JP2016216141A - 搬送機構並びにこれを適用した水切り装置 - Google Patents

搬送機構並びにこれを適用した水切り装置 Download PDF

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Shinichi Hoshida
真一 星田
幸司 岩本
Koji Iwamoto
幸司 岩本
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【課題】 例えばベアリングレースに付着したホーニング液を除去する際に、熱による強制乾燥ではなく、エアを吹き付けて液体を飛ばす水切り手法を採用するようにした新規な搬送機構と水切り装置の開発を課題とする。【解決手段】 本発明は、搬送空間Rの下方を区画するように一定ピッチで整列する複数対の支承体11と、一定ピッチ毎に収容部13を形成した間欠搬送体12とを具え、間欠搬送体12が、一定ピッチ分の長手方向への往復動作と、上下方向の昇降動作を組み合わせたボックスモーション動作を行うものであり、間欠搬送体12の上昇動作により、支承体11に支持されていたワークWを支承体11から間欠搬送体12の収容部13に移載し、次いで、上死点に至った間欠搬送体12は、収容部13にワークWを支持した状態で、一定ピッチ前方に移動した後、下降動作により、一定ピッチ前方の支承体11にワークを受け渡すようにしたことを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、ベアリングレースを一例とする円筒状や円柱状等のワークを処理対象とし、これに付着した液体を除去する際に適したワークの新規な搬送機構並びに水切り装置に関するものである。
例えば、車両の車軸や自転車のペダルあるいは工作機械の回転軸等には、回転するシャフトの保持部分にベアリング(軸受)が組み込まれ、回転に伴う摩擦抵抗を減らし、シャフトをスムーズに回転させるように配慮されている。
このようなベアリングの基本構造は、インナーレースとアウターレースの間に転がり部材を組み込んだ構成であり、インナーレースやアウターレースはベアリングレースと称される。そして、ベアリングを最終的な寸法精度に仕上げるにあたっては、例えばベアリングレースの内側にホーニング加工を施し、所望の内径寸法に仕上げることが行われている(例えば特許文献1参照)。
ところで、このようなホーニング加工は、ホーニング液(ホーニング油)を使用しながらワーク(ここではベアリングレース)の内側を研削する加工であるため、加工中、ベアリングレースにホーニング液が付着する。このためホーニング加工後には、ベアリングレースに付着したホーニング液を除去する洗浄作業が行われている。
そして、従来、この種のホーニング液の除去作業においては、例えば図6に示すように、ベアリングレースWを乾燥機Dに送り、ここで熱によって強制的に乾燥させる手法が多く採用されていた。しかし、このような乾燥手法には、多大な熱量と時間を要するため、エネルギーコストが増大するという弊害(不都合)があった。
また、通常、このような手法(乾燥機DにベアリングレースWを移送し、熱で強制的に乾燥させる手法)は、本図6に併せ示すように、チェーンコンベアCにワークWであるベアリングレースWを保持するホルダーなどをアタッチメントとして取り付け、このホルダーにベアリングレースWを保持させて乾燥機Dに送り込み、適宜の時間、乾燥させるのが一般的な形態となっていた。
しかしながら、このようなチェーンコンベアCによる移送形態では、チェーンの戻り工程が作用上無駄であり、また特に移送路を水平に設けた場合には、設置スペースを長く(広く)要するという不都合があった。
また、チェーンコンベアCによる移送では、経年使用に伴いチェーンが伸び、これが悪影響を及ぼすことがあった。すなわちチェーンが伸びると、チェーンのピッチが狂ってしまい、結果的に例えばワークが乾燥機内を通過する時間(乾燥時間)が変わってしまうことがあった。また、チェーンの擦り減りによって生じ得る金属粉がワークであるベアリングレースに付着すると、シャフトを滑らかに回転させるというベアリング本来の性能を発揮し得ないことも考えられた。
そのため、ワークであるベアリングレースに付着したホーニング液を除去するには、このような熱による強制的な乾燥手法ではない、新たな手法が求められていた。
特開平7−133827(特に段落〔0011〕)
本発明は、このような背景を認識してなされたものであって、ベアリングレース等のワークに付着した液体(ホーニング液)を除去するにあたり、熱による強制的な乾燥手法ではなく、付着した液体をエアで吹き飛ばす水切り手法を採用するものであり、これに好適な新規な搬送機構と水切り装置の開発を課題とする。
すなわち請求項1記載の搬送機構は、
適宜の機枠内に長手方向に延びるように形成された搬送空間と、
この搬送空間の下方を実質的に区画するように長手方向に一定ピッチで整列する複数対の支承体と、
この複数対の支承体に沿うように前記一定ピッチ毎に収容部を形成した間欠搬送体とを具え、
前記間欠搬送体は、前記一定ピッチ分の長手方向への往復動作と、上下方向の昇降動作を組み合わせた移動を行うように構成され、
且つこの間欠搬送体は、支承体に支持されていたワークを、上昇動作により支承体から間欠搬送体の収容部に移載するように受け取り、
次いで、上死点に至った間欠搬送体は、収容部にワークを支持した状態で、一定ピッチ前方に移動した後、下降動作を行い、一定ピッチ前方の支承体にワークを受け渡すものであり、
