実行条件判定手段81側の電位が低い場合に通電する。第3ダイオード83gは、副点火実行判定基準線83Lから副点火実行期間制限手段82に向かって順方向であり、副点火実行判定基準線83Lの電位よりも副点火実行期間制限手段82側の電位が低い場合に通電する。
まず、副点火実行条件判定手段81が出力する比較条件達成信号は、コンパレータ81aの出力が給電電位となることであるから、比較条件達成信号が出力されていないとき、コンパレータ81aの出力は接地電位であるから、副点火実行判定基準線83Lは接地電位に近い低電位となるため、副点火実行期間指示手段83の第1スイッチング素子83aおよび第2スイッチング素子83eはオフであり、副点火信号生成手段84へ動作用電源が供給されることはない。しかしながら、比較条件達成信号が出力されると、コンパレータ81aの出力は高電位となるから、副点火実行判定基準線83Lは副点火実行判定基準電位が保持され、副点火実行期間指示手段83の第1スイッチング素子83aおよび第2スイッチング素子83eがオンとなって、副点火信号生成手段84へ動作用電源が供給される。
一方、副点火実行期間制限手段82が出力する動作許容信号は、スイッチング素子82aのコレクタ側が給電電位となることであるから、動作許容信号が出力されていないとき、スイッチング素子82aはオンとなってアースに接続するから、副点火実行判定基準線83Lは接地電位に近い低電位となるため、副点火実行期間指示手段83の第1スイッチング素子83aおよび第2スイッチング素子83eはオフであり、副点火信号生成手段84へ動作用電源が供給されることはない。しかしながら、動作許容信号が出力されると、スイッチング素子82aのコレクタ側は高電位となるから、副点火実行判定基準線83Lは副点火実行判定基準電位が保持され、副点火実行期間指示手段83の第1スイッチング素子83aおよび第2スイッチング素子83eがオンとなって、副点火信号生成手段84へ動作用電源が供給される。
すなわち、副点火実行条件判定手段81が比較条件達成信号を出力している副点火実行指標期間と、副点火実行期間制限手段82が動作許容信号を出力している副点火実行許容期間との重複期間(副点火実行期間)においては、第2ダイオード83fあるいは第3ダイオード83gを介して副点火実行判定基準線83Lが接地されることがないので、第1スイッチング素子83aおよび第2スイッチング素子83eがオンとなって、副点火実行期間指示手段83より副点火信号生成手段84へ動作用電源を供給し、副点火信号生成手段84による副点火信号の生成を可能にできる。
なお、本実施形態の副点火実行期間指示手段83においては、第4ダイオード83hを介して、副点火実行判定基準線83Lを、主点火信号生成手段86のスイッチング素子86gのコレクタ側と接続し、主点火信号生成手段86が点火信号の異常を判定した場合にも、副点火実行期間指示手段83から副点火信号生成手段84への電源供給を遮断するようにした。
上記第4ダイオード83hは、副点火実行期間指示手段83から主点火信号生成手段86に向かって順方向であるから、主点火信号生成手段86において点火信号の異常が判定されていないときはスイッチング素子86gがオフで、スイッチング素子86gのコレクタ側が高電位となるため、第3ダイオード83gを介して副点火実行判定基準線83Lが接地されることはない。しかしながら、点火信号の異常が判定されると、スイッチング素子86gがオンとなってアースに接続するため、副点火実行判定基準線83Lは接地電位に近い低電位となるため、たとえ比較条件達成信号と動作許容信号が共に出力されている副点火実行期間中であっても、副点火実行期間指示手段83の第1スイッチング素子83aおよび第2スイッチング素子83eはオフとなり、副点火信号生成手段84への電源供給は遮断され、副点火信号の生成を強制停止できる。
上述した副点火実行期間指示手段83から、副点火実行期間中に限って電源供給を受けて動作する副点火信号生成手段84は、「副点火実行期間指示手段により指示された副点火実行期間に限り、前記スイッチング素子への通電信号を所定の周期で出力し続けることで副点火信号を生成する」機能を備える。以下、具体的な回路構成を説明する。
