JP2016216202A - エレベータ - Google Patents

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Abstract

【課題】かご空間の意匠性を高め、車椅子利用者による安全な背後確認及びスムーズな降車が可能なエレベータを提供する。
【解決手段】本発明によれば、一端10、他端11を持つ出入口12、出入口12に対向する背面13および車椅子利用者用のかご操作盤14を有するかご15と、かご15の背面13に設けられ映像又は鏡像を表示するミラーディスプレイ16と、ミラーディスプレイ16の鏡像により車椅子利用者が出入口12から降車する各階の乗場に設けられた車椅子利用者用の乗場操作盤と、乗場操作盤およびかご操作盤14への操作による呼び登録により車椅子利用者の行先階を登録する運行制御部15と、運行制御部15への呼び登録により、映像又は鏡像に出入口12の幅および出入口12の一方の端部10から他方の端部11への方向の誘導案内を表示させる表示制御部20と、を備えたことを特徴とするエレベータが提供される。
【選択図】図1

Description

本発明はエレベータに関する。
車椅子利用者が利用可能なエレベータではかご内のかご出入口に対向する背面に鏡が設けられており、この背面を向く姿勢でかごに乗車した車椅子利用者は降車の際、鏡により背後を確認しながら後進する。
従来、商業ビル等ではかご内にデジタルサイネージ機器を設け、乗客に広告情報を提供するエレベータ(例えば特許文献1参照)や、背後確認用の鏡と乗客への情報提供用ディスプレイとを備えたエレベータが知られている(例えば特許文献2参照)。
特開2010−250810号公報 特開2009−62104号公報
しかし、かごの戸開閉方式が片側に開く片開き式のかごに鏡が設けられていると、鏡の左右幅中央の中心線とかごの出入口幅中央の中心線とが一致しない。車椅子利用者が鏡の中心線に沿って真後ろに後進すると、かご床上における車椅子の動線が鏡の中心線を通るラインからずれる。車椅子の側部がかごドアに当たることを避けるため、車椅子利用者は、後進方向をやや曲げて出入口幅中央に車椅子の向きを合わせて降車する必要がある。
戸開閉方式が両開き式であるかごにおいても、別の車椅子、ベッド又はベビーカーの乗車によって、先に乗車の車椅子利用者が左右側壁の何れか一方に寄ることがある。降車時、車椅子利用者は乗車位置から真後ろ方向へ向かう途中に後進方向を曲げる必要がある。曲がりながら車椅子利用者がかご内を後進すると、車椅子が人又はかごに衝突する可能性が存在する。
本発明はこのような課題に鑑み創案されたものであり、かご空間の意匠性を高め、車椅子利用者による安全な背後確認を可能とし、スムーズに降車することを可能とするエレベータを提供することを目的とする。
このような課題を解決するため、本発明の一実施形態によれば、出入口、この出入口に対向する背面および車椅子利用者用のかご操作盤を有するかごと、このかごの前記背面に設けられ映像又は鏡像を表示するミラーディスプレイと、このミラーディスプレイの前記鏡像により車椅子利用者が前記出入口から降車する各階の乗場に設けられた車椅子利用者用の乗場操作盤と、これらの乗場操作盤およびかご操作盤への操作による呼び登録により前記車椅子利用者の行先階を登録する運行制御部と、この運行制御部への前記呼び登録により、前記映像又は前記鏡像に前記出入口の幅および前記出入口の一方の端部から他方の端部への方向の誘導案内を表示させる表示制御部と、を備えたことを特徴とするエレベータが提供される。
本発明によれば、かご空間の意匠性を高め、車椅子利用者による安全な背後確認を可能とし、スムーズに降車することを可能とするエレベータを提供することが可能なエレベータが提供される。
本発明の第1実施形態に係るエレベータの透過的な斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るエレベータのかご平面図である。 本発明の第1実施形態に係るエレベータの制御系を主体にした概略的なブロック図である。 本発明の第1実施形態に係るエレベータのミラーディスプレイの表示例を示す図である。 本発明の第1実施形態に係るエレベータの乗車時のかご内の斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るエレベータの降車時のかご内の斜視図である。 本発明の第2実施形態に係るエレベータのかご平面図である。 本発明の第2実施形態に係るエレベータのミラーディスプレイの表示例を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係るエレベータのかご内の車椅子の位置検出例を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態に係るエレベータの検出部による車椅子利用者の検知処理例を示す図である。 (a)〜(d)は何れも本発明の第3実施形態に係るエレベータのかご内の車椅子利用者の位置を示す複数の平面図である。 本発明の第3実施形態に係るエレベータの検出部による位置情報の取得方法の一例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態に係るエレベータについて、図1乃至図12を参照しながら説明する。尚、各図において同一箇所については同一の符号を付すとともに、重複した説明は省略する。