かかる構成により、ワークを一定ピッチ毎、順々に移送するようにしたことを特徴として成るものである。
また請求項2記載の搬送機構は、前記請求項1記載の要件に加え、
前記支承体は、搬送空間に対し突出・退去自在に構成され、
前記間欠搬送体が上昇動作を行う際には、支承体が搬送空間から退去し、支承体が担っていたワークの支持作用を間欠搬送体に切り換えるようにする一方、
前記間欠搬送体が一定ピッチ前方位置で下降動作を行う際には、支承体が搬送空間に突出し、間欠搬送体が担っていたワークの支持作用を支承体に切り替えるようにしたことを特徴として成るものである。
また請求項3記載の搬送機構は、前記請求項1または2記載の要件に加え、
前記搬送空間には、ワークの移送方向に沿って伸びる少なくとも一対の姿勢保持体が設けられ、前記ワークは、この姿勢保持体の間を通過しながら一定ピッチ毎移送されることを特徴として成るものである。
また請求項4記載の搬送機構は、前記請求項1または2記載の要件に加え、
前記ワークは、円筒状または円柱状を成し、
且つ当該ワークは、外周側面を支承体または間欠搬送体によって下支えされた起立姿勢を保ちながら移送されることを特徴として成るものである。
また請求項5記載の搬送機構は、前記請求項4記載の要件に加え、
前記間欠搬送体の収容部は、V字状の切り欠き状に形成されることを特徴として成るものである。
また請求項6記載の搬送機構は、前記請求項4または5記載の要件に加え、
前記間欠搬送体の上方には、間欠搬送体と一体となって動く姿勢変更体が設けられ、この姿勢変更体は、間欠搬送体が下降した際にワークの上部に接触するものであり、
間欠搬送体がワークの移送方向に対して戻る方向に平行移動する際、当該姿勢変更体がワークを適宜の角度回転させ、ワークの姿勢を変更するようにしたことを特徴として成るものである。
また請求項7記載の水切り装置は、
適宜の機枠内に長手方向に延びるように形成された搬送空間と、
この搬送空間の下方を実質的に区画するように長手方向に一定ピッチで整列する複数対の支承体と、
この複数対の支承体に沿うように前記一定ピッチ毎に収容部を形成した間欠搬送体と、
前記搬送空間においてワークにエアを吹き付けるエアノズルとを具え、
ワークの搬送中にワークに付着した液体をエアで吹き飛ばすようにした水切り装置において、
前記搬送空間内でワークを移送するにあたっては、前記請求項1から6のいずれか1項に記載された搬送機構を適用してワークを移送するようにしたことを特徴として成るものである。
また請求項8記載の水切り装置は、前記請求項7記載の要件に加え、
前記エアノズルは、
圧縮空気を導入する導入口と、
ワークに吹き付けるエアを吐き出す吐出口と、
外気を取り込む吸込口とを具え、
導入口から圧縮空気を供給することにより吸込口に負圧を生じさせ、当該吸込口から圧縮空気よりも大量の外気を吸引し、吐出口からワークに向けて噴出する増幅タイプであることを特徴として成るものである。
また請求項9記載の水切り装置は、前記請求項7または8記載の要件に加え、
前記ワークは、円筒状または円柱状を成し、
且つ当該ワークは、外周側面を支承体または間欠搬送体によって下支えされた起立姿勢を保ちながら移送されるものであり、
なお且つ前記間欠搬送体の上方には、間欠搬送体と一体となって動く姿勢変更体が設けられ、この姿勢変更体は、間欠搬送体が下降した際にワークの上部に接触するものであり、
間欠搬送体がワークの移送方向に対して戻る方向に平行移動する際、当該姿勢変更体がワークを適宜の角度回転させ、ワークの姿勢を変更するものであり、
この動作に合わせてワークにエアを吹き付けるようにしたことを特徴として成るものである。
また請求項10記載の水切り装置は、前記請求項9記載の要件に加え、
前記エアノズルは、回転するワークに対し、間欠的にエアを吹き付けることを特徴として成るものである。
まず請求項1記載の発明によれば、搬送機構は、搬送空間の長手方向に一定ピッチで整列する複数対の支承体と、上昇→1ピッチ前進→下降→1ピッチ後退というボックスモーション動作を繰り返し行う間欠搬送体とにより、ワークを一定ピッチ毎、順々に移送するため、例えばチェーンを適用した搬送形態を採らずに済み、チェーンを適用した場合の弊害、具体的にはチェーンの無駄な戻り行程がなく、また経年使用に伴うチェーンの伸びも生じることがない。また、チェーンの擦れに起因する金属粉も生じることがなく、搬送中に金属粉がワークに付着する心配もない。
また請求項2記載の発明によれば、間欠搬送体の上昇に伴い、支承体が搬送空間から退去する一方、間欠搬送体の下降に伴い、支承体が搬送空間に突出するため、搬送空間側に突出した支承体と、上昇した間欠搬送体との干渉が確実に回避でき、ワークの移送をスムーズに行うことができる。
また請求項3記載の発明によれば、ワークの左右方向に対を成して設けられる姿勢保持体によってワークを挟むように搬送するため、例えばワークを下方から支持する部材が支承体から間欠搬送体に、あるいは間欠搬送体から支承体に切り替わる場合でもワークの送り姿勢が安定し、確実にワークを1ピッチ毎、順々に送り進めることができる。
また請求項4記載の発明によれば、ワークが円筒状または円柱状を成し、その外周側面が支承体または間欠搬送体に支持された起立姿勢で搬送されるため、ワークの移送を、より確実に行うことができる。
