JP2016215904A - 推進性能向上装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】安価で且つ製作容易性を備えた推進性能向上装置を提供することを目的とする。【解決手段】船体のプロペラ前方に設けられる推進性能向上装置であって、CFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastic)やGFRP(Glass Fiber Reinforced Plastic)等の繊維強化プラスチック(FRP)からなる翼断面形状のステータ7A〜10Aと、当該船体のボッシング3に対して取り付けられ、ステータ7A〜10Aを保持する鋼鉄製で翼断面形状のステータ保持部7B〜10Bと、からなる固定翼7〜10を有することを特徴とする推進性能向上装置。【選択図】図4

Description

本発明は、船舶のプロペラ近傍に設けられる推進性能向上装置に関する。
従来、船舶の推進性能を向上させる目的で、船舶のプロペラ前方に放射状にフィンを設けたものが知られている(例えば、特許文献1、2参照)。
特許文献1には、プロペラの回転方向と逆向きの旋回流を生じさせるようにひねられたフィン(リアクションフィン)を、プロペラ前方のボッシングに放射状に設ける技術が開示されている。特許文献2には、幅方向やや下向き及び斜め上方向に左右各二つずつのフィンを、プロペラ前方のボッシングに放射状に設け、幅方向やや下向きフィンの半径をプロペラ範囲の35〜55%にする等の技術が開示されている。
特開平05−185986号公報 特開2010−179869号公報
ところで、前進する船体の船尾に生ずる進行方向への水の流れ(伴流)の向きはフィンの半径方向に変化している。そのため、推進性能を向上させるためには、水の流れに即してフィンの捻り角を半径方向に変えることが望ましい。
しかしながら、一般的なフィンは鋼鉄製であり、半径方向に捻り角を変えた複雑な形状のフィンの製作は容易ではなく、製作できたとしても高コストになってしまうという問題があった。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、安価で且つ製作容易性を備えた推進性能向上装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る推進性能向上装置は、船体のプロペラ前方に設けられる推進性能向上装置であって、繊維強化プラスチックからなる翼断面形状のステータと、当該船体のボッシングに対して取り付けられ、前記ステータを保持する鋼鉄製で翼断面形状のステータ保持部と、からなる固定翼を有することを特徴とする。
また上記の目的を達成するために、前記ステータは、翼断面形状のステータ本体部と、前記ステータ本体部の下方に形成され、前記ステータ保持部が有する中空空間に所定の間隙を有する状態で挿入可能な大きさに形成された挿入部と、を有することを特徴とする。
また上記の目的を達成するために、前記ステータ保持部は、中空空間を有し、断面が翼型形状でスパン方向両端側が開口した所定の厚みを有する鋼製部材であり、当該ステータ保持部の内面下端と外面下端とが前記ボッシングに対して溶接により固着されることを特徴とする。
また上記の目的を達成するために、前記ステータの挿入部には、当該ステータと当該ステータ保持部とを固定させる固定部材を嵌通させるための第1貫通孔が形成され、前記ステータ保持部の外側面には、前記第1貫通孔と連通する第2貫通孔と、当該ステータ保持部と前記ステータとの取付位置の位置決め用の第3貫通孔とが形成されたことを特徴とする。
また上記の目的を達成するために、前記固定翼は、前記ボッシングに幅方向やや下向き及び斜め上方向に少なくとも左右各二つずつ放射状に設けられており、斜め上方向の前記固定翼は、当該固定翼の基端部から先端部にかけて0〜25度の捻り角が形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、安価で且つ製作容易性を備えた推進性能向上装置を提供することができる。