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1実施形態に係るエレベータの透過的な斜視図である。図2は本実施形態に係るエレベータのかご平面図である。本実施形態に係るエレベータは2枚戸(2S)タイプであり、左右の幅方向に一端10、他端11を持つ出入口12、この出入口12に対向する背面13および車椅子利用者用のかご操作盤14を有するかご15と、このかご15の背面13に設けられ映像又は鏡像を表示するミラーサイネージ16(ミラーディスプレイ)とを備えている。
図3は本実施形態に係るエレベータの制御系を主体にした概略的なブロック図である。同図中上述した符号と同じ符号を有する要素は図1、図2中の要素と同じ要素を表す。本実施形態に係るエレベータは、ミラーサイネージ16の鏡像によって車椅子利用者が出入口12から降車する各階の乗場17に設けられた車椅子利用者用の乗場操作盤18と、乗場操作盤18およびかご操作盤14への操作による呼び登録により車椅子利用者の行先階を登録する運行制御部19とを備えている。更に本実施形態に係るエレベータは、この運行制御部19への呼び登録により、映像又は鏡像に出入口12の幅および出入口12の一方の端部10から他方の端部11への方向の誘導案内を表示させる表示制御部20と、を備えている。
かご15は出入口12を左右に開閉する片開き式のかごドア21、22を有し、これらのかごドア21、22は図示しないかごドア開閉装置によって同じ戸開方向又は同じ戸閉方向にスライドする。車椅子利用者用のかご操作盤14は車椅子利用者の高さ位置に合わせて左側板32に設けられており、このかご操作盤14には行先階ボタン、扉開閉ボタン、方向表示灯が列設されている。一般用のかご操作盤23にも行先階ボタン、扉開閉ボタン、方向表示灯が列設されている。これらのかご操作盤14、23はかご側制御装置24に電気的に接続されており、かご操作盤14、23により選択された行先階情報はかご側制御装置24からテールコード25を介してエレベータ制御部26へ通知される。また、かご15には主索27の一端が連結され、主索27の他端には釣合い錘28が連結されている。主索27が巻掛けられた巻上機29の昇降駆動により、かご15及び釣合い錘28は昇降路をつるべ式に昇降する。
図4は本実施形態に係るエレベータのミラーサイネージ16の表示例を示す図である。既述の符号と同じ符号を有する要素はそれらと同じ要素を表す。ミラーサイネージ16は、映像又は鏡像(同図では表示を省略する)を切替え表示可能であり、映像又は鏡像中に、出入口12の幅の位置をそれぞれ示す左右2本のガイドライン30、31により値L1の幅を表示し、例えば矢印33による誘導案内を映像又は鏡像に重畳して表示可能になっている。図2、図4のように片開き式のドア配置では、ミラーサイネージ16が、一方の端部10側の戸当たりから他方の端部11側の戸袋方向への誘導案内を表示する。ミラーサイネージ16はガイドライン30、31を、出入口12の一方の端部10寄りの左側壁32から、接触回避のためのスペースS1を空けて表示してもよい。かご中央方向を指す矢印33は、混雑時においてミラーサイネージ16が車椅子利用者に出入口12の端部10までの間隔を知らせる。映像は広報や宣伝広告用の動画又は静止画像である。鏡像はかご15内の空間を写す。
このミラーサイネージ16は鏡機能付きの映像表示機器である。ミラーサイネージ16は、例えば液晶モニタと、この液晶モニタ画面の前面に設けられた鏡体と、コントローラとを有する。コントローラは、鏡体の状態を、この鏡体裏側の液晶モニタからの画像光又は映像光を透過させる透過状態と、鏡体表側の外光を反射する鏡状態との間で切替え制御する。ミラーサイネージ16は、透過状態では広告等を映し、鏡状態ではかご15内の鏡像を写す。
また、図3の各階の車椅子利用者用の乗場操作盤18は行先階方向を示す方向ボタンを有する。一般乗客用の乗場操作盤34の高さ位置よりも低い高さ位置に乗場操作盤18は壁に埋設されている。乗場操作盤18、34は何れも選択された方向ボタン上下情報及び階床番号情報を呼び発生信号として配線35によりエレベータ制御部26へ送る。
運行制御部19はかご15の運行を制御する。運行制御部19は呼び登録部36との間で信号及びデータを授受する。呼び登録部36はメモリを有し乗場操作盤18からの呼び信号及びかご操作盤14、23からの行先階信号を登録する。これらの運行制御部19及び呼び登録部36は、エレベータ運行の全体制御を司るエレベータ制御部26を構成する。エレベータ制御部26は制御盤内のCPU、LSI、ROM、RAMによって実行されるソフトウェアプログラムである。運行制御部19は、乗場呼び、行先階登録及びかご15の階床位置に応じて巻上機29を運転制御する。運行制御部19はかご15を走行させ、及び着床時のかご15へ戸開を指令する。