また請求項5記載の発明によれば、間欠搬送体の収容部がV字状の切り欠きとして形成されるため、ワークの外形サイズ(径寸法)が多少違っても当該V字状の収容部で確実にワークを支持することができ、より一層安定してワークの移送を行うことができる。また間欠搬送体の収容部がV字状であると、間欠搬送体がワークを下支えする際には、収容部(V字)のセンターと、ワークの軸芯とが自然に一致し(自動的なセンター合わせとなり)、間欠搬送体から支承体にワークを移載する動作を、より確実に且つ安定して行うことができる。
また請求項6記載の発明によれば、間欠搬送体の上方にこのものと一体的に動く姿勢変更体を設けるため、間欠搬送体が1ピッチ戻り動作を行う際に、ワークの上部に接触した姿勢変更体の平行移動により、ワークを回転させることができる(ワークの移送に伴いワークを回転させることができる)。
またワークを回転させながら例えばワークにエアを吹き付けて水切り作業を行うと、ワークに満遍なくエアを当てることができ、能率的に水切り作業を行うことができる。なお、ワークを搬送しながら行う作業としては、他にもワークの外観検査や等間隔で印刷を行う作業等が挙げられる。
また請求項7記載の発明によれば、前記搬送機構によりワークを移送しながら、エアを吹き付けてワークに付着した液体を吹き飛ばすため、従来、多く採用されていた加熱による強制的な乾燥手法に比べ、大量の熱を要することなく効率的にワークの水切り作業が行える。また、ワークの移送はチェーンを適用した搬送形態ではないため、チェーンを適用した場合の弊害が生じない。例えばチェーンを適用した搬送形態では、戻り行程が無駄であり、またチェーンは経年使用に伴う伸びを生じ、更には擦れによる金属粉も発生し得るものであり、当該搬送形態は、これらの弊害が発生しないものである。
また請求項8記載の発明によれば、ワークにエアを吹き付けるエアノズルが増幅タイプであるため、コンプレッサからエアノズルに導入する圧縮空気の実質量を少量に抑えながらも、ワークに吹き付けるエア噴出量としては大量のエアに増幅して噴出することができる。このためエア消費量の削減化や使用するコンプレッサの小型化等が図れ、水切り装置全体のコンパクト化や省エネルギー化(いわゆる省エネ)を達成することができる。
また請求項9記載の発明によれば、ワークを回転させながらエアを吹き付けるため、ワークに満遍なくエアを作用させることができ、水切り作業を能率的に行うことができる。
また請求項10記載の発明によれば、ワークに吹き付けるエアを間欠的な噴射にするため、より一層エア消費量を抑えることができ、水切り装置全体のランニングコスト低減化も達成し得る。
本発明の搬送機構を適用した水切り装置を示す正面図(a)、並びに投入部を拡大して示す部分斜視図(b)、並びに支承体及び間欠搬送体を拡大して示す部分斜視図(c)である。 増幅タイプのエアノズルの内部構造を骨格的に示す側面断面図と平面図(ノズル本体と増幅管とを示す平面図)である。 間欠搬送体と支承体の初期状態を正面及び平面から視た骨格的説明図(a)、並びに間欠搬送体がボックスモーションの第一段階の動作(上昇)を行ったときの間欠搬送体・支承体・ワークの様子を示す骨格的説明図(b)、並びに間欠搬送体がボックスモーションの第二段階の動作(1ピッチ前進)を行ったときの様子を示す骨格的説明図(c)である。 間欠搬送体がボックスモーションの第三段階の動作(下降)を行ったときの間欠搬送体・支承体・ワークの様子を示す骨格的説明図(a)、並びに間欠搬送体がボックスモーションの第四段階の動作(1ピッチ戻り)を行ったときの様子を示す骨格的説明図(b)である。 搬送機構における各部の改変例を種々示す骨格的説明図である。 ホーニング加工後のワーク(ベアリングレース)をチェーンコンベアに載せて乾燥機に送り、熱で強制的に乾燥させる従来手法を骨格的に示す説明図である。
本発明を実施するための形態は、以下の実施例に述べるものをその一つとするとともに、更にその技術思想内において改良し得る種々の手法を含むものである。
本発明の搬送機構1は、搬送空間RにおいてワークWを支承する支承体11(ここでは二つ一組)を、複数対、同一ピッチで整列状態に配置するものであり、当該支承体11の1ピッチ分ずつワークWを移送すること(いわゆるステップ搬送)が大きな特徴である。また当該搬送機構を適用した水切り装置S(以下、単に「水切り装置S」とする)は、上記搬送機構1によってワークWを順次送りながら、ワークWにエアを噴射してワークWに付着した液体を吹き飛ばすこと(いわゆる「水切り」)が大きな特徴である。
水切り装置Sは、一例として図1に示すように、機枠を透明や半透明のカバー体等で覆うように形成された装置本体2を基部とし、ワークWの搬送空間Rを、この機枠内(装置本体2内)の長手方向に延びるように形成して成るものである。
ここで当該搬送空間Rは、移送方向前方側から投入部R1、水切り部R2、排出部R3とに分けられ、水切り部R2はワークWの水切り作業を実質的に行う部位であり、投入部R1は水切り部R2にワークWを供給するための部位であり、排出部R3は水切り後のワークWを取り出す部位である。
次に、本発明において搬送及び水切り対象となるワークWの具体例について説明する。本明細書では、ワークWとして例えば図1(c)に示すように、ベアリングレースを主に例示する(ベアリングレースにもワークと同じ符号「W」を付す)。つまり、ここではワークWは、回転するシャフトを受け入れるための軸貫通孔Whが開口された略円筒状を呈する。そして、このようなベアリングレースWを最終的な寸法精度に仕上げるにあたっては、上述したように例えばベアリングレースWの内側にホーニング加工を施し、所望の内径寸法に仕上げることが行われており、このホーニング加工の際に、ベアリングレースWに付着したホーニング液をエアの吹き付けによって除去する(水切りする)ものである。