副点火信号生成手段84は、副点火実行期間指示手段83を介して電源供給を受けると、主点火信号線に向かって順方向となるダイオード84aを介して副点火信号を出力可能となるが、npn型トランジスタ等で構成するスイッチング素子84bのベースに給電され、スイッチング素子84bがオンになれば、スイッチング素子84bのコレクタ−エミッタ間が導通してアースに接続するため、スイッチング素子84bのコレクタ側にアノードが接続されているダイオード84aから主点火信号線へ向けて副点火信号が出力されることはない。
上記スイッチング素子84bのオン・オフを制御するコンパレータ84cの+入力端子には、給電電圧を第1抵抗84dおよび第2抵抗84eの分圧比に等しい判定用電圧が入力され、コンパレータ84cの−入力端子には、コンパレータ84cの出力端子と接地線との間に接続したキャパシタ84fと第3抵抗84gよりなるCR回路のキャパシタ印加電圧が入力される。
給電開始直後、キャパシタ84fは充電されていないので、コンパレータ84cの−入力端子の入力電圧は判定用電圧よりも低く、コンパレータ84cの出力は正側電源端子電圧(電源回路85からの給電電位)となり、スイッチング素子84bがオンになるので、副点火信号の出力は制限される。その後、CR回路の時定数に応じた副点火信号制限時間が経過して、+入力端子よりも−入力端子の電位が高くなればコンパレータ84cの出力は負側電源端子電圧(接地電位)となり、スイッチング素子84bがオフになるので、ダイオード84aを介して主点火信号線へ副点火信号の出力が始まる。その後、CR回路の時定数に応じた副点火信号出力時間が経過して、−入力端子よりも+入力端子の電位が高くなればコンパレータ84cの出力は正側電源端子電圧となり、スイッチング素子84bがオンになるので、副点火信号の出力が停止する。以後、同様に、副点火信号制限時間と副点火信号出力時間の経過毎にスイッチング素子84bのオン・オフが制御され、複数の副点火信号が規則的に出力されるのである。
なお、副点火実行期間(副点火実行指標期間と副点火実行許容期間との重複期間)の終了あるいは主点火信号生成手段86による点火信号の異常判定に基づいて、副点火実行期間指示手段83から副点火信号生成手段84への電源供給が遮断されると、その時点で副点火信号生成手段84の動作が止まり、副点火信号の出力も停止される。
このように、多重点火制御装置8を用いた第2実施形態の内燃機関用点火装置の如く、ECU6から供給された点火信号に基づいて主点火信号生成手段86が主点火信号を生成し、点火コイルユニット3のスイッチング素子32へ供給する構成としても、主点火信号のオン・オフタイミングに基づいて適宜な副点火信号を生成し、スイッチング素子32へ供給することができる。また、副点火実行許容期間は主放電の発生タイミングとなる一次コイル31aへの通電遮断時から必要十分な時間幅に設定すれば良いので、コンパレータ等の比較機能を用いないで、副点火実行期間制限手段82のように、副点火実行許容期間計時回路によって動作許容信号出力回路から動作許容信号を出力する期間を制御するようにしても、副点火信号の生成条件を適切に判定することができる。
以上、本発明に係る内燃機関用点火装置の実施形態を添付図面に基づいて説明したが、本発明は、これらの実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載の構成を変更しない範囲で、公知既存の等価な技術手段を転用することにより実施しても構わない。
1 内燃機関用点火装置
2 点火プラグ
3 点火コイルユニット
31 点火コイル
31a 一次コイル
31b 二次コイル
32 スイッチング素子
4 車両バッテリー
5 多重点火制御装置
51 副点火実行条件判定手段
52 副点火実行期間制限手段
53 副点火実行期間指示手段
54 副点火信号生成手段
6 ECU

Claims (6)

  1. 気筒毎に設けられる1つの点火プラグと、該点火プラグに二次コイルが接続される少なくとも1つの点火コイルと、該点火コイルの一次コイルに流れる一次電流の通電・遮断を制御するスイッチング素子と、を含み、内燃機関の燃焼サイクルにおける点火タイミングに合わせて内燃機関制御装置より供給される点火信号に基づいて前記スイッチング素子をオン・オフさせて点火コイルの二次側に高電圧を発生させ、点火プラグに放電を生じさせる内燃機関用点火装置であって、