また、表示制御部20はかご15に設けられており、ミラーサイネージ16の表示を切替え制御する。表示制御部20は、映像又は鏡像に重畳させてガイドライン30、31を表示させる。表示制御部20は、呼び登録の発生により、車椅子利用者がかご15に乗車の間、出入口12の幅に相当する表示領域を表示させる。表示制御部20は左右のガイドライン30、31を点滅させてもよい。
次に上述の構成の本実施形態に係るエレベータ(図3)の動作について説明する。一般乗客の利用では、戸開したかご15内で、乗客がかご操作盤23の行先階のボタンを押す。エレベータ制御部26は巻上機29を回転駆動し、行先階にかご15を着床させる。この間、表示制御部20はミラーサイネージ16に映像を表示させ、ミラーサイネージ16は、公共施設の館内情報、商業広告などを表示させる。
続いて車椅子利用者が単独で例えば下階から上階へエレベータを利用する場合、乗車に先立ち表示制御部20はミラーサイネージ16に映像を表示させている。あるいは当初ミラーサイネージ16は画面表示オフにされていてもよい。エレベータ制御部26は、下階の乗場操作盤18からの呼び登録によりかご15を下階へ配車し戸開する。車椅子利用者が前向きにかご15内に乗込み、車椅子利用者はかご操作盤14の上階のボタンを押す。エレベータ制御部26は車椅子呼びの登録を受けると、表示制御部20へ誘導案内の表示指令を送る。例えばこの表示指令の受信タイミング又は全戸閉の完了タイミングで、表示制御部20はミラーサイネージ16の表示を映像又は画面表示オフから背後確認用の鏡像に切替える。ミラーサイネージ16は車椅子利用者を写す。
図5は本実施形態に係るエレベータのかご15内の斜視図である。既述の符号はそれらと同じ要素を表す。車椅子利用者はミラーサイネージ16を鏡として利用する。ミラーサイネージ16は、鏡像にガイドライン30、31を重ね合わせて表示する。矢印33で表される誘導表示により、車椅子利用者は出入口12の端部の位置を把握できる。
かご15が上階へ着床により、エレベータ制御部26は戸開する。車椅子利用者は、背後確認用のバックミラーとしてミラーサイネージ16上のガイドライン30、31を注視しつつ降車し始める。
図6は本実施形態に係るエレベータの降車時のかご15内の斜視図である。既述の符号はそれらと同じ要素を表す。ガイドライン30、31の目視により、車椅子利用者はガイドライン30、31間に入るように自分の車椅子の左右幅をガイドライン30、31間に合わせる。ミラーサイネージ16はガイドライン30、31を点滅表示してもよい。かご15内に車椅子利用者の降車後、他の車椅子利用者がかご15に乗車している場合、エレベータは戸閉、走行、戸開を実行する。ミラーサイネージ16は鏡像を表示する。あるいはミラーサイネージ16は適宜、広告に切替え表示してもよい。
車椅子利用者の降車の後、かご15内に乗車の他の車椅子利用者による呼び登録が存在しなければ、かご側制御装置24はかごドア装置による全戸閉の完了通知又は安全装置の全戸閉検知により、ミラーサイネージ16の鏡像の表示を停止する。再度表示制御部20は切替え制御によってミラーサイネージ16に広告などの映像を表示させ又は画面表示をオフにする。
従って車椅子呼び登録が発生した場合、車椅子利用者は、鏡像及びガイドライン30、31を見ることで、出入口12の幅を認識して後ろ向きに安全に降車できる。かご15への乗降の際、車椅子利用者は必ず後ろ向きに操車をする場合があるため、ガイドライン30、31及び矢印33の表示を利用することによって、車椅子利用者はかご15や他の乗客への衝突を防ぐことができ、安全な乗降をサポートすることができるようになる。
図2のかご床上において、車椅子利用者の乗車位置が出入口12及び背面13方向の中心線Yよりも同図で右方であると、後ろ向きに後進する際の車椅子の動線Aはほぼ直線である。車椅子利用者の乗車位置が中心線Yよりも左方であると、車椅子の動線Bは曲線状、弧状である。混雑時に、乗客どうしで車椅子利用者へ気遣いを払ったとしても、車椅子利用者が中心線Yよりも左方に寄ることがある。本実施形態に係るエレベータによれば、車椅子利用者は矢印33による誘導案内を目視しながら、動線Bに沿って後進できるため、出入口12の一方の端部10寄りの左側壁32の位置を車椅子利用者が確認することができる。車椅子利用者は端部10の位置を後進中に確認でき、後進途中から進路を出入口12へ向けて動線Bのように湾曲させながら、降車できる。中心線Yよりも左方の開始位置から直に後進して左側壁32に接触することを回避できる。車椅子の後部を左側壁32に衝突させずに、スムーズに降車できる。
以上のように、本実施形態に係るエレベータは、通常運行時はミラーサイネージ16に映像を流し、車椅子呼びが登録された場合、出入口12の幅に合わせたガイドライン30、31をミラーサイネージ16に表示させる。車椅子利用者はガイドライン30、31を目印として出入口12の幅及び矢印33による誘導表示により乗降できる。片開き式のドア配置であっても、車椅子利用者は背後を確認することでスムーズにかご15に乗降することができる。特に後ろ向き操作が多くなるかご15の降車時、ガイドライン30、31に沿うことで車椅子利用者はかご15に衝突することなく降車が可能となる。車椅子利用者がミラーサイネージ16を見ながら真っ直ぐに後進し、車椅子の両側部がかご15に当たらずにスムーズに降りられるようになる。