もちろん、ワークWとしては、必ずしもこのような円筒状である必要はなく、円柱状のものであっても構わないし、他の形状のものでも処理対象に成り得る。
以下、搬送機構1について更に説明する。
搬送機構1は、上記搬送空間Rと、この搬送空間Rの下方を実質的に区画するように長手方向に一定ピッチで整列する複数対の支承体11と、この複数対の支承体11に沿うように形成された間欠搬送体12とを具えて成り、この間欠搬送体12には前記一定ピッチ毎に収容部13(ここではV字状の切り欠き)が形成される。
支承体11は、上述したように、本実施例では二つ一組となってワークWを支持するように構成され、対を成す支承体11が一定ピッチで規則的に複数設置されて成るものである。因みに、本明細書の「ピッチ」とは、図1(a)や図3(c)に示すように、あくまでも対を成す支承体11のピッチであり、言い換えればワークWが1ステップずつ送られては停止する間欠停止位置どうしの距離に相当する(必ずしも個々の支承体11の間隔ではない)。
また、本実施例では当該支承体11が、搬送空間R(ワークW)に対して突出・退去自在に構成される。
間欠搬送体12は、前記一定ピッチ分の長手方向への往復動作と、上下方向の昇降動作とを組み合わせた移動を行う。すなわち間欠搬送体12は、上昇→1ピッチ前進→下降→1ピッチ戻りという移動形態を繰り返す(いわゆるボックスモーション)。
そして、上記構成により、支承体11で支持していたワークWを1ピッチずつ順次、移送するものである。すなわち、当初は、支承体11が搬送空間R側に突出状態となっており、この支承体11でワークWを支持しており、この状態でワークWは最下降位置となる。また、この初期状態では間欠搬送体12は、支承体11よりも下方に待機しており、この状態でワークWを支持することはない(ワークWに接触することはない)。
その後、間欠搬送体12を上昇させながら、支承体11を搬送空間Rから退去させて行くと、ワークWの支持が支承体11から間欠搬送体12に切り替わって行き、更にワークWは、間欠搬送体12とともに上昇し、最上昇位置に達する。
そして、ワークWが最上昇位置に達した後、間欠搬送体12を1ピッチ分だけ前進させるものであり、これによりワークWも1ピッチ分だけ前進し、次の間欠停止位置に当たる支承体11の上方にワークWが移動する。
その後、間欠搬送体12を下降させながら、支承体11を搬送空間Rに突出させて行くと、今度はワークWの支持が間欠搬送体12から支承体11に切り替わって行き、ワークWは支承体11に支持される(この状態で支承体11は初期状態に戻り、ワークWは最下降位置となる)。
その後、間欠搬送体12を1ピッチ分だけ戻すものであり、これで間欠搬送体12が初期状態に戻り、ボックスモーション動作が終了する。
なお、ワークWは、外周側面を支承体11または間欠搬送体12によって下支えされた起立姿勢を保ちながら順次移送される。
また前記搬送空間Rには、ワークWの移送方向に沿って伸びる、少なくとも一対の姿勢保持体14が設けられ(例えばワークWを二本ずつの姿勢保持体14で左右から挟むように計四本設ける)、前記ワークWは、この姿勢保持体14の間を通過しながら移送される(図3(a)参照)。このようにワークWは、その左右方向に対を成して設けられる姿勢保持体14によって挟持されるような搬送形態を採るため、ワークを下支えする部材が支承体11や間欠搬送体12に切り替わってもワークWの送り姿勢が安定し、確実にワークWを1ピッチ毎、順々に送り進めることができるものである。ここで上記「(ワークの)左右方向」とは、ワークWであるベアリングレースWに開口された軸貫通孔Whの方向とする。
また、間欠搬送体12の上方には、これと一体的に動く姿勢変更体15が設けられ、このものは、間欠搬送体12が下降した際に、ワークWの頭部(上部)に接触し、間欠搬送体12が1ピッチ戻る際、ワークWを適宜の角度(例えば180度)回転させるものである(図4参照)。
ここで上記姿勢変更体15でワークWを回転させるのは(ワークWの姿勢を変更させるのは)、ワークWに当てる水切り用のエアの作用位置を徐々に変更し、ワークWに満遍なくエアを当てるため(水切りを満遍なく行うため)である。
因みに、本実施例では姿勢変更体15は、円形断面のロッド状部材で形成されるが、矩形断面の板状部材等で形成することも可能であり、適宜の形状、部材、素材等が採り得る。もちろん、姿勢変更体15には、ワークWをより確実に回転させるために、ワークWに接触する面に凹凸を形成しておくことも可能である。
また水切り装置Sは、水切り用のエアノズル3を具えるものであり、これは上述したように、ワークWにエアを噴射してワークWに付着した液体を吹き飛ばすものである。また水切り工程Pは、本実施例ではワークWがベアリングレースWであることに因み、一例として図1(a)に示すように、外面荒水切り工程P1、内面水切り工程P2、外面仕上げ水切り工程P3の三段階から成り、エアノズル3も各工程毎に設けられる。ここで各工程におけるエアノズル3を区別する場合には、外面荒水切り用エアノズル3A、内面水切り用エアノズル3B、外面仕上げ水切り用エアノズル3Cとする。
まず外面荒水切り工程P1では、ワークW(搬送空間R)の上方に二つの外面荒水切り用エアノズル3Aを設け、ワークWの上方からワークWの外周側面に向けてエアを吹き付けるように構成される。