本実施形態に係る推進性能向上装置を備えた船体の構成例を示す側面図(右舷側)である。 図1のA−A断面矢視図である。 図1のB−B断面矢視図である。 本実施形態に係る固定翼の一例を示す斜視図である。 本実施形態に係るステータ保持部の一例を示す斜視図である。 図5のC−C断面図である。 本実施形態に係る幅方向やや下向き固定翼の詳細構成例を示す図である。 本実施形態に係る翼端部を説明するための図である。 本実施形態に係る幅方向やや下向き固定翼の取付角及び翼端部を示す側面図(左舷側)である。 本実施形態に係る幅方向やや下向き固定翼の取付角及び翼端部を示す側面図(右舷側)である。 本実施形態に係る斜め上方固定翼の詳細構成例を示す図である。 本実施形態に係る斜め上方固定翼の捻り角を説明する図である(右舷側)。 本実施形態に係る斜め上方固定翼の捻り角を説明する図である(左舷側)。
以下、本発明の実施形態について説明する。
[船体の構成]
図1は、本実施形態に係る推進性能向上装置を備えた船体の構成例を示す側面図(右舷側)である。
図1に示す船体1は、スターンフレーム2、ボッシング3、プロペラ4、プロペラ軸5、舵6、固定翼7〜10(図1では、左舷側に取り付けられる固定翼7、8は不図示)、中央フィン11を備える。なお、固定翼7〜10及び中央フィン11を総称する場合に、推進性能向上装置20と称する。
スターンフレーム2は、船体1の船尾骨材である。ボッシング3は、スターンフレーム2に取り付けられ、プロペラ軸5を支持する機構である。プロペラ4は、船体1が前進時に船尾から見て右回転する推進機構である。プロペラ軸5は、ボッシング3によって支持され、不図示の駆動手段により駆動されて右回転する。なお、プロペラ4は、船体1が前進時に船尾から見て左回転するものであってもよい。この場合、プロペラ軸5は、不図示の駆動手段により駆動されて左回転する。舵6は、船体1の進行方向を自在に定めるための機構である。
固定翼7〜10は、プロペラ4の旋回流を弱めるために、プロペラ4の前方のボッシング3に放射状に取り付けられ、翼断面形状を有する。これら固定翼7〜10の各々は、CFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastic)やGFRP(Glass Fiber Reinforced Plastic)等の繊維強化プラスチック(以下、「FRP」ともいう。)からなる翼断面形状のステータ7A〜10Aと、ボッシング3に対して溶接等により取り付けられ、各々がステータ7A〜10Aを保持する鋼鉄製で翼断面形状のステータ保持部7B〜10Bとから構成される(図1では、固定翼9についてのステータ9Aとステータ保持部9Bのみを図示)。これら固定翼7〜10についての詳細は後述する。
中央フィン11は、ボッシング3の上部においてスターンフレーム2に取り付けられる整流板である。翼端部12は、固定翼7、10(図1では、固定翼10側の翼端部12のみを図示)の先端部において固定翼7、10と一体的に形成される、FRPからなる板状の部分である。この翼端部12は、各固定翼7、10の整流効果を向上させるものである。
以上に示す構成により、本実施形態に係る船体1では、固定翼7〜10及び中央フィン11に総称される推進性能向上装置20により、プロペラ4の回転方向と逆方向の旋回流を発生させる等により船体1の推進性能を向上させる。なお、このような推進性能向上装置20は、大型船舶、中型船舶、小型船舶に対して適用可能である。
図2は、図1のA−A断面矢視図である。図2では、固定翼7〜10及び中央フィン11の後縁の形状が示されている。
鉛直上方線Hと各固定翼7〜10、中央フィン11の後縁の中心線とのなす角度(取付位置)は、固定翼7がθ(92〜110度、例えば92度)、固定翼8がθ(30〜50度、例えば45度)、固定翼9がθ(30〜50度、例えば35度)、固定翼10がθ(92〜110度、例えば92度)、中央フィン11が0度である。
固定翼7、10は「幅方向やや下向き固定翼」であり、船尾に生ずる水の流れ(伴流)に対しほぼ直角に取り付けられる。なお、「幅方向やや下向き」とは、鉛直上方線Hと固定翼7、10の後縁の中心線とのなす角が92〜110度の範囲内の向きを意味するものとする。一方、固定翼8、9は「斜め上方固定翼」であり、船尾の渦中心に向かって取り付けられる。なお、「斜め上方」とは、鉛直上方線Hと固定翼8、9の後縁の中心線とのなす角が30〜50度の範囲内の向きを意味するものとする。中央フィン11については後述する。