このように本実施形態に係るエレベータによれば、かご空間の意匠性を高め、車椅子利用者による安全な背後確認を可能とし、スムーズに降車することを可能となる。
また、本実施形態に係るエレベータは、車椅子操作者に対するガイドライン30、31の表示と併せて、あるいは表示の代わりに、注意喚起メッセージを表示させてもよい。表示制御部20が、かご15内で空間スペースを空ける旨の喚起メッセージを、車椅子利用者の呼び登録の発生により、ミラーサイネージ16及びかご15内の表示灯に表示させる。混雑したときに、車椅子利用者の乗車時及び降車時に、ミラーサイネージ16は車椅子利用者及び左側壁32寄りに立つ乗客に対し、「接触に気をつけて下さい」等の注意を喚起させることができ、接触を防止することができる。乗り合わせた乗客に対しても車椅子スペースを注意喚起する様な表示をすることでより快適な乗降が可能となる。
また、本実施形態に係るエレベータは、ガイドライン30、31間の領域を色分けして表示してもよい。表示制御部20は、ミラーサイネージ16の画面のうち、出入口12の幅に相当する表示領域を、左右二分割又は三分割し、分割した小領域毎に、明るさ、階調、色相の何れか一以上を変化させてもよい。例えば車椅子利用者の乗車によって、ミラーサイネージ16は、ガイドライン30、31間の領域だけを周囲とは異なる色を付す。視認性が上がり、人目を引くため車椅子乗車の注意喚起ができる。ガイドライン30、31間の領域を左右中央で二分割又は左右に三つ以上に分割し各分割小領域に異なる色を付してもよい。
(第2の実施形態)
上記第1実施形態では、片開き式のドア配置であったが、両開き式のドア配置でもよい。
図7は第2実施形態に係るエレベータのかご平面図である。既述の符号はそれらと同じ要素を表す。第2実施形態に係るエレベータは中央開き(CO)タイプであり、ドア配置が異なる点以外については特に断らない限り、第1実施形態に係るエレベータと実質同じ構成を有する。本実施形態に係るエレベータは、中心線Zについて対称なかご37を有する。このエレベータは、一端38、他端39を持つ出入口40、出入口40に対向する背面13および車椅子利用者用のかご操作盤14を有する上記かご37と、かご37の背面13に設けられたミラーサイネージ16と、各階の乗場17の車椅子利用者用の乗場操作盤18と、運行制御部19と、ミラーサイネージ16の映像又は鏡像に出入口40の幅および出入口40の一方の端部38から他方の端部39への方向の矢印33により表される誘導案内を表示させる表示制御部20とを備えている。かご37は出入口40を中央から左右に開閉する両開き式の2枚のかごドア41、42を有する。
図8は本実施形態に係るエレベータのミラーサイネージ16の表示例を示す図である。既述の符号と同じ符号を有する要素はそれらと同じ要素を表す。ミラーサイネージ16は、映像又は鏡像中に、出入口40の幅の位置をそれぞれ示すガイドライン30、31により値L2の幅を表示する。ミラーサイネージ16は矢印33により誘導案内を表示する。ミラーサイネージ16は、一方の端部38から全戸閉時のかごドア41、42間の戸当たり43への誘導案内を表示する。ミラーサイネージ16はガイドライン30、31を、出入口40の一方の端部39寄りの左側壁32Aから、接触回避のためのスペースS2を空けて表示してもよい。
次に本実施形態に係るエレベータ(図7)では、乗車後、車椅子利用者の乗車位置が中心線Zから離れて左側壁32A、右側壁32Bの何れか一方寄りに移動する。あるいは別の車椅子利用者、ベッド又はベビーカーの乗車により、乗車中の車椅子がかご37内で左右一方に寄る。本実施形態に係るエレベータによれば、車椅子利用者はガイドライン30、31及び矢印33による誘導案内により、ミラーサイネージ16の鏡像を目視しながら、後進方向を曲げることができる。ミラーサイネージ16がバックミラーとして機能するため、両開き式のドア配置であっても、出入口12の一方の端部10寄りの左側壁32Aの位置を車椅子利用者が確認することができる。車椅子利用者は進路を出入口37へ向けて曲がりながらスムーズに降車できる。
(第3の実施形態)
上記第1実施形態において、かご15内の車椅子利用者の乗車位置を検出し、ミラーサイネージ16のガイドライン30、31の表示位置を変化させてもよい。
図1〜図3を参照し、本実施形態に係るエレベータは、かご15に設けられたカメラ44と、このカメラ44の撮像によりかご15内での車椅子利用者の位置を検知する検出部45と、を更に備え、表示制御部20は、この検出部45からの位置情報に応じてミラーサイネージ16上の出入口12の幅に相当する表示領域を左右に変化させる。検出部45の機能はアプリケーションプログラムにより実行される。この点以外について、第3実施形態に係るエレベータは、第1実施形態に係るエレベータと実質同じ構成を有する。
次に第3の実施形態に係るエレベータの動作について説明する。エレベータ制御部26は車椅子利用者が乗車した後、戸閉する。カメラ44及び検出部45によりエレベータは車椅子の位置を映像解析により検出する。
図9は本実施形態に係るエレベータのかご15内の車椅子の位置検出例を示すフローチャートである。