また内面水切り工程P2では、ワークW(搬送空間R)の左右方向に二つの内面水切り用エアノズル3Bを交互に設け(計四つ)、ワークWの左右方向からワークWの内側(軸貫通孔Wh)に向けてエアを吹き付けるように構成される。この際、エアは、必ずしもワークWの軸芯を狙って噴射するのではなく、軸芯から幾分ずらして噴射することが好ましい。
更に外面仕上げ水切り工程P3では、ワークW(搬送空間R)の上方に二つの外面仕上げ水切り用エアノズル3Cを設け、ワークWの上方からワークWの外周側面に向けてエアを吹き付けるように構成される。なお、当該外面仕上げ水切り工程P3を設け、ワークWの外面に再度エアを吹き付けるのは、内面水切り工程P2によってワーク外面に流れ出てくる液体を吹き飛ばし、水切りを確実に行うためである。
また、このような水切り工程Pにおいては、いずれもワークWを回転させながら行うものであり(間欠搬送体12でいえば1ピッチ戻りのとき)、これはワークWにエアを満遍なく当て、能率的に水切りを行うためである。
また、本実施例では、全て増幅タイプのエアノズル3を適用するものであり、このものは、一例として図2に示すように、圧縮空気を導入するノズル本体30Aと、エアをワークに吹き付ける管(増幅管30B)とを主な構成部材として成る。また、ノズル本体30Aと増幅管30Bとが直線的に接続され、この接続部(後述する吸込口33)に適宜の間隙を設けることで、圧縮空気の導入に伴い、この間隙から外気を取り込み、圧縮空気を増幅するように構成されている。ここで図中符号31は、ノズル本体30Aに圧縮空気を導入する導入口(吸気口)であり、また図中符号32は、増幅管30Bからワーク吹付け用のエアを吐き出す吐出口であり、更に図中符号33は、エアノズル3の周囲から外気を取り込む吸込口(上記接続部)である。
すなわち、エアノズル3は、導入口31から圧縮空気を導入(供給)することにより吸込口33に負圧を生じさせ、この負圧吸引作用によって当該吸込口33から圧縮空気よりも大量の外気を吸引し(一例として20倍程度)、吐出口32から大量のエアをワークWに向けて噴出するものである。
これによりコンプレッサーからエアノズル3に導入する圧縮空気の実質量は少量に抑えることができ、エア消費量の削減化や使用するコンプレッサの小型化等が図れ、更にはエア噴出時の低騒音化も図ることができる。また、トータル的には水切り装置S全体のコンパクト化や省エネルギー化(いわゆる省エネ)をも達成することができる。
更にエアノズル3は、ワークWに対し間欠的にエアを吹き付けるものであり(いわゆるパルスジェット)、これによりエア消費量をより一層抑えることができ、水切り装置S全体のランニングコスト低減化に寄与する。
また、水切り装置S(水切り部R2)の下方には、一例として図1に併せ示すように、エアの吹き付けによってワークWから除去した液体を陰圧により回収し、排出する陰圧吸引機構4を設けることが好ましい。
また、本実施例では、搬送空間Rの投入部R1は、上方が常に開放されており、ここから作業者がワークWを手動で供給する形態を採る(一例として二個ずつ投入)。このため投入部R1の上方には、ライトカーテン等の安全装置5が設けられ、作業者がワークWを投入する際には、人の手が投入口付近にあることを自動検知して、装置の稼働を強制的に停止させることが好ましい。
もちろん、ワークWの投入は、一個ずつでも構わないし、また別途供給装置などを設けて機械的に投入(自動投入)することも可能である。
また、搬送空間Rの排出部R3には、水切り後のワークWを取り出すためのベルトコンベア等が設けられ、水切り後のワークWを後工程、例えば組み立てや箱詰め等の次工程に自動的に移送することが可能である。
水切り装置Sは、以上のような基本構造を有するものであり、以下、この水切り装置SによってワークWに付着した液体を除去する作動態様(移送態様と水切り態様)について説明する。
〔1〕ワークの供給(支承体、間欠搬送体、ワークの初期状態)
ワークWを水切り装置Sに投入する初期状態は、一例として図1(b)や図3(a)に示すように、対を成す支承体11が搬送空間R(ワークW)側に突出した状態となっており、この支承体11の上にワークWを載置するように投入(供給)する。この際、ワークWは、外周側面を支承体11に接触させる起立姿勢で支承体11上に投入され、この起立姿勢は搬送中も維持される。
また、支承体11(対を成す支承体11)は、一例として二本の円柱部材(ピン状部材)で構成され、この二本の支承体11の上にワークWが供給される。このように、初期状態では対を成す支承体11が搬送空間R側に突出しており、この支承体11上にワークWを支持するものである。もちろん、ワークWを支持する二本の支承体11の離開距離(実際の隙間)は、ワ−クWの直径寸法よりも小さく設定される。
因みに、本実施例では円柱状の支承体11は、非回転の設定であるが、フリー回転状態に設定することも可能である(いわゆるフリー回転ローラ)。
なお、ワークWの投入時、間欠搬送体12は、少なくとも支承体11におけるワーク支承部(ワーク支承面)よりも下降した位置に待機している。