固定翼7、10は、その半径がプロペラ4の半径の55%である。これら固定翼7、10の半径は、プロペラ4の半径の35%〜55%が望ましい。固定翼7、10のスパン方向で先端から基端(根元)にかけて、流れが上向きから下向きに変わり、且つ、先端に近いほど流れが速く基端に近いほど流れが遅くなる。したがって、固定翼7、10の抵抗増加を抑え、且つ、有効にプロペラ4前方でプロペラ4の回転方向と逆向きの旋回流を発生させて、プロペラ4による旋回流を減少させるために、固定翼7、10の半径はプロペラ4の半径の35%〜55%が望ましい。これにより、流木や係留ロープ等の異物が固定翼7、10に衝突して固定翼7、10が損傷するという危険も回避できる。
なお、補足すると、推進性能向上装置20を装着しようとするCb(方形係数)が0.6以上の船舶においては、固定翼7〜10及びプロペラ4が無い場合のプロペラ軸5の軸高さにおける船尾流れは、プロペラ4の半径の約55%を超える位置では、船底からの上昇流が支配的であるのに対し、プロペラ4の半径の55%以内の流向は下降流となっており、その流向が大きく異なる。したがって、プロペラ軸5の軸高さ幅方向に設けた先端がほぼプロペラ4の先端となる長さ(スパン)の固定翼の取付角を半径方向の平均流向に対して、適度な迎え角(約10度〜30度)を持たせて定めると、プロペラ半径の55%以下の範囲の流れに対しては旋回流の回収はできず、かえって抵抗増加により推進性能が悪化する。また、船底からの上昇流の流速は下降流の流速より速く、この上昇流の範囲に固定翼を設置することは抵抗増加の原因となる。
固定翼8、9は、その半径がプロペラ4の半径と同一である。これら固定翼8、9の半径は、プロペラ4の半径の85%〜115%が望ましい。
図3は、図1のB−B断面矢視図である。なお、B−B線は、図1に示すようにプロペラ軸5の軸芯よりプロペラ4の半径の70%だけ鉛直上方の高さ位置を示す。
図3では、中央フィン11のスターンフレーム2への取り付け状態を示している。なお、中央フィン11は、一枚の鉛直状の板片が折り曲げ位置(図3の「D」点)で板片前半部11aと板片後半部11bとに折り曲げられたものである。
まず、中央フィン11の長さL(図3の「C」点から「E」点までの船長方向長さ)の決定方法について説明する。長さLは、中央フィン11の後端とプロペラ4の翼前端との距離lがプロペラ4の直径の10〜30%(例えば25%)となるような値に定められる。
次に、中央フィン11の鉛直方向取付位置について説明する。中央フィン11の鉛直方向上端は、プロペラ4の上端位置と、プロペラ4の上端位置よりもプロペラ4の半径の10%高い位置との間であることが望ましい(図1参照)。また、中央フィン11の下端は、ボス3近傍であることが望ましい。また、応力集中を避けるために、鉛直方向上下取付位置では、図1に示すように丸みRをつける。
続いて、中央フィン11の折り曲げ位置(図3の「D」点)について説明する。折り曲げ位置は、B−B線上における板片前半部11aの長さLが中央フィン11の長さLの約30〜50%(例えば31.8%)とする。
続いて、中央フィン11のスターンフレーム2への取付方法及び曲げ角度について説明する。板片前半部11aは、プロペラ軸5の軸芯よりプロペラ4の半径の70%だけ鉛直上方の高さ位置において、船体中心線からスターンフレーム2の後端半径の20〜40%(例えば25%)ほど右舷側(プロペラ4の翼下降舷側)にずれた位置(図3に示す「C」点)において、「D」点が船体中心線上に位置するよう、やや斜めに取り付けられる。
そして、図3に示すように、「D」点において、板片後半部11bが左舷側(プロペラ4の翼上昇舷側)に折り曲げられている。図3に示すように、板片後半部11bは船体中心線に対して10〜20度の角度α(例えば15度)を有する。
このように、一枚の板片からなる中央フィン11をプロペラ4の回転方向と逆方向に折り曲げることにより、板に反り(キャンバー)を持たせたことと同様に、プロペラ4に流入する流れをプロペラ4の回転方向と逆向きに偏向させることができ推進性能が向上する。