    前記内燃機関制御装置からの点火信号における一次コイルへの通電時間に基づいて、点火信号のみでスイッチング素子をオン・オフさせる通常点火制御を行うか、点火信号を主点火信号としてスイッチング素子をオン・オフさせた後に副点火信号を出力して更にスイッチング素子をオン・オフさせる多重点火制御を行うかを判定し、多重点火制御を行うと判定した場合には、前記点火プラグに主放電を生じさせる主点火信号がスイッチング素子へ供給された後に、スイッチング素子をオン・オフさせる副点火信号を生成してスイッチング素子へ供給することで、主放電に続けて副放電を点火プラグに生じさせる多重点火制御を行い、通常点火制御を行うと判定した場合には、副点火信号を生成しないことで通常点火制御が行われるようにする多重点火制御装置を設け、
    前記多重点火制御装置は、
    前記主点火信号により指示される一次コイルへの通電時間が、予め定めた副点火実行基準時間に達しているか否かに基づいて多重点火制御のための副点火を実行するか否かを判定し、通電時間が副点火実行基準時間に達していることで副点火を実行すると判定した場合には、通電時間の長さに応じて期間長が変化する副点火実行指標期間を決定する副点火実行条件判定手段と、
    前記主放電に続けて副放電を実行できる副点火実行許容期間を、主放電の発生後であって気筒内の燃焼行程を妨げない範囲に制限した期間として決定する副点火実行期間制限手段と、
    前記副点火実行条件判定手段により決定された副点火実行指標期間と、前記副点火実行期間制限手段によって決定された副点火実行許容期間とが供給され、副点火実行指標期間と副点火実行許容期間との重複期間のみを副点火実行期間とする副点火実行期間指示手段と、
    前記副点火実行期間指示手段により指示された副点火実行期間に限り、前記スイッチング素子への通電信号を所定の周期で出力し続けることで副点火信号を生成する副点火信号生成手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関用点火装置。
  2. 気筒毎に設けられる1つの点火プラグと、該点火プラグに二次コイルが接続される少なくとも1つの点火コイルと、該点火コイルの一次コイルに流れる一次電流の通電・遮断を制御するスイッチング素子と、を含み、内燃機関の燃焼サイクルにおける点火タイミングに合わせて内燃機関制御装置より供給される点火信号に基づいて前記スイッチング素子をオン・オフさせて点火コイルの二次側に高電圧を発生させ、点火プラグに放電を生じさせる内燃機関用点火装置であって、
    前記内燃機関制御装置からの点火信号のオン・オフタイミングに同期させた主点火信号を生成し、該主点火信号における一次コイルへの通電時間に基づいて、主点火信号のみでスイッチング素子をオン・オフさせる通常点火制御を行うか、主点火信号にてスイッチング素子をオン・オフさせた後に副点火信号を出力して更にスイッチング素子をオン・オフさせる多重点火制御を行うかを判定し、多重点火制御を行うと判定した場合には、前記点火プラグに主放電を生じさせる主点火信号がスイッチング素子へ供給された後に、スイッチング素子をオン・オフさせる副点火信号を生成してスイッチング素子へ供給することで、主放電に続けて副放電を点火プラグに生じさせる多重点火制御を行い、通常点火制御を行うと判定した場合には、副点火信号を生成しないことで通常点火制御が行われるようにする多重点火制御装置を設け、
    前記多重点火制御装置は、
    前記主点火信号により指示される一次コイルへの通電時間が、予め定めた副点火実行基準時間に達しているか否かに基づいて多重点火制御のための副点火を実行するか否かを判定し、通電時間が副点火実行基準時間に達していることで副点火を実行すると判定した場合には、通電時間の長さに応じて期間長が変化する副点火実行指標期間を決定する副点火実行条件判定手段と、
    前記主放電に続けて副放電を実行できる副点火実行許容期間を、主放電の発生後であって気筒内の燃焼行程を妨げない範囲に制限した期間として決定する副点火実行期間制限手段と、