また支承体11の上方には、支承体11上に供給されたワークWを左右両側から挟み込むようなロッド状等の姿勢保持体14が設けられる(図3では二本の姿勢保持体14を図示)。これによりワークWは、支承体11上で左右方向に倒れ込むことなく、起立姿勢が確実に維持される。なお、「起立」というと、あたかもワークW自ら立っているような印象があるが(支承体11上で自立しているイメージがあるが)、例えばワークWと姿勢保持体14とのクリアランス等によってワークWは姿勢保持体14に寄り掛かりながら(接触しながら)立った姿勢をとることもあり、この場合も上記「起立姿勢」に含める。
因みに、本実施例におけるワークWは上述したようにベアリングレースWを想定しており、ワークWの外形は、一例として図1(c)に示すように、径寸法が軸方向において全て一定ではなく、途中に段差を有するものも想定される。その場合、例えば小径側を前記支承体11で支持し、大径側を間欠搬送体12(収容部13)で支持すれば、ワークWは、移送中、特に姿勢保持体14に寄り掛かりながら、もしくは姿勢保持体14に接触しながらの起立姿勢を採り易いものである。
〔2〕ボックスモーションの第一段階(支承体から間欠搬送体へワークの移載)
間欠搬送体12におけるボックスモーションの第一段階は、一例として図3(b)に示すように、収容部13であるV字状の切り欠きを有する間欠搬送体12を上昇させながら、これに伴いワークWを支持していた支承体11を搬送空間Rから退去させるものである。
このような動作によりワークWは、支承体11による支持から間欠搬送体12(収容部13)による支持に切り替わって行く(支承体11による支持が解除されて行く)。もちろん、ワークWが支承体11から間欠搬送体12に移載された後は、間欠搬送体12の更なる上昇に伴い、ワークWも上昇して行く。
ここで、姿勢保持体14は、上述したように固定設置されているため、間欠搬送体12が上昇しても、姿勢保持体14は上昇せず、このためワークWの支持が支承体11から間欠搬送体12に切り替わるとき、及びワークWが上昇して行く間もワークWの起立姿勢は維持される(寄り掛かり状態が維持される)。このようにワークWが支承体11から間欠搬送体12に移載されるときや、それ以降ワークWが上昇して行く間もワークWが倒れてしまうことはないものである。
なお、本実施例では上述したように、間欠搬送体12の収容部13がV字状の切り欠き状に形成され、またワークWが円筒状や円柱状であるため、間欠搬送体12の上昇に伴いV字状切り欠き(収容部13)とワークWの中心が自動的に合致するものである(いわゆるセンター合わせ)。
また、移載の際に、このようなセンター合わせが自動的に行えるため、ワークWの大きさ(外径寸法)が多少違っても、V字状切り欠き(収容部13)がこの相違を吸収できるものであり、換言すれば外形が多少異なるワークWを対象とする場合であっても同じ収容部13ひいては同じ搬送機構1や水切り装置Sが使用できるものである。
また、間欠搬送体12の上昇に伴い支承体11を退去させるタイミングは種々採り得るものであり、例えば突出状態の支承体11と、上昇した間欠搬送体12とが干渉しなければ、間欠搬送体12を上死点まで上昇させ終えてから支承体11を退去させてもよい。もちろん、間欠搬送体12を上昇させながら支承体11を徐々に退去させて行くことも可能である。更に、当初は、間欠搬送体12のみを上昇させて行き、ワークWの支持が間欠搬送体12に移った段階で、支承体11を退去させるようにしても構わず、上記「伴い」は、これら全てをトータル的に包含するものである。
〔3〕ボックスモーションの第二段階(間欠搬送体の1ピッチ前進)
間欠搬送体12におけるボックスモーションの第二段階は、一例として図3(c)に示すように、上記状態(支承体11が搬送空間Rから退去するとともに間欠搬送体12が上昇して、間欠搬送体12の収容部13でワークWを支持した状態)で間欠搬送体12を移送方向に1ピッチ分だけ前進させる。これによりワークWも1ピッチ分だけ移送され、隣の支承体11(対を成す支承体11)の上方つまり間欠停止位置に至る。
もちろん、当該動作中、支承体11は、搬送空間Rから退去したままの状態であり、間欠搬送体12の1ピッチ前進を阻害することはない。また、姿勢保持体14は、このときも動かないので(固定設置されているので)、ワークWは、起立姿勢を保ちながら1ピッチ分だけ前方に平行移動する(姿勢保持体14に接触しながら移動する)。
〔4〕ボックスモーションの第三段階(間欠搬送体から支承体にワークの移載)
間欠搬送体12におけるボックスモーションの第三段階は、一例として図4(a)に示すように、間欠搬送体12(収容部13)を徐々に下降させながら、これに伴い支承体11を搬送空間R側に突出させて行き、ワークWの支持を間欠搬送体12から支承体11に切り替える動作である。
なお、上述したように姿勢保持体14は、固定設置されているため、間欠搬送体12とともにワークWが下降する間も姿勢保持体14は動かず、ワークWの起立姿勢は維持される(寄り掛かり状態が維持される)。従って、間欠搬送体12から支承体11へのワークWの受け渡しの間にワークWが倒れてしまうことはなく、確実にワークWの移載が行われる。
因みに、間欠搬送体12の下降に伴い支承体11を突出させるタイミングも種々採り得り、例えば上昇位置にある間欠搬送体12と、突出してくる支承体11とが、干渉しなければ、支承体11を突出させ終えてから間欠搬送体12を下降させ始めてもよい。もちろん支承体11を突出させながら、間欠搬送体12を徐々に下降させていってもよく、上記「伴い」は、これら全てをトータル的に包含するものである。