また、板片前半部11aが上記「C」点に配置されることにより、図3に示すように、右舷側では、船体表面に沿った流れの向きがさほど変化せずに中央フィン11の表面を流れるため、整流効果を奏する。一方、左舷側では、船体表面に沿った流れが、板片前半部11a、板片後半部11bによって順次方向を変えられるため、比較的スムーズに流向の変化が実現できる。すなわち、プロペラ4に流入する水の流れが、プロペラ4の翼上昇舷側に流れやすく、かつプロペラ4の回転方向と逆方向の旋回流を発生させることができる。そのため、船体1の推進性能が向上する。
図4は、本実施形態に係る固定翼の一例を示す斜視図である。図5は、本実施形態に係るステータ保持部の一例を示す斜視図である。
図4では、本実施形態に係る各固定翼7〜10について、翼断面形状のステータ7A〜10Aと、ボッシング3に対して取り付けられ各々がステータ7A〜10Aを保持するステータ保持部7B〜10Bとを簡易的に図示している。図5では、ステータ7A〜10Aが取り付けられていない状態の各ステータ保持部7B〜10Bを簡易的に図示している。
図5に示すように、ボッシング3に取り付けられる各ステータ保持部7B〜10Bは、翼断面形状で、中空で且つスパン方向両端側が開口した所定の厚みの例えば軟鋼を材質とした鋼製部材である。このような各ステータ保持部7B〜10Bは、ボッシング3に対して溶接により固着される(図6参照)。
図6は、図5のC−C断面図である。図6の下方の斜線部は溶接箇所を示しており、ステータ保持部8Bの内面下端と外面下端とがボッシング3に対して溶接により固着される。なお、図示は行わないがステータ保持部7B、9B、10Bについても同様である。
図5に戻って、これらステータ保持部7B〜10Bの各々が有する中空空間71、81、91、101のそれぞれには、ステータ7A〜10Aが挿入される。また、各ステータ保持部7B〜10Bの側面に設けられた貫通孔に嵌挿されるボルト等により、各ステータ7A〜10Aは各ステータ保持部7B〜10Bに保持・固定される。
図7は、本実施形態に係る幅方向やや下向き固定翼の詳細構成例を示す図である。図8は、本実施形態に係る翼端部を説明するための図である。
図7では、幅方向やや下向き固定翼である固定翼7(10)(図4参照)について、ステータ7A(10A)及びステータ保持部7B(10B)の詳細構成を示している。図8では、ステータ7A(10A)を斜め下方から見た図を示している。
以下、固定翼7を例に挙げて説明するが、基本的な構成は固定翼10も同様である。なお、説明の便宜上、図7では、固定翼7(10)の形状(特に、挿入部73及びステータ保持部7Bの下部形状)を簡略化して図示している。
図7に示すステータ7Aは、ステータ本体部72と、ステータ保持部7Bの中空空間71に挿入される挿入部73とから構成され、CFRPやGFRP等のFRPによって形成される。ステータ本体部72と挿入部73の上端部分73aとは、後述するステータ保持部7Bの側面と連続した面になり且つ前縁及び後縁が連続するよう、いずれも断面が翼型形状に形成される。ここでは、流れが当たる正面(図中手前面)の膨らみが小さく、背面の膨らみが大きいよう形成される。また、挿入部73の本体部分73bは、中空空間71に所定の間隙を有する状態で挿入可能な大きさに形成されている。更に、挿入部73の本体部分73bの略中央上方には、2箇所の第1貫通孔74が正面から背面に向かって形成されている。
ステータ保持部7Bは、中空空間71を有し、断面が翼型形状でスパン方向両端側が開口した所定の厚みの鋼製部材である。このステータ保持部7Bは、ステータ7Aと同様に、流れが当たる正面(図中手前面)の膨らみが小さく、背面の膨らみが大きいよう形成されている。このステータ保持部7Bの正面及び背面には2箇所の大きい第2貫通孔75と、その他の小さい第3貫通孔76が形成されている(図7では、正面のみ図示)。第2貫通孔75の径は、前述の第1貫通孔74の径と同一である。第2貫通孔75は第1貫通孔74と連通するものである。
第2貫通孔75は、ステータ保持部7Bとステータ7Aとを固定させるためのボルト穴である。すなわち、例えばステンレス等の材質で両端にねじを切った丸鋼材(不図示)等の固定部材を、当該第2貫通孔75並びにステータ7Aの第1貫通孔74に嵌通させ、その後両端側からワッシャー付きボルト(例えば、M16)で締め付けることによって、ステータ保持部7Bとステータ7Aとを固定する。