    前記副点火実行条件判定手段により決定された副点火実行指標期間と、前記副点火実行期間制限手段によって決定された副点火実行許容期間とが供給され、副点火実行指標期間と副点火実行許容期間との重複期間のみを副点火実行期間とする副点火実行期間指示手段と、
    前記副点火実行期間指示手段により指示された副点火実行期間に限り、前記スイッチング素子への通電信号を所定の周期で出力し続けることで副点火信号を生成する副点火信号生成手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関用点火装置。
  3. 前記多重点火制御装置の副点火実行条件判定手段は、
    コンデンサと抵抗により適宜な時定数を設定し、前記主点火信号の通電時間の経過に伴って初期電位から充電されると共に、通電時間が経過することで放電が開始されて初期電位に戻るCRタイマ回路と、
    前記CRタイマ回路のコンデンサに副点火実行基準時間の経過で溜まる電荷の指標となる判定用電位を判定用閾値として出力する判定用閾値出力回路と、
    前記CRタイマ回路の出力電位と前記判定用閾値出力回路の判定用閾値とを比較し、CRタイマ回路の出力電位が判定用閾値以上であるときに比較条件達成信号を出力する比較回路と、
    を備え、
    前記比較回路から比較条件達成信号が出力されなければ副点火を実行しないものと判定し、比較条件達成信号が出力されれば副点火実行と判定するようにしたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の内燃機関用点火装置。
  4. 前記副点火実行条件判定手段の比較回路から比較条件達成信号が出力されている期間を副点火実行指標期間とすることを特徴とする請求項3に記載の内燃機関用点火装置。
  5. 前記多重点火制御装置の副点火実行期間制限手段は、
    コンデンサと抵抗により適宜な時定数を設定した微分回路で構成し、前記主点火信号における通電時間の終期を示す立ち下がりエッジを検出して初期電位から低電位に下がり、時定数に応じた変化率で初期電位に戻るエッジ検出回路と、
    前記エッジ検出回路の出力電位が低電位に下がってから副点火実行許容期間の経過で溜まる電荷の指標となる判定用電位を判定用閾値として出力する判定用閾値出力回路と、
    前記エッジ検出回路の出力電位と前記判定用閾値出力回路の判定用閾値とを比較し、エッジ検出回路の出力電位が判定用閾値以下であるときに比較条件達成信号を出力する比較回路と、
    を備え、
    前記副点火実行期間制限手段の比較回路から比較条件達成信号が出力されている期間を副点火実行許容期間とすることを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の内燃機関用点火装置。
  6. 前記多重点火制御装置の副点火実行期間制限手段は、
    前記主点火信号線と動作基準線との間に接続されたキャパシタを備え、主点火信号がオンになることで主点火信号線側が所定の動作基準電位より高電位となって充電され、主点火信号がオフになることで低電位へ下がった後に所定の時間幅である副点火実行許容期間が経過すると、動作基準線側が動作基準電位まで充電される副点火実行許容期間計時回路と、
    前記動作基準線の電位が動作基準電位未満となってから再び動作基準電位に戻るまで、動作許容信号を出力する動作許容信号出力回路と、
    を備え、
    前記副点火実行期間制限手段の動作許容信号出力回路から動作許容信号が出力されている期間を副点火実行許容期間とすることを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の内燃機関用点火装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017112559A (ja) * 2015-12-18 2017-06-22 株式会社デンソー 負荷駆動装置

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