また、水切り部R2、すなわちワークWにエアを噴射して液体を除去する部位では、上述したように間欠搬送体12の上方に、これと一体的に動く姿勢変更体15が設けられており、このため上記図4(a)に併せ示すように、この姿勢変更体15が、間欠搬送体12とともに下降し、間欠搬送体12が下死点に達した際にはワークWの上部に接触するものである(姿勢変更体15の作用については後述)。
なお、上記図3(c)では説明しなかったが、このような構成上、水切り部R2では、間欠搬送体12とともに姿勢変更体15も同様に1ピッチ分前進する。ただし、投入部R1には、姿勢変更体15が出現することはなく、これは上述したようにワークWの投入を阻害しないためである。
〔5〕ボックスモーションの第四段階(間欠搬送体の1ピッチ戻り)
間欠搬送体12におけるボックスモーションの第四段階は、一例として図4(b)に示すように、上記状態(姿勢変更体15がワークWの上部に接触した状態)で間欠搬送体12を1ピッチ分戻すものであり、この位置は間欠搬送体12の初期位置となる。
なお、間欠搬送体12が1ピッチ分戻ると、これと一体的に動く前記姿勢変更体15も1ピッチ分戻る。ここで姿勢変更体15は、上述したようにワークWの上部に接触した状態で平行移動するため(戻る方向)、ワークWの頭部を押しながらワークWを回転させる動作となる。従ってワークWは、上記図4(b)に併せ示すように、支承体11上を滑りながら回転して行く動作となる(一例として約180度の回転角)。
因みに、ワークWを回転させるのは、各エアノズル3から噴射されるエアの作用位置(エアの当たる位置)を、搬送動作に併せて自動的に変更するためであり、これによりワークWに満遍なく水切り用のエアが当てられ、能率的に水切り作業が行えるものである。
このようにして間欠搬送体12は初期位置に戻り、ワークWの投入を待つ待機状態となる。なお、投入部R1には、上述したように姿勢変更体15が出現しない構成であるため、ワークWの投入が円滑に行える(投入を阻害しない)ものである。
〔6〕水切り態様
上述したように、支承体11が突出・退去という動作を行いながら、間欠搬送体12がボックスモーション動作(移動)を併せて行うことにより、ワークWは1ピッチずつ(1ステップずつ)順々に間欠停止位置に送られて行くものであり、水切り部R2を通過する際に、ワークWにエアが吹き付けられて水切りされる。
このような水切り工程Pでは、上述したようにワークWを回転させながらエアノズル3からエアを噴射し、ワークWに付着した液体(ここではホーニング液)を吹き飛ばすものである。
なお、水切りを行うにあたっては、ワークWの形状等に特化して行われることが好ましく、例えば本実施例では、ワークWとして軸貫通孔Whを有する略円筒状のベアリングレースWを想定しているため、水切り工程Pを三段階に分け、外面荒水切り工程P1、内面水切り工程P2、外面仕上げ水切り工程P3としたものである。また、外面荒水切り工程P1及び外面仕上げ水切り工程P3と、内面水切り工程P2とでは、エアの当て方や、エアノズル3の数なども異ならせており、これは上述した通りである。
このように、水切り工程Pでは、ワークWの形状など種々の条件に応じてエアの当て方やノズル配置あるいは水切り工程Pの段階分け等を決定して行くことが好ましい。
また、エアノズル3としては増幅タイプのノズルが好ましく、これによりコンプレッサからエアノズル3に導入する圧縮空気の実質量を少量に抑えることができ、エア消費量の削減化や使用するコンプレッサの小型化等が図れ、更にはエア噴出時の低騒音化にも寄与する。また、トータル的には水切り装置全体のコンパクト化や省エネルギー化(いわゆる省エネ)を達成することができる。
更にエアノズル3は、ワークWに対し間欠的にエアを吹き付ける態様が好ましく(いわゆるパルスジェット)、これによりエア消費量をより一層抑えることができ、水切り装置全体のランニングコスト低減化に寄与する。
〔他の実施例〕
本発明は以上述べた実施例を一つの基本的な技術思想とするものであるが、更に次のような改変が考えられる。
まず上述した基本の実施例では、ワークWの搬送姿勢(起立姿勢)を維持する姿勢保持体14として、円形断面のロッド状部材を例示したが、姿勢保持体14は必ずしもこれに限定されるものではなく、例えば図5(a)に示すように、矩形断面の板状部材とすることも可能である。
また、基本の実施例では、ワークWの左右に二本ずつの姿勢保持体14を高さを異ならせて設け、計四本の姿勢保持体14でワークWを挟むような形態を基本的に説明したが(上記図5(a)参照)、姿勢保持体14の数もこれに限定されるものではなく、例えば姿勢保持体14を矩形断面の板状部材とした本図5(a)では、二枚の姿勢保持体14でワークWを左右から挟むような配置にすることも可能である。
なお、姿勢変更体15についても上述したように、必ずしも円形断面のロッド状である必要はない。
また、先に述べた基本の実施例では、支承体11は円柱状部材(ピン状部材)として例示したが、支承体11は必ずしもこれに限定されるものではなく、例えば図5(b)に示すように、板状部材を逆「ハ」の字状に組み合わせて構成することも可能である。
また、支承体11(円柱状部材)は、必ずしも非回転状態に設置する必要はなく、自由に回転できるようにしても構わず(フリー回転状態)、これによりワークWを回転させる際、この回転に追随して支承体11も自由に回転できるようになり、たとえワークWが支承体11に対して滑りにくい素材で形成されている場合であっても、ワークWの回転つまり姿勢切替えがよりスムーズに且つ確実に行い得るものである。