検出部45はカメラ44からの映像の停止画によってかご15内の映像解析を開始する(ステップA1)。検出部45は車椅子利用者を検知したかどうかを判定する(ステップA2)。検出部45が検知しない間、NOルートを通り、検出部45はステップA2の判定を繰返す。
図10は検出部45による車椅子利用者の検知処理例を示す図である。既述の符号はそれらと同じ要素を表す。画像46はカメラ映像のある時点での静止画像である。検出部45は、決められた時間間隔で起動し画像46から人の頭部の有無を検出する。検出部45は複数の水平線Hによって画像46を複数の上下領域に分割する。検出部45は各分割領域中に人の頭部ほどの大きさを持つ物体の有無を判別する。検出部45は例えば物体P、Qを人として抽出する。検出部45は床からの頭部の高さが上側の分割領域に入っていることの検出により物体P、Qを大人と判定する。検出部45は物体Qについて身長に対する脚部の長さが予め保持する閾値よりも大きいか小さいかを判断する。検出部45は脚部の長さが閾値よりも小さければ子供と判断し、大きければ物体Qを車椅子利用者と判断する。あるいは、検出部45は楕円形状の抽出により車椅子の車輪を検知して物体Qを車椅子利用者と判断してもよい。検出部45は破線で囲った部分の大きさが、予め保持する閾値よりも大きいことの検知により、物体Qを車椅子利用者と判断してもよい。
検出部45が車椅子利用者を検知すると、図9のステップA3において検出部45は車椅子利用者のかご床上の乗車位置を検知する。
図11(a)〜図11(d)は何れもかご15内の車椅子利用者の位置を示す複数のかご平面図であり、それぞれ第1〜第4の位置における車椅子利用者Wが示されている。図11中、上述した符号と同じ符号を有する要素はそれらと同じ要素を表す。図11(a)では車椅子利用者Wがミラーサイネージ16寄り且つミラーサイネージ16に向かって右側の位置に乗車している。
図12は検出部45による位置情報の取得方法の一例を示す図である。既述の符号はそれらと同じ要素を表す。検出部45は画像処理によって検出対象画像を、矩形領域47(太線枠参照)に等価的に変換しこの矩形領域47を水平線H及び垂直線Vによって等間隔に分割する。検出部45は分割により得られた複数のマス目のうち、予め保持する濃度よりも濃いマス目48(斜線部参照)を車椅子利用者Wの乗車位置と判定する。検出部45は、例えば2つの車輪の平面形状と、車椅子座席に相当する車輪間の領域のサイズとにより、車椅子であることを判定する。
続けて図9のステップA4において表示制御部20はミラーサイネージ16に、車椅子利用者の位置寄りにガイドライン30、31を表示させる。また、ステップA3において車椅子利用者Wの乗車位置が図11(b)、図11(c)又は図11(d)であることを検出部45が検知した場合の処理も、図11(a)の処理例と同様の処理を、検出部45及び表示制御部20は実行する。
本実施形態に係るエレベータによれば、かご15内での車椅子利用者の位置に応じてミラーサイネージ16上の出入口12の幅の表示位置を左右に変化させることができる。カメラ44によりかご内を俯瞰した映像を撮影することができ、空間的に車椅子利用者の位置を把握できる。立体的に車椅子位置を検出でき、検出位置に応じてガイドライン30、31や矢印33のような誘導案内位置をずらすことができる。
尚、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。ベビーカーでも同様である。
図4、図8等のミラーサイネージ16の誘導案内の表示及び図9〜図12の検出例は一例であり、これらの内容に限定されるものではない。例えばガイドライン30、31の表示を開始させるタイミング、この表示を終了させるタイミング及び位置検出方法は種々変形できる。これらの変更をして実施したに過ぎない実施品に対して実施の形態に係るエレベータの優位性は何ら損なわれるものではない。
上記実施形態に係るエレベータは、車椅子利用者用のかご操作盤14及び乗場操作盤18に、車椅子専用運転の表示用のインディケータを設けてもよい。エレベータ制御部26が、運転モードを、車椅子専用の特殊運転モードに切替えたときに、インディケータを点灯させる。エレベータ制御部26は、車椅子専用運転では、常時、ミラーサイネージ16にガイドライン30、31を表示させてもよい。
上記実施形態では、かご床形状は略矩形であったが、例えば狭い駅舎などでは昇降路平面形状及び昇降路突起物により、かご床形状は四角形の一隅を欠いた五角形状をとることがある。多角形のかご床形状を持つかごは、かご背面又はかご側面のうち、出入口に対向する対向側面にミラーサイネージ16を有する。その場合においても、ミラーサイネージ16による表示は上記例と同様である。
2本のガイドラインの代わりに、複数本のガイドラインを左右に表示してもよい。ミラーサイネージ16は映像又は鏡像を切替え表示する代わりに、画面領域を分割して、分割画面領域にそれぞれ映像及び鏡像を割当てして表示させてもよい。
また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
10…一端(端部),11…他端(端部)、12…出入口、13…背面、14…かご操作盤(車椅子利用者用のかご操作盤)、15…かご、16…ミラーサイネージ(ミラーディスプレイ)、17…乗場、18…乗場操作盤(車椅子利用者用の乗場操作盤)、19…運行制御部、20…表示制御部、21、22…かごドア