一方、第3貫通孔76は、ステータ保持部7Bとステータ7Aの取付位置の位置決め用のボルト穴である。すなわち、予め仮締め用のボルト(例えば、M12)を差し込んだ状態で、ステータ7Aを中空空間71に挿入し、前述の丸鋼材を第2貫通孔75並びに第1貫通孔74に嵌通させた後、仮締め用のボルトを締めながら、ステータ7Aの側面とステータ保持部7Bの側面とが連続した面になり且つ前縁及び後縁が連続するよう位置決めを行う。そして、丸鋼材の両端側からワッシャー付きボルトで締め付けることによって、ステータ保持部7Bとステータ7Aとを固定する。なお、第3貫通孔76は樹脂等の接着剤を注入するための接着剤注入孔としても利用可能であり、注入された接着剤によりステータ保持部7Bとステータ7Aとの間隙部分を埋め、両者を固定することができる。なお、ステータ保持部7Bとステータ7Aとが固定された後に、第3貫通孔76に挿入されたボルトの頭部をステータ保持部7Bの正面又は背面に合わせて切除し、当該箇所には接着剤を塗布する。
固定翼7の先端部には、翼端部12が一体的に形成されている。すなわち、翼端部12は図8及び後述の図9に示すように、固定翼7の先端においてプロペラ4の翼が回転により向かってくる側(左舷側では下側)に突出するよう形成される。前述のように、固定翼7の翼断面形状は、流れが当たる正面(下側面)の膨らみが小さく、背面の膨らみが大きい。そのため、翼端部12が形成されない場合、正面の圧力が背面の圧力より大きくなって正面から背面への流れが生じ、固定翼7の製流効果が妨げられる。一方、本実施形態に示すように翼端部12が形成されることにより、流れが固定翼7の先端を横切って反対側の面(背面)側に流れ込むことを防止し、固定翼7による流れの偏向効果が高まり、推進性能を向上させることができる。
なお、翼端部12は、固定翼7の先端翼断面の背面側では背面形状と一致し、正面側では、プロペラ4の翼が回転より向かってくる側(右舷側では上方、左舷側では下方)の幅方向に突出するようFRPを素材とした一体成形により形成される。
以上に示すように、本実施形態によれば、固定翼7(10)は、FRPによって形成されるステータ7A(10A)と、鋼製部材であるステータ保持部7B(10B)とによって構成される。
本実施形態によれば、ステータ7A(10A)の材質として利用されるFRPは、複雑形状の生成が容易である。そのため、流体力学的に省エネ効果が大きい複雑な形状を容易に実現することができる製作容易性を有する。また、FRPそれ自体はボッシング3に直接取り付けることができないので、鋼鉄製のステータ保持部7B(10B)を介して取り付ける。このように固定翼7(10)の材料を複合化することによって、軽量化並びに耐食性向上を図ることもできる。
図9は、本実施形態に係る幅方向やや下向き固定翼の取付角及び翼端部を示す側面図(左舷側)である。図9では、左舷側(プロペラ4の翼上昇舷側)から固定翼7を見た図を示している。
固定翼7は、図9に示すように断面が翼型形状をしている。この固定翼7は、プロペラ軸5の軸芯と固定翼7の後縁中心線とを含む平面から、取付角(図中θ7=上向き30度)を有して取り付けられている。固定翼7の基端部から先端部にかけて、捻り角は0度である。翼端部12の作用効果については、前述の通りである。なお、固定翼7は、船尾流れに即した形状、すなわち基端部から先端部にかけて半径方向に0度より大きい捻り角を有する形状であってもよい。
図10は、本実施形態に係る幅方向やや下向き固定翼の取付角及び翼端部を示す側面図(右舷側)である。図10では、右舷側(プロペラ4の翼下降舷側)から固定翼10を見た図を示している。
固定翼10は、図10に示すように断面が翼型形状をしている。この固定翼10は、プロペラ軸5の軸芯と固定翼10の後縁中心線とを含む平面から、取付角(図中θ10=下向き30度)を有して取り付けられている。固定翼10の基端部から先端部にかけて、捻り角は0度である。翼端部12の作用効果については、「正面」が固定翼10の上側面を指す点を除き、前述の固定翼7の場合と同様である。また、固定翼10は、固定翼7と同様に、船尾流れに即した形状、すなわち基端部から先端部にかけて半径方向に0度より大きい捻り角を有する形状であってもよい。
図11は、本実施形態に係る斜め上方固定翼の詳細構成例を示す図である。図12は、斜め上方固定翼の捻り角を説明するための図である。