また、先に述べた基本の実施例では、間欠搬送体12の収容部13は、V字状の切り欠きとして例示したが、当該収容部13は、必ずしもこれに限定されるのではなく、例えば図5(c)に示すように、R面状の切り欠きや矩形状の切り欠きとして形成することも可能である。
S 水切り装置(搬送機構を適用した水切り装置)
1 搬送機構
2 装置本体
3 エアノズル
4 陰圧吸引機構
5 安全装置

1 搬送機構
11 支承体
12 間欠搬送体
13 収容部
14 姿勢保持体
15 姿勢変更体

3 エアノズル
3A 外面荒水切り用エアノズル
3B 内面水切り用エアノズル
3C 外面仕上げ水切り用エアノズル
30A ノズル本体
30B 増幅管
31 導入口(吸気口)
32 吐出口
33 吸込口

P 水切り工程
P1 外面荒水切り工程
P2 内面水切り工程
P3 外面仕上げ水切り工程

R 搬送空間
R1 投入部
R2 水切り部
R3 排出部

C チェーンコンベア
D 乾燥機
W ワーク(ベアリングレース)
Wh 軸貫通孔

Claims (10)

  1. 適宜の機枠内に長手方向に延びるように形成された搬送空間と、
    この搬送空間の下方を実質的に区画するように長手方向に一定ピッチで整列する複数対の支承体と、
    この複数対の支承体に沿うように前記一定ピッチ毎に収容部を形成した間欠搬送体とを具え、
    前記間欠搬送体は、前記一定ピッチ分の長手方向への往復動作と、上下方向の昇降動作を組み合わせた移動を行うように構成され、
    且つこの間欠搬送体は、支承体に支持されていたワークを、上昇動作により支承体から間欠搬送体の収容部に移載するように受け取り、
    次いで、上死点に至った間欠搬送体は、収容部にワークを支持した状態で、一定ピッチ前方に移動した後、下降動作を行い、一定ピッチ前方の支承体にワークを受け渡すものであり、
    かかる構成により、ワークを一定ピッチ毎、順々に移送するようにしたことを特徴とする搬送機構。
  2. 前記支承体は、搬送空間に対し突出・退去自在に構成され、
    前記間欠搬送体が上昇動作を行う際には、支承体が搬送空間から退去し、支承体が担っていたワークの支持作用を間欠搬送体に切り換えるようにする一方、
    前記間欠搬送体が一定ピッチ前方位置で下降動作を行う際には、支承体が搬送空間に突出し、間欠搬送体が担っていたワークの支持作用を支承体に切り替えるようにしたことを特徴とする請求項1記載の搬送機構。
  3. 前記搬送空間には、ワークの移送方向に沿って伸びる少なくとも一対の姿勢保持体が設けられ、前記ワークは、この姿勢保持体の間を通過しながら一定ピッチ毎移送されることを特徴とする請求項1または2記載の搬送機構。
  4. 前記ワークは、円筒状または円柱状を成し、
    且つ当該ワークは、外周側面を支承体または間欠搬送体によって下支えされた起立姿勢を保ちながら移送されることを特徴とする請求項1または2記載の搬送機構。
  5. 前記間欠搬送体の収容部は、V字状の切り欠き状に形成されることを特徴とする請求項4記載の搬送機構。
  6. 前記間欠搬送体の上方には、間欠搬送体と一体となって動く姿勢変更体が設けられ、この姿勢変更体は、間欠搬送体が下降した際にワークの上部に接触するものであり、
    間欠搬送体がワークの移送方向に対して戻る方向に平行移動する際、当該姿勢変更体がワークを適宜の角度回転させ、ワークの姿勢を変更するようにしたことを特徴とする請求項4または5記載の搬送機構。
  7. 適宜の機枠内に長手方向に延びるように形成された搬送空間と、
    この搬送空間の下方を実質的に区画するように長手方向に一定ピッチで整列する複数対の支承体と、
    この複数対の支承体に沿うように前記一定ピッチ毎に収容部を形成した間欠搬送体と、
    前記搬送空間においてワークにエアを吹き付けるエアノズルとを具え、
    ワークの搬送中にワークに付着した液体をエアで吹き飛ばすようにした水切り装置において、
    前記搬送空間内でワークを移送するにあたっては、請求項1から6のいずれか1項に記載された搬送機構を適用してワークを移送するようにしたことを特徴とする水切り装置。
  8. 前記エアノズルは、
    圧縮空気を導入する導入口と、
    ワークに吹き付けるエアを吐き出す吐出口と、
    外気を取り込む吸込口とを具え、
    導入口から圧縮空気を供給することにより吸込口に負圧を生じさせ、当該吸込口から圧縮空気よりも大量の外気を吸引し、吐出口からワークに向けて噴出する増幅タイプであることを特徴とする請求項7記載の水切り装置。
  9. 前記ワークは、円筒状または円柱状を成し、
    且つ当該ワークは、外周側面を支承体または間欠搬送体によって下支えされた起立姿勢を保ちながら移送されるものであり、
    なお且つ前記間欠搬送体の上方には、間欠搬送体と一体となって動く姿勢変更体が設けられ、この姿勢変更体は、間欠搬送体が下降した際にワークの上部に接触するものであり、
    間欠搬送体がワークの移送方向に対して戻る方向に平行移動する際、当該姿勢変更体がワークを適宜の角度回転させ、ワークの姿勢を変更するものであり、
    この動作に合わせてワークにエアを吹き付けるようにしたことを特徴とする請求項7または8記載の水切り装置。
  10. 前記エアノズルは、回転するワークに対し、間欠的にエアを吹き付けることを特徴とする請求項9記載の水切り装置。
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