このような課題を解決するため、本発明の一実施形態によれば、出入口、この出入口に対向する背面および車椅子利用者用のかご操作盤を有するかごと、このかごの前記背面に設けられ映像又は鏡像を表示するミラーディスプレイと、このミラーディスプレイの前記鏡像により車椅子利用者が前記出入口から降車する各階の乗場に設けられた車椅子利用者用の乗場操作盤と、これらの乗場操作盤およびかご操作盤への操作による呼び登録により前記車椅子利用者の行先階を登録する運行制御部と、この運行制御部への前記呼び登録により、前記映像又は前記鏡像に前記出入口の幅および前記出入口の一方の端部から他方の端部への方向の誘導案内を表示させる表示制御部と、前記かごに設けられたカメラと、このカメラの撮像により前記かご内での前記車椅子利用者の位置を検知する検出部と、を備え、前記表示制御部は、前記検出部からの位置情報に応じて前記ミラーディスプレイ上の前記幅に相当する表示領域を左右に変化させることを特徴とするエレベータが提供される。
本発明の第1参考形態に係るエレベータの透過的な斜視図である。 本発明の第1参考形態に係るエレベータのかご平面図である。 本発明の第1参考形態に係るエレベータの制御系を主体にした概略的なブロック図である。 本発明の第1参考形態に係るエレベータのミラーディスプレイの表示例を示す図である。 本発明の第1参考形態に係るエレベータの乗車時のかご内の斜視図である。 本発明の第1参考形態に係るエレベータの降車時のかご内の斜視図である。 本発明の第2参考形態に係るエレベータのかご平面図である。 本発明の第2参考形態に係るエレベータのミラーディスプレイの表示例を示す図である。 本発明の実施形態に係るエレベータのかご内の車椅子の位置検出例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係るエレベータの検出部による車椅子利用者の検知処理例を示す図である。 (a)〜(d)は何れも本発明の実施形態に係るエレベータのかご内の車椅子利用者の位置を示す複数の平面図である。 本発明の実施形態に係るエレベータの検出部による位置情報の取得方法の一例を示す図である。
図1は本発明の第1参考形態に係るエレベータの透過的な斜視図である。図2は本参考形態に係るエレベータのかご平面図である。本参考形態に係るエレベータは2枚戸(2S)タイプであり、左右の幅方向に一端10、他端11を持つ出入口12、この出入口12に対向する背面13および車椅子利用者用のかご操作盤14を有するかご15と、このかご15の背面13に設けられ映像又は鏡像を表示するミラーサイネージ16(ミラーディスプレイ)とを備えている。
図3は本参考形態に係るエレベータの制御系を主体にした概略的なブロック図である。同図中上述した符号と同じ符号を有する要素は図1、図2中の要素と同じ要素を表す。本参考形態に係るエレベータは、ミラーサイネージ16の鏡像によって車椅子利用者が出入口12から降車する各階の乗場17に設けられた車椅子利用者用の乗場操作盤18と、乗場操作盤18およびかご操作盤14への操作による呼び登録により車椅子利用者の行先階を登録する運行制御部19とを備えている。更に本参考形態に係るエレベータは、この運行制御部19への呼び登録により、映像又は鏡像に出入口12の幅および出入口12の一方の端部10から他方の端部11への方向の誘導案内を表示させる表示制御部20と、を備えている。
図4は本参考形態に係るエレベータのミラーサイネージ16の表示例を示す図である。既述の符号と同じ符号を有する要素はそれらと同じ要素を表す。ミラーサイネージ16は、映像又は鏡像(同図では表示を省略する)を切替え表示可能であり、映像又は鏡像中に、出入口12の幅の位置をそれぞれ示す左右2本のガイドライン30、31により値L1の幅を表示し、例えば矢印33による誘導案内を映像又は鏡像に重畳して表示可能になっている。図2、図4のように片開き式のドア配置では、ミラーサイネージ16が、一方の端部10側の戸当たりから他方の端部11側の戸袋方向への誘導案内を表示する。ミラーサイネージ16はガイドライン30、31を、出入口12の一方の端部10寄りの左側壁32から、接触回避のためのスペースS1を空けて表示してもよい。かご中央方向を指す矢印33は、混雑時においてミラーサイネージ16が車椅子利用者に出入口12の端部10までの間隔を知らせる。映像は広報や宣伝広告用の動画又は静止画像である。鏡像はかご15内の空間を写す。
次に上述の構成の本参考形態に係るエレベータ(図3)の動作について説明する。一般乗客の利用では、戸開したかご15内で、乗客がかご操作盤23の行先階のボタンを押す。エレベータ制御部26は巻上機29を回転駆動し、行先階にかご15を着床させる。この間、表示制御部20はミラーサイネージ16に映像を表示させ、ミラーサイネージ16は、公共施設の館内情報、商業広告などを表示させる。
図5は本参考形態に係るエレベータのかご15内の斜視図である。既述の符号はそれらと同じ要素を表す。車椅子利用者はミラーサイネージ16を鏡として利用する。ミラーサイネージ16は、鏡像にガイドライン30、31を重ね合わせて表示する。矢印33で表される誘導表示により、車椅子利用者は出入口12の端部の位置を把握できる。