図11では、斜め上方固定翼である固定翼9(図4参照)について、ステータ9A及びステータ保持部9Bの詳細構成を示している。図12では、固定翼9の後縁中心線とプロペラ軸5の軸芯とを含む平面P1の垂直上方から、固定翼9を見た図を示している。なお、説明の便宜上、図11では、固定翼9の形状(特に、挿入部93及びステータ保持部9Bの下部形状)を簡略化して図示している。
図11に示すステータ9Aは、ステータ本体部92と、ステータ保持部9Bの中空空間91に挿入される挿入部93とから構成され、CFRPやGFRP等のFRPによって形成される。ステータ本体部92と挿入部93の上端部分93aとは、後述するステータ保持部9Bの側面と連続した面になり且つ前縁及び後縁が連続するよう、いずれも断面が翼型形状に形成されることが望ましい。ここでは、正面及び背面の膨らみは、船尾流れに即した形状となるよう形成される。加えて、前述の固定翼7、10と異なり、ステータ本体部92の形状は半径方向に捻り角を変えて形成されている。すなわち、固定翼9の基端部から先端部にかけての捻り角が図12のθ9’(0度〜25度、例えば18度))となるよう、ステータ本体部92は船尾流れに即して半径方向に捻り角を変えて形成される。また、挿入部93の本体部分93bは、中空空間91に所定の間隙を有する状態で挿入可能な大きさに形成されている。更に、挿入部93の本体部分93bの略中央上方には、2箇所の第1貫通孔94が正面から背面に向かって形成されている。
ステータ保持部9Bは、中空空間91を有し、断面が翼型形状でスパン方向両端側が開口した所定の厚みを有する鋼製部材である。このステータ保持部9Bは、ステータ9Aと同様に、正面及び背面の膨らみは、船尾流れに即した形状となるよう形成されている。このステータ保持部9Bの正面及び背面には2箇所の大きい第2貫通孔95と、その他の小さい第3貫通孔96が形成されている(図11では、正面のみ図示)。第2貫通孔95の径は、前述の第1貫通孔94の径と同一である。第2貫通孔95は第1貫通孔94と連通するものである。これら第1〜第3貫通孔94、95、96の作用効果は、それぞれ前述の第1〜第3貫通孔74、75、76と同様であるため、ここでは説明を省略する。
なお、図12に示すように、固定翼9は、プロペラ軸5の軸芯と固定翼9の後縁中心線とを含む平面P1から、取付角(図中θ9=22度)を有して取り付けられている。固定翼9の基端部から先端部にかけて、捻り角θ9’は例えば18度である。
以上に示すように、本実施形態によれば、固定翼9は、FRPによって形成されるステータ9Aと、鋼製部材であるステータ保持部9Bとによって構成される。
本実施形態によれば、ステータ9Aの材質として利用されるFRPは、複雑形状の生成が容易である。そのため、ステータ9Aのように半径方向に捻りを伴う形状等の流体力学的に省エネ効果が大きい複雑な形状であっても、容易に実現することができる製作容易性を有する。また、FRPそれ自体はボッシング3に直接取り付けることができないので、鋼鉄製のステータ保持部9Bを介して取り付ける。このように固定翼9の材料を複合化することによって、軽量化並びに耐食性向上を図ることもできる。
なお、もう一方の斜め上方固定翼である固定翼8は、図4に示すように、基端部から先端部にかけての捻り角が固定翼9と逆側となるよう形成される点を除き、固定翼9と同様である。
図13は、斜め上方固定翼の捻り角を説明するための図である。図13では、固定翼8の後縁中心線とプロペラ軸5の軸芯とを含む平面P2の垂直上方から、固定翼8を見た図を示している。
図13に示すように、固定翼8は、プロペラ軸5の軸芯と固定翼8の後縁中心線とを含む平面P2から、取付角(図中θ8=7度)を有して取り付けられている。固定翼8の基端部から先端部にかけて、捻り角θ8’は例えば−18度(時計回り方向を正とした場合)である。
以上説明してきたように、本実施形態に係る推進性能向上装置20は、FRPによって形成されるステータ7A〜10Aと、鋼製部材であるステータ保持部7B〜10Bとからなる固定翼7〜10を有する。ステータ7A〜10Aの材質として利用されるFRPは、複雑形状の生成が容易である。そのため、流体力学的に省エネ効果が大きい複雑な形状を容易に実現することができる製作容易性を有する。また、FRPそれ自体はボッシング3に直接取り付けることができないので、鋼鉄製のステータ保持部7B〜10Bを介して取り付ける。このように固定翼7〜10の材料を複合化することによって、軽量化並びに耐食性向上を図ることもできる。