図6は本参考形態に係るエレベータの降車時のかご15内の斜視図である。既述の符号はそれらと同じ要素を表す。ガイドライン30、31の目視により、車椅子利用者はガイドライン30、31間に入るように自分の車椅子の左右幅をガイドライン30、31間に合わせる。ミラーサイネージ16はガイドライン30、31を点滅表示してもよい。かご15内に車椅子利用者の降車後、他の車椅子利用者がかご15に乗車している場合、エレベータは戸閉、走行、戸開を実行する。ミラーサイネージ16は鏡像を表示する。あるいはミラーサイネージ16は適宜、広告に切替え表示してもよい。
図2のかご床上において、車椅子利用者の乗車位置が出入口12及び背面13方向の中心線Yよりも同図で右方であると、後ろ向きに後進する際の車椅子の動線Aはほぼ直線である。車椅子利用者の乗車位置が中心線Yよりも左方であると、車椅子の動線Bは曲線状、弧状である。混雑時に、乗客どうしで車椅子利用者へ気遣いを払ったとしても、車椅子利用者が中心線Yよりも左方に寄ることがある。本参考形態に係るエレベータによれば、車椅子利用者は矢印33による誘導案内を目視しながら、動線Bに沿って後進できるため、出入口12の一方の端部10寄りの左側壁32の位置を車椅子利用者が確認することができる。車椅子利用者は端部10の位置を後進中に確認でき、後進途中から進路を出入口12へ向けて動線Bのように湾曲させながら、降車できる。中心線Yよりも左方の開始位置から直に後進して左側壁32に接触することを回避できる。車椅子の後部を左側壁32に衝突させずに、スムーズに降車できる。
以上のように、本参考形態に係るエレベータは、通常運行時はミラーサイネージ16に映像を流し、車椅子呼びが登録された場合、出入口12の幅に合わせたガイドライン30、31をミラーサイネージ16に表示させる。車椅子利用者はガイドライン30、31を目印として出入口12の幅及び矢印33による誘導表示により乗降できる。片開き式のドア配置であっても、車椅子利用者は背後を確認することでスムーズにかご15に乗降することができる。特に後ろ向き操作が多くなるかご15の降車時、ガイドライン30、31に沿うことで車椅子利用者はかご15に衝突することなく降車が可能となる。車椅子利用者がミラーサイネージ16を見ながら真っ直ぐに後進し、車椅子の両側部がかご15に当たらずにスムーズに降りられるようになる。
このように本参考形態に係るエレベータによれば、かご空間の意匠性を高め、車椅子利用者による安全な背後確認を可能とし、スムーズに降車することを可能となる。
また、本参考形態に係るエレベータは、車椅子操作者に対するガイドライン30、31の表示と併せて、あるいは表示の代わりに、注意喚起メッセージを表示させてもよい。表示制御部20が、かご15内で空間スペースを空ける旨の喚起メッセージを、車椅子利用者の呼び登録の発生により、ミラーサイネージ16及びかご15内の表示灯に表示させる。混雑したときに、車椅子利用者の乗車時及び降車時に、ミラーサイネージ16は車椅子利用者及び左側壁32寄りに立つ乗客に対し、「接触に気をつけて下さい」等の注意を喚起させることができ、接触を防止することができる。乗り合わせた乗客に対しても車椅子スペースを注意喚起する様な表示をすることでより快適な乗降が可能となる。
また、本参考形態に係るエレベータは、ガイドライン30、31間の領域を色分けして表示してもよい。表示制御部20は、ミラーサイネージ16の画面のうち、出入口12の幅に相当する表示領域を、左右二分割又は三分割し、分割した小領域毎に、明るさ、階調、色相の何れか一以上を変化させてもよい。例えば車椅子利用者の乗車によって、ミラーサイネージ16は、ガイドライン30、31間の領域だけを周囲とは異なる色を付す。視認性が上がり、人目を引くため車椅子乗車の注意喚起ができる。ガイドライン30、31間の領域を左右中央で二分割又は左右に三つ以上に分割し各分割小領域に異なる色を付してもよい。
(第2の参考形態)
上記第1参考形態では、片開き式のドア配置であったが、両開き式のドア配置でもよい。
図7は第2参考形態に係るエレベータのかご平面図である。既述の符号はそれらと同じ要素を表す。第2参考形態に係るエレベータは中央開き(CO)タイプであり、ドア配置が異なる点以外については特に断らない限り、第1参考形態に係るエレベータと実質同じ構成を有する。本参考形態に係るエレベータは、中心線Zについて対称なかご37を有する。このエレベータは、一端38、他端39を持つ出入口40、出入口40に対向する背面13および車椅子利用者用のかご操作盤14を有する上記かご37と、かご37の背面13に設けられたミラーサイネージ16と、各階の乗場17の車椅子利用者用の乗場操作盤18と、運行制御部19と、ミラーサイネージ16の映像又は鏡像に出入口40の幅および出入口40の一方の端部38から他方の端部39への方向の矢印33により表される誘導案内を表示させる表示制御部20とを備えている。かご37は出入口40を中央から左右に開閉する両開き式の2枚のかごドア41、42を有する。