また、本実施形態に係る推進性能向上装置20によれば、新造船では建造課程の最後の段階である塗装直前に取り付けることが可能であり、既存船でも比較的簡単に装着可能である。製作コストが安く、推進性能の向上が図られ、異物衝突によるステータ損傷の危険が少なく、かつ設置できる船舶の対象が広いという効果を奏する。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一つを示したものであり、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
例えば、上記実施形態では、ステータ保持部7B〜10Bの中空空間71〜101に各ステータ7A〜10Aが上方から挿入される場合を例に説明してきたが、この場合に限定されるものではない。例えば、ステータ保持部7B〜10Bの一端側(後縁)を開口させ、開口した箇所においてステータ7A〜10Aを側方からスライドさせて挿入する構成であっても良い。
また、例えば、上記実施形態では、中央フィン11がボッシング3の上部においてスターンフレーム2に取り付けられるとともに、固定翼7〜10がボッシング3の左右に各二つずつ放射状に設けられた形態について説明してきたが、この場合に限定されるものではない。例えば、中央フィン11の代わりに、ボッシング3の左右のうちプロペラ4の翼下降舷側(本実施形態では、右舷側)にもう一つの長翼の固定翼(本実施形態では、固定翼9と同様の固定翼)を設ける形態、すなわちボッシング3の左右において左三つ右二つ又は左二つ右三つの固定翼を放射状に設ける形態であっても良い。これにより、新たに設けられた固定翼を中央フィン11と同等に機能させることができる。以上の点を鑑みると、本実施形態に係る固定翼は、ボッシングに幅方向やや下向き及び斜め上方向に少なくとも左右各二つずつ放射状に設ける構成であるということができる。
1 船体
2 スターンフレーム
3 ボッシング
4 プロペラ
5 プロペラ軸
6 舵
7、8、9、10 固定翼
7A、8A、9A、10A ステータ
7B、8B、9B、10B ステータ保持部
11 中央フィン
12 翼端部
74、94 第1貫通孔
75、95 第2貫通孔
76、96 第3貫通孔

Claims (5)

  1. 船体のプロペラ前方に設けられる推進性能向上装置であって、
    繊維強化プラスチックからなる翼断面形状のステータと、
    当該船体のボッシングに対して取り付けられ、前記ステータを保持する鋼鉄製で翼断面形状のステータ保持部と、
    からなる固定翼を有することを特徴とする推進性能向上装置。
  2. 前記ステータは、
    翼断面形状のステータ本体部と、
    前記ステータ本体部の下方に形成され、前記ステータ保持部が有する中空空間に所定の間隙を有する状態で挿入可能な大きさに形成された挿入部と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の推進性能向上装置。
  3. 前記ステータ保持部は、中空空間を有し、断面が翼型形状でスパン方向両端側が開口した所定の厚みを有する鋼製部材であり、当該ステータ保持部の内面下端と外面下端とが前記ボッシングに対して溶接により固着されることを特徴とする請求項1に記載の推進性能向上装置。
  4. 前記ステータの挿入部には、当該ステータと当該ステータ保持部とを固定させる固定部材を嵌通させるための第1貫通孔が形成され、
    前記ステータ保持部の外側面には、前記第1貫通孔と連通する第2貫通孔と、当該ステータ保持部と前記ステータとの取付位置の位置決め用の第3貫通孔とが形成されたことを特徴とする請求項3に記載の推進性能向上装置。
  5. 前記固定翼は、前記ボッシングに幅方向やや下向き及び斜め上方向に少なくとも左右各二つずつ放射状に設けられており、
    斜め上方向の前記固定翼は、当該固定翼の基端部から先端部にかけて0〜25度の捻り角が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の推進性能向上装置。
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