図8は本参考形態に係るエレベータのミラーサイネージ16の表示例を示す図である。既述の符号と同じ符号を有する要素はそれらと同じ要素を表す。ミラーサイネージ16は、映像又は鏡像中に、出入口40の幅の位置をそれぞれ示すガイドライン30、31により値L2の幅を表示する。ミラーサイネージ16は矢印33により誘導案内を表示する。ミラーサイネージ16は、一方の端部38から全戸閉時のかごドア41、42間の戸当たり43への誘導案内を表示する。ミラーサイネージ16はガイドライン30、31を、出入口40の一方の端部39寄りの左側壁32Aから、接触回避のためのスペースS2を空けて表示してもよい。
次に本参考形態に係るエレベータ(図7)では、乗車後、車椅子利用者の乗車位置が中心線Zから離れて左側壁32A、右側壁32Bの何れか一方寄りに移動する。あるいは別の車椅子利用者、ベッド又はベビーカーの乗車により、乗車中の車椅子がかご37内で左右一方に寄る。本参考形態に係るエレベータによれば、車椅子利用者はガイドライン30、31及び矢印33による誘導案内により、ミラーサイネージ16の鏡像を目視しながら、後進方向を曲げることができる。ミラーサイネージ16がバックミラーとして機能するため、両開き式のドア配置であっても、出入口12の一方の端部10寄りの左側壁32Aの位置を車椅子利用者が確認することができる。車椅子利用者は進路を出入口37へ向けて曲がりながらスムーズに降車できる。
実施形態)
上記第1参考形態において、かご15内の車椅子利用者の乗車位置を検出し、ミラーサイネージ16のガイドライン30、31の表示位置を変化させてもよい。
図1〜図3を参照し、本実施形態に係るエレベータは、かご15に設けられたカメラ44と、このカメラ44の撮像によりかご15内での車椅子利用者の位置を検知する検出部45と、を更に備え、表示制御部20は、この検出部45からの位置情報に応じてミラーサイネージ16上の出入口12の幅に相当する表示領域を左右に変化させる。検出部45の機能はアプリケーションプログラムにより実行される。この点以外について、実施形態に係るエレベータは、第1参考形態に係るエレベータと実質同じ構成を有する。
次に実施形態に係るエレベータの動作について説明する。エレベータ制御部26は車椅子利用者が乗車した後、戸閉する。カメラ44及び検出部45によりエレベータは車椅子の位置を映像解析により検出する。
図9は本実施形態に係るエレベータのかご15内の車椅子の位置検出例を示すフローチャートである。

Claims (10)

  1. 出入口、この出入口に対向する背面および車椅子利用者用のかご操作盤を有するかごと、
    このかごの前記背面に設けられ映像又は鏡像を表示するミラーディスプレイと、
    このミラーディスプレイの前記鏡像により車椅子利用者が前記出入口から降車する各階の乗場に設けられた車椅子利用者用の乗場操作盤と、
    これらの乗場操作盤およびかご操作盤への操作による呼び登録により前記車椅子利用者の行先階を登録する運行制御部と、
    この運行制御部への前記呼び登録により、前記映像又は前記鏡像に前記出入口の幅および前記出入口の一方の端部から他方の端部への方向の誘導案内を表示させる表示制御部と、
    を備えたことを特徴とするエレベータ。
  2. 前記ミラーディスプレイは、前記出入口の幅の位置をそれぞれ示す左右のガイドラインにより前記幅を表示することを特徴とする請求項1記載のエレベータ。
  3. 前記ミラーディスプレイは、前記左右のガイドラインを、前記一方の端部寄りのかご側壁から、接触回避のためのスペースを空けて表示することを特徴とする請求項2記載のエレベータ。
  4. 前記表示制御部は前記左右のガイドラインを点滅させることを特徴とする請求項2記載のエレベータ。
  5. 前記かごは前記出入口を左右に開閉する片開き式のかごドアを有し、
    前記ミラーディスプレイは、前記一方の端部側の戸当たりから前記他方の端部側の戸袋方向への誘導案内を表示することを特徴とする請求項1記載のエレベータ。
  6. 前記かごは前記出入口を中央から左右に開閉する両開き式の複数枚のかごドアを有し、
    前記ミラーディスプレイは、前記出入口の何れか一方の端部から全戸閉時の前記かごドア間の戸当たりへの誘導案内を表示することを特徴とする請求項1記載のエレベータ。
  7. 前記ミラーディスプレイは、前記出入口の幅に相当する表示領域を、左右複数に分割し、分割した小領域毎に明るさ、階調、色相の何れか一以上を変化させることを特徴とする請求項1記載のエレベータ。
  8. 前記かごに設けられたカメラと、
    このカメラの撮像により前記かご内での前記車椅子利用者の位置を検知する検出部と、を更に備え、
    前記表示制御部は、この検出部からの位置情報に応じて前記ミラーディスプレイ上の前記出入口の幅に相当する表示領域を左右に変化させることを特徴とする請求項1記載のエレベータ。
  9. 前記呼び登録の発生により、前記表示制御部は前記車椅子利用者が前記かごに乗車の間、前記出入口の幅に相当する表示領域を表示させることを特徴とする請求項1記載のエレベータ。
  10. 前記表示制御部は、前記かご内で空間スペースを空ける旨の喚起メッセージを表示することを特徴とする請求項1記載のエレベータ